JP6536940B2 - 高分子化合物、有機光電変換素子、及び該素子の製造方法 - Google Patents
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Description
さらに、特願2013−084162には、高分子化合物であるドナー(有機p型半導体)と、アクセプター(有機n型半導体)としてのC[70]フラーレン誘導体とを用いた混合物から得られる、シースルー型有機薄膜太陽電池に用いられるバルクヘテロ接合型光電変換層が開示されている。
すなわち、本発明は、以下の[1]〜[20]を提供するものである。
[1]下記一般式(1)又は一般式(2)で表される、高分子化合物。
(式(1)又は式(2)中、Yは、下記式(3)〜式(7)のいずれかで表される2価の構成単位を示し、R1はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基、又は炭素数1〜12のアルコキシ基を示し、R2は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基を示し、R3はそれぞれ独立に、水素原子又は下記式(8)で表され、少なくとも1つは下記式(8)で表される。R’はそれぞれ独立に、炭素数1〜16のアルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、アミノ基、炭素数1〜16のアルキル基を置換基として有するモノ置換アミノ基、炭素数1〜16のアルキル基を置換基として有するジ置換アミノ基、水酸基であり、pは1〜5の整数である。
m、nは繰り返し単位数を示し、mは2〜100であり、nは1〜50である。
式(4)中、Rbは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基を示し、式(7)中、Rcは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基を示し、式(3)中、kは繰り返し単位数を示し、1〜5である。)
[2]前記一般式(1)中のR1が、それぞれ独立に炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基であり、式(8)中のR’が、それぞれ独立に炭素数1〜6のアルコキシ基、アミノ基又は炭素数1〜6のアルキル基を置換基として有するモノ置換アミノ基であり、Yが、前記式(3)又は式(4)で表される2価の構成単位である、一般式(1)で表される上記[1]に記載の高分子化合物。
[3]前記一般式(2)中のR1が、それぞれ独立に炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基であり、式(8)中のR’が、それぞれ独立に炭素数1〜6のアルコキシ基、アミノ基又は炭素数1〜6のアルキル基を置換基として有するモノ置換アミノ基であり、Yが、前記式(3)又は式(6)で表される2価の構成単位である、一般式(2)で表される上記[1]に記載の高分子化合物。
[4]前記一般式(1)中のR1が、それぞれ独立に炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基であり、式(8)中のpが1であり、R’がメトキシ基であり、Yが、下記式(9)で表される2価の構成単位である、一般式(1)で表される上記[1]又は[2]に記載の高分子化合物。
[5]前記一般式(2)中のR1が、それぞれ独立に炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基であり、式(8)中のpが1であり、R’がメトキシ基であり、Yが、前記式(6)で表される2価の構成単位である、一般式(2)で表される上記[1]又は[3]に記載の高分子化合物。
[6]前記一般式(1)中のm:nが、97:3〜50:50である、一般式(1)で表される上記[1]、[2]又は[4]に記載の高分子化合物。
[7]前記一般式(2)中のm:nが、97:3〜50:50である、一般式(2)で表される上記[1]、[3]又は[5]に記載の高分子化合物。
[8]バルクヘテロ型光電変換層を有する有機光電変換素子であって、該バルクヘテロ型光電変換層が下記一般式(1)又は一般式(2)で表される高分子化合物とC[70]フラーレン誘導体とを含む、有機光電変換素子。
(式(1)又は式(2)中、Yは、下記式(3)〜式(7)のいずれかで表される2価の構成単位を示し、R1はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基、又は炭素数1〜12のアルコキシ基を示し、R2は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基を示し、R3はそれぞれ独立に、水素原子又は下記式(8)で表され、少なくとも1つは下記式(8)で表される。R’はそれぞれ独立に、炭素数1〜16のアルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、アミノ基、炭素数1〜16のアルキル基を置換基として有するモノ置換アミノ基、炭素数1〜16のアルキル基を置換基として有するジ置換アミノ基、水酸基であり、pは1〜5の整数である。
m、nは繰り返し単位数を示し、mは2〜100であり、nは1〜50である。
式(4)中、Rbは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基を示し、式(7)中、Rcは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基を示し、式(3)中、kは繰り返し単位数を示し、1〜5である。)
[9]前記一般式(1)中のR1が、それぞれ独立に炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基であり、式(8)中のR’が、それぞれ独立に炭素数1〜6のアルコキシ基、アミノ基又は炭素数1〜6のアルキル基を置換基として有するモノ置換アミノ基であり、Yが、前記式(3)又は式(4)で表される2価の構成単位である、上記[8]に記載の有機光電変換素子。
[10]前記一般式(2)中のR1が、それぞれ独立に炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基であり、式(8)中のR’が、それぞれ独立に炭素数1〜6のアルコキシ基、アミノ基又は炭素数1〜6のアルキル基を置換基として有するモノ置換アミノ基であり、Yが、前記式(3)又は式(6)で表される2価の構成単位である、上記[8]に記載の有機光電変換素子。
[11]前記一般式(1)中のR1が、それぞれ独立に炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基であり、式(8)中のpが1であり、R’がメトキシ基であり、Yが、下記式(9)で表される2価の構成単位である、上記[8]又は[9]に記載の有機光電変換素子。
[12]前記一般式(2)中のR1が、それぞれ独立に炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基であり、式(8)中のpが1であり、R’がメトキシ基であり、Yが、前記式(6)で表される2価の構成単位である、上記[8]又は[10]に記載の有機光電変換素子。
[13]前記バルクヘテロ型光電変換層を構成する前記一般式(1)又は一般式(2)で表される高分子化合物とC[70]フラーレン誘導体との質量比が、1:2〜1:5である、上記[8]〜[12]のいずれか1項に記載の有機光電変換素子。
[14]C[70]フラーレン誘導体が、PC[70]BMである、上記[8]〜[13]のいずれか1項に記載の有機光電変換素子。
[15]前記バルクヘテロ型光電変換層は、下記一般式(I)で表される脂肪族チオール及び下記一般式(II)で表されるヨウ素化合物の少なくとも一方を含む、上記[8]〜[14]のいずれか1項に記載の有機光電変換素子。
(式中、RMは炭素数3〜15のアルキレン基を示し、RNは炭素数3〜15のアルキレン基を示す。)
[16]前記脂肪族チオールがオクタンジチオールであり、前記ヨウ素化合物がジヨードオクタンである、上記[15]に記載の有機光電変換素子。
[17]前記バルクヘテロ型光電変換層の可視光領域の透過率が、厚さが100nmで、50%以上である、上記[8]〜[16]のいずれか1項に記載の有機光電変換素子。
[18]前記バルクヘテロ型光電変換層が、厚さが100nmで、JIS Z 8729−1994に規定されるCIE(国際照明委員会)L*a*b*表色系において、C光源及び2°視野条件で測定される彩度C*値が10以下である、上記[8]〜[17]のいずれか1項に記載の有機光電変換素子。
[19]上記[8]〜[18]のいずれか1項に記載の有機光電変換素子を含む、有機薄膜太陽電池。
[20]上記[8]〜[18]のいずれか1項に記載の有機光電変換素子の製造方法であって、透明基板上に陽極となる電極を形成する工程、
前記一般式(1)又は一般式(2)で表される高分子化合物と前記C[70]フラーレン誘導体とを含むバルクヘテロ型光電変換層を形成する工程、
陰極となる電極を形成する工程、
を含む、有機光電変換素子の製造方法。
本発明の高分子化合物は、下記一般式(1)又は一般式(2)で表される。
同様に、式(1)又は式(2)中、nは繰り返し単位の数を示し、1〜50である。nが1未満であると、架橋反応が起こらない。また、nが50を超えると、溶解性が著しく低下しまう。このため、nとしては、好ましくは1〜40、さらに好ましくは1〜30である。
なお、上記m、nは、ポリマーの重量平均分子量を基に算出される値であり、上記重量平均分子量は、実施例に記載の方法により測定された値である。
また、本発明において、一般式(1)又は一般式(2)で表される共重合体については、ランダム共重合体であっても、ブロック共重合体であってもよい。合成が簡便である観点から、ランダム共重合体が好ましい。
炭素数1〜16のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基(異性体を含む)、ヘキシル基(異性体を含む)、ヘプチル基(異性体を含む)、オクチル基(異性体を含む)、ノニル基(異性体を含む)、デシル基(異性体を含む)、ウンデシル基(異性体を含む)、及びドデシル基(異性体を含む)等が挙げられる。
炭素数1〜16の置換アルキル基としては、上記のアルキル基の水素原子が、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子や、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子、リン原子等で置換されたアルキル基が挙げられる。
炭素数1〜12のアルコキシ基としては、上記のアルキル基と同様である。
これらの中でも、溶媒への溶解性を向上させる観点から、炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基が好ましく、アルキル基がより好ましい。また、R1が、同一であることが好ましい。さらに、アルキル基の中でも、炭素数6〜15のアルキル基が好ましく、2−エチルヘキシル基がより好ましい。
なお、本発明の式(8)において、ベンゼン環上の炭素原子から出ている結合手は、前記二重結合の炭素原子に直接結合するものとする。
この中で、炭素数1〜6のアルコキシ基、アミノ基、炭素数1〜6のアルキル基を置換基として有するジ置換アミノ基が好ましく、より好ましくはメトキシ基、アミノ基であり、さらに好ましくは、メトキシ基である。
また、pは1〜5の整数であり、好ましくは耐熱性向上の観点から1又は2である。
R3としては、すべて式(8)であることが好ましく、pが1で、4−メトキシフェニレン基であることがさらに好ましい。
式(7)中のRcは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基を示す。炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基は、上述した、R1と同じである。これらの中でも、炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基が好ましく、溶媒への溶解性を向上させるという観点から、炭素数6〜15のアルキル基がより好ましく、炭素数6〜10のアルキル基がより好ましい。
本発明の高分子化合物は、公知の方法で合成することができ、特に制限はないが、一般式(1)で表される高分子化合物は、例えば、以下の合成スキームに従って合成することができる。すなわち、金属触媒の存在下で、高分子化合物を構成する各モノマーをカップリング反応により重合させる方法により、合成することができる。
ニッケル錯体としては、例えば、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル、テトラキス(トリフェニルホスフィン)ニッケル、ジクロロ(2,2’−ビピリジン)ニッケル等が挙げられ、これらの中でも、重合性能の観点から、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケルが好ましい。
パラジウム錯体の例としては、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロロ{1,3−ビス(ジフェニルホスフィン)プロパン}パラジウム、トリス(ジベンジリデン)ジパラジウム等が挙げられる。これらの中でも、重合性能の観点から、トリス(ジベンジリデン)ジパラジウムが好ましい。
なお、これらの金属錯体は、単独で又は2種以上組み合わせて用いてもよい。
重合反応は、特に制限されないが、加熱還流下で行うことが好ましい。加熱温度としては、通常室温〜180℃、好ましくは80〜150℃、より好ましくは80〜120℃である。重合反応時の圧力としては、特に制限はないが、通常は常圧で行う。
重合時間としては、使用するモノマーや触媒の種類、重合時の温度や圧力等によっても異なるが、通常1〜240時間、好ましくは20〜120時間である。
なお、m、nにかかる繰り返し単位の数の比は、反応スタート時のモノマーの混合比を適宜調整することで制御することができる。
本発明の有機光電変換素子は、バルクヘテロ型光電変換層を有する有機光電変換素子であって、該バルクヘテロ型光電変換層が下記一般式(1)又は一般式(2)で表される高分子化合物とC[70]フラーレン誘導体とを含む有機光電変換素子である。
同様に、式(1)又は式(2)中、nは繰り返し単位の数を示し、1〜50である。nが1未満であると、架橋反応が起こらない。また、nが50を超えると、溶解性が著しく低下しまう。このため、nとしては、好ましくは1〜40、さらに好ましくは1〜30である。
なお、上記m、nは、ポリマーの重量平均分子量を基に算出される値であり、上記重量平均分子量は、実施例に記載の方法により測定された値である。
炭素数1〜16のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基(異性体を含む)、ヘキシル基(異性体を含む)、ヘプチル基(異性体を含む)、オクチル基(異性体を含む)、ノニル基(異性体を含む)、デシル基(異性体を含む)、ウンデシル基(異性体を含む)、及びドデシル基(異性体を含む)等が挙げられる。
炭素数1〜16の置換アルキル基としては、上記のアルキル基の水素原子が、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子や、酸素原子、ケイ素原子、硫黄原子、リン原子等で置換されたアルキル基が挙げられる。
炭素数1〜12のアルコキシ基としては、上記のアルキル基と同様である。
これらの中でも、溶媒への溶解性を向上させる観点から、炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基が好ましく、アルキル基がより好ましい。また、R1が、同一であることが好ましい。さらに、アルキル基の中でも、炭素数6〜15のアルキル基が好ましく、2−エチルヘキシル基がより好ましい。
この中で、炭素数1〜6のアルコキシ基、アミノ基、炭素数1〜6のアルキル基を置換基として有するジ置換アミノ基が好ましく、より好ましくはメトキシ基、アミノ基であり、さらに好ましくは、メトキシ基である。
また、pは1〜5の整数であり、好ましくは、耐熱性向上の観点から1又は2である。
R3としては、すべて式(8)であることが好ましく、pが1で4−メトキシフェニレン基であることがさらに好ましい。
式(7)中のRcは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基を示す。炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基は、上述した、R1と同じである。これらの中でも、炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基が好ましく、溶媒への溶解性を向上させるという観点から、炭素数6〜15のアルキル基がより好ましく、炭素数6〜10のアルキル基がより好ましい。
また、バルクヘテロ型光電変換層は、本発明の効果が損なわれない範囲で、上記C[70]フラーレン誘導体以外のn型半導体材料として、例えば、C60、C76、C78、C82、C84、C90、C94をはじめとする無置換のフラーレン化合物、およびこれらの誘導体、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボキシリックジアンハイドライド(NTCDA)、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボキシリックジアンハイドライド(PTCDA)、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボキシリックビスベンズイミダゾール(PTCBI)、N,N'−ジオクチル−3,4,9,10−ナフチルテトラカルボキシジイミド(PTCDI−C8H)、2−(4−ビフェニリル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(PBD)、2,5−ジ(1−ナフチル)−1,3,4−オキサジアゾール(BND)等のオキサゾール誘導体、3−(4−ビフェニリル)−4−フェニル−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,2,4−トリアゾール(TAZ)等のトリアゾール誘導体、フェナントロリン誘導体、ホスフィンオキサイド誘導体、カーボンナノチューブ(CNT)、ポリ−p−フェニレンビニレン系重合体にシアノ基を導入した誘導体(CN−PPV)、等を含んでいてもよい。
(式中、RMは炭素数3〜15のアルキレン基を示し、RNは炭素数3〜15のアルキレン基を示す。)
脂肪族チオール及びヨウ素化合物を含むことにより、高分子化合物(1)の溶解性が向上し、かつ高分子化合物とC[70]フラーレン誘導体の層分離が促進し、変換効率が向上する。
上記一般式(I)で表される脂肪族チオール及び上記一般式(II)で表されるヨウ素化合物と高分子化合物との質量比が、10:1〜1:1であり、好ましくは5:1〜1:1である。
上記は、一般式(1)又は一般式(2)で表される高分子化合物が、近赤外領域に吸収スペクトルのピークを持ち、一方、C[70]フラーレン誘導体が500nm付近に吸収スペクトルのピークを持つが、両者を混合することで、混合物の可視光領域の吸収スペクトルが平坦になり、明確なピークを有さないためと考えられる。
本発明の有機光電変換素子は、有機薄膜太陽電池として用いることができる。本発明の有機光電変換素子を含む有機薄膜太陽電池は、耐熱性が優れ、光電変換効率が高く、バルクヘテロ型光電変換層は、透明性が高く、かつ無彩色の外観を有しており、シースルー型有機薄膜太陽電池として使用することができる。
本発明の有機光電変換素子の製造方法は、透明基板上に陽極となる電極を形成する工程、
前記一般式(1)又は一般式(2)で表される高分子化合物と前記C[70]フラーレン誘導体とを含むバルクヘテロ型光電変換層を形成する工程、陰極となる電極を形成する工程、を含む、有機光電変換素子の製造方法である。
本発明における陽極形成工程は、透明基板上に陽極となる電極を形成する工程である。
陽極となる電極の形成方法としては、一般の電極の形成方法を用いることができる。例えば、スパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレーティング法等の乾式法、また、ITOを形成する場合、ITO微粒子を含む溶液のディップコート法、スピンコート法等による湿式法を用いることができる。
光電変換層形成工程は、一般式(1)又は一般式(2)で表される高分子化合物とC[70]フラーレン誘導体とを含むバルクヘテロ型光電変換層を形成する工程である。具体的には、陽極形成工程で形成した陽極上に、高分子化合物とC[70]フラーレン誘導体とを溶媒に溶解させ、混合分散した溶液を、塗布し、溶媒を乾燥させ、バルクヘテロ型光電変換層を形成する。溶媒としては、特に限定されず、前述したようにクロロベンゼン、オルトジクロロベンゼン、クロロホルム、ジクロロメタン、トルエン、テトラヒドロフラン等を用いることができる。前記バルクヘテロ型光電変換層の形成方法としては、特に限定されないが、一般の湿式による、薄膜形成方法を用いることができる。例えば、ディップコート法、スピンコート法、グラビアコート法、ロールコート法等の形成方法が挙げられる。
陰極形成工程は、前記(1−2)で形成したバルクヘテロ型光電変換層上に、陰極となる電極を形成する工程である。陰極材料としては、前述したとおりであるが、後述するように、パターン化(ストライプ電極、メッシュ電極等)したり、複数の陰極材料を積層したり、また混合したりして使用することができる。
陰極となる電極の形成方法としては、本発明の一般式(1)又は一般式(2)で表される高分子化合物が、耐熱性に優れ、溶媒に対する溶解性が低いことから、スクリーン印刷法、インクジェット法等による湿式法を用いることができる。すなわち、例えば、陰極を、銀ペースト等をスクリーン印刷法でパターン印刷し、120〜150℃での熱処理にて形成することができる。
一方、公知のスパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレーティング法等の乾式法を用いることもできる。
本発明の光電変換素子の製造方法においては、陽極とバルクヘテロ型光電変換層との間に、正孔輸送層を形成する工程を設けていてもよい。
前記正孔輸送層の形成方法としては、一般の薄膜形成方法を用いることができる。例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等により成膜する。その他、ディップコート法、スピンコート法、ロールコート法等の湿式法で成膜してもよい。
本発明の光電変換素子の製造方法においては、光電変換層と陰極との間に、さらに正孔ブロッキング層を形成する工程を設けていてもよい。
前正孔ブロック層の形成方法としては、一般の薄膜形成方法を用いることができる。例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等により成膜する。
上記に示した工程を実施することにより、有機光電変換素子を製造することができる。
(a)ポリマーの重量平均分子量測定
GPC装置[東ソー(株)製、装置名「HLC−8228GPC」、カラム:製品名「SHODEX GPC KF−804L+GPC KF−805L」、カラム温度:40℃、検出器:UV検出器(254nm)、溶離液:THF、カラム流速:1.0ml/分、ポリスチレン換算]を用いて、得られたポリマーの標準ポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)及び高分子ポリマーの多分散度(Mw/Mn)を測定した。また、繰り返し単位数nは、この重量平均分子量から算出した。
(b)1H−NMR測定
FT−NMR装置(JEOL製、装置名「JNM−A500」)を用いた。
合成石英基板に、実施例3、4、比較例1、2で使用したバルクヘテロ型光電変換層形成用の混合溶液を、スピンコート法にて、厚みが100nmになるようにバルクヘテロ型光電変換層を形成し、さらに得られた光電変換層を、窒素雰囲気下で150℃30分間加熱し、透過率,彩度C*測定用のサンプルを作製した。得られたサンプルを用いて、下記の方法で、光透過率評価及び彩度の評価を行った。
(c)光透過率評価
分光光度計(島津製作所社製、型番:UV−3600)で、合成石英基板上に形成されたバルクヘテロ型光電変換層のUV−Vis−NIR光透過スペクトルを測定した。
(d)彩度の評価
分光光度計(島津製作所社製、型番:UV−3600)を用い、光電変換層のL*a*b*表色系のL*値、a*値、b*値を測定した。また、得られたa*値、b*値を用い、数式(1)より、彩度C*を算出した。彩度C*が小さいほど、着色が少ない傾向(無彩色に近づく)となる。
上記は、CIE(国際照明委員会)のL*a*b*色空間に従い一般に分類される。このシステムの3つの成分は、L*(スケール0〜100で明るさを記載する)、a*(赤色/マゼンタ色-緑色軸;正の値が赤色/マゼンタ色であり、負の値が緑色である)及びb*(黄色-青色軸;正の値が黄色であり、負の値が青色である)からなる。
均一化した100Wタングステンランプの光を照射しながら、ソーラーシミュレータ(ワコム電創社製、型番:WXS−50S−1.5)及び電圧−電流発生器(ADC製、R6243)を用いて、短絡電流密度(JSC)、開放電圧(Voc)を測定した。また得られたデータを太陽電池特性計測ソフトウェア(システムハウスサンライズ製、品名:W32−R6244SOL−C)で処理することで、光電変換効率(PCE)を算出した。
4,4−ビス(2−エチルヘキシル)−4H−シクロペンタ[2,1−b;3,4−b’]ジチオフェン2.80g(6.97mmol)、4,7−ジブロモ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール0.340g(1.16mmol)、炭酸カリウム2.40g(0.017mol)、Pd(OAc)20.081g(0.363mmol)とピバル酸0.212g(2.08mmol)を、500mLのシュレンク管中で、DMF100mLを用い溶解した。得られた溶液を5分間、窒素置換し、反応混合物を80℃で2時間攪拌後、有機層からDMFを留去するために、真空下で直接乾燥した。反応残留物を、展開溶媒としてヘキサンを用いてシリカゲルクロマトグラフィで精製し、これを、真空下で濃縮した後、クロロホルム10mLに溶解し、SEC(サイズ排除クロマトグラフィー)(流速14mL/min)にて、分子量分布を測定した。以上の操作により、0.485gの暗紫色固体として、下記式で表される化合物(1a)を得た(収率45%)。
1H−NMR(500MHz、CDCl3): δ 8.08, 8.06, 8.05 (s, 2H, 3−CPDT, ピーク比(ラセミ2−エチルヘキシル基)1:2:1), 7.83 (s, 2H, BT), 7.21, 7.20 (d, 2H, J = 5.0 Hz, 6−CPDT), 6.99 (m, 2H, 5−CPDT), 1.98 (m, 8H, CH2), 1.27 (m, 4H, CH), 1.03−0.84 (m, 32H, CH2), 0.76 (t, J = 10.0 Hz, 12H, CH3).
13C NMR (125 MHz, CDCl3): δ 158.6, 158.3, 152.6, 139.1, 138.7, 137.0, 126.1(CH), 125.3 (CH), 124.2 (CH), 122.6 (CH), 53.7 (4−CPDT), 43.3 (CH2), 35.2 (CH), 34.2, 28.7, 27.4, 22.8 (CH2), 14.1, 10.7 (CH3).
FABMS: m/z = 937 [M]+.
オリゴマー(1a)、0.410g(0.438mmol)をTHF4.0mLで溶解し、さらにN−ブロモコハク酸イミド0.172g(0.966mmol)THF5.0mLで溶解し、0oC下で、オリゴマー1のTHF溶液に滴下した。得られた溶液を1時間攪拌した。真空下でTHFを留去し、生成物をヘキサンで溶解し、展開溶媒としてヘキサン用いてシリカゲルクロマトグラフィで精製した。さらに、展開溶媒としてクロロホルムを用いてSECにより、分子量分布を測定した。以上の操作により、0.347gの暗紫色油状物として、下記式で表される化合物(1b)を得た(収率72%)。
1H−NMR(500MHz、CDCl3): δ 8.03, 8.01, 7.99 (s, 2H, 3−CPDT, ピーク比(ラセミ2−エチルヘキシル基)1:2:1), 7.79 (s, 2H, BT), 6.98, 6.97, 6.96 (s, 2H, 5−CPDT, ピーク比(ラセミ2−エチルヘキシル基)1:2:1), 1.99−1.83 (m, 8H, CH2), 1.24 (m, 4H, CH), 1.03−0.59 (m, 32H, CH2, CH3).
13C NMR (125 MHz, CDCl3): δ 157.8, 157.0, 152.5, 139.5, 138.1, 137.3, 126.0, 125.4 (CH), 124.2 (CH), 122.5 (CH), 54.6 (4−CPDT), 43.1 (CH2), 35.2 (CH), 34.1, 28.5, 27.4, 22.8 (CH2), 14.0, 10.7 (CH3).
FABMS: m/z = 1095 [M]+.
4,4−ビス(2−エチルヘキシル)−4H−シクロペンタ[2,1−b;3,4−b’]ジチオフェン1.63g(4.06mmol)、1,3−ジブロモ−5−ヘキシル−5H−チエノピロール−4,6−ジオン0.200g(0.508mmol)、炭酸カリウム0.352g(1.27mmol)、Pd(OAc)256mg(0.25mmol)とビバル酸76mg(75mmol)を、250mLのシュレンク管中で、DMF45mLを用い溶解し、得られた溶液を5分間、窒素置換した。反応混合物を80℃で2時間攪拌後、有機層からDMFを留去するために、真空下で直接乾燥した。反応残渣を、展開溶媒としてヘキサンとジクロロメタンを用いてシリカゲルクロマトグラフィで精製し、これを、真空下で濃縮した後、クロロホルム10mLに溶解し、SEC(サイズ排除クロマトグラフィー)(流速14mL/min)にて、分子量分布を測定した。以上の操作により、228mgの橙黄色油状物として、下記式で表される化合物(2a)を得た(収率43%)。
1H−NMR(500MHz、CDCl3):δ7.95, 7.91, 7.88 (s, 2H, 3−CPDT(シクロペンタ[2,1−b;3,4−b’]ジチオフェン), ピーク比(ラセミ2−エチルヘキシル基)1:2:1), 7.25 (d, J = 5.0 Hz, 2H, 6−CPDT), 6.97 (m, 2H, 5−CPDT), 3.69 (t, 2H, J = 10.0 Hz, TPD(5H−チエノピロール−4,6−ジオン)のαプロトン), 2.17-0.61 (m, 49H, CH, CH2, CH3).
FABMS: m/z = 1038 [M]+.
オリゴマー(2a)、0.428g(0.412mmol)をTHF10mLで溶解し、さらにN−ブロモコハク酸イミド0.161g(0.906mmol)をTHF10mLで溶解し、0oC下で、オリゴマー(2a)のTHF溶液に滴下した。得られた溶液を1時間攪拌した。次に、真空下でTHFを留去し、生成物をジクロロメタンで溶解し、展開溶媒としてヘキサンとジクロロメタンを用いてシリカゲルクロマトグラフィで精製した。さらに、展開溶媒としてクロロホルムを用いてSECにより、分子量分布を測定した。以上の操作により、0.416gの淡黄色油状物として、下記式で表される化合物(2b)を得た(収率84%)。
1H−NMR(500MHz、CDCl3): δ 7.89, 7.86, 7.82 (s, 2H, 3−CPDT, ピーク比(ラセミ2−エチルヘキシル基)1:2:1), 6.98, 6.97, 6.96 (s, 2H, 5−CPDT, ピーク比(ラセミ2−エチルヘキシル基)1:2:1), 3.66 (t, 2H, J = 7.5 Hz, TPDのαプロトン), 1.94-0.58 (m, 49H, CH, CH2, CH3).
13C NMR (125 MHz, CDCl3): δ 162.7, 158.3, 157.8, 140.5, 136.4, 132.2, 127.3, 125.4 (5−CPDT), 124.4 (3−CPDT), 113.1 , 54.7 (4−シクロペンタジチオフェン), 43.0 , 38.6 (CH2), 35.2 (CH), 34.1, 31.4, 28.6, 28.4, 27.4, 26.6, 22.8, 22.5 (CH2), 14.1, 14.0, and 10.7 (CH3).
FABMS: m/z = 1196 [M]+.
オリゴマー(1b)、108mg(0.099mmol)と2,2’−ビチオフェン−5,5’−ジボロン酸ビス(ピナコール)エステル、45.3mg(0.108mmol)、2,6−ジブロモ−4,4−ビス(5−ヘキセニル)−4H−シクロペンタ[2,1−b;3,4−b’]ジチオフェン、2.5mg(0.005mmol)を10mLのシュレンク管中で、無水p−キシレン1.4mLに溶解した。溶液を、アルゴンガス置換を30分間行い、トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)4.5mg(5mol%)とトリ(o−トリル)フォスフィン(3.0mg、10mol%)を加えた。反応混合物を、95℃で5.5時間攪拌し、ベンゼンボロン酸2,2−ジメチルトリメチレンエステル(2mg、0.01mmol)、4-ブロモアニソール(1.0mL)、を加え、さらに5時間攪拌した。37%塩酸8mLを含有したメタノール150mL中に注いだ。沈殿物は1日かけ、エタノールとメチルエチルケトンで、それぞれ1日かけてソックスレー抽出により洗浄し、クロロホルム中に抽出した。ポリマーのクロロホルム溶液はシリカゲルのカラムで濾過し、メタノール中に沈殿させた。沈殿物は、濾過で集め、真空乾燥し、55mgの暗青色粉末として、下記式で表される高分子化合物(1−1)を得た(収率55%)。
1H−NMR(500MHz、CDCl3): δ 8.05 (br, 2H, 3−CPDT), 7.81 (br, 2H, フェニル), 7.07 (br, 6H, 5−CPDT & ビチオフェン), 1.97 (br, 8H, CH2), 1.10−0.60 (m, 30H, CH, CH2, CH3). GPC (THF, ポリスチレン標準液): Mn = 10,500, Mw/Mn = 1.49.
オリゴマー(2b)、103mg(0.086mmol)、と2,1,3−ベンゾチアジアゾール−4,7−ビス(ボロン酸ピナコールエステル)36.7mg(0.095mmol)、2,6−ジブロモ−4,4−ビス(5−ヘキセニル)−4H−シクロペンタ[2,1−b;3,4−b’]ジチオフェン2.5mg(0.005mmol)、炭酸カリウム水溶液0.36mL(2M)およびAliquat 336)を1滴、25mLのシュレンク管中で、キシレン1.2mLに溶解した。溶液に対し、アルゴンガス置換を30分間行い、トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)、3.9mg(5mol%)とトリ(o−トリル)フォスフィン、2.6mg(10mol%)を加えた。反応は、95℃で5.5時間攪拌し、ベンゼンボロン酸2,2−ジメチルトリメチレンエステル(0.1当量)、4-ブロモアニソール(1.0mL)、を加え、さらに5時間攪拌した。その後、得られた混合物を37%塩酸8mL含有したメタノール150mL中に注いだ。
沈殿物は、エタノールとメチルエチルケトンで、それぞれ1日かけてソックスレー抽出により洗浄し、クロロホルム中に抽出した。ポリマーのクロロホルム溶液はシリカゲルのカラムで濾過し、メタノール中に沈殿させた。沈殿物は、濾過で集め、真空乾燥し、86mgの暗青色粉末として、下記式で表される高分子化合物(2−1)を得た(収率86%)。
1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 8.11 (br, 2H, チエニル), 7.97 (br, 2H, チエニル), 7.87 (br, 2H, フェニル), 3.70 (br, 2H, CH2), 2.02−0.50 (br, 79H, CH, CH2, CH3). GPC (THF, ポリスチレン標準液): Mn = 17,000, Mw/Mn = 1.92.
p型半導体として高分子化合物(1−1)を2.3mg、n型半導体材料としてPC[70]BM(フロンティアカーボン社製、商品名「Nanom Spectra E110」)を6.6mg、及び1,8−オクタンジチオール(東京化成社製)を6.6mgを秤量し、窒素雰囲気下で脱水クロロベンゼン(シグマアルドリッチ社製、脱水品)0.66mLを加え、窒素雰囲気下で24時間撹拌した。次いで、孔径0.45μmのシリンジフィルターで濾過し、光電変換層形成用の混合溶液(高分子化合物(1−1):PC[70]BMの質量比は、1:2.9)を調製した。
次に、洗浄及びUV−オゾン処理を行って清浄化したITO膜付ガラス基板(ガラス基板にスズドープ酸化インジウム膜を形成した透明導電膜付ガラス基板、表面抵抗率:14(Ω/□))上に、文献(Brabec、C.J. et al.、Advanced Materials、2009年、21巻、1ページ)に記載された方法で、正孔輸送層としてPEDOT−PSS(Clevios社製)を20nm成膜し、得られた正孔輸送層上に、上記混合溶液を用いスピンコート法にて、光電変換層の厚みが100nmになるように形成した。得られた光電変換層の表面は、均質で曇りの無い膜であった。得られた光電変換層は、窒素雰囲気下で150℃に30分間加熱した。
さらに、この光電変換層上にカルシウム(関東化学社製)を10nm、アルミニウム(高純度化学研究所社製)を100nm(真空度:8.2×10−5Pa、成膜速度:0.15nm/s)、この順に積層し、有機光電変換素子1を作製した。
得られた有機光電変換素子1を用いて、前述した(e)光電変換効率評価を行い、光電変換効率(PCE)を算出した。結果を表1に示す。
p型半導体として高分子化合物(1−1)の代わりに高分子化合物(2−1)とした以外は、実施例3と同様に有機光電変換素子2を作製した。得られた有機光電変換素子2を用いて、前述した(e)光電変換効率評価を行い、光電変換効率(PCE)を算出した。結果を表1に示す。
p型半導体として高分子化合物(11)を用いた以外は、実施例3と同様にして有機光電変換素子3を作製した。得られた有機光電変換素子3を用いて、前述した(e)光電変換効率評価を行い、光電変換効率(PCE)を算出した。結果を表1に示す。
p型半導体として高分子化合物(12)を用いた以外は、実施例4と同様にして有機光電変換素子4を作製した。得られた有機光電変換素子4を用いて、前述した(e)光電変換効率評価を行い、光電変換効率(PCE)を算出した。結果を表1に示す。
実施例3と同様の方法で光電変換層を作製した。続いて銀(高純度化学研究所社製)を10nm(真空度:1.0×10−4Pa以下、成膜速度:0.3nm/s)を積層した後、RFスパッタリング装置でITOを100nm積層し、有機光電変換素子5を作製した。得られた有機光電変換素子5を用いて、前述した(e)光電変換効率評価を行い、光電変換効率(PCE)を算出した。さらに、前述した(c)光透過率評価で用いた分光光度計により、有機光電変換素子5の可視光(550nm)の透過率を測定した。結果を表2に示す。
実施例3と同様の方法で光電変換層を作製した。続いて光電変換層上にスクリーン印刷機で銀ペースト(三ツ星ベルト製、EC264)を開口率90%のメッシュ(格子状、線幅50μm、ピッチ0.5mm)パターンで印刷(厚み:30μm、120℃10分間加熱し、有機光電変換素子6を作製した。得られた有機光電変換素子6を用いて、(e)光電変換効率評価を行い、光電変換効率(PCE)を算出し、さらに、前述した(c)光透過率評価で用いた分光光度計により、有機光電変換素子6の可視光(550nm)の透過率を測定した。結果を表2に示す。
p型材料として化合物(2−1)を用いた以外は実施例5と同様の方法で光電変換層を作製した。続いて銀(高純度化学研究所社製)を10nm(真空度:1.0×10−4Pa以下、成膜速度:0.3nm/s)を積層した後、RFスパッタリング装置でITOを100nm積層し有機光電変換素子7を作製した。得られた有機光電変換素子7を用いて、(e)光電変換効率評価を行い、光電変換効率(PCE)を算出し、さらに、前述した(c)光透過率評価で用いた分光光度計により、有機光電変換素子7の可視光(550nm)の透過率を測定した。結果を表2に示す。
p型材料として化合物(2−1)を用いた以外は実施例6と同様の方法で光電変換層を作製した。続いて光電変換層上にスクリーン印刷機で銀ペースト(三ツ星ベルト製、EC264)を開口率90%のメッシュ(格子状、線幅50μm、ピッチ0.5mm)パターンで印刷(厚み:30μm)し、120℃10分間加熱し、有機光電変換素子8を作製した。得られた有機光電変換素子8を用いて、(e)光電変換効率評価を行い、光電変換効率(PCE)を算出し、さらに、前述した(c)光透過率評価で用いた分光光度計により、有機光電変換素子8の可視光(550nm)の透過率を測定した。結果を表2に示す。
2:陽極
3:バルクヘテロ型光電変換層
4:陰極
11:ストライプ電極
12:メッシュ電極
13:透過性ベタ電極
14:発電層
15:金属層
16:透明導電層
Claims (20)
- 下記一般式(1)又は一般式(2)で表される、高分子化合物。
(式(1)中、Yは、下記式(3)又は式(4)で表される2価の構成単位を示し、R1はそれぞれ独立に、炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基を示し、R2 は炭素数1〜16のアルキル基を示し、R3はそれぞれ独立に、水素原子又は下記式(8)で表され、少なくとも1つは下記式(8)で表される。R’は炭素数1〜6のアルコキシ基であり、pは1〜5の整数である。
また、式(2)中、Yは、下記式(3)、式(4)又は式(6)のいずれかで表される2価の構成単位を示し、R 1 はそれぞれ独立に、炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基を示し、R 2 は炭素数1〜16のアルキル基を示し、R 3 はそれぞれ独立に、水素原子又は下記式(8)で表され、少なくとも1つは下記式(8)で表される。R’は炭素数1〜6のアルコキシ基であり、pは1〜5の整数である。
m、nは繰り返し単位数を示し、mは2〜100であり、nは1〜50である。
式(4)中、Rbは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基を示し、式(3)中、kは繰り返し単位数を示し、1〜5である。)
- 前記一般式(1)中のR1が、それぞれ独立に炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基であり、式(8)中のR’が、炭素数1〜6のアルコキシ基であり、Yが、前記式(3)又は式(4)で表される2価の構成単位である、一般式(1)で表される請求項1に記載の高分子化合物。
- 前記一般式(2)中のR1が、それぞれ独立に炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基であり、式(8)中のR’が、炭素数1〜6のアルコキシ基であり、Yが、前記式(3)又は式(6)で表される2価の構成単位である、一般式(2)で表される請求項1に記載の高分子化合物。
- 前記一般式(1)中のR1が、それぞれ独立に炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基であり、式(8)中のpが1であり、R’がメトキシ基であり、Yが、下記式(9)で表される2価の構成単位である、一般式(1)で表される請求項1又は2に記載の高分子化合物。
- 前記一般式(2)中のR1が、それぞれ独立に炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基であり、式(8)中のpが1であり、R’がメトキシ基であり、Yが、前記式(6)で表される2価の構成単位である、一般式(2)で表される請求項1又は3に記載の高分子化合物。
- 前記一般式(1)中のm:nが、97:3〜50:50である、一般式(1)で表される請求項1、2又は4に記載の高分子化合物。
- 前記一般式(2)中のm:nが、97:3〜50:50である、一般式(2)で表される請求項1、3又は5に記載の高分子化合物。
- バルクヘテロ型光電変換層を有する有機光電変換素子であって、該バルクヘテロ型光電変換層が下記一般式(1)又は一般式(2)で表される高分子化合物とC[70]フラーレン誘導体とを含む、有機光電変換素子。
(式(1)中、Yは、下記式(3)又は式(4)で表される2価の構成単位を示し、R1はそれぞれ独立に、炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基を示し、R2 は炭素数1〜16のアルキル基を示し、R3はそれぞれ独立に、水素原子又は下記式(8)で表され、少なくとも1つは下記式(8)で表される。R’は炭素数1〜6のアルコキシ基であり、pは1〜5の整数である。
また、式(2)中、Yは、下記式(3)、式(4)又は式(6)のいずれかで表される2価の構成単位を示し、R 1 はそれぞれ独立に、炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基を示し、R 2 は炭素数1〜16のアルキル基を示し、R 3 はそれぞれ独立に、水素原子又は下記式(8)で表され、少なくとも1つは下記式(8)で表される。R’は炭素数1〜6のアルコキシ基であり、pは1〜5の整数である。
m、nは繰り返し単位数を示し、mは2〜100であり、nは1〜50である。
式(4)中、Rbは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基を示し、式(3)中、kは繰り返し単位数を示し、1〜5である。)
- 前記一般式(1)中のR1が、それぞれ独立に炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基であり、式(8)中のR’が、炭素数1〜6のアルコキシ基であり、Yが、前記式(3)又は式(4)で表される2価の構成単位である、請求項8に記載の有機光電変換素子。
- 前記一般式(2)中のR1が、それぞれ独立に炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基であり、式(8)中のR’が、炭素数1〜6のアルコキシ基であり、Yが、前記式(3)又は式(6)で表される2価の構成単位である、請求項8に記載の有機光電変換素子。
- 前記一般式(1)中のR1が、それぞれ独立に炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基であり、式(8)中のpが1であり、R’がメトキシ基であり、Yが、下記式(9)で表される2価の構成単位である、請求項8又は9に記載の有機光電変換素子。
- 前記一般式(2)中のR1が、それぞれ独立に炭素数1〜16のアルキル基又は置換アルキル基であり、式(8)中のpが1であり、R’がメトキシ基であり、Yが、前記式(6)で表される2価の構成単位である、請求項8又は10に記載の有機光電変換素子。
- 前記バルクヘテロ型光電変換層を構成する前記一般式(1)又は一般式(2)で表される高分子化合物とC[70]フラーレン誘導体との質量比が、1:2〜1:5である、請求項8〜12のいずれか1項に記載の有機光電変換素子。
- C[70]フラーレン誘導体が、PC[70]BMである、請求項8〜13のいずれか1項に記載の有機光電変換素子。
- 前記バルクヘテロ型光電変換層は、下記一般式(I)で表される脂肪族チオール及び下記一般式(II)で表されるヨウ素化合物の少なくとも一方を含む、請求項8〜14のいずれか1項に記載の有機光電変換素子。
(式中、RMは炭素数3〜15のアルキレン基を示し、RNは炭素数3〜15のアルキレン基を示す。) - 前記脂肪族チオールがオクタンジチオールであり、前記ヨウ素化合物がジヨードオクタンである、請求項15に記載の有機光電変換素子。
- 前記バルクヘテロ型光電変換層の可視光領域の透過率が、厚さが100nmで、50%以上である、請求項8〜16のいずれか1項に記載の有機光電変換素子。
- 前記バルクヘテロ型光電変換層が、厚さが100nmで、JIS Z 8729−1994に規定されるCIE(国際照明委員会)L*a*b*表色系において、C光源及び2°視野条件で測定される彩度C*値が10以下である、請求項8〜17のいずれか1項に記載の有機光電変換素子。
- 請求項8〜18のいずれか1項に記載の有機光電変換素子を含む、有機薄膜太陽電池。
- 請求項8〜18のいずれか1項に記載の有機光電変換素子の製造方法であって、透明基板上に陽極となる電極を形成する工程、
前記一般式(1)又は一般式(2)で表される高分子化合物と前記C[70]フラーレン誘導体とを含むバルクヘテロ型光電変換層を形成する工程、
陰極となる電極を形成する工程、
を含む、有機光電変換素子の製造方法。
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