本発明は、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせ(本願で定義される)に対するアミノ酸配列、ならびに1もしくはそれより多くのかかるアミノ酸配列を含むもしくは実質的に該アミノ酸配列からなる、化合物または構築物、特にタンパク質およびポリペプチド(本願では、それぞれ"本発明のアミノ酸配列"、"本発明の化合物"および"本発明のポリペプチド"とも呼ぶ)に関する。
更に本願に記載されるように、好ましくは、本発明のアミノ酸配列は、免疫グロブリン単一可変ドメイン類("ISV's")である。免疫グロブリン単一可変ドメインは、アミノ酸配列であって:
− 免疫グロブリンフォールドを含むか、または好適な条件(例えば生理学的条件)下で免疫グロブリンフォールドを形成可能であり(すなわち、フォールディングによって)、すなわちこうして免疫グロブリン可変ドメイン(例えばVH、VLまたはVHHドメインなど)を形成するアミノ酸配列;および
− 機能的な抗原結合活性を含む免疫グロブリン可変ドメインを形成する(またはかかる好適な条件下で該免疫グロブリン可変ドメインを形成できる)アミノ酸配列(機能的な抗原結合部位の形成に他の免疫グロブリン可変ドメインとの相互作用(例えばVH-VL相互作用)を必要としないという意味で)である。
ISV'sである本発明のアミノ酸配列は、また、本願では、"本発明のISV's"とも呼ばれる。本発明で使用するのに適した免疫グロブリン単一可変ドメインの幾つかの好ましい例は、本願の更なる記載から明らかになり、かつ例えばVHH'sおよび/または(他の)ナノボディ類(Nanobodies)(好ましい)、例えばヒト化VHH'sまたはラクダ化(camelized)VH's、例えばラクダ化ヒトVH、dAb'sおよび(単一)ドメイン抗体を含む。
本発明は、また、かかるアミノ酸配列およびポリペプチドをコードする核酸(本願では、"本発明の核酸"または"本発明のヌクレオチド配列"とも呼ばれる);かかるアミノ酸配列およびポリペプチドの製造方法;かかるアミノ酸配列またはポリペプチドを発現するまたは発現できる宿主細胞;かかるアミノ酸配列、ポリペプチド、核酸および/または宿主細胞を含む組成物、特に医薬組成物;ならびにかかるアミノ酸配列もしくはポリペプチド、核酸、宿主細胞および/または組成物を、特に予防目的、治療目的もしくは診断目的のために、例えば本願で述べられる予防目的、治療目的もしくは診断目的のために用いる使用に関する。
本発明の他の態様、実施形態、利点および用途は、本願の更なる記載から明らかになる。幾つかの文献は、本願明細書の文書全体を通じて引用されている。本願で引用される文献(あらゆる特許、特許出願、科学文献、製造元の仕様書、説明書などを含む)のそれぞれは、上述あるいは後述にかかわらず、参照をもってその全体が本願に開示されたものとする。本願では、本発明が、先行発明のせいでかかる開示に先行する権利が与えられないことを認めるものとして解釈されるべきではない。
インターロイキン−17A(IL-17Aは、文献ではIL-17とも呼ばれる)は、T細胞由来の炎症誘発性分子であり、前記分子は、上皮細胞、内皮細胞および線維芽細胞を刺激して、IL-6、IL-8、G-CSFおよびMCP-1を含む他の炎症性サイトカインおよびケモカインを産生させる[Yao, Z. et al., J. Immunol., 122 (12): 5483-5486 (1995); Yao, Z. et al.,Immunity, 3 (6) : 811-821 (1995); Fossiez, F., et al., J. Exp. Med., 183 (6): 2593-2603 (1996); Kennedy, J. , et al. , J. Interferon Cytokine Res. , 16 (8): 611-7 (1996); Cai, X. Y. , et al., Immunol. Lett, 62 (1) : 51-8 (1998) ; Jovanovic, D. V. , et al. , J. Immunol., 160 (7): 3513-21 (1998); Laan, M. , et al., J. Immunol.. 162 (4) : 2347-52 (1999); Linden, A. , et al. , Eur Respir J, 15 (5): 973-7 (2000);およびAggarwal, S. and Gurney, A. L., J Leukoc Biol, 71 (1) : 1-8 (2002)を参照のこと]。IL-17Aは、また、TNF-αおよびIL-1βを含む他のサイトカインと相乗作用を示して、ケモカイン発現を更に誘発する(Chabaud, M. , et al., J. Immunol. 161 (1) : 409-14 (1998))。IL-17Aは、様々な種類の細胞に対して多面的な生物学的活性を示す。IL-17Aは、また、ICAM-1表面発現、T細胞の増殖ならびにCD34+ヒト前駆細胞の成長および該細胞の好中球への分化を誘発する能力を有する。IL-17Aは、また、骨代謝に関与しており、かつリウマチ様関節炎および骨インプラントの緩みなどの、活性化されたT細胞の存在およびTNF−α産生に特徴付けられる病理学的状態において重要な役割を担うと提唱されていた(Van Bezooijen et al., J. Bone Miner. Res., 14: 1513-1521[1999])。リウマチ様関節炎患者由来の滑液組織の活性化されたT細胞は、正常な個体または変形性関節症患者由来のものよりも多量のIL-17Aを分泌することが判明した(Chabaud et al., Arthritis Rheum., 42: 963-970 [1999])。この炎症誘発性サイトカインは、リウマチ様関節炎における滑液炎症に能動的に寄与することが提唱されている。その炎症誘発性の役割とは別に、IL-17Aは、更に他のメカニズムによりリウマチ様関節炎の病理に寄与するとみられている。例えば、IL-17Aは、骨芽細胞における破骨細胞分化因子(ODF)の発現を誘発することが示されている(Kotake et al., J. Clin. Invest., 103: 1345-1352 [1999])。ODFは、前駆細胞の、骨吸収に関与する細胞である破骨細胞への分化を刺激する。IL-17Aのレベルは、リウマチ様関節炎患者の滑液中で大きく高められるので、IL-17Aに誘発される破骨細胞形成が、リウマチ様関節炎における骨吸収に決定的な役割を担うと思われる。IL-17Aは、また、ある特定の他の自己免疫疾患、例えば多発性硬化症(Matusevicius et al., Mult. Scler., 5: 101-104 (1999); Kurasawa, K. , et al., Arthritis Rheu 43 (li) : 2455-63 (2000))および乾癬(Teunissen, M. B. , et al. , J Invest Dermatol 1 11 (4): 645-9 (1998) ; Albanesi, C., et al., J Invest Dermatol 115 (1) : 81-7 (2000); and Homey, B., etal., J. Immunol. 164 (12 : 6621-32 (2000))において重要な役割を担うと考えられている。
IL-17Aは、更に、細胞内シグナル伝達によって、ヒトマクロファージにおいてCa2+流入と[cAMP]の低下を刺激することが示された(Jovanovic et al., J. Immunol., 160: 3513[1998])。IL-17Aは、線維芽細胞においてNF-KBの活性化を誘発する[Yao et al., Immunity, 3:811(1995), Jovanovic et al., 前出]一方で、IL-17Aは、マクロファーにおいてはNF-κBおよびマイトジェン活性化プロテインキナーゼの活性化を誘発する(Shalom-Barek et al., J. Biol. Chem., 273: 27467 [1998])。更に、IL-17Aは、また、骨と軟骨の成長に関与する哺乳類サイトカイン様因子7と配列類似性を分かつ。
インターロイキン17Aは、現在、サイトカインの新たなファミリーのプロトタイプメンバーとして認識されている(Gaffen, 2009 Nature Review Immunology 9:556-567によるレビューを参照のこと)。ヒトおよび他の脊椎動物のゲノムの大規模配列決定により、IL-17Aに明らかに関連したタンパク質をコードする追加の遺伝子の存在が明らかになり、こうして新規のサイトカインのファミリーを定義づけている。ヒトおよびマウスには、IL-17B、IL-17C、IL-17D、IL-17EおよびIL-17Fを含む少なくとも6つのIL-17ファミリーのメンバーと、6つの関連受容体であるIL-17RA、IL-17RB、IL-17RC(IL-17 RLとしても知られている)、IL-17RDおよびIL-17RF(Gaffenの同書より)がある。かかるIL-17の1つのメンバー(IL-17Fと呼ばれる)は、ヒトIL-17受容体(IL-17R)に結合することが裏付けられている(Yao et al., Cytokine, 9 (11): 794-800 (1997))。初期の特性決定により、IL-17Aと同様に、これらの新たに同定された分子の幾つかは、免疫機能を調節する能力を有すると提唱されている。これらの因子の幾つかについて同定された潜在的な炎症作用とヒトの多くの疾患との浮上した関与により、これらのタンパク質が、炎症プロセスに多大な役割を有することがあり、かつ治療介入のための機会を提供しうると提唱されている。
ヒトIL-17Fをコードする遺伝子は、IL-17Aをコードする遺伝子の隣に位置している(Hymowitz, S. G., et al., Embo J, 20 (19): 5332-41 (2001))。IL-17AとIL-17Fは、約50%のアミノ酸同一性を分かつものであるが、一方で、IL-17ファミリーの他のメンバーは、15〜27%といったより限られたアミノ酸同一性を分かつものであり、そのことは、IL-17AとIL-17Fとが、IL-17ファミリー内で異なるサブグループを形成していることを示唆している(Starnes et al., J Immunol, 167 (8): 4137-40 (2001); Aggarwal and Gurney J. Leukoc Biol, 71 (1) : 1-8 (2002))。IL-17Fは、IL-17Aと同様の生物学的作用を有すると思われ、かつ広範な様々な細胞からのIL-6、IL-8およびG-CSFの産生を促進することができる。IL-17Aと同様に、IL-17Fは、軟骨基質放出を誘発でき、かつ新たな軟骨基質合成を阻害しうる(2002年11月28日に公開されたUS-2002-0177188-A1を参照のこと)。このように、IL-17Aと同様に、IL-17Fは、炎症性疾患の病理の潜在的原因となりうる。
最近では、IL-17AとIL-17Fの両方が、インターロイキン23(IL-23)の作用によりT細胞中で誘導されることが観察されている(Aggarwal et al., J. Biol. Chem., 278 (3): 1910-4 (2003))。IL-17AとIL-17Fとが同様に染色体局在性と大きな配列類似性を分かつという考察と並んで、IL-17AとIL-17Fが、特定の刺激に関して同じ細胞集団で誘導されると思われるという考察は、IL-17AとIL-17Fとの共役(2つのジスルフィド結合を介した)ヘテロダイマー(本願ではIL-17A/Fと呼ぶ)から構成される新規のヒトサイトカインの同定をもたらした(WO05/010044、Wright et al., J. Biol. Chem., 282: 13447 (2007);Kawaguchi et al., J. Allergy Clin. Immunol., 114: 1265 (2004);およびKolls, JK et al., Immunity, 21: 467 (2004)も参照のこと)。
本発明のアミノ酸配列、ポリペプチドおよび組成物は、一般に、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせが、IL-17RAおよび/またはIL-17RC複合体へと結合することを調節(modulate)する、特に阻害および/または抑制するために使用でき、特にIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせが、IL-17RAおよび/またはIL-17RC複合体へと結合することによって媒介されるシグナル伝達を阻害もしくは抑制するために使用でき、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせが、IL-17RAおよび/またはIL-17RC複合体へと結合することが関与する生物学的経路を調節するために使用でき、かつ/またはかかるシグナル伝達もしくはこれらの経路と関連する生物学的メカニズム、生物学的応答および生物学的効果を調節するために使用できる。IL-17受容体複合体の化学量論は明確には決定されていないが、IL-17A、IL-17FおよびIL-17A/Fのシグナルは、IL-17RAおよび/またはIL-17RCのダイマーおよび/またはトライマーを介したものであると考えられる(Gaffenの同書)。
本発明のアミノ酸配列、ポリペプチドおよび組成物自体は、免疫関連の疾病および疾患(本願では、"本発明の免疫関連の疾病および疾患"と呼ぶ)の予防および治療(本願で定義される)のために使用できる。一般に、前記の"本発明の免疫関連の疾病および疾患"は、予防および/または治療できる疾病および疾患であって、それを必要とする対象(すなわち、該疾病もしくは疾患を有するか、または少なくとも1つのその徴候を有する、および/または前記疾病もしくは疾患を誘引するもしくは発生する恐れのある対象)へと、本発明のポリペプチドもしくは組成物のいずれか(および特にその製剤学的に有効な量)および/またはIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対して活性な公知の有効成分のまたはIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせが関与する生物学的経路もしくは生物学的メカニズムのポリペプチドもしくは組成物のいずれか(および特にその製剤学的に有効な量)を好適に投与することによって予防および/または治療できる疾病および疾患として定義できる。かかる本発明の免疫関連の疾病および疾患の例は、本願の開示に基づき、当業者には明らかであり、例えば前記の例には、以下の疾病および疾患:全身性エリテマトーデス、リウマチ様関節炎、変形性関節症、若年性慢性関節炎、脊椎関節症、全身性硬化症、突発性炎症性筋疾患、シェーグレン症候群、全身性血管炎、サルコイドーシス、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性血小板減少症、甲状腺炎、糖尿病、免疫介在性腎疾患、中枢神経系および末梢神経系の脱髄疾患、例えば多発性硬化症、突発性脱髄性多発根神経炎もしくはギラン・バレー症候群、および慢性炎症性脱髄性多発根神経炎、肝胆道系疾患、例えば感染性自己免疫性慢性活動性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、肉芽腫性肝炎、および硬化性胆管炎、炎症性腸疾患、グルテン過敏性腸疾患、およびウィップル病、自己免疫性もしくは免疫介在性の皮膚病、例えば水疱性皮膚病、多形性紅斑および接触皮膚炎、乾癬、アレルギー疾患、例えば喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、食物過敏症および蕁麻疹、肺の免疫学的疾患、例えば好酸球性肺炎、突発性肺線維症および過敏性肺炎、移植関連疾患、例えば移植片拒絶および移植片対宿主病が含まれる。
特に、本発明のアミノ酸配列、ポリペプチドおよび組成物は、本発明の免疫関連の疾病および疾患であって、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせによって媒介される過剰なおよび/または不所望なシグナル伝達によって特徴付けられる、またはIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせが関与している経路によって特徴付けられる疾病および疾患の予防および治療のために使用できる。かかる本発明の免疫関連の疾病および疾患の例は、ここでも、本願の開示に基づき当業者には明らかである。
このように、それらに制限されることなく、本発明のアミノ酸配列およびポリペプチドは、例えば、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに媒介されるシグナル伝達、例えば前記引用の先行技術に挙げられるシグナル伝達を調節できる有効成分で現在予防もしくは治療される全ての疾病および疾患を予防および/または治療するために使用できる。また、本発明のポリペプチドは、かかる有効成分での治療が現在開発されているか、提案されたものか、または将来的に提案もしくは開発されるであろうあらゆる疾病および疾患を予防および/または治療するために使用できると考えられる。更に、本願に更に記載されるそれらの好ましい特性のため、本発明のポリペプチドは、これらの公知の有効成分が使用されているかまたは該有効成分が提案されているかもしくは開発されているものとは他の疾病および疾患の予防および治療のために使用されうること、および/または本発明のポリペプチドが、本願に記載の前記の疾病および疾患を治療するための新たな方法およびレジメンを提供しうることが考えられる。
本発明のアミノ酸配列およびポリペプチドの他の適用および使用は、本願の更なる開示から当業者には明らかになる。
一般に、本発明の課題は、前記の本発明の免疫関連の疾病および疾患ならびに本願に挙げられる更なる疾病および疾患の診断、予防および/または治療において使用できる薬理学的活性剤ならびに前記剤を含む組成物を提供することと、かかる剤および組成物の投与および/または使用を伴うかかる疾病および疾患の診断、予防および/または治療のための方法を提供することである。
特に、本発明の課題は、当該技術分野において現在使用され、かつ/または知られている剤、組成物および/または方法と比較してある一定の利点を有するかかる薬理学的活性剤、組成物および/または方法を提供することである。これらの利点は、以下の更なる記載から明らかになる。
より具体的に、本発明の課題は、前記の本発明の免疫関連の疾病および疾患ならびに本願に挙げられる更なる疾病および疾患の診断、予防および/または治療のために薬理学的活性剤ならびに前記剤を含む組成物として使用できる治療用タンパク質を提供することと、かかる治療用タンパク質および組成物の投与および/または使用を伴うかかる疾病および疾患の診断、予防および/または治療のための方法を提供することである。
従って、本発明の特定の課題は、(本願で定義される)IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する、特に温血動物由来のIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する、より具体的に哺乳動物由来のIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する、殊にヒトのIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するアミノ酸配列を提供することと、少なくとも1つのかかるアミノ酸配列を含むもしくは実質的に該アミノ酸配列からなるタンパク質およびポリペプチドを提供することである。
特に、本発明の特定の課題は、かかるアミノ酸配列およびかかるタンパク質および/またはポリペプチドであって、温血動物における、特に哺乳動物における、より具体的にはヒトにおける予防的、治療的および/または診断的な使用のために適したアミノ酸配列およびかかるタンパク質および/またはポリペプチドを提供することである。
より具体的には、本発明の特定の課題は、かかるアミノ酸配列およびかかるタンパク質および/またはポリペプチドであって、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせと関連する、および/またはIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせによって媒介される、温血動物における、特に哺乳動物における、より具体的にはヒトにおける、1もしくはそれより多くの疾病、疾患もしくは状態(例えば本願に挙げられる疾病、疾患および状態)の予防、治療、緩和および/または診断のために使用できるアミノ酸配列およびかかるタンパク質および/またはポリペプチドを提供することである。
また、本発明の特定の課題は、かかるアミノ酸配列およびかかるタンパク質および/またはポリペプチドであって、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせと関連する、および/またはそれらによって媒介される、温血動物における、特に哺乳動物における、より具体的にはヒトにおける、1もしくはそれより多くの疾病、疾患もしくは状態(例えば本願に挙げられる疾病、疾患および状態)の予防および/または治療のための医薬組成物または獣医用組成物の製造において使用できるアミノ酸配列およびかかるタンパク質および/またはポリペプチドを提供することである。
本発明においては、一般に、前記課題は、本願に記載されるアミノ酸配列、タンパク質、ポリペプチドおよび組成物の使用によって解決される。上述のように、本発明で使用されるアミノ酸配列は、好ましくは、本願に記載される免疫グロブリン単一可変ドメインまたは"ISV's"であり、本発明で使用されるタンパク質およびポリペプチドは、好ましくは、1もしくはそれより多くのかかる免疫グロブリン単一可変ドメインを含むタンパク質およびポリペプチドである。
一般に、本発明は、(本願で定義される)IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する、および/または(本願で定義される)IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに特異的に結合するアミノ酸配列(および好ましくはISV's)、ならびに少なくとも1つのかかるアミノ酸配列を含む化合物および構築物、特にタンパク質およびポリペプチドを提供する。
より具体的には、本発明は、本願に定義される親和性(更に本願に記載されるように、KD値(実際のまたは見掛けの)、KA値(実際のまたは見掛けの)、kon速度および/またはkoff速度として、または代わりにIC50値として好適に測定および/または表現される)でIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに結合できるアミノ酸配列、ならびに少なくとも1つのかかるアミノ酸配列を含む化合物および構築物、特にタンパク質およびポリペプチドを提供する。
特に、本発明のアミノ酸配列およびポリペプチドは、好ましくは、以下のものである:
− IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対して、10-5〜10-12モル/リットルもしくはそれ未満の、例えば10-5〜10-15モル/リットルの、好ましくは10-7〜10-12モル/リットルもしくはそれ未満の、例えば10-7〜10-15モル/リットルの、より好ましくは10-8〜10-12モル/リットルまたは10-8〜10-15モル/リットルの解離定数(KD)で(すなわち105〜1012モル/リットルもしくはそれより高い、例えば105〜1015モル/リットルの、好ましくは107〜1012モル/リットルもしくはそれより高い、例えば107〜1015モル/リットルの、より好ましくは108〜1012モル/リットルまたは108〜1015モル/リットルの結合定数(KA)で)結合するポリペプチド;および/または
− IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対して、102M-1s-1〜約107M-1s-1の、好ましくは103M-1s-1〜107M-1s-1の、より好ましくは104M-1s-1〜107M-1s-1の、例えば105M-1s-1〜107M-1s-1のkon速度で結合するポリペプチド;および/または
− IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対して、1s-1(t1/2=0.69s)〜10-6s-1(複数日のt1/2を有するほぼ不可逆的な複合体の場合)の、好ましくは10-2s-1〜10-6s-1の、より好ましくは10-3s-1〜10-6s-1の、例えば10-4s-1〜10-6s-1のkoff速度で結合するポリペプチド。
好ましくは、本発明の一価のアミノ酸配列(または本発明の1つだけのアミノ酸配列を含むポリペプチド)は、好ましくは、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対して、500nM未満の、好ましくは200nM未満の、より好ましくは10nMもしくは1nM未満の、例えば500pM未満の親和性で結合するものである。
前記の本発明のアミノ酸配列もしくはポリペプチドが、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに結合するのに好ましい幾つかのIC50値は、本願の更なる記載と実施例から明らかになる。
本願で使用される場合に、"特異的に結合しうる"および"特異的に結合する"は同義で使用され、それぞれ示される実体に対して特異的に結合する能力を指すことを表す。
IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに結合するためには、本発明のアミノ酸配列は、通常は、そのアミノ酸配列内に、1もしくはそれより多くのアミノ酸残基または1もしくはそれより多くのアミノ酸残基の区間(stretch)を含み(すなわち、各"区間"は、互いに隣接したまたは互いに近傍にある2もしくはそれより多くのアミノ酸残基を含む、すなわちアミノ酸配列の一次構造もしくは三次構造において)、それらを介して本発明のアミノ酸配列は、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに結合でき、こうして前記アミノ酸残基またはアミノ酸残基の区間は、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに結合するための"部位"を形成する(本願では"抗原結合部位"とも呼ばれる)。
本発明によって提供されるアミノ酸配列は、好ましくは、実質的に単離された形態(本願で定義される)で提供されるか、または前記配列は、本発明のタンパク質もしくはポリペプチドの部分(本願で定義される)を形成し、前記部分は、1もしくはそれより多くの本発明のアミノ酸配列を含むかもしくは実質的に前記配列からなってよく、かつ任意に更に1もしくはそれより多くの更なるアミノ酸配列を含んでよい(全ては、任意に1もしくはそれより多くの好適なリンカーを介して結合される)。例えば、制限されることなく、本発明の1もしくはそれより多くのアミノ酸配列は、かかるタンパク質またはポリペプチドにおける結合単位として使用されることができ、前記タンパク質またはポリペプチドは、任意に、それぞれ全ては本願に記載される、一価の、多価のもしくは多重特異性の本発明のポリペプチドを提供するように、(IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する)結合単位としてはたらきうる1もしくはそれより多くの更なるアミノ酸配列を有してよい。かかるタンパク質またはポリペプチドは、実質的に単離された形態(本願に定義される)であってもよい。
本発明のアミノ酸配列およびポリペプチド自体は、好ましくは実質的に、ジスルフィド架橋を介して如何なる他のアミノ酸配列またはアミノ酸鎖に結合されていない(が、1もしくはそれより多くの分子内ジスルフィド架橋を含んでも含まなくてもよい)単独のアミノ酸鎖からなる。例えば、ナノボディ(本願に記載される)は、時として、ジスルフィド架橋を、CDR3とCDR1もしくはFR2との間に有することがあることが知られている。しかしながら、本発明の1もしくはそれより多くのアミノ酸配列は、互いに結合されていてよく、かつ/または他のアミノ酸配列(例えばジスルフィド架橋を介して)に結合されていてよく、こうして本発明において有用でありうるペプチド構築物が提供される(例えば、Fab'フラグメント、F(ab')2フラグメント、ScFv構築物、"ダイアボディ(diabodies)"および他の多重特異性構築物)。例えば、Holliger and Hudson, Nat Biotechnol. 2005 Sep;23(9):1126-36のレビューが参照される。
一般に、本発明のアミノ酸配列(または該アミノ酸配列を含む化合物、構築物もしくはポリペプチド)が、対象に(例えば本願に記載される治療目的および/または診断目的のために)投与するために意図される場合に、それは、好ましくは、前記対象で天然に存在しないアミノ酸配列であるか、またはそれが前記対象で天然に存在する場合には、実質的に単離された形態(本願に定義される)であるかのいずれかである。
また、当業者には、医薬用途のためには、本発明のアミノ酸配列(ならびに前記配列を含む化合物、構築物およびポリペプチド)は、好ましくは、ヒトのIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するものであるが、一方で、獣医目的のためには、本発明のアミノ酸配列およびポリペプチドは、好ましくは、治療されるべき種由来のIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するものであるか、または治療されるべき種由来のIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせと少なくとも交差反応性であることは明らかである。
更に、本発明のアミノ酸配列は、任意に、かつIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する結合のための少なくとも1つの結合部位に加えて、他の抗原、タンパク質またはターゲットに対する結合のための1もしくはそれより多くの更なる結合部位を含む。
本願の発明の詳細な説明および特許請求の範囲において、以下の用語は、以下の通り定義される:
A) 04G01様配列:"04G01様配列"、"04G01様ISV"または"04G01様構造ブロック"は、ISV(本願に記載される)として定義され、前記ISVは以下を含む:
a) (i)アミノ酸配列IHVMGもしくは(ii)アミノ酸配列IHVMGと3、2もしくは1個のアミノ酸相違(本願で定義される)しか有さないアミノ酸配列のいずれかを含むもしくは実質的にいずれかからなるCDR1;および/または
b) (i)アミノ酸配列LIFSGGSADYADSVKGもしくは(ii)アミノ酸配列LIFSGGSADYADSVKGと少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、例えば少なくとも90%のもしくは95%を上回る配列同一性を有するアミノ酸配列もしくは(iii)アミノ酸配列LIFSGGSADYADSVKGと7、6、5、4、3、2もしくは1個のアミノ酸相違(本願で定義される)しか有さないアミノ酸配列のいずれかを含むもしくは実質的にいずれかからなるCDR2;および/または
c) (i)アミノ酸配列EIGYYSGGTYYSSEAHもしくは(ii)アミノ酸配列EIGYYSGGTYYSSEAHと少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、例えば少なくとも90%のもしくは95%を上回る配列同一性を有するアミノ酸配列もしくは(iii)アミノ酸配列EIGYYSGGTYYSSEAHと7、6、5、4、3、2もしくは1個のアミノ酸相違(本願で定義される)しか有さないアミノ酸配列のいずれかを含むもしくは実質的にいずれかからなるCDR3
そこでは、かかるISV中に存在するフレームワーク配列は、更に本願に記載される通りであり、かつCDR1、CDR2およびCDR3は、好ましくは、04G01様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、04G01様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満のIC50で0.3μg/mlのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または04G01様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、250nM未満の、より好ましくは200nM未満の、150nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、60nM未満の、50nM未満のもしくは40nM未満のまたは更により好ましくは35nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
好ましくは、かかる04G01様配列において、CDR1およびCDR2は、それぞれa)およびb)に定義される通りであるか、またはCDR1およびCDR3は、それぞれa)およびc)に定義される通りであるか、またはCDR2およびCDR3は、それぞれb)およびc)に定義される通りである。より好ましくは、かかる04G01様配列において、CDR1、CDR2およびCDR3は、全て、それぞれa)、b)およびc)に定義される通りである。ここでも、かかる04G01様配列において、CDR1、CDR2およびCDR3は、好ましくは、04G01様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、04G01様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満のIC50で0.3μg/mlのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または04G01様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、250nM未満の、より好ましくは200nM未満の、150nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、60nM未満の、50nM未満のもしくは40nM未満のまたは更により好ましくは35nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
例えば、04G01様配列において:CDR1は、アミノ酸配列IHVMG(CDR2およびCDR3は、それぞれb)およびc)に定義される通りである)を含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよく、および/またはCDR2は、アミノ酸配列LIFSGGSADYADSVKG(CDR1およびCDR3は、それぞれa)およびc)に定義される通りである)を含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよく、および/またはCDR3は、アミノ酸配列EIGYYSGGTYYSSEAH(CDR1およびCDR2は、それぞれa)およびb)に定義される通りである)を含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよい。特に、04G01様配列がこの態様によるものである場合に:CDR1は、アミノ酸配列IHVMGを含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよく、かつCDR2は、アミノ酸配列LIFSGGSADYADSVKG(CDR3は、前記のc)に定義される通りである)を含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよく、および/またはCDR1は、アミノ酸配列IHVMGを含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよく、かつCDR3は、アミノ酸配列EIGYYSGGTYYSSEAH(CDR2は、前記のb)に定義される通りである)を含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよく、および/またはCDR2は、アミノ酸配列LIFSGGSADYADSVKGを含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよく、かつCDR3は、アミノ酸配列EIGYYSGGTYYSSEAH(CDR1は、前記のa)に定義される通りである)を含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよい。ここでも、かかる04G01様配列において、CDR1、CDR2およびCDR3は、好ましくは、04G01様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、04G01様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満のIC50で0.3μg/mlのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または04G01様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、250nM未満の、より好ましくは200nM未満の、150nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、60nM未満の、50nM未満のもしくは40nM未満のまたは更により好ましくは35nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
特定の好ましい一態様においては、"04G01様配列"、"04G01様ISV"または"04G01様構造ブロック"は、ISVであり、前記ISVは以下を含む:
d) (i)アミノ酸配列IHVMGもしくは(ii)アミノ酸配列IHVMGと3、2もしくは1個のアミノ酸相違(本願で定義される)しか有さないアミノ酸配列のいずれかであるCDR1;および/または
e) (i)アミノ酸配列LIFSGGSADYADSVKGもしくは(ii)アミノ酸配列LIFSGGSADYADSVKGと少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、例えば少なくとも90%のもしくは95%を上回る配列同一性を有するアミノ酸配列もしくは(iii)アミノ酸配列LIFSGGSADYADSVKGと7、6、5、4、3、2もしくは1個のアミノ酸相違(本願で定義される)しか有さないアミノ酸配列のいずれかであるCDR2;および/または
f) (i)アミノ酸配列EIGYYSGGTYYSSEAHもしくは(ii)アミノ酸配列EIGYYSGGTYYSSEAHと少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、例えば少なくとも90%のもしくは95%を上回る配列同一性を有するアミノ酸配列もしくは(iii)アミノ酸配列EIGYYSGGTYYSSEAHと7、6、5、4、3、2もしくは1個のアミノ酸相違(本願で定義される)しか有さないアミノ酸配列のいずれかであるCDR3
そこでは、かかるISV中に存在するフレームワーク配列は、更に本願に記載される通りであり、かつCDR1、CDR2およびCDR3は、好ましくは、04G01様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、04G01様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満のIC50で0.3μg/mlのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または04G01様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、250nM未満の、より好ましくは200nM未満の、150nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、60nM未満の、50nM未満のもしくは40nM未満のまたは更により好ましくは35nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
好ましくは、04G01様配列において、この特に好ましい態様によれば、CDR1およびCDR2は、それぞれd)およびe)に定義される通りであるか、またはCDR1およびCDR3は、それぞれd)およびf)に定義される通りであるか、またはCDR2およびCDR3は、それぞれe)およびf)に定義される通りである。より好ましくは、かかる04G01様配列において、CDR1、CDR2およびCDR3は、全て、それぞれd)、e)およびf)に定義される通りである。ここでも、かかる04G01様配列において、CDR1、CDR2およびCDR3は、好ましくは、04G01様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、04G01様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満のIC50で0.3μg/mlのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または04G01様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、250nM未満の、より好ましくは200nM未満の、150nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、60nM未満の、50nM未満のもしくは40nM未満のまたは更により好ましくは35nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
例えば、04G01様配列において、この特に好ましい態様によれば:CDR1は、アミノ酸配列IHVMG(CDR2およびCDR3は、それぞれe)およびf)に定義される通りである)であり、および/またはCDR2は、アミノ酸配列LIFSGGSADYADSVKG(CDR1およびCDR3は、それぞれd)およびf)に定義される通りである)であり、および/またはCDR3は、アミノ酸配列EIGYYSGGTYYSSEAH(CDR1およびCDR2は、それぞれd)およびe)に定義される通りである)である。特に、04G01様配列がこの態様によるものである場合に:CDR1は、アミノ酸配列IHVMGであり、かつCDR2は、アミノ酸配列LIFSGGSADYADSVKG(CDR3は、前記のf)に定義される通りである)であり、および/またはCDR1は、アミノ酸配列IHVMGであり、かつCDR3は、アミノ酸配列EIGYYSGGTYYSSEAH(CDR2は、前記のe)に定義される通りである)であり、および/またはCDR2は、アミノ酸配列LIFSGGSADYADSVKGであり、かつCDR3は、アミノ酸配列EIGYYSGGTYYSSEAH(CDR1は、前記のd)に定義される通りである)である。ここでも、かかる04G01様配列において、CDR1、CDR2およびCDR3は、好ましくは、04G01様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、04G01様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満のIC50で0.3μg/mlのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または04G01様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、250nM未満の、より好ましくは200nM未満の、150nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、60nM未満の、50nM未満のもしくは40nM未満のまたは更により好ましくは35nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
特に好ましい04G01様配列において:CDR1は、アミノ酸配列IHVMGであり、CDR2は、アミノ酸配列LIFSGGSADYADSVKGであり、かつCDR3は、アミノ酸配列EIGYYSGGTYYSSEAHである。
このパラグラフA)に記載される全ての04G01様配列において、フレームワーク配列は、更に本願に記載される通りであってよい。好ましくは、前記のフレームワーク配列は、該フレームワーク配列が、04G01のフレームワーク配列と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、例えば少なくとも90%の、例えば少なくとも95%の配列同一性(前記配列同一性は、例えば、所定の配列と04G01の配列との配列同一性の全体の度合いを、計算においてCDR'sを無視して決定することによって決定できる)を有するものである。ここでも、所定の配列に存在するCDR'sおよびフレームワークの組み合わせは、好ましくは、結果としての04G01様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、04G01様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満のIC50で0.3μg/mlのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または04G01様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、250nM未満の、より好ましくは200nM未満の、150nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、60nM未満の、50nM未満のもしくは40nM未満のまたは更により好ましくは35nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
特定の一態様において、04G01様配列は、ISVであり、前記ISVは、配列番号635と少なくとも70%の、例えば少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、例えば少なくとも90%のまたは95%を上回る配列同一性を有する。例えば、この態様による04G01様配列において、前記CDR'sは、前記の特定の好ましい態様によるものであってよく、かつ特に(しかし制限されることなく)、IHVMG(CDR1);LIFSGGSADYADSVKG(CDR2);およびEIGYYSGGTYYSSEAH(CDR3)であってよい。ここでも、好ましくは、かかる04G01様ISVに存在するCDR'sおよびフレームワークの組み合わせは、好ましくは、結果としての04G01様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、04G01様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満のIC50で0.3μg/mlのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または04G01様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、250nM未満の、より好ましくは200nM未満の、150nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、60nM未満の、50nM未満のもしくは40nM未満のまたは更により好ましくは35nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
特定の一態様においては、いずれの04G01様配列も、本願に更に記載されるように、ヒト化されたおよび/または最適化された配列であってよい。
B) 16A04様配列:"16A04様配列"、" 16A04様ISV"または"16A04様構造ブロック"は、ISV(本願に記載される)として定義され、前記ISVは以下を含む:
a) (i)アミノ酸配列SYVVGもしくは(ii)アミノ酸配列SYVVGと2もしくは(好ましくは)1個のアミノ酸相違(本願で定義される)しか有さないアミノ酸配列のいずれかを含むもしくは実質的にいずれかからなるCDR1;および/または
b) (i)アミノ酸配列AISGSGDSIYYAVSEKDもしくは(ii)アミノ酸配列AISGSGDSIYYAVSEKDと少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、例えば少なくとも90%のもしくは95%を上回る配列同一性を有するアミノ酸配列もしくは(iii)アミノ酸配列AISGSGDSIYYAVSEKDと7、6、5、4、3、2もしくは1個のアミノ酸相違(本願で定義される)しか有さないアミノ酸配列のいずれかを含むもしくは実質的にいずれかからなるCDR2;および/または
c) (i)アミノ酸配列DQEFGYLRFGRSEYもしくは(ii)アミノ酸配列DQEFGYLRFGRSEYと少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、例えば少なくとも90%のもしくは95%を上回る配列同一性を有するアミノ酸配列もしくは(iii)アミノ酸配列DQEFGYLRFGRSEYと7、6、5、4、3、2もしくは1個のアミノ酸相違(本願で定義される)しか有さないアミノ酸配列のいずれかを含むもしくは実質的にいずれかからなるCDR3
そこでは、かかるISV中に存在するフレームワーク配列は、更に本願に記載される通りであり、かつCDR1、CDR2およびCDR3は、好ましくは、16A04様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、16A04様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、300nM未満の、より好ましくは、250nM未満のもしくはそれ未満の、例えば200nM未満のまたは180nM未満の、175nM未満の、160nM未満のまたは更により好ましくは150nM未満のIC50で4.5μg/mlのIL-17F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または16A04様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、250nM未満の、より好ましくは200nM未満の、150nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、65nM未満の、60nM未満のもしくは55nM未満のまたは更により好ましくは50nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
好ましくは、かかる16A04様配列において、CDR1およびCDR2は、それぞれa)およびb)に定義される通りであるか、またはCDR1およびCDR3は、それぞれa)およびc)に定義される通りであるか、またはCDR2およびCDR3は、それぞれb)およびc)に定義される通りである。より好ましくは、かかる16A04様配列において、CDR1、CDR2およびCDR3は、全て、それぞれa)、b)およびc)に定義される通りである。ここでも、かかる16A04様配列において、CDR1、CDR2およびCDR3は、好ましくは、16A04様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、16A04様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、300nM未満の、より好ましくは、250nM未満のもしくはそれ未満の、例えば200nM未満のまたは180nM未満の、175nM未満の、160nM未満のまたは更により好ましくは150nM未満のIC50で4.5μg/mlのIL-17F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または16A04様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、250nM未満の、より好ましくは200nM未満の、150nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、65nM未満の、60nM未満のもしくは55nM未満のまたは更により好ましくは50nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
例えば、16A04様配列において:CDR1は、アミノ酸配列SYVVG(CDR2およびCDR3は、それぞれb)およびc)に定義される通りである)を含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよく、および/またはCDR2は、アミノ酸配列AISGSGDSIYYAVSEKD(CDR1およびCDR3は、それぞれa)およびc)に定義される通りである)を含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよく、および/またはCDR3は、アミノ酸配列DQEFGYLRFGRSEY(CDR1およびCDR2は、それぞれa)およびb)に定義される通りである)を含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよい。特に、16A04様配列がこの態様によるものである場合に:CDR1は、アミノ酸配列SYVVGを含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよく、かつCDR2は、アミノ酸配列AISGSGDSIYYAVSEKD(CDR3は、前記のc)に定義される通りである)を含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよく、および/またはCDR1は、アミノ酸配列SYVVGを含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよく、かつCDR3は、アミノ酸配列DQEFGYLRFGRSEY(CDR2は、前記のb)に定義される通りである)を含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよく、および/またはCDR2は、アミノ酸配列AISGSGDSIYYAVSEKDを含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよく、かつCDR3は、アミノ酸配列DQEFGYLRFGRSEY(CDR1は、前記のa)に定義される通りである)を含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよい。ここでも、かかる16A04様配列において、CDR1、CDR2およびCDR3は、好ましくは、16A04様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、16A04様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、300nM未満の、より好ましくは、250nM未満のもしくはそれ未満の、例えば200nM未満のまたは180nM未満の、175nM未満の、160nM未満のまたは更により好ましくは150nM未満のIC50で4.5μg/mlのIL-17F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または16A04様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、250nM未満の、より好ましくは200nM未満の、150nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、65nM未満の、60nM未満のもしくは55nM未満のまたは更により好ましくは50nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
特定の好ましい一態様においては、"16A04様配列"、" 16A04様ISV"または"16A04様構造ブロック"は、ISVであり、前記ISVは以下を含む:
d) (i)アミノ酸配列SYVVGもしくは(ii)アミノ酸配列SYVVGと2もしくは(好ましくは)1個のアミノ酸相違(本願で定義される)しか有さないアミノ酸配列のいずれかであるCDR1;および/または
e) (i)アミノ酸配列AISGSGDSIYYAVSEKDもしくは(ii)アミノ酸配列AISGSGDSIYYAVSEKDと少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、例えば少なくとも90%のもしくは95%を上回る配列同一性を有するアミノ酸配列もしくは(iii)アミノ酸配列AISGSGDSIYYAVSEKDと7、6、5、4、3、2もしくは1個のアミノ酸相違(本願で定義される)しか有さないアミノ酸配列のいずれかであるCDR2;および/または
f) (i)アミノ酸配列DQEFGYLRFGRSEYもしくは(ii)アミノ酸配列DQEFGYLRFGRSEYと少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、例えば少なくとも90%のもしくは95%を上回る配列同一性を有するアミノ酸配列もしくは(iii)アミノ酸配列DQEFGYLRFGRSEYと7、6、5、4、3、2もしくは1個のアミノ酸相違(本願で定義される)しか有さないアミノ酸配列のいずれかであるCDR3
そこでは、かかるISV中に存在するフレームワーク配列は、更に本願に記載される通りであり、かつCDR1、CDR2およびCDR3は、好ましくは、16A04様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、16A04様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、300nM未満の、より好ましくは、250nM未満のもしくはそれ未満の、例えば200nM未満のまたは180nM未満の、175nM未満の、160nM未満のまたは更により好ましくは150nM未満のIC50で4.5μg/mlのIL-17F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または16A04様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、250nM未満の、より好ましくは200nM未満の、150nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、65nM未満の、60nM未満のもしくは55nM未満のまたは更により好ましくは50nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
好ましくは、16A04様配列において、この特に好ましい態様によれば、CDR1およびCDR2は、それぞれd)およびe)に定義される通りであるか、またはCDR1およびCDR3は、それぞれd)およびf)に定義される通りであるか、またはCDR2およびCDR3は、それぞれe)およびf)に定義される通りである。より好ましくは、かかる16A04様配列において、CDR1、CDR2およびCDR3は、全て、それぞれd)、e)およびf)に定義される通りである。ここでも、かかる16A04様配列において、CDR1、CDR2およびCDR3は、好ましくは、16A04様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、16A04様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、300nM未満の、より好ましくは、250nM未満のもしくはそれ未満の、例えば200nM未満のまたは180nM未満の、175nM未満の、160nM未満のまたは更により好ましくは150nM未満のIC50で4.5μg/mlのIL-17F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または16A04様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、250nM未満の、より好ましくは200nM未満の、150nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、65nM未満の、60nM未満のもしくは55nM未満のまたは更により好ましくは50nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
例えば、16A04様配列において、この特に好ましい態様によれば:CDR1は、アミノ酸配列SYVVG(CDR2およびCDR3は、それぞれe)およびf)に定義される通りである)であり、および/またはCDR2は、アミノ酸配列AISGSGDSIYYAVSEKD(CDR1およびCDR3は、それぞれd)およびf)に定義される通りである)であり、および/またはCDR3は、アミノ酸配列DQEFGYLRFGRSEY(CDR1およびCDR2は、それぞれd)およびe)に定義される通りである)である。特に、16A04様配列がこの態様によるものである場合に:CDR1は、アミノ酸配列SYVVGであり、かつCDR2は、アミノ酸配列AISGSGDSIYYAVSEKD(CDR3は、前記のf)に定義される通りである)であり、および/またはCDR1は、アミノ酸配列SYVVGであり、かつCDR3は、アミノ酸配列DQEFGYLRFGRSEY(CDR2は、前記のe)に定義される通りである)であり、および/またはCDR2は、アミノ酸配列AISGSGDSIYYAVSEKDであり、かつCDR3は、アミノ酸配列DQEFGYLRFGRSEY(CDR1は、前記のd)に定義される通りである)である。ここでも、かかる16A04様配列において、CDR1、CDR2およびCDR3は、好ましくは、16A04様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、16A04様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、300nM未満の、より好ましくは、250nM未満のもしくはそれ未満の、例えば200nM未満のまたは180nM未満の、175nM未満の、160nM未満のまたは更により好ましくは150nM未満のIC50で4.5μg/mlのIL-17F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または16A04様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、250nM未満の、より好ましくは200nM未満の、150nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、65nM未満の、60nM未満のもしくは55nM未満のまたは更により好ましくは50nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
特に好ましい16A04様配列において:CDR1は、アミノ酸配列SYVVGであり、CDR2は、アミノ酸配列AISGSGDSIYYAVSEKDであり、かつCDR3は、アミノ酸配列DQEFGYLRFGRSEYである。
このパラグラフB)に記載される全ての16A04様配列において、フレームワーク配列は、更に本願に記載される通りであってよい。好ましくは、前記のフレームワーク配列は、該フレームワーク配列が、16A04のフレームワーク配列と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、例えば少なくとも90%の、例えば少なくとも95%の配列同一性(前記配列同一性は、例えば、所定の配列と16A04の配列との配列同一性の全体の度合いを、計算においてCDR'sを無視して決定することによって決定できる)を有するものである。ここでも、所定の配列に存在するCDR'sおよびフレームワークの組み合わせは、好ましくは、結果としての16A04様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、16A04様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、300nM未満の、より好ましくは、250nM未満のもしくはそれ未満の、例えば200nM未満のまたは180nM未満の、175nM未満の、160nM未満のまたは更により好ましくは150nM未満のIC50で4.5μg/mlのIL-17F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または16A04様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、250nM未満の、より好ましくは200nM未満の、150nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、65nM未満の、60nM未満のもしくは55nM未満のまたは更により好ましくは50nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
特定の一態様において、16A04様配列は、ISVであり、前記ISVは、配列番号648と少なくとも70%の、例えば少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、例えば少なくとも90%のまたは95%を上回る配列同一性を有する。例えば、この態様による16A04様配列において、前記CDR'sは、前記の特定の好ましい態様によるものであってよく、かつ特に(しかし制限されることなく)、SYVVG(CDR1);AISGSGDSIYYAVSEKD(CDR2);およびDQEFGYLRFGRSEY(CDR3)であってよい。ここでも、好ましくは、かかる16A04様ISVに存在するCDR'sおよびフレームワークの組み合わせは、好ましくは、結果としての16A04様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、16A04様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、300nM未満の、より好ましくは、250nM未満のもしくはそれ未満の、例えば200nM未満のまたは180nM未満の、175nM未満の、160nM未満のまたは更により好ましくは150nM未満のIC50で4.5μg/mlのIL-17F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または16A04様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、250nM未満の、より好ましくは200nM未満の、150nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、65nM未満の、60nM未満のもしくは55nM未満のまたは更により好ましくは50nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
特定の一態様においては、いずれの16A04様配列も、本願に更に記載されるように、ヒト化された配列であってよい。
C) 13B03様配列:"13B03様配列"、"13B03様ISV"または"13B03様構造ブロック"は、ISV(本願に記載される)として定義され、前記ISVは以下を含む:
a) (i)アミノ酸配列INWFGもしくは(ii)アミノ酸配列INWFGと3、2もしくは1個のアミノ酸相違(本願で定義される)しか有さないアミノ酸配列のいずれかを含むもしくは実質的にいずれかからなるCDR1;および/または
b) (i)アミノ酸配列GIRWSDAYTEYANSVKGもしくは(ii)アミノ酸配列GIRWSDAYTEYANSVKGと少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、例えば少なくとも90%のもしくは95%を上回る配列同一性を有するアミノ酸配列もしくは(iii)アミノ酸配列GIRWSDAYTEYANSVKGと7、6、5、4、3、2もしくは1個のアミノ酸相違(本願で定義される)しか有さないアミノ酸配列のいずれかを含むもしくは実質的にいずれかからなるCDR2;および/または
c) (i)アミノ酸配列DLSTVRYもしくは(ii)アミノ酸配列DLSTVRYと少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、例えば少なくとも90%のもしくは95%を上回る配列同一性を有するアミノ酸配列もしくは(iii)アミノ酸配列DLSTVRYと7、6、5、4、3、2もしくは1個のアミノ酸相違(本願で定義される)しか有さないアミノ酸配列のいずれかを含むもしくは実質的にいずれかからなるCDR3
そこでは、かかるISV中に存在するフレームワーク配列は、更に本願に記載される通りであり、かつCDR1、CDR2およびCDR3は、好ましくは、13B03様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、13B03様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満のIC50で0.3μg/mlのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13B03様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、350nM未満の、より好ましくは、300nM未満の、250nMもしくはそれ未満の、例えば200nM未満のまたは175nM未満の、160nM未満のもしくは155nM未満のまたは更により好ましくは150nM未満のIC50で4.5μg/mlのIL-17F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13B03様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、200nM未満の、より好ましくは150nM未満の、125nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、60nM未満の、50nM未満のもしくは40nM未満のまたは更により好ましくは30nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
好ましくは、かかる13B03様配列において、CDR1およびCDR2は、それぞれa)およびb)に定義される通りであるか、またはCDR1およびCDR3は、それぞれa)およびc)に定義される通りであるか、またはCDR2およびCDR3は、それぞれb)およびc)に定義される通りである。より好ましくは、かかる13B03様配列において、CDR1、CDR2およびCDR3は、全て、それぞれa)、b)およびc)に定義される通りである。ここでも、かかる13B03様配列において、CDR1、CDR2およびCDR3は、好ましくは、13B03様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、13B03様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満のIC50で0.3μg/mlのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13B03様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、350nM未満の、より好ましくは、300nM未満の、250nMもしくはそれ未満の、例えば200nM未満のまたは175nM未満の、160nM未満のもしくは155nM未満のまたは更により好ましくは150nM未満のIC50で4.5μg/mlのIL-17F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13B03様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、200nM未満の、より好ましくは150nM未満の、125nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、60nM未満の、50nM未満のもしくは40nM未満のまたは更により好ましくは30nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
例えば、13B03様配列において:CDR1は、アミノ酸配列INWFG(CDR2およびCDR3は、それぞれb)およびc)に定義される通りである)を含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよく、および/またはCDR2は、アミノ酸配列GIRWSDAYTEYANSVKG(CDR1およびCDR3は、それぞれa)およびc)に定義される通りである)を含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよく、および/またはCDR3は、アミノ酸配列DLSTVRY(CDR1およびCDR2は、それぞれa)およびb)に定義される通りである)を含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよい。特に、13B03様配列がこの態様によるものである場合に:CDR1は、アミノ酸配列INWFGを含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよく、かつCDR2は、アミノ酸配列GIRWSDAYTEYANSVKG(CDR3は、前記のc)に定義される通りである)を含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよく、および/またはCDR1は、アミノ酸配列INWFGを含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよく、かつCDR3は、アミノ酸配列DLSTVRY(CDR2は、前記のb)に定義される通りである)を含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよく、および/またはCDR2は、アミノ酸配列GIRWSDAYTEYANSVKGを含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよく、かつCDR3は、アミノ酸配列DLSTVRY(CDR1は、前記のa)に定義される通りである)を含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよい。ここでも、かかる13B03様配列において、CDR1、CDR2およびCDR3は、好ましくは、13B03様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、13B03様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満のIC50で0.3μg/mlのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13B03様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、350nM未満の、より好ましくは、300nM未満の、250nMもしくはそれ未満の、例えば200nM未満のまたは175nM未満の、160nM未満のもしくは155nM未満のまたは更により好ましくは150nM未満のIC50で4.5μg/mlのIL-17F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13B03様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、200nM未満の、より好ましくは150nM未満の、125nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、60nM未満の、50nM未満のもしくは40nM未満のまたは更により好ましくは30nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
特定の好ましい一態様においては、"13B03様配列"、"13B03様ISV"または"13B03様構造ブロック"は、ISVであり、前記ISVは以下を含む:
d) (i)アミノ酸配列INWFGもしくは(ii)アミノ酸配列INWFGと3、2もしくは1個のアミノ酸相違(本願で定義される)しか有さないアミノ酸配列のいずれかであるCDR1;および/または
e) (i)アミノ酸配列GIRWSDAYTEYANSVKGもしくは(ii)アミノ酸配列GIRWSDAYTEYANSVKGと少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、例えば少なくとも90%のもしくは95%を上回る配列同一性を有するアミノ酸配列もしくは(iii)アミノ酸配列GIRWSDAYTEYANSVKGと7、6、5、4、3、2もしくは1個のアミノ酸相違(本願で定義される)しか有さないアミノ酸配列のいずれかであるCDR2;および/または
f) (i)アミノ酸配列DLSTVRYもしくは(ii)アミノ酸配列DLSTVRYと少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、例えば少なくとも90%のもしくは95%を上回る配列同一性を有するアミノ酸配列もしくは(iii)アミノ酸配列DLSTVRYと7、6、5、4、3、2もしくは1個のアミノ酸相違(本願で定義される)しか有さないアミノ酸配列のいずれかであるCDR3
そこでは、かかるISV中に存在するフレームワーク配列は、更に本願に記載される通りであり、かつCDR1、CDR2およびCDR3は、好ましくは、13B03様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、13B03様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満のIC50で0.3μg/mlのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13B03様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、350nM未満の、より好ましくは、300nM未満の、250nMもしくはそれ未満の、例えば200nM未満のまたは175nM未満の、160nM未満のもしくは155nM未満のまたは更により好ましくは150nM未満のIC50で4.5μg/mlのIL-17F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13B03様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、200nM未満の、より好ましくは150nM未満の、125nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、60nM未満の、50nM未満のもしくは40nM未満のまたは更により好ましくは30nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
好ましくは、13B03様配列において、この特に好ましい態様によれば、CDR1およびCDR2は、それぞれd)およびe)に定義される通りであるか、またはCDR1およびCDR3は、それぞれd)およびf)に定義される通りであるか、またはCDR2およびCDR3は、それぞれe)およびf)に定義される通りである。より好ましくは、かかる13B03様配列において、CDR1、CDR2およびCDR3は、全て、それぞれd)、e)およびf)に定義される通りである。ここでも、かかる13B03様配列において、CDR1、CDR2およびCDR3は、好ましくは、13B03様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、13B03様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満のIC50で0.3μg/mlのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13B03様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、350nM未満の、より好ましくは、300nM未満の、250nMもしくはそれ未満の、例えば200nM未満のまたは175nM未満の、160nM未満のもしくは155nM未満のまたは更により好ましくは150nM未満のIC50で4.5μg/mlのIL-17F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13B03様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、200nM未満の、より好ましくは150nM未満の、125nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、60nM未満の、50nM未満のもしくは40nM未満のまたは更により好ましくは30nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
例えば、13B03様配列において、この特に好ましい態様によれば:CDR1は、アミノ酸配列INWFG(CDR2およびCDR3は、それぞれe)およびf)に定義される通りである)であり、および/またはCDR2は、アミノ酸配列GIRWSDAYTEYANSVKG(CDR1およびCDR3は、それぞれd)およびf)に定義される通りである)であり、および/またはCDR3は、アミノ酸配列DLSTVRY(CDR1およびCDR2は、それぞれd)およびe)に定義される通りである)である。特に、13B03様配列がこの態様によるものである場合に:CDR1は、アミノ酸配列INWFGであり、かつCDR2は、アミノ酸配列GIRWSDAYTEYANSVKG(CDR3は、前記のf)に定義される通りである)であり、および/またはCDR1は、アミノ酸配列INWFGであり、かつCDR3は、アミノ酸配列DLSTVRY(CDR2は、前記のe)に定義される通りである)であり、および/またはCDR2は、アミノ酸配列GIRWSDAYTEYANSVKGであり、かつCDR3は、アミノ酸配列DLSTVRY(CDR1は、前記のd)に定義される通りである)である。ここでも、かかる13B03様配列において、CDR1、CDR2およびCDR3は、好ましくは、13B03様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、13B03様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満のIC50で0.3μg/mlのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13B03様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、350nM未満の、より好ましくは、300nM未満の、250nMもしくはそれ未満の、例えば200nM未満のまたは175nM未満の、160nM未満のもしくは155nM未満のまたは更により好ましくは150nM未満のIC50で4.5μg/mlのIL-17F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13B03様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、200nM未満の、より好ましくは150nM未満の、125nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、60nM未満の、50nM未満のもしくは40nM未満のまたは更により好ましくは30nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
特に好ましい13B03様配列において:CDR1は、アミノ酸配列INWFGであり、CDR2は、アミノ酸配列GIRWSDAYTEYANSVKGであり、かつCDR3は、アミノ酸配列DLSTVRYである。
このパラグラフC)に記載される全ての13B03様配列において、フレームワーク配列は、更に本願に記載される通りであってよい。好ましくは、前記のフレームワーク配列は、該フレームワーク配列が、13B03のフレームワーク配列と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、例えば少なくとも90%の、例えば少なくとも95%の配列同一性(前記配列同一性は、例えば、所定の配列と13B03の配列との配列同一性の全体の度合いを、計算においてCDR'sを無視して決定することによって決定できる)を有するものである。ここでも、所定の配列に存在するCDR'sおよびフレームワークの組み合わせは、好ましくは、結果としての13B03様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、13B03様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満のIC50で0.3μg/mlのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13B03様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、350nM未満の、より好ましくは、300nM未満の、250nMもしくはそれ未満の、例えば200nM未満のまたは175nM未満の、160nM未満のもしくは155nM未満のまたは更により好ましくは150nM未満のIC50で4.5μg/mlのIL-17F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13B03様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、200nM未満の、より好ましくは150nM未満の、125nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、60nM未満の、50nM未満のもしくは40nM未満のまたは更により好ましくは30nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
特定の一態様において、13B03様配列は、ISVであり、前記ISVは、配列番号662と少なくとも70%の、例えば少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、例えば少なくとも90%のまたは95%を上回る配列同一性を有する。例えば、この態様による13B03様配列において、前記CDR'sは、前記の特定の好ましい態様によるものであってよく、かつ特に(しかし制限されることなく)、INWFG(CDR1);GIRWSDAYTEYANSVKG(CDR2);およびDLSTVRY(CDR3)であってよい。ここでも、好ましくは、かかる13B03様ISVに存在するCDR'sおよびフレームワークの組み合わせは、好ましくは、結果としての13B03様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、13B03様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満のIC50で0.3μg/mlのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13B03様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、350nM未満の、より好ましくは、300nM未満の、250nMもしくはそれ未満の、例えば200nM未満のまたは175nM未満の、160nM未満のもしくは155nM未満のまたは更により好ましくは150nM未満のIC50で4.5μg/mlのIL-17F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13B03様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、200nM未満の、より好ましくは150nM未満の、125nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、60nM未満の、50nM未満のもしくは40nM未満のまたは更により好ましくは30nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
特定の一態様においては、いずれの13B03様配列も、本願に更に記載されるように、ヒト化されたおよび/または最適化された配列であってよい。
この文脈において、本発明の更なる一実施形態は、また、
(i)アミノ酸配列GIRWSDAYTEYANSVKGを有するCDR2;および/または
(ii)アミノ酸配列DLSTVRYを有するCDR3;
を含むポリペプチドであって、
前記のCDR2およびCDR3配列(i)および(ii)は、全体として、4つまでの単一のアミノ酸の欠失、挿入および/または置換を含んでよく、かつ
前記のポリペプチドは、IL-17Aおよび/またはIL-17Fに特異的に結合し、かつ好ましくは前記のポリペプチドは、50pM未満のKdでIL-17Aに特異的に結合し、かつ5nM未満のKdでIL-17Fに特異的に結合する前記ポリペプチドに関連する。
好ましくは、この実施形態のポリペプチドは、IL-17Aのアミノ酸L74、Y85およびN88から選択されるIL-17Aの少なくとも1つのエピトープに特異的に結合する。好ましくは、この実施形態のポリペプチドは、IL-17Aの少なくとも3つのエピトープに、例えば少なくともIL-17A(配列番号839)のアミノ酸L74、Y85およびN88に特異的に結合する。
また、
(i)アミノ酸配列GIRWSDAYTEYANSVKGを有するCDR2;および/または
(ii)アミノ酸配列DLSTVRYを有するCDR3;
を含むポリペプチドであって、
前記のCDR2およびCDR3配列(i)および(ii)は、全体として、4つまでの単一のアミノ酸の欠失、挿入および/または置換を含んでよく、かつ
前記のポリペプチドは、IL-17Aおよび/またはIL-17Fに特異的に結合(好ましくはそれぞれ5nM未満のKdで)するが、IL-17B、IL-17C、IL-17DおよびIL-17Eのいずれにも結合しない前記ポリペプチドも好ましい。好ましくは、このポリペプチドは、少なくともIL-17A(配列番号839)のアミノ酸L74、Y85およびN88に特異的に結合する。もちろんまた、CDR2および/またはCDR3配列を含む前記のポリペプチドの全てを使用してもよく、それらは、本願に開示される疾病の治療のために有効である。
D) 13E02様配列:"13E02様配列"、"13E02様ISV"または"13E02様構造ブロック"は、ISV(本願に記載される)として定義され、前記ISVは以下を含む:
a) (i)アミノ酸配列AMGもしくは(ii)アミノ酸配列AMGと1個のアミノ酸相違(本願で定義される)しか有さないアミノ酸配列のいずれかを含むもしくは実質的にいずれかからなるCDR1;および/または
b) (i)アミノ酸配列AISGSGDDTYYADSVKGもしくは(ii)アミノ酸配列AISGSGDDTYYADSVKGと少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、例えば少なくとも90%のもしくは95%を上回る配列同一性を有するアミノ酸配列もしくは(iii)アミノ酸配列AISGSGDDTYYADSVKGと7、6、5、4、3、2もしくは1個のアミノ酸相違(本願で定義される)しか有さないアミノ酸配列のいずれかを含むもしくは実質的にいずれかからなるCDR2;および/または
c) (i)アミノ酸配列RRGLYYVWDSNDYENもしくは(ii)アミノ酸配列RRGLYYVWDSNDYENと少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、例えば少なくとも90%のもしくは95%を上回る配列同一性を有するアミノ酸配列もしくは(iii)アミノ酸配列RRGLYYVWDSNDYENと7、6、5、4、3、2もしくは1個のアミノ酸相違(本願で定義される)しか有さないアミノ酸配列のいずれかを含むもしくは実質的にいずれかからなるCDR3
そこでは、かかるISV中に存在するフレームワーク配列は、更に本願に記載される通りであり、かつCDR1、CDR2およびCDR3は、好ましくは、13E02様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、13E02様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満のIC50で0.3μg/mlのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13E02様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、350nM未満の、より好ましくは、250nM未満の、200nMもしくはそれ未満の、例えば175nM未満のまたは150nM未満の、140nM未満のもしくは125nM未満のまたは更により好ましくは110nM未満のIC50で4.5μg/mlのIL-17F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13E02様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、200nM未満の、より好ましくは150nM未満の、125nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、60nM未満の、50nM未満の、40nM未満のもしくは30nM未満のまたは更により好ましくは25nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
好ましくは、かかる13E02様配列において、CDR1およびCDR2は、それぞれa)およびb)に定義される通りであるか、またはCDR1およびCDR3は、それぞれa)およびc)に定義される通りであるか、またはCDR2およびCDR3は、それぞれb)およびc)に定義される通りである。より好ましくは、かかる13E02様配列において、CDR1、CDR2およびCDR3は、全て、それぞれa)、b)およびc)に定義される通りである。ここでも、かかる13E02様配列において、CDR1、CDR2およびCDR3は、好ましくは、13E02様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、13E02様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満のIC50で0.3μg/mlのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13E02様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、350nM未満の、より好ましくは、250nM未満の、200nMもしくはそれ未満の、例えば175nM未満のまたは150nM未満の、140nM未満のもしくは125nM未満のまたは更により好ましくは110nM未満のIC50で4.5μg/mlのIL-17F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13E02様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、200nM未満の、より好ましくは150nM未満の、125nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、60nM未満の、50nM未満の、40nM未満のもしくは30nM未満のまたは更により好ましくは25nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
例えば、13E02様配列において:CDR1は、アミノ酸配列AMG(CDR2およびCDR3は、それぞれb)およびc)に定義される通りである)を含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよく、および/またはCDR2は、アミノ酸配列AISGSGDDTYYADSVKG(CDR1およびCDR3は、それぞれa)およびc)に定義される通りである)を含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよく、および/またはCDR3は、アミノ酸配列RRGLYYVWDSNDYEN(CDR1およびCDR2は、それぞれa)およびb)に定義される通りである)を含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよい。特に、13E02様配列がこの態様によるものである場合に:CDR1は、アミノ酸配列AMGを含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよく、かつCDR2は、アミノ酸配列AISGSGDDTYYADSVKG(CDR3は、前記のc)に定義される通りである)を含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよく、および/またはCDR1は、アミノ酸配列AMGを含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよく、かつCDR3は、アミノ酸配列RRGLYYVWDSNDYEN(CDR2は、前記のb)に定義される通りである)を含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよく、および/またはCDR2は、アミノ酸配列AISGSGDDTYYADSVKGを含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよく、かつCDR3は、アミノ酸配列RRGLYYVWDSNDYEN(CDR1は、前記のa)に定義される通りである)を含んでよくまたは実質的に前記アミノ酸配列からなってよい。ここでも、かかる13E02様配列において、CDR1、CDR2およびCDR3は、好ましくは、13E02様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、13E02様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満のIC50で0.3μg/mlのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13E02様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、350nM未満の、より好ましくは、250nM未満の、200nMもしくはそれ未満の、例えば175nM未満のまたは150nM未満の、140nM未満のもしくは125nM未満のまたは更により好ましくは110nM未満のIC50で4.5μg/mlのIL-17F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13E02様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、200nM未満の、より好ましくは150nM未満の、125nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、60nM未満の、50nM未満の、40nM未満のもしくは30nM未満のまたは更により好ましくは25nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
特定の好ましい一態様においては、"13E02様配列"、"13E02様ISV"または"13E02様構造ブロック"は、ISVであり、前記ISVは以下を含む:
d) (i)アミノ酸配列AMGもしくは(ii)アミノ酸配列AMGと3、2もしくは1個のアミノ酸相違(本願で定義される)しか有さないアミノ酸配列のいずれかであるCDR1;および/または
e) (i)アミノ酸配列AISGSGDDTYYADSVKGもしくは(ii)アミノ酸配列AISGSGDDTYYADSVKGと少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、例えば少なくとも90%のもしくは95%を上回る配列同一性を有するアミノ酸配列もしくは(iii)アミノ酸配列AISGSGDDTYYADSVKGと7、6、5、4、3、2もしくは1個のアミノ酸相違(本願で定義される)しか有さないアミノ酸配列のいずれかであるCDR2;および/または
f) (i)アミノ酸配列RRGLYYVWDSNDYENもしくは(ii)アミノ酸配列RRGLYYVWDSNDYENと少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、例えば少なくとも90%のもしくは95%を上回る配列同一性を有するアミノ酸配列もしくは(iii)アミノ酸配列RRGLYYVWDSNDYENと7、6、5、4、3、2もしくは1個のアミノ酸相違(本願で定義される)しか有さないアミノ酸配列のいずれかであるCDR3
そこでは、かかるISV中に存在するフレームワーク配列は、更に本願に記載される通りであり、かつCDR1、CDR2およびCDR3は、好ましくは、13E02様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、13E02様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満のIC50で0.3μg/mlのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13E02様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、350nM未満の、より好ましくは、250nM未満の、200nMもしくはそれ未満の、例えば175nM未満のまたは150nM未満の、140nM未満のもしくは125nM未満のまたは更により好ましくは110nM未満のIC50で4.5μg/mlのIL-17F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13E02様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、200nM未満の、より好ましくは150nM未満の、125nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、60nM未満の、50nM未満の、40nM未満のもしくは30nM未満のまたは更により好ましくは25nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
好ましくは、13E02様配列において、この特に好ましい態様によれば、CDR1およびCDR2は、それぞれd)およびe)に定義される通りであるか、またはCDR1およびCDR3は、それぞれd)およびf)に定義される通りであるか、またはCDR2およびCDR3は、それぞれe)およびf)に定義される通りである。より好ましくは、かかる13E02様配列において、CDR1、CDR2およびCDR3は、全て、それぞれd)、e)およびf)に定義される通りである。ここでも、かかる13E02様配列において、CDR1、CDR2およびCDR3は、好ましくは、13E02様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、13E02様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満のIC50で0.3μg/mlのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13E02様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、350nM未満の、より好ましくは、250nM未満の、200nMもしくはそれ未満の、例えば175nM未満のまたは150nM未満の、140nM未満のもしくは125nM未満のまたは更により好ましくは110nM未満のIC50で4.5μg/mlのIL-17F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13E02様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、200nM未満の、より好ましくは150nM未満の、125nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、60nM未満の、50nM未満の、40nM未満のもしくは30nM未満のまたは更により好ましくは25nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
例えば、13E02様配列において、この特に好ましい態様によれば:CDR1は、アミノ酸配列AMG(CDR2およびCDR3は、それぞれe)およびf)に定義される通りである)であり、および/またはCDR2は、アミノ酸配列AISGSGDDTYYADSVKG(CDR1およびCDR3は、それぞれd)およびf)に定義される通りである)であり、および/またはCDR3は、アミノ酸配列RRGLYYVWDSNDYEN(CDR1およびCDR2は、それぞれd)およびe)に定義される通りである)である。特に、13E02様配列がこの態様によるものである場合に:CDR1は、アミノ酸配列AMGであり、かつCDR2は、アミノ酸配列AISGSGDDTYYADSVKG(CDR3は、前記のf)に定義される通りである)であり、および/またはCDR1は、アミノ酸配列AMGであり、かつCDR3は、アミノ酸配列RRGLYYVWDSNDYEN(CDR2は、前記のe)に定義される通りである)であり、および/またはCDR2は、アミノ酸配列AISGSGDDTYYADSVKGであり、かつCDR3は、アミノ酸配列RRGLYYVWDSNDYEN(CDR1は、前記のd)に定義される通りである)である。ここでも、かかる13E02様配列において、CDR1、CDR2およびCDR3は、好ましくは、13E02様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、13E02様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満のIC50で0.3μg/mlのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13E02様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、350nM未満の、より好ましくは、250nM未満の、200nMもしくはそれ未満の、例えば175nM未満のまたは150nM未満の、140nM未満のもしくは125nM未満のまたは更により好ましくは110nM未満のIC50で4.5μg/mlのIL-17F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13E02様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、200nM未満の、より好ましくは150nM未満の、125nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、60nM未満の、50nM未満の、40nM未満のもしくは30nM未満のまたは更により好ましくは25nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
特に好ましい13E02様配列において:CDR1は、アミノ酸配列AMGであり、CDR2は、アミノ酸配列AISGSGDDTYYADSVKGであり、かつCDR3は、アミノ酸配列RRGLYYVWDSNDYENである。
このパラグラフD)に記載される全ての13E02様配列において、フレームワーク配列は、更に本願に記載される通りであってよい。好ましくは、前記のフレームワーク配列は、該フレームワーク配列が、13E02のフレームワーク配列と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、例えば少なくとも90%の、例えば少なくとも95%の配列同一性(前記配列同一性は、例えば、所定の配列と13E02の配列との配列同一性の全体の度合いを、計算においてCDR'sを無視して決定することによって決定できる)を有するものである。ここでも、所定の配列に存在するCDR'sおよびフレームワークの組み合わせは、好ましくは、結果としての13E02様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、13E02様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満のIC50で0.3μg/mlのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13E02様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、350nM未満の、より好ましくは、250nM未満の、200nMもしくはそれ未満の、例えば175nM未満のまたは150nM未満の、140nM未満のもしくは125nM未満のまたは更により好ましくは110nM未満のIC50で4.5μg/mlのIL-17F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13E02様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、200nM未満の、より好ましくは150nM未満の、125nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、60nM未満の、50nM未満の、40nM未満のもしくは30nM未満のまたは更により好ましくは25nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
特定の一態様において、13E02様配列は、ISVであり、前記ISVは、配列番号664と少なくとも70%の、例えば少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、例えば少なくとも90%のまたは95%を上回る配列同一性を有する。例えば、この態様による13E02様配列において、前記CDR'sは、前記の特定の好ましい態様によるものであってよく、かつ特に(しかし制限されることなく)、AMG(CDR1);AISGSGDDTYYADSVKG(CDR2);およびRRGLYYVWDSNDYEN(CDR3)であってよい。ここでも、好ましくは、かかる13E02様ISVに存在するCDR'sおよびフレームワークの組み合わせは、好ましくは、結果としての13E02様ISVがブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。好ましくは、13E02様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満のIC50で0.3μg/mlのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13E02様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、350nM未満の、より好ましくは、250nM未満の、200nMもしくはそれ未満の、例えば175nM未満のまたは150nM未満の、140nM未満のもしくは125nM未満のまたは更により好ましくは110nM未満のIC50で4.5μg/mlのIL-17F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または13E02様ISVは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、200nM未満の、より好ましくは150nM未満の、125nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、60nM未満の、50nM未満の、40nM未満のもしくは30nM未満のまたは更により好ましくは25nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
特定の一態様においては、いずれの13E02様配列も、本願に更に記載されるように、ヒト化されたおよび/または最適化された配列であってよい。
この文脈において、本発明の更なる一実施形態は、また、
(i)アミノ酸配列AISGSGDDTYYADSVKGを有するCDR2;および/または
(ii)アミノ酸配列RRGLYYVWDANDYENを有するCDR3;
を含むポリペプチドであって、
前記のCDR2およびCDR3配列(i)および(ii)は、全体として、4つまでの単一のアミノ酸の欠失、挿入および/または置換を含んでよく、かつ
前記のポリペプチドは、IL-17Aおよび/またはIL-17Fに特異的に結合し、かつ好ましくは前記のポリペプチドは、50pM未満のKdでIL-17Aに特異的に結合し、かつ5nM未満のKdでIL-17Fに特異的に結合する前記ポリペプチドに関連する。
好ましくは、この実施形態のポリペプチドは、IL-17Aのアミノ酸L74、Y85およびN88から選択されるIL-17Aの少なくとも1つのエピトープに特異的に結合する。好ましくは、この実施形態のポリペプチドは、IL-17Aの少なくとも3つのエピトープに、例えば少なくともIL-17Aのアミノ酸L74、Y85およびN88に特異的に結合する(配列番号839)。
また、
(i)アミノ酸配列AISGSGDDTYYADSVKGを有するCDR2;および/または
(ii)アミノ酸配列RRGLYYVWDANDYENを有するCDR3;
を含むポリペプチドであって、
前記のCDR2およびCDR3配列(i)および(ii)は、全体として、4つまでの単一のアミノ酸の欠失、挿入および/または置換を含んでよく、かつ
前記のポリペプチドは、IL-17Aおよび/またはIL-17Fに特異的に結合(好ましくはそれぞれ5nM未満のKdで)するが、IL-17B、IL-17C、IL-17DおよびIL-17Eのいずれにも結合しない前記ポリペプチドも好ましい。好ましくは、このポリペプチドは、少なくともIL-17A(配列番号839)のアミノ酸L74、Y85およびN88に特異的に結合する。
もちろんまた、CDR2および/またはCDR3配列を含む前記のポリペプチドの全てを使用してもよく、それらは、本願に開示される疾病の治療のために有効である。
上述のように、本発明のポリペプチドは、好ましくは、IL-17Aおよび/またはIL-17Fの少なくとも3つのエピトープに、例えば
(i)少なくともIL-17A(配列番号839)のアミノ酸L74、Y85およびN88、
(ii)少なくともIL-17A(配列番号839)のアミノ酸H54、L74およびY85、および/または
(iii)少なくともIL-17F(配列番号840)のアミノ酸R47、R73、I86およびN89、に特異的に結合する。
更に本願に記載されるように、しかし如何なる説明に制限されることなく、作用のメカニズムまたは仮説は、本発明においては、本発明のアミノ酸配列の4種の異なるクラスが、IL-17A、IL-17FもしくはIL-17IFと、受容体IL-17RAもしくはIL-17RC複合体のいずれかもしくはその両方との相互作用を阻害するその能力に基づき同定された(特に、以下の例5に記載されるAlphascreenアッセイにおいて)。本発明のアミノ酸配列のこれらの4種のクラスは、以下の通りである(ここでは以下の通り定義される):
− "クラス1のアミノ酸配列":本発明のアミノ酸配列(および特に本願に記載されるISV)であって、IL-17Aと受容体複合体の受容体IL-17RAもしくはIL-17RC(の少なくとも1つおよび最も好ましくはその両方)との相互作用を阻害することができるが、本質的にIL-17A/FとIL-17RAもしくはIL-17RCのいずれかとの相互作用を阻害することができないアミノ酸配列。クラス1のアミノ酸配列の幾つかの特定であるが制限されない例は、更に本願の発明の詳細な説明に示されている(例えば第5表〜第8表を参照のこと);
− "クラス2のアミノ酸配列":本発明のアミノ酸配列(および特に本願に記載されるISV)であって、IL-17AおよびIL-17A/Fの両方と受容体複合体の受容体IL-17RAもしくはIL-17RC(の少なくとも1つおよび最も好ましくはその両方)との相互作用を阻害することができるアミノ酸配列。クラス2のアミノ酸配列の幾つかの特定であるが制限されない例は、更に本願の発明の詳細な説明に示されている(例えば第5表〜第8表を参照のこと)。本発明のクラス2のアミノ酸配列の幾つかの好ましいが制限されない例は、"04G01様配列"(本願に定義される)であり、その際、04G01のヒト化変異体および/または配列最適化変異体(例えば第23表および第24表を参照のこと)が特に好ましい;
− "クラス3のアミノ酸配列":本発明のアミノ酸配列(および特に本願に記載されるISV)であって、IL-17Fと受容体複合体の受容体IL-17RAもしくはIL-17RC(の少なくとも1つおよび最も好ましくはその両方)との相互作用を阻害することができるアミノ酸配列。本発明のクラス3のアミノ酸配列は、また、IL-17A/Fと受容体複合体の受容体IL-17RAもしくはIL-17RC(の少なくとも1つおよび最も好ましくはその両方)との相互作用を(少なくとも部分的に)阻害することができてもよい。クラス3のアミノ酸配列の幾つかの特定であるが制限されない例は、更に本願の発明の詳細な説明に示されている(例えば第5表〜第8表を参照のこと)。本発明のクラス3のアミノ酸配列の幾つかの好ましいが制限されない例は、"16A04様配列"(本願に定義される)であり、その際、16A04のヒト化変異体および/または配列最適化変異体(例えばIL17MS3063など、第30表を参照のこと)が特に好ましい。幾つかの好ましいが制限されない例においては、クラス3のアミノ酸配列は、hIL-17FのR47、R73、I86および/またはN89またはそれらの組み合わせに対するものであり、かつ/またはそれらに結合する(例えば第11表を参照のこと);
− "クラス4のアミノ酸配列"(本願では、"交差反応性のアミノ酸配列"とも呼ばれ、また"X"でも示される):本発明のアミノ酸配列(および特に本願に記載されるISV)であって、IL-17AおよびIL-17Fの両方(従ってIL-17A/Fを含む)と受容体複合体の受容体IL-17RAもしくはIL-17RC(の少なくとも1つおよび最も好ましくはその両方)との相互作用を阻害することができるアミノ酸配列。本発明のクラス4のアミノ酸配列の幾つかの好ましいが制限されない例は、"13B03様配列"(本願に定義される)および"13E02様配列"(また本願で定義される)であり、その際、13B03のヒト化変異体および/または配列最適化変異体(例えばIL17MS3068など、例えば第26表を参照のこと)ならびに13E02(例えばIL17MS3069およびIL17MS3070など、第28表を参照のこと)がそれぞれ特に好ましい。幾つかの好ましいが制限されない例においては、クラス4のアミノ酸配列は、hIL-17AのL74、Y85および/またはN88に対するものであり、かつ/またはそれらに結合する(例えば第11表を参照のこと)。
表A−0:ナノボディのクラスの抗IL-17ブロッキング特異性の概要
1) 前記のようなヒト線維肉腫HT-1080細胞におけるIL-17A誘発、IL-17F誘発およびIL-17A/F誘発のIL-6産生によって決定されたブロッキング活性
本発明のアミノ酸配列のこれらのクラスのそれぞれ(および特にこれらのクラスのそれぞれに属するISV's)は、本発明の更なる態様を形成する。一般に、かつ本発明は前記態様に制限されないが、クラス2のアミノ酸配列(の構造ブロックとしての使用)は、クラス1のアミノ酸配列よりも好ましく、かつクラス3および/またはクラス4のアミノ酸配列(の構造ブロックとしての使用)は、またクラス2のアミノ酸配列よりも好ましい。
これらのクラスのそれぞれに属する本発明のISV'sの好ましいが制限されない例は、本願実施例に示されている。
また、本願に更に記載されるように、本発明の利点の一つは、本発明のアミノ酸配列(および特に本発明のISV's)は、本発明の化合物、構築物、タンパク質およびポリペプチドを提供するために構造ブロックとして使用することができる。このように、例えば制限されることなく、本発明は、また、異なるクラスに属する本発明のアミノ酸配列(および特に本発明のISV's)を、本発明の単一の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドへと結合することも可能にする。特に、クラス3のISV'sとクラス4のISV'sとを結合させて本発明の単一の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドへと結合することは、ユニークな結合特性を有すること示された(例29を参照のこと)。
本願に更に記載されるように、本発明のかかる化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、例えば、そして制限されることなく、以下のものを含むか、または実質的に以下のものからなる:
− 本発明のアミノ酸配列(および特に本発明のISV)と1もしくはそれより多くの(例えば1もしくは2つの)他の基、残基、部分もしくは結合単位(本願に更に記載されるように、例えば本発明のアミノ酸配列の半減期を高める基、残基、部分もしくは結合単位)であって、それらは互いに、直接的にか、あるいは1もしくはそれより多くの好適なリンカー(本願に更に記載される)を介してかのいずれかで結合されているもの;
− 2もしくはそれより多くの(例えば2もしくは3の)本発明のアミノ酸配列(これらは同一もしくは異なってもよい)と、特に2もしくはそれより多くの(例えば2もしくは3の)本発明のISV's(これらも同一もしくは異なってもよい)と、任意に1もしくはそれより多くの(例えば1もしくは2つの)他の基、残基、部分もしくは結合単位(本願に更に記載されるように、例えば本発明のアミノ酸配列の半減期を高める基、残基、部分もしくは結合単位)であって、それらは互いに、直接的にか、あるいは1もしくはそれより多くの好適なリンカー(本願に更に記載される)を介してかのいずれかで結合されているもの。
また、本願に更に記載されるように、本発明の化合物、構築物、タンパク質もしくはポリペプチドが、1もしくはそれより多くの(例えば1もしくは2の)他の基、残基、部分もしくは結合単位を含む場合に、これらは、好ましくは(しかし制限されることなく)、(i)1もしくはそれより多くの他の免疫グロブリン単一可変ドメイン(例えばIL-17A、IL-17FもしくはIL-17A/F以外のターゲットに対する、すなわち本発明の多重特異的なタンパク質もしくはポリペプチドを提供するために)、および/または(ii)本発明のアミノ酸配列の半減期を高める基、残基、部分もしくは結合単位のいずれかであってよく、前記の基、残基、部分もしくは結合単位は、例えば(ヒト)血清アルブミンなどの血清タンパク質に対する基、残基、部分もしくは結合単位であってよい(例えば本願に更に記載される、血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するISVまたは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するペプチド)。
このように、例えば、そして制限されることなく、本発明のかかる化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、以下のものを含むか、または実質的に以下のものからなってよい:
− クラス1(本願に定義される)に属する本発明のアミノ酸配列(および特に本発明のISV)と、前記アミノ酸配列の半減期を高める基、残基、部分もしくは結合単位(および好ましくは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するISVまたは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するペプチド)とであって、任意に1もしくはそれより多くの好適なリンカーを介して好適に結合されたもの、
− クラス2(本願に定義される)に属する本発明のアミノ酸配列(および特に本発明のISV)と、前記アミノ酸配列の半減期を高める基、残基、部分もしくは結合単位(および好ましくは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するISVまたは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するペプチド)とであって、任意に1もしくはそれより多くの好適なリンカーを介して好適に結合されたもの、
− クラス3(本願に定義される)に属する本発明のアミノ酸配列(および特に本発明のISV)と、前記アミノ酸配列の半減期を高める基、残基、部分もしくは結合単位(および好ましくは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するISVまたは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するペプチド)とであって、任意に1もしくはそれより多くの好適なリンカーを介して好適に結合されたもの、
− クラス4(本願に定義される)に属する本発明のアミノ酸配列(および特に本発明のISV)と、前記アミノ酸配列の半減期を高める基、残基、部分もしくは結合単位(および好ましくは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するISVまたは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するペプチド)とであって、任意に1もしくはそれより多くの好適なリンカーを介して好適に結合されたもの、
− 両者ともクラス1(本願に定義される)に属する2つの本発明のアミノ酸配列(および特に2つの本発明のISV's)と、前記アミノ酸配列の半減期を高める基、残基、部分もしくは結合単位(および好ましくは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するISVまたは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するペプチド)とであって、任意に1もしくはそれより多くの好適なリンカーを介して好適に結合されたもの、
− 両者ともクラス2(本願に定義される)に属する2つの本発明のアミノ酸配列(および特に2つの本発明のISV's)と、前記アミノ酸配列の半減期を高める基、残基、部分もしくは結合単位(および好ましくは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するISVまたは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するペプチド)とであって、任意に1もしくはそれより多くの好適なリンカーを介して好適に結合されたもの、
− 両者ともクラス3(本願に定義される)に属する2つの本発明のアミノ酸配列(および特に2つの本発明のISV's)と、前記アミノ酸配列の半減期を高める基、残基、部分もしくは結合単位(および好ましくは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するISVまたは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するペプチド)とであって、任意に1もしくはそれより多くの好適なリンカーを介して好適に結合されたもの、
− 両者ともクラス4(本願に定義される)に属する2つの本発明のアミノ酸配列(および特に2つの本発明のISV's)と、前記アミノ酸配列の半減期を高める基、残基、部分もしくは結合単位(および好ましくは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するISVまたは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するペプチド)とであって、任意に1もしくはそれより多くの好適なリンカーを介して好適に結合されたもの、
− クラス1(本願に定義される)に属する本発明のアミノ酸配列(および特に本発明のISV)と、クラス2(本願に定義される)に属する本発明のアミノ酸配列(および特に本発明のISV)と、前記アミノ酸配列の半減期を高める基、残基、部分もしくは結合単位(および好ましくは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するISVまたは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するペプチド)とであって、任意に1もしくはそれより多くの好適なリンカーを介して好適に結合されたもの、
− クラス1(本願に定義される)に属する本発明のアミノ酸配列(および特に本発明のISV)と、クラス3(本願に定義される)に属する本発明のアミノ酸配列(および特に本発明のISV)と、前記アミノ酸配列の半減期を高める基、残基、部分もしくは結合単位(および好ましくは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するISVまたは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するペプチド)とであって、任意に1もしくはそれより多くの好適なリンカーを介して好適に結合されたもの、
− クラス1(本願に定義される)に属する本発明のアミノ酸配列(および特に本発明のISV)と、クラス4(本願に定義される)に属する本発明のアミノ酸配列(および特に本発明のISV)と、前記アミノ酸配列の半減期を高める基、残基、部分もしくは結合単位(および好ましくは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するISVまたは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するペプチド)とであって、任意に1もしくはそれより多くの好適なリンカーを介して好適に結合されたもの、
− クラス2(本願に定義される)に属する本発明のアミノ酸配列(および特に本発明のISV)と、クラス3(本願に定義される)に属する本発明のアミノ酸配列(および特に本発明のISV)と、前記アミノ酸配列の半減期を高める基、残基、部分もしくは結合単位(および好ましくは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するISVまたは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するペプチド)とであって、任意に1もしくはそれより多くの好適なリンカーを介して好適に結合されたもの、
− クラス2(本願に定義される)に属する本発明のアミノ酸配列(および特に本発明のISV)と、クラス4(本願に定義される)に属する本発明のアミノ酸配列(および特に本発明のISV)と、前記アミノ酸配列の半減期を高める基、残基、部分もしくは結合単位(および好ましくは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するISVまたは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するペプチド)とであって、任意に1もしくはそれより多くの好適なリンカーを介して好適に結合されたもの、
− クラス3(本願に定義される)に属する本発明のアミノ酸配列(および特に本発明のISV)と、クラス4(本願に定義される)に属する本発明のアミノ酸配列(および特に本発明のISV)と、前記アミノ酸配列の半減期を高める基、残基、部分もしくは結合単位(および好ましくは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するISVまたは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するペプチド)とであって、任意に1もしくはそれより多くの好適なリンカーを介して好適に結合されたもの。
前記の本発明の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドのそれぞれは、本発明の更なる態様を成す。
本発明の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドの1つ(例えば前パラグラフの1つによる本発明の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドの1つ)がクラス2の配列を含む場合に、それは好ましくは04G01様配列(本願に定義される)およびより好ましくは04G01のヒト化および/または配列最適化された変異体である。このように、本発明の更なる一態様は、本願に定義される本発明の化合物、構築物、タンパク質もしくはポリペプチド(および特に前パラグラフに記載されるもの)であって、クラス2のアミノ酸配列を含み、前記クラス2のアミノ酸配列が、04G01様配列(本願に定義される)およびより好ましくは04G01のヒト化および/または配列最適化された変異体であるものである。
本発明の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドの1つ(例えば前パラグラフの1つによる本発明の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドの1つ)がクラス3の配列を含む場合に、それは好ましくは16A04様配列(本願に定義される)およびより好ましくは16A04のヒト化および/または配列最適化された変異体である。このように、本発明の更なる一態様は、本願に定義される本発明の化合物、構築物、タンパク質もしくはポリペプチド(および特に前パラグラフに記載されるもの)であって、クラス3のアミノ酸配列を含み、前記クラス3のアミノ酸配列が、16A04様配列(本願に定義される)およびより好ましくは16A04のヒト化および/または配列最適化された変異体であるものである。
本発明の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドの1つ(例えば前パラグラフの1つによる本発明の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドの1つ)がクラス4の配列を含む場合に、それは好ましくは13B03様配列(本願に定義される)およびより好ましくは13B03のヒト化および/または配列最適化された変異体、または13E02様配列(本願に定義される)およびより好ましくは13E02のヒト化および/または配列最適化された変異体である。このように、本発明の更なる一態様は、本願に定義される本発明の化合物、構築物、タンパク質もしくはポリペプチド(および特に前パラグラフに記載されるもの)であって、クラス4のアミノ酸配列を含み、前記クラス4のアミノ酸配列が、13B03様配列(本願に定義される)およびより好ましくは13B03のヒト化および/または配列最適化された変異体、および/または13E02様配列(本願に定義される)およびより好ましくは13E02のヒト化および/または配列最適化された変異体であるものである。
本発明の前記化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドの幾つかの好ましいが制限されない幾つかの例は、以下の実施例に記載されている。本願の開示に基づいて、当業者は、また、本発明の他のかかる化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドを、例えば1もしくはそれより多くの本発明の好適なアミノ酸配列(例えば以下の実施例に記載されるもの)と、前記アミノ酸の半減期を高める基、残基、部分または結合単位(例えば、更に本願に記載される(ヒト)血清アルブミンに対するISVまたは小ペプチド)とを組み合わせることによって提供することもできる。
特に好ましくは、本発明の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、以下のものを含むか、または実質的に以下のものからなってよい:
− クラス3(本願に定義される)に属する本発明のアミノ酸配列(および特に本発明のISV)と、クラス4(本願に定義される)に属する本発明のアミノ酸配列(および特に本発明のISV)と、前記アミノ酸配列の半減期を高める基、残基、部分もしくは結合単位(および好ましくは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するISVまたは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するペプチド)とであって、任意に1もしくはそれより多くの好適なリンカーを介して好適に結合されたもの。本願に更に記載されるように、本発明のかかる化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、好ましくは、"13B03様配列"(本願に定義されるもの、より好ましくは13B03のヒト化および/または配列最適化された変異体)または"13E02様配列"(本願に定義されるもの、より好ましくは13E02のヒト化および/または配列最適化された変異体)をクラス4の配列として含み、かつ"16A04様配列"(本願に定義されるもの、より好ましくは16A04のヒト化および/または配列最適化された変異体)をクラス3の配列として含む。幾つかの特に好ましいが制限されない、本発明の前記の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドの例は、IL17MS3084、IL17MS3085、IL17MS3086およびIL17MS3087(例26および第33表を参照のこと)。本発明のかかる/同様の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドの他の例は、当業者には本願の開示に基づき明らかになる。
− 両者ともクラス4(本願に定義される)に属する2つの本発明のアミノ酸配列(および特に2つの本発明のISV's)と、前記アミノ酸配列の半減期を高める基、残基、部分もしくは結合単位(および好ましくは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するISVまたは血清タンパク質および特に血清アルブミンに対するペプチド)とであって、任意に1もしくはそれより多くの好適なリンカーを介して好適に結合されたもの。本願に更に記載されるように、本発明のかかる化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、好ましくは、同一もしくは異なってよい、2つの"13B03様配列"(本願に定義されるもの、より好ましくは13B03の2つのヒト化および/または配列最適化された変異体)または同一もしくは異なってよい、2つの"13E02様配列"(本願に定義されるもの、より好ましくは13E02のヒト化および/または配列最適化された変異体)を含み、その際、2つの"13B03様配列"を含むかもしくは実質的にそれらからなる本発明の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドが特に好ましい。本発明のかかるポリペプチドの特に好ましいが制限されない例は、IL17MS3079(例26および第33表を参照のこと)。本発明のかかる/同様の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドの他の例は、当業者には本願の開示に基づき明らかになる。
幾つかの特に好ましいが制限されない本発明の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、以下のものを含むか、または実質的に以下のものからなってよい:
− 同一もしくは異なってよい(好ましくは同一である)2つの"13B03様配列"(本願に定義されるもの、およびより好ましくは13B03の2つのヒト化および/または配列最適化された変異体)と、ヒト血清アルブミンに対する1つのISVもしくはヒト血清アルブミンに対するペプチドであって、任意に1もしくはそれより多くの好適なリンカー(本願に記載される)を介して好適に結合されたもの;
− "13B03様配列"(本願に定義されるもの、およびより好ましくは13B03のヒト化および/または配列最適化された変異体)と、"16A04様配列"(本願に定義されるもの、およびより好ましくは16A04のヒト化および/または配列最適化された変異体)と、ヒト血清アルブミンに対する1つのISVもしくはヒト血清アルブミンに対するペプチドであって、任意に1もしくはそれより多くの好適なリンカー(本願に記載される)を介して好適に結合されたもの;
− "13E02様配列"(本願に定義されるもの、およびより好ましくは13E02のヒト化および/または配列最適化された変異体)と、"16A04様配列"(本願に定義されるもの、およびより好ましくは16A04のヒト化および/または配列最適化された変異体)と、ヒト血清アルブミンに対する1つのISVもしくはヒト血清アルブミンに対するペプチドであって、任意に1もしくはそれより多くの好適なリンカー(本願に記載される)を介して好適に結合されたもの。
ここでも、本発明のかかる/同様の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドの幾つかの特定のものであるが制限されない例は、本願に示されている(例えば第34表を参照のこと)か、または当業者には本願の開示に基づき明らかになる。
好ましくは、本発明の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、ブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例9に記載されるようにして測定される。
クラス1(本願に定義される)に属する本発明のアミノ酸配列(および特に本発明のISV)を含む本発明の特定の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドにおいて、前記の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、好ましくは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満の、18nM未満の、16nM未満の、15nM未満の、14nM未満の、13nM未満の、12nM未満のもしくは11nM未満のまたは更により好ましくは10nM未満のIC50で0.3μg/mlのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
クラス2(本願に定義される)に属する本発明のアミノ酸配列(および特に本発明のISV)を含む本発明の特定の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドにおいて、前記の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、好ましくはヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満のIC50で0.3μg/mlのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または前記の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、250nM未満の、より好ましくは200nM未満の、150nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、60nM未満の、50nM未満のもしくは40nM未満のまたは更により好ましくは35nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
クラス3(本願に定義される)に属する本発明のアミノ酸配列(および特に本発明のISV)を含む本発明の特定の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドにおいて、前記の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、好ましくはヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満のIC50で0.3μg/mlのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または前記の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、250nM未満の、より好ましくは200nM未満の、150nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、60nM未満の、50nM未満のもしくは40nM未満のまたは更により好ましくは35nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
クラス4(本願に定義される)に属する本発明のアミノ酸配列(および特に本発明のISV)を含む本発明の特定の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドにおいて、前記の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、好ましくは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満のIC50で0.3μg/mlのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または前記の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、350nM未満の、より好ましくは、250nM未満の、200nMもしくはそれ未満の、例えば175nM未満のまたは150nM未満の、140nM未満のもしくは125nM未満のまたは更により好ましくは110nM未満のIC50で4.5μg/mlのIL-17F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/または前記の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、200nM未満の、より好ましくは150nM未満の、125nMもしくはそれ未満の、例えば100nM未満のまたは80nM未満の、75nM未満の、70nM未満の、60nM未満の、50nM未満の、40nM未満のもしくは30nM未満のまたは更により好ましくは25nM未満のIC50で1.5μg/mlのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
クラス1、2、3もしくは4のアミノ酸配列(の構造ブロック)を1より多く含む、本発明の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドのブロッキング活性を、前記のアッセイのいずれかに従って決定できることは当業者に認識されており、その際、本発明の前記の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、好ましくは、それらの構成のそれぞれのブロッキング活性と同様のブロッキング活性を有し、すなわち、本発明の前記化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドに含まれるクラス1、2、3または4のアミノ酸配列(の構造ブロック)のそれぞれのブロッキング活性と同様のブロッキング活性を有する。上述の好ましい本発明の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドの幾つかの特定のものであるが制限されない例は、以下のものである:
− 配列番号623、624、625、626、627、628、629、630、631、632、633、634、635、636、637、638、639、640、641、642、643、644、645、646、647、648、649、650、651、652、653、654、655、656、657、658、659、660、661、662、663、664、665、666、667、668、669、670、671、672、673、674、675、676、677、678、679、680、681、682、683、684、685、686、687、688、689、690、691、692、693からなる群から選択される配列と少なくとも80%の配列同一性(本願に定義される)を有する化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチド、
− 配列番号623、624、625、626、627、628、629、630、631、632、633、634、635、636、637、638、639、640、641、642、643、644、645、646、647、648、649、650、651、652、653、654、655、656、657、658、659、660、661、662、663、664、665、666、667、668、669、670、671、672、673、674、675、676、677、678、679、680、681、682、683、684、685、686、687、688、689、690、691、692、693からなる群から選択される配列と少なくとも85%の配列同一性(本願に定義される)を有する化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチド、
− 配列番号623、624、625、626、627、628、629、630、631、632、633、634、635、636、637、638、639、640、641、642、643、644、645、646、647、648、649、650、651、652、653、654、655、656、657、658、659、660、661、662、663、664、665、666、667、668、669、670、671、672、673、674、675、676、677、678、679、680、681、682、683、684、685、686、687、688、689、690、691、692、693からなる群から選択される配列と少なくとも90%の配列同一性(本願に定義される)を有する化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチド、
− 配列番号623、624、625、626、627、628、629、630、631、632、633、634、635、636、637、638、639、640、641、642、643、644、645、646、647、648、649、650、651、652、653、654、655、656、657、658、659、660、661、662、663、664、665、666、667、668、669、670、671、672、673、674、675、676、677、678、679、680、681、682、683、684、685、686、687、688、689、690、691、692、693からなる群から選択される配列と少なくとも95%の配列同一性(本願に定義される)を有する化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチド、
− 同一もしくは異なってよい2つの13B03様配列からなり、それぞれの13B03様配列が、独立してIL17MS3067もしくはIL17MS3068から選択され、かつ更にヒト血清アルブミンに対する1つのISVまたはヒト血清アルブミン(例えばAlb-8/Alb-11)に対するペプチドからなる化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドであって、全てが任意に1もしくはそれより多くの好適なリンカー(本願に記載される)を介して好適に結合されているもの。かかるポリペプチドの特定の好ましいが制限されない例は、IL17MS3079である。
− IL17MS3067もしくはIL17MS3068から独立して選択される13B03様配列と、IL17MS3036(もしくはE1D置換を有さないIL17MS3063)から独立して選択される16A04様配列と、ヒト血清アルブミン(例えばAlb-8/Alb-11)に対する1つのISVからなる化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドであって、任意に1もしくはそれより多くの好適なリンカー(本願に記載される)を介して好適に結合されているもの。かかるポリペプチドの特定の好ましいが制限されない例は、IL17MS3084およびIL17MS3085である。
− IL17MS3069もしくはIL17MS3070から独立して選択される13E02様配列と、IL17MS3036(もしくはE1D置換を有さないIL17MS3063)から独立して選択される16A04様配列と、ヒト血清アルブミン(例えばAlb-8/Alb-11)に対する1つのISVからなる化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドであって、任意に1もしくはそれより多くの好適なリンカー(本願に記載される)を介して好適に結合されているもの。かかるポリペプチドの特定の好ましいが制限されない例は、IL17MS3086、IL17MS3087およびIL17MS3091である。
− IL17MS3079と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、好ましくは少なくとも90%の配列同一性(本願に定義される)を有する化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチド。好ましくは、IL17MS3079と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、好ましくは少なくとも90%の配列同一性(本願に定義される)を有する化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、ブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例26に記載されるようにして測定される。好ましくは、IL17MS3079と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、好ましくは少なくとも90%の配列同一性(本願に定義される)を有する前記の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満の、例えば4nM未満の、3nM未満の、2nM未満のもしくは更に1nM未満のIC50で1nMのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/またはIL17MS3079と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、好ましくは少なくとも90%の配列同一性(本願に定義される)を有する前記の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、100nM未満の、より好ましくは、75nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば40nM未満のまたは30nM未満の、25nM未満の、25nM未満の、20nM未満の、15nM未満のまたは更により好ましくは10nM未満のIC50で15nMのIL-17F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/またはIL17MS3079と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、好ましくは少なくとも90%の配列同一性(本願で定義される)を有する前記の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満の、例えば4nMもしくは3nM未満の、または更に2nM未満のIC50で5nMのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
− IL17MS3084と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、好ましくは少なくとも90%の配列同一性(本願に定義される)を有する化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチド。好ましくは、IL17MS3084と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、好ましくは少なくとも90%の配列同一性(本願に定義される)を有する化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、ブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例26に記載されるようにして測定される。好ましくは、IL17MS3084と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、好ましくは少なくとも90%の配列同一性(本願に定義される)を有する前記の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満の、例えば4nM未満の、3nM未満の、2nM未満のもしくは更に1nM未満のIC50で1nMのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/またはIL17MS3084と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、好ましくは少なくとも90%の配列同一性(本願に定義される)を有する前記の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、100nM未満の、より好ましくは、75nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば40nM未満のまたは30nM未満の、25nM未満の、25nM未満の、20nM未満の、15nM未満のまたは更により好ましくは10nM未満のIC50で15nMのIL-17F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/またはIL17MS3084と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、好ましくは少なくとも90%の配列同一性(本願で定義される)を有する前記の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満の、例えば4nMもしくは3nM未満の、または更に2nM未満のIC50で5nMのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
− IL17MS3085と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、好ましくは少なくとも90%の配列同一性(本願に定義される)を有する化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチド。好ましくは、IL17MS3085と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、好ましくは少なくとも90%の配列同一性(本願に定義される)を有する化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、ブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例26に記載されるようにして測定される。好ましくは、IL17MS3085と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、好ましくは少なくとも90%の配列同一性(本願に定義される)を有する前記の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満の、例えば4nM未満の、3nM未満の、2nM未満のもしくは更に1nM未満のIC50で1nMのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/またはIL17MS3085と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、好ましくは少なくとも90%の配列同一性(本願に定義される)を有する前記の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、100nM未満の、より好ましくは、75nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば40nM未満のまたは30nM未満の、25nM未満の、25nM未満の、20nM未満の、15nM未満のまたは更により好ましくは10nM未満のIC50で15nMのIL-17F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/またはIL17MS3085と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、好ましくは少なくとも90%の配列同一性(本願で定義される)を有する前記の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満の、例えば4nMもしくは3nM未満の、または更に2nM未満のIC50で5nMのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
− IL17MS3086と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、好ましくは少なくとも90%の配列同一性(本願に定義される)を有する化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチド。好ましくは、IL17MS3086と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、好ましくは少なくとも90%の配列同一性(本願に定義される)を有する化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、ブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって、Kinetic Exclusion Assay"KinExA"テクノロジー(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例26に記載されるようにして測定される。好ましくは、IL17MS3086と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、好ましくは少なくとも90%の配列同一性(本願に定義される)を有する前記の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満の、例えば4nM未満の、3nM未満の、2nM未満のもしくは更に1nM未満のIC50で1nMのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/またはIL17MS3086と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、好ましくは少なくとも90%の配列同一性(本願に定義される)を有する前記の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、100nM未満の、より好ましくは、75nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば40nM未満のまたは30nM未満の、25nM未満の、25nM未満の、20nM未満の、15nM未満のまたは更により好ましくは10nM未満のIC50で15nMのIL-17F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/またはIL17MS3086と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、好ましくは少なくとも90%の配列同一性(本願で定義される)を有する前記の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満の、例えば4nMもしくは3nM未満のIC50で5nMのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
また、前記の結合活性は、KinExAtechnologyベースアッセイによって、例えば例29に記載されるようにして測定される。好ましくは、IL17MS3086と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、好ましくは少なくとも90%の配列同一性(本願に定義される)を有する前記の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチド(すなわちIL17MS3091のタグを除く)は、50pM未満の、より好ましくは40pM未満の、30pMもしくはそれ未満の、例えば20pM未満のまたは15pM未満の、10pM未満の、9pM未満の、8pM未満の、7pM未満のもしくは6pM未満のまたは更により好ましくは5pM未満の、例えば4pM未満の、3pM未満の、2pM未満のまたは更に1pM未満の、例えば0.5pM未満のhIL-17Aを有する溶液中での平衡解離定数(Kd)を有し、かつ/またはIL17MS3086と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、好ましくは少なくとも90%の配列同一性(本願に定義される)を有する前記の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチド(すなわちIL17MS3091のタグを除く)は、100pM未満の、より好ましくは80pM未満の、60pMもしくはそれ未満の、例えば50pM未満の、40pM未満の、30pM未満の、20pM未満のもしくは15pM未満の、10pM未満の、9pM未満の、8pM未満の、7pM未満のもしくは6pM未満のまたは更により好ましくは5pM未満の、例えば4pM未満のもしくは3pM未満のまたは更に2pM未満の、例えば1.5pM未満のhIL-17Fを有する溶液中での平衡解離定数(Kd)を有する。
− IL17MS3087と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、好ましくは少なくとも90%の配列同一性(本願に定義される)を有する化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチド。好ましくは、IL17MS3087と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、好ましくは少なくとも90%の配列同一性(本願に定義される)を有する化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、ブロッキング活性を有するものであり、前記活性は、当業者に公知の任意の好適なアッセイ、例えばAlphascreenアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によってもしくはセルベースアッセイ(例えば本願に記載されるものなど)によって測定することができる。好ましくは、前記のブロッキング活性は、HT-1080セルベースアッセイによって、例えば例26に記載されるようにして測定される。好ましくは、IL17MS3087と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、好ましくは少なくとも90%の配列同一性(本願に定義される)を有する前記の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは、100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満の、例えば4nM未満の、3nM未満の、2nM未満のもしくは更に1nM未満のIC50で1nMのIL-17A誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/またはIL17MS3087と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、好ましくは少なくとも90%の配列同一性(本願に定義される)を有する前記の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、100nM未満の、より好ましくは、75nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば40nM未満のまたは30nM未満の、25nM未満の、25nM未満の、20nM未満の、15nM未満のまたは更により好ましくは10nM未満のIC50で15nMのIL-17F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有し、かつ/またはIL17MS3087と少なくとも80%の、例えば少なくとも85%の、好ましくは少なくとも90%の配列同一性(本願で定義される)を有する前記の化合物、構築物、タンパク質またはポリペプチドは、ヒト線維肉腫HT-1080細胞において、150nM未満の、より好ましくは100nM未満の、50nMもしくはそれ未満の、例えば20nM未満のまたは15nM未満の、10nM未満の、9nM未満の、8nM未満の、7nM未満のもしくは6nM未満のまたは更により好ましくは5nM未満の、例えば4nMもしくは3nM未満の、または更に2nM未満のIC50で5nMのIL-17A/F誘発IL-6産生のブロッキング活性を有する。
本発明のアミノ酸配列およびポリペプチドの効果ならびに前記を含む組成物の効果は、関与する特定の疾病もしくは疾患に応じて、任意の好適なインビトロアッセイ、セルベースアッセイ、インビボアッセイおよび/または自体公知の動物モデルにおいてまたはそれらの任意の組み合わせにおいて試験することができる。好適なアッセイおよび動物モデルは、当業者に明らかであり、例えばAlphaScreen、KinExAおよびヒト線維肉腫HT-1080細胞におけるIL-17A誘発、IL-17F誘発、IL-17A/F誘発IL-6産生の阻害(実験部を参照のこと)ならびに以下の実験部および本願で引用された先行技術において使用されたアッセイおよび動物モデルを含む。
また、本発明によれば、第一の種の温血動物由来のIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するアミノ酸配列およびポリペプチドは、1もしくはそれより多くの他の種の温血動物由来のIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせと交差反応を示しても示さなくてもよい。例えば、ヒトのIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するアミノ酸配列およびポリペプチドは、1もしくはそれより多くの他の種の霊長類(例えば、制限されることなく、マカク属のサル(例えばそして特に、カニクイザル(Macaca fascicularis)および/またはアカゲザル(Macaca mulatta)およびヒヒ(Papio ursinus)))由来のIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせと、および/または1もしくはそれより多くの種の動物であって疾患用の動物モデルでしばしば使用される動物(例えば、マウス、ラット、ウサギ、ブタまたはイヌ)および特にIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせと関連する疾病および疾患用の動物モデルでしばしば使用される動物と交差反応を示しても示さなくてもよい。これに関して、当業者には、かかる交差反応性は、存在する場合には、薬剤開発の観点から利点を有しうることは明らかである。それというのも、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するアミノ酸配列およびポリペプチドを、かかる疾患モデルにおいて試験することを可能にするからである。
より一般的には、多種の哺乳動物由来のIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせと交差反応性である本発明のアミノ酸配列およびポリペプチドは、通常は、獣医学用途で使用するために好ましい。それというのも、それは、多種間にわたって同じアミノ酸配列またはポリペプチドを使用することを可能にするからである。このように、本発明の範囲内では、1種の動物由来のIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するアミノ酸配列およびポリペプチド(例えば、ヒトのIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するアミノ酸配列およびポリペプチド)は、該アミノ酸配列および/またはポリペプチドの使用が治療されるべき種において所望の効果をもたらす限りは、別の種の動物の治療に使用することができることも含まれる。
本発明は、その最も広い意味において、本発明のアミノ酸配列およびポリペプチドが向けられる任意のIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせの特異的な抗原決定基、エピトープ、部分、ドメイン、サブユニットまたはコンホメーション(confirmation)(適用可能であれば)に特に制限されず、またはそれらによって定義されるものではない。例えば、前記のアミノ酸配列およびポリペプチドは、"相互作用部位"(本願に定義される)に対するものであっても、そうでなくてもよい。しかしながら、一般に、本発明のアミノ酸配列およびポリペプチドが相互作用部位(本願に定義される)に対するものであり、特に単独の特異的結合単位もしくは2つの特異的結合単位による生物学的応答のブロッキングを可能にするIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかに対するエピトープまたは類似のエピトープ(実験部における本発明の同定された結合分子の種々のクラスも参照のこと(例えば第1表))に対するものであることが想定されそれが好ましい。このように、好ましいが、制限されない一態様においては、本発明のアミノ酸配列およびポリペプチドは、IL-17A、IL-17FおよびIL-17A/Fへの結合および/またはそれらに対する生物学的応答のブロッキングを可能にするエピトープに対するものであり、それらは更に本願に定義されるものである。好ましい態様においては、本発明のポリペプチドは、本発明の2もしくはそれより多くのアミノ酸配列(および好ましくはISV's)を含んでよく、その際、本発明の少なくとも1種のアミノ酸配列(好ましくはISV)は、hIL-17A(配列番号839)のアミノ酸L74、Y85および/またはN88に対するものであるか、またはそれらに結合し、かつ/または本発明の少なくとも1種のアミノ酸配列(好ましくはISV)は、hIL-17F(配列番号840)のアミノ酸R47、R73、I86および/またはN89に対するものであるか、またはそれらに結合し、それらの組み合わせも含む。
従って、本発明は、本発明によるアミノ酸配列であって、前記アミノ酸配列が、ヒトのIL-17AおよびIL-17A/F(クラス2)に対するものであり、かつ/またはそれらに特異的に結合でき、その際、前記のアミノ酸配列が、野生型のIL-17A配列への結合と比較して大きく低減された親和性でL74A、Y85Aおよび/またはH54AのIL-17A突然変異体へと結合する前記アミノ酸配列に関する。
従って、本発明は、本発明によるアミノ酸配列であって、前記アミノ酸配列が、ヒトのIL-17A、IL-17FおよびIL-17A/F(クラス4)に対するものであり、かつ/またはそれらに特異的に結合でき、その際、前記のアミノ酸配列が、野生型のIL-17A配列への結合と比較して大きく低減された親和性でL74A、Y85Aおよび/またはH54AのIL-17A突然変異体へと結合する前記アミノ酸配列に関する。
従って、本発明は、本発明によるアミノ酸配列であって、前記アミノ酸配列が、ヒトのIL-17Fに対するものであり、かつ/またはそれらに特異的に結合でき、その際、前記のアミノ酸配列が、野生型のIL-17F配列への結合と比較して大きく低減された親和性でR47AもしくはR73AもしくはI86AもしくはN89AのIL-17F突然変異体へと結合する前記アミノ酸配列に関する。
これに関して、本願で使用される"大きく低減された親和性"とは、参照親和性よりも低い親和性を意味する。好ましくは"大きく低減された親和性"とは、当該親和性が、指示された参照親和性と比較して、少なくとも1.1倍だけ、1.2倍だけ、1.3倍だけ、1.4倍だけ、1.5倍だけ、2倍だけ、3倍だけ、5倍だけ、10倍だけ、20倍だけ、30倍だけ、40倍だけ、50倍だけまたは少なくとも100倍だけ低いことを意味する。
更に本願に記載されるように、本発明のポリペプチドは、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する2もしくはそれより多くの本発明のアミノ酸配列(および好ましくはISV's)を含んでよい。一般的に、かかるポリペプチドは、本発明の単独のアミノ酸配列と比較して高められた親和性で、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに結合する(例えば、例22に記載されるKinExAテクノロジーによって測定される)。かかるポリペプチドは、例えば、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせの同じ抗原決定基、エピトープ、部分、ドメイン、サブユニットもしくはコンホメーション(適用可能であれば)に対する2つの本発明のアミノ酸配列を含むか、またはIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせの第一の同じ抗原決定基、エピトープ、部分、ドメイン、サブユニットもしくはコンホメーション(適用可能であれば)に対する少なくとも1つの"第一の"本発明のアミノ酸配列(相互作用部位を有しても有してなくてもよい)と、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせの第二の同じ抗原決定基、エピトープ、部分、ドメイン、サブユニットもしくはコンホメーション(適用可能であれば)に対する少なくとも1つの"第二の"本発明のアミノ酸配列(相互作用部位を有しても有してなくてもよい)とを含む。好ましくは、かかる本発明の"二重パラトピックな(biparatopic)"ポリペプチドにおいて、本発明の少なくとも1つのアミノ酸配列は、相互作用部位(本願に定義される)に対するものであるが、最も広い意味での本発明はそれに制限されるものではない。
また、ターゲットが結合ペア(すなわち、本願で記載されるように受容体−リガンド結合ペア)の部分である場合に、前記アミノ酸配列およびポリペプチドは、同源の結合相手(例えば、リガンド、受容体または適用可能であれば他の結合相手)と、前記ターゲットへの結合のために競合するようなものであってよく、かつ/またはそれらが(完全にもしくは部分的に)前記結合相手の前記ターゲットへの結合を中和するようなものであってよい。
また、本発明の範囲内では、適用可能であれば、本発明のアミノ酸配列は、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせの2もしくはそれより多くの抗原決定基、エピトープ、部分、ドメイン、サブユニットまたはコンホメーションに結合できる本発明のアミノ酸配列である。かかる場合において、本発明のアミノ酸配列および/またはポリペプチドが結合するIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせの複数の抗原決定基、エピトープ、部分、ドメインもしくはサブユニットは、本質的に同一であってよく(例えば、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせが繰り返し構造モチーフを含むか、もしくは多量体形で存在するのであれば)、または異なっていてよい(後者の場合に、本発明のアミノ酸配列およびポリペプチドは、同一もしくは異なってよい親和性および/または特異性で、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせのかかる異なる抗原決定基、エピトープ、部分、ドメイン、サブユニットに結合しうる)。
また、本発明のアミノ酸配列およびポリペプチドが、一般に、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせのあらゆる天然に存在するもしくは合成のアナログ、変異体(variant)、突然変異体、アレル、部分および断片へと結合し、またはIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせ(例えば野生型のIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせ)における、本発明のアミノ酸配列およびポリペプチドが結合する抗原決定基もしくはエピトープと本質的に同一である1もしくはそれより多くの抗原決定基もしくはエピトープを含む、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせのこれらのアナログ、変異体、突然変異体、アレル、部分および断片へと少なくとも結合すると思われる。また、かかる場合において、本発明のアミノ酸配列およびポリペプチドは、(野生型)のIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対して本発明のアミノ酸配列が結合する親和性および特異性と同じ、またはそれとは異なる(すなわちそれより高いもしくはそれより低い)親和性および/または特異性で、かかるアナログ、変異体、突然変異体、アレル、部分および断片へと結合しうる。また、本発明の範囲内には、本発明のアミノ酸配列およびポリペプチドが、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせの幾つかのアナログ、変異体、突然変異体、アレル、部分および断片に結合するが、他のものには結合しないことが含まれる。
また、当業者には明らかなように、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する2もしくはそれより多くのアミノ酸配列(および好ましくはISV's)を含むタンパク質またはポリペプチドは、相応のモノマーのアミノ酸配列よりも高い、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する親和性で結合しうる。例えば、そして制限されることなく、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせの異なるエピトープに対する2もしくはそれより多くのアミノ酸配列を含むタンパク質またはポリペプチドは、異なるモノマーのそれぞれより高い親和性で結合しうる(通常は結合する)、そしてIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する2もしくはそれより多くのアミノ酸配列は、また、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせの多量体に対してより高い親和性でも結合しうる(通常は結合する)。
一般に、本発明のアミノ酸配列およびポリペプチドは、当業者には明らかであろうが、生物学的および/または治療学的な観点から最も関連したIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせのこれらの形態(単量体、多量体および関連形を含む)へと少なくとも結合する。
また、本発明のアミノ酸配列およびポリペプチドの部分、断片、アナログ、突然変異体、変異体、アレルおよび/または誘導体を使用することは本発明の範囲内であり、かつ/またはかかる部分、断片、アナログ、突然変異体、変異体、アレルおよび/または誘導体の1もしくはそれより多くを含むかもしくは本質的にからなるタンパク質もしくはポリペプチドを使用することは本発明の範囲内であるが、それは、これらが本願で認識される使用に適している場合に限る。かかる部分、断片、アナログ、突然変異体、変異体、アレルおよび/または誘導体は、通常は、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対して結合するための機能的抗原結合部位(の少なくとも一部)を含み、より好ましくは、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに特異的に結合することが可能であり、更により好ましくは、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、本願に定義される親和性(更に本願に記載されるように、KD値(実際のまたは見掛けの)、KA値(実際のまたは見掛けの)、kon速度および/またはkoff速度として、または代わりにIC50値として好適に測定および/または表現される)で結合することが可能である。かかる部分、断片、アナログ、突然変異体、変異体、アレル、誘導体、タンパク質および/またはポリペプチドの幾つかの制限されない例は、本願の更なる記載から明らかになる。本発明の更なる断片またはポリペプチドは、また、本願に記載される1もしくはそれより多くの(より小さい)部分もしくは断片を好適に組み合わせる(すなわち結合によりまたは遺伝子融合により)ことによって提供することもできる。本発明のアミノ酸配列がISVである場合に、かかる部分、断片、アナログ、突然変異体、変異体、アレルおよび/または誘導体は、かかるISVの部分、断片、アナログ、突然変異体、変異体、アレルおよび/または誘導体であってよい。
本願に更に記載される特定のものであるが、制限されない一態様においては、かかるアナログ、突然変異体、変異体、アレル、誘導体は、それらの由来となるアミノ酸配列と比較して高められた血清中半減期(本願に更に記載される)を有する。例えば、本発明のアミノ酸配列は、半減期を延ばす1もしくはそれより多くの基もしくは部分(例えばPEG)に結合(化学的にもしくはその他で)され、こうして、高められた半減期を有する本発明のアミノ酸配列の誘導体が得られる。
特定のものであるが、制限されない一態様においては、本発明のアミノ酸配列は、免疫グロブリンフォールドを含むアミノ酸配列であってよく、または本発明のアミノ酸配列は、好適な条件下(例えば生理学的条件)で、免疫グロブリンフォールドを形成することができる(すなわちフォールディングによって)アミノ酸配列であってよい。とりわけ、Halaby et al., J. (1999) Protein Eng. 12, 563-71によるレビューが参照される。好ましくは、免疫グロブリンを形成するように適切にフォールディングされた場合に、かかるアミノ酸配列は、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに特異的に結合(本願に定義される)することが可能であり、より好ましくは、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、本願に定義される親和性(更に本願に記載されるように、KD値(実際のまたは見掛けの)、KA値(実際のまたは見掛けの)、kon速度および/またはkoff速度として、または代わりにIC50値として好適に測定および/または表現される)で結合することが可能である。また、かかるアミノ酸配列の部分、断片、アナログ、突然変異体、変異体、アレルおよび/または誘導体は、好ましくは、それらが免疫グロブリンフォールドを含むか、または好適な条件下で免疫グロブリンフォールドを形成することが可能であるようなものである。
特に、しかし制限されるものではないが、本発明のアミノ酸配列は、4つのフレームワーク領域(それぞれFR1〜FR4)と3つの相補性決定領域(それぞれCDR1〜CDR3)とから本質的になるアミノ酸配列、またはかかるアミノ酸配列の任意の好適な断片(前記断片は、その際通常は、本願に更に記載されるように、CDR'sの少なくとも1つを形成するアミノ酸残基の少なくとも幾つかを含む)であってよい。
本発明のアミノ酸配列は、特に、免疫グロブリン配列またはその好適な断片であってよく、より具体的には、免疫グロブリン可変ドメイン配列またはその好適な断片、例えば軽鎖可変ドメイン配列(例えばVL配列)もしくはその好適な断片、または重鎖可変ドメイン配列(例えばVH配列)もしくはその好適な断片であってよい。本発明のアミノ酸配列が重鎖可変ドメイン配列である場合には、それは、慣用の4本鎖抗体から得られる重鎖可変ドメイン配列(例えば制限されずに、ヒト抗体から得られるVH配列)であってよく、またはいわゆる"重鎖抗体"(本願で定義される)から得られるいわゆるVHH配列(本願で定義される)であってよい。
しかしながら、本発明は、本発明のアミノ酸配列(もしくはISV)(またはその発現に使用される本発明のヌクレオチド配列)の起源について、または本発明のアミノ酸配列もしくはヌクレオチド配列が産生もしくは取得される(もしくはされた)様式について制限されないことに留意すべきである。このように、本発明のアミノ酸配列は、天然に存在するアミノ酸配列(任意の好適な種由来)または合成もしくは半合成のアミノ酸配列であってよい。特定のものであるが、制限されない本発明の一態様においては、前記アミノ酸配列は、天然に存在する免疫グロブリン配列(任意の好適な種由来)または合成もしくは半合成の免疫グロブリン配列であるが、制限されないものの、"ヒト化"(本願で定義される)免疫グロブリン配列(例えば部分的にもしくは完全にヒト化されたマウスもしくはウサギの免疫グロブリン配列、特に部分的にもしくは完全にヒト化されたVHH配列もしくはナノボディ)、"ラクダ化"(本願で定義される)免疫グロブリン配列、ならびに親和性熟成(例えば、合成の、無作為のもしくは天然に存在する免疫グロブリン配列を起源とする)、CDRグラフティング、ベニアリング(veneering)、異なる免疫グロブリン配列由来の断片の組み合わせ、重複プライマーを用いたPCRアセンブリ(PCR assembly)および当業者によく知られた免疫グロブリン配列の類似の工学技術などの技術によって得られた免疫グロブリン配列、または前述のいずれかの任意の好適な組み合わせを含む。例えば、標準的なハンドブックならびに更なる発明の詳細な説明および本願に挙げられる先行技術が参照される。
同様に、本発明のヌクレオチド配列は、天然に存在するヌクレオチド配列または合成もしくは半合成の配列であってよく、かつ例えば好適な天然に存在する鋳型(例えば細胞から単離されたDNAもしくはRNA)からPCRによって単離された配列、ライブラリー(特に発現ライブラリー)から単離されたヌクレオチド配列、天然に存在するヌクレオチド配列に突然変異を導入(自体公知の任意の好適な技術、例えばミスマッチPCRを用いて)することによって調製されたヌクレオチド配列、重複プライマーを用いたPCRによって調製されたヌクレオチド配列、または自体公知のDNA合成のための技術を用いて調製されたヌクレオチド配列であってよい。
挙げられるように、本発明のアミノ酸配列は、好ましくは免疫グロブリン単一可変ドメイン(ISV's)であり、その意味は、機能的抗原結合を含む免疫グロブリン可変ドメインである(別の免疫グロブリン可変ドメインとの相互作用、例えばVH−VL相互作用を、機能的抗原結合部位の形成のために必要としないという意味において)。
本発明のアミノ酸配列は、特に、ドメイン抗体(またはドメイン抗体として使用するのに適したアミノ酸配列)、単一ドメイン抗体(または単一ドメイン抗体として使用するのに適したアミノ酸配列)、"dAb"(またはdAbとして使用するのに適したアミノ酸配列)またはナノボディ(商標)(本願で定義され、制限されないがVHH配列を含む)、他の単一可変ドメインまたはそれらのいずれかの任意の好適な断片であってよい。(単一)ドメイン抗体の一般的な記載に関しては、EP 0 368 684と同様に前記に引用される先行技術も参照される。用語"dAb's"に関しては、例えば、Ward et al. (Nature 1989 Oct 12; 341 (6242): 544-6)、Holt et al., Trends Biotechnol., 2003, 21(11):484-490と同様に、例えばWO 06/030220、WO 06/003388およびDomantis Ltd社の他の公開された特許出願も参照される。本発明の文脈ではあまり好ましくはないが、それらは哺乳動物由来ではないため、単一ドメイン抗体または単一可変ドメインは、ある特定の種のサメから得ることができることも留意されるべきである(例えば、いわゆる"IgNARドメイン"、例えばWO 05/18629を参照のこと)。
特に、本発明のアミノ酸配列は、ナノボディ(Nanobody)(登録商標)またはその好適な断片である[備考:ナノボディ(Nanobody)(登録商標)、ナノボディズ(Nanobodies)(登録商標)およびナノクローン(Nanoclone)(登録商標)は、Ablynx N.V.社の商標として登録されている]。IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するかかるナノボディは、本願ではまた"本発明のナノボディ"とも呼ぶ。
ナノボディの一般的な説明に関しては、本願に引用された先行技術と同様に以下の更なる説明も参照される。これに関しては、しかしながら、本願発明の詳細な説明と先行技術は、主として、いわゆる"VH3クラス"(すなわち、VH3クラスのヒト生殖細胞系配列に高い度合いの配列ホモロジーを有するナノボディ、DP-47、DP-51またはDP-29)のナノボディを説明し、そのナノボディが本発明の好ましい態様を形成することが留意されるべきである。しかしながら、最も広い意味での本発明は、一般に、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する任意の種類のナノボディを含み、また例えばWO 07/118670に記載されるようないわゆる"VH4クラス"(すなわち、VH4クラスのヒト生殖細胞系配列に高い度合いの配列ホモロジーを有するナノボディ、例えばDP-78)に属するナノボディを含むことが留意されるべきである。
一般に、ナノボディ(特にVHH配列および部分的にヒト化されたナノボディ)は、特に、フレームワーク配列(ここでも更に本願に記載される)の1もしくはそれより多くにおいて1もしくはそれより多くの"ホールマーク残基(Hallmark residues)"(本願に記載される)が存在することを特徴としうる。
このように、一般に、ナノボディは、(一般)構造
FR1 - CDR1 - FR2 - CDR2 - FR3 - CDR3 - FR4
を有するアミノ酸配列として定義でき、前記構造中、FR1〜FR4は、それぞれフレームワーク領域1〜4を指し、かつCDR1〜CDR3は、それぞれ相補性決定領域1〜3を指し、かつホールマーク残基の1もしくはそれより多くは更に本願に定義される。
特に、ナノボディは、(一般)構造
FR1 - CDR1 - FR2 - CDR2 - FR3 - CDR3 - FR4
を有するアミノ酸配列であってよく、前記構造中、FR1〜FR4は、それぞれフレームワーク領域1〜4を指し、かつCDR1〜CDR3は、それぞれ相補性決定領域1〜3を指し、かつフレームワーク配列は更に本願に定義される。
より具体的に、ナノボディは、(一般)構造
FR1 - CDR1 - FR2 - CDR2 - FR3 - CDR3 - FR4
を有するアミノ酸配列であってよく、前記構造中、FR1〜FR4は、それぞれフレームワーク領域1〜4を指し、かつCDR1〜CDR3は、それぞれ相補性決定領域1〜3を指し、かつ
i)Kabatナンバリングによる位置11、37、44、45、47、83、84、103、104および108のアミノ酸残基の1もしくはそれより多くは、以下の表B−2に挙げられるホールマーク残基から選択され、かつ
ii)前記アミノ酸配列は、配列番号1〜22のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有し、その際、アミノ酸同一性の度合いを決定するために、CDR配列を形成するアミノ酸残基(配列番号1〜22の配列においてXで示した)は無視されている。
これらのナノボディにおいては、CDR配列は、一般に更に本願に定義されている。このように、本発明は、また、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに結合できる(本願で定義される)および/またはそれらに対するナノボディ、それらの好適な断片、ならびにかかるナノボディおよび/または好適な断片の1もしくはそれより多くを含むもしくは本質的にそれからなるポリペプチドに関する。
配列番号623〜693(表A−1を参照)は、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対して生じた多くのVHH配列のアミノ酸配列を示している。
表A−1:
好ましいV
HH
配列またはナノボディ配列(特定の名称または配列番号Xを有する配列として呼ばれる。その際、Xは、関連アミノ酸配列を指す番号である)
特に、幾つかの特定の態様における発明は、以下のものを提供する:
− IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する(本願で定義される)および配列番号623〜693のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%の、好ましくは少なくとも85%の、例えば90%のもしくは95%のまたはより高い配列同一性を有するアミノ酸配列(および特にISV's)(表A−1を参照のこと)。これらのアミノ酸配列は、更に、それらが、同源のリガンドのIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへの結合を中和するようなものであってよく、かつ/またはIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへの結合について同源のリガンドと競合するようなものであってよく、かつ/またはIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する相互作用部位(本願に定義される)(例えばリガンド結合部位)に対するようなものであってよい。
− 配列番号623〜693のアミノ酸配列(表A−1を参照のこと)の少なくとも1つのIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへの結合をクロスブロック(本願に定義される)し、かつ/またはIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへの結合について、配列番号623〜693のアミノ酸配列(表A−1を参照のこと)の少なくとも1つと共同するアミノ酸配列(および特にISV's)。ここでも、これらのアミノ酸配列は、更に、それらが、同源のリガンドのIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへの結合を中和するようなものであってよく、かつ/またはIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへの結合について同源のリガンドと競合するようなものであってよく、かつ/またはIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する相互作用部位(本願に定義される)(例えばリガンド結合部位)に対するようなものであってよい。
前記アミノ酸配列(またはISV's)は、更に本願に記載されうる(そして例えばナノボディであってよい)、ならびにかかるアミノ酸配列の1もしくはそれより多くを含む本発明のポリペプチド(該ポリペプチドは本願に更に記載され、例えば本願に記載されるように二重特異性のおよび/または二重パラトピックなポリペプチドであってよい)およびかかるアミノ酸およびポリペプチドをコードする核酸配列。かかるアミノ酸配列およびポリペプチドは、如何なる天然に存在するリガンドを含まない。
幾つかの他の特定の態様においては、本発明は、以下のものを提供する:
− IL-17B、IL-17C、IL-17Dおよび/またはIL-17Eと比較して、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせについて特異的な本発明のアミノ酸配列(および特にISV's);
前記本発明のアミノ酸配列は、更に本願に記載されうる(そして例えばナノボディであってよい)、ならびにかかるアミノ酸配列の1もしくはそれより多くを含む本発明のポリペプチド(該ポリペプチドは本願に更に記載され、例えば本願に記載されるように二重特異性のおよび/または二重パラトピックなポリペプチドであってよい)およびかかるアミノ酸およびポリペプチドをコードする核酸配列。かかるアミノ酸配列およびポリペプチドは、如何なる天然に存在するリガンドを含まない。
従って、本発明の幾つかの特に好ましいナノボディは、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに結合しうる(更に本願で定義される)および/またはそれらに対するナノボディであり、前記ナノボディにおいて、
i)配列番号623〜693のアミノ酸配列(表A−1を参照のこと)の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有し、その際、アミノ酸同一性の度合いの決定のために、CDR配列を形成するアミノ酸残基は無視される。これに関して、配列番号623〜693のナノボディ(表A−1を参照のこと)のフレームワーク1配列(配列番号126〜196)、フレームワーク2配列(配列番号268〜338)、フレームワーク3配列(配列番号410〜480)およびフレームワーク4配列(配列番号552〜622)を列挙する表B−1も参照される(フレームワーク1配列の位置1〜4および位置27〜30のアミノ酸残基に関しては、以下の補足説明も参照される。このように、アミノ酸同一性の度合いの決定のために、これらの残基は好ましくは無視される);および
ii)Kabatナンバリングによる位置11、37、44、45、47、83、84、103、104および108のアミノ酸残基の1もしくはそれより多くは、以下の表B−2に挙げられるホールマーク残基から選択される。これらのナノボディにおいては、CDR配列は、一般に更に本願に定義されている。
ここでも、かかるナノボディは、任意の好適な様式で、かつ任意の好適な起源から得ることができ、かつ例えば天然に存在するVHH配列(すなわちラクダ科の動物の好適な種由来)または合成もしくは半合成のアミノ酸配列であってよく、制限されないものの、"ヒト化"(本願で定義される)ナノボディ、"ラクダ化"(本願で定義される)免疫グロブリン配列(および特にラクダ化重鎖可変ドメイン配列)、ならびに親和性熟成(例えば、合成の、無作為のもしくは天然に存在する免疫グロブリン配列を起源とする)、CDRグラフティング、ベニアリング、異なる免疫グロブリン配列由来の断片の組み合わせ、重複プライマーを用いたPCRアセンブリおよび当業者によく知られた免疫グロブリン配列の類似の工学技術などの技術によって得られたナノボディ、または本願に更に記載される前述のいずれかの任意の好適な組み合わせを含む。また、同様に、ナノボディが合成もしくは半合成の配列(例えば部分的にヒト化された配列)を含む場合に、前記のナノボディは、任意に、更に好適にヒト化されて、ここでも本願に記載されるように、再び1もしくはそれより多くの更なる(部分的にもしくは完全に)ヒト化された本発明のナノボディが提供される。
特に、ヒト化されたナノボディは、前記のパラグラフでナノボディについて一般的に定義されたアミノ酸配列であってよいが、そこにはヒト化する置換(本願に定義される)であるおよび/または前記置換に相当する少なくとも1つのアミノ酸残基が(特にフレームワーク残基の少なくとも1つにおいて)存在する。幾つかの好ましいが、制限されないヒト化する置換(および好適なそれらの組み合わせ)は、本願の開示に基づき当業者には明らかになる。追加的にまたはその代わりに、他の潜在的に有用なヒト化する置換は、天然に存在するVHH配列のフレームワーク配列の配列と、1もしくはそれより多くの密に関連したヒトVH配列の相応のフレームワーク配列とを比較することによって突き止めることができ、その後に、こうして決定された1もしくはそれより多くの潜在的に有用なヒト化する置換(またはそれらの組み合わせ)は、前記のVHH配列中に(本願で更に記載される自体公知の任意の様式で)導入でき、かつ得られたヒト化されたVHH配列を、ターゲットに対する親和性について、安定性について、発現のしやすさおよび発現レベルについて、および/または他の所望の特性について試験することができる。このように、限られた程度の試行錯誤によって、他の好適なヒト化する置換(またはそれらの好適な組み合わせ)は、本願の開示に基づき当業者によって決定することができる。また、前記に基づき、ナノボディ(のフレームワーク領域)は、部分的にヒト化されてよく、または完全にヒト化されてよい。
このように、本発明の幾つかの他の好ましいナノボディは、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに結合できる(本願に更に定義される)ナノボディであり、前記ナノボディは、
i)配列番号623〜693のアミノ酸配列(表A−1を参照のこと)の1つのヒト化変異体であり、かつ/または
ii)配列番号623〜693のアミノ酸配列(表A−1を参照のこと)の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有し、その際、アミノ酸同一性の度合いの決定のために、CDR配列を形成するアミノ酸残基は無視される;および
i)好ましくは、Kabatナンバリングによる位置11、37、44、45、47、83、84、103、104および108のアミノ酸残基の1もしくはそれより多くは、以下の表B−2に挙げられるホールマーク残基から選択される。
本発明のもう一つの特定の態様によれば、本発明は、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへの結合のために特に適したアミノ酸残基の多くの区間(すなわち小ペプチド)を提供する。これらのアミノ酸残基の区間は、特にそれらが本発明のアミノ酸配列の抗原結合部位(の一部)を形成するように、本発明のアミノ酸配列中に存在してよく、かつ/または本発明のアミノ酸配列中に導入されてよい。これらのアミノ酸残基の区間がまずIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対して生じた重鎖抗体もしくはVHH配列のCDR配列として産生された(または本願に更に記載されるように、かかるCDR配列を基礎とするおよび/または前記CDR配列から得られる)場合には、それらは、また一般に、本願では、"CDR配列"(すなわちCDR1配列、CDR2配列、そしてCDR3配列)と呼ばれる。しかしながら、最も広い意味における本発明は、これらのアミノ酸残基の区間が1つの本発明のアミノ酸配列中に有しうる特定の構造的役割または機能に制限されないことが留意されるべきであるが、それは、これらのアミノ酸残基の区間が、本発明のアミノ酸配列をIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに結合することを可能にする場合に限る。このように、一般に、最も広い意味における本発明は、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに結合可能であり、かつ本願に記載される1もしくはそれより多くのCDR配列を含み、特に2もしくはそれより多くのかかるCDR配列の好適な組み合わせを含み、互いに1もしくはそれより多くの更なるアミノ酸配列を介して好適に結合されることで、アミノ酸配列全体が、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへの結合が可能である結合ドメインおよび/または結合ユニットを形成する任意のアミノ酸配列を含む。しかしながら、また、本発明のアミノ酸配列におけるかかるCDR配列の1つだけの存在は、それ自体で既に、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに結合が可能な本発明のアミノ酸配列をもたらすのに十分であることも留意されるべきである。例えばここでも、WO 03/050531もしくは後の出願に記載されるいわゆる"促進断片(Expedite fragments)"が参照される。
このように、もう一つの特定のものであるが、制限されない態様においては、本発明のアミノ酸配列(またはISV)は、本願に記載されるCDR1配列、CDR2配列およびCDR3配列(またはそれらの任意の好適な組み合わせ)からなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸配列を含むアミノ酸配列であってよい。特に、本発明のアミノ酸配列は、少なくとも1つの抗原結合部位を含むアミノ酸配列であってよく、その際、前記の抗原結合部位は、本願に記載されるCDR1配列、CDR2配列およびCDR3配列(またはそれらの任意の好適な組み合わせ)からなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸配列を含むアミノ酸配列であってよい。
一般に、本発明のこの態様においては、本発明のアミノ酸配列(またはISV)は、少なくとも1つのアミノ酸残基の区間を含む任意のアミノ酸配列であって、前記のアミノ酸残基の区間が、本願に記載されるCDR配列の少なくとも1つの配列に相当するアミノ酸配列を有する前記アミノ酸配列であってよい。かかるアミノ酸配列は、免疫グロブリンフォールドを有しても有さなくてもよい。例えば、そして制限されることなく、かかるアミノ酸配列は、少なくとも1つのかかるCDR配列を含むが、(完全な)免疫グロブリンフォールドを形成するには十分な大きさではない免疫グロブリン配列の好適な断片であってよい(例えばここでも、WO 03/050531に記載されるいわゆる"促進断片(Expedite fragments)"が参照される)。選択的に、かかるアミノ酸配列は、かかるCDR配列に相当するアミノ酸残基の少なくとも1つの区間(すなわちその抗原結合部位の一部として)を含む好適な"タンパク質骨格(protein scaffold)"であってよい。アミノ酸配列を存在させるのに適した骨格は、当業者には明らかであり、例えば制限されないが、免疫グロブリンを基礎とするもしくは免疫グロブリンから誘導される結合骨格(すなわち、本願に既に記載した免疫グロブリン配列以外のもの)、タンパク質Aドメインから誘導されるタンパク質骨格(例えばAffibodies(商標))、テンダミスタット、フィブロネクチン、リポカリン、CTLA-4、T細胞受容体、デザインされたアンキリンリピート、アビマーおよびPDZドメイン(Binz et al., Nat. Biotech 2005, 23:1257)ならびにDNAもしくはRNAアプタマーを含むがそれらに制限されないDNAもしくはRNAを基礎とする結合部(Ulrich et al., Comb Chem High Throughput Screen 2006 9(8):619-32)を含む。
ここでも、これらのCDR配列の1もしくはそれより多くを含む本発明の任意のアミノ酸配列(もしくはISV)は、好ましくは、それが、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに特異的に結合(本願に定義される)することが可能であるものであり、より好ましくは、それが、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、本願に定義される親和性(更に本願に記載されるように、KD値(実際のまたは見掛けの)、KA値(実際のまたは見掛けの)、kon速度および/またはkoff速度として、または代わりにIC50値として好適に測定および/または表現される)で結合することが可能であるものである。
より具体的には、本発明のこの態様によるアミノ酸配列は、少なくとも1つの抗原結合部位を含み、前記抗原結合部位が、本願に記載されるCDR1配列、本願に記載されるCDR2配列および本願に記載されるCDR3配列からなる群から選択される少なくとも2つのアミノ酸配列を含む任意のアミノ酸配列(もしくはISV)であり、こうして(i)第一のアミノ酸配列が本願に記載されるCDR1配列から選択される場合に、第二のアミノ酸配列は、本願に記載されるCDR2配列もしくは本願に記載されるCDR3配列から選択され、(ii)第一のアミノ酸配列が本願に記載されるCDR2配列から選択される場合に、第二のアミノ酸配列は、本願に記載されるCDR1配列もしくは本願に記載されるCDR3配列から選択され、または(iii)第一のアミノ酸配列が本願に記載されるCDR3配列から選択される場合に、第二のアミノ酸配列は、本願に記載されるCDR1配列もしくは本願に記載されるCDR3配列から選択される。
更により具体的には、本発明のアミノ酸配列は、少なくとも1つの抗原結合部位を含み、前記抗原結合部位が、本願に記載されるCDR1配列、本願に記載されるCDR2配列および本願に記載されるCDR3配列からなる群から選択される少なくとも3つのアミノ酸配列を含むアミノ酸配列(もしくはISV's)であり、こうして、第一のアミノ酸配列は、本願に記載されるCDR1配列から選択され、第二のアミノ酸配列は、本願に記載されるCDR2配列から選択され、かつ第三のアミノ酸配列は、本願に記載されるCDR3配列から選択される。CDR1配列、CDR2配列およびCDR3配列の好ましい組み合わせは、本願の更なる記載から明らかになる。当業者に明らかなように、かかるアミノ酸配列は、好ましくは免疫グロブリン配列(本願に更に記載される)であるが、それは、例えばまた、前記のCDR配列が存在するのに適した骨格を含む任意の他のアミノ酸配列であってもよい。
このように、特定のものであるが、制限されるものではない一態様においては、本発明は、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するアミノ酸配列(および特にISV)であって、以下の
a)配列番号197〜267のアミノ酸配列;
b)配列番号197〜267のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
c)配列番号197〜267のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
d)配列番号339〜409のアミノ酸配列;
e)配列番号339〜409のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
f)配列番号339〜409のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
g)配列番号481〜551のアミノ酸配列;
h)配列番号481〜551のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
i)配列番号481〜551のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
またはそれらの任意の好適な組み合わせ
からなる群から選択されるアミノ酸残基の1もしくはそれより多くの区間を含むものに関する。
本発明のアミノ酸配列(またはISV)がb)および/またはc)による1もしくはそれより多くのアミノ酸配列を含む場合に、
i)b)および/またはc)によるかかるアミノ酸配列における任意のアミノ酸置換は、好ましくは、かつa)による相応のアミノ酸配列と比較して、保存的アミノ酸置換(本願に定義される)である;
および/または
ii)b)および/またはc)によるアミノ酸配列は、好ましくはアミノ酸置換のみを含み、a)による相応のアミノ酸配列と比較して、アミノ酸欠失もしくはアミノ酸挿入を含まない;
および/または
iii)b)および/またはc)によるアミノ酸配列は、a)によるアミノ酸配列から、自体公知の親和性成熟の1もしくはそれより多くの技術を用いた親和性成熟により得られたアミノ酸配列であってよい。
同様に、本発明のアミノ酸配列がe)および/またはf)による1もしくはそれより多くのアミノ酸配列を含む場合に、
i)e)および/またはf)によるかかるアミノ酸配列における任意のアミノ酸置換は、好ましくは、かつd)による相応のアミノ酸配列と比較して、保存的アミノ酸置換(本願に定義される)である;
ii)e)および/またはf)によるアミノ酸配列は、好ましくはアミノ酸置換のみを含み、d)による相応のアミノ酸配列と比較して、アミノ酸欠失もしくはアミノ酸挿入を含まない;
および/または
iii)e)および/またはf)によるアミノ酸配列は、d)によるアミノ酸配列から、自体公知の親和性成熟の1もしくはそれより多くの技術を用いた親和性成熟により得られたアミノ酸配列であってよい。
また、本発明のアミノ酸配列がh)および/またはi)による1もしくはそれより多くのアミノ酸配列を含む場合に、
i)h)および/またはi)によるかかるアミノ酸配列における任意のアミノ酸置換は、好ましくは、かつg)による相応のアミノ酸配列と比較して、保存的アミノ酸置換(本願に定義される)である;
および/または
ii)h)および/またはi)によるアミノ酸配列は、好ましくはアミノ酸置換のみを含み、g)による相応のアミノ酸配列と比較して、アミノ酸欠失もしくはアミノ酸挿入を含まない;
および/または
iii)h)および/またはi)によるアミノ酸配列は、g)によるアミノ酸配列から、自体公知の親和性成熟の1もしくはそれより多くの技術を用いた親和性成熟により得られたアミノ酸配列であってよい。
先行の最後のパラグラフは、また、一般に、b)、c)、e)、f)、h)もしくはi)のそれぞれによる1もしくはそれより多くのアミノ酸配列を含む本発明の任意のアミノ酸配列にも当てはまると解されるべきである。
この特定の態様においては、前記のアミノ酸配列(またはISV)は、好ましくは、以下の
i)配列番号197〜267のアミノ酸配列;
ii)配列番号339〜409のアミノ酸配列;および
iii)配列番号481〜551のアミノ酸配列;
またはそれらの任意の好適な組み合わせ
からなる群から選択されるアミノ酸残基の1もしくはそれより多くの区間を含む。
また、好ましくは、かかるアミノ酸配列においては、前記のアミノ酸残基の区間の少なくとも1つは、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する結合のための抗原結合部位の部分を形成する。
より特定のものであるが、ここでも制限されるものではない一態様においては、本発明は、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するアミノ酸配列(またはISV)であって、以下の
a)配列番号197〜267のアミノ酸配列;
b)配列番号197〜267のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
c)配列番号197〜267のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
d)配列番号339〜409のアミノ酸配列;
e)配列番号339〜409のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
f)配列番号339〜409のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
g)配列番号481〜551のアミノ酸配列;
h)配列番号481〜551のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
i)配列番号481〜551のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
からなる群から選択されるアミノ酸残基の2もしくはそれより多くの区間を含み、
こうして、(i)第一のアミノ酸残基の区間がa)、b)もしくはc)によるアミノ酸配列の1つに相当する場合に、第二のアミノ酸残基の区間は、d)、e)、f)、g)、h)もしくはi)によるアミノ酸配列の1つに相当する;(ii)第一のアミノ酸残基の区間がd)、e)もしくはf)によるアミノ酸配列の1つに相当する場合に、第二のアミノ酸残基の区間は、a)、b)、c)、g)、h)もしくはi)によるアミノ酸配列の1つに相当する;または(iii)第一のアミノ酸残基の区間がg)、h)もしくはi)によるアミノ酸配列の1つに相当する場合に、第二のアミノ酸残基の区間は、a)、b)、c)、d)、e)もしくはf)によるアミノ酸配列の1つに相当する前記アミノ酸配列に関する。
この特定の態様においては、前記のアミノ酸配列は、好ましくは、以下の
i)配列番号197〜267のアミノ酸配列;
ii)配列番号339〜409のアミノ酸配列;および
iii)配列番号481〜551のアミノ酸配列;
からなる群から選択されるアミノ酸残基の2もしくはそれより多くの区間を含み、
こうして、(i)第一のアミノ酸残基の区間が配列番号197〜267のアミノ酸配列の1つに相当する場合に、第二のアミノ酸残基の区間は、配列番号339〜409もしくは配列番号481〜551のアミノ酸配列の1つに相当する;(ii)第一のアミノ酸残基の区間が配列番号339〜409のアミノ酸配列の1つに相当する場合に、第二のアミノ酸残基の区間は、配列番号197〜267もしくは配列番号481〜551のアミノ酸配列の1つに相当する;または(iii)第一のアミノ酸残基の区間が配列番号481〜551のアミノ酸配列の1つに相当する場合に、第二のアミノ酸残基の区間は、配列番号197〜267もしくは配列番号339〜409のアミノ酸配列の1つに相当する。
また、好ましくは、かかるアミノ酸配列においては、前記のアミノ酸残基の少なくとも2つの区間は、ここでも好ましくは、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する結合のための抗原結合部位の部分を形成する。
更により特定のものであるが、ここでも制限されるものではない一態様においては、本発明は、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するアミノ酸配列(またはISV)であって、アミノ酸残基の3もしくはそれより多くの区間を含み、
第一のアミノ酸残基の区間は、以下の
a)配列番号197〜267のアミノ酸配列;
b)配列番号197〜267のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
c)配列番号197〜267のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
からなる群から選択され、
第二のアミノ酸残基の区間は、以下の
d)配列番号339〜409のアミノ酸配列;
e)配列番号339〜409のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
f)配列番号339〜409のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
からなる群から選択され、
ならびに第三のアミノ酸残基の区間は、以下の
g)配列番号481〜551のアミノ酸配列;
h)配列番号481〜551のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
i)配列番号481〜551のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
からなる群から選択される、前記アミノ酸配列に関する。
好ましくは、この特定の態様においては、前記の第一のアミノ酸残基の区間は、配列番号197〜267のアミノ酸配列からなる群から選択され、前記の第二のアミノ酸残基の区間は、配列番号339〜409のアミノ酸配列からなる群から選択され、かつ第三のアミノ酸残基の区間は、配列番号481〜551のアミノ酸配列からなる群から選択される。
ここでも、好ましくは、かかるアミノ酸配列においては、前記の少なくとも3つのアミノ酸残基の区間は、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する結合のための抗原結合部位の部分を形成する。
かかるアミノ酸配列の区間の好ましい組み合わせは、本願の更なる開示から明らかになる。
好ましくは、かかるアミノ酸配列において、CDR配列は、配列番号623〜693のアミノ酸配列(表A−1を参照のこと)の少なくとも1つのCDR配列と、少なくとも70%のアミノ酸同一性を、好ましくは少なくとも80%のアミノ酸同一性を、より好ましくは少なくとも90%のアミノ酸同一性を、例えば95%以上のアミノ酸同一性を、または更に本質的に100%のアミノ酸同一性を有する。このアミノ酸同一性の度合いは、例えば、前記のアミノ酸配列と、配列番号623〜693の配列(表A−1を参照のこと)の1もしくはそれより多くとの間でアミノ酸同一性の度合いを決定(本願に記載のように)することによって決定でき、その際、フレームワーク領域を形成するアミノ酸残基は無視される。また、かかる本発明のアミノ酸配列は、更に、本願に記載されうる。
また、かかるアミノ酸配列は、好ましくは、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに特異的に結合(本願に定義される)することが可能であるものであり、より好ましくは、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、本願に定義される親和性(更に本願に記載されるように、KD値(実際のまたは見掛けの)、KA値(実際のまたは見掛けの)、kon速度および/またはkoff速度として、または代わりにIC50値として好適に測定および/または表現される)で結合することが可能であるものである。
本発明のアミノ酸配列(またはISV)が本質的に4つのフレームワーク領域(FR1〜FR4それぞれ)と3つの相補性決定領域(CDR1〜CDR3それぞれ)とからなる場合に、本発明のアミノ酸配列は、好ましくは、
− CDR1が、以下の
a)配列番号197〜267のアミノ酸配列;
b)配列番号197〜267のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
c)配列番号197〜267のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
からなる群から選択され、
および/または
− CDR2が、以下の
d)配列番号339〜409のアミノ酸配列;
e)配列番号339〜409のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
f)配列番号339〜409のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
からなる群から選択され、
および/または
− CDR3が、以下の
g)配列番号481〜551のアミノ酸配列;
h)配列番号481〜551のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
i)配列番号481〜551のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
からなる群から選択されるようなものである。
特に、本発明のかかるアミノ酸配列(またはISV)は、CDR1が、配列番号197〜267のアミノ酸配列からなる群から選択され、かつ/またはCDR2が、配列番号339〜409のアミノ酸配列からなる群から選択され、かつ/またはCDR3が、配列番号481〜551のアミノ酸配列からなる群から選択されるようなものである。
特に、本発明のアミノ酸配列(またはISV)が本質的に4つのフレームワーク領域(FR1〜FR4それぞれ)と3つの相補性決定領域(CDR1〜CDR3それぞれ)とからなる場合に、本発明のアミノ酸配列は、好ましくは、
− CDR1が、以下の
a)配列番号197〜267のアミノ酸配列;
b)配列番号197〜267のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
c)配列番号197〜267のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
からなる群から選択され、
および
− CDR2が、以下の
d)配列番号339〜409のアミノ酸配列;
e)配列番号339〜409のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
f)配列番号339〜409のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
からなる群から選択され、
および
− CDR3が、以下の
g)配列番号481〜551のアミノ酸配列;
h)配列番号481〜551のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
i)配列番号481〜551のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;またはかかるアミノ酸配列の任意の好適な断片
からなる群から選択されるようなものである。
特に、本発明のかかるアミノ酸配列(またはISV)は、CDR1が、配列番号197〜267のアミノ酸配列からなる群から選択され、かつCDR2が、配列番号339〜409のアミノ酸配列からなる群から選択され、かつCDR3が、配列番号481〜551のアミノ酸配列からなる群から選択されるようなものである。
ここでも、CDR配列の好ましい組み合わせは、本願の更なる記載から明らかになる。
また、かかるアミノ酸配列は、好ましくは、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに特異的に結合(本願に定義される)することが可能であるものであり、より好ましくは、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、本願に定義される親和性(更に本願に記載されるように、KD値(実際のまたは見掛けの)、KA値(実際のまたは見掛けの)、kon速度および/またはkoff速度として、または代わりにIC50値として好適に測定および/または表現される)で結合することが可能であるものである。
好ましいが、制限されるものではない一態様においては、本発明は、4つのフレームワーク領域(FR1〜FR4それぞれ)と、3つの相補性決定領域(CDR1〜CDR3それぞれ)とから本質的になるアミノ酸配列(またはISV)であって、前記のアミノ酸配列のCDR配列が、配列番号623〜693のアミノ酸配列(表A−1を参照のこと)の少なくとも1つのCDR配列と、少なくとも70%のアミノ酸同一性を、好ましくは少なくとも80%のアミノ酸同一性を、より好ましくは少なくとも90%のアミノ酸同一性を、例えば95%以上のアミノ酸同一性を、または更に本質的に100%のアミノ酸同一性を有するものに関する。このアミノ酸同一性の度合いは、例えば、前記のアミノ酸配列と、配列番号623〜693の配列(表A−1を参照のこと)の1もしくはそれより多くとの間でアミノ酸同一性の度合いを決定(本願に記載のように)することによって決定でき、その際、フレームワーク領域を形成するアミノ酸残基は無視される。かかる本発明のアミノ酸配列は、更に、本願に記載されうる。
かかる本発明のアミノ酸配列において、フレームワーク配列は、任意の好適なフレームワーク配列であってよく、かつ好適なフレームワーク配列の例は、例えば標準的なハンドブックならびに本願で述べられる開示および先行技術に基づき当業者には明らかである。
フレームワーク配列は、好ましくは免疫グロブリンフレームワーク配列または免疫グロブリンフレームワーク配列から(例えばヒト化またはラクダ化によって)誘導されたフレームワーク配列(の好適な組み合わせ)である。例えば、該フレームワーク配列は、軽鎖可変ドメイン(例えばVL配列)および/または重鎖可変ドメイン(例えばVH配列)から誘導されるフレームワーク配列であってよい。特に好ましい一態様においては、前記フレームワーク配列は、VHH配列(その配列では前記フレームワーク配列は、任意に部分的にもしくは完全にヒト化されていてよい)から誘導されたフレームワーク配列であるか、またはラクダ化(本願に定義される)された慣用のVH配列であるかのいずれかである。
前記のフレームワーク配列は、好ましくは、本発明のアミノ酸配列(もしくはISV)が、ドメイン抗体(またはドメイン抗体として使用するのに適したアミノ酸配列)であるもの、単一ドメイン抗体(または単一ドメイン抗体として使用するのに適したアミノ酸配列)であるもの、"dAb"(またはdAbとして使用するのに適したアミノ酸配列)またはナノボディ(制限されないがVHH配列を含む)であるものである。ここでも、好適なフレームワーク配列は、例えば標準的なハンドブックならびに本願で述べられる開示および先行技術に基づき当業者には明らかである。
特に、本発明のアミノ酸配列に存在するフレームワーク配列は、1もしくはそれより多くのホールマーク残基(本願に定義される)を含んでよく、こうして本発明のアミノ酸配列はナノボディである。かかるフレームワーク配列(の好適な組み合わせ)の幾つかの好ましいが、制限されない例は、本願の更なる開示から明らかになる。
ここでも、本発明のアミノ酸配列について本願に一般的に記載されるように、前記のいずれかの好適な断片(または断片の組み合わせ)、例えば1もしくはそれより多くのCDR配列を含み、1もしくはそれより多くのフレームワーク配列が好適に隣接したおよび/または前記フレームワーク配列を介して結合された(例えば、これらのCDRおよびフレームワーク配列がフラグメントの誘導がなされる全長免疫グロブリンに存在しうるのと同じ順序で)断片を使用することも可能である。かかる断片は、またここでも、該断片が免疫グロブリンフォールドを含むかもしくは該フォールドを形成しうるものであってもよく、あるいは該断片が免疫グロブリンフォールドを含まないかもしくは該フォールドを形成し得ないものであってもよい。
特定の一態様においては、かかる断片は、本願に記載される単独のCDR配列(および特にCDR3配列)を含み、該配列は、それぞれの側でフレームワーク配列(の一部)(および特に該断片が誘導される免疫グロブリン配列において前記CDR配列に隣接しているフレームワーク配列の一部)によってフランキングされている。例えば、CDR3配列は、FR3配列(の一部)を前方に有し、かつFR4配列(の一部)を後方に有してよい。かかる断片は、ジスルフィド架橋を有してもよく、特にCDR配列の前後にあるそれぞれ2つのフレームワーク領域を結合するジスルフィド架橋を有してもよい(かかるジスルフィド架橋の形成のために、前記フレームワーク領域に本来存在するシステイン残基を使用してよく、あるいは前記フレームワーク領域にシステイン残基を合成により付加もしくは導入してよい)。これらの"促進断片"の更なる記載については、ここでも、WO 03/050531ならびにWO2008/068280(PCT/EP2009/054533も参照のこと)が参照される。
もう一つの態様においては、本発明は、本発明の1もしくはそれより多くのアミノ酸配列(もしくはISV's)(またはそれらの好適な断片)を含むかまたは本質的にからなり、かつ任意に更に1もしくはそれより多くの他の基、残基、部分もしくは結合単位を含む化合物または構築物、特にタンパク質またはポリペプチド(それぞれ、"本発明の化合物"または"本発明のポリペプチド"とも呼称される)に関する。本願の更なる開示から当業者に明らかであるように、かかる更なる基、残基、部分、結合単位またはアミノ酸配列は、更なる官能価を本発明のアミノ酸配列(および/またはそれが存在する化合物または構築物)に与えてもよく与えなくてもよく、かつ本発明のアミノ酸配列の特性を改変しても改変しなくてもよい。
例えば、かかる更なる基、残基、部分または結合単位は、1もしくはそれより多くの追加のアミノ酸配列であってよく、こうして該化合物または構築物は、(融合)タンパク質または(融合)ポリペプチドである。好ましいが制限されない一態様においては、前記の1もしくはそれより多くの他の基、残基、部分または結合単位は、免疫グロブリン配列である。更により好ましくは、前記の1もしくはそれより多くの他の基、残基、部分または結合単位は、ドメイン抗体、ドメイン抗体として使用するのに適したアミノ酸配列、単一ドメイン抗体、単一ドメイン抗体として使用するのに適したアミノ酸配列、"dAb"、dAbとして使用するのに適したアミノ酸配列またはナノボディからなる群から選択される。
選択的に、かかる基、残基、部分または結合単位は、例えば化学的な基、残基、部分であってよく、それらは、それ自体、生物学的におよび/または薬理学的に活性であっても活性でなくてもよい。例えば、そして制限されることなく、かかる基は、本発明の1もしくはそれより多くのアミノ酸配列へと、本願に更に記載される、本発明のアミノ酸配列もしくはポリペプチドの"誘導体"をもたらすように結合されてよい。
また本発明の範囲内では、化合物または構築物は、本願に記載の1もしくはそれより多くの誘導体を含むかもしくは該誘導体から本質的になり、かつ任意に更に1もしくはそれより多くの他の基、残基、部分または結合単位を含み、それらは任意に1もしくはそれより多くのリンカーを介して結合される。好ましくは、前記の1もしくはそれより多くの他の基、残基、部分または結合単位は、アミノ酸配列である。
前記の化合物または構築物においては、本発明の1もしくはそれより多くのアミノ酸配列と、前記の1もしくはそれより多くの基、残基、部分または結合単位は、互いに直接的に、かつ/または1もしくはそれより多くの好適なリンカーもしくはスペーサーを介して結合されていてよい。例えば、前記の1もしくはそれより多くの基、残基、部分または結合単位がアミノ酸配列である場合に、前記のリンカーは、また、アミノ酸配列であってもよく、こうして得られる化合物もしくは構築物は、融合(タンパク質)または融合(ポリペプチド)である。
前記のものとここでの更なる記載から明らかなように、つまりは、本発明のアミノ酸配列(またはISV's)は、"構成ブロック"として使用されて、本発明のポリペプチドを、すなわちそれらを互いに好適に結合させ、1もしくはそれより多くを本発明のアミノ酸配列とおよび/または1もしくはそれより多くの他の基、残基、部分もしくは結合単位と好適に結合させることによって形成させて、本願に記載される化合物または構築物(例えば、制限されないが、本願に記載される本発明の二重パラトピックな、二価の/多価の、および二重特異性の/多重特異性のポリペプチド)であって、一分子内に1もしくはそれより多くの所望の特性または生物学的機能をまとめたものが形成される。
本発明の化合物またはポリペプチドは、一般に、本発明の1もしくはそれより多くのアミノ酸配列(またはISV's)を1もしくはそれより多くの更なる基、残基、部分もしくは結合単位へと、任意に1もしくはそれより多くの好適なリンカーを介して好適に結合して、本発明の化合物またはポリペプチドをもたらす少なくとも1つの工程を含む方法によって製造することができる。本発明のポリペプチドは、また、本発明のポリペプチドをコードする核酸を準備し、前記の核酸を好適な様式で発現させ、そして発現された本発明のポリペプチドを採取する工程を少なくとも一般的に含む方法によって製造することもできる。かかる方法は、自体公知の様式で実施でき、前記様式は、本願に更に記載される方法および技術に基づき当業者に明らかである。
本発明のアミノ酸配列(もしくはISV)から出発して、本発明の化合物またはポリペプチドを設計/選択および/または調製する方法は、また本願では、本発明の前記アミノ酸配列を"フォーマットする"と呼び、本発明の化合物またはポリペプチドの一部を成す本発明のアミノ酸は、"フォーマットされる"と言われ、または本発明の前記化合物もしくはポリペプチド"のフォーマットにある"と言われる。本発明のアミノ酸配列がフォーマットされうる様式の例とかかるフォーマットの例は、本願の開示に基づき当業者に明らかであり、かつかかるフォーマットされたアミノ酸配列は、本発明の更なる態様を形成する。
本発明の特定の一態様においては、本発明の化合物または本発明のポリペプチドは、本発明の相応のアミノ酸配列と比較して、高められた半減期を有してよい。かかる化合物およびポリペプチドの幾つかの好ましいが制限されない例は、本願の更なる開示に基づき当業者に明らかであり、かつ例えばその半減期を高めるように化学的に改変された(例えばペグ化によって)本発明のアミノ酸配列もしくはポリペプチド、血清タンパク質(例えば血清アルブミン)への少なくとも1つの追加的な結合部位を含む本発明のアミノ酸配列、または本発明のアミノ酸配列の半減期を高める少なくとも1つの部分に結合される少なくとも1つの本発明のアミノ酸配列(および特に少なくとも1つのアミノ酸配列)を含む。かかる半減期を延長させる部分もしくはアミノ酸配列を含むポリペプチドの例は、本願の更なる開示に基づき当業者には明らかであり、かつ例えば、制限されないが、1もしくはそれより多くの本発明のアミノ酸配列が1もしくはそれより多くの血清タンパク質もしくはそれらの断片(例えば(ヒト)血清アルブミンもしくはその好適な断片)にもしくは血清タンパク質に結合できる1もしくはそれより多くの結合単位に好適に結合されたポリペプチド(例えば、血清アルブミン(例えばヒト血清アルブミン)、血清免疫グロブリン、例えばIgGもしくはトランスフェリンなどの血清タンパク質に結合できる、ドメイン抗体、ドメイン抗体として使用するのに適したアミノ酸配列、単一ドメイン抗体、単一ドメイン抗体として使用するのに適したアミノ酸配列、"dAb"、dAbとして使用するのに適したアミノ酸配列またはナノボディ;本願に挙げられる更なる説明および参考資料が参照される)、本発明のアミノ酸配列がFc部(例えばヒトFc)に結合されるポリペプチドもしくはそれらの好適な部分もしくは断片、または本発明の1もしくはそれより多くのアミノ酸配列が、血清タンパク質に結合できる1もしくはそれより多くの小さいタンパク質もしくはペプチドに好適に結合されるポリペプチドを含む。
例えば、本発明の化合物または本発明のポリペプチドは、本発明の1もしくはそれより多くのアミノ酸配列(それは本願に更に記載されうる、本発明の2もしくはそれより多くのアミノ酸配列が存在する場合に、それらは同一もしくは異なってよい)と、1もしくはそれより多くの(通常は1つだけの、それは血清アルブミン結合ペプチドの場合にはタンデムリピートであってよい)血清アルブミン結合ペプチドもしくは血清アルブミン結合ドメイン(および任意に本願に更に記載される1もしくはそれより多くの基、残基、部分もしくは結合単位)を含んでよい。本発明のかかる化合物またはポリペプチドにおいては、"血清アルブミン結合ペプチドもしくは結合ドメイン"は、構築物の半減期を高めることができる(血清アルブミン結合ペプチドもしくは結合ドメインを有さない同じ構築物と比較して)任意の好適な血清アルブミン結合ペプチドもしくは結合ドメインであってよく、かつ特に出願人によってWO 2008/068280に記載された(特に両者とも出願人によるWO 2009/127691と事前に公表されていない米国出願番号第61/301,819に記載される)血清アルブミン結合ペプチド、または血清アルブミン結合免疫グロブリン単一可変ドメイン(例えば血清アルブミン結合ナノボディ、例えばAlb-1もしくはAlb-1のヒト化版、Alb-8、それについては、例えばWO 06/122787が参照される)を有してよい。Alb11も使用することができる。一実施形態においては、Alb11は、配列番号841または配列番号842のアミノ酸配列を有する。
半減期に関しては、本発明においては、そして本願に記載される様々な半減期延長技術を使用することによって(例えば、WO 2008/068280、WO 2009/127691および/または事前に公表されていない米国出願番号第61/301,819による血清アルブミン結合ペプチドを好適に選択することによって)、本発明の構築物もしくはポリペプチドの半減期は、意図される(治療および/または診断)用途のために好適に"テーラーメード"され、かつ/またはそれにより所望の治療的および/または薬理学的な効果および考えられる不所望な副作用の間の最良のバランスを得ることができる(好ましくは得られる)と留意されるべきである。
一般に、半減期が高められた本発明の化合物またはポリペプチドは、好ましくは、本発明の相応のアミノ酸配列自体の半減期よりも、少なくとも1.5倍、好ましくは少なくとも2倍、例えば少なくとも5倍、例えば少なくとも10倍もしくは20倍超だけ長い半減期を有する。例えば、半減期が高められた本発明の化合物またはポリペプチドは、本発明の相応のアミノ酸配列自体と比較して、1時間を上回って、好ましくは2時間を上回って、より好ましくは6時間を上回って、例えば12時間を上回って、または更に24時間、48時間もしくは72時間を上回って高められている半減期を有しうる。
好ましいが制限されない本発明の一態様においては、かかる本発明の化合物またはポリペプチドは、本発明の相応のアミノ酸配列自体と比較して、1時間を上回って、好ましくは2時間を上回って、より好ましくは6時間を上回って、例えば12時間を上回って、または更に24時間、48時間もしくは72時間を上回って高められている血清半減期を有しうる。
本発明の好ましいが制限されないもう一つの態様においては、本発明のかかる化合物またはポリペプチドは、少なくとも約12時間の、好ましくは少なくとも24時間の、より好ましくは少なくとも48時間の、更により好ましくは少なくとも72時間以上のヒトにおける血清半減期を示す。例えば、本発明の化合物またはポリペプチドは、少なくとも5日(例えば約5〜10日)の、好ましくは少なくとも9日(例えば約9〜14日)の、より好ましくは少なくとも約10日(例えば約10〜15日)の、または少なくとも約11日(例えば約11〜16日)の、より好ましくは少なくとも約12日(例えば約12〜18日以上)の、または14日(例えば約14〜19日)超の半減期を有してよい。
図6および配列表710〜759ならびに図8および配列番号826〜837は、本発明のポリペプチドの幾つかの好ましいが制限されない例を示し、これらのそれぞれは、本発明の更なる態様を形成する。これらのポリペプチドの全ては、半減期を高めるために、WO 06/122787によるアルブミン結合ナノボディ(Alb-8、それは本願ではAlb-11とも呼ばれる)を含む。図8および配列番号826〜837からのポリペプチドは、構成ブロックとして、本発明のヒト化されたおよび/または配列最適化されたアミノ酸配列を基礎としている。本願の更なる開示に基づいて、当業者は、本願に記載される同じもしくは他の構成ブロックを基礎とし、かつ/または高められた半減期をもたらすための別の部分、結合ドメイン、結合単位もしくはペプチドを含む、本発明の他の化合物、構築物および/またはポリペプチドを提供することができる。
もう一つの態様においては、本発明は、本発明のアミノ酸配列(もしくはISV)または本発明のポリペプチド(もしくはそれらの好適な断片)をコードする核酸に関する。かかる核酸は、"本発明の核酸"とも呼ばれ、例えば本願に記載される、遺伝子構築物の形であってよい。更なる好ましい一態様においては、本発明のアミノ酸(またはISV)は、構成ブロックとして考慮される。
もう一つの態様において、本発明は、本発明のアミノ酸配列および/または本発明のポリペプチドを発現する(またはそれらを好適な環境下で発現できる)および/または本発明の核酸を含む宿主または宿主細胞に関する。かかる宿主または宿主細胞の幾つかの好ましいが制限されない例は、本願の更なる記載から明らかになる。
更に、本発明は、本発明の少なくとも1つのアミノ酸配列(もしくはISV)、本発明の少なくとも1つのポリペプチド(もしくはそれらの好適な断片)および/または本発明の少なくとも1つの核酸と、任意に自体公知のかかる組成物の1もしくはそれより多くの更なる成分を、すなわち該組成物の意図される使用に応じて含有するもしくは含む製品もしくは組成物に関する。かかる製品もしくは組成物は、例えば、医薬組成物(本願で記載される)、獣医学用組成物または診断的使用のための製品もしくは組成物であってよい。かかる製品または組成物の幾つかの好ましいが制限されない例は、本願の更なる記載から明らかになる。
本発明は、また、本発明のアミノ酸配列(もしくはISV)、ナノボディもしくはポリペプチド、またはそれらを含む組成物を、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせの調節(のための方法もしくは組成物)において、インビトロで(例えばインビトロでもしくは細胞アッセイで)またはインビボで(例えば単細胞もしくは多細胞生物において、特に哺乳動物、より具体的にヒトにおいて、例えば本発明の免疫関連疾患および疾病の危険性があるまたはそれを患うヒトにおいて)用いる使用に関する。
本発明は、また、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせを、インビトロで(例えばインビトロでもしくは細胞アッセイで)またはインビボで(例えば単細胞もしくは多細胞生物において、特に哺乳動物、より具体的にヒトにおいて、例えば本発明の免疫関連疾患および疾病の危険性があるまたはそれを患うヒトにおいて)調節する方法において、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせを、本発明の少なくとも1つのアミノ酸配列(もしくはISV)、ナノボディもしくはポリペプチドと、またはそれらを含む組成物と、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせを調節するのに適した様式および量で、本発明の少なくとも1つのアミノ酸配列(もしくはISV)、ナノボディもしくはポリペプチドと、少なくとも接触させる工程を含む前記方法に関する。
本発明は、また、本発明の1つのアミノ酸配列(もしくはISV)、ナノボディもしくはポリペプチドを、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせの、インビトロでの(例えばインビトロでもしくは細胞アッセイで)またはインビボでの(例えば単細胞もしくは多細胞生物における、特に哺乳動物、より具体的にヒトにおける、例えば本発明の免疫関連疾患および疾病の危険性があるまたはそれを患うヒトにおける)調節のための組成物の製造において用いる使用に関する。
本発明の文脈において、"調節する"または"調節すること"は、一般に、好適なインビトロの、細胞のまたはインビボのアッセイ(例えば本願で挙げられるもの)を使用して測定された、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせの活性を低減もしくは阻害すること、あるいはその活性を高めることを意味する。特に、"調節する"または"調節すること"は、好適なインビトロの、細胞のまたはインビボのアッセイ(例えば本願で挙げられるもの)を使用して測定された、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせの活性を、同じアッセイで同じ条件下で本発明のアミノ酸配列、ナノボディもしくはポリペプチドが存在しないIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせの活性と比較して、少なくとも1%だけ、好ましくは少なくとも5%だけ、例えば少なくとも10%だけもしくは少なくとも25%だけ、例えば少なくとも50%だけ、少なくとも60%だけ、少なくとも70%だけ、少なくとも80%だけ、または90%以上だけ低減もしくは阻害すること、あるいはその活性をそれだけ高めることを意味してよい。
当業者に明らかなように、"調節する"とは、また、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせの、そのターゲット、リガンドもしくは基質の1もしくはそれより多くに対する親和性、親和力、特異性および/または選択性において、および/またはIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせの、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせが存在する媒体もしくは環境における1もしくはそれより多くの条件(例えばpH、イオン強度、補因子の存在など)について、同じ条件であるが本発明のアミノ酸配列(もしくはISV)、ナノボディもしくはポリペプチドが存在しない場合と比較して変化(増大と減少のいずれであってもよい)が起こることをも含む。当業者に明らかなように、これは、ここでも、任意の好適な様式で、および/または任意の自体公知の好適なアッセイ、例えば本願に記載されるもしくは本願に引用された先行技術に記載されるアッセイを使用して測定することができる。
"調節する"とは、また、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせが関与する(またはその基質、リガンドもしくは経路が関与する、例えばそのシグナル伝達経路もしくは代謝経路およびそれらの関連の生物学的もしくは生理学的な効果)1もしくはそれより多くの生物学的もしくは生理学的なメカニズム、効果、応答、機能、経路もしくは活性に関して変化(すなわち、それぞれアゴニストとしてもしくはアンタゴニストとしての活性)を起こすことも意味しうる。ここでも、当業者に明らかなように、かかるアゴニストもしくはアンタゴニストとしての作用は、任意の好適な様式で、および/または任意の自体公知の好適な(インビトロおよび通常は細胞アッセイもしくはアッセイで)アッセイ、例えば本願に記載されるもしくは本願に引用された先行技術に記載されるアッセイを使用して測定することができる。特に、アゴニストもしくはアンタゴニストとしての作用は、意図される生物学的もしくは生理学的な活性が、それぞれ、同じアッセイで同じ条件下であるが本発明のアミノ酸配列(もしくはISV)、ナノボディもしくはポリペプチドを用いない生物学的もしくは生理学的な活性と比較して、少なくとも1%だけ、好ましくは少なくとも5%だけ、例えば少なくとも10%だけ、または少なくとも25%だけ、例えば少なくとも50%だけ、少なくとも60%だけ、少なくとも70%だけ、少なくとも80%だけ、もしくは90%以上だけ高められたもしくは低減されたものであってよい。
調節することは、例えば、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせの、その基質もしくはリガンドの1つへの結合を低減もしくは阻害すること、および/またはIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへの結合のための天然のリガンド、つまり基質との競合を含みうる。調節することは、また、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせ、またはそれが関与するメカニズムもしくは経路を活性化することも含みうる。調節することは、可逆的もしくは不可逆的であってよいが、製薬目的および薬理学的目的のためには、通常は、可逆的な様式である。
本発明は、更に、本願に記載される、アミノ酸配列(もしくはISV)、ポリペプチド、核酸、宿主細胞、製品および組成物を調製するもしくは生成するための方法に関する。かかる方法の幾つかの好ましいが制限されない例は、本願の更なる記載から明らかになる。
一般に、これらの方法は、
a)アミノ酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリーを準備する工程と、
b)前記のアミノ酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリーを、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに結合および/またはそれらに対して親和性を有しうるアミノ酸配列についてスクリーニングする工程と、
c)IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに結合および/またはそれらに対して親和性を有しうるアミノ酸配列を単離する工程と、
を含んでよい。
かかる方法において、前記のアミノ酸配列のセット、コレクションまたはライブラリーは、任意の好適なアミノ酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリーであってよい。例えば、前記のアミノ酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリーは、免疫グロブリン配列(本願に記載される)のセット、コレクションもしくはライブラリー、例えば免疫グロブリン配列のそのままのセット、コレクションもしくはライブラリー、免疫グロブリン配列の合成もしくは半合成のセット、コレクションもしくはライブラリー、および/または親和性成熟された免疫グロブリン配列のセット、コレクションもしくはライブラリーであってよい。
また、かかる方法において、アミノ酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリーは、重鎖可変ドメイン(例えばVHドメインもしくはVHHドメイン)または軽鎖可変ドメインのセット、コレクションもしくはライブラリーであってよい。例えば、前記のアミノ酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリーは、ドメイン抗体もしくは単一ドメイン抗体もしくはISVsのセット、コレクションもしくはライブラリーであってよく、またはドメイン抗体もしくは単一ドメイン抗体もしくはISVとして機能することができるアミノ酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリーであってよい。
この方法の好ましい一態様においては、前記のアミノ酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリーは、免疫グロブリン配列、例えばIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせで好適に免疫した、またはそれらを基礎とするもしくはそれらから誘導される好適な抗原決定基、例えば抗原部分、断片、領域、ドメイン、ループもしくはそれらの他のエピトープで好適に免役した哺乳動物から得られる免疫グロブリン配列の免疫セット、コレクションもしくはライブラリーであってよい。特定の一態様においては、前記の抗原決定基は、細胞外の部分、領域、ドメイン、ループまたは他の細胞外エピトープであってよい。
前記の方法において、前記のアミノ酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリーは、ファージ、ファージミド、リボソームまたは好適な微生物(例えば酵母)に、例えばスクリーニングを容易にするために提示させることができる。アミノ酸配列(のセット、コレクションもしくはライブラリー)を提示およびスクリーニングするために好適な方法、技術および宿主生物は、例えば本願の更なる開示に基づき、当業者に明らかである。また、HoogenboomによるNature Biotechnology, 23, 9, 1105-1116 (2005)におけるレビューが参照される。
もう一つの態様においては、アミノ酸配列を生成する方法は、少なくとも
a)アミノ酸配列を発現する細胞のコレクションもしくは試料を準備する工程と、
b)前記の細胞のコレクションもしくは試料を、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに結合できるおよび/またはそれらについて親和性を有するアミノ酸配列を発現する細胞についてスクリーニングする工程と、
c)前記のアミノ酸配列を単離する工程(i)、または前記細胞から前記のアミノ酸配列をコードする核酸配列を単離し、引き続き前記アミノ酸配列を発現させる工程(ii)と、
を含む。
例えば、所望のアミノ酸配列が免疫グロブリン配列である場合には、前記の細胞のコレクションもしくは試料は、例えばB細胞のコレクションもしくは試料であってよい。また、この方法においては、前記の細胞の試料は、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせで好適に免疫した、またはそれらを基礎とするもしくはそれらから誘導される好適な抗原決定基、例えば抗原部分、断片、領域、ドメイン、ループもしくはそれらの他のエピトープで好適に免役した哺乳動物から得られる。特定の一態様においては、前記の抗原決定基は、細胞外の部分、領域、ドメイン、ループまたは他の細胞外エピトープであってよい。
前記方法は、当業者に明らかなように、任意の好適な様式で実施することができる。例えばEP 0 542 810、WO 05/19824、WO 04/051268およびWO 04/106377が参照される。工程b)のスクリーニングは、好ましくは、フローサイトメトリー技術、例えばFACSを使用して行われる。このためには、例えばLieby et al., Blood, Vol. 97, No. 12, 3820 (2001)が参照される。
もう一つの態様においては、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するアミノ酸配列を生成するための方法は、少なくとも
a)アミノ酸配列をコードする核酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリーを準備する工程と、
b)前記の核酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリーを、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに結合できるおよび/またはそれらに対する親和性を有するアミノ酸配列をコードする核酸配列についてスクリーニングする工程と、
c)前記の核酸配列を単離し、引き続き前記のアミノ酸配列を発現させる工程と、
を含む。
かかる方法においては、アミノ酸配列をコードする核酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリーは、例えば、免疫グロブリン配列のそのままのセット、コレクションもしくはライブラリーをコードする核酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリー、免疫グロブリン配列の合成もしくは半合成のセット、コレクションもしくはライブラリーをコードする核酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリー、および/または親和性成熟がなされた免疫グロブリン配列のセット、コレクションもしくはライブラリーをコードする核酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリーであってよい。
また、かかる方法において、核酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリーは、重鎖可変ドメイン(例えばVHドメインもしくはVHHドメイン)または軽鎖可変ドメインのセット、コレクションもしくはライブラリーをコードしてよい。例えば、前記の核酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリーは、ドメイン抗体もしくは単一ドメイン抗体のセット、コレクションもしくはライブラリーをコードしてよく、またはドメイン抗体もしくは単一ドメイン抗体として機能することができるアミノ酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリーをコードしてよい。
この方法の好ましい一態様においては、前記の核酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリーは、核酸配列、例えばIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせで好適に免疫した、またはそれらを基礎とするもしくはそれらから誘導される好適な抗原決定基、例えば抗原部分、断片、領域、ドメイン、ループもしくはそれらの他のエピトープで好適に免役した哺乳動物から得られる核酸配列の免疫セット、コレクションもしくはライブラリーであってよい。特定の一態様においては、前記の抗原決定基は、細胞外の部分、領域、ドメイン、ループまたは他の細胞外エピトープであってよい。
核酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリーは、例えば、重鎖可変ドメインまたは軽鎖可変ドメインの免疫セット、コレクションもしくはライブラリーをコードしてよい。特定の一態様においては、前記のヌクレオチド配列のセット、コレクションもしくはライブラリーは、VHH配列のセット、コレクションもしくはライブラリーをコードしてよい。
前記の方法において、前記のヌクレオチド配列のセット、コレクションもしくはライブラリーは、ファージ、ファージミド、リボソームまたは好適な微生物(例えば酵母)に、例えばスクリーニングを容易にするために提示させることができる。アミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列(のセット、コレクションもしくはライブラリー)を提示およびスクリーニングするために好適な方法、技術および宿主生物は、例えば本願の更なる開示に基づき、当業者に明らかである。また、HoogenboomによるNature Biotechnology, 23, 9, 1105-1116 (2005)におけるレビューが参照される。
もう一つの態様においては、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するアミノ酸配列を生成するための方法は、少なくとも
a)アミノ酸配列をコードする核酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリーを準備する工程と、
b)前記の核酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリーを、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに結合できるおよび/またはそれらに対する親和性を有し、かつクロスブロックされるか、あるいは本発明のナノボディ、例えば配列番号623〜693(表A−1)、もしくは本発明のヒト化されたナノボディ、もしくは本発明のポリペプチドもしくは構築物をクロスブロックするアミノ酸配列をコードする核酸配列についてスクリーニングする工程と、
c)前記の核酸配列を単離し、引き続き前記のアミノ酸配列を発現させる工程と、
を含む。
本発明は、また、前記方法によって、あるいは一方で、前記方法の一つを含み、それに加えて、少なくとも、前記の免疫グロブリン配列のヌクレオチド配列もしくはアミノ酸配列を決定する工程と、前記アミノ酸配列を自体公知の様式で、例えば好適な宿主細胞もしくは宿主生物における発現または化学合成によって発現または合成する工程を含む方法によって得られるアミノ酸配列に関する。
また、前記工程の後に、本発明の1もしくはそれより多くのアミノ酸配列を、好適にヒト化(あるいは一方でラクダ化)してよく、かつ/またはこうして得られたアミノ酸配列を、互いに結合させるか、または1もしくはそれより多くの他の好適なアミノ酸配列と(任意に1もしくはそれより多くの好適なリンカーを介して)結合させて、本発明のポリペプチドを提供することができる。また、本発明のアミノ酸配列をコードする核酸配列は、好適にヒト化(あるいは一方でラクダ化)し、かつ好適に発現させてよく、かつ/または本発明のアミノ酸配列をコードする1もしくはそれより多くの核酸配列を、互いに結合させるか、または他の好適なアミノ酸配列をコードする1もしくはそれより多くの核酸配列と(任意に1もしくはそれより多くの好適なリンカーをコードするヌクレオチド配列を介して)結合させて、その後にこうして得られたヌクレオチド配列を好適に発現させて、本発明のポリペプチドを提供することができる。
本発明は、更に、本願に記載されるアミノ酸配列、化合物、構築物、ポリペプチド、核酸、宿主細胞、生成物および組成物の適用および使用、ならびにIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせと関連する疾病および疾患の予防および/または治療のための方法に関する。幾つかの好ましいが制限されない適用および使用は、本願の更なる記載から明らかになる。
本発明は、また、療法における使用のための、本願に記載されるアミノ酸配列、化合物、構築物、ポリペプチド、核酸、宿主細胞、生成物および組成物に関する。
特に、本発明は、また、疾病もしくは疾患の療法であって、本願に記載されるアミノ酸配列、化合物、構築物またはポリペプチド(の製剤学的に有効な量)を、それを必要とする被験体に投与することによって予防または治療することができる療法において使用するための、前記に記載されるアミノ酸配列、化合物、構築物、ポリペプチド、核酸、宿主細胞、生成物および組成物に関する。
より具体的には、本発明は、本発明の免疫関連の疾病および疾患において使用するための、本願に記載されるアミノ酸配列、化合物、構築物、ポリペプチド、核酸、宿主細胞、生成物および組成物に関する。
本発明の他の態様、実施形態、利点および用途は、本発明がより詳細に、本発明の好ましい態様の幾つかを成す本発明のナノボディおよびそれを含む本発明のポリペプチドを参照して記載および議論されている、本願の更なる記載から明らかになる。
本願の更なる記載から明らかになるように、ナノボディは、一般に、"dAb's"または類似の(単一)ドメイン抗体もしくは免疫グロブリン配列と比較してある一定の利点(本願に概説される)を提供し、その利点は、また、本発明のナノボディによっても提供される。しかしながら、以下の教示のより多くの一般的な態様は、本発明の他のアミノ酸配列に(直接的にまたは同様にのいずれかで)適用することもできることは当業者には明らかである。
本発明の詳細な説明
本願発明の詳細な説明、実施例および特許請求の範囲において:
a)特に記載もしくは定義がない限り、使用される全ての用語は、当該技術におけるそれらの通常の意味を有し、それらは当業者には明らかである。例えば、WO 08/020079の第46頁のパラグラフa)に挙げられる標準的なハンドブックが参照される。
b)特に記載がない限り、用語"免疫グロブリン配列"、"配列"、"ヌクレオチド配列"および"核酸"は、WO 08/020079の第46頁のパラグラフb)に記載される通りである。
c)特に記載がない限り、具体的に詳細に記載されていない全ての方法、工程、技術および操作は、当業者に明らかな自体公知の様式で実施でき、かつ実施されている。例えばここでも、本願に記載される標準的なハンドブックおよび一般的な背景技術と、本願で引用された他の参考文献ならびに、例えば以下のレビューPresta, Adv. Drug Deliv. Rev. 2006, 58 (5-6): 640-56;Levin and Weiss, Mol. Biosyst. 2006, 2(1): 49-57;Irving et al., J. Immunol. Methods, 2001, 248(1-2), 31-45;Schmitz et al., Placenta, 2000, 21 Suppl. A, S106-12、Gonzales et al., Tumour Biol., 2005, 26(1), 31-43が参照される。それらは、タンパク質工学のための技術、例えば親和性成熟および免疫グロブリンなどのタンパク質の特異性および他の所望の特性を改善するための他の技術を記載している。
d)アミノ酸残基は、標準的な三文字もしくは一文字のアミノ酸記号により示される。Ablynx N.V.社の表題"Amino acid sequences directed against IL-6R and polypeptides comprising the same for tbe treatment of diseases and disorders associated with Il-6 mediated signalling"の国際出願WO 08/020079の表A−2が参照される。
e)2もしくはそれより多くのヌクレオチド配列の比較のために、第一のヌクレオチド配列と第二のヌクレオチド配列との間の"配列同一性"のパーセンテージは、WO 08/020079(参照をもって開示されたものとする)の第49頁のパラグラフe)に記載されるように計算または決定してよく、例えば[第一のヌクレオチド配列中のヌクレオチドであって、第二のヌクレオチド配列における相応の位置でのヌクレオチドと同一のヌクレオチドの数]を[第一のヌクレオチド配列におけるヌクレオチドの総数]で割って、そして[100%]をかけ、その際、第二のヌクレオチド配列における(第一のヌクレオチド配列との比較における)ヌクレオチドのそれぞれの欠失、挿入、置換または付加は、単一ヌクレオチド(位置)での差異として考慮することによって計算または決定してよく、またはここでもWO 08/020079(参照をもって開示されたものとする)の第49頁のパラグラフe)に記載されるような好適なコンピュータアルゴリズムもしくは技術を使用して計算または決定してよい。
f)2もしくはそれより多くのアミノ酸配列の比較のために、第一のアミノ酸配列と第二のアミノ酸配列との間の"配列同一性"(本願では"アミノ酸同一性"とも呼ばれる)のパーセンテージは、WO 08/020079(参照をもって開示されたものとする)の第49頁および第50頁のパラグラフf)に記載されるように計算または決定してよく、例えば[第一のアミノ酸配列中のアミノ酸残基であって、第二のアミノ酸配列における相応の位置でのアミノ酸残基と同一のアミノ酸残基の数]を[第一のアミノ酸配列におけるアミノ酸残基の総数]で割って、そして[100%]をかけ、その際、第二のアミノ酸配列における(第一のアミノ酸配列との比較における)アミノ酸残基のそれぞれの欠失、挿入、置換または付加は、単一アミノ酸残基(位置)での差異、つまり本願に記載される"アミノ酸差異"として考慮することによって計算または決定してよく、またはここでもWO 08/020079(参照をもって開示されたものとする)の第49頁および第50頁のパラグラフf)に記載されるような好適なコンピュータアルゴリズムもしくは技術を使用して計算または決定してよい。
2つのアミノ酸配列の間の配列同一性の程度の決定において、当業者は、WO 08/020079の第50頁に記載される、いわゆる"保存的"アミノ酸置換を考慮しうる。
本願に記載されるポリペプチドに適用される任意のアミノ酸置換は、また、Schulz et al., Principles of Protein Structure, Springer-Verlag, 1978によって開発された異なる種の相同タンパク質間のアミノ酸変動の頻度の分析、およびChou and Fasman, Biochemistry 13: 211, 1974およびAdv. Enzymol., 47: 45-149, 1978によって開発された構造形成ポテンシャルの分析、およびEisenberg et al., Proc. Nad. Acad Sci. USA 81: 140-144, 1984;Kyte & Doolittle; J Molec. Biol. 157: 105-132, 198 1およびGoldman et al., Ann. Rev. Biophys. Chem. 15: 321-353, 1986によって開発されたタンパク質中の疎水性パターンの分析を基礎としうる。全ては参照をもってその全体が本願に開示されたものとする。ナノボディの一次構造、二次構造よび三次構造についての情報は、本願発明の詳細な説明に、かつ前記引用された一般的な背景技術において示されている。また、この目的のために、ラマ由来のVHHドメインの結晶構造は、例えばDesmyter et al., Nature Structural Biology, Vol. 3, 9, 803 (1996);Spinelli et al., Natural Structural Biology (1996); 3, 752-757およびDecanniere et al., Structure, Vol. 7, 4, 361 (1999)によって示されている。慣用のVHドメインにおいてVH/VL境界とこれらの位置で考えられるラクダ化置換を形成する幾つかのアミノ酸残基についての更なる情報は、前記引用された先行技術に見出すことができる。
g)アミノ酸配列および核酸配列は、それらが全長にわたって100%の配列同一性(本願に定義される)を有する場合に"完全同一"と呼ばれる。
h)2つのアミノ酸配列を比較する場合に、用語"アミノ酸差異"は、第一の配列の位置での単一のアミノ酸残基の、第二の配列と比較した挿入、欠失もしくは置換を指す。それは、2つのアミノ酸配列が1、2もしくはそれより多くのかかるアミノ酸差異を含みうると解される。
i)ヌクレオチド配列もしくはアミノ酸配列が、それぞれ他のヌクレオチド配列もしくはアミノ酸配列を"含む"、または他のヌクレオチド配列もしくはアミノ酸配列"から本質的になる"と言われる場合には、これは、WO 08/020079の第51〜52頁のパラグラフi)に示される意味を有する。
j)用語"本質的に単離された形で"は、WO 08/020079の第52〜53頁のパラグラフj)に示される意味を有する。
k)用語"ドメイン"および"結合ドメイン"は、WO 08/020079の第53頁のパラグラフk)に示される意味を有する。
l)用語"抗原決定基"および"エピトープ"は、本願で互換的に使用することもできる用語であるが、それらは、WO 08/020079の第53頁のパラグラフl)に示される意味を有する。本発明の文脈におけるエピトープには、本発明のアミノ酸配列に特異的に結合することが可能な任意のペプチドまたはペプチド誘導体の決定基が含まれる。エピトープは、任意の好適な数のアミノ酸を、任意の好適な位置(IL17Aおよび/またはIL17Fおよび/またはIL17A/Fの直鎖状配列に関して)、配置(フォールディングされたIL17Aおよび/またはIL17Fおよび/またはIL17A/Fに関して)またはその断片で、アミノ酸組成(従って少なくとも部分的に電荷)で含んでよい。このように、例えば、エピトープは、IL17Aおよび/またはIL17Fおよび/またはIL17A/Fの一次配列に関して隣接もしくは非隣接の1もしくはそれより多くの位置で、約3〜10個のアミノ酸、典型的に3〜8個のアミノ酸から構成されていてよい(例えば、エピトープは、CD38における1、2、3、4もしくは5個の非隣接の位置に分布した2、3、4、5、6、7もしくは8個のアミノ酸残基から本質的になってよい)。その一方で、例えば、エピトープは、IL17Aおよび/またはIL17Fおよび/またはIL17A/F(単独で、または隣接CD38ドメインの一部と組み合わせて)において、約5〜40個の隣接アミノ酸残基(例えば約7〜30個のアミノ酸残基、約5〜20個のアミノ酸残基または約3〜15個のアミノ酸残基)の領域によって定義されると考慮できる。幾つかのエピトープにおいて、ちょうど1つのアミノ酸残基または幾つかだけのアミノ酸残基が1もしくは複数のCDRの認識に決定的である(かつそれにより抗原親和性および親和力については、IL17Aおよび/またはIL17Fおよび/またはIL17A/Fへの結合のために最も重要である)場合がある。エピトープ自体は、1もしくはそれより多くのかかる決定的な残基を基礎として、他の残基が該エピトープに対して幾らかより低い貢献しかしえないという認識で特徴付けることができる。アミノ酸の領域によって定義されるエピトープの場合に、該領域における1もしくはそれより多くのアミノ酸は、抗体結合に対して僅かだけのまたは些細な貢献しかしないことがあり、こうして前記の残基は、それに特異的な本発明の少なくとも幾つかのアミノ酸配列に対してエピトープの"損失"をもたらすことなく、好適な異なる残基で置換がなされうる。
m)WO 08/020079の第53頁のパラグラフm)で更に記載されるように、アミノ酸配列(例えば本発明のナノボディ、抗体、ポリペプチド、または一般に抗原結合タンパク質もしくはポリペプチドもしくはその断片)であって、特定の抗原決定基、エピトープ、抗原もしくはタンパク質(または少なくとも1つのそれらの部分、断片もしくはエピトープ)に(特異的に)結合できる、それらに対して親和性を有する、および/またはそれらに対する特異性を有するアミノ酸配列は、前記の抗原決定基、エピトープ、抗原もしくはタンパク質"に対して"もしくはそれら"について"と言われる。
n)用語"特異性"は、WO 08/020079の第53〜56頁のパラグラフn)に示され、そこに挙げられるように、特定の抗原結合分子もしくは抗原結合タンパク質(例えば本発明のナノボディまたはポリペプチド)分子が結合できる多くの種類の異なるタイプの抗原もしくは抗原決定基を指す。本発明のアミノ酸配列の文脈におけるかかる結合特性は、ときどき、本願の文面を通じて"特異的に結合する"と示される。本願文面のどこに"特異的に結合する"という用語がある場合でも、ターゲットへの結合がこのパラグラフに説明されるような特異性を示す本発明のアミノ酸配列の結合特性を示す。抗原結合タンパク質の特異性は、抗原結合分子(例えば本発明のナノボディもしくはポリペプチド)と該当する抗原との間の結合を測定するための幾つかの好ましい技術も記載する、WO 08/020079の第53〜56頁に記載される親和性および/または親和力に基づき決定できる。一般に、抗原結合タンパク質(例えば本発明のアミノ酸配列、ナノボディおよび/またはポリペプチド)は、それらの抗原へと、10-5〜10-12モル/リットル以下の、好ましくは10-7〜10-12モル/リットル以下の、より好ましくは10-8〜10-12モル/リットルの解離定数
(KD)で(すなわち、105〜1012リットル/モル以上の、好ましくは107〜1012リットル/モル以上の、より好ましくは108〜1012リットル/モルの結合定数で)結合する。104モル/リットルを上回る任意のKD値(または104M-1を下回る任意のKA値)は、一般に、非特異的結合を示すと見なされる。好ましくは、本発明の一価の免疫グロブリン配列は、所望の抗原に対して、500nM未満の、好ましくは200nM未満の、より好ましくは10nM未満の、例えば500pM未満の親和性で結合するものである。抗原結合タンパク質の、抗原もしくは抗原決定基への特異的な結合は、自体公知の任意の好適な様式で、例えばスキャッチャード解析および/または競合結合アッセイ、例えばラジオイムノアッセイ(RIA)、酵素イムノアッセイ(EIA)およびサンドウィッチ型競合アッセイと、それらの当該技術分野で自体公知の様々な別形ならびに本願に挙げられる他の技術において決定できる。当業者に明らかなように、かつWO 08/020079の第53〜56に記載されるように、解離定数は、事実上のまたは見掛けの解離定数であってよい。解離定数の決定方法は、当業者には明らかであり、例えばWO 08/020079の第53〜56に挙げられる技術を含む。
o)本発明のアミノ酸配列、化合物またはポリペプチドの半減期は、一般に、WO 08/020079の第57頁のパラグラフo)に記載されるように定義でき、かつそこに挙げられるように、該アミノ酸配列、化合物またはポリペプチドの血清濃度が、インビボで50%だけ低減する、例えば天然の機構による、該配列もしくは化合物の分解および/または該配列もしくは化合物の浄化もしくは滞留(clearance or sequestration)により低減するためにかかる時間を指す。本発明のアミノ酸配列、化合物もしくはポリペプチドのインビボ半減期は、自体公知の任意の様式で、例えば薬物動力学分析によって決定できる。好適な技術は当業者に明らかであり、例えば一般にWO 08/020079の第57頁のパラグラフo)に記載される通りであってよい。WO 08/020079の第57頁のパラグラフo)にも挙げられるように、その半減期は、t1/2−α、t1/2−βおよび曲線下面積(AUC)などのパラメータを使用して表現できる。例えば以下の実験部と同様に、標準的なハンドブック、Kenneth, A et al: Chemical Stability of Pharmaceuticals: A Handbook for Pharmacists and Peters et al, Pharmacokinete analysis: A Practical Approach (1996)が参照される。また"Pharmacokinetics", M Gibaldi & D Perron(Marcel Dekker発行、第二改訂版(1982年))も参照される。用語"半減期の向上"または"高められた半減期"は、WO08/020079の第57頁のパラグラフo)に定義された通りであり、特にt1/2−αおよび/またはAUCまたはその両方の増大を伴ってもしくは伴わないかのいずれかでの、t1/2−βの増大を指す。
p)本発明の文脈において、"調節する"または"調節すること"は、一般に、好適なインビトロの、細胞のまたはインビボのアッセイを使用して測定された、ターゲットもしくは抗原の活性を低減もしくは阻害すること、あるいはその活性を高めることを意味する。特に、"調節する"または"調節すること"は、好適なインビトロの、細胞のまたはインビボのアッセイ(通常は関連のターゲットもしくは抗原に依存する)を使用して測定された、ターゲットもしくは抗原の活性を、同じアッセイで同じ条件下で本発明の構築物が存在しないターゲットもしくは抗原の活性と比較して、少なくとも1%だけ、好ましくは少なくとも5%だけ、例えば少なくとも10%だけもしくは少なくとも25%だけ、例えば少なくとも50%だけ、少なくとも60%だけ、少なくとも70%だけ、少なくとも80%だけ、または90%以上だけ低減もしくは阻害すること、あるいはその(関連のもしくは意図される)生物学的活性をそれだけ高めることを意味してよい。
当業者に明らかなように、"調節する"とは、また、ターゲットまたは抗原の、そのリガンド、結合相手、同種多量体もしくは異種多量体の形態への会合のための相手または基質の1もしくはそれより多くに対する親和性、親和力、特異性および/または選択性において、および/またはターゲットまたは抗原の選択性において、該ターゲットまたは抗原が存在する媒体もしくは環境における1もしくはそれより多くの条件(例えばpH、イオン強度、補因子の存在など)について、同じ条件であるが本発明の構築物が存在しない場合と比較して変化(増大と減少のいずれであってもよい)が起こることをも含む。当業者に明らかなように、これは、ここでも、任意の好適な様式で、および/または任意の自体公知の好適なアッセイを使用して、関連のターゲットまたは抗原に基づいて測定することができる。
"調節する"とは、また、ターゲットもしくは抗原が関与する(またはその基質、リガンドもしくは経路が関与する、例えばそのシグナル伝達経路もしくは代謝経路およびそれらの関連の生物学的もしくは生理学的な効果)1もしくはそれより多くの生物学的もしくは生理学的なメカニズム、効果、応答、機能、経路もしくは活性に関して変化(すなわち、それぞれアゴニストとして、アンタゴニストとして、またはリバースアゴニストとしての活性、ターゲットもしくは抗原および所望の生物学的もしくは生理学的な効果に依存する)を起こすことも意味しうる。ここでも、当業者に明らかなように、かかるアゴニストもしくはアンタゴニストとしての作用は、関連のターゲットもしくは抗原に応じて、任意の好適な様式で、および/または任意の自体公知の好適な(インビトロおよび通常は細胞アッセイもしくはアッセイで)アッセイを使用して測定することができる。特に、アゴニストもしくはアンタゴニストとしての作用は、意図される生物学的もしくは生理学的な活性が、それぞれ、同じアッセイで同じ条件下であるが本発明の構築物を用いない生物学的もしくは生理学的な活性と比較して、少なくとも1%だけ、好ましくは少なくとも5%だけ、例えば少なくとも10%だけ、または少なくとも25%だけ、例えば少なくとも50%だけ、少なくとも60%だけ、少なくとも70%だけ、少なくとも80%だけ、もしくは90%以上だけ高められたもしくは低減されたものであってよい。
調節することは、例えばターゲットもしくは抗原のアロステリックな調節も含んでよく、かつ/またはターゲットもしくは抗原のその基質もしくはリガンドの一つへの結合の低減もしくは阻害および/または本来のリガンド、該ターゲットもしくは抗原への結合のための基質との競合を含む。調節することは、また、ターゲットもしくは抗原、またはそれが関与するメカニズムもしくは経路を活性化することも含みうる。調節することは、例えばまた、ターゲットもしくは抗原のフォールディングもしくはコンフォメーションに関する、または該ターゲットもしくは抗原が、フォールディングする、そのコンフォメーションを変える(例えばリガンドの結合により)、他の(サブ)ユニットと会合する、あるいは解離する能力に関する変化をもたらすことも含む。調節することは、例えばまた、前記ターゲットもしくは抗原が、他の化合物を輸送する能力、または他の化合物(例えばイオン)についてのチャネルとしてはたらく能力において変化をもたらすことを含む。
調節することは、可逆的もしくは不可逆的であってよいが、製薬目的および薬理学的目的のためには、通常は、可逆的な様式である。
q)ターゲットもしくは抗原に関しては、該ターゲットもしくは抗原上の"相互作用部位"という用語は、該ターゲットもしくは抗原上の部位、エピトープ、抗原決定基、部分、ドメインもしくはアミノ酸残基の区間であって、リガンド、受容体もしくは他の結合相手への結合のための部位、触媒作用部位、開裂部位、アロステリック相互作用のための部位、該ターゲットもしくは抗原の多量体化(例えば同種体化もしくは異種二量体化)に関与する部位である場所、または前記のターゲットもしくは抗原の生物学的作用もしくはメカニズムに関与するターゲットもしくは抗原上の任意の他の部位、エピトープ、抗原決定基、部分、ドメインもしくはアミノ酸残基の区間を意味する。より一般的には、"相互作用部位"は、ターゲットもしくは抗原上の任意の部位、エピトープ、抗原決定基、部分、ドメインもしくはアミノ酸残基の区間であって、そこに本発明のアミノ酸配列もしくはポリペプチドが結合でき、こうして前記ターゲットもしくは抗原(および/または該ターゲットもしくは抗原の関与する任意の経路、相互作用、シグナル伝達、生物学的メカニズムもしくは生物学的効果)が調節(本願に定義される)される場所であってよい。
r)アミノ酸配列もしくはポリペプチドは、第二のターゲットもしくは抗原と比較して第一のターゲットもしくは抗原"に対して特異的である"と言われるのは、それが、第一の抗原へと、前記のアミノ酸配列もしくはポリペプチドが第二のターゲットもしくはポリペプチドへと結合する親和性よりも、少なくとも10倍、例えば少なくとも100倍、好ましくは少なくとも1000倍で、かつ10000倍以上まで良好な親和性(前記の通りであり、好適には、KD値、KA値、Koff速度および/またはKon速度として表現される)で結合される場合である。例えば、第一の抗原は、ターゲットもしくは抗原へと、前記のアミノ酸配列もしくはポリペプチドが第二のターゲットもしくはポリペプチドへと結合するKDよりも、少なくとも10分の1、例えば少なくとも100分の1、好ましくは少なくとも1000分の1、例えば10000分の1だけ小さいKD値をもって結合しうる。好ましくは、アミノ酸配列もしくはポリペプチドが、第二のターゲットもしくは抗原と比較して第一のターゲットもしくは抗原"に対して特異的である"場合に、それは、それは、(本願に定義されるように)前記のターゲットもしくは抗原に対するものであって、前記の第二のターゲットもしくは抗原に対するものである。
s)用語"クロスブロック"、"クロスブロックされた"および"クロスブロックする"は、本願では互換的に、アミノ酸配列または他の結合剤(例えば本発明のナノボディ、ポリペプチドまたは化合物もしくは構築物)が、本発明の他のアミノ酸配列もしくは結合剤が所定のターゲットに結合することに干渉する能力を意味するものとして使用される。本発明のアミノ酸配列または他の結合剤が、別のもののターゲットへの結合に干渉しうるところまでの拡張であるため、本発明によるクロスブロックと呼びうるかどうかは、競合結合アッセイを使用して測定することができる。一つの特に適した定量的なクロスブロックアッセイは、表面プラズモン共鳴技術を用いて相互作用の程度を測定できるBiacore装置を使用する。もう一つの好適な定量的なクロスブロックアッセイは、アミノ酸配列もしくは他の結合剤の間の競合を、ターゲットへのその結合の点で測定するELISAベースのアプローチを使用する。
以降は、一般に、アミノ酸配列もしくは他の結合剤が本発明に従ってクロスブロックするかまたはクロスブロックしうるかを測定するための好適なBiacoreアッセイを説明している。該アッセイは、本願に記載されるアミノ酸配列もしくは他の結合剤のいずれでも使用できることが認められる。Biacore装置(例えばBiacore 3000)は、製造元の推奨に沿って操作される。こうしてあるクロスブロックアッセイにおいては、ターゲットタンパク質は、CM5 Biacoreチップへと標準的アミンカップリング化学を用いて結合されて、該ターゲットで覆われた表面が生成される。一般に、ターゲットの200〜800のレゾナンスユニットが、チップに結合される(容易に測定できる結合レベルをもたらすが、使用される試験試薬の濃度によって容易に飽和できる量)。互いがクロスブロックするその能力について評価される2つの試験アミノ酸配列(A*およびB*と呼ぶ)は、好適なバッファー中で結合部位が1対1のモル比となるように混ぜて試験混合物が作成される。結合部位に対する濃度を計算する場合に、アミノ酸配列の分子量は、該アミノ酸配列の全分子量をそのアミノ酸配列上のターゲット結合部位の数で割ったものであるとされる。試験混合物中の各アミノ酸配列の濃度は、Biacoreチップ上にキャプチャーされたターゲット分子上のそのアミノ酸配列についての結合部位を容易に飽和するほど十分に高いべきである。該混合物中のアミノ酸配列は、同じモル濃度(結合に対して)であり、その濃度は、一般に1.00〜1.5マイクロモラー(結合部位に対して)である。A*単独とB*単独を含む別個の溶液もまた好ましい。これらの溶液中のA*およびB*は、試験混合物中と同じバッファーにあり、かつ同じ濃度であるべきである。試験混合物は、ターゲットでコートされたBiacoreチップ上に通され、全結合量が記録される。そのチップは次いで、チップに結合されたターゲットを傷つけずに結合されたアミノ酸配列が除去されるように処理される。一般にこれは、該チップを30mMのHClで60秒間処理することによって行われる。次いで、A*単独の溶液がターゲットでコートされた表面上に通され、結合量が記録される。そのチップは再び処理されて、チップに結合されたターゲットを傷つけずに結合された全てのアミノ酸配列が除去される。次いで、B*単独の溶液がターゲットでコートされた表面上に通され、結合量が記録される。A*とB*の混合物の最大理論結合を次に計算する。それは、ターゲット表面上を単独で通過したときの各アミノ酸配列の結合の合計である。前記混合物の事実上の記録された結合がこの理論最大値よりも小さいのであれば、2つのアミノ酸配列は、互いにクロスブロックしている。このように、一般に、本発明によるクロスブロックするアミノ酸配列または他の結合剤は、前記のBiacoreクロスブロックアッセイにおいてターゲットに結合し、こうして該アッセイの間に本発明の第二のアミノ酸配列もしくは他の結合剤の存在下で、記録される結合が、2つのアミノ酸配列または結合剤を組み合わせた最大理論結合(前記定義したばかりの)の80%〜0.1%(例えば80%〜4%)、特に75%〜0.1%(例えば75%〜4%)、より具体的には、70%〜0.1%(例えば70%〜4%)であるものである。前記のBiacoreアッセイは、アミノ酸配列もしくは他の結合剤が本発明に従い互いにクロスブロックするかどうかの測定のために使用される一次アッセイである。まれに、特定のアミノ酸配列もしくは他の結合剤は、CM5 Biacoreチップへとアミノ化学を介してカップリングされたターゲットに結合しない場合がある(これは、通常は、ターゲット上の関連の結合部位が遮断されているかまたはチップへのカップリングにより破壊されている場合に生ずる)。そのような場合に、クロスブロックは、タグ付けされた形のターゲットを、例えばN−末端Hisタグ付けされた形のターゲットを使用して測定できる。この特定の形式において、抗Hisアミノ酸配列は、Biacoreチップへとカップリングされ、次いでHisタグ付けされたターゲットが該チップの表面上に通過され、それは抗Hisアミノ酸配列によってキャプチャーされる。前記のクロスブロック分析は、本質的に前記の通りに行われるが、但し、それぞれのチップ再生サイクルの後に、新たなHisタグ付けされたターゲットが抗Hisアミノ酸配列のコートされた表面上に負荷された状態に戻されるものとする。N末端Hisタグ付けされたターゲットを使用した所定の例に加えて、C末端Hisタグ付けされたターゲットをその一方で使用することができる。更に、当該技術分野で公知の様々な他のタグおよびタグ結合タンパク質の組み合わせは、かかるクロスブロック分析のために使用できる(例えば、HAタグと抗HA抗体、FLAGタグと抗FLAG抗体、ビオチンタグとストレプトアビジン)。
以降は、一般に、ターゲットに対するアミノ酸配列もしくは他の結合剤が本願に定義されるクロスブロックするかまたはクロスブロックしうるかを測定するためのELISAアッセイを説明している。該アッセイは、本願に記載されるアミノ酸配列(もしくは他の結合剤、例えば本発明のポリペプチド)のいずれでも使用できることが認められる。該アッセイの一般的な原理は、ELISAプレートのウェル上にコートされた、ターゲットに対するものであるアミノ酸配列または結合剤を有することである。第二の、クロスブロックの可能性がある抗ターゲットアミノ酸配列の過剰量を溶液で添加する(すなわちELISAプレートに結合されていない)。次いで限られた量のターゲットを前記ウェルへと添加する。前記のコートされたアミノ酸配列と前記の溶液のアミノ酸配列は、限られた数のターゲット分子の結合について競合する。そのプレートを洗浄して、コートされたアミノ酸配列によって結合されなかった過剰のターゲットを除去し、また第二の溶液相アミノ酸配列と、第二の溶液相アミノ酸配列とターゲットとの間で形成された任意の複合体を除去する。次いで、結合されたターゲットの量が、該ターゲットの検出に適した試薬を使用して測定される。コートされたアミノ酸配列をクロスブロックできる溶液のアミノ酸配列は、コートされたアミノ酸配列が結合しうるターゲット分子の数が、コートされたアミノ酸配列が第二の溶液相アミノ酸配列の不在で結合できるターゲット分子の数に対して減少することをもたらしうる。第一のアミノ酸配列、例えばAb-Xが固定化アミノ酸配列に選択される場合には、それは、ELISAプレートのウェル上にコートされ、その後に前記プレートは、後に添加される試薬の非特異的結合の最小化のために好適なブロッキング溶液でブロッキングされる。過剰量の第二のアミノ酸配列、すなわちAb-Yは、次いで、1ウェルあたりのAb-Yターゲット結合部位のモル数が、ELISAプレートのコーティングの間に1ウェルあたりに使用されたAb-Xターゲット結合部位のモル数よりも少なくとも10倍高いようにそのELISAプレートに添加される。次いで、ターゲットは、1ウェルあたりに添加されたターゲットのモル数が、各ウェルのコーティングに使用されたAb-Xターゲット結合部位のモル数よりも少なくとも25倍低くなるように添加される。好適なインキュベーション時間後に、そのELISAプレートを洗浄し、前記ターゲットを検出するための試薬が添加されて、コートされた抗ターゲットアミノ酸配列(この場合にはAb-X)によって特異的に結合されたターゲットの量が測定される。該アッセイのためのバックグラウンドシグナルは、ウェル中で、コートされたアミノ酸配列(この場合にAb-X)、第二の溶液相アミノ酸配列(この場合にAb-Y)、ターゲットバッファーだけ(すなわちターゲットなし)およびターゲット検出試薬で得られたシグナルとして定義される。該アッセイのためのポジティブコントロールシグナルは、ウェル中で、コートされたアミノ酸配列(この場合にAb-X)、第二の溶液相アミノ酸配列バッファーだけ(すなわち第二の溶液相アミノ酸配列なし)、ターゲットおよびターゲット検出試薬で得られたシグナルとして定義される。ELISAアッセイは、前記ポジティブコントロールシグナルが前記バックグラウンドシグナルの少なくとも6倍であるように行うことができる。コーティングアミノ酸配列として使用されるアミノ酸配列の選択と、第二の(競合)アミノ酸配列として使用されるアミノ酸配列の選択から生ずる任意の人為結果(例えばターゲットに対するAb-XおよびAb-Yの間の大きく異なる親和性)を避けるために、前記のクロスブロックアッセイは、2つの形式で行うことができる:1)形式1は、Ab-XがELISAプレート上にコートされたアミノ酸配列であり、かつAb-Yが溶液である競合アミノ酸配列である形式であり、2)形式2は、Ab-YがELISAプレート上にコートされたアミノ酸配列であり、かつAb-Xが溶液である競合アミノ酸配列である形式である。Ab-XおよびAb-Yは、形式1あるいは形式2において、溶液相の抗ターゲットアミノ酸配列が、該溶液相の抗ターゲットアミノ酸配列の不在下に得られるターゲット検出シグナル(すなわちポジティブコントロールウェル)と比較して、60%〜100%の、特に70%〜100%の、より具体的には80%〜100%のターゲット検出シグナル(すなわちコートされたアミノ酸配列により結合されたターゲットの量)の減少を引き起こすことができる場合にクロスブロックすると定義される。
t)アミノ酸配列は、2つの異なる抗原または抗原決定基(例えば異なる2つの種の哺乳動物由来の血清アルブミン、例えばヒト血清アルブミンおよびイヌ血清アルブミン)について、これらの異なる抗原または抗原決定基の両方についてそれが特異的(本願で定義される)である場合には、"交差反応性である"と言われる。
u)"pHに本質的に無関係"である結合とは、一般に本願では、アミノ酸配列の、血清タンパク質(例えば血清アルブミン)に関する、動物もしくはヒトの体細胞(更に本願に記載される)で生ずるpH値での結合定数(KA)が、前記細胞の外側で生ずるpH値で同じ血清タンパク質に関する前記アミノ酸配列の結合定数(KA)の少なくとも5%、例えば少なくとも10%、好ましくは少なくとも25%、より好ましくは少なくとも50%、更により好ましくは少なくとも60%、例えば更により好ましくは少なくとも70%、例えば少なくとも80%もしくは90%以上(または更に100%を上回る、例えば110%を上回る、120%を上回る、または更に130%を上回る、または更に150%を上回る、または更に200%を上回る)であることを意味する。その一方で、"pHに本質的に無関係"である結合とは、一般に本願では、アミノ酸配列の、血清タンパク質(例えば血清アルブミン)に関する、動物もしくはヒトの体細胞(例えば更に本願に記載される、例えば約5.5のpH、例えば5.3〜5.7のpH)でのkoff速度(Biacoreによって測定)が、前記細胞の外側で生ずるpH値、例えばpH7.2〜7.4で同じ血清タンパク質に関する前記アミノ酸配列のkoff速度の少なくとも5%、例えば少なくとも10%、好ましくは少なくとも25%、より好ましくは少なくとも50%、更により好ましくは少なくとも60%、例えば更により好ましくは少なくとも70%、例えば少なくとも80%もしくは90%以上(または更に100%を上回る、例えば110%を上回る、120%を上回る、または更に130%を上回る、または更に150%を上回る、または更に200%を上回る)であることを意味する。"動物またはヒトの体細胞で生ずるpH値"とは、細胞の内側で生じうるpH値、特に血清タンパク質のリサイクルに関与する細胞の内側で生じうるpH値を意味する。特に、"動物またはヒトの体細胞で生ずるpH値"とは、血清タンパク質のリサイクルに関与する(下位)細胞コンパートメントまたはベシクル、例えばエンドソーム、リソソームもしくはピノソームの内部で生じうる(例えば、ピノサイトーシス、エンドサイトーシス、トランスサイトーシス、エキソサイトーシスおよびファゴサイトーシスまたは前記細胞への取り込みもしくは内在化の類似のメカニズムの結果として)pH値を意味する。
v)本願で更に記載されるように、ナノボディ中のアミノ酸残基の総数は、110〜120の範囲であってよく、好ましくは112〜115であり、最も好ましくは113である。しかし、ナノボディの部分、断片、アナログまたは誘導体(更に本願に記載される)は、かかる部分、断片、アナログまたは誘導体が、本願に概説された更なる前提条件を満たし、かつ好ましくは本願に記載される目的に適している限りは、その長さおよび/または大きさについて特に制限はない。
w)WO 08/020079(参照をもって開示されたものとする)の第58〜59頁のパラグラフq)に更に記載されるように、ナノボディのアミノ酸残基は、Kabat et al.("Sequenc
e of proteins of immunological interest", US Public Health Services, NIH Bethesda, MD, Publication No. 91)によって示されるVHドメインについての一般的なナンバリングに従ってナンバリングされ、それはRiechmannおよびMuyldermansの文献、J. Immunol. Methods 2000 Jun 23; 240 (1-2): 185-195(例えばこの文献の図2を参照のこと)のラクダ科の動物由来のVHHドメインに適用され、従ってナノボディのFR1は、位置1〜30のアミノ酸残基を含み、ナノボディのCDR1は、位置31〜35のアミノ酸残基を含み、ナノボディのFR2は、位置36〜49のアミノ酸を含み、ナノボディのCDR2は、位置50〜65のアミノ酸残基を含み、ナノボディのFR3は、位置66〜94のアミノ酸残基を含み、ナノボディのCDR3は、位置95〜102のアミノ酸残基を含み、かつナノボディのFR4は、位置103〜113のアミノ酸残基を含む。
x)図、配列表および実験部/実施例は、単に本発明を説明するために示されているにすぎず、本願に特に明確に示されない限りは、本発明の範囲および/または特許請求の範囲をなんら制限するものと理解もしくは解釈されるべきではない。
重鎖抗体およびその可変ドメインの一般的な説明については、とりわけ、本願で引用された先行技術、ならびにWO 08/020079の第59頁に挙げられる先行技術、そして国際出願WO 06/040153の第41〜43に挙げられる参考文献リストが参照される。それらの先行技術および参考文献は、参照をもって本願に開示されたものとする。
当該技術分野(前記参考文献を参照)で使用される用語に従って、天然に存在する重鎖抗体に存在する可変ドメインは、また、それらを、慣用の4鎖抗体中に存在する重鎖可変ドメイン(以下に"VHドメイン"とも呼ばれる)と、そして慣用の4鎖抗体中に存在する軽鎖可変ドメイン(以下に"VLドメイン"とも呼ばれる)と区別するために、"VHHドメイン"とも呼ばれる。
前記参照の先行技術に挙げられるように、VHHドメインは、数多くのユニークな構造特性および機能特性であって、単離されたVHHドメイン(ならびにそれを基礎とするナノボディ、それはこれらの構造特性および機能特性と一緒に天然に存在するVHHドメインを分かつものである)および該ドメインを含むタンパク質を、機能的な抗原結合ドメインもしくはタンパク質として使用するのに非常に好ましものとする特性を有する。特に、それらに制限されることなく、VHHドメイン(軽鎖可変ドメインの存在なく、かつ軽鎖可変ドメインとの相互作用なく、抗原へと機能的に結合するように本来は"設計"された)およびナノボディは、単独の比較的小さい機能的な抗原結合構造単位、ドメインまたはタンパク質として機能しうる。これは、VHHドメインを、慣用の4鎖抗体のVHドメインおよびVLドメインから区別し、それ自体は、一般に、単一抗体結合タンパク質またはドメインとしての実際の用途に適合されていないが、幾つかの形でまたは別の形で組み合わせて、機能的な抗原結合単位を提供する必要がある(例えば慣用の抗体フラグメント、例えばFabフラグメントでのように;VHドメインがVLドメインに共有結合されたものからなるScFvフラグメントにおいて)。
これらのユニークな特性のため、単一抗原結合タンパク質または抗原結合ドメインとしての(すなわちより大きいタンパク質またはポリペプチドの部分としての)VHHドメインおよびナノボディの使用は、慣用のVHおよびVLドメイン、scFvフラグメントまたは慣用の抗体フラグメント(例えばFabフラグメントもしくはF(ab′)2フラグメント)を使用した場合よりも大きな、WO 08/020079の第60頁および第61頁に列挙された利点を含む多くの利点をもたらす。
特定の好ましい態様においては、本発明は、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するナノボディ、特に温血動物由来のIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するナノボディ、より具体的に哺乳動物由来のIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するナノボディ、殊にヒトのIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するナノボディを提供することと、少なくとも1つのかかるナノボディを含むタンパク質および/またはポリペプチドを提供する。
特に、本発明は、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するナノボディ、および該ナノボディを含むタンパク質および/またはポリペプチドであって、かかる慣用の抗体または抗体フラグメント(例えばFab′フラグメント、F(ab′)2フラグメント、ScFv構築物、"ダイアボディ(diabodies)"および他の多重特異的構築物(例えばHolliger and Hudson, Nat Biotechnol. 2005 Sep;23(9):1126-36によるレビューを参照のこと))を基礎としうる構築物と比較して、そしてまた慣用の抗体の可変ドメインに由来しうるいわゆる"dAb's"または類似の(単一)ドメイン抗体と比較して、改善された治療特性および/または薬理学的特性および/または他の好ましい特性(例えば改善された調製の容易さ、および/または削減された価格)を有するものを提供する。これらの改善されたかつ好ましい特性は、更なる本願の記載から明らかであり、例えば制限されないが、以下の1もしくはそれより多くを含む:
− IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する、一価の形式での、多価の形式(例えば二価形式)での、および/または多重特異性形式(例えば以下に記載される多重特異性形式の一つ)での高められた親和性および/または親和力;
− 多価の形式で(例えば二価形式)で形成するためのより良好な適性;
− 多重特異性形式(例えば以下に記載の多重特異性形式の一つ)で形成するためのより良好な適性;
− "ヒト化"置換(本願に定義される)のための改善された適性または感受性;
− 一価の形式での、多価の形式(例えば二価形式)での、および/または多重特異性形式(例えば以下に記載される多重特異性形式の一つ)でのより低い免疫原性;
− 一価の形式での、多価の形式(例えば二価形式)での、および/または多重特異性形式(例えば以下に記載される多重特異性形式の一つ)での高められた安定性;
− IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対しての、一価の形式での、多価の形式(例えば二価形式)での、および/または多重特異性形式(例えば以下に記載される多重特異性形式の一つ)での高められた特異性;
− 異なる種由来のIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせとの低減されたまたは所望であれば高められた交差反応性;
および/または
− 一価の形式での、多価の形式(例えば二価形式)での、および/または多重特異性形式(例えば以下に記載される多重特異性形式の一つ)での、医薬的使用(予防的使用および/または治療的使用を含む)および/または診断的使用(制限されないがイメージング目的での使用も含まれる)のために望ましい1もしくはそれより多くの他の改善された特性。
本発明のアミノ酸について本願で一般に記載されるように、本発明のナノボディは、好ましくは、実質的に単離された形態(本願で定義される)で提供されるか、または前記配列は、本発明のタンパク質もしくはポリペプチドの部分(本願で定義される)を形成し、前記部分は、1もしくはそれより多くの本発明のナノボディを含むかもしくは実質的に前記ナノボディからなってよく、かつ任意に更に1もしくはそれより多くの更なるアミノ酸配列を含んでよい(全ては、任意に1もしくはそれより多くの好適なリンカーを介して結合される)。例えば、制限されることなく、本発明の1もしくはそれより多くのアミノ酸配列(またはISV's)は、かかるタンパク質またはポリペプチドにおける結合単位として使用されることができ、前記タンパク質またはポリペプチドは、任意に、それぞれ全ては本願に記載される、一価の、多価のもしくは多重特異性の本発明のポリペプチドを提供するように、(IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する)結合単位としてはたらきうる1もしくはそれより多くの更なるアミノ酸配列(またはISV's)を有してよい。特に、かかるタンパク質またはポリペプチドは、本発明の1もしくはそれより多くのナノボディ(またはISV's)と、任意に1もしくはそれより多くの(他の)ナノボディ(またはISV's)、すなわちIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせとは別のターゲットに対するナノボディを含むかまたはそれらから本質的になってよく、全ては1もしくはそれより多くの好適なリンカーを介して任意に結合されて、それぞれ本願に更に記載される一価の、多価の、または多重特異性のナノボディ構築物が提供される。かかるタンパク質またはポリペプチドは、実質的に単離された形態(本願に定義される)であってもよい。
本発明のナノボディ(またはISV)においては、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する結合のための結合部位は、好ましくはCDR配列によって形成される。任意に、本発明のナノボディ(またはISV)は、また、かつIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する結合のための少なくとも1つの結合部位に加えて、他の抗原、タンパク質またはターゲットに対する結合のための1もしくはそれより多くの更なる結合部位を含む。かかる第二の結合部位の導入のための方法および位置については、例えばKeck and Huston, Biophysical Journal, 71, October 1996, 2002-2011;EP 0 640 130およびWO 06/07260が参照される。
本発明のアミノ酸配列について本願で一般的に記載されているように、本発明のナノボディ(もしくはISV)(またはそれを含む本発明のポリペプチド)が被験体に投与されることを目的とする場合に(例えば本願に記載される治療目的および/または診断目的のために)、それは、好ましくは、ヒトのIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するものであるが、一方で、獣医学目的のためには、それは、好ましくは、処置される種由来のIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するものである。また、本発明のアミノ酸配列でのように、本発明のナノボディ(またはISV)は、交差反応性であっても交差反応性でなくてもよい(すなわち、2種以上の種の哺乳動物由来のIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するもの、例えばヒトのIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するもの、および本願に挙げられる哺乳動物の種の少なくとも1つ由来のIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するものである)。
またここでも、本発明のアミノ酸配列について本願に一般に記載されるように、本発明のナノボディ(またはISV's)は、一般に、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせの任意の抗原決定基、エピトープ、部分、ドメイン、サブユニットもしくはコンフォメーション(適用できる場合は)に対するものであってよい。しかし、一般には、本発明のナノボディ(またはISV's)(およびそれを含むポリペプチド)は、本発明の、例えば本願に記載されるエピトープに対するものである。
本願で既に記載されるように、ナノボディ(またはISV)のアミノ酸配列および構造は、しかしながらそれに制限されないが、当該技術分野と本願で"フレームワーク領域1"もしくは"FR1"と、"フレームワーク領域2"もしくは"FR2"と、"フレームワーク領域3"もしくは"FR3"と、および"フレームワーク領域4"もしくは"FR4"とそれぞれ呼ばれる4つのフレームワーク領域もしくは"FR's"(またはときどき"FW's"とも呼ばれる)から構成され、それらのフレームワーク領域が、当該技術分野において、"相補性決定領域1"もしくは"CDR1"と、"相補性決定領域2"もしくは"CDR2"と、および"相補性決定領域3"もしくは"CDR3"とそれぞれ呼ばれる3つの相補性決定領域もしくは"CDR's"によって中断されていると考えられる。本発明のナノボディ(またはISV's)に存在する幾つかの好ましいフレームワーク配列およびCDR(およびそれらの組み合わせ)は、本願に記載される通りである。他の好適なCDR配列は、本願に記載の方法によって得ることができる。
本発明の制限されないが好ましい態様によれば、本発明のナノボディ(もしくはISV's)(に存在するCDR配列)は、以下のものである:
− ナノボディ(またはISV's)が、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、10-5〜10-12モル/リットル以下の、好ましくは10-7〜10-12モル/リットル以下の、より好ましくは10-8〜10-12モル/リットルの解離定数(KD)で(すなわち、105〜1012リットル/モル以上の、好ましくは107〜1012リットル/モル以上の、より好ましくは108〜1012リットル/モルの結合定数(KA)で)結合しうるもの;
および/または
− ナノボディ(またはISV's)が、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、102M-1s-1〜約107M-1s-1、好ましくは103M-1s-1〜107M-1s-1、より好ましくは104M-1s-1〜107M-1s-1、例えば105M-1s-1〜107M-1s-1のkon速度で結合しうるもの;
および/または
− ナノボディ(またはISV's)が、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと1s-1(t1/2=0.69s)〜10-6s-1(複数日のt1/2でほぼ不可逆的な複合体をもたらす)、好ましくは10-2s-1〜10-6s-1、より好ましくは10-3s-1〜10-6s-1、例えば10-4s-1〜10-6s-1のkoff速度で結合しうるもの。
好ましくは、本発明のナノボディ(またはISV's)(におけるCDR配列)は、本発明の一価のナノボディ(またはISV)(または本発明の1つだけのナノボディ(またはISV)を含むポリペプチド)は、好ましくは、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対して、500nM未満の、好ましくは200nM未満の、より好ましくは10nM未満の、例えば500pM未満の親和性で結合するものである。
本発明のナノボディ(またはISV)の、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する親和性は、自体公知の様式で、例えばKDのための一般的な技術を使用して測定できる。本願に挙げられるKA、koffまたはkonならびに、幾つかの特定のアッセイは本願に記載されている。
本発明のナノボディ(またはISV's)(およびそれを含むポリペプチド)が、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに結合するのに好ましい幾つかのIC50値は、本願の更なる記載と実施例から明らかになる。
好ましいが制限されるものではない態様においては、本発明は、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するナノボディ(またはISV)(本願に定義される)であって、4つのフレームワーク領域(それぞれFR1〜FR4)と、3つの相補性決定領域(それぞれCDR1〜CDR3)とからなり、
− CDR1が、以下の
a)配列番号197〜267のアミノ酸配列;
b)配列番号197〜267のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
c)配列番号197〜267のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
からなる群から選択され、
および/または
− CDR2が、以下の
d)配列番号339〜409のアミノ酸配列;
e)配列番号339〜409のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
f)配列番号339〜409のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
からなる群から選択され、
および/または
− CDR3が、以下の
g)配列番号481〜551のアミノ酸配列;
h)配列番号481〜551のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
i)配列番号481〜551のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
またはかかるアミノ酸配列の任意の好適な断片
からなる群から選択される前記ナノボディに関する。
特に、好ましいが制限されるものではない態様によれば、本発明は、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するナノボディ(またはISV)(本願に定義される)であって、4つのフレームワーク領域(それぞれFR1〜FR4)と、3つの相補性決定領域(それぞれCDR1〜CDR3)とからなり、
− CDR1が、以下の
a)配列番号197〜267のアミノ酸配列;
b)配列番号197〜267のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
c)配列番号197〜267のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
からなる群から選択され、
および
− CDR2が、以下の
d)配列番号339〜409のアミノ酸配列;
e)配列番号339〜409のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
f)配列番号339〜409のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
からなる群から選択され、
および
− CDR3が、以下の
g)配列番号481〜551のアミノ酸配列;
h)配列番号481〜551のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
i)配列番号481〜551のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
またはかかるアミノ酸配列の任意の好適な断片
からなる群から選択される前記ナノボディに関する。
本発明のアミノ酸配列について本願に一般的に挙げられるように、本発明のナノボディ(またはISV)が、b)および/またはc)による1もしくはそれより多くのCDR1配列を含む場合に、
i)b)および/またはc)によるかかるCDRにおける任意のアミノ酸置換は、好ましくは、かつa)による相応のCDRと比較して、保存的アミノ酸置換(本願に定義される)である;
および/または
ii)b)および/またはc)によるCDRは、好ましくはアミノ酸置換のみを含み、a)による相応のCDRと比較して、アミノ酸欠失もしくはアミノ酸挿入を含まない;
および/または
iii)b)および/またはc)によるCDRは、a)によるCDRから、自体公知の親和性成熟の1もしくはそれより多くの技術を用いた親和性成熟により得られたCDRであってよい。
同様に、本発明のナノボディ(またはISV)がe)および/またはf)による1もしくはそれより多くのCDR2配列を含む場合に、
i)e)および/またはf)によるかかるCDRにおける任意のアミノ酸置換は、好ましくは、かつd)による相応のCDRと比較して、保存的アミノ酸置換(本願に定義される)である;
および/または
ii)e)および/またはf)によるCDRは、好ましくはアミノ酸置換のみを含み、d)による相応のCDRと比較して、アミノ酸欠失もしくはアミノ酸挿入を含まない;
および/または
iii)e)および/またはf)によるCDRは、d)によるCDRから、自体公知の親和性成熟の1もしくはそれより多くの技術を用いた親和性成熟により得られたCDRであってよい。
また、本発明のナノボディ(またはISV)がh)および/またはi)による1もしくはそれより多くのCDR3配列を含む場合に、
i)h)および/またはi)によるかかるCDRにおける任意のアミノ酸置換は、好ましくは、かつg)による相応のCDRと比較して、保存的アミノ酸置換(本願に定義される)である;
および/または
ii)h)および/またはi)によるCDRは、好ましくはアミノ酸置換のみを含み、g)による相応のCDRと比較して、アミノ酸欠失もしくはアミノ酸挿入を含まない;
および/または
iii)h)および/またはi)によるCDRは、g)によるCDRから、自体公知の親和性成熟の1もしくはそれより多くの技術を用いた親和性成熟により得られたCDRであってよい。
最後の3つのパラグラフは、一般に、b)、c)、e)、f)、h)もしくはi)のそれぞれによる1もしくはそれより多くのCDR1配列、CDR2配列および/またはCDR3配列を含む本発明の任意のナノボディ(またはISV)に当てはまると解されるべきである。
本発明のナノボディ(またはISV's)のうち、前記に明示的に列記したCDRの1もしくはそれより多くを含むナノボディ(またはISV's)が特に好ましい;前記に明示的に列記したCDRの2もしくはそれより多くを含むナノボディ(またはISV's)はより特に好ましい;および前記に明示的に列記したCDRの3もしくはそれより多くを含むナノボディ(またはISV's)は最も特に好ましい。
CDR配列の幾つかの特に好ましいが制限されるものではない組み合わせ、ならびにCDR配列とフレームワーク配列の好ましい組み合わせは、以下の表B−1に挙げられており、その表は、本発明の多くの好ましい(が制限されるものではない)ナノボディ(またはISV's)に存在するCDR配列およびフレームワーク配列を列挙している。当業者には明らかなように、同じクローンに存在するCDR1、CDR2およびCDR3配列(すなわち、表B−1の同じ列に挙げられるCDR1、CDR2およびCDR3)の組み合わせが好ましい(が、本発明はその最も広い意味においてそれに制限されるものではなく、また、表B−1に挙げられるCDR配列の他の好適な組み合わせを含む)。また、同じクローンに存在するCDR配列およびフレームワーク配列(すなわち、表B−1の同じ列に、例えば同じ行に挙げられるCDR配列およびフレームワーク配列)の組み合わせが通常好ましい(が、本発明はその最も広い意味においてそれに制限されるものではなく、また、表B−1に挙げられるCDR配列およびフレームワーク配列の他の好適な組み合わせ、例えば異なる行からのものの組み合わせ、ならびにかかるCDR配列と他の好適なフレームワーク配列、例えば本願に更に記載されるものの組み合わせを含む)。
また、表B−1に挙げられるCDRの組み合わせのいずれかを含む本発明のナノボディ(またはISV's)において、それぞれのCDRは、挙げられるCDRと少なくとも80%の、好ましくは少なくとも90%の、より好ましくは少なくとも95%の、更により好ましくは少なくとも99%の配列同一性(本願に定義される)を有するアミノ酸配列からなる群から選択されるCDRによって置き換えられてよく、そこでは:
i)かかるCDRにおける任意のアミノ酸置換は、好ましくは、かつ表B−1に挙げられる相応のCDR配列と比較して、保存的アミノ酸置換(本願に定義される)である;
および/または
ii)任意のかかるCDR配列は、好ましくはアミノ酸置換のみを含み、表B−1に挙げられる相応のCDR配列と比較して、アミノ酸欠失もしくはアミノ酸挿入を含まない;
および/または
iii)任意のかかるCDR配列は、自体公知の親和性成熟のための技術によって得られ、特に表B−1に挙げられる相応のCDR配列から出発して得られるCDRである。
しかしながら、当業者に明らかなように、表B−1に挙げられる、CDR配列(の組み合わせ)ならびにCDR配列およびフレームワーク配列(の組み合わせ)は、一般に好ましい。
このように、本発明のナノボディ(またはISV's)において、存在するCDR1、CDR2およびCDR3の少なくとも1つは、表B−1に列記されるCDR1、CDR2およびCDR3の配列のそれぞれからなる群から、またはCDR1、CDR2およびCDR3の配列のそれぞれであって、表B−1に列記されるCDR1、CDR2およびCDR3の配列のそれぞれの少なくとも1つと少なくとも80%の、好ましくは少なくとも90%の、より好ましくは少なくとも95%の、さらにより好ましくは少なくとも99%の"配列同一性"(本願に定義される)を有する配列からなる群から、および/またはCDR1、CDR2およびCDR3の配列のそれぞれであって、表B−1に列記されるCDR1、CDR2およびCDR3の配列のそれぞれの少なくとも1つと3つの、2つのまたはたった1つの"アミノ酸差異"(本願に定義される)を有する配列からなる群から、適宜選択される。
この文脈において、"適宜選択される"とは、適用可能な場合にそれぞれ、CDR1配列は、好適なCDR1配列(すなわち本願に定義される)から選択され、CDR2は、好適なCDR2(すなわち本願に定義される)から選択され、かつCDR3は、好適なCDR3配列(すなわち本願に定義される)から選択されることを意味する。より具体的には、前記のCDR配列は、好ましくは、本発明のナノボディ(またはISV's)が、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、本願に定義される親和性(更に本願に記載されるように、KD値(実際のまたは見掛けの)、KA値(実際のまたは見掛けの)、kon速度および/またはkoff速度として、または代わりにIC50値として好適に測定および/または表現される)で結合するように選択される。
特に、本発明のナノボディ(またはISV's)において、存在するCDR3は、表B−1に列記されるCDR3の配列からなる群から、またはCDR3の配列であって、表B−1に列記されるCDR3の配列の少なくとも1つと少なくとも80%の、好ましくは少なくとも90%の、より好ましくは少なくとも95%の、さらにより好ましくは少なくとも99%の配列同一性を有する配列からなる群から、および/またはCDR3の配列であって、表B−1に列記されるCDR3の配列の少なくとも1つと3つの、2つのまたはたった1つのアミノ酸差異を有する配列からなる群から、適宜選択される。
好ましくは、本発明のナノボディ(またはISV's)において、存在するCDR1、CDR2およびCDR3の少なくとも2つは、表B−1に列記されるCDR1、CDR2およびCDR3の配列のそれぞれからなる群から、またはCDR1、CDR2およびCDR3の配列のそれぞれであって、表B−1に列記されるCDR1、CDR2およびCDR3の配列のそれぞれの少なくとも1つと少なくとも80%の、好ましくは少なくとも90%の、より好ましくは少なくとも95%の、さらにより好ましくは少なくとも99%の配列同一性を有する配列からなる群から、および/またはCDR1、CDR2およびCDR3の配列のそれぞれであって、表B−1に列記されるCDR1、CDR2およびCDR3の配列のそれぞれの少なくとも1つと3つの、2つのまたはたった1つの"アミノ酸差異"を有する配列からなる群から、適宜選択される。
特に、本発明のナノボディ(またはISV's)において、少なくとも、存在するCDR3は、表B−1に列記されるCDR3の配列からなる群から、またはCDR3の配列であって、表B−1に列記されるCDR3の配列の少なくとも1つと少なくとも80%の、好ましくは少なくとも90%の、より好ましくは少なくとも95%の、さらにより好ましくは少なくとも99%の配列同一性を有する配列からなる群から選択され、存在するCDR1およびCDR2の少なくとも1つは、表B−1に列記されるCDR1およびCDR2の配列のそれぞれからなる群から、またはCDR1およびCDR2の配列のそれぞれであって、表B−1に列記されるCDR1およびCDR2の配列のそれぞれの少なくとも1つと少なくとも80%の、好ましくは少なくとも90%の、より好ましくは少なくとも95%の、さらにより好ましくは少なくとも99%の配列同一性を有する配列からなる群から、および/またはCDR1およびCDR2の配列のそれぞれであって、表B−1に列記されるCDR1およびCDR2の配列のそれぞれの少なくとも1つと3つの、2つのまたはたった1つのアミノ酸差異を有する配列からなる群から、適宜選択される。
最も好ましくは、本発明のナノボディ(またはISV's)において、存在するCDR1、CDR2およびCDR3の全ての3つは、表B−1に列記されるCDR1、CDR2およびCDR3の配列のそれぞれからなる群から、またはCDR1、CDR2およびCDR3の配列のそれぞれであって、表B−1に列記されるCDR1、CDR2およびCDR3の配列のそれぞれの少なくとも1つと少なくとも80%の、好ましくは少なくとも90%の、より好ましくは少なくとも95%の、さらにより好ましくは少なくとも99%の配列同一性を有する配列からなる群から、および/またはCDR1、CDR2およびCDR3の配列のそれぞれであって、表B−1に列記されるCDR1、CDR2およびCDR3の配列のそれぞれの少なくとも1つと3つの、2つのまたはたった1つのアミノ酸差異を有する配列からなる群から、適宜選択される。
更により好ましくは、本発明のナノボディ(またはISV's)において、存在するCDR1、CDR2およびCDR3の配列の少なくとも1つは、表B−1に列記されるCDR1、CDR2およびCDR3の配列のそれぞれからなる群から適宜選択される。好ましくは、この態様においては、存在する他の2つのCDR配列の少なくとも一方または好ましくは両方は、表B−1に列記される相応の配列のそれぞれの少なくとも1つと、少なくとも80%の、好ましくは少なくとも90%の、より好ましくは少なくとも95%の、さらにより好ましくは少なくとも99%の配列同一性を有するCDR配列から、および/または表B−1に列記される相応の配列のそれぞれの少なくとも1つと3つの、2つのまたはたった1つのアミノ酸差異を有するCDR配列からなる群から、適宜選択される。
特に、本発明のナノボディ(またはISV's)において、少なくとも、存在するCDR3配列は、表B−1に列記されるCDR3からなる群から適宜選択される。好ましくは、この態様においては、存在するCDR1およびCDR2の少なくとも一方および好ましくは両方は、CDR1およびCDR2の配列のそれぞれであって、表B−1に列記されるCDR1およびCDR2の配列のそれぞれと、少なくとも80%の、好ましくは少なくとも90%の、より好ましくは少なくとも95%の、さらにより好ましくは少なくとも99%の配列同一性を有する配列からなる群から、および/またはCDR1およびCDR2の配列のそれぞれであって、表B−1に列記されるCDR1およびCDR2の配列の少なくとも1つと3つの、2つのまたはたった1つのアミノ酸差異を有する配列からなる群から、適宜選択される。
更により好ましくは、本発明のナノボディ(またはISV's)において、存在するCDR1、CDR2およびCDR3の配列の少なくとも2つは、表B−1に列記されるCDR1、CDR2およびCDR3の配列のそれぞれからなる群から適宜選択される。好ましくは、この態様においては、存在する残りのCDR配列は、表B−1に列記される相応の配列の少なくとも1つと、少なくとも80%の、好ましくは少なくとも90%の、より好ましくは少なくとも95%の、さらにより好ましくは少なくとも99%の配列同一性を有するCDR配列から、および/または表B−1に列記される相応の配列の少なくとも1つと3つの、2つのまたはたった1つのアミノ酸差異を有するCDR配列からなる群から、適宜選択される。
特に、本発明のナノボディ(またはISV's)において、少なくとも、CDR3配列は、表B−1に列記されるCDR3配列からなる群から適宜選択され、かつCDR1配列またはCDR2配列のいずれかは、表B−1に列記されるCDR1およびCDR2の配列のそれぞれからなる群から適宜選択される。好ましくは、この態様においては、存在する残りのCDR配列は、表B−1に列記される相応のCDR配列と、少なくとも80%の、好ましくは少なくとも90%の、より好ましくは少なくとも95%の、さらにより好ましくは少なくとも99%の配列同一性を有するCDR配列から、および/または表B−1に列記される相応の配列の少なくとも1つと3つの、2つのまたはたった1つのアミノ酸差異を有するCDR配列からなる群から、適宜選択される。
更により好ましくは、本発明のナノボディ(またはISV's)において、存在するCDR1、CDR2およびCDR3の配列のそれぞれは、表B−1に列記されるCDR1、CDR2およびCDR3の配列のそれぞれからなる群から適宜選択される。
また、一般に、表B−1に列記されるCDRの組み合わせ(すなわち、表B−1の同じ行、例えば列に挙げられるもの)が好ましい。このように、本発明のナノボディ(もしくはISV)におけるCDRが、表B−1に挙げられるCDR配列であるか、または表B−1に列記されるCDR配列と、少なくとも80%の、好ましくは少なくとも90%の、より好ましくは少なくとも95%の、さらにより好ましくは少なくとも99%の配列同一性を有するCDR配列からなる群から、および/または表B−1に列記されるCDR配列であって、他のCDRの少なくとも一方および好ましくは両方は、表B−1における同じ組み合わせに属するCDR配列(すなわち、表B−1における同じ行、例えば列に挙げられる)から適宜選択されるか、もしくは同じ組み合わせに属するCDR配列と少なくとも80%の、好ましくは少なくとも90%の、より好ましくは少なくとも95%の、さらにより好ましくは少なくとも99%の配列同一性を有するCDR配列からなる群から適宜選択され、および/または同じ組み合わせに属するCDR配列と3つの、2つのまたはたった1つのアミノ酸差異を有するCDR配列からなる群から適宜選択されることが好ましい。前記のパラグラフに示される他の選択は、表B−1に挙げられるCDRの組み合わせにも当てはまる。
このように、制限されない例によれば、本発明のナノボディ(またはISV)は、例えば、表B−1に挙げられるCDR1配列の1つと80%を上回る配列同一性を有するCDR1配列と、表B−1に挙げられる(が、異なる組み合わせに属する、例えば少なくとも1つの異なる列からの)CDR2配列の1つと3つ、2つ、または1つのアミノ酸差異を有するCDR2配列と、CDR3配列とを含んでよい。
本発明の幾つかの好ましいナノボディ(またはISV's)は、例えば、(1)表B−1に挙げられるCDR1配列の1つと80%を上回る配列同一性を有するCDR1配列と、表B−1に挙げられる(が、異なる組み合わせに属する、例えば少なくとも1つの異なる列からの)CDR2配列の1つと3つ、2つ、または1つのアミノ酸差異を有するCDR2配列と、表B−1に挙げられる(が、異なる組み合わせに属する)CDR3配列の1つと80%を上回る配列同一性を有するCDR3配列とを含んでよく、(2)表B−1に挙げられるCDR1配列の1つと80%を上回る配列同一性を有するCDR1配列と、CDR2配列と、表B−1に挙げられるCDR3配列の1つとを含んでよく、または(3)CDR1配列と、表B−1に挙げられるCDR2配列の1つと80%を上回る配列同一性を有するCDR2配列と、表B−1に挙げられる、前記CDR2配列を同じ組み合わせに属するCDR3配列と3つ、2つ、または1つのアミノ酸差異を有するCDR3配列とを含んでよい。
この文脈において、当業者は、"同じ組み合わせ"が、CDR1と、CDR2と、CDR3との組み合わせであって表B−1中の同じ列(または行)に示されるものを指し、かつ"異なる組み合わせ"が、CDR1と、CDR2と、CDR3との組み合わせであって、そのうち少なくとも1つのCDRが、少なくとも1つの他のCDRと同じ表B−1中の列(または行)に示されていないものを指すと認識する。
本発明の幾つかの特に好ましいナノボディ(またはISV's)は、例えば、(1)表B−1に挙げられるCDR1配列の1つと80%を上回る配列同一性を有するCDR1配列と、表B−1に挙げられる、同じ組み合わせに属するCDR2配列の1つと3つ、2つ、または1つのアミノ酸差異を有するCDR2配列と、表B−1に挙げられる、同じ組み合わせに属するCDR3配列の1つと80%を上回る配列同一性を有するCDR3配列とを含んでよく、(2)CDR1配列と、表B−1に列挙されるCDR2配列と、表B−1に列挙されるCDR3配列とを含んでよい(その際、CDR2配列とCDR3配列とは、異なる組み合わせに属してよい)。
本発明の幾つかの更に(空白)は、例えば、(1)(空白)CDR1配列の1つと(空白)配列同一性(空白)CDR1配列と、表B−1に列挙される、同じ組み合わせに属する(空白)配列と、表B−1に挙げられる、異なる組み合わせに属するCDR3配列とを含み、または(2)表B−1に挙げられるCDR1配列と、表B−1に挙げられる、同じ組み合わせに属するCDR2配列と3つ、2つ、または1つのアミノ酸差異を有するCDR2配列と、表B−1に列挙される、同じもしくは異なる組み合わせに属するCDR3配列と80%を上回る配列同一性を有するCDR3配列とを含んでよい。
本発明の特に好ましいナノボディ(またはISV's)は、例えば、表B−1に挙げられるCDR1と、表B−1に挙げられるCDR2と80%を上回る配列同一性を有するCDR2配列と、表B−1に挙げられる、同じ組み合わせに属するCDR3配列とを含んでよい。
本発明の最も好ましいナノボディ(またはISV's)においては、存在するCDR1、CDR2およびCDR3の配列は、表B−1に列挙される、CDR1、CDR2およびCDR3の配列のそれぞれの組み合わせの1つから好適に選択される。
本発明のもう一つの好ましいが、制限されない態様によれば、(a)CDR1は、1〜12のアミノ酸残基の長さを有し、通常は2〜9のアミノ酸残基の長さを有し、例えば5、6または7のアミノ酸残基の長さを有し、かつ/または(b)CDR2は、13〜24のアミノ酸残基の長さを有し、通常は15〜21のアミノ酸残基の長さを有し、例えば16〜17のアミノ酸残基の長さを有し、かつ/または(c)CDR3は、2〜35のアミノ酸残基の長さを有し、通常は3〜30のアミノ酸残基の長さを有し、例えば6〜23のアミノ酸残基の長さを有する。
もう一つの好ましいが制限されない態様においては、本発明は、CDR配列(本願に定義される)が、配列番号623〜693(表A−1を参照)のアミノ酸配列の少なくとも1つのCDR配列と80%を上回る、好ましくは90%を上回る、より好ましくは95%を上回る、例えば99%以上の配列同一性(本願に定義される)を有するナノボディ(またはISV)に関する。
一般に、前記のCDR配列を有するナノボディ(またはISV's)は、更に本願に記載されていてよく、好ましくはまた本願に更に記載されるフレームワーク配列を有する。このように、例えば、そして本願に挙げられるように、かかるナノボディ(またはISV's)は、天然に存在するVHH配列(すなわちラクダ科の好適な種由来の)または合成もしくは半合成のアミノ酸配列もしくはナノボディ(またはISV's)、例えばそれらに制限されないが、部分ヒト化されたナノボディ(またはISV's)もしくはVHH配列、完全ヒト化されたナノボディ(またはISV's)もしくはVHH配列、ラクダ化された重鎖可変ドメイン配列、ならびに本願に挙げられる技術によって得られたナノボディ(またはISV's)であってよい。
このように、特定のものであるが制限されない一態様においては、本発明は、4つのフレームワーク領域(それぞれFR1〜FR4)と、3つの相補性決定領域(それぞれCDR1〜CDR3)からなるヒト化されたナノボディ(またはISV)であって、CDR1〜CDR3が本願に定義されるものであり、かつ前記のヒト化されたナノボディ(またはISV)が、少なくとも1つのヒト化置換(本願に定義される)を、特にそのフレームワーク配列の少なくとも1つに少なくとも1つのヒト化置換(本願に定義される)を含む前記ナノボディ(またはISV)に関する。
好ましいが制限されないもう一つの態様においては、本発明は、CDR配列が、配列番号623〜693のアミノ酸配列(表A−1を参照のこと)の少なくとも1つのCDR配列と、少なくとも70%のアミノ酸同一性を、好ましくは少なくとも80%のアミノ酸同一性を、より好ましくは少なくとも90%のアミノ酸同一性を、例えば95%以上のアミノ酸同一性を、または更に本質的に100%のアミノ酸同一性を有するナノボディ(またはISV)に関する。このアミノ酸同一性の度合いは、例えば、前記のナノボディ(またはISV)と、配列番号623〜693の配列(表A−1を参照のこと)の1もしくはそれより多くとの間でアミノ酸同一性の度合いを決定(本願に記載のように)することによって決定でき、その際、フレームワーク領域を形成するアミノ酸残基は無視される。かかるナノボディ(またはISV's)は、更に、本願に記載されうる。
もう一つの好ましいが制限されない態様においては、本発明は、配列番号623〜693(表A−1を参照)からなる群から、または配列番号623〜693(表A−1を参照)のアミノ酸配列の少なくとも1つのCDR配列と80%を上回る、好ましくは90%を上回る、より好ましくは95%を上回る、例えば99%以上の配列同一性(本願に定義される)を有するアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するナノボディ(またはISV)に関する。
当業者には、本願で"好ましい"(または"より好ましい"、"更により好ましい"など)として挙げられるナノボディ(またはISV's)は、また、本願に記載されるポリペプチドで使用するためにも好ましい(または、より好ましい、もしくは更により好ましいことは明らかである。このように、本発明の1もしくはそれより多くの"好ましい"ナノボディ(またはISV's)を含む、またはそれから本質的になるポリペプチドは、一般に好ましく、かつ本発明の1もしくはそれより多くの"より好ましい"ナノボディ(またはISV's)を含む、またはそれから本質的になるポリペプチドは、一般により好ましい、などといえる。
一般に、単一のナノボディ(またはISV)(例えば、本発明の単一のナノボディ(またはISV)を含む、またはそれから本質的になるタンパク質もしくはポリペプチドは、本願では、"一価の"タンパク質もしくはポリペプチドまたは"一価の構築物"と呼ばれる。2もしくはそれより多くのナノボディ(またはISV's)(例えば、本発明の少なくとも2つのナノボディ(またはISV's)または本発明の少なくとも1つのナノボディ(またはISV)および少なくとも1つの他のナノボディ(またはISV))を含むまたはそれから本質的になるタンパク質およびポリペプチドは、本願で、"多価の"タンパク質もしくはポリペプチドと呼ばれ、または"多価の構築物"と呼ばれ、これらは、本発明の相応の一価のナノボディ(またはISV's)と比較してある程度の利点を提供しうる。かかる多価の構築物の幾つかの制限されない例は、本願の更なる記載から明らかになる。
特定のものであるが制限されない一態様によれば、本発明のポリペプチドは、本発明の少なくとも2つのナノボディ(またはISV's)、例えば本発明の2もしくは3つのナノボディ(またはISV's)を含む、またはそれから本質的になる。本願に更に記載されるように、かかる多価の構築物は、本発明の単一のナノボディ(またはISV)を含むもしくはそれから本質的になるタンパク質もしくはポリペプチドを比較して特定の利点、例えばIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する大きく改善された親和力を提供しうる。かかる多価の構築物は、本願の開示に基づき当業者に明らかである。
特定のものであるが制限されないもう一つの態様によれば、本発明のポリペプチドは、本発明の少なくとも1つのナノボディ(またはISV)と、少なくとも1つの他の結合単位(すなわち、別のエピトープ、抗原、ターゲット、タンパク質もしくはポリペプチドに対する)、好ましくはナノボディ(またはISV)である結合単位とを含むまたはそれから本質的になる。かかるタンパク質またはポリペプチドは、また、本願では"多重特異性"のタンパク質またはポリペプチドとして、または"多重特異性の構築物"としても呼ばれ、これらは、本発明の相応の一価のナノボディ(またはISV's)と比較して特定の利点を提供しうる(幾つかの好ましいが制限されない多重特異性の構築物の本願での更なる議論から明らかになるように)。かかる多重特異性の構築物は、本願の開示に基づき当業者に明らかである。
特定のものであるが制限されない更にもう一つの態様によれば、本発明のポリペプチドは、本発明の少なくとも1つのナノボディ(またはISV)と、任意に1もしくはそれより多くの更なるナノボディ(またはISV's)と、本発明のナノボディ(またはISV)および/または生ずる融合タンパク質に対して少なくとも1つの所望の特性を与える少なくとも1つの他のアミノ酸配列(例えばタンパク質またはポリペプチド)とを含み、またはそれから本質的になる。ここでも、かかる融合タンパク質は、本発明の相応の一価のナノボディ(またはISV's)に対して特定の利点を提供しうる。かかるアミノ酸配列およびかかる融合構築物の幾つかの制限されない例は、本願の更なる記載から明らかになる。
また、例えば本発明の2つのナノボディ(またはISV's)と、1つの他のナノボディ(またはISV)と、任意に1もしくはそれより多くの他のアミノ酸配列とを含む三価の二特異性の構築物を提供するために、前記の態様の2もしくはそれより多くを組み合わせることも可能である。かかる構築物の更なる制限されない例ならびに本発明の文脈で特に好ましい幾つかの構築物は、本願の更なる説明から明らかになる。
前記の構築物においては、前記の1もしくはそれより多くのナノボディ(またはISV's)および/または他のアミノ酸配列は、互いに直接的に結合されていてよく、かつ/または互いに1もしくはそれより多くのリンカー配列を介して好適に結合されていてよい。かかるリンカーの幾つかの好適であるが制限されない例は、本願の更なる記載から明らかになる。
本発明の特定の一態様においては、本発明のナノボディ(またはISV)、または本発明の少なくとも1つのナノボディ(またはISV)を含む本発明の化合物、構築物もしくはポリペプチドは、本発明の相応のアミノ酸配列と比較して、高められた半減期を有してよい。かかるナノボディ(またはISV's)、化合物およびポリペプチドの幾つかの好ましいが制限されない例は、本願の更なる開示に基づき当業者に明らかであり、かつ例えばその半減期を高めるように化学的に改変された(例えばペグ化によって)本発明のナノボディ(またはISV's)配列もしくはポリペプチド、血清タンパク質(例えば血清アルブミン、例えばEP 0 368 684 B1の第4頁を参照のこと)への少なくとも1つの追加的な結合部位を含む本発明のアミノ酸配列、または本発明のナノボディ(またはISV)の半減期を高める少なくとも1つの部分に結合される少なくとも1つの本発明のナノボディ(またはISV)(および特に少なくとも1つのアミノ酸配列)を含む。かかる半減期を延長する部分もしくはアミノ酸配列を含む本発明のポリペプチドの例は、本願の更なる開示に基づき当業者には明らかになり、それには、例えば制限されることなく、本発明の1もしくはそれより多くのナノボディ(またはISV's)が1もしくはそれより多くの血清タンパク質もしくはその断片(例えば血清アルブミンまたはその好適な断片)に好適に結合されたまたは血清タンパク質に結合できる1もしくはそれより多くの結合単位(例えば、血清タンパク質、例えば血清アルブミン、血清免疫グロブリン、例えばIgGまたはトランスフェリンに結合できるナノボディ(またはISV's)または(単一)ドメイン抗体など)に好適に結合されたポリペプチド;本発明のナノボディ(またはISV)がFc部分(例えばヒトのFc)に結合されたポリペプチド、またはその好適な部分もしくは断片;または本発明の1もしくはそれより多くのナノボディ(またはISV's)が血清タンパク質に結合できる1もしくはそれより多くの小さいタンパク質もしくはペプチド(例えば、制限されないが、WO 91/01743、WO 01/45746、WO 02/076489およびAblynx N.V.社の米国仮出願であって2006年12月5日に表題"Peptides capable of binding to serum proteins"で出願したAblynx N.V.社の出願(PCT/EP/2007/063348も参照のこと)に記載されたタンパク質およびペプチド)に好適に結合されたポリペプチドが含まれる。
ここでも、当業者に明らかなように、かかるナノボディ(またはISV's)、化合物、構築物またはポリペプチドは、三重特異性のもしくは多重特異性のナノボディ(またはISV)構築物をもたらすために、1もしくはそれより多くの追加の基、残基、部分または結合単位、例えば1もしくはそれより多くの更なるアミノ酸配列、特に1もしくはそれより多くの追加のナノボディ(またはISV's)(すなわち、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するものではない)を含んでよい。
一般に、半減期が高められた本発明のナノボディ(またはISV's)(またはそれを含む化合物、構築物またはポリペプチド)は、好ましくは、本発明の相応のアミノ酸配列自体の半減期よりも、少なくとも1.5倍、好ましくは少なくとも2倍、例えば少なくとも5倍、例えば少なくとも10倍もしくは20倍超だけ長い半減期を有する。例えば、半減期が高められた本発明のナノボディ(またはISV's)、化合物、構築物またはポリペプチドは、本発明の相応のアミノ酸配列自体と比較して、1時間を上回って、好ましくは2時間を上回って、より好ましくは6時間を上回って、例えば12時間を上回って、または更に24時間、48時間もしくは72時間を上回って高められている半減期を有しうる。
本発明の好ましいが制限されない一態様においては、本発明のかかるナノボディ(またはISV's)、化合物、構築物またはポリペプチドは、少なくとも約12時間の、好ましくは少なくとも24時間の、より好ましくは少なくとも48時間の、更により好ましくは少なくとも72時間以上のヒトにおける血清半減期を示す。例えば、本発明の化合物またはポリペプチドは、少なくとも5日(例えば約5〜10日)の、好ましくは少なくとも9日(例えば約9〜14日)の、より好ましくは少なくとも約10日(例えば約10〜15日)の、または少なくとも約11日(例えば約11〜16日)の、より好ましくは少なくとも約12日(例えば約12〜18日以上)の、または14日(例えば約14〜19日)以上の半減期を有してよい。
本発明のもう一つの態様においては、本発明のポリペプチドは、本発明の1もしくはそれより多くの(例えば2もしくは好ましくは1つの)ナノボディ(またはISV's)であって、(任意に1もしくはそれより多くの好適なリンカー配列を介して)得られた本発明のポリペプチドが血液脳関門を通過するのを可能にする1もしくはそれより多くの(例えば2および好ましくは1つの)アミノ酸配列に結合されたものを含む。特に、得られた本発明のポリペプチドが血液脳関門を通過するのを可能にする前記の1もしくはそれより多くのアミノ酸配列は、1もしくはそれより多くの(例えば2および好ましくは1つの)ナノボディ(またはISV's)、例えばWO 02/057445に記載されるナノボディ(またはISV's)であってよく、そのうちFC44(WO 06/040153のSEQ ID NO: 189)およびFC5(WO 06/040154のSEQ ID NO: 190)が好ましい例である。
特に、本発明の1もしくはそれより多くの(空白)を含むポリペプチドは、好ましくは、以下のものである:
− IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対して、10-5〜10-12モル/リットルもしくはそれ未満の、好ましくは10-7〜10-12モル/リットルもしくはそれ未満の、より好ましくは10-8〜10-12モル/リットルの解離定数(KD)で(すなわち105〜1012モル/リットルもしくはそれより高い、好ましくは107〜1012モル/リットルもしくはそれより高い、より好ましくは108〜1012モル/リットルの結合定数(KA)で)結合するポリペプチド;および/または
− IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対して、102M-1s-1〜約107M-1s-1の、好ましくは103M-1s-1〜107M-1s-1の、より好ましくは104M-1s-1〜107M-1s-1の、例えば105M-1s-1〜107M-1s-1のkon速度で結合するポリペプチド;および/または
− IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対して、1s-1(t1/2=0.69s)〜10-6s-1(複数日のt1/2を有するほぼ不可逆的な複合体と定める)の、好ましくは10-2s-1〜10-6s-1の、より好ましくは10-3s-1〜10-6s-1の、例えば10-4s-1〜10-6s-1のkoff速度で結合するポリペプチド。
好ましくは、本発明の1つだけのアミノ酸配列を含むポリペプチドは、好ましくは、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対して、500nM未満の、好ましくは200nM未満の、より好ましくは10nM未満の、より好ましくは1nM未満の、例えば500pM未満の親和性で結合するものである。これに関して、本発明の2もしくはそれより多くのナノボディ(またはISV's)を含むポリペプチドは、本発明の1つだけのアミノ酸配列を含むポリペプチドと比較して高められた親和力で、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと結合されうる。
前記の本発明のアミノ酸配列もしくはポリペプチドが、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに結合するのに好ましい幾つかのIC50値は、本願の更なる記載と実施例から明らかになる。
本発明のもう一つの態様は、本発明のアミノ酸配列(例えば本発明のナノボディ(もしくはISV))またはそれを含む本発明のポリペプチドをコードする核酸に関する。ここでも、本発明の核酸について本願に一般的に記載されるように、かかる核酸は、本願に定義される、遺伝子構築物の形であってよい。
もう一つの態様において、本発明は、本発明のアミノ酸配列(例えばナノボディ(またはISV))および/またはそれを含む本発明のポリペプチドを発現するまたはそれらを発現することができる、および/または本発明の核酸を含む宿主または宿主細胞に関する。かかる宿主または宿主細胞の幾つかの好ましいが制限されない例は、本願の更なる記載から明らかになる。
本発明のもう一つの態様は、本発明の少なくとも1つのアミノ酸配列、本発明の少なくとも1つのポリペプチドおよび/または本発明の少なくとも1つの核酸と、任意に自体公知のかかる組成物の1もしくはそれより多くの更なる成分を、すなわち該組成物の意図される使用に応じて含有するもしくは含む製品もしくは組成物に関する。かかる製品もしくは組成物は、例えば、医薬組成物(本願で記載される)、獣医学用組成物または診断的使用のための製品もしくは組成物であってよい。かかる製品または組成物の幾つかの好ましいが制限されない例は、本願の更なる記載から明らかになる。
本発明は、更に、本願に記載される、アミノ酸配列、化合物、構築物、ポリペプチド、核酸、宿主細胞、製品および組成物を調製するもしくは生成するための方法に関する。かかる方法の幾つかの好ましいが制限されない例は、本願の更なる記載から明らかになる。
本発明は、更に、本願に記載されるアミノ酸配列、化合物、構築物、ポリペプチド、核酸、宿主細胞、生成物および組成物の適用および使用、ならびにIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせと関連する疾病および疾患の予防および/または治療のための方法に関する。幾つかの好ましいが制限されない適用および使用は、本願の更なる記載から明らかになる。
本発明の他の態様、実施形態、利点および用途は、また、以下の更なる記載から明らかになる。
一般に、本願でその最も広い意味で使用される、ナノボディ(またはISV)という用語は、特定の生物学的な起源にまで、または特定の調製方法にまで限定されないことが留意されるべきである。例えば、以下により詳細に議論されるように、本発明のナノボディ(またはISV's)は、一般に、WO 08/020079の第61頁および62頁に挙げられる技術(1)〜(8)のいずれか、または自体公知の任意の他の好適な技術によって得ることができる。一つの好ましいナノボディ(またはISV's)のクラスは、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する天然に存在する重鎖抗体のVHHドメインに相当する。本願に更に記載されるように、かかるVHH配列は、一般に、ラクダ科の種を、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせで好適に免疫させることにより(すなわち免疫応答を高めるため、および/またはIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する重鎖抗体)、前記のラクダ科の動物から好適な生物学的試料を得ることにより、そして前記の試料から出発して自体公知の任意の好適な技術を使用して、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するVHH配列を生成させることによって生成させることができ、または得ることができる。かかる技術は、当業者に明らかであり、かつ/または本願に更に記載される。
その一方で、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するかかる天然に存在するVHHドメインは、ラクダ科の動物のVHH配列のそのままのライブラリーから、例えばかかるライブラリーをIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせ、またはその少なくとも1つの部分、断片、抗原決定基もしくはエピトープを使用して、自体公知の1もしくはそれより多くのスクリーニング技術を使用してスクリーニングすることによって得ることができる。かかるライブラリーおよび技術は、例えばWO 99/37681、WO 01/90190、WO 03/025020およびWO 03/035694に記載されている。その一方で、そのままのVHHライブラリーから得られた改善された合成もしくは半合成のライブラリーが使用され、例えばナイーブなVHHライブラリーからランダム突然変異誘発および/またはCDRシャッフリングなどの技術、例えばWO 00/43507に記載される技術によって得られるVHHライブラリーが使用されうる。
このように、もう一つの態様においては、本発明は、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するナノボディ(またはISV's)を生成するための方法に関する。一態様においては、前記方法は、少なくとも、
a)ナノボディ(またはISV)配列のセット、コレクションもしくはライブラリーを準備する工程と、
b)前記のナノボディ(またはISV)配列のセット、コレクションもしくはライブラリーを、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに結合および/またはそれらに対して親和性を有しうるナノボディ(またはISV)配列についてスクリーニングする工程と、
c)IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに結合および/またはそれらに対して親和性を有しうる1もしくは複数のナノボディ(またはISV)配列を単離する工程と、
を含んでよい。
かかる方法において、前記のナノボディ(またはISV)配列のセット、コレクションもしくはライブラリーは、ナノボディ(またはISV)配列のそのままのセット、コレクションもしくはライブラリー、ナノボディ(またはISV)配列の合成もしくは半合成のセット、コレクションもしくはライブラリー、および/または親和性成熟されたナノボディ(またはISV)配列のセット、コレクションもしくはライブラリーであってよい。
この方法の好ましい一態様においては、前記のナノボディ(またはISV)配列のセット、コレクションもしくはライブラリーは、ナノボディ(またはISV)の免疫セット、コレクションもしくはライブラリー、特にVHH配列の免疫セット、コレクションもしくはライブラリーであって、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせで好適に免疫した、またはそれらを基礎とするもしくはそれらから誘導される好適な抗原決定基、例えば抗原部分、断片、領域、ドメイン、ループもしくはそれらの他のエピトープで好適に免役したラクダ科の種から得られる免疫セット、コレクションもしくはライブラリーであってよい。特定の一態様においては、前記の抗原決定基は、細胞外の部分、領域、ドメイン、ループまたは他の細胞外エピトープであってよい。
前記の方法において、前記のナノボディ(またはISV)またはVHH配列のセット、コレクションもしくはライブラリーは、ファージ、ファージミド、リボソームまたは好適な微生物(例えば酵母)に、例えばスクリーニングを容易にするために提示させることができる。ナノボディ(またはISV)配列(のセット、コレクションもしくはライブラリー)を提示およびスクリーニングするために好適な方法、技術および宿主生物は、例えば本願の更なる開示に基づき、当業者に明らかである。また、WO 03/054016およびHoogenboomによるNature Biotechnology, 23, 9, 1105-1116 (2005)におけるレビューが参照される。
もう一つの態様においては、ナノボディ(またはISV's)を生成するための方法は、少なくとも
a)免疫グロブリン配列を発現するラクダ科の種から得られる細胞のコレクションまたは試料を準備する工程と、
b)前記の細胞のコレクションまたは試料を、(i)IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに結合および/またはそれらに対して親和性を有しうる免疫グロブリン配列を発現する細胞について、および(ii)重鎖抗体を発現する細胞についてスクリーニングする工程であって、下位工程(i)および(ii)は、本質的に単一のスクリーニング工程として行ってよく、または任意の好適な順序で2つの別個のスクリーニング工程として行ってよく、こうしてIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに結合および/またはそれらに対して親和性を有しうる重鎖抗体を発現する少なくとも1つの細胞を提供する工程と、
c)(i)前記の重鎖抗体に存在するVHH配列を前記細胞から単離する工程、または(ii)前記重鎖抗体に存在するVHH配列をコードする核酸配列を前記細胞から単離し、引き続き前記VHHドメインを発現させる工程と、
を含む。
この態様による方法において、前記の細胞のコレクションもしくは試料は、例えばB細胞のコレクションもしくは試料であってよい。また、この方法においては、前記の細胞の試料は、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせで好適に免疫した、またはそれらを基礎とするもしくはそれらから誘導される好適な抗原決定基、例えば抗原部分、断片、領域、ドメイン、ループもしくはそれらの他のエピトープで好適に免役したラクダ科の動物から得られる。特定の一態様においては、前記の抗原決定基は、細胞外の部分、領域、ドメイン、ループまたは他の細胞外エピトープであってよい。
前記方法は、当業者に明らかなように、任意の好適な様式で実施することができる。例えばEP 0 542 810、05/19824、WO 04/051268およびWO 04/106377が参照される。工程b)のスクリーニングは、好ましくは、フローサイトメトリー技術、例えばFACSを使用して行われる。このためには、例えばLieby et al., Blood, Vol. 97, No. 12, 3820が参照される。特に、Ablynx N.V.社による国際出願WO 06/079372に記載される、いわゆる"Nanoclone(商標)"技術が参照される。
もう一つの態様においては、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するアミノ酸配列を生成するための方法は、少なくとも
a)重鎖抗体またはナノボディ(またはISV)配列をコードする核酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリーを準備する工程と、
b)前記の核酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリーを、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに結合できるおよび/またはそれらに対する親和性を有する重鎖抗体またはナノボディ(またはISV)配列をコードする核酸配列についてスクリーニングする工程と、
c)前記の核酸配列を単離し、引き続きそれぞれ、前記重鎖抗体に存在するVHH配列を発現させる工程、または前記ナノボディ(またはISV)配列を発現させる工程と、
を含んでよい。
かかる方法においては、重鎖抗体またはナノボディ(またはISV)配列をコードする核酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリーは、例えば、重鎖抗体またはVHH配列のそのままのセット、コレクションもしくはライブラリーをコードする核酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリー、ナノボディ(またはISV)配列の合成もしくは半合成のセット、コレクションもしくはライブラリーをコードする核酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリー、および/または親和性成熟がなされたナノボディ(またはISV)配列のセット、コレクションもしくはライブラリーをコードする核酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリーであってよい。
この方法の好ましい一態様においては、前記の核酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリーは、重鎖抗体またはVHH配列をコードする核酸配列の免疫セット、コレクションまたはライブラリーであって、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせで好適に免疫した、またはそれらを基礎とするもしくはそれらから誘導される好適な抗原決定基、例えば抗原部分、断片、領域、ドメイン、ループもしくはそれらの他のエピトープで好適に免役したラクダ科の動物から得られる免疫セット、コレクションもしくはライブラリーであってよい。特定の一態様においては、前記の抗原決定基は、細胞外の部分、領域、ドメイン、ループまたは他の細胞外エピトープであってよい。
前記の方法において、前記のヌクレオチド配列のセット、コレクションもしくはライブラリーは、ファージ、ファージミド、リボソームまたは好適な微生物(例えば酵母)に、例えばスクリーニングを容易にするために提示させることができる。アミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列(のセット、コレクションもしくはライブラリー)を提示およびスクリーニングするために好適な方法、技術および宿主生物は、例えば本願の更なる開示に基づき、当業者に明らかである。また、WO 03/054016およびHoogenboomによるNature Biotechnology, 23, 9, 1105-1116 (2005)におけるレビューが参照される。
当業者に明らかなように、本願に記載される方法のスクリーニング工程は、また選択工程として実施することもできる。従って、本願発明の詳細な説明で使用される用語"スクリーニング"は、選択、スクリーニング、または選択技術および/またはスクリーニング技術の任意の好適な組み合わせを含んでよい。また、配列のセット、コレクションまたはライブラリーが使用される場合に、それは、任意の好適な数の配列を、例えば1、2、3または約5、10、50、100、500、1000、5000、104、105、106、107、108またはそれより多くの配列を含んでよい。
また、前記のアミノ酸配列のセット、コレクションまたはライブラリーにおける配列の1もしくはそれより多くまたは全ては、合理的なアプローチまたは半経験的なアプローチ、例えばコンピュータモデリング技術または生物統計学(biostatics)技術またはデータマイニング技術によって得られまたは定義されうる。
更に、かかるセット、コレクションまたはライブラリーは、互いの変異体(設計された点突然変異またはランダムな位置での突然変異で)である1、2またはそれより多くの配列を含んでよく、天然に多様化された配列の多様セット(例えば免疫ライブラリー)または任意の他の多様化配列の起源(例えばHoogenboom et al, Nat Biotechnol 23:1105, 2005およびBinz et al, Nat Biotechnol 2005, 23:1247に記載される)から得られる多重配列を含んでよい。かかる配列のセット、コレクションまたはライブラリーは、ファージ粒子、リボソーム、細菌、酵母細胞、哺乳動物細胞の表面に提示されてよく、かつこれらの担体内で前記アミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列に結合されてよい。これにより、選択手順に適用できるかかるセット、コレクションまたはライブラリーから、本発明の所望のアミノ酸配列が単離される。より一般には、配列が好適な宿主もしくは宿主細胞で提示される場合に、それはまた、所望の配列をコードするヌクレオチド配列を前記宿主または宿主細胞からまず単離し、次いで好適な宿主生物において前記のヌクレオチド配列を好適に発現させることによって所望の配列を得ることも可能である。ここでも、これは、当業者に明らかなように、自体公知の任意の好適な様式で実施することができる。
IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するVHH配列またはナノボディ(もしくはISV)配列を得るための更にもう一つの技術は、重鎖抗体を発現できるトランスジェニック哺乳動物を好適に免疫させること(すなわち免疫応答を高めるため、および/またはIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する重鎖抗体)、前記のVHH配列またはナノボディ(またはISV)配列(をコードする核酸配列)を含む前記のトランスジェニック動物から好適な生物学的試料(例えば血液試料、血清試料またはB細胞の試料)を得ること、次いでIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するVHH配列を、前記の試料から、自体公知の任意の好適な技術(例えば本願に記載される方法のいずれかまたはハイブリドーマ技術)を使用して生成させることを含む。例えば、この目的のためには、重鎖抗体を発現するマウスおよびWO 02/085945、WO 04/049794およびWO 06/008548ならびにJanssens et al., Proc. Natl. Acad. Sci .USA. 2006 Oct 10;103(41):15130-5に記載される更なる方法および技術を使用してよい。例えば、かかる重鎖抗体を発現するマウスは、任意の好適な(単一)可変ドメイン、例えば天然起源由来の(単一)可変ドメイン(例えばヒト(単一)可変ドメイン、ラクダ科の(単一)可変ドメインまたはサメの(単一)可変ドメイン)、ならびに例えば合成もしくは半合成の(単一)可変ドメインを有する重鎖抗体を発現しうる。
本発明は、また、前記方法によって、あるいは一方で、前記方法の一つを含み、それに加えて、少なくとも、前記のVHH配列もしくはナノボディ(またはISV)配列のヌクレオチド配列もしくはアミノ酸配列を決定する工程と、前記VHH配列もしくはナノボディ(またはISV)配列を自体公知の様式で、例えば好適な宿主細胞もしくは宿主生物における発現または化学合成によって発現または合成する工程を含む方法によって得られるVHH配列またはナノボディ(またはISV)配列に関する。
本願に挙げられるように、本発明のナノボディ(またはISV's)の特に好ましいクラスは、天然に存在するVHHドメインのアミノ酸配列に相当するが、"ヒト化"された、すなわち前記の天然に存在するVHH配列のアミノ酸配列(および特にフレームワーク配列)における1もしくはそれより多くのアミノ酸残基を、ヒト由来の慣用の4鎖抗体(例えば本願に示される)から、WO 08/020079の第63頁に更に記載されるように、そこに挙げられる技術を用いて、VHドメインにおける相応の位置に存在するアミノ酸残基1もしくはそれより多くと置換することによってヒト化されたアミノ酸配列を有するナノボディ(またはISV's)を含む。本発明のナノボディ(またはISV's)の特に好ましいもう一つのクラスは、天然に存在するVHドメインのアミノ酸配列に相当するが、"ラクダ化"された、すなわち前記の天然に存在するVH配列のアミノ酸配列における1もしくはそれより多くのアミノ酸残基を、慣用の4鎖抗体から、WO 08/020079の第63頁に更に記載されるように、そこに挙げられる技術を用いて、重鎖抗体のVHHドメインにおける相応の位置に存在するアミノ酸残基1もしくはそれより多くと置換することによってラクダ化されたアミノ酸配列を有するナノボディ(またはISV's)を含む。
本発明のナノボディ(またはISV's)および/またはそれをコードする核酸を、天然に存在するVH配列または好ましくはVHH配列から出発して得る他の好適な方法および技術は、当業者から明らかであり、それには、例えばWO 08/00279の第64頁に挙げられる技術が含まれる。本願に挙げられるように、ナノボディ(またはISV's)は、特に、フレームワーク配列の1もしくはそれより多くにおいて1もしくはそれより多くの"ホールマーク残基"(本願に記載される)が存在することを特徴としうる。
一般に、免疫グロブリン単一可変ドメイン(特にVHH配列および配列最適化された免疫グロブリン単一可変ドメイン)は、特に、フレームワーク配列(ここでも更に本願に記載される)の1もしくはそれより多くにおいて1もしくはそれより多くの"ホールマーク残基"(本願に記載される)が存在することを特徴としうる。
このように、一般に、免疫グロブリン単一可変ドメインは、(一般)構造
FR1 - CDR1 - FR2 - CDR2 - FR3 - CDR3 - FR4
を有するアミノ酸配列として定義でき、前記構造中、FR1〜FR4は、それぞれフレームワーク領域1〜4を指し、かつCDR1〜CDR3は、それぞれ相補性決定領域1〜3を指す。
好ましい一態様においては、本発明は、少なくとも免疫グロブリン単一可変ドメインを含むポリペプチドであって、前記ドメインは、(一般)構造
FR1 - CDR1 - FR2 - CDR2 - FR3 - CDR3 - FR4
を有するアミノ酸配列であり、前記構造中、FR1〜FR4は、それぞれフレームワーク領域1〜4を指し、かつCDR1〜CDR3は、それぞれ相補性決定領域1〜3を指し、かつi)Kabatナンバリングによる位置11、37、44、45、47、83、84、103、104および108のアミノ酸残基の少なくとも1つは、以下の表B−2に挙げられるホールマーク残基から選択され、かつ
ii)前記アミノ酸配列は、WO 2009/138519(本願の配列番号1〜125またはWO 2009/138519を参照のこと)に示される免疫グロブリン単一可変ドメインの少なくとも1つと少なくとも80%の、より好ましくは90%の、更により好ましくは95%のアミノ酸同一性を有し、その際、アミノ酸同一性の度合いを決定するために、CDR配列を形成するアミノ酸残基(配列中Xで示した)は無視され、かつ
iii)前記CDR配列は、一般に本願で定義されている(例えば表(B−2)で提供される組み合わせにおけるCDR1、CDR2およびCDR3、CDRの定義は、Kabatナンバリングシステムに従って計算される)
前記ポリペプチドを提供する。
ここでも、かかる免疫グロブリン単一可変ドメインは、任意の好適な様式で、かつ任意の好適な起源から得ることができ、かつ例えば天然に存在するVHH配列(すなわち、ラクダ科の好適な種、例えばラマ由来)または合成もしくは半合成のVHsもしくはVLs(例えばヒト由来)であってよい。かかる免疫グロブリン単一可変ドメインは、"ヒト化"または他には"配列最適化された"VHHs、"ラクダ化"免疫グロブリン配列(および特にラクダ化された重鎖可変ドメイン配列、すなわちラクダ化VHs)、ならびに親和性熟成(例えば、合成の、無作為のもしくは天然に存在する免疫グロブリン配列から起源とする)、CDRグラフティング、ベニアリング、異なる免疫グロブリン配列由来の断片の組み合わせ、重複プライマーを用いたPCRアセンブリおよび当業者によく知られた免疫グロブリン配列の類似の工学技術などの技術によって改変されたヒトVHs、ヒトVLs、ラクダ科の動物のVHH、または本願に更に記載される前述のいずれかの任意の好適な組み合わせを含む。
好ましいが制限されないもう一つの態様においては、本発明は、CDR配列が、配列番号623〜693のアミノ酸配列(表A−1を参照のこと)の少なくとも1つのCDR配列と、少なくとも70%のアミノ酸同一性を、好ましくは少なくとも80%のアミノ酸同一性を、より好ましくは少なくとも90%のアミノ酸同一性を、例えば95%以上のアミノ酸同一性を、または更に本質的に100%のアミノ酸同一性を有する前記のナノボディ(またはISV)に関する。このアミノ酸同一性の度合いは、例えば、前記のナノボディ(またはISV)と、配列番号623〜693の配列(表A−1を参照のこと)の1もしくはそれより多くとの間でアミノ酸同一性の度合いを決定(本願に記載のように)することによって決定でき、その際、フレームワーク領域を形成するアミノ酸残基は無視される。かかるナノボディ(またはISV's)は、更に、本願に記載されうる。
既に本願で述べたように、本発明のもう一つの好ましいが制限されない態様は、配列番号623〜693(表A−1を参照)からなる群から、または配列番号623〜693(表A−1を参照)のアミノ酸配列の少なくとも1つのCDR配列と80%を上回る、好ましくは90%を上回る、より好ましくは95%を上回る、例えば99%以上の配列同一性(本願に定義される)を有するアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するナノボディ(またはISV)に関する。
また、前記のナノボディ(またはISV's)において:
i)任意のアミノ酸置換(本願に定義されるヒト化する置換でない場合)は、好ましくは、かつ配列番号623〜693(表A−1を参照)の相応のアミノ酸配列と比較して、保存的アミノ酸置換(本願に定義される)である;
および/または
ii)そのアミノ酸配列は、配列番号623〜693(表A−1を参照)の相応のアミノ酸配列と比較して、好ましくは、アミノ酸置換だけしか有さないか、またはその他に好ましくは5つ以下の、好ましくは3つ以下の、より好ましくは1もしくは2つだけのアミノ酸の欠失もしくは挿入を有する;
および/または
iii)前記のCDRは、親和性成熟によって得られた、例えば配列番号623〜693(表A−1を参照)の相応のアミノ酸配列のCDRから出発して親和性成熟によって得られたCDRであってよい。
好ましくは、本発明のナノボディ(またはISV's)におけるCDR配列およびFR配列は、
− 本発明のナノボディ(またはISV's)(またはそれを含む本発明のポリペプチド)が、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、10-5〜10-12モル/リットル以下の、好ましくは10-7〜10-12モル/リットル以下の、より好ましくは10-8〜10-12モル/リットルの解離定数(KD)で(すなわち、105〜1012リットル/モル以上の、好ましくは107〜1012リットル/モル以上の、より好ましくは108〜1012リットル/モルの結合定数(KA)で)結合しうるものである;
− 本発明のナノボディ(またはISV's)(またはそれを含む本発明のポリペプチド)が、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、102M-1s-1〜約107M-1s-1、好ましくは103M-1s-1〜107M-1s-1、より好ましくは104M-1s-1〜107M-1s-1、例えば105M-1s-1〜107M-1s-1のkon速度で結合しうるものである;
− 本発明のナノボディ(またはISV's)(またはそれを含む本発明のポリペプチド)が、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと1s-1(t1/2=0.69s)〜10-6s-1(複数日のt1/2でほぼ不可逆的な複合体をもたらす)、好ましくは10-2s-1〜10-6s-1、より好ましくは10-3s-1〜10-6s-1、例えば10-4s-1〜10-6s-1のkoff速度で結合しうるものである。
好ましくは、本発明のナノボディ(またはISV's)におけるCDR配列およびFR配列は、本発明のナノボディ(またはISV)が、好ましくは、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対して、500nM未満の、好ましくは200nM未満の、より好ましくは10nM未満の、例えば500pM未満の親和性で結合するものである。
本発明の制限されない一態様によれば、ナノボディ(またはISV)は本願に定義されるものであってよいが、但し、それは、天然に存在するヒトVHドメインの相応のフレームワーク領域と比較して、特にDP−47の相応のフレームワーク領域と比較して、フレームワーク領域の少なくとも1つにおいて少なくとも"1つのアミノ酸差異"(本願に定義される)を有する。より具体的には、本発明の制限されない一態様によれば、ナノボディ(またはISV)は本願に定義されるものであってよいが、但し、それは、天然に存在するヒトVHドメインの相応のフレームワーク領域と比較して、特にDP−47の相応のフレームワーク領域と比較して、ホールマーク残基(位置108、103および/または45の残基を含む)の少なくとも1つにおいて少なくとも"1つのアミノ酸差異"(本願に定義される)を有する。通常は、ナノボディ(またはISV)は、FR2および/またはFR4の少なくとも1つにおいて、特にFR2および/またはFR4におけるホールマーク残基(ここでも、位置108、103および/または45の残基を含む)の少なくとも1つにおいて、天然に存在するVHドメインと少なくとも1つのかかるアミノ酸差異を有する。
また、本発明のヒト化されたナノボディ(またはISV)は本願に定義されるものであってよいが、但し、それは、天然に存在するヒトVHHドメインの相応のフレームワーク領域と比較して、フレームワーク領域の少なくとも1つにおいて少なくとも"1つのアミノ酸差異"(本願に定義される)を有する。より具体的には、本発明の制限されない一態様によれば、ヒト化されたナノボディ(またはISV)は本願に定義されるものであってよいが、但し、それは、天然に存在するVHHドメインの相応のフレームワーク領域と比較して、ホールマーク残基(位置108、103および/または45の残基を含む)の少なくとも1つにおいて少なくとも"1つのアミノ酸差異"(本願に定義される)を有する。通常は、ヒト化されたナノボディ(またはISV)は、FR2および/またはFR4の少なくとも1つにおいて、特にFR2および/またはFR4におけるホールマーク残基(ここでも、位置108、103および/または45の残基を含む)の少なくとも1つにおいて、天然に存在するVHHドメインと少なくとも1つのかかるアミノ酸差異を有する。
本願の開示から明らかなように、本発明の範囲内で、本願に定義される本発明のナノボディ(またはISV's)の天然もしくは合成のアナログ、突然変異体、変異体、アレル、ホモログおよびオルソログ(本願ではまとめて"アナログ"とも呼ばれる)を、特に配列番号623〜593(表A−1を参照のこと)のアナログを使用することもできる。このように、本発明の一態様によれば、"本発明のナノボディ(またはISV)"という用語は、最も広い意味において、かかるアナログを包含する。
一般に、かかるアナログにおいて、1もしくはそれより多くのアミノ酸残基は、本願に定義される本発明のナノボディ(またはISV's)と比較して、置換、欠失および/または付加されていてよい。かかる置換、挿入もしくは欠失は、フレームワーク領域の1もしくはそれより多くにおいて、および/またはCDRの1もしくはそれより多くにおいてなされていてよい。かかる置換、挿入または欠失が、フレームワーク領域の1もしくはそれより多くにおいてなされている場合に、それらは、ホールマーク残基の1もしくはそれより多くにおいて、および/またはフレームワーク残基における他の位置の1もしくはそれより多くにおいてなされていてよいが、ホールマーク残基における置換、挿入または欠失は、(これらが本願に記載されるような好適なヒト化する置換でなければ)一般に好ましさの程度がより低い。
制限されない例によれば、置換は、例えば保存的置換(本願に記載される)であってよく、かつ/またはアミノ酸残基は、別のVHHドメイン(かかる置換の幾つかの制限されない例については、表B−4ないしB−7を参照のこと)における同じ位置で天然に存在する他のアミノ酸残基によって置換されていてよいが、本発明は一般にそれに制限されない。このように、任意の1もしくはそれより多くの置換、欠失もしくは挿入またはそれらの任意の組み合わせであって、本発明のナノボディ(またはISV)の特性を向上させるか、または本発明のナノボディ(またはISV)の所望の特性または所望の特性のバランスもしくは組み合わせを(すなわち、ナノボディ(またはISV)がもはや意図した使用に適合しない程度まで)少なくとも大きく減じないものは、本発明の範囲内に含まれる。当業者は、一般に、本願の開示に基づいて、任意に、例えば、限られた数の考えられる置換を導入することと、こうして得られたナノボディ(またはISV's)の特性へのその影響を調べることを含む限られた度合いの通常の実験の後に、好適な置換、欠失もしくは挿入またはそれらの好適な組み合わせを決定および選択することが可能である。
例えば、そして本発明のナノボディ(またはISV)またはポリペプチドの発現に使用される宿主生物に依存して、かかる欠失および/または置換は、翻訳後修飾のための1もしくはそれより多くの部位(例えば1もしくはそれより多くのグリコシル化部位)が除かれるように設計されていてよく、それは、当業者の能力の範囲内である。その一方で、置換もしくは挿入は、官能基(本願に記載される)の結合のための1もしくはそれより多くの部位を導入するように、例えば部位特異的なペグ化(ここでも、本願に記載される)を可能にするように設計されていてよい。
前記の表B−4ないしB−7に示されるVHHエントロピーおよびVHH変異性(variability)に対するデータから見受けられるように、フレームワーク領域における幾つかのアミノ酸残基は、他のものよりも保存的である。一般に、本発明がその最も広い範囲においてそれに制限されないが、任意の置換、欠失もしくは挿入は、より保存性の低い位置でなされている。また一般に、アミノ酸置換は、アミノ酸の欠失もしくは挿入よりも好ましい。
前記のアナログは、それらが、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、本発明のナノボディ(またはISV's)について本願に定義される親和性(更に本願に記載されるように、KD値(実際のまたは見掛けの)、KA値(実際のまたは見掛けの)、kon速度および/またはkoff速度として、または代わりにIC50値として好適に測定および/または表現される)で結合できるものである。
前記のアナログは、好ましくはまた、それらが本願に記載されるナノボディ(またはISV's)の好ましい特性を維持するものである。
また、好ましい一態様によれば、前記のアナログは、配列番号623〜693(表A−1を参照)のナノボディ(またはISV's)の一つと、少なくとも70%の、好ましくは少なくとも80%の、より好ましくは少なくとも90%の、例えば少なくとも95%もしくは99%以上の配列同一性の程度を有し、かつ/または好ましくは多くとも20の、好ましくは多くとも10の、更により好ましくは多くとも5の、例えば4、3、2もしくは1つだけのアミノ酸差異(本願に定義される)を有する。
また、前記アナログのフレームワーク配列およびCDRは、好ましくは、それらが本願に定義される好ましい態様によるものである。より一般的には、本願に記載されるように、前記のアナログは、(a)位置108にQを有し、かつ/または(b)位置45での荷電アミノ酸もしくはシステイン残基、好ましくは位置44でのE、より好ましくは位置44でのEと位置45でのRを有し、かつ/または(c)位置103でのP、RもしくはSを有する。
本発明のナノボディ(またはISV's)のアナログの好ましい一つのクラスは、(すなわち本発明の天然に存在するナノボディ(またはISV)の配列と比較して)ヒト化されたナノボディ(またはISV's)を含む。本願で引用された背景技術に挙げられるように、かかるヒト化は、一般に、天然に存在するVHHの配列における1もしくはそれより多くのアミノ酸残基を、ヒトVHドメイン、例えばヒトVH3ドメインにおける同じ位置に存在するアミノ酸残基と置換することを含む。考えられるヒト化する置換またはヒト化する置換の組合せの例は、当業者には明らかであり、例えば本願の表から、本願で引用された背景技術に挙げられる考えられるヒト化置換から、および/またはナノボディ(またはISV)の配列と天然に存在するヒトVHドメインの配列との間の比較から明らかである。
前記のヒト化する置換は、得られるヒト化されたナノボディ(またはISV's)が、本願に定義されるナノボディ(またはISV's)の好ましい特性を依然として保持するように、より好ましくはそれらが、前記のパラグラフにおいてアナログについて記載したようなものであるように選択されるべきである。当業者は、一般に、本願の開示に基づいて、任意に、例えば、限られた数の考えられる置換を導入することと、こうして得られたナノボディ(またはISV's)の特性へのその影響を調べることを含む限られた度合いの通常の実験の後に、好適なヒト化する置換またはまたはヒト化する置換の好適な組み合わせを決定および選択することが可能である。
一般に、ヒト化の結果として、本発明のナノボディ(またはISV's)は、より"ヒト様"になりうるが、一方で、依然として本願に記載される本発明のナノボディ(またはISV's)の好ましい特性は保持される。結果として、かかるヒト化されたナノボディ(またはISV's)は、幾つかの利点を、例えば相応の天然に存在するVHHドメインと比較して低減された免疫原性を有してよい。ここでも、本願の開示に基づき、かつ任意に限られた程度の通常の実験の後に、当業者は、一方でヒト化する置換によりもたらされる好ましい特性と、他方で天然に存在するVHHドメインの好ましい特性との間の所望のもしくは好適なバランスを最適化もしくは達成するヒト化する置換またはヒト化する置換の好適な組み合わせを選択することができる。
本発明のナノボディ(またはISV's)は、任意のフレームワーク残基で、例えば1もしくはそれより多くのホールマーク残基(本願で定義される)でまたは1もしくはそれより多くの他のフレームワーク残基(すなわち非ホールマーク残基)でまたはそれらの任意の好適な組み合わせで好適にヒト化されていてよい。"P,R,S−103グループ"または"KEREグループ"のナノボディ(またはISV's)についての一つの好ましいヒト化する置換は、Q108のL108への置換である。"GLEWクラス"のナノボディ(またはISV's)は、Q108のL108への置換によってヒト化されていてもよいが、但し、他のホールマーク残基の少なくとも1つは、ラクダ科の動物の(ラクダ化する)置換(本願で定義される)を含む。例えば前記のように、ヒト化されたナノボディ(またはISV's)の一つの特に好ましいクラスは、位置44〜47にGLEW配列もしくはGLEW様配列を有し、位置103にP、RまたはS(特にR)を有し、かつ位置108にLを有する。
ヒト化された他のアナログならびにそれをコードする核酸配列は、自体公知の任意の様式で、例えばWO 08/020079の第103頁および第104頁に挙げられる技術の1もしくはそれより多くを使用して提供できる。
また、本願に記載されるヒト化する置換に加えて、本発明のアミノ酸配列は、1もしくはそれより多くの他の/更なる置換を含んでよい。ここでも、かかる他の/更なる置換の幾つかの好ましいが制限されない例は、本願の更なる記載から明らかになり、例えば以下の置換の1もしくはそれより多くを含んでよい(好ましくは本質的にそれらからなってよい):
(a)1もしくはそれより多くの保存的アミノ酸置換;および/または
(b)1もしくはそれより多くの置換であって、一定の位置での"ラクダ科の動物"のアミノ酸残基は、前記の位置に存在する異なる"ラクダ科の動物"のアミノ酸残基によって置換されている。そのためにPCT/EP2008/066365(WO 09/068627として2009年6月4日に公開)の表A−6ないしA−9が参照され、それは、野生型VHHにおけるそれぞれのアミノ酸位置として存在する様々なラクダ科の動物の残基を挙げている。かかる置換は、ホールマーク位置に存在するアミノ酸残基の、野生型VHH(PCT/EP2008/066365の表A−6ないしA−9が参照され)におけるホールマーク位置で存在する別のアミノ酸残基との好適な置換を更に含んでよい;および/または
(c)タンパク質の(他の)特性を改善する1もしくはそれより多くの置換、例えば長期安定性及び/又はタンパク質の貯蔵下での特性を改善する置換。これらは、例えばそして制限されることなく、酸化事象(例えばメチオニン残基の)を抑制もしくは低減する置換;ピログルタメート形成を抑制もしくは低減する置換;および/またはアスパラギン酸もしくはアスパラギンの異性体化もしくは脱アミド化(例えばDG、DS、NGもしくはNSモチーフ)を抑制もしくは低減する置換であってよい。かかる置換に関しては、例えば国際出願WO 09/095235が参照され、それは、一般にかかる置換による単一免疫グロブリン可変ドメインの安定化法に関し、好適な置換の幾つかの特定の例も示している(例えば第4頁および第5頁ならびに第10頁〜第15頁を参照のこと)。かかる置換の一例は、位置82aおよび位置82bのNSモチーフをNNモチーフに置換することであってよい(本願明細書の表B−6を参照);
(d)意図された宿主細胞もしくは宿主生物における発現レベルおよび/または所望の宿主細胞もしくは宿主生物における生産/発現に関連する他の特性を改善する1もしくはそれより多くの置換。これらは、例えばまた、(不所望な)翻訳後修飾のための考えられる部位を除く置換および/またはその他に(不所望な)翻訳後修飾(例えば制限されないが考えられるグリコシル化もしくはリン酸化など)を低減する置換を含み、前記置換は、発現/生産に使用されるべき宿主細胞もしくは宿主生物に依存し、およびまた、例えばタンパク質分解にを受けやすいことがある部位を除去する(ここでも、使用されるべき宿主細胞もしくは宿主生物に依存する)。
ヒト化されたおよび/または配列最適化された本発明のアミノ酸配列の幾つかの特定のものであるが制限されない例は、図7および配列番号760〜825に示され、これらのそれぞれは更に本発明の更なる一態様を形成する。本願の更なる開示に基づき、当業者は、本発明の他のヒト化されたおよび/または配列最適化されたアミノ酸配列を提供することができる。
図8および配列番号826〜837は、構成単位として本発明のヒト化されたおよび/または配列最適化されたアミノ酸配列を基礎とする本発明のポリペプチドの幾つかの好ましいが制限されない例を示し、これらのそれぞれは更に本発明の更なる一態様を形成する。本願の更なる開示に基づき、当業者は、本発明の他の化合物および/またはポリペプチドであって、本発明のヒト化されたおよび/または配列最適化されたアミノ酸配列を基礎とするものを提供することができる。
そこに挙げられるように、また、本発明のナノボディ(またはISV's)(それらのアナログを含む)がヒトのVH配列(すなわちアミノ酸配列または相応のヌクレオチド配列)から、例えばヒトのVH3配列など、例えばDP−47、DP−51もしくはDP−29から出発して、すなわち1もしくはそれより多くのラクダ化する置換(すなわち前記のヒトVHドメインのアミノ酸配列における1もしくはそれより多くのアミノ酸残基をVHHドメイン中の相応の位置に存在するアミノ酸残基に変更すること)を導入することによって設計および/または調製して、本発明のナノボディ(またはISV)の配列を提供し、かつ/またはこうして得られた配列にナノボディ(またはISV)の好ましい特性を与えられることは当業者には明らかである。ここでも、これは、一般に、前記のパラグラフで参照された様々な方法および技術を使用して、出発点として、ヒトのVHドメインのためのアミノ酸配列および/またはヌクレオチド配列を使用して実施できる。
幾つかの好ましいが制限されないラクダ化する置換は、表B−4ないしB−7から得ることができる。また、ホールマーク残基の1もしくはそれより多くでのラクダ化する置換が、一般に、他のアミノ酸位置の1もしくはそれより多くでの置換よりも所望の特性により多くの影響を及ぼすことは明らかであるが、その両方および任意の好適な組み合わせは、本発明の範囲内に含まれる。例えば、既に少なくとも幾つかの所望の特性を与える1もしくはそれより多くのラクダ化する置換を導入し、次いで前記特性を更に改善する、および/または付加的な好ましい特性を与える更なるラクダ化する置換を導入することができる。ここでも、当業者は、一般に、本願の開示に基づいて、任意に、例えば、限られた数の考えられるラクダ化する置換を導入することと、ナノボディ(またはISV's)の好ましい特性が得られるかまたは改善されるか(すなわち本来のVHドメインと比べて)を調べることを含む限られた度合いの通常の実験の後に、好適なラクダ化する置換またはまたはラクダ化する置換の好適な組み合わせを決定および選択することが可能である。
しかしながら、一般に、かかるラクダ化する置換は、好ましくは、得られるアミノ酸配列が、少なくとも(a)位置108にQを有し、かつ/または(b)位置45での荷電アミノ酸もしくはシステイン残基、好ましくはまた位置44でのE、より好ましくは位置44でのEと位置45でのRを有し、かつ/または(c)位置103でのP、RもしくはSと、任意に1もしくはそれより多くの更なるラクダ化する置換を有するものである。より好ましくは、ラクダ化する置換は、それらが本発明のナノボディ(またはISV)および/またはそれらのアナログをもたらすものであり、例えばヒト化されたアナログを、および/または好ましくは前記のパラグラフに定義されるアナログをもたらすものである。
ナノボディ(またはISV's)は、また、自然ではまれであるが、それにもかかわらず、VHドメインと構造的に適合性である置換の導入によってVHドメインから得ることもできる。例えば、しかし制限されることなく、これらの置換は、以下:位置35でのGly、位置37でのSer、ValもしくはThr、位置39でのSer、Thr、Arg、Lys、His、AspもしくはGlu、位置45でのGluもしくはHis、位置47でのTrp、Leu、Val、Ala、ThrもしくはGlu、位置50でのSもしくはRの1もしくはそれより多くを含んでよい(Barthelemy et al. J Biol Chem. 2008 Feb 8;283(6):3639-54. Epub 2007 Nov 28)。
また本願の開示から明らかであるように、本願に定義される本発明のナノボディ(またはISV's)の部分もしくは断片または2もしくはそれより多くの部分もしくは断片の組み合わせを、特に配列番号623〜693(表A−1を参照)のナノボディ(またはISV's)の部分または断片を使用することはまた本発明の範囲内である。このように、本発明の一態様によれば、"本発明のナノボディ(またはISV)"という用語は、最も広い意味において、かかる部分または断片を包含する。
一般に、本発明のナノボディ(またはISV's)(そのアナログを含む)のかかる部分または断片は、本発明の相応の全長のナノボディ(またはISV)(またはそのアナログ)のアミノ酸配列と比較して、N末端で1もしくはそれより多くのアミノ酸残基が、C末端で1もしくはそれより多くのアミノ酸残基が、1もしくはそれより多くの隣接する内部アミノ酸残基が、またはそれらの任意の組み合わせが欠失および/または除去されているアミノ酸配列を有する。
前記の部分または断片は、それらが、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、本発明のナノボディ(またはISV's)について本願に定義される親和性(更に本願に記載されるように、KD値(実際のまたは見掛けの)、KA値(実際のまたは見掛けの)、kon速度および/またはkoff速度として、または代わりにIC50値として好適に測定および/または表現される)で結合できるものである。
任意の部分または断片は、好ましくは、本発明の相応の全長のナノボディ(またはISV)のアミノ酸配列の、少なくとも10の隣接したアミノ酸残基、好ましくは少なくとも20の隣接したアミノ酸残基、より好ましくは少なくとも30の隣接したアミノ酸残基、例えば少なくとも40の隣接したアミノ酸残基を含むものである。
また、任意の部分または断片は、好ましくは、CDR1、CDR2および/またはCDR3の少なくとも1つまたはその少なくとも一部(および特に少なくともCDR3またはその少なくとも一部)を含むものである。より好ましくは、任意の部分または断片は、CDRの少なくとも1つ(および好ましくは少なくともCDR3またはその一部)と、少なくとも1つの他のCDR(すなわちCDR1もしくはCDR2)または少なくともその一部を、好ましくは好適なフレームワーク配列または少なくともその一部によって連結されて含むものである。より好ましくは、任意の部分または断片は、CDRの少なくとも1つ(および好ましくは少なくともCDR3またはその一部)と、2つの残りのCDRの少なくとも一部を、好ましくは好適なフレームワーク配列または少なくともその一部によって連結されて含むものである。
もう一つの特に好ましいが制限されない態様によれば、かかる部分または断片は、例えば国際出願WO 03/050531(Lasters et al.)に記載されるように、本発明の相応の全長のナノボディ(またはISV)の少なくともCDR3、例えばFR3、CDR3およびFR4を含む。
既に前記のように、また、かかる部分または断片の2もしくはそれより多く(すなわち本発明の同一もしくは異なるナノボディ(またはISV's)からの)を結合させて、アナログ(本願で定義される)を提供する、および/または本発明のナノボディ(またはISV)の更なる部分または断片(本願で定義される)を提供することもできる。例えば、本発明のナノボディ(またはISV)の1もしくはそれより多くの部分または断片を、ヒトVHドメインの1もしくはそれより多くの部分または断片と結合させることも可能である。
好ましい一態様によれば、前記の部分または断片は、配列番号623〜693(表A−1を参照)のナノボディ(またはISV's)の一つと、少なくとも50%の、好ましくは少なくとも60%の、より好ましくは少なくとも70質量%の、さらにより好ましくは少なくとも80質量%の、例えば少なくとも90%の、95%のまたは99%以上の配列同一性の程度を有する。
前記の部分および断片ならびにそれらをコードする核酸配列は、自体公知の任意の様式で提供でき、任意に組み合わせることができる。例えば、かかる部分または断片は、本発明の全長ナノボディ(またはISV)をコードする核酸に停止コドンを挿入し、次いでこうして得られた核酸を自体公知の様式で(例えば本願に記載されるように)発現させることによって得ることができる。その一方で、かかる部分または断片をコードする核酸は、本発明の全長ナノボディ(またはISV)をコードする核酸を好適に制限するかまたはかかる核酸を自体公知の様式で合成することによって得ることができる。部分または断片は、また、自体公知のペプチド合成のための技術を使用して提供されてもよい。
本発明は、その最も広い意味においては、また、本発明のナノボディ(またはISV's)の誘導体を含む。かかる誘導体は、一般に、本発明のナノボディ(またはISV's)のおよび/または本発明のナノボディ(またはISV's)を形成するアミノ酸残基の1もしくはそれより多くの修飾によって、特に化学修飾および/または生物修飾(例えば酵素的修飾)によって得ることができる。
かかる修飾の例ならびにかかる様式(すなわち、タンパク質骨格での修飾であるが、好ましくは側鎖での修飾のいずれか)で修飾できるナノボディ(またはISV)配列内のアミノ酸残基の例、かかる修飾の導入に使用できる方法および技術ならびにかかる修飾の考えられる使用および利点は、当業者に明らかである。
例えば、かかる修飾は、1もしくはそれより多くの官能基、残基または部分を本発明のナノボディ(またはISV)中もしくは上に導入すること(例えば共有結合によりまたは他の好適な様式で)を、特に1もしくはそれより多くの官能基、残基もしくは部分であって本発明のナノボディ(またはISV)に1もしくはそれより多くの所望の特性もしくは機能性を与えるものの導入を含んでよい。かかる官能基の例は、当業者に明らかである。
例えば、かかる修飾は、1もしくはそれより多くの基の導入(例えば共有結合によるまたは任意の他の好適な様式での)であって、本発明のナノボディ(またはISV)の半減期、可溶性および/または吸収を高める導入、本発明のナノボディ(またはISV)の免疫原性および/または毒性を下げる導入、および/または本発明のナノボディ(またはISV's)に他の好ましい特性を付与するおよび/またはそれらの不所望な特性を低減させる導入または前記の2もしくはそれより多くの任意の組み合わせを含んでよい。かかる官能基の例およびそれらの導入のための技術の例は、当業者には明らかであり、一般に、前記で引用された一般的な背景技術において挙げられる全ての官能基および技術ならびに医薬タンパク質の修飾のために自体公知の官能基および技術、特に抗体または抗体フラグメント(ScFvおよび単一ドメイン抗体を含む)の修飾のために自体公知の官能基および技術を含んでよく、そのためには、例えばRemington's Pharmaceutical Sciences, 16th ed., Mack Publishing Co., Easton, PA (1980)が参照される。かかる官能基は、当業者にここでも明らかなように、例えば本発明のナノボディ(またはISV)に直接的に(例えば共有的に)結合されてよく、または好適なリンカーもしくはスペーサーを介して結合されてよい。
医薬タンパク質の半減期を高めるための及び/又はその免疫原性を下げるために最も広範に使用される技術の一つは、好適な薬理学的に認容性のポリマー、例えばポリ(エチレングリコール)(PEG)またはその誘導体(例えばメトキシポリ(エチレングリコール)またはmPEG)の結合を含む。一般に、ペグ化の任意の好適な形態、例えば抗体および抗体フラグメント(制限されないが(単一)ドメイン抗体およびScFvを含む)について当該技術で使用されるペグ化を使用できる;例えばChapman, Nat. Biotechnol., 54,531-545 (2002);VeroneseおよびHarrisによるAdv. Drug Deliv. Rev. 54, 453-456 (2003)、HarrisおよびChessによるNat. Rev. Drug. Discov., 2, (2003)ならびにWO 04/060965が参照される。タンパク質のペグ化のための様々な試薬は、また例えばNektar Therapeutics(米国)から市販されている。
好ましくは、部位特異的ペグかが、特にシステイン残基を介して使用される(例えばYang et al., Protein Engineering, 16, 10, 761-770 (2003)を参照のこと)。例えば、この目的のために、PEGは、本発明のナノボディ(またはISV)に天然に存在するシステイン残基に結合されてよく、本発明のナノボディ(またはISV)は、PEGの結合のために1もしくはそれより多くのシステイン残基を好適に導入するように修飾されてよく、またはPEGの結合のための1もしくはそれより多くのシステイン残基を含むアミノ酸配列は、本発明のナノボディ(またはISV)のN末端および/またはC末端に結合されてよく、全て、当業者に自体公知のタンパク質工学の技術が使用される。
好ましくは、本発明のナノボディ(またはISV's)およびタンパク質のために、PEGは、5000を上回る分子量で、例えば10000を上回り200000を下回る、例えば100000を下回る分子量で、例えば20000〜80000の範囲の分子量で使用される。
もう一つの通常はより好ましさが低い修飾は、通常は翻訳と同時の修飾および/または翻訳後の修飾の部分としての、本発明のナノボディ(またはISV)またはポリペプチドを発現するのに使用される宿主細胞に依存した、N結合もしくはO結合したグリコシル化を含む。
更なるもう一つの修飾は、標識されるナノボディ(またはISV)の意図された使用に依存する、1もしくはそれより多くの脱着可能な標識または他のシグナルを発生する基もしくは部分の導入を含んでよい。好適な標識と、それを結合する技術、それを使用する技術およびそれを検出する技術は、当業者に明らかであり、例えば、しかしそれに制限されないが、蛍光標識、リン光標識、化学発光標識、生物発光標識、放射性同位体、金属、金属キレート、金属カチオン、発色団および酵素、例えばWO 08/020079の第109頁に挙げられるものが含まれる。他の好適な標識は当業者に明らかであり、例えばNMRまたはESR分光法を使用して検出できる部分が含まれる。
本発明のかかる標識されたナノボディ(またはISV's)およびポリペプチドは、特定の標識の選択に応じて、例えばインビトロの、インビボのまたはインサイチューのアッセイ(自体公知のイムノアッセイ、例えばELISA、RIA、EIAおよび他の"サンドウィッチアッセイ"などを含む)のために、ならびにインビボの診断目的でおよびイメージング目的で使用することができる。
当業者に明らかなように、別の修飾は、例えば、上述の金属または金属カチオンの1つをキレートするための、キレート基の導入を含みうる。好適なキレート基は、例えば、制限されないがジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)またはエチレンジアミン四酢酸(EDTA)を含む。
更に別の修飾は、特定の結合ペア、例えばビオチン−(ストレプト)アビジン結合ペアの一方の部分である官能基の導入を含みうる。かかる官能基は、本発明のナノボディ(またはISV)を、結合ペアの他の半分に結合されるもう一方のタンパク質、ポリペプチドまたは化合物に、すなわち結合ペアの形成により結合するために使用することができる。例えば、本発明のナノボディ(またはISV)は、ビオチンに結合でき、アビジンまたはストレプトアビジンに結合されたもう一方のタンパク質、ポリペプチド、化合物またはキャリヤーに結合されうる。例えば、かかる結合されるナノボディ(またはISV)は、リポーターとして、例えば検出可能なシグナル生成剤がアビジンもしくはストレプトアビジンに結合されている診断システムで使用できる。かかる結合ペアは、例えばまた、本発明のナノボディ(またはISV)を、医薬目的に適したキャリヤーを含むキャリヤーに結合するために使用できる。制限されない一例は、Cao and Suresh, Journal of Drug Targetting, 8,4, 257 (2000)によって記載されるリポソーム配合物である。かかる結合ペアは、また、治療学的に有効な剤を本発明のナノボディ(またはISV)に結合するために使用することができる。
幾つかの用途のためには、特に本発明のナノボディ(またはISV's)が向けられるターゲット(例えば癌の治療において)を発現する細胞を死滅させることを意図する用途、またはかかる細胞の成長及び/又は増殖を低減もしくは遅延させることを意図する用途のためには、本発明のナノボディ(またはISV's)は、トキシンまたは毒性の前記もしくは部分に結合させてもよい。本発明のナノボディ(またはISV)に結合させて、例えば細胞毒性化合物をもたらす毒性の部分、化合物または残基の例は、当業者に明らかであり、例えば前記に引用された先行技術および/または本願の更なる記載において見出すことができる。一例は、WO 03/055527に記載される、いわゆるADEPT(商標)技術である。
他の可能性のある化学的および酵素的な修飾は当業者に明らかである。かかる修飾も、調査目的のために(例えば機能−活性の関連を研究するために)導入することができる。例えばLundblad and Bradshaw, Biotechnol. Appl. Biochem., 26, 143-151 (1997)が参照される。
好ましくは、前記の誘導体は、それらが、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、本発明のナノボディ(またはISV's)について本願に定義される親和性(更に本願に記載されるように、KD値(実際のまたは見掛けの)、KA値(実際のまたは見掛けの)、kon速度および/またはkoff速度として、または代わりにIC50値として好適に測定および/または表現される)で結合するものである。
前記のように、本発明は、また、本発明の少なくとも1つのナノボディ(またはISV)から本質的になるまたはそれらを含むタンパク質またはポリペプチドに関する。"本質的になる"とは、本発明のポリペプチドのアミノ酸配列が、本発明のナノボディ(またはISV)のアミノ酸配列と厳密に同一であるか、または限られた数のアミノ酸残基を有する、例えば1〜20個のアミノ酸残基、例えば1〜10個のアミノ酸残基、好ましくは1〜6個のアミノ酸残基、例えば1、2、3、4、5または6個のアミノ酸残基を、ナノボディ(またはISV)のアミノ酸配列のアミノ末端に付加して、カルボキシ末端に付加して、またはアミノ末端とカルボキシ末端の両方に付加して有する、本発明のナノボディ(またはISV)のアミノ酸配列に相当することを意味する。
前記のアミノ酸残基は、ナノボディ(またはISV)の(生物学的)特性を変更、改変あるいは影響を及ぼしてもそうでなくてもよく、かつナノボディ(またはISV)に更なる官能性を付加してもしなくてもよい。例えば、かかるアミノ酸残基は以下の通りである:
− かかるアミノ酸残基は、例えば異種宿主細胞もしくは宿主生物での発現の結果として、N末端Met残基を含んでよい;
− かかるアミノ酸残基は、合成後に宿主細胞からナノボディ(またはISV)の分離に向けるシグナル配列もしくはリーダー配列を形成してよい。好適な分泌リーダーペプチドは、当業者に明らかであり、かつ本願に更に記載されうる。通常は、かかるリーダー配列は、ナノボディ(またはISV)のN末端に結合されるが、本発明はその最も広い意味においてそれらに制限されない;
− かかるアミノ酸残基は、前記ナノボディ(またはISV)が特性の器官、組織、細胞または細胞のコンパートメントに向けられるおよび/またはそこに浸透または入ることを可能にする、および/または前記ナノボディ(またはISV)が生物学的障壁、例えば細胞膜、細胞層、例えば上皮細胞層、充実性腫瘍を含む腫瘍または血液脳関門に浸透または通過することを可能にする配列またはシグナルを形成しうる。かかるアミノ酸配列の例は、当業者に明らかであり、かつWO 08/020079の第112頁のパラグラフc)に挙げられるものを含む。
− かかるアミノ酸残基は、"タグ"、例えばアミノ酸配列もしくは残基であって、前記ナノボディ(またはISV)の精製を、例えば前記の配列もしくは残基に対する親和性技術を使用して可能にするまたは容易にするものを形成しうる。その後、前記の配列または残基は、除去され(例えば化学的もしくは酵素的な分解によって)、前記ナノボディ(またはISV)配列を得ることができる(この目的のために、前記のタグは、任意に、ナノボディ(またはISV)へと開裂可能なリンカー配列を介して結合されていてよく、または開裂可能なモチーフを有してよい)。かかる残基の幾つかの好ましいが制限されない例は、多重のヒスチジン残基、グルタチオン残基およびmyc−タグである(例えばWO 06/12282の配列番号31を参照のこと);
− かかるアミノ酸残基は、官能化されたおよび/または官能基の結合のための部位としてはたらきうる1もしくはそれより多くのアミノ酸残基であってよい。好適なアミノ酸残基および官能基は、当業者に明らかであり、それらに制限されないが、本発明のナノボディ(またはISV's)の誘導体について本願で挙げたアミノ酸残基および官能基を含む。
一実施形態によれば、本発明のポリペプチドは、配列番号623〜693および配列番号826〜838(すなわち、配列番号623、624、625、626、627、628、629、630、631、632、633、634、635、636、637、638、639、640、641、642、643、644、645、646、647、648、649、650、651、652、653、654、655、656、657、658、659、660、661、662、663、664、665、666、667、668、669、670、671、672、673、674、675、676、677、678、679、680、681、682、683、684、685、686、687、688、689、690、691、692、693、826、827、828、829、830、831、832、833、834、835、836、837および配列番号838から選択される)のいずれかから選択されるアミノ酸配列を含むまたはそれからなり、その際、前記のアミノ酸配列は、6個までの単独のアミノ酸置換、欠失および/または挿入を含んでよく、かつ該ポリペプチドは、好ましくはIL-17Aおよび/またはIL-17-Fへと特異的に結合する。
もう一つの実施形態によれば、本発明のポリペプチドは、配列番号623〜693および配列番号826〜838(すなわち、配列番号623、624、625、626、627、628、629、630、631、632、633、634、635、636、637、638、639、640、641、642、643、644、645、646、647、648、649、650、651、652、653、654、655、656、657、658、659、660、661、662、663、664、665、666、667、668、669、670、671、672、673、674、675、676、677、678、679、680、681、682、683、684、685、686、687、688、689、690、691、692、693、826、827、828、829、830、831、832、833、834、835、836、837および配列番号838から選択される)のいずれかから選択されるアミノ酸配列を含むまたはそれからなり、その際、前記のアミノ酸配列は、6個までの単独のアミノ酸置換、欠失および/または挿入を含んでよく、かつ該ポリペプチドは、好ましくはIL-17Aおよび/またはIL-17-Fへと5nM未満のKdで、最も好ましくは50pM未満のKdで結合する。
一実施形態によれば、本発明のポリペプチドは、配列番号623〜693および配列番号826〜838(すなわち、配列番号623、624、625、626、627、628、629、630、631、632、633、634、635、636、637、638、639、640、641、642、643、644、645、646、647、648、649、650、651、652、653、654、655、656、657、658、659、660、661、662、663、664、665、666、667、668、669、670、671、672、673、674、675、676、677、678、679、680、681、682、683、684、685、686、687、688、689、690、691、692、693、826、827、828、829、830、831、832、833、834、835、836、837および配列番号838から選択される)のいずれかから選択されるアミノ酸配列を含むまたはそれからなり、その際、前記のアミノ酸配列は、3個までの単独のアミノ酸置換、欠失および/または挿入を含んでよく、かつ該ポリペプチドは、好ましくはIL-17Aおよび/またはIL-17-Fへと特異的に結合する。
一実施形態によれば、本発明のポリペプチドは、配列番号836のアミノ酸配列を含みまたはそれからなり、その際、前記アミノ酸配列は、1、2、3、4、5、6、7、8、9個までのまたは10個までの単独のアミノ酸置換、欠失、および/または挿入を含んでよく、かつ前記ポリペプチドは、好ましくはIL-17Aおよび/またはIL-17-Fへと5nM未満のKdで、最も好ましくは50pMのKdで特異的に結合する。
更なる一実施形態によれば、本発明のポリペプチドは、配列番号623〜693および配列番号826〜838(すなわち、配列番号623、624、625、626、627、628、629、630、631、632、633、634、635、636、637、638、639、640、641、642、643、644、645、646、647、648、649、650、651、652、653、654、655、656、657、658、659、660、661、662、663、664、665、666、667、668、669、670、671、672、673、674、675、676、677、678、679、680、681、682、683、684、685、686、687、688、689、690、691、692、693、826、827、828、829、830、831、832、833、834、835、836、837および配列番号838から選択される)のいずれかから選択されるアミノ酸配列を含むまたはそれからなり、その際、前記のアミノ酸配列は、6個までの単独のアミノ酸置換、欠失および/または挿入を含んでよく、かつ該ポリペプチドは、好ましくは配列番号839および/または配列番号840へと、好ましくは5nM未満のKdで、最も好ましくは50pM未満のKdで特異的に結合する。
更なる一実施形態によれば、本発明のポリペプチドは、配列番号623〜693および配列番号826〜838(すなわち、配列番号623、624、625、626、627、628、629、630、631、632、633、634、635、636、637、638、639、640、641、642、643、644、645、646、647、648、649、650、651、652、653、654、655、656、657、658、659、660、661、662、663、664、665、666、667、668、669、670、671、672、673、674、675、676、677、678、679、680、681、682、683、684、685、686、687、688、689、690、691、692、693、826、827、828、829、830、831、832、833、834、835、836、837および配列番号838から選択される)のいずれかから選択されるアミノ酸配列を含むまたはそれからなり、その際、前記のアミノ酸配列は、3個までの単独のアミノ酸置換、欠失および/または挿入を含んでよく、かつ該ポリペプチドは、好ましくは配列番号839および/または配列番号840へと、好ましくは5nM未満のKdで、最も好ましくは50pM未満のKdで特異的に結合する。
また、本発明のポリペプチドであって、
(i)配列番号640〜649のいずれかから選択される(すなわち、配列番号640、641、642、643、644、645、646、647、648および649のいずれかから選択される)第一のアミノ酸配列であって、IL-17F(配列番号840)へと、かつIL-17A(配列番号839)とIL-17F(配列番号840)のヘテロダイマーへと特異的に結合するが、IL-17A(配列番号839)へと特異的に結合しない前記第一のアミノ酸配列および/または
(ii)配列番号650〜693のいずれかから選択される(すなわち、配列番号650、651、652、653、654、655、656、657、658、659、660、661、662、663、664、665、666、667、668、669、670、671、672、673、674、675、676、677、678、679、680、681、682、683、684、685、686、687、688、689、690、691、692、693のいずれかから選択される)第二のアミノ酸配列であって、IL-17A(配列番号839)へと、IL-17F(配列番号840)へと、かつIL-17A(配列番号839)とIL-17F(配列番号840)のヘテロダイマーへと特異的に結合する前記第二のアミノ酸配列を含み、前記第一のアミノ酸配列と前記第二のアミノ酸配列が、全体で、6個までの単独のアミノ酸置換、欠失および/または挿入を含んでよく、かつ前記の特異的な結合が、それぞれの場合に、5nM未満のKdで生ずるポリペプチドが提供される。
もう一つの態様によれば、本発明のポリペプチドは、本発明のナノボディ(またはISV)であって、少なくともIL-17A(配列番号839)のアミノ酸L74、Y85およびN88に特異的に結合するものを含む。これらの結合するエピトープは、治療的価値があることが示されている。
もう一つの態様によれば、本発明のポリペプチドは、本発明のナノボディ(またはISV)であって、少なくともIL-17F(配列番号840)のアミノ酸R47、R73、I86およびN89に特異的に結合するものを含む。これらの結合するエピトープは、治療的価値があることが示されている。
もちろんまた、前記のポリペプチドの全てを使用してもよく、それらは、本願に開示される疾病の治療のために有効である。
もう一つの態様によれば、本発明のポリペプチドは、本発明のナノボディ(またはISV)であって、そのアミノ末端で、そのカルボキシ末端で、またはそのアミノ末端とカルボキシ末端の両方で、すなわち、本発明の前記ナノボディ(またはISV)と1もしくはそれより多くのアミノ酸配列とを含む融合タンパク質を提供するために、少なくとも1つの更なるアミノ酸配列へと融合されているものを含む。かかる融合はまた、本願では"ナノボディ(またはISV)融合"とも呼ばれる。
前記の1もしくはそれより多くの更なるアミノ酸配列は、任意の好適なおよび/または所望のアミノ酸配列であってよい。前記の更なるアミノ酸配列は、ナノボディ(またはISV)の(生物学的)特性を変更、改変あるいは影響を及ぼしてもそうでなくてもよく、かつナノボディ(またはISV)または本発明のポリペプチドに更なる官能性を付加してもしなくてもよい。好ましくは、前記の更なるアミノ酸配列は、それが本発明のナノボディ(またはISV)またはポリペプチドに1もしくはそれより多くの所望の特性または官能性を付加するものである。
例えば、前記の更なるアミノ酸配列は、また、第二の結合部位であって、任意の所望のタンパク質、ポリペプチド、抗原、抗原決定基またはエピトープ(それらに制限されないが、本発明のナノボディ(またはISV)が向けられるのと同じタンパク質、ポリペプチド、抗原、抗原決定基またはエピトープ、または異なるタンパク質、ポリペプチド、抗原、抗原決定基またはエピトープを含む)に対するものであってよい前記結合部位を提供しうる。
かかるアミノ酸配列の例は、当業者には明らかであり、一般に、慣用の抗原およびそれらの断片(それらに制限されないが、ScFvおよび単一ドメイン抗体を含む)を基礎とするペプチド融合で使用される全てのアミノ酸配列を含んでよい。例えば、Holliger and Hudson, Nature Biotechnology, 23, 9, 1126-1136 (2005)のレビューが参照される。
例えば、かかるアミノ酸配列は、本発明のナノボディ(またはISV)自体と比較して、半減期、溶解性もしくは吸収性を高め、免疫原性もしくは毒性を低減し、不所望な副作用を無くしまたは減じ、かつ/または他の好ましい特性を付加し、かつ/または本発明のポリペプチドの不所望な特性を減らすアミノ酸配列であってよい。かかるアミノ酸配列の幾つかの制限されない例は、血清タンパク質、例えばヒト血清アルブミン(例えばWO 00/27435を参照のこと)またはハプテン分子(例えば血中抗体によって認識されるハプテン、例えばWO 98/22141を参照のこと)である。
特に、当該技術分野においては、免疫グロブリンの血清アルブミンもしくはその断片への結合フラグメント(例えばVHドメイン)は、半減期を高めるために使用できることが記載されている。WO 00/27435およびWO 01/077137が参照される。本発明によれば、本発明のナノボディ(またはISV)は、好ましくは、血清アルブミン(または好適なその断片)へと直接的に結合されるか、または好適なリンカーを介して、特に好適な結合されるペプチドを介して結合され、こうして本発明のポリペプチドは、遺伝子融合(タンパク質)として発現されうる。特定の一態様によれば、本発明のナノボディ(またはISV)は、血清アルブミンのドメインIIIまたはその部分を少なくとも含む血清アルブミンの断片に結合されてよい。例えばAblynx N.V.のWO 07/112940が参照される。
その一方で、前記の更なるアミノ酸配列は、血清中での高められた半減期を提供するために、血清タンパク質(例えばヒト血清アルブミンまたは他の血清タンパク質、例えばIgGなど)に対する第二の結合部位または結合単位を提供しうる。かかるアミノ酸配列は、例えば以下に記載されるナノボディ(またはISV's)を含み、かつWO 91/01743、WO 01/45746およびWO 02/076489に記載される小さいペプチドおよび結合タンパク質を含み、かつWO 03/002609およびWO 04/003019に記載されるdAb'sを含む。また、Harmsen et al., Vaccine, 23 (41); 4926-42, 2005ならびにEP 0 368 684ならびにWO 08/028977、WO 08/043821、WO 08/043822(Ablynx N.V.による)およびAblynx N.V.の表題"Peptides capable of binding to serum proteins"の2006年12月5日に出願された米国仮出願(PCT/EP2007/063348も参照のこと)が参照される。
かかるアミノ酸配列は、特に、血清アルブミン(およびより具体的にはヒト血清アルブミン)および/またはIgG(およびより具体的にはヒトIgG)に対するものであってよい。例えば、かかるアミノ酸配列は、(ヒト)血清アルブミンに対するアミノ酸配列および血清アルブミンがFcRnに結合するのに関与しない(ヒト)血清アルブミン上のアミノ酸残基に結合できるアミノ酸配列(例えばWO 06/0122787を参照のこと)および/または血清アルブミンのドメインIIIの部分を形成しない血清アルブミン上のアミノ酸残基に結合しうるアミノ酸配列(例えばWO 06/0122787を参照のこと);高められた半減期を有するまたはそれをもたらしうるアミノ酸配列(例えばAblynx N.V.によるWO 08/028977を参照のこと);哺乳動物の少なくとも1つの種由来の血清アルブミンと、特に霊長類(例えば、制限されることなく、マカク属のサル(例えばそして特に、カニクイザル(Macaca fascicularis)および/またはアカゲザル(Macaca mulatta)およびヒヒ(Papio ursinus))の少なくとも1つの種と交差反応性のヒト血清アルブミンに対するアミノ酸配列(WO 08/028977がここでも参照される);pHとは無関係に血清アルブミンに結合できるアミノ酸配列(例えばAblynx N.V.による表題"Amino acid sequences that bind to serum proteins in a manner that is essentially independent of the pH, compounds comprising the same, and uses thereof"のWO 08/043821を参照のこと)および/または条件付きバインダーであるアミノ酸配列(例えばAblynx N.V.による表題"Amino acid sequences that bind to a desired molecule in a conditional manner"のWO 08/043822を参照のこと)であってよい。
もう一つの態様によれば、前記の1もしくはそれより多くの更なるアミノ酸配列は、慣用の4鎖抗体(および特にヒト抗体)および/または重鎖抗体の1もしくはそれより多くの部分、断片またはドメインを含んでよい。例えば、通常はあまり好ましくはないが、本発明のナノボディ(またはISV)は、慣用の(好ましくはヒトの)VHまたはVLドメインにまたはVHまたはVLドメインの天然もしくは合成のアナログに、ここでも任意にリンカー配列(それらに制限されないが他の(単一)ドメイン抗体、例えばWard et al.により記載されるdAb'sを含む)を介して結合されてよい。
前記の少なくとも1つのナノボディ(またはISV)は、1もしくはそれより多くの(好ましくはヒトの)CH1、CH2および/またはCH3ドメインに、任意にリンカー配列を介して結合されてもよい。例えば、好適なCH1ドメインに結合されたナノボディ(またはISV)は、例えば、好適な軽鎖と一緒に使用して、慣用のFabフラグメントまたはF(ab′)2フラグメントに類似の抗体フラグメント/構造であるが、慣用のVHドメインの一方または(F(ab′)2フラグメントの場合に)その一方または両方が、本発明のナノボディ(またはISV)によって置き換えられているものを生成することができた。また、2つのナノボディ(またはISV's)は、CH3ドメインに(任意にリンカーを介して)結合させて、インビボでの高められた半減期を有する構築物がもたらされえた。
本発明のポリペプチドの特定の一態様によれば、本発明の1もしくはそれより多くのナノボディ(またはISV's)は、(任意に好適なリンカー領域もしくはヒンジ領域を介して)1もしくはそれより多くの定常ドメイン(例えばFc部分の一部として使用できる/それを形成するために使用できる2もしくは3つの定常ドメイン)へと、Fc部分へと、および/または本発明のポリペプチドへと1もしくはそれより多くのエフェクター機能を与え、かつ/または1もしくはそれより多くのFc受容体に結合する能力を与えうる1もしくはそれより多くの抗体部分、断片またはドメインへと結合されうる。例えば、この目的のために、そしてそれらに制限されることなく、前記の1もしくはそれより多くの更なるアミノ酸配列は、抗体、例えば重鎖抗体(本願に記載される)、より好ましくは慣用のヒト4鎖抗体からの1もしくはそれより多くのCH2および/またはCH3ドメインを含んでよく、かつ/またはFc領域(の部分)を、例えばIgG由来の(例えばIgG1、IgG2、IgG3もしくはIgG4由来の)、IgE由来の、または他のヒトIg、IgA、IgDもしくはIgM由来のものを形成しうる。例えばWO 94/04678は、ラクダ科の動物のVHHドメインまたはヒト化されたその誘導体を含む重鎖抗体(すなわちナノボディ(またはISV))であって、ナノボディ(またはISV)とヒトCH2およびCH3ドメインをそれぞれ含む(がCH1ドメインを含まない)2つの重鎖からなる免疫グロブリンを得るために、ラクダ科の動物のCH2および/またはCH3ドメインが、ヒトのCH2およびCH3ドメインによって置き換えられて、その免疫グロブリンが、CH2およびCH3ドメインによってもたらされるエフェクター機能を有し、かつその免疫グロブリンが軽鎖が一切存在しなくても機能しうる前記重鎖抗体を記載している。本発明のナノボディ(またはISV's)に好適に結合してエフェクター機能を提供しうる他のアミノ酸配列は、当業者には明らかであり、所望のエフェクター機能を基礎として選択することができる。例えばWO 04/058820、WO 99/42077、WO 02/056910およびWO 05/017148ならびに前出のHolliger and HudsonによるレビューおよびAblynx N.V.による表題"Constructs comprising single variable domains and an Fc portion derived from IgE"の2007年12月4日を出願日とする事前公開されていない(non-prepublished)米国仮出願が参照される。本発明のナノボディ(またはISV)のFc部へのカップリングは、また、本発明の相応のナノボディ(またはISV)と比較して高められた半減期をももたらしうる。幾つかの用途に関して、何ら生物学的に重要なエフェクター機能を有さない高められた半減期を与えるFc部分および/または定常ドメイン(すなわちCH2および/またはCH3ドメイン)の使用は、また好適であってもまたは好ましいことさえある。1もしくはそれより多くのナノボディ(またはISV's)および1もしくはそれより多くの定常ドメインを含むインビボでの高められた半減期を有する他の好適な構築物は当業者に明らかであり、かつ例えばCH3ドメインへと、任意にリンカー配列を介して結合された2つのナノボディ(またはISV's)を含んでよい。一般に、高められた半減期を有する如何なる融合タンパク質または誘導体も、好ましくは、50kDを上回る分子量を有し、それは、腎臓吸収にとってのカットオフ値である。
もう一つの特定のものであるが制限されない態様においては、本発明のポリペプチドを形成するためには、本発明の1もしくはそれより多くのアミノ酸配列は、(任意に好適なリンカー領域もしくはヒンジ領域を介して)天然に存在する、合成のもしくは半合成の定常ドメイン(またはそのアナログ、変異体、突然変異体、部分もしくは断片)であって、(すなわち慣用の4鎖抗体で天然に存在する定常ドメインと比較して)ダイマーへと自己会合する傾向が低減されているもの(または本質的にその傾向にないもの)に結合されうる。かかるモノマーの(すなわち自己会合しない)Fc鎖変異体またはその断片は、当業者には明らかである。例えばHelm et al., J Biol Chem 1996 271 7494は、本発明のポリペプチド鎖で使用できるモノマーのFcγ鎖変異体を記載している。
また、かかるモノマーのFc鎖変異体は、好ましくは、それらが依然として補完的なもしくは関連のFc受容体(それらが由来するFc部分に依存する)に結合できるものであり、かつ/またはそれらが依然としてそれらが由来するFc部分のエフェクター機能の幾つかもしくは全てを有する(または低減されたレベルで依然として意図された使用に適している)ものである。その一方で、本発明のかかるポリペプチド鎖においては、前記のモノマーのFc鎖は、ポリペプチド鎖に高められた半減期を与えるために使用でき、その場合に前記モノマーのFc鎖は、また、エフェクター機能を有さないか、または本質的にエフェクター機能を有さないかであってもよい。
本発明の二価/多価の、二重特異性/多重特異性もしくは二重パラトピック/多重パラトピックなポリペプチドは、表題"immunoglobulin constructs"の2007年12月4日に出願された事前公開されていない米国仮出願US 61/005,331に記載されているタイプのポリペプチド構築物を得るために、Fc部分に結合されてもよい。
前記の更なるアミノ酸配列は、また、合成後に宿主細胞から本発明のナノボディ(またはISV)またはポリペプチドの分泌に向かわせるシグナル配列またはリーダー配列を形成してもよい(例えば、本発明のポリペプチドの発現に使用される宿主細胞に応じて、本発明のポリペプチドのプレ形、プロ形またはプレプロ形の提供のために)。
前記の更なるアミノ酸配列はまた、本発明のナノボディ(またはISV)またはポリペプチドが特性の器官、組織、細胞または細胞のコンパートメントに向けられるおよび/またはそこに浸透または入ることを可能にする、および/または本発明のナノボディ(またはISV)またはポリペプチドが生物学的障壁、例えば細胞膜、細胞層、例えば上皮細胞層、充実性腫瘍を含む腫瘍または血液脳関門に浸透または通過することを可能にする配列またはシグナルを形成しうる。かかるアミノ酸配列の好適な例は、当業者に明らかであり、かつ例えばそれらに制限されないが、WO 08/020079の第118頁に挙げられるものを含む。幾つかの用途のためには、特に本発明のナノボディ(またはISV's)に向けられるターゲット(例えば癌の治療において)を発現する細胞を死滅させることを意図する用途、またはかかる細胞の成長及び/又は増殖を低減もしくは遅延させることを意図する用途のためには、本発明のナノボディ(またはISV's)は、(細胞)毒性のタンパク質またはポリペプチドに結合させてもよい。本発明のナノボディ(またはISV)に結合させて、例えば本発明の細胞毒性ポリペプチドをもたらす、かかる毒性のタンパク質およびポリペプチドの例は、当業者に明らかであり、例えば前記に引用された先行技術および/または本願の更なる記載において見出すことができる。一例は、WO 03/055527に記載される、いわゆるADEPT(商標)技術である。
好ましいが制限されない一態様によれば、前記の1もしくはそれより多くの更なるアミノ酸配列は、少なくとも2つ、例えば3、4、5もしくはそれより多くのナノボディ(またはISV's)を含む本発明のポリペプチドをもたらすために、少なくとも1つの更なるナノボディ(またはISV)を含み、その際、前記のナノボディ(またはISV's)は、任意に、1もしくはそれより多くのリンカー配列(本願に定義される)を介して結合されていてよい。WO 08/020079の第119頁および第120頁に記載されるように、2もしくはそれより多くのナノボディ(またはISV's)を含み、そのうち少なくとも1つが本発明のナノボディ(またはISV)である本発明のポリペプチドは、本発明の"多価の"ポリペプチドとも呼ばれ、かつかかるポリペプチドに存在するナノボディ(またはISV's)は、本願では、"多価のフォーマット"とも呼ばれる。例えば、本発明の"二価の"および"三価の"ポリペプチドは、更にWO 08/020079の第119頁および第120頁に記載されるものであってよい。
少なくとも2つのナノボディ(またはISV's)を含む本発明のポリペプチドであって、少なくとも1つのナノボディ(またはISV)が、第一の抗原に対する(すなわちIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する)ものであり、かつ少なくとも1つのナノボディ(またはISV)が、第二の抗原(すなわちIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせとは異なる)に対するものである前記ポリペプチドは、また、本発明の"多重特異性の"ポリペプチドとも呼ばれ、かつかかるポリペプチド中に存在するナノボディ(またはISV's)は、本願では"多重特異性フォーマット"にあるとも呼ばれる。このように、例えば本発明の"二重特異性"のポリペプチドは、第一の抗原(すなわちIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせ)に対する少なくとも1つのナノボディ(またはISV)と、第二の抗原(すなわちIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせとは異なる)に対する少なくとも1つの更なるナノボディ(またはISV)を含むポリペプチドであり、一方で、本発明の"三重特異性"のポリペプチドは、第一の抗原(すなわちIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせ)に対する少なくとも1つのナノボディ(またはISV)と、第二の抗原(すなわちIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせとは異なる)に対する少なくとも1つの更なるナノボディ(またはISV)と、第三の抗原(すなわちIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせおよび前記の第二の抗原とは異なる)に対する少なくとも1つの更なるナノボディ(またはISV)などを含むポリペプチドである。
従って、その最も単純な形態においては、本発明の二重特異性のポリペプチドは、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する第一のナノボディ(またはISV)と、第二の抗原に対する第二のナノボディ(またはISV)とを含む本発明の二価のポリペプチド(本願に定義される)であって、前記の第一と第二のナノボディ(またはISV)が任意にリンカー配列(本願で定義される)を介して結合されていてよい前記ポリペプチドであり、その一方で、本発明の三重特異性のポリペプチドは、その最も単純な形態においては、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する第一のナノボディ(またはISV)と、第二の抗原に対する第二のナノボディ(またはISV)と、第三の抗原に対する第三のナノボディ(またはISV)を含む本発明の三価のポリペプチド(本願に定義される)であって、前記の第一、第二および第三のナノボディ(またはISV)が任意に1もしくはそれより多くの、特に1以上の、特に2つのリンカー配列を介して結合されていてよい前記ポリペプチドである。
しかしながら、前記の詳細な説明から明らかなように、本発明は、本発明の多重特異性のポリペプチドが、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する少なくとも1つのナノボディ(またはISV)と、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせとは異なる1もしくはそれより多くの抗原に対する任意の数のナノボディ(またはISV's)を含んでよいという意味に制限されない。
更に、本発明のポリペプチドにおける様々なナノボディ(またはISV's)の特定の順序または配置が本発明の最終的なポリペプチドの特性(制限されないが、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する親和性、特異性もしくは親和力、または1もしくはそれより多くの他の抗原に対する親和性、特異性もしくは親和力)に幾らかの影響を及ぼしうるということは本発明の範囲に含まれているが、前記の順序または配置は、通常は重要ではなく、任意に本願の開示に基づく幾らかの限られた通常の実験の後に、当業者によって好適に選択されうる。このように、本発明の特定の多価もしくは多重特異性のポリペプチドが参照される場合に、これは、特に記載がない限りは、関連のナノボディ(またはISV's)の任意の順序または配置を含むことが留意されるべきである。
最後に、また、本発明のポリペプチドは、2もしくはそれより多くのナノボディ(またはISV's)と1もしくはそれより多くの更なるアミノ酸配列(本願に挙げられる)とを含むことは本発明の範囲内である。
1もしくはそれより多くのVHHドメインを含む多価のおよび多重特異性のポリペプチドならびにその調製物については、Conrath et al., J. Biol. Chem., Vol. 276, 10. 7346-7350, 2001;Muyldermans, Reviews in Molecular Biotechnology 74 (2001), 277-302;ならびに例えばWO 96/34103およびWO 99/23221も参照される。本発明の幾つかの特定の多重特異性および/または多価のポリペプチドの幾つかの他の例は、本願で参照されるAblynx N.V.による出願に見出すことができる。
本発明の多重特異性のポリペプチドの好ましいが制限されない一例は、本発明の少なくとも1つのナノボディ(またはISV)と、高められた半減期を提供する少なくとも1つのナノボディ(またはISV)とを含む。かかるナノボディ(またはISV's)は、例えば、血清タンパク質、特にヒト血清タンパク質、例えばヒト血清アルブミン、チロキシン結合タンパク質、(ヒト)トランスフェリン、フィブリノーゲン、免疫グロブリン、例えばIgG、IgEもしくはIgMまたは、WO 04/003019に列挙される血清タンパク質の一つに対するものであってよい。これらのうち、血清アルブミン(および特にヒト血清アルブミン)に対してまたはIgG(および特にヒトIgG、例えば前出のMuyldermansによるレビューに記載されるナノボディ(またはISV)VH−1を参照)に対して結合できるナノボディ(またはISV's)は、特に好ましい(が、例えばマウスまたは霊長類における実験のためには、マウス血清アルブミン(MSA)もしくは前記の霊長類由来の血清アルブミンのそれぞれを、しかしながら医薬用途に使用でき、ヒト血清アルブミンまたはヒトIgGに対するナノボディ(またはISV's)は通常は好ましい)。高められた半減期をもたらし、かつ本発明のポリペプチドで使用できるナノボディ(またはISV's)は、WO 04/041865、WO 06/122787およびAblynx N.V.による更なる特許出願、例えば上述の特許出願に記載される血清アルブミンに対するナノボディ(またはISV's)を含む。
例えば、本発明で使用するための高められた半減期を提供する幾つかの好ましいナノボディは、血清アルブミンがFcRnに結合するのに関与しない(ヒト)血清アルブミン上のアミノ酸残基に結合できるナノボディ(またはISV's)(例えばWO 06/0122787を参照のこと);血清アルブミンのドメインIIIの部分を形成しない血清アルブミン上のアミノ酸残基に結合しうるナノボディ(またはISV's)(例えばWO 06/0122787を参照のこと);高められた半減期をもたらしうるナノボディ(またはISV's)(例えば本願で挙げられるAblynx N.V.によるWO 08/028977を参照のこと);哺乳動物の少なくとも1つの種由来の血清アルブミンと、特に霊長類(例えば、制限されることなく、マカク属のサル(例えばそして特に、カニクイザル(Macaca fascicularis)および/またはアカゲザル(Macaca mulatta)およびヒヒ(Papio ursinus))の少なくとも1つの種と交差反応性のヒト血清アルブミンに対するナノボディ(またはISV's)(例えばAblynx N.V.によるWO 08/028977を参照のこと);pHとは無関係に血清アルブミンに結合できるナノボディ(またはISV's)(例えば本願に挙げられるAblynx N.V.によるWO 08/043821を参照のこと)および/または条件付きバインダーであるナノボディ(またはISV's)(例えばAblynx N.V.によるWO08/043822を参照のこと)を含む。
高められた半減期を提供し、かつ本発明のポリペプチドで使用できる幾つかの特に好ましいナノボディ(またはISV's)は、WO 06/122787(表IIおよび表IIIを参照のこと)に開示されるナノボディ(またはISV's)ALB−1ないしALB−10を含み、そのうちALB−8(WO 06/122787におけるSEQ ID NO: 62)が特に好ましい。
本発明の特定のものであるが制限されない一態様によれば、本発明のポリペプチドは、本発明の1もしくはそれより多くのナノボディ(またはISV's)の他に、ヒト血清アルブミンに対する少なくとも1つのナノボディ(またはISV)を含む。
一般に、半減期が高められた、本発明の1もしくはそれより多くのナノボディ(またはISV's)および本発明のナノボディ(またはISV's)の任意の誘導体を含む本発明の任意のポリペプチドまたはかかるポリペプチドであって高められた半減期を有するものは、好ましくは、本発明の相応のナノボディ(またはISV)自体の半減期よりも、少なくとも1.5倍、好ましくは少なくとも2倍、例えば少なくとも5倍、例えば少なくとも10倍または20倍超だけ長い半減期を有する。例えば、半減期が高められたかかる誘導体またはポリペプチドは、本発明の相応のナノボディ(またはISV)自体と比較して、1時間を上回って、好ましくは2時間を上回って、より好ましくは6時間を上回って、例えば12時間を上回って、または更に24時間、48時間もしくは72時間を上回って高められている半減期を有しうる。
本発明の好ましいが制限されない一態様においては、かかる誘導体またはポリペプチドは、少なくとも約12時間の、好ましくは少なくとも24時間の、より好ましくは少なくとも48時間の、更により好ましくは少なくとも72時間以上のヒトにおける血清半減期を示しうる。例えば、かかる誘導体またはポリペプチドは、少なくとも5日(例えば約5〜10日)の、好ましくは少なくとも9日(例えば約9〜14日)の、より好ましくは少なくとも約10日(例えば約10〜15日)の、または少なくとも約11日(例えば約11〜16日)の、より好ましくは少なくとも約12日(例えば約12〜18日以上)の、または14日(例えば約14〜19日)以上の半減期を有してよい。
本発明の一態様によれば、前記のポリペプチドは、インビボで前記ポリペプチドの半減期を高めることができる1もしくはそれより多くの分子に結合できるポリペプチドである。本発明のポリペプチドは、インビボで安定化され、かつそれらの半減期は、分解および/または浄化もしくは滞留に対抗する分子への結合によって高められる。一般に、かかる分子は、インビボで長い半減期をそれ自身が有する天然に存在するタンパク質である。本発明の多重特異性のポリペプチドの好ましいが制限されないもう一つの例は、本発明の少なくとも1つのナノボディ(またはISV)と、本発明のポリペプチドに対するおよび/または本発明のポリペプチドが特性の器官、組織、細胞または細胞のコンパートメントに向けられるおよび/またはそこに浸透または入ることを可能にする、および/または前記ナノボディ(またはISV)が生物学的障壁、例えば細胞膜、細胞層、例えば上皮細胞層、充実性腫瘍を含む腫瘍または血液脳関門に浸透または通過することを可能にする少なくとも1つのナノボディ(またはISV)を含む。かかるナノボディ(またはISV's)の例は、所望の器官、組織もしくは細胞の特定の細胞表面タンパク質、マーカーもしくはエピトープ(例えば腫瘍細胞と関連する細胞表面マーカー)ならびにWO 02/057445およびWO 06/040153に記載される単一ドメイン脳標的抗体フラグメントに対するナノボディ(またはISV's)を含み、そのうちFC44(WO 06/040153のSEQ ID NO: 189)およびFC5(WO 06/040154のSEQ ID NO: 190)が好ましい例である。本発明のポリペプチドにおいて、前記の1もしくはそれより多くのナノボディ(またはISV's)と前記の1もしくはそれより多くのポリペプチドは、互いに直接結合されていてよく(例えばWO 99/23221に記載されるように)、かつ/または互いに1もしくはそれより多くの好適なスペーサーもしくはリンカーまたはその任意の組み合わせを介して結合されていてよい。
多価のおよび多重特異性のポリペプチドにおいて使用するための好適なスペーサーまたはリンカーは当業者に明らかであり、かつ一般に当該技術分野においてアミノ酸配列の結合に使用される任意のリンカーもしくはスペーサーであってよい。好ましくは、前記のリンカーもしくはスペーサーは、医薬用途が意図されるタンパク質もしくはポリペプチドの構築に使用するのに適している。幾つかの特に好ましいスペーサーは、当該技術分野において抗体フラグメントもしくは抗体ドメインの結合に使用されるスペーサーおよびリンカーを含む。これらは、前記に引用された一般的な背景技術に挙げられるリンカーを含み、かつ例えば当該技術分野においてダイアボディもしくはScFvフラグメントの構築のために使用されるリンカーを含む(しかしながらこれに関して、ダイアボディおよびScFvフラグメントにおいては、使用されるリンカー配列が、関連のVHおよびVLドメインが一緒になって完全な抗原結合部位を形成することを可能にする長さ、フレキシビリティーの程度および他の特性を有するべきであるが、本発明のポリペプチドで使用されるリンカーの長さまたはフレキシビリティーに対する制限は特にない。それというのも、各ナノボディ(またはISV)自体は、完全な抗原結合部位を形成するからである)。例えば、リンカーは、好適なアミノ酸配列であってよく、特に1〜50個のアミノ酸残基を、好ましくは1〜30個のアミノ酸残基を、例えば1〜10個のアミノ酸残基であってよい。かかるアミノ酸配列の幾つかの好ましい例は、gly-serリンカー、例えば(glyxsery)zのタイプのリンカー(例えばWO 99/42077に記載される(gly4ser)3もしくは(gly3ser2)3および本願に挙げられるAblynxによる出願(例えばWO 06/040153およびWO 06/122825を参照)に記載されるGS30、GS15、GS9およびGS7リンカーならびにヒンジ様領域、例えば天然に存在する重鎖抗体もしくは類似の配列のヒンジ領域(例えばWO 94/04678に記載される))を含む。幾つかの他の特に好ましいリンカーは、ポリ−アラニン(例えばAAA)ならびにリンカーGS30(WO 06/122825におけるSEQ ID NO: 85)およびGS9(WO 06/122825のSEQ ID NO: 84)である。他の好適なリンカーは、一般に、有機化合物またはポリマー、特に医薬用途においてタンパク質で使用するのに適したものを含む。例えば、ポリ(エチレングリコール)部は、抗体ドメインの結合に使用されている(例えばWO 04/081026を参照のこと)。使用されるリンカーの長さ、フレキシビリティーの程度および他の特性(通常であれば、ScFvフラグメントで使用されるリンカーについては決定的ではないが)が、本発明の最終ポリペプチドの特性、例えば制限されないが、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する親和性、特異性もしくは親和力、または他の抗原の1もしくはそれより多くに対する親和性、特異性もしくは親和力に対して幾らかの影響を及ぼしうることは本発明の範囲内に含まれる。本願の開示に基づき、当業者は、本発明の特定のポリペプチドに使用するための最適なリンカーを、任意に幾つかの限られた通常の実験の後に決定することができる。多量体の抗原(例えば多量体の受容体または他のタンパク質)に対するナノボディ(またはISV's)を含む本発明の多価のポリペプチドにおいて、該リンカーの長さとフレキシビリティーは、好ましくは、それが該ポリペプチド中に存在する本発明の各ナノボディ(またはISV)を、前記多量体のサブユニットのそれぞれにある抗原決定基に結合することを可能にするものである。同様に、2もしくはそれより多くの、同じ抗原上の異なる抗原決定基に対する(例えば、1つの抗原の異なるエピトープに対するおよび/または1つの多量体の受容体、チャネルもしくはタンパク質の異なるタンパク質に対する)ナノボディ(またはISV's)を含む本発明の多重特異性のポリペプチドにおいては、前記リンカーの長さおよびフレキシビリティーは、それが、各ナノボディ(またはISV)がその意図する抗原決定基に結合することを可能にするものである。ここでも、本願の開示に基づき、当業者は、本発明の特定のポリペプチドに使用するための最適なリンカーを、任意に幾つかの限られた通常の実験の後に決定することができる。また、使用されるリンカーが、本発明のポリペプチドに対して1もしくはそれより多くの他の好ましい特性または機能性を付与する、および/または誘導体の形成のためにおよび/または官能基(例えば本願で、本発明のナノボディ(またはISV's)の誘導体について記載されている)の結合のために1もしくはそれより多くの部位を提供することも本発明の範囲内である。例えば、1もしくはそれより多くの荷電アミノ酸残基を含むリンカー(国際出願WO 08/020079の第48頁の表A−2を参照のこと)は、向上された親水性特性をもたらしうるが、小さいエピトープもしくはタグを形成するまたはそれを含むリンカーは、検出、同定および/または精製の目的のために使用することができる。ここでも、本願の開示に基づき、当業者は、本発明の特定のポリペプチドに使用するための最適なリンカーを、任意に幾つかの限られた通常の実験の後に決定することができる。最後に、2もしくはそれより多くのリンカーが本発明のポリペプチドで使用される場合に、これらのリンカーは同一または異なってよい。ここでも、本願の開示に基づき、当業者は、本発明の特定のポリペプチドに使用するための最適なリンカーを、任意に幾つかの限られた通常の実験の後に決定することができる。通常は、発現および産生を容易にするために、本発明のポリペプチドは直鎖状のポリペプチドである。しかし、本発明はその最も広い範囲においてはそれに制限されない。例えば、本発明のポリペプチドが3もしくはそれより多くのナノボディ(またはISV's)を含む場合に、それらを3もしくはそれより多くの"アーム"とリンカーを使用することによって結合させることが可能であり、前記のそれぞれの"アーム"は1つのナノボディ(またはISV)に結合されて、"星形"がもたらされる。また、通常はあまり好ましくはないが、環状の構築物を使用することも可能である。本発明は、また、本発明のポリペプチドの誘導体であって、本質的に、本発明のナノボディ(またはISV's)の誘導体、すなわち本願に記載される誘導体と類似していてよい誘導体を含む。本発明は、また、本発明のポリペプチド"から本質的になる"タンパク質またはポリペプチドを含む(その際、前記の語句"から本質的になる"とは、前記の指示と同じ意味を本質的に有する)。
本発明の一態様によれば、本発明のポリペプチドは、本願に定義される、本質的に単離された形態である。本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV's)、ポリペプチドおよび核酸は、自体公知のようにして、本願の更なる記載から当業者に明らかなように製造することができる。例えば、本発明のナノボディ(またはISV's)およびポリペプチドは、抗体の製造のために自体公知の任意の様式で、特に抗体フラグメント(制限されないが(単一)ドメイン抗体およびScFvフラグメントを含む)の製造のために自体公知の任意の様式で製造できる。前記アミノ酸配列、ナノボディ(またはISV's)、ポリペプチドおよび核酸の製造のための幾つかの好ましいが制限されない方法は、本願に記載される方法および技術を含む。
当業者に明らかなように、本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)および/またはポリペプチドの製造のための一つの特に有用な方法は、一般に、
i)好適な宿主細胞もしくは宿主生物(本願では"本発明の宿主"とも呼ばれる)において、または本発明の前記アミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)またはポリペプチドをコードする核酸(本願では"本発明の核酸"とも呼ばれる)の別の好適な発現系において発現させる工程と、任意にそれに引き続いて、
ii)こうして得られる本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)またはポリペプチドを単離および/または精製する工程と、
を含む。
特に、かかる方法は、
i)本発明の宿主を、前記本発明の宿主が本発明の少なくとも1つのアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)および/またはポリペプチドを発現および/または産生するような条件下で培養および/または保持する工程と、任意にそれに引き続いて、
ii)こうして得られた本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)またはポリペプチドを単離および/または精製する工程と、
を含んでよい。
本発明の核酸は、一本鎖または二本鎖のDNAまたはRNAの形であってよく、かつ好ましくは二本鎖DNAの形である。例えば、本発明のヌクレオチド配列は、ゲノムDNA、cDNAまたは合成DNA(例えば意図された宿主細胞または宿主生物における発現のために特別に適合されたコドン利用を有するDNA)であってよい。本発明の一態様によれば、本発明の核酸は、本願に定義される、本質的に単離された形態である。本発明の核酸は、また、ベクター、例えばプラスミド、コスミドまたはYACの形であってもよく、その中に存在してよく、かつ/またはその一部であってよく、それらは、ここでも本質的に単離された形態であってもよい。本発明の核酸は、自体公知の様式で、本願に示される本発明のポリペプチドのためのアミノ酸配列についての情報に基づいて製造または得ることができ、かつ/または好適な天然起源から単離することができる。アナログを得るためには、天然に存在するVHHドメインをコードするヌクレオチド配列は、例えば、前記アナログをコードする本発明の核酸を得るように部位特異的突然変異誘発に供してよい。また、当業者に明らかなように、本発明の核酸の製造のためには、また幾つかのヌクレオチド配列、例えばナノボディ(またはISV)をコードする少なくとも1つのヌクレオチド配列および例えば1もしくはそれより多くのリンカーをコードする核酸は、好適な様式で一緒に結合されていてよい。本発明の核酸生成のための技術は当業者には明らかであり、かつ例えば、それらに制限されないが、自動化DNA合成;部位特異的突然変異誘発;2もしくはそれより多くの天然に存在するおよび/または合成の配列(またはそれらの2もしくはそれより多くの部分)を組み合わせ、欠損した発現産物の発現をもたらす突然変異を導入する;1もしくはそれより多くの制限部位の導入(例えば好適な制限酵素を使用して容易に消化および/またはライゲーションされうるカセットおよび/または領域を作成するため)および/または1もしくはそれより多くの"ミスマッチ"プライマーを使用して、例えばIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせの天然に存在する形態の配列を鋳型として使用したPCR反応による突然変異の導入を含む。これらの技術および他の技術は当業者に明らかであり、ここでも、標準的なハンドブック、上述のSambrook et al.およびAusubel et al.ならびに以下の実施例が参照される。本発明の核酸は、また、遺伝子構築物の形であってもよく、その中に存在してもよく、かつ/またはその一部であってもよく、そらは、当業者に明らかであり、WO 08/020079(参照をもって開示されたものとする)の第131頁〜第134頁に記載されている。かかる遺伝子構築物は、一般に、本発明の少なくとも1つの核酸であって、任意に自体公知の遺伝子構築物の1もしくはそれより多くのエレメント、例えば1もしくはそれより多くの好適な調節エレメント(例えば好適なプロモーター、エンハンサー、ターミネーターなど)および本願で参照される遺伝子構築物の更なるエレメントなどに結合された核酸を含む。本発明の少なくとも1つの核酸を含むかかる遺伝子構築物は、また、本願では、"本発明の遺伝子構築物"とも呼ばれる。本発明の遺伝子構築物は、DNAまたはRNAであってよく、かつ好ましくは二本鎖DNAである。本発明の遺伝子構築物は、また、意図された宿主細胞または宿主生物の形質転換のために適した形態、意図された宿主細胞のゲノムDNAへの組み込みのために適した形態、または意図された宿主生物における独立した複製、保持および/または遺伝に適した形態であってもよい。例えば、本発明の遺伝子構築物は、ベクター、例えばプラスミド、コスミド、YAC、ウイルスベクターまたはトランスポゾンなどの形態であってよい。特に、前記ベクターは、発現ベクター、すなわちインビトロおよび/またはインビボでの(例えば好適な宿主細胞、宿主生物および/または発現系での)発現を提供しうるベクターであってよい。
好ましいが制限されない一態様においては、本発明の遺伝子構築物は、
i)本発明の少なくとも1つの核酸であって、作動的に
ii)1もしくはそれより多くの調節エレメント、例えばプロモーターおよび任意に好適なターミネーターに連結された前記核酸と、任意にまた
iii)自体公知の遺伝子構築物の1もしくはそれより多くの更なるエレメントと
を含み、その際、前記の"作動的に連結された"および"作動的に結合した"とは、WO 08/020079の第131頁〜第134頁に示される意味を有し、かつ"調節エレメント"、"プロモーター"、"ターミネーター"および"更なるエレメント"は、WO 08/020079の第131頁〜第134頁に記載され、かつ前記の遺伝子構築物は、更にWO 08/020079の第131頁〜第134頁に記載されうる。
本発明の核酸および/または本発明の遺伝子構築物は、宿主細胞または宿主生物の形質転換のために、すなわち本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)またはポリペプチドの発現および/または産生のために使用することができる。好適な宿主または宿主細胞は当業者に明らかであり、かつ例えば任意の好適な真菌類の、原核性のまたは真核性の細胞のまたは細胞系統もしくは任意の好適な真菌類の、原核性のまたは真核性の生物、例えばWO 08/020079の第134頁および第135頁に記載されるものならびに当業者に明らかな抗体および抗体フラグメント(制限されないが(単一)ドメイン抗体およびScFvフラグメントを含む)の発現および産生のために自体公知の全ての他の宿主または宿主細胞であってよい。前記引用の一般的な背景技術も参照され、かつ例えばWO 94/29457;WO 96/34103;WO 99/42077;前出のFrenken et al., (1998);前出のRiechmann and Muyldermans, (1999);前出のvan der Linden, (2000);前出のThomassen et al., (2002);前出のJoosten et al., (2003);前出のJoosten et al., (2005)および本願に引用される更なる参考資料も参照される。
本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV's)およびポリペプチドは、また、多細胞生物の1もしくはそれより多くの細胞、組織または器官において、例えば予防目的および/または治療目的(例えば遺伝子療法として)のために導入および発現させることもでき、それらは、更にWO 08/020079の第135頁および第136頁において、かつWO 08/020079に引用された更なる参考資料に記載されている。
細胞におけるナノボディ(またはISV's)の発現のために、それらは、また、いわゆる"イントラボディ(intrabodies)"とも表現でき、それらは、WO 94/02610、WO 95/22618およびUS-A-7004940;WO 03/014960;Cattaneo, A. & Biocca, S. (1997) Intracellular Antibodies: Development and Applications. Landes and Springer-VerlagおよびKontermann, Methods 34, (2004), 163-170に記載されている。
本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV's)およびポリペプチドは、例えばまた、トランスジェニック哺乳動物の乳において、例えばウサギ、ウシ、ヤギもしくはヒツジの乳(例えば、導入遺伝子を哺乳動物に導入するための一般的技術については、US-A-6,741,957、US-A-6,304,489およびUS-A-6,849,992を参照のこと)において、植物または植物の部分、例えば制限されないがそれらの葉、花、果実、種子、根または塊茎(例えばタバコ、トウモロコシ、大豆またはアルファルファ)において、または例えばカイコであるボンビックス・モリ(Bombix mori)の蛹においても生産されうる。
更に、本発明のアミノ酸、ナノボディ(またはISV's)およびポリペプチドは、また、セルフリー発現系において発現および/または産生されてもよく、かかる系の好適な例は、当業者に明らかである。幾つかの好ましいが制限されない例は、小麦麦芽、ウサギ網状赤血球溶解物またはE.コリ Zubay系における発現を含む。
上述のように、ナノボディ(またはISV's)の使用の利点の一つは、それを基礎とするポリペプチドが、好適な細菌系における発現を通じて製造されることであり、かつ好適な細菌発現系、ベクター、宿主細胞、調節エレメントなどは、例えば前記引用された参考資料から当業者に明らかである。しかしながら、本発明はその最も広い範囲において細菌系における発現に制限されないことが留意されるべきである。
好ましくは、本発明においては、(インビボまたはインビトロの)発現系、例えば細菌の発現系であって、本発明のポリペプチドを、医薬用途に適した形態で提供するものが使用され、かかる発現系は、ここでも当業者に明らかである。また、当業者に明らかなように、医薬用途に適した本発明のポリペプチドは、ペプチド合成のための技術を使用して製造することができる。
工業的規模での製造のためには、ナノボディ(またはISV's)またはナノボディ(またはISV)を含むタンパク質治療剤の(工業的)製造のために好ましい異種宿主は、大規模の発現/産生/発酵のために適した、特に大規模の医薬品(すなわちGMPグレード)用の発現/産生/発酵のために適したE.コリ(E.coli)、ピチア・パストリス(Pichia pastoris)、S.セレビシエ(S.cerevisiae)の菌株を含む。かかる菌株の好適な例は、当業者には明らかである。かかる菌株および生産/発現系は、また、Biovitrum(Uppsala、スウェーデン)などの会社によって利用可能となる。
その一方で、哺乳動物細胞系統、特にチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞は、大規模の発現/産生/発酵のために使用でき、特に大規模の医薬品用の発現/産生/発酵のために使用することができる。ここでも、かかる発現/産生系は、また上述の会社の幾つかによって利用可能となる。特定の発現系の選択は、一定の翻訳後修飾、より具体的にはグリコシル化のための要件に部分的に依存している。ナノボディ(またはISV)を含む組み換えタンパク質であってそのためにグリコシル化が望ましいもしくは必要とされるものの産生は、発現されたタンパク質をグリコシル化する能力を有する哺乳動物の発現宿主の使用を必要とする。この関連で、得られたグリコシル化パターン(すなわち、結合された残基の種類、数および位置)が、発現に使用される細胞または細胞系統に依存することは当業者に明らかである。好ましくは、ヒトの細胞または細胞系統が使用される(すなわち、ヒトグリコシル化パターンを本質的に有するタンパク質をもたらす)または別の哺乳動物の細胞系統が使用され、それは、ヒトのグリコシル化と本質的におよび/または機能的に同じものでありまたは少なくともヒトのグリコシル化にそっくりなグリコシル化パターンをもたらしうる。一般に、原核性の宿主、例えばE.コリは、タンパク質をグリコシル化する能力を有さず、かつ下等真核生物、例えば酵母の使用は、通常は、ヒトのグリコシル化とは異なるグリコシル化パターンをもたらす。それにもかかわらず、前記の宿主細胞および発現系の全ては、得られることが所望されるアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)またはポリペプチドに依存して、本発明において使用できるものと理解されるべきである。このように、本発明の制限されない一態様によれば、本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)またはポリペプチドは、グリコシル化される。本発明の制限されないもう一つの態様によれば、本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)またはポリペプチドは、グリコシル化されない。本発明の好ましいが制限されない一態様によれば、本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)またはポリペプチドは、細菌細胞、特に大規模の医薬品製造に適した細菌細胞、例えば前記の菌株の細胞において産生される。本発明の好ましいが制限されないもう一つの態様によれば、本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)またはポリペプチドは、酵母細胞、特に大規模の医薬品製造に適した酵母細胞、例えば前記の種の細胞において産生される。本発明の好ましいが制限されない更なるもう一つの態様によれば、本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)またはポリペプチドは、哺乳動物細胞、特にヒトの細胞またはヒト細胞系統の一つの細胞において、より具体的には大規模の医薬品製造に適したヒトの細胞またはヒト細胞系統の一つの細胞、例えば前記の細胞系統において産生される。WO 08/020079の第138頁および第139頁に更に記載されるように、宿主細胞における発現が本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV's)およびポリペプチドの産生に使用される場合に、前記の本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV's)およびポリペプチドは、細胞内で(例えば細胞質ゾル内で、ペリプラズム内、または封入体内で)産生でき、次いで宿主細胞から単離でき、任意に更に精製できるか、または細胞外で(例えば宿主細胞が培養される培地中で)産生でき、次いで培養培地から単離でき、そして任意に更に精製できる。このように、本発明の制限されない一態様によれば、本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)またはポリペプチドは、細胞内で産生され、宿主細胞から単離され、特に細菌細胞からまたは細菌細胞中の封入体から単離されたアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)またはポリペプチドである。このように、本発明の制限されないもう一つの態様によれば、本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)またはポリペプチドは、細胞外で産生され、宿主細胞が培養される培地から単離されたアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)またはポリペプチドである。これらの宿主細胞と一緒に使用するための幾つかの好ましいが制限されないプロモーターは、WO 08/020079の第139頁および第140頁に挙げられるものを含む。これらの宿主細胞と一緒に使用するための幾つかの好ましいが制限されない分泌配列は、WO 08/020079の第140頁に挙げられるものを含む。本発明の宿主または宿主細胞の形質転換のために適した技術は、当業者に明らかであり、かつ意図される宿主細胞/宿主生物および使用されるべき遺伝子構築物に依存しうる。ここでも、前記のハンドブックおよび特許出願が参照される。形質転換の後に、本発明のヌクレオチド配列/遺伝子構築物で形質転換に成功したこれらの宿主細胞または宿主生物を検出および選択するための工程を行ってよい。これは、例えば、本発明の遺伝子構築物に存在する選択可能なマーカーをベースとする選択工程であってよく、または本発明のアミノ酸配列の、例えば特定の抗体を使用した検出を含む工程であってよい。形質転換された宿主細胞(安定な細胞系統の形であってよい)または宿主生物(安定な突然変異系統もしくは菌株の形態であってよい)は、本発明の更なる態様を形成する。好ましくは、これらの宿主細胞または宿主生物は、それらが、本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)またはポリペプチドを(宿主生物の場合には、少なくとも1つの細胞、その部分、組織または器官において)発現するまたは(少なくとも)発現できる(例えば好適な条件下で)ものである。本発明は、また、本発明の宿主細胞または宿主生物の更なる世代、後代および/または子孫を含み、それらは、例えば細胞分裂または有性生殖もしくは無性生殖によって得られてよい。本発明のアミノ酸配列を産生/その発現を得るためには、形質転換された宿主細胞または形質転換された宿主生物は、一般に、本発明の(所望の)アミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)またはポリペプチドが発現/産生される条件下で保持、維持および/または培養されうる。好適な条件は当業者に明らかであり、通常は、使用される宿主細胞/宿主生物に依存し、かつ本発明の(関連の)ヌクレオチド配列の発現を制御する調節エレメントに依存する。ここでも、本発明の遺伝子構築物についてのパラグラフにおいて上述したハンドブックおよび特許出願が参照される。一般に、好適な条件は、好適な培地の使用、好適な食料源および/または好適な栄養源の存在、好適な温度の使用ならびに、任意に好適な誘導因子または化合物(例えば、本発明のヌクレオチド配列が、誘導可能なプロモーターの制御下にある場合)の存在を含んでよく、その全ては、当業者によって選択されうる。ここでも、かかる条件下で、本発明のアミノ酸配列は、構成的な様式で、一過的な様式で、またはただ好適に誘導された場合にのみ発現されうる。
また、本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)またはポリペプチドが、(まず)未熟な形態(前記に挙げた)で生成されてよく、それは、次いで使用される宿主細胞/宿主生物に依存して翻訳後修飾に供されてよいことは当業者には明らかである。また、本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)またはポリペプチドは、ここでも使用される宿主細胞/宿主生物に依存してグリコシル化されてよい。本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)またはポリペプチドは、次いで宿主細胞/宿主生物からおよび/または前記宿主細胞もしくは宿主生物が培養された培地から、自体公知のタンパク質単離技術および/または精製技術を用いて、例えば(分取)クロマトグラフィー技術および/または電気泳動技術、示差沈殿技術、アフィニティー技術(例えば、本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)またはポリペプチドと融合された特異的な開裂可能なアミノ酸配列を使用して)および/または分取免疫学的技術(すなわち単離されるアミノ酸配列に対する抗体を使用して)を使用して単離することができる。一般に、医薬用途のために、本発明のポリペプチドは、本発明の少なくとも1種のポリペプチドと、少なくとも1種の製剤学的に認容性の担体、希釈剤または賦形剤および/またはアジュバントと、任意に1もしくはそれより多くの更なる製剤学的に活性なポリペプチドおよび/または化合物を含む医薬調剤または医薬組成物として製剤化されてよい。制限されない例によれば、かかる製剤は、経口投与、非経口投与(例えば静脈注射、筋内注射または皮下注射による投与または静脈内注入による投与)、局所投与、吸入投与、皮膚パッチによる投与、インプラントによる投与、坐剤による投与などのために適した形態であってよい。かかる好適な投与形(投与様式に応じて、固形、半固形または液体形であってよい)ならびにその調製に使用するための方法および担体は、当業者に明らかであり、本願で更に記載されている。このように、更なる一態様においては、本発明は、本発明の少なくとも1つのアミノ酸、本発明の少なくとも1つのナノボディ(またはISV)または本発明の少なくとも1つのポリペプチドと、少なくとも1つの好適な担体、希釈剤または賦形剤(すなわち医薬用途に適している)と、任意に1もしくはそれより多くの更なる有効物質とを含有する医薬組成物に関する。一般に、本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV's)およびポリペプチドは、自体公知の任意の好適な様式で製剤化され、かつ投与されてよく、そのためには、例えば前記引用された一般的な背景技術(および特にWO 04/041862、WO 04/041863、WO 04/041865、WO 04/041867およびWO 08/020079)ならびに標準的なハンドブック、例えばRemington’s Pharmaceutical Sciences, 18th Ed., Mack Publishing Company, USA (1990), Remington、the Science and Practice of Pharmacy, 21th Edition, Lippincott Williams and Wilkins (2005);またはHandbook of Therapeutic Antibodies (S. Dubel, Ed.), Wiley, Weinheim, 2007(例えば第252〜255頁を参照)が参照される。例えば、本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV's)およびポリペプチドは、慣用の抗体および抗体フラグメント(ScFv'sおよびダイアボディを含む)および他の製剤学的に活性なタンパク質について自体公知の任意の様式で製剤化され、かつ投与されてよい。その調製のためのかかる製剤化および方法は当業者に明らかでありかつ例えば非経口投与(例えば静脈内、腹膜腔内、皮下、筋内、腔内、動脈内またはくも膜下の投与)または局所(すなわち、経皮または皮内)投与に適した調製法を含む。非経口投与のための調剤は、例えば滅菌の溶液、懸濁液、分散液またはエマルジョンであって注入または注射のために適したものであってよい。かかる調剤のために適した担体または希釈剤は、例えば制限されないが、WO 08/020079の第143頁に挙げられるものを含む。通常は、水溶液または水性懸濁液が好ましい。本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV's)およびポリペプチドは、また、デリバリーによる遺伝子療法を使用して投与することもできる(例えば米国特許第5,399,346を参照、それはその全体が参照をもって開示されたものとする)。デリバリーによる遺伝子療法を使用して、本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)またはポリペプチドをコードする遺伝子がトランスフェクションされた一次細胞を、更に特定の器官、組織、移植片、腫瘍または細胞のターゲティングのために組織特異的プロモーターでトランスフェクションさせてよく、更に細胞レベルより下位である発現のためのシグナル配列および安定化配列でトランスフェクションさせてよい。このように、本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV's)およびポリペプチドは、全身投与してよく、例えば経口的に、不活性希釈剤または同化できる食べられる担体などの製剤学的に認容性のビヒクルと組み合わせて投与することができる。それらはハードシェルまたはソフトシェルのゼラチンカプセルに封入されていてよく、錠剤へと圧縮されていてよく、または患者の食餌の食料に直接組み込んでもよい。経口による治療的投与のために、本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV's)およびポリペプチドは、1もしくはそれより多くの賦形剤と組み合わせてよく、かつ摂食可能な錠剤(ingestible tablets)、バッカル錠、トローチ、カプセル、エリキシル、懸濁液、シロップ、ウエハースなどの形態で使用してよい。かかる組成物および調剤は、少なくとも0.1%の本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)またはポリペプチドを含有することが望ましい。前記の組成物および調剤中のそれらのパーセンテージは、もちろん変動してよく、適宜、所定の単位投与形の約2質量%〜約60質量%であってよい。かかる治療的に有用な組成物における本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)またはポリペプチドの量は、効果的な投与量レベルが得られるようなものである。
錠剤、トローチ、丸剤、カプセルなどは、結合剤、賦形剤、崩壊剤、滑沢剤および甘味料またはフレーバリング剤、例えばWO 08/020079の第143頁〜第144頁に挙げられるものを含有してもよい。単位投与形がカプセルである場合に、それは、前記の種類の材料に加えて、液体担体、例えば植物油またはポリエチレングリコールを含有してよい。様々な他の材料はコーティングとして存在してもよく、または前記材料の存在により固形単位投与形の物理的形態を改変してもよい。例えば、錠剤、丸剤またはカプセルは、ゼラチン、ワックス、シェラックまたは糖などでコーティングされてよい。シロップまたはエリキシルは、本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV's)およびポリペプチドを含有し、甘味料としてスクロースもしくはフルクトースを含有し、保存剤としてメチルパラベンおよびプロピルパラベンを含有し、色素およびフレーバリング剤、例えばチェリーフレーバーもしくはオレンジフレーバーを含有してよい。もちろん、任意の単位投与形の調製に使用されるあらゆる材料は、製剤学的に認容性であり、かつ使用される量で本質的に無毒であることが望ましい。更に、本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV's)およびポリペプチドは、徐放性の調剤およびデバイスに導入されていてよい。
経口投与のための調剤および製剤には、また、本発明の構築物が胃の環境に耐えて腸内に通過することを可能にする腸溶コーティングが設けられていてもよい。より一般的には、経口投与のための調剤および製剤は、胃腸管の任意の所望の部分へのデリバリーのための好適に製剤化されていてよい。更に、好適な坐剤は、胃腸管へのデリバリーのために使用してよい。本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV's)およびポリペプチドは、静脈内または腹膜腔内に注入または注射によって投与してもよく、それは、更にWO 08/020079の第144頁および第145頁に記載されている。局所投与のためには、本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV's)およびポリペプチドは、すなわちそれらが液体である場合には純粋形で適用することができる。しかし、一般的に、それらを皮膚へと組成物または配合物として、固形または液体であってよい皮膚科学的に認容性の担体と組み合わせて投与することが望ましく、それらは、更にWO 08/020079の第145頁に記載されている。
一般に、液状組成物、例えばローションにおける本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV's)およびポリペプチドの濃度は、約0.1〜25質量%、好ましくは約0.5〜10質量%である。半固形または固形の組成物、例えばゲルまたは粉末における濃度は、約0.1〜5質量%、好ましくは約0.5〜2.5質量%である。本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV's)およびポリペプチドの、治療に使用するのに必要とされる量は、選択される特定のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)またはポリペプチドによるのみならず、投与経路、治療される条件の性質ならびに患者の年齢と状況により変動し、最終的には付き添いの医師または臨床医の判断である。本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV's)およびポリペプチドの投与量も、標的の細胞、腫瘍、組織、移植片または器官に応じて変動する。望ましい用量は、適宜、単独用量または好適な間隔で、例えば一日二回、一日三回、一日四回またはそれ以上のサブドーズ(sub-doses)で投与される分割用量として表されうる。前記のサブドーズ自体は、例えばばらばらの大まかに間隔が空いた多くの投与に、例えば吸入器からの複数回の吸入または複数の点眼の適用によって更に分けられてよい。投与計画は、長期の毎日の治療を含みうる。"長期"とは、少なくとも2週間、好ましくは数週間、複数ヶ月または複数年の期間を意味する。この投与範囲での必要な変更は、本願の教示から示される通常のものであるにすぎない実験を使用して当業者によって決定されうる(Remington’s Pharmaceutical Sciences (Martin, E.W., ed. 4), Mack Publishing Co., Easton, PAを参照のこと)。前記の投与量は、あらゆる合併症のときに個々の医師によって調整されてもよい。
もう一つの態様において、本発明は、本発明の少なくとも1つの免疫関連の疾病および疾患の予防および/または治療のための方法において、それを必要とする被験体に、本発明のアミノ酸配列の、本発明のナノボディ(またはISV)の、本発明のポリペプチドの、および/またはそれらを含む医薬組成物の医薬品有効量を投与することを含む前記方法に関する。本発明の文脈においては、前記の用語"予防および/または治療"は、疾病の予防および/または治療を含むのみならず、一般に、発病の予防、病気の進行の遅延もしくは退行、疾病に関連した1もしくはそれより多くの症状の発症の予防もしくは遅延、疾病のおよび/またはそれに関連する任意の症状の重度および/または期間の低減および/または疾病のおよび/またはそれに関連する任意の症状の重度の更なる増大の予防、疾病により引き起こされる任意の生理学的な障害の予防、低減もしくは退行ならびに一般に治療される患者に有益な任意の薬理学的作用も含む。治療される被験体は、任意の温血動物であってよいが、特に哺乳動物であり、より具体的にはヒトであってよい。当業者に明らかなように、治療される被験体は、特に本願に挙げられる疾病および疾患を患う人またはそのリスクのある人である。本発明は、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに関連した、その生物学的活性もしくは薬理学的活性に関連した、および/またはIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせが関与する生物学的経路もしくはシグナル伝達に関連する少なくとも1つの疾病もしくは疾患の予防および/または治療のための方法において、それを必要とする被験体に、本発明のアミノ酸配列の、本発明のナノボディ(またはISV)の、本発明のポリペプチドの、および/またはそれらを含む医薬組成物の医薬品有効量を投与することを含む前記方法に関する。特に、本発明は、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせの調節により、その生物学的活性もしくは薬理学的活性の調節により、および/またはIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせが関与する生物学的経路もしくはシグナル伝達の調節により治療できる少なくとも1つの疾病もしくは疾患の予防および/または治療のための方法において、それを必要とする被験体に、本発明のアミノ酸配列の、本発明のナノボディ(またはISV)の、本発明のポリペプチドの、および/またはそれらを含む医薬組成物の医薬品有効量を投与することを含む前記方法に関する。特に、前記の医薬品有効量は、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせの、その生物学的なもしくは薬理学的な活性の、および/またはIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせが関与する生物学的経路もしくはシグナル伝達の調節に十分な量、および/または循環における本発明のアミノ酸配列、本発明のナノボディ(またはISV)、本発明のポリペプチドのレベルであって、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせの、その生物学的なもしくは薬理学的な活性の、および/またはIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせが関与する生物学的経路もしくはシグナル伝達の調節に十分なレベルをもたらす量であってよい。本発明は、更に、本発明のアミノ酸配列、本発明のナノボディ(またはISV)または本発明のポリペプチドを患者に投与することにより予防および/または治療することができる少なくとも1つの疾病または疾患の予防および/または治療のための方法において、それを必要とする被験体に、本発明のアミノ酸配列の、本発明のナノボディ(またはISV)の、本発明のポリペプチドの、および/またはそれらを含む医薬組成物の医薬品有効量を投与することを含む前記方法に関する。より具体的には、本発明は、本願に列挙される疾病および疾患からなる群から選択される少なくとも1つの疾病および疾患の予防および/または治療のための方法において、それを必要とする被験体に、本発明のアミノ酸配列の、本発明のナノボディ(またはISV)の、本発明のポリペプチドの、および/またはそれらを含む医薬組成物の医薬品有効量を投与することを含む前記方法に関する。前記本発明の免疫関連の疾病および疾患の例は、本願の開示に基づき、当業者には明らかであり、例えば前記の例には、以下の疾病および疾患:全身性エリテマトーデス、リウマチ様関節炎、変形性関節症、若年性慢性関節炎、脊椎関節症、全身性硬化症、突発性炎症性筋疾患、シェーグレン症候群、全身性血管炎、サルコイドーシス、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性血小板減少症、甲状腺炎、糖尿病、免疫介在性腎疾患、中枢神経系および末梢神経系の脱髄疾患、例えば多発性硬化症、突発性脱髄性多発根神経炎もしくはギラン・バレー症候群、および慢性炎症性脱髄性多発根神経炎、肝胆道系疾患、例えば感染性自己免疫性慢性活動性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、肉芽腫性肝炎、および硬化性胆管炎、炎症性腸疾患、グルテン過敏性腸疾患、およびウィップル病、自己免疫性もしくは免疫介在性の皮膚病、例えば水疱性皮膚病、多形性紅斑および接触皮膚炎、乾癬、アレルギー疾患、例えば喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、食物過敏症および蕁麻疹、肺の免疫学的疾患、例えば好酸球性肺炎、突発性肺線維症および過敏性肺炎、移植関連疾患、例えば移植片拒絶および移植片対宿主病が含まれる。
前記の方法において、本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)および/またはポリペプチドおよび/またはそれらを含む組成物は、使用される特定の医薬製剤または医薬組成物に依存して、任意の好適な様式で投与することができる。このように、本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV's)および/またはポリペプチドおよび/またはそれらを含む組成物は、例えば、ここでも使用される特定の医薬製剤または医薬組成物に依存して、経口で、腹膜腔内で(例えば静脈内、皮下的に、筋内で、または胃腸管を迂回する任意の他の投与経路を介して)、鼻内で、経皮で、局所的に、坐剤により、吸入により投与することができる。臨床医は、予防または治療される疾病または疾患と臨床医によく知られた他の要因に応じて、好適な投与経路と、かかる投与で使用される好適な医薬製剤もしくは医薬組成物を選択することができる。
本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV's)および/またはポリペプチドおよび/またはそれらを含む組成物は、予防もしくは治療されるべき疾病または疾患の予防および/または治療のために適した治療計画に従って投与される。臨床医は、一般に、予防もしくは治療される疾病または疾患、治療される疾病の重度および/またはその症状の重度、使用される本発明の特定のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)またはポリペプチド、特定の投与経路および使用される医薬製剤もしくは医薬組成物、患者の年齢、性別、体重、食餌、一般条件などの要因ならびに臨床医によく知られた類似の要因に応じて、好適な治療計画を決定できる。
一般に、治療計画は、本発明の1もしくはそれより多くのアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV's)および/またはポリペプチドを、またはそれらを含む1もしくはそれより多くの組成物を、1もしくはそれより多くの医薬品有効量または有効用量で投与することを含む。投与される特定の量または用量は、ここでも前記に示した要因に基づき臨床医によって決定されうる。
一般に、本願に挙げられる疾病および疾患の予防および/または治療のために、かつ治療されるべき特定の疾病または疾患、使用されるべき本発明の特定のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)およびポリペプチドの効力、特定の投与経路および使用される特定の医薬製剤もしくは医薬組成物に応じて、本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV's)およびポリペプチドは、1日あたり体重1kgあたり1グラムと0.01マイクログラムの間の量で、好ましくは1日当たり体重1kgあたり0.1グラムと0.1マイクログラムの間の量で、例えば1日あたり体重1kgあたり約1マイクログラム、約10マイクログラム、約100マイクログラムもしくは約1000マイクログラムの量で、連続的に(例えば注入により)、単独日用量として、または一日の間で複数に分けられた用量として投与される。臨床医は、一般に、本願に挙げられる要因に応じて、好適な日用量を決定できる。また、特定の場合には、臨床医が、例えば前記の要因とその専門的判断に基づき、これらの量から外れるように選択することもあることは明らかである。一般に、投与されるべき量に対する幾つかの手引きは、本質的に同じ経路を介して投与される同じターゲットに対する匹敵する慣用の抗体または抗体フラグメントについての通常投与される量から得ることができるが、親和性/親和力、効力、生体内分布、半減期および当業者によく知られた類似の要因における差異を考慮に入れて得ることができる。
通常は、前記方法において、本発明の単独のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)またはポリペプチドが使用される。しかしながら、本発明の2もしくはそれより多くのアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV's)および/またはポリペプチドを組み合わせて使用することは本発明の範囲内である。
本発明のナノボディ(またはISV's)、アミノ酸配列およびポリペプチドは、また、1もしくはそれより多くの更なる医薬品有効化合物または原理と組み合わせて、組み合わされた治療計画として使用してもよく、それは、相乗効果をもたらすこともありまたはもたらさないこともある。ここでも、臨床医は、前記の要因とその専門的判断に基づき、かかる更なる化合物または原理ならびに好適な組み合わされた治療計画を選択することが可能である。特に、本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV's)およびポリペプチドは、本願で示された疾病および疾患の予防および/または治療に使用されるまたは使用できる他の医薬品有効化合物または原理と組み合わせて使用してよく、その結果として、相乗効果が得られることもありまたは得られないこともある。かかる化合物および原理ならびにその投与のための経路、方法および医薬製剤もしくは医薬組成物は、臨床医に明らかである。
2もしくはそれより多くの物質または原理を組み合わされた治療計画の一部として使用するべき場合には、それらは、同じ投与経路を介してまたは異なる投与経路を介して、本質的に同時にもしくは異なるときに(例えば本質的に同時に、連続して、または交互の治療計画に従って)投与することができる。前記物質または原理を同じ投与経路を介して同時に投与すべき場合には、それらは、異なる医薬製剤または医薬組成物として組み合わされた医薬製剤もしくは医薬組成物の一部として、当業者に明らかなように投与することができる。
また、2もしくはそれより多くの有効物質または原理が組み合わされた治療計画の一部として使用されるべき場合には、その物質または原理のそれぞれは、前記化合物もしくは原理がそのままで使用されるときと同じ量でかつそれと同じ治療計画に従って投与してよく、かかる組み合わせ使用は、相乗効果をもたらすこともありまたはもたらさないこともある。しかしながら、2もしくはそれより多くの有効物質または原理の組み合わせ使用が相乗効果をもたらす場合に、投与されるべき物質または原理の1つ、1つより多くまたは全ての量を、依然として所望の治療作用を達成したままで減らすこともできる。これは、例えば、前記の物質または原理の1もしくはそれより多くと関連する、それらを通常量で使用した場合の任意の不所望な副作用を回避し、制限しまたは低減するが、依然として所望の薬理効果または治療効果が得られることが有用であってよい。
本発明により使用される治療計画の効果は、臨床医に明らかなように、関与する疾病もしくは疾患について自体公知の任意の様式で測定および/または調査することができる。臨床医は、また、適宜かつ事例ごとに、所望の治療効果を得るために、不所望な副作用を回避、制限もしくは低減するために、かつ/または一方で所望の治療効果を達成し、他方で不所望な副作用を回避、制限もしくは低減することの間の適切なバランスを達成するために、特定の治療計画を変更しまたは改変することもできる。一般に、前記の治療計画は、所望の治療計画が達成されるまで、かつ/または所望の治療効果が維持される限りの間は行われる。ここでも、これは臨床医によって決定できる。
もう一つの態様においては、本発明は、本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)またはポリペプチドを、本発明の少なくとも1つの免疫関連の疾病および疾患の予防および/または治療のための医薬組成物の製造においておよび/または本願に挙げられる治療方法の1もしくはそれより多くで使用するために用いる使用に関する。
治療される被験体は、任意の温血動物であってよいが、特に哺乳動物であり、より具体的にはヒトであってよい。例えば、本発明のヒトのIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/F(またはそれらの組み合わせ)に対する最初に挙げた殆どのナノボディ(またはISV's)は、マーモセットのIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/F(またはそれらの組み合わせ)と交差反応することが判明した。当業者に明らかなように、治療される被験体は、特に本願に挙げられる疾病および疾患を患う人またはそのリスクのある人である。
本発明は、また、本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)またはポリペプチドを、本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)またはポリペプチドを患者に投与することによって予防および/または治療することができる少なくとも1つの疾病または疾患の予防および/または治療のための医薬組成物の製造において用いる使用に関する。
より具体的には、本発明は、本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV)またはポリペプチドを、本発明の免疫関連の疾病および疾患の予防および/または治療のための医薬組成物の製造において、特に本願に列挙される疾病および疾患の1もしくはそれより多くの予防および治療のための医薬組成物の製造において用いる使用に関する。ここでも、かかる医薬組成物において、前記の本発明の1もしくはそれより多くのアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV's)またはポリペプチドは、また、1もしくはそれより多くの他の有効な原理と、例えば本願に挙げられるものと適宜組み合わせてもよい。最後に、本発明のナノボディ(またはISV's)(本願で定義される)および本発明のポリペプチドの使用がより好ましいが、本願の記載に基づいて、当業者はまた、類似の様式で、他のアミノ酸配列を、特にIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する(単一)ドメイン抗体、ならびにかかる(単一)ドメイン抗体を含むポリペプチドを設計および/または精製することも可能であることは明らかである。例えば、本発明のナノボディ(またはISV's)について上述したCDRの1もしくはそれより多くを、かかる(単一)ドメイン抗体または他のタンパク質骨格またはしかし制限されないがヒトのタンパク質骨格または非免疫グロブリン骨格へと"グラフト"できることもあることは当業者に明らかである。かかるCDRグラフトのために適した骨格および技術は当業者に明らかであり、当該技術分野でよく知られている(例えばWO 08/020079に挙げられることを参照)。例えば、マウスもしくはラットのCDR'sをヒトのフレームワークおよび骨格にグラフトするための自体公知の技術を類似の様式で使用して、本発明のナノボディ(またはISV's)のCDR'sの1もしくはそれより多くと、1もしくはそれより多くのヒトのフレームワーク領域または配列とを含むキメラタンパク質を得ることができる。本発明のナノボディ(またはISV's)が前記の好ましいCDR配列以外の1もしくはそれより多くのCDR配列を含む場合には、これらのCDR配列は、自体公知の任意の様式で、例えばWO 08/020079に記載される技術の1もしくはそれより多くを使用して得ることができることも留意すべきである。本発明のアミノ酸配列、ナノボディ(またはISV's)、ポリペプチド、核酸、遺伝子構築物および宿主および宿主細胞の更なる使用は本願の開示に基づき当業者に明らかである。例えば制限されることなく、本発明のアミノ酸配列は、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせをそれらを含む組成物および調製物から精製するための自体公知の様式で使用できる媒体をもたらすために、好適な担体または固形担持体に結合させることができる。本発明のアミノ酸の誘導体であって、好適な検出可能な標識を有する誘導体は、また、組成物または調製物におけるIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせの存在の測定(定性的または定量的)のためのマーカーとしても使用でき、または細胞または組織の表面上におけるIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせの存在を選択的に検出するための(例えば好適なセルソーティング技術と組み合わせて)マーカーとして使用することもできる。
幾つかの非常に好ましい本発明の態様は以下のものである:
・ ヒトのIL-17A、ヒトのIL-17Fおよび/またはヒトのIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する、および/またはそれらに特異的に結合できるアミノ酸配列。
・ 10-4s-1〜10-6s-1の解離速度(koff速度)を有するそれぞれのアミノ酸配列。
・ ヒトのIL-17A、ヒトのIL-17Fおよび/またはヒトのIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する親和性が1nM未満であるそれぞれのアミノ酸配列。
・ 免疫グロブリンフォールドを有するそれぞれのアミノ酸配列。
・ 免疫グロブリン配列であるそれぞれのアミノ酸配列。
・ 軽鎖可変ドメイン配列(例えばVL配列)または重鎖可変ドメイン配列(例えばVH配列)から本質的になるそれぞれのアミノ酸配列。
・ ナノボディから本質的になるそれぞれのアミノ酸配列。
・ 配列番号623〜693のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有し、その際、アミノ酸同一性の度合いの決定のために、CDR配列を形成するアミノ酸残基は無視され、かつ好ましくは、Kabatナンバリングによる位置11、37、44、45、47、83、84、103、104および108のアミノ酸残基の1もしくはそれより多くは、表B−2に挙げられるホールマーク残基から選択されるポリペプチドから本質的になるそれぞれのアミノ酸配列。
・ ヒトIL-17Aに特異的に結合できるそれぞれのアミノ酸配列。
・ ヒトIL-17AおよびヒトIL-7A/Fに特異的に結合できる前記請求項のいずれかに記載のそれぞれのアミノ酸配列。
・ ヒトIL-17Fに特異的に結合できるそれぞれのアミノ酸配列。
・ ヒトIL-17A、IL-17FおよびIL-17A/Fに特異的に結合できるそれぞれのアミノ酸配列。
・ ヒトのIL-17AおよびIL-17A/F(クラス2)に特異的に向けられるものであり、かつ/またはそれらに特異的に結合できるアミノ酸配列であって、前記のアミノ酸配列が、野生型のIL-17A配列への結合と比較して大きく低減された親和性でL74AもしくはY85AもしくはH54AのIL-17A突然変異体へと結合する前記アミノ酸配列。
・ ヒトのIL-17A、IL-17FおよびIL-17A/F(クラス4)に特異的に向けられるものであり、かつ/またはそれらに特異的に結合できるアミノ酸配列であって、前記のアミノ酸配列が、野生型のIL-17A配列への結合と比較して大きく低減された親和性でL74AもしくはY85AもしくはN88AのIL-17A突然変異体へと結合する前記アミノ酸配列。
・ ヒトのIL-17Fに特異的に向けられるものであり、かつ/またはそれらに特異的に結合できるアミノ酸配列であって、前記のアミノ酸配列が、野生型のIL-17F配列への結合と比較して大きく低減された親和性でR47AもしくはR73AもしくはI86AもしくはN89AのIL-17F突然変異体へと結合する前記アミノ酸配列。
・ ヒトIL-17Aおよび/またはIL-17A/Fへの結合について第二のアミノ酸配列と競合する第一のアミノ酸配列であって、前記の第二のアミノ酸配列が、ヒトのIL-17AおよびIL-17A/F(クラス2)に特異的に結合し、かつ前記の第二のアミノ酸配列が、野生型のIL-17A配列への結合と比較して大きく低減された親和性でL74AもしくはY85AもしくはH54AのIL-17A突然変異体へと結合し、その際、前記の第一のアミノ酸配列がIL-17A、IL-17A/Fおよび/またはIL-17Fではない前記第一のアミノ酸配列。
・ ヒトIL-17A、IL-17A/Fおよび/またはIL-17A/Fへの結合について第二のアミノ酸配列と競合する第一のアミノ酸配列であって、前記の第二のアミノ酸配列が、ヒトのIL-17A、IL-17FおよびIL-17A/F(クラス4)に特異的に結合し、かつ前記の第二のアミノ酸配列が、野生型のIL-17A配列への結合と比較して大きく低減された親和性でL74AもしくはY85AもしくはN88AのIL-17A突然変異体へと結合し、その際、前記の第一のアミノ酸配列がIL-17A、IL-17A/Fおよび/またはIL-17Fではない前記第一のアミノ酸配列。
・ ヒトIL-17Fへの結合について第二のアミノ酸配列と競合する第一のアミノ酸配列であって、前記の第二のアミノ酸配列が、ヒトのIL-17Fに特異的に結合し、かつ前記の第二のアミノ酸配列が、野生型のIL-17F配列への結合と比較して大きく低減された親和性でR47AもしくはR73AもしくはI86AもしくはN89AのIL-17F突然変異体へと結合し、その際、前記の第一のアミノ酸配列がIL-17A、IL-17A/Fおよび/またはIL-17Fではない前記第一のアミノ酸配列。
・ 本発明の少なくとも1つのアミノ酸配列を含むポリペプチド。
・ 本発明のアミノ酸配列および/またはポリペプチドを疾病の治療のために用いる使用。
・ 本発明のアミノ酸配列を、全身性エリテマトーデス、リウマチ様関節炎、変形性関節症、若年性慢性関節炎、脊椎関節症、全身性硬化症、突発性炎症性筋疾患、シェーグレン症候群、全身性血管炎、サルコイドーシス、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性血小板減少症、甲状腺炎、糖尿病、免疫介在性腎疾患、中枢神経系および末梢神経系の脱髄疾患、例えば多発性硬化症、突発性脱髄性多発根神経炎もしくはギラン・バレー症候群、および慢性炎症性脱髄性多発根神経炎、肝胆道系疾患、例えば感染性自己免疫性慢性活動性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、肉芽腫性肝炎、および硬化性胆管炎、炎症性腸疾患、グルテン過敏性腸疾患、およびウィップル病、自己免疫性もしくは免疫介在性の皮膚病、例えば水疱性皮膚病、多形性紅斑および接触皮膚炎、乾癬、アレルギー疾患、例えば喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、食物過敏症および蕁麻疹、肺の免疫学的疾患、例えば好酸球性肺炎、突発性肺線維症および過敏性肺炎、移植関連疾患、例えば移植片拒絶および移植片対宿主病の治療のために用いる使用;または
本発明のポリペプチドおよび/またはアミノ酸配列と製剤学的に認容性の賦形剤とを含む、全身性エリテマトーデス、リウマチ様関節炎、変形性関節症、若年性慢性関節炎、脊椎関節症、全身性硬化症、突発性炎症性筋疾患、シェーグレン症候群、全身性血管炎、サルコイドーシス、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性血小板減少症、甲状腺炎、糖尿病、免疫介在性腎疾患、中枢神経系および末梢神経系の脱髄疾患、例えば多発性硬化症、突発性脱髄性多発根神経炎もしくはギラン・バレー症候群、および慢性炎症性脱髄性多発根神経炎、肝胆道系疾患、例えば感染性自己免疫性慢性活動性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、肉芽腫性肝炎、および硬化性胆管炎、炎症性腸疾患、グルテン過敏性腸疾患、およびウィップル病、自己免疫性もしくは免疫介在性の皮膚病、例えば水疱性皮膚病、多形性紅斑および接触皮膚炎、乾癬、アレルギー疾患、例えば喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、食物過敏症および蕁麻疹、肺の免疫学的疾患、例えば好酸球性肺炎、突発性肺線維症および過敏性肺炎、移植関連疾患、例えば移植片拒絶および移植片対宿主病の治療のための医薬組成物;または
請求項1から13までのいずれか1項に記載のポリペプチドおよび/またはアミノ酸配列の有効量を投与することによりそれを必要とする患者を治療する方法において、前記方法が、全身性エリテマトーデス、リウマチ様関節炎、変形性関節症、若年性慢性関節炎、脊椎関節症、全身性硬化症、突発性炎症性筋疾患、シェーグレン症候群、全身性血管炎、サルコイドーシス、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性血小板減少症、甲状腺炎、糖尿病、免疫介在性腎疾患、中枢神経系および末梢神経系の脱髄疾患、例えば多発性硬化症、突発性脱髄性多発根神経炎もしくはギラン・バレー症候群、および慢性炎症性脱髄性多発根神経炎、肝胆道系疾患、例えば感染性自己免疫性慢性活動性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、肉芽腫性肝炎、および硬化性胆管炎、炎症性腸疾患、グルテン過敏性腸疾患、およびウィップル病、自己免疫性もしくは免疫介在性の皮膚病、例えば水疱性皮膚病、多形性紅斑および接触皮膚炎、乾癬、アレルギー疾患、例えば喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、食物過敏症および蕁麻疹、肺の免疫学的疾患、例えば好酸球性肺炎、突発性肺線維症および過敏性肺炎、移植関連疾患、例えば移植片拒絶および移植片対宿主病の治療のために適している前記方法。
・ 本発明のアミノ酸配列および/またはポリペプチドと製剤学的に認容性の賦形剤とを含む医薬組成物。
本発明の幾つかの好ましいが制限されない態様を以下に列挙する。本発明の他の態様および実施形態は、本願の開示に基づき当業者に明らかである。
態様A−1:IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する、および/またはそれらに特異的に結合できるアミノ酸配列であって、好ましくは前記アミノ酸配列が結合単位として機能するアミノ酸配列。
態様A−2:態様A−1によるアミノ酸配列であって、本質的に単離された形態である前記アミノ酸配列。
態様A−3:被験体に投与するための態様A−1または態様A−2によるアミノ酸配列であって、前記アミノ酸配列は、前記被験体において天然に存在しない前記アミノ酸配列。
態様A−4:IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、10-5〜10-12モル/リットル以下の、好ましくは10-7〜10-12モル/リットル以下の、より好ましくは10-8〜10-12モル/リットルの解離定数(KD)で特異的に結合しうるアミノ酸配列。かかるアミノ酸配列は、特に前記の態様のいずれかに記載のアミノ酸であってよい。
態様A−5:IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、102M-1s-1〜約107M-1s-1、好ましくは103M-1s-1〜107M-1s-1、より好ましくは104M-1s-1〜107M-1s-1、例えば105M-1s-1〜107M-1s-1の結合速度(kon速度)で特異的に結合しうるアミノ酸配列。かかるアミノ酸配列は、特に前記の態様のいずれかに記載のアミノ酸であってよい。
態様A−6:IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、1s-1〜10-6s-1、好ましくは10-2s-1〜10-6s-1、より好ましくは10-3s-1〜10-6s-1、例えば10-4s-1〜10-6s-1の解離速度(koff速度)で特異的に結合しうるアミノ酸配列。かかるアミノ酸配列は、特に前記の態様のいずれかに記載のアミノ酸であってよい。
態様A−7:IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、500nM未満の、好ましくは200nM未満の、より好ましくは10nM未満の、例えば500pM未満の親和性で特異的に結合しうるアミノ酸配列。かかるアミノ酸配列は、特に前記の態様のいずれかに記載のアミノ酸であってよい。
態様A−8:前記態様のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、
i)配列番号623〜693のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有し、その際、アミノ酸同一性の度合いの決定のために、CDR配列を形成するアミノ酸残基は無視され、かつ
ii)好ましくは、Kabatナンバリングによる位置11、37、44、45、47、83、84、103、104および108のアミノ酸残基の1もしくはそれより多くは、表B−2に挙げられるホールマーク残基から選択される
ポリペプチドから本質的になる前記アミノ酸配列。
態様A−9:前記態様のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、
i)配列番号623〜693のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有し、その際、アミノ酸同一性の度合いの決定のために、CDR配列を形成するアミノ酸残基は無視され、かつ
ii)好ましくは、Kabatナンバリングによる位置11、37、44、45、47、83、84、103、104および108のアミノ酸残基の1もしくはそれより多くは、表B−2に挙げられるホールマーク残基から選択される
ナノボディから本質的になる前記アミノ酸配列。
態様A−10:前記態様のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する結合のための少なくとも1つの結合部位に加えて、他の抗原、タンパク質またはターゲットに対する結合のための1もしくはそれより多くの更なる結合部位を含む前記アミノ酸配列。
態様A−11:ヒトのIL-17Aに対する、および/またはそれらに特異的に結合できるアミノ酸配列。
態様A−12:IL-17Aへと、10-5〜10-12モル/リットル以下の、好ましくは10-7〜10-12モル/リットル以下の、より好ましくは10-8〜10-12モル/リットルの解離定数(KD)で特異的に結合しうるアミノ酸配列。かかるアミノ酸配列は、特に前記の態様のいずれかに記載のアミノ酸であってよい。
態様A−13:IL-17Aへと、102M-1s-1〜約107M-1s-1、好ましくは103M-1s-1〜107M-1s-1、より好ましくは104M-1s-1〜107M-1s-1、例えば105M-1s-1〜107M-1s-1の結合速度(kon速度)で特異的に結合しうるアミノ酸配列。かかるアミノ酸配列は、特に前記の態様のいずれかに記載のアミノ酸であってよい。
態様A−14:IL-17Aへと、1s-1〜10-6s-1、好ましくは10-2s-1〜10-6s-1、より好ましくは10-3s-1〜10-6s-1、例えば10-4s-1〜10-6s-1の解離速度(koff速度)で特異的に結合しうるアミノ酸配列。かかるアミノ酸配列は、特に前記の態様のいずれかに記載のアミノ酸であってよい。
態様A−15:IL-17Aへと、500nM未満の、好ましくは200nM未満の、より好ましくは10nM未満の、例えば500pM未満の親和性で特異的に結合しうるアミノ酸配列。かかるアミノ酸配列は、特に前記の態様のいずれかに記載のアミノ酸であってよい。
態様A−16:前記態様のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、
i)配列番号623〜627のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有し、その際、アミノ酸同一性の度合いの決定のために、CDR配列を形成するアミノ酸残基は無視され、かつ
ii)好ましくは、Kabatナンバリングによる位置11、37、44、45、47、83、84、103、104および108のアミノ酸残基の1もしくはそれより多くは、表B−2に挙げられるホールマーク残基から選択される
ポリペプチドから本質的になる前記アミノ酸配列。
態様A−17:前記態様のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、
i)配列番号623〜627のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有し、その際、アミノ酸同一性の度合いの決定のために、CDR配列を形成するアミノ酸残基は無視され、かつ
ii)好ましくは、Kabatナンバリングによる位置11、37、44、45、47、83、84、103、104および108のアミノ酸残基の1もしくはそれより多くは、表B−2に挙げられるホールマーク残基から選択される
ナノボディから本質的になる前記アミノ酸配列。
態様A−18:ヒトのIL-17AおよびIL-17A/Fに対する、および/またはそれらに特異的に結合できるアミノ酸配列。
態様A−19:IL-17AおよびIL-17A/Fへと、10-5〜10-12モル/リットル以下の、好ましくは10-7〜10-12モル/リットル以下の、より好ましくは10-8〜10-12モル/リットルの解離定数(KD)で特異的に結合しうるアミノ酸配列。かかるアミノ酸配列は、特に前記の態様のいずれかに記載のアミノ酸であってよい。
態様A−20:IL-17AおよびIL-17A/Fへと、102M-1s-1〜約107M-1s-1、好ましくは103M-1s-1〜107M-1s-1、より好ましくは104M-1s-1〜107M-1s-1、例えば105M-1s-1〜107M-1s-1の結合速度(kon速度)で特異的に結合しうるアミノ酸配列。かかるアミノ酸配列は、特に前記の態様のいずれかに記載のアミノ酸であってよい。
態様A−21:IL-17AおよびIL-17A/Fへと、1s-1〜10-6s-1、好ましくは10-2s-1〜10-6s-1、より好ましくは10-3s-1〜10-6s-1、例えば10-4s-1〜10-6s-1の解離速度(koff速度)で特異的に結合しうるアミノ酸配列。かかるアミノ酸配列は、特に前記の態様のいずれかに記載のアミノ酸であってよい。
態様A−22:IL-17AおよびIL-17A/Fへと、500nM未満の、好ましくは200nM未満の、より好ましくは10nM未満の、例えば500pM未満の親和性で特異的に結合しうるアミノ酸配列。かかるアミノ酸配列は、特に前記の態様のいずれかに記載のアミノ酸であってよい。
態様A−23:前記態様のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、
i)配列番号628〜639のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有し、その際、アミノ酸同一性の度合いの決定のために、CDR配列を形成するアミノ酸残基は無視され、かつ
ii)好ましくは、Kabatナンバリングによる位置11、37、44、45、47、83、84、103、104および108のアミノ酸残基の1もしくはそれより多くは、表B−2に挙げられるホールマーク残基から選択される
ポリペプチドから本質的になる前記アミノ酸配列。
態様A−24:前記態様のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、
i)配列番号628〜339のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有し、その際、アミノ酸同一性の度合いの決定のために、CDR配列を形成するアミノ酸残基は無視され、かつ
ii)好ましくは、Kabatナンバリングによる位置11、37、44、45、47、83、84、103、104および108のアミノ酸残基の1もしくはそれより多くは、表B−2に挙げられるホールマーク残基から選択される
ナノボディから本質的になる前記アミノ酸配列。
態様A−25:前記態様のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、IL-17AおよびIL-17A/Fに対する結合のための少なくとも1つの結合部位に加えて、他の抗原、タンパク質またはターゲットに対する結合のための1もしくはそれより多くの更なる結合部位を含む前記アミノ酸配列。
態様A−26:ヒトのIL-17Fに対する、および/またはそれらに特異的に結合できるアミノ酸配列。
態様A−27:IL-17Fへと、10-5〜10-12モル/リットル以下の、好ましくは10-7〜10-12モル/リットル以下の、より好ましくは10-8〜10-12モル/リットルの解離定数(KD)で特異的に結合しうるアミノ酸配列。かかるアミノ酸配列は、特に前記の態様のいずれかに記載のアミノ酸であってよい。
態様A−28:IL-17Fへと、102M-1s-1〜約107M-1s-1、好ましくは103M-1s-1〜107M-1s-1、より好ましくは104M-1s-1〜107M-1s-1、例えば105M-1s-1〜107M-1s-1の結合速度(kon速度)で特異的に結合しうるアミノ酸配列。かかるアミノ酸配列は、特に前記の態様のいずれかに記載のアミノ酸であってよい。
態様A−29:IL-17Fへと、1s-1〜10-6s-1、好ましくは10-2s-1〜10-6s-1、より好ましくは10-3s-1〜10-6s-1、例えば10-4s-1〜10-6s-1の解離速度(koff速度)で特異的に結合しうるアミノ酸配列。かかるアミノ酸配列は、特に前記の態様のいずれかに記載のアミノ酸であってよい。
態様A−30:IL-17Fへと、500nM未満の、好ましくは200nM未満の、より好ましくは10nM未満の、例えば500pM未満の親和性で特異的に結合しうるアミノ酸配列。かかるアミノ酸配列は、特に前記の態様のいずれかに記載のアミノ酸であってよい。
態様A−31:前記態様のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、
i)配列番号640〜649のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有し、その際、アミノ酸同一性の度合いの決定のために、CDR配列を形成するアミノ酸残基は無視され、かつ
ii)好ましくは、Kabatナンバリングによる位置11、37、44、45、47、83、84、103、104および108のアミノ酸残基の1もしくはそれより多くは、表B−2に挙げられるホールマーク残基から選択される
ポリペプチドから本質的になる前記アミノ酸配列。
態様A−32:前記態様のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、
i)配列番号640〜649のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有し、その際、アミノ酸同一性の度合いの決定のために、CDR配列を形成するアミノ酸残基は無視され、かつ
ii)好ましくは、Kabatナンバリングによる位置11、37、44、45、47、83、84、103、104および108のアミノ酸残基の1もしくはそれより多くは、表B−2に挙げられるホールマーク残基から選択される
ナノボディから本質的になる前記アミノ酸配列。
態様A−33:前記態様のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、IL-17Fに対する結合のための少なくとも1つの結合部位に加えて、他の抗原、タンパク質またはターゲットに対する結合のための1もしくはそれより多くの更なる結合部位を含む前記アミノ酸配列。
態様A−34:ヒトのIL-17A、IL-17FおよびIL-17A/Fに対する、および/またはそれらに特異的に結合できるアミノ酸配列。
態様A−35:IL-17A、IL-17FおよびIL-17A/Fへと、10-5〜10-12モル/リットル以下の、好ましくは10-7〜10-12モル/リットル以下の、より好ましくは10-8〜10-12モル/リットルの解離定数(KD)で特異的に結合しうるアミノ酸配列。かかるアミノ酸配列は、特に前記の態様のいずれかに記載のアミノ酸であってよい。
態様A−36:IL-17A、IL-17FおよびIL-17A/Fへと、102M-1s-1〜約107M-1s-1、好ましくは103M-1s-1〜107M-1s-1、より好ましくは104M-1s-1〜107M-1s-1、例えば105M-1s-1〜107M-1s-1の結合速度(kon速度)で特異的に結合しうるアミノ酸配列。かかるアミノ酸配列は、特に前記の態様のいずれかに記載のアミノ酸であってよい。
態様A−37:IL-17A、IL-17FおよびIL-17A/Fへと、1s-1〜10-6s-1、好ましくは10-2s-1〜10-6s-1、より好ましくは10-3s-1〜10-6s-1、例えば10-4s-1〜10-6s-1の解離速度(koff速度)で特異的に結合しうるアミノ酸配列。かかるアミノ酸配列は、特に前記の態様のいずれかに記載のアミノ酸であってよい。
態様A−38:IL-17A、IL-17FおよびIL-17A/Fへと、500nM未満の、好ましくは200nM未満の、より好ましくは10nM未満の、例えば500pM未満の親和性で特異的に結合しうるアミノ酸配列。かかるアミノ酸配列は、特に前記の態様のいずれかに記載のアミノ酸であってよい。
態様A−39:前記態様のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、天然に存在するアミノ酸配列(任意の好適な種由来の、特に哺乳動物、例えばヒトまたはマーモセット由来の)または合成もしくは半合成のアミノ酸配列である前記アミノ酸配列。
態様A−40:前記態様のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、免疫グロブリンフォールドを含むか、または好適な条件下で免疫グロブリンフォールドを形成することができる前記アミノ酸配列。
態様A−41:前記態様のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、本質的に4つのフレームワーク領域(FR1〜FR4それぞれ)と3つの相補性決定領域(CDR1〜CDR3それぞれ)とからなる前記アミノ酸配列。
態様A−42:前記態様のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、免疫グロブリン配列である前記アミノ酸配列。
態様A−43:前記態様のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、天然に存在する免疫グロブリン配列(任意の好適な種由来の)または合成もしくは半合成の免疫グロブリン配列である前記アミノ酸配列。
態様A−44:前記態様のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、ヒト化された免疫グロブリン配列、ラクダ化された免疫グロブリン配列または親和性成熟などの技術によって得られた免疫グロブリン配列である前記アミノ酸配列。
態様A−45:前記態様のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、軽鎖可変ドメイン配列(例えばVL配列)または重鎖可変ドメイン配列(例えばVH配列)から本質的になる前記アミノ酸配列。
態様A−46:前記態様のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、慣用の4鎖抗体から誘導される重鎖可変ドメイン配列から本質的になるか、または重鎖抗体から誘導される重鎖可変ドメイン配列から本質的になる前記アミノ酸配列。
態様A−47:前記態様のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、本質的に、ドメイン抗体(またはドメイン抗体として使用するのに適したアミノ酸配列)からなり、単一ドメイン抗体(または単一ドメイン抗体として使用するのに適したアミノ酸配列)からなり、"dAb"(またはdAbとして使用するのに適したアミノ酸配列)からなり、またはナノボディ(制限されないがVHH配列を含む)からなる前記アミノ酸配列。
態様A−48:前記態様のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、ナノボディから本質的になる前記アミノ酸配列。
態様A−49:前記態様のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、
i)配列番号1〜22のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有し、その際、アミノ酸同一性の度合いの決定のために、CDR配列を形成するアミノ酸残基は無視され、かつ
ii)好ましくは、Kabatナンバリングによる位置11、37、44、45、47、83、84、103、104および108のアミノ酸残基の1もしくはそれより多くは、表B−2に挙げられるホールマーク残基から選択される
ナノボディから本質的になる前記アミノ酸配列。
態様A−50:前記態様のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、
i)配列番号650〜693のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有し、その際、アミノ酸同一性の度合いの決定のために、CDR配列を形成するアミノ酸残基は無視され、かつ
ii)好ましくは、Kabatナンバリングによる位置11、37、44、45、47、83、84、103、104および108のアミノ酸残基の1もしくはそれより多くは、表B−2に挙げられるホールマーク残基から選択される
ポリペプチドから本質的になる前記アミノ酸配列。
態様A−51:前記態様のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、
i)配列番号650〜693のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有し、その際、アミノ酸同一性の度合いの決定のために、CDR配列を形成するアミノ酸残基は無視され、かつ
ii)好ましくは、Kabatナンバリングによる位置11、37、44、45、47、83、84、103、104および108のアミノ酸残基の1もしくはそれより多くは、表B−2に挙げられるホールマーク残基から選択される
ナノボディから本質的になる前記アミノ酸配列。
態様A−52:前記態様のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、ヒト化されたナノボディから本質的になる前記アミノ酸配列。
態様A−53:前記態様のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、IL-17A、IL-17FおよびIL-17A/Fに対する結合のための少なくとも1つの結合部位に加えて、他の抗原、タンパク質またはターゲットに対する結合のための1もしくはそれより多くの更なる結合部位を含む前記アミノ酸配列。
態様A−54:前記態様A−1〜A−53のそれぞれおよびいずれかに記載のアミノ酸配列であって、前記アミノ酸配列が、ISV(本願に定義される)および結合単位としての機能である前記アミノ酸配列。
CDRを基礎とする態様
態様B−1:IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する、および/またはそれらに特異的に結合でき(例えば結合単位)、かつ以下の
a)配列番号197〜267のアミノ酸配列;
b)配列番号197〜267のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
c)配列番号197〜267のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
d)配列番号339〜409のアミノ酸配列;
e)配列番号339〜409のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
f)配列番号339〜409のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
g)配列番号481〜551のアミノ酸配列;
h)配列番号481〜551のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
i)配列番号481〜551のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
またはそれらの任意の好適な組み合わせ
からなる群から選択されるアミノ酸残基の1もしくはそれより多くの区間を含む前記アミノ酸配列。
かかるアミノ酸配列は、特に前記態様A−1〜A−54のいずれかに記載のアミノ酸であってよい。
態様B−2:態様B−1に記載のアミノ酸配列であって、前記のアミノ酸残基の区間の少なくとも1つは、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する結合のための抗原結合部位の部分を形成する前記アミノ酸配列。
態様B−3:IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する、および/またはそれらに特異的に結合でき、かつ以下の
a)配列番号197〜267のアミノ酸配列;
b)配列番号197〜267のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
c)配列番号197〜267のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
d)配列番号339〜409のアミノ酸配列;
e)配列番号339〜409のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
f)配列番号339〜409のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
g)配列番号481〜551のアミノ酸配列;
h)配列番号481〜551のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
i)配列番号481〜551のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
からなる群から選択されるアミノ酸残基の2もしくはそれより多くの区間を含み、
こうして、(i)第一のアミノ酸残基の区間がa)、b)もしくはc)によるアミノ酸配列の1つに相当する場合に、第二のアミノ酸残基の区間は、d)、e)、f)、g)、h)もしくはi)によるアミノ酸配列の1つに相当する;(ii)第一のアミノ酸残基の区間がd)、e)もしくはf)によるアミノ酸配列の1つに相当する場合に、第二のアミノ酸残基の区間は、a)、b)、c)、g)、h)もしくはi)によるアミノ酸配列の1つに相当する;または(iii)第一のアミノ酸残基の区間がg)、h)もしくはi)によるアミノ酸配列の1つに相当する場合に、第二のアミノ酸残基の区間は、a)、b)、c)、d)、e)もしくはf)によるアミノ酸配列の1つに相当する前記アミノ酸配列。
かかるアミノ酸配列は、特に前記態様A−1〜A−54、B−1もしくはB−2のいずれかに記載のアミノ酸であってよい。
態様B−4:態様B−3に記載のアミノ酸配列であって、前記のアミノ酸残基の少なくとも2つの区間は、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する結合のための抗原結合部位の部分を形成する前記アミノ酸配列。
態様B−5:IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する、および/またはそれらに特異的に結合でき、かつアミノ酸残基の3もしくはそれより多くの区間を含み、前記アミノ酸残基の第一の区間は、以下の
a)配列番号197〜267のアミノ酸配列;
b)配列番号197〜267のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
c)配列番号197〜267のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
からなる群から選択され、
第二のアミノ酸残基の区間は、以下の
d)配列番号339〜409のアミノ酸配列;
e)配列番号339〜409のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
f)配列番号339〜409のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
からなる群から選択され、
ならびに第三のアミノ酸残基の区間は、以下の
g)配列番号481〜551のアミノ酸配列;
h)配列番号481〜551のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
i)配列番号481〜551のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
からなる群から選択される前記アミノ酸配列。
かかるアミノ酸配列は、特に前記態様A−1〜A−54、および/またはB−1〜B−4のいずれかに記載のアミノ酸であってよい。
態様B−6:態様B−5に記載のアミノ酸配列であって、前記のアミノ酸残基の少なくとも3つの区間は、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する結合のための抗原結合部位の部分を形成する前記アミノ酸配列。
態様B−7:IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する、および/またはそれらに特異的に結合できるアミノ酸配列であって、前記アミノ酸配列のCDR配列が、配列番号623〜693のアミノ酸配列の少なくとも1つのCDR配列と、少なくとも70%のアミノ酸同一性を、好ましくは少なくとも80%のアミノ酸同一性を、より好ましくは少なくとも90%のアミノ酸同一性を、例えば95%以上のアミノ酸同一性を、または更に本質的に100%のアミノ酸同一性を有する前記アミノ酸配列。かかるアミノ酸配列は、特に前記態様A−1〜A−54、および/またはB−1〜B−6のいずれかに記載のアミノ酸であってよい。
態様B−8:前記態様B−1〜B−7のそれぞれおよびいずれかに記載のアミノ酸配列であって、前記アミノ酸配列が、ISV(本願に定義される)である前記アミノ酸配列。
態様C−1:IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する、かつ配列番号623〜693のアミノ酸配列の少なくとも1つの、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する結合(例えば結合単位)をクロスブロックするアミノ酸配列。かかるアミノ酸配列は、特に前記態様A−1〜A−54、および/または態様B−1〜B−8によるアミノ酸であってよい。また、好ましくは、かかるアミノ酸配列は、IL-17A、ヒトのIL-17Fおよび/またはヒトのIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに特異的に結合できる。
態様C−2:IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する、かつIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへの結合から、配列番号623〜693のアミノ酸配列の少なくとも1つによりクロスブロックされるアミノ酸配列。かかるアミノ酸配列は、特に前記態様A−1〜A−54、および/または態様B−1〜B−8によるアミノ酸であってよい。また、好ましくは、かかるアミノ酸配列は、IL-17A、ヒトのIL-17Fおよび/またはヒトのIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに特異的に結合できる。
態様C−3:態様C−1またはC−2のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、前記アミノ酸配列がクロスブロックする能力またはクロスブロックされる能力は、Biacoreアッセイで検出される前記アミノ酸配列。
態様C−4:態様C−1〜C−3のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、前記アミノ酸配列がクロスブロックする能力またはクロスブロックされる能力は、ELISAアッセイで検出される前記アミノ酸配列。
態様C−5:前記態様C−1〜C−4のそれぞれおよびいずれかに記載のアミノ酸配列であって、前記アミノ酸配列が、ISV(本願に定義される)および好ましくは結合単位としての機能である前記アミノ酸配列。
態様D−1:態様B−1〜B−8またはC−1〜C−5のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、本質的に単離された形態である前記アミノ酸配列。
態様D−2:被験体に投与するための態様B−1〜B−8、C1〜C−5および/またはD1のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、前記アミノ酸配列は、前記被験体において天然に存在しない前記アミノ酸配列。
態様D−3:態様B−1〜B−8、C−1〜C−5および/またはD−1〜D−2のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、10-5〜10-12モル/リットル以下の、好ましくは10-7〜10-12モル/リットル以下の、より好ましくは10-8〜10-12モル/リットルの解離定数(KD)で特異的に結合しうる前記アミノ酸配列。
態様D−4:態様B−1〜B−8、C−1〜C−5および/またはD−1〜D−3のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、102M-1s-1〜約107M-1s-1、好ましくは103M-1s-1〜107M-1s-1、より好ましくは104M-1s-1〜107M-1s-1、例えば105M-1s-1〜107M-1s-1の結合速度(kon速度)で特異的に結合しうる前記アミノ酸配列。
態様D−5:態様B−1〜B−8、C−1〜C−5および/またはD−1〜D−4のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、1s-1〜10-6s-1、好ましくは10-2s-1〜10-6s-1、より好ましくは10-3s-1〜10-6s-1、例えば10-4s-1〜10-6s-1の解離速度(koff速度)で特異的に結合しうる前記アミノ酸配列。
態様D−6:態様B−1〜B−8、C−1〜C−5および/またはD−1〜D−5のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、500nM未満の、好ましくは200nM未満の、より好ましくは10nM未満の、例えば500pM未満の親和性で特異的に結合しうる前記アミノ酸配列。
態様D−7:前記態様D−1〜D−6のそれぞれおよびいずれかに記載のアミノ酸配列であって、前記アミノ酸配列が、ISV(本願に定義される)および好ましくは結合単位としての機能である前記アミノ酸配列。
態様D−1〜D−7によるアミノ酸配列は、特に前記態様A−1〜A−54のいずれかに記載のアミノ酸であってよい。
態様E−1:態様B−1〜B−8、C−1〜C−5および/またはD−1〜D−7のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、天然に存在するアミノ酸配列(任意の好適な種由来の)または合成もしくは半合成のアミノ酸配列である前記アミノ酸配列。
態様E−2:態様B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7および/またはE−1のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、免疫グロブリンフォールドを含むか、または好適な条件下で免疫グロブリンフォールドを形成することができる前記アミノ酸配列。
態様E−3:態様B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7および/またはE−1もしくはE−2のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、免疫グロブリン配列である前記アミノ酸配列。
態様E−4:態様B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7および/またはE−1〜E−3のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、天然に存在する免疫グロブリン配列(任意の好適な種由来の)または合成もしくは半合成の免疫グロブリン配列である前記アミノ酸配列。
態様E−5:態様B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7および/またはE−1〜E−4のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、ヒト化された免疫グロブリン配列、ラクダ化された免疫グロブリン配列または親和性成熟などの技術によって得られた免疫グロブリン配列である前記アミノ酸配列。
態様E−6:態様B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7および/またはE−1〜E−5のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、軽鎖可変ドメイン配列(例えばVL配列)または重鎖可変ドメイン配列(例えばVH配列)から本質的になる前記アミノ酸配列。
態様E−7:態様B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7および/またはE−1〜E−6のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、慣用の4鎖抗体から誘導される重鎖可変ドメイン配列から本質的になるか、または重鎖抗体から誘導される重鎖可変ドメイン配列から本質的になる前記アミノ酸配列。
態様E−8:態様B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7および/またはE−1〜E−7のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、本質的に、ドメイン抗体(またはドメイン抗体として使用するのに適したアミノ酸配列)からなり、単一ドメイン抗体(または単一ドメイン抗体として使用するのに適したアミノ酸配列)からなり、"dAb"(またはdAbとして使用するのに適したアミノ酸配列)からなり、またはナノボディ(制限されないがVHH配列を含む)からなる前記アミノ酸配列。
態様E−9:態様B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7および/またはE−1〜E−8のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、ナノボディから本質的になる前記アミノ酸配列。
態様E−10:態様B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7および/またはE−1〜E−9のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、
i)配列番号1〜22のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有し、その際、アミノ酸同一性の度合いの決定のために、CDR配列を形成するアミノ酸残基は無視され、かつ
ii)好ましくは、Kabatナンバリングによる位置11、37、44、45、47、83、84、103、104および108のアミノ酸残基の1もしくはそれより多くは、表B−2に挙げられるホールマーク残基から選択される
ナノボディから本質的になる前記アミノ酸配列。
態様E−11:態様B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7および/またはE−1〜E−10のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、
i)配列番号623〜693のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有し、その際、アミノ酸同一性の度合いの決定のために、CDR配列を形成するアミノ酸残基は無視され、かつ
ii)好ましくは、Kabatナンバリングによる位置11、37、44、45、47、83、84、103、104および108のアミノ酸残基の1もしくはそれより多くは、表B−2に挙げられるホールマーク残基から選択される
ナノボディから本質的になる前記アミノ酸配列。
態様E−12:態様B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7および/またはE−1〜E−11のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、ヒト化されたナノボディから本質的になる前記アミノ酸配列。
態様E−13:態様B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7および/またはE−1〜E−11のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、CDR配列によって形成される結合のための少なくとも1つの結合部位に加えて、他の抗原、タンパク質またはターゲットに対する結合のための1もしくはそれより多くの更なる結合部位を含む前記アミノ酸配列。
態様E−14:前記態様E−1〜E−13のそれぞれおよびいずれかに記載のアミノ酸配列であって、前記アミノ酸配列が、ISV(本願に定義される)および好ましくは結合単位としての機能である前記アミノ酸配列。
態様E−1〜E−14によるアミノ酸配列は、特に前記態様A−1〜A−54のいずれかに記載のアミノ酸であってよい。
フレームワークとCDRの態様
態様F−1:本質的に4つのフレームワーク領域(FR1〜FR4それぞれ)と3つの相補性決定領域(CDR1〜CDR3それぞれ)とからなる前記アミノ酸配列であって、
− CDR1が、以下の
a)配列番号197〜267のアミノ酸配列;
b)配列番号197〜267のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
c)配列番号197〜267のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
からなる群から選択され、
および/または
− CDR2が、以下の
d)配列番号339〜409のアミノ酸配列;
e)配列番号339〜409のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
f)配列番号339〜409のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
からなる群から選択され、
および/または
− CDR3が、以下の
g)配列番号481〜551のアミノ酸配列;
h)配列番号481〜551のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
i)配列番号481〜551のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
からなる群から選択される前記アミノ酸配列。
かかるアミノ酸配列は、好ましくは、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するものであり、かつ/またはIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと特異的に結合できる(例えば結合単位として)アミノ酸配列である。また、かかるアミノ酸配列は、好ましくは、態様A−1〜A−54、C−1〜C−5、D−1〜D−7および/またはE−1〜E−14のいずれかに記載のアミノ酸配列である。
態様F−2:本質的に4つのフレームワーク領域(FR1〜FR4それぞれ)と3つの相補性決定領域(CDR1〜CDR3それぞれ)とからなる前記アミノ酸配列であって、
− CDR1が、以下の
a)配列番号197〜267のアミノ酸配列;
b)配列番号197〜267のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
c)配列番号197〜267のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
からなる群から選択され、
および
− CDR2が、以下の
d)配列番号339〜409のアミノ酸配列;
e)配列番号339〜409のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
f)配列番号339〜409のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
からなる群から選択され、
および
− CDR3が、以下の
g)配列番号481〜551のアミノ酸配列;
h)配列番号481〜551のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
i)配列番号481〜551のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
からなる群から選択される前記アミノ酸配列。
かかるアミノ酸配列は、好ましくは、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するものであり、かつ/またはIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと特異的に結合できる(例えば結合単位として)アミノ酸配列である。また、かかるアミノ酸配列は、好ましくは、態様A−1〜A−54、C−1〜C−5、D−1〜D−7および/またはE−1〜E−14のいずれかに記載のアミノ酸配列である。
態様F−3:態様F−1およびF−2のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、前記アミノ酸配列のCDR配列が、配列番号623〜693のアミノ酸配列の少なくとも1つのCDR配列と、少なくとも70%のアミノ酸同一性を、好ましくは少なくとも80%のアミノ酸同一性を、より好ましくは少なくとも90%のアミノ酸同一性を、例えば95%以上のアミノ酸同一性を、または更に本質的に100%のアミノ酸同一性を有する前記アミノ酸配列。
かかるアミノ酸配列は、好ましくは、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するものであり、かつ/またはIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと特異的に結合できるアミノ酸配列である。また、かかるアミノ酸配列は、好ましくは、態様A−1〜A−54、C−1〜C−5、D−1〜D−7および/またはE−1〜E−14のいずれかに記載のアミノ酸配列である。
態様F−4:態様F−1〜F−3のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する、かつ配列番号623〜693のアミノ酸配列の態様のいずれかに記載のアミノ酸配列の少なくとも1つの結合をクロスブロックする前記アミノ酸配列。
態様F−5:態様F−1〜F−3のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する、かつIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへの結合から、配列番号623〜693のアミノ酸配列の少なくとも1つによりクロスブロックされる前記アミノ酸配列。
態様F−6:態様F−4またはF−5のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、前記アミノ酸配列がクロスブロックする能力またはクロスブロックされる能力は、Biacoreアッセイで検出される前記アミノ酸配列。
態様F−7:態様F−4またはF−5のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、前記アミノ酸配列がクロスブロックする能力またはクロスブロックされる能力は、ELISAアッセイで検出される前記アミノ酸配列。
態様F−8:態様F−1〜F−7のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、本質的に単離された形態である前記アミノ酸配列。
態様F−9:態様F−1〜F−8のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、被験体に投与するための態様A−1または態様A−2によるアミノ酸配列であって、前記アミノ酸配列は、前記被験体において天然に存在しない前記アミノ酸配列。
態様F−10:態様F−1〜F−9のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、10-5〜10-12モル/リットル以下の、好ましくは10-7〜10-12モル/リットル以下の、より好ましくは10-8〜10-12モル/リットルの解離定数(KD)で特異的に結合しうる前記アミノ酸配列。
態様F−11:態様F−1〜F−10のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、102M-1s-1〜約107M-1s-1、好ましくは103M-1s-1〜107M-1s-1、より好ましくは104M-1s-1〜107M-1s-1、例えば105M-1s-1〜107M-1s-1の結合速度(kon速度)で特異的に結合しうる前記アミノ酸配列。
態様F−12:態様F−1〜F−11のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、1s-1〜10-6s-1、好ましくは10-2s-1〜10-6s-1、より好ましくは10-3s-1〜10-6s-1、例えば10-4s-1〜10-6s-1の解離速度(koff速度)で特異的に結合しうる前記アミノ酸配列。
態様F−13:態様F−1〜F−12のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、500nM未満の、好ましくは200nM未満の、より好ましくは10nM未満の、例えば500pM未満の親和性で特異的に結合しうる前記アミノ酸配列。
態様F−14:態様F−1〜F−13のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、天然に存在するアミノ酸配列(任意の好適な種由来の)または合成もしくは半合成のアミノ酸配列である前記アミノ酸配列。
態様F−15:態様F−1〜F−14のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、免疫グロブリンフォールドを含むか、または好適な条件下で免疫グロブリンフォールドを形成することができる前記アミノ酸配列。
態様F−16:態様F−1〜F−15のいずれかによるアミノ酸配列であって、免疫グロブリン配列であり、かつ特にISVである前記アミノ酸配列。
態様F−17:態様F−1〜F−16のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、天然に存在する免疫グロブリン配列(任意の好適な種由来の)または合成もしくは半合成の免疫グロブリン配列である前記アミノ酸配列。
態様F−18:態様F−1〜F−17のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、ヒト化された免疫グロブリン配列、ラクダ化された免疫グロブリン配列または親和性成熟などの技術によって得られた免疫グロブリン配列である前記アミノ酸配列。
態様F−19:態様F−1〜F−18のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、軽鎖可変ドメイン配列(例えばVL配列)または重鎖可変ドメイン配列(例えばVH配列)から本質的になる前記アミノ酸配列。
態様F−20:態様F−1〜F−19のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、慣用の4鎖抗体から誘導される重鎖可変ドメイン配列から本質的になるか、または重鎖抗体から誘導される重鎖可変ドメイン配列から本質的になる前記アミノ酸配列。
態様F−21:態様F−1〜F−20のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、本質的に、ドメイン抗体(またはドメイン抗体として使用するのに適したアミノ酸配列)からなり、単一ドメイン抗体(または単一ドメイン抗体として使用するのに適したアミノ酸配列)からなり、"dAb"(またはdAbとして使用するのに適したアミノ酸配列)からなり、またはナノボディ(制限されないがVHH配列を含む)からなる前記アミノ酸配列。
態様F−22:態様F−1〜F−21のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、ナノボディから本質的になる前記アミノ酸配列。
態様F−23:態様F−1〜F−22のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、
i)配列番号1〜22のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有し、その際、アミノ酸同一性の度合いの決定のために、CDR配列を形成するアミノ酸残基は無視され、かつ
ii)好ましくは、Kabatナンバリングによる位置11、37、44、45、47、83、84、103、104および108のアミノ酸残基の1もしくはそれより多くは、表B−2に挙げられるホールマーク残基から選択される
ナノボディから本質的になる前記アミノ酸配列。
態様F−24:態様F−1〜F−23のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、
i)配列番号623〜693のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有し、その際、アミノ酸同一性の度合いの決定のために、CDR配列を形成するアミノ酸残基は無視され、かつ
ii)好ましくは、Kabatナンバリングによる位置11、37、44、45、47、83、84、103、104および108のアミノ酸残基の1もしくはそれより多くは、表B−2に挙げられるホールマーク残基から選択される
ナノボディから本質的になる前記アミノ酸配列。
態様F−25:態様F−1〜F−24のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、ヒト化されたナノボディから本質的になる前記アミノ酸配列。
態様G−1:前記態様のいずれかに記載のアミノ酸配列であって、CDR配列によって形成される結合のための少なくとも1つの結合部位に加えて、他の抗原、タンパク質またはターゲットに対する結合のための1もしくはそれより多くの更なる結合部位(例えば結合単位として)を含む前記アミノ酸配列。
態様H−1:IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する、および/またはそれらに特異的に結合できる(例えば結合単位として)ナノボディ。
態様H−2:態様H−1によるナノボディであって、本質的に単離された形態である前記ナノボディ。
態様H−3:態様H−1〜H−2のいずれかに記載のナノボディであって、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、10-5〜10-12モル/リットル以下の、好ましくは10-7〜10-12モル/リットル以下の、より好ましくは10-8〜10-12モル/リットルの解離定数(KD)で特異的に結合しうる前記ナノボディ。
態様H−4:態様H−1〜H−3のいずれかに記載のナノボディであって、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、102M-1s-1〜約107M-1s-1、好ましくは103M-1s-1〜107M-1s-1、より好ましくは104M-1s-1〜107M-1s-1、例えば105M-1s-1〜107M-1s-1の結合速度(kon速度)で特異的に結合しうる前記ナノボディ。
態様H−5:態様H−1〜H−4のいずれかに記載のナノボディであって、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、1s-1〜10-6s-1、好ましくは10-2s-1〜10-6s-1、より好ましくは10-3s-1〜10-6s-1、例えば10-4s-1〜10-6s-1の解離速度(koff速度)で特異的に結合しうる前記ナノボディ。
態様H−6:態様H−1〜H−5のいずれかに記載のナノボディであって、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、500nM未満の、好ましくは200nM未満の、より好ましくは10nM未満の、例えば500pM未満の親和性で特異的に結合しうる前記ナノボディ。
態様H−7:態様H−1〜H−6のいずれかに記載のナノボディであって、天然に存在するナノボディ(任意の好適な種由来の)または合成もしくは半合成のナノボディである前記ナノボディ。
態様H−8:態様H−1〜H−7のいずれかに記載のナノボディであって、VHH配列、部分的にヒト化されたVHH配列、完全にヒト化されたVHH配列、ラクダ化された重鎖可変ドメインまたは親和性成熟などの技術によって得られたナノボディである前記ナノボディ。
態様H−9:態様H−1〜H−8のいずれかに記載のナノボディであって、
i)配列番号1〜22のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有し、その際、アミノ酸同一性の度合いの決定のために、CDR配列を形成するアミノ酸残基は無視され、かつ
ii)好ましくは、Kabatナンバリングによる位置11、37、44、45、47、83、84、103、104および108のアミノ酸残基の1もしくはそれより多くは、表B−2に挙げられるホールマーク残基から選択される
前記ナノボディ。
態様H−10:態様H−1〜H−9のいずれかに記載のナノボディであって、
i)配列番号623〜693のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有し、その際、アミノ酸同一性の度合いの決定のために、CDR配列を形成するアミノ酸残基は無視され、かつ
ii)好ましくは、Kabatナンバリングによる位置11、37、44、45、47、83、84、103、104および108のアミノ酸残基の1もしくはそれより多くは、表B−2に挙げられるホールマーク残基から選択される
前記ナノボディ。
態様H−11:態様H−1〜H−10のいずれかに記載のナノボディであって、
− CDR1が、以下の
a)配列番号197〜267のアミノ酸配列;
b)配列番号197〜267のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
c)配列番号197〜267のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
からなる群から選択され、
および/または
− CDR2が、以下の
d)配列番号339〜409のアミノ酸配列;
e)配列番号339〜409のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
f)配列番号339〜409のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
からなる群から選択され、
および/または
− CDR3が、以下の
g)配列番号481〜551のアミノ酸配列;
h)配列番号481〜551のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
i)配列番号481〜551のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
からなる群から選択される前記ナノボディ。
態様H−12:態様H−1〜H−11のいずれかに記載のナノボディであって、
− CDR1が、以下の
a)配列番号197〜267のアミノ酸配列;
b)配列番号197〜267のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
c)配列番号197〜267のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
からなる群から選択され、
および
− CDR2が、以下の
d)配列番号339〜409のアミノ酸配列;
e)配列番号339〜409のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
f)配列番号339〜409のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
からなる群から選択され、
および
− CDR3が、以下の
g)配列番号481〜551のアミノ酸配列;
h)配列番号481〜551のアミノ酸配列の少なくとも1つと少なくとも80%のアミノ酸同一性を有するアミノ酸配列;
i)配列番号481〜551のアミノ酸配列の少なくとも1つと3個、2個もしくは1個のアミノ酸の差異を有するアミノ酸配列;
からなる群から選択される前記ナノボディ。
態様H−13:態様H−1〜H−12のいずれかに記載のナノボディであって、CDR配列が、配列番号623〜693のアミノ酸配列の少なくとも1つのCDR配列と、少なくとも70%のアミノ酸同一性を、好ましくは少なくとも80%のアミノ酸同一性を、より好ましくは少なくとも90%のアミノ酸同一性を、例えば95%以上のアミノ酸同一性を、または更に本質的に100%のアミノ酸同一性を有する前記ナノボディ。
態様H−14:態様H−1〜H−13のいずれかに記載のナノボディであって、部分的にヒト化されたナノボディである前記ナノボディ。
態様H−15:態様H−1〜H−14のいずれかに記載のナノボディであって、完全にヒト化されたナノボディである前記ナノボディ。
態様H−16:態様H−1〜H−15のいずれかに記載のナノボディであって、配列番号623〜693からなる群から、または配列番号623〜693のアミノ酸配列の少なくとも1つのCDR配列と80%を上回る、好ましくは90%を上回る、より好ましくは95%を上回る、例えば99%以上の配列同一性(本願に定義される)を有するアミノ酸配列からなる群から選択される前記ナノボディ。
態様H−17:態様H−1〜H−16のいずれかに記載のナノボディであって、配列番号623〜693のアミノ酸配列の少なくとも1つのCDR配列と80%を上回る、好ましくは90%を上回る、より好ましくは95%を上回る、例えば99%以上の配列同一性(本願に定義される)を有するアミノ酸配列からなる群から選択されるヒト化されたナノボディである前記ナノボディ。
態様H−18:態様H−1〜H−17のいずれかに記載のナノボディであって、配列番号623〜693からなる群から選択される前記ナノボディ。
態様H−19:IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する、かつ配列番号623〜693のアミノ酸配列の少なくとも1つの、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する結合をクロスブロックするナノボディ。
態様H−20:IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対する、かつIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへの結合から、配列番号623〜693のアミノ酸配列の少なくとも1つによりクロスブロックされるナノボディ。
態様H−21:態様H−19またはH−20のいずれかに記載のナノボディであって、前記ナノボディがクロスブロックする能力またはクロスブロックされる能力は、Biacoreアッセイで検出される前記ナノボディ。
態様H−22:態様H−19〜H−21のいずれかに記載のナノボディであって、前記ナノボディがクロスブロックする能力またはクロスブロックされる能力は、ELISAアッセイで検出される前記ナノボディ。
ポリペプチド
態様K−1:態様A−1〜A−54、B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7、E−1〜E−14、F−1〜F−25またはG−1のいずれかに記載の1もしくはそれより多くのアミノ酸配列および/または態様H−1〜H−22のいずれかに記載の1もしくはそれより多くのナノボディを含む、またはそれらから本質的になり、かつ任意に更に1もしくはそれより多くのペプチドリンカーおよび/または1もしくはそれより多くの他の基、残基、部分または結合単位を含むポリペプチド。
態様K−2:態様K−1に記載のポリペプチドであって、前記の1もしくはそれより多くの結合単位が、免疫グロブリン配列、特にISV'sである前記ポリペプチド。
態様K−3:態様K−1またはK−2のいずれかに記載のポリペプチドであって、前記の1もしくはそれより多くの他の基、残基、部分または結合単位は、ドメイン抗体、ドメイン抗体として使用するのに適したアミノ酸配列、単一ドメイン抗体、単一ドメイン抗体として使用するのに適したアミノ酸配列、"dAb"、dAbとして使用するのに適したアミノ酸配列またはナノボディからなる群から選択される前記ポリペプチド。
態様K−4:態様K−1〜K−3のいずれかに記載のポリペプチドであって、前記の1もしくはそれより多くの本発明のアミノ酸配列が、免疫グロブリン配列である前記ポリペプチド。
態様K−5:態様K−1〜K−4のいずれかに記載のポリペプチドであって、前記の1もしくはそれより多くの本発明のアミノ酸配列は、ドメイン抗体、ドメイン抗体として使用するのに適したアミノ酸配列、単一ドメイン抗体、単一ドメイン抗体として使用するのに適したアミノ酸配列、"dAb"、dAbとして使用するのに適したアミノ酸配列またはナノボディからなる群から選択される前記ポリペプチド。
態様K−6:態様K−1〜K−5のいずれかに記載のポリペプチドであって、態様H−1〜H−22のいずれかに記載の1もしくはそれより多くのナノボディを含む、またはそれらから本質的になり、かつ前記の1もしくはそれより多くの他の結合単位がナノボディである前記ポリペプチド。
態様K−7:態様K−1〜K−6のいずれかに記載のポリペプチドであって、少なくとも1つの結合単位が、多価の構築物である前記ポリペプチド。
態様K−8:態様K−1〜K−8のいずれかに記載のポリペプチドであって、少なくとも1つの結合単位が、多重パラトロピックな構築物である前記ポリペプチド。
態様K−9:態様K−1〜K−8のいずれかに記載のポリペプチドであって、少なくとも1つの結合単位が、多重特異性の構築物である前記ポリペプチド。
態様K−10:態様K−1〜K−9のいずれかに記載のポリペプチドであって、態様A−1〜A−54、B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7、E−1〜E−14、F−1〜F−25またはG−1のいずれかに記載の相応のアミノ酸配列自体または態様H−1〜H−22のいずれかに記載のナノボディ自体のそれぞれと比較して高められた半減期を有する前記ポリペプチド。
態様K−11:態様K−10に記載のポリペプチドであって、前記の1もしくはそれより多くの他の結合単位が、態様K−1〜K−9のいずれかに記載のポリペプチドであって、態様A−1〜A−54、B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7、E−1〜E−14、F−1〜F−25またはG−1のいずれかに記載の相応のアミノ酸配列自体または態様H−1〜H−22のいずれかに記載のナノボディ自体のそれぞれと比較して高められた半減期を有するポリペプチドを提供する前記ポリペプチド。
態様K−12:態様K−10またはK−11のいずれかに記載のポリペプチドであって、高められた半減期を有するポリペプチドを提供する前記の1もしくはそれより多くの他の結合単位が、血清タンパク質もしくはその断片、血清タンパク質、Fc部および小さいタンパク質に結合できる結合単位または血清タンパク質に結合できるペプチドからなる群から選択される前記ポリペプチド。
態様K−13:態様K−10〜K−12のいずれかに記載のポリペプチドであって、高められた半減期を有するポリペプチドを提供する前記の1もしくはそれより多くの他の結合単位が、ヒトの血清アルブミンまたはその断片からなる群から選択される前記ポリペプチド。
態様K−14:態様K−10〜K−13のいずれかに記載のポリペプチドであって、高められた半減期を提供する前記の1もしくはそれより多くの他の結合単位が、血清アルブミン(例えばヒト血清アルブミン)または血清免疫グロブリン(例えばIgG)に結合できる結合単位からなる群から選択される前記ポリペプチド。
態様K−15:態様K−10〜K−14のいずれかに記載のポリペプチドであって、高められた半減期を有するポリペプチドを提供する前記の1もしくはそれより多くの他の結合単位は、ドメイン抗体、ドメイン抗体として使用するのに適したアミノ酸配列、単一ドメイン抗体、単一ドメイン抗体として使用するのに適したアミノ酸配列、"dAb"、dAbとして使用するのに適したアミノ酸配列または血清アルブミン(例えばヒト血清アルブミン)もしくは血清免疫グロブリン(例えばIgG)に結合できるナノボディからなる群から選択される前記ポリペプチド。
態様K−16:態様K−10〜K−15のいずれかに記載のポリペプチドであって、高められた半減期を提供する前記の1もしくはそれより多くの他の結合単位が、血清アルブミン(例えばヒト血清アルブミン)または血清免疫グロブリン(例えばIgG)に結合できるナノボディである前記ポリペプチド。
態様K−17:態様K−10〜K−16のいずれかに記載のポリペプチドであって、態様A−1〜A−54、B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7、E−1〜E−14、F−1〜F−25またはG−1のいずれかに記載の相応のアミノ酸配列自体または態様H−1〜H−22のいずれかに記載のナノボディ自体のそれぞれの半減期よりも、少なくとも1.5倍長い、好ましくは少なくとも2倍長い、例えば少なくとも5倍長い、例えば少なくとも10倍長いまたは20倍を上回って長い血清半減期を有する前記ポリペプチド。
態様K−18:態様K−10〜K−17のいずれかに記載のポリペプチドであって、態様A−1〜A−54、B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7、E−1〜E−14、F−1〜F−25またはG−1のいずれかに記載の相応のアミノ酸配列自体または態様H−1〜H−22のいずれかに記載のナノボディ自体のそれぞれと比較して、1時間を上回って、好ましくは2時間を上回って、より好ましくは6時間を上回って、例えば12時間を上回って、または24時間、48時間もしくは72時間を上回って高められた血清半減期を有する前記ポリペプチド。
態様K−19:態様K−1〜K−18のいずれかに記載のポリペプチドであって、少なくとも約12時間の、好ましくは少なくとも24時間の、より好ましくは少なくとも48時間の、更により好ましくは少なくとも72時間またはそれより長い、例えば、少なくとも5日(例えば約5〜10日)の、好ましくは少なくとも9日(例えば約9〜14日)の、より好ましくは少なくとも約10日(例えば約10〜15日)の、または少なくとも約11日(例えば約11〜16日)の、より好ましくは少なくとも約12日(例えば約12〜18日以上)の、または14日(例えば約14〜19日)を上回るヒトにおける血清半減期を有する前記ポリペプチド。
化合物または構築物
態様L−1:態様A−1〜A−54、B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7、E−1〜E−14、F−1〜F−25またはG−1のいずれかに記載の1もしくはそれより多くのアミノ酸配列および/または態様H−1〜H−22のいずれかに記載の1もしくはそれより多くのナノボディを含む、またはそれらから本質的になり、かつ任意に更に1もしくはそれより多くの他の基、残基、部分または結合単位を含み、任意に1もしくはそれより多くのリンカーによって結合された化合物もしくは構築物。
態様L−2:態様L−1に記載の化合物もしくは構築物であって、前記の1もしくはそれより多くの他の基、残基、部分または結合単位は、アミノ酸配列である前記化合物もしくは構築物。
態様L−3:態様L−1またはL−2に記載の化合物もしくは構築物であって、前記の1もしくはそれより多くのリンカーが、存在するのであれば、1もしくはそれより多くのアミノ酸配列である前記化合物もしくは構築物。
態様L−4:態様L−1〜L−3のいずれかに記載の化合物もしくは構築物であって、前記の1もしくはそれより多くの他の基、残基、部分または結合単位は、免疫グロブリン配列、特にISV'sである前記化合物もしくは構築物。
態様L−5:態様L−1〜L−4のいずれかに記載の化合物もしくは構築物であって、前記の1もしくはそれより多くの他の基、残基、部分または結合単位は、ドメイン抗体、ドメイン抗体として使用するのに適したアミノ酸配列、単一ドメイン抗体、単一ドメイン抗体として使用するのに適したアミノ酸配列、"dAb"、dAbとして使用するのに適したアミノ酸配列またはナノボディからなる群から選択される前記化合物もしくは構築物。
態様L−6:態様L−1〜L−5のいずれかに記載の化合物もしくは構築物であって、前記の1もしくはそれより多くの本発明のアミノ酸配列が、免疫グロブリン配列である前記化合物もしくは構築物。
態様L−7:態様L−1〜L−6のいずれかに記載の化合物もしくは構築物であって、前記の1もしくはそれより多くの本発明のアミノ酸配列は、ドメイン抗体、ドメイン抗体として使用するのに適したアミノ酸配列、単一ドメイン抗体、単一ドメイン抗体として使用するのに適したアミノ酸配列、"dAb"、dAbとして使用するのに適したアミノ酸配列またはナノボディからなる群から選択される前記化合物もしくは構築物。
態様L−8:態様H−1〜H−22のいずれかに記載の1もしくはそれより多くのナノボディを含む、またはそれらから本質的になり、かつ前記の1もしくはそれより多くの他の基、残基、部分または結合単位がナノボディである化合物もしくは構築物。
態様L−9:態様L−1〜L−9のいずれかに記載の化合物もしくは構築物であって、多価の構築物である前記化合物もしくは構築物。
態様L−10:態様L−1〜L−10のいずれかに記載の化合物もしくは構築物であって、多重特異性の構築物である前記化合物もしくは構築物。
態様L−11:態様L−1〜L−10のいずれかに記載の化合物もしくは構築物であって、態様A−1〜A−54、B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7、E−1〜E−14、F−1〜F−25またはG−1のいずれかに記載の相応のアミノ酸配列自体または態様H−1〜H−22のいずれかに記載のナノボディ自体のそれぞれと比較して高められた半減期を有する前記化合物もしくは構築物。
態様L−12:態様L−1〜L−11に記載の化合物もしくは構築物であって、前記の1もしくはそれより多くの他の基、残基、部分もしくは結合単位が、態様K−1〜K−9のいずれかに記載のポリペプチドであって、態様A−1〜A−54、B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7、E−1〜E−14、F−1〜F−25またはG−1のいずれかに記載の相応のアミノ酸配列自体または態様H−1〜H−22のいずれかに記載のナノボディ自体のそれぞれと比較して高められた半減期を有する化合物もしくは構築物を提供する前記化合物もしくは構築物。
態様L−13:態様L−12に記載の化合物もしくは構築物であって、高められた半減期を有する化合物もしくは構築物を提供する前記の1もしくはそれより多くの他の基、残基、部分もしくは結合単位が、血清タンパク質もしくはその断片、血清タンパク質、Fc部および小さいタンパク質に結合できる結合単位または血清タンパク質に結合できるペプチドからなる群から選択される前記化合物もしくは構築物。
態様L−14:態様L−12またはL−13に記載の化合物もしくは構築物であって、高められた半減期を有する化合物もしくは構築物を提供する前記の1もしくはそれより多くの他の基、残基、部分もしくは結合単位が、ヒトの血清アルブミンまたはその断片からなる群から選択される前記化合物もしくは構築物。
態様L−15:態様L−12〜L−14のいずれかに記載の化合物もしくは構築物であって、高められた半減期を有する化合物もしくは構築物を提供する前記の1もしくはそれより多くの他の基、残基、部分もしくは結合単位が、血清アルブミン(例えばヒト血清アルブミン)または血清免疫グロブリン(例えばIgG)に結合できる結合単位からなる群から選択される前記化合物もしくは構築物。
態様L−16:態様L−12〜L−14のいずれかに記載の化合物もしくは構築物であって、高められた半減期を有する化合物もしくは構築物を提供する前記の1もしくはそれより多くの他の基、残基、部分もしくは結合単位は、ドメイン抗体、ドメイン抗体として使用するのに適したアミノ酸配列、単一ドメイン抗体、単一ドメイン抗体として使用するのに適したアミノ酸配列、"dAb"、dAbとして使用するのに適したアミノ酸配列または血清アルブミン(例えばヒト血清アルブミン)もしくは血清免疫グロブリン(例えばIgG)に結合できるナノボディからなる群から選択される前記化合物もしくは構築物。
態様L−17:態様L−12〜L−14のいずれかに記載の化合物もしくは構築物であって、高められた半減期を有する化合物もしくは構築物を提供する前記の1もしくはそれより多くの他の基、残基、部分もしくは結合単位が、血清アルブミン(例えばヒト血清アルブミン)または血清免疫グロブリン(例えばIgG)に結合できるナノボディである前記化合物もしくは構築物。
態様L−18:態様L−12〜L−17のいずれかに記載の化合物もしくは構築物であって、態様A−1〜A−54、B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7、E−1〜E−14、F−1〜F−25またはG−1のいずれかに記載の相応のアミノ酸配列自体または態様H−1〜H−22のいずれかに記載のナノボディ自体のそれぞれの半減期よりも、少なくとも1.5倍長い、好ましくは少なくとも2倍長い、例えば少なくとも5倍長い、例えば少なくとも10倍長いまたは20倍を上回って長い血清半減期を有する前記化合物もしくは構築物。
態様L−19:態様L−12〜L−18のいずれかに記載の化合物もしくは構築物であって、態様A−1〜A−54、B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7、E−1〜E−14、F−1〜F−25またはG−1のいずれかに記載の相応のアミノ酸配列自体または態様H−1〜H−22のいずれかに記載のナノボディ自体のそれぞれと比較して、1時間を上回って、好ましくは2時間を上回って、より好ましくは6時間を上回って、例えば12時間を上回って、または24時間、48時間もしくは72時間を上回って高められた血清半減期を有する前記化合物もしくは構築物。
態様L−20:態様L−12〜L−19のいずれかに記載の化合物もしくは構築物であって、少なくとも約12時間の、好ましくは少なくとも24時間の、より好ましくは少なくとも48時間の、更により好ましくは少なくとも72時間またはそれより長い、例えば、少なくとも5日(例えば約5〜10日)の、好ましくは少なくとも9日(例えば約9〜14日)の、より好ましくは少なくとも約10日(例えば約10〜15日)の、または少なくとも約11日(例えば約11〜16日)の、より好ましくは少なくとも約12日(例えば約12〜18日以上)の、または14日(例えば約14〜19日)を上回るヒトにおける血清半減期を有する前記化合物もしくは構築物。
態様L−21:態様A−1〜A−54、B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7、E−1〜E−14、F−1〜F−25またはG−1のいずれかに記載の1つのアミノ酸配列および/または態様H−1〜H−22のいずれかに記載のナノボディを含む、またはそれらから本質的になる一価の構築物。
態様L−22:態様L−21に記載の一価の構築物であって、前記アミノ酸配列は、ドメイン抗体、ドメイン抗体として使用するのに適したアミノ酸配列、単一ドメイン抗体、単一ドメイン抗体として使用するのに適したアミノ酸配列、"dAb"、dAbとして使用するのに適したアミノ酸配列またはナノボディからなる群から選択される前記一価の構築物。
態様L−23:態様H−1〜H−22のいずれかに記載の1つのナノボディを含む、またはそれから本質的になる一価の構築物。
核酸
態様M−1:態様A−1〜A−54、B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7、E−1〜E−14、F−1〜F−25またはG−1のいずれかに記載のアミノ酸配列、態様H−1〜H−22のいずれかに記載のナノボディをコードする核酸もしくはヌクレオチド配列、いずれかの態様に記載される化合物もしくは構築物であって、それらをコードする核酸もしくはヌクレオチド配列の発現によって得られる前記化合物もしくは構築物、またはいずれかの態様に記載される前記核酸もしくはヌクレオチド配列、いずれかの態様に記載される化合物もしくは構築物。
態様M−2:態様M−1に記載の核酸もしくはヌクレオチド配列であって、遺伝子構築物の形態である前記核酸もしくはヌクレオチド配列。
宿主細胞
態様N−1:宿主もしくは宿主細胞であって、態様A−1〜A−54、B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7、E−1〜E−14、F−1〜F−25またはG−1のいずれかに記載のアミノ酸配列、態様H−1〜H−22のいずれかに記載のナノボディ、態様K−1〜K−19のいずれかに記載のポリペプチド、態様L−1〜L−21のいずれかに記載の化合物もしくは構築物であってそれらをコードする核酸もしくはヌクレオチド配列の発現によって得ることができる前記化合物もしくは構築物、態様L−22もしくはL−23のいずれかに記載の一価の構築物を発現する、またはそれらを好適な環境下で発現できる;および/または態様M−1に記載の核酸もしくはヌクレオチド配列または態様M−2に記載の遺伝子構築物を含む前記宿主もしくは宿主細胞。
組成物
態様O−1:態様A−1〜A−54、B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7、E−1〜E−14、F−1〜F−25またはG−1のいずれかに記載の少なくとも1つのアミノ酸配列、態様H−1〜H−22のいずれかに記載のナノボディ、態様K−1〜K−19のいずれかに記載のポリペプチド、態様L−1〜L−21のいずれかに記載の化合物もしくは構築物、態様L−22もしくはL−23のいずれかに記載の一価の構築物、または態様M−1もしくはM−2に記載の核酸もしくはヌクレオチド配列を含む組成物。
態様O−2:態様O−1に記載の組成物であって、医薬組成物である前記組成物。
態様O−3:態様O−2に記載の、医薬組成物である組成物であって、更に、少なくとも1種の製剤学的に認容性の担体、希釈剤または賦形剤および/またはアジュバントを含み、かつ任意に1もしくはそれより多くの更なる製剤学的に活性なポリペプチドおよび/または化合物を含む前記組成物。
本発明の剤および組成物の製造
態様P−1:態様A−1〜A−54、B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7、E−1〜E−14、F−1〜F−25またはG−1のいずれかに記載のアミノ酸配列、態様H−1〜H−22のいずれかに記載のナノボディ、態様K−1〜K−19のいずれかに記載のポリペプチド、態様L−1〜L−21のいずれかに記載の化合物もしくは構築物であってそれらをコードする核酸もしくはヌクレオチド配列の発現によって得ることができる前記化合物もしくは構築物、または態様L−22もしくはL−23のいずれかに記載の一価の構築物を製造するための方法であって、前記方法は、少なくとも、
a)好適な宿主細胞もしくは宿主生物または他の好適な発現系において、態様M−1に記載の核酸もしくはヌクレオチド配列、または態様M−2に記載の遺伝子構築物を発現させる工程と、任意にそれに引き続き
b)こうして得られた、態様A−1〜A−54、B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7、E−1〜E−14、F−1〜F−25またはG−1のいずれかに記載のアミノ酸配列、態様H−1〜H−22のいずれかに記載のナノボディ、態様K−1〜K−19のいずれかに記載のポリペプチド、態様L−1〜L−21のいずれかに記載の化合物もしくは構築物、または態様L−22もしくはL−23のいずれかに記載の一価の構築物を単離および/または精製する工程と、
を含む前記方法。
態様P−2:態様A−1〜A−54、B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7、E−1〜E−14、F−1〜F−25またはG−1のいずれかに記載のアミノ酸配列、態様H−1〜H−22のいずれかに記載のナノボディ、態様K−1〜K−19のいずれかに記載のポリペプチド、態様L−1〜L−21のいずれかに記載の化合物もしくは構築物であってそれらをコードする核酸もしくはヌクレオチド配列の発現によって得ることができる前記化合物もしくは構築物、または態様L−22もしくはL−23のいずれかに記載の一価の構築物を製造するための方法であって、前記方法は、少なくとも、
a)態様に記載の宿主もしくは宿主細胞を、前記宿主もしくは宿主細胞が、態様A−1〜A−54、B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7、E−1〜E−14、F−1〜F−25またはG−1のいずれかに記載のアミノ酸配列、態様H−1〜H−22のいずれかに記載のナノボディ、態様K−1〜K−19のいずれかに記載のポリペプチド、態様L−1〜L−21のいずれかに記載の化合物もしくは構築物、または態様L−22もしくはL−23のいずれかに記載の一価の構築物を発現および/または産生する条件下で培養および/または維持する工程と、任意にそれに引き続き
b)こうして得られた、態様A−1〜A−54、B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7、E−1〜E−14、F−1〜F−25またはG−1のいずれかに記載のアミノ酸配列、態様H−1〜H−22のいずれかに記載のナノボディ、態様K−1〜K−19のいずれかに記載のポリペプチド、態様L−1〜L−21のいずれかに記載の化合物もしくは構築物、または態様L−22もしくはL−23のいずれかに記載の一価の構築物を単離および/または精製する工程と、
を含む前記方法。
手掛かりを用いたスクリーニング方法
態様Q−1:IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに対するアミノ酸配列をスクリーニングするための方法であって、少なくとも、
a)アミノ酸配列をコードする核酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリーを準備する工程と、
b)前記の核酸配列のセット、コレクションもしくはライブラリーを、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに結合できるおよび/またはそれらに対する親和性を有し、かつクロスブロックされるか、あるいは本発明のナノボディ、例えば配列番号623〜693(表A−1)、もしくは本発明のヒト化されたナノボディ、もしくは本発明のポリペプチドもしくは構築物をクロスブロックするアミノ酸配列をコードする核酸配列についてスクリーニングする工程と、
c)前記の核酸配列を単離し、引き続き前記のアミノ酸配列を発現させる工程と、
を含む前記方法。
本発明の結合剤の使用
態様R−1:本発明の少なくとも1つの免疫関連の疾患および疾病の予防および/または治療のための方法であって、それを必要とする被験体に対して、少なくとも1つの態様A−1〜A−54、B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7、E−1〜E−14、F−1〜F−25またはG−1のいずれかに記載の少なくとも1つのアミノ酸配列、態様H−1〜H−22のいずれかに記載のナノボディ、態様K−1〜K−19のいずれかに記載のポリペプチド、態様L−1〜L−21のいずれかに記載の化合物もしくは構築物、態様L−22もしくはL−23のいずれかに記載の一価の構築物、態様O−2もしくはO−3に記載の組成物の医薬品有効量を投与することを含む前記方法。
態様R−2:IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせと関連する、その生物学的もしくは薬理学的な活性と関連する、および/またはIL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせが関与する生物学的な経路もしくはシグナル伝達と関連する少なくとも1つの疾病もしくは疾患の予防および/または治療のための方法であって、それを必要とする被験体に対して、少なくとも1つの態様A−1〜A−54、B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7、E−1〜E−14、F−1〜F−25またはG−1のいずれかに記載の少なくとも1つのアミノ酸配列、態様H−1〜H−22のいずれかに記載のナノボディ、態様K−1〜K−19のいずれかに記載のポリペプチド、態様L−1〜L−21のいずれかに記載の化合物もしくは構築物、態様L−22もしくはL−23のいずれかに記載の一価の構築物、態様O−2もしくはO−3に記載の組成物の医薬品有効量を投与することを含む前記方法。
態様R−3:少なくとも1つの疾病もしくは疾患の予防および/または治療のための方法であって、前記疾病もしくは疾患が、それを必要とする被験体に対して、少なくとも1つの態様A−1〜A−54、B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7、E−1〜E−14、F−1〜F−25またはG−1のいずれかに記載の少なくとも1つのアミノ酸配列、態様H−1〜H−22のいずれかに記載のナノボディ、態様K−1〜K−19のいずれかに記載のポリペプチド、態様L−1〜L−21のいずれかに記載の化合物もしくは構築物、態様L−22もしくはL−23のいずれかに記載の一価の構築物、態様O−2もしくはO−3に記載の組成物を投与することによって予防および/または治療できる前記方法において、それを必要とする被験体に対して、少なくとも1つの態様A−1〜A−54、B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7、E−1〜E−14、F−1〜F−25またはG−1のいずれかに記載の少なくとも1つのアミノ酸配列、態様H−1〜H−22のいずれかに記載のナノボディ、態様K−1〜K−19のいずれかに記載のポリペプチド、態様L−1〜L−21のいずれかに記載の化合物もしくは構築物、態様L−22もしくはL−23のいずれかに記載の一価の構築物、態様O−2もしくはO−3に記載の組成物の医薬品有効量を投与することを含む前記方法。
態様R−4:免疫治療のための方法であって、それを必要とする被験体に対して、少なくとも1つの態様A−1〜A−54、B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7、E−1〜E−14、F−1〜F−25またはG−1のいずれかに記載の少なくとも1つのアミノ酸配列、態様H−1〜H−22のいずれかに記載のナノボディ、態様K−1〜K−19のいずれかに記載のポリペプチド、態様L−1〜L−21のいずれかに記載の化合物もしくは構築物、態様L−22もしくはL−23のいずれかに記載の一価の構築物、態様O−2もしくはO−3に記載の組成物の医薬品有効量を投与することを含む前記方法。
態様R−5:態様A−1〜A−54、B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7、E−1〜E−14、F−1〜F−25またはG−1のいずれかに記載の少なくとも1つのアミノ酸配列、態様H−1〜H−22のいずれかに記載のナノボディ、態様K−1〜K−19のいずれかに記載のポリペプチド、態様L−1〜L−21のいずれかに記載の化合物もしくは構築物、または態様L−22もしくはL−23のいずれかに記載の一価の構築物を、本発明の少なくとも1つの免疫関連の疾病および疾患の予防および/または治療のための医薬組成物の製造において、および/または態様R−1〜R−3に記載の方法の1もしくはそれより多くで使用するために用いる使用。
態様R−6:本発明の少なくとも1つの免疫関連の疾病および疾患の予防および/または治療のために用いるための、態様A−1〜A−54、B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7、E−1〜E−14、F−1〜F−25またはG−1のいずれかに記載の少なくとも1つのアミノ酸配列、態様H−1〜H−22のいずれかに記載のナノボディ、態様K−1〜K−19のいずれかに記載のポリペプチド、態様L−1〜L−21のいずれかに記載の化合物もしくは構築物、態様L−22もしくはL−23のいずれかに記載の一価の構築物、または態様O−2もしくはO−3に記載の組成物。
断片の態様
態様S−1:態様A−1〜A−54、B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7、E−1〜E−14、F−1〜F−25またはG−1のいずれかに記載のアミノ酸配列または態様H−1〜H−22のいずれかに記載のナノボディの部分または断片。
態様S−2:態様S−1に記載の部分または断片であって、IL-17A、ヒトのIL-17Fおよび/またはヒトのIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに特異的に結合できる前記部分または断片。
態様S−3:態様S−1またはS−2のいずれかに記載の部分または断片であって、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、10-5〜10-12モル/リットル以下の、好ましくは10-7〜10-12モル/リットル以下の、より好ましくは10-8〜10-12モル/リットルの解離定数(KD)で特異的に結合しうる前記部分または断片。
態様S−4:態様S−1〜S−3のいずれかに記載の部分または断片であって、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、102M-1s-1〜約107M-1s-1、好ましくは103M-1s-1〜107M-1s-1、より好ましくは104M-1s-1〜107M-1s-1、例えば105M-1s-1〜107M-1s-1の結合速度(kon速度)で特異的に結合しうる前記部分または断片。
態様S−5:態様S−1〜S−4のいずれかに記載の部分または断片であって、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、1s-1〜10-6s-1、好ましくは10-2s-1〜10-6s-1、より好ましくは10-3s-1〜10-6s-1、例えば10-4s-1〜10-6s-1の解離速度(koff速度)で特異的に結合しうる前記部分または断片。
態様S−6:態様S−1〜S−4のいずれかに記載の1もしくはそれより多くの部分もしくは断片を含む、またはそれらから本質的になり、かつ任意に更に、1もしくはそれより多くの他の基、残基、部分もしくは結合単位を含み、任意にそれらが1もしくはそれより多くのリンカーを介して結合されている化合物または構築物。
態様S−7:態様S−6に記載の化合物もしくは構築物であって、前記の1もしくはそれより多くの他の基、残基、部分または結合単位は、アミノ酸配列である前記化合物もしくは構築物。
態様S−8:態様S−6またはS−7に記載の化合物もしくは構築物であって、前記の1もしくはそれより多くのリンカーが、存在するのであれば、1もしくはそれより多くのアミノ酸配列である前記化合物もしくは構築物。
態様S−9:態様S−1〜S−7のいずれかに記載の部分もしくは断片、または態様S−8に記載の化合物もしくは構築物をコードする核酸またはヌクレオチド配列。
態様S−10:態様S−1〜S−7のいずれかに記載の少なくとも1つの部分もしくは断片、態様S−6〜S−8のいずれかに記載の化合物もしくは構築物、または態様S−9に記載の核酸もしくはヌクレオチド配列を含む組成物。
誘導体の態様
態様T−1:態様A−1〜A−54、B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7、E−1〜E−14、F−1〜F−25またはG−1のいずれかに記載のアミノ酸配列または態様H−1〜H−22のいずれかに記載のナノボディの誘導体。
態様T−2:態様T−1に記載の誘導体であって、IL-17A、ヒトのIL-17Fおよび/またはヒトのIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに特異的に結合できる前記誘導体。
態様T−3:態様T−1もしくはT−2のいずれかに記載の誘導体であって、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、10-5〜10-12モル/リットル以下の、好ましくは10-7〜10-12モル/リットル以下の、より好ましくは10-8〜10-12モル/リットルの解離定数(KD)で特異的に結合しうる前記誘導体。
態様T−4:態様T−1〜T−3のいずれかに記載の誘導体であって、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、102M-1s-1〜約107M-1s-1、好ましくは103M-1s-1〜107M-1s-1、より好ましくは104M-1s-1〜107M-1s-1、例えば105M-1s-1〜107M-1s-1の結合速度(kon速度)で特異的に結合しうる前記誘導体。
態様T−5:態様T−1〜T−4のいずれかに記載の誘導体であって、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、1s-1〜10-6s-1、好ましくは10-2s-1〜10-6s-1、より好ましくは10-3s-1〜10-6s-1、例えば10-4s-1〜10-6s-1の解離速度(koff速度)で特異的に結合しうる前記誘導体。
態様T−6:態様K−1〜K−19のいずれかに記載のポリペプチドまたは態様L−1〜L−23のいずれかに記載の化合物もしくは構築物の誘導体。
態様T−7:態様T−6に記載の誘導体であって、IL-17A、ヒトのIL-17Fおよび/またはヒトのIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせに特異的に結合できる前記誘導体。
態様T−8:態様T−6もしくはT−7のいずれかに記載の誘導体であって、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、10-5〜10-12モル/リットル以下の、好ましくは10-7〜10-12モル/リットル以下の、より好ましくは10-8〜10-12モル/リットルの解離定数(KD)で特異的に結合しうる前記誘導体。
態様T−9:態様T−6〜T−8のいずれかに記載の誘導体であって、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、102M-1s-1〜約107M-1s-1、好ましくは103M-1s-1〜107M-1s-1、より好ましくは104M-1s-1〜107M-1s-1、例えば105M-1s-1〜107M-1s-1の結合速度(kon速度)で特異的に結合しうる前記誘導体。
態様T−10:態様T−6〜T−9のいずれかに記載の誘導体であって、IL-17A、IL-17Fおよび/またはIL-17A/Fのいずれかまたはそれらの組み合わせへと、1s-1〜10-6s-1、好ましくは10-2s-1〜10-6s-1、より好ましくは10-3s-1〜10-6s-1、例えば10-4s-1〜10-6s-1の解離速度(koff速度)で特異的に結合しうる前記誘導体。
態様T−11:態様T−1〜T−10のいずれかに記載の誘導体であって、態様A−1〜A−54、B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7、E−1〜E−14、F−1〜F−25またはG−1のいずれかに記載の相応のアミノ酸配列自体、態様H−1〜H−22のいずれかに記載のナノボディ自体、態様K−1〜K−19に記載のポリペプチド自体または態様L−1〜L−23のいずれかに記載の化合物もしくは構築物自体の半減期よりも、少なくとも1.5倍長い、好ましくは少なくとも2倍長い、例えば少なくとも5倍長い、例えば少なくとも10倍長いまたは20倍を上回って長い血清半減期を有する前記誘導体。
態様T−12:態様T−1〜T−11のいずれかに記載の誘導体であって、態様A−1〜A−54、B−1〜B−8、C−1〜C−5、D−1〜D−7、E−1〜E−14、F−1〜F−25またはG−1のいずれかに記載の相応のアミノ酸配列自体、態様H−1〜H−22のいずれかに記載のナノボディ自体、態様K−1〜K−19のいずれかに記載のポリペプチド自体または態様L−1〜L−23のいずれかに記載の化合物もしくは構築物自体のそれぞれと比較して、1時間を上回って、好ましくは2時間を上回って、より好ましくは6時間を上回って、例えば12時間を上回って、または24時間、48時間もしくは72時間を上回って高められた血清半減期を有する前記誘導体。
態様T−13:態様T−1〜T−12のいずれかに記載の誘導体であって、少なくとも約12時間の、好ましくは少なくとも24時間の、より好ましくは少なくとも48時間の、更により好ましくは少なくとも72時間またはそれより長い、例えば、少なくとも5日(例えば約5〜10日)の、好ましくは少なくとも9日(例えば約9〜14日)の、より好ましくは少なくとも約10日(例えば約10〜15日)の、または少なくとも約11日(例えば約11〜16日)の、より好ましくは少なくとも約12日(例えば約12〜18日以上)の、または14日(例えば約14〜19日)を上回るヒトにおける血清半減期を有する前記誘導体。
態様T−14:態様T−1〜T−13のいずれかに記載の誘導体であって、ペグ化された誘導体である前記誘導体。
態様T−15:態様T−1〜T−14のいずれかに記載の1もしくはそれより多くの誘導体を含む、またはそれらから本質的になり、かつ任意に更に、1もしくはそれより多くの他の基、残基、部分もしくは結合単位を含み、任意にそれらが1もしくはそれより多くのリンカーを介して結合されている化合物または構築物。
態様T−16:態様T−15に記載の化合物もしくは構築物であって、前記の1もしくはそれより多くの他の基、残基、部分または結合単位は、アミノ酸配列である前記化合物もしくは構築物。
態様T−17:態様T−16に記載の化合物もしくは構築物であって、前記の1もしくはそれより多くのリンカーが、存在するのであれば、1もしくはそれより多くのアミノ酸配列である前記化合物もしくは構築物。
態様T−18:態様T−16またはT−17に記載の化合物もしくは構築物をコードする核酸。
態様T−19:態様T−1〜T−14のいずれかに記載の少なくとも1つの誘導体、態様T−15〜T−17のいずれかに記載の化合物もしくは構築物、または態様T−18に記載の核酸もしくはヌクレオチド配列を含む組成物。
本発明をここで、更に以下の制限されない実施例および制限されない図面により説明する。実施例において引用されている本発明のアミノ酸配列および本発明のポリペプチドの配列は、配列表と図5〜8において示されている。