ところで、上述のシート化粧板材の製造装置及び製造方法の中には、水系接着剤を用いるものがある。水系接着剤を用いると、シート化粧板材を安価に製造することができるものの、基材が接着剤の水分を吸収するため、基材が反り易い。また、水系接着剤は、ホットメルト接着剤が塗布後、冷えると化粧シートが剥がれない程度の初期接着強度が発現するのに比べて接着力が発現するまでに時間がかかる。
そのため、化粧シートの貼り付けに水系接着剤を用いる場合、長尺の化粧シートを基材間において切断して基材毎に個片化する前に基材の反りによって隣接する基材の端部間で高低差が生じると、各基材の端部において化粧シートが剥がれるおそれがある。水系接着剤で接着した化粧シートは、一旦剥がれ、剥がれたまま表面が乾燥してしまうと、基材に押しつけても接着できない。そのため、木質基材のように水系接着剤の水分を吸収して反りが発生するような基材に対して水系接着剤を用いると、接着不良のシート化粧板材が製造されるおそれがある。特に、化粧シートを切断する際には、化粧シートに刃による圧力が作用するため、化粧シートの剥がれが生じるおそれが高い。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、化粧シートの切断時に化粧シートが剥がれるのを抑制することにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、化粧シートの切断時に、化粧シートの切断部分の前後の部分をシート押圧部で基材に押圧するようにした。
具体的には、第1の発明は、板状の基材の表面に化粧シートが接着されて積層一体化されたシート化粧板材を連続的に製造するシート化粧板材の製造装置であって、複数の上記基材を所定の間隔で後側から前側へ搬送する搬送部と、上記搬送部によって順次搬送される上記複数の基材の表面に亘り、裏面に水系接着剤が塗布された上記化粧シートを接着するシート接着部と、上記搬送部による上記基材の搬送速度と等しい速度で後側から前側へ移動しながら隣接する2枚の上記基材間において上記化粧シートを前後に切断するシート切断部と、上記シート切断部が上記化粧シートを切断する際に、該化粧シートの切断部分よりも前側の上記基材の後端部を上記化粧シートの上から押圧する前側押圧部材と、上記シート切断部が上記化粧シートを切断する際に、上記化粧シートの切断部分よりも後側の上記基材の前端部を上記化粧シートの上から押圧する後側押圧部材とを有するシート押圧部とを備えていることを特徴とするものである。
第1の発明では、搬送部によって順次搬送される複数の基材の表面に亘って化粧シートが接着された後、隣接する2枚の基材間において化粧シートを切断する際に、化粧シートの切断部分の前後の部分が、シート押圧部の前側押圧部材と後側押圧部材とによって基材に押圧される。そのため、各基材の端部において化粧シートが剥がれるおそれの高い化粧シートの切断時に、化粧シートが剥がれ難くなる。従って、第1の発明によれば、化粧シートの切断時に化粧シートが剥がれるのを抑制することができる。
また、第1の発明によれば、化粧シートの切断前に、基材が反って各基材の端部において化粧シートの剥がれが生じても、水系接着剤が乾く前にシート押圧部の前側押圧部材と後側押圧部材とによって基材に押圧されて再度密着することとなる。そのため、化粧シートを基材の表面に接着する接着剤として水系接着剤を用いた場合であっても、基材の表面に剥がれなく化粧シートを接着することができる。
また、第1の発明は、上記構成に加え、上記前側押圧部材及び上記後側押圧部材は、上記化粧シートの幅方向に延びる板状部材と、該板状部材の下端面に取り付けられ、上記基材を上記化粧シートの上から押圧する際に、上記化粧シートと非気密状態で当接する緩衝部材とを有していることを特徴とするものである。
ところで、硬度が高い材料で構成された前側押圧部材及び後側押圧部材を用いると、押圧後の化粧シートに各押圧部材による線状又は面状の押圧跡が残ったり、押圧時に化粧シートの押圧部分に塗布された接着剤が押圧部分からその周辺に食み出し、化粧シートの押圧部分だけ接着剤の膜圧が薄くなったりするおそれがある。また、前側押圧部材及び後側押圧部材が化粧シートと気密状態で当接する部材で構成されていると、化粧シートの切断後、前側押圧部材及び後側押圧部材を化粧シートから離間させる際に、前側押圧部材及び後側押圧部材が化粧シートに密着して化粧シートを剥がしてしまうおそれがある。
第1の発明では、前側押圧部材と後側押圧部材が、板状部材と該板状部材の下端面に取り付けられた緩衝部材とで構成されている。このように前側押圧部材と後側押圧部材の下部を緩衝部材で構成することにより、前側押圧部材と後側押圧部材が基材を化粧シートの上から押圧する際に、化粧シートに線状又は面状の押圧跡が残ったり、接着剤の膜圧が部分的に薄くなったりしない。また、第1の発明では、緩衝部材は、基材を化粧シートの上から押圧する際に、化粧シートと非気密状態で当接する部材で構成されている。そのため、化粧シートの切断後、前側押圧部材及び後側押圧部材を化粧シートから離間させる際に、前側押圧部材及び後側押圧部材が化粧シートに密着せず、化粧シートが剥がれることがない。従って、第1の発明によれば、化粧シートの切断時に、化粧シートに押圧痕や接着剤の膜圧が薄い部分を生じさせることなく化粧シートを基材に押しつけることができ、また、化粧シートの切断後における化粧シートの剥がれを防止することができる。
第2の発明は、第1の発明において、上記前側押圧部材及び上記後側押圧部材は、上記化粧シートの幅方向において該化粧シートの幅よりも長い長さに形成され、上記前側の基材の後端部と上記後側の基材の前端部とを、幅方向の一端から他端まで一体的に押圧するように構成されていることを特徴とするものである。
第2の発明では、化粧シートの切断時に、化粧シートの切断部分の前後の部分が、前側押圧部材及び後側押圧部材によって幅方向の一端から他端まで一体的に基材に押圧されることにより、部分的に押圧される場合に比べて、化粧シートがより剥がれ難くなる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、上記前側押圧部材及び上記後側押圧部材は、該前側押圧部材の後端と該後側押圧部材の前端との距離が、前後に隣接する2枚の基材間の距離よりも短くなるように設けられていることを特徴とするものである。
第4の発明は、板状の基材の表面に化粧シートが接着されて積層一体化されたシート化粧板材を連続的に製造するシート化粧板材の製造装置であって、複数の上記基材を所定の間隔で後側から前側へ搬送する搬送部と、上記搬送部によって順次搬送される上記複数の基材の表面に亘り、裏面に水系接着剤が塗布された上記化粧シートを接着するシート接着部と、上記搬送部による上記基材の搬送速度と等しい速度で後側から前側へ移動しながら隣接する2枚の上記基材間において上記化粧シートを前後に切断するシート切断部と、上記シート切断部が上記化粧シートを切断する際に、該化粧シートの切断部分よりも前側の上記基材の後端部を上記化粧シートの上から押圧する前側押圧部材と、上記シート切断部が上記化粧シートを切断する際に、上記化粧シートの切断部分よりも後側の上記基材の前端部を上記化粧シートの上から押圧する後側押圧部材とを有するシート押圧部とを備え、上記前側押圧部材及び上記後側押圧部材は、該前側押圧部材の後端と該後側押圧部材の前端との距離が、前後に隣接する2枚の基材間の距離よりも短くなるように設けられていることを特徴とするものである。
第3及び第4の発明では、シート切断部が化粧シートを切断する際に、前側押圧部材は、化粧シートの前側の基材の後端の前後に亘る部分を上方から押圧し、後側押圧部材は、化粧シートの後側の基材の前端の前後に亘る部分を上方から押圧することとなる。つまり、シート切断部が化粧シートを切断する際に、前側押圧部材及び後側押圧部材は、隣接する2枚の基材の対向する両端部の端まで化粧シートを基材に押し付けると共に、両基材の端からはみ出した化粧シートも下方へ押圧する。このように前側押圧部材及び後側押圧部材が、隣接する2枚の基材の端からはみ出した化粧シートを押さえることにより、化粧シートの切断中に、化粧シートの前後に切断された部分が上方に捲れ上がって基材から剥がれてしまうのを抑制することができる。
第5の発明は、第1乃至第4のいずれか1つの発明において、上記緩衝部材は、連続気泡の発泡体、不織布またはフェルトによって形成されていることを特徴とするものである。
第5の発明によれば、基材を化粧シートの上から押圧する際に、化粧シートと非気密状態で当接する緩衝部材を容易に構成することができる。
第6の発明は、第1乃至第5のいずれか1つの発明において、上記シート押圧部は、上記シート切断部が上記化粧シートを切断する際に、上記前側押圧部材及び上記後側押圧部材が、それぞれ上記前側の基材の後端部及び上記後側の基材の前端部を押圧可能な位置に配置されるように、上記前側押圧部材及び上記後側押圧部材を前後方向に移動させる移動機構と、上記前側押圧部材及び上記後側押圧部材が上記化粧シートに当接しない上方位置と、上記前側押圧部材及び上記後側押圧部材が上記基材を上記化粧シートの上から押圧する下方位置との間において、上記前側押圧部材及び上記後側押圧部材を上下動させる昇降機構とを有し、上記昇降機構は、上記シート切断部が上記化粧シートを切断する際には、上記前側押圧部材及び上記後側押圧部材を上記下方位置に移動させ、上記移動機構によって上記前側押圧部材及び上記後側押圧部材が後退する際には、上記前側押圧部材及び上記後側押圧部材を上記上方位置に移動させるように構成されていることを特徴とするものである。
第6の発明では、前側押圧部材及び後側押圧部材は、搬送部による基材の搬送に合わせて移動機構によって前後方向に移動させられ、隣接する各2枚の基材間において化粧シートを切断する際に、前側の基材の後端部及び後側の基材の前端部を押圧可能な位置に配置される。そのため、化粧シートの切断後、前側押圧部材及び後側押圧部材は、基材の搬送方向と逆方向に移動して次の基材間に移動することとなる。その際、前側押圧部材及び後側押圧部材は、昇降機構によって上方位置に移動させられ、化粧シートに当接しない。よって、第6の発明によれば、前側押圧部材及び後側押圧部材が、基材の搬送方向と逆方向に移動(後退)する際に、化粧シートが剥がれるのを抑制することができる。
第7の発明は、第6の発明において、上記複数の基材の下方に設けられ、上記シート切断部が上記化粧シートを切断する際に、上記前側の基材の後端部及び上記後側の基材の前端部を下方から支持する支持部材を備えていることを特徴とするものである。
第7の発明では、前側押圧部材及び後側押圧部材が、化粧シートを前側の基材の後端部及び後側の基材の前端部に押圧する際に、前側の基材の後端部及び後側の基材の前端部を下方から支持する支持部材が設けられている。そのため、例えば、基材がベルトコンベア等で搬送される場合であっても、前側押圧部材及び後側押圧部材が化粧シートを基材に押圧する際に、基材が沈み込むことなく、支持部材によって下方から支持されることとなる。よって、第7の発明によれば、化粧シートを確実に基材に押しつけることができる。
第8の発明は、第7の発明において、上記支持部材は、上記シート切断部が上記化粧シートを切断する際に、上記支持部材が上記前側の基材の後端部及び上記後側の基材の前端部を下方から支持可能な位置に配置されるように、上記移動機構に連結されていることを特徴とするものである。
第8の発明では、支持部材は、前側押圧部材及び後側押圧部材を前後方向に移動させる移動機構に連結されている。そのため、支持部材は、シート切断部が化粧シートを切断する際に、前側押圧部材及び後側押圧部材と共に前後方向に移動し、前側の基材の後端部及び後側の基材の前端部を下方から支持可能な位置に配置される。つまり、支持部材は、前側押圧部材及び後側押圧部材と共に、搬送部によって搬送される基材を上下方向に挟み込んだ状態で基材の搬送方向に移動する。よって、第8の発明によれば、支持部材の位置が固定されている場合、搬送部によって搬送される基材に支持部材との摩擦によって搬送方向と逆方向に力が作用するところ、支持部材が基材の搬送方向に移動することにより、このような摩擦力が作用しないため、基材の搬送が阻害されない。
第9の発明は、板状の基材の表面に化粧シートが接着されて積層一体化されたシート化粧板材を連続的に製造するシート化粧板材の製造方法であって、上記化粧シートの裏面に水系接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、所定の間隔で後側から前側へ順次搬送される複数の上記基材の表面に、上記化粧シートの裏面に上記水系接着剤が塗布された部分を押圧して上記化粧シートを上記複数の基材の表面に亘って接着させるシート接着工程と、隣接する各2枚の上記基材間において上記化粧シートを前後に切断するシート切断工程とを備え、上記シート切断工程では、上記化粧シートの切断部分よりも前側の上記基材の後端部と上記化粧シートの切断部分よりも後側の上記基材の前端部とを、押圧部材によって上記化粧シートの上から押圧しながら上記化粧シートを切断することを特徴とするものである。
第9の発明では、後側から前側へ順次搬送される複数の基材の表面に亘って化粧シートが接着された後、隣接する2枚の基材間において化粧シートを切断する際に、化粧シートの切断部分の前後の部分が、押圧部材によって基材に押圧される。そのため、各基材の端部において化粧シートが剥がれるおそれの高い化粧シートの切断時に、化粧シートが剥がれ難くなる。従って、第9の発明によれば、化粧シートの切断時に化粧シートが剥がれるのを抑制することができる。
また、第9の発明によれば、化粧シートの切断前に、基材が反って各基材の端部において化粧シートの剥がれが生じても、水系接着剤が乾く前に押圧部材によって基材に押圧されて再度密着することとなる。そのため、化粧シートを基材の表面に接着する接着剤として水系接着剤を用いた場合であっても、基材の表面に剥がれなく化粧シートを接着することができる。
また、第9の発明は、上記構成に加え、上記押圧部材は、上記化粧シートの幅方向に延びる板状部材と、該板状部材の下端面に取り付けられ、上記基材を上記化粧シートの上から押圧する際に、上記化粧シートと非気密状態で当接する緩衝部材とを有していることを特徴とするものである。
ところで、硬度が高い材料で構成された押圧部材を用いると、押圧後の化粧シートに押圧部材による線状又は面状の押圧跡が残ったり、押圧時に化粧シートの押圧部分に塗布された接着剤が押圧部分からその周辺に食み出し、化粧シートの押圧部分だけ接着剤の膜圧が薄くなったりするおそれがある。また、押圧部材が化粧シートと気密状態で当接する部材で構成されていると、化粧シートの切断後、押圧部材を化粧シートから離間させる際に、押圧部材が化粧シートに密着して化粧シートを剥がしてしまうおそれがある。
第9の発明では、押圧部材が、板状部材と該板状部材の下端面に取り付けられた緩衝部材とで構成されている。このように押圧部材の下部を緩衝部材で構成することにより、押圧部材が基材を化粧シートの上から押圧する際に、化粧シートに線状又は面状の押圧跡が残ったり、接着剤の膜圧が部分的に薄くなったりしない。また、第9の発明では、緩衝部材は、基材を化粧シートの上から押圧する際に、化粧シートと非気密状態で当接する部材で構成されている。そのため、化粧シートの切断後、押圧部材を化粧シートから離間させる際に、押圧部材が化粧シートに密着せず、化粧シートが剥がれることがない。従って、第9の発明によれば、化粧シートの切断時に、化粧シートに押圧痕や接着剤の膜圧が薄い部分を生じさせることなく化粧シートを基材に押しつけることができ、また、化粧シートの切断後における化粧シートの剥がれを防止することができる。
第10の発明は、第9の発明において、上記押圧部材は、上記化粧シートの幅方向において該化粧シートの幅よりも長い長さに形成され、上記シート切断工程において、上記押圧部材は、上記前側の基材の後端部と上記後側の基材の前端部とを、幅方向の一端から他端まで一体的に押圧することを特徴とするものである。
第10の発明では、化粧シートの切断時に、化粧シートの切断部分の前後の部分が、押圧部材によって幅方向の一端から他端まで一体的に基材に押圧されることにより、部分的に押圧される場合に比べて、化粧シートがより剥がれ難くなる。
第11の発明は、第9又は第10の発明において、上記押圧部材は、前後に2つ設けられ、上記シート切断工程において、上記前側の押圧部材は、上記化粧シートの上記前側の基材の後端の前後に亘る部分を上方から押圧し、上記後側の押圧部材は、上記化粧シートの上記後側の基材の前端の前後に亘る部分を上方から押圧することを特徴とするものである。
第11の発明では、化粧シートの切断時に、2つの押圧部材が、隣接する2枚の基材の対向する両端部の端まで化粧シートを基材に押し付けると共に、両基材の端からはみ出した化粧シートも下方へ押圧する。このように2つの押圧部材が、隣接する2枚の基材の端からはみ出した化粧シートを押さえることにより、化粧シートの切断中に、化粧シートの前後に切断された部分が上方に捲れ上がって基材から剥がれてしまうのを抑制することができる。
第12の発明は、第9乃至第11のいずれか1つの発明において、上記シート切断工程では、上記前側の基材の後端部及び上記後側の基材の前端部が、該前側の基材及び上記後側の基材の下方に設けられた支持部材によって下方から支持されることを特徴とするものである。
第13の発明は、板状の基材の表面に化粧シートが接着されて積層一体化されたシート化粧板材を連続的に製造するシート化粧板材の製造方法であって、上記化粧シートの裏面に水系接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、所定の間隔で後側から前側へ順次搬送される複数の上記基材の表面に、上記化粧シートの裏面に上記水系接着剤が塗布された部分を押圧して上記化粧シートを上記複数の基材の表面に亘って接着させるシート接着工程と、隣接する各2枚の上記基材間において上記化粧シートを前後に切断するシート切断工程とを備え、上記シート切断工程では、上記化粧シートの切断部分よりも前側の上記基材の後端部と上記化粧シートの切断部分よりも後側の上記基材の前端部とを、押圧部材によって上記化粧シートの上から押圧しながら上記化粧シートを切断し、上記シート切断工程では、上記前側の基材の後端部及び上記後側の基材の前端部が、該前側の基材及び上記後側の基材の下方に設けられた支持部材によって下方から支持されることを特徴とするものである。
第12及び第13の発明では、押圧部材が、化粧シートを前側の基材の後端部及び後側の基材の前端部に押圧する際に、前側の基材の後端部及び後側の基材の前端部が、支持部材によって下方から支持される。そのため、例えば、基材がベルトコンベア等で搬送される場合であっても、押圧部材が化粧シートを基材に押圧する際に、基材が沈み込むことなく、支持部材によって下方から支持されることとなる。よって、第12及び第13の発明によれば、化粧シートを確実に基材に押しつけることができる。
第14の発明は、第9乃至第13のいずれか1つの発明において、上記シート切断工程後に、上記基材毎に切断された上記化粧シートが表面に貼り付けられた上記基材を、複数枚積み重ねた状態で、所定時間、平板プレスする平板プレス工程を備えていることを特徴とするものである。
第14の発明では、長尺の化粧シートを基材毎に切断して個片化(短尺化)した後、表面に短尺の化粧シートが貼り付けられた基材を複数枚積み重ねた状態で所定時間平板プレスする。これにより、各基材と化粧シートとの間において水系接着剤が乾燥して硬化し、接着剤層となる。このように各基材と化粧シートとの間において水系接着剤を硬化させることにより、各基材の表面に接着剤層を介して化粧シートが積層一体化される。このように複数の基材を積み重ねて平板プレスすることにより、基材の表面に化粧シートを容易に積層一体化させることができる。
以上説明したように、本発明のシート化粧板材の製造装置及び製造方法によると、化粧シートの切断時に、化粧シートの切断部分の前後の部分をシート押圧部で基材に押圧することとしたため、化粧シートの切断時に化粧シートが剥がれるのを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態は、本質的に好ましい例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《発明の実施形態1》
図1は、本発明の実施形態1に係るシート化粧板材の製造装置1を示している。製造装置1は、長方形状の板状の基材51と、基材51の表面51a(化粧面)に化粧シート52が接着されて積層一体化されたシート化粧板材50を連続的に製造するものである。
シート化粧板材50は、基材51の表面51aに接着剤53を介して化粧シート52が接着されたものであり、床材等に用いられる。
基材51は、例えば、LVL(Laminated Veneer Lumber:単板積層材)、合板、集成材、無垢材、パーティクルボード、繊維板等の木質材料により構成されている。なお、基材51としては、吸水性を有していれば、例えば、火山性ガラス質複層板、ケイ酸カルシウム板、石膏ボード等の無機質材料によって構成された板材であってもよい。
化粧シート52は、樹脂製であり、例えば、厚さ0.1mm〜0.4mm程度のオレフィン樹脂、PET(polyethylene terephthalate)樹脂、塩化ビニル樹脂等の水分を殆ど含まない樹脂フィルムにより形成されている。なお、化粧シート52としては、樹脂シートの他に、コート紙、樹脂含浸紙等の化粧紙、不織布、織布、木質薄化粧突き板、畳表等の薄いシート材であってもよい。また、化粧シート52の厚さとしては、後述する長尺の化粧シート52を巻き出す巻出ロール22との兼ね合いで決定すればよく、紙であれば、例えば0.05mm〜0.3mm程度のもの、樹脂シートであれば、例えば、0.15mm〜0.3mm程度のものが好適に用いられる。なお、化粧シート52には、例えば、木目、石目、抽象柄等が印刷されている。
接着剤53としては、例えば、酢酸ビニル系、水性ビニルウレタン系、アクリル系、イソシアネート系、ユリア系、エチレン酢酸ビニル共重合体系、ポリビニルアルコール系等の水系接着剤53を乾燥させて構成されている。ここで、接着剤53には、必要に応じて、例えば、イソシアネート系やメラミン系等の硬化剤を添加してもよい。
−製造装置の構成−
図1に示すように、製造装置1は、搬送ユニット10と、シート接着ユニット20と、シート切断ユニット30とを備えている。
〔搬送ユニット〕
図1〜図3に示すように、搬送ユニット10は、複数のベルト11と、複数のベルト11を駆動する複数の駆動ローラ12,…,12とを有している。駆動ローラ12,…,12は、図示しない駆動装置によって回転駆動される。ベルト11は、シート切断ユニット30の可動領域では、基材51の幅よりも狭いベルトで構成され、基材51の幅方向に3本平行に設けられ、その他の領域では、基材51の幅よりも広い1本のベルトで構成されている。各ベルト11は、2つの駆動ローラ12,12に巻きかけられている。各ベルト11は、2つの駆動ローラ12,…,12の回転によって、2つの駆動ローラ12,12の上方と下方とにおいて逆向きに送られ、複数の基材51を所定の方向(図1では右方向)に搬送する。
〔シート接着ユニット〕
シート接着ユニット20は、化粧シート52の裏面に接着剤53を塗布するダイコーター21と、ダイコーター21に長尺の化粧シート52を供給する巻出ロール22と、搬送ユニット10によって搬送中の基材51の表面51aに、化粧シート52の裏面に接着剤53が塗布された部分を貼り付ける貼付ロール23と、基材51の表面51aに貼り付けた化粧シート52を押圧する押圧ロール24と、膜厚計25とを備えている。
ダイコーター21は、図1に示すように、Tダイ21aと、Tダイ21aに接続配管を介して接続された接着剤53を貯留するタンク21bと、接続配管の経路中にTダイ21a側から順に設けられたフィルター21c及びポンプ21dと、Tダイ21aの図中下側に設けられたバックアップロール21eとを備えている。
Tダイ21aは、図1に示すように、タンク21bから供給された水系接着剤53を、例えば、0.3mm程度の幅の細長い隙間から定量的に吐出するものである。Tダイ21aは、水系接着剤53がバックアップロール21e側に吐出されるように設けられている。
フィルター21cは、例えば、スチール製の金網等の網目状部材により構成され、Tダイ21aの隙間よりも小さい目(例えば、100メッシュ程度)を有している。ここで、100メッシュのフィルター21cは、例えば、その線径が0.11mmの場合、その目開きの大きさが0.144mmであり、その線径が0.10mmの場合、その目開きの大きさは、0.154mmである。
ポンプ21dは、容積式のポンプによって構成され、タンク21bに貯留された接着剤53を加圧してTダイ21aに送り出すように設けられている。
バックアップロール21eは、図示しない駆動装置によって回転駆動されることにより、巻出ロール22から供給された化粧シート52を貼付ロール23に搬送するものである。バックアップロール21eは、搬送する化粧シート52の裏面にTダイ21aからの接着剤53が塗布されるように設けられている。
巻出ロール22は、図示しない駆動装置によって回転駆動されることにより、ロール状に巻かれた長尺の化粧シート52を繰り出すものである。巻出ロール22は、繰り出した化粧シート52がダイコーター21のバックアップロール21eの周面に供給されるように設けられている。
貼付ロール23は、図示しない駆動装置によって回転駆動されることにより、バックアップロール21eから送られてくる化粧シート52の接着剤53が塗布された裏面を、搬送ユニット10によって順次搬送される基材51の表面51aに貼り付けるものである。貼付ロール23は、外周面の一部に化粧シート52が巻き掛けられ、下端で巻き掛けられた化粧シート52を基材51の表面51aに当接させることにより、基材51の表面51aに貼り付けられるように設けられている。
押圧ロール24は、図示しない駆動装置によって回転駆動されることにより、貼付ロール23において表面51aに化粧シート52が貼り付けられた基材51を、化粧シート52の上方から押圧するものである。押圧ロール24は、貼付ロール23の前側に設けられ、下端が順次搬送される基材51に貼り付けられた化粧シート52に当接して下向きに押圧するように設けられている。
〔シート切断ユニット〕
シート切断ユニット30は、シート切断部31と、シート押圧部32と、支持部材33とを備えている。
シート切断部31は、搬送ユニット10による基材51の搬送速度と等しい速度で後側から前側へ移動しながら隣接する2つの基材51,51間において化粧シート52を前後に切断する。具体的には、シート切断部31は、切断機構31aと、昇降機構31bと、スライダー31cと、ガイド部材31dと、2本の支柱31eと、土台31f(移動機構)とを有している。
切断機構31aは、刃31a1と、カバー31a2と、モータ31a3とを有している。刃31a1は、本実施形態1では、鋭利な外周縁部によって化粧シート52を切断可能な円形状の刃物部材によって構成されている。カバー31a2は、前後面が半円の円弧形状に形成され、刃31a1の化粧シート52の切断に寄与しない上側半分を覆っている。モータ31a3は、刃31a1を回転駆動するように駆動軸が刃31a1の中心部に連結されている。切断機構31aは、モータ31a3によって回転駆動される刃31a1が、スライダー31cに伴って化粧シート52の幅方向に移動することによって、化粧シート52を前後に切断する。
昇降機構31bは、切断機構31a(本実施形態1では、モータ31a3)に連結され、刃31a1を上下動させるように構成されている。具体的には、本実施形態1では、昇降機構31bは、下端部がモータ31a3に連結されたロッドと、該ロッドを上下動させるモータ(図示省略)とで構成されている。昇降機構31bは、刃31a1を、化粧シート52から離間した所定の上方位置と、化粧シート52の切断が可能な所定の下方位置とに移動させるように構成されている。また、昇降機構31bは、化粧シート52の切断中は、刃31a1を下方位置に位置させ、化粧シート52の切断後、刃31a1を次の切断箇所まで後退させる際には、上方位置に位置させるように構成されている。
スライダー31cは、昇降機構31bに連結され、刃31aを昇降機構31bと共に化粧シート52の幅方向に移動させるように構成されている。本実施形態1では、スライダー31cは、昇降機構31bのモータを内包し、昇降機構31bのロッドの上端部を収容可能に構成されている。また、スライダー31cは、ガイド部材31dに対してスライド自在に係合する係合部(本実施形態1では、化粧シート52の幅方向に延びる溝部)を有している。スライダー31cは、図示しないモータによって駆動されて化粧シート52の幅方向にスライド移動するように構成されている。
ガイド部材31dは、化粧シート52の幅方向に長い棒状部材によって構成され、スライダー31cがスライド自在に係合する係合部(本実施形態1では、化粧シート52の幅方向に延びる突条部)を有している。スライダー31cは、ガイド部材31dの前面に沿ってスライド移動することにより、化粧シート52の幅方向に移動する。
2本の支柱31eは、上下方向に延びる棒状部材によって構成され、土台31fに立設されている。2本の支柱31eは、上端部にガイド部材31dが連結され、ガイド部材31dを支持している。
土台31fは、複数の駆動ローラ12の上端よりも下方の位置に設けられ、2本の支柱31eと、シート押圧部32の4つの昇降機構36とが、土台31f上に立設されている。土台31fは、刃31a1が、順次後側から前側へ搬送される複数の基材51の各間に順に配置されて化粧シート52を前後に切断するように、搬送ユニット10の搬送速度に合わせて前後方向に移動するように構成されている。
本実施形態1では、土台31fは、所定のシート切断開始位置と、該シート切断開始位置よりも前側の所定のシート切断終了位置との間で往復移動する。シート切断開始位置とシート切断終了位置は、幅方向に並ぶ3本のベルト11,11,11を繰り出す各2つの駆動ローラ12,12の間に設定されている。つまり、土台31fは、3本のベルト11,11,11を駆動する各2つの駆動ローラ12,12の間で往復移動する。なお、シート切断開始位置とは、前後方向に往復移動するシート切断部31の最も後方の位置であり、シート切断部31が、刃31a1がシート接着ユニット20を通過後の隣接する2つの基材51,51間に配されるまで待機する位置である。
具体的には、土台31fは、化粧シート52の切断前に、シート切断開始位置に移動し、刃31a1が、切断対象となる2つの基材51,51間の化粧シート52に対応するまでシート切断開始位置で待機する。そして、刃31a1が基材51,51間に配されると、土台31fは、刃31a1と化粧シート52との相対位置が変化しないように、基材51の搬送速度に等しい速度で基材51の搬送方向(前方)へシート切断終了位置まで移動する。シート切断終了位置に到達すると、土台31fは、シート切断開始位置まで、基材51の搬送方向と逆向き(後向き)に移動する。
なお、土台31fは、前後方向に移動する際に、3本のベルト11に干渉しない形状に形成されている。また、土台31fは、2本の支柱31eと、シート押圧部32の4つの昇降機構36とが立設可能で、3本のベルト11に干渉せずに上述のように前後方向に移動するものであれば、いかなる形状であってもよい。
シート押圧部32は、シート切断部31が化粧シート52を切断する際に、該化粧シート52の切断部分の前後の基材51,51の前後に対向する各端部を化粧シート52の上から押圧するように構成されている。具体的には、シート押圧部32は、前側押圧部材34(押圧部材)と、後側押圧部材35(押圧部材)と、4つの昇降機構36,…,36とを有している。
前側押圧部材34は、搬送ユニット10の上方に設けられ、シート切断部31が化粧シート52を切断する際に、該化粧シート52の切断部分よりも前側の基材51の後端部を化粧シート52の上から押圧するように構成されている。具体的には、前側押圧部材34は、板状部材34aと、該板状部材34aの下端面に取り付けられた緩衝部材34bとを有している。板状部材34aは、化粧シート52の幅方向に長い金属板によって構成されている。板状部材34aは、化粧シート52の幅方向において、化粧シート52の幅よりも長い長さに形成されている。緩衝部材34bは、平面視において板状部材34aに等しい形状に形成されている。本実施形態1では、緩衝部材34bは、不織布によって構成されている。詳細については後述するが、緩衝部材34bは、基材51を化粧シート52の上から押圧する際に、化粧シート52と非気密状態で当接する。
後側押圧部材35は、搬送ユニット10の上方に設けられ、シート切断部31が化粧シート52を切断する際に、該化粧シート52の切断部分よりも後側の基材51の前端部を化粧シート52の上から押圧するように構成されている。具体的には、後側押圧部材35は、板状部材35aと、該板状部材35aの下端面に取り付けられた緩衝部材35bとを有している。板状部材35aは、化粧シート52の幅方向に長い金属板によって構成されている。板状部材35aは、化粧シート52の幅方向において、化粧シート52の幅よりも長い長さに形成されている。緩衝部材35bは、平面視において板状部材35aに等しい形状に形成されている。本実施形態1では、緩衝部材35bは、不織布によって構成されている。詳細については後述するが、緩衝部材35bは、基材51を化粧シート52の上から押圧する際に、化粧シート52と非気密状態で当接する。
前側押圧部材34及び後側押圧部材35は、前側押圧部材34の後端と後側押圧部材35の前端との距離が、搬送ユニット10によって順次搬送される複数の基材51,…,51の前後に隣接する2枚の基材51,51間の距離よりも短くなるように設けられている。前側押圧部材34の後端と後側押圧部材35の前端との距離は、シート切断部31による化粧シート52の切断を阻害しない(実施形態1では、前側押圧部材34の後端と後側押圧部材35の前端が刃31a1と干渉しない)程度に狭いのが好ましい。
このような構成により、シート切断部31が化粧シート52を切断する際に、前側押圧部材34は、化粧シート52の前側の基材51の後端の前後に亘る部分を上方から押圧し、後側押圧部材35は、化粧シート52の後側の基材51の前端の前後に亘る部分を上方から押圧することとなる。つまり、シート切断部31が化粧シート52を切断する際に、前側押圧部材34及び後側押圧部材35は、隣接する2枚の基材51,51の対向する両端部の端まで化粧シート52を基材51に押し付けると共に、両基材51,51の端からはみ出した化粧シート52も下方へ押圧する。このように前側押圧部材34及び後側押圧部材35が、隣接する2枚の基材51,51の端からはみ出した化粧シート52を押さえることにより、化粧シート52の切断中に、化粧シート52の前後に切断された部分が上方に捲れ上がって基材51から剥がれてしまうのを抑制することができる。
また、万一、化粧シート52の切断前に、基材51が反って各基材51の端部において化粧シート52の剥がれが生じても、水系接着剤53が乾く前に前側押圧部材34と後側押圧部材35とによって基材51に押圧されて再度密着することとなる。
4つの昇降機構36,…,36は、前側押圧部材34及び後側押圧部材35の長手方向の両端部にそれぞれ1つずつ設けられている。4つの昇降機構36,…,36は、同時に同じ高さ位置に上下動することにより、前側押圧部材34及び後側押圧部材35が化粧シート52に当接しない上方位置と、前側押圧部材34及び後側押圧部材35が基材51を化粧シート52の上から押圧する下方位置との間において、前側押圧部材34及び後側押圧部材35を上下動させるように構成されている。
具体的には、前側押圧部材34の長手方向の両端部に設けられた2つの昇降機構36,36(前側の昇降機構36,36)は、前側押圧部材34の長手方向の端部にそれぞれ連結され、前側押圧部材34を、化粧シート52から離間した化粧シート52に当接しない上記上方位置と、化粧シート52に当接して基材51を化粧シート52の上から押圧する上記下方位置とに移動させるように構成されている。また、前側の昇降機構36,36は、化粧シート52の切断中は、前側押圧部材34を下方位置に位置させ、化粧シート52の切断後、前側押圧部材34が後退する際には、上方位置に位置させるように構成されている。
後側押圧部材35の長手方向の両端部に設けられた2つの昇降機構36,36(後側の昇降機構36,36)は、後側押圧部材35の長手方向の端部にそれぞれ連結され、後側押圧部材35を、化粧シート52から離間した化粧シート52に当接しない上記上方位置と、化粧シート52に当接して基材51を化粧シート52の上から押圧する上記下方位置とに移動させるように構成されている。また、後側の昇降機構36,36は、化粧シート52の切断中は、後側押圧部材35を下方位置に位置させ、化粧シート52の切断後、後側押圧部材35が後退する際には、上方位置に位置させるように構成されている。
以上のような構成により、4つの昇降機構36,…,36は、シート切断部31が化粧シート52を切断する際には、前側押圧部材34及び後側押圧部材35を下方位置に移動させることにより、化粧シート52を基材51,51の端部に押しつけ、土台31f(移動機構)が後退することによって前側押圧部材34及び後側押圧部材35が後退する際には、前側押圧部材34及び後側押圧部材35を上方位置に移動させることにより、前側押圧部材34及び後側押圧部材35が化粧シート52に当接しないように構成されている。
支持部材33は、図1,図3及び図4に示すように、シート切断部31が化粧シート52を切断する際に、該化粧シート52の切断部分よりも前側の基材51の後端部と後側の前端部とを下方から支持するように構成されている。本実施形態1では、図3及び図4に示すように、支持部材33は、幅方向に並ぶ3本のベルト11,11,11の各間に設けられ、板状部材によって構成されている。各支持部材33は、上面の高さが、搬送ユニット10の幅方向に並ぶ3本のベルト11,11,11の送り部分(搬送方向に進む図1において上側の部分)の上面の高さと略等しくなるように設置されている。また、各支持部材33は、搬送ユニット10による搬送方向において、少なくともシート切断開始位置における後側押圧部材35の後端の位置(図3の左側に二点鎖線で示す後側押圧部材35の左端)からシート切断終了位置における前側押圧部材34の前端(図3の右側に二点鎖線で示す前側押圧部材34の右端)の位置に亘る長さに形成されている。つまり、前側押圧部材34及び後側押圧部材35が、シート切断開始位置からシート切断終了位置まで化粧シート52を基材51,51に押しつけながら移動する間、常時、前側押圧部材34及び後側押圧部材35と上下方向に対向する前後方向長さに形成されている。
−製造方法−
次に、上記シート化粧板材50の製造方法について説明する。この製造方法は、(1)接着剤塗布工程と、(2)シート接着工程と、(3)シート切断工程と、(4)平板プレス工程とを有する。なお、以下で説明する工程の順序は、一例にすぎず、本発明に係る製造方法はこれに限られない。
(1)接着剤塗布工程
接着剤塗布工程では、化粧シート52の裏面に接着剤53(水系接着剤53)を塗布する。本実施形態1では、接着剤塗布工程は、ダイコーター21によって行われる。
具体的には、巻出ロール22、バックアップロール21e及び貼付ロール23を駆動させると共に、ダイコーター21のポンプ21dを作動させる。これにより、巻出ロール22からロール状の化粧シート52が繰り出され、バックアップロール21e及び貼付ロール23へ順に送られる。ダイコーター21では、タンク21b内に貯留された接着剤53が、ポンプ21dによってフィルター21cを介してTダイ21aに搬送され、Tダイ21aの隙間からバックアップロール21eに向かって定量的に吐出される。Tダイ21aの隙間からバックアップロール21eに向かって吐出された接着剤53は、バックアップロール21eの外周面において該バックアップロール21eによって貼付ロール23へ送られる化粧シート52の裏面に塗布される。このようにして、化粧シート52の裏面に順次接着剤53が塗布される。
なお、接着剤53の塗布量は、例えば、50g/m2〜150g/m2程度(好ましくは、50g/m2〜100g/m2)である。接着剤53の塗布量(膜厚)は、非接触式の膜厚計25から赤外線を照射して、その接着剤53に含まれる水分量に基づいて測定される。なお、接着剤53の塗布量(膜厚)が所定の範囲内に入らない場合には、製造ラインを一旦止め、Tダイ21aの隙間やポンプ21dの送り量等を確認及び調整する。
(2)シート接着工程
シート接着工程では、裏面に接着剤53が塗布された化粧シート52を、搬送ユニット10によって所定の間隔で後側から前側へ順次搬送される複数の基材51,…,51の表面51a,…,51aに亘って供給し、接着する。具体的には、裏面に接着剤53が塗布された化粧シート52を、搬送ユニット10によって順次搬送される複数の基材51,…,51の表面51a,…,51aに貼付ロール23で順次送り出すことにより、化粧シート52が複数の基材51,…,51の表面51a,…,51aに亘って供給される。その後、搬送ユニット10による搬送方向の貼付ロール23よりも前側に設けられた押圧ロール24により、化粧シート52を各基材51の表面51aに押圧する。このようにして、化粧シート52が各基材51の表面51aに接着される。
(3)シート切断工程
シート切断工程では、搬送ユニット10によって後側から前側へ順次搬送される複数の基材51,…,51の隣接する各2つの基材51,51間において化粧シート52を前後に切断する。化粧シート52は、搬送ユニット10による基材51の搬送速度と等しい速度で後側から前側へ移動するシート切断ユニット30のシート切断部31によって切断される。
具体的には、図5の上段の図に示すように、シート切断部31の土台31f(移動機構)が移動(後退)することにより、シート切断部31が所定のシート切断開始位置に移動する。シート切断開始位置とは、前後方向に往復移動するシート切断部31の最も後方の位置である。本実施形態1では、シート切断部31は、シート切断開始位置において、刃31a1が、シート接着ユニット20を通過後の隣接する2つの基材51,51間に配されるまで待機する。そして、刃31a1が基材51,51間に配されると、土台31f(移動機構)が、搬送ユニット10による基材51の搬送速度に等しい速度で移動(前進する)することにより、シート切断部31は、刃31a1が基材51,51間に配された状態のまま、基材51,51と共に前進する。
また、シート切断部31は、シート切断開始位置に到達すると、刃31a1を昇降機構31bによって上方位置から下方位置に下降させる。具体的には、刃31a1が、下方位置において基材51,51間に配されるタイミングで下降させる。これにより、刃31a1が、化粧シート52を切断可能な位置に配置される。また、これと同時に、シート押圧部32は、前側押圧部材34及び後側押圧部材35を、4つの昇降機構36,36,36,36によって上方位置から下方位置に下降させる。これにより、化粧シート52の切断部分よりも前側の基材51の後端部と化粧シート52の切断部分よりも後側の基材51の前端部とが、前側押圧部材34及び後側押圧部材35によって化粧シート52の上から押圧される。
なお、本実施形態1では、各支持部材33は、搬送ユニット10による搬送方向において、少なくともシート切断部31がシート切断開始位置にある際における後側押圧部材35の後端の位置からシート切断部31がシート切断終了位置にある際における前側押圧部材34の前端の位置に亘る長さに形成されている。そのため、前側押圧部材34及び後側押圧部材35が、4つの昇降機構36,36,36,36によって駆動されて下方位置まで下降すると、化粧シート52の切断部分よりも前側の基材51の後端部と化粧シート52の切断部分よりも後側の基材51の前端部とが、前側押圧部材34及び後側押圧部材35と支持部材33とによって上下に挟持されることとなる。
刃31a1と前側押圧部材34及び後側押圧部材35とが下方位置に達すると、シート切断部31の刃31a1がモータ31a3に回転駆動され、スライダー31cが、図示しないモータによって駆動されることにより、ガイド部材31dに沿って化粧シート52の幅方向に移動する。これにより、刃31a1が、化粧シート52を切断可能な位置において、回転しながら化粧シート52の幅方向の一端側から他端側へ移動することにより、化粧シート52が前後に切断される。これにより、長尺の化粧シート52が基材51毎に個片化される。
ここで、上述のように、本実施形態1では、化粧シート52の切断部分の前後の部分は、前側押圧部材34と後側押圧部材35とにより、上記切断部分よりも前側の基材51の後端部と上記切断部分よりも後側の基材51の前端部とに押圧される。そのため、化粧シート52の切断時には、刃31a1によって化粧シート52に作用する力によって化粧シート52が基材51から剥がれやすくなるところ、前側押圧部材34及び後側押圧部材35によって各基材51の端部に化粧シート52が押しつけられることにより、化粧シート52が各基材51の端部において剥がれ難くなる。また、前側押圧部材34及び後側押圧部材35によって各基材51が反り難くなることによっても化粧シート52の剥がれが防止される。
図5の下段の図に示すように、シート切断部31は、シート切断終了位置において化粧シート52の切断が完了する(刃31a1が化粧シート52の幅方向の他端に到達する)と、刃31a1の回転を停止し、刃31a1を昇降機構31bによって下方位置から上方位置に上昇させる。これにより、刃31a1が、化粧シート52に当接しなくなる。なお、シート切断終了位置とは、前後方向に往復移動するシート切断部31の最も前方の位置である。また、これと同時に、シート押圧部32は、前側押圧部材34及び後側押圧部材35を、4つの昇降機構36,36,36,36によって下方位置から上方位置に上昇させる。これにより、前側押圧部材34及び後側押圧部材35が、化粧シート52に当接しなくなる。
また、シート切断部31は、シート切断終了位置に到達すると、土台31f(移動機構)の移動方向を反転させ、シート切断開始位置(図5の上段の図の位置)まで後退する。そして、シート切断部31は、シート切断開始位置において、刃31a1が、次の基材51,51間に配されるまで待機し、同様の動作により、次の基材51,51間において化粧シート52を切断する。
(4)平板プレス工程
平板プレス工程では、シート切断工程後に、基材51毎に個片化された短尺の化粧シート52が表面に貼り付けられた基材51を、複数枚積み重ね、その状態で、所定時間、平板プレスする。これにより、各基材51と化粧シート52との間において水系接着剤53が乾燥して硬化し、接着剤層となる。このように各基材51と化粧シート52との間において水系接着剤53を硬化させることにより、各基材51の表面51aに接着剤層を介して化粧シート52が積層一体化される。なお、複数枚の基材51を積み重ねる際、上下の基材51,51の化粧シート52,52が当接するように積み重ねてもよく、上方の基材51と下方の基材51の化粧シート52とが当接するように積み重ねてもよい。
以上の工程を経過することにより、製造装置1において基材51の表面51aに化粧シート52が接着されて積層一体化されたシート化粧板材50が連続的に製造される。
−実施形態1の効果−
上記実施形態1では、搬送ユニット10によって順次搬送される複数の基材51,…,51の表面51a,…,51aに亘って化粧シート52が接着された後、隣接する2枚の基材51,51間において化粧シート52を切断する際に、化粧シート52の切断部分の前後の部分が、シート押圧部32の前側押圧部材34と後側押圧部材35とによって基材51,51に押圧される。そのため、各基材51,51の端部において化粧シート52が剥がれるおそれの高い化粧シート52の切断時に、化粧シート52が剥がれ難くなる。従って、本実施形態1によれば、化粧シート52の切断時に化粧シート52が剥がれるのを抑制することができる。
また、上記シート化粧板材50の製造装置1及び製造方法によれば、万一、化粧シート52の切断前に、基材51が反って各基材51の端部において化粧シート52の剥がれが生じても、水系接着剤53が乾く前に前側押圧部材34と後側押圧部材35とによって基材51に押圧されて再度密着することとなる。そのため、化粧シート52を基材51の表面51aに接着する接着剤として水系接着剤53を用いた場合であっても、基材51の表面51aに剥がれなく化粧シート52を接着することができる。
ところで、硬度が高い材料で構成された前側押圧部材34及び後側押圧部材35を用いると、押圧後の化粧シート52に前側押圧部材34及び後側押圧部材35による線状又は面状の押圧跡が残ったり、押圧時に化粧シート52の押圧部分に塗布された接着剤53が押圧部分からその周辺に食み出し、化粧シート52の押圧部分だけ接着剤53の膜圧が薄くなったりするおそれがある。また、前側押圧部材34及び後側押圧部材35が化粧シート52と気密状態で当接する部材で構成されていると、化粧シート52の切断後、前側押圧部材34及び後側押圧部材35を化粧シート52から離間させる際に、前側押圧部材34及び後側押圧部材35が化粧シート52に密着して化粧シート52を剥がしてしまうおそれがある。
本実施形態1では、前側押圧部材34と後側押圧部材35が、板状部材34a,35aと該板状部材34a,35aの下端面に取り付けられた緩衝部材34b,35bとで構成されている。緩衝部材34b,35bは、前側押圧部材34及び後側押圧部材35が基材51を化粧シート52の上から押圧する際に、板状部材34a,35aと化粧シート52との間で圧縮されて変形する部材で構成されている。そのため、前側押圧部材34と後側押圧部材35が基材51を化粧シート52の上から押圧する際に、化粧シート52に線状又は面状の押圧跡が残ったり、接着剤53の膜圧が部分的に薄くなったりしない。また、本実施形態1では、緩衝部材34b,35bは、基材51を化粧シート52の上から押圧する際に、化粧シート52と非気密状態で当接する部材で構成されている。そのため、化粧シート52の切断後、前側押圧部材34及び後側押圧部材35を化粧シート52から離間させる際に、前側押圧部材34及び後側押圧部材35が化粧シート52に密着せず、化粧シート52が剥がれることがない。従って、本実施形態1によれば、化粧シート52の切断時に、化粧シート52に押圧痕や接着剤53の膜圧が薄い部分を生じさせることなく化粧シート52を基材51に押しつけることができ、また、化粧シート52の切断後における化粧シート52の剥がれを防止することができる。
また、本実施形態1では、前側押圧部材34及び後側押圧部材35の緩衝部材34b,35bが、不織布によって形成されている。本実施形態1によれば、このような構成により、基材51を化粧シート52の上から押圧する際に、化粧シート52と非気密状態で当接する緩衝部材34b,35bを容易に構成することができる。
また、本実施形態1では、前側押圧部材34及び後側押圧部材35が、化粧シート52の幅方向において該化粧シート52の幅よりも長い長さに形成され、化粧シート52の切断部分よりも前側の基材51の後端部と後側の基材51の前端部とを、幅方向の一端から他端まで一体的に押圧するように構成されている。そのため、本実施形態1によれば、化粧シート52の切断時に、化粧シート52の切断部分の前後の部分が、前側押圧部材34及び後側押圧部材35によって幅方向の一端から他端まで一体的に基材51,51に押圧されることにより、部分的に押圧される場合に比べて、化粧シート52がより剥がれ難くなる。
また、本実施形態1では、前側押圧部材34及び後側押圧部材35は、搬送ユニット10による基材51の搬送に合わせて土台31f(移動機構)によって前後方向に移動させられ、隣接する各2枚の基材51,51間において化粧シート52を切断する際に、前側の基材51の後端部及び後側の基材51の前端部を押圧可能な位置に配置される。そのため、化粧シート52の切断後、前側押圧部材34及び後側押圧部材35は、基材51の搬送方向と逆方向に移動して次の基材51,51間に移動することとなる。その際、前側押圧部材34及び後側押圧部材35は、昇降機構36,…,36によって上方位置に移動させられ、化粧シート52に当接しない。よって、本実施形態1によれば、前側押圧部材34及び後側押圧部材35が、基材51の搬送方向と逆方向に移動(後退)する際に、化粧シート52が剥がれるのを抑制することができる。
また、本実施形態1では、前側押圧部材34及び後側押圧部材35が、化粧シート52を前側の基材51の後端部及び後側の基材51の前端部に押圧する際に、前側の基材51の後端部及び後側の基材51の前端部を下方から支持する支持部材33が設けられている。そのため、例えば、基材51がベルトコンベア等で搬送される場合であっても、前側押圧部材34及び後側押圧部材35が化粧シート52を基材51に押圧する際に、基材51が沈み込むことなく、支持部材33によって下方から支持されることとなる。よって、本実施形態1によれば、化粧シート52を確実に基材51に押しつけることができる。
また、本実施形態1では、長尺の化粧シート52を基材51毎に切断して個片化(短尺化)した後、表面51aに短尺の化粧シート52が貼り付けられた基材51を複数枚積み重ねた状態で所定時間平板プレスする平板プレス工程を行う。これにより、各基材51と化粧シート52との間において水系接着剤53が乾燥して硬化し、接着剤層となる。このように各基材51と化粧シート52との間において水系接着剤53を硬化させることにより、各基材51の表面51aに接着剤層を介して化粧シート52が積層一体化される。このように複数の基材51を積み重ねて平板プレスすることにより、基材51の表面51aに化粧シート52を容易に積層一体化させることができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態1では、シート押圧部32は、シート切断部31の土台31f上に設けられ、土台31fによってシート切断部31と共に前後方向に移動するように構成されていたが、シート押圧部32は、シート切断部31とは別に前後方向に移動するための移動機構を有していてもよい。その場合においても、シート押圧部32は、シート切断部31の動作と同様に動作するように構成すればよい。
また、上記実施形態1では、各支持部材33は、設置位置が固定され、前側押圧部材34及び後側押圧部材35が、シート切断開始位置からシート終了位置まで化粧シート52を基材51,51に押しつけながら移動する間、常時、前側押圧部材34及び後側押圧部材35と上下方向に対向する前後方向長さに形成されていた。しかしながら、各支持部材33は、上記実施形態1のものに限られない。各支持部材33は、シート切断部31の土台31f上に設けられ、土台31fによってシート切断部31と共に前後方向に移動するように構成されていてもよい。また、各支持部材33は、シート切断部31とは別に前後方向に移動するための移動機構を有し、シート切断部31と同様に前後方向に移動するものであってもよい。このように各支持部材33が、シート切断部31と同様に前後方向に移動可能な構成の場合、各支持部材33は、前後方向の長さが、少なくとも静止時における前側押圧部材34の前端から後側押圧部材35の後端までの長さ分だけ確保できればよいため、前後方向の長さを実施形態1よりも短く形成することができる。
また、各支持部材33を、前側押圧部材34及び後側押圧部材35を前後方向に移動させる土台31f(移動機構)に連結する構成の場合、支持部材33は、前側押圧部材34及び後側押圧部材35と共に前後方向に移動する。つまり、支持部材33は、前側押圧部材34及び後側押圧部材35と共に、搬送ユニット10によって搬送される基材51を上下方向に挟み込んだ状態で基材51の搬送方向に移動することとなる。よって、このような形態によれば、実施形態1のように、支持部材33の位置が固定されている場合、搬送ユニット10によって搬送される基材51に支持部材33との摩擦によって搬送方向と逆方向に力が作用するところ、支持部材33が基材51の搬送方向に移動することにより、このような摩擦力が作用しないため、基材51の搬送が阻害されない。
また、上記実施形態1では、シート切断部31は、切断機構31aと、昇降機構31bと、スライダー31cと、ガイド部材31dと、2本の支柱31eと、土台31f(移動機構)とを有していたが、シート切断部31の構成は、上記実施形態1の構成に限られない。シート切断部31は、搬送ユニット10による基材51の搬送速度と等しい速度で後側から前側へ移動しながら隣接する2枚の基材51,51間において化粧シート52を前後に切断可能な構成であれば、いかなる構成であってもよい。シート切断部31は、例えば、刃31a1を有さず、レーザによって化粧シート52を切断するものであってもよい。
また、上記実施形態1では、切断機構31aは、化粧シート52の幅方向に移動する円形状の刃物部材からなる刃31a1を有するように構成されていたが、切断機構31aは、化粧シート52を切断可能なものであればいかなるものであってもよい。例えば、切断機構31aは、化粧シート52の幅方向の一端から他端まで延びる幅方向に長い刃物部材からなる刃を有し、上方位置から下方位置に移動することによって1回的に化粧シート52を切断するものであってもよい。
また、上記実施形態1では、前側押圧部材34及び後側押圧部材35の緩衝部材34b,35bは、不織布によって形成されていたが、本発明に係る緩衝部材34b,35bは、不織布に限られない。緩衝部材34b,35bは、連続気泡の発泡体やフェルト等、前側押圧部材34及び後側押圧部材35が基材51,51を化粧シート52の上から押圧する際に、化粧シート52と非気密状態で当接して板状部材34a,35aと化粧シート52との間で圧縮されて変形するように構成されるものであればいかなるもので構成されていてもよい。
また、上記実施形態1では、化粧シート52の裏面に接着剤53を塗布する塗布装置としてダイコーター21を例示したが、塗布装置は、ナイフコーターやコンマコーター等であってもよい。なお、塗布装置としてナイフコーターやコンマコーターを用いた場合には、容積式以外のポンプを用いてもよい。