JP6811505B1 - ピッキング装置およびピッキング方法 - Google Patents
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Abstract
Description
したがって、視覚センサは、複数の光学系を用いて高精細に情報取得するなど高性能モデルを用いる必要があり、導入費用が極めて高くなるという問題点があった。
また、物品の正確な形状データは一般的にはCADデータが採用されるが、対象物品が変わる毎に個々にデータを入力する必要があり、また、これと視覚センサからの大量な情報とを照合するため、高性能な処理系(PC等)が必要となり、いずれにせよ費用がかかるという問題点があった。
加えて把持位置の決定には部品の種類がかわると毎回チューニングが必要であり、稼働までに場合によっては数ヶ月以上の時間を要するという問題点もあった。
すなわち、従来の技術では、事前に高精細な処理をしてピッキングをおこない、別途緻密なチューニングが必要であって、システムが極めて高価となり、稼働にも時間がかかるという問題点があった。
3次元情報とは、物品群の表面の位置情報をいう。すなわち、深さ(奥行き)情報も含めた情報である。解像度の高い画像情報のように高細密である必要はなく、おおよそ物品の形状が把握できるように適宜メッシュ化ないしドット化された3次元情報であればよい。これによりデータ数を少なくし、視覚センサおよび処理系を高スペックとせずに済む。なお、視覚センサはデプスセンサと称されることもある。また、三次元情報の測定方式に限定はなく、たとえば、Active Stereo法、Time of Flight法、Coded Light法などを挙げることができる。
サンプル図形は、利用者側で設定してもよく、視覚センサからの3次元情報に基づき自動的に最適候補が選定されるようにしてもよい。単純なサンプル図形を採用でき処理負担が少なくてすむ。3次元情報の処理や照合処理は、PointCloudLibrary(PCL)のような大規模点群処理ライブラリを利用してもよい。照合に先立ち、設定されたサンプル図形を物品に近づけるように拡大縮小する前処理を施すこともできる。照合に際しては、図形と、対象の輪郭との重なりが最も大きくなることをもって判定してもよいし、それぞれの表面の法線方向との一致度を比較して判定する例を挙げることができる。図形を回転させて試行評価するのはもちろんのこと、深さ方向の情報に基づき、設定図形の大きさを上記前処理とは別に調整してもよい。
照合により算出する中心位置は、図形の中心や重心であるほか、物品によっては、所定のルールに従ってずらした位置とすることもできる。
少なくとも2本のアームからなる、とは、2本の場合には触覚センサが対向するように向かい合わせればよく、このほか、3本による把持、4本による把持も妨げないことを意味する。3本であれば120°回転対称、4本であれば90°回転対称とするのが好ましい。
触覚センサとは、物体への接触の有無の検知に加え、接触の程度を適宜数値化して出力するセンサである。いわゆる圧力センサは一点の数値もしくは平均値としての一つの数値を出力するのに対し、触覚センサは、荷重がかかる方向に概ね垂直な面内の複数箇所にてたとえば圧力値をそれぞれ出力し、接触の程度ないし様相(ピンポイントで圧力がかかっている、右に傾いて接触している、脈動している、など)を評価可能とするセンサである(この意味において圧力センサをある程度近接した範囲内で複数組み合わせてそれぞれの出力値を用いることにより触覚センサとすることもできる)。
触覚センサ部分そのものが物品に面接触してピックアップする態様が好ましい。リアルタイムに把持圧力をモニタリングして、物品が落ちそうになったことを検知でき把持圧力を強められるからである。なお、表面はゴム等、摩擦力の大きな素材とすることが好ましい。
ピックアップ順は、3次元データに基づき物品の高さ順とするのが好ましい。
触覚センサによる物品への接触検知に基づき物品を把持する、とは、接触後そのまま単に狭めるだけでなく、たとえば、更に1mm把持ユニットを降下させてから狭めるような動作制御も含まれていてもよいものとする。
アーム間隔を狭める態様は、アームの取付位置などそれぞれの基端側を中心として先端の間隔が狭まるように回転する態様であっても、アームの基端間隔が狭まることにより先端が狭まる態様であってもよく(この場合はアームは互いに平行であることが好ましい)、これらの複合的な動作であってもよい。
なお、75°〜55°とは、アーム先端がそれまでのアーム部分に対して15°〜35°角度がついて開いていることを意味する。75°を超えると角度をつける効果が十分に発揮されず、55°に満たないと広がりすぎてかえって把持安定性が発揮されない。
なお、他のアームの触覚センサが当該物品への接触を検知するまで当該他のアーム側に把持ユニットを移動させる際に、はじめに接触を検知した触覚センサは、その姿勢を保持したままでもよく(この場合は把持ユニットの移動により物品から離れる)、把持ユニットの移動に伴い接触を保つように制御してもよい。
触覚センサは、前後2カ所でだけでなく、左右2カ所も加えて、4カ所のデータを出力するようにしてもよい。また、触覚センサは各アーム先端にあるので、各触覚センサの前後2カ所のそれぞれの出力値を用いて判定してもよい。軽く挟んだときに、各触覚センサの偏りを確認し、均等でなければ中心位置の再設定をおこなうようにしてもよい。
変位値は、触覚センサの構成によるが、たとえば、パッドの沈み込み量でもよく、パッド内の光の透過度もしくは透過度に基づき換算される変位量を採用することもできる。
広げる量や下降量は適宜設定できるが、それぞれ数ミリとする例を挙げることができる。アーム2本の場合は、両方のセンサの前方側がほぼ同時に接触検出限界となる位置に中心をずらしながら、再度1mm降下して判定をおこなうような、なぞり進入とでもいうべき補正ないし駆動をおこなうこともできる(アームが3本以上でも同様である)。
ピッキング装置1は、コンテナC内にばら積み収容された同一形状の物品を一つずつピックアップして、ベルトコンベア(図示せず)に載置する装置である。なお、以降では、主としてピックアップするところまでを詳述し、その後、どのようにコンベアに載置するかの記載は省略する。ただし、汎用技術を用いて整列載置等することは容易である。
一方、本発明は、以下説明するように、物品の位置や姿勢を大まかに把握し、現場対応にて把持動作を決定していく点が大きく異なる。
図2は、高さ約77mmのスタンフォードバニーと、それを視覚センサで撮影して得られる3次元情報の再構築画像の例である。
再構築画像のドット間隔は解像度以下で任意に設定できるが、扱う部品の大きさおよび形状により、1mm〜5mmとすることができる。換言すれば、数百〜数千ドットで物品を再構築して後述の照合用図形と照合させるため、視覚センサ10も処理装置30も高スペックとする必要がなく低廉に導入することができる。
把持ユニット21は、2本のアーム25と、アーム25を取り付けかつ開閉する基端駆動部26と、により構成される。図3は、把持ユニット21の外観構成を示した模式図である。
アーム25は、25mm×150mm×6mmの板体であって、向かい合っており、いずれも先端30mm部分がそれまでの部分と25°の角度で外側に広げてある。このようにアーム25を外側に拡径させると、ちょうど人が人差指と親指でものを摘まむときに指の腹が傾いていて好適なつまみが実現されるのと同様に、安定的な把持を実現する。
また、当該先端部分内側には、外形が扁平な円柱パッド(直径18mm高さ7mm)である触覚センサ27が取り付けられている。表面素材はゴムであり、パッド表面にて物品を面接触して把持する。
触覚センサ27は、周縁内側の0時方向、3時方向、6時方向、9時方向の4カ所で荷重のかかり方を知得する。図4は、触覚センサ27の構造を示した説明図である。図4aは外観構成であり、図4bは、センサの内部構造を示した平面模式図であり、図4cは、荷重がかかった際の、光の透過の様子を示した説明図である。
図示したように、パッド内部はスポンジでできており、パッドへの荷重に応じて大きくなったスポンジ密度を、内部の光透過量の変化として数値化し、圧力値に換算して出力する。これを4カ所でおこなうことにより、荷重のかかり方が把握できる。
特に、触覚センサ27では、0時方向をアーム25の先端側(前側)、9時方向を基端駆動部26側(後側)に向きを揃えてアーム25に取り付けている。後述するように、少なくとも前後2カ所で荷重のかかり具合(物品への面接触具合)を知得することで、十全な把持を実現する。
以上説明した触覚センサ27の例としては、タッチエンス社のショッカクポットPOTU−001−1を挙げることができ、低廉に導入することが可能である。
処理装置30は、いわゆるパーソナルコンピュータを利用することができ、CPUやメモリ、ストレージ、モニタ等は汎用品を採用できるので、ここでは、ハードウェアの詳細な説明は省略する。
処理装置30の具体的な機能的構成としては、3次元情報入力部31と、サンプル図形設定部32と、照合部33と、中心算出・補正部34と、多関節制御部35と、触覚情報入力部36と、判定部37と、開閉制御部38と、を有する。図5は、処理装置30の機能的構成を示したブロック図である。多関節制御部35と開閉制御部38とが主として請求項にいう把持制御を担う。これらの機能部は、処理装置30にインストールされた処理プログラムやOSといったソフトウェア、および、各ハードウェアとの共働により実現される。
サンプル図形設定部32は、円、球、楕円体、正方形、長方形、立方体、直方体といった単純図形と、3次元情報入力部31から入力された3次元情報と、に基づいて照合用図形を設定する。
3次元情報から物品群の表面凹凸がわかり、奥行き方向の値に大きな差がある部分の情報に基づき、ランダム配置ながらも上層にある物品それぞれの輪郭が大まかに判定できる(特に高い位置における輪郭を用いるのが好適である)。その情報に基づき、照合用図形を選定する。本実施の形態では、球形により照合をおこなうものとする。また、球の半径は適宜調整されたあとのものが照合に用いられる。このほか、3軸長さを調整した回転楕円体を用いたり、3辺長さを調整した直方体を用いたりすることもできる。
照合の手法は特に限定されないが、最尤推定、たとえば、輪郭を含めて、対象とする物品の表面形状、各点の法線方向といった特徴量に基づき、球を少しずつ動かして、体積重複率が最も高くなる位置を算出し、それが所定値以上であれば照合された(両図形は一致する)と判定する例を挙げることができる。
なお、3次元情報は順次入力されてくるので、ピックアップ後は奥にあった物品が表出した3次元情報となり、次の照合に際しては、この更新された3次元情報を用いる。
図6は、コンテナにのったスタンフォードバニーを視覚センサで撮像した様子(図6a)と、その3次元情報を用いて球形にて強制的に照合した例を示した写真である(図6b)。
また、中心算出・補正部34は、後述のファーストコンタクトとセカンドコンタクトに基づく把持ユニット21の移動距離から、物品の中心を補正する。
そして、多関節制御部35は、把持ユニット21を降下させ、物品を把持後再び上昇する(ピックアップする)。なお、その後はコンベア等に適宜物品を載置し、再びコンテナC上空に戻りピッキングを繰り返す。
また、多関節制御部35は、判定部37が初めての接触(ファーストコンタクト)を検知した場合に、他方のアーム25側に把持ユニット21を移動させる(判定部37が二回目の接触(セカンドコンタクト)を検知するまで移動を続ける)。
更に、多関節制御部35は、判定部37により所定範囲に収まったと判定されたら(辺底部37が、深く安定的な位置までアーム25が進入し物品を把持していると判定したら)、把持ユニット21を上昇させる動作制御をおこなう。
また、判定部37は、多関節制御部35による、反対側のアーム25の触覚センサ27が物品への接触を検知したか否かを判定する(セカンドコンタクトを判定する)。
更に、判定部37は、触覚センサ27の先側からと後側からの圧力値の推移に基づき、前側の圧力値が一定値以上であり、かつ、後側の圧力値と前側の圧力値との差が所定範囲内に収まったか、未だ収まっていないかを判定する(順次繰り返しおこなうことで、後側の圧力値が前側の圧力値に漸近して所定範囲内に収まったかを判定する)。
特に、判定部37と共働して、物品のある程度深い位置まで進入して安定的な把持をおこなう。すなわち、開閉制御部38は、アーム25の間隔を狭めた際、判定部37により後側の圧力値が十分でないと判定されたら、アーム25間隔をわずかに広げ、把持ユニット21のわずかな降下後に再びアーム25間隔を狭める動作を、判定部37により圧力値が所定範囲に収まったと判定されるまで繰り返す。
なお、把持ユニット21の降下開始前のアーム25の広げ間隔は、3次元情報に基づき適宜設定しておく。ただし、誤差があるにしても、概ね、物品の把持すべき部分の形状は3次元情報であらかじめわかっているので、たとえば、当該把持予定部分の物品間隔の5mmずつ増しでアーム25を広げておき、把持予定位置の上空10mmの高さにあるとき、アーム25を狭めていき、ファーストコンタクトを探るなどしてもよい。
視覚センサ10が、その物品群を撮影し3次元情報として所定時間間隔(たとえば0.1秒間隔)で処理装置30に出力する(ステップS2)。
処理装置30では、入力された3次元情報から輪郭抽出をおこない、大きさを調整した照合用図形を決定する(ステップS3)。
処理装置30は、さらに、照合用図形を用いて、物品群から物品をそれぞれ強制的に照合していき照合用図形の中心を物品の中心位置として算出する(ステップS4)。
持ち上げる物品を決定し、当該物品の中心位置の上空から把持ユニット21を降下させる(ステップS5)。
把持ユニット21の移動距離を算出し、移動距離に基づき中心位置を修正する(ステップS8)。
修正された中心位置の鉛直線上から把持ユニット21を下降させ、片側のアーム25の前側の接触圧が所定値A以上であって、後側の接触圧が前側の接触圧に比して所定範囲B内にあるかを判定する(ステップS9)。所定範囲内にない場合(ステップS9:No)、アーム25間隔を2mm広げ、把持ユニット21を2mm降下させ、再びアーム25間隔を狭める。すなわち探り動作をおこなう(ステップS10)。このとき、少なくとも、二つの前側の接触圧が所定値Aになるまで間隔を狭める。再び、後側の接触圧と前側の接触圧との差が所定範囲B内となったかを判定する(ステップS9)。これを、二つの後側の接触圧が満たすようになるまで、間隔微少広げ→微小降下→前側接触圧A以上となるまで間隔狭め→・・との判定および駆動を繰り返す。探りながら、安定的な把持が可能となる、ある程度深い位置まで、しっかりとした把持となるまでアーム25を進入させる動作である。
10 視覚センサ
20 多関節ロボット
21 把持ユニット
22 多関節部
25 アーム
26 基端駆動部
27 触覚センサ
30 処理装置
31 3次元情報入力部
32 サンプル図形設定部
33 照合部
34 中心算出・補正部
35 多関節制御部
36 触覚情報入力部
37 判定部
38 開閉制御部
Claims (6)
- 同一形状の物品がランダムに収容されたコンテナから当該物品を一つずつ上空から摘まみ上げるピッキング装置であって、
コンテナ中の物品群の3次元情報を取得する視覚センサと、
視覚センサにより取得された物品群の3次元情報に基づいて、円、球、楕円体、正方形、長方形、立方体、直方体、その他のサンプル図形の一つにより、物品を強制的に照合してそれぞれの中心位置を算出する照合算出手段と、
先端にそれぞれ触覚センサを有し、間隔が狭まることにより物品を把持する少なくとも2本のアームからなる把持ユニットと、
把持ユニットをいずれかの中心位置の上空から降下させ、触覚センサによる物品への接触検知に基づき、アーム間隔を狭めて物品を把持し上昇する動作制御をおこなう把持制御手段と、
を具備したことを特徴とするピッキング装置。 - 触覚センサは物品を面接触して把持する扁平なパッド体としてアーム先端の取付面に取り付けられており、
取付面の法線方向は、アーム基端と取付面とを結ぶ線に対して75°〜55°であることを特徴とする請求項1に記載のピッキング装置。 - いずれかの触覚センサが物品への接触を検知したのちに、他のアームの触覚センサが当該物品への接触を検知するまで当該他のアーム側に把持ユニットを移動させる移動制御手段と、
移動制御手段による把持ユニットの移動距離に基づき中心位置を補正する補正手段と、
を具備し、
把持制御手段は、補正手段により補正された中心位置から当該物品を把持する動作制御をおこなうことを特徴とする請求項1または2に記載のピッキング装置。 - 触覚センサは、降下方向の前方側と後方側との少なくとも二カ所における、接触に由来する変位値または圧力値をそれぞれ出力し、
触覚センサからの出力値を入力し、前方側の出力値が一定値以上であり、かつ、後方側の出力値が前方側の出力値に漸近して所定範囲内に収まったか、未だ収まっていないかを判定する判定手段を具備し、
把持制御手段は、アーム間隔を狭め、判定手段により収まっていないと判定されたら、アーム間隔を広げて把持ユニットを下降させて再びアーム間隔を狭める動作を、判定手段により収まったと判定されるまで繰り返し、アーム間隔を狭め、判定手段により収まったと判定されたら、把持ユニットを上昇させる動作制御をおこなうことを特徴とする請求項1、2または3に記載のピッキング装置。 - 先端に触覚センサを有する回転対称に配されたアームが均等に間隔を狭めて把持対象である物品を把持して持ち上げる把持ユニットと、物品群の3次元情報を取得する視覚センサと、をもちいて、
同一形状の物品がランダムに収容されたコンテナから当該物品を一つずつ上空から摘まみ上げるピッキング方法であって、
所定の楕円体形状、直方体形状、その他のサンプル図形を視覚センサにより取得された物品群の3次元情報に当てはめて、物品を強制的に照合してそれぞれの中心位置を算出し、
持ち上げる物品を決定して、当該物品の中心位置の上空から把持ユニットを降下させ、いずれかの触覚センサが物品への接触を検知した場合に、他のアームの触覚センサが当該物品への接触を検知するまで当該他のアーム側に把持ユニットを移動させ、把持ユニットの移動距離に基づき中心位置を補正して、当該補正された中心位置の鉛直線上から当該物品を把持して持ち上げることを特徴とするピッキング方法。 - 触覚センサは、降下方向の前方側と後方側との少なくとも二カ所において接触圧を出力するものであって、
前方側の接触圧が所定値以上であり、後方側の接触圧が前方側の接触圧に漸近して所定範囲内に収まるまで、アームを開いては把持ユニット降下させてアームを閉じる動作を繰り返してから、物品を持ち上げることを特徴とする請求項5に記載のピッキング方法。
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