JP6829565B2 - 尿臭抑制剤 - Google Patents
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また本発明は、アルデヒドC−12 MNA、ベンゾイン シアムおよびチモールからなる群より選択される少なくとも1種の化合物を有効成分とする、2−メトキシ−4−ビニルフェノール臭抑制剤を提供する。
また本発明は、メチルセドリルエーテルを有効成分とする、p−クレゾール臭抑制剤を提供する。
アルデヒドC−12 MNA(Aldehyde C−12 MNA[2−Methylundecanal]);
ベンゾイン シアム(Benzoin Siam);
チモール(Thymol[5−Methyl−2−(1−methylethyl)−phenol]);および
メチルセドリルエーテル(Methyl Cedryl Ether[(3R,3aS,6S,7R,8aS)−Octahydro−6−methoxy−3,6,8,8,−tetramethyl−1H−3a,7−methanoazulene])。
好ましくは、OR10G4は、配列番号2で示されるアミノ酸配列からなる嗅覚受容体ポリペプチドであり、
好ましくは、OR10G4と同等な機能を有する嗅覚受容体ポリペプチドは、配列番号2で示されるアミノ酸配列と少なくとも80%の同一性を有するアミノ酸配列からなり、かつ2−メトキシ−4−ビニルフェノール臭に対する応答性を有する嗅覚受容体ポリペプチドであり、
好ましくは、OR10G7は、配列番号4で示されるアミノ酸配列からなる嗅覚受容体ポリペプチドであり、
好ましくは、OR10G7と同等な機能を有する嗅覚受容体ポリペプチドは、配列番号4で示されるアミノ酸配列と少なくとも80%の同一性を有するアミノ酸配列からなり、かつ2−メトキシ−4−ビニルフェノール臭に対する応答性を有する嗅覚受容体ポリペプチドであり、
好ましくは、OR2W1は、配列番号6で示されるアミノ酸配列からなる嗅覚受容体ポリペプチドであり、
好ましくは、OR2W1と同等な機能を有する嗅覚受容体ポリペプチドは、配列番号6で示されるアミノ酸配列と少なくとも80%の同一性を有するアミノ酸配列からなり、かつp−クレゾール臭に対する応答性を有する嗅覚受容体ポリペプチドである。
1)嗅覚受容体発現細胞の作製
ヒト嗅覚受容体はGenBankに登録されている配列情報を基に、human genomic DNA female(G1521:Promega)を鋳型としたPCR法によりクローニングした。PCR法により増幅した遺伝子をpENTRベクター(Invitrogen)にマニュアルに従って組込み、pENTRベクター上に存在するNotI、AscIサイトを利用して、pME18Sベクター上のFlag−Rhoタグ配列の下流に作製したNotI、AscIサイトへと組換えた。また、培養細胞内で作られた嗅覚受容体タンパク質を細胞膜表面へ移行するタンパク質であるヒトRTP1Sをコードする遺伝子を別のpME18SベクターのEcoRI、XhoIサイトへ組込んだ。
表2に示す組成の反応液を調製し、クリーンベンチ内で15分静置した後、96ウェルプレート(BD)の各ウェルに添加した。次いで、HEK293細胞(2×105細胞/cm2)を100μLずつ各ウェルに播種し、37℃、5%CO2を保持したインキュベータ内で24時間培養した。対照として、嗅覚受容体を発現させない細胞(Mock)を用意した。
HEK293細胞に発現させた嗅覚受容体は、細胞内在性のGαsと共役しアデニル酸シクラーゼを活性化することで、細胞内cAMP量を増加させる。本研究での尿臭原因物質応答測定には、細胞内cAMP量の増加をホタルルシフェラーゼ遺伝子(fluc2P−CRE−hygro)由来の発光値としてモニターするルシフェラーゼレポータージーンアッセイを用いた。また、CMVプロモータ下流にウミシイタケルシフェラーゼ遺伝子を融合させたもの(hRluc−CMV)を同時に遺伝子導入し、遺伝子導入効率や細胞数の誤差を補正する内部標準として用いた。
上記1)で作製した培養物から、培地を取り除き、新しい培地で調製した尿臭原因物質(2−メトキシ−4−ビニルフェノールまたはp−クレゾール)を所定の濃度で含む溶液を75μL添加した。細胞をCO2インキュベータ内で4時間培養し、ルシフェラーゼ遺伝子を細胞内で十分に発現させた。ルシフェラーゼの活性測定には、Dual−GloTMluciferase assay system(Promega)を用い、製品の操作マニュアルに従って測定を行った。尿臭原因物質刺激により誘導されたホタルルシフェラーゼ由来の発光値を尿臭原因物質刺激を行わない細胞での発光値で割った値を、fold increaseとして算出し、応答強度の指標とした。
387種類の嗅覚受容体それぞれを発現させた細胞について2−メトキシ−4−ビニルフェノールまたはp−クレゾールに対する応答を測定した結果、2−メトキシ−4−ビニルフェノールに対して活性化する嗅覚受容体としてOR10G4およびOR10G7が、p−クレゾールに対して活性化する嗅覚受容体としてOR2W1が見出された。OR10G4およびOR10G7発現細胞の2−メトキシ−4−ビニルフェノールに対する応答、OR2W1発現細胞のp−クレゾールに対する応答は、いずれも濃度依存的であった(図1)。これらの結果から、OR10G4およびOR10G7を2−メトキシ−4−ビニルフェノールを認識する2−メトキシ−4−ビニルフェノール受容体として、OR2W1をp−クレゾールを認識するp−クレゾール受容体として、それぞれ同定した。
1)ルシフェラーゼアッセイ
実施例1と同様の手順で、OR10G4、OR10G7またはOR2W1発現細胞を用いたルシフェラーゼアッセイにより、OR10G4発現細胞およびOR10G7発現細胞の2−メトキシ−4−ビニルフェノール応答に対する試験物質の影響、ならびにOR2W1発現細胞のp−クレゾール応答に対する試験物質の影響を調べた。2−メトキシ−4−ビニルフェノールの濃度は300μM、p−クレゾールの濃度は1000μMとした。嗅覚受容体発現細胞の応答強度は以下のとおり算出した。各種刺激条件について、ホタルルシフェラーゼ由来の発光値をウミシイタケルシフェラーゼ由来の発光値で除した値fLuc/hRlucを算出した。尿臭原因物質(2−メトキシ−4−ビニルフェノールまたはp−クレゾール)単独刺激により誘導されたfLuc/hRluc値(X)を、同じ受容体を導入し刺激を行わなかった細胞でのfLuc/hRluc値(Y)で除し、尿臭原因物質単独刺激による受容体活性Fold increase(X/Y)を求めた。同様に、尿臭原因物質(2−メトキシ−4−ビニルフェノールまたはp−クレゾール)と試験物質との混合物での刺激によるfLuc/hRluc値(Z)を、刺激を行わない細胞でのfLuc/hRluc値(Y)で除し、試験物質添加時の受容体活性(Z/Y)を求めた。以下の計算式により、尿臭原因物質単独刺激による受容体活性(X/Y)に対する試験物質添加時の受容体活性(Z/Y)の割合を算出し、試験物質存在下での応答強度(Response%)を求めた。独立した実験を2〜3回行い、各回の実験の平均値を得た。
Response(%)=(Z/Y)/(X/Y)×100
アルデヒドC−12 MNAおよびベンゾイン シアムは、濃度依存的にOR10G7発現細胞の2−メトキシ−4−ビニルフェノール応答を抑制し、OR10G7アンタゴニストであると判断された。メチルセドリルエーテルは、濃度依存的にOR2W1発現細胞のp−クレゾール応答を抑制し、OR2W1アンタゴニストであると判断された。チモールは、濃度依存的にOR10G4発現細胞およびOR10G7発現細胞の2−メトキシ−4−ビニルフェノール応答を抑制し、OR10G4およびOR10G7アンタゴニストであると判断された(図2)。
実施例2で同定されたOR10G4、OR10G7またはOR2W1のアンタゴニストによる2−メトキシ−4−ビニルフェノール臭およびp−クレゾール臭抑制効果を、官能試験により確認した。
2−メトキシ−4−ビニルフェノールおよびp−クレゾールは、蒸留水の1%(v/v)水溶液を調製した。実施例2で同定した4つのアンタゴニスト化合物は、ミネラルオイル(Sigma)に溶解させて0.1%(v/v)溶液を調製し、試験物質溶液として用いた。
20mL容のガラス瓶(マルエム、No.6)に2つの綿球を入れ、1つの綿球には2−メトキシ−4−ビニルフェノール水溶液またはp−クレゾール水溶液30μLを、もう1つの綿球にはいずれか一種の試験物質溶液30μLを染み込ませた。綿球を入れたガラス瓶は蓋をして37℃で1時間静置した後、試験サンプルとして試験に用いた。基準サンプル(Control)として2−メトキシ−4−ビニルフェノールまたはp−クレゾールのみ、対照サンプル(Vehicle)としてミネラルオイルのみを準備した。
Claims (6)
- ベンゾイン シアムおよびメチルセドリルエーテルからなる群より選択される少なくとも1種の化合物を有効成分とする、尿臭抑制剤。
- ベンゾイン シアムを有効成分とする、2−メトキシ−4−ビニルフェノール臭抑制剤。
- メチルセドリルエーテルを有効成分とする、p−クレゾール臭抑制剤。
- アルデヒドC−12 MNA、ベンゾイン シアムおよびチモールからなる群より選択される少なくとも1種の化合物を有効成分とする、嗅覚受容体OR10G7またはそれと同等な機能を有する嗅覚受容体ポリペプチドに対する受容体拮抗剤であって、
該嗅覚受容体OR10G7と同等な機能を有する嗅覚受容体ポリペプチドが、配列番号4で示されるアミノ酸配列と少なくとも80%の同一性を有するアミノ酸配列からなり、かつ2−メトキシ−4−ビニルフェノール臭に対する応答性を有する嗅覚受容体ポリペプチドである、
受容体拮抗剤。 - チモールを有効成分とする、嗅覚受容体OR10G4またはそれと同等な機能を有する嗅覚受容体ポリペプチドに対する受容体拮抗剤であって、
該嗅覚受容体OR10G4と同等な機能を有する嗅覚受容体ポリペプチドが、配列番号2で示されるアミノ酸配列と少なくとも80%の同一性を有するアミノ酸配列からなり、かつ2−メトキシ−4−ビニルフェノール臭に対する応答性を有する嗅覚受容体ポリペプチドである、
受容体拮抗剤。 - メチルセドリルエーテルを有効成分とする、嗅覚受容体OR2W1またはそれと同等な機能を有する嗅覚受容体ポリペプチドに対する受容体拮抗剤であって、
該嗅覚受容体OR2W1と同等な機能を有する嗅覚受容体ポリペプチドが、配列番号6で示されるアミノ酸配列と少なくとも80%の同一性を有するアミノ酸配列からなり、かつp−クレゾール臭に対する応答性を有する嗅覚受容体ポリペプチドである、
受容体拮抗剤。
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