JP6689671B2 - イオン交換材料、イオン交換体、イオン吸着装置、水処理システム、イオン交換材料の製造方法、及びイオン交換体の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明の一実施形態に係るイオン交換材料の製造方法は、混合ステップと、前記混合ステップによって生成された混合物を700℃以上1000℃以下で焼成する焼成ステップと、を有する。
本発明のイオン交換材料は、K、Ti、Nb、及びOを含むイオン交換材料であって、Cu−Kα線源を用いたX線回折スペクトルにおいて、回折角2θが13.0°〜13.4°の範囲にある第1ピークと回折角2θが11.2°〜11.6°の範囲にある第2ピークとを有する結晶性の化合物である。本発明のイオン交換材料としては、例えば上述した製造方法によって製造されたイオン交換材料を用いることができる。
本発明のイオン交換材料を製造する工程の一例について説明する。
(1−1)イオン交換材料の製造方法
水100重量部に対して酸化チタンを21.8重量部、酸化ニオブを8.7重量部混合・攪拌した。その後、炭酸カリウムを19.5重量部加えて更に攪拌した。混合した溶液を200℃で噴霧乾燥(スプレードライ)し、800℃で3時間焼成した。得られた焼成物をX線回折分析装置及び蛍光X線分析装置で分析した結果、X線回折スペクトルにおいて回折角2θが9.8°〜10.3°の範囲に強度593(相対値)のピークがあり、回折角2θが11.2°〜11.6°の範囲に強度500(相対値)のピークがあり、回折角2θが13.0°〜13.4°の範囲に強度1813(相対値)のピークがあり、13.5°〜13.8°の範囲に強度1603(相対値)のピークがあり、一般式K0.64Ti0.61Nb0.14O1.89により表されるイオン交換材料であった。
(1−1)で得られたイオン交換材料10kgと、メタカオリン1.0kgを高速混合造粒機(ダルトン株式会社、RMO−4H)により、高速撹拌させて混合粉末を生成した。その後、水ガラスとして1号珪酸ソーダ(Na2O・2SiO2)2.5kgを水1.5kgで希釈し、上記の混合粉末にスプレーしながら撹拌することにより造粒させた。得られた造粒体を電気マッフル炉にて大気雰囲気下、150℃で12時間焼成してイオン交換体を得た。上記したイオン交換体の粒径は例えば300〜600μm程度である。なお、後述する実施例2〜4、参考例1〜8及び比較例1〜7においても、イオン交換体の粒径は例えば300〜600μm程度である。
(2−1)イオン交換材料の製造方法
水100重量部に対して酸化チタンを15.3重量部、酸化ニオブを17.0重量部混合・攪拌した。その後、炭酸カリウムを17.7重量部加えて更に攪拌した。混合した溶液を200℃で噴霧乾燥(スプレードライ)し、800℃で3時間焼成した。得られた焼成物をX線回折分析装置及び蛍光X線分析装置で分析した結果、X線回折スペクトルにおいて回折角2θが9.8°〜10.3°の範囲に強度857(相対値)のピークがあり、回折角2θが11.2°〜11.6°の範囲に強度707(相対値)のピークがあり、13.0°〜13.4°の範囲に強度2350(相対値)のピークがあり、一般式K0.66Ti0.50Nb0.34O2.18により表されるイオン交換材料であった。
(2−1)で得られたイオン交換材料を用いて、焼成温度を120℃とすること以外(1−2)と同じ工程でイオン交換体を得た。
(3−1)イオン交換材料の製造方法
水100重量部に対して酸化チタンを20.0重量部、酸化ニオブを8.4重量部混合・攪拌した。その後、炭酸カリウムを21.6重量部加えて更に攪拌した。混合した溶液を200℃で噴霧乾燥(スプレードライ)し、800℃で3時間焼成した。得られた焼成物をX線回折分析装置及び蛍光X線分析装置で分析した結果、X線回折スペクトルにおいて回折角2θが9.8°〜10.3°の範囲に強度300(相対値)のピークがあり、回折角2θが11.2°〜11.6°の範囲に強度620(相対値)のピークがあり、13.0°〜13.4°の範囲に強度2250(相対値)のピークがあり、13.5°〜13.8°の範囲に強度3163(相対値)のピークがあり、一般式K0.72Ti0.57Nb0.14O1.85により表されるイオン交換材料であった。
(3−1)で得られたイオン交換材料を用いて(2−2)と同じ工程でイオン交換体を得た。
(4−1)イオン交換材料の製造方法
水100重量部に対して酸化チタンを14.1重量部、酸化ニオブを15.6重量部混合・攪拌した。その後、炭酸カリウムを20.4重量部加えて更に攪拌した。混合した溶液を200℃で噴霧乾燥(スプレードライ)し、800℃で3時間焼成した。得られた焼成物をX線回折分析装置及び蛍光X線分析装置で分析した結果、X線回折スペクトルにおいて回折角2θが9.8°〜10.3°の範囲に強度410(相対値)のピークがあり、回折角2θが11.2°〜11.6°の範囲に強度797(相対値)のピークがあり、13.0°〜13.4°の範囲に強度3483(相対値)のピークがあり、一般式K0.78Ti0.46Nb0.30O2.06により表されるイオン交換材料であった。
(4−1)で得られたイオン交換材料を用いて、焼成温度を100℃とすること以外(1−2)と同じ工程でイオン交換体を得た。
(5−1)イオン交換材料の製造方法
水100重量部に対して酸化チタンを25.1重量部、酸化ニオブを7.2重量部混合・攪拌した。その後、炭酸カリウムを17.7重量部加えて更に攪拌した。混合した溶液を200℃で噴霧乾燥(スプレードライ)し、800℃で3時間焼成した。得られた焼成物をX線回折分析装置及び蛍光X線分析装置で分析した結果、X線回折スペクトルにおいて回折角2θが9.8°〜10.3°の範囲に強度750(相対値)のピークがあり、回折角2θが11.2°〜11.6°の範囲に強度340(相対値)のピークがあり、13.0°〜13.4°の範囲に強度970(相対値)のピークがあり、13.5°〜13.8°の範囲に強度1323(相対値)のピークがあり、一般式K0.54Ti0.67Nb0.12O1.91により表されるイオン交換材料であった。
(5−1)で得られたイオン交換材料を用いて、焼成温度を200℃とすること以外(1−2)と同じ工程でイオン交換体を得た。
(6−1)イオン交換材料の製造方法
水100重量部に対して酸化チタンを10.7重量部、酸化ニオブを23.8重量部混合・攪拌した。その後、炭酸カリウムを15.5重量部加えて更に攪拌した。混合した溶液を200℃で噴霧乾燥(スプレードライ)し、800℃で3時間焼成した。得られた焼成物をX線回折分析装置及び蛍光X線分析装置で分析した結果、X線回折スペクトルにおいて回折角2θが9.8°〜10.3°の範囲に強度403(相対値)のピークがあり、回折角2θが11.2°〜11.6°の範囲に強度317(相対値)のピークがあり、13.0°〜13.4°の範囲に強度873(相対値)のピークがあり、一般式K0.66Ti0.40Nb0.54O2.48により表されるイオン交換材料であった。
(6−1)で得られたイオン交換材料を用いて(5−2)と同じ工程でイオン交換体を得た。
(7−1)イオン交換材料の製造方法
水100重量部に対して酸化チタンを22.3重量部、酸化ニオブを3.1重量部混合・攪拌した。その後、炭酸カリウムを24.6重量部加えて更に攪拌した。混合した溶液を200℃で噴霧乾燥(スプレードライ)し、800℃で3時間焼成した。得られた焼成物をX線回折分析装置及び蛍光X線分析装置で分析した結果、X線回折スペクトルにおいて回折角2θが11.2°〜11.6°の範囲に強度297(相対値)のピークがあり、回折角2θが13.0°〜13.4°の範囲に強度733(相対値)のピークがあり、13.5°〜13.8°の範囲に強度9247(相対値)のピークがあり、一般式K0.76Ti0.60Nb0.04O1.68により表されるイオン交換材料であった。
(7−1)で得られたイオン交換材料を用いて、焼成を80℃で24時間とすること以外(1−2)と同じ工程でイオン交換体を得た。
(8−1)イオン交換材料の製造方法
水100重量部に対して酸化チタンを7.0重量部、酸化ニオブを18.5重量部混合・攪拌した。その後、炭酸カリウムを24.4重量部加えて更に攪拌した。混合した溶液を200℃で噴霧乾燥(スプレードライ)し、800℃で3時間焼成した。得られた焼成物をX線回折分析装置及び蛍光X線分析装置で分析した結果、X線回折スペクトルにおいて回折角2θが11.2°〜11.6°の範囲に強度1083(相対値)のピークがあり、回折角2θが13.0°〜13.4°の範囲に強度3853(相対値)のピークがあり、一般式K1.06Ti0.26Nb0.42O2.10により表されるイオン交換材料であった。
(8−1)で得られたイオン交換材料を用いて(7−2)と同じ工程でイオン交換体を得た。
(9−1)イオン交換材料の製造方法
水100重量部に対して酸化チタンを4.9重量部、酸化ニオブを24.1重量部混合・攪拌した。その後、炭酸カリウムを21.0重量部加えて更に攪拌した。混合した溶液を200℃で噴霧乾燥(スプレードライ)し、800℃で3時間焼成した。得られた焼成物をX線回折分析装置及び蛍光X線分析装置で分析した結果、X線回折スペクトルにおいて回折角2θが11.2°〜11.6°の範囲に強度1820(相対値)のピークがあり、回折角2θが13.0°〜13.4°の範囲に強度7713(相対値)のピークがあり、一般式K1.00Ti0.20Nb0.60O2.40により表されるイオン交換材料であった。
(9−1)で得られたイオン交換材料を用いて(7−2)と同じ工程でイオン交換体を得た。
(10−1)イオン交換材料の製造方法
水100重量部に対して酸化チタンを12.7重量部、酸化ニオブを10.1重量部混合・攪拌した。その後、炭酸カリウムを27.2重量部加えて更に攪拌した。混合した溶液を200℃で噴霧乾燥(スプレードライ)し、800℃で3時間焼成した。得られた焼成物をX線回折分析装置及び蛍光X線分析装置で分析した結果、X線回折スペクトルにおいて回折角2θが11.2°〜11.6°の範囲に強度780(相対値)のピークがあり、回折角2θが13.0°〜13.4°の範囲に強度2503(相対値)のピークがあり、13.5°〜13.8°の範囲に強度1680(相対値)のピークがあり、一般式K1.00Ti0.40Nb0.20O1.80により表されるイオン交換材料であった。
(10−1)で得られたイオン交換材料を用いて(1−2)と同じ工程でイオン交換体を得た。
(11−1)イオン交換材料の製造方法
水100重量部に対して酸化チタンを2.4重量部、酸化ニオブを22.4重量部混合・攪拌した。その後、炭酸カリウムを25.3重量部加えて更に攪拌した。混合した溶液を200℃で噴霧乾燥(スプレードライ)し、800℃で3時間焼成した。得られた焼成物をX線回折分析装置及び蛍光X線分析装置で分析した結果、X線回折スペクトルにおいて回折角2θが11.2°〜11.6°の範囲に強度1283(相対値)のピークがあり、回折角2θが13.0°〜13.4°の範囲に強度3453(相対値)のピークがあり、一般式K1.24Ti0.10Nb0.56O2.22により表されるイオン交換材料であった。
(11−1)で得られたイオン交換材料を用いて(7−2)と同じ工程でイオン交換体を得た。
(12−1)イオン交換材料の製造方法
水100重量部に対して酸化チタンを8.4重量部、酸化ニオブを5.9重量部混合・攪拌した。その後、炭酸カリウムを35.7重量部加えて更に攪拌した。混合した溶液を200℃で噴霧乾燥(スプレードライ)し、800℃で3時間焼成した。得られた焼成物をX線回折分析装置及び蛍光X線分析装置で分析した結果、X線回折スペクトルにおいて回折角2θが11.2°〜11.6°の範囲に強度367(相対値)のピークがあり、回折角2θが13.0°〜13.4°の範囲に強度787(相対値)のピークがあり、13.5°〜13.8°の範囲に強度467(相対値)のピークがあり、一般式K1.34Ti0.27Nb0.12O1.51により表されるイオン交換材料であった。
(12−1)で得られたイオン交換材料を用いて(1−2)と同じ工程でイオン交換体を得た。
(13−1)イオン交換材料の製造方法
水100重量部に対して酸化ニオブを24.5重量部混合・攪拌した。その後、炭酸カリウムを25.5重量部加えて更に攪拌した。混合した溶液を200℃で噴霧乾燥(スプレードライ)し、800℃で3時間焼成した。得られた焼成物をX線回折分析装置及び蛍光X線分析装置で分析した結果、X線回折スペクトルにおいて回折角2θが11.2°〜11.6°の範囲に強度1653(相対値)のピークがあり、一般式K1.34Nb0.66O2.32により表されるイオン交換材料であった。
(13−1)で得られたイオン交換材料を用いて(1−2)と同じ工程でイオン交換体を得た。
(14−1)イオン交換材料の製造方法
水100重量部に対して酸化ニオブを37.1重量部混合・攪拌した。その後、炭酸カリウムを12.9重量部加えて更に攪拌した。混合した溶液を200℃で噴霧乾燥(スプレードライ)し、800℃で3時間焼成した。得られた焼成物をX線回折分析装置及び蛍光X線分析装置で分析した結果、X線回折スペクトルにおいて回折角2θが9.8°〜10.3°の範囲に強度307(相対値)のピークがあり、回折角2θが11.2°〜11.6°の範囲に強度297(相対値)のピークがあり、一般式K0.80Nb1.20O3.40により表されるイオン交換材料であった。
(14−1)で得られたイオン交換材料を用いて(1−2)と同じ工程でイオン交換体を得た。
(15−1)イオン交換材料の製造方法
水100重量部に対して酸化チタンを5.6重量部、酸化ニオブを31.8重量部混合・攪拌した。その後、炭酸カリウムを12.6重量部加えて更に攪拌した。混合した溶液を200℃で噴霧乾燥(スプレードライ)し、800℃で3時間焼成した。得られた焼成物をX線回折分析装置及び蛍光X線分析装置で分析した結果、X線回折スペクトルにおいて回折角2θが9.8°〜10.3°の範囲に強度253(相対値)のピークがあり、一般式K0.64Ti0.25Nb0.86O2.97により表されるイオン交換材料であった。
(15−1)で得られたイオン交換材料を用いて(1−2)と同じ工程でイオン交換体を得た。
(16−1)イオン交換材料の製造方法
水100重量部に対して酸化チタンを14.2重量部、酸化ニオブを23.6重量部混合・攪拌した。その後、炭酸カリウムを12.3重量部加えて更に攪拌した。混合した溶液を200℃で噴霧乾燥(スプレードライ)し、800℃で3時間焼成した。得られた焼成物をX線回折分析装置及び蛍光X線分析装置で分析した結果、X線回折スペクトルにおいて回折角2θが9.8°〜10.3°の範囲に強度430(相対値)のピークがあり、一般式K0.50Ti0.50Nb0.50O2.50により表されるイオン交換材料であった。
(16−1)で得られたイオン交換材料を用いて(1−2)と同じ工程でイオン交換体を得た。
(17−1)イオン交換材料の製造方法
水100重量部に対して酸化チタンを27.1重量部、酸化ニオブを15.0重量部混合・攪拌した。その後、炭酸カリウムを7.9重量部加えて更に攪拌した。混合した溶液を200℃で噴霧乾燥(スプレードライ)し、800℃で3時間焼成した。得られた焼成物をX線回折分析装置及び蛍光X線分析装置で分析した結果、X線回折スペクトルにおいて回折角2θが11.2°〜11.6°の範囲に強度377(相対値)のピークがあり、一般式K0.26Ti0.75Nb0.24O2.23により表されるイオン交換材料であった。
(17−1)で得られたイオン交換材料を用いて(1−2)と同じ工程でイオン交換体を得た。
(18−1)イオン交換材料の製造方法
水100重量部に対して酸化チタンを30.4重量部、混合・攪拌した。その後、炭酸カリウムを19.6重量部加えて更に攪拌した。混合した溶液を200℃で噴霧乾燥(スプレードライ)し、800℃で3時間焼成した。得られた焼成物をX線回折分析装置及び蛍光X線分析装置で分析した結果、X線回折スペクトルにおいて回折角2θが9.8°〜10.3°の範囲に強度1187(相対値)のピークがあり、回折角2θが13.5°〜13.8°の範囲に強度2697(相対値)のピークがあり、一般式K0.54Ti0.73O1.73により表されるイオン交換材料であった。
(18−1)で得られたイオン交換材料を用いて(1−2)と同じ工程でイオン交換体を得た。
(19−1)イオン交換材料の製造方法
水100重量部に対して酸化チタンを26.8重量部、混合・攪拌した。その後、炭酸カリウムを23.2重量部加えて更に攪拌した。混合した溶液を200℃で噴霧乾燥(スプレードライ)し、800℃で3時間焼成した。得られた焼成物をX線回折分析装置及び蛍光X線分析装置で分析した結果、X線回折スペクトルにおいて回折角2θが13.5°〜13.8°の範囲に強度2280(相対値)のピークがあり、一般式K0.66Ti0.67O1.67により表されるイオン交換材料であった。
(19−1)で得られたイオン交換材料を用いて(1−2)と同じ工程でイオン交換体を得た。
上記の実施例及び比較例で使用した分析装置は、下記の通りである。
X線回折装置:株式会社リガク、Ultima4、Cu−Kα線による測定
蛍光X線分析装置:株式会社リガク、RIX1000
走査型電子顕微鏡/エネルギー分散型X線分析装置:日本電子株式会社、JSM−6510/JED−2300
レーザ回折式粒度分布測定装置:マイクロトラック・ベル株式会社、MT3300EX
実施例1〜4、参考例1〜8及び比較例1〜7で得られた各イオン交換材料を0.01g計量し、各ポリ容器(50mL遠沈管)に投入した。そして、安定同位体の塩化ストロンチウムをストロンチウム濃度が10mg/L、安定同位体の塩化セシウムをセシウム濃度が1mg/L、塩化ナトリウムを濃度が0.3質量%となるようにイオン交換水に溶解させた水溶液を用意し、当該水溶液を各々のポリ容器に30mL加えた。1時間振盪させた後、遠心分離機で固液分離し、上澄液をICP(株式会社島津製作所、ICPE−9000)に導入してイオン交換後のストロンチウム濃度を定量した。イオン交換前(ポリ容器投入前)のストロンチウム濃度に対するイオン交換後(1時間振盪後)のストロンチウム濃度の割合をイオン交換率とした。
実施例1〜4、参考例1〜8及び比較例1〜7で得られた各イオン交換体(造粒品)を0.3g計量し、各ポリ容器(50mL遠沈管)に投入した。そして、前記イオン交換性能の評価に用いたものと同じ水溶液30mLを各々のポリ容器に加え軽く振り混ぜた後、上澄液の濁度をJIS K0101(工業用水試験方法)に従い分光光度計(株式会社日立ハイテクノロジーズ、U−2800)を用いて計測した。イオン交換体(造粒品)の強度が低いほど、イオン交換体(造粒品)が崩壊し濁度が高くなる。すなわち、イオン交換体(造粒品)の強度と濁度との間には負の相関がある。
図3は、実施例1〜4、参考例1〜8及び比較例1〜7で得られたイオン交換材料のイオン交換性能に関する評価結果を示すテーブルである。また、図3では、実施例1〜4、参考例1〜8及び比較例1〜7で得られたイオン交換材料のX線回折スペクトルにおいて、回折角2θが9.8°〜10.3°の範囲、回折角2θが11.2°〜11.6°の範囲、回折角2θが13.0°〜13.4°の範囲、及び回折角2θが13.5°〜13.8°の範囲それぞれでピークが有れば、それらのピークの強度(相対値)を記載している。例えば、図4に示す実施例1で得られたイオン交換材料のX線回折スペクトルでは、回折角2θが9.8°〜10.3°の範囲、回折角2θが11.2°〜11.6°の範囲、回折角2θが13.0°〜13.4°の範囲、及び回折角2θが13.5°〜13.8°の範囲それぞれでピークが有る。また例えば、図5に示す参考例2で得られたイオン交換材料のX線回折スペクトルでは、回折角2θが9.8°〜10.3°の範囲、回折角2θが11.2°〜11.6°の範囲、及び回折角2θが13.0°〜13.4°の範囲それぞれでピークが有る。また例えば、図6に示す参考例5で得られたイオン交換材料のX線回折スペクトルでは、回折角2θが11.2°〜11.6°の範囲及び回折角2θが13.0°〜13.4°の範囲それぞれでピークが有る。また例えば、図7に示す比較例3で得られたイオン交換材料のX線回折スペクトルでは、回折角2θが9.8°〜10.3°の範囲でピークが有る。また例えば、図8に示す比較例4で得られたイオン交換材料のX線回折スペクトルでは、回折角2θが9.8°〜10.3°の範囲でピークが有る。回折角2θが9.8°〜10.3°の範囲のピークは、四チタン酸カリウム(K2Ti4O9)の結晶に起因するピークである。回折角2θが11.2°〜11.6°の範囲のピーク及び回折角2θが13.0°〜13.4°の範囲のピークは上述した通りK−Ti−Nb−O系の結晶に起因するピークであると推測される。回折角2θが13.5°〜13.8°の範囲のピークは、二チタン酸カリウム(K2Ti2O5)の結晶に起因するピークである。なお、実施例1〜4、参考例1〜8で得られたイオン交換材料のX線回折スペクトルにおいて、回折角2θが11.2°〜11.6°の範囲のピークに対する回折角2θが13.0°〜13.4°の範囲のピークの強度比は2.0以上5.0以下になっている。しかしながら、本発明に係るイオン交換材料はこのピーク強度比(2.0以上5.0以下)に限定されない。K−Ti−Nb−O系の結晶に起因するピークであると推測される回折角2θが11.2°〜11.6°の範囲のピーク及び回折角2θが13.0°〜13.4°の範囲のピークの両方があれば、両方ともない場合又はいずれか一方がない場合に比べてイオン交換性能が向上すると考えられるからである。ただし、上記のピークの強度比(2.0以上5.0以下)であれば、現物の試料でイオン交換性能が向上していることが確認できているため、上記のピークの強度比(2.0以上5.0以下)であることが好ましい。一方、図9は、実施例1〜4、参考例1〜8及び比較例1〜7で得られたイオン交換体(造粒品)の強度に関する評価結果を示すテーブルである。
1A 流入口
1B 流出口
2 配管
3 本発明に係るイオン交換体
4 メッシュ
Claims (8)
- K、Ti、Nb、及びOを含むイオン交換材料であって、
Cu−Kα線源を用いたX線回折スペクトルにおいて、回折角2θが13.0°〜13.4°の範囲にある第1ピークと回折角2θが11.2°〜11.6°の範囲にある第2ピークとを有し、
K、Ti、Nb、及びOの原子比率が
一般式K2xTiyNb2zOx+2y+5z
により表され、
x、y、及びzが、
x+y+z=1、
0.28≦x≦0.42、及び
0.05≦z≦0.18
を満たす、イオン交換材料。 - 前記第2ピークに対する前記第1ピークの強度比が2.0以上5.0以下である、請求項1に記載のイオン交換材料。
- 請求項1又は請求項2に記載のイオン交換材料をバインダーを用いて造粒してなるイオン交換体。
- 請求項3に記載のイオン交換体と、前記イオン交換体が充填される容器と、を備える、イオン吸着装置。
- 請求項4に記載のイオン吸着装置を備える、水処理システム。
- K2Oまたは加熱によりK2Oを生成するカリウム化合物と、
TiO2または加熱によりTiO2を生成するチタン化合物と、
Nb2O5または加熱によりNb2O5を生成するニオブ化合物と、を混合する混合ステップと、
前記混合ステップによって生成された混合物を700℃以上1000℃以下で焼成する焼成ステップと、を有し、
前記混合ステップにおいて、
K2O、TiO2、及びNb2O5のモル比が、K2O:TiO2:Nb2O5=x:y:zとなるように配合し、
x、y、及びzが、
x+y+z=1、
0.28≦x≦0.42、及び
0.05≦z≦0.18
を満たす、イオン交換材料の製造方法。 - 請求項1又は請求項2に記載のイオン交換材料又は請求項6に記載の製造方法によって生成されたイオン交換材料と、バインダーの原料と、を混合、造粒後、70℃以上1000℃以下で加熱するステップを有する、イオン交換体の製造方法。
- 請求項1又は請求項2に記載のイオン交換材料又は請求項6に記載の製造方法によって生成されたイオン交換材料と、バインダーとしてジオポリマーの原料と、を混合、造粒後、70℃以上250℃以下で加熱するステップを有する、イオン交換体の製造方法。
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