JP6570641B2 - 防音構造 - Google Patents
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Description
このように、従来のほとんどの防音構造は、構造の質量で遮音を行っていたために大きく重くなりまた低周波の遮蔽が困難という欠点があった。
このため、機器、自動車、及び一般家庭など様々な場面に対応する遮音材として軽くて薄い遮音構造が求められている。そこで、近年、薄く軽い膜構造に枠を取り付けて膜の振動を制御する遮音構造が注目されている(特許文献1、2、及び3参照)。
この構造の場合、遮音の原理が上記質量則と異なる剛性則となるため薄い構造でも低周波成分をより遮蔽できる。この領域は、剛性則と呼ばれ、枠部分で膜振動が固定されることによって膜が枠開口部と一致する有限サイズのときと同様の振る舞いとなる。
特許文献1では、実施例では、配合の材料を樹脂又は樹脂とフィラーの混合物とする吸音材を用いることにより、吸音体の大型化を招くことなく、吸音率のピーク値が0.5〜1.0であり、ピーク周波数が290〜500Hzであり、500Hz以下の低周波領域において高度な吸音効果を達成することができるとしている。
なお、特許文献2には、従来と比較して、この音響減衰パネルは以下の利点があることが開示されている。即ち、(1)音響パネルは非常に薄くできる。(2)音響パネルは非常に軽量(密度が低い)にできる。(3)パネルは広い周波数範囲にわたって質量則に従わないで広い周波数の局部的共振音響材料(LRSM:Locally Resonant Sonic Materials)を形成するために一緒に積層でき、特に、これは500Hzよりも低い周波数で質量則から外れることができる。(4)パネルは容易に、廉価に製造できる(第5欄第65行〜第6欄第5行参照)。
また、特許文献3は、枠となる区画壁で仕切られ、板状部材による後壁(剛壁)で閉じられ、前部が開口部を形成する空洞の開口部を覆う膜材(膜状吸音材)が被せられ、その上から押さえ板が載せられ、膜材の音波による変位が最も生じにくい領域である開口部の周縁部の固定端から膜状吸音材の面の寸法の20%の範囲内の領域(隅部分)にヘルムホルツ共鳴用の共鳴穴が形成された吸音体を開示している。この吸音体においては、共鳴穴を除いて、空洞は閉塞されている。この吸音体は、膜振動による吸音作用とヘルムホルツ共鳴による吸音作用を併せて奏する。
また、特許文献1に開示の吸音体では、軽量で、吸音率のピーク値が0.5以上と高く、ピーク周波数が500Hz以下の低周波領域において高度な吸音効果を達成することができるが、吸音材の選択の幅が狭く、難しいという問題があった。
また、このような吸音体の吸音材は、枠体の貫通孔を完全にふさぐものであるため、風、及び熱を通す能力がなく熱がこもりがちとなり、特許文献1に開示の特に機器及び自動車の遮音に向かないという問題があった。
また、特許文献1に開示の吸音体の遮音性に関しては通常の剛性則もしくは質量則にしたがってなだらかに変化してしまうため、モータ音など特定の周波数成分がパルス的に強く発することの多い一般の機器や自動車において有効に用いることが困難であった。
特許文献2に開示の音響減衰パネルでは、膜に錘が必須であるため、構造が重いものとなり機器、自動車、及び一般家庭などに用いることが難しい。
錘を各セル構造に配置するための容易な手段がなく、製造適性がない。また、錘とその膜への接着が必須となり、その分コストも増大する。
錘の重さ、及び膜上での位置に遮蔽の周波数・大きさが強く依存するため、遮音材としてのロバスト性が低く安定性がない。
膜は非通気膜と明示してあるため、風及び熱を通す能力がなく熱がこもりがちとなり、特に機器及び自動車の遮音に向かない。
また、特許文献3では、膜振動による吸音作用とヘルツホルム共鳴による吸音作用を合わせて利用する必要があるので、枠となる区画壁の後壁は板状部材によって閉塞されており、特許文献1と同様に、風、及び熱を通す能力がなく熱がこもりがちとなり、機器及び自動車等の遮音に向かないという問題があった。
本発明の他の目的は、上記目的に加え、通気性があり、風及び熱を通すことができ、熱がこもることが無い防音構造を提供することにある。
以下では、基本的に、「反射」と「吸収」とを区別せずに、両者を含めて「遮音」及び「遮蔽」と言い、両者を区別する時に、「反射」及び「吸収」と言う。
また、本発明において、2層構造の距離とは、2層の単層防音構造が積層されているときに、その向かい合う膜表面同士の積層方向の平均距離を言い、「膜間距離」として定義される。ここで、平均距離としたのは、積層時にお互いが多少斜めに配置されている場合にも対応できるようにするためである。
また、積層防音構造は、積層された防音セルの固有振動に起因する透過損失が極小となる極小値を有し、その極小となる極小周波数より低周波側に、積層された防音セルの開口部に起因して定まり、かつ透過損失が極大となる積層遮蔽ピーク周波数を有し、積層遮蔽ピーク周波数を中心とする周波数帯域の音を選択的に防音することが好ましい。
また、積層防音構造は、少なくとも一部の積層構造において、枠、及び膜で構成される1以上の他方の防音セルが配置された単層防音構造を少なくとも1層有することが好ましい。
また、積層防音構造は、少なくとも一部の積層構造において、枠、及び膜で構成される1以上の他方の防音セルが最表面に配置された単層防音構造を有することが好ましい。
また、積層防音構造では、少なくとも一部の積層構造において、積層された単層防音構造の全てが、枠、膜、及び開口部で構成される1以上の防音セルからなることが好ましい。
また、少なくとも1つの条件が互いに異なる1以上の一方の防音セルと1以上の他方の防音セルとが積層されていることにより、透過損失が極大となる2つ以上の遮蔽ピーク周波数を有することが好ましい。
また、単層防音構造の第1固有振動周波数に対応する透過損失の極小値より低周波側の周波数は、10Hz〜100000Hzの範囲に含まれることが好ましい。
また、枠の円相当半径をR2(m)、膜の厚みをt2(m)、膜のヤング率をE2(Pa)、膜の密度をd(kg/m3)とする時、下記式(1)で表されるパラメータBが、15.47以上235000以下であることが好ましい。
B=t2/R22*√(E2/d) …(1)
また、積層防音構造の積層された防音セルの枠は、連続した枠構造を有し、積層された防音セルの少なくとも一部では、枠構造の両表面の内の少なくとも一方の平面、及び/又は両表面の間の中間部分の平面の2つ以上の平面に膜が配置されていることが好ましい。
また、積層防音構造の積層された防音セルの少なくとも一部では、積層されて隣接する防音セルの膜の間は、枠によって塞がれていることが好ましい。
また、積層防音構造の積層された2つの単層防音構造間の距離は、透過損失が極大となる遮蔽ピークの波長長さより小さいことが好ましい。
また、積層された防音セルの枠、膜、及び開口部の少なくとも1つの条件が異なるとは、積層防音構造の積層された単層防音構造の防音セル間の透過損失のスペクトルの第1固有振動周波数及び遮蔽ピーク周波数のそれぞれのズレ量の平均が、10%超であることを意味することが好ましい。
本発明によれば、積層された単層防音構造の防音セルが開口部を有している時、上記効果に加え、通気性があり、風及び熱を通すことができ、熱がこもることが無い防音構造を提供することができる。
また、本発明によれば、膜の物性のうち、堅さや密度、厚みによって防音効果が決まり他の物性には依らないため、難燃性・高透過性・生体適合性・電波透過性などさまざまな他の優れた物性と組み合わせることができる。
例えば、電波透過性に関しては、アクリルなど電気伝導度のない枠材質と誘電体膜の組み合わせでは電波透過性が確保され、一方でアルミニウムなど電気伝導度の大きな枠材質や金属膜で全面を覆うなどすれば電波を遮蔽できる。
本発明に係る防音構造では、積層防音構造を構成する2つの単層防音構造において、一方の単層防音構造の防音セルと一方の単層防音構造の防音セルとは、防音セルの条件、具体的には、枠、膜、及び1以上の穴からなる開口部の少なくとも1つの条件、即ち音響条件、例えば音響スペクトル(透過損失のスペクトル)が異なるものであるが、以下の説明では、膜に形成される1つの穴からなる開口部の穴のサイズが異なる場合、及び膜の穴の有無の組み合わせの場合を代表例として説明する。本発明では、これらの場合に限定されず、防音セルの音響スペクトルを異ならしめるものであれば、穴の数が異なっていても良いし、枠のサイズが異なっていても良いし、枠の形状及び材料の少なくとも1つが異なっていても良いし、膜の厚み及び材料の少なくとも1つが異なっていても良い。なお、本発明では、膜の穴が無い場合について、穴サイズが無限小であるとして、膜の穴の有無の組み合わせの場合も、穴のサイズが異なる場合に含まれるとしても良い。
図1、図2及び図3に示す本発明の防音構造10は、基本となる単層防音構造30aと30bとを積層した2層構造の積層防音構造であって、単層防音構造30aと30bは、それらをそれぞれ構成する防音セルの条件、即ち音響条件が異なる、具体的には、枠、膜、及び1つ以上の穴からなる開口部の少なくとも1つの条件として、膜に形成される穴のサイズが異なるものである。なお、以下では、2つの単層防音構造30a及び30bに共通であり、両者を区別して説明する必要のない場合には、纏めて、単層防音構造30として説明する。
本発明においては、単層防音構造30aの4個の開口部24aは、それぞれ全て1個の穴22aからなり、単層防音構造30bの4個の開口部24bは、それぞれ全て1個の穴22bからなるが、単層防音構造30aの穴22aと、単層防音構造30bの穴22bとは、穴サイズ、即ち穴の直径が異なる。
ここで、シート状の膜体20は枠体16の全面を覆っていてもよいし、その一部だけ覆っていてもよいし、枠体16からはみ出していてもよい。
図示例の単層防音構造30(30a、30b)は、複数の防音セル26(26a、26b)によって構成されるものであるが、本発明はこれに限定されず、1つの枠14と、1つの膜18と、1つの開口部24(24a、24b)とからなる1つの防音セル26(26a、26b)によって構成されるものであっても良い。
なお、図2に示す防音構造10では、複数、図示例では4つの膜18を構成する膜体20は、単層防音構造30bの枠体16の各枠14の上側表面と、単層防音構造30bの枠体16の各枠14の下側表面と単層防音構造30aの枠体16の各枠14の上側表面との間の中間部分との2つの部分に平面状に配置される。
また、図1及び図3に示す防音構造10の構成は、図4に示す本発明の他の実施形態に係る防音構造10Aのように構成しても良い。防音構造10Aにおいては、図4に示すように、単層防音構造30aの上に単層防音構造30bを逆向きに積層し、単層防音構造30aの枠体16と単層防音構造30bの枠体16とを直接固定して連続した枠構造とし、連続した枠構造の両側表面に各膜18が形成される膜体20が固定される。なお、図4に断面図で示される防音構造10Aは、図1に示す平面図と同じ平面図によって示されるもので、図3に示す単層防音構造30a及び30bの組み合わせ構造を用いるものである。
図5及び図6に示すスペーサ32は、単層防音構造30(30a、30b)と同じ貫通孔12をそれぞれ有し、2次元的に配置された複数、図示例では4個の同じ枠14を形成する枠体16からなり、単層防音構造30と異なり、各枠14には、膜18が形成されていない。
図6に示す防音構造10Bでは、複数、図示例では4つの膜18を構成する膜体20は、単層防音構造30bの枠体16の各枠14の上側表面と、スペーサ32の枠体16の各枠14の下側表面と単層防音構造30aの枠体16の各枠14の上側表面との間の中間部分との2つの部分に平面状に配置される。
なお、図7に示す防音構造10Cでは、単層防音構造30aの枠体16、スペーサ32の枠体16、及び単層防音構造30bの枠体16を連続した枠構造として、その中間部分に、膜18を形成する2つの膜体20を配置するようにしても良い。
なお、図8に示す防音構造10Dにおいても、防音構造10Cと同様に、単層防音構造30aの枠体16、スペーサ32の枠体16、及び単層防音構造30bの枠体16を連続した枠構造として、その両側表面部分に、膜18を形成する2つの膜体20を配置するようにしても良い。
上述したように、本発明の防音構造10、及び10A〜10Dの積層防音構造の積層された単層防音構造30の防音セル26の少なくとも一部では、積層されて隣接する防音セル26の膜18の間は、スペーサ32の枠14によって塞がれていることが好ましい。
なお、図9に示す構成の防音構造は、図11に示す防音構造10Fように、単層防音構造30c及び30bのそれぞれの膜18を形成する膜体20同士がスペーサ33を挟むように、単層防音構造30cと、スペーサ33と、単層防音構造30bとを順に積層したものであっても良い。この時、スペーサ33には、中心を通る枠14がないため、図7に示す防音構造10Cと異なり、単層防音構造30c及び30bの膜18同士は直接接続されない構造となる。
また、上述した例では、スペーサ32及び33は、それぞれ単層防音構造30a及び30cと、単層防音構造30bとの間に、1個だけ用いられているが、本発明はこれに限定されず、スペーサ32を単層防音構造30cと30bとの間に用いても良いし、スペーサ33を単層防音構造30aと30bとの間に用いても良く、単層防音構造30aと30bとの間、又は単層防音構造30cと30bとの間の膜間距離に応じてそれぞれ1個以上何個用いられても良いし、スペーサ32及び33を同時に組み合わせて用いても良い。
図12に示す防音構造10Gは、単層防音構造30a、スペーサ32、単層防音構造30c、スペーサ32、及び単層防音構造30aを順に積層した3層構造の積層防音構造である。なお、防音構造10Gにおける単層防音構造30a、スペーサ32、単層防音構造30c、スペーサ32、及び単層防音構造30aの積層構造については、図6〜図8に示す防音構造10B〜10Dの積層構造を1つ以上組み合わせたものとすることができるので、個々の組み合わせについては省略する。なお、これらの積層構造の組み合わせは、どのように組み合わせても良いのは勿論である。
本発明の防音構造10、及び10A〜10Gにおける単層防音構造30(30a、30b、30c)の積層構造は、以上のように構成される。以下では、防音構造10、及び10A〜10Gに共通であり、これらを区別して説明する必要のない場合には、本発明の防音構造10で代表する。
枠14は、厚みのある板状部材16で環状に囲むように形成され、内部に貫通孔12を有し、少なくともの一方の側において貫通孔12を覆うように膜18を固定するためのもので、この枠14に固定された膜18の膜振動の節となるものである。したがって、枠14は、膜18に比べて、剛性が高く、具体的には、単位面積当たりの質量及び剛性は、共に高い必要がある。
枠14の形状は、膜18の全外周を抑えることができるように膜18を固定できる閉じた連続した形状であることが好ましいが、本発明は、これに限定されず、枠14が、これに固定された膜18の膜振動の節となるものであれば、一部が切断され、不連続な形状であっても良い。即ち、枠14の役割は、膜18を固定して膜振動を制御することにあるため、枠14に小さな切れ目が入っていても、極わずかに接着していない部位が存在していても効果を発揮する。
また、枠14のサイズは、平面視のサイズであり、その貫通孔12のサイズとして定義できるが、図1、及び図3に示す正方形のような正多角形、又は円の場合には、その中心を通る対向する辺間の距離、又は円相当直径と定義することができ、多角形、楕円又は不定形の場合には、円相当直径と定義することができる。本発明において、円相当直径及び半径とは、それぞれ面積の等しい円に換算した時の直径及び半径である。
なお、単層防音構造30において、枠14のサイズは、全ての枠14において、一定であっても良いが、異なるサイズ(形状が異なる場合も含む)の枠が含まれていても良く、この場合には、枠14のサイズとして、枠14の平均サイズを用いればよい。
また、この防音構造10自体をパーティションのように用いて、複数の騒音源からの音を遮る用途に用いることもできる。この場合も、枠14のサイズは対象となる騒音の周波数から選択することができる。
また、枠14の平均サイズは、詳細は後述するが、単層防音構造30a及び30bでは、膜18に設けられる穴22(22a、22b)からなる開口部24(24a、24b)による防音セル26a及び26bの遮蔽ピークにおける回折による音の漏れを防止するために、後述する遮蔽ピーク周波数に対応する波長サイズ以下であることが好ましい。
例えば、枠14のサイズは、0.5mm〜200mmであることが好ましく、1mm〜100mmであることがより好ましく、2mm〜30mmであることが最も好ましい。
なお、枠14のサイズは、各枠14で異なるサイズが含まれる場合などは、平均サイズで表すことが好ましい。
例えば、枠14の幅は、枠14のサイズが、0.5mm〜50mmの場合には、0.5mm〜20mmであることが好ましく、0.7mm〜10mmであることがより好ましく、1mm〜5mmであることが最も好ましい。
枠14の幅が、枠14のサイズに対して比率が大きくなりすぎると、全体に占める枠14の部分の面積率が大きくなり、デバイスが重くなる懸念がある。一方、上記比率が小さくなりすぎると、その枠14部分において接着剤などによって膜を強く固定することが難しくなってくる。
また、枠14の厚さは、0.5mm〜200mmであることが好ましく、0.7mm〜100mmであることがより好ましく、1mm〜50mmであることが最も好ましい。
なお、枠14の幅及び厚さは、各枠14で異なる幅及び厚さが含まれる場合などは、それぞれ平均幅及び平均厚さで表すことが好ましい。
ここで、本発明の防音構造10に用いられる単層防音構造30の枠14の数、即ち図示例では、枠体16を構成する枠14の数も、特に制限的ではなく、本発明の防音構造10の上述した防音対象物に応じて設定すればよい。もしくは、上述した枠14のサイズは、上述した防音対象物応じて設定されているので、枠14の数は、枠14のサイズのサイズに応じて設定すればよい。
例えば、枠14の数は、機器内騒音遮蔽(反射及び/又は吸収)の場合には、1個〜10000個であることが好ましく、2〜5000であることがより好ましく、4〜1000であることが最も好ましい。
なお、1つの防音セル26は、1つの枠14を構成単位とするので、単層防音構造30の枠14の数、したがって、本発明の防音構造10の枠14の数は、防音セル26の数ということもできる。
また、これらの枠14の材料の複数種を組み合わせて用いてもよい。
なお、本発明の防音構造10では、積層防音構造を構成する2つの単層防音構造30において、穴22のサイズを異ならしめている(穴22の有無も含む)が、穴22のサイズを同じにして、枠14のサイズ及び材料の少なくとも1つを異ならしめるようにしても良い。
ところで、膜18は、枠14を節として膜振動する必要があるので、枠14に確実に抑えられるように固定され、膜振動の腹となり、音波のエネルギを吸収、もしくは反射して防音する必要がある。このため、膜18は、可撓性のある弾性材料製であることが好ましい。
このため、膜18の形状は、枠14の貫通孔12の形状であり、また、膜18のサイズは、枠14のサイズ、より詳細には、枠14の貫通孔12のサイズであるということができる。
これらの図13A及び図14Aに示すように、単層防音構造30b及び30cの防音セル26b及び26cの枠14に固定された膜18は、最も低次の固有振動モードの周波数である共振周波数として、透過損失が最小、好ましくは、0dBとなる第1固有振動周波数を持つものである。即ち、本発明では、膜18の第1固有振動周波数においては、音を透過させる。なお、この第1固有振動周波数は、枠14及び膜18からなる構造によって決まるので、図13A及び図14Aに示すように、膜18に穿孔される穴22(22b)、したがって、開口部24(24b)の有無にかかわらず、略同一の値となることが本発明者らによって確認されている(本出願人の出願に係る特願2015−121994号明細書参照)。
ここで、枠14及び膜18からなる構造における、即ち枠14に抑えられるように固定された膜18の第1固有振動周波数は、共鳴現象により音波が膜振動を最も揺らすところで、音波はその周波数で大きく透過する固有振動モードの周波数である。
したがって、単層防音構造30a及び30bでは、遮蔽ピーク周波数において遮蔽(透過損失)がピーク(極大)となるため、遮蔽ピーク周波数を中心とする一定の周波数帯域の音を選択的に防音することができる。
例えば、図13Aに示す例では、第1固有振動周波数は、可聴域内の900Hzであり、より低周波側の遮蔽ピーク周波数である660Hzにおいて透過損失がピーク値13dBとなる遮蔽のピークを示すので、可聴域内の660Hzを中心とする一定の周波数帯域を選択的に遮音することができる。
なお、単層防音構造30(30a、30b、30c)及び本発明の防音構造10(10A〜10C)における透過損失(dB)の測定方法については、後述する。
そこで、単層防音構造30a及び30bは、剛性則に従うものであり、枠14に固定された膜18の第1固有振動周波数より小さい周波数で音波の遮蔽を起こすため、膜18の第1固有振動周波数は、人間の音波の感知域に相当する10Hz〜100000Hzであることが好ましく、人間の音波の可聴域である20Hz〜20000Hzであることがより好ましく、40Hz〜16000Hzであることが更により好ましく、100Hz〜12000Hzであることが最も好ましい。
例えば、膜18の厚さは、枠14のサイズが0.5mm〜50mmの場合には、0.005mm(5μm)〜5mmであることが好ましく、0.007mm(7μm)〜2mmであることがより好ましく、0.01mm(10μm)〜1mmであることが最も好ましい。
また、膜18の厚さは、枠14のサイズが、50mm超、200mm以下の場合には、0.01mm(10μm)〜20mmであることが好ましく、0.02mm(20μm)〜10mmであることがより好ましく、0.05mm(50μm)〜5mmであることが最も好ましい。
なお、膜18の厚みは、1つの膜18で厚みが異なる場合、又は各膜18で異なる厚さが含まれる場合などは、平均厚さで表すことが好ましい。
なお、膜18の第1固有振動モードを特徴づけるパラメータとしては、同種材料の膜18の場合は、膜18の厚み(t)と枠14のサイズ(a)の2乗との比、例えば、正四角形の場合には一辺の大きさとの比[a2/t]を用いることができ、この比[a2/t]が等しい場合、例えば、(t、a)が、(50μm、7.5mm)の場合と(200μm、15mm)の場合とは、上記第1固有振動モードが同じ周波数、即ち同じ第1固有振動周波数となる。即ち、比[a2/t]を一定値にすることにより、スケール則が成立し、適切なサイズを選択することができる。
例えば、膜18のヤング率は、1000Pa〜3000GPaであることが好ましく、10000Pa〜2000GPaであることがより好ましく、1MPa〜1000GPaであることが最も好ましい。
また、膜18の密度も、音波のエネルギを吸収、もしくは反射して防音するために膜振動することができるものであれば、特に制限的ではなく、例えば、10kg/m3〜30000kg/m3であることが好ましく、100kg/m3〜20000kg/m3であることがより好ましく、500kg/m3〜10000kg/m3であることが最も好ましい。
また、膜18は、枠14の貫通孔12の少なくとも一方の側の開口を覆うように枠14に固定される。即ち、膜18は、枠14の貫通孔12の一方の側、又は他方の側、もしくは両側の開口を覆うように枠14に固定されていても良い。
ここで、単層防音構造30の複数の枠14の貫通孔12の同じ側に全ての膜18が設けられていても良いし、一部の膜18が、複数の枠14の一部の貫通孔12の一方の側に一部の膜18が設けられ、複数の枠14の残りの一部の貫通孔12の他方の側には残りの膜18が設けられていても良い。
接着剤を用いる方法は、接着剤を枠14の貫通孔12を囲む表面上に接着剤を塗布し、その上に膜18載置し、膜18を接着剤で枠14に固定する。接着剤としては、例えば、エポキシ系接着剤(アラルダイト(登録商標)(ニチバン社製)等)、シアノアクリレート系接着剤(アロンアルフア(登録商標)(東亜合成社製)など)、アクリル系接着剤等を挙げることができる。
物理的な固定具を用いる方法としては、枠14の貫通孔12を覆うように配置された膜18を枠14と棒等の固定部材との間に挟み、固定部材をネジやビス等の固定具を用いて枠14に固定する方法等を挙げることができる。
なお、本発明の防音構造10では、積層防音構造を構成する2つの単層防音構造30において、穴22のサイズを異ならしめている(穴22の有無も含む)が、穴22のサイズを同じにして、膜18の厚み及び材料の少なくとも1つを異ならしめるようにしても良い。
ここで、本発明においては、図13に示すように、単層防音構造30a及び30bは、膜18に穿孔された1以上の穴22(22a、22b)からなる開口部24(24a、24b)を有することにより、膜18の第1固有振動周波数より低周波側に遮蔽がピーク(極大)となる透過損失のピークを有し、この遮蔽(透過損失)がピーク(極大)となる周波数を遮蔽ピーク周波数と呼ぶ。
なお、以下では、穴22a及び22bに共通であり、両者を区別して説明する必要のない場合には、纏めて、穴22として説明する。同様に、開口部24a及び24bに共通であり、両者を区別して説明する必要のない場合には、纏めて、開口部24として説明する。
この遮蔽ピーク周波数は、単層防音構造30a及び30bの防音セル26a及び26bの膜18に主として依存する第1固有振動周波数より低周波側に開口部24の穴22に起因して現れるものである。遮蔽ピーク周波数は、枠14(または膜18)の大きさに対する開口部24の大きさ、詳細には、枠14の貫通孔12(又は貫通孔12を覆う膜18)の面積に対する穴22の総面積の割合である開口部24の開口率に応じて決まるものである。
即ち、単に、穴22の穿孔位置が変わっただけでは、単層防音構造30a及び30bの遮音特性は変化しない。
しかしながら、本発明では、貫通穴22は、貫通孔12の周縁部の固定端から膜18の面の寸法の20%超離れた範囲内の領域に穿孔されていることが好ましく、膜18の中心に設けられていることが最も好ましい。
また、膜18内の開口部24を構成する穴22の数は、図1〜図12に示すように、1個の膜18に対して、1個であっても良いが、本発明はこれに限定されず、2個以上(即ち複数)であっても良い。
ここで、単層防音構造30a及び30b、並びにこれらを用いる本発明の防音構造10は、通気性の点からは、図1〜図8に示すように、各膜18の開口部24は、1つの穴22で構成することが好ましい。その理由は、一定の開口率の場合、風としての空気の通り易さは、一つの穴が大きく境界での粘性が大きく働かない場合の方が大きいためである。
なお、膜18内の開口部24の開口率(貫通孔12を覆う膜18の面積に対する開口部24の面積率(全ての穴22の合計面積の割合))が同一の場合には、単一穴22と複数穴22で同様の単層防音構造30a及び30bが得られるため、ある穴22のサイズに固定しても様々な周波数帯の防音構造を作製することができる。
単層防音構造30a及び30bは、製造適性の点からは、1つの膜18内には、同一サイズの穴22を複数個有することが好ましい。即ち、各膜18の開口部24は、同一サイズの複数の穴22で構成することが好ましい。
更に、単層防音構造30a及び30bでは、全ての膜18(防音セル26a及び26b)の開口部24を構成する穴22を同一サイズの穴とすることが好ましい。
このため、1つの膜18内の複数の穴22、又は、全ての膜18内の1個又は複数個の穴22を同一サイズとすると、レーザ加工、パンチング、又は針加工で穴をあける場合に、加工装置の設定や加工強度を変えることなく連続して穴をあけることができる。
また、単層防音構造30a及び30bにおいては、膜18(防音セル26a、26b)内の穴22のサイズ(大きさ)は、各膜18毎に異なっていても良い。このように膜18毎にサイズの異なる穴22がある場合には、それらの穴22の面積を平均した平均面積に対応した遮音特性、即ち、対応する遮音ピーク周波数において対応する遮音ピークを示す。
また、単層防音構造30a及び30bの各膜18の開口部24は、70%以上が同一サイズの穴で構成されることが好ましい。
しかしながら、穴22のサイズは、その下限側では、レーザの絞りの精度等のレーザ加工の加工精度、又はパンチング加工もしくは針加工などの加工精度や加工の容易性などの製造適性の点から、2μm以上であることが好ましく、5μm以上であることがより好ましく、10μm以上であることが最も好ましい。
ただし、穴サイズを無限小とみなし、穴を開けない場合はもちろんこの限りではない。
なお、これらの穴22のサイズの上限値は、枠14のサイズより小さい必要があるので、通常、枠14のサイズはmmオーダであり、穴22のサイズをμmオーダに設定しておけば、穴22のサイズの上限値は、枠14のサイズを超えることはないが、もし、超えた場合には、穴22のサイズの上限値を枠14のサイズ以下に設定すればよい。
本発明に用いられる単層防音構造は、基本的に以上のように構成される。
従来、枠、膜、及び穴(開口部)からなる防音セルを有する単層防音構造は、通気性や熱伝導性を保ちながら特定音を遮蔽できるところに大きな特徴があるが、本発明の防音構造では、このような特徴を持ち、枠、膜、及び穴(開口部)の条件の少なくとも1つが異なる単層防音構造を積層することにより、この特定音の遮蔽の特徴を更に伸ばして遮音性を高めている。
ズレ量の平均を上記範囲に限定する理由は、ズレ量の平均値が、10%以下では、音響スペクトルが近くなり、枠、膜、及び穴(開口部)の条件が同じようになり、上述した積層防音構造の効果を得ることができなくなるからである。
なお、積層防音構造の各単層防音構造の防音セルが、2次元的に配置された複数の防音セルである時、各単層防音構造の防音セルの内の60%以上が、同一サイズの枠、膜、及び穴(開口部)で構成されることがより好ましい。
基本的に、単層防音構造でも、積層防音構造でも、その防音セルの枠、膜、及び穴(開口部)の条件が異なると、防音構造の遮蔽周波数は異なる。本発明者らの知見によれば、従来の同一2次元平面内の単層防音構造では、例えば枠、及び膜の条件が同一で、穴サイズだけが異なる2条件の防音セルを同一平面内においても、後述の比較例3〜5の構造の透過損失を示す図21に示すように、遮蔽ピークは一つのみとなり、広帯域化は起こらない。
一方で、本発明のように積層した単層防音構造からなる2層膜構造の積層防音構造において、穴サイズの異なる2条件とすると、図15A、図16A、図17A、及び図19Aに示すように、狙い通りにそれぞれの遮蔽ピークが共に現れ、遮蔽の複数ピーク化による複数音の遮蔽及び/又は遮音広帯域化が可能となる。積層防音構造の2層の膜間距離が大きいときは、元の単層防音構造の各防音セルが有する遮蔽ピーク周波数に遮蔽のピークが現れる。
即ち、本発明の積層防音構造は、防音セルの枠、膜、及び穴(開口部)の1つ以上が異なることで音響条件が異なる単層防音構造を2層以上に積層したことにより、透過損失が極大となる2つ以上の遮蔽ピーク周波数を有することが好ましい。
なお、本発明の防音構造10では、積層防音構造の積層された2つの単層防音構造30(30aと30b、30bと30c、30aと30c)の間の膜間距離は、透過損失が極大となる遮蔽ピークの波長長さ(サイズ)未満であることが好ましい。
B=t2/R22*√(E2/d) …(1)
y=0.7278x0.9566 …(2)
ここで、yは、第1固有振動周波数(Hz)であり、xは、パラメータBである。なお、yを、本発明の防音構造10の積層防音構造の第1共振周波数(Hz)としても良いが、第1固有振動周波数(Hz)で代表して説明する。
ところで、図22は、後述する実施例の実験前の設計段階におけるシミュレーションの結果から得られたものである。
第1固有振動周波数を10Hzから100000Hzまでの間の複数の値に対するパラメータBの値を表1に示す。
以上のように規格化されたパラメータBを用いることにより、本発明の防音構造10の積層防音構造、又は単層防音構造30において積層遮蔽ピーク周波数、又は遮蔽ピーク周波数の高周波側の上限となる第共振周波数、又は第1固有振動周波数を決定することができ、選択的に遮音すべき周波数帯域の中心となる積層遮蔽ピーク周波数、又は遮蔽ピーク周波数を決めることができる。また、逆に、このパラメータBを用いることにより、選択的に遮音すべき周波数帯域の中心となる遮蔽ピーク周波数を持つことができる第1固有振動周波数を有する単層防音構造30、又は積層遮蔽ピーク周波数を持つことができる第1共振周波数を有する本発明の防音構造10を設定することができる。
ここで、本発明者らは、本発明の防音構造10(10A〜10G)の積層防音構造、又は単層防音構造30a又は30bにおいて、防音セル26a又は26b、即ち枠14の円相当半径をR1(mm)、膜18の厚みをt1(μm)、膜18のヤング率をE1(GPa)、開口部24a又は24bの円相当半径をr(μm)とする時、下記式(3)で表されるパラメータAと、本発明の防音構造10の積層防音構造の積層遮蔽ピーク周波数、又は単層防音構造30a又は30bの遮蔽ピーク振動周波数(Hz)とは、防音セル26a又は26bの円相当半径R1(mm)、膜18の厚みt1(μm)、膜18のヤング率E1(GPa)、開口部24a又は24bの円相当半径r(μm)を変化させた時にも、図23に示すように、略線形な関係にあり、略一次式で表され、2次元座標上で、略同一直線上に乗ることを知見した。なお、パラメータAは、膜の密度やポアソン比には、略依存しないことも分かった。
A=√(E1)*(t11.2)*(ln(r)−e)/(R12.8)…(3)
ここで、eは、ネイピア数を示し、ln(x)は、eを底としたxの対数である。
ここで、防音セル26内に複数個の開口部24a又は24bが存在するとき、円相当半径rは複数個の開口部の合計面積から求めるものとする。
本発明の防音構造10の積層防音構造、又は単層防音構造30において、第1共振周波数、又は第1固有振動周波数を10Hz〜100000Hzとする時、積層遮蔽ピーク振動周波数は、第1共振周波数以下の周波数となる、又は遮蔽ピーク振動周波数は、第1固有振動周波数以下の周波数となることから、積層遮蔽ピーク振動周波数、又は遮蔽ピーク振動周波数を10Hzから100000Hzまでの間の複数の値に対応するパラメータAの値を表2に示す。
以上のように規格化されたパラメータAを用いることにより、本発明の防音構造において、遮蔽ピーク周波数、又は積層遮蔽ピーク周波数を決定することができ、積層遮蔽ピーク周波数を中心とする一定の周波数帯域の音を選択的に遮音することができる。また、逆に、このパラメータAを用いることにより、選択的に遮音すべき周波数帯域の中心となる積層遮蔽ピーク周波数を持つ本発明の防音構造を設定することができる。
よって、音が透過できる貫通穴22は、音が膜振動ではなく、空気を伝わる音響波として通ることのできる部材で覆われている状態でも、開放されているときと同様に遮音のピークを得ることができる。このような部材は、一般に通気性のある部材となる。
このような通気性のある代表的な部材としては網戸の網があげられる。一例として、NBCメッシュテック社製のアミドロジー30メッシュ品が挙げられるが、本発明者らは、これによって貫通穴22を塞いでも得られるスペクトルは変化しないことを確認している。
また、上述の通気性のある部材は、網戸の網に限定されず、網の他にも、不織布素材、ウレタン素材、シンサレート(3M社製)、ブレスエアー(東洋紡社製)、ドットエアー(東レ社製)などが挙げられる。本発明では、このような通気性を有する素材で覆うことで、虫や砂が孔から侵入することを防ぐこと、貫通穴22の部分から中が見える等のプライバシー性を確保すること、及び隠ぺい性を付与することなどができる。
なお、本発明の防音構造は、窓部材、網戸部材、折りたためる構造として用いたブラインド、カーテン、又は仕切りであっても良いし、直方体の形状を有するケージ部材、道路又は鉄道線路の側面に設置される側面壁であっても良いし、2つの単層防音構造の膜間距離を変化させる機構を有することが好ましい。
本発明の防音構造は、基本的に以上のように構成される。
このため、本発明の積層防音構造においては、防音セルの枠、膜、及び穴(開口部)の1つ以上が異なることで音響条件が異なる単層防音構造を2層以上に積層したことにより、複数の遮蔽ピークを現出させることができ、また、従来困難であった透過損失の極大値の低周波側においても、音の吸収(吸音率)に関しても大きなピークを作ることができる。
本発明においては、可聴域内の低〜中周波数の任意の周波数を強く遮蔽することができるが、更に軽量であり、穴のある防音セルを用いるものでは更に通気性・伝熱性を有する構造とすることができ、従来の防音構造に対して優れた特徴を有する。
本発明の積層防音構造により、防音セルの枠、膜、及び穴(開口部)の1つ以上が異なることで音響条件が異なる単層防音構造を2層以上に積層した積層構造とすることにより、従来の防音構造に対して更に遮音性を広帯域にすることが可能である。本発明の防音構造は、従来ほとんどなかった低周波音の大きな遮蔽を実現するデバイスとして極めて有効であり、機器メーカ等において必要となるダクト内等の防音においても非常に有効である。
また、本発明の防音構造は、特許文献2に記載の音響減衰パネル及び構造に対して、単層防音構造と同様に、質量を重くしてしまう要因であった錘が必要ないため、より軽い遮音構造を実現できる。
また、本発明の防音構造は、膜に穴をあけるだけで、強い遮音構造を実現することができる。
また、本発明の防音構造は、穴の位置や形状に遮音特性がほとんど依存しないため、製造において安定性が高いという利点がある。
また、本発明の防音構造は、穴のある防音セルを用いる場合、穴が存在することで膜が通気性をもち、すなわち風や熱を通しながら音を遮蔽し、即ち反射かつ/又は吸収する構造を実現できる。
さらに、本発明の防音構造は、枠、膜、及び開口部(1以上の穴)からなる単層防音構造が2層化されていることで、その2層間の膜間距離をパラメータとして用いることができ、その2層間の膜間距離を変更することによって、容易に遮蔽周波数の周波数と幅(帯域)を変更することができるので、周波数を調整する上でも大きな利点となる。
なお、以下では、本発明の多層構造の積層防音構造とするために積層する単層防音構造について説明する。
[難燃性]
建材や機器内防音材として本発明の防音構造を持つ防音部材を使用する場合、難燃性であることが求められる。
そのため、膜は、難燃性のものが好ましい。膜としては、例えば難燃性のPETフィルムであるルミラー(登録商標)非ハロゲン難燃タイプZVシリーズ(東レ社製)、テイジンテトロン(登録商標)UF(帝人社製)、及び/又は難燃性ポリエステル系フィルムであるダイアラミー(登録商標)(三菱樹脂社製)等を用いればよい。
また、枠も、難燃性の材質であることが好ましく、アルミニウム等の金属、セミラックなどの無機材料、ガラス材料、難燃性ポリカーボネート(例えば、PCMUPY610(タキロン社製))、及び/又はや難燃性アクリル(例えば、アクリライト(登録商標)FR1(三菱レイヨン社製))などの難燃性プラスチックなどが挙げられる。
さらに、膜を枠に固定する方法も、難燃性接着剤(スリーボンド1537シリーズ(スリーボンド社製))、半田による接着方法、又は2つの枠で膜を挟み固定するなどの機械的な固定方法が好ましい。
環境温度変化にともなう、本発明の防音構造の構造部材の膨張伸縮により防音特性が変化してしまう懸念があるため、この構造部材を構成する材質は、耐熱性、特に低熱収縮のものが好ましい。
膜は、例えばテイジンテトロン(登録商標)フィルム SLA(帝人デュポン社製)、PENフィルム テオネックス(登録商標)(帝人デュポン社製)、及び/又はルミラー(登録商標)オフアニール低収縮タイプ(東レ社製)などを使用することが好ましい。また、一般にプラスチック材料よりも熱膨張率の小さいアルミニウム等の金属膜を用いることも好ましい。
また、枠は、ポリイミド樹脂(TECASINT4111(エンズィンガージャパン社製))、及び/又はガラス繊維強化樹脂(TECAPEEKGF30(エンズィンガージャパン社製))などの耐熱プラスチックを用いること、及び/又はアルミニウム等の金属、又はセラミック等の無機材料やガラス材料を用いることが好ましい。
さらに、接着剤も、耐熱接着剤(TB3732(スリーボンド社製)、超耐熱1成分収縮型RTVシリコーン接着シール材(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)、及び/又は耐熱性無機接着剤アロンセラミック(登録商標)(東亜合成社製)など)を用いることが好ましい。これら接着を膜または枠に塗布する際は、1μm以下の厚みにすることで、膨張収縮量を低減できることが好ましい。
屋外や光が差す場所に本発明の防音構造を持つ防音部材が配置された場合、構造部材の耐侯性が問題となる。
そのため、膜は、特殊ポリオレフィンフィルム(アートプライ(登録商標)(三菱樹脂社製))、アクリル樹脂フィルム(アクリプレン(三菱レイヨン社製))、及び/又はスコッチカルフィルム(商標)(3M社製)等の耐侯性フィルムを用いることが好ましい。
また、枠材は、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリル(アクリル)などの耐侯性が高いプラスチックやアルミニウム等の金属、セラミック等の無機材料、及び/又はガラス材料を用いることが好ましい。
さらに、接着剤も、エポキシ樹脂系のもの、及び/又はドライフレックス(リペアケアインターナショナル社製)などの耐侯性の高い接着剤を用いることが好ましい。
耐湿性についても、高い耐湿性を有する膜、枠、及び接着剤を適宜選択することが好ましい。吸水性、耐薬品性に関しても適切な膜、枠、及び接着剤を適宜選択することが好ましい。
長期間の使用においては、膜表面にゴミが付着し、本発明の防音構造の防音特性に影響を与える可能性がある。そのため、ゴミの付着を防ぐ、または付着したゴミ取り除くことが好ましい。
ゴミを防ぐ方法として、ゴミが付着し難い材質の膜を用いることが好ましい。例えば、導電性フィルム(フレクリア(登録商標)(TDK社製)、及び/又はNCF(長岡産業社製))などを用いることで、膜が帯電しないことで、帯電によるゴミの付着を防ぐことができる。また、フッ素樹脂フィルム(ダイノックフィルム(商標)(3M社製))、及び/又は親水性フィルム(ミラクリーン(ライフガード社製)、RIVEX(リケンテクノス社製)、及び/又はSH2CLHF(3M社製))を用いることでも、ゴミの付着を抑制できる。さらに、光触媒フィルム(ラクリーン(きもと社製))を用いることでも、膜の汚れを防ぐことができる。これらの導電性、親水性、及び/又は光触媒性を有するスプレー、及び/又はフッ素化合物を含むスプレーを膜に塗布することでも同様の効果を得ることができる。
また、膜に通気孔となる貫通穴を有する防音構造においては、図24、及び図25にそれぞれ示す防音部材40a、及び40bのように、膜18上に設けられたカバー42にも孔44を空けて、膜18上に直接風やゴミが当たらないように、配置することが好ましい。
付着したゴミを取り除く方法としては、膜の共鳴周波数の音を放射し、膜を強く振動させることで、ゴミを取り除くことができる。また、ブロワー、又はふき取りを用いても同様の効果を得ることができる。
強い風が膜に当たることで、膜が押された状態となり、共鳴周波数が変化する可能性がある。そのため、膜上に、不織布、ウレタン、及び/又はフィルムなどでカバーすることで、風の影響を抑制することができる。膜に貫通穴を有する防音構造においては、上記のゴミの場合と同様に、図24、及び図25にそれぞれ示す防音部材40a、及び40bのように、膜18上に設けられたカバー42にも孔44を空けて、膜18上に直接風が当たらないように、配置することが好ましい。
図1〜図12に示す本発明の防音構造10、及び10A〜10Gは、複数の枠14が連続した1つの枠体16によって構成されているが、本発明はこれに限定されず、1つの枠とそれに取り付けられた1枚の膜とを持つ、又はこの1つの枠と1枚の膜と膜に形成された貫通穴を持つ単位ユニットセルとしての防音セルであっても良い。即ち、本発明の防音構造を有する防音部材は、必ずしも1つの連続した枠体によって構成されている必要はなく、単位ユニットセルとして枠構造とそれに取り付けられた膜構造とを持つ、又は1つの枠構造と1つの膜構造と膜構造に形成された穴構造を持つ防音セルであっても良く、このような単位ユニットセルを独立に使用する、もしくは複数の単位ユニットセルを連結させて使用することもできる。
複数の単位ユニットセルの連結の方法としては、後述するが、枠体部にマジックテープ(登録商標)、磁石、ボタン、吸盤、及び/又は凹凸部を取り付けて組み合わせてもよいし、テープなどを用いて複数の単位ユニットセルを連結させることもできる。
本発明の防音構造を有する防音部材を壁等に簡易に取り付け、又はり取外しできるようにするため、防音部材に磁性体、マジックテープ(登録商標)、ボタン、吸盤などからなる脱着機構が取り付けられていることが好ましい。例えば、図26に示すように、防音部材40cの枠体16の外側の枠14の底面に脱着機構46を取付けて置き、防音部材40cに取り付けられた脱着機構46を壁48に取付けて、防音部材40cを壁48に取り付けるようにしても良いし、図27に示すように、防音部材40cに取り付けられた脱着機構46を壁48から取り外して、防音部材40cを壁48から離脱させるようにしても良い。
また、防音セルに凹凸部を設け、例えば図29に示すように、防音セル41dに凸部52aを設け、かつ防音セル41eに凹部52bを設け、それらの凸部52aと凹部52bとをかみ合わせで防音セル41dと防音セル41eとの脱着を行ってもよい。複数の防音セルを組み合わせることができれば、1つの防音セルに凸部及び凹部の両方を設けても良い。
更に、上述した図28に示す脱着機構50と、図29に示す凹凸部、凸部52a及び凹部52bとを組み合わせて防音セルの着脱を行うようにしても良い。
本発明の防音構造を有する防音部材のサイズが大きくなるにつれ、枠が振動しやすくなり、膜振動に対し固定端としての機能が低下する。そのため、枠の厚みを増して枠剛性を高めることが好ましい。しかし、枠の厚みを増すと防音部材の質量が増し、軽量である本防音部材の利点が低下していく。
そのため、高い剛性を維持したまま質量の増加を低減するために、枠に孔や溝を形成することが好ましい。例えば、図30に示す防音セル54の枠56に対して、図31に側面図として示すようにトラス構造を用いることで、又は図32に示す防音セル58の枠60に対して、図33にA−A線矢視図として示すようにラーメン構造を用いることで、高い剛性かつ軽量を両立することができる。
こうすることにより、高剛性化と軽量化を両立することができる。
なお、上述した図26〜図36に示す各防音セルの膜18には、簡略化のために、貫通穴を図示していないが、貫通穴が穿孔されているのは勿論である。
例えば、本発明の防音構造を持つ防音部材としては、
建材用防音部材:建材用として使用する防音部材、
空気調和設備用防音部材:換気口、空調用ダクトなどに設置し、外部からの騒音を防ぐ防音部材、
外部開口部用防音部材:部屋の窓に設置し、室内又は室外からの騒音を防ぐ防音部材、
天井用防音部材:室内の天井に設置され、室内の音響を制御する防音部材、
床用防音部材:床に設置され、室内の音響を制御する防音部材、
内部開口部用防音部材:室内のドア、ふすまの部分に設置され、各部屋からの騒音を防ぐ防音部材、
トイレ用防音部材:トイレ内またはドア(室内外)部に設置、トイレからの騒音を防ぐ防音部材、
バルコニー用防音部材:バルコニーに設置し、自分のバルコニーまたは隣のバルコニーからの騒音を防ぐ防音部材、
室内調音用部材:部屋の音響を制御するための防音部材、
簡易防音室部材:簡易に組み立て可能で、移動も簡易な防音部材、
ペット用防音室部材:ペットの部屋を囲い、騒音を防ぐ防音部材、
アミューズメント施設:ゲームセンター、スポーツセンター、コンサートホール、映画館に設置される防音部材、
工事現場用仮囲い用の防音部材:工事現場を多い周囲に騒音の漏れを防ぐ防音部材、
トンネル用の防音部材:トンネル内に設置し、トンネル内部および外部に漏れる騒音を防ぐ防音部材、等を挙げることができる。
まず、複数の枠14を有する枠体16と、枠体16の全ての枠14の貫通孔12を全て覆うシート状の膜体20を2組準備する。
次に、各組の枠体16の全ての枠14にシート状の膜体20を接着剤によって固定し、全ての枠14の貫通孔12をそれぞれ覆う膜18を形成して、枠14と膜18とからなる構造を持つ複数の防音セルを持つ2組の単層防音構造30cを製造する。
次いで、2組の単層防音構造30cの複数の防音セルの個々の膜18に、レーザ加工などのエネルギを吸収する加工方法、もしくはパンチング、又は針加工などの物理的接触による機械加工方法によって、2組の単層構造で互いに穴サイズの異なる1個以上の穴22a及び22bをそれぞれ穿孔して、各防音セル26a及び26bにそれぞれ開口部24a及び24bを形成する。
こうして、単層防音構造30(30a、30b)を製造する。
固定は、単層防音構造30aの膜18と単層防音構造30bの枠14とを、単層防音構造30aの枠14と単層防音構造30bの膜18とを、直接接着剤で固定しても良いし、又はスペーサ32の枠14、もしくはスペーサ33の枠体16aを介して、接着剤で固定しても良い。
こうして、単層防音構造30a、及び30bが積層された本発明の防音構造10(10A〜10D)を製造することができる。
なお、単層防音構造30a、及び30bの枠体16、更には、スペーサ32の枠体16を連続した枠構造とする場合には、枠構造を先に製造した後に、膜18を枠14に接着剤で固定するようにしても良い。
なお、本発明においては、単層防音構造30a、30b、及び30cの2つ以上を用いて、更には、スペーサ32及びスペーサ33の1つ以上を用いて、これらが積層された本発明の防音構造10E〜10Gを製造することもできる。
本発明の防音構造の製造方法は、基本的に以上のように構成される。
本発明の実施例を製造して音響特性を測定する実験を行う前に防音構造の設計について示す。
この防音構造の系は、膜振動と空気中の音波の相互作用系であるため、音響と振動の連成解析を用いて解析を行った。具体的には、有限要素法の解析ソフトウェアであるCOMSOLver5.0の音響モジュールを用いて設計を行った。まず、固有振動解析によって第1固有振動周波数を求めた。次に、周期構造境界中で周波数スイープによる音響構造連成解析を行って、正面から入射する音波に対する各周波数における透過損失を求めた。
この設計に基づいて、サンプルの形状や材質を決定した。実験結果における遮蔽ピーク周波数とシミュレーションからの予測はよく一致した。
以下に、膜18としてPETフィルム厚さ100μmを、枠14として正方形サイズ20mmに貼った後に、各層にサイズ直径の異なる穴22a及び22bを形成した2層積層構造の実施例1の防音構造を作製した。その製造方法を示す。
PETフィルム(東レ株式会社製 ルミラー)100μm品を膜18として用いた。枠14としては厚み3mmのアクリル板を用い、枠14の形状を正方形として、その正方形の貫通孔12の一辺を20mmとしてアクリル板に加工を行ったものを用いた。
枠14自体の幅は2mmになるように加工した。枠構造(枠体16の枠14)の貫通孔12は、3×3個の合計9個を有する。枠構造に対してPETフィルムを3×3個の枠14の領域に対し、日東電工製両面テープで固定して、単層防音構造を製造した。なお、こうして製造された単層防音構造は、枠14の数が異なるが、図9に示す単層防音構造30cと同様の構成を有するので、ここでは、単層防音構造30cとする。
こうして、枠14の数が異なるが、図5に示す単層防音構造30aと同様の構成の単層防音構造を製造した。ここでも、こうして製造された単層防音構造を単層防音構造30aとする。
次に、上記と同じ手順を繰り返して、枠14に膜18が固定された単層防音構造30cを作製し、単層防音構造30cの各膜18に直径1mmの貫通穴22aではなく、直径3mmの貫通穴22bを形成した。こうして、枠14の数が異なるが、図5に示す単層防音構造30bと同様の構成の単層防音構造を製造した。ここでも、こうして製造された単層防音構造を単層防音構造30bとする。
こうして得られた単層防音構造30bを比較例1とした。
音響特性は、自作のアルミニウム製音響管に4本のマイクを用いて伝達関数法による測定を行った。この手法は「ASTM E2611-09: Standard Test Method for Measurement of Normal Incidence Sound Transmission of Acoustical Materials Based on the Transfer Matrix Method」に従うものである。音響管としては、例えば日東紡音響エンジニアリング株式会社製のWinZacと同一の測定原理であるものを用いた。この方法で広いスペクトル帯域において音響透過損失を測定することができる。防音構造を音響管の測定部位に配置し、100Hz〜2000Hzの範囲で音響透過損失測定を行った。
この測定法で比較例1の単層防音構造30bを測定した透過損失の結果を図13Aに示す。
遮蔽ピーク周波数である660Hzにおいてその透過損失のピーク(極大値)は13dBとなった。その結果を表3に示す。
また、測定した透過率、及び反射率を用いて、吸収率の周波数依存性を求めた。その結果を図13Bに示した。
図15Aに示すように、2つの単層防音構造30aと30bに対応し、遮蔽ピーク(積層遮蔽ピーク周波数−透過損失)が2つ存在し、385Hz−14dBと、663Hz−13dBとでダブルピーク化した。その結果、音の遮蔽の広帯域化が実現できた。この特性は、遮蔽の広帯域化に有用な特性であることが分かる。また、比較例1の1層(単層)構造のときの図13Bに示す吸収率のグラフでは見られなかった低周波側の吸収が透過損失のダブルピークの周波数の間に現れる。実施例1では、図15Bに示すように、567Hzで47%の吸収が生じていた。これらの2つの遮蔽ピーク(透過損失の極大値)及び1つの吸収のピーク(吸収率の低周波側の極大値)の結果を表3に示す。
以下、全ての実施例、比較例において測定方法は同じであるため、サンプルの作成方法を示した。
実施例1において、2つの単層防音構造30aと30bの間に挟み込んだスペーサ32(アクリル製枠体16)を、1層使う代わりに、2層から7層用いて挟み込み、2つの単層防音構造30aと30bの層間の膜間距離を、6mm、9mm、12mm、15mm、18mm、及び21mm離した積層防音構造を作製し、それぞれ実施例2〜7とした。この積層防音構造の実施例2〜7の透過損失、吸収率の測定結果を、実施例1の測定結果も含めて、それぞれ図16A及び図16Bに示した。
2層間の膜間距離を大きくしても、2つの透過損失ピークの周波数はあまり変化がなくダブルピークのままであり、定量的にも変化が小さかった。一方で、吸収に関しては、ダブルピークの間の吸収率の大きさが、2つの防音セル間の距離が大きくなるほど大きくなった。比較例1の1層構造では、569Hzでは29%の吸収率であった。それに対して、実施例1でも47%、膜間距離を21mm空けた実施例7では72%の吸収があり、比較例1の1層構造の吸収率の倍よりもさらに大きな吸収が起こったことが分かった。
実施例2〜7の2つの遮蔽ピーク(透過損失の極大値)及び1つの吸収のピーク(吸収率の低周波側の極大値)の結果を表3に示す。
実施例1と同様にして、膜18としてPETフィルム厚さ100μmを、枠14として正方形サイズ20mmに貼ったが、膜18に穴22を形成していない単層防音構造30cと、実施例1と同様にして、この単層防音構造30cの各防音セル26に直径3mmの貫通穴22bを形成した単層防音構造30bを作製した。
こうして得られた単層防音構造30cを比較例2とした。
まず、比較例2として、単層防音構造30c単体の音響特性を測定した。その透過損失を図14Aに、 吸収率を図14Bに示す。
防音セル32cに穴が存在しないため、単純な枠14で固定された膜18の膜振動の特性となった。この時、透過損失の極小値が第1共振周波数に相当し、それより高周波側で質量則、低周波側では剛性則による遮音現象がおこった。また、透過損失の大きな極大値はみられず、直線的な変化をした。
また、図17A及び図17Bに示す実施例8の透過損失及び吸収率の測定結果を、図13A及び図13Bに示す比較例1の透過損失及び吸収率の測定結果、図14A及び図14Bに示す比較例1の透過損失及び吸収率の測定結果とそれぞれ重ねて、図18A及び図18Bにそれぞれ透過損失及び吸収率を示す。
なお、このように、空気を通す穴22を膜18に形成して遮音効果を得る構造ではあるが、その後ろが通気性をもたない構造であっても、音響に対する透過損失のピークは現れ、特定の周波数帯域における音の遮蔽(遮音)を実現することができる。
実施例8において用いたスペーサ33のアルミニウムリングと厚さを変えたアルミニウムリングからなる複数のスペーサ33を用意し、厚さの異なるスペーサ33のリング両側端に単層防音構造30bと単層防音構造30bとの外周部を押し付けた構造の2層構造の複数(6つ)の積層防音構造を作製した。このように、厚さの異なるアルミニウムリングのスペーサ33を6種類用いることにより、6種類のアルミリングの厚みに合わせて2層間の膜間距離を4.5mm、7mm、11mm、20mm、30mm、及び40mmの6通りに変更した。このようにして作製された6種類の積層防音構造を本発明の実施例9〜14とした。この実施例9〜14の2層積層防音構造の透過損失及び吸収率を測定した。その透過損失の測定結果を、実施例8の測定結果も含めて、図19Aに、同様に吸収率の測定結果を、実施例8の測定結果も含めて、図19Bに示した。また、実施例9〜14の遮蔽ピーク(透過損失の極大値)及び吸収のピーク(吸収率の低周波側の極大値)の測定結果を表4に示す。
実施例8〜14の防音構造において、透過損失に関しては極大値の周波数は2層間の膜間距離によってほぼ変化せず、透過損失大きさも大きな違いはなかった。一方で、2層の相互作用による吸収に関しては、2層間の膜間距離が大きくなると吸収ピークの大きさが増大するとともに低周波にシフトする傾向があった。
実施例8において、単層防音構造30bの代わりに、膜18として厚さ100μmのPETフィルムを20mm角の貫通孔12を持つ枠14に固定した後に、膜18の中央部に形成する穴22aのサイズを直径1mmとした単層防音構造30aを用いた。
この単層防音構造30aと、膜18に穴22を持たない防音セルからなる単層防音構造30cとの間に、実施例1で用いた厚さ3mmのアクリル枠スペーサ32を6層挟むことにより、2層間の膜間距離を制御し、膜間距離を18mmに調整した2層積層防音構造を作製し、実施例15の防音構造とした。
この実施例15の積層防音構造の透過損失を図20Aに点線で示し、吸収率を図20Bの点線で示した。
実施例15で用いた単層防音構造30cの両面にそれぞれ、同じく実施例15で用いた単層防音構造30aを配置し、単層防音構造30cと単層防音構造30aとの中間に複数層のスペーサ32を挟む構造を持つ3層構造の積層防音構造を作製し、実施例16の防音構造とした。
実施例16の3層構造の防音構造において、膜18として用いたPETフィルムは100μm、枠14は20mm正方形状の枠であった。実施例16の3層構造の具体的な構成としては、穴サイズ1mmの防音セル26aからなる単層防音構造30a、中間のスペーサ32としてのアクリル板3枚(厚さ9mm)、穴無し防音セル26cからなる単層防音構造30c、中間のスペーサ32としてのアクリル板3枚(厚さ9mm)、及び-単層防音構造30aが順次積層された3層構造であった。実施例16の3層構造の防音構造では、両端に穴22aを有する膜18が配置され、中央に穴22が形成されていない膜18が配置された。
積層防音構造全体の厚みは18mmとなり、実施例15と同一の全体厚みとなった。
枠14としての20mmの正方形枠に膜18として厚さ188μmのPETフィルムを固定した防音セルからなる単層防音構造を作製した。この単層防音構造は9セルの防音セルを有していた。この9セルの防音セルの膜18のそれぞれに貫通穴22を形成する。9セル全てが直径2mmの穴22を有する単層防音構造を比較例3として、9セル全てが直径3mmの穴を有する単層防音構造を比較例4として、9セルのうち3セルに直径2mmの穴22を有し、残りの6セルに直径3mmの穴22を有する単層防音構造を比較例5として、3種類の単層防音構造を作成し、それらの音響特性を測定した。測定された透過損失を図21に示した。図21において、比較例3、4、及び5の透過損失を、それぞれ実線、点線、及び1点鎖線でしました。
図21に示すように、比較例5は、大きさの異なる貫通穴を有するにもかかわらず、透過損失のピークは複数存在せずに、比較例3及び4の透過損失ピークの中間の周波数に単一のピークが現れた結果となった。この結果は、穴の大きさの異なる防音構造を積層した場合に透過損失ピークが複数現れる上記実施例の結果とは異なる結果となった。
このように、穴サイズが防音構造内に複数存在すれば必ず複数の遮蔽のピークが得られるわけではなく、異なる複数の穴サイズ、及び/又は他の防音セル条件は、積層方向に存在することが遮音の複数ピーク化、及び広帯域化に重要であるということが分かった。
また、本発明の防音構造においては、穴の有無も含めて、異なる穴径が複数存在すること、及びその穴の有無が異なる、又は穴径の異なる穴を持つ単層防音構造を積層させることの2つを同時に行うことで、単層の平面内で複数の異なる穴径の穴が存在しても透過損失のピークは単一のままとなるために実現できなかった透過損失のピークの分割を、初めて達成することができ、遮音周波数の広帯域化することができる。
以上から、本発明の効果は明らかである。
また、第1固有振動周波数は、1以上の防音セルの枠の形状及び寸法と、1以上の防音セルの膜の厚さ及び可撓性とによって定まり、遮蔽ピーク周波数は、1以上の防音セルの開口部の平均面積率に応じて定まるものであることが好ましい。
また、1以上の防音セルの開口部は、1つの穴で構成されることが好ましい。
また、1以上の防音セルの開口部は、同一サイズの複数の穴で構成されることが好ましい。
また、1以上の防音セルの開口部の1以上の穴のサイズは、2μm以上であることが好ましい。
また、1以上の防音セルの枠の平均サイズは、遮蔽ピーク周波数に対応する波長サイズ以下であることが好ましい。
また、1以上の防音セルの開口部の1以上の穴は、物理的接触による機械加工方法によって穿孔された穴であることが好ましく、また、機械加工方法は、パンチング、又は針加工であることが好ましい。
また、膜は、空気に対して不浸透性であることが好ましい。
また、防音セルの開口部の1つの穴は、膜の中心に設けられていることが好ましい。
また、膜は、可撓性のある弾性材料製であることが好ましい。
また、1以上の防音セルが、2次元的に配置された複数の防音セルである時、複数の防音セルの枠は、複数の防音セルを覆う1つの枠体によって構成されたものであることが好ましい。
また、1以上の防音セルが、2次元的に配置された複数の防音セルである時、複数の防音セルの膜は、複数の防音セルを覆う1枚のシート状の膜体によって構成されることが好ましい。
また、本発明の防音構造を製造するに際し、1以上の防音セルの開口部の1以上の穴を、各防音セルの膜に、エネルギを吸収する加工方法、又は物理的接触による機械加工方法によって穿孔することが好ましい。
また、エネルギを吸収する加工方法は、レーザ加工であり、機械加工方法は、パンチング、又は針加工であることが好ましい。
12 貫通孔
14、56、60、66 枠
16、16a、68、68a、68b 枠体(板状部材)
18 膜
20 膜体
22a、22b 穴
24a、24b 開口部
26a、26b、26c、41a、41b、41c、41d、41e、54、58、64 防音セル
30、30a、30b、30c 単層防音構造
32、33 スペーサ
40a、40b、40c、40d、62 防音部材
42 カバー
44 孔
46、50 脱着機構
48 壁
52a 凸部
52b 凹部
Claims (16)
- 2次元平面内に配置された1以上の防音セルを有する単層防音構造を積層してなる積層防音構造であって、
前記単層防音構造の前記1以上の防音セルの各々は、
貫通孔を有する枠と、
前記枠に固定された膜と、
前記膜に穿孔された1以上の穴からなる開口部と、を備え、
前記単層防音構造は、前記1以上の防音セルの前記膜の第1固有振動周波数より低周波側に、前記1以上の防音セルの前記開口部に起因して定まり、かつ透過損失が極大となる基本遮蔽ピーク周波数を有するものであり、
積層された一方の前記単層防音構造の1以上の一方の防音セルと、他方の前記単層防音構造の1以上の他方の防音セルとは、積層されており、
前記1以上の他方の防音セルは、前記枠、前記膜、及び前記開口部、又は前記枠、及び前記膜で構成され、
前記1以上の他方の防音セルの少なくとも一部は、積層された前記1以上の一方の防音セルと、前記枠、前記膜、及び前記開口部の少なくとも1つの条件が異なることを特徴とする防音構造。 - 前記1以上の一方の防音セルは、2次元的に配置された複数の一方の防音セルであり、
前記1以上の他方の防音セルは、2次元的に配置された複数の他方の防音セルである請求項1に記載の防音構造。 - 前記積層防音構造は、積層された前記防音セルの固有振動に起因する透過損失が極小となる極小値を有し、その極小となる極小周波数より低周波側に、積層された前記防音セルの前記開口部に起因して定まり、かつ透過損失が極大となる積層遮蔽ピーク周波数を有し、
前記積層遮蔽ピーク周波数を中心とする周波数帯域の音を選択的に防音する請求項1又は2に記載の防音構造。 - 前記積層防音構造は、少なくとも一部の積層構造において、前記枠、及び前記膜で構成される前記1以上の他方の防音セルが配置された前記単層防音構造を少なくとも1層有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の防音構造。
- 前記積層防音構造は、少なくとも一部の積層構造において、前記枠、及び前記膜で構成される前記1以上の他方の防音セルが最表面に配置された前記単層防音構造を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の防音構造。
- 前記積層防音構造では、少なくとも一部の積層構造において、積層された前記単層防音構造の全てが、前記枠、前記膜、及び前記開口部で構成される前記1以上の防音セルからなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の防音構造。
- 前記少なくとも1つの条件が互いに異なる前記1以上の一方の防音セルと前記1以上の他方の防音セルとが積層されていることにより、透過損失が極大となる2つ以上の遮蔽ピーク周波数を有する請求項6に記載の防音構造。
- 前記積層防音構造は、積層された前記防音セルの前記開口部に起因して定まる、積層された2つの前記単層防音構造の前記第1固有振動周波数より、低周波側の前記透過損失の極大値より低周波側において、前記単層防音構造が2層に積層されたことにより、吸収率の極大値を持つ請求項1〜7のいずれか1項に記載の防音構造。
- 前記単層防音構造の前記第1固有振動周波数に対応する前記透過損失の極小値より低周波側の周波数は、10Hz〜100000Hzの範囲に含まれる請求項1〜8のいずれか1項に記載の防音構造。
- 前記枠の円相当半径をR2(m)、前記膜の厚みをt2(m)、前記膜のヤング率をE2(Pa)、前記膜の密度をd(kg/m3)とする時、下記式(1)で表されるパラメータBが、15.47以上235000以下である請求項1〜9のいずれか1項に記載の防音構造。
B=t2/R22*√(E2/d) …(1) - 前記積層防音構造の積層された前記単層防音構造の前記1以上の防音セルが、2次元的に配置された複数の防音セルである時、
前記単層防音構造の前記防音セルの内の60%以上が、同一サイズの前記枠、前記膜、及び前記開口部で構成される請求項1〜10のいずれか1項に記載の防音構造。 - 前記積層防音構造の積層された前記防音セルの前記枠は、連続した枠構造を有し、
積層された前記防音セルの少なくとも一部では、前記枠構造の両表面の内の少なくとも一方の平面、及び/又は前記両表面の間の中間部分の平面の2つ以上の平面に前記膜が配置されている請求項1〜11のいずれか1項に記載の防音構造。 - 前記積層防音構造の積層された前記防音セルの少なくとも一部では、積層されて隣接する前記防音セルの前記膜の間は、前記枠によって塞がれている請求項1〜12のいずれか1項に記載の防音構造。
- 前記積層防音構造の積層された前記防音セルの少なくとも一部では、前記膜に垂直な方向から見込んだ時に、前記膜に穿孔された前記開口部同士に重なりがある請求項1〜13のいずれか1項に記載の防音構造。
- 前記積層防音構造の積層された2つの前記単層防音構造間の距離は、前記透過損失が極大となる遮蔽ピークの波長長さより小さい請求項1〜14のいずれか1項に記載の防音構造。
- 積層された前記防音セルの前記枠、前記膜、及び前記開口部の少なくとも1つの条件が異なるとは、前記積層防音構造の積層された前記単層防音構造の前記防音セル間の前記透過損失のスペクトルの第1固有振動周波数及び遮蔽ピーク周波数のそれぞれのズレ量の平均が、10%超であることを意味する請求項1〜15のいずれか1項に記載の防音構造。
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