JP6687975B2 - 繊維布帛の加工方法 - Google Patents
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Description
また、前記エンボス加工装置が、エンボスロールとヒートロールからなるので、連続でエンボス加工を行うことができ、さらには樹脂プリント加工とも連続で加工することができる。こうしてさらに生産性が高めることができる。
そして、前記エンボス加工装置のエンボスロールとヒートロールは共に加熱され、加熱温度が100〜250℃となるので、熱可塑性樹脂繊維のガラス転移点ちかくに加熱することができ、繊維布帛が押し潰された状態にセットされる。したがって、繊維布帛の押圧部において、前記樹脂に含まれる顔料の色を繊維布帛の表面から確実に認識することができる。
さらに、前記樹脂に顔料を含有しているので、多彩な色相を繊維布帛の裏面に付与できるとともに、繊維布帛の押圧部に確実に色を付与できる。
繊維布帛としては、56dtex/24f、56dtex/24f、84dtex/144fの三種類のレギュラーポリエステル糸を使用して編成したトリコット経編布帛(厚み1.2mm、目付300g/m2)を用意した。次に、液流染色機を用いて、130℃、30分で淡グレー色に染色(染料レサイプ:Dianix Yellow HLA 0.19%o.w.f、Dianix Red HLA 0.08%o.w.f、Dianix Blue HLA 0.21%o.w.f)し、脱水・拡布した後、ピンテンターを用いて、温度150℃で、1.5分間セット加工を施した。次に、針布起毛機を用いてカット起毛し、続いてシャーリング機を用いて起毛面をシーリングし整え、厚さ1.2mmの繊維布帛を得た。次に、この繊維布帛に、図1に示すエンボス加工ラインにおいて、エンボスロール2の温度を215℃に設定し、ヒートロール1の温度を150℃とし、エンボスロール2とヒートロール1の間隔を0.15mmにし、布送りスピードを3.0m/分でエンボス加工を施した。エンボスロールの柄は、格子柄で型押部の合計面積は、エンボスロールの表面積の45%とした。次に、ローターリースクリーン機を用いて、繊維布帛の裏面に、下記の樹脂プリントレサイプで、プリントを施した。
(樹脂プリントレサイプ):
水系ウレタン樹脂(カーボネート系ウレタン樹脂 )60質量%
顔料(BLUE顔料、平均粒子径0.08μm)1質量%
増粘剤(アクリル系増粘剤)1質量%
水38質量%
(粘度):
(BH型粘度計、No.4号ローター、60rpm、25℃) 8,000Pa・s
実施例1において、プリント樹脂として水系アクリル樹脂60質量%を用いたい以外は実施例1と同様にして表面にエンボス柄、裏面に樹脂プリントが施された繊維布帛を得た。表面のエンボス部の色評価は「○」で、磨耗性試験の評価は「◎」であった。
実施例1において、エンボスロールの加熱温度を230℃とした以外は実施例1と同様にして表面にエンボス柄、裏面に樹脂プリントが施された繊維布帛を得た。表面のエンボス部の色評価は「◎」で、磨耗性試験の評価は「◎」であった。
実施例1において、エンボスロールの加熱温度とヒートロールの加熱温度を共に200℃とした以外は実施例1と同様にして表面にエンボス柄、裏面に樹脂プリントが施された繊維布帛を得た。表面のエンボス部の色評価は「◎」で、磨耗性試験の評価は「◎」であった。
実施例1において、エンボスロールの加熱温度を230℃、ヒートロールの加熱温度を100℃とし、顔料をBLUEからPINK(平均粒径0.4μm)に替えた以外は実施例1と同様にして表面にエンボス柄、裏面に樹脂プリントが施された繊維布帛を得た。表面のエンボス部の色評価は「○」で、磨耗性試験の評価は「◎」であった。
実施例1において、エンボス加工装置の金型タイプを、ロール状でなく平板状に替えて加熱温度を平板及び下面板とも160℃とした以外は実施例1と同様にして表面にエンボス柄、裏面に樹脂プリントが施された繊維布帛を得た。表面のエンボス部の色評価は「○」で、磨耗性試験の評価は「○」であった。
実施例1において、ヒートロールを樹脂ロールに替え、樹脂ロールは室温(12℃)であった以外は実施例1と同様にして表面にエンボス柄、裏面に樹脂プリントが施された繊維布帛を得た。表面のエンボス部の色評価は「◎」で、磨耗性試験の評価は「◎」であった。
実施例1において、樹脂プリントを施さなかった以外は実施例1と同様にして表面にエンボス柄のみが施された繊維布帛を得た。表面のエンボス部の色評価はそもそも樹脂プリントがないことから、意匠上見劣りするものであったので評価は「×」とした。また、磨耗性試験の評価は「○」であった。
実施例1において、エンボス加工を施さずに樹脂プリント加工を行った以外は実施例1と同様にして裏面に樹脂プリント柄のみが施された繊維布帛を得た。表面にエンボス部がなく、樹脂プリントだけしかないことから、意匠上見劣りするものであったので評価は「×」とした。また、磨耗性試験の評価は「○」であった。
実施例1において、繊維布帛の裏面から樹脂プリント加工を施した後にエンボス加工を行った以外は実施例1と同様にして表面にエンボス柄、裏面に樹脂プリントが施された繊維布帛を得た。表面のエンボス部の色評価は「△」で、磨耗性試験の評価は「◎」であった。
<磨耗性試験>
試験片は、幅100mm、長さ300mmの大きさで、縦方向、横方向からそれぞれ一枚ずつ用意する。試験片を緩みのないように平面台に固定する。次に表面に綿汎布が被覆された摩擦子を試験片に当接させて試験片上の160mm離れた2点間を60回/分の速さで10000回往復させる。この時、摩擦子にかかる荷重が9.8N±1%となるように設定する。
繊維布帛の型押し模様のある繊維布帛の表面を観察し、裏面の樹脂プリント部の色が、はっきりと見えるものを「◎」、見えるものを「○」、うっすらとしか見えないものを「△」、全く見えないものを「×」として評価し、「○」以上を合格とした。
2・・・エンボスロール
3・・・繊維布帛
Claims (7)
- 熱可塑性樹脂繊維からなる着色された繊維布帛に、エンボスロールとヒートロールが共に100〜250℃の範囲に加熱されたエンボス加工装置でエンボス加工を行った後に、該繊維布帛の裏面から顔料を含む樹脂をプリント加工することで、押圧部の少なくとも一部に該繊維布帛の色と異なる又はより濃い、前記繊維布帛の表面から認識できる色を付与することを特徴とする繊維布帛の加工方法。
- 前記樹脂が、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂からなる群より選ばれる1種または2種以上の樹脂である請求項1に記載の繊維布帛の加工方法。
- 前記顔料の平均粒子径が、0.05μm〜0.5μmである請求項1または2に記載の繊維布帛の加工方法。
- 前記エンボスロールの加熱温度は、前記ヒートロールの加熱温度より高温で、温度差が0〜130℃である請求項1〜3のいずれか1項に記載の繊維布帛の加工方法。
- 前記着色された繊維布帛が、液流染色機を用いて染色された繊維布帛である請求項1〜4のいずれか1項に記載の繊維布帛の加工方法。
- 前記着色された繊維布帛が、糸染め及び/又は原着糸を用いてなる繊維布帛である請求項1〜4のいずれか1項に記載の繊維布帛の加工方法。
- 前記繊維布帛の色が淡色である請求項1〜6のいずれか1項に記載の繊維布帛の加工方法。
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| JP2016032897A JP6687975B2 (ja) | 2016-02-24 | 2016-02-24 | 繊維布帛の加工方法 |
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