JP6944677B2 - 組成物 - Google Patents
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Description
即ち、本発明者らは、下記の〔1〕〜〔10〕を提供する。
〔1〕(A)成分:(a1)リグニン源と(a2)25℃で液状の、ポリエチレングリコール又はポリ(エチレングリコール)ジグリシジルエーテルの反応物であるPEGリグニンと、(B)成分:酸無水物と、(C)成分:ポリエチレングリコール又はポリ(エチレングリコール)ジグリシジルエーテルと、(D)成分:変性セルロースナノファイバーと、を含有する組成物。
〔2〕前記(a1)が、クラフトリグニン、リグニンスルホン酸、酢酸リグニン、オルガノソルブリグニン、爆砕リグニン、硫酸リグニン、アルカリリグニン及び木材チップからなる群から選択される少なくとも1種である上記〔1〕に記載の組成物。
〔3〕前記(a2)が、平均分子量が400〜600のポリエチレングリコール又はポリ(エチレングリコール)ジグリシジルエーテルである上記〔1〕又は〔2〕に記載の組成物。
〔4〕前記(B)成分が、無水マレイン酸、無水コハク酸、無水フタル酸、無水酢酸、無水シトラコン酸、無水イタコン酸、無水アコニット酸、無水ハイミック酸及び無水安息香酸からなる群から選択される少なくとも1種である上記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の組成物。
〔5〕前記(C)成分が、平均分子量が400〜100万のポリエチレングリコール又はポリ(エチレングリコール)ジグリシジルエーテルである上記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の組成物。
〔6〕前記(D)成分が、カルボキシル化セルロースナノファイバー、エーテル化セルロースナノファイバー、及びカチオン化セルロースナノファイバーからなる群から選択される少なくとも1種である上記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の組成物。
〔7〕各成分の比率((A)成分:(B)成分:(C)成分:(D)成分)が、20質量%〜60質量%:10質量%〜40質量%:40質量%以下:0.5質量%〜10質量%である(但し、(A)成分〜(D)成分の総和を100質量%とする)上記〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の組成物。
〔8〕上記〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の組成物を加熱処理して得られるフィルム。
〔9〕上記〔8〕に記載のフィルムからなるセパレータ。
〔10〕一対の分極性電極体と、電解液と、上記〔9〕に記載のセパレータと、を備える電気二重層キャパシタ。
なお、本明細書中、「AA〜BB」と範囲を記載する場合、AA以上BB以下の範囲をいう。
本発明の組成物は、(a1)リグニン源と(a2)25℃で液状の、ポリエチレングリコール又はポリ(エチレングリコール)ジグリシジルエーテルの反応物であるPEGリグニンと、酸無水物と、ポリエチレングリコール又はポリ(エチレングリコール)ジグリシジルエーテルと、変性セルロースナノファイバーと、を含有する。
(A)成分として、(a1)リグニン源と(a2)25℃で液状の、ポリエチレングリコール又はポリ(エチレングリコール)ジグリシジルエーテルの反応物を含有するので、リグニンの新規な用途とし得る。(B)成分を含有するので、加熱処理により他の成分と反応してフィルムの基本形状を形成し得る。(C)成分を含有するので、フィルムを形成した際の柔軟性を付与し得る。(D)成分を含有するので、フィルムに適度な強度を付与し得る。
(A)成分は、(a1)リグニン源と(a2)25℃で液状の、ポリエチレングリコール又はポリ(エチレングリコール)ジグリシジルエーテルの反応物であるPEGリグニンである。
なお、リグニン源の分子量としては、例えば、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によりポリスチレン換算値として算出することができる。
なお、ポリエチレングリコール又はポリ(エチレングリコール)ジグリシジルエーテルの市販品を用いる場合、それらの平均分子量は製品に記された値である。
酸触媒としては、塩酸、硫酸等が挙げられる。酸触媒の添加量は、通常、ポリエチレングリコールに対して、0.1〜5.0質量%である。
反応温度、反応時間ともに、特に限定されない。例えば、100〜150℃の反応温度で、30〜240分程度反応させる。
リグニン源とポリエチレングリコールとの反応終了後、反応系に水を添加して、水不溶性の沈殿物としてPEGリグニンを回収し得る。
アルカリ性水溶液を調製する際、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化リチウム等を使用することができる。
反応温度、反応時間ともに、特に限定されない。例えば、50〜90℃の反応温度で、30〜180分程度反応させる。
リグニン源とポリ(エチレングリコール)ジグリシジルエーテルとの反応終了後、反応系に酸を添加して中和する。添加する酸としては、悪影響を及ぼさない限り何れの酸でもよく、例えば、塩酸、リン酸、硫酸等の無機酸;ギ酸、酢酸等の有機酸を使用することができる。
(B)成分は、酸無水物である。(B)成分を含有することで、PEGリグニン等の他の成分と反応し、フィルムの基本形状を形成し得る。
なお、(B)成分は、1種単独の酸無水物を用いてもよく、2種以上の酸無水物を併用してもよい。
(C)成分は、ポリエチレングリコール又はポリ(エチレングリコール)ジグリシジルエーテルである。(C)成分を含有することで、フィルムに柔軟性を付与し得る。特に、フィルムを電気二重層キャパシタのセパレータとして利用する際には、抵抗値と比静電容量を改善し得る。
なお、ポリエチレングリコール又はポリ(エチレングリコール)ジグリシジルエーテルの市販品を用いる場合、それらの平均分子量は製品に記された値である。
(D)成分は、変性セルロースナノファイバーである。(D)成分を含有することで、フィルムを形成した際に、適度な強度を付与し得る。
アスペクト比=平均繊維長/平均繊維径
セルロース原料は、これらを1種単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。中でも、好ましくは、植物又は微生物由来のセルロース原料であり、より好ましくは、植物由来のセルロース原料(例えば、セルロース繊維)である。
変性セルロースナノファイバーは、十分な補強性を発揮し得る。その理由は、セルロース原料の変性により繊維の微細化が十分に進み、均一な繊維長及び繊維径が得られるためである。また、補強性を発揮するのに有効な繊維長及び繊維径を持つ繊維数が十分に確保できるためである。
酸化によりセルロース原料を変性する場合、得られる酸化セルロース又はセルロースナノファイバーの絶乾質量に対するカルボキシル基量は、好ましくは0.5mmol/g以上、より好ましくは0.8mmol/g以上、さらに好ましくは1.0mmol/g以上である。上限は、好ましくは3.0mmol/g以下、より好ましくは2.5mmol/g以下、さらに好ましくは2.0mmol/g以下である。従って、0.5〜3.0mmol/gが好ましく、0.8〜2.5mmol/gがより好ましく、1.0〜2.0mmol/gがさらに好ましい。
オゾン添加量は、セルロース原料の固形分100質量部に対し、0.1質量部以上であることが好ましく、5質量部以上であることがより好ましい。上限は、通常、30質量部以下である。従って、オゾン添加量は、セルロース原料の固形分100質量部に対し、0.1〜30質量部であることが好ましく、5〜30質量部であることがより好ましい。
オゾン処理温度は、通常、0℃以上であり、好ましくは20℃以上である。上限は、通常50℃以下である。従って、オゾン処理温度は、0〜50℃であることが好ましく、20〜50℃であることがより好ましい。オゾン処理時間は、通常、1分以上であり、好ましくは30分以上である。上限は、通常、360分以下である。従って、オゾン処理時間は、通常、1〜360分程度であり、30〜360分程度が好ましい。オゾン処理の条件が上述の範囲内であると、セルロースが過度に酸化及び分解されることを防ぐことができ、酸化セルロースの収率が良好となる。
カルボキシル基量〔mmol/g酸化セルロース又はセルロースナノファイバー〕=a〔ml〕×0.05/酸化セルロース質量〔g〕
なお、酸化セルロースのカルボキシル基量と、セルロースナノファイバーのカルボキシル基量は、通常、同値である。
カルボキシメチル化によりセルロース原料を変性する場合、得られるカルボキシメチル化セルロース又はセルロースナノファイバー中の無水グルコース単位当たりのカルボキシメチル置換度は、0.01以上が好ましく、0.05以上がより好ましく、0.10以上がさらに好ましい。上限は、0.50以下が好ましく、0.40以下がより好ましく、0.35以下がさらに好ましい。従って、カルボキシメチル置換度は、0.01〜0.50が好ましく、0.05〜0.40がより好ましく、0.10〜0.30がさらに好ましい。
A=[(100×F’−(0.1NのH2SO4)(mL)×F)×0.1]/(酸型カルボキシメチル化セルロースの絶乾質量(g))
DS=0.162×A/(1−0.058×A)
A:1gの酸型カルボキシメチル化セルロースの中和に要する1NのNaOH量(mL)
F:0.1NのH2SO4のファクター
F’:0.1NのNaOHのファクター
カチオン化によりセルロース原料を変性する場合、得られるカチオン化セルロースナノファイバーは、アンモニウム、ホスホニウム、スルホニウム等のカチオン、又は該カチオンを有する基を分子中に含んでいればよい。カチオン化セルロースナノファイバーは、アンモニウムを有する基を含むことが好ましく、四級アンモニウムを有する基を含むことがより好ましい。
カチオン化剤の量は、セルロース原料100質量部に対して、好ましくは5質量部以上であり、より好ましくは10質量部以上である。上限は、通常、800質量部以下であり、好ましくは500質量部以下である。
触媒の量は、セルロース繊維100質量部に対して、好ましくは0.5質量部以上であり、より好ましくは1質量部以上である。上限は、通常、7質量部以下であり、好ましくは3質量部以下である。
アルコールの量は、セルロース繊維100質量部に対して、好ましくは50質量部以上であり、より好ましくは100質量部以上である。上限は、通常、50000質量部以下であり、好ましくは500質量部以下である。
セルロースをカチオン化することで、セルロース同士が電気的に反発する。このため、カチオン化したセルロースを容易にナノ解繊し得る。グルコース単位当たりのカチオン化度が、0.01以上であることにより、十分にナノ解繊し得る。一方、グルコース単位当たりのカチオン化度が、0.40以下であることにより、膨潤又は溶解を抑制し、これにより繊維形態を維持することができる。そのため、ナノファイバーとして得られない事態を防止し得る。
カチオン化度=(162×N)/(1−151.6×N)
N:窒素含有量
セルロース原料に変性処理又は解繊処理を行う際には、セルロース原料の分散処理を行い、セルロース原料の分散体を調製してもよい。セルロース原料を分散させる溶媒は、セルロース原料が親水性であることから、水であることが好ましい。
解繊は、セルロース原料の変性処理前に行ってもよいし、変性処理後に行ってもよい。また、解繊は、一度に行ってもよいし、複数回行ってもよい。解繊を複数回行う場合、それぞれの解繊のタイミングに制限は特にない。なお、解繊処理は、下記に示すように物理的処理をいう。
変性セルロースナノファイバーの形態は、特に限定されるものではない。例えば、変性セルロースナノファイバーの分散液、分散液の乾燥固形物、分散液の湿潤固形物が挙げられる。湿潤固形物とは、分散液と乾燥固形物との中間の態様の固形物である。
変性セルロースナノファイバーの乾燥固形物及び湿潤固形物は、変性セルロースナノファイバーの分散液を乾燥して調製すればよい。
乾燥方法は特に限定されないが、例えば、スプレードライ、圧搾、風乾、熱風乾燥、真空乾燥が挙げられる。
乾燥装置としては、例えば、連続式のトンネル乾燥装置、バンド乾燥装置、縦型乾燥装置、垂直ターボ乾燥装置、多重段円板乾燥装置、通気乾燥装置、回転乾燥装置、気流乾燥装置、スプレードライヤ乾燥装置、噴霧乾燥装置、円筒乾燥装置、ドラム乾燥装置、スクリューコンベア乾燥装置、加熱管付回転乾燥装置、振動輸送乾燥装置等、回分式の箱型乾燥装置、通気乾燥装置、真空箱型乾燥装置、撹拌乾燥装置が挙げられる。これらの中でも、均一に被乾燥物に熱エネルギーを直接供給することができ、エネルギー効率を高めることができるという理由と、必要以上に熱を加えずに直ちに乾燥物を回収することができるという理由で、ドラム乾燥装置が好ましい。
なお、これらの乾燥装置は、単独で用いてもよいし、2つ以上組み合わせて用いてもよい。
本発明の組成物は、加熱処理によりフィルムを形成し得る限り、他の任意成分を含むものであってもよい。他の任意成分としては、溶媒、熱可塑剤、抗菌剤、グリセリン等の200℃までの耐熱性がある化合物が挙げられる。他の任意成分の種類を変更することにより、組成物を加熱処理して得られるフィルムに種々の機能を付与し得る。例えば、抗菌剤を含むことで、長期保存可能な包装材としてフィルムを利用し得る。
本発明の組成物中、(A)成分〜(D)成分の比率((A)成分:(B)成分:(C)成分:(D)成分)は、20質量%〜60質量%:10質量%〜40質量%:40質量%以下:0.5質量%〜10質量%であることが好ましい。但し、(A)成分〜(D)成分の総和を100質量%とする。
(A)成分と(B)成分の比率が上記の範囲にあることで、加熱処理によるフィルムの基本形状を形成し得る。(C)成分の比率が上記の範囲にあることで、フィルムに柔軟性を付与し、種々の用途に応用し得る。特に、フィルムを電気二重層キャパシタのセパレータとして利用する際には、抵抗値と比静電容量を改善し得る。(D)成分の比率が上記の範囲にあることで、フィルムに適度な強度を付与し、種々の用途に応用し得る。
即ち、(C)成分と(D)成分の比率を調整することで、フィルムの柔軟性と強度を調整し得、フィルムの用途に応じた物性を得ることができる。
本発明のフィルムは、上記の組成物を加熱処理して得られるものである。とりわけ(C)成分の分子量や比率、(D)成分の比率を調整することで、フィルムの柔軟性や強度を容易に調整し得るので、種々の用途への応用が期待し得る。
用途としては、電気二重層キャパシタのセパレータ、酸素等の気体の分離膜、UVカットする包装材料等が挙げられる。
なお、ホットプレスの条件は、フィルムを形成できる限り特に限定されない。一例として、加熱温度150〜200℃、加熱時間30〜240分、圧力0.1〜10MPaの条件が挙げられる。
本発明のセパレータは、上記のフィルムからなるものである。ひずみエネルギーが大きく、フィルム破断が生じ難いため、実用化を期待し得る。
本発明の電気二重層キャパシタは、一対の分極性電極体と、電解液と、上記のセパレータと、を備える。
本発明の電気二重層キャパシタは、上記のセパレータを用いているので、ひずみエネルギーが大きく、使用時のフィルム破断が生じ難いものである。
アスペクト比=平均繊維長/平均繊維径
カルボキシル基量〔mmol/g酸化セルロース又はセルロースナノファイバー〕=a〔ml〕×0.05/酸化セルロース質量〔g〕
試料約2.0gを精秤して、300ml共栓三角フラスコに入れた。硝酸メタノール(無水メタノール1Lに特級濃硝酸100mlを加えた液)100mlを加え、3時間振盪して、カルボキシメチル化セルロースのナトリウム塩(以下、「Na−CMC」ともいう)をカルボキシメチル化セルロース(以下、「H−CMC」ともいう)にした。絶乾したH−CMCを1.5〜2.0g精秤し、300ml共栓三角フラスコに入れた。80%メタノール15mlでH−CMCを湿潤し、0.1NのNaOH100mlを加えて室温で3時間振盪した。指示薬としてフェノールフタレインを用いて、0.1NのH2SO4で過剰のNaOHを逆滴定し、下記式を用いてカルボキシメチル置換度を算出した。
[{100×F−(0.1NのH2SO4(ml))×F’}/(H−CMCの絶乾質量(g))]×0.1=A
カルボキシメチル置換度=0.162A/(1−0.058A)
A:1gのH−CMCを中和するのに必要な1NのNaOHの量(ml)
F’:0.1NのH2SO4のファクター
F:0.1NのNaOHのファクター
60gの風乾した木材チップを300gのポリエチレングリコール400に懸濁した。この懸濁液に、0.9gの95%硫酸水溶液を添加し、160℃で240分加熱した。室温まで冷却後、1.2Lの80%1,4−ジオキサン水溶液を加えた後、濾過した。濾液を減圧溜去した濃縮溶液を140℃で150分撹拌した。溶液を4Lの水に投入して30分撹拌し、11600Gで15分遠心分離して沈殿物を回収し、凍結乾燥してPEG−リグニン粉末を得た。
針葉樹由来の漂白済み未叩解クラフトパルプ(白色度85%)5.00g(絶乾)をTEMPO(Sigma Aldrich社)39mg(絶乾1gのセルロースに対し0.05mmol)と臭化ナトリウム514mg(絶乾1gのセルロースに対し1.0mmol)を溶解した水溶液500mlに加え、パルプが均一に分散するまで撹拌した。反応系に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を、次亜塩素酸ナトリウムが6.0mmol/gになるように添加し、酸化反応を開始した。反応中は系内のpHが低下するが、3M水酸化ナトリウム水溶液を逐次添加し、pH10に調整した。次亜塩素酸ナトリウムを消費し、系内のpHが変化しなくなった時点で反応を終了した。反応後の混合物をガラスフィルターで濾過してパルプ分離し、パルプを十分に水で洗浄することで酸化されたパルプ(カルボキシル化セルロース)を得た。この時のパルプ収率は90%であり、酸化反応に要した時間は90分、カルボキシル基量は1.6mmol/gであった。これを水で1.0%(w/v)に調整し、超高圧ホモジナイザー(20℃、150Mpa)で3回処理して、酸化セルロースナノファイバー分散液を得た。平均繊維径は3nm、アスペクト比は250であった。
パルプを混ぜることができる撹拌機に、パルプ(NBKP(針葉樹晒クラフトパルプ)、日本製紙製)を乾燥質量で200g、水酸化ナトリウムを乾燥質量で111g(発底原料の無水グルコース残基当たり2.25倍モル)加え、パルプ固形分が20%(w/v)になるように水を加えた。その後、30℃で30分攪拌した後にモノクロロ酢酸ナトリウムを216g(有効成分換算、パルプのグルコース残基当たり1.5倍モル)添加した。30分撹拌した後に、70℃まで昇温し1時間撹拌した。その後、反応物を取り出して中和、洗浄して、グルコース単位当たりのカルボキシメチル置換度0.25のカルボキシルメチル化したパルプを得た。これを水で固形分1%とし、高圧ホモジナイザーにより20℃、150MPaの圧力で5回処理することにより解繊しカルボキシメチル化セルロースナノファイバーを得た。平均繊維径は15nm、アスペクト比は50であった。
製造例1で調製したPEG−リグニンと、ポリエチレングリコール(和光純薬社製、平均分子量50万)と、製造例2で調製した変性セルロースナノファイバーを、水中で撹拌し、凍結乾燥した。乾燥品に対して、無水マレイン酸(和光純薬社製)を添加し、商品名「HP−300 TL−S」(ユーカリ技研社製)を用いてホットプレス(200℃、5MPa、4時間)してフィルムを製造した。
なお、各成分の比率は、PEG−リグニン41.3質量%、ポリエチレングリコール29.7質量%、変性セルロースナノファイバー1質量%、無水マレイン酸28質量%とした。
各成分の比率を、PEG−リグニン39.5質量%、ポリエチレングリコール28.5質量%、変性セルロースナノファイバー5質量%、無水マレイン酸27質量%に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてフィルムを製造した。
各成分の比率を、PEG−リグニン37.5質量%、ポリエチレングリコール27質量%、変性セルロースナノファイバー10質量%、無水マレイン酸25.5質量%に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてフィルムを製造した。
各成分の比率を、PEG−リグニン41.3質量%、ポリエチレングリコール29.7質量%、変性セルロースナノファイバー0質量%、無水マレイン酸29質量%に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてフィルムを製造した。
Claims (9)
- (A)成分:(a1)リグニン源と(a2)25℃で液状の、ポリエチレングリコール又はポリ(エチレングリコール)ジグリシジルエーテルの反応物であるPEGリグニンと、
(B)成分:酸無水物と、
(C)成分:ポリエチレングリコール又はポリ(エチレングリコール)ジグリシジルエーテルと、
(D)成分:変性セルロースナノファイバーと、を含有し、
(B)成分は、無水マレイン酸、無水コハク酸、無水フタル酸、無水シトラコン酸、無水イタコン酸、無水アコニット酸、及び無水ハイミック酸からなる群から選択される少なくとも1種を含む、
組成物。 - 前記(a1)が、クラフトリグニン、リグニンスルホン酸、酢酸リグニン、オルガノソルブリグニン、爆砕リグニン、硫酸リグニン、アルカリリグニン及び木材チップからなる群から選択される少なくとも1種である請求項1に記載の組成物。
- 前記(a2)が、ポリエチレングリコールである請求項1又は2に記載の組成物。
- 前記(C)成分が、ポリエチレングリコールである請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記(D)成分が、カルボキシル化セルロースナノファイバー、エーテル化セルロースナノファイバー、及びカチオン化セルロースナノファイバーからなる群から選択される少なくとも1種である請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
- 各成分の比率((A)成分:(B)成分:(C)成分:(D)成分)が、20質量%〜60質量%:10質量%〜40質量%:40質量%以下:0.5質量%〜10質量%である(但し、(A)成分〜(D)成分の総和を100質量%とする)請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物を加熱処理して得られるフィルム。
- 請求項7に記載のフィルムからなるセパレータ。
- 一対の分極性電極体と、
電解液と、
請求項8に記載のセパレータと、を備える電気二重層キャパシタ。
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