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JP6436575B2 - 発泡体及びその製造方法 - Google Patents

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JP6436575B2
JP6436575B2 JP2015152667A JP2015152667A JP6436575B2 JP 6436575 B2 JP6436575 B2 JP 6436575B2 JP 2015152667 A JP2015152667 A JP 2015152667A JP 2015152667 A JP2015152667 A JP 2015152667A JP 6436575 B2 JP6436575 B2 JP 6436575B2
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Description

本発明は、発泡体及びその製造方法に関する。更に詳しくは、本発明は、断熱性に優れた発泡体及びその製造方法に関する。
従来、発泡体は軽量かつ、断熱性や機械的強度に優れることから住宅や自動車等に用いる断熱材、建築資材等に用いる保温材、魚箱や食品容器等の輸送用梱包材、緩衝材等に使用されている。その中でも発泡性粒子を原料として製造される型内発泡成形体は所望の形状を得やすい等の利点から多く使用されている。
発泡体として、発泡性ポリスチレン粒子に由来するポリスチレン発泡体が汎用されている。ポリスチレン発泡体は、発泡性ポリスチレン粒子を加熱して予備発泡させて予備発泡粒子を得、続いて、得られた予備発泡粒子を金型のキャビティ内で二次発泡させつつ熱融着させることにより一体化させて得られている。ポリスチレン発泡体は、種々の性質を有しており、例えば、その性質として、優れた断熱性がある。優れた断熱性は、省エネルギー化の観点から種々の用途で求められている。
具体的な用途としては、壁用断熱材、床用断熱材、屋根用断熱材、自動車用断熱材、温水タンク用保温材、配管用保温材、ソーラーシステム用保温材、給湯器用保温材、食品や工業製品等の容器、魚や農産物等の梱包材、盛土材、畳の芯材等が挙げられる。
発泡体に求められる断熱性は、省エネルギー化の観点からますます向上することが望まれている。断熱性を向上させる方法として、高倍化、樹脂組成の変更、添加剤の使用等の種々の方法が知られている。例えば特開昭63−183941号公報(特許文献1)では、赤外線の反射率40%以上の微粉末を添加剤として含む発泡体が提案されている。特許文献1の実施例では、40%以上の反射率を有するアルミニウム粉、銀粉及びグラファイト粉を使用した発泡体は、発泡体に黒色化剤として一般的に使用されているカーボンブラック(例えば、特開2013−6966号公報:特許文献2)のような40%未満の反射率を有する添加剤を含む発泡体より、断熱性に優れることが説明されている。
特開昭63−183941号公報 特開2013−6966号公報
上記公報に記載された技術では、断熱性の向上は見られるものの、近年要求が強くなっている断熱性を有する発泡体を得ることが困難であり、より高い断熱性を有する発泡体の提供が望まれている。
発泡体の断熱性を向上するために、発泡体に加えられる添加剤を検討した。その結果、炭素系赤外線遮蔽剤が断熱性の向上に寄与する知見を得た。
かくして本発明によれば、炭素系赤外線遮蔽剤0.5〜25質量部と熱可塑性樹脂100質量部とを含み、互いに融着した複数の発泡粒子から構成されている発泡体であって、前記発泡体が、透過法赤外線分析で得られる波数1000cm-1での吸光度Aと波数500cm-1での吸光度Bにおいて、0.8〜2.0の比A/Bを示し、かつ0.5g/100cm 2 未満の吸水量を有することを特徴とする発泡体が提供される。
また、本発明によれば、炭素系赤外線遮蔽剤0.5〜25質量部と熱可塑性樹脂100質量部とを含み、互いに融着した複数の発泡粒子から構成されている発泡体であって、前記発泡体が、透過法赤外線分析で得られる波数1000cm-1での吸光度Aと波数500cm-1での吸光度Bにおいて、0.8〜2.0の比A/Bを示し、かつ0.5g/100cm 2 未満の吸水量を有することを特徴とする発泡体を製造するための方法であって、炭素系赤外線遮蔽剤と熱可塑性樹脂とを含む種粒子を水中に分散させてなる分散液中で、単量体を前記種粒子に含浸させる工程と、含浸と同時に又は含浸後、前記単量体を重合させる工程と、重合と同時に又は重合後に、発泡剤を含浸させて発泡性粒子を得る工程と、得られた発泡性粒子を予備発泡して発泡粒子を得る工程と、得られた発泡粒子を型内成形して発泡体を得る工程とを含む発泡体の製造方法が提供される。
更に本発明によれば、炭素系赤外線遮蔽剤0.5〜25質量部と熱可塑性樹脂100質量部とを含み、互いに融着した複数の発泡粒子から構成されている発泡体であって、前記発泡体が、透過法赤外線分析で得られる波数1000cm-1での吸光度Aと波数500cm-1での吸光度Bにおいて、0.8〜2.0の比A/Bを示し、かつ0.5g/100cm 2 未満の吸水量を有することを特徴とする発泡体を製造するための方法であって、炭素系赤外線遮蔽剤と熱可塑性樹脂とを溶融混練する工程と、前記溶融混練工程で得られた溶融樹脂に発泡剤を注入する工程と、前記発泡剤注入工程で得られた溶融樹脂を液体中に押し出し、切断し、次いで固化させて発泡性粒子を得る工程と、得られた発泡性粒子を予備発泡して発泡粒子を得る工程と、得られた発泡粒子を型内成形して発泡体を得る工程とを含む発泡体の製造方法が提供される。
本発明によれば、断熱性に優れた発泡体及びその製造方法を提供できる。
以下のいずれかの場合、より断熱性に優れた発泡体を提供できる。
(1)吸光度Bが0.5以上である。
(2)発泡体が0.01〜0.04g/cm3の密度を有する。
(3)熱可塑性樹脂がスチレン系樹脂である。
(4)発泡体を構成する発泡粒子が150〜350μmの平均気泡径を有する。
(5)炭素系赤外線遮蔽剤が導電性を有する。
(6)炭素系赤外線遮蔽剤がアセチレンブラック、ケッチェンブラック又はそれらの混合物である。
(7)発泡体が0.5g/100cm未満の吸水量を有する。
(8)発泡体が難燃剤を更に含む。
凝集塊を形成した炭素系赤外線遮蔽剤を示す電子顕微鏡写真の一例である。
(発泡体)
発泡体は、炭素系赤外線遮蔽剤と熱可塑性樹脂とを含み、互いに融着した複数の発泡粒子から構成される。
(1)吸光度
発泡体は、透過法赤外線分析で得られる波数1000cm-1での吸光度Aと波数500cm-1での吸光度Bにおいて、0.8〜2.0の比A/Bを示す。吸光度比A/B<0.8の場合又は吸光度比A/B>2.0の場合、十分な断熱性が得られないことがある。(1)吸光度比A/Bを小さな値にするには、赤外線遮蔽剤の添加量を増やすこと等によって達成できる。(2)吸光度比A/Bを大きな値にするには、赤外線遮蔽剤の添加量を増やすことや、気泡径を小さくすること等によって達成できる。好ましい吸光度比A/Bは、0.81〜1.80であり、より好ましい吸光度比A/Bは0.82〜1.75である。具体的な吸光度比A/Bの値としては、0.8、0.81、0.82、0.83、0.84、0.85、0.9、0.95、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.75、1.76、1.77、1.78、1.79、1.8、1.85、1.9、1.95、2.0等が挙げられる。
吸光度Aとは、透過法赤外線分析で得られる波数1000cm-1での吸光度を意味する。好ましい吸光度Aは、0.8以上である。吸光度Aが0.8未満である場合、断熱性が劣る。より好ましい吸光度Aは0.95以上である。具体的な吸光度Aの値としては、0.8、0.81、0.82、0.83、0.84、0.85、0.86、0.87、0.88、0.89、0.9、0.91、0.92、0.93、0.94、0.95、0.96、0.97、0.98、0.99等が挙げられる。
また、吸光度Bとは、透過法赤外線分析で得られる波数500cm-1での吸光度を意味する。好ましい吸光度Bは、0.5以上である。吸光度Bが0.5未満である場合、断熱性が低下する。より好ましい吸光度Bは0.55以上である。具体的な吸光度Bの値としては、0.5、0.51、0.52、0.53、0.54、0.55、0.56、0.57、0.58、0.59、0.6、0.65、0.7等が挙げられる。
詳細な吸光度A及びBの測定方法は、実施例に記載する。
(2)炭素系赤外線遮蔽剤
炭素系赤外線遮蔽剤としては特に限定されないが、カーボンブラック、活性炭、グラファイト、グラフェン、コークス、カーボンナノファイバー、カーボンナノチューブ、メソポーラスカーボン、ガラス状炭素、ハードカーボン及びソフトカーボンのような炭素物質であり、好ましくはアセチレンブラック、ケッチェンブラック、カーボンナノファイバー、カーボンナノチューブのような導電性カーボンブラック等が挙げられ、より好ましくはアセチレンブラック、ケッチェンブラック又はそれらの混合物である。
炭素系赤外線遮蔽剤の含有量は、熱可塑性樹脂100質量部に対して0.5〜25質量部である。含有量が0.5質量部未満である場合、断熱性を十分向上できないことがある。一方、含有量が25質量部を超える場合、気泡膜が破れることで成形性が低下して断熱性が劣ることがある。好ましい炭素系赤外線遮蔽剤の含有量は0.5〜15質量部であり、より好ましい炭素系赤外線遮蔽剤の含有量は0.5〜10質量部である。具体的な含有量としては、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.01、2、2.56、3、3.13、4、5、5.26、6、7、7.52、7.69、8、9、10、11、11.11、12、13、14、15、16、17、18、19、20質量部等が挙げられる。
好ましくは、炭素系赤外線遮蔽剤は、1.0×104Ω・cm以下の体積抵抗率を有する。体積抵抗率が1.0×104Ω・cmより高い場合、断熱性を十分向上できないことがある。より好ましい体積抵抗率は7.0×103Ω・cm以下であり、更に好ましい体積抵抗率は4.0×103Ω・cm以下であり、最も好ましい体積抵抗率は2.0×103Ω・cm以下である。体積抵抗率の下限値は特に設けないが、例えば1.0×10-1Ω・cm程度以上である。具体的な体積抵抗率の値としては、1.0×103、2.0×103、3.0×103、4.0×103、5.0×103、6.0×103、7.0×103、8.0×103、9.0×103、1.0×104Ω・cm等が挙げられる。ここで、体積抵抗率は、原料の炭素系赤外線遮蔽剤を、あるいは原料の炭素系赤外線遮蔽剤が発泡体中に添加されている場合には、発泡体中の熱可塑性樹脂を有機溶剤により除去することで取り出した炭素系赤外線遮蔽剤を、スチレン系樹脂と溶融混錬し(炭素系赤外線遮蔽剤:スチレン系樹脂=1:4(質量比))、混錬物の板状発泡体の表面を測定した値を意味する。詳細な体積抵抗率の測定法は、実施例に記載する。
なお、原料の炭素系赤外線遮蔽剤を用いても、発泡体中の樹脂を有機溶剤により除去することで取り出した炭素系赤外線遮蔽剤を用いても、体積抵抗率は同程度の値となる。
また、発泡体を構成する樹脂がスチレン系樹脂であって、当該樹脂に含まれる炭素系赤外線遮蔽剤の体積抵抗率を、板状発泡体作成用樹脂としてスチレン系樹脂を用いて測定する場合、発泡体中の樹脂を有機溶剤により除去することで炭素系赤外線遮蔽剤を取り出す手順については、炭素系赤外線遮蔽剤:スチレン系樹脂=1:4(質量比)となるところでスチレン系樹脂の除去を途中で止めるか、又は、炭素系赤外線遮蔽剤:スチレン系樹脂=1:4(質量比)となるようにスチレン系樹脂を添加(希釈)する方法を採ってもよい。スチレン系樹脂の除去を途中で止める方法を採る場合、炭素系赤外線遮蔽剤:スチレン系樹脂=1:4(質量比)に調整するために、発泡体中の炭素系赤外線遮蔽剤量の測定やスチレン系樹脂量の測定を行ってもよい。炭素系赤外線遮蔽剤量の測定方法としては特に限定されないが、例えば示差熱熱重量同時測定装置を用いる方法等が挙げられる。
炭素系赤外線遮蔽剤は、炭素系赤外線遮蔽剤の一次粒子が樹脂中に分散された形態で含有されていてもよいし、樹脂中で炭素系赤外線遮蔽剤の一次粒子が複数凝集した凝集塊の形態で含有されていてもよい。好ましくは、炭素系赤外線遮蔽剤の一次粒子は、樹脂中で複数凝集した凝集塊として含有される。
図1に、電子顕微鏡を用いて観察される凝集塊を形成した炭素系赤外線遮蔽剤の一例を示す。炭素系赤外線遮蔽剤の一次粒子とは、図1において観察されるような略円形の粒子の各々を意味する。凝集塊とは、図1において観察されるような、少なくとも2つの略円形の一次粒子が重なり合って見える一次粒子の塊を意味する。
一次粒子は、18〜125nmの平均一次粒子径を有することが好ましい。
平均一次粒子径とは、一次粒子の最長径の平均値を意味し、18〜125nmの値をとり得る。しかしながら、このことは、一次粒子が球形及び略球形以外の形状をとることを制限するものではなく、一次粒子は円柱状、角柱状等のその他の形状をもとり得る。一次粒子が球形及び略球形以外の形状をとる場合、平均一次粒子径とは、一次粒子を球形に近似して得られる最長径の平均値を意味するものとする。平均一次粒子径が18nm未満の場合、気泡の微細化により成形性が低下することがあり、125nmより大きい場合、気泡膜が破れることで成形性が低下することがある。平均一次粒子径の具体的な数値範囲としては、18〜120nm、18〜110nm、18〜100nm、18〜90nm、18〜80nm、18〜73nm、18〜66nm、18〜60nm、20〜100nm、25〜80nm、32〜66nm、20〜125nm、25〜125nm、32〜125nm、40〜125nm、50〜125nm、60〜125nm、66〜125nm、73〜125nm、80〜125nm等が挙げられる。具体的な平均一次粒子径の値としては、18、20、25、32、40、50、60、66、73、80、90、100、110、120、125nm等が挙げられる。
炭素系赤外線遮蔽剤は、10〜3000m2/gの比表面積を有することが好ましい。比表面積が10m2/g未満である場合、所望する断熱性能が得られないことがある。一方、比表面積が3000m2/gを超える場合、作業性が低下することがある。例えば、比表面積の具体的な数値範囲としては、100〜3000m2/g、200〜3000m2/g、210〜3000m2/g、220〜3000m2/g、15〜2500m2/g、100〜2500m2/g、210〜2500m2/g、10〜2000m2/g、60〜2000m2/g、210〜2000m2/g、10〜1500m2/g、70〜1500m2/g、200〜1500m2/g、210〜1500m2/g等が挙げられる。炭素系赤外線遮蔽剤がアセチレンブラックである場合、更に好ましい比表面積は20〜300m2/gである。炭素系赤外線遮蔽剤がケッチェンブラックである場合、更に好ましい比表面積は500〜2000m2/gである。具体的な比表面積の値としては、10、15、20、25、30、40、50、60、70、80、90、100、150、200、210、220、230、240、250、260、270、280、290、300、400、500、700、1000、1500、2000、2500、3000m2/g等が挙げられる。
凝集塊は、180〜500nmの最長径の平均値を有することが好ましい。
最長径とは、凝集塊の外縁上の任意の2点間の距離のうち最長となるものを意味し、例えば図1においては、実線で示される径が当該凝集塊の最長径として定義される。
最長径の平均値が180nm未満の場合、断熱性が向上しないことがあり、500nmより大きい場合、発泡時に気泡が破れてしまい断熱性が向上せず良好な成形品が得られないことがある。最長径の平均値の具体的な数値範囲としては、180〜450nm、180〜400nm、180〜370nm、180〜300nm、180〜240nm、200〜450nm、220〜400nm、240〜370nm、200〜500nm、220〜500nm、240〜500nm、300〜500nm、370〜500nm、400〜500nm等が挙げられる。具体的な最長径の平均値としては、180、200、220、230、240、250、300、350、370、400、420、450、460、470、480、490、500nm等が挙げられる。
なお、凝集塊の最長径は常に凝集塊と重なるように設定する。すなわち、最長径がバックグラウンド(熱可塑性樹脂)を通ることはないものとする。例えば、図1においては、破線で示された線は、バックグラウンドと重なる部分を有するため、最長径としては設定され得ない。
また、凝集塊は、4.0〜10.0の前記平均一次粒子径に対する前記最長径の平均値の比を有することが好ましい。上記の比が4.0未満の場合、断熱性が向上しないことがあり、10.0より大きい場合、発泡時に気泡が破れてしまい良好な成形品が得られないことがある。上記の比の具体的な数値範囲としては、4.0〜9.0、5.0〜9.0、5.0〜8.9、5.0〜8.5、5.0〜8.0、5.0〜7.0、5.0〜6.0、5.2〜8.9、5.5〜8.5、6.0〜8.0、4.0〜10.0、5.0〜10.0、5.2〜10.0、5.5〜10.0、6.0〜10.0等が挙げられる。具体的な平均一次粒子径に対する最長径の平均値の比の値としては、4.0、4.5、5.0、5.2、5.5、6.0、7.0、8.0、8.5、8.6、8.7、8.8、8.9、9.0、9.1、9.2、9.3、9.4、9.5、9.6、9.7、9.8、9.9、10.0等が挙げられる。詳細な最長径の平均値及び平均一次粒子径の測定方法は、実施例に記載する。
(2)熱可塑性樹脂
熱可塑性樹脂は、発泡体を得ることが可能な樹脂であれば特に限定されない。熱可塑性樹脂としては、例えばスチレン系樹脂、オレフィン系樹脂(例えばエチレン系樹脂、プロピレン系樹脂等)等が挙げられる。特に好ましい熱可塑性樹脂はスチレン系樹脂である。このようなスチレン系樹脂としては、例えばスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、エチルスチレン、i−プロピルスチレン、t−ブチルスチレン、ジメチルスチレン、ブロモスチレン、クロロスチレン等のスチレン系単量体、もしくは、これらの単量体の混合物に由来する樹脂が挙げられる。
熱可塑性樹脂には、架橋剤に由来する成分が含まれていてもよい。
架橋剤としては、例えば、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ジビニルトルエン、ジビニルキシレン、ビス(ビニルフェニル)メタン、ビス(ビニルフェニル)エタン、ビス(ビニルフェニル)プロパン、ビス(ビニルフェニル)ブタン、ジビニルナフタレン、ジビニルアントラセン、ジビニルビフェニル等の多官能のベンゼン環に直接ビニル基が結合した化合物、ビスフェノールAのエチレンオキシド付加物ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのプロピレンオキシド付加物ジ(メタ)アクリレート等の2官能(メタ)アクリレート化合物等が挙げられる。
熱可塑性樹脂は、本発明の特性を阻害しない限りにおいて、他の単量体との共重合体であってもよい。他の単量体としては例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸セチル等の(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリロニトリル、ジメチルマレエート、ジエチルマレエート等のアルキルマレエート、ジメチルフマレート、ジエチルフマレート、エチルフマレート等のアルキルフマレート、無水マレイン酸、N−フェニルマレイミド、(メタ)アクリル酸等が挙げられる。
更に、上記以外の樹脂が含まれていてもよい。上記以外の樹脂としてはポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−プロピレン−非共役ジエン三次元共重合体等のジエン系のゴム状重合体を添加したゴム変性耐衝撃性スチレン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンエーテル、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリメタクリル酸メチル等が挙げられる。これら他の樹脂が占める割合は、基材樹脂全量に対して、50質量%未満であることが好ましく、30質量%以下であることがより好ましく、10質量%以下であることが更に好ましい。
熱可塑性樹脂は、10万〜100万の重量平均分子量を有していることが好ましい。重量平均分子量10万未満の場合、発泡体の強度が低下することがある。100万より大きい場合、発泡性が低下し、軽量性に劣ることがある。重量平均分子量15万〜80万がより好ましく、20万〜50万が更に好ましい。
発泡体中での熱可塑性樹脂の含有割合は、50質量%以上であることが好ましい。50質量%未満の場合、十分な発泡性が得られないことがある。より好ましい含有割合は60質量%以上であり、更に好ましい含有割合は80質量%以上である。
発泡体は、スチレン系単量体、エチルベンゼン、イソプロピルベンゼン、ノルマルプロピルベンゼン、キシレン、トルエン、ベンゼンからなる芳香族有機化合物の含有総量が2000ppm未満である居住空間用断熱材であってもよい。前記芳香族有機化合物の含有総量が2000ppm未満であれば、近年要望されているシックハウス症候群への対応が可能となり、より快適な居住空間を提供できる。より好ましくは1750ppm以下であり、更に好ましくは1500ppm以下であり、最も好ましくは500ppm以下であり、極めて好ましくは300ppm以下である。原料である熱可塑性樹脂として、スチレン系単量体、エチルベンゼン、イソプロピルベンゼン、ノルマルプロピルベンゼン、キシレン、トルエン、ベンゼンからなる芳香族有機化合物の含有量が低い樹脂原料を選択することで、製造工程中で前記芳香族有機化合物を混入させることなく発泡体及び居住空間用断熱材を得ることができる。前記芳香族有機化合物の含有総量が少ない発泡性粒子を得る製造方法としては、溶融押出法が好ましい。詳細な芳香族有機化合物の含有総量の測定方法は、実施例に記載する。
発泡体は、0.01〜0.04g/cm3の密度を有することが好ましい。密度が0.04g/cm3より大きい場合、軽量性が低下することがある。密度が0.01g/cm3より小さい場合、断熱性能及び機械的強度が低下することがある。より好ましい密度は0.0125〜0.04g/cm3であり、更に好ましい密度は0.014〜0.033g/cm3である。
発泡体は、0.34W/mk以下の熱伝導率を示すことが好ましい。熱伝導率が0.34W/mkを超える場合、十分な断熱性を有する発泡体を提供できないことがある。より好ましい熱伝導率は0.33W/mk以下であり、更に好ましい熱伝導率は0.32W/mk以下である。
発泡体は、0.5g/100cm未満の吸水量を示すことが好ましい。吸水量が0.5g/100cmを超える場合、断熱性が低下することがある。より好ましい吸水量は0.4g/100cm未満であり、更に好ましい吸水量は0.3g/100cm未満であり、より一層好ましい吸水量は0.2g/100cm未満である。具体的な吸水量の値としては、0.5、0.45、0.4、0.35、0.3、0.25、0.2、0.15、0.1、0.05g/100cm等が挙げられる。
発泡体は、更に難燃剤を含んでいてもよい。難燃剤としては、テトラブロモシクロオクタン、ヘキサブロモシクロドデカン、トリスジブロモプロピルホスフェート、テトラブロモビスフェノールA、テトラブロモビスフェノールA−ビス(2,3−ジブロモ−2−メチルプロピルエーテル)、テトラブロモビスフェノールA−ビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)等が挙げられるが、テトラブロモシクロオクタン又はテトラブロモビスフェノールA−ビス(2,3−ジブロモ−2−メチルプロピルエーテル)が特に好ましい。難燃剤の含有量は、発泡体100質量部に対して0.5〜10質量部、好ましくは2〜8質量部である。
発泡体を構成する発泡粒子の気泡の平均径(平均気泡径)は、50〜1000μmであることが好ましい。平均気泡径が50μm未満の場合、断熱性が低下することがある。平均気泡径が1000μmより大きい場合、機械的強度が低下することがある。平均気泡径は100〜400μmがより好ましく、150〜350μmが更に好ましい。
(3)他の添加剤
発泡体には必要に応じて、他の添加剤が含まれていてもよい。他の添加剤としては、可塑剤、難燃助剤、帯電防止剤、展着剤、充填剤、着色剤、耐候剤、老化防止剤、滑剤、防曇剤、香料等が挙げられる。
可塑剤としては、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、シクロヘキサン、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素等、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソノニル等のアジピン酸エステル、グリセリンジアセトモノラウレート等のグリセリン脂肪酸エステル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジイソブチル等のフタル酸エステル、流動パラフィン、ホワイトオイル等の高沸点化合物が挙げられる。
難燃助剤としては、2,3−ジメチル−2,3−ジフェニルブタン、3,4−ジメチル−3,4−ジフェニルヘキサン、ジクミルパーオキサイド、クメンヒドロパーオキサイドの有機過酸化物が挙げられる。
帯電防止剤としては、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル、ステアリン酸モノグリセリド、ポリエチレングリコール等が挙げられる。
展着剤としては、ポリブテン、ポリエチレングリコール、グリセリン、シリコンオイル等が挙げられる。
滑剤としてはステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム等の金属石鹸、エチレンビスステアリン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド等のビスアミド化合物、ステアリン酸アミド、12−ヒドロキシステアリン酸アミド等のアミド化合物、ステアリン酸トリグリセリド、ステアリン酸モノグリセリド、ヒドロキシステアリン酸トリグリセリド等の脂肪酸グリセリド、ポリエチレンワックス、流動パラフィン、ホワイトオイル等が挙げられる。
(4)用途
発泡体は、断熱性の要求される各種用途に使用できる。例えば、壁用断熱材、床用断熱材、屋根用断熱材、自動車用断熱材、温水タンク用保温材、配管用保温材、ソーラーシステム用保温材、給湯器用保温材、食品や工業製品等の容器、魚や農産物等の梱包材、盛土材、畳の芯材等に使用できる。発泡体はこれら使用用途に応じた形状を取り得る。特に、壁用断熱材、床用断熱材、屋根用断熱材、自動車用断熱材等の居住空間用断熱材として好適に使用できる。
(5)発泡体の製造方法
本発明の範囲には、上記の発泡体の製造方法も含まれる。
発泡体は、例えば、当業者に公知の方法に従って得られた発泡性粒子を予備発泡させて予備発泡粒子を得、予備発泡粒子を型内発泡させて得ることができる。また、当業者に公知の方法に従って得られた発泡性粒子を直接型内に充填し、型内発泡させて成形体とする方法も採用できる。
本発明の1つの実施態様では、
炭素系赤外線遮蔽剤0.5〜25質量部と熱可塑性樹脂100質量部とを含み、互いに融着した複数の発泡粒子から構成されている発泡体であって、
前記発泡体が、透過法赤外線分析で得られる波数1000cm-1での吸光度Aと波数500cm-1での吸光度Bにおいて、0.8〜2.0の比A/Bを示すことを特徴とする発泡体を製造するための方法であって、
炭素系赤外線遮蔽剤と熱可塑性樹脂とを含む種粒子を水性媒体中に分散させてなる分散液中で、単量体を前記種粒子に含浸させる工程と、
含浸と同時に又は含浸後、前記単量体を重合させる工程と、
重合と同時に又は重合後に、発泡剤を含浸させて発泡性粒子を得る工程と、
得られた発泡性粒子を予備発泡して発泡粒子を得る工程と、
得られた発泡粒子を型内成形して発泡体を得る工程と
を含む発泡体の製造方法が提供される。
水性媒体は、常温で水溶性の物質を溶解できる液体であれば特に限定されず、水、炭素数1〜4の低級アルコール及びそれらの混合物等が挙げられるが、水が特に好ましい。水性媒体の使用量は、当業者が適宜設定できる。
重合によって得られた樹脂には、熱可塑性樹脂以外の樹脂が含まれていてもよい。このような樹脂の種類、物性及び含有量は、上述のとおりである。
この実施態様は、当該技術分野において代表的な発泡性粒子の製造方法の1つである懸濁重合法を用いて、発泡性粒子を製造し、その後発泡体を得る態様である。以下、懸濁重合法についてより詳細に説明するが、本実施態様は、以下に記載される条件等に限定されるものではない。
1.懸濁重合法
懸濁重合法は、単量体に重合開始剤を溶解して、懸濁剤を分散した水とともに、反応槽中で昇温し重合した後冷却して、樹脂発泡性粒子を得る方法である。重合の途中及び/又は重合終了後に発泡剤を添加する方法は1段法と呼ばれる。発泡剤を添加せずに重合して得られた粒子をふるい分けして必要な粒径範囲の粒子のみを、反応槽の懸濁剤を分散した水中で昇温して、ここで発泡剤を添加して粒子に含浸させる方法は2段法(後含浸法)と呼ばれる。また、小粒子の樹脂粒子(種粒子)を、懸濁剤が分散した水の入っている反応槽に投入し、昇温した後、重合開始剤を溶解した単量体を連続的に反応槽に供給して重合し、目的とする粒子径まで成長させる方法はシード重合法と呼ばれる。シード重合法において、発泡剤は重合の途中及び/又は重合終了後に添加される。1段法、2段法(後含浸法)、シード重合法のいずれの方法によっても、発泡性粒子を製造できる。また、いずれの方法によっても、真球状の発泡性粒子が得られるという利点がある。好ましい製造方法としてはシード重合法が挙げられる。シード重合法によれば、炭素系赤外線遮蔽剤を高濃度(例えば20質量%)に含む樹脂粒子を種粒子として用いることでき、成形性を向上できるという利点がある。
以下、懸濁重合法のシード重合法についてより詳細に説明するが、本実施態様は、以下に記載される条件等に限定されるものではない。
(a)懸濁重合法のシード重合法
この方法としては、炭素系赤外線遮蔽剤と熱可塑性樹脂とを含む種粒子に、単量体を吸収させ、重合させることで樹脂粒子を得、重合の途中及び/又は重合終了後に発泡剤を注入することで発泡性粒子を得る方法が挙げられる。この方法では、中心に炭素系赤外線遮蔽剤を多く含む発泡性粒子が得られやすい。
(i)種粒子
種粒子は公知の方法で製造されたものを用いることができ、例えば、炭素系赤外線遮蔽剤と熱可塑性樹脂とを押出機で溶融混練した後にストランド状に押出し、ストランドをカットすることにより種粒子を得る押出方法が挙げられる。また、種粒子は一部、又は全部に樹脂回収品を用いることができる。回収品を使用する場合は、押出方法による種粒子の製造が向いている。
種粒子の平均粒子径は、樹脂粒子の平均粒子径に応じて適宜調整できる。更に種粒子の重量平均分子量は特に限定されないが10万〜50万が好ましく、更に好ましくは15万〜40万である。
炭素系赤外線遮蔽剤の添加量は、種粒子中の熱可塑性樹脂及び単量体の添加量の合計100質量部に対して、0.5〜25質量部である。すなわち、炭素系赤外線遮蔽剤の添加量が0.5〜25質量部となるように種粒子が添加される。添加量が0.5質量部未満である場合、断熱性を十分向上できないことがある。一方、添加量が25質量部を超える場合、気泡膜が破れることで成形性が低下して断熱性が劣ることがある。好ましい炭素系赤外線遮蔽剤の添加量は0.5〜15質量部であり、より好ましい炭素系赤外線遮蔽剤の添加量は0.5〜10質量部である。具体的な含有量としては、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.01、2、2.56、3、3.13、4、5、5.26、6、7、7.52、7.69、8、9、10、11、11.11、12、13、14、15、16、17、18、19、20質量部等が挙げられる。なお、添加量は、発泡体製造時において、発泡体について上記した含有量とほぼ同程度の値となるように調整され得る。
(ii)重合工程
種粒子を水性媒体中に分散させてなる分散液中に、単量体混合物を供給することで各単量体を種粒子に吸収させ、次いで各単量体を重合させることで樹脂粒子を得ることができる。
単量体の添加量は、種粒子及び単量体の添加量の合計100質量部に対して、50質量部以上であることが好ましい。50質量部未満の場合、十分な発泡性が得られないことがある。より好ましい含有割合は60質量部以上であり、更に好ましい含有割合は80質量部以上である。なお、添加量は、発泡体製造時において、発泡体について上記した含有量とほぼ同程度の値となるように調整され得る。
水性媒体としては、水、水と水溶性溶媒(例えば、アルコール)との混合媒体が挙げられる。
使用する各単量体には、重合開始剤を含ませてもよい。重合開始剤としては、従来から単量体の重合に用いられているものであれば、特に限定されない。例えば、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ラウリルパーオキサイド、t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、t−ブチルパーオキシアセテート、2,2−t−ブチルパーオキシブタン、t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルヘキサノエート、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサハイドロテレフタレート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、ジクミルパーオキサイド等の有機過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスジメチルバレロニトリル等のアゾ化合物等が挙げられる。これら開始剤の内、残存単量体を低減させるために、10時間の半減期を得るための分解温度が80〜120℃にある異なった二種以上の重合開始剤を併用してもよい。なお、重合開始剤は単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
水性媒体中には単量体の小滴及び種粒子の分散を安定させるために懸濁安定剤が含まれていてもよい。懸濁安定剤としては、従来から単量体の懸濁重合に用いられているものであれば、特に限定されない。例えば、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分子、第三リン酸カルシウム、ピロリン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、ハイドロキシアパタイト等の難溶性無機化合物等が挙げられる。そして、前記懸濁安定剤として難溶性無機化合物を用いる場合には、アニオン界面活性剤を併用するのが好ましく、このようなアニオン界面活性剤としては、例えば、脂肪酸石鹸、N−アシルアミノ酸又はその塩、アルキルエーテルカルボン酸塩等のカルボン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸エステル塩、アルキルスルホ酢酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩等のスルホン酸塩;高級アルコール硫酸エステル塩、第二級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩等の硫酸エステル塩;アルキルエーテルリン酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩等のリン酸エステル塩等が挙げられる。
重合工程は使用する単量体種、重合開始剤種、重合雰囲気等により異なるが、通常70〜130℃の加熱を3〜10時間維持することにより行われる。重合工程は、単量体を含浸させつつ行ってもよい。重合工程は、使用する単量体全量を1段階で重合させてもよく、2段階以上に分けて重合させてもよい(種粒子の製造時の重合を含む)。
(iii)発泡剤含浸工程
発泡性粒子は、樹脂粒子に発泡剤を含浸させることで得ることができる。
含浸は、重合と同時に湿式で行ってもよく、重合後に湿式又は乾式で行ってもよい。湿式で行う場合は、上記重合工程で例示した、懸濁安定剤及び界面活性剤の存在下で行ってもよい。発泡剤の含浸温度は、60〜120℃が好ましい。60℃より低いと、樹脂粒子に発泡剤を含浸させるのに要する時間が長くなって生産効率が低下することがある。また、120℃より高いと、樹脂粒子同士が融着して結合粒が発生することがある。より好ましい含浸温度は70〜110℃である。
含浸させる発泡剤の量は、重合によって得られる熱可塑性樹脂100質量部に対して、2〜12質量部の範囲であることが好ましい。2質量部より少ないと、発泡性粒子から所望の密度の発泡体を得られないことがある。加えて、型内発泡成形時の二次発泡力を高める効果が小さくなるために、発泡体の外観が良好とならないことがある。12質量部より多いと、発泡体の製造工程における冷却工程に要する時間が長くなって生産性が低下することがある。より好ましい含有量は3〜10質量部であり、更に好ましい含有量は4〜9質量部であり、最も好ましい含有量は5〜8質量部である。なお、含浸させる発泡剤の量は、発泡体製造時において、発泡体について上記した含有量とほぼ同程度の値となるように調整され得る。また、上述したように、発泡助剤を発泡剤と併用してもよい。発泡助剤の種類等については上述のとおりであり、添加量は当業者が適宜設定できる。
本発明の別の実施態様では、
炭素系赤外線遮蔽剤0.5〜25質量部と熱可塑性樹脂100質量部とを含み、互いに融着した複数の発泡粒子から構成されている発泡体であって、
前記発泡体が、透過法赤外線分析で得られる波数1000cm-1での吸光度Aと波数500cm-1での吸光度Bにおいて、0.8〜2.0の比A/Bを示すことを特徴とする発泡体を製造するための方法であって、
炭素系赤外線遮蔽剤と熱可塑性樹脂とを溶融混練する工程と、
前記溶融混練工程で得られた溶融樹脂に発泡剤を注入する工程と、
前記発泡剤注入工程で得られた溶融樹脂を液体中に押し出し、切断し、次いで固化させて発泡性粒子を得る工程と、
得られた発泡性粒子を予備発泡して発泡粒子を得る工程と、
得られた発泡粒子を型内成形して発泡体を得る工程と
を含む発泡体の製造方法が提供される。
この実施態様は、当該技術分野において代表的な発泡性粒子の製造方法の1つである溶融押出法を用いて、発泡性粒子を製造し、その後発泡体を得る態様である。以下、溶融押出法についてより詳細に説明するが、本実施態様は、以下に記載される条件等に限定されるものではない。
2.溶融押出法
溶融押出法は、樹脂ペレットを樹脂供給装置に供給し、樹脂供給装置内で溶融された樹脂に発泡剤を圧入・混練し、発泡剤を含有した溶融樹脂を樹脂供給装置先端に付設されたダイの小孔から押し出し、その後冷却して、発泡性粒子を得る方法である。ダイの小孔から冷却用液体中に直接押し出し、押し出した直後に押出物を回転刃で切断し、切断された粒子を冷却用液体中で冷却する方法はホットカット法と呼ばれる。ダイの小孔から一旦空気中にストランド状に押し出し、ストランドが発泡する前に冷却用水槽中に導き、ストランドを冷却用水槽中で冷却した後、切断し円柱状の粒子とする方法はストランドカット法(コールドカット法)と呼ばれる。ホットカット法、ストランドカット法(コールドカット法)のいずれの方法によっても、発泡性粒子を製造できる。また、いずれの方法によっても、任意の量の炭素系赤外線遮蔽剤を容易に粒子中に含有させることができるという利点がある。また、発泡性粒子中に炭素系赤外線遮蔽剤を均一に含有させることができる。好ましい製造方法としてはホットカット法が挙げられる。ホットカット法によれば、ほぼ球状の発泡性粒子が得られるという利点がある。
以下、溶融押出法のホットカット法についてより詳細に説明するが、本実施態様は、以下に記載される条件等に限定されるものではない。
(b)溶融押出法のホットカット法
この方法は、樹脂供給装置内で溶融された熱可塑性樹脂に発泡剤を圧入・混練し、発泡剤を含有した溶融樹脂を樹脂供給装置先端に付設されたダイの小孔から冷却用液体中に直接押し出し、冷却用液体中に押し出した押出物を冷却用液体中にて回転刃で切断するとともに、押出物を液体との接触により冷却固化して発泡性粒子を得る方法である。
この方法では、例えば、次のような製造装置を使用し得る。即ち、樹脂供給装置としての押出機と、押出機の先端に取り付けられた多数の小孔を有するダイと、押出機内に原料を投入する原料供給ホッパーと、押出機内の溶融樹脂に発泡剤供給口を通して発泡剤を圧入する高圧ポンプと、ダイの小孔が穿設された樹脂吐出面に冷却水を接触させるように設けられ、室内に冷却水が循環供給されるカッティング室と、ダイの小孔から押し出された樹脂を切断できるようにカッティング室内に回転可能に設けられたカッター(高速回転刃)と、カッティング室から冷却水の流れに同伴して運ばれる発泡性粒子を冷却水と分離すると共に脱水乾燥して発泡性粒子を得る固液分離機能付き脱水乾燥機と、固液分離機能付き脱水乾燥機にて分離された冷却水を溜める水槽と、この水槽内の冷却水をカッティング室に送る高圧ポンプと、固液分離機能付き脱水乾燥機にて脱水乾燥された発泡性粒子を貯留する貯留容器とを備えた製造装置が挙げられる。
上記製造装置を使用した発泡性粒子の製造手順の一例を説明する。まず、原料の熱可塑性樹脂及び炭素系赤外線遮蔽剤を原料供給ホッパーから押出機内に投入する。原料の樹脂は、ペレット状や顆粒状にして事前に良く混合してから1つの原料供給ホッパーから投入してもよいし、あるいは例えば複数のロットを用いる場合は各ロット毎に供給量を調整した複数の原料供給ホッパーから投入し、押出機内でそれらを混合してもよい。また、複数のロットのリサイクル原料を組み合わせて使用する場合には、複数のロットの原料を事前に良く混合し、磁気選別や篩分け、比重選別、送風選別等の適当な選別手段により異物を除去しておくことが好ましい。炭素系赤外線遮蔽剤は、熱可塑性樹脂と予め溶融混合して作製されたマスターバッチとして押出機に投入してもよい。
炭素系赤外線遮蔽剤の添加量は、熱可塑性樹脂の添加量100質量部に対して、0.5〜25質量部である。添加量が0.5質量部未満である場合、断熱性を十分向上できないことがある。一方、添加量が25質量部を超える場合、気泡膜が破れることで成形性が低下して断熱性が劣ることがある。好ましい炭素系赤外線遮蔽剤の添加量は0.5〜15質量部であり、より好ましい炭素系赤外線遮蔽剤の添加量は0.5〜10質量部である。具体的な含有量としては、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.01、2、2.56、3、3.13、4、5、5.26、6、7、7.52、7.69、8、9、10、11、11.11、12、13、14、15、16、17、18、19、20質量部等が挙げられる。なお、添加量は、発泡体製造時において、発泡体について上記した含有量とほぼ同程度の値となるように調整され得る。
押出機内に原料を供給後、熱可塑性樹脂を加熱溶融し、その溶融樹脂をダイ側に移送しながら、発泡剤供給口から高圧ポンプによって発泡剤を圧入して溶融樹脂に発泡剤を混合し、押出機内に必要に応じて設けられる異物除去用のスクリーンを通して、溶融物を更に混練しながら先端側に移動させ、発泡剤を添加した溶融物を押出機の先端に付設したダイの小孔から押し出す。
溶融混練によって得られた溶融樹脂への発泡剤の注入の条件は、当業者が適宜設定できる。発泡剤の添加量は、溶融樹脂100質量部に対して、2〜12質量部の範囲であることが好ましい。2質量より少ないと、発泡性粒子から所望の密度の発泡体を得られないことがある。加えて、型内発泡成形時の二次発泡力を高める効果が小さくなるために、発泡体の外観が良好とならないことがある。12質量より多いと、発泡体の製造工程における冷却工程に要する時間が長くなって生産性が低下することがある。より好ましい含有量は3〜10質量であり、更に好ましい含有量は4〜9質量であり、最も好ましい含有量は5〜8質量である。なお、注入する発泡剤の量は、発泡体製造時において、発泡体について上記した含有量とほぼ同程度の値となるように調整され得る。また、上述したように、発泡助剤を発泡剤と併用してもよい。発泡助剤の種類については上述のとおりであり、添加する発泡助剤の量は当業者が適宜設定できる。
ダイの小孔が穿設された樹脂吐出面は、室内に冷却水が循環供給されるカッティング室内に配置され、かつカッティング室内には、ダイの小孔から押し出された樹脂を切断できるようにカッターが回転可能に設けられている。発泡剤添加済みの溶融物を押出機の先端に付設したダイの小孔から押し出すと、溶融物は粒状に切断され、同時に冷却水と接触して急冷され、発泡が抑えられたまま固化して発泡性粒子となる。
形成された発泡性粒子は、カッティング室から冷却水の流れに同伴して固液分離機能付き脱水乾燥機に運ばれ、ここで発泡性粒子を冷却水と分離すると共に脱水乾燥する。乾燥された発泡性粒子は、貯留容器に貯留される。
なお、難燃剤を添加する場合、添加時期は特に限定されないが、好ましくは原料と共に押出機に添加される。
3.その他の方法
発泡性樹脂粒子を得るためのその他の方法の例としては、溶融押出法において、発泡剤を圧入せずに樹脂粒子を得た後、この粒子を懸濁重合法の2段法(後含浸法)により発泡剤を含浸して発泡性粒子を製造する方法、あるいはこの粒子を種粒子として懸濁重合法のシード重合法により発泡性粒子を製造する方法を挙げることができる。これらの方法によっても、発泡性粒子を製造できる。また、いずれの方法によっても、溶融押出法により、任意の量の炭素系赤外線遮蔽剤を容易に粒子中に含有させることができるという利点がある。好ましい製造法としては、溶融押出法により発泡剤を含有しない粒子を得た後、この粒子を種粒子としてシード重合法により発泡性粒子を製造する方法が挙げられる。この方法によれば、炭素系赤外線遮蔽剤を高濃度(例えば20質量%)に含む樹脂粒子を種粒子として用いることでき、成形性の向上という利点があり、更に、真球状の発泡性粒子が得られるという利点がある。
(発泡剤)
発泡剤としては特に限定されず、公知のものをいずれも使用できる。特に、沸点が用いる熱可塑性樹脂の軟化点以下であり、常圧でガス状又は液状の有機化合物が適している。例えばプロパン、n−ブタン、イソブタン、n−ペンタン、イソペンタン、ネオペンタン、シクロペンタン、シクロペンタジエン、n−ヘキサン、石油エーテル等の炭化水素、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、メチルエチルエーテル等の低沸点のエーテル化合物、トリクロロモノフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン等のハロゲン含有炭化水素、炭酸ガス、窒素、アンモニア等の無機ガス等が挙げられる。これらの発泡剤は、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。この内、炭化水素を使用するのが、オゾン層の破壊を防止する観点、及び空気と速く置換し、発泡体の経時変化を抑制する観点で好ましい。炭化水素の内、沸点が−45〜40℃の炭化水素がより好ましく、プロパン、n−ブタン、イソブタン、n−ペンタン、イソペンタン等が更に好ましい。
発泡剤の含有量は2〜12質量%の範囲であることが好ましい。2質量%より少ないと、発泡性粒子から所望の密度の発泡体を得られないことがある。加えて、型内発泡成形時の二次発泡力を高める効果が小さくなるために、発泡体の外観が良好とならないことがある。12質量%より多いと、発泡体の製造工程における冷却工程に要する時間が長くなって生産性が低下することがある。より好ましい含有量は3〜10質量%であり、更に好ましい含有量は4〜9質量%であり、最も好ましい含有量は5〜8質量%である。
発泡助剤を発泡剤と併用してもよい。発泡助剤としてはアジピン酸イソブチル、トルエン、シクロヘキサン、エチルベンゼン等が挙げられる。
(他の添加剤)
発泡性粒子には必要に応じて、他の添加剤が含まれていてもよい。他の添加剤としては、可塑剤、難燃剤、難燃助剤、帯電防止剤、展着剤、気泡調整剤、充填剤、着色剤、耐候剤、老化防止剤、滑剤、防曇剤、香料等が挙げられる。気泡調整剤以外の他の添加剤については、発泡体について上記したとおりである。
気泡調整剤としては、タルク、マイカ、シリカ、珪藻土、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カリウム、硫酸バリウム、ガラスビーズ、ポリテトラフルオロエチレン、第3リン酸カルシウム、ピロリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム等の金属石鹸、エチレンビスステアリン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド等のビスアミド化合物、ステアリン酸アミド、12−ヒドロキシステアリン酸アミド等のアミド化合物、ステアリン酸トリグリセリド、ステアリン酸モノグリセリド等の脂肪酸グリセリド等が挙げられる。
(発泡粒子)
発泡粒子は、水蒸気等を用いて所望の嵩密度に発泡性粒子を発泡させることで得られる。
発泡粒子は、続く発泡成形工程前に、例えば常圧で、熟成させてもよい。発泡粒子の熟成温度は、20〜60℃が好ましい。熟成温度が低いと、発泡粒子の熟成時間が長くなることがある。一方、高いと、発泡粒子中の発泡剤が散逸して成形性が低下することがある。
この発泡粒子は、上記発泡性粒子を発泡(予備発泡)させることにより得ることができ、下記発泡体を製造するための予備発泡粒子に相当する。
発泡粒子を構成する炭素系赤外線遮蔽剤及び熱可塑性樹脂、他の添加剤は、上記発泡体と同じである。
発泡粒子は、0.01〜0.04g/cm3の嵩密度を有することが好ましい。嵩密度が0.04g/cm3より大きい場合、発泡体の軽量性が低下することがある。嵩密度が0.01g/cm3より小さい場合、発泡体の断熱性能及び機械的強度が低下することがある。より好ましい嵩密度は0.0125〜0.04g/cm3であり、更に好ましい嵩密度は0.014〜0.033g/cm3である。
発泡粒子を構成する気泡の平均径(平均気泡径)は、50〜1000μmであることが好ましい。平均気泡径が50μm未満の場合、断熱性が低下することがある。平均気泡径が1000μmより大きい場合、機械的強度が低下することがある。平均気泡径は100〜400μmがより好ましく、150〜350μmが更に好ましい。
(型内発泡)
発泡体は、例えば、上記の発泡粒子を多数の小孔を有する閉鎖金型内に充填し、熱媒体(例えば、加圧水蒸気等)で加熱発泡させ、発泡粒子間の空隙を埋めると共に、発泡粒子を相互に融着させることにより一体化させることで、製造できる。その際、発泡体の密度は、例えば、金型内への予備発泡粒子の充填量を調整する等して調整できる。
加熱発泡は、例えば、110〜150℃の熱媒体で5〜50秒加熱することにより行うことができる。この条件であれば、発泡粒子相互の良好な融着性を確保できる。より好ましくは、加熱発泡成形は、成形蒸気圧(ゲージ圧)0.06〜0.08MPa、90〜120℃の熱媒体(例えば、水蒸気)で、10〜50秒加熱することにより行うことができる。
次に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<炭素系赤外線遮蔽剤の体積抵抗率>
体積抵抗率は原料の炭素系赤外線遮蔽剤を、あるいは原料の炭素系赤外線遮蔽剤が発泡体中に添加されている場合には、発泡体中の熱可塑性樹脂を有機溶剤としてのトルエンにより除去することで取出した炭素系赤外線遮蔽剤を、スチレン系樹脂と溶融混錬し(炭素系赤外線遮蔽剤:スチレン系樹脂=1:4(質量比))、混錬物の板状発泡体の表面を測定した値を意味する。
具体的には、炭素系赤外線遮蔽剤とスチレン系樹脂の混錬物(炭素系赤外線遮蔽剤:スチレン系樹脂=1:4(質量比))の板状発泡体を、導電性プラスチックの4探針法による抵抗率試験方法(JIS K7194)に準拠して測定を行う。試験装置は三菱化学社製低抵抗率計ロレスターGP MCP−T600を使用し、試料サンプルは、幅80×長さ50×原厚み(20以下)mmとする。試料サンプルは、温度20±2℃、湿度65±5%で24時間以上状態調節後、試験環境として温度20±2℃、湿度65±5%で測定を行う。
体積抵抗率は試料サンプル表面のJIS K 7194に準ずる測定位置5点の抵抗値を測定し、次式により算出する。その平均値を炭素系赤外線遮蔽剤の体積抵抗率(Ω・cm)とする。ρv=V/I×RCF×t
ρv:体積抵抗率(Ω・cm)
V/I:抵抗(Ω)
RCF:測定位置および試料厚みによる補正係数
t:試験片の厚さ(cm)
<重量平均分子量>
重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて測定したポリスチレン(PS)換算平均分子量を意味する。具体的には、試料3mgをテトラヒドロフラン(THF)10mLにて72時間静置して溶解させ(完全溶解)、得られた溶液を倉敷紡績社製の非水系0.45μmのクロマトディスク(13N)で濾過して測定する。予め測定し作成しておいた標準ポリスチレンの検量線から試料の平均分子量を求める。またクロマトグラフの条件は下記の通りとする。
(測定条件)
使用装置:高速GPC装置:東ソー社製 HLC−8320GPC EcoSECシステム(RI検出器内蔵)
ガードカラム:東ソー社製 TSKguardcolumn SuperHZ−H(4.6mmID×2cmL)×1本
カラム:東ソー社製 TSKgel SuperHZM−H(4.6mmI.D×15cmL)×2本
カラム温度:40℃
システム温度:40℃
移動相:テトラヒドロフラン
移動相流量:試料側 0.175mL/分、リファレンス側 0.175mL/分
検出器:RI検出器
試料濃度:0.3g/L
注入量:50μL
測定時間:0−25分
ランタイム:25分
サンプリングピッチ:200msec
(検量線の作成)
検量線用標準ポリスチレン試料としては、東ソー社製 商品名「TSK standard POLYSTYRENE」の重量平均分子量が、5,480,000、3,840,000、355,000、102,000、37,900、9,100、2,630、500のものと、昭和電工社製商品名「Shodex STANDARD」の重量平均分子量が1,030,000である標準ポリスチレン試料を用いる。
検量線の作成方法は以下の通りである。上記検量線用標準ポリスチレン試料をグループA(重量平均分子量が1,030,000のもの)、グループB(重量平均分子量が3,840,000、102,000、9,100、500)及びグループC(重量平均分子量が5,480,000、355,000、37,900、2,630)にグループ分けする。グループAを5mg秤量した後にテトラヒドロフラン20mLに溶解し、グループBも各々5mg〜10mg秤量した後にテトラヒドロフラン50mLに溶解し、グループCも各々1mg〜5mg秤量した後にテトラヒドロフラン40mLに溶解する。標準ポリスチレン検量線は作成したA、B及びC溶液を50μLを注入して測定後に得られた保持時間から較正曲線(三次式)をHLC−8320GPC専用データ解析プログラムGPCワークステーション(EcoSEC−WS)にて作成することにより得られ、その検量線を用いて測定する。
<平均一次粒子径の測定方法>
カッターナイフを用いて発泡体の表皮部分を切り出し測定用試料とする。切り出した試料を、クライオ用試料台に接着剤で固定後、ウルトラミクロトーム(ライカマイクロシステムズ社製、LEICA ULTRACUT UCT)及び凍結切片作成システム(ライカマイクロシステムズ社製、LEICA EM FCS)を用いて超薄切片(厚み90nm)を作製する。次いで、透過型電子顕微鏡(日立ハイテクノロジーズ社製、H−7600)を用いて、超薄切片の写真撮影(撮影倍数:5万倍)を行う。1試料につき少なくとも200個の炭素系赤外線遮蔽剤を撮影し、各粒子の直径を測定し、それらの平均値を算出する。なお、測定場所は一次粒子として外縁が欠けることなくはっきりと認識可能な部分を測定することが望ましい。
<炭素系赤外線遮蔽剤量の測定方法>
炭素系赤外線遮蔽剤量は、示差熱熱重量同時測定装置 TG/DTA6200型(エスアイアイナノテクノロジー社製)を用いて測定する。例えば、樹脂中に発泡剤や有機溶剤が含有されている発泡体等の場合は、120℃の恒温槽中で2時間静置することで、樹脂中の発泡剤や有機溶剤を除去したものを測定サンプルとする。サンプルは白金製測定容器の底に隙間のないよう試料を約15mg充填して、アルミナを基準物質として測定する。温度条件としては、速度10℃/min、窒素ガス流量230mL/minで30℃から520℃まで昇温後、速度10℃/min、Air流量160mL/minで520℃から800℃まで昇温させる。TG曲線(縦軸:TG(%)、横軸:温度(℃))を得、それに基づいて520℃から800℃昇温時の試料重量の減量分を算出し、炭素系赤外線遮蔽剤量w(質量%)とする。
このときの炭素系赤外線遮蔽剤と熱可塑性樹脂の質量比は、以下の関係となる。
炭素系赤外線遮蔽剤:熱可塑性樹脂=1:(100/w−1)
w:測定結果より得られる炭素系赤外線遮蔽剤の質量%の値
<発泡粒子の嵩密度>
発泡粒子の嵩密度は、JIS K6911:1995年「熱硬化性プラスチック一般試験方法」に準拠して測定する。具体的は、まず、発泡粒子を測定試料としてWg採取し、この測定試料をメスシリンダー内に自然落下させる。メスシリンダー内に落下させた測定試料の体積Vcm3をJIS K6911に準拠した見掛け密度測定器を用いて測定する。Wg及びVcm3を下記式に代入することで、発泡粒子の嵩密度を算出する。
発泡粒子の嵩密度(g/cm3)=測定試料の質量(W)/測定試料の体積(V)
<発泡体の密度>
発泡体(成形後、40℃で20時間以上乾燥させたもの)から切り出した試験片(例75×300×30mm)の質量(a)と体積(b)をそれぞれ有効数字3桁以上になるように測定し、式(a)/(b)により発泡体の密度(g/cm3)を求める。
<平均気泡径>
平均気泡径についてはASTM D2842−69の試験方法に準拠して測定する。剃刀刃を用いて発泡体の任意の部分の断面を得る。この切断面を走査型電子顕微鏡(日本電気社製JSM−6360LV)を用いて、100倍に拡大した画像を作成する。
次に、切断面の画像上にある発泡粒子界面から発泡粒子半径方向の20%の範囲における任意の位置で60mmの直線を描く。直線上にある気泡の個数を数え、次式によりこの気泡の平均弦長(t)を算出する。
平均弦長t(μm)=60/(気泡数×画像の拡大倍数)
次の式により、この気泡の平均気泡径(D)を算出する。
平均気泡径D(μm)=t/0.616
以上の作業をN数10で行い、平均値を平均気泡径とする。
<熱伝導率>
発泡体から、縦200mm×横200mm×厚み30mmの直方体形状の試験片を切り出す。次に、切り出した試験片を60℃の恒温槽中にて72時間静置して発泡体中に含有されている発泡剤を除去する。その後、温度23℃±1℃、湿度50±10%で24時間以上養生を行い熱伝導率測定用試験片とする。測定用試験片の熱伝導率(W/m・K)をJIS A1412−2(1999「発泡プラスチック保温材」に準拠し、平板熱流計法にて測定温度23℃で測定する。なお、熱伝導率は断熱性の指標である。
得られた熱伝導率(W/m・K)の値から、次の基準により断熱性を評価する。
0.0310(W/m・K)以下 :断熱性が更に優れる(A)
0.0310を越え、0.0320以下 :断熱性がより優れる(B)
0.0320を越え、0.0340以下 :断熱性が優れる(C)
0.0340(W/m・K)を越える :断熱性に劣る(D)
本発明において、発泡体の熱伝導率の値は、発泡体中に含有されている発泡剤を除去した後の値である。なお、発泡体中の発泡剤を除去せずに測定した場合、ブタンやペンタン等の発泡剤の熱伝導率は空気の熱伝導率よりも低いため、発泡体の熱伝導率の値は、約0.002(W/m・K)程度更に低い値となる。
<比表面積>
炭素系赤外線遮蔽剤の比表面積(m2/g)は、ASTM D−6556に従って測定する。
<発泡体の炭素系赤外線遮蔽剤の凝集塊の最長径>
カッターナイフを用いて発泡体の表皮部分を切り出し測定用試料とする。切り出した試料を、クライオ用試料台に接着剤で固定後、ウルトラミクロトーム(ライカマイクロシステムズ社製、LEICA ULTRACUT UCT)及び凍結切片作成システム(ライカマイクロシステムズ社製、LEICA EM FCS)を用いて超薄切片(厚み90nm)を作製する。次いで、透過型電子顕微鏡(日立ハイテクノロジーズ社製、H−7600)を用いて、超薄切片の写真撮影(撮影倍数:1万倍)を行う。1試料につき少なくとも200個の独立した別個の凝集塊を撮影する。撮影された画像において、炭素系赤外線遮蔽剤の一次粒子が重なり合って見える凝集塊の外縁上の任意の2点間の距離のうち最長となるものを凝集塊の最長径とし、それらの平均値を算出する。なお、上記の2点間を結ぶ最長径は、写真上において常に一次粒子と重なるように設定する。すなわち、最長径が写真のバックグラウンドを通ることはないものとする。
<吸水量の測定方法>
発泡体の吸水量はJIS A9511:2006R 発泡プラスチック保温材 測定方法Bに準拠して測定した。100×100×25mmの全面切断面の試験片3個を、清水に10秒間浸漬した後エタノールに10秒間浸漬し、さらに常温(23℃)で60分間放置した後の質量を基準質量(m0)とする。次に、再び清水に浸積し、24 時間吸水させた後、基準質量測定のときと同じ方法で質量(m1)を測定する。
試験片3個について、それぞれWを以下の式で算出し、その平均値を吸水量(g/100cm)とする。
W=(m1−m0)/A×100
m1(g):24時間吸水後質量
m0(g):基準質量
A(cm):全表面積
<難燃性の測定方法と評価>
得られた発泡体から縦200mm×横25mm×高さ10mmの直方体形状の試験片5個をバーチカルカッターにて切り出す。切出物を60℃オーブンで1日間養生後、JIS A9511−2006の測定方法Aに準じて個別消炎時間の測定を行う。試験片5個の個別消炎時間の平均値を消炎時間とする。なお、消炎時間から難燃性を以下の基準で評価した。
良好(○) ・・・消炎時間が 1.5秒以上〜 3.0 秒未満
非常に良好(◎) ・・・消炎時間が 1.5秒未満
未測定(−) ・・・測定を行っていない
<芳香族有機化合物の含有総量>
前記芳香族有機化合物の含有総量は、次の<<揮発性有機化合物(VOC)含有量の測定方法>>により測定した値である。
<<揮発性有機化合物(VOC)含有量の測定方法>>
発泡体1gを精秤し、0.1体積%のシクロペンタノールを含有するジメチルホルムアミド溶液1mlを内部標準液として加えた後、更にジメチルホルムアミド溶液にジメチルホルムアミドを加えて25mlとして測定溶液を作製し、この測定溶液1.8μlを230℃の試料気化室に供給して下記測定条件にてガスクロマトグラフ(島津製作所社製、商品名「GC−14A」で検出された各揮発性有機化合物のチャートを得る。そして予め測定しておいた、各揮発性有機化合物の検量線に基づいて、各チャートから揮発性有機化合物量をそれぞれ算出し、発泡体中の揮発性有機化合物量を算出する。
検出器 :FID
カラム :ジーエルサイエンス製 (3mmφ×2.5m)
液相;PEG−20M PT 25%
担体;Chromosorb W AW−DMCS
メッシュ:60/80
カラム温度:100℃
検出器温度:230℃
DET温度:230℃
キャリアーガス(窒素)
キャリヤーガス流量(40ml/min)
なお、前述した揮発性有機化合物(VOC)含有量のうち、前記芳香族有機化合物に該当する各揮発性有機化合物量の合計量を「芳香族有機化合物の含有総量」としている。
<吸光度の測定方法>
得られた発泡体の任意の部分から、厚み1.0mm±0.1mmのサンプルを得る。次いで下記の方法で、サンプルの透過赤外の吸光度を測定する。
・フーリエ変換赤外分光分析装置NICOLET iS5(サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック株式会社製)
・測定法:透過法
・測定波数領域:4000cm-1〜400cm-1
・測定深度の波数依存性:補正せず
・検出器:DTGSKBr
・分解能:4cm-1
・積算回数:16回(バックグランド測定時も同様)
(実施例1)
重量平均分子量20万のポリスチレン(東洋スチレン社製、商品名「HRM−10N」)95質量部に対しアセチレンブラック(電気化学工業社製:デンカブラック粒状グレード、平均一次粒子径35nm、比表面積69m2/g)を5質量部、無機発泡核剤として微粉末タルク0.5質量部、難燃剤としてテトラブロモビスフェノールA−ビス(2,3−ジブロモ−2−メチルプロピルエーテル)5質量部、これらを口径90mmの単軸押出機に、時間当たり150kgで連続供給した。押出機内温度としては、最高温度220℃に設定し、樹脂を溶融させた後、発泡剤として樹脂100質量部に対して6質量部のイソペンタンを押出機の途中から圧入した。
押出機内で樹脂と発泡剤を混練するとともに冷却し、押出機先端部での樹脂温度を170℃、ダイの樹脂導入部の圧力を15MPaに保持して、直径0.6mmでランド長さが3.0mmの小孔が200個配置されたダイより、このダイの吐出側に連結され30℃の水が循環するカッティング室内に、発泡剤含有溶融樹脂を押し出すと同時に、円周方向に10枚の刃を有する高速回転カッターにて押出物を切断した。切断した粒子を循環水で冷却しながら、粒子分離器に搬送し、粒子を循環水と分離した。更に、捕集した粒子を脱水・乾燥して発泡性スチレン系樹脂粒子を得た。
得られた発泡性スチレン系樹脂粒子は、炭素系赤外線遮蔽剤:スチレン系樹脂=1:19(質量比)であった。得られた発泡性スチレン系樹脂粒子は、変形、ヒゲ等の発生もなく、ほぼ球状であり、平均粒径は約1.1mmであった。得られた発泡性スチレン系樹脂粒子100質量部に対して、ポリエチレングリコール0.03質量部、ステアリン酸亜鉛0.15質量部、ステアリン酸モノグリセライド0.05質量部、ヒドロキシステアリン酸トリグリセライド0.05質量部を発泡性スチレン系樹脂粒子の表面全面に均一に被覆した。前記の通り製造した発泡性スチレン系樹脂粒子を加熱することで、嵩密度0.020g/cm3に予備発泡させて予備発泡粒子を得た。この予備発泡粒子を20℃で24時間熟成させた。次に、予備発泡粒子を金型内に充填して加熱発泡させて、縦400mm×横300mm×厚さ30mmの発泡体を得た。
この発泡体を50℃の乾燥室で6時間乾燥した後、発泡体の密度を測定したところ、0.020g/cm3であった。この発泡体は、収縮もなく外観性にも優れていた。得られた発泡体をハムスライサーを用いて厚み1.0±0.1mmにスライスし、吸光度測定用サンプルとした。この発泡体サンプルの透過法赤外線吸収分析で得られる吸光度を算出した。波数1000cm-1での吸光度Aは0.98、波数500cm-1での吸光度Bは0.78であり、吸光度の比(A/B)は1.26であった。また、この発泡体の熱伝導率は0.031W/mkと優れていた。更に吸水量は0.08g/100cmと低いものであった。凝集塊の最長径の平均値は270nmであった。
(実施例2)
重量平均分子量20万のポリスチレン(東洋スチレン社製、商品名「HRM−10N」)75質量部に対し、日本ピグメント社製のポリスチレン系樹脂マスターバッチ(製品名:EX4050B、平均一次粒子径55nm、比表面積28m2/gのカーボンブラック20%含有)を25質量部使用したこと以外は実施例1と同様にして発泡体を得た。波数1000cm-1での吸光度Aは0.97、波数500cm-1での吸光度Bは0.85であり、吸光度の比(A/B)は1.14であった。発泡体の熱伝導率は0.032W/mk、吸水量は0.09g/100cmであった。凝集塊の最長径の平均値は340nmであった。
(実施例3)
重量平均分子量20万のポリスチレン(東洋スチレン社製、商品名「HRM−10N」)75質量部に対し、日本ピグメント社製のポリスチレン系樹脂マスターバッチ(製品名:EX4050A、平均一次粒子径15nm、比表面積254m2/gのカーボンブラック20%含有)を25質量部使用したこと以外は実施例1と同様にして発泡体を得た。波数1000cm-1での吸光度Aは0.98、波数500cm-1での吸光度Bは0.86であり、吸光度の比(A/B)は1.14であった。発泡体の熱伝導率は0.032W/mk、吸水量は0.11g/100cmであった。凝集塊の最長径の平均値は278nmであった。
(実施例4)
平均一次粒子径40nm、比表面積800m2/g、ケッチェンブラック(ライオン社製:EC300J)を使用したこと以外は実施例1と同様にして発泡体を得た。波数1000cm-1での吸光度Aは0.98、波数500cm-1での吸光度Bは0.85であり、吸光度の比(A/B)は1.15であった。発泡体の熱伝導率は0.030W/mk、吸水量は0.1g/100cmであった。凝集塊の最長径の平均値は255nmであった。
(実施例5)
平均一次粒子径34nm、比表面積1400m2/gのケッチェンブラック(ライオン社製:EC600JD)を使用したこと以外は実施例1と同様にして発泡体を得た。波数1000cm-1での吸光度Aは0.98、波数500cm-1での吸光度Bは1.2であり、吸光度の比(A/B)は0.82であった。発泡体の熱伝導率は0.030W/mk、吸水量は0.15g/100cmであった。凝集塊の最長径の平均値は289nmであった。
(実施例6)
アセチレンブラックに代えて平均一次粒子径15μm、見かけ密度0.1g/cm3のグラファイト(日本黒鉛社製:GR15)を使用したこと以外は実施例1と同様にして発泡体を得た。波数1000cm-1での吸光度Aは0.96、波数500cm-1での吸光度Bは0.55であり、吸光度の比(A/B)は1.75であった。発泡体の熱伝導率は0.033W/mk、吸水量は0.35g/100cmであった。
(比較例1)
アセチレンブラックを添加しないこと以外は実施例1と同様にして発泡体を得た。波数1000cm-1での吸光度Aは0.94、波数500cm-1での吸光度Bは0.37であり、吸光度の比(A/B)は2.54であった。発泡体の吸水量は0.2g/100cmであった。発泡体の熱伝導率は0.038W/mkであり不十分であった。
(比較例2)
アセチレンブラックの代わり、平均一次粒子径16nm、比表面積260m2/gのファーネスブラック(三菱化学社製:♯970)を使用したこと以外は実施例1と同様にして発泡体を得た。波数1000cm-1での吸光度Aは0.88、波数500cm-1での吸光度Bは0.40であり、吸光度の比(A/B)は2.20であった。発泡体の吸水量は0.22g/100cmであった。発泡体の熱伝導率は0.037W/mkであり不十分であった。
上記の表1より、0.8〜2.0の吸光度比A/Bを示す発泡体は良好な熱伝導性を有することが示された。

Claims (10)

  1. 炭素系赤外線遮蔽剤0.5〜25質量部と熱可塑性樹脂100質量部とを含み、互いに融着した複数の発泡粒子から構成されている発泡体であって、
    前記発泡体が、透過法赤外線分析で得られる波数1000cm-1での吸光度Aと波数500cm-1での吸光度Bにおいて、0.8〜2.0の比A/Bを示し、かつ0.5g/100cm 2 未満の吸水量を有することを特徴とする発泡体。
  2. 前記吸光度Bが、0.5以上である請求項1に記載の発泡体。
  3. 前記発泡体が、0.01〜0.04g/cm3の密度を有する請求項1又は2に記載の発泡体。
  4. 前記熱可塑性樹脂が、スチレン系樹脂である請求項1〜3のいずれか1つに記載の発泡体。
  5. 前記発泡粒子が、150〜350μmの平均気泡径を有する請求項1〜4のいずれか1つに記載の発泡体。
  6. 前記炭素系赤外線遮蔽剤が、導電性を有する請求項1〜5のいずれか1つに記載の発泡体。
  7. 前記炭素系赤外線遮蔽剤が、アセチレンブラック、ケッチェンブラック又はそれらの混合物である請求項1〜6のいずれか1つに記載の発泡体。
  8. 難燃剤を更に含む請求項1〜のいずれか1つに記載の発泡体。
  9. 炭素系赤外線遮蔽剤0.5〜25質量部と熱可塑性樹脂100質量部とを含み、互いに融着した複数の発泡粒子から構成されている発泡体であって、
    前記発泡体が、透過法赤外線分析で得られる波数1000cm-1での吸光度Aと波数500cm-1での吸光度Bにおいて、0.8〜2.0の比A/Bを示し、かつ0.5g/100cm 2 未満の吸水量を有することを特徴とする発泡体を製造するための方法であって、
    炭素系赤外線遮蔽剤と熱可塑性樹脂とを含む種粒子を水中に分散させてなる分散液中で、単量体を前記種粒子に含浸させる工程と、
    含浸と同時に又は含浸後、前記単量体を重合させる工程と、
    重合と同時に又は重合後に、発泡剤を含浸させて発泡性粒子を得る工程と、
    得られた発泡性粒子を予備発泡して発泡粒子を得る工程と、
    得られた発泡粒子を型内成形して発泡体を得る工程と
    を含む発泡体の製造方法。
  10. 炭素系赤外線遮蔽剤0.5〜25質量部と熱可塑性樹脂100質量部とを含み、互いに融着した複数の発泡粒子から構成されている発泡体であって、
    前記発泡体が、透過法赤外線分析で得られる波数1000cm-1での吸光度Aと波数500cm-1での吸光度Bにおいて、0.8〜2.0の比A/Bを示し、かつ0.5g/100cm 2 未満の吸水量を有することを特徴とする発泡体を製造するための方法であって、
    炭素系赤外線遮蔽剤と熱可塑性樹脂とを溶融混練する工程と、
    前記溶融混練工程で得られた溶融樹脂に発泡剤を注入する工程と、
    前記発泡剤注入工程で得られた溶融樹脂を液体中に押し出し、切断し、次いで固化させて発泡性粒子を得る工程と、
    得られた発泡性粒子を予備発泡して発泡粒子を得る工程と、
    得られた発泡粒子を型内成形して発泡体を得る工程と
    を含む発泡体の製造方法。
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