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JP6867252B2 - アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、アクチュエータに関する。
先進国における高齢化社会の到来、ロボット工学の発達、人類の知的活動へのシフトなどから、様々な物品の動力化が求められており、種々のアクチュエータが提案されている。例えば、特許文献1には、コイル状又は非コイル状に撚りが挿入されたポリマーファイバーを含むアクチュエータが開示されている。
非コイル状に撚りを挿入されたポリマーファイバーを含むアクチュエータは、シングルフィラメントまたはマルチフィラメントである、高強度で高度に鎖配向した前駆体ポリマーファイバーを選択し、コイル化を生成しないレベルまで、前記前駆体ポリマーファイバーに撚りを挿入することにより形成される。
コイル状に撚りが挿入されたポリマーファイバーを含むアクチュエータは、前記前駆体ポリマーファイバーに、コイル化が起こるまで撚りを挿入するか、又は、コイル化を生成しないレベルまで、前記前駆体ポリマーファイバーに撚りを挿入し、次いで、最初に挿入された撚りに、同じ方向または反対方向にコイル化を挿入することにより形成される。
特許文献1には、多層カーボンナノチューブ(MWNT)等の電子伝導体がナノファイバー撚紡績糸セグメントの周りに螺旋状に巻き付けられ、電熱動作を可能にする非電気化学アクチュエータが開示されている。
特開2016−42783号公報
しかし、特許文献1に開示された、電子伝導体がポリマーファイバーに螺旋状に巻き付けられたアクチュエータでは、線状導電体の螺旋構造の各単位間に隙間を設けて巻き付けることについては開示されていない。
線状導電体をポリマーファイバーに螺旋状に巻き付けられたアクチュエータでは、線状導電体を密に螺旋状に巻き付けると、線状導電体の総長さが長くなってしまい、電気抵抗が大きくなって、発熱効率に問題が生じる。
また、線状導電体を所定の隙間間隔で螺旋状に巻き付けると、線状導電体の総長さを短くすることができ、アクチュエータの長さあたりの電気抵抗を小さくすることができ、その結果、アクチュエータに流れる電流量が大きくなり、発熱効率が向上するが、電熱作動を行うと、意図せず局所的に過熱して、溶断してしまう現象がみられた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、好適な電気抵抗を有するとともに、過熱溶断を防ぐことのできるアクチュエータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明者らが検討した結果、繊維状高分子材料に、螺旋状に所定の隙間を設けて線状導電体を巻き、各隙間間隔のバラツキを小さくすることにより、電熱動作をさせる際、局所的不均一な温度上昇を防ぎ、繊維状高分子材料の溶融による断裂、すなわち、アクチュエータの過熱溶断を防ぐことができることを見出した。
すなわち、本発明は以下の通りである。
(1)繊維状高分子材料に線状導電体が螺旋状に所定の隙間を設けて巻かれ、加熱により駆動するアクチュエータであって、前記線状導電体の螺旋構造のピッチの平均Iと、前記ピッチの標準偏差σとの関係が、σ/I×100≦10で表されるアクチュエータ。
(2)前記繊維状高分子材料に前記線状導電体が螺旋状に巻かれ、接着固定されている、前記(1)に記載のアクチュエータ。
本発明のアクチュエータは、繊維状高分子材料に線状導電体が螺旋状に所定の隙間を設けて巻かれているので好適な電気抵抗を有するとともに、線状導電体の螺旋構造のピッチのバラツキ、及び、線状導電体の螺旋構造の隣接する線状導電体同士の隙間間隔のバラツキが小さいので、過熱溶断を防ぐことができる。
本発明の一実施形態に係るアクチュエータを示す概略図である。 本発明の一実施形態に係るアクチュエータの製造方法を示す概略図である。
図1は、本発明の一実施形態に係るアクチュエータ1を示す概略図である。アクチュエータ1は、直径D10の繊維状高分子材料10に、直径D11の線状導電体11が螺旋状に所定の隙間を設けて巻かれ、加熱により駆動するアクチュエータであって、線状導電体11の螺旋構造のピッチ(I+D11)を、連続する180単位の間で測定したとき、ピッチ(I+D11)の平均Iと、ピッチ(I+D11)の標準偏差σとの関係が、σ/I×100≦10で表される。すなわち、線状導電体11の螺旋構造のピッチ(I+D11)の相対標準偏差Rが10%以下である。σ/I×100≦9(すなわち、相対標準偏差Rが9%以下)であることが好ましく、σ/I×100≦8(すなわち、相対標準偏差Rが8%以下)であることがより好ましく、σ/I×100≦7(すなわち、相対標準偏差Rが7%以下)であることが特に好ましい。
加熱により駆動するアクチュエータを得るための繊維状高分子材料は、コイル状に、螺旋を巻くように撚りが挿入されてもよく、螺旋を巻かず、直線形状を維持したままで非コイル状に撚りが挿入されていてもよい。また、非コイル状に撚りを挿入した後に、撚りを挿入するのとは別の手段で、繊維状高分子材料をコイル状の形状としてもよい。コイル状または非コイル状の撚られた繊維状高分子材料は、例えば、特表2016−42783号公報に記載されている方法で得ることができる。
繊維状高分子材料を構成する高分子として、ナイロン6,6を例に挙げる。直径250μmのナイロン6,6のモノフィラメントを25℃の環境下で適度な引張応力を加えてコイル化を生じさせないように捻じると、1m当たり850〜1150回程度まで回転させることができ、この回転数を超えてナイロン6,6のモノフィラメントを捻じると、コイル化が生じ、又は破断してしまう。
直径500μmのナイロン6,6のモノフィラメントを25℃の環境下で適度な引張応力を加えてコイル化を生じさせないように捻じると、1m当たり400〜600回程度まで回転させることができる。
このように、ガラス転移温度が25℃よりも高い高分子から構成される繊維を、その高分子のガラス転移温度以下の温度環境下(たとえば、25℃)で適度な引張応力を加えて捻じると、コイル化が生じる直前まで捻じることが好ましい。適度な引張応力としては、前記繊維の引張弾性率の4.5×10−3倍程度を目安として、その周辺の大きさ、例えば、前記繊維の引張弾性率の1×10−3〜1×10−2倍とすればよい。
加熱により駆動するアクチュエータを得るための繊維状高分子材料を製造する際に、繊維を捻る工程の温度環境は、その高分子のガラス転移温度よりも高い温度の環境下であってもよく、その高分子のガラス転移温度よりも10℃以上高い温度の環境下であることが好ましく、その高分子のガラス転移温度よりも20℃以上高い温度の環境下であることがより好ましい。その高分子のガラス転移温度よりも40℃以上高い温度の環境下であることが特に好ましい。繊維を捻る工程の温度環境を、より高い温度とすることにより、繊維を捻るのに必要なトルクを小さくすることができ、非常に大きなトルクを必要とした、太い繊維や、剛直な繊維を容易に捻ることができる点でも有用性がある。
その高分子のガラス転移温度に近しい温度環境下で捻じりを加えた繊維状高分子材料において、捻じりが元に戻る作用を抑制するために、その高分子のガラス転移温度以上の環境に一定期間置くなどの、残存応力緩和処理を行うことが好ましい。
本発明のアクチュエータにおいて、繊維状高分子材料を構成する高分子のガラス転移温度(Tg)は、25℃よりも高いものであってもよく、高分子のガラス転移温度(Tg)は45℃よりも高いものであってもよい。例えば、高分子の種類としては、ナイロン6(Tg:45℃)、ナイロン6,6(Tg:47℃)等のナイロン、ポリメチルメタクリレート(Tg:100℃)等のアクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート(Tg:80℃)等のポリエステル樹脂、ポリカーボネート(Tg:145℃)、ポリ塩化ビニル(Tg:82℃)、ポリカーボネート(Tg:150℃)等が挙げられる。また、ガラス転移温度(Tg)が25℃よりも低い高分子の種類としては、ポリエチレン(Tg:−120℃)、ポリプロピレン(Tg:−20℃)等が挙げられる。
繊維状高分子材料を構成する高分子は結晶性であることが好ましい。繊維状高分子材料における高分子の結晶化度は、50%以上であることが好ましく55%〜90%であることがさらに好ましい。結晶化度がこのような範囲にあることで、分子配向の異方性が高く、アクチュエータとしての効果に優れるものとすることが容易となる。
本発明のアクチュエータにおいて、繊維状高分子材料は、モノフィラメントファイバーであってもよく、マルチフィラメントファイバーからなるものであってもよい。
本発明のアクチュエータにおいて、線状導電体としては、金属ワイヤやカーボンナノチューブの糸が挙げられる。
図2は、本発明の一実施形態に係るアクチュエータ1の製造方法を示す概略図である。非コイル状に撚りが挿入され、残存応力緩和処理がされた直径D10の繊維状高分子材料10の表面に、直径D11の線状導電体11を、線状導電体11の螺旋構造の隣接する線状導電体11同士が隙間を有し、その隙間の幅(導電体間距離I)が所定の値になるように巻き付ける。ピッチ(I+D11)は、繊維状高分子材料10の表面に巻き付けられた線状導電体11とその隙間の一組(一周期)が、繊維状高分子材料10の軸方向において占める距離である。なお、線状導電体11の断面が略円形であれば、その螺旋構造のピッチは(I+D11)である。
繊維状高分子材料10の断面は、ピッチ(I+D11)のバラツキを小さくする観点からは、略円形であるものが好ましく、略円形であるものを前提にして説明しているが、略楕円形のものであってもよい。そのとき、その楕円形の長径と短径の平均を直径D10に置き換えて理解することができる。
繊維状高分子材料10の直径D10は、0.01mm<D10≦40mmであってもよく、0.05mm<D10≦10mmであってもよく、0.1mm<D10≦1mmであってもよい。
また、線状導電体11の断面は、以下、略円形であるものを前提にして説明しているが、略楕円形のものであってもよく、偏平な形状であってもよい。そのとき、その楕円形又は偏平な形状の長径を直径D11に置き換えて理解することができる。
線状導電体11の繊維状高分子材料10との巻付け位置を交点Oとして、線状導電体11と繊維状高分子材料10との成す角度θが一定となるよう、繊維状高分子材料10を所定の回転速度nで回転させながら、巻き取られる前の線状導電体11を一定の速度Vで繊維状高分子材料10に対して平行に動かして、線状導電体11を螺旋状に巻き取ることで、アクチュエータ1を製造することができる。
ここで、相対標準偏差R、すなわち、ピッチ(I+D11)のバラツキを小さくするため、テンショナー21により、線状導電体11を一定の張力Fを掛けながら巻き取ることが好ましく、テンショナー21と繊維状高分子材料10との法線距離dは短くすることが好ましい。また、テンショナー21には、巻き取られる前の線状導電体11を導くガイド22が備え付けられて、ガイド22はテンショナー21と一体となって、同じ動線で移動することが好ましい。線状導電体11が接するガイド22と繊維状高分子材料10との法線距離を小さく一定にすることにより、線状導電体11の巻き付け位置(すなわち、交点O)が繊維状高分子材料10の繊維軸方向、及び繊維軸方向に対して垂直方向にぶれることを防いで、ピッチ(I+D11)のバラツキをより小さくすることができる。具体的には、ガイド22と繊維状高分子材料10との法線距離は0.1〜10mmであることが好ましい。
テンショナー21と繊維状高分子材料10との法線距離d、テンショナー21による線状導電体11への張力F、及び、線状導電体11と繊維状高分子材料10との成す角度θが、一定となるよう、線状導電体11が接するガイド22及びテンショナー21を電動ステージ(不図示)に固定し、繊維状高分子材料10を所定の回転速度nで回転させながら、電動ステージを一定の速度Vで繊維状高分子材料10に平行に動かして、線状導電体11を螺旋状に巻き取ることで、ピッチ(I+D11)のバラツキがより小さいアクチュエータ1を製造することができる。
アクチュエータ1の長さあたりの電気抵抗を好適な範囲とするため、繊維状高分子材料10の直径D10、線状導電体11の直径D11、及び線状導電体11のピッチ(I+D11)を適宜設計することができる。繊維状高分子材料10の直径D10が、例えば、0.1mm<D10≦1mmであるとき、線状導電体11の直径D11は、1μm≦D11≦1000μmが好ましく、5μm≦D11≦500μmがより好ましく、10μm≦D11≦100μmが特に好ましい。
繊維状高分子材料10の直径D10と、線状導電体11の直径D11との関係は、0.001≦D11/D10<2が好ましく、0.005≦D11/D10≦1.0がより好ましく、0.01≦D11/D10≦0.5が特に好ましい。
線状導電体11の直径D11と、線状導電体11の導電体間距離Iとの関係は、0.01≦I/D11≦10が好ましく、0.05≦I/D11≦5がより好ましく、0.1≦I/D11≦3が特に好ましい。
線状導電体11と繊維状高分子材料10との成す角度θは、0°<θ≦90°であり、30°≦θ≦90°が好ましく、45°≦θ≦75°がより好ましい。
線状導電体11が接するテンショナー21と繊維状高分子材料10との法線距離dは、0cm<d≦10cmが好ましく、0.1cm≦d≦6cmがより好ましく、0.5cm≦d≦4cmが特に好ましい。
テンショナー21による線状導電体11への張力Fは、例えば、線状導電体11の直径が30μmのとき、0mN<F≦2000mNが好ましく、10mN≦F≦1000mNがより好ましく、20mN≦F≦500mNが特に好ましい。
また、テンショナー21により線状導電体11に与えられる引っ張り応力Pは、0MPa<P≦700MPaが好ましく、3.5MPa≦P≦350MPaがより好ましく、7MPa≦P≦180MPaが特に好ましい。
繊維状高分子材料10の回転速度n及び電動ステージの速度Vは、繊維状高分子材料10の直径D10、線状導電体11の直径D11、及び線状導電体11の導電体間距離Iから設計できるものであるが、例えば、繊維状高分子材料10の回転速度nは、0rpm<V≦4000rpmであってもよく、10rpm≦V≦1000rpmであってもよく、50rpm≦V≦500rpmであってもよい。電動ステージの速度Vは、0mm/s<V≦100mm/sであってもよく、0.01mm/s≦V≦50mm/sであってもよく、0.05mm/s≦V≦20mm/sであってもよい。
繊維状高分子材料10に線状導電体11が螺旋状に巻かれ、接着固定されていることが好ましい。線状導電体11が巻き付けられた繊維状高分子材料10の表面に、接着剤を塗布し、乾燥・硬化させて線状導電体11を繊維状高分子材料の表面10上に固定してもよく、繊維状高分子材料10の表面に、予め接着剤を塗布し、その後、繊維状高分子材料10の表面の接着剤層の上に線状導電体11を巻き付けて、乾燥・硬化させて線状導電体11を繊維状高分子材料10の表面上に固定してもよい。
繊維状高分子材料10に線状導電体11が螺旋状に巻かれ、接着固定されている態様は、線状導電体11が接着剤の樹脂硬化物に完全に被覆されていてもよく、線状導電体11の螺旋構造の隣接する隙間に接着剤の樹脂硬化物が充填され、線状導電体11の一部が露出されていてもよい。
繊維状高分子材料10に線状導電体11が螺旋状に巻かれ、接着固定されていることにより、線状導電体11の、繊維状高分子材料10の表面上の固定位置がずれることを防止し、相対標準偏差Rがアクチュエータ1の製造後、実装後においても維持されやすい。
以下、具体的実施例により、本発明についてより詳細に説明する。ただし、本発明は、以下に示す実施例に、何ら限定されるものではない。
[アクチュエータの電気抵抗測定]
得られたアクチュエータ2.5cmを水平に弛みが生じないように張って固定し,その両端に直流電源(テクトロニクス社製ソースメーター2612)を接続し,1Vの電圧を印加した時の抵抗値を測定した。
[線状導電体の螺旋構造のピッチ(I+D11)の相対標準偏差Rの評価]
線状導電体11の螺旋構造のピッチ(I+D11)を、連続する180単位の間で測定し、次式(1)〜(3)から、相対標準偏差R(%)を求めた。
=Σ(I+D11)/180 ・・・(1)
σ=√{1/180×Σ(I+D11−I} ・・・(2)
=σ/I×100 ・・・(3)
[加熱溶断評価]
得られたアクチュエータ2.5cmを水平に弛みが生じないように張って固定し,両末端間に6Vの直流電圧(電源としてテクトロニクス社製ソースメーター2612を使用した。)を10秒間印加し続け、繊維状高分子材料の溶断が生じるか否かを観察した。10秒後まで溶断しなかった場合を「溶断なし」、直流電圧を10秒間印加する前までに溶断した場合を「溶断あり」とした。
[実施例1]
ナイロン66(ガラス転移温度:47℃、引張弾性率:2.9×10MPa)からなる糸(東レモノフィラメント製、直径0.5mm)を準備した。この糸を1mとり、一端に、環状の金具を介して260gの錘を接続した。また、他方の一端をモーターに接続した。錘の自重により、糸が重力方向に延びるように張り、環状の金具に金属棒を通すことにより、錘を接続した糸の一端が上下方向にのみ自由に動くようにし、回転方向の動きを拘束した。この時、糸に印加される引張応力は12.98MPaであり、糸の引張弾性率のおよそ4.5×10−3倍とした。そして、モーターを400rpmで500回転まで作動させた。この糸を、両端を固定して捻りが戻らないようにしたうえで、180℃無調湿の環境下に30分保管し、残存応力緩和処理を行った。この捻りを施した糸を繊維状高分子材料とした。
繊維状高分子材料の表面にタングステンワイヤ(製品名:TWG−CS、メーカー名:(株)トクサイ、直径:30μm)を、線状導電体であるタングステンワイヤの螺旋構造の隣接するタングステンワイヤ同士の隙間間隔が30μmとなるように巻き付けた。タングステンワイヤの巻付け位置を交点としてタングステンワイヤと繊維状高分子材料との成す角度θが50°、テンショナー21と繊維状高分子材料との法線距離dを4cmとなるように配置し,また、繊維状高分子材料から法線距離で3mm離れた位置でタングステンワイヤが導かれるようにガイドを設けた。繊維状高分子材料を200rpmで回転させた。タングステンワイヤが接するガイドを電動ステージに固定し,電動ステージを0.2mm/sで繊維状高分子材料に平行に動かして一定の速度でタングステンワイヤを螺旋状に巻き取った。このとき、テンショナーによるタングステンワイヤへの張力Fは260mN/30μmであった。タングステンワイヤが巻き付けられた繊維状高分子材料の表面に、硬化性の接着剤(東亜合成製、アロンアルフア(登録商標))を塗布し、常法により硬化させてタングステンワイヤを繊維状高分子材料上に固定し、実施例1のアクチュエータを得た。電気抵抗は38.3Ω/2.5cm、相対標準偏差Rは、6.3%であった。加熱溶断の評価を行ったところ、「溶断なし」であった。評価結果を表1に示す。
[実施例2]
テンショナーによるワイヤへの張力を150mN/30μmとした以外は、実施例1と同様にしてアクチュエータを得た。電気抵抗は37.7Ω/2.5cm、相対標準偏差Rは5.1%であった。評価結果を表1に示す。
[実施例3]
テンショナーによるワイヤへの張力を150mN/30μmとし、ワイヤと繊維状高分子材料との成す角度を90°とした以外は、実施例1と同様にしてアクチュエータを得た。電気抵抗は38.2Ω/2.5cm、相対標準偏差Rは9.0%であった。評価結果を表1に示す。
[比較例1]
ワイヤと繊維状高分子材料との成す角度を90°とした以外は、実施例1と同様にしてアクチュエータを得た。電気抵抗は39.1Ω/2.5cm、相対標準偏差Rは11.5%であった。評価結果を表1に示す。
[実施例4]
テンショナーによるワイヤへの張力を40mN/30μmとした以外は、実施例1と同様にしてアクチュエータを得た。電気抵抗は42.5Ω/2.5cm、相対標準偏差Rは9.9%であった。評価結果を表1に示す。
[比較例2]
テンショナーによるワイヤへの張力を40mN/30μmとし、ワイヤと繊維状高分子材料との成す角度を90°とした以外は、実施例1と同様にしてアクチュエータを得た。電気抵抗は52.5Ω/2.5cm、相対標準偏差Rは15.2%であった。評価結果を表1に示す。
Figure 0006867252
相対標準偏差Rが10%以下である実施例1〜4は、相対標準偏差R、すなわち、ピッチ(I+D11)のバラツキが小さいので、アクチュエータの局所的不均一な温度上昇を防ぎ、繊維状高分子材料の溶融による断裂、すなわち、アクチュエータの過熱溶断を防ぎ、アクチュエータとしての動作の不具合を解消し、耐久性を向上させることができる。
本発明のアクチュエータは、電熱動作を可能にする非電気化学アクチュエータとして、様々な物品の動力化の用途においても、使用することができる。
1・・・アクチュエータ、10・・・繊維状高分子材料、11・・・線状導電体、 I・・・線状導電体の螺旋構造の隣接する線状導電体同士の隙間間隔、D10・・・繊維状高分子材料の直径、D11・・・線状導電体の直径、 θ・・・タングステンワイヤと繊維状高分子材料との成す角度(ワイヤ角度)、d・・・テンショナーと繊維状高分子材料との法線距離、F・・・テンショナーによるワイヤへの張力(ワイヤ張力)、21・・・テンショナー、22・・・線状導電体が接するガイド

Claims (2)

  1. 繊維状高分子材料に線状導電体が螺旋状に所定の隙間を設けて巻かれ、加熱により駆動するアクチュエータであって、
    前記線状導電体の螺旋構造のピッチの平均Iと、前記ピッチの標準偏差σとの関係が、σ/I×100≦10で表されるアクチュエータ。
  2. 前記繊維状高分子材料に前記線状導電体が螺旋状に巻かれ、接着固定されている、請求項1に記載のアクチュエータ。
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