JP6803893B2 - Vcam−1発現抑制剤 - Google Patents
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Description
VCAM−1の発現は、動脈硬化、リウマチ、喘息、腎炎、脳脊髄炎、肝炎等の炎症性疾患を惹起することが知られており(特許文献1及び非特許文献1)、VCAM−1の発現を抑制する物質は、これらの疾患における治療効果があると考えられている。
本発明者らは、上記以外にも下記するように種々の思いがけない新知見を得て、さらに鋭意検討を重ねて本発明を完成するに至った。
[1]ウコン抽出物と抗酸化物質を含有することを特徴とする組成物。
[2]前記ウコン抽出物の抽出溶媒が、水及び/又は親水性有機溶媒であることを特徴とする前記[1]に記載の組成物。
[3]前記ウコン抽出物がビサクロンを含むことを特徴とする前記[1]又は[2]に記載の組成物。
[4]前記抗酸化物質が、セサミンもしくはその類縁体、クルクミン、及びオルニチンからなる群から選ばれる1又は2以上である、前記[1]〜[3]のいずれかに記載の組成物。
[5]ビサクロンと抗酸化物質の配合比が質量比で以下の通りである、前記[1]〜[4]のいずれかに記載の組成物。
ビサクロン:セサミンもしくはその類縁体=1:3〜1:300又は
ビサクロン:クルクミン=1:1〜1:100又は
ビサクロン:オルニチン=1:2〜1:200
[6]ウコン抽出物と抗酸化物質を含有することを特徴とするVCAM−1の発現抑制組成物。
[7]ウコン抽出物と抗酸化物質を含有することを特徴とする抗炎症組成物。
[8]ウコン抽出物と抗酸化物質を含有することを特徴とするアルコール性肝障害の抑制組成物。
[9]ウコン抽出物と抗酸化物質を含有することを特徴とする、炎症によって引き起こされる行動量の低下を抑制する組成物。
[10]前記炎症がアルコールに起因するものである前記[9]に記載の組成物。
[11]VCAM−1の発現によって惹起される疾患の予防剤、改善剤又は治療剤であることを特徴とする前記[1]〜[10]のいずれかに記載の組成物。
[12]抽出溶媒が水及び/又は親水性有機溶媒であるウコン抽出物を含有することを特徴とするVCAM−1の発現抑制組成物。
[13]抽出溶媒が水及び/又は親水性有機溶媒であるウコン抽出物を含有することを特徴とする抗炎症組成物。
[14]抽出溶媒が水及び/又は親水性有機溶媒であるウコン抽出物を含有することを特徴とするアルコール性肝障害の抑制組成物。
[15]抽出溶媒が水及び/又は親水性有機溶媒であるウコン抽出物を含有することを特徴とする、炎症によって引き起こされる行動量の低下を抑制する組成物。
[16]前記炎症がアルコールに起因するものである前記[15]に記載の組成物。
上記[1]〜[11]は、ウコン抽出物と並んで抗酸化物質を必須の構成要件とするが、上記[12]〜[16]は、ウコン抽出物を必須の構成要件とするが抗酸化物質を必須の構成要件としない。
本発明の組成物は、ウコン抽出物、又は、ウコン抽出物と抗酸化物質を含有することを特徴とする。
本発明の組成物は、ウコン抽出物と抗酸化物質以外の成分を含んでも良い。
本発明においてウコン抽出物とは、ショウガ科ウコン属の植物に由来する植物原料の抽出溶媒による抽出物(ウコンエキス)をいい、必要に応じてさらに加熱及び/又は減圧等により抽出溶媒を揮発し、乾燥させたものであってもよい。これらの加熱、減圧、乾燥の方法は、従来公知の方法を使用することができる。
前記植物原料としては、ショウガ科ウコン属の植物であるCurcuma longa(ウコン)、Curcuma aromatica、Curcuma zedoaria、Curcuma phaeocaulis、Curcuma kwangsiensis、Curcuma wenyujin、及び/又は、Curcuma xanthorrhizaの根茎等が挙げられる。これらの根茎は土中から採取したものを使用してよく、根茎の適当な部位を原型のまま、あるいは適当な寸法又は形状にカットしたもの、あるいは粉砕物の形態にしたものを使用することができる。これらの植物原料は適宜乾燥されたものであってよい。
植物原料からのウコンエキスの抽出方法は特に限定されず、従来公知の方法を使用することができる。抽出溶媒としては、水、熱水、親水性有機溶媒、水と親水性有機溶媒の混合溶媒等が挙げられ、アルコール、水、アルコールと水の混合溶媒が好ましく、アルコールとしては、特に限定されないが、エタノールが好ましい。本発明の組成物が、ウコン抽出物を含有するが抗酸化物質を含有しない場合は、該抽出溶媒は、通常は、水及び/又は親水性有機溶媒である。
本発明において、親水性有機溶媒と水との混合溶媒の混合比は特に限定されないが、例えば重量比で10:90〜90:10の範囲が好ましく、20:80〜50:50の範囲がより好ましい。抽出する際の温度は、特に限定されない。
本発明に用いるウコン抽出物は、ビサクロンを含むことを特徴とする。ビサクロンは0.15重量%以上含有することが好ましい。ウコン抽出物中のビサクロンの量は、ウコン抽出物を酢酸エチルと混合し、遠心分離して得られた上澄み液から酢酸エチルを減圧留去後、アセトニトリルに溶解した液を分析サンプルとして、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)に付すことにより求めることができる。
本発明における抗酸化物質とは、生体内、食品、日用品、工業原料において、酸素が関与する有害な反応を減弱もしくは除去する物質の総称である。特に生物化学あるいは栄養学において、狭義には脂質の過酸化反応を抑制する物質を指し、広義にはさらに生体の酸化ストレスあるいは食品の変質の原因となる活性酸素種(酸素フリーラジカル、ヒドロキシルラジカル、スーパーオキシドアニオン、過酸化水素等)を捕捉することによって無害化する反応に寄与する物質を含む。例えば、グルタチオン、N-アセチルシステイン、アスコルビン酸、α-トコフェロール、ブチルヒドロキシアニソール、カテキン、クエルセチン、尿酸、ビリルビン、フラボノイド、セルロブラスミン、アルブミン、フェリチン、メタロチオネイン、スーパーオキシドディスムターゼ(銅亜鉛型、マンガン型、分泌型)、グルタチオンペルオキシダーゼ(細胞質型、血漿型、リン脂質ヒドロベルオキシド型)、グルタチオントランスフェラーゼ、カタラーゼ、チオレドキシン(生化学辞典、東京化学同人、1998年、第3版)、セサミンおよびその類縁体(ビタミン 79(1), 23-26, 2005)、クルクミンおよびその類縁体(Biol. Pharm. Bull. 30(1), 74-78 (2007))などが挙げられる。
また、本発明においての抗酸化物質とは、生体に摂取された後、間接的に酸化ストレスを低減する物質、例えばオルニチン等も含まれる。アミノ酸の一種であるオルニチンは、生体のアンモニアレベルを低下させ(Journal of Hepatology. 26(1):174-82, 1997)、アンモニアによって誘導される酸化ストレス(The Journal of Neuroscinece 26(18), 4774-4784 (2006))を低減させる。
セサミンもしくはその類縁体としては、セサミン、セサミノール、エピセサミン、エピセサミノール、セサモリン、2−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−(3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル)−3,7−ジオキサビシクロ〔3.3.0〕オクタン、2,6−ビス−(3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル)−3,7−ジオキサビシクロ〔3.3.0〕オクタン、又は2−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−(3−メトキシ−4−ヒドロキシフェノキシ)−3,7−ジオキサビシクロ〔3.3.0〕オクタン等を挙げることができ、これらが光学異性体又は立体異性体である場合は、それぞれの異性体を単独で、または例えばラセミ体などの混合状態で使用することができる。また、これらを配糖体の形で使用することもできるし、これらを単独で、または適宜組み合わせて使用することもできる。
セサミンおよびその類縁体は、ゴマ油、ゴマ種子やゴマ粕から分離したものを使用する。
ゴマ以外にも、五加皮、桐木、白果樹皮などセサミンを含有する天然物から分離したものを使用してもよい。また、合成によって得たものを使用してもよい。
ゴマ油、ゴマ種子やゴマ粕からセサミン類を分離する方法としては、有機溶剤(アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、メタノール、エタノール等)を用いて、抽出、濃縮し、溶剤画分から溶剤を蒸発除去して得る(抽出分離法)。また、ゴマ油を減圧下に水蒸気蒸留して得られるセサミン類を含有する留出物からセサミン等を分離してもよい。これらの方法は、従来十分に確立しているので、本発明ではそれに従ってよい。
天然の植物からクルクミンを抽出する方法は、従来公知の方法を使用することができ、例えば、有機溶剤(アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、メタノール、エタノール等)を用いて、抽出、濃縮し、溶剤画分から溶剤を蒸発除去して得る方法を使用することができる(抽出分離法)。また、ウコンに超臨界状態の炭酸ガスを接触させることによりを抽出する方法も使用することができる。
オルニチンは、化学的に合成されたもの、発酵生産されたもの、シジミなどの素材から抽出されたもの市販品等を使用することができる。これらの合成方法、発酵生産方法及び抽出方法としては、従来公知の方法を使用したものを用いることができる。
ウコン抽出物と抗酸化物質を含有する本発明の組成物において、ウコン抽出物と抗酸化物質との配合比(質量比)は、ウコン抽出物に含有されるセスキテルペノイドであるビサクロンを指標とすることが好ましい。生物学的利用能を考慮すると、ビサクロン:セサミンもしくはその類縁体の配合比(質量比)は、約1:0.3〜1:3000が好ましく、より好ましくは約1:1〜1:1000であり、さらに好ましくは約1:3〜1:300である。ウコン抽出物とクルクミンとの配合比(質量比)は、ビサクロン:クルクミンの質量比が約1:0.1〜1:1000であることが好ましく、より好ましくは約1:0.3〜1:300であり、さらに好ましくは約1:1〜1:100である。ウコン抽出物とオルニチンとの配合比(質量比)は、ビサクロン:クルクミンの質量比が約1:0.2〜1:2000であることが好ましく、より好ましくは約1:0.6〜1:600であり、さらに好ましくは約1:2〜1:200である。
げられる。
ビタミン類としては、ナイアシン、ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミ
ンE等が挙げられる。
増粘剤としては、ジェランガム、キサンタンガム、ペクチン、グアーガム等の増粘多糖
類が挙げられる。
ウコン色素は、ウコンの根茎部分より、温時エタノールで、熱時油脂若しくはプロピレングリコールで、又は室温時〜熱時ヘキサン若しくはアセトンで抽出して得られるものであり、主にクルクミンを含むことが好ましい。本発明の組成物におけるウコン色素の量は、一回の経口摂取量当たり、クルクミンが約3mg〜50mg、より好ましくは約5mg〜40mg、特に好ましくは約6mg〜30mgとなる量のウコン色素が配合されるのがよい。
酸化防止剤としては、ビタミンC、酵素処理ルチン等が挙げられる。
甘味料としては、果糖、ブドウ糖、液糖等の糖類、はちみつ、スクラロース、アセスル
ファムカリウム、ソーマチン、アスパルテーム等の高甘味度甘味料が挙げられる。
また、本発明の組成物は、医薬品(ヒト又は動物用)、飲食品、飼料、食品添加剤、健康食品、サプリメント、飼料添加剤等として使用することができる。
本発明の組成物の形状は、特に限定されず、例えば、液体状、流動状、ゲル状、半固形状、又は固形状などの何れの性状であってもよい。
物としては、例えば、賦形剤(例えば、乳糖、白糖、ブドウ糖、デンプン、結晶セルロー
ス等)、結合剤(例えば、デンプン糊液、ヒドロキシプロピルセルロース液、カルメロー
ス液、アラビアゴム液、ゼラチン液、アルギン酸ナトリウム液等)、崩壊剤(例えば、デ
ンプン、カルメロースナトリウム、炭酸カルシウム等)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸
マグネシウム、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム等)、界面活性剤(例え
ば、ポリソルベート80、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等)、増粘剤(例えば、ヒド
ロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリ
エチレングリコール等)等が挙げられるが、これらに限定されない。錠剤又は顆粒剤は、
コーティング剤(例えば、ゼラチン、白糖、アラビアゴム、カルナバロウ、酢酸フタル酸
セルロース、メタアクリル酸コポリマー、ヒドロキシプロピルセルロースフタレート、カ
ルボキシメチルエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等)等で剤皮を
施してもよい。カプセル剤は、ハードカプセルの他、マイクロカプセル又はソフトカプセ
ル等であってもよい。固形製剤は、従来公知の方法により製造することができる。
(例えばポリエチレングリコール、プロピレングリコール等)、分散又は増粘剤(例えば
、ゼラチン、アラビアゴム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール等)、乳化剤(例えば、グリセリン
脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等)、溶解補助剤(例えば、アラビアゴム、ポリ
ソルベート80等)、pH調整剤(例えば、クエン酸、クエン酸三ナトリウム等)、防腐
剤(例えば、パラオキシ安息香酸エステル類等)等を配合してもよい。
すなわち、本発明は、ウコン抽出物と抗酸化物質を含有することを特徴とするVCAM−1の発現抑制剤、抗炎症剤、アルコール性肝障害の抑制剤、及び炎症によって引き起こされる行動量低下抑制剤を含む。これらの剤において、ウコン抽出物と抗酸化物質の配合比やその好ましい態様については、上述した本発明の組成物と同様である。
ウコン抽出物と抗酸化物質の併用又は配合のみならず、ウコン抽出物単独を有効成分とする組成物において、優れたVCAM−1の発現抑制効果を奏することは予想外であった。
また、本発明において、前記行動量とは、ヒト又は動物の行動の量を示す。該行動量の測定方法は、特に限定されないが、例えば、マウスの場合は、赤外線センサーを用いた行動量の測定、回転車を用いた自発運動量の測定等により、算出してもよい。
赤外線センサーを用いたマウスの行動量の測定は、赤外線センサーを用いた行動量測定装置(室町機械社製、スーパーメックスPYS−001)下にマウスを設置し、該装置を用いて、該装置が有するレンズによってマウスの体温(遠赤外線)を感知して1時間毎の回数をカウントし、そのカウント数を行動量とすることにより、算出することができる。
回転車を用いたマウスの自発運動量の測定は、後述の実施例に記載のように、回転車を用いた回転数(カウント数)により求めることができる。
すなわち、本発明の組成物は、VCAM−1の発現によって惹起される疾患を予防、改善又は治療することを特徴とする。
(実施例1)
ウコン抽出物は、ウコン(Curcuma longa)の根茎部分を水にて抽出し、得られた抽出液を減圧加熱乾燥して水分を除去することにより調製した。ウコン抽出物中のビサクロンの量は、ウコン抽出物溶液と酢酸エチルを混合し、遠心分離して得られた上澄み液から酢酸エチルを減圧留去後、アセトニトリルに溶解した液を分析サンプルとして、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)に付すことにより求めた。HPLCは以下の条件で行なった。
カラム:Thermo ODS HYPERSIL(登録商標) 250mm×φ4.6mm(サーモサイエンティフィック社製)
移動相:65%アセトニトリル(20min)⇒80%アセトニトリル(5min)⇒65%アセトニトリル(10min)
流速:0.7ml/min
温度:40℃
検出波長:242nm
その結果、ウコン抽出物中のビサクロンの量は約0.30質量%であった。また定法によってクルクミンを測定し、ウコン抽出物中にクルクミンが検出されないことを確認した。
(実施例2)
ヒト臍帯静脈血管内皮細胞(HUVEC)を、コラーゲンコートした96穴プレートに、1穴あたり0.4×105個の濃度で播種し、F−12K(10%牛胎児血清、Endothelial Cell Growth Supplement30μg/mL、ヘパリンナトリウム10U/mL含有)中で、37℃の5%炭酸ガス培養器で18時間培養した。ウコン抽出物(140μg/mL、210μg/mL、48μg/mL、又は160μg/mL)もしくは抗酸化物質(セサミン(東京化成社製、40μM又は60μM)、クルクミン(和光純薬社製、3μM又は10μM)、又はオルニチン(和光純薬社製、40μM))もしくはその混合物(セサミン40μMとウコン抽出物140μg/mLの混合物、セサミン60μMとウコン抽出物210μg/mLの混合物、クルクミン3μMとウコン抽出物48μMの混合物、クルクミン10μMとウコン抽出物160μg/mLの混合物、又はオルニチン40μMとウコン抽出物140μg/mLの混合物)を含有するF-12K(2%牛胎児血清含有)に交換し、37℃の5%炭酸ガス培養器で18時間インキュベートした。前記のウコン抽出物もしくは抗酸化物質(セサミン、クルクミン、オルニチン)もしくはその混合物と腫瘍壊死因子―α(TNF−α)100ng/mLを含有するF-12K(2%牛胎児血清含有)に交換し、37℃の5%炭酸ガス培養器で4.5時間インキュベートした。抗VCAM−1モノクローナル抗体を使用したCell−ELISA法によって、細胞表面上のVCAM−1タンパク質量を測定した。
図3にクルクミン3μMとウコン抽出物48μM、及びそれらの併用、図4にクルクミン10μMとウコン抽出物160μg/mL、及びそれらの併用、図5にオルニチン40μMとウコン抽出物140μg/mL、及びそれらの併用による結果を示した。これらの結果からも、ウコン抽出物処理によってVCAM−1産生量が減少し、さらに、ウコン抽出物と抗酸化物質の併用により相乗作用が発揮されることが確認された。
尚、図1〜5において、N.S.とは有意差なしを意味し、Ab492nmとは吸光度の測定波長が492nmであることを意味する。
(実施例3)
B6Nマウスに対し、ウコンエキスを20mg/kg b.w.になるように経口投与した。尚、投与液は0.2%(w/v)ウコンエキス分散液を使用した。対照群のマウスには、溶媒(0.5w/v% メチルセルロース400溶液)のみを経口投与した。30分後、15%(w/v)エタノール溶液を3g/kg b.w.となるように経口投与した。エタノール投与前および投与1、2、4、6時間後に採血して血漿を調製し、血漿中のAST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)、ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)活性をトランスアミナーゼCIIテストワコー(和光純薬)を用いて測定した。図6に、各時間におけるAST、ALT活性の測定値(N=6)の平均値±標準偏差(Mean±SD)を示した。また、各時間におけるウコン投与群と対照群の測定値を対応のないt検定で比較し、有意確率を図6に示した。図6に示したとおり、ウコンエキスはエタノール投与によって誘導されるAST、ALTの上昇を抑制することから、アルコール性肝障害に対する抑制作用を有すると言える。
(実施例4)
B6Nマウスを3日間金網ケージで馴化した後、回転車の入ったプラスチックケージに移し、12日間飼育した。飼育室内は12時間の明暗サイクル(明期:7:00〜19:00)に設定した。飼育13日目に下記スケジュールに沿って処置した。処置当日、8:30から11:00まで絶水させ、8:30から15:00まで絶食させた。10:30に、ウコンエキスを20mg/kg b.w.になるように経口投与した。尚、投与液は0.2%(w/v)ウコンエキス分散液を使用した。対照群のマウスには、溶媒(0.5w/v% メチルセルロース400溶液)のみを経口投与した。11:00に、15%(w/v)エタノール溶液を3g/kg b.w.となるように経口投与(1回目)し、15:00に、15%(w/v)エタノール溶液を2.5g/kg b.w.となるように経口投与(2回目)した。エタノール投与の前日と当日に、暗期開始から3時間(19:00〜22:00)の積算自発運動量を測定した。回転車(マウス回転式運動量測定装置、室町機械社製、イグルー・ファストトラックFT−713)をマウスの飼育環境内に設置し、マウスが回転車を回す回数をカウントして自発運動量を測定した。測定した自発運動量を1時間単位で積算した値を、積算自発運動量とし、投与前日に対する投与当日の積算自発運動量の割合(%)を算出し、ウコンエキス有り・無し各群(N=7)の平均値を表に示した。また、対応のないt検定で2群を比較し、有意確率を表1に示した。尚、表1においてP値とは、有意確率を示す。
Claims (5)
- 抽出溶媒が水であるウコン抽出物を含有することを特徴とする、アルコール摂取により生じる炎症(アルコール性肝炎を除く)によって引き起こされる行動量の低下を抑制するための組成物であり、前記ウコン抽出物がビサクロンを0.15重量%以上含む、組成物(ただし、ウコン抽出物、スクラロース及びエリスリトールを含有する組成物を除く)。
- 抽出溶媒が水であるウコン抽出物を含有することを特徴とする肝炎(γ線照射による肝炎、アルコール性肝炎及びB型肝炎を除く)の抑制用組成物であり、前記肝炎がVCAM−1の発現によって惹起される炎症であり、前記ウコン抽出物がビサクロンを0.15重量%以上含み、前記ウコン抽出物を成人1人1日当たり67〜1700mgとなるように投与または摂取するための、組成物。
- 前記ウコン抽出物が、ウコン(Curcuma longa)の根茎部分の水抽出物である、請求項1又は2記載の組成物。
- 経口組成物である、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
- 前記ウコン抽出物を成人1人1日当たり67〜1700mgとなるように投与または摂取するための、請求項1記載の組成物。
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