以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の実施形態による内視鏡装置1の全体構成を示している。図2は、内視鏡装置1の内部構成を示している。図1に示すように、内視鏡装置1は、内視鏡2と、装置本体3とを有する。内視鏡2は、細長な挿入部20と、ユーザが装置全体の制御に必要な操作を行うための操作部6とを有する。装置本体3は、内視鏡2に接続されている。装置本体3は、モニタ4と、筐体5とを有する。モニタ4は、内視鏡2で撮像された被写体の画像および操作メニュー等を表示する。筐体5は、内部に制御ユニット10(図2参照)を有する。
挿入部20は、被検体の内部に挿入される。挿入部20は、硬質な先端部21と、湾曲可能な湾曲部22と、柔軟性を有する可撓管部23とを有する。挿入部20において先端側に先端部21が配置されている。挿入部20において本体側に可撓管部23が配置されている。先端部21と可撓管部23との間に湾曲部22が配置されている。先端部21には、被写体像を結像するための光学アダプタが着脱可能である。
図2に示すように、先端部21は、撮像素子28と照明部29とを有する。撮像素子28は、光学アダプタを介して結像された被写体像を光電変換し、撮像信号を生成する。例えば、撮像素子28は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサである。撮像素子28は、行列状に配置された複数の画素を有する。複数の画素の動作は、複数の画素の配列における行毎に制御される。
照明部29は、被写体に照射される照明光を発生する光源を有する。例えば、光源はLED(Light Emitting Diode)である。照明部29が筐体5内に配置され、かつ照明部29が発生した照明光がライトガイドによって先端部21に導かれてもよい。
筐体5は、内視鏡ユニット8と、CCU(カメラコントロールユニット)9と、制御ユニット10とを有する。内視鏡ユニット8は、照明部29の光源を駆動する光源駆動装置と、湾曲部22を湾曲させる湾曲装置とを有する。CCU9は、撮像素子28を駆動する。撮像素子28から出力された撮像信号がCCU9に入力される。CCU9は、撮像素子28により取得された撮像信号に対して、増幅およびノイズ除去等を含む前処理を行う。CCU9は、前処理が行われた撮像信号をNTSC信号等の映像信号に変換する。
制御ユニット10は、映像信号処理回路12と、ROM(Read Only Memory)13と、RAM(Random Access Memory)14と、カードインタフェース15と、外部機器インタフェース16と、制御インタフェース17と、CPU(Central Processing Unit)18とを有する。
映像信号処理回路12は、CCU9から出力された映像信号に対して、所定の映像処理を施す。例えば、映像信号処理回路12は、CCU9から出力された映像信号と、CPU18によって生成される操作画面の画像または計測情報とを合成する。映像信号処理回路12は、合成された映像信号をモニタ4に出力する。
ROM13は、CPU18が内視鏡装置1の動作を制御するためのプログラムが記録された不揮発性の記録媒体である。RAM14は、CPU18が内視鏡装置1の制御のために使用する情報を一時的に記憶する揮発性の記録媒体である。CPU18は、ROM13に記録されたプログラムに基づいて内視鏡装置1の動作を制御する。CPU18は、CCU9を介さずに撮像素子28を駆動してもよい。
着脱可能な記録媒体であるメモリカード32がカードインタフェース15に接続される。カードインタフェース15は、メモリカード32に記憶されている制御処理情報および画像情報等を制御ユニット10に取り込む。また、カードインタフェース15は、内視鏡装置1によって生成された制御処理情報および画像情報等をメモリカード32に記録する。
USB機器等の外部機器が外部機器インタフェース16に接続される。例えば、パーソナルコンピュータ31が外部機器インタフェース16に接続される。外部機器インタフェース16は、パーソナルコンピュータ31への情報の送信とパーソナルコンピュータ31からの情報の受信とを行う。これによって、パーソナルコンピュータ31のモニタが情報を表示することができる。また、ユーザがパーソナルコンピュータ31を介して、内視鏡装置1の制御に関する操作を行うことができる。
制御インタフェース17は、操作部6、内視鏡ユニット8、およびCCU9と動作制御のための通信を行う。制御インタフェース17は、操作部6を介してユーザによって入力された指示をCPU18に通知する。制御インタフェース17は、照明部29の制御のための制御信号を内視鏡ユニット8に出力する。制御インタフェース17は、撮像素子28の制御のための制御信号をCCU9に出力する。CPU18がCCU9を介さずに撮像素子28を制御する場合、制御インタフェース17は、撮像素子28の制御のための制御信号を撮像素子28に出力する。
図3は、内視鏡装置1の主要な機能に関する構成を示している。図3に示すように、内視鏡装置1は、モニタ4(表示部)と、操作部6と、撮像素子28(撮像部)と、LED29aと、LED29bと、映像信号生成部41と、操作検出部42と、グラフィック画像生成部43と、計測処理部44と、照明制御部46と、制御部47(撮像制御部)と、LED駆動部48aと、LED駆動部48bと、信号合成部49とを有する。
照明部29は、光源であるLED29aとLED29bとを有する。LED29aは、観察用およびステレオ計測用の光源である。例えば、LED29bは、被写体に模様を投影するための光源である。ステレオ計測では、視差を有する2つの画像の対応位置を検出するマッチング処理が行われる。被写体の表面に特徴が少ない場合、マッチング処理の精度が低下しやすい。被写体に模様を投影することにより、マッチング処理の精度が向上する。LED29bは、被写体に縞を投影するための光源であってもよい。内視鏡装置1は、位相シフト法により3次元計測を行ってもよい。位相シフト法では、平行な縞からなるパターンが被写体の表面に投射される。縞の位置は、時間的に変化する。被写体像の各画素の輝度の変化に基づいて3次元計測が行われる。
照明部29の光源は、LED以外の光源であってもよい。照明部29は、1つのみまたは3つ以上の光源を有してもよい。
映像信号生成部41は、CCU9の機能に対応する。映像信号生成部41は、撮像素子28から出力された撮像信号から映像信号を生成する。映像信号生成部41は、撮像信号に対して、増幅およびノイズ除去等を含む前処理を行い、かつ撮像信号を映像信号に変換する。
操作検出部42と、グラフィック画像生成部43と、計測処理部44と、照明制御部46と、制御部47とは、CPU18の機能に対応する。操作検出部42は、ユーザによる操作部6の操作を検出する。操作検出部42は、操作内容に応じて、モニタ4の画面上に表示される照準の表示位置を設定する。照準は、計測点の位置を示す。ユーザは、操作部6を操作することにより、画面内で照準を移動させることができる。
グラフィック画像生成部43は、モニタ4の画面上に表示される操作メニューと計測情報とに対応するグラフィック画像信号を生成する。計測情報は、照準の画像と計測結果とを含む。上記のように、画面内における照準の表示位置は、操作検出部42によって設定される。計測処理部44は、映像信号生成部41によって生成された映像信号に基づいて計測処理を行う。計測処理では、物体距離、長さ、および面積等が算出される。物体距離は、先端部21から被写体までの距離である。
照明制御部46は、照明部29を制御するための制御信号を出力する。これによって、照明制御部46は、照明部29を制御する。挿入部20が挿入される観察または計測の対象物の内部が暗い場合が多い。このため、照明制御部46は、被写体の撮像時に照明部29を点灯させる。
映像信号生成部41は、撮像素子28から出力される撮像信号に基づいて、撮像信号の読み出しが行われている行位置を検出する。映像信号生成部41は、検出された行位置を照明制御部46に通知する。照明制御部46は、映像信号生成部41から通知された行位置におけるタイミングを基準に照明部29の動作タイミングを制御する。照明制御部46は、制御部47が決定する撮像素子28の動作タイミングを基準に照明部29の動作タイミングを制御してもよい。
制御部47は、操作検出部42と、グラフィック画像生成部43と、計測処理部44と、照明制御部46との各々への処理の割り当てを制御し、かつ内視鏡装置1全体の動作を制御する。また、制御部47は、撮像素子28を制御するための制御信号を出力する。この制御信号は、CCU9と内視鏡ユニット8とを介して撮像素子28に送信される。あるいは、この制御信号は、撮像素子28に直接送信される。これによって、制御部47は、内視鏡装置1に設定される動作モードに応じて撮像素子28を制御する。内視鏡装置1の動作モードについては、後述する。
LED駆動部48aとLED駆動部48bとは、内視鏡ユニット8の機能に対応する。LED駆動部48aは、照明制御部46から出力された制御信号に基づいて、LED29aを駆動するための駆動信号を出力する。LED29aは、LED駆動部48aから出力された駆動信号に基づいて照明光を発生する。LED駆動部48bは、照明制御部46から出力された制御信号に基づいて、LED29bを駆動するための駆動信号を出力する。LED29bは、LED駆動部48bから出力された駆動信号に基づいて照明光を発生する。
信号合成部49は、映像信号処理回路12の機能に対応する。信号合成部49は、映像信号生成部41によって生成された映像信号と、グラフィック画像生成部43によって生成されたグラフィック画像信号とを合成する。モニタ4は、信号合成部49から出力された映像信号に基づいて画像を表示する。
図4は、撮像素子28の構成を示している。図4に示すように、撮像素子28は、画素部50と、垂直走査部51と、信号処理部52と、水平走査部53とを有する。
画素部50は、行列状に配置された複数の画素54を有する。複数の画素54は、撮像素子28の撮像領域に配置されている。複数の画素54の配列における行数と列数との各々は、2以上である。行数と列数とが同一でなくてもよい。複数の画素54の各々は、画素54に入射した光の量に応じた撮像信号を生成する。複数の画素54の各々は、垂直信号線56に接続されている。複数の垂直信号線56が配置されている。複数の垂直信号線56の各々は、複数の画素54の配列における列毎に配置されている。複数の画素54の各々は、生成された撮像信号を垂直信号線56に出力する。
複数の画素54の各々は、制御信号線57に接続されている。複数の制御信号線57が配置されている。複数の制御信号線57の各々は、複数の画素54の配列における行毎に配置されている。複数の制御信号線57の各々は、垂直走査部51に接続されている。複数の画素54の動作を制御するための制御信号が垂直走査部51から制御信号線57に出力される。1行の画素54に対して複数の制御信号線57が配置されている。図4では1行の画素54に対して1つの制御信号線57が示され、他の制御信号線57は省略されている。制御信号の詳細については、後述する。
複数の画素54の動作は、制御信号線57に出力された制御信号に基づいて制御される。1行の画素54に対応する制御信号は、その行における全ての画素54に共通に供給される。このため、同一の行に配置された2つ以上の画素54に対して同一の動作タイミングが設定される。つまり、同一の行に配置された2つ以上の画素54は、同時に動作する。画素54の構成の詳細については、後述する。
制御部47によって生成された制御信号が、CCU9と内視鏡ユニット8とを介して撮像素子28に送信される。あるいは、制御部47によって生成された制御信号が撮像素子28に直接送信される。撮像素子28は、制御信号を受信する。垂直走査部51は、受信された制御信号に基づいて、複数の画素54の動作を制御するための制御信号を生成する。垂直走査部51は、複数の画素54の配列における複数の行の各々に対応する制御信号を生成する。垂直走査部51は、生成された制御信号を制御信号線57に出力する。
信号処理部52は、複数の信号処理回路55を有する。信号処理回路55は、複数の画素54の配列における列毎に配置されている。信号処理回路55は、垂直信号線56に接続されている。信号処理回路55は、垂直信号線56に出力された撮像信号に対して、増幅およびノイズ除去等を含む信号処理を行う。信号処理回路55と映像信号生成部41(CCU9)との少なくとも1つが、撮像信号に対する信号処理を行えばよい。
信号処理回路55によって処理された撮像信号は、水平走査部53に入力される。水平走査部53は、複数の画素54の配列における列を順次選択する。水平走査部53によって選択された列に対応する撮像信号は、出力端子58から出力される。
上記のように、内視鏡装置1は、撮像素子28と、映像信号生成部41と、照明部29と、制御部47と、照明制御部46とを有する。撮像素子28は、被写体を撮像し、撮像信号を生成する。映像信号生成部41は、撮像信号から映像信号を生成する。照明部29は、被写体に照射される照明光を発生する光源(LED29aおよびLED29b)を有する。制御部47は、複数の動作モードのうち設定された動作モードに応じて撮像素子28を制御する。照明制御部46は、設定された動作モードに応じて照明部29を制御する。
撮像素子28は、行列状に配置された複数の画素54を有する。複数の画素54が配置された撮像領域は、スキャン領域を含む。スキャン領域において各々の行の画素54の少なくとも一部から撮像信号が読み出される。制御部47は、所定の動作モードが設定された場合、スキャン領域の少なくとも一部に配置された画素54の露光期間の少なくとも一部が重なるように撮像素子28を制御する。照明制御部46は、所定の動作モードが設定された場合、スキャン領域の少なくとも一部に配置された画素54の露光期間の少なくとも一部が重なる期間に光源が点灯するように照明部29を制御する。スキャン領域と、撮像素子28および照明部29の制御の詳細とについては、後述する。
図5は、画素54の構成を示している。図5に示すように、画素54は、光電変換部60と、電荷転送部61と、電荷蓄積部62と、リセット部63と、増幅部64と、出力部65とを有する。光電変換部60は、フォトダイオードである。電荷蓄積部62は、容量である。例えば、電荷蓄積部62は、増幅部64を構成するトランジスタのゲート容量である。電荷転送部61と、リセット部63と、増幅部64と、出力部65とは、トランジスタである。
光電変換部60は、画素54に入射した光の量に応じた電荷を生成する。電荷転送部61は、光電変換部60によって生成された電荷を電荷蓄積部62に転送する。電荷蓄積部62は、光電変換部60から転送された電荷を蓄積する。リセット部63は、電源電圧VDDに基づいて、光電変換部60と電荷蓄積部62における電荷をリセットする。電荷転送部61とリセット部63とがオンになることにより、リセット部63は光電変換部60と電荷蓄積部62とにおける電荷をリセットすることができる。増幅部64は、電荷蓄積部62に蓄積された電荷に基づく信号を増幅する。出力部65は、増幅部64によって増幅された信号を撮像信号として垂直信号線56に出力する。
電荷転送部61の動作は、制御信号φTXによって制御される。リセット部63の動作は、制御信号φRSTによって制御される。出力部65の動作は、制御信号φSELによって制御される。制御信号φTXと、制御信号φRSTと、制御信号φSELとは、制御信号線57を介して垂直走査部51から供給される。
画素54の動作は、リセットと電荷転送と信号読み出しとを含む。リセットは、リセット部63の動作に対応する。電荷転送は、電荷転送部61の動作に対応する。信号読み出しは、出力部65の動作に対応する。
図6は、内視鏡装置1の複数の動作モードを示している。例えば、内視鏡装置1の動作モードは、観察(ライブ)モードM1と、観察・計測モードM2と、計測モードM3とを含む。観察モードM1では、内視鏡装置1は、被写体を連続的に撮像することにより映像信号を生成し、かつ被写体の画像を表示する。観察・計測モードM2では、内視鏡装置1は、観察モードM1と同様に映像信号の生成と画像表示とを行う。さらに、観察・計測モードM2では、内視鏡装置1は、映像信号に基づいて計測処理を行う。例えば、観察・計測モードM2では、内視鏡装置1は、物体距離を計測し、かつ計測結果が重畳された画像を表示する。観察・計測モードM2では、内視鏡装置1は、映像信号の生成と画像表示と計測処理とを繰り返し行う。観察モードM1と観察・計測モードM2とでは、被写体の動画像が表示される。計測モードM3では、内視鏡装置1は、被写体の撮像を1回以上行い、かつ1回以上の撮像により得られた映像信号に基づいて計測処理を行う。
ユーザは、操作部6に所定の操作を行うことにより、内視鏡装置1に設定される動作モードを変更することができる。所定の操作は、変更前の動作モードと変更後の動作モードとに応じて異なる。
観察モードM1が内視鏡装置1に設定されている状態で操作部6に対して所定の操作が行われた場合、内視鏡装置1に設定されている動作モードが観察モードM1から観察・計測モードM2に変更される。観察・計測モードM2が内視鏡装置1に設定されている状態で操作部6に対して所定の操作が行われた場合、内視鏡装置1に設定されている動作モードが観察・計測モードM2から観察モードM1に変更される。観察モードM1または観察・計測モードM2が内視鏡装置1に設定されている状態で操作部6に対して所定の操作が行われた場合、内視鏡装置1に設定されている動作モードが観察モードM1または観察・計測モードM2から計測モードM3に変更される。計測モードM3が内視鏡装置1に設定されている状態で操作部6に対して所定の操作が行われた場合、内視鏡装置1に設定されている動作モードが計測モードM3から、計測モードM3が設定される前に設定されていた動作モードに変更される。
内視鏡装置1に設定されている動作モードの情報は、RAM14に記憶される。制御部47は、RAM14に記憶されている動作モードの情報に基づいて内視鏡装置1の動作を制御する。操作部6に対する所定の操作により動作モードの変更が指示された場合、制御部47は、RAM14に記憶されている動作モードの情報を変更する。
上記のように、内視鏡装置1は、映像信号に基づいて計測処理を行う計測処理部44を有する。複数の動作モードは、少なくとも計測処理を行う動作モードを含む。上記の例では、少なくとも計測処理を行う動作モードは、観察・計測モードM2と計測モードM3とである。
例えば、計測処理部44は、ステレオ計測の原理に基づく計測処理を行う。ステレオ計測では、視差がある第1の光学像と第2の光学像とを結像する光学アダプタが使用される。撮像素子28は、第1の光学像と第2の光学像とに基づく撮像信号を生成する。モニタ4は、第1の光学像に対応する第1の画像と、第2の光学像に対応する第2の画像とを表示する。例えば、モニタ4は、第1の画像と第2の画像とが左右に並んだ画像を表示する。
ユーザは、操作部6を介してモニタ4の画面上の照準を操作することにより、第1の画像と第2の画像とのいずれか1つに対して計測点を指定する。例えば、第1の画像に対して計測点が指定される。計測処理部44は、映像信号を処理することにより、第1の画像の計測点に対応する第2の画像の対応点を探索する。つまり、計測処理部44は、第1の画像と第2の画像とのパターンマッチングにより対応点を探索する。計測処理部44は、計測点と対応点とを使用して三角測量の原理により、計測点に対応する3次元座標を算出する。
ステレオ計測では、第1の光学像と第2の光学像とが同時にまたは交互に撮像素子28に結像される。例えば、第1の光学像と第2の光学像とが交互に撮像素子28に結像される場合、移動可能なメカニカルシャッタにより第1の光路と第2の光路との一方が遮蔽される。第1の光路は、第1の光学像を形成するための光路である。第2の光路は、第2の光学像を形成するための光路である。メカニカルシャッタが第2の光路に配置された場合、第1の光学像が撮像素子28に結像される。メカニカルシャッタが第1の光路に配置された場合、第2の光学像が撮像素子28に結像される。
ステレオ計測では、被写体に模様を投影することにより、マッチング処理の精度が向上する。このため、ステレオ計測では、被写体に模様が投影されてもよい。計測処理部44は、ステレオ計測以外の3次元計測の処理を行ってもよい。例えば、計測処理部44は、位相シフト法の原理に基づく計測処理を行ってもよい。
図3に示すように、照明部29は、互いに独立した複数の光源(LED29aおよびLED29b)を有する。照明制御部46は、設定された動作モードに応じて、照明光を発生する光源を選択する。
照明部29は、模様または縞を被写体に投影するための計測用光源(LED29b)を含む複数の光源(LED29aおよびLED29b)を有する。内視鏡装置1は、映像信号に基づいて計測処理を行う計測処理部44を有する。複数の動作モードは、少なくとも計測処理を行う動作モードを含む。照明制御部46は、少なくとも計測処理を行う動作モードが設定された場合、計測用光源を点灯させてもよい。
例えば、観察モードM1が設定された場合、照明制御部46は、LED29aを選択する。観察・計測モードM2または計測モードM3が内視鏡装置1に設定され、かつ通常のステレオ計測が行われる場合、照明制御部46は、LED29aを選択する。計測モードM3が内視鏡装置1に設定され、かつ模様または縞が被写体に投影される場合、照明制御部46は、LED29bを選択する。
内視鏡装置1の動作を説明する。図7は、ローリングシャッタにより撮像素子28が駆動される場合の動作を示している。図7において、横方向は時間を示し、縦方向は行位置を示している。図7では、8行の画素54における動作が示されている。最も上の行が1行目であり、最も下の行が8行目である。例えば、図7に示す動作において、照明部29の光源は連続的に点灯する。
モニタ4の表示周期に基づくフレーム期間が開始されたとき、1行目の画素54においてリセットが行われる。つまり、1行目の画素54において、リセット部63は、光電変換部60と電荷蓄積部62とにおける電荷をリセットする。これによって、1行目の画素54において露光が開始される。リセットが行われた後、1行目の画素54において電荷転送が行われる。つまり、1行目の画素54において、電荷転送部61は、光電変換部60によって生成された電荷を電荷蓄積部62に転送する。これによって、1行目の画素54において露光が終了する。露光開始から露光終了までの期間が露光期間(露光可能期間)である。つまり、露光期間は、リセットの終了から電荷転送の開始までの期間である。電荷転送が行われた後、1行目の画素54において信号読み出しが行われる。つまり、1行目の画素54において、出力部65は、撮像信号を垂直信号線56に出力する。信号読み出しが行われた後、1行目の画素54は、次のフレーム期間が開始されるまで待機する。
1行目の画素54においてリセットが行われたタイミングから所定時間が経過したタイミングで、2行目の画素54においてリセットが行われる。2行目の画素54における動作は、1行目の画素54における動作と同様である。2行目の画素54における動作は、1行目の画素54における動作のタイミングに対して所定時間ずれたタイミングで行われる。同様に、3行目以降の各行の画素54における動作は、1つ前の行の画素54における動作のタイミングに対して所定時間ずれたタイミングで行われる。
図8は、内視鏡装置1の特徴的な動作を示している。図8において、横方向は時間を示し、縦方向は行位置を示している。図8では、8行の画素54における動作が示されている。最も上の行が1行目であり、最も下の行が8行目である。
図8に示す動作では、撮像素子28はローリングシャッタにより駆動される。2つ以上の行の画素54の露光期間の少なくとも一部が重なるように露光期間が設定される。図8に示す動作では、1行目から8行目の画素54の露光期間の少なくとも一部が重なるように露光期間が設定される。照明制御部46は、照明部29の光源が間欠的に点灯するように照明部29を制御する。
1行目の画素54においてリセットが開始されるタイミングt1では、照明部29の光源は消灯している。6行目の画素54における信号読み出しが終了するタイミングt3において、照明部29の光源が点灯する。例えば、6行目の画素54の撮像信号が出力されたタイミングt2が映像信号生成部41から照明制御部46に通知される。照明制御部46は、タイミングt2に基づいてタイミングt3を算出する。照明制御部46は、算出されたタイミングt3で照明部29の光源を点灯させる。1行目の画素54における信号読み出しが開始されるタイミングt4において、照明部29の光源が消灯する。例えば、照明制御部46は、タイミングt3に基づいてタイミングt4を算出する。照明制御部46は、算出されたタイミングt4で照明部29の光源を消灯させる。
上記のように、1行目から6行目の画素54が同時に露光されるタイミングt3からタイミングt4において、照明部29の光源が点灯する。先端部21の周囲が暗い場合、複数の画素54に入射する光の大部分は、タイミングt3からタイミングt4に点灯する照明部29の光源の光のみに基づく。このため、ローリングシャッタにより駆動される撮像素子28の1行目から6行目の画素54では、画素54に同時に入射する光に基づく被写体像が撮像される。したがって、1行目から6行目の画素54から出力された撮像信号に基づく画像では、被写体の歪みが低減される。
7行目と8行目との画素54において露光期間以外の期間がタイミングt3からタイミングt4に含まれる。つまり、7行目と8行目との画素54が露光される時間は、1行目から6行目の画素54が露光される時間よりも短い。このため、7行目と8行目との画素54では、1行目から6行目の画素54と比較して、露光量が不足する。
制御部47は、設定された動作モードに応じて、スキャンレートと、スキャン領域と、スキャン開始タイミングと、露光時間と、ゲインとの少なくとも1つを制御する。
スキャンレートは、複数の画素54の走査レートである。ローリングシャッタにより駆動される撮像素子28に配置された各行の画素54における動作タイミングの差は、スキャンレートに基づく。スキャンレートに基づくタイミングで各行の画素54から撮像信号が読み出される。
スキャン領域は、撮像素子28の撮像領域に配置された複数の画素54の全てまたは一部を含む。スキャン領域は、少なくともリセットと電荷転送とが行われる画素54の全てを含み、かつ信号読み出しが行われる画素54の全てを少なくとも含む。スキャン領域は、リセットと電荷転送とが行われ、かつ信号読み出しが行われない画素54を含んでもよい。スキャン領域において全ての行は、撮像信号が読み出される1つ以上の画素54を含む。スキャン領域に配置された画素54の全てまたは一部から撮像信号が読み出される。例えば、全ての列の一部に配置された画素54のみから撮像信号を読み出すブロック読み出しが行われてもよい。制御部47は、スキャン領域においてブロック読み出しが行われる領域を制御してもよい。
図8に示す動作では、1行目から8行目の画素54がスキャン領域に含まれる。タイミングt3からタイミングt4において照明部29の光源が点灯する場合、1行目から6行目の画素54のみがスキャン領域に含まれてもよい。制御部47は、スキャン領域の画素54のみから撮像信号が出力されるように撮像素子28を制御する。撮像領域の一部のみにスキャン領域が設定された場合、撮像信号の読み出しに必要なCPU18の処理負荷が低減する。観察・計測モードM2が設定された場合、内視鏡装置1は、1フレーム期間に撮像信号の生成と計測処理とを行うことができる。つまり、内視鏡装置1は、連続的な撮像に同期してリアルタイムに計測処理を行うことができる。
スキャン開始タイミングは、複数の画素54の走査が開始されるタイミングである。スキャン開始タイミングは、フレーム期間における複数の画素54の動作の開始タイミングを示す。1行目の画素54から順に各行の画素54の走査が行われる場合、スキャン開始タイミングは、1行目の画素54における動作の開始タイミングを示す。例えば、スキャン開始タイミングは、1行目の画素54においてリセットが開始されるタイミングを示す。
露光時間は、露光期間の長さである。つまり、露光時間は、リセットの終了タイミングから電荷転送の開始タイミングまでの時間である。図8に示す動作における露光時間は、図7に示す動作における露光時間よりも長くてもよい。露光時間が長くなることにより、より多くの行の画素54の露光期間が重なりやすくなる。
ゲインは、映像信号生成部41または信号処理部52における増幅のゲインである。複数の画素54の配列における行毎に異なるゲインが設定されてもよい。
照明制御部46は、設定された動作モードに応じて、光源の点灯タイミングと、点灯時間と、光量との少なくとも1つを制御する。
点灯タイミングは、照明部29の光源が点灯を開始するタイミングである。点灯時間は、照明部29の光源が点灯を継続する時間である。つまり、点灯時間は、点灯の開始タイミング(点灯タイミング)から終了タイミング(消灯タイミング)までの時間である。照明部29の光源が間欠的に点灯する場合、点灯時間は、露光時間よりも短い。光量は、照明部29の光源の光量である。図8に示す動作では、照明制御部46は、スキャン領域に含まれる1行目から8行目の画素54の露光期間の少なくとも一部が重なる期間に照明部29の光源が点灯するように照明部29を制御する。
制御部47は、少なくとも計測処理を行う動作モードが設定された場合、スキャン領域の少なくとも一部に配置された画素54の露光期間の少なくとも一部が重なるように撮像素子28を制御してもよい。照明制御部46は、少なくとも計測処理を行う動作モードが設定された場合、スキャン領域の少なくとも一部に配置された画素54の露光期間の少なくとも一部が重なる期間に光源が点灯するように照明部29を制御してもよい。これによって、内視鏡装置1は、被写体の歪みが低減された画像に基づいて計測処理を行うことができる。つまり、計測精度が向上する。
図9と図10とは、照明部29の光源の点灯により各画素54に光が照射される時間の違いを示している。複数の画素54は、撮像領域28aに配置されている。撮像領域28aの水平画素数すなわち列数はHである。撮像領域28aの垂直画素数すなわち行数はVである。撮像領域28aは、露光期間において光が照射される時間に応じて複数の領域に分割される。図9と図10とに示すように、撮像領域28aは、完全露光領域280と、不完全露光領域281aと、不完全露光領域281bと、非露光領域282aと、非露光領域282bとに分割される。
不完全露光領域281aと不完全露光領域281bとは、完全露光領域280に隣接する。不完全露光領域281aは、完全露光領域280の上側に配置されている。不完全露光領域281bは、完全露光領域280の下側に配置されている。非露光領域282aは不完全露光領域281aに隣接し、かつ非露光領域282bは不完全露光領域281bに隣接する。非露光領域282aは不完全露光領域281aの上側に配置されている。非露光領域282bは不完全露光領域281bの下側に配置されている。
図9と図10とにおいて、グラフG10とグラフG20とは、撮像領域28aにおける各画素54の動作のタイミングを示している。グラフG10とグラフG20とにおいて、横方向は時間を示し、縦方向は行位置を示している。最も上の行が1行目であり、最も下の行がV行目である。グラフG10とグラフG20との上側には、1行目の画素54における動作のタイミングが模式的に示されている。画素54における動作は、リセットと電荷転送と信号読み出しとを含む。図9と図10とでは、撮像領域28aの全体がスキャン領域として設定された場合の動作が示されている。
直線L10と直線L20とは、撮像領域28aに配置された各行の画素54におけるリセットの終了タイミングすなわち露光の開始タイミングを示している。直線L11と直線L21とは、撮像領域28aに配置された各行の画素54における電荷転送の開始タイミングすなわち露光の終了タイミングを示している。直線L10、直線L11、直線L20、および直線L21の傾きは、スキャンレートに基づく。グラフG10に示す動作における露光期間は、直線L10が示すタイミングから直線L11が示すタイミングまでの期間である。同様に、グラフG20に示す動作における露光期間は、直線L20が示すタイミングから直線L21が示すタイミングまでの期間である。フレーム期間の長さ、つまりモニタ4の表示周期は、Tfである。ライブ画像を表示するためのフレームレートは、1/Tfである。
グラフG10に示す動作では、直線L10が示す1行目の画素54における露光の開始タイミングから時間T10が経過したタイミングで照明部29の光源の点灯が開始される。つまり、1行目の画素54における露光の開始タイミングから時間T10が経過したタイミングが点灯タイミングである。時間T10は、任意に設定されてよい。1行目の画素54の撮像信号が出力されたタイミングが映像信号生成部41から照明制御部46に通知される。照明制御部46は、通知されたタイミングに基づいて点灯タイミングを算出する。照明制御部46は、算出された点灯タイミングで照明部29の光源を点灯させる。
点灯タイミングから時間ΔTsaが経過したタイミングで照明部29の光源の点灯が終了する。つまり、点灯タイミングから時間ΔTsaが経過したタイミングが消灯タイミングである。時間ΔTsaは、任意に設定されてよい。照明制御部46は、点灯タイミングに基づいて消灯タイミングを算出する。照明制御部46は、算出された消灯タイミングで照明部29の光源を消灯させる。
グラフG10に示す動作では、照明部29の光源が間欠的に点灯する期間において、不完全露光領域281aと完全露光領域280と不完全露光領域281bとの画素54の露光期間の少なくとも一部が重なる。
上記の動作がフレーム期間に行われる。上記の動作が複数のフレーム期間で繰り返し行われてもよい。グラフG10とグラフG20とに示す動作では、複数のフレーム期間で同一の動作が繰り返し行われる。
撮像領域28aにおける上側のL1行および下側のΔLe1行以外の行の画素54では、点灯タイミングと消灯タイミングとが露光期間に含まれる。これらの画素54では、露光期間において照明部29の光源の点灯により画素54に光が入射する時間が同一である。これらの画素54は、完全露光領域280を構成する。図9では、完全露光領域280の行数はΔL1である。
不完全露光領域281aと不完全露光領域281bとでは、点灯時間の一部のみが露光期間に含まれる。不完全露光領域281aでは、点灯タイミングが同一であり、かつ露光の終了タイミングが画素54の行位置に応じて異なる。このため、不完全露光領域281aでは、露光期間において照明部29の光源の点灯により画素54に光が入射する時間は、画素54の行位置に応じて異なる。不完全露光領域281bでは、露光の開始タイミングが画素54の行位置に応じて異なり、かつ消灯タイミングが同一である。このため、不完全露光領域281bでは、露光期間において照明部29の光源の点灯により画素54に光が入射する時間は、画素54の行位置に応じて異なる。
非露光領域282aの画素54における露光が終了した後、照明部29の光源が点灯する。このため、非露光領域282aでは、光源の点灯により光電変換部60に蓄積された電荷に基づく撮像信号が得られない。照明部29の光源が消灯した後、非露光領域282bの画素54における露光が開始される。このため、非露光領域282bでは、光源の点灯により光電変換部60に蓄積された電荷に基づく撮像信号が得られない。
グラフG20に示す動作では、直線L20が示す1行目の画素54における露光の開始タイミングから時間T20が経過したタイミングで照明部29の光源の点灯が開始される。つまり、1行目の画素54における露光の開始タイミングから時間T20が経過したタイミングが点灯タイミングである。時間T20は、時間T10と異なる。
点灯タイミングから時間ΔTsbが経過したタイミングで照明部29の光源の点灯が終了する。つまり、点灯タイミングから時間ΔTsbが経過したタイミングが消灯タイミングである。時間ΔTsbは、時間ΔTsaと異なる。時間T10と時間T20とが異なり、かつ時間ΔTsaと時間ΔTsbとが異なることにより、点灯時間が異なる。
グラフG20に示す動作では、照明部29の光源が間欠的に点灯する期間において、不完全露光領域281aと完全露光領域280と不完全露光領域281bとの画素54の露光期間の少なくとも一部が重なる。
撮像領域28aにおける上側のL2行および下側のΔLe2行以外の行の画素54は、完全露光領域280を構成する。図10では、完全露光領域280の行数はΔL2である。
図9と図10とでは、完全露光領域280の行数が異なる。同様に、図9と図10とでは、不完全露光領域281aの行数が異なり、かつ不完全露光領域281bの行数が異なる。同様に、図9と図10とでは、非露光領域282aの行数が異なり、かつ非露光領域282bの行数が異なる。上記のように、点灯タイミングと点灯時間とに応じて完全露光領域280等の行数が異なる。つまり、内視鏡装置1は、点灯タイミングと点灯時間とを制御することにより、完全露光領域280等の大きさと行位置とを制御することができる。
例えば、完全露光領域280は、撮像素子28の有効画素領域の画素54のみを含んでもよい。完全露光領域280は、モニタ4に表示される画像の領域の画素54のみを含んでもよい。完全露光領域280は、計測処理に使用される領域の画素54のみを含んでもよい。スキャン領域は、完全露光領域280の画素54のみを含んでもよい。スキャン領域は、完全露光領域280と不完全露光領域281aと不完全露光領域281bとの画素54のみを含んでもよい。
照明制御部46は、スキャン領域に配置された全ての画素54の露光期間の少なくとも一部が重なる期間に照明部29の光源が点灯し、かつスキャン領域に配置された全ての画素54において露光期間中に照明光が被写体に照射される時間が同一となるように照明部29を制御してもよい。この場合、スキャン領域に配置された全ての画素54は、完全露光領域280に含まれる。
照明制御部46は、完全露光領域280の中央の行位置が固定されるように点灯タイミングと点灯時間とを制御してもよい。この制御が行われる場合、スキャン領域は、完全露光領域280の画素54のみを含んでもよい。完全露光領域280の行数によらず完全露光領域280の中央の行位置が固定されることにより、完全露光領域280から取得される撮像信号に基づく画像における被写体の位置の変化が抑制される。
撮像素子28の駆動方法はローリングシャッタである。映像信号生成部41は、撮像信号を所定のゲインで増幅することにより映像信号を生成してもよい。スキャン領域は、露光期間において照明光が被写体に照射される時間が第1の時間である第1の領域と、露光期間において照明光が被写体に照射される時間が第1の時間よりも短い第2の時間である第2の領域とを少なくとも含んでもよい。第2の領域に配置された画素54から読み出された撮像信号を映像信号生成部41が増幅するときの第2のゲインは、第1の領域に配置された画素54から読み出された撮像信号を映像信号生成部41が増幅するときの第1のゲインに対して、第1の時間を第2の時間で割った値を乗算した値であってもよい。
撮像素子28は、複数の画素54から出力された撮像信号を所定のゲインで増幅する信号処理部52を有する。第2の領域に配置された画素54から読み出された撮像信号を信号処理部52が増幅するときの第2のゲインは、第1の領域に配置された画素54から読み出された撮像信号を信号処理部52が増幅するときの第1のゲインに対して、第1の時間を第2の時間で割った値を乗算した値であってもよい。
図9と図10とでは、第1の領域は完全露光領域280であり、かつ第2の領域は不完全露光領域281aと不完全露光領域281bとである。制御部47は、第1のゲインに対して第1の時間を第2の時間で割った値を乗算することにより第2のゲインを算出する。これによって、第2のゲインは、第1のゲインよりも大きな値に設定される。この結果、第2の領域の画素54に光が入射する時間と第1の領域の画素54に光が入射する時間とを実質的に同一にすることができる。つまり、第2の領域における露光量の不足が改善される。
式(1)から式(3)は、l行目の画素54の撮像信号に対応するゲインG(l)を示している。
G(l)=α(l)・G0 (l≦Lt) ・・・(1)
G(l)=G0 (Lt<l≦Lt+ΔLt) ・・・(2)
G(l)=α(l)・G0 (Lt+ΔLt<l) ・・・(3)
上記式において、lは、完全露光領域280と不完全露光領域281aと不完全露光領域281bとの画素54の行位置である。式(1)は、第2の領域である不完全露光領域281aの画素54の撮像信号に対応するゲインを示している。式(2)は、第1の領域である完全露光領域280の画素54の撮像信号に対応するゲインを示している。式(3)は、第2の領域である不完全露光領域281bの画素54の撮像信号に対応するゲインを示している。G0は、所定値である。Ltは、不完全露光領域281aにおいて完全露光領域280に最も近い行の位置である。ΔLtは、完全露光領域280の行数である。
α(l)は、第1の時間を第2の時間で割った値である。第2の時間は、不完全露光領域281aまたは不完全露光領域281bにおける画素54の行位置に応じた値である。式(4)は、不完全露光領域281aの画素54に関して、第1の時間ΔTs1を第2の時間ΔTs2で割った値を示している。式(5)は、不完全露光領域281bの画素54に関して、第1の時間ΔTs1を第2の時間ΔTs2で割った値を示している。
ΔTs1/ΔTs2=Lt1/(la−lt+1) ・・・(4)
ΔTs1/ΔTs2=Lt2/(lb−la+1) ・・・(5)
上記式において、laは、不完全露光領域281aまたは不完全露光領域281bにおける画素54の行位置である。ltは、不完全露光領域281aにおいて最も上の行位置である。lbは、不完全露光領域281bにおいて最も下の行位置である。Lt1は、不完全露光領域281aの行数である。Lt2は、不完全露光領域281bの行数である。
制御部47は、完全露光領域280と不完全露光領域281aと不完全露光領域281bとの各々の画素54の行位置に対応するゲインG(l)を算出する。制御部47は、ゲインG(l)を設定するための制御信号を出力する。この制御信号に基づいて、映像信号生成部41または信号処理部52においてゲインG(l)が設定される。
図11は、図8から図10に示す動作と異なる内視鏡装置1の動作を示している。図11に示す動作では、フレーム期間において照明部29の光源が複数回点灯する。撮像領域28aは、複数の領域に分割される。図11に示すように、撮像領域28aは、完全露光領域280aと、完全露光領域280bと、完全露光領域280cと、不完全露光領域281aと、不完全露光領域281bと、不完全露光領域281cと、不完全露光領域281dとに分割される。
撮像領域28aにおいて、完全露光領域と不完全露光領域とが垂直方向に交互に配置されている。撮像領域28aの上端は不完全露光領域281cであり、撮像領域28aの下端は不完全露光領域281dである。不完全露光領域281cと不完全露光領域281dとの間に、上から順に完全露光領域280bと、不完全露光領域281aと、完全露光領域280aと、不完全露光領域281bと、完全露光領域280cとが配置されている。
図11において、グラフG30は、撮像領域28aにおける各画素54の動作のタイミングを示している。グラフG30において、横方向は時間を示し、縦方向は行位置を示している。最も上の行が1行目であり、最も下の行がV行目である。図11では、撮像領域28aの全体がスキャン領域として設定された場合の動作が示されている。
直線L30は、撮像領域28aに配置された各行の画素54におけるリセットの終了タイミングすなわち露光の開始タイミングを示している。直線L31は、撮像領域28aに配置された各行の画素54における電荷転送の開始タイミングすなわち露光の終了タイミングを示している。直線L30および直線L31の傾きは、スキャンレートに基づく。露光期間は、直線L30が示すタイミングから直線L31が示すタイミングまでの期間である。フレーム期間の長さ、つまりモニタ4の表示周期は、Tfである。ライブ画像を表示するためのフレームレートは、1/Tfである。
グラフG30に示す動作では、照明部29の光源は、1フレーム期間に3回点灯する。つまり、照明部29の光源は、1フレーム期間において第1のタイミングと第2のタイミングと第3のタイミングとで点灯を開始する。直線L30が示す1行目の画素54における露光の開始タイミングから時間T30が経過したタイミングで照明部29の光源の点灯が開始される。つまり、1行目の画素54における露光の開始タイミングから時間T30が経過したタイミングが第1の点灯タイミングである。第1の点灯タイミングは、直線L31が示す1行目の画素54における電荷転送の開始タイミングと同一である。したがって、1行目の画素54における露光の開始タイミングと第1の点灯タイミングとの差である時間T30は、露光時間と同一である。1行目の画素54の撮像信号が出力されたタイミングが映像信号生成部41から照明制御部46に通知される。照明制御部46は、通知されたタイミングに基づいて第1の点灯タイミングを算出する。照明制御部46は、算出された第1の点灯タイミングで照明部29の光源を点灯させる。
第1の点灯タイミングから時間ΔTscが経過したタイミングで照明部29の光源の点灯が終了する。つまり、第1の点灯タイミングから時間ΔTscが経過したタイミングが第1の消灯タイミングである。時間ΔTscは、任意に設定されてよい。照明制御部46は、第1の点灯タイミングに基づいて第1の消灯タイミングを算出する。照明制御部46は、算出された第1の消灯タイミングで照明部29の光源を消灯させる。
第1の消灯タイミングから時間T31が経過したタイミングで照明部29の光源の点灯が開始される。つまり、第1の消灯タイミングから時間T31が経過したタイミングが第2の点灯タイミングである。第1の点灯タイミングは、所定の行の画素54におけるリセットの終了タイミングである。第2の点灯タイミングは、その行の画素54における電荷転送の開始タイミングである。したがって、第1の点灯タイミングと第2の点灯タイミングとの差である時間は、露光時間と同一である。照明制御部46は、第1の点灯タイミングに基づいて第2の点灯タイミングを算出する。照明制御部46は、算出された第2の点灯タイミングで照明部29の光源を点灯させる。
上記のように、照明制御部46は、所定の行の画素54における露光の開始タイミングである第1の点灯タイミングで照明部29の光源を点灯させる。第1の消灯タイミングで照明部29の光源が消灯した後、照明制御部46は、第1の点灯タイミングから露光時間が経過した第2の点灯タイミングで照明部29の光源を点灯させる。
第2の点灯タイミングから時間ΔTscが経過したタイミングで照明部29の光源の点灯が終了する。つまり、第2の点灯タイミングから時間ΔTscが経過したタイミングが第2の消灯タイミングである。照明制御部46は、第2の点灯タイミングに基づいて第2の消灯タイミングを算出する。照明制御部46は、算出された第2の消灯タイミングで照明部29の光源を消灯させる。
第2の消灯タイミングから時間T31が経過したタイミングで照明部29の光源の点灯が開始される。つまり、第2の消灯タイミングから時間T31が経過したタイミングが第3の点灯タイミングである。第2の点灯タイミングは、所定の行の画素54におけるリセットの終了タイミングである。第3の点灯タイミングは、その行の画素54における電荷転送の開始タイミングである。したがって、第2の点灯タイミングと第3の点灯タイミングとの差である時間は、露光時間と同一である。照明制御部46は、第2の点灯タイミングに基づいて第3の点灯タイミングを算出する。照明制御部46は、算出された第3の点灯タイミングで照明部29の光源を点灯させる。
上記のように、照明制御部46は、所定の行の画素54における露光の開始タイミングである第2の点灯タイミングで照明部29の光源を点灯させる。第2の消灯タイミングで照明部29の光源が消灯した後、照明制御部46は、第2の点灯タイミングから露光時間が経過した第3の点灯タイミングで照明部29の光源を点灯させる。
第3の点灯タイミングから時間ΔTscが経過したタイミングで照明部29の光源の点灯が終了する。つまり、第3の点灯タイミングから時間ΔTscが経過したタイミングが第3の消灯タイミングである。照明制御部46は、第3の点灯タイミングに基づいて第3の消灯タイミングを算出する。照明制御部46は、算出された第3の消灯タイミングで照明部29の光源を消灯させる。
グラフG30に示す動作では、1行目の画素54においてリセットが開始されるタイミング(スキャン開始タイミング)からV行目の画素54において信号読み出しが終了するタイミング(スキャン終了タイミング)までの期間に照明部29の光源が間欠的に3回点灯する。照明部29の光源の1回目の点灯期間において、不完全露光領域281cと完全露光領域280bと不完全露光領域281aとの画素54の露光期間の少なくとも一部が重なる。照明部29の光源の2回目の点灯期間において、不完全露光領域281aと完全露光領域280aと不完全露光領域281bとの画素54の露光期間の少なくとも一部が重なる。照明部29の光源の3回目の点灯期間において、不完全露光領域281bと完全露光領域280cと不完全露光領域281dとの画素54の露光期間の少なくとも一部が重なる。
上記の動作がフレーム期間に行われる。上記の動作が複数のフレーム期間で繰り返し行われてもよい。グラフG30に示す動作では、複数のフレーム期間で同一の動作が繰り返し行われる。
撮像領域28aの全体がスキャン領域であり、かつスキャン領域に配置された全ての画素54の露光期間の少なくとも一部が重なるように露光期間を設定することができない場合、グラフG30に示す動作が行われる。これによって、内視鏡装置1はスキャン領域に配置された全ての画素54の撮像信号を取得することができる。
グラフG30に示す動作では、第1の点灯タイミングは1行目の画素54における電荷転送の開始タイミングであり、かつ第3の消灯タイミングはV行目の画素54におけるリセットの終了タイミングである。これによって、撮像領域28aに配置された全ての画素54が完全露光領域または不完全露光領域に含まれる。式(6)は、1行目の画素54におけるリセットの終了タイミングからV行目の画素54におけるリセットの終了タイミングまでの時間Tallを示している。
Tall=T30+2×T31+3×ΔTsc ・・・(6)
時間T30は、露光時間と同一である。時間ΔTscと時間T31との和は、露光時間と同一である。時間Tallが与えられた場合、照明制御部46は、式(6)を満たすように時間ΔTscと時間T31とを決定する。
完全露光領域280aと完全露光領域280bと完全露光領域280cとでは、露光期間において照明部29の光源の点灯により画素54に光が入射する時間は同一である。不完全露光領域281aと不完全露光領域281bと不完全露光領域281cと不完全露光領域281dとでは、点灯時間の一部のみが露光期間に含まれる。不完全露光領域281cと不完全露光領域281dとでは、露光期間において照明部29の光源の点灯により画素54に光が入射する時間は、画素54の行位置に応じて異なる。不完全露光領域281aと不完全露光領域281bとでは、露光期間において照明部29の光源の1回の点灯により画素54に光が入射する時間は、画素54の行位置に応じて異なる。しかし、不完全露光領域281aと不完全露光領域281bとでは、露光期間において照明部29の光源が2回点灯する。不完全露光領域281aと不完全露光領域281bとでは、露光期間において照明部29の光源の2回の点灯により画素54に光が入射する時間の合計は同一である。
図形F30は、撮像領域28aの各画素54において照明部29の光源の点灯により画素54に光が入射する総時間を示している。図形F30の縦方向の位置は、画素54の行位置を示している。図形F30の横幅は、照明部29の光源の点灯により画素54に光が入射する総時間である。不完全露光領域281aと不完全露光領域281bとにおける総時間は、完全露光領域280aと完全露光領域280bと完全露光領域280cとにおける総時間と実質的に同一である。
3回の点灯の各々における点灯時間が同一である場合、3回の点灯の各々における光量は同一である。照明制御部46は、3回の点灯の各々における点灯時間と光量との積分値が同一となるように点灯時間と光量とを制御してもよい。
グラフG30に示す動作では、制御部47は、撮像領域28aの全体をスキャン領域として設定する。不完全露光領域281cと不完全露光領域281dとの画素54の撮像信号に対応するゲインは、他の領域の画素54の撮像信号に対応するゲインよりも大きな値に設定されてもよい。制御部47は、撮像領域28aにおいて不完全露光領域281cと不完全露光領域281dとを除く領域をスキャン領域として設定してもよい。
不完全露光領域281aと不完全露光領域281bとでは、露光期間において照明部29の光源が2回点灯する。このため、不完全露光領域281aと不完全露光領域281bとでは、照明部29の光源の点灯による露光が2回行われる。露光が2回行われるため、画像において被写体のぶれが発生する場合がある。被写体と先端部21とが静止している場合、不完全露光領域281aと不完全露光領域281bとに対応する画像において被写体のぶれは発生しない。このため、不完全露光領域281aと不完全露光領域281bとの画素54の撮像信号は、完全露光領域の画素54の撮像信号と同様に利用できる。一方、被写体または先端部21が移動している場合、不完全露光領域281aと不完全露光領域281bとの画素54の撮像信号に基づく画像において被写体のぶれが発生する。このため、3次元計測の精度が低下する可能性がある。
映像信号生成部41は、不完全露光領域281aと不完全露光領域281bとに対応する撮像信号または映像信号に基づいて被写体の動きを検出する。例えば、映像信号生成部41は、撮像信号または映像信号のコントラスト値を算出する。映像信号生成部41は、算出されたコントラスト値に基づいて被写体の動きを検出する。映像信号生成部41は、被写体の動きの検出結果を制御部47に通知する。被写体の動きが所定量未満である場合、すなわち被写体のぶれが発生していない場合、映像信号に基づく画像表示または計測処理が行われる。
被写体の動きが所定量以上である場合、すなわち被写体のぶれが発生している場合、グラフィック画像生成部43は、警告メッセージを表示するためのグラフィック画像信号を生成する。信号合成部49は、映像信号生成部41によって生成された映像信号と、グラフィック画像生成部43によって生成されたグラフィック画像信号とを合成する。モニタ4は、信号合成部49から出力された映像信号に基づいて、警告メッセージを含む画像を表示する。これによって、ユーザは、被写体のぶれが発生していることを知ることができる。警告メッセージが表示された場合、ユーザは、3次元計測の精度の低下を抑制するための対策を施してもよい。
内視鏡装置1が音声出力機能を有し、かつ被写体のぶれが発生している場合、内視鏡装置1は、警告を音声で出力してもよい。内視鏡装置1が警告表示用の光源を有し、かつ被写体のぶれが発生している場合、内視鏡装置1は、警告表示用の光源を点灯させてもよい。警告を発生する手段は、上記の手段に限らない。
グラフG30に示す動作では、フレーム期間において照明部29の光源が3回点灯する。フレーム期間において照明部29の光源が2回点灯してもよい。フレーム期間において照明部29の光源が4回以上点灯してもよい。
グラフG30に示す動作では、撮像領域28aの全体がスキャン領域に設定され、かつ照明部29の光源が3回点灯する。撮像領域28aが複数のスキャン領域に分割され、かつ各スキャン領域の走査と照明部29の光源の点灯とが順次行われてもよい。例えば、撮像領域28aが3つのスキャン領域に分割される。不完全露光領域281cと完全露光領域280bと不完全露光領域281aとが第1のスキャン領域に設定される。不完全露光領域281aと完全露光領域280aと不完全露光領域281bとが第2のスキャン領域に設定される。不完全露光領域281bと完全露光領域280cと不完全露光領域281dとが第3のスキャン領域に設定される。第1のスキャン領域の走査と照明部29の光源の点灯とが行われる。その後、第2のスキャン領域の走査と照明部29の光源の点灯とが行われる。その後、第3のスキャン領域の走査と照明部29の光源の点灯とが行われる。これによって、内視鏡装置1は、グラフG30に示す動作と同様の動作を行うことができる。
上記のように、照明制御部46は、光源が間欠的に複数回点灯し、かつ複数回の点灯の各々の期間においてスキャン領域の少なくとも一部に配置された画素54の露光期間の少なくとも一部が重なるように照明部29を制御してもよい。照明制御部46は、複数回の点灯の各々における照明光の光量が同一となるように照明部29を制御してもよい。照明制御部46は、複数回の点灯の各々における点灯時間が同一となるように照明部29を制御してもよい。これによって、各画素54の露光量のばらつきが低減される。
スキャン領域の第1の画素54において、光源の間欠的な1回の点灯により照明光が被写体に照射される時間が露光期間に完全に含まれ、かつスキャン領域の第2の画素54において、光源の間欠的な1回の点灯により照明光が被写体に照射される時間の一部のみが露光期間に含まれてもよい。この場合、照明制御部46は、第1の画素54において光源の間欠的な1回の点灯により照明光が被写体に照射される第1の時間と、第2の画素54において、光源の間欠的な複数回の点灯により照明光が被写体に照射される第2の時間の合計とが同一となるように照明部29を制御してもよい。これによって、第1の画素54と第2の画素54との露光量のばらつきが低減される。
グラフG30に示す動作では、第1の画素54は、完全露光領域280aと完全露光領域280bと完全露光領域280cとの画素54である。グラフG30に示す動作では、第2の画素54は、不完全露光領域281aと不完全露光領域281bとの画素54である。
上記のように、映像信号生成部41(動き検出部)は、第2の画素54から読み出された撮像信号またはその撮像信号から生成された映像信号に基づいて被写体の動き(ぶれ)を検出してもよい。モニタ4(警告発生部)は、被写体の動きが所定量以上である場合に警告を発生してもよい。
動作モードに応じた内視鏡装置1の動作を説明する。以下では、観察モードM1と観察・計測モードM2とにおける内視鏡装置1の動作の例が示される。
図12は、観察モードM1が設定された場合の内視鏡装置1の第1の動作を示している。撮像領域28aの水平画素数すなわち列数はHである。撮像領域28aの垂直画素数すなわち行数はVである。図12において、グラフG40は、撮像領域28aにおける各画素54の動作のタイミングを示している。グラフG40において、横方向は時間を示し、縦方向は行位置を示している。最も上の行が1行目であり、最も下の行がV行目である。
観察モードM1では、制御部47は、撮像領域28aの全体をスキャン領域として設定する。観察モードM1では、照明制御部46は、LED29aが連続的に点灯するように照明部29を制御する。
直線L40は、撮像領域28aに配置された各行の画素54におけるリセットの終了タイミングすなわち露光の開始タイミングを示している。直線L41は、撮像領域28aに配置された各行の画素54における電荷転送の開始タイミングすなわち露光の終了タイミングを示している。直線L40および直線L41の傾きは、スキャンレートに基づく。露光期間は、直線L40が示すタイミングから直線L41が示すタイミングまでの期間である。露光期間の長さすなわち露光時間は、ΔTe1である。フレーム期間の長さ、つまりモニタ4の表示周期は、Tf1である。ライブ画像を表示するためのフレームレートは、1/Tf1である。
グラフG40に示す動作では、撮像領域28aの全体がスキャン領域である。撮像領域28aに配置された全ての行の画素54においてリセットと電荷転送と信号読み出しとが行われる。グラフG40に示す動作では、複数のフレーム期間で同一の動作が繰り返し行われる。グラフG40に示す動作では、各フレーム期間における画像表示は、1つ前のフレーム期間に取得された撮像信号から生成された映像信号に基づいて行われる。
図13は、観察・計測モードM2が設定された場合の内視鏡装置1の第2の動作を示している。図13において、グラフG50は、撮像領域28aにおける各画素54の動作のタイミングを示している。グラフG50において、横方向は時間を示し、縦方向は行位置を示している。最も上の行が1行目であり、最も下の行がV行目である。
観察・計測モードM2では、撮像素子28は、画像表示のための撮像と計測処理のための撮像とを交互に行う。撮像素子28は、画像表示のための撮像と計測処理のための撮像とを1フレーム期間に行う。画像表示のための撮像におけるスキャン領域と、計測処理のための撮像におけるスキャン領域とは、異なる。つまり、フレーム期間内にスキャン領域が変更される。
画像表示のための撮像が行われる第1の期間では、制御部47は、撮像領域28aの全体をスキャン領域として設定する。第1の期間では、照明制御部46は、LED29aが連続的に点灯するように照明部29を制御する。
直線L50は、撮像領域28aに配置された各行の画素54におけるリセットの終了タイミングすなわち露光の開始タイミングを示している。直線L51は、撮像領域28aに配置された各行の画素54における電荷転送の開始タイミングすなわち露光の終了タイミングを示している。直線L50および直線L51の傾きは、スキャンレートに基づく。露光期間は、直線L50が示すタイミングから直線L51が示すタイミングまでの期間である。露光期間の長さすなわち露光時間は、ΔTe1である。フレーム期間の長さ、つまりモニタ4の表示周期は、Tf1である。ライブ画像を表示するためのフレームレートは、1/Tf1である。
第1の期間では、撮像領域28aの全体がスキャン領域である。撮像領域28aに配置された全ての行の画素54においてリセットと電荷転送と信号読み出しとが行われる。第1の期間において1行目の画素54におけるリセットが開始される前、照明制御部46は、LED29aを点灯させる。第1の期間においてV行目の画素54における電荷転送が行われた後、照明制御部46は、LED29aを消灯させる。
計測処理のための撮像が行われる第2の期間では、制御部47は、撮像領域28aの一部をスキャン領域として設定する。例えば、ステレオ計測では、領域283がスキャン領域として設定される。領域283は、計測点の位置に対応する領域283aと、対応点の位置に対応する領域283bとを含む。第2の期間では、照明制御部46は、LED29aが間欠的に点灯するように照明部29を制御する。
直線L52は、領域283に配置された各行の画素54におけるリセットの終了タイミングすなわち露光の開始タイミングを示している。直線L53は、領域283に配置された各行の画素54における電荷転送の開始タイミングすなわち露光の終了タイミングを示している。直線L52および直線L53の傾きは、スキャンレートに基づく。第2の期間におけるスキャンレートは、第1の期間におけるスキャンレートと同一である。露光期間は、直線L52が示すタイミングから直線L53が示すタイミングまでの期間である。露光期間の長さすなわち露光時間は、ΔTe2である。
第2の期間では、領域283に配置された全ての画素54の露光期間の少なくとも一部が重なる。照明制御部46は、領域283に配置された全ての画素54の露光期間の少なくとも一部が重なる期間にLED29aを間欠的に点灯させる。LED29bが間欠的に点灯することにより模様が被写体に投影されてもよい。領域283の行数は撮像領域28aの行数よりも少ない。このため、領域283に配置された全ての画素54の露光期間の少なくとも一部が重なるために必要な露光時間は短くてもよい。第2の期間における露光時間ΔTe2は、第1の期間における露光時間ΔTe1よりも短い。
露光時間ΔTe2が露光時間ΔTe1よりも短いため、第2の期間における光源の光量が第1の期間における光源の光量よりも大きくてもよい。つまり、照明制御部46は、第2の期間における光源の光量を第1の期間における光源の光量よりも大きな値に設定してもよい。あるいは、第2の期間に画素54から読み出された撮像信号に対するゲインは、第1の期間に画素54から読み出された撮像信号に対するゲインよりも大きくてもよい。つまり、制御部47は、第2の期間に画素54から読み出された撮像信号を映像信号生成部41または信号処理部52が増幅するときの第2のゲインを、第1の期間に画素54から読み出された撮像信号を映像信号生成部41または信号処理部52が増幅するときの第1のゲインよりも大きな値に設定してもよい。
第2の期間では、領域283がスキャン領域である。領域283に配置された全ての行の画素54においてリセットと電荷転送と信号読み出しとが行われる。第2の期間では、ブロック読み出しにより、領域283aと領域283bとに対応する列の画素54のみにおいて信号読み出しが行われてもよい。つまり、領域283に配置された全ての行の画素54においてリセットと電荷転送とが行われ、かつ領域283aと領域283bとに対応する列の画素54のみにおいて信号読み出しが行われてもよい。
計測処理部44は、第2の期間に領域283の画素54から出力された撮像信号から生成された映像信号に基づいて計測処理を行う。計測処理部44は、計測結果をグラフィック画像生成部43に通知する。グラフィック画像生成部43は、計測結果を表示するためのグラフィック画像信号を生成する。第1の期間に撮像領域28aの画素54から出力された撮像信号から生成された映像信号が信号合成部49に出力される。信号合成部49は、映像信号生成部41によって生成された映像信号と、グラフィック画像生成部43によって生成されたグラフィック画像信号とを合成する。モニタ4は、信号合成部49から出力された映像信号に基づいて、計測結果を含む画像を表示する。
グラフG50に示す動作では、複数のフレーム期間で同一の動作が繰り返し行われる。グラフG50に示す動作では、各フレーム期間における画像表示は、1つ前のフレーム期間における第1の期間に取得された撮像信号から生成された映像信号に基づいて行われる。
複数の動作モードは、少なくとも画像表示と計測処理とを行う動作モードを含む。制御部47は、少なくとも画像表示と計測処理とを行う動作モードが設定された場合、画像表示のための1枚の画像に対応する第1の撮像信号と、計測処理のための1枚以上の画像に対応する第2の撮像信号とを交互に出力するように撮像素子28を制御する。モニタ4は、第1の撮像信号から生成された映像信号に基づいて画像を表示する。計測処理部44は、第2の撮像信号から生成された映像信号に基づいて計測処理を行う。
グラフG50に示す動作では、観察・計測モードM2が設定される。制御部47は、画像表示のための1枚の画像に対応する撮像信号と、計測処理のための1枚の画像に対応する撮像信号とを交互に出力するように撮像素子28を制御する。これによって、撮像素子28は、第1の期間において画像表示のための1枚の画像に対応する撮像信号を出力し、かつ第2の期間において計測処理のための1枚の画像に対応する撮像信号を出力する。したがって、内視鏡装置1は、計測処理をリアルタイムに行うことができる。
図14は、観察・計測モードM2が設定された場合の内視鏡装置1の第3の動作を示している。図14において、グラフG60は、撮像領域28aにおける各画素54の動作のタイミングを示している。グラフG60において、横方向は時間を示し、縦方向は行位置を示している。最も上の行が1行目であり、最も下の行がV行目である。
画像表示のための撮像が行われる第1の期間では、制御部47は、撮像領域28aの全体をスキャン領域として設定する。第1の期間では、照明制御部46は、LED29aが連続的に点灯するように照明部29を制御する。
グラフG60に示す動作における第1の期間における撮像素子28の制御は、グラフG50に示す動作における第1の期間における撮像素子28の制御と同様である。グラフG60に示す動作における第1の期間における照明部29の制御は、グラフG50に示す動作における第1の期間における照明部29の制御と同様である。このため、第1の期間における撮像素子28と照明部29との制御に関する説明を省略する。
計測処理のための撮像が行われる第2の期間では、制御部47は、撮像領域28aの一部をスキャン領域として設定する。グラフG60に示す動作では、領域284がスキャン領域として設定される。例えば、領域284は、領域283と同一である。第2の期間では、照明制御部46は、LED29aが間欠的に点灯するように照明部29を制御する。
第2の期間では、領域284の走査が複数回行われ、かつLED29aの点灯が複数回行われる。領域284の走査が行われるタイミングでLED29aが点灯する。つまり、第2の期間では、グラフG50に示す動作における第2の期間における領域283の走査と同様な走査が複数回行われる。また、第2の期間では、グラフG50に示す動作における第2の期間におけるLED29aの点灯と同様な点灯が複数回行われる。このため、第2の期間における撮像素子28と照明部29との制御に関する説明を省略する。
計測処理部44は、第2の期間に領域284の画素54から出力された撮像信号から生成された複数の映像信号に基づいて計測処理を行う。例えば、計測処理部44は、複数の映像信号の各々に基づく計測処理により得られた複数の計測結果を平均化する。複数の計測結果を平均化することにより、計測精度の低下が抑制される。視差がある第1の光学像と第2の光学像とが交互に撮像素子28に結像される場合、第1の光学像と第2の光学像との各々が撮像素子28に結像されたときに領域284の走査とLED29aの点灯とが行われる。計測処理部44は、第1の光学像に対応する映像信号と、第2の光学像に対応する映像信号とに基づいて計測処理を行う。
計測処理部44は、計測結果をグラフィック画像生成部43に通知する。グラフィック画像生成部43は、計測結果を表示するためのグラフィック画像信号を生成する。第1の期間に撮像領域28aの画素54から出力された撮像信号から生成された映像信号が信号合成部49に出力される。信号合成部49は、映像信号生成部41によって生成された映像信号と、グラフィック画像生成部43によって生成されたグラフィック画像信号とを合成する。モニタ4は、信号合成部49から出力された映像信号に基づいて、計測結果を含む画像を表示する。
グラフG60に示す動作では、複数のフレーム期間で同一の動作が繰り返し行われる。グラフG60に示す動作では、各フレーム期間における画像表示は、1つ前のフレーム期間における第1の期間に取得された撮像信号から生成された映像信号に基づいて行われる。
グラフG60に示す動作では、露光時間ΔTe2が露光時間ΔTe1よりも短い。このため、照明制御部46は、第2の期間における光源の光量を第1の期間における光源の光量よりも大きな値に設定してもよい。あるいは、制御部47は、第2の期間に画素54から読み出された撮像信号を映像信号生成部41または信号処理部52が増幅するときの第2のゲインを、第1の期間に画素54から読み出された撮像信号を映像信号生成部41または信号処理部52が増幅するときの第1のゲインよりも大きな値に設定してもよい。
グラフG60に示す動作では、観察・計測モードM2が設定される。制御部47は、画像表示のための1枚の画像に対応する撮像信号と、計測処理のための2枚の画像に対応する撮像信号とを交互に出力するように撮像素子28を制御する。これによって、撮像素子28は、第1の期間において画像表示のための1枚の画像に対応する撮像信号を出力し、かつ第2の期間において計測処理のための2枚の画像に対応する撮像信号を出力する。したがって、内視鏡装置1は、計測処理をリアルタイムに行うことができる。
グラフG60に示す動作では、1フレーム期間に撮像とLED29aの間欠的な点灯とが2回行われる。1フレーム期間に撮像とLED29aの間欠的な点灯とが3回以上行われてもよい。
図15は、観察・計測モードM2が設定された場合の内視鏡装置1の第4の動作を示している。図15において、グラフG70は、撮像領域28aにおける各画素54の動作のタイミングを示している。グラフG70において、横方向は時間を示し、縦方向は行位置を示している。最も上の行が1行目であり、最も下の行がV行目である。
画像表示のための撮像が行われる第1の期間では、制御部47は、撮像領域28aの全体をスキャン領域として設定する。第1の期間では、照明制御部46は、LED29aが連続的に点灯するように照明部29を制御する。
グラフG70に示す動作における第1の期間における撮像素子28の制御は、グラフG50に示す動作における第1の期間における撮像素子28の制御と同様である。グラフG70に示す動作における第1の期間における照明部29の制御は、グラフG50に示す動作における第1の期間における照明部29の制御と同様である。このため、第1の期間における撮像素子28と照明部29との制御に関する説明を省略する。
計測処理のための撮像が行われる第2の期間では、制御部47は、撮像領域28aの一部をスキャン領域として設定する。グラフG70に示す動作では、撮像領域28aは、複数のスキャン領域を含む。グラフG70に示す動作では、領域285と領域286とがスキャン領域として設定される。領域285が上側に配置され、かつ領域286が下側に配置されている。領域285と領域286とは、互いに重ならない。第2の期間では、照明制御部46は、LED29aが間欠的に点灯するように照明部29を制御する。
内視鏡装置1は、映像信号に基づいて計測処理を行う計測処理部44を有する。複数の動作モードは、少なくとも計測処理を行う動作モードを含む。グラフG70に示す動作では、制御部47は、少なくとも計測処理を行う動作モードが設定され、かつ複数の計測点が設定された場合、複数の計測点の各々が設定された画素54を含むように複数のスキャン領域の各々を設定する。例えば、グラフG70に示す動作では、2つの計測点が指定される。2つの計測点の各々が設定された画素54が互いに異なる領域に含まれるように領域285と領域286とが設定される。これによって、内視鏡装置1は、複数の計測点が設定された場合に計測処理に必要な領域の画像を取得することができる。
直線L70は、領域285に配置された各行の画素54におけるリセットの終了タイミングすなわち露光の開始タイミングを示している。直線L71は、領域285に配置された各行の画素54における電荷転送の開始タイミングすなわち露光の終了タイミングを示している。直線L72は、領域286に配置された各行の画素54におけるリセットの終了タイミングすなわち露光の開始タイミングを示している。直線L73は、領域286に配置された各行の画素54における電荷転送の開始タイミングすなわち露光の終了タイミングを示している。直線L70、直線L71、直線L72、および直線L73の傾きは、スキャンレートに基づく。第2の期間におけるスキャンレートは、第1の期間におけるスキャンレートと同一である。露光期間は、直線L70および直線L72が示すタイミングから直線L71および直線L73が示すタイミングまでの期間である。露光期間の長さすなわち露光時間は、ΔTe3である。
第2の期間では、領域285に配置された全ての画素54の露光期間の少なくとも一部が重なる。また、第2の期間では、領域286に配置された全ての画素54の露光期間の少なくとも一部が重なる。照明制御部46は、領域285に配置された全ての画素54の露光期間の少なくとも一部が重なる期間にLED29aを間欠的に点灯させる。その後、照明制御部46は、領域286に配置された全ての画素54の露光期間の少なくとも一部が重なる期間にLED29aを間欠的に点灯させる。LED29bが間欠的に点灯することにより模様が被写体に投影されてもよい。領域285と領域286との各々の行数は撮像領域28aの行数よりも少ない。このため、領域285と領域286との各々において全ての画素54の露光期間の少なくとも一部が重なるために必要な露光時間は短くてもよい。第2の期間における露光時間ΔTe3は、第1の期間における露光時間ΔTe1よりも短い。
第2の期間では、領域285と領域286とがスキャン領域である。領域285と領域286とに配置された全ての行の画素54においてリセットと電荷転送と信号読み出しとが行われる。第2の期間では、ブロック読み出しにより、領域285と領域286とに配置された一部の列の画素54のみにおいて信号読み出しが行われてもよい。つまり、領域285と領域286とに配置された全ての行の画素54においてリセットと電荷転送とが行われ、かつ領域285と領域286とに配置された一部の列の画素54のみにおいて信号読み出しが行われてもよい。
計測処理部44は、第2の期間に領域285と領域286との画素54から出力された撮像信号から生成された映像信号に基づいて計測処理を行う。計測処理部44は、計測結果をグラフィック画像生成部43に通知する。グラフィック画像生成部43は、計測結果を表示するためのグラフィック画像信号を生成する。第1の期間に撮像領域28aの画素54から出力された撮像信号から生成された映像信号が信号合成部49に出力される。信号合成部49は、映像信号生成部41によって生成された映像信号と、グラフィック画像生成部43によって生成されたグラフィック画像信号とを合成する。モニタ4は、信号合成部49から出力された映像信号に基づいて、計測結果を含む画像を表示する。
グラフG70に示す動作では、複数のフレーム期間で同一の動作が繰り返し行われる。グラフG70に示す動作では、各フレーム期間における画像表示は、1つ前のフレーム期間における第1の期間に取得された撮像信号から生成された映像信号に基づいて行われる。
グラフG70に示す動作では、露光時間ΔTe3が露光時間ΔTe1よりも短い。このため、照明制御部46は、第2の期間における光源の光量を第1の期間における光源の光量よりも大きな値に設定してもよい。あるいは、制御部47は、第2の期間に画素54から読み出された撮像信号を映像信号生成部41または信号処理部52が増幅するときの第2のゲインを、第1の期間に画素54から読み出された撮像信号を映像信号生成部41または信号処理部52が増幅するときの第1のゲインよりも大きな値に設定してもよい。
グラフG70に示す動作では、観察・計測モードM2が設定される。制御部47は、画像表示のための1枚の画像に対応する撮像信号と、計測処理のための2枚の画像に対応する撮像信号とを交互に出力するように撮像素子28を制御する。これによって、撮像素子28は、第1の期間において画像表示のための1枚の画像に対応する撮像信号を出力し、かつ第2の期間において計測処理のための2枚の画像に対応する撮像信号を出力する。したがって、内視鏡装置1は、計測処理をリアルタイムに行うことができる。
グラフG70に示す動作では、第2の期間における撮像領域28aは、2つのスキャン領域を含む。第2の期間における撮像領域28aは、3つ以上のスキャン領域を含んでもよい。
グラフG70に示す動作では、第2の期間に領域285と領域286との各々における撮像とLED29aの間欠的な点灯とが1回行われる。第2の期間に領域285と領域286との各々における撮像とLED29aの間欠的な点灯とが2回以上行われてもよい。
図16は、観察・計測モードM2が設定された場合の内視鏡装置1の第5の動作を示している。図16において、グラフG80は、撮像領域28aにおける各画素54の動作のタイミングを示している。グラフG80において、横方向は時間を示し、縦方向は行位置を示している。最も上の行が1行目であり、最も下の行がV行目である。
画像表示のための撮像が行われる第1の期間では、制御部47は、撮像領域28aの全体をスキャン領域として設定する。第1の期間では、照明制御部46は、LED29aが連続的に点灯するように照明部29を制御する。
グラフG80に示す動作における第1の期間における撮像素子28の制御は、グラフG50に示す動作における第1の期間における撮像素子28の制御と同様である。グラフG80に示す動作における第1の期間における照明部29の制御は、グラフG50に示す動作における第1の期間における照明部29の制御と同様である。このため、第1の期間における撮像素子28と照明部29との制御に関する説明を省略する。
計測処理のための撮像が行われる第2の期間では、制御部47は、撮像領域28aの一部をスキャン領域として設定する。グラフG80に示す動作では、領域287がスキャン領域として設定される。例えば、領域287は、領域283と同一である。第2の期間では、照明制御部46は、LED29aが間欠的に点灯するように照明部29を制御する。
直線L80は、領域287に配置された各行の画素54におけるリセットの終了タイミングすなわち露光の開始タイミングを示している。直線L81は、領域287に配置された各行の画素54における電荷転送の開始タイミングすなわち露光の終了タイミングを示している。直線L80および直線L81の傾きは、スキャンレートに基づく。第2の期間におけるスキャンレートは、第1の期間におけるスキャンレートよりも高い。露光期間は、直線L80が示すタイミングから直線L81が示すタイミングまでの期間である。露光期間の長さすなわち露光時間は、ΔTe4である。
第2の期間では、領域287に配置された全ての画素54の露光期間の少なくとも一部が重なる。照明制御部46は、領域287に配置された全ての画素54の露光期間の少なくとも一部が重なる期間にLED29aを間欠的に点灯させる。LED29bが間欠的に点灯することにより模様が被写体に投影されてもよい。領域287の行数は撮像領域28aの行数よりも少ない。このため、領域287に配置された全ての画素54の露光期間の少なくとも一部が重なるために必要な露光時間は短くてもよい。第2の期間における露光時間ΔTe4は、第1の期間における露光時間ΔTe1よりも短い。
第2の期間におけるスキャンレートが第1の期間におけるスキャンレートよりも高いため、第2の期間をより短くすることができる。この結果、フレーム期間を短くすることができる。つまり、フレームレートを高くすることができる。グラフG80に示す動作では、フレーム期間の長さ、つまりモニタ4の表示周期は、Tf2である。Tf2は、Tf1よりも小さい。ライブ画像を表示するためのフレームレートは、1/Tf2である。
第2の期間では、領域287がスキャン領域である。領域287に配置された全ての行の画素54においてリセットと電荷転送と信号読み出しとが行われる。第2の期間では、ブロック読み出しにより、領域287に配置された一部の列の画素54のみにおいて信号読み出しが行われてもよい。つまり、領域287に配置された全ての行の画素54においてリセットと電荷転送とが行われ、かつ領域287に配置された一部の列の画素54のみにおいて信号読み出しが行われてもよい。
計測処理部44は、第2の期間に領域287の画素54から出力された撮像信号から生成された映像信号に基づいて計測処理を行う。計測処理部44は、計測結果をグラフィック画像生成部43に通知する。グラフィック画像生成部43は、計測結果を表示するためのグラフィック画像信号を生成する。第1の期間に撮像領域28aの画素54から出力された撮像信号から生成された映像信号が信号合成部49に出力される。信号合成部49は、映像信号生成部41によって生成された映像信号と、グラフィック画像生成部43によって生成されたグラフィック画像信号とを合成する。モニタ4は、信号合成部49から出力された映像信号に基づいて、計測結果を含む画像を表示する。
グラフG80に示す動作では、複数のフレーム期間で同一の動作が繰り返し行われる。グラフG80に示す動作では、各フレーム期間における画像表示は、1つ前のフレーム期間における第1の期間に取得された撮像信号から生成された映像信号に基づいて行われる。
グラフG80に示す動作では、露光時間ΔTe4が露光時間ΔTe1よりも短い。このため、照明制御部46は、第2の期間における光源の光量を第1の期間における光源の光量よりも大きな値に設定してもよい。あるいは、制御部47は、第2の期間に画素54から読み出された撮像信号を映像信号生成部41または信号処理部52が増幅するときの第2のゲインを、第1の期間に画素54から読み出された撮像信号を映像信号生成部41または信号処理部52が増幅するときの第1のゲインよりも大きな値に設定してもよい。
上記のように、制御部47は、少なくとも計測処理を行う動作モードが設定された場合、計測処理に使用される撮像信号を取得するための第1のスキャンレートを、計測処理以外の処理のみに使用される撮像信号を取得するための第2のスキャンレートよりも高い値に設定してもよい。
グラフG80に示す動作では、観察・計測モードM2が設定される。第1の期間に取得される撮像信号は、画像表示に使用される。第2の期間に取得される撮像信号は、計測処理に使用される。制御部47は、第2の期間におけるスキャンレートを、第1の期間におけるスキャンレートよりも高い値に設定する。これによって、内視鏡装置1は、より高いフレームレートで画像を取得することができる。あるいは、内視鏡装置1は、フレーム期間に画像をより多く取得することができる。
グラフG80に示す動作では、観察・計測モードM2が設定される。制御部47は、画像表示のための1枚の画像に対応する撮像信号と、計測処理のための1枚の画像に対応する撮像信号とを交互に出力するように撮像素子28を制御する。これによって、撮像素子28は、第1の期間において画像表示のための1枚の画像に対応する撮像信号を出力し、かつ第2の期間において計測処理のための1枚の画像に対応する撮像信号を出力する。したがって、内視鏡装置1は、計測処理をリアルタイムに行うことができる。
グラフG80に示す動作では、第2の期間に撮像とLED29aの間欠的な点灯とが1回行われる。第2の期間に撮像とLED29aの間欠的な点灯とが2回以上行われてもよい。
図17は、観察モードM1が設定された場合の内視鏡装置1の第6の動作を示している。図17において、グラフG90は、撮像領域28aにおける各画素54の動作のタイミングを示している。グラフG90において、横方向は時間を示し、縦方向は行位置を示している。最も上の行が1行目であり、最も下の行がV行目である。
観察モードM1では、制御部47は、撮像領域28aの全体をスキャン領域として設定する。観察モードM1では、照明制御部46は、LED29aが連続的に点灯するように照明部29を制御する。
直線L90は、撮像領域28aに配置された各行の画素54におけるリセットの終了タイミングすなわち露光の開始タイミングを示している。直線L91は、撮像領域28aに配置された各行の画素54における電荷転送の開始タイミングすなわち露光の終了タイミングを示している。直線L90および直線L91の傾きは、スキャンレートに基づく。露光期間は、直線L90が示すタイミングから直線L91が示すタイミングまでの期間である。露光期間の長さすなわち露光時間は、ΔTe5である。フレーム期間の長さ、つまりモニタ4の表示周期は、Tf3である。Tf3は、Tf1よりも短い。ライブ画像を表示するためのフレームレートは、1/Tf3である。
グラフG90に示す動作では、撮像領域28aの全体がスキャン領域である。撮像領域28aに配置された全ての行の画素54においてリセットと電荷転送と信号読み出しとが行われる。グラフG90に示す動作では、複数のフレーム期間で同一の動作が繰り返し行われる。グラフG90に示す動作では、各フレーム期間における画像表示は、1つ前のフレーム期間に取得された撮像信号から生成された映像信号に基づいて行われる。
図18は、観察・計測モードM2が設定された場合の内視鏡装置1の第7の動作を示している。図18において、グラフG100は、撮像領域28aにおける各画素54の動作のタイミングを示している。グラフG100において、横方向は時間を示し、縦方向は行位置を示している。最も上の行が1行目であり、最も下の行がV行目である。
観察・計測モードM2では、撮像素子28は、画像表示のための撮像と計測処理のための撮像とを交互に行う。撮像素子28は、画像表示のための撮像と計測処理のための撮像とを異なるフレーム期間に行う。画像表示のための撮像におけるスキャン領域と、計測処理のための撮像におけるスキャン領域とは、異なる。つまり、フレーム毎にスキャン領域が変更される。
画像表示のための撮像が行われる第1のフレーム期間では、制御部47は、撮像領域28aの全体をスキャン領域として設定する。第1のフレーム期間では、照明制御部46は、LED29aが連続的に点灯するように照明部29を制御する。
直線L100は、撮像領域28aに配置された各行の画素54におけるリセットの終了タイミングすなわち露光の開始タイミングを示している。直線L101は、撮像領域28aに配置された各行の画素54における電荷転送の開始タイミングすなわち露光の終了タイミングを示している。直線L100および直線L101の傾きは、スキャンレートに基づく。露光期間は、直線L100が示すタイミングから直線L101が示すタイミングまでの期間である。露光期間の長さすなわち露光時間は、ΔTe5である。フレーム期間の長さ、つまりモニタ4の表示周期は、Tf3である。ライブ画像を表示するためのフレームレートは、1/Tf3である。
第1のフレーム期間では、撮像領域28aの全体がスキャン領域である。撮像領域28aに配置された全ての行の画素54においてリセットと電荷転送と信号読み出しとが行われる。第1のフレーム期間において1行目の画素54におけるリセットが開始される前、照明制御部46は、LED29aを点灯させる。第1のフレーム期間においてV行目の画素54における電荷転送が行われた後、照明制御部46は、LED29aを消灯させる。
計測処理のための撮像が行われる第2のフレーム期間では、制御部47は、撮像領域28aの一部をスキャン領域として設定する。例えば、領域288がスキャン領域として設定される。第2の期間では、照明制御部46は、LED29aが間欠的に点灯するように照明部29を制御する。
直線L102は、領域288に配置された各行の画素54におけるリセットの終了タイミングすなわち露光の開始タイミングを示している。直線L103は、領域288に配置された各行の画素54における電荷転送の開始タイミングすなわち露光の終了タイミングを示している。直線L102および直線L103の傾きは、スキャンレートに基づく。第2のフレーム期間におけるスキャンレートは、第1のフレーム期間におけるスキャンレートよりも高い。露光期間は、直線L102が示すタイミングから直線L103が示すタイミングまでの期間である。露光期間の長さすなわち露光時間は、ΔTe6である。
第2のフレーム期間では、領域288に配置された全ての画素54の露光期間の少なくとも一部が重なる。照明制御部46は、領域288に配置された全ての画素54の露光期間の少なくとも一部が重なる期間にLED29aを間欠的に点灯させる。LED29bが間欠的に点灯することにより模様または縞が被写体に投影されてもよい。
第2のフレーム期間では、領域288の走査が複数回行われ、かつLED29aの点灯が複数回行われる。領域288の走査が行われるタイミングでLED29aが点灯する。
領域288の行数は撮像領域28aの行数よりも少ない。このため、領域288に配置された全ての画素54の露光期間の少なくとも一部が重なるために必要な露光時間は短くてもよい。第2のフレーム期間における露光時間ΔTe6は、第1のフレーム期間における露光時間ΔTe5よりも短い。
第2のフレーム期間では、領域288がスキャン領域である。領域288に配置された全ての行の画素54においてリセットと電荷転送と信号読み出しとが行われる。第2のフレーム期間では、ブロック読み出しにより、領域288に配置された一部の列の画素54のみにおいて信号読み出しが行われてもよい。つまり、領域288に配置された全ての行の画素54においてリセットと電荷転送とが行われ、かつ領域288に配置された一部の列の画素54のみにおいて信号読み出しが行われてもよい。
計測処理部44は、第2のフレーム期間に領域288の画素54から出力された撮像信号から生成された複数の映像信号に基づいて計測処理を行う。例えば、計測処理部44は、複数の映像信号の各々に基づく計測処理により得られた複数の計測結果を平均化する。複数の計測結果を平均化することにより、計測精度の低下が抑制される。視差がある第1の光学像と第2の光学像とが交互に撮像素子28に結像される場合、第1の光学像と第2の光学像との各々が撮像素子28に結像されたときに領域288の走査とLED29aの点灯とが行われる。計測処理部44は、第1の光学像に対応する映像信号と、第2の光学像に対応する映像信号とに基づいて計測処理を行う。
計測処理部44は、計測結果をグラフィック画像生成部43に通知する。グラフィック画像生成部43は、計測結果を表示するためのグラフィック画像信号を生成する。第1のフレーム期間に撮像領域28aの画素54から出力された撮像信号から生成された映像信号が信号合成部49に出力される。信号合成部49は、映像信号生成部41によって生成された映像信号と、グラフィック画像生成部43によって生成されたグラフィック画像信号とを合成する。モニタ4は、信号合成部49から出力された映像信号に基づいて、計測結果を含む画像を表示する。
グラフG100に示す動作では、連続する2つのフレーム期間の動作が複数のフレーム期間で繰り返し行われる。グラフG100に示す動作では、各フレーム期間における画像表示は、第1のフレーム期間に取得された撮像信号から生成された映像信号に基づいて行われる。第1のフレーム期間に取得された撮像信号から生成された映像信号は、連続する2つのフレーム期間で画像表示に使用される。つまり、連続する2つのフレーム期間で同一の画像が表示される。グラフG100に示す動作では、各フレーム期間に表示される計測結果は、第2のフレーム期間に行われた計測処理に基づく。第2のフレーム期間に取得された計測結果は、連続する2つのフレーム期間で表示される。つまり、連続する2つのフレーム期間で同一の計測結果が表示される。
グラフG100に示す動作では、露光時間ΔTe6が露光時間ΔTe5よりも短い。このため、照明制御部46は、第2のフレーム期間における光源の光量を第1のフレーム期間における光源の光量よりも大きな値に設定してもよい。あるいは、制御部47は、第2のフレーム期間に画素54から読み出された撮像信号を映像信号生成部41または信号処理部52が増幅するときの第2のゲインを、第1のフレーム期間に画素54から読み出された撮像信号を映像信号生成部41または信号処理部52が増幅するときの第1のゲインよりも大きな値に設定してもよい。
グラフG100に示す動作では、観察・計測モードM2が設定される。第1のフレーム期間に取得される撮像信号は、画像表示に使用される。第2のフレーム期間に取得される撮像信号は、計測処理に使用される。制御部47は、第2のフレーム期間におけるスキャンレートを、第1のフレーム期間におけるスキャンレートよりも高い値に設定する。これによって、内視鏡装置1は、第2のフレーム期間に画像をより多く取得することができる。
グラフG100に示す動作では、観察・計測モードM2が設定される。制御部47は、画像表示のための1枚の画像に対応する撮像信号と、計測処理のための6枚の画像に対応する撮像信号とを交互に出力するように撮像素子28を制御する。これによって、撮像素子28は、第1のフレーム期間において画像表示のための1枚の画像に対応する撮像信号を出力し、かつ第2のフレーム期間において計測処理のための6枚の画像に対応する撮像信号を出力する。したがって、内視鏡装置1は、計測処理をリアルタイムに行うことができる。
制御部47は、第1の表示期間において第1の撮像信号を出力し、かつ第1の表示期間に続く第2の表示期間において第2の撮像信号を出力するように撮像素子28を制御する。第1の表示期間と第2の表示期間とは、モニタ4の表示周期に基づく。モニタ4は、第1の表示期間と第2の表示期間とにおいて、第1の撮像信号から生成された映像信号に基づいて画像を表示する。
グラフG100に示す動作では、撮像素子28は、第1の表示期間である第1のフレーム期間と、第2の表示期間である第2のフレーム期間とにおいて撮像信号を出力する。モニタ4は、第1のフレーム期間と第2のフレーム期間とにおいて、第1のフレーム期間に読み出された撮像信号から生成された映像信号に基づいて画像を表示する。これによって、内視鏡装置1は、画像表示を継続することができる。
グラフG100に示す動作では、第2のフレーム期間に撮像とLED29aの間欠的な点灯とが6回行われる。第2のフレーム期間に撮像とLED29aの間欠的な点灯とが2回から5回行われてもよい。第2のフレーム期間に撮像とLED29aの間欠的な点灯とが7回以上行われてもよい。
図19は、観察・計測モードM2が設定された場合の内視鏡装置1の第8の動作を示している。図19において、グラフG110は、撮像領域28aにおける各画素54の動作のタイミングを示している。グラフG110において、横方向は時間を示し、縦方向は行位置を示している。最も上の行が1行目であり、最も下の行がV行目である。
観察・計測モードM2では、撮像素子28は、画像表示のための撮像と計測処理のための撮像とを交互に行う。撮像素子28は、画像表示のための撮像と計測処理のための撮像とを異なるフレーム期間に行う。画像表示のための撮像におけるスキャン領域と、計測処理のための撮像におけるスキャン領域とは、異なる。つまり、フレーム毎にスキャン領域が変更される。
画像表示のための撮像が行われる第1のフレーム期間では、制御部47は、撮像領域28aの全体をスキャン領域として設定する。第1のフレーム期間では、照明制御部46は、LED29aが連続的に点灯するように照明部29を制御する。
グラフG110に示す動作における第1のフレーム期間における撮像素子28の制御は、グラフG100に示す動作における第1のフレーム期間における撮像素子28の制御と同様である。グラフG110に示す動作における第1のフレーム期間における照明部29の制御は、グラフG100に示す動作における第1のフレーム期間における照明部29の制御と同様である。このため、第1のフレーム期間における撮像素子28と照明部29との制御に関する説明を省略する。
計測処理のための撮像が行われる第2のフレーム期間では、制御部47は、撮像領域28aを複数のスキャン領域に分割する。グラフG110に示す動作では、撮像領域28aは、複数のスキャン領域を含む。グラフG110に示す動作では、領域289aと領域289bと領域289cとがスキャン領域として設定される。最も上側に領域289aが配置され、かつ最も下側に領域289cが配置されている。領域289aと領域289cとの間に領域289bが配置されている。領域289aと領域289bと領域289cとは、互いに重ならない。第2のフレーム期間では、照明制御部46は、LED29aが間欠的に点灯するように照明部29を制御する。
直線L110は、領域289aに配置された各行の画素54におけるリセットの終了タイミングすなわち露光の開始タイミングを示している。直線L111は、領域289aに配置された各行の画素54における電荷転送の開始タイミングすなわち露光の終了タイミングを示している。直線L112は、領域289bに配置された各行の画素54におけるリセットの終了タイミングすなわち露光の開始タイミングを示している。直線L113は、領域289bに配置された各行の画素54における電荷転送の開始タイミングすなわち露光の終了タイミングを示している。直線L114は、領域289cに配置された各行の画素54におけるリセットの終了タイミングすなわち露光の開始タイミングを示している。直線L115は、領域289cに配置された各行の画素54における電荷転送の開始タイミングすなわち露光の終了タイミングを示している。直線L110、直線L111、直線L112、直線L113、直線L114、および直線L115の傾きは、スキャンレートに基づく。第2のフレーム期間におけるスキャンレートは、第1のフレーム期間におけるスキャンレートよりも高い。露光期間は、直線L110、直線L112、および直線L114が示すタイミングから直線L111、直線L113、および直線L115が示すタイミングまでの期間である。露光期間の長さすなわち露光時間は、ΔTe7である。
第2のフレーム期間では、領域289aに配置された全ての画素54の露光期間の少なくとも一部が重なる。また、第2のフレーム期間では、領域289bに配置された全ての画素54の露光期間の少なくとも一部が重なる。また、第2のフレーム期間では、領域289cに配置された全ての画素54の露光期間の少なくとも一部が重なる。照明制御部46は、領域289aに配置された全ての画素54の露光期間の少なくとも一部が重なる期間にLED29aを間欠的に点灯させる。その後、照明制御部46は、領域289bに配置された全ての画素54の露光期間の少なくとも一部が重なる期間にLED29aを間欠的に点灯させる。その後、照明制御部46は、領域289cに配置された全ての画素54の露光期間の少なくとも一部が重なる期間にLED29aを間欠的に点灯させる。LED29bが間欠的に点灯することにより模様が被写体に投影されてもよい。
領域289aと領域289bと領域289cとの各々の行数は撮像領域28aの行数よりも少ない。このため、領域289aと領域289bと領域289cとの各々において全ての画素54の露光期間の少なくとも一部が重なるために必要な露光時間は短くてもよい。第2のフレーム期間における露光時間ΔTe7は、第1のフレーム期間における露光時間ΔTe5よりも短い。
撮像領域28aの全体がスキャン領域であり、かつスキャン領域に配置された全ての画素54の露光期間の少なくとも一部が重なるように露光期間を設定することができない場合、グラフG110に示す動作が行われる。これによって、内視鏡装置1はスキャン領域に配置された全ての画素54の撮像信号を取得することができる。グラフG110に示す動作では、スキャン領域が領域289aと領域289bと領域289cとに分割される。また、各領域に配置された全ての画素54の露光期間の少なくとも一部が重なるように、各領域に対応する露光期間が設定される。
第2のフレーム期間では、領域289aと領域289bと領域289cとがスキャン領域である。領域289aと領域289bと領域289cとに配置された全ての行の画素54においてリセットと電荷転送と信号読み出しとが行われる。第2のフレーム期間では、ブロック読み出しにより、領域289aと領域289bと領域289cとに配置された一部の列の画素54のみにおいて信号読み出しが行われてもよい。つまり、領域289aと領域289bと領域289cとに配置された全ての行の画素54においてリセットと電荷転送とが行われ、かつ領域289aと領域289bと領域289cとに配置された一部の列の画素54のみにおいて信号読み出しが行われてもよい。
計測処理部44は、第2のフレーム期間に領域289aと領域289bと領域289cとの画素54から出力された撮像信号から生成された映像信号に基づいて計測処理を行う。計測処理部44は、計測結果をグラフィック画像生成部43に通知する。グラフィック画像生成部43は、計測結果を表示するためのグラフィック画像信号を生成する。映像信号生成部41は、第2のフレーム期間に領域289aと領域289bと領域289cとの画素54から出力された撮像信号を合成する。映像信号生成部41は、合成された撮像信号を映像信号に変換する。これによって、映像信号生成部41は、ライブ画像を表示するための映像信号を生成する。
第2のフレーム期間では、第1のフレーム期間に撮像領域28aの画素54から出力された撮像信号から生成された映像信号が信号合成部49に出力される。第1のフレーム期間では、第2のフレーム期間に領域289aと領域289bと領域289cとの画素54から出力された撮像信号から生成された映像信号が信号合成部49に出力される。信号合成部49は、映像信号生成部41によって生成された映像信号と、グラフィック画像生成部43によって生成されたグラフィック画像信号とを合成する。モニタ4は、信号合成部49から出力された映像信号に基づいて、計測結果を含む画像を表示する。
グラフG110に示す動作では、連続する2つのフレーム期間の動作が複数のフレーム期間で繰り返し行われる。グラフG110に示す動作では、各フレーム期間における画像表示は、1つ前のフレーム期間に取得された撮像信号から生成された映像信号に基づいて行われる。グラフG110に示す動作では、各フレーム期間に表示される計測結果は、第2のフレーム期間に行われた計測処理に基づく。第2のフレーム期間に取得された計測結果は、連続する2つのフレーム期間で表示される。つまり、連続する2つのフレーム期間で同一の計測結果が表示される。
グラフG110に示す動作では、露光時間ΔTe7が露光時間ΔTe5よりも短い。このため、照明制御部46は、第2のフレーム期間における光源の光量を第1のフレーム期間における光源の光量よりも大きな値に設定してもよい。あるいは、制御部47は、第2のフレーム期間に画素54から読み出された撮像信号を映像信号生成部41または信号処理部52が増幅するときの第2のゲインを、第1のフレーム期間に画素54から読み出された撮像信号を映像信号生成部41または信号処理部52が増幅するときの第1のゲインよりも大きな値に設定してもよい。
グラフG110に示す動作では、制御部47は、複数のスキャン領域(領域289a、領域289b、および領域289c)を設定する。撮像素子28は、複数のスキャン領域の各々に対応する複数の撮像信号を生成する。映像信号生成部41は、複数のスキャン領域の各々に対応する複数の撮像信号を合成することにより映像信号を生成する。これによって、内視鏡装置1は、複数のスキャン領域の全体に対応する画像を取得することができる。
グラフG110に示す動作では、撮像素子28は、複数のスキャン領域の各々に対応する複数の撮像信号を異なる期間に生成する。つまり、撮像素子28は、領域289aに対応する撮像信号を第2のフレーム期間の第1の期間に生成する。その後、撮像素子28は、領域289bに対応する撮像信号を第2のフレーム期間の第2の期間に生成する。その後、撮像素子28は、領域289cに対応する撮像信号を第2のフレーム期間の第3の期間に生成する。撮像信号が生成される順番は、上記の順番に限らない。例えば、領域289aに対応する撮像信号が生成された後、領域289cに対応する撮像信号が生成され、その後、領域289bに対応する撮像信号が生成されてもよい。
内視鏡装置1は、映像信号に基づいて計測処理を行う計測処理部44を有する。複数の動作モードは、少なくとも計測処理を行う動作モードを含む。グラフG110に示す動作では、制御部47は、少なくとも計測処理を行う動作モードが設定され、かつ複数の計測点が設定された場合、複数の計測点の各々が設定された画素54を含むように複数のスキャン領域の各々を設定する。例えば、グラフG110に示す動作では、3つの計測点が指定される。3つの計測点の各々が設定された画素54が互いに異なる領域に含まれるように領域289aと領域289bと領域289cとが設定される。これによって、内視鏡装置1は、複数の計測点が設定された場合に計測処理に必要な領域の画像を取得することができる。
グラフG110に示す動作では、観察・計測モードM2が設定される。第1のフレーム期間に取得される撮像信号は、画像表示に使用される。第2のフレーム期間に取得される撮像信号は、計測処理と画像表示とに使用される。制御部47は、第2のフレーム期間におけるスキャンレートを、第1のフレーム期間におけるスキャンレートよりも高い値に設定する。これによって、内視鏡装置1は、第2のフレーム期間に画像をより多く取得することができる。
グラフG110に示す動作では、第2のフレーム期間における撮像領域28aは、3つのスキャン領域を含む。第2のフレーム期間における撮像領域28aは、2つのスキャン領域を含んでもよい。第2のフレーム期間における撮像領域28aは、4つ以上のスキャン領域を含んでもよい。
グラフG110に示す動作では、第2のフレーム期間に領域289aと領域289bと領域289cとの各々における撮像とLED29aの間欠的な点灯とが1回行われる。第2のフレーム期間に領域289aと領域289bと領域289cとの各々における撮像とLED29aの間欠的な点灯とが2回以上行われてもよい。
上記の各動作では、制御部47は、少なくとも計測処理を行う動作モードが設定された場合、計測点が設定された画素54を含むようにスキャン領域を設定してもよい。これによって、内視鏡装置1は、計測処理に必要な領域の画像を取得することができる。
本発明の実施形態では、制御部47は、所定の動作モードが設定された場合、スキャン領域の少なくとも一部に配置された画素54の露光期間の少なくとも一部が重なるように撮像素子28を制御する。照明制御部46は、所定の動作モードが設定された場合、スキャン領域の少なくとも一部に配置された画素54の露光期間の少なくとも一部が重なる期間に光源が点灯するように照明部29を制御する。このため、内視鏡装置1は、被写体の歪みが低減された画像を取得することができる。
制御部47は、所定の動作モードが設定された場合、撮像領域28aの一部のみにスキャン領域を設定してもよい。例えば、制御部47は、観察・計測モードM2が設定された場合、撮像領域28aの一部のみにスキャン領域を設定する。これによって、撮像信号の読み出しに必要なCPU18の処理負荷が低減する。
少なくとも計測処理を行う動作モードが設定された場合、スキャン領域の少なくとも一部に配置された画素54の露光期間の少なくとも一部が重なる期間に光源が点灯してもよい。これによって、内視鏡装置1は、被写体の歪みが低減された画像に基づいて計測処理を行うことができる。つまり、計測精度が向上する。
制御部47は、不完全露光領域に対応する撮像信号を増幅するための第2のゲインを、完全露光領域に対応する撮像信号を増幅するための第1のゲインよりも大きな値に設定してもよい。これによって、不完全露光領域における露光量の不足が改善される。
スキャン領域に配置された全ての画素54において露光期間中に照明光が被写体に照射される時間が同一であってもよい。これによって、スキャン領域に配置された全ての画素54は、完全露光領域に含まれる。
光源が間欠的に複数回点灯してもよい。スキャン領域に配置された全ての画素54の露光期間の少なくとも一部が重なるように露光期間を設定することができない場合、光源が間欠的に複数回点灯することにより、内視鏡装置1はスキャン領域に配置された全ての画素54の撮像信号を取得することができる。複数回の点灯の各々における照明光の光量は同一であってもよい。これによって、各画素54の露光量のばらつきが低減される。
完全露光領域において光源の間欠的な1回の点灯により照明光が被写体に照射される時間と、不完全露光領域において光源の間欠的な複数回の点灯により照明光が被写体に照射される時間の合計とが同一であってもよい。これによって、完全露光領域の画素54と不完全露光領域の画素54との露光量のばらつきが低減される。
映像信号生成部41は、不完全露光領域の画素54に対応する撮像信号または映像信号に基づいて被写体の動きを検出してもよい。内視鏡装置1は、被写体の動きが所定量以上である場合に警告を発生してもよい。これによって、ユーザは、被写体のぶれが発生していることを知ることができる。
少なくとも計測処理を行う動作モードが設定された場合、計測点が設定された画素54を含むようにスキャン領域が設定されてもよい。これによって、内視鏡装置1は、計測処理に必要な領域の画像を取得することができる。
複数のスキャン領域が設定された場合、映像信号生成部41は、複数のスキャン領域の各々に対応する複数の撮像信号を合成することにより映像信号を生成してもよい。これによって、内視鏡装置1は、複数のスキャン領域の全体に対応する画像を取得することができる。
少なくとも計測処理を行う動作モードが設定され、かつ複数の計測点が設定された場合、複数の計測点の各々が設定された画素54を含むように複数のスキャン領域の各々が設定されてもよい。これによって、内視鏡装置1は、複数の計測点が設定された場合に計測処理に必要な領域の画像を取得することができる。
少なくとも計測処理を行う動作モードが設定された場合、計測処理に使用される撮像信号を取得するための第1のスキャンレートは、計測処理以外の処理のみに使用される撮像信号を取得するための第2のスキャンレートよりも高い値に設定されてもよい。これによって、内視鏡装置1は、より高いフレームレートで画像を取得することができる。あるいは、内視鏡装置1は、フレーム期間に画像をより多く取得することができる。
少なくとも画像表示と計測処理とを行う動作モードが設定された場合、撮像素子28は、画像表示のための1枚の画像に対応する第1の撮像信号と、計測処理のための1枚以上の画像に対応する第2の撮像信号とを交互に出力してもよい。これによって、内視鏡装置1は、計測処理をリアルタイムに行うことができる。
少なくとも画像表示と計測処理とを行う動作モードが設定された場合、撮像素子28は、第1のフレーム期間において画像表示のための第1の撮像信号を出力し、第1の表示期間に続く第2のフレーム期間において計測処理のための第2の撮像信号を出力してもよい。モニタ4は、第1のフレーム期間と第2のフレーム期間とにおいて、第1の撮像信号から生成された映像信号に基づいて画像を表示してもよい。これによって、内視鏡装置1は、画像表示を継続することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態およびその変形例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。また、本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付のクレームの範囲によってのみ限定される。