JP6677885B2 - スパッタリングターゲット、及び、積層膜 - Google Patents
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Description
Ag及びAg合金は、優れた導電性と反射率を有し、または薄く成膜した場合には優れた透過率が得られるため、これら電子デバイスの配線膜への応用が期待されている。
そこで、Ag及びAg合金等からなる金属膜を保護し、かつ、配線膜として導電性を確保するために、この金属膜の上に透明導電酸化物膜を積層した積層膜が提案されている(特許文献1及び非特許文献1参照)。
このような透明導電酸化物膜は、スパッタリングターゲットを用いたスパッタ法によって成膜される。例えば、特許文献2,3には、酸化亜鉛に各種元素を添加して特性を向上された透明導電膜材料からなるスパッタリングターゲットが提案されている。
このようなエッチング処理を行う場合には、生産性の観点から、上述の積層膜を1回のエッチング処理で加工することが望まれる。
このように、ITOやIZOといった酸化インジウムを主体とした透明導電酸化物膜を用いた積層膜では、金属膜と透明導電酸化物膜とを1回のエッチング処理によってエッチングして配線パターンを形成することはできなかった。
また、エッチング処理を行う場合、マスキング部をアルカリ処理液で剥離することがあるが、GZO、AZO等の酸化亜鉛を主体とした透明導電酸化物膜は、耐アルカリ性が不十分であることから、マスキング部の剥離時に透明導電酸化物膜が変色してしまうおそれがあった。
また、Al,Gaのうちの少なくとも1種または2種の合計含有量が15.0原子%以下とされているので、成膜された酸化物膜の結晶性が増加することを抑制でき、均一な酸化物膜を成膜することができる。
また、Y,La,Nd,Biのうちの少なくとも1種又は2種以上の合計含有量が20.0原子%以下とされているので、導電性が確保され、DC(直流)スパッタによって酸化物膜を成膜することができる。また、成膜された酸化物膜の導電性を確保することができる。
さらに、Snを1.0原子%以上含有しているので、熱湿環境に対する耐性に優れた酸化物膜を成膜することができ、また、Y、La、Nd、Bi原子群との相乗効果で耐アルカリ性に優れた酸化物膜を成膜することができる。
また、Snの含有量は10.0原子%以下とされているので、金属膜との積層膜において一括にエッチングすることが可能となる。
この場合、Al,Gaのうちの少なくとも1種または2種の合計含有量が5.0原子%以下とされているので、成膜された酸化物膜の結晶性が増加することを確実に抑制でき、さらに均一な酸化物膜を成膜することができる。
この場合、結晶粒の平均粒径が20μm以下とされているので、DC(直流)スパッタ時における異常放電の発生を抑制でき、酸化物膜の成膜を安定して行うことができる。
また、酸化物膜がエッチング性に優れているので、酸化物膜と金属膜とを一括してエッチング処理することができ、配線パターンを簡単に形成することが可能となる。
Snの含有量は1.0原子%以上とされているので、熱湿環境に対する耐性に優れ、かつ、耐アルカリ性に優れた酸化物膜とすることができる。また、Snの含有量は10.0原子%以下とされているので、金属膜と酸化物膜とを一括にエッチングすることが可能となる。
この場合、酸化物膜の結晶性が増加することを確実に抑制でき、均一な酸化物膜とすることができる。
この場合、金属膜におけるAgの含有量が80原子%以上とされているので、金属膜の電気抵抗が小さくなり、積層膜全体の導電性を確保することができ、微細パターンの配線膜として使用することができる。
この場合、前記酸化物膜の膜厚が5nm以上100nm以下の範囲内とされているので、金属膜を十分に保護することができるとともに、積層膜全体のエッチング速度を確保することができ、配線パターンの形成を効率良く行うことができる。
この場合、前記金属膜の膜厚が5nm以上500nm以下の範囲内とされているので、積層膜としての導電性を確保できるとともに、金属膜と酸化物膜との密着性を確保することができる。
なお、Al,Gaのうちの少なくとも1種または2種が合計で0.1原子%以上5.0原子%以下であることが好ましい。さらに、Snを1.0原子%以上10.0原子%以下の範囲内で含んでいることが好ましい。
また、このスパッタリングターゲットにおいては、結晶粒の平均粒径が20μm以下とされている。
ここで、基板21は、特に限定されるものではないが、フラットパネルディスプレイやタッチパネル等においては、光を透過可能なガラス、樹脂フィルム等からなるものが用いられている。
また、金属膜11の厚さAは、5nm≦A≦500nmの範囲内に設定されている。
この酸化物膜12の厚さBは、5nm≦B≦100nmの範囲内に設定されている。
Al及びGaは、酸化亜鉛(ZnO)のドーパントとして作用し、電気抵抗を下げる効果を有する元素であることから、これらの元素を添加することにより、スパッタリングターゲット及び酸化物膜12の導電性を確保することが可能となる。
ここで、Al,Gaのうちの少なくとも1種または2種の合計含有量が0.1原子%未満の場合には、スパッタリングターゲットの導電性を確保できず、DC(直流)スパッタを行うことができなくなるおそれがある。また、成膜された酸化物膜12の導電性が確保できなくなるおそれがある。一方、Al,Gaのうちの少なくとも1種または2種の合計含有量が15.0原子%を超える場合には、成膜された酸化物膜12の結晶性が増加し、金属膜11との界面の均一性が低下し、積層膜10の耐環境性が低下してしまうおそれがある。
このような理由から、本実施形態では、Al,Gaのうちの少なくとも1種または2種の合計含有量を、0.1原子%以上15.0原子%以下の範囲内に設定している。なお、スパッタリングターゲット及び成膜された酸化物膜12の導電性を確実に向上させるためには、Al,Gaのうちの少なくとも1種または2種の合計含有量の下限を1.0原子%以上とすることが好ましく、1.5原子%以上とすることがさらに好ましい。また、積層膜10の耐環境性をさらに向上させるためには、Al,Gaのうちの少なくとも1種または2種の合計含有量の上限を5.0原子%以下とすることが好ましく、3.0原子%以下とすることがさらに好ましく、2.5原子%以下とすることがさらに好ましい。
Y,La,Nd,Biといった元素は、酸化物膜12の耐アルカリ性を向上させる作用効果を有する元素であることから、これらの元素を添加することにより、エッチング工程で使用したマスキング部をアルカリ処理液で剥離する際に、酸化物膜12が劣化することを抑制できる。
ここで、Y,La,Nd,Biのうちの少なくとも1種又は2種以上の合計含有量が1.0原子%未満の場合には、成膜された酸化物膜12の耐アルカリ性を十分に向上させることができないおそれがある。一方、Y,La,Nd,Biのうちの少なくとも1種又は2種以上の合計含有量が20.0原子%を超える場合には、スパッタリングターゲットの電気抵抗が上昇し、DC(直流)スパッタを行うことができなくなるおそれがある。また、成膜された酸化物膜12の電気抵抗が上昇し、導電性を確保できなくなるおそれがある。
このような理由から、本実施形態では、Y,La,Nd,Biのうちの少なくとも1種又は2種以上の合計含有量を、1.0原子%以上20.0原子%以下の範囲内に設定している。なお、積層膜10(酸化物膜12)の耐アルカリ性を十分に確保するためには、Y,La,Nd,Biのうちの少なくとも1種又は2種以上の合計含有量の下限を2.0原子%以上とすることが好ましく、4.0原子%以上とすることがさらに好ましい。また、スパッタリングターゲット及び成膜された酸化物膜12の導電性を確実に向上させるためには、Y,La,Nd,Biのうちの少なくとも1種又は2種以上の合計含有量の上限を16.0原子%以下とすることが好ましく、12.0原子%以下とすることがさらに好ましい。
Snは、酸化物膜12のバリア性に寄与し、金属膜に対する保護性能を向上させることで熱湿環境下での積層膜の特性劣化の抑制に対し効果を及ぼす元素であり、また、上記元素群Y,La,Nd,Biとの相乗効果により酸化物膜12の耐アルカリ性を更に向上させる効果も有する。このため、要求特性に応じて適宜添加してもよい。
ここで、Snの添加量が1.0原子%未満の場合には、積層膜10の熱湿環境下における特性劣化の抑制が十分にできなくなるおそれがあり、また成膜された酸化物膜12の耐アルカリ性を十分に向上させることができなくなるおそれがある。一方、Snの添加量が10.0原子%を超える場合には、リン酸、硝酸、酢酸の混酸といったAg・Ag合金用のエッチング液によってエッチングができなくなり、積層膜が一括でエッチングできなくなるおそれがある。
このような理由から、本実施形態では、Snを添加する場合には、Snの含有量を、1.0原子%以上10.0原子%以下の範囲内に設定している。なお、積層膜10の熱湿環境下での積層膜の特性劣化の抑制及び耐アルカリ性を十分に確保するためには、Snの添加量の下限を2.0原子%以上とすることが好ましく、4,0原子%以上とすることがさらに好ましい。また、積層膜を確実に一括でエッチングするためには、Snの添加量の上限を9.0原子%以下とすることが好ましく、8.0原子%以下とすることがさらに好ましい。
DC(直流)スパッタによって酸化物膜12を成膜する場合、異常放電が発生して、安定して成膜をできなくなることがある。ここで、スパッタリングターゲットの平均粒径を20μm以下と比較的微細とすることにより、異常放電の発生を抑制することが可能となる。
なお、スパッタ時の異常放電を確実に抑制するためには、スパッタリングターゲットの平均粒径を15μm以下とすることが好ましい。
積層膜10全体の導電性を確保するためには、金属膜11の電気抵抗を低くする必要がある。ここで、金属膜11におけるAg含有量が80原子%未満となると、金属膜11における電気抵抗が上昇して導電性を確保できなくなるおそれがある。
このような理由から、本実施形態では、金属膜11におけるAg含有量を80原子%以上に規定している。なお、積層膜10の導電性をさらに確保するためには、金属膜11におけるAg含有量を90原子%以上とすることが好ましく、95原子%以上とすることがさらに好ましい。
金属膜11の厚さAが5nm未満の場合には、積層膜10としての導電性を確保できなくなるおそれがある。一方、金属膜11の厚さAが500nmを超える場合には、金属膜11の表面粗さが粗くなり、酸化物膜12によって金属膜11を保護することが困難となり、耐環境性が低下するおそれがある。
このような理由から、本実施形態では、金属膜11の厚さAを、5nm以上500nm以下の範囲内に規定している。なお、積層膜10における導電性を確実に確保するためには、金属膜11の厚さAの下限を8nm以上とすることが好ましく、20nm以上とすることがさらに好ましい。また、金属膜11の表面粗さを平滑として積層膜10の耐環境性を確実に向上させるためには、金属膜11の厚さAの上限を200nm以下とすることが好ましく、100nm以下とすることがさらに好ましい。
酸化物膜12の厚さBが5nm未満の場合には、金属膜11を十分に保護することができず、耐環境性を確保できなくなるおそれがある。一方、酸化物膜12の厚さBが100nmを超える場合には、酸化物膜12のエッチング速度が遅いため、積層膜10を一括してエッチング処理して配線パターンを形成する際に、生産効率が低下してしまうおそれがある。
このような理由から、本実施形態では、酸化物膜12の厚さBを、5nm以上100nm以下の範囲内に規定している。なお、積層膜10における耐環境性を確実に確保するためには、酸化物膜12の厚さBの下限を10nm以上とすることが好ましく、20nm以上とすることがさらに好ましい。また、積層膜10全体のエッチング速度を確保するためには、酸化物膜12の厚さBの上限を80nm以下とすることが好ましく、50nm以下とすることがさらに好ましい。
次に、本実施形態であるスパッタリングターゲットの製造方法について説明する。
酸化亜鉛(ZnO)、酸化アルミニウム(Al2O3)、酸化ガリウム(Ga2O3)、酸化イットリウム(Y2O3)、酸化ランタン(La2O3)、酸化ネオジウム(Nd2O3)、酸化ビスマス(Bi2O3)の粉末を準備し、金属元素の含有割合が上述の範囲内となるように、これらの酸化物元素を選択して秤量する。この秤量した酸化物粉末を混合装置によって混合し、混合粉末を得る。
得られた混合粉末を造粒し、ホットプレス等を用いて焼結して焼結体を得る。この焼結体を機械加工することで、本実施形態であるスパッタリングターゲットが製造される。
次に、本実施形態である積層膜10の製造方法について説明する。
まず、Ag又はAg合金からなるスパッタリングターゲットを用いて、DC(直流)スパッタにより、基板21の上に金属膜11を成膜する。
金属膜11を成膜後、本実施形態であるスパッタリングターゲットを用いて、DC(直流)スパッタにより、金属膜11の上に酸化物膜12を成膜する。
以上のようにして、積層膜10が形成される。
さらに、Y,La,Nd,Biのうちの少なくとも1種又は2種以上を合計で1.0原子%以上含有しているので、耐アルカリ性に優れた酸化物膜12を成膜することができる。
また、Al,Gaのうちの少なくとも1種または2種の合計含有量が15.0原子%以下、好ましくは5.0原子%以下とされているので、成膜された酸化物膜12の結晶性が増加することを抑制し、金属膜11との界面の均一性を確保でき、積層膜10の耐環境性を向上させることができる。
また、酸化物膜12がエッチング性に優れているので、酸化物膜12と金属膜11とを一括してエッチング処理することができ、配線パターンを簡単に形成することが可能となる。
また、金属膜11の膜厚Aが5nm以上とされているので、積層膜10としての導電性を確保できる。さらに、金属膜11の膜厚Aが500nm以下とされているので、金属膜11の表面が比較的平滑となり、酸化物膜12によって金属膜11を十分に保護することができる。
例えば、本実施形態では、金属膜の片面に酸化物膜を成膜した構造を例に挙げて説明したが、これに限定されることはなく、金属膜の両面に酸化物を成膜したものであってもよい。具体的には、図2に示すように、金属膜111の一面側および他面側に、それぞれ酸化物膜112A,112Bを形成した積層膜110であってもよい。この場合、耐環境性をさらに向上させることができる。なお、酸化物膜112Aと酸化物膜112Bとは、互いに異なる組成の酸化物で構成してもよい。
さらに、金属膜と酸化物膜とを4層以上、任意の数だけ積層してもよい。
さらに、本実施形態では、金属膜におけるAg含有量を80原子%以上に規定したもので説明したが、これに限定されることはなく、積層膜に対する要求特性によっては、金属膜におけるAg含有量は80原子%未満であってもよい。
原料粉末として、酸化亜鉛(ZnO:純度99.9mass%)、酸化アルミニウム(Al2O3:純度99.9mass%)、酸化ガリウム(Ga2O3:純度99.9mass%)、酸化イットリウム(Y2O3純度:99.9mass%)、酸化ランタン(La2O3:純度99.99mass%)、酸化ネオジウム(Nd2O3:99.9mass%)、酸化ビスマス(Bi2O3:99.9mass%)、酸化スズ(SnO:99.9mass%)の粉末を準備し、金属元素の含有割合が表1、表2の範囲内となるように、これらの酸化物を選択して秤量した。
得られた混合粉末を乾燥後に造粒し、保持温度800〜1300℃、保持時間2〜9時間、圧力350kgf/cm2の条件で真空雰囲気(5Pa以下)においてホットプレス(HP)を行い、酸化物焼結体を得た。
得られた酸化物焼結体を機械加工することにより、直径152.4mm×厚さ6mmとされた本発明例及び比較例のスパッタリングターゲットを製造した。なお、表1、表2に示すスパッタリングターゲットの組成は、スパッタリングターゲットから採取した測定試料を用いてICP法によって測定した。
マグネトロンスパッタ装置に、はんだ付けした上述のスパッタリングターゲットを取り付け、1×10−4Paまで排気した後、Arガス圧0.5Pa、直流電力密度2.0W/cm2、ターゲット基板間距離60mmの条件で、DC(直流)スパッタを行い、DC(直流)スパッタの可否を確認した。また、スパッタ時の異常放回数を、MKSインスツルメンツ社製DC電源(型番:RPDG−50A)のアークカウント機能により、放電開始から30分間の発生回数を計測した。結果を表1、表2に示す。
また、Y,La,Nd,Biのうちの少なくとも1種又は2種以上の合計含有量が20.0原子%を超える比較例6、8、10、12、22、24、26、28においては、DC(直流)スパッタによって成膜することができなかった。
本発明例及び比較例のスパッタリングターゲットを用いて、Si基板上に1000mmの厚さで酸化物膜を形成した。なお、DC(直流)スパッタができなかったスパッタリングターゲットは、RF(高周波)スパッタによって酸化物膜を成膜した。
得られた酸化物膜をSi基板から剥がし、これをICP分析することで、酸化物膜の組成を測定した。評価結果を表3、表4に示す。
また、Ag及びAg合金からなるスパッタリングターゲットを準備し、Si基板上に1000mmの厚さで金属膜を形成した。得られた金属膜をSi基板から剥がし、これをICP分析することで、金属膜の組成を測定した。評価結果を表5に示す。
ガラス基板(無アルカリガラス:コーニング社製EagleXG)の上に、表6、表9に示す構造の積層膜を形成した。なお、酸化物膜及び金属膜の厚みは、断面TEM観察によって確認した。なお、従来例1として、ITO(In2O3+10質量%SnO2)スパッタリングターゲットで成膜したITO膜を形成したもの、従来例2として、AZO(ZnO+1質量%Al2O3)スパッタリングターゲットで成膜したAZO膜を形成したものを準備した。
金属膜の成膜条件は、Arガス圧0.6Pa、直流電力密度1.0W/cm2、ターゲット基板間距離60mmの条件とした。
三菱化学製抵抗測定器ロレスタGPを用いて、四探針法を用いて積層膜の膜抵抗を測定した。そして、下記の式により比抵抗値を算出した。評価結果を表7、表10に示す。
(積層膜の比抵抗値)=(積層膜のシート抵抗)×(金属膜の膜厚)
積層膜を、40℃の5質量%NaOH水溶液中に10分間浸漬し、積層膜の外観の変化を確認した。評価結果を表7、表10に示す。また、NaOH水溶液浸漬後の積層膜の外観観察結果の一例を図3及び図4に示す。
また、積層膜を、40℃のレジスト剥離液(関東化学製KP−401AG)中に10分間浸漬し、積層膜の外観の変化を確認した。評価結果を表7、表10に示す。
積層膜を成膜した基板を40℃に加熱した関東化学製エッチング液SEA−2:リン酸・硝酸・酢酸に浸漬し、エッチングを行った。目視観察によって積層膜の溶解の有無を確認した。さらに、浸漬後の積層膜の抵抗値及び光学特性を測定することで、積層膜の溶解の有無を確認した。
浸漬後3分以内に溶解したものを○、10分以内に溶解したものを△、10分で溶解しなかったものを×と評価した。評価結果を表7、表10に示す。
積層膜を、温度85℃、湿度85%の雰囲気中に250時間放置する恒温恒湿試験を行い、恒温恒湿試験(85℃−85%)後の積層膜の比抵抗を上述のように測定した。そして、恒温恒湿試験(85℃−85%)前後における比抵抗の変化率を算出した。評価結果を表8、11に示す。
また、恒温恒湿試験(85℃−85%)後の積層膜の外観観察を目視で行い、変色や斑点の有無を確認した。評価結果を表8、11に示す。また、恒温恒湿試験(85℃−85%)後の積層膜の外観観察結果の一例を図5及び図6に示す。
また、恒温恒湿試験(60℃−90%)後の積層膜の外観観察を目視で行い、変色や斑点の有無を確認した。評価結果を表10、11に示す。また、恒温恒湿試験(60℃−90%)後の積層膜の外観観察結果の一例を図7及び図8に示す。
Al,Gaのうちの少なくとも1種または2種の合計含有量が15.0原子%を超える比較例115、116、118、120においては、恒温恒湿試験(85℃−85%)および恒温恒湿試験(60℃−90%)後の比抵抗の変化率が大きく変色も認められており、耐環境性が不十分であった。
Y,La,Nd,Biのうちの少なくとも1種又は2種以上の合計含有量が20.0原子%を超える比較例106、108、110、112、122、124、126、128においては、抵抗値が高すぎて測定できなかった。
AZO膜を成膜した従来例2では、恒温恒湿試験でわずかに変色が認められ、NaOH水溶液に浸漬後に変色が認められており、耐環境性及び耐アルカリ性が不十分であった。
特に、金属膜におけるAgの含有量が80原子%以上とされた本発明例101−131は、金属膜におけるAgの含有量が80原子%未満とされた本発明例132,133に比べて比抵抗値が小さくなっていることが確認された。
本発明例129のエッチング性が△であるのは、酸化物膜が厚く、その分エッチングに時間を要しているためである。
11、111 金属膜
12、112A、112B 酸化物膜
Claims (8)
- 金属成分元素の含有割合が、全金属成分元素量に対してAl,Gaのうちの少なくとも1種または2種が合計で0.1原子%以上15.0原子%以下、Y,La,Nd,Biのうちの少なくとも1種又は2種以上が合計で1.0原子%以上20.0原子%以下、Snが1.0原子%以上10.0原子%以下、残部がZn及び不可避不純物とされた酸化物からなることを特徴とするスパッタリングターゲット。
- 全金属成分元素量に対して、Al,Gaのうちの少なくとも1種または2種が合計で0.1原子%以上5.0原子%以下とされていることを特徴とする請求項1に記載のスパッタリングターゲット。
- 結晶粒の平均粒径が20μm以下とされたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスパッタリングターゲット。
- Ag又はAg合金からなる金属膜と、この金属膜の片面又は両面に形成された酸化物膜と、を備えた積層膜であって、
前記酸化物膜は、金属成分元素の含有割合が、全金属成分元素量に対して、Al,Gaのうちの少なくとも1種または2種が合計で0.1原子%以上15.0原子%以下、Y,La,Nd,Biのうちの少なくとも1種又は2種以上が合計で1.0原子%以上20.0原子%以下、Snが1.0原子%以上10.0原子%以下、残部がZn及び不可避不純物とされた酸化物からなることを特徴とする積層膜。 - 全金属成分元素量に対して、Al,Gaのうちの少なくとも1種または2種が合計で0.1原子%以上5.0原子%以下とされていることを特徴とする請求項4に記載の積層膜。
- 前記金属膜におけるAgの含有量が80原子%以上とされていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の積層膜。
- 前記酸化物膜の膜厚が5nm以上100nm未満の範囲内とされていることを特徴とする請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の積層膜。
- 前記金属膜の膜厚が5nm以上500nm以下の範囲内とされていることを特徴とする請求項4から請求項7のいずれか一項に記載の積層膜。
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