以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態等は、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化される場合がある。
なお、本明細書及び図面において、X軸、Y軸及びZ軸は、三次元直交座標系の三軸を表しており、本実施の形態では、Z軸方向を鉛直方向(上下方向)とし、Z軸に垂直な方向(XY平面に平行な方向)を水平方向としている。X軸及びY軸は、互いに直交し、且つ、いずれもZ軸に直交する軸である。
(実施の形態)
[照明器具]
まず、実施の形態に係る照明器具100の構成について、図1を用いて説明する。図1は、実施の形態に係る照明器具100の構成を示す斜視図である。
本実施の形態に係る照明器具100は、例えば住宅等の建物の天井に設けられた開口孔に埋め込み配設される天井埋込型の照明器具である。照明器具100は、例えば床や壁等の下方に向けて照明光を出射するダウンライトである。
図1に示すように、照明器具100は、電源ユニット110と、電源ユニット110からの給電により点灯する灯具ユニット120とを備える。本実施の形態において、電源ユニット110と灯具ユニット120とは、構造上分離されており、天井の異なる箇所に設置される。具体的には、電源ユニット110は、天井裏に配置され、灯具ユニット120は、天井に設けられた開口部に埋め込み配設される。電源ユニット110と灯具ユニット120とは、電源線130によって電気的に接続されている。
灯具ユニット120は、例えば、アルミダイカスト製の本体121と、本体121に固定された光源122と、灯具ユニット120を天井等に取り付けるための取付バネ123とを備える。
本体121は、光源122を支持する基台として機能するとともに、ヒートシンクとしても機能する。したがって、本体121の背面側には、放熱フィンが設けられている。
光源122は、例えば、基板と基板に実装された発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)とからなるLED光源(LEDモジュール)である。光源122は、例えば照明光として白色光を放出する。
なお、灯具ユニット120には、その他に、本体121内に反射板及び透光パネル等が設けられていてもよい。
電源ユニット110は、照明用電源ユニットであって、灯具ユニット120を点灯させるための電力を生成して、電源線130を介して灯具ユニット120に給電する。本実施の形態において、灯具ユニット120の光源122は、直流電流によって駆動するLED光源であるので、電源ユニット110から灯具ユニット120には直流電力が供給される。
ここで、図1を参照しながら、図2を用いて、電源ユニット110の具体的な構成、及び、電源ユニット110と電源線130との接続構造について説明する。図2は、実施の形態に係る照明器具100における電源ユニット110の構成及び電源ユニット110と電源線130との接続構造を示す断面図である。
まず、電源ユニット110の構成について説明する。図2に示すように、電源ユニット110は、回路基板111と、回路基板111を収納するための回路ケース112とを備える。
回路基板111は、所定形状の金属配線が形成されたプリント配線基板である。回路基板111には、照明用電源回路を構成する複数の電子部品(不図示)が実装されている。これらの電子部品(回路部品)は、半田付けによって回路基板111に実装されている。
回路ケース112は、例えば、金属製の筐体であり、図1及び図2に示すように、回路基板111を支持するケース本体112aと、ケース本体112aに固定された回路基板111を覆うカバー部材112bとを有する。カバー部材112bは、ケース本体112aに固定される。
次に、電源ユニット110と電源線130との接続構造について説明する。図1及び図2に示すように、電源ユニット110と電源線130とは、メス端子10を有するメスコネクタ1とオス端子20を有するオスコネクタ2との2つのコネクタによって電気的及び機械的に接続されている。メスコネクタ1とオスコネクタ2とは、コネクタユニットを構成している。
本実施の形態において、メスコネクタ1は、電源線130の一方の端部に取り付けられたケーブルコネクタである。なお、電源線130の他方の端部は、灯具ユニット120の光源122に接続されている。
一方、図2に示すように、オスコネクタ2は、回路基板111に取り付けられた基板コネクタである。具体的には、オスコネクタ2は、一部が回路ケース112から露出するように回路基板111の端部に固定されている。これにより、回路基板111が回路ケース112で覆われた状態であっても、オスコネクタ2にメスコネクタ1を容易に接続することができる。
メスコネクタ1とオスコネクタ2とを連結する際、電源線130に固定されたメスコネクタ1の方をオスコネクタ2に接続する。
また、本実施の形態において、メスコネクタ1は、メス端子10を有するコネクタであるが、オスコネクタ2の本体40の差し込み口に差し込まれるオス構造の本体30を有する。一方、オスコネクタ2は、オス端子20を有するコネクタであるが、メスコネクタ1の本体30が差し込まれる差し込み口を有するメス構造の本体40を有する。
このように、本実施の形態では、電源線130に接続されたメスコネクタ1をオスコネクタ2に差し込むことによって、オスコネクタ2とメスコネクタ1とが連結される。これにより、メスコネクタ1とオスコネクタ2とが電気的及び機械的に接続される。
具体的には、メスコネクタ1は複数のメス端子10を有し、オスコネクタ2は複数のオス端子20を有しており、複数のメス端子10と複数のオス端子20とが一対一で接続することによってメスコネクタ1とオスコネクタ2とが電気的及び機械的に接続される。なお、本実施の形態において、メスコネクタ1のメス端子10の数とオスコネクタ2のオス端子20の数とは同じであるが、異なっていてもよい。
また、メスコネクタ1とオスコネクタ2とは、着脱可能となっている。つまり、オスコネクタ2に差し込んだメスコネクタ1をオスコネクタ2から引き抜くことによってオスコネクタ2からメスコネクタ1を取り外すことができる。具体的には、メスコネクタ1の本体30とオスコネクタ2の本体40とが着脱可能になっているとともに、メスコネクタ1のメス端子10とオスコネクタ2のオス端子20とが着脱可能になっている。
[メスコネクタ、オスコネクタ]
以下、メスコネクタ1とオスコネクタ2の概略構成について、図3A〜図3C及び図4A〜図4Cを用いて説明する。図3A〜図3Cは、実施の形態に係るメスコネクタ1の構成を示す図であり、図3Aは斜視図、図3Bは上面図、図3Cは断面図である。なお、図3Bでは、メス端子10が実線で示され、本体30が破線で示されている。また、図4A〜図4Cは、実装の形態に係るオスコネクタ2の構成を示す図であり、図4Aは斜め後方から見たときの斜視図、図4Bは斜め前方から見たときの斜視図、図4Cは上面図である。なお、図4Cでは、オス端子20が実線で示され、本体40が破線で示されている。
図3A〜図3Cに示すように、メスコネクタ1は、メスコネクタ1の相手コネクタであるオスコネクタ2と着脱可能な第一コネクタであって、複数のメス端子10と、本体30とを備える。本実施の形態において、メスコネクタ1は、複数のメス端子10として、第一メス端子10aと第二メス端子10bと第三メス端子10cとの3つの端子を有する。
図4A〜図4Cに示すように、オスコネクタ2は、オスコネクタ2の相手コネクタであるメスコネクタ1と着脱可能な第二コネクタであって、複数のオス端子20と、本体40とを備える。本実施の形態において、オスコネクタ2は、複数のオス端子20として、第一オス端子20aと第二オス端子20bと第三オス端子20cとの3つの端子を有する。
[メスコネクタ]
まず、メスコネクタ1の詳細な構成について、図3A〜図3Cを参照しつつ、図5A、図5B及び図6を用いて説明する。図5A及び図5Bは、実施の形態に係るメスコネクタ1におけるメス端子10の斜視図であり、図6は、同メスコネクタ1の一部を切り欠いた部分拡大斜視図である。
第一メス端子10a、第二メス端子10b及び第三メス端子10cは、金属等の導電性材料によって構成されている。本実施の形態において、第一メス端子10a、第二メス端子10b及び第三メス端子10cは、銅合金からなる金属板をプレス加工することで形成されている。なお、第一メス端子10a、第二メス端子10b及び第三メス端子10cは、同じ材料によって構成されているが、異なる材料によって構成されていてもよい。
本実施の形態において、第一メス端子10aは、アース用のアース端子である。また、第二メス端子10b及び第三メス端子10cは電源用の電源端子である。例えば、第二メス端子10bは高圧側の電源端子であり、第三メス端子10cは低圧側の電源端子である。
第一メス端子10a、第二メス端子10b及び第三メス端子10cの各々は、電源線130に接続されている。具体的には、第一メス端子10aは、電源線130のアース用のリード線(アース線)に接続され、第二メス端子10bは、電源線130の高圧側のリード線(高圧側電力供給線)に接続され、第三メス端子10cは、電源線130の低圧側のリード線(低圧側電力供給線)に接続されている。
また、第一メス端子10a、第二メス端子10b及び第三メス端子10cの各々は、メスコネクタ1とオスコネクタ2とが連結されたときに、第一オス端子20a、第二オス端子20b及び第三オス端子20cの各々と電気的及び機械的に接続される。
図5A及び図5Bに示すように、複数のメス端子10の各々は、対応するオス端子20が挿入される開口(挿入口)11を有する筒形状の筒体12を有する。具体的には、第一メス端子10aは、第一オス端子20aが挿入される第一開口11aを有する筒形状の第一筒体12aを有し、第二メス端子10bは、第二オス端子20bが挿入される第二開口11bを有する筒形状の第二筒体12bを有し、第三メス端子10cは、第三オス端子20cが挿入される第三開口11cを有する筒形状の第三筒体12cを有する。本実施の形態において、各筒体12の筒軸方向は、X軸方向である。
各メス端子10において、筒体12に挿入されたオス端子20は、筒体12内を筒体12の奥に向かって進行する。つまり、筒体12は、オス端子20が挿通する挿入路を構成している。具体的には、第一メス端子10aの第一筒体12aは、第一オス端子20aが挿通する第一挿通路の一部を構成し、第二メス端子10bの第二筒体12bは、第二オス端子20bが挿通する第二挿通路の一部を構成し、第三メス端子10cの第三筒体12cは、第三オス端子20cが挿通する第三挿通路の一部を構成している。なお、本実施の形態において、各メス端子10において、筒体12は、いずれも角筒状である。したがって、各筒体12の開口11は、いずれも矩形状である。
また、各メス端子10において、筒体12には幅狭部13が設けられている。各幅狭部13は、各筒体12の一部を窪ませることで形成されている。また、各幅狭部13は、各筒体12の開口11よりも奥側の位置に設けられている。本実施の形態において、各メス端子10の幅狭部13は、いずれも筒体12の中央部に設けられている。具体的には、第一メス端子10aの第一筒体12aの中央部には第一幅狭部13aが設けられており、第二メス端子10bの第二筒体12bの中央部には第二幅狭部13bが設けられており、第三メス端子10cの第三筒体12cの中央部には第三幅狭部13cが設けられている。
各幅狭部13は、筒体12に挿通されたオス端子20を挟持する挟持部として機能する。つまり、第一メス端子10aは、第一オス端子20aを挟持する第一挟持部として第一幅狭部13aを有し、第二メス端子10bは、第二オス端子20bを挟持する第二挟持部として第二幅狭部13bを有し、第三メス端子10cは、第三オス端子20cを挟持する第三挟持部として第三幅狭部13cを有する。各メス端子10において、幅狭部13は、オス端子20を板厚方向(Y軸方向)から挟持することでオス端子20を保持する。
このように、オス端子20が幅狭部13に挟持されることで、メス端子10とオス端子20との接続が完了する。つまり、メスコネクタ1とオスコネクタ2との連結が完了する。
なお、本実施の形態では、各メス端子10に挿通されたオス端子20は、各メス端子10の幅狭部13によってオス端子20の先端部が一旦挟持されるが、筒体12の奥にさらに押し込まれることで、各メス端子10との接続が完了する。つまり、オス端子20は、その先端部が幅狭部13を通過した位置でメス端子10との接続が完了する。したがって、メスコネクタ1とオスコネクタ2との連結が完了した時点において、各幅狭部13は、各オス端子20の中間部を挟持している。
また、各メス端子10において、幅狭部13は、筒体12の同じ位置に設けられている。したがって、第一メス端子10aにおける第一開口11aから第一幅狭部13a(第一挟持部)までの距離と、第二メス端子10bにおける第二開口11bから第二幅狭部13b(第二挟持部)までの距離と、第三メス端子10cにおける第三開口11cから第三幅狭部13c(第三挟持部)までの距離とは、互いに略同じになっている。これにより、3つのオス端子20は、3つのメス端子10に対して同時に接続が完了することになる。
このように構成される、第一メス端子10a、第二メス端子10b及び第三メス端子10cは、各筒体12の前端部が同じ位置に揃うように、Y軸方向に一列に並んで配置されている。つまり、各メス端子10の筒体12の前端部におけるX軸方向の位置は同じである。
また、メスコネクタ1の本体30は、図3A〜図3Cに示すように、メス端子10(第一メス端子10a、第二メス端子10b及び第三メス端子10c)を保持する絶縁性のハウジングである。本体30は、例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)等の樹脂によって構成された樹脂成型品である。本実施の形態において、本体30は、回路基板111に固定されたオスコネクタ2の本体40に抜き差しする部品であるので、本体30は、オスコネクタ2の本体40よりも機械的強度に優れた材料で構成するとよい。例えば、本体30は、ポリカーボネート(PC)によって構成するとよい。なお、本体30の材質は、PBT及びPC以外の樹脂であってもよく、また、樹脂以外の絶縁性材料であってもよい。
本体30は、各メス端子10に対応する3つの突出部31を有する。具体的には、本体30は、第一メス端子10aに対応する第一突出部31aと、第二メス端子10bに対応する第二突出部31bと、第三メス端子10cに対応する第三突出部31cとを有する。
また、図3Cに示すように、本体30は、メス端子10を収納するための空間領域として収納部32を有する。具体的には、本体30は、第一メス端子10aを収納する第一収納部32aと、第二メス端子10bを収納する第二収納部32bと、第三メス端子10cを収納する第三収納部32cとを有する。
また、各収納部32は、オス端子20が挿通する挿通路を含む。具体的には、第一収納部32aは、第一オス端子20aが挿通する第一挿通路を含み、第二収納部32bは、第二オス端子20bが挿通する第二挿通路を含み、第三収納部32cは、第三オス端子20cが挿通する第三挿通路を含む。
したがって、各収納部32は、オス端子20が挿通される方向(X軸方向)に本体30を貫通するように形成されている。本実施の形態において、各収納部32は、各突出部31を通るように形成されている。したがって、各突出部31の先端部には、各オス端子20が挿入される挿入口33が設けられている。具体的には、第一突出部31aには、第一オス端子20aが挿入される第一挿入口33aが設けられ、第二突出部31bには、第二オス端子20bが挿入される第二挿入口33bが設けられ、第三突出部31cには、第三オス端子20cが挿入される第三挿入口33cが設けられている。
各メス端子10は、各突出部31の挿入口33の後方に配置されている。つまり、本体30は、第一挿入口33a、第二挿入口33b及び第三挿入口33cの各々の後方で、第一メス端子10a、第二メス端子10b及び第三メス端子10cを保持している。
具体的には、第一メス端子10aの第一筒部10aの前端部が第一挿入口33aの後方に位置し、第二メス端子10bの第二筒体10bの前端部が第二挿入口33bの後方に位置し、第三メス端子10cの第三筒体10cの前端部が第三挿入口33cの後方に位置している。したがって、各突出部31内の収納部32には、オス端子20の挿入方向において、各突出部31の挿入口33と各メス端子10の筒体12の前端部との間には隙間が存在する。
このように、各突出部31は、各メス端子10を収納することで保持する保持部として機能する。また、各突出部31は、オスコネクタ2の本体40の各空洞部42に差し込まれる差し込み部としても機能する。オスコネクタ2の各空洞部42に各突出部31が差し込まれることで、突出部31が空洞部42に嵌合されるとともに、メス端子10とオス端子20とが接触して電気的及び機械的に接続される。具体的には、第一メス端子10aと第一オス端子20aとが接続され、第二メス端子10bと第二オス端子20bとが接続され、第三メス端子10cと第三オス端子20cとが接続される。
各収納部32に収納された各メス端子10は、各突出部31によって側方周囲が囲まれている。これにより、メス端子10が本体30の外部に露出しなくなるので、仮にメス端子10が通電状態であったとしても、ユーザがメス端子10に直接触れるおそれがなくなる。さらに、メス端子10を突出部31内の収納部32に収納することで、メス端子10を保護することもできる。これにより、メス端子10が他の部品やユーザに接触することがないので、メス端子10が折れ曲がったり破損したりすることを抑制できる。
図3Aに示すように、本体30は、さらに、片持ち構造の腕部34を有する。腕部34は、腕部34に応力を付与することによって本体30の側面に近づく方向、つまり、腕部34と本体30との隙間が狭くなる方向に弾性変形する。その後、当該応力の付与を解除することによって腕部34は元の位置に戻る。
腕部34は、オスコネクタ2との連結状態を解除するための解除部として機能するとともに、オスコネクタ2との連結状態を維持するための連結維持部としても機能する。
本実施の形態において、腕部34には、爪部34aとつまみ部34bとが設けられている。爪部34aは、腕部34の中央部に形成されており、メスコネクタ1とオスコネクタ2とを連結したときに、オスコネクタ2の本体40に設けられた貫通孔43に係止する。爪部34aは、貫通孔43の開口端部に引っ掛かる形状となっている。つまみ部34bは、腕部34に応力を付与するための部分であり、腕部34の開放端側の端部に形成されている。つまみ部34bは、例えばユーザの指が当接する部分であり、つまみ部34bと本体30とをつまむことによって、腕部34を弾性変形させることができる。
次に、メスコネクタ1の特徴について説明する。図5A、図5B及び図6に示すように、本実施の形態におけるメスコネクタ1では、第一メス端子10aが突出片14を有している。突出片14は、3つのメス端子10のうち第一メス端子10aのみに設けられており、第二メス端子10b及び第三メス端子10cには設けられていない。なお、突出片14が設けられている点を除いて、第一メス端子10a、第二メス端子10b及び第三メス端子10cは、同じ形状及び同じ大きさである。
突出片14は、第一メス端子10aの一部として設けられている。具体的には、突出片14は、第一メス端子10aと一体に形成されており、例えば、所定形状の金属板をプレス加工することで、突出片14を有する第一メス端子10aを形成することができる。
本実施の形態において、突出片14は、第一メス端子10aの第一筒体12aの前端部に設けられている。具体的には、突出片14は、第一筒体12aの第一開口11aの端部(開口端部)に設けられている。
また、図3B、図3C及び図6に示すように、突出片14は、第一メス端子10aが収納された第一突出部31a内に位置している。具体的には、突出片14は、第一筒体12aの前端部よりも前方側に位置している。つまり、突出片14は、第一突出部31aの前端部に位置する第一挿入口33aと第一筒体12aの前端部に位置する第一開口11aとの間の領域に配置されている。
突出片14は、第一メス端子10aの前端部から本体30の第一挿入口33aに向かって突出する形状を有する。本実施の形態において、突出片14は、第一メス端子10aの第一筒体12aの第一開口11aの端部(開口端部)から本体30の第一挿入口33aに向かって延在するように形成されている。
また、突出片14の一部は、メスコネクタ1とオスコネクタ2とを連結する際に、第一突出部31aの第一挿入口33aから挿入された第一オス端子20aが挿通する挿通路に存在する。つまり、突出片14は、第一挿入口33aから本体30内に挿通された第一オス端子20aと接触する位置に存在する。
突出片14は、弾性変形する板バネ構造を有する。例えば、突出片14は、外力が付与されることによって弾性変形し、当該外力が開放されると、弾性復元力によって元の状態に復元する。本実施の形態では、第一オス端子20aが突出片14に当接することで突出片14が弾性変形し、第一オス端子20aが突出片14から離れると、突出片14は元の状態に戻る。
一例として、突出片14は、長方形の金属板を屈曲変形させることによって形成されている。具体的には、突出片14は、第一メス端子10aの第一筒体12aの第一開口11a側の前端部に接続された第一板部14aと、第一板部14aの前方部分に接続された第二板部14bとを有する。
第一板部14aは、第一板部14aの前方部分(第一筒体12a側とは反対側の部分)が第一筒体12aの筒軸に近づく方向に傾斜している。つまり、第一板部14aは、第一板部14aと第一筒体12aとの接続部分(第一板部14aの根元部分)を第一屈曲部として傾斜している。本実施の形態では、第一挿入口33aから挿入された第一オス端子20aが突出片14に接触するように、第一板部14aの前方部分は、第一筒体12aの筒軸を超える位置に存在している。
第二板部14bは、第二板部14bの前方部分(第一板部14a側とは反対側の部分)が第一筒体12aの筒軸から遠ざかる方向に傾斜している。つまり、第二板部14bは、第二板部14bと第一板部14aとの接続部分を第二屈曲部として傾斜している。
本実施の形態では、第一挿入口33aから挿入された第一オス端子20aは、第一板部14aと第二板部14bとの接続部分(第二屈曲部)の近傍に当接する。
また、突出片14の幅(板幅)は、第一筒体12aの幅以下である。つまり、第一板部14a及び第二板部14bの各々の幅は、第一筒体12aの筒径以下となっている。具体的には、突出片14は、第一筒体12aの筒軸方向から見たときに、第一筒体12aの第一開口11aの領域内に存在している。
[オスコネクタ]
次に、オスコネクタ2の詳細な構成について、図4A〜図4Cを参照して説明する。
上記のように、オスコネクタ2は、図4A〜図4Cに示すように、複数のオス端子20として、第一オス端子20aと第二オス端子20bと第三オス端子20cとの3つの端子を有する。
第一オス端子20a、第二オス端子20b及び第三オス端子20cは、導電性材料によって構成された導電ピンである。一例として、第一オス端子20a、第二オス端子20b及び第三オス端子20cは、金属板によって構成された平板状の金属ピンである。本実施の形態において、第一オス端子20a、第二オス端子20b及び第三オス端子20cは、同じ形状及び同じ大きさである。
第一オス端子20a、第二オス端子20b及び第三オス端子20cの各々は、第一メス端子10a、第二メス端子10b及び第三メス端子10cの各々と電気的及び機械的に接続される。したがって、第一オス端子20aは、アース用のアース端子である。また、第二オス端子20b及び第三オス端子20cは電源用の電源端子である。具体的には、第二オス端子20bは高圧側の電源端子であり、第三オス端子20cは低圧側の電源端子である。
本実施の形態において、各オス端子20は、各メス端子10の筒体12に挿通されることで各メス端子10に接続される部分である端子接続部21と、回路基板111に接続される部分である基板接続部22とを有する。
端子接続部21は、長尺状であり、X軸方向に延在するように直線状に形成されている。基板接続部22は、端子接続部21の後端部から端子接続部21の長手方向と直交する方向に延在するように形成されている。基板接続部22は、段差状に折れ曲がっており、先端部が回路基板111で半田付けされる。
各オス端子20において、端子接続部21の先端部は、先端に向かって板幅が狭まる形状に形成されている。具体的には、端子接続部21の先端部の形状は、板幅が漸次狭まる先細りのテーパ形状である。さらに、端子接続部21の先端部は、板幅方向にテーパ形状に形成されているだけではなく、板厚方向にもテーパ形状に形成されている。つまり、端子接続部21の先端部は、先端に向かって板厚が狭まる形状に形成されている。具体的には、端子接続部21の先端部の形状は、板幅が漸次狭まる先細りのテーパ形状である。
このように構成される、第一オス端子20a、第二オス端子20b及び第三オス端子20cは、本体40に固定される。
オスコネクタ2の本体40は、オス端子20(第一オス端子20a、第二オス端子20b及び第三オス端子20c)を保持する絶縁性のハウジングである。本体40は、例えばPBT等の樹脂によって構成された樹脂成型品である。なお、本体40の材質は、樹脂に限るものではなく、樹脂以外の絶縁性材料によって構成されていてもよい。
本体40は、オス端子20の端子接続部21の先端部を臨む開口41を有する空洞部42を有する。本実施の形態において、本体40は、複数のオス端子20と一対一に対応する複数の空洞部42を有する。具体的には、本体40は、空洞部42として、第一オス端子20aの先端部を臨む第一開口41aを有する第一空洞部42aと、第二オス端子20bの先端部を臨む第二開口41bを有する第二空洞部42bと、第三オス端子20cの先端部を臨む第三開口41cを有する第三空洞部42cとを有する。
第一空洞部42a、第二空洞部42b及び第三空洞部42cは、Y軸方向に一列に並んで形成されている。第一空洞部42a、第二空洞部42b及び第三空洞部42cの各々は、略有底筒形状であり、底部と4つの側壁とで囲まれる空間領域を有する。つまり、第一空洞部42a、第二空洞部42b及び第三空洞部42cの間には、隣り合う空間領域を仕切る仕切り壁が形成されている。
各空洞部42には、対応する各オス端子20の端子接続部21が底部から開口41に向かって付き出すように配置されている。したがって、各オス端子20の端子接続部21は、空洞部42内に位置しており、空洞部42によって側方周囲が囲まれている。これにより、オス端子20の端子接続部21が本体40の外部に露出しなくなるので、仮にオス端子20が通電状態であったとしても、ユーザがオス端子20に直接触れるおそれがなくなる。さらに、オス端子20を空洞部42によって囲むことで、オス端子20を保護することもできる。これにより、オス端子20が他の部品やユーザに接触することがないので、オス端子20が折れ曲がったり破損したりすることを抑制できる。なお、各オス端子20の端子接続部21の先端部の頂点は、水平方向で同じ位置に揃っている。
空洞部42は、メスコネクタ1の本体30が差し込まれる差し込み穴である。つまり、空洞部42は、メスコネクタ1の本体30を収容する収容部として機能する。本実施の形態では、各空洞部42には、メスコネクタ1の本体30の各突出部31が差し込まれる。具体的には、第一空洞部42aには、第一突出部31aが差し込まれ、第二空洞部42bには、第二突出部31bが差し込まれ、第三空洞部42cには、第三突出部31cが差し込まれる。つまり、各空洞部42の開口41(第一開口41a、第二開口41b、第三開口41c)は、メスコネクタ1の突出部31が差し込まれる差し込み口である。このように、各空洞部42に各突出部31が差し込まれることで、オスコネクタ2の本体40とメスコネクタ1の本体30とが連結する。
また、本体40の側面には、貫通孔43が設けられている。本実施の形態において、貫通孔43は、アース端子である第一オス端子20aに対応する第一空洞部42aの側壁に設けられている。
貫通孔43は、メスコネクタ1とオスコネクタ2との連結状態を解除するための解除部として機能するとともに、メスコネクタ1とオスコネクタ2との連結状態を維持するための連結維持部としても機能する。
本実施の形態において、メスコネクタ1とオスコネクタ2とを連結したときに、貫通孔43には、メスコネクタ1の爪部34aが係止する。具体的には、貫通孔43の開口端部に爪部34aが引っ掛かるようにして爪部34aが貫通孔43に係止する。
[メスコネクタとオスコネクタとの連結方法]
次に、メスコネクタ1とオスコネクタ2との連結方法について、図7を用いて説明する。図7は、メスコネクタ1とオスコネクタ2とを連結する方法を説明するための図である。
図7の(a)及び(b)に示すように、メスコネクタ1とオスコネクタ2とを連結する際、オスコネクタ2の本体40の空洞部42にメスコネクタ1の本体30の突出部31を差し込む。
このとき、オスコネクタ2の本体40に設けられた貫通孔43にメスコネクタ1の本体30に設けられた腕部34の爪部34aが係止するまで、オスコネクタ2の空洞部42にメスコネクタ1の突出部31を押し込む。
この際、貫通孔43に爪部34aが係止するまでの間、メスコネクタ1の腕部34は、押圧を受けて弾性変形する。例えば、ユーザがメスコネクタ1の本体30を持ってオスコネクタ2の空洞部42に突出部31を差し込む場合、空洞部42の側壁から受ける押圧によって腕部34を弾性変形させることができる。
その後、さらに突出部31を空洞部42に押し込むと、腕部34の爪部34aが貫通孔43の開口端部に到達する。このとき、腕部34が空洞部42から受ける押圧が解除されることによって、腕部34は、樹脂弾性力によるバネ復元力によって外方に広がって元の状態に戻ろうとする。これにより、爪部34aが貫通孔43に引っ掛かって係止し、メスコネクタ1とオスコネクタ2との連結状態が維持される。
このようにしてメスコネクタ1とオスコネクタ2とが連結されるが、この連結される過程において、メスコネクタ1のメス端子10とオスコネクタ2のオス端子20とは、図8A〜図8Cに示される挙動を経て接続される。図8A〜図8Cは、オスコネクタ2にメスコネクタ1が差し込まれてからメス端子10とオス端子20とが接触するまでの様子を示しており、図8Aは、3つのメス端子10と3つのオス端子20とがいずれも接触する前の状態、図8Bは、第一メス端子10a及び第一オス端子20aのみが接触しているときの状態、図8Cは、3つのメス端子10と3つのオス端子20とが全て接触しているときの状態を示している。
図8Aに示すように、オスコネクタ2にメスコネクタ1を近づけて、メスコネクタ1の突出部31をオスコネクタ2の空洞部42に差し込む。これにより、メスコネクタ1のメス端子10がオスコネクタ2のオス端子20に近づいていく。具体的には、第一メス端子10a、第二メス端子10b及び第三メス端子10cの各々が、第一オス端子20aと、第二オス端子20b及び第三オス端子20cの各々に向かい合いながら近づいていく。
図8Bに示すように、メスコネクタ1の突出部31をオスコネクタ2の空洞部42にさらに差し込むと、オスコネクタ2の各オス端子20は、メスコネクタ1の各突出部31の挿入口33に挿入される。具体的には、図3A〜図3C及び図4A〜図4Cに示すように、第一オス端子20aは第一突出部31aの第一挿入口33aに挿入され、第二オス端子20bは第二突出部31bの第二挿入口33bに挿入され、第三オス端子20cは第三突出部31cの第三挿入口33cに挿入される。
このとき、図8Bの拡大図に示すように、第一メス端子10aには突出片14が設けられているので、3つのメス端子10の中で第一メス端子10aが最初にオス端子20(第一オス端子20a)に接触することになる。つまり、第二オス端子20b及び第三オス端子20cが第二メス端子10b及び第三メス端子10cに接触するよりも前に、第一オス端子20aが第一メス端子10aに接触する。具体的には、第一オス端子20aの端子接続部21の先端部が第一メス端子10aの突出片14の第二板部14bの表面に当接する。これにより、3つのメス端子10及び3つのオス端子20の中で、アース端子である第一メス端子10aと第一オス端子20aとが最初に接触して導通する。
このように、メスコネクタ1では、第一オス端子20aがメスコネクタ1の第一突出部31aの第一挿入口33aに挿入されると、第一オス端子20aの先端部が第一メス端子10aの突出片14に必ず接触する構成になっている。
そして、第一オス端子20aの先端部が第一メス端子10aの突出片14に接触した時点で、第一メス端子10aと第一オス端子20aとの導通が完了する。つまり、アース接続が完了する。なお、この時点において、第二メス端子10b及び第二オス端子20bはまだ接触していないし、第三メス端子10c及び第三オス端子20cもまだ接触していない。
その後、図8Cに示すように、メスコネクタ1の突出部31をオスコネクタ2の空洞部42の奥にさらに押し込んでいくと、各オス端子20は、各メス端子10の筒体12の開口11から筒体12内に挿入されて筒体12の奥に向かって進行する。このとき、各オス端子20は、各メス端子10の筒体12内の幅狭部13で挟持されながら、筒体12の奥に向かって移動する。
このように、各オス端子20が各メス端子10の筒体12内の幅狭部13で挟持されることによって、各オス端子20と各メス端子10と導通が完了する。具体的には、図3A〜図3C及び図4A〜図4Cに示すように、第二オス端子20bが第二メス端子10bの第二筒体12b内の第二幅狭部13bで挟持されることで、第二オス端子20bと第二メス端子10bとが導通するとともに、第三オス端子20cが第三メス端子10cの第三筒体12c内の第三幅狭部13cで挟持されることで、第三オス端子20cと第三メス端子10cとが導通する。
一方、第一メス端子10aと第一オス端子20aとについては、第一オス端子20aが突出片14に接触した時点(図8B)で導通が完了し、第一オス端子20aが第一メス端子10aの第一筒体12aの奥に向かって進行する間も突出片14は第一オス端子20aと接触し続けているが、図8Cの拡大図に示すように、第一オス端子20aが第一メス端子10aの第一筒体12a内の第一幅狭部13aで挟持されることで、第一オス端子20aと第一メス端子10aとが確実に導通する。つまり、アース端子である第一メス端子10aと第一オス端子20aとについては、突出片14と第一幅狭部13aとの2箇所で互いに導通している。
そして、メスコネクタ1の突出部31の先端部がオスコネクタ2の空洞部42の底部に到達すると、メスコネクタ1とオスコネクタ2との連結が完了する。以上のようにして、メスコネクタ1とオスコネクタ2とが電気的及び機械的に接続される。
なお、メスコネクタ1とオスコネクタ2とが連結された後は、メスコネクタ1の爪部34aをオスコネクタ2の貫通孔43から外すことによって、メスコネクタ1とオスコネクタ2との連結状態を解除することができる。具体的には、ユーザがメスコネクタ1のつまみ部34bとメスコネクタ1の本体30とをつまんで、腕部34と本体30とが近づくように腕部34を弾性変形させることで、爪部34aを貫通孔43から外す。そして、この状態で、オスコネクタ2の空洞部42からメスコネクタ1の突出部31を引き抜くことで、オスコネクタ2からメスコネクタ1を取り外すことができる。これにより、メスコネクタ1とオスコネクタ2との連結状態を解除することができる。
また、メスコネクタ1とオスコネクタ2との連結状態を解除する際、第一メス端子10aには突出片14が設けられているので、3つのメス端子10及び3つのオス端子20の中で第一オス端子20aと第一メス端子10aとを最後まで接触導通させておくことができる。つまり、第一メス端子10aと第一オス端子20aとが非導通状態(非接触状態)になるのは、第二メス端子10b及び第三メス端子10cと第二オス端子20b及び第三オス端子20cとが非導通状態(非接触状態)になった後である。
[まとめ]
以上、本実施の形態におけるメスコネクタ1では、第一挿入口33a及び第二挿入口33bの後方で第一メス端子10a及び第二メス端子10bを保持する本体30を備えている。そして、第一メス端子10aは、本体30の第一挿入口33aに向かって突出する突出片14を有する。
この構成により、図8A〜図8Cに示すように、メスコネクタ1とオスコネクタ2とを連結する際、第二メス端子10bと第二オス端子20bとが接触するよりも前に、第一メス端子10aと第一オス端子20aとを接触させることができる。
これにより、本実施の形態のように、第一メス端子10a及び第一オス端子20aがアース端子である場合、メスコネクタ1とオスコネクタ2とを連結する際にアース接続を優先して最初に行うことができる。
したがって、メス端子10の電源端子(第二メス端子10b、第三メス端子10c)とオス端子20の電源端子(第二オス端子20b、第三オス端子20c)とが、メス端子10のアース端子(第一メス端子10a)とオス端子20のアース端子(第一オス端子20a)とが接続されるよりも前に接続されてしてしまうことで電子部品に予期しない過電流が流れることを抑制できる。
しかも、第一メス端子10aに突出片14を設けることで、メスコネクタ1とオスコネクタ2との連結を解除させる際には、第二メス端子10bと第二オス端子20bとの接触状態(導通状態)が解除した後で、第一メス端子10aと第一オス端子20aとの接触状態(導通状態)が解除することになる。つまり、アース接続状態を最後まで維持することができる。
以上のように、本実施の形態に係るメスコネクタ1によれば、オスコネクタ2との信頼性が高い電気接続を行うことができるコネクタを実現できる。また、国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission:IEC)が制定する規格(IEC規格)に適合するメスコネクタ1を実現することもできる。
また、本実施の形態において、第一メス端子10aは、第一オス端子20aが挿入される第一開口11aを有する筒形状の第一筒体12aを有し、突出片14は、第一筒体12aの第一開口11a側の前端部に設けられている。
この構成により、第二メス端子10bと第二オス端子20bとが接触するよりも前に第一メス端子10aと第一オス端子20aとを接触させることを、容易に実現することができる。
また、本実施の形態において、突出片14は、板バネ構造を有する。
この構成により、メスコネクタ1とオスコネクタ2との着脱を繰り返し行った場合でも、突出片14の形状は元の初期状態に戻る。これにより、メスコネクタ1とオスコネクタ2とを連結するたびに、第一メス端子10aと第一オス端子20aとを確実に最初に接触させることができる。
また、本実施の形態において、突出片14は、第一筒体12aの第一開口11a側の前端部に接続された第一板部14aを有している。そして、第一板部14aは、第一板部14aの前方部分が第一筒体12aの筒軸に近づく方向に傾斜している。
この構成により、メスコネクタ1に挿入された第一オス端子20aを容易に第一メス端子10aに接触させることができる。
また、本実施の形態において、突出片14は、第一板部14aの前方部分に接続された第二板部14bを有している。そして、第二板部14bは、第二板部14bの前方部分が第一筒体12aの筒軸から遠ざかる方向に傾斜している。
この構成により、第一板部14aと第二板部14bとの接続部分に屈曲部を形成することができるので、突出片14に容易に板バネ構造を形成することができる。また、第二板部14bを設けることで、メスコネクタ1に挿入された第一オス端子20aが第二板部14bの表面に当接して摺動するので、第一オス端子20aを第一メス端子10a内の所定の挿通路に誘導することができる。
また、本実施の形態において、突出片14の幅は、第一筒体12aの幅以下である。
この構成により、第一メス端子10aを収納する既存の収納部32を利用して突出片14を配置することができる。つまり、突出片14を収納するためだけの領域(穴部)を本体30に別途形成する必要がない。これにより、突出片14を第一メス端子10aに設けることで、メスコネクタ1のコストが必要以上に増加してしまうこと抑制できる。
また、本実施の形態において、第一メス端子10aは、第一開口11aよりも奥側に設けられ且つ第一オス端子20aを挟持する第一幅狭部13aを有し、第二メス端子10bは、第二開口11bよりも奥側に設けられ且つ第二オス端子20bを挟持する第二幅狭部13bを有している。そして、第一開口11aから第一幅狭部13aまでの距離と、第二開口11bから第二幅狭部13bまでの距離が略同じである。
この構成により、突出片14において第一メス端子10aと第一オス端子20aとを先に導通させつつも、第一幅狭部13a及び第二幅狭部13bにおいて第一メス端子10aと第一オス端子20aとの確実な導通と第二メス端子10bと第二オス端子20bとの確実な導通とを確保することができる。これにより、さらに高い信頼性でメスコネクタ1とオスコネクタ2との電気的な接続を行うことができる。
また、本実施の形態では、メスコネクタ1を照明器具100に用いている。
これにより、高い信頼性でメスコネクタ1とオスコネクタ2との電気的な接続が行われた照明器具100を実現できる。
特に、本実施の形態では、オスコネクタ2の方を電源側の回路基板111に固定している。これにより、より高い信頼性で電気的な接続を行うことができる。
(変形例)
以上、本発明について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態において、突出片14は、第一メス端子10aの第一筒体12aの第一開口11aの端部(開口端部)に一つ形成したが、図9に示される第一メス端子10aAのように、第一開口11aの端部(開口端部)に2つの突出片14を形成してもよい。この場合、第一板部14aと第二板部14bとの接続部分(屈曲部)が対向するように2つの突出片14を対向させて配置するとよい。
また、上記実施の形態において、突出片14は、第一板部14aと第二板部14bとによって構成されていたが、これに限らない。
例えば、図10に示される第一メス端子10aBのように、突出片14Bは、第一板部14aのみによって構成されていてもよい。この場合、メスコネクタ1の本体30に挿入される第一オス端子20aは、突出片14Bの第一板部14aの先端部と接触し、第一オス端子20aの移動に伴って第一板部14aの先端部と第一オス端子20aとが摺動する。
あるいは、図11に示される第一メス端子10aCのように、突出片14Cは、第一板部14a、第二板部14b及び第三板部14cによって構成されていてもよい。この場合、第三板部14cは、第二板部14bとの接続部分で外方に屈曲するように形成されているとよい。この構成により、上記実施の形態の突出片14よりもバネ反力が向上した突出片14Bを実現できる。
また、上記実施の形態において、突出片14は、金属板をプレス加工することによって第一メス端子10aと一体に形成されていたが、これに限らない。例えば、突出片14を別部品とし、溶接等によって第一メス端子10aの第一筒体12aに突出片14を後付けで接合してもよい。
また、上記実施の形態において、オスコネクタ2の空洞部42は、オス端子20の数の分だけ形成したが、これに限らない。例えば、空洞部42は、全てのオス端子20に共通する1つのみであってもよい。この場合、空洞部42の開口も1つのみとなる。さらに、この場合、メスコネクタ1の突出部31は3つのままでもよいが、全てメス端子10をまとめて収納する全てのメス端子10に共通する1つのみであってもよい。
また、上記実施の形態において、メス端子10の筒体12は、角筒状としたが、これに限らない。例えば、メス端子10の筒体12は、円形の開口を有する円筒状、楕円の開口を有する楕円筒状、又は、多角形の開口を有する多角筒状の任意の形状のものを用いることができる。
また、上記実施の形態において、オスコネクタ2を回路基板111に固定し、メスコネクタ1を動かすことでオスコネクタ2に差し込む構造としたが、これに限らない。例えば、メスコネクタ1を固定し、オスコネクタ2を動かしてメスコネクタ1と連結してもよい。
また、上記実施の形態において、メス端子10及びオス端子20を3つずつとしたが、これに限らない。例えば、メス端子10及びオス端子20を、2つずつにしてもよいし、4つ以上ずつにしてもよい。なお、メス端子10及びオス端子20を2つずつにする場合、例えば、2組のうちの一方のメス端子10及びオス端子20を高圧用とし、2組のうちの他方のメス端子10及びオス端子20を低圧用とすることができる。
また、上記実施の形態において、電源端子である第二メス端子10b及び第三メス端子10cと第二オス端子20b及び第三オス端子20cとを高圧用及び低圧用とし、直流用端子としたが、これに限らない。例えば、第二メス端子10b及び第三メス端子10cと第二オス端子20b及び第三オス端子20cとを交流用端子としてもよい。
また、上記実施の形態において、メスコネクタ1及びオスコネクタ2は、電源ユニット110と灯具ユニット120とを接続しており、電源ユニット110の2次側に設けられているが、これに限らない。例えば、メスコネクタ1及びオスコネクタ2は、電源ユニット110と商用電源側の部材とを接続するように構成してもよい。つまり、メスコネクタ1及びオスコネクタ2は、電源ユニット110の1次側に設けられていてもよい。
また、上記実施の形態において、照明器具100における灯具ユニット120の光源としては、LED光源を用いたが、これに限らない。例えば、灯具ユニット120の光源としては、HIDランプ(High Intensity Discharge Lamp)、蛍光ランプ又はフィラメントランプ等の既存ランプ、あるいは、有機EL(Electro Luminescence)等のLED以外の固体発光素子を用いた光源であってもよい。この場合、電源ユニット110の照明用電源回路は、光源の種類に応じて設計されていればよい。
あるいは、メスコネクタ1及びオスコネクタ2は、電源ユニット110と灯具ユニット120とを接続する場合に限らず、種々の電子ユニット同士を接続する場合に適用することができる。つまり、メスコネクタ1及びオスコネクタ2は、照明用途以外の種々の電子機器に用いることができる。
その他、上記実施の形態に対して当業者が思い付く各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。