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JP6867267B2 - モータ制御装置およびモータシステム - Google Patents

モータ制御装置およびモータシステム Download PDF

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Description

本発明は、モータ制御装置およびモータシステムに関し、例えば、モータ定数の同定技術に関する。
特許文献1には、同期モータのモータ定数を同定する制御装置が示される。当該制御装置は、まず、同期モータの回転子の位置を固定するため、d軸の直流電流指令を設定する。次いで、当該制御装置は、当該直流電流指令と検出電流との偏差に、モータ定数を同定するための同定信号を重畳した電流指令を電流制御手段に与える。そして、当該制御装置は、電流制御手段の出力である電圧指令と、検出電流と用いて逐次最小二乗法によりモータ定数を同定する。
特開2008−182881号公報
例えば、センサレスの同期モータ等では、各種指令情報や各種検出情報を用いて所定の演算を行うことで、センサで取得される情報と等価な情報を得ている。このような演算には、モータの抵抗成分、インダクタ成分といったモータ定数が必要となる場合が多い。そこで、例えば、特許文献1に示されるような方式を用いて、モータ定数を同定することが考えられる。しかし、特許文献1の方式では、電流制御手段の出力である電圧指令と、モータに印加される実際の駆動電圧との誤差によって、モータ定数の同定精度が低下する恐れがある。
後述する実施の形態は、このようなことに鑑みてなされたものであり、その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によるモータ制御装置は、PWM信号生成部と、電流検出器と、同定器とを有し、ベクトル制御によってモータを制御する。PWM信号生成部は、d軸目標電圧およびq軸目標電圧に基づきモータの各相に対するPWM信号を生成する。電流検出器は、モータの各相電流を検出し、当該各相電流に基づきモータのd軸電流およびq軸電流を検出する。同定器は、第1〜第5の処理を実行することで、モータのモータ定数を同定する。同定器は、第1のd軸目標電圧として、直流成分のオフセット電圧を設定し(第1の処理)、これに伴い流れるd軸電流をオフセット電流として検出する(第2の処理)。また、同定器は、第2のd軸目標電圧として、第1のd軸目標電圧に、予め定めた交流成分の同定信号を重畳した電圧を設定し(第3の処理)、これに伴い流れるd軸電流を検出する(第4の処理)。そして、同定器は、第2のd軸目標電圧から第1のd軸目標電圧を減算することで得られる電圧と、第4の処理で検出したd軸電流からオフセット電流を減算することで得られる電流とを入力として、所定の同定アルゴリズムを用いてモータ定数を同定する(第5の処理)。
前記一実施の形態によれば、ベクトル制御によってモータを制御するモータ制御装置において、モータ定数の同定精度を向上させることが可能になる。
本発明の実施の形態1によるモータシステムの構成例を示す概略図である。 図1におけるモータの構成例および座標軸を示す模式図である。 図1におけるパラメータ同定器内のシーケンス制御部の処理内容の一例を示すフロー図である。 図3におけるオフセット設定部の処理内容の一例を示すフロー図である。 モータのd軸およびq軸に印加される電圧を表すベクトル図である。 図1のモータシステムにおいて、同定アルゴリズム実行部への入力信号の一例を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態2によるモータシステムの構成例を示す概略図である。 図7におけるパラメータ同定器内のシーケンス制御部の処理内容の一例を示すフロー図である。 図7のモータシステムにおいて、同定アルゴリズム実行部への入力信号の一例を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態3によるモータシステムの構成例を示す概略図である。 IPM構造のモータにおけるトルク特性の一例を説明するベクトル図である。 本発明の実施の形態4によるモータシステムの構成例を示す概略図である。 (a)および(b)は、図12における回転角度推定器の基本動作を説明するためのベクトル図である。 図12における回転角度推定器の模式的な構成例を示す概念図である。 (a)および(b)は、図14におけるゲイン設定部の主要部の構成例を示すブロック図である。 図12のモータ制御装置において、オフセット電圧の値および同定信号の振幅値の決定方法の一例を示すフロー図である。 本発明の比較例となるモータシステムの構成例を示す概略図である。 図17のモータシステムにおいて、同定アルゴリズム実行部への入力信号の一例を模式的に示す図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
《モータシステムの構成》
図1は、本発明の実施の形態1によるモータシステムの構成例を示す概略図である。図2は、図1におけるモータの構成例および座標軸を示す模式図である。図1に示すモータシステムは、モータ制御装置MCDと、インバータINVと、モータMTとを備える。モータMTは、例えば、3相(u相、v相、w相)の同期モータ(言い換えればブラシレスDCモータ)である。
モータMTは、具体的には、図2に示されるように、3相の外部端子PNu,PNv,PNwと、永久磁石となるロータRTとを備え、ステータを含めて等価回路で表すことができる。固定座標となる3相軸(u軸、v軸、w軸)で見た場合、モータMTは、3相の抵抗成分Ru,Rv,Rw、インダクタンス成分Lu,Lv,Lwおよび誘起電圧Eu,Ev,Ewで表される。u相を例とすると、抵抗成分Ru、インダクタンス成分Luおよび誘起電圧Euは、ロータRTを中点として、当該中点とu相外部端子PNuとの間に直列に結合される。u軸、v軸、w軸は、それぞれ、u相、v相、w相の通電方向(電流方向)に配置され、ロータRTの回転方向に対して電気角120°間隔で順に配置される。
一方、当該固定座標(3相軸)は、回転座標となる2相軸(d軸、q軸)に変換することができる。d軸は、ロータRTの磁束方向に配置され、q軸は、d軸に対して直交する方向に配置される。回転角度θは、通常、u軸とd軸の角度を表し、3相(u相、v相、w相)とロータRTとの位置関係を表す情報となる。回転座標となる2相軸で見た場合、モータMTは、抵抗成分Raと、d軸インダクタンス成分Ldおよびq軸インダクタンス成分Lqと、d軸誘起電圧Edおよびq軸誘起電圧Eqとで表される。ただし、d軸誘起電圧Edは、ゼロとなる。3相の電流のベクトル合成によってq軸方向の電流(q軸電流Iq)が流れると、フレミングの法則に基づき、ロータRTに対して回転方向のトルクが発生する。一方、d軸方向の電流(d軸電流Id)は、通常、トルクには寄与しない。
ここで、モータMT(具体的にはロータRT)の構造として、Lq=LdとなるSPM(Surface Permanent Magnet)構造(非突極構造)と、Lq≠LdとなるIPM(Interior Permanent Magnet)構造(突極構造)とが知られている。実施の形態1では、モータMTは、SPM構造を有するものとするが、IPM構造を有していてもよい。IPM構造の場合、d軸電流Idによってもトルク(リアクタンストルク)が発生する。また、抵抗成分Raは、SPM構造およびIPM構造を問わず、d軸とq軸で同一値となる。
図1に戻り、インバータINVは、モータドライバとして機能し、モータMTの3相の外部端子PN(u,v,w)にPWM(Pulse Width Modulation)信号PWMu,PWMv,PWMwに基づく駆動電圧Vu,Vv,Vwをそれぞれ印加する。インバータINVは、図示は省略するが、3相の外部端子PN(u,v,w)と高電位側電源電圧との間にそれぞれ設けられる3相のハイサイドスイッチング素子と、3相の外部端子PN(u,v,w)と低電位側電源電圧との間にそれぞれ設けられる3相のロウサイドスイッチング素子とを備える。
モータ制御装置MCDは、例えば、プロセッサ、アナログ・ディジタル変換器およびPWM信号生成器等を搭載したマイクロコントローラ等によって構成され、ベクトル制御によってモータMTを制御する。モータ制御装置MCDは、2相/3相変換器AXCRと、PWM制御器PWMCと、電流変換器IEXと、3相/2相変換器AXCCと、パラメータ同定器IDTFaとを備える。2相/3相変換器AXCRおよびPWM制御器PWMCは、d軸目標電圧Vdおよびq軸目標電圧Vqに基づくPWM信号を生成するPWM信号生成部PWMGとして機能する。d軸目標電圧Vdおよびq軸目標電圧Vqは、所定の制御周期(例えば10kHz等)毎に順次設定される。
2相/3相変換器AXCRは、回転角度θに基づき回転座標(dq座標)から固定座標(u,v,w座標)への変換を行い、d軸目標電圧Vdおよびq軸目標電圧Vqをu相目標電圧Vu、v相目標電圧Vvおよびw相目標電圧Vwに変換する。PWM制御器PWMCは、3相の目標電圧(Vu,Vv,Vw)を生成するための3相のデューティ比をそれぞれ決定し、当該3相のデューティ比を備える3相のPWM信号PWMu,PWMv,PWMwをそれぞれ生成する。
電流変換器IEXおよび3相/2相変換器AXCCは、モータMTの各相電流を所定の制御周期(例えば10kHz等)毎に順次検出し、当該各相電流に基づきd軸電流Idおよびq軸電流Iqを検出する電流検出器IDETとして機能する。電流変換器IEXは、例えば、インバータINVに流れる3相中の2相の電流(この例ではu相電流Iuおよびw相電流Iw)をアナログ・ディジタル変換器によってそれぞれ検出する。2相の電流が得られると、残りの1相の電流も演算によって得られる。
ここで、具体的な電流検出方式として、様々な方式を適用することができる。代表的には、インバータINVの各相のロウサイドにそれぞれシャント抵抗を挿入することで3相の電流を検出する3シャント方式や、インバータINVの低電位側電源電圧に1個のシャント抵抗を挿入し、サンプリングタイミングの工夫によって3相の電流を検出する1シャント方式等が挙げられる。当該シャント抵抗は、電流センサとして機能する。電流変換器IEXは、当該シャント抵抗の両端電圧に基づいて固定軸上の電流(例えばu相電流Iuおよびw相電流Iw)を検出する。3相/2相変換器AXCCは、回転角度θに基づき固定座標(u,v,w座標)から回転座標(dq座標)への変換を行い、電流変換器IEXからの固定軸上の電流を座標変換することで、回転軸上の電流を検出する。
パラメータ同定器IDTFaは、オフセット設定部OFSETと、減算器SBi,SBvと、同定アルゴリズム実行部IAEXと、シーケンス制御部SEQCaとを備え、モータMTのモータ定数を同定する。オフセット設定部OFSETは、詳細は後述するが、前もって記録したオフセット電流Iofおよびオフセット電圧Vd_ofを出力する。減算器SBiは、3相/2相変換器AXCCからのd軸電流Idからオフセット電流Iofを減算し、減算器SBvは、d軸目標電圧Vdからオフセット電圧Vd_ofを減算する。
同定アルゴリズム実行部IAEXは、逐次最小二乗演算器RLSCと、モータ定数演算器LRCとを備え、減算器SBiによって得られる電流Id1と、減算器SBvによって得られる電圧Vd1とを入力として、所定の同定アルゴリズムを用いてモータMTのモータ定数を同定する。ここでは、同定アルゴリズムとして、線形回帰分析の一つであり、早い収束時間が得られる逐次最小二乗法(RLS(Recursive Least Square)法)を用いるが、必ずしもこれに限定されない。
逐次最小二乗演算器RLSCは、概略的には、前回の制御周期における電流Id1および電圧Vd1を入力として、これに所定のパラメータA,Bを反映させることで今回の電流を推定し、この推定した電流と今回の制御周期における電流Id1との誤差がゼロに近づくように、パラメータA,Bを更新するような処理を行う。モータ定数演算器LRCは、このパラメータA,Bから所定の関係式を用いてモータ定数(ここでは、モータMTの抵抗成分Raおよびd軸インダクタンス成分Ld)を算出する。
シーケンス制御部SEQCaは、パラメータ同定器IDTFaによってモータ定数を同定する際の各種シーケンスを制御する。当該シーケンス制御の中で、シーケンス制御部SEQCaは、d軸目標電圧Vd、q軸目標電圧Vqおよび回転角度θを適宜生成する。また、シーケンス制御部SEQCaは、モータ定数の同定に必要とされる同定信号を生成するための同定信号生成部IDSGを備える。同定信号は、例えば、正弦波信号であるが、場合によっては、擬似ランダム信号等であってもよい。
なお、ここでは、モータ制御装置MCDを構成する各部は、主に、マイクロコントローラによるプログラム処理によって構成されるものとしたが、勿論、これに限定されず、一部や全部を専用のハードウェアによって構成することも可能である。
《パラメータ同定器の詳細》
図3は、図1におけるパラメータ同定器内のシーケンス制御部の処理内容の一例を示すフロー図である。図4は、図3におけるオフセット設定部の処理内容の一例を示すフロー図である。図3において、シーケンス制御部SEQCaは、まず、ロータRTを固定座標の所定の箇所に固定するため、d軸目標電圧Vdとして、直流成分のオフセット電圧Vd_ofを設定し、q軸目標電圧Vqをゼロに設定し、回転角度θを例えばゼロに設定する(ステップS101)。図1のPWM信号生成部PWMGは、当該d軸目標電圧Vd(オフセット電圧Vd_of)に応じてインバータINVを介してモータMTに駆動電圧を印加し、モータMTのd軸にオフセット電流となるd軸電流Idを印加する。その結果、ロータRTのd軸は、回転角度θがゼロの場合にはu軸に引き込まれ、u軸上に固定される。
次いで、シーケンス制御部SEQCaは、オフセット設定部OFSETに図4の処理を行わせる(ステップS102)。図4において、オフセット設定部OFSETは、シーケンス制御部SEQCaによって設定されたオフセット電圧Vd_ofを記録する(ステップS102−1)。また、オフセット設定部OFSETは、電流検出器IDETを用いて、前述したd軸目標電圧Vd(オフセット電圧Vd_of)の設定に伴い流れるモータMTのd軸電流Idをオフセット電流Iofとして検出および記録する(ステップS102−2)。そして、オフセット設定部OFSETは、記録したオフセット電圧Vd_ofおよびオフセット電流Iofを減算器SBvおよび減算器SBiへそれぞれ出力する(ステップS102−3)。
図3に戻り、シーケンス制御部SEQCaは、d軸目標電圧Vdとして、前述した直流成分のd軸目標電圧Vd(オフセット電圧Vd_of)に予め定めた交流成分の同定信号Vd_idを重畳した電圧を設定する(ステップS103)。すなわち、ロータRTを静止させた状態でモータMTに同定信号Vd_idを印加するため、オフセット電圧Vd_ofと同定信号Vd_idの重畳が行われる。同定信号Vd_idは、例えば、100Hz〜200Hz等の周波数を持つ正弦波信号である。シーケンス制御部SEQCaは、このような重畳信号が形成されるように、所定の制御周期毎にd軸目標電圧Vdを順次更新する。PWM信号生成部PWMGは、当該d軸目標電圧Vdに応じて、インバータINVを介してモータMTに駆動電圧を印加し、モータMTのd軸に重畳信号を印加する。
なお、オフセット電圧Vd_ofの値や、同定信号Vd_idの振幅値は、モータMTの特性に応じて異なるため、図示は省略されるが、実際には、ステップS101の前にこれらの値を定める処理を行うことが望ましい。具体的には、パラメータ同定器IDTFaは、まず、予めユーザによって設定されたモータMTの定格電流実効値Iratを参照する。当該定格電流実効値Iratが、例えば、図1のインバータINVやその実装基板等で通電可能な最大電流以下の場合、パラメータ同定器IDTFaは、式(1)および式(2)のような基準電流を定める。
Iref1=k1×Irat(例えば、0.4≦k1≦0.8) (1)
Iref2=k2×Irat(例えば、k1<k2≦0.9) (2)
そして、パラメータ同定器IDTFaは、電流検出器IDETによって検出されるd軸電流Idが予め定めた基準電流Iref1に達するまでd軸目標電圧Vdを徐々に上昇させ、基準電流Iref1に達した際のd軸目標電圧Vdをオフセット電圧Vd_ofの値に定める。続けて、パラメータ同定器IDTFaは、電流検出器IDETによって検出されるd軸電流Idが予め定めた基準電流Iref2に達するまでd軸目標電圧Vdを徐々に上昇させ、基準電流Iref2に達した際のd軸目標電圧Vdを前述した重畳信号(オフセット電圧Vd_of+同定信号Vd_id)の最大値に定める。すなわち、パラメータ同定器IDTFaは、式(2)に基づき定められる電圧と式(1)に基づき定められる電圧の差分値を同定信号Vd_idの振幅値に定める。
ここで、初期状態ではモータMTの電圧と電流の関係が不明であり、図3のステップS101において、停止状態(すなわち誘起電圧がゼロの状態)のモータMTに対して電圧を印加すると、定格電流実効値Iratを超える大電流が流れ、モータMTの破損を招く恐れがある。そこで、定格電流実効値Iratよりも小さい基準電流Iref1,Iref2を定め、これらに対応するd軸目標電圧Vdを、徐々に上昇させながら探索することで、重畳信号の大きさを定める際のモータMTの安全性を確保することができる。
さらに、このようにして定めた重畳信号を、図3のステップS103においてモータMTに印加する際にも、モータMTの安全性を確保することができる。すなわち、図3のステップS103の際(言い換えれば交流動作時)のモータMTのインピーダンスは、前述した重畳信号の大きさを定める際(言い換えれば直流動作時)と比べてインダクタンス成分に伴い増加する。このため、図3のステップS103の際にモータMTに流れるd軸電流Idの最大値は、式(2)の基準電流Iref2よりも小さくなるため、モータMTの安全性を十分に保てる。
なお、オフセット電圧Vd_of(オフセット電流)が小さいと、ロータRTの固定が不十分となり、同定精度の低下が生じ得る。また、同定信号Vd_idの振幅が小さいと、振幅に対する相対的な電流検出誤差が増大する場合があり、これに伴い同定精度の低下が生じる恐れがある。そこで、具体例として、式(1)の係数k1は0.5等に設定され、式(2)の係数k2は0.75等に設定される。
図3のステップS103の後、シーケンス制御部SEQCaは、逐次最小二乗法(RLS法)により、モータ定数を同定する(ステップS104)。具体的には、シーケンス制御部SEQCaは、電流検出器IDETを用いて、ステップS103での重畳信号の設定に伴い流れるd軸電流Idを所定の制御周期毎に検出する。また、シーケンス制御部SEQCaは、ステップS103での重畳信号の設定に伴うd軸目標電圧Vdを所定の制御周期毎に減算器SBvへ出力する。その結果、同定アルゴリズム実行部IAEXは、d軸目標電圧Vdからオフセット電圧Vd_ofを減算することで得られる電圧Vd1と、d軸電流Idからオフセット電流Iofを減算することで得られる電流Id1とを入力として、RLS法を用いてモータ定数を同定する。
モータ定数の同定が完了すると、シーケンス制御部SEQCaは、d軸への同定信号Vd_idの重畳を終了し(ステップS105)、d軸へのオフセット電圧(オフセット電流)の印加を終了する(ステップS106)。
《同定アルゴリズム実行部の詳細》
ここで、図3のステップS104の詳細について説明する。図5は、モータのd軸およびq軸に印加される電圧を表すベクトル図である。モータMT(ブラシレスDCモータ)のd軸およびq軸の電圧方程式は、図2に示した等価回路および図5に示したベクトル図から判るように、それぞれ、式(3)および式(4)となる。“ω”は、モータMTの角周波数であり、“Φf”は、誘起電圧定数であり、ロータRTの磁束を表す。
Vd=Ra・Id+Ld・d(Id)/dt−ω・Lq・Iq (3)
Vq=Ra・Iq+Lq・d(Iq)/dt+ω(Ld・Id+Φf) (4)
ロータRTが静止しているとき、角周波数(回転速度)ωはゼロであるため、式(3)および式(4)は、それぞれ、式(5)および式(6)に簡略化される。
Vd=Ra・Id+Ld・d(Id)/dt (5)
Vq=Ra・Iq+Lq・d(Iq)/dt (6)
式(5)および式(6)をオイラー法により離散化すると、それぞれ、式(7)および式(8)に示される差分方程式が得られる。“Ts”は、制御周期(言い換えればサンプリング周期)である。
Figure 0006867267
Figure 0006867267
式(7)および式(8)は、それぞれ、式(11)を用いて、式(9)および式(10)へと変換できる。
Figure 0006867267
Figure 0006867267
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逐次最小二乗演算器RLSCは、式(9)および式(11)に示されるように、前回の制御周期のd軸電流(Id[k−1])およびd軸目標電圧(Vd[k−1])を入力信号として今回の制御周期のd軸電流(Id[k])を推定し、この推定したd軸電流と実際に検出したd軸電流との誤差がゼロに近づくように、パラメータA,Bを更新する。この際のd軸電流(Id[k−1],Id[k])およびd軸目標電圧(Vd[k−1])として、実施の形態1では、図1に示されるように、電流Id1および電圧Vd1が用いられる。また、逐次最小二乗演算器RLSCは、図1では省略されているが、式(10)および式(11)に示されるように、d軸の場合と同様の処理をq軸に対しても行い、パラメータC,Dを更新することも可能である。
このようなパラメータの更新に際しては、式(12)に示される演算式が用いられる。式(12)は、繰り返し計算方式のパラメータ同定式になっており、初期値として“θ0”,“P0”を与えることにより、以後、“Y(k)”,“φ(k)”が入力される度に“θ(N)”を更新していく。初期値の与え方として、“θ0”はゼロに、“P0”は、十分大きな正の値を対角要素のみもつ対角行列が適当である。なお、“P(N)”に含まれる“λ”は忘却係数と呼ばれ、指数関数的に過去の不要データを忘却することができる重み係数である。“λ”が1より小さいほど忘却速度は上昇し、パラメータ行列の応答特性を高めることができる。このようにして、逐次最小二乗演算器RLSCは、パラメータ行列“θd T”(および“θq T”)に含まれるパラメータA,B(およびC,D)を逐次演算する。
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モータ定数演算器LRCは、パラメータA,Bを入力として、式(13)を用いて、d軸のモータ定数(抵抗成分Raおよびd軸インダクタンス成分Ld)を求めることができる。さらに、モータ定数演算器LRCは、図1では省略されているが、パラメータC,Dを入力として、式(14)を用いて、q軸のモータ定数(抵抗成分Raおよびq軸インダクタンス成分Lq)を求めることも可能である。
Ra=(1−A)/B Ld=(A/B)×Ts (13)
Ra=(1−C)/D Lq=(C/D)×Ts (14)
《モータシステム(比較例)の構成およびその問題点》
図17は、本発明の比較例となるモータシステムの構成例を示す概略図である。図17に示すモータシステムは、図1のモータシステムと比較して、パラメータ同定器IDTF’内にオフセット設定部OFSETや減算器SBi,SBvが設けられない点が異なっている。これにより、当該パラメータ同定器IDTF’内の同定アルゴリズム実行部IAEXは、d軸電流Idおよびd軸目標電圧Vdを入力としてモータ定数を同定する。
図18は、図17のモータシステムにおいて、同定アルゴリズム実行部への入力信号の一例を模式的に示す図である。図18に示されるように、d軸目標電圧Vdを直流成分となるオフセット電圧Vd_ofに設定した場合、モータMTの外部端子PNには、オフセット電圧Vd_ofから電圧誤差ΔVerだけ降下した駆動電圧Vd(=Vd_of)が印加される場合がある。この電圧誤差ΔVerは、主に、PWM信号生成部PWMGの出力から外部端子PNに到るまでの経路(例えば各種配線等)の寄生抵抗成分と、モータMTの抵抗成分(Ra)とのバランスによって生じる。なお、駆動電圧Vdは、実際には、3相の駆動電圧V(u,v,w)に変換されたのちに外部端子PNに印加される。
一方、d軸目標電圧Vdを交流成分となる同定信号Vd_idに設定した場合、外部端子PNには、同定信号Vd_idとほぼ等しい振幅の駆動電圧Vd(=Vd_id)が印加される。交流成分となる駆動電圧Vd(=Vd_id)の振幅は、主に、PWM信号生成部PWMGの出力から外部端子PNに到るまでの経路の寄生インピーダンス成分と、それよりも十分に大きいモータMTのインピーダンス成分(Ra,Ld)とのバランスによって定まる。
図17のパラメータ同定器IDTF’は、図18に示されるように、制御周期Ts毎のd軸目標電圧Vd(…,[n−2],[n−1],[n],…)と、d軸電流Id(…,[n−2],[n−1],[n],…)とを入力として逐次最小二乗法によりモータ定数を同定する。ただし、この場合、実際にモータMTに印加される駆動電圧Vdは、当該d軸目標電圧Vdに対して電圧誤差ΔVerを含んでいるため、同定されるモータ定数に誤差が生じる恐れがある。簡単な例として、仮に正しい抵抗成分が10Ωの場合、本来、10Vの電圧を印加すると1Aの電流が流れる。しかし、10Vのd軸目標電圧Vdに対して実際の駆動電圧Vdが9Vになると、検出されるd軸電流Idは0.9Aとなる。パラメータ同定器IDTF’は、10Vと0.9Aとを用いて抵抗成分を11.1Ωに同定する。その結果、同定される抵抗成分に誤差が生じ得る。
《実施の形態1の主要な効果》
図6は、図1のモータシステムにおいて、同定アルゴリズム実行部への入力信号の一例を模式的に示す図である。図6に示されるように、図1のパラメータ同定器IDTFaには、図18のd軸目標電圧Vdからオフセット電圧Vd_ofを減算した電圧Vd1(交流成分となる同定信号Vd_idのみ)と、図18のd軸電流Idからオフセット電流Iofを減算した電流Id1(交流成分のみ)とが入力される。これにより、図18に示した電圧誤差ΔVerの影響を無くせるため、モータ定数の同定精度を向上させることが可能になる。また、これに伴い、センサレスの同期モータ等において、モータを高精度に制御することが可能になる。
(実施の形態2)
《モータシステムの構成および動作(変形例)》
図7は、本発明の実施の形態2によるモータシステムの構成例を示す概略図である。図7に示すモータシステムは、図1の構成例と比較して、パラメータ同定器IDTFb内のオフセット設定部OFSETおよび減算器SBi,SBvが削除され、その代わりに、差分演算器DFCを備える点が異なっている。また、これに伴い、図1の構成例と比較して、パラメータ同定器IDTFb内のシーケンス制御部SEQCbの処理内容も若干異なる。以下、これらの相違点について説明する。
差分演算器DFCは、シーケンス制御部SEQCbからのd軸目標電圧Vdと、電流検出器IDETからのd軸電流Idとを入力として、前回の制御周期の値と今回の制御周期の値との差分値を算出する。具体的には、差分演算器DFCは、d軸目標電圧Vdにおける前回の制御周期と今回の制御周期との差分電圧を電圧Vd2として出力し、d軸電流Idにおける今回の制御周期と前回の制御周期との差分電流を電流Id2として出力する。同定アルゴリズム実行部IAEXは、この電圧Vd2および電流Id2を入力として、モータ定数を同定する。
図8は、図7におけるパラメータ同定器内のシーケンス制御部の処理内容の一例を示すフロー図である。図8に示すフローは、図3に示したフローと比較して、ステップS102のオフセット設定部の処理が削除され、その代わりに、ステップS103とステップS104の間にステップS201が追加されている。ステップS201において、シーケンス制御部SEQCbは、前述した差分演算器DFCに演算を行わせる。
《実施の形態2の主要な効果》
図9は、図7のモータシステムにおいて、同定アルゴリズム実行部への入力信号の一例を模式的に示す図である。図7のパラメータ同定器IDTFbは、図9に示されるように、d軸目標電圧Vdにおける制御周期Ts間の差分電圧Vd2(…,[n−1],[n],…)と、d軸電流Idにおける制御周期Ts間の差分電流Id2(…,[n−1],[n],…)とを入力として逐次最小二乗法によりモータ定数を同定する。例えば、差分電圧Vd2[n]は、今回のd軸目標電圧Vd[n]と前回のd軸目標電圧Vd[n−1]との差分値であり、差分電流Id2[n]は、今回のd軸電流Id[n]と前回のd軸電流Id[n−1]との差分値である。
このような方式を用いることでも、実施の形態1の場合と同様に、図18に示した電圧誤差ΔVerの影響を無くせるため、モータ定数の同定精度を向上させることが可能になる。また、これに伴い、センサレスの同期モータ等において、モータを高精度に制御することが可能になる。ただし、実施の形態1の方式と比べると、同定アルゴリズム実行部IAEXへの入力信号の全体的な信号レベルが、差分値に伴い、制御周期Tsを短くするほど小さくなり得る。その結果、入力信号のSN比(signal-to-noise ratio)が低下し、これが同定精度の低下を招く恐れがある。したがって、このような観点では、実施の形態1の方式が望ましい。
(実施の形態3)
《モータシステムの構成および動作(変形例)》
図10は、本発明の実施の形態3によるモータシステムの構成例を示す概略図である。図10に示すモータシステムは、図1の構成例と比較して、パラメータ同定器IDTFc内の同定アルゴリズム実行部IAEXcの構成が異なっている。また、これに伴い、シーケンス制御部SEQCcの動作も若干異なる。さらに、ここでは、モータMTは、IPM構造を有するものとする。同定アルゴリズム実行部IAEXcは、図1の構成例とは異なる逐次最小二乗演算器RLSCcおよびモータ定数演算器LRCcを備える。
逐次最小二乗演算器RLSCcは、図1の構成例と同様に、電流Id1および電圧Vd1を入力としてパラメータA,Bを同定する。加えて、逐次最小二乗演算器RLSCcは、q軸電流Iqおよびq軸目標電圧Vqを入力としてパラメータC,Dを同定する。すなわち、実施の形態1で述べたように、逐次最小二乗演算器RLSCcは、式(10)および式(11)に基づきパラメータC,Dを同定することができる。モータ定数演算器LRCcは、図1の構成例と同様に、パラメータA,Bを入力として、式(13)に基づきモータMTの抵抗成分Raおよびd軸インダクタンス成分Ldを算出する。加えて、モータ定数演算器LRCcは、パラメータC,Dを入力として、式(14)に基づきモータMTの抵抗成分Raおよびq軸インダクタンス成分Lqを算出する。
このようなパラメータC,Dを同定するため、シーケンス制御部SEQCc(具体的には同定信号生成部IDSGc)は、d軸用の同定信号Vd_idに加えて、q軸用の同定信号(Vq_id)も生成する。そして、シーケンス制御部SEQCcは、図3のステップS103において、d軸目標電圧Vdとして前述した重畳信号(Vd_of+Vd_id)を設定し、q軸目標電圧Vqとして、d軸用の同定信号Vd_idと同様のq軸用の同定信号(Vq_id)を設定する。
ここで、q軸用の同定信号(Vq_id)を設定すると、トルクの発生によってロータRTが振動し、同定精度が低下することが懸念される。ただし、q軸用の同定信号(Vq_id)の振幅を適切に定めることで、トルクの発生を抑制でき、同定精度の低下を抑制することができる。図11を用いて具体的に説明する。図11は、IPM構造のモータにおけるトルク特性の一例を説明するベクトル図である。
モータMTに流れる駆動電流Iaは、d軸電流Idとq軸電流Iqのベクトル合成で定められる。IPM構造のモータMTでは、駆動電流Iaの電流位相α(=tan−1(Iq/Id))が−20°〜+20°程度の場合、ロータRTのマグネットトルクとリアクタンストルクが打ち消し合い、トルクが殆ど発生しないことが知られている。d軸電流Idは、直流成分となるオフセット電流が重畳しているため、十分に大きい値となる。したがって、q軸電流Iqがある程度大きな値となるようにq軸用の同定信号(Vq_id)の振幅値を定めても、電流位相αを−20°〜+20°程度に保つことができ、ロータRTを静止させた状態で同定を行うことができる。
《実施の形態3の主要な効果》
以上、実施の形態3の方式を用いることで、実施の形態1の場合と同様の効果が得られ、加えて、q軸インダクタンス成分Lqも同定できるため、IPM構造のモータMTにも対応することが可能である。
(実施の形態4)
《モータシステムの構成(応用例)》
図12は、本発明の実施の形態4によるモータシステムの構成例を示す概略図である。図12に示すモータシステムは、図1等の構成例と同様に、モータ制御装置MCDと、インバータINVと、モータMTとを備える。モータ制御装置MCDは、例えば、マイクロコントローラ等によって構成され、減算器SBrsと、補償器PICUと、PWM信号生成部PWMGと、電流検出器IDETと、パラメータ同定器IDTFと、回転角度推定器RAESと、速度演算器RSCALとを備える。PWM信号生成部PWMGおよび電流検出器IDETに関しては、図1等の構成例と同様である。パラメータ同定器IDTFには、実施の形態1〜実施の形態3で述べた構成が適用される。
回転角度推定器RAESは、誘起電圧オブザーバBEOBを備える。誘起電圧オブザーバBEOBは、d軸目標電圧Vdおよびq軸目標電圧Vqと、電流検出器IDETで検出されたd軸電流Idおよびq軸電流Iqと、パラメータ同定器IDTFで同定されたモータ定数(抵抗成分Ra、d軸インダクタンス成分Ld、q軸インダクタンス成分Lq)とを用いてモータMTの誘起電圧を算出する。そして、回転角度推定器RAESは、この算出した誘起電圧に基づいてモータMT内のロータRTの回転角度θを推定する。
速度演算器RSCALは、回転角度推定器RAESからの回転角度θの変化率に基づいて角周波数(回転速度)ωを演算する。減算器SBrsは、目標回転速度ωと速度演算器RSCALからの回転速度ωとの速度誤差を検出する。補償器PICUは、速度PI制御器PICrsと、d軸電流PI制御器PICidと、q軸電流PI制御器PICiqと、減算器SBid,SBiqとを備える。
速度PI制御器PICrsは、減算器SBrsからの速度誤差を受けてPI制御(P:比例、I:積分)を行い、速度誤差をゼロに近づけるためのq軸目標電流Iqを定める。減算器SBiqは、当該q軸目標電流Iqと電流検出器IDETからのq軸電流Iqとのq軸電流誤差を検出する。q軸電流PI制御器PICiqは、当該q軸電流誤差を受けてPI制御を行い、q軸電流誤差をゼロに近づけるためのq軸目標電圧Vqを定める。
減算器SBidは、d軸目標電流Idと電流検出器IDETからのd軸電流Idとのd軸電流誤差を検出する。d軸電流PI制御器PICidは、当該d軸電流誤差を受けてPI制御を行い、d軸電流誤差をゼロに近づけるためのd軸目標電圧Vdを定める。なお、モータMTの通常動作時には、d軸目標電流Idは、例えばゼロ等に設定される。PWM信号生成部PWMGは、補償器PICUからのd軸目標電圧Vdおよびq軸目標電圧Vqを受けて動作する。
このように、位置センサレスのモータシステムでは、通常動作時に、回転角度推定器RAESを用いて誘起電圧を算出することでロータRTの回転角度θを推定している。この誘起電圧の算出に際しては、モータ定数が必要となる。当該モータ定数に誤差があると、回転角度θの推定精度が低下し、モータ効率の低下等を招く。そこで、モータMTの通常動作に先だって、実施の形態1〜実施の形態3で述べたようなパラメータ同定器IDTFを用いてモータ定数を同定することが有益となる。
《回転角度推定器の概略》
図13(a)および図13(b)は、図12における回転角度推定器の基本動作を説明するためのベクトル図である。図13(a)に示すように、誘起電圧Eは、正しいdq座標のq軸上に生じ、d軸上ではゼロとなる。しかし、モータ制御装置MCDが認識しているd’q’座標と、正しいdq座標との間に位相誤差βがあると、d’軸上に誘起電圧Ed’が観測される。回転角度推定器RAESは、この誘起電圧Ed’がゼロとなるようなd’q’座標を探索することで、正しいdq座標を得ることができ、回転角度θを高精度に推定することが可能になる。
具体的に説明すると、d’軸およびq’軸の電圧方程式は、式(15)および式(16)となる。図13(b)に示されるように、“Vd”および“Vq”は、それぞれ、d’軸目標電圧およびq’軸目標電圧であり、“Id”および“Iq”は、それぞれ、d’軸電流およびq’軸電流である。“ω”は、目標回転速度であり、“Ed’”および“Eq’”は、それぞれ、d’軸誘起電圧およびq’軸誘起電圧である。また、“s”は微分演算子(ラプラス演算子)である。
Vd=Ra・Id+s・Ld・Id−ω・Lq・Iq+Ed’ (15)
Vq=Ra・Iq+s・Lq・Iq+ω・Ld・Id+Eq’ (16)
誘起電圧Ed’,Eq’は、式(15)および式(16)に基づき算出される。この際には、各種モータ定数が必要となる。また、この算出結果を用いて、式(17)および式(18)に基づき、誘起電圧Eおよび誘起電圧Eの位相(言い換えれば、図13(a)に示されるように、dq座標とd’q’座標との位相誤差β)が算出される。この位相誤差βがゼロに収束するように回転角度θを制御すれば、当該回転角度θは正しい値となる。
E=√{(Ed’)+(Eq’)} (17)
β=tan−1(Ed’/Eq’) (18)
《回転角度推定器の構成》
回転角度推定器RAESは、前述したような基本動作に基づき、図14の構成例を一例として、様々な構成で実現することができる。図14は、図12における回転角度推定器の模式的な構成例を示す概念図である。図14の回転角度推定器RAESは、誘起電圧オブザーバBEOBと、積分器ITG1,ITG2と、減算器SBr2とを備える。誘起電圧オブザーバBEOBは、減算器SBr1とゲイン設定部GEとを備える。誘起電圧オブザーバBEOBは、d軸目標電圧Vdおよびq軸目標電圧Vqと、d軸電流Idおよびq軸電流Iqとを受けて、ゲイン設定部GEを用いて式(17)の誘起電圧Eおよび式(18)の位相誤差βを推定する。
減算器SBr1,SBr2、ゲイン設定部GEおよび積分器ITG2からなる制御ループは、今回の回転角度θ[n]と前回の回転角度θ[n−1]との差分値を積分器ITG1の出力値に保ちつつ、位相誤差βがゼロに収束するように今回の回転角度θ[n]を生成する。積分器ITG1の出力値は、誘起電圧Eに所定の係数“1/Ke”を乗算することで得られた回転速度(ω)を積分した値であり、今回の回転角度θ[n]と前回の回転角度θ[n−1]との差分値の目標値を表す。
図15(a)および図15(b)は、図14におけるゲイン設定部の主要部の構成例を示すブロック図である。図15(a)に示す構成例では、式(15)に含まれる“−ω・Lq・Iq+Ed’”を“−Dd”として、d軸目標電圧Vdおよびd軸電流Idを入力とする制御ループによって“Dd(=ω・Lq・Iq−Ed’)”が算出される。同様に、図15(b)に示す構成例では、式(16)に含まれる“ω・Ld・Id+Eq’”を“−Dq”として、q軸目標電圧Vqおよびq軸電流Iqを入力とする制御ループによって“Dq(=−ω・Ld・Id−Eq’)”が算出される。
“Dd”および“Dq”が算出されると、d’軸誘起電圧Ed’およびq’軸誘起電圧Eq’が算出され、式(17)および式(18)に基づき、誘起電圧Eおよび位相誤差βが算出される。図15(a)および図15(b)に示す構成例には、モータMTの抵抗成分Ra、d軸インダクタンス成分Ldおよびq軸インダクタンス成分Lqが含まれる。さらに、各制御ループの周波数特性を定める各ゲインKed1,Ked2,Keq1,Keq2に関しても、抵抗成分Ra、d軸インダクタンス成分Ldおよびq軸インダクタンス成分Lqを用いることで最適値に定めることができる。このため、実施の形態1〜実施の形態3のパラメータ同定器IDTFを用いてモータ定数を高精度に定めることが有益となる。
《オフセット電圧の値および同定信号の振幅値の決定方法》
図16は、図12のモータ制御装置において、オフセット電圧の値および同定信号の振幅値の決定方法の一例を示すフロー図である。実施の形態1で述べたように、パラメータ同定器IDTFで用いるオフセット電圧Vd_ofの値や同定信号Vd_idの振幅値は、式(1)および式(2)に基づき決定することができる。ここでは、図12のモータ制御装置MCDが備える電流制御ループを利用して、これらの値を定める方法について説明する。
図16において、モータ制御装置MCDは、まず、ユーザ入力となるモータMTの定格電流実効値Iratを取得する(ステップS301)。次いで、モータ制御装置MCDは、速度PI制御器PICrsを停止した状態で、q軸目標電流Iqをゼロに、d軸目標電流Idを式(1)の基準電流Iref1に定め(ステップS302)、一定時間待機する(ステップS303)。この一定時間の間、d軸目標電圧Vdは、d軸電流PI制御器PICidの制御に伴い徐々に上昇し、d軸電流Idは基準電流Iref1に収束する。その後、モータ制御装置MCDは、d軸目標電圧Vdを複数回取得し、その平均値Vave1を算出する(ステップS304)。
続いて、基準電流Iref1の場合と同様に、モータ制御装置MCDは、d軸目標電流Idを式(2)の基準電流Iref2に変更し(ステップS305)、一定時間待機する(ステップS306)。これに伴い、d軸目標電圧Vdは徐々に上昇し、d軸電流Idは基準電流Iref2に収束する。モータ制御装置MCDは、d軸目標電圧Vdを複数回取得し、その平均値Vave2を算出する(ステップS307)。そして、モータ制御装置MCDは、オフセット電圧Vd_ofを“Vave1”に、同定信号Vd_idの振幅値を“Vave2−Vave1”に定める(ステップS308)。その後、モータ制御装置MCDは、この定めた値を用いて、d軸電流PI制御器PICidおよびq軸電流PI制御器PICiqを停止した状態した状態でモータ定数の同定を行う。
なお、同定したモータ定数の反映先は、回転角度推定器RAESに限らず、例えば、電流制御ループ等であってもよい。具体的には、同定したモータ定数を、補償器PICUの帯域設定(PI制御パラメータ設定)等で用いることができる。このような場合であっても、例えば、補償器PICUに、仮のモータ定数(例えば設計値等)を設定することで、図16のフローを実行することができる。あるいは、実施の形態1の図3で述べたように、d軸目標電圧Vdを直接的に上昇させる方式を用いれば、図16のフローを用いずとも(例えば、電流制御ループが使用できない状態であっても)、オフセット電圧Vd_ofの値や同定信号Vd_idの振幅値を適切に定めることができる。
《実施の形態4の主要な効果》
以上、実施の形態4のモータシステムを用いることで、実施の形態1〜実施の形態3で述べた各種効果に加えて、モータMT内のロータRTの位置を高精度に推定することが可能になる。その結果、モータ効率の向上等が図れる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、前述した実施の形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、ここでは、d軸目標電圧Vdを直接的に設定することで、モータ定数の同定を行ったが、図12のような構成例では、d軸目標電流Idの設定を介してd軸目標電圧Vdを間接的に設定することで、モータ定数の同定を行うことも可能である。この場合、d軸目標電流Idによってオフセット電流が設定され、オフセット設定部OFSETは、その時のd軸目標電圧Vdをオフセット電圧Vd_ofとして記録する。
DFC 差分演算器
IAEX 同定アルゴリズム実行部
IDET 電流検出器
IDTF パラメータ同定器
INV インバータ
Id d軸電流
Iof オフセット電流
Iq q軸電流
Ld d軸インダクタンス成分
Lq q軸インダクタンス成分
MCD モータ制御装置
MT モータ
OFSET オフセット設定部
PICU 補償器
PN 外部端子
PWM PWM信号
PWMG PWM信号生成部
RAES 回転角度推定器
RT ロータ
Ra 抵抗成分
SB 減算器
SEQC シーケンス制御部
Vd d軸目標電圧
Vd_id 同定信号
Vd_of オフセット電圧
Vq q軸目標電圧
θ 回転角度

Claims (15)

  1. ベクトル制御によってモータを制御するモータ制御装置であって、
    d軸目標電圧およびq軸目標電圧に基づき前記モータの各相に対するPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成することで、ドライバを介して前記モータに駆動電圧を印加するPWM信号生成部と、
    前記モータの各相電流を検出し、当該各相電流に基づき前記モータのd軸電流およびq軸電流を検出する電流検出器と、
    前記モータのモータ定数を同定する同定器と、
    を有し、
    前記同定器は、
    第1の前記d軸目標電圧として、直流成分のオフセット電圧を設定する第1の処理と、
    前記電流検出器を用いて、前記第1のd軸目標電圧の設定に伴い流れる前記d軸電流をオフセット電流として検出する第2の処理と、
    第2の前記d軸目標電圧として、前記第1のd軸目標電圧に、予め定めた交流成分の同定信号を重畳した電圧を設定する第3の処理と、
    前記電流検出器を用いて、前記第2のd軸目標電圧の設定に伴い流れる前記d軸電流を検出する第4の処理と、
    前記第2のd軸目標電圧から前記第1のd軸目標電圧を減算することで得られる電圧と、前記第4の処理で検出した前記d軸電流から前記オフセット電流を減算することで得られる電流とを入力として、所定の同定アルゴリズムを用いて前記モータ定数を同定する第5の処理と、
    を実行する、
    モータ制御装置。
  2. 請求項1記載のモータ制御装置において、
    前記所定の同定アルゴリズムは、逐次最小二乗法に基づくアルゴリズムである、
    モータ制御装置。
  3. 請求項1記載のモータ制御装置において、
    前記モータ定数は、前記モータの抵抗成分と、前記モータのd軸インダクタンス成分である、
    モータ制御装置。
  4. 請求項1記載のモータ制御装置において、
    前記同定器は、前記電流検出器によって検出される前記d軸電流が予め定めた基準電流に達するまで前記d軸目標電圧を上昇させ、前記基準電流に達した際の前記d軸目標電圧を前記第2のd軸目標電圧の最大値に定める第6の処理を実行し、
    前記基準電流は、予め判明している前記モータの定格電流実効値に基づき、前記定格電流実効値よりも小さい値に定められる、
    モータ制御装置。
  5. 請求項1記載のモータ制御装置において、さらに、
    前記d軸目標電圧および前記q軸目標電圧と、前記電流検出器で検出された前記d軸電流および前記q軸電流と、前記第5の処理で同定された前記モータ定数とを用いて前記モータの誘起電圧を算出し、当該算出した誘起電圧に基づいて前記モータ内のロータの回転角度を推定する回転角度推定器を有する、
    モータ制御装置。
  6. ベクトル制御によってモータを制御するモータ制御装置であって、
    d軸目標電圧およびq軸目標電圧に基づき前記モータの各相に対するPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成することで、ドライバを介して前記モータに駆動電圧を印加するPWM信号生成部と、
    前記モータの各相電流を検出し、当該各相電流に基づき前記モータのd軸電流およびq軸電流を検出する電流検出器と、
    前記モータのモータ定数を同定する同定器と、
    を有し、
    前記同定器は、
    第1の前記d軸目標電圧として、直流成分のオフセット電圧を設定する第1の処理と、
    第2の前記d軸目標電圧として、前記第1のd軸目標電圧に、予め定めた交流成分の同定信号を重畳した電圧を所定の制御周期毎に順次設定する第2の処理と、
    前記電流検出器を用いて、前記第2のd軸目標電圧の設定に伴い流れる前記d軸電流を前記制御周期毎に順次検出する第3の処理と、
    前記第2のd軸目標電圧における今回の前記制御周期と前回の前記制御周期との差分電圧と、前記第3の処理で検出した前記d軸電流における今回の前記制御周期と前回の前記制御周期との差分電流とを入力として、所定の同定アルゴリズムを用いて前記モータ定数を同定する第4の処理と、
    を実行する、
    モータ制御装置。
  7. 請求項6記載のモータ制御装置において、
    前記所定の同定アルゴリズムは、逐次最小二乗法に基づくアルゴリズムである、
    モータ制御装置。
  8. 請求項6記載のモータ制御装置において、
    前記モータ定数は、前記モータの抵抗成分と、前記モータのd軸インダクタンス成分である、
    モータ制御装置。
  9. 請求項6記載のモータ制御装置において、
    前記同定器は、前記電流検出器によって検出される前記d軸電流が予め定めた基準電流に達するまで前記d軸目標電圧を上昇させ、前記基準電流に達した際の前記d軸目標電圧を前記第2のd軸目標電圧の最大値に定める第5の処理を実行し、
    前記基準電流は、予め判明している前記モータの定格電流実効値に基づき、前記定格電流実効値以下の値に定められる、
    モータ制御装置。
  10. 請求項6記載のモータ制御装置において、さらに、
    前記d軸目標電圧および前記q軸目標電圧と、前記電流検出器で検出された前記d軸電流および前記q軸電流と、前記第4の処理で同定された前記モータ定数とを用いて前記モータの誘起電圧を算出し、当該算出した誘起電圧に基づいて前記モータ内のロータの回転角度を推定する回転角度推定器を有する、
    モータ制御装置。
  11. モータと、
    前記モータの各相にPWM(Pulse Width Modulation)信号に基づく駆動電圧を印加するドライバと、
    ベクトル制御によって前記モータを制御するモータ制御装置と、
    を有するモータシステムであって、
    前記モータ制御装置は、
    d軸目標電圧およびq軸目標電圧に基づく前記PWM信号を生成するPWM信号生成部と、
    前記モータの各相電流を検出し、当該各相電流に基づき前記モータのd軸電流およびq軸電流を検出する電流検出器と、
    前記モータのモータ定数を同定する同定器と、
    を有し、
    前記同定器は、
    第1の前記d軸目標電圧として、直流成分のオフセット電圧を設定する第1の処理と、
    前記電流検出器を用いて、前記第1のd軸目標電圧の設定に伴い流れる前記d軸電流をオフセット電流として検出する第2の処理と、
    第2の前記d軸目標電圧として、前記第1のd軸目標電圧に、予め定めた交流成分の同定信号を重畳した電圧を設定する第3の処理と、
    前記電流検出器を用いて、前記第2のd軸目標電圧の設定に伴い流れる前記d軸電流を検出する第4の処理と、
    前記第2のd軸目標電圧から前記第1のd軸目標電圧を減算することで得られる電圧と、前記第4の処理で検出した前記d軸電流から前記オフセット電流を減算することで得られる電流とを入力として、所定の同定アルゴリズムを用いて前記モータ定数を同定する第5の処理と、
    を実行する、
    モータシステム。
  12. 請求項11記載のモータシステムにおいて、
    前記所定の同定アルゴリズムは、逐次最小二乗法に基づくアルゴリズムである、
    モータシステム。
  13. 請求項11記載のモータシステムにおいて、
    前記同定器は、前記電流検出器によって検出される前記d軸電流が予め定めた基準電流に達するまで前記d軸目標電圧を上昇させ、前記基準電流に達した際の前記d軸目標電圧を前記第2のd軸目標電圧の最大値に定める第6の処理を実行し、
    前記基準電流は、予め判明している前記モータの定格電流実効値に基づき、前記定格電流実効値よりも小さい値に定められる、
    モータシステム。
  14. 請求項11記載のモータシステムにおいて、
    前記モータ制御装置は、さらに、前記d軸目標電圧および前記q軸目標電圧と、前記電流検出器で検出された前記d軸電流および前記q軸電流と、前記第5の処理で同定された前記モータ定数とを用いて前記モータの誘起電圧を算出し、当該算出した誘起電圧に基づいて前記モータ内のロータの回転角度を推定する回転角度推定器を有する、
    モータシステム。
  15. 請求項11記載のモータシステムにおいて、
    前記モータ制御装置は、マイクロコントローラで構成される、
    モータシステム。
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