JP6576973B2 - 残香性向上剤 - Google Patents
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Description
[1] ロタンドンおよび4−(4−メチル−3−ペンテニル)−2(5H)−フラノンを有効成分として含有する、残香性向上剤。
[2] [1]に記載の残香性向上剤を、ロタンドンとして質量濃度で0.1ppt〜1000ppm、および4−(4−メチル−3−ペンテニル)−2(5H)−フラノンとして質量濃度で0.1ppt〜1000ppm含有する、香料組成物。
[3] 香調がフローラル調、シトラス調、またはフルーツ調である、[2]に記載の香料組成物。
[4] [1]に記載の残香性向上剤を、ロタンドンとして質量濃度で0.001ppt〜10ppm、および4−(4−メチル−3−ペンテニル)−2(5H)−フラノンとして質量濃度で0.001ppt〜10ppm含有する、消費財。
[5] 香調がフローラル調、シトラス調、またはフルーツ調である、[4]に記載の消費財。
[6] [1]に記載の残香性向上剤を香料組成物または消費財に添加することを含む、香料組成物または消費財の残香性向上方法。
本発明の残香性向上剤は、ロタンドンと、4−(4−メチル−3−ペンテニル)−2(5H)−フラノン(4−(4−methyl−3−pentenyl)−2(5H)−furanone、以下、MPFとも略称する)と、の2つの化合物を有効成分とすることを特徴とする。ロタンドンは下記式(1)で、MPFは下記式(2)で表される化合物である。
本発明の残香性向上剤は、香料組成物に配合することでその香料組成物の残香性を顕著に高めることができ、さらには、その香料組成物の香気特性、例えば天然感、フレッシュ感、ボリューム感なども向上できるものである。すなわち、本発明の残香性向上剤を配合した香料組成物は、高残香性の香料組成物となり、さらには天然感、フレッシュ感、ボリューム感などに富む優れた香気特性を有するものである。
本発明の残香性向上剤は、香粧品、飲食品、医薬品、保健衛生品などの任意の消費財に配合して、それらの残香性を向上し、さらにはそれらの香気特性を向上することができる。香気特性の向上とは、例えば、天然感、フレッシュ感、ボディ感などにあふれる香気または香味を付与することである。本発明の残香性向上剤は、有効量を消費財に直接配合してもよいが、好ましくは、本発明の残香性向上剤を配合した高残香性の香料組成物を消費財に有効量配合する。
様々なロタンドンおよびMPFの質量比および濃度範囲における残香性向上効果を確認した。
市販のローズ精油に、下記表1の濃度となるようにロタンドンおよびMPFを配合して、香料組成物を調製した。各香料組成物について、10名のよく訓練されたパネラーによる残香性および香気特性に関する評価を行った。評価では以下の基準に従って点数付けを行った。
(残香性の評価基準)
調合直後の各香料組成物を匂い紙に含浸させ、その匂い紙を室温放置して1日後の、市販のローズ精油(すなわち、ロタンドンおよびMPFを配合していないもの、以下、このようなものを無添加品とも称する)と比べた各香料組成物の香気の強さについて、
−:変わらない
+:やや強い
++:強い
+++:非常に強い
のいずれかを選択した。
(香気特性の評価基準)
調合直後の各香料組成物を匂い紙に含浸させ、その匂い紙を室温放置して1日後の、市販のローズ精油(無添加品)と比べた各香料組成物の香気について、
5点:ローズ精油と比べて天然感が顕著に増強されており、バラ生花をはっきりと想起させる
4点:ローズ精油と比べて天然感が増強されており、バラ生花によく似た香りを感じる
3点:ローズ精油と比べて天然感がやや増強されており、バラ生花にやや似ている
2点:ローズ精油と大差ない
1点:ローズ様香気のバランスが崩れて違和感がある
のいずれかの点数を選択した。
すなわち、残香性については「+」の数が多いほど高いことを意味し、香気特性については点数が高いほど、バラ生花様の天然感を明確に感じられる優れた香気特性であることを意味する。10名のよく訓練されたパネラーの平均的な評価結果を下記表1に示す。
次いで、上記(1)で残香性および天然感が向上したと評価されたロタンドン:MPF=1:1の質量比において、ロタンドンおよびMPFの濃度を下記表2に示すように様々に変えて、上記した市販のローズ精油に配合して香料組成物を調製した。そして、各香料組成物の残香性と香気特性について、上記(1)と同様の評価を行った。結果を下記表2に示す。
下記表3に示す一般的な処方にて、ローズ様香気を有する基本調合香料組成物を調製した。
市販のローズ精油に、本発明の残香性向上剤として、ロタンドンおよびMPFを下記表5に示す濃度となるように配合して、本発明に係る高残香性香料組成物(本発明品3、4)を調製し、さらに、前記ローズ精油に、ロタンドンまたはMPFを単独で下記表5に示す濃度となるように配合して、比較品としての香料組成物を調製した(比較品7〜10)。
(香気の評価基準)
5点:バラ生花をはっきりと想起させ、フレッシュな天然感を感じる
4点:バラ生花によく似た香りを感じて、天然感がある
3点:バラ生花にやや似ている
2点:ローズ調の香気は感じるが、バラ生花様とはいえない
1点:ローズ調の香気を感じられない
評価結果を下記表5に示す。
下記表6に示す一般的な処方にて、ジャスミン様香気を有する基本調合香料組成物を調製した。
下記表8に示す一般的な処方にて、ライム様の香気を有する基本調合香料組成物を調製して、比較品とした(比較品14)。
下記表11に示す一般的な処方にて、パイナップル様の香気を有する基本調合香料組成物を調製して、比較品とした(比較品20)。
本発明の残香性向上剤を配合した香料組成物で賦香した衣類用洗浄剤を用いて洗濯の模擬実験を行い、残香性を確認した。
市販の衣類用液体洗浄剤に、下記表14に示すように、実施例2、4で調製したフローラル調の本発明品1および5(それぞれ、ローズ様の高残香性香料組成物およびジャスミン様の高残香性香料組成物)、または本発明の残香性向上剤を配合していない無添加品の比較品1および11(それぞれ、ローズ様基本調合香料組成物およびジャスミン様基本調合香調組成物)を、それぞれ、衣類用液体洗浄剤全体量に対して1質量%となるように配合して当該洗浄剤を賦香し、4種類の被験洗浄剤を調製した。
(残香性の確認)
衣類用洗浄剤の賦香時点での当該洗浄剤の香りの強さを5点満点として、その香りの強さと比較して、乾燥させた布の香りの強さを以下の基準に従って点数付けした。
5点:同等であった
4点:やや弱くなった
3点:弱くなった
2点:かなり弱くなった
1点:香りが感じられない
(香気特性の確認)
乾燥させた布の香りを嗅ぎ、生花様の天然感を感じられるかについて、下記の基準で点数付けした。
5点:バラまたはジャスミンの生花をはっきりと想起させ、フレッシュな天然感を感じる
4点:バラまたはジャスミンの生花によく似た香りを感じて、天然感がある
3点:バラまたはジャスミンの生花にやや似た、ローズまたはジャスミン調の香気を感じる
2点:ローズまたはジャスミン調の香気は感じるが、バラまたはジャスミン生花様とはいえない
1点:ローズまたはジャスミン調の香気を感じられない
すなわち、残香性、香気特性ともに、評価点数が高いほど優れていることを意味する。10名のパネラーの平均的な評価結果を下記表15に示す。
Claims (6)
- ロタンドンおよび4−(4−メチル−3−ペンテニル)−2(5H)−フラノンを有効成分として含有する、残香性向上剤。
- 請求項1に記載の残香性向上剤を、ロタンドンとして質量濃度で0.1ppt〜1000ppm、および4−(4−メチル−3−ペンテニル)−2(5H)−フラノンとして質量濃度で0.1ppt〜1000ppm含有する、香料組成物。
- 香調がフローラル調、シトラス調、またはフルーツ調である、請求項2に記載の香料組成物。
- 請求項1に記載の残香性向上剤を、ロタンドンとして質量濃度で0.001ppt〜10ppm、および4−(4−メチル−3−ペンテニル)−2(5H)−フラノンとして質量濃度で0.001ppt〜10ppm含有する、消費財。
- 香調がフローラル調、シトラス調、またはフルーツ調である、請求項4に記載の消費財。
- 請求項1に記載の残香性向上剤を香料組成物または消費財に添加することを含む、香料組成物または消費財の残香性向上方法。
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| JP2017085853A JP6576973B2 (ja) | 2017-04-25 | 2017-04-25 | 残香性向上剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2017085853A JP6576973B2 (ja) | 2017-04-25 | 2017-04-25 | 残香性向上剤 |
Publications (2)
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Family Applications (1)
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| JP2017085853A Active JP6576973B2 (ja) | 2017-04-25 | 2017-04-25 | 残香性向上剤 |
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