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JP6611730B2 - 血管吻合器 - Google Patents

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JP6611730B2
JP6611730B2 JP2016559070A JP2016559070A JP6611730B2 JP 6611730 B2 JP6611730 B2 JP 6611730B2 JP 2016559070 A JP2016559070 A JP 2016559070A JP 2016559070 A JP2016559070 A JP 2016559070A JP 6611730 B2 JP6611730 B2 JP 6611730B2
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Description

本発明は、手術の際に、血管同士を吻合するための血管吻合器に関する。
手術で血管同士を吻合する場合、例えば、特許文献1としてのWO2013/115022 A1号公報、特許文献2としての特表2004−528124号公報、及び非特許文献である基礎と臨床 微小血管吻合器Precise 使用者の手技的適用に関する考察27(13):5393〜5397、1993 PP319−323に記載の血管吻合用のリングが用いられる。
一方の血管と他方の血管とを吻合する際には、2つのリングを用い、一方の血管の端部に一方の吻合用のリングを取り付け、他方の血管の端部に他方の吻合用のリングを取り付け、リング同士をピン結合することで、一方の血管の端部と他方の血管の端部とを吻合している。
例えば、特許文献1では、外径の異なる血管を吻合する際に、血管の端部に取り付けた円形のリングを血管吻合器を用いて潰して楕円形状にしているが、リングを潰す機構が雄螺子、及び雌螺子等を含んで構成されている。しかしながら、形状の小さな血管吻合器においては、ガタ付き等が生じないように雄螺子、及び雌螺子を加工するには高い精度が要求され、部品の加工が難しい。
本発明の一実施形態は、上記事実を考慮し、簡単な構成で、一対のリングを同様の楕円形状に変形させ、変形量の調整を容易に行える血管吻合器を提供することが目的である。
本発明の第1の態様に係る血管吻合器は、第1の血管の端部または側部の開口部分を係止する弾性変形可能な第1の吻合リングを、第1の固定部と前記第1の固定部へ移動可能に設けられた第1の可動部との間で挟持する第1の保持機構と、第2の血管の端部または側部の開口部分を係止する弾性変形可能な第2の吻合リングを、第2の固定部と前記第2の固定部へ移動可能に設けられた第2の可動部との間で挟持する第2の保持機構と、前記第1の可動部を前記第1の固定部に対して離間する方向へ付勢する第1の弾性部材と、前記第2の可動部を前記第2の固定部に対して離間する方向へ付勢する第2の弾性部材と、前記第1の保持機構と前記第2の保持機構とを移動可能に連結する連結部と、一端が前記第1の固定部を介して前記第1の可動部に連結され、他端が前記第2の固定部を介して前記第2の可動部に連結されたワイヤーと、前記ワイヤーの中間部が巻き掛けられる巻き掛け部を備え、前記ワイヤーの前記中間部を引張ることで前記第1の可動部を前記第1の固定部に対して接近する方向に移動させると共に、前記第1の可動部の前記移動に同期して前記第2の可動部を前記第2の固定部に対して接近する方向へ移動させる移動部材と、前記移動部材を長手方向に沿って移動可能に保持する長尺状のホルダーと、を有する。
第1の態様に係る血管吻合器では、第1の保持機構の第1の固定部と第1の可動部との間で第1の血管の端部または側部の開口部分を係止する第1の吻合リングを挟持し、第2の保持機構の第2の固定部と第2の可動部との間で第2の血管の端部または第2の血管の側部を係止する第2の吻合リングを挟持することができる。
第1の保持機構ではワイヤーの一端が第1の固定部を介して第1の可動部に連結され、第2の保持機構ではワイヤーの他端が第2の固定部を介して第2の可動部に連結されている。このワイヤーは、中間部が、ホルダーに移動可能に保持された移動部材に設けられた巻き掛け部に巻き掛けられており、移動部材を移動してワイヤーの中間部を引張ると、第1の可動部が第1の固定部に対して接近する方向に移動されると共に、第1の可動部の移動に同期するように第2の可動部が第2の固定部に対して接近する方向に移動する。また、第1の可動部、及び第2の可動部が移動することで、第1の吻合リング、及び第2の吻合リングが弾性変形する。
したがって、第1の可動部と第1の固定部との間に第1の吻合リングを配置し、第2の可動部と第2の固定部との間に第2の吻合リングを配置し、上記の様に第1の可動部、及び第2の可動部を移動させることで第1の吻合リング、及び第2の吻合リングを楕円に変形させることができる。
また、移動部材の移動量を調整することで、第1の可動部と第1の固定部との間隔、及び第2の可動部と第2の固定部との間隔とが調整され、第1の吻合リング、及び第2の吻合リングの変形量を容易に調整することができる。
この第1の保持機構と第2の保持機構とは、連結部によって移動可能に連結されているので、第1の保持機構と第2の保持機構とを接近させて、第1の血管の端部または側部の開口部分を係止した第1の吻合リングと第2の血管の端部または側部の開口部分を係止した第2の吻合リングとを結合することで、第1の血管と第2の血管とを吻合させることができる。
また、第1の態様に係る血管吻合器は、第1の可動部を第1の固定部に対して離間する方向へ付勢する第1の弾性部材と、第2の可動部を第2の固定部に対して離間する方向へ付勢する第2の弾性部材とを備えているため、ワイヤーの中間部を引張ることを止めることで、第1の固定部に近接した第1の可動部、及び第2の固定部に近接した第2の可動部を、元の位置に戻すことが可能となる。
第2の態様に係る血管吻合器は、第1の態様に係る血管吻合器において、前記第1の固定部と前記第1の可動部に設けられ、前記第1の吻合リングの外周面に折り返された前記第1の血管との接触を避ける第1逃げ部と、前記第2の固定部と前記第2の可動部に設けられ、前記第2の吻合リングの外周面に折り返された前記第2の血管との接触を避ける第2逃げ部と、を有する。
第1の吻合リングに第1の血管を通し、通した第1の血管を第1の吻合リングの外周面に折り返して第1の血管を第1の吻合リングに係止し、また、第2の吻合リングに第2の血管を通し、通した第2の血管を第2の吻合リングの外周面に折り返して第2の血管を第2の吻合リングに係止して、第1の血管を係止した第1の吻合リングと第2の血管を係止した第2の吻合リングとを結合することで、第1の血管と第2の血管とを吻合する場合がある。
第2の態様に係る血管吻合器では、第1の固定部と第1の可動部に第1の吻合リングの外周面に折り返された第1の血管との接触を避ける第1逃げ部が設けられ、第2の固定部と第2の可動部に第2の吻合リングの外周面に折り返された第2の血管との接触を避ける第2逃げ部が設けられている。このため、第1の吻合リングを第1の可動部と第1の固定部とで挟持し、第2の吻合リングを第2の可動部と第2の固定部とで挟持した際に、折り返された第1の血管、及び第2の血管を潰すことが避けられる。
第3の態様に係る血管吻合器は、第1の態様または第2の態様に係る血管吻合器において、前記ホルダーは、前記移動部材に接触して前記移動部材の移動を制限するブレーキを有する。
第3の態様に係る血管吻合器では、ブレーキで移動部材の移動を制限することができる。このため、移動部材を任意の位置で静止させることができ、第1の可動部材と第1の固定部材との間隔、及び第2の可動部材と第2の固定部材との間隔を固定することができる。これにより、第1の吻合リング、及び第2の吻合リングを楕円形状に変形させた状態で保持できる。
第4の態様に係る血管吻合器は、第1の態様〜第3の態様に係る血管吻合器において、前記第1の保持機構、及び前記第2の保持機構に接触するカムを有し、前記第1の保持機構、及び前記第2の保持機構は、前記移動部材が移動することで前記ワイヤーによってカム側に移動され、前記第1の保持機構と前記第2の保持機構とは、前記カム上を摺動して互いに向かい合うように近接して前記第1の吻合リングと前記第2の吻合リングとを対向させて結合させる。
第4の態様に係る血管吻合器では、移動部材を移動させることでワイヤーが第1の保持機構、及び第2の保持機構をカム側に移動することができ、第1の保持機構、及び第2の保持機構がカムに接触して摺動すると、第1の保持機構と第2の保持機構とが互いに向かい合うように近接し、第1の保持機構、及び第2の保持機構に保持した第1の吻合リングと第2の吻合リングとを互いに対向させて結合させることができる。これにより、第1の血管と第2の血管とを吻合させることができる。
第5の態様に係る血管吻合器は、第1の態様〜第4の態様に係る血管吻合器において、前記連結部は、前記第1の保持機構と前記第2の保持機構とを開閉可能に支持するロッドを有し、前記ロッドの軸方向は、前記移動部材の移動方向と交差する方向に設定されている。
第5の態様に係る血管吻合器では、連結部が第1の保持機構と第2の保持機構とを開閉可能に支持するロッドを有しているため、第1の保持機構と第2の保持機構とは、ロッドを支点として開閉する。また、ロッドの軸方向は、移動部材の移動方向と交差する方向、即ち、長尺状のホルダーの長手方向と交差しており、長尺状のホルダーの長手方向と交差しない場合に対して、ホルダーに対して第1の吻合リング、及び第2の吻合リングの挟持する向きが変わる。したがって、手術する部位によって操作がし易くなる。
第6の態様に係る血管吻合器は、第1の態様〜第5の態様に係る血管吻合器において、前記連結部を保持する保持部材と、前記ホルダーに対して前記保持部材の向きを変更する変更部と、を有する。
第6の態様に係る血管吻合器では、変更部を有するため、ホルダーに対して保持部材の向きを任意に変更することができ、第1の吻合リング、及び第2の吻合リングの挟持する向きを任意に変更することができる。したがって、手術する部位によって操作がし易くなる。
第7の態様に係る血管吻合器は、第1の態様〜第6の態様に係る血管吻合器において、前記ホルダーに設けられた固定部と、前記移動部材に設けられた可動部と、を有する。
第7の態様に係る血管吻合器では、ホルダーに固定部が設けられ、ホルダーに保持される移動部材に可動部が設けられているため、例えば、片方の手の何れかの指を固定部に引掛け、または挿入等し、片方の手の他の指を可動部に引掛け、または挿入等し、指同士を互いに接近する方向、及び離間する方向に移動することで、片手でもって移動部材を簡単に移動させることができる。
以上説明したように、第1の態様に係る血管吻合器は、簡単な構成で、第1の吻合リングと第2の吻合リングとを同様の楕円形状に変形させ、且つ第1の吻合リング、及び第2の吻合リングの変形量の調整を容易に行える、という優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る血管吻合器を示す一部を断面にした平面図である。 ヘッドが開いた血管吻合器を示す斜視図である。 血管吻合器のヘッド付近を示す斜視図である。 図3Aに示すヘッドの3B−3B線断面図である。 返しのついたピンの断面図である。 ヘッドが少し閉じた血管吻合器を示す斜視図である。 ヘッドが完全に閉じた血管吻合器を示す斜視図である。 血管を吻合する手順を示す説明図である。 血管を吻合する手順を示す説明図である。 血管を吻合する手順を示す説明図である。 血管を吻合する手順を示す説明図である。 血管を吻合する手順を示す説明図である。 血管を吻合する手順を示す説明図である。 血管を吻合する手順を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る血管吻合器のヘッド付近を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る血管吻合器のヘッド付近を示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る血管吻合器の要部を示す斜視図である。 図9Aの9B−9B線断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る血管吻合器のヘッド付近を示す斜視図である。 側部に切り込みが形成された血管と、吻合リングを示す斜視図である。 血管と、吻合リングを示す斜視図である。 吻合リングを挟持したヘッドを示す斜視図である。 血管の側部に取り付けられた吻合リングを挟持したヘッドを示す断面図である(図12Aの12B−12B線断面図)。 血管の端部に取り付けられた吻合リングを挟持したヘッドを示す断面図である(図12Aの12C−12C線断面図)。 吻合した血管を示す側面図である。
[第1の実施形態]
以下、図1〜図6を参照して、本発明の第1の実施形態に係る血管吻合器10について説明する。なお、各図中に適宜示される矢印Fは血管吻合器10の長手方向の一端側の方向、矢印Bは血管吻合器10の長手方向の他端側の方向を示している。
(ホルダーの構成)
図1に示すように、血管吻合器10は、手で把持するための略角柱状に形成された長尺状のホルダー12を具えている。このホルダー12の長手方向の一端側(矢印F方向側)には、ヘッド14が設けられている。
ホルダー12は合成樹脂で形成されおり、一端側に大径孔16が形成され、他端側に小径孔18が形成されている。ホルダー12の小径孔18には、ステンレス等の金属材料からなる操作ロッド20がスライド自在に挿入されている。
操作ロッド20は、一部がホルダー12の他端側から突出しており、ホルダー12から突出した操作ロッド20の端部には、合成樹脂等で形成された操作ツマミ22がネジ24で固定されている。
ホルダー12の長手方向中間部には、矩形孔26が形成されており、ホルダー12の外周面には、矩形孔26の周囲に矩形の座グリ28が形成されている。座グリ28には、矩形板状の板ばね押さえ30が嵌め込まれており、板ばね押さえ30は、皿螺子32でホルダー12に取り付けられている。
矩形孔26の内部には、ステンレス等の金属板からなる板ばね34が配置されている。また、矩形孔26の内部には、板ばね34と操作ロッド20の間に、合成樹脂製の操作ロッド押さえ36が配置されている。板ばね34は、操作ロッド押さえ36を操作ロッド20の外周面に押圧しており、操作ロッド押さえ36と操作ロッド20との間の摩擦力により、操作ロッド20にブレーキを掛けている。なお、操作ロッド押さえ36の材料の選定、板ばね34のばね定数の選定、皿螺子32の調整等により、操作ロッド押さえ36と操作ロッド20との間の摩擦力を調整することができる。
ホルダー12の大径孔16の内部には、大ローラー受け38がスライド自在に挿入されている。大ローラー受け38は、操作ロッド20の一端側に螺子40で固定されている。大ローラー受け38には、軸42が取り付けられており、この軸42に大ローラー44が回転自在に支持されている。この大ローラー44は動滑車の役目を有しており、ワイヤー46の長手方向中間部が巻き掛けられている。
ホルダー12の一端には、合成樹脂等で形成されたカム48が取り付けられている。カム48は、矢印B方向側の端部の一部がホルダー12の大径孔16に挿入された状態で固定されている。カム48には、矢印F方向側に断面円形の大径孔50が形成され、矢印B方向側に断面円形の小径孔52が形成されている。カム48の小径孔52には、ステンレス等の金属材料からなるスライドロッド54がスライド自在に挿入されている。また、カム48の大径孔50の内部には、コイル状の戻しばね56が配置されている。この戻しばね56は、ヘッド14を矢印F方向に付勢する役目を有している。
図2に示すように、カム48のヘッド側は、スライドロッド54の軸芯に対して傾斜した傾斜面58とされており、この傾斜面58に大径孔50が開口している。
(ヘッドの構成)
図3Aに示すように、ヘッド14は、スライドロッド54に取り付けられている。ヘッド14は、スライドロッド54に対して回転可能に設けられる第1の挟持機構60L、及びスライドロッド54に対して回転可能に設けられ、第1の挟持機構60Lとはスライドロッド54を挟んで反対側に配置される第2の挟持機構60Rとを具えている。第1の挟持機構60Lと第2の挟持機構60Rとは、スライドロッド54を境にして略対称形状とされている。
第1の挟持機構60Lは、アルミニウム等の金属材料から形成された第1の回転プレート62Lを備えている。第1の回転プレート62Lのスライドロッド側の一辺には、一対の軸受け部64Lが形成されている。一対の軸受け部64Lにはスライドロッド54が挿通されており、これにより、第1の回転プレート62Lは、スライドロッド54を軸として矢印C方向、及び矢印C方向と反対方向に回転可能である。
第2の挟持機構60Rは、アルミニウム等の金属材料から形成された第2の回転プレート62Rを備えている。第2の回転プレート62Rのスライドロッド側の一辺には、一対の軸受け部64Rが形成されている。一対の軸受け部64Rには、スライドロッド54が挿通されており、これにより、第2の回転プレート62Rは、スライドロッド54を支点として矢印D方向、及び矢印D方向と反対方向に回転可能である。
図2、及び図3Aに示すように、第1の回転プレート62L、及び第2の回転プレート62Rは、スライドロッド54に取り付けられた一対のEリング66の間に配置されており、一対のEリング66の間に配置された第1の回転プレート62L、及び第2の回転プレート62Rは、スライドロッド54の軸方向への移動が制限されている。
第1の回転プレート62L、及び第2の回転プレート62Rは、図2、及び図3Aに示すように、第1の回転プレート62Lの一辺と、第2の回転プレート62Rの一辺とが突き当たって、第1の回転プレート62Lと第2の回転プレート62Rとがスライドロッド54を境にして180°の関係、即ち、第1の回転プレート62Lと第2の回転プレート62Rとが同一平面状に配置された開状態と、図5に示すように、第1の回転プレート62Lと、第2の回転プレート62Rとが向かい合って突き当たった閉状態との間を回動するようになっている。なお、本実施形態において、第1の回転プレート62Lと第2の回転プレート62Rとが開状態の場合、適宜、ヘッド14が開状態と呼び、第1の回転プレート62Lと第2の回転プレート62Rとが閉状態の場合、適宜、ヘッド14が閉状態と呼ぶ。
図3Aに示すように、スライドロッド54には、ヘッド部分にねじりばね68が外装されている。ねじりばね68は、第1の回転プレート62L、及び第2の回転プレート62Rを開状態の方向(矢印C方向とは反対方向、及び矢印D方向とは反対方向)、即ちヘッド14が開状態となる方向へ付勢している。
血管吻合器10の通常時は、図2、図3Aに示すように、ヘッド14は、戻しばね56によって矢印F方向に付勢されており、かつ、ねじりばね68によって開状態とされている。
図3(A)に示すように、第1の回転プレート62Lには、スライドロッド側とは反対側の一辺に、スライドロッド54の軸方向に対して直交する方向に延びる突起70、及び溝72が形成されている。また、第1の回転プレート62Lのスライドロッド側とは反対側の一辺には、溝72よりも図面矢印F方向側にスライドロッド54の軸方向に沿って延びる細溝74が形成されている。第1の回転プレート62Lの細溝74の形成されている面は、後述する吻合リング100Lの外周部が接触する挟持面76とされている。
第1の回転プレート62Lは、矢印B方向側の一部がえぐられており、えぐられた部分に小径の小ローラー78が配置されている。小ローラー78は、第1の回転プレート62Lに取り付けられた軸80に回転自在に支持されている。
第1の回転プレート62Lのスライドロッド側とは反対側には、第1の可動プレート82Lが配置されている。第1の可動プレート82Lには、第1の回転プレート62Lのスライドロッド側とは反対側の一辺に沿って延びる挟持部84を備え、挟持部84には、第1の回転プレート62Lの突起70を挟持するように、突起86、及び突起88が形成されている(図3B参照)。
第1の可動プレート82Lの突起88は、第1の回転プレート62Lの溝72にスライド自在に係合している。これにより、第1の可動プレート82Lは、第1の回転プレート62Lに対し接近する方向、及び離間する方向(スライドロッド54の径方向)に移動可能となっている。
第1の可動プレート82Lの挟持部84には、第1の回転プレート62Lの細溝74と対向する位置に、細溝90が形成されている。なお、第1の可動プレート82Lの細溝90の形成されている面は、後述する吻合リング100Lの外周部に接触する挟持面92とされている。第1の回転プレート62Lの細溝74、及び第1の可動プレート82Lの細溝90には、吻合リング100Lのフランジ102が挿入可能となっている。
第1の可動プレート82Lの突起86と突起88との間の溝部分には、コイル状の挟持機構戻しばね94が配置されている。挟持機構戻しばね94は、第1の可動プレート82Lを第1の回転プレート62Lから離れる方向に付勢している。したがって、通常時は、図3Aに示すように、第1の回転プレート62Lの挟持面76と第1の可動プレート82Lの挟持面92とは、後述する吻合リング100Lを挿入できるように離間している。
なお、第2の挟持機構60Rは、第1の挟持機構60Lと略同一構成であるため、同一構成には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。第2の挟持機構60Rは、第1の挟持機構60Lの第1の可動プレート82Lと対称形状の第2の可動プレート82Rを備えている。
ここで、第1の挟持機構60Lの第1の可動プレート82Lには、ワイヤー46の一端が係止されており、第2の挟持機構60Rの第2の可動プレート82Rには、該ワイヤー46の他端が形成されている。ワイヤー46の端部は、例えば、金属、樹脂等の材料からなる係止部材96に固定されている。ワイヤー46は、ステンレス等の金属材料、合成樹脂材料、炭素繊維、無機繊維等を用いることができる。また、ワイヤー46は、単線であっても良く、撚り線であっても良い。ワイヤー46の材質、及び構造は、従来公知のものを用いることができる。
ワイヤー46を係止部材96に固定する方法としては、カシメ、溶接(例えば、電気溶接、レーザー溶接等)、ロウ付け、半田付け等を挙げることができるが、その他の固定方法を用いることもできる。ワイヤー46を係止部材96にカシメ固定する場合、係止部材96の材料としては、例えば、金属材料、合成樹脂材料等を用いることができるが、他の材料を用いることもできる。
ワイヤー46は、図1、及び図3Aに示すように、第1の可動プレート82Lの小ローラー78、ホルダー12の内部に配置された大ローラー受け38の大ローラー44、及び第2の可動プレート82Rの小ローラーに巻き掛けられている。このため、大ローラー44を矢印B方向に移動させると、ワイヤー46の中間部が矢印B方向に引張られ、ワイヤー46の一端が第1の回転プレート62Lに接近する方向に移動すると共に、ワイヤー46の他端が第2の回転プレート62Rに接近する方向に移動する。第1の可動プレート82L、及び第2の可動プレート82Rは、1本のワイヤーで連結されており、該ワイヤー46の中間部分を大ローラー44で引張るので、第1の可動プレート82Lと第2の可動プレート82Rとを同期して移動させることができる。
(吻合リング)
図3Aには、血管同士を吻合する際に用いる、吻合リング100L、及び、吻合リング100Lと同じサイズの吻合リング100Rが斜視図にて示されている。図3Aに示すように、吻合リング100L,100Rは、可撓性を有する弾性変形可能な合成樹脂製のリングであり、外周部にフランジ102を備えている。フランジ102は、第1の回転プレート62Lの細溝74、第2の回転プレート62Rの細溝74、第1の可動プレート82Lの細溝90、及び第2の可動プレート82Rの細溝90に挿入可能な厚みに形成されている。
吻合リング100L,100Rには、軸方向の片面に、軸方向に沿って延びる複数のピン104が周方向に沿って固定されている。ピン104の先端はテーパー状に形成され、吻合リング100Lのピン104は吻合リング100Rに、吻合リング100Rのピン104は吻合リング100Lに突き刺すことが可能となっている。吻合リング100L、及び吻合リング100Rには、各々血管が挿通される。吻合リング100L、及び吻合リング100Rは、血管の径に合わせて、内径及び外径の異なる複数種類が用意される。なお、ピン104には、図3Cに示すように、血管固定及び吻合後の抜け止めとして返し104Aが形成されている。
(血管同士の吻合手順)
まず、図6Aに示すように、口径が大きい方の血管110Lに適応する大きさの吻合リング100Lを選択し、図6Aでは図示しないが、吻合リング100Lと同じ大きさの吻合リング100Rを選択する。そして、吻合リング100Lを、開状態としたヘッド14(図3A参照)の第1の挟持機構60Lの第1の回転プレート62Lと第1の可動プレート82Lとの間にセットし、吻合リング100Rを第2の挟持機構60Rの第2の回転プレート62Rと第2の可動プレート82Rとの間にセットする。
図6Aに示すように、口径が大きい方の血管110Lの端部を一方の吻合リング100Lに挿通してから、図6Bに示すように、口径が大きい方の血管110Lの端部を90度外側に拡げて血管110L(拡げたフランジ状の部分)をピン104に刺す。
次に、図6Cに示すように、口径が小さい方の血管110Rの端部を、他方の吻合リング100Rに挿通する。
次に、操作ツマミ22を引張り、第1の回転プレート62Lと第1の可動プレート82Lとの間隔を狭めると共に、第2の回転プレート62Rと第2の可動プレート82Rとの間隔を狭める。このとき、図6Dに示すように、口径が小さい方の血管110Rの直径(外径)d(図6C参照)に、吻合リング100Rの内径の短径Dsを合わせるように、操作ツマミ22の引張り量を調整し、吻合リング100Rを楕円形状に変形させる。
その後、図6Dに示すように、口径が小さい方の血管110Rの端面から長軸方向に切開101を施す。そして、図6Eに示すように、口径が小さい方の血管110Rの端部を楕円形状に開いて、血管110Rの端部を90度外側に拡げて血管110R(拡げたフランジ状の部分)をピン104に刺す。
なお、本実施形の血管吻合器10では、第1の可動プレート82Lと第2の可動プレート82Rとが同期して移動するので、口径が大きい方の血管110Lを保持した吻合リング100Lは、図6Fに示すように第1の回転プレート62Lと第1の可動プレート82Lとに挟持されて、吻合リング100R(図6D参照)と同様の楕円形状に変形される。
その後、更に操作ツマミ22を引張ると、ヘッド14がカム側(矢印B方向側)に引き寄せられ、図4に示すように、第1の回転プレート62Lのカム側の端縁、及び第2の回転プレート62Rのカム側の端縁が、カム48の大径孔50の開口縁に摺動する。ここで、大径孔50の開口縁は、カム48の傾斜面58に開口してスライドロッド54の軸方向に対して傾斜しているため、図4に示すように、第1の回転プレート62Lと第2の回転プレート62Rとが徐々に互いに向かい合うように近接し、最終的には、図5に示すように、第1の回転プレート62Lと第2の回転プレート62Rとが向かい合って突き当たる、即ち、ヘッド14が閉じる。
図5に示すようにヘッド14が閉じると、図6Gに示すように、一方の吻合リング100Lと他方の吻合リング100Rとが向かい合って、一方の吻合リング100Lのピン104が他方の吻合リング100Rへ、他方の吻合リング100Rのピン104が一方の吻合リング100Lへ刺さり、口径の大きい方の血管110Lと、口径の小さい方の血管110Rとが一方の吻合リング100Lと他方の吻合リング100Rとの間に挟持されて吻合される。その後、血管110Lと血管110Rとを吻合させた吻合リング100L、吻合リング100Rをヘッド14から外すことで、吻合作業は終了となる。
このように、本実施形態の血管吻合器10では、操作ツマミ22を操作して1本のワイヤー46の中間部分を大ローラー44で引張るという簡単な操作で、第1の挟持機構60Lの第1の可動プレート82Lと、第2の挟持機構60Rの第2の可動プレート82Rとを同期させてスライドさせ、吻合リング100Lと吻合リング100Rとを同時に、同様の楕円形状に変形させることができる。
本実施形態の血管吻合器10は、第1の可動プレート82L、及び第2の可動プレート82Rを挟持機構戻しばね94で第1の回転プレート62L、及び第2の回転プレート62Rから離れる方向に付勢しており、ワイヤー46を大ローラー44、及び小ローラー78に巻き掛け、ワイヤー46の一端を第1の可動プレート82Lに係止し、他端を第2の可動プレート82Rに係止している。このため、ワイヤー46の中間部を大ローラー44で引張ることでワイヤー46に張力が付与され、また、挟持機構戻しばね94を圧縮するので、第1の可動プレート82L、及び第2の可動プレート82Rにガタ付きを生じさせることなく吻合リング100Lと吻合リング100Rとを同時に、同様の楕円形状に変形させることができる。
このように、本実施形態の血管吻合器10では、吻合リング100Lと吻合リング100Rとを同時に、同様の楕円形状に変形させることができるので、血管110Lと血管110Rとを高精度で吻合させることができる。
なお、ホルダー12の戻しばね56は、ヘッド14を矢印F方向に付勢しており、戻しばね56の付勢力がワイヤー46、大ローラー44、大ローラー受け38、操作ロッド20を介して操作ツマミ22に伝達され、操作ツマミ22は、ホルダー12側に付勢されている。このため、操作ツマミ22から手を離すことで、ヘッド14を図5の閉状態から図2の開状態へ戻すことができる。
また、板ばね34で操作ロッド押さえ36を操作ロッド20に押圧し、操作ロッド20が軸方向に沿って移動する際にブレーキを掛けているが、ブレーキ力を大きくすることで、操作ツマミ22から手を離しても操作ロッド20が動かないようにすることも出来る。このようにすることで、例えば、吻合リング100L、及び吻合リング100Rを血管吻合器10にセットする際、また、吻合リング100L、及び吻合リング100Rを楕円形状に変形した際に、血管吻合器10から手を離しても、第1の可動プレート82Lと第1の回転プレート62Lとの間隔、及び第2の可動プレート82Rと第2の回転プレート62Rとの間隔を固定でき、挟持された吻合リング100L、及び吻合リング100Rの形状をそのまま維持することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る血管吻合器10を図7にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。図7に示すように、本実施形態の血管吻合器10のカム48は、略L字状に形成されており、大径孔50、及び小径孔52がホルダー12の長手方向に対して直角の向きに形成されている。即ち、カム48の小径孔52に挿入されたスライドロッド54の軸芯54Cが、ホルダー12の操作ロッド20の軸芯20Cに対して直交(交差角度が90度)している。また、カム48の内部には、ワイヤー46の向きを変更するためのローラー112が配置されている。
本実施形態の血管吻合器10は、第1の実施形態の血管吻合器10に対して、ヘッド14の向きが90度異なっている。このため、手術の部位に応じて本実施例の血管吻合器10を用いることにより、例えば、吻合リング100L、及び吻合リング100Rを血管吻合器10に装着したり、吻合リング100L、及び吻合リング100Rに血管110L、及び血管110Rを固定する際の操作性および血管を吻合する際の操作性を向上することが可能となる。即ち、手術する部位によって操作がし易くなる。なお、本実施形態では、スライドロッド54の軸芯54Cが、ホルダー12の操作ロッド20の軸芯20Cに対して直交しているが、90度以外の角度で交差していても良い。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態に係る血管吻合器10を図8にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図8に示すように、本実施形態の血管吻合器10では、ホルダー12に対して、カム48が、変更部としての角度変更用ピン114を介して矢印E方向、及び矢印E方向とは反対方向に回動可能に支持されている。このため、本実施形態の血管吻合器10では、ホルダー12に対してヘッド14の向きを自由に変更することができる。このため、例えば、吻合リング100L、及び吻合リング100Rを血管吻合器10に装着したり、吻合リング100L、及び吻合リング100Rに血管110L、及び血管110Rを固定する際の操作性を向上することができる。即ち、手術する部位によって操作がし易くなる。本実施形態のカム48は、保持部材に相当するものである。
なお、本実施形態の血管吻合器10では、ホルダー12とヘッド14との間の摩擦によって、ヘッド14の向きを固定することができるが、ホルダー12に対するヘッド14の向きを任意の位置に固定するためのラチェット機構等(図示省略)を別途設けることもできる。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態に係る血管吻合器10を図9にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。図9に示すように、本実施形態では、ホルダー12の矢印B方向側の端部に、固定リング116が設けられている。この固定リング116は、例えば、一方の手の親指が挿入可能となっている。
ホルダー12の中間部には、スライドパイプ118がホルダー12に対してスライド自在に外装されている。ホルダー12の操作ロッド20には、ピン120が直角に固定されており、ピン120は、ホルダー12に形成された長孔122を挿通してスライドパイプ118に固定されている。このため、スライドパイプ118をホルダー12の軸方向に移動することで、操作ロッド20を軸方向に移動することができる。
このスライドパイプ118には、一対の可動リング124が設けられている。例えば、一対の可動リング124の一方には一方の手の人差し指、一対の可動リング124の他方には一方の手の中指が挿入可能となっている。
本実施形態の血管吻合器10では、例えば、固定リング116に一方の手の親指を挿入し、一方の可動リング124に一方の手の人差し指、他方の可動リング124に一方の手の中指を挿入し、一対の可動リング124を人差し指、及び中指で引くことで、片手にて操作ロッド20を移動させてヘッド14の開閉を行うことができる。
本実施形態の固定リング116には親指、一方の可動リング124には人差し指、他方の可動リング124には中指を挿入する例を説明したが、他の指を挿入して操作することもできる。また、本実施形態の固定リング116、及び可動リング124は、周方向に連続する円環形状であったが、楕円形状等、他の形状であっても良く、一部に切れ目が形成されて略C字形状となっていても良い。
[第5の実施形態]
本実施形態では、図13に示すように、血管110Lの側部に血管110Rの端部を吻合する例を説明する。図10には、本実施形態で用いる血管吻合器10のヘッド14が斜視図にて示されている。なお、本実施形態において、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図10に示すように、本実施形態の血管吻合器10では、第1の挟持機構60Lにおいて、第1の可動プレート82Lには細溝90と平行に凹部132Aが形成されており、第1の回転プレート62Lには細溝74と平行に凹部132Bが形成されている。なお、第2の挟持機構60Rにおいても、第1の挟持機構60Lと同様に、第2の可動プレート82Rには細溝90と平行に凹部132Aが形成されており、第2の回転プレート62Rに凹部132Bが形成されている。ここで、第1の挟持機構60Lの凹部132A、及び凹部132Bが第1の逃げ部に相当し、第2の挟持機構60Rの凹部132A、及び凹部132Bが第2の逃げ部に相当する。
本実施形態の血管吻合器10では、図10に示すような吻合リング134R、及び吻合リング134Lが用いられる。吻合リング134R、及び吻合リング134Rは、吻合リング100R、及び吻合リング100Lに対して全長は変わらないが、フランジ102よりもピン104側の寸法が長くなっている。
(作用)
次に、第5の実施形態に係る血管吻合器10を用いて、血管100Lの側面に血管100Rの端部を吻合する例を説明する。
以下に吻合手順を説明する。
先ず、図11Aに示すように、血管110Lの側面に長手方向に沿って切り込み136を形成し、吻合リング134Rを取り付ける準備をする。次に、第1の実施形態と同様に、血管吻合器10のヘッド14に吻合リング134R、及び吻合リング134Rを装着し、操作ツマミ22を引いて、吻合リング134R、及び吻合リング134Rを楕円形状に変形する(図11A,B参照。なお、図11A,Bにおいては血管吻合器10のヘッド14は不図示)。
血管110Lの切り込み136を形成した周囲部分を吻合リング134Rの穴から引っ張り上げ、切り込み136の周囲全体を吻合リング134Rの外周側へ折り返し、図12Aに示すように、折り返した部分をピン104に係止する。
一方、血管110Rにおいては、血管110Rの端部を吻合リング134Lの穴から引っ張り上げ、端部の周囲全体を吻合リング134Lの外周側へ折り返し、図12Aに示すように、折り返した部分をピン104に係止する。
次に、操作ツマミ22を更に引っ張り、ヘッド14を閉じて吻合リング134Rと吻合リング134Lとを接合する。これにより、血管110Lの側壁と、血管110Rの端部とが吻合リング134Lと吻合リング134Rとの間に挟持されて吻合される。
ここで、図12Bに示すように、吻合リング134Rに取り付けられた血管110Lにおいて、血管自身が弾性を有しているため、吻合リング134Rの穴の中の部分110Laにおいては、血管110Lの本体側に向かう張力F1が作用している。一方、吻合リング134Rの外周側に折り返された部分110Lbにおいては、矢印で示す吻合リング134Rを締め付ける方向の力F2が作用している。
吻合リング134Rの穴の中の部分110Laには血管本体側へ引き戻そうとする張力F1が作用するが、吻合リング134Rの外周側に折り返された部分110Lbにラジアル方向内側の力F2が作用して吻合リング134Rを締め付けるので、吻合リング134Rに対して血管110Lの位置が安定する。
なお、吻合リング134Lに取り付けられた血管110Rにおいても、図12Cに示すように、穴の中の部分110Raに血管本体側へ引き戻そうとする張力F1が作用するが、吻合リング134Lの外周側に折り返された部分110Rbにラジアル方向内側の力F2が作用して吻合リング134Lを締め付けるので、吻合リング134Lに対して血管110Rの位置が安定する。
なお、本実施形態の血管吻合器は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは勿論である。上記実施形態の血管吻合器10の各構成部材の材料は一例であり、種々の変更が可能である。また、血管吻合器10は、同じ径の血管同士を吻合することもできる。
2014年11月14日に出願された日本国特許出願2014−231977号の開示は、その全体が参照により本明細書に取り込まれる。
本明細書に記載されたすべての文献、特許出願、及び技術規格は、個々の文献、特許出願、及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。

Claims (7)

  1. 第1の血管の端部または側部の開口部分を係止する弾性変形可能な第1の吻合リングを、第1の固定部と前記第1の固定部へ移動可能に設けられた第1の可動部との間で挟持する第1の保持機構と、
    第2の血管の端部または側部の開口部分を係止する弾性変形可能な第2の吻合リングを、第2の固定部と前記第2の固定部へ移動可能に設けられた第2の可動部との間で挟持する第2の保持機構と、
    前記第1の可動部を前記第1の固定部に対して離間する方向へ付勢する第1の弾性部材と、
    前記第2の可動部を前記第2の固定部に対して離間する方向へ付勢する第2の弾性部材と、
    前記第1の保持機構と前記第2の保持機構とを移動可能に連結する連結部と、
    一端が前記第1の固定部を介して前記第1の可動部に連結され、他端が前記第2の固定部を介して前記第2の可動部に連結されたワイヤーと、
    前記ワイヤーの中間部が巻き掛けられる巻き掛け部を備え、前記ワイヤーの前記中間部を引張ることで前記第1の可動部を前記第1の固定部に対して接近する方向に移動させると共に、前記第1の可動部の前記移動に同期して前記第2の可動部を前記第2の固定部に対して接近する方向へ移動させる移動部材と、
    前記移動部材を長手方向に沿って移動可能に保持する長尺状のホルダーと、
    を有する血管吻合器。
  2. 前記第1の固定部と前記第1の可動部に設けられ、前記第1の吻合リングの外周面に折り返された前記第1の血管との接触を避ける第1逃げ部と、
    前記第2の固定部と前記第2の可動部に設けられ、前記第2の吻合リングの外周面に折り返された前記第2の血管との接触を避ける第2逃げ部と、
    を有する請求項1に記載の血管吻合器。
  3. 前記ホルダーは、前記移動部材に接触して前記移動部材の移動を制限するブレーキを有する、請求項1または請求項2に記載の血管吻合器。
  4. 前記第1の保持機構、及び前記第2の保持機構に接触するカムを有し、
    前記第1の保持機構、及び前記第2の保持機構は、前記移動部材が移動することで前記ワイヤーによってカム側に移動され、
    前記第1の保持機構と前記第2の保持機構とは、前記カム上を摺動して互いに向かい合うように近接して前記第1の吻合リングと前記第2の吻合リングとを対向させて結合させる、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の血管吻合器。
  5. 前記連結部は、前記第1の保持機構と前記第2の保持機構とを開閉可能に支持するロッドを有し、
    前記ロッドの軸方向は、前記移動部材の移動方向と交差する方向に設定されている、
    請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の血管吻合器。
  6. 前記連結部を保持する保持部材と、
    前記ホルダーに対して前記保持部材の向きを変更する変更部と、
    を有する請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の血管吻合器。
  7. 前記ホルダーに設けられた固定部と、
    前記移動部材に設けられた可動部と、
    を有する請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の血管吻合器。
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