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JP6492984B2 - 自動取引装置 - Google Patents

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JP6492984B2
JP6492984B2 JP2015112985A JP2015112985A JP6492984B2 JP 6492984 B2 JP6492984 B2 JP 6492984B2 JP 2015112985 A JP2015112985 A JP 2015112985A JP 2015112985 A JP2015112985 A JP 2015112985A JP 6492984 B2 JP6492984 B2 JP 6492984B2
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本発明は、自動取引装置に関する。
従来、利用者による操作に従って自動的に取引を行う自動取引装置が普及している。かかる自動取引装置においては、利用者から挿入された媒体に記録された磁気データの読み取り結果に基づいて、取引が実行される。ここで、磁気データの不正な取得を妨害するために磁界発生器から磁界(以下、「妨害磁界」とも言う。)を発生させる技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−067524号公報
しかしながら、媒体挿入を検出する磁気センサによって妨害磁界が検出されてしまう場合がある。かかる場合には、磁気センサによる媒体挿入の検出精度が低下するため、磁気センサによってカードが検出されるまでは磁界発生器から妨害磁界を発生させることが困難となってしまう。そのため、媒体に記録された磁気データの不正な読み取りを効果的に妨害できない可能性がある。
そこで、媒体に記録された磁気データの不正な読み取りをより効果的に妨害する技術の提供が望まれる。
上記問題を解決するために、本発明のある観点によれば、媒体挿入口と磁気ヘッドとの間に設けられた磁気センサと、前記磁気センサよりも前記媒体挿入口に近い位置に設けられた第1のセンサと、空間に磁界を発生する磁界発生器と、前記媒体挿入口から媒体が挿入される場合に、前記第1のセンサが検出状態に遷移してから前記磁気センサが検出状態に遷移するまで磁界を停止するように前記磁界発生器を制御する制御部と、を備える、自動取引装置が提供される。
前記制御部は、前記磁気センサが検出状態に遷移してから所定の第1のタイミングが到来するまで磁界を発生するように前記磁界発生器を制御し、前記第1のタイミングが到来してから磁界を停止するように前記磁界発生器を制御してよい。
前記第1のタイミングは、前記第1のセンサによって前記媒体の挿入方向の後端が検出されるタイミングであってよい。
前記制御部は、前記第1のタイミングが到来した後に、前記媒体からデータを読み取る動作または前記媒体にデータを書き込む動作を前記磁気ヘッドに実行させてよい。
前記制御部は、前記媒体挿入口から前記媒体が挿入される場合に、前記第1のセンサが所定時間を超えて検出状態を維持している場合には、所定のエラー処理を実行してよい。
前記所定のエラー処理は、前記自動取引装置を停止させる動作、上位装置に警報信号を送信する動作およびシャッタを閉じる動作の少なくともいずれか一つを含んでよい。
前記制御部は、前記媒体挿入口から前記媒体が排出される場合に、所定の第2のタイミングが到来するまで磁界を停止するように前記磁界発生器を制御し、前記第2のタイミングが到来してから磁界を発生するように前記磁界発生器を制御してよい。
前記自動取引装置は、前記磁気センサと前記磁気ヘッドとの間に第2のセンサを備え、
前記第2のタイミングは、前記第2のセンサによって前記媒体の排出方向の後端が検出されるタイミングであってよい。
前記制御部は、前記媒体が前記媒体挿入口から取り出されたことが検出された場合には、磁界を停止するように前記磁界発生器を制御してよい。
前記磁界発生器は、前記磁気センサによる検出可能範囲の一部または全部を含んだ空間に磁界を発生してよい。
以上説明したように本発明によれば、媒体に記録された磁気データの不正な読み取りをより効果的に妨害することが可能となる。
本発明の実施形態に係る自動取引装置が有するカードリーダおよびその周辺の構成例を示す概略側面図である。 自動取引装置によるカード挿入時動作の例を示すフローチャートである。 自動取引装置によるカード挿入時動作の例を示すフローチャートである。 自動取引装置によるカード排出時動作の例を示すフローチャートである。 自動取引装置によるカード排出時動作の例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なる数字を付して区別する。また、異なる実施形態の類似する構成要素については、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素等の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
(1.背景)
まず、本発明の実施形態の背景について説明する。一般に、銀行、信用金庫、郵便局等の金融機関の支店等には、ATM(Automatic Teller Mashine:現金自動預払機)、CD(Cash Dispenser:現金自動支払機)等の自動取引装置が配置されている。そして、利用者は自動取引装置を自分で操作して、入金、出金、振込、振替等の金融取引を行うことが可能である。
まず、自動取引装置を用いて金融取引を行うに際して、利用者は、自動取引装置の筐体の前面等に設けられたカード挿入口に自分のキャッシュカード(以下、単に「カード」とも言う。)を挿入する。そして、利用者が入力機能(例えば、タッチセンサ方式のキーボードパネルなど)を兼ね備えた入力機能付き表示装置に表示されたテンキーを操作して暗証番号を入力することによって、本人認証が行われる。
しかし、近年では、カード挿入口の内側等に磁気データ読み取り機等を取り付ける細工を施して、利用者によってカード挿入口に挿入されたカードの磁気ストライプに記録された磁気データを磁気データ読み取り機によって不正に取得する行為が多発している。例えば、かかる行為によって、利用者になりすまして利用者の口座から出金する不正行為が可能になる。
そこで、このような磁気データの不正な取得を妨害するために磁界発生器から妨害磁界を発生させる技術が開示されている(例えば、特開2001−067524号公報)。自動取引装置は、記録用および再生用の磁気ヘッドを内部に有する磁気カードリーダを備えており、この磁気ヘッドの動作を阻害しないように、妨害磁界の発生はカード挿入時および排出時とされているのが一般的である。
ここで、カード挿入時には、カード挿入検出用の磁気センサ(以下、単に「磁気センサ」とも言う。)によってカードの挿入方向(カード挿入口から磁気ヘッドへの方向)の先端が検出されてから一定時間だけ磁界発生器から妨害磁界を発生させるのが一般的である。また、カード排出時には、カードの排出方向の後端がフォトセンサによってカードの排出方向(磁気ヘッドからカード挿入口への方向)の後端が検出されてから所定時間だけ磁界発生器から妨害磁界を発生させるのが一般的である。
しかし、磁界発生器によって発生された妨害磁界が磁気センサによって検出されているときには、磁気センサによるカードの挿入方向の先端の検出精度が低下してしまうため、磁気センサによってカードの挿入方向の先端が検出されるまでは磁界発生器から妨害磁界を発生させることが困難である。そのため、磁気センサによってカードの挿入方向の先端が検出されるまでは、カードに記録された磁気データの不正な読み取りを効果的に妨害できない可能性がある。
また、磁気センサによってカードの挿入方向の先端が検出されてから妨害磁界を発生させる場合、磁気センサによるカードの挿入方向の後端の検出精度が低下してしまう。そのため、磁気センサによってカードの挿入方向の先端が検出されてから所定時間が経過したときに妨害磁界を停止させるのが一般的である。
このとき、カードの搬送に遅れが発生した場合(例えば、自動取引装置1の内部へのカードの取り込みを妨げる力を利用者がカードに与えた場合)等には、カード挿入口の外部にカードが依然として突出しているにも関わらず、妨害磁界を停止させてしまう可能性もある。そのため、カードに記録された磁気データの不正な読み取りを効果的に妨害できない可能性がある。
そこで、上記したような背景に鑑みて、本発明の実施形態においては、カードに記録された磁気データの不正な読み取りをより効果的に妨害することが可能な技術について主に提案する。
なお、以下では、自動取引装置にカードを挿入する場合を例として説明するが、自動取引装置に挿入されるのは、磁気データを記録した磁気ストライプを有する媒体であればよい。例えば、自動取引装置に挿入されるのは、クレジットカード以外のカードであってもよいし、カード以外の媒体(例えば、通帳など)であってもよい。
また、本発明の実施形態においては、自動取引装置としてATM(Automated teller machine:現金自動預け払い機)を例に挙げて説明するが、本発明の実施形態に係る自動取引装置は、かかる例に限定されない。本発明の実施形態に係る自動取引装置は、磁気データを記録した磁気ストライプを有する媒体が挿入され、挿入された媒体に基づいて取引を行う装置であれば、特定の装置に限定されない。
(2.構成の説明)
続いて、本発明の実施形態に係る自動取引装置の構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る自動取引装置が有するカードリーダおよびその周辺の構成例を示す概略側面図である。図1に示すように、自動取引装置1は、磁気カードリーダ10とフロントパネル30との他に、フォトセンサ(第1のセンサ)(以下、「手前側センサ」と言う。)21を有する。フロントパネル30には、カード挿入口31が形成されている。
磁気カードリーダ10は、シャッタ12と、磁界発生器13と、取り込みローラ対14と、磁気ヘッド15と、搬送ローラ対16と、搬送ローラ対17と、制御部18と、磁気センサ22と、フォトセンサ(第2のセンサ)(以下、「奥側センサ」と言う。)23と、を有する。なお、本発明の実施形態においては、手前側センサ21と奥側センサ23としてフォトセンサを用いるが、フォトセンサの代わりに他のセンサを有していてもよい。
フロントパネル30は、自動取引装置1の前面(すなわち、自動取引装置1を操作する利用者が対峙する面)に設けられている。カード挿入口31は、利用者によって自動取引装置1の内部へのカードCAの挿入を可能にするようにフロントパネル30に形成されている。磁気カードリーダ10は、利用者によってカード挿入口31から挿入されたカードCAが内部に差し込まれるような位置に設けられている。
磁気ヘッド15は、磁気データが記録された磁気ストライプを有するカードCAを検出すると、そのカードCAに対して、磁気によってデータ読み取りまたはデータ書き込みを行うことが可能である。磁気ヘッド15によって読み取られたデータ(例えば、口座番号など)は、各種の取引に利用されてよい。また、磁気ヘッド15によって書き込まれるデータは、取引結果に応じたデータであってよい。
磁気センサ22は、カード挿入口31と磁気ヘッド15との間に設けられている。磁気センサ22は、検出値が磁気センサ用の閾値を上回る状態(以下、「検出状態」「磁気センサがON」とも言う。)と検出値が磁気センサ用の閾値を下回る状態(以下、「非検出状態」「磁気センサがOFF」とも言う。)との間で状態遷移される。
手前側センサ21は、磁気センサ22よりもカード挿入口31に近い位置に設けられている。例えば、手前側センサ21は、図1に示したように、フロントパネル30のカード挿入口31の付近に設けられてよい。手前側センサ21は、検出値が手前側センサ用の閾値を上回る状態(以下、「検出状態」「手前側センサがON」とも言う。)と検出値が所定の手前側センサ用の閾値を下回る状態(以下、「非検出状態」「手前側センサがOFF」とも言う。)との間で状態遷移される。
また、手前側センサ21は、カードCAの挿入方向(カード挿入口31から磁気ヘッド15への方向であり、図1においては右方向)の先端が検出可能範囲に到達した場合、カードCAの挿入方向の先端を検出することが可能である。同様に、手前側センサ21は、カードCAの挿入方向の後端が検出可能範囲に到達した場合、カードCAの挿入方向の後端を検出することが可能である。
磁界発生器13は、カードCAの磁気ストライプに記録された磁気データの不正な取得を妨害するために三次元空間に妨害磁界を発生する。磁界発生器13が設けられる位置は限定されないが、本発明の実施形態においては、磁界発生器13が磁気センサ22による検出可能範囲の一部または全部を含んだ空間に磁界を発生する程度に、磁界発生器13と磁気センサ22とが接近している場合を想定する。
奥側センサ23は、磁気センサ22と磁気ヘッド15との間に設けられている。奥側センサ23は、検出値が奥側センサ用の閾値を上回る状態(以下、「検出状態」「奥側センサがON」とも言う。)と検出値が所定の奥側センサ用の閾値を下回る状態(以下、「非検出状態」「奥側センサがOFF」とも言う。)との間で状態遷移される。
また、奥側センサ23は、カードCAの排出方向(磁気ヘッド15からカード挿入口31への方向であり、図1においては左方向)の先端が、奥側センサ23の検出可能範囲に到達した場合、カードCAの排出方向の先端を検出することが可能である。同様に、奥側センサ23は、カードCAの排出方向の後端が奥側センサ23の検出可能範囲に到達した場合、カードCAの排出方向の後端を検出することが可能である。
シャッタ12は、カード挿入口31を閉じる閉状態とカード挿入口31を開放する開状態との間で状態遷移し得る。シャッタ12が閉状態であれば、シャッタ12によってカード挿入口31へのカードCAの挿入が妨げられる。一方、シャッタ12が開状態であれば、カード挿入口31へのカードCAの挿入が可能となる。
取り込みローラ対14、搬送ローラ対16および搬送ローラ対17それぞれは、カードCAを把持しながら挿入方向に対応する回転方向に回転することによって、カードCAを挿入方向に送り出すことが可能である。一方、取り込みローラ対14、搬送ローラ対16および搬送ローラ対17それぞれは、カードCAを把持しながら排出方向に対応する回転方向に回転することによって、カードCAを排出方向に送り出すことが可能である。
制御部18は、手前側センサ21と磁気カードリーダ10とを含む自動取引装置1の全体的な動作を制御する機能を有する。
(3.動作の説明)
続いて、本発明の実施形態に係る自動取引装置1の動作の例について説明する。図2および図3は、自動取引装置1によるカード挿入時動作の例を示すフローチャートである。図2および図3を参照しながら(適宜に図1も参照しながら)、自動取引装置1によるカード挿入時動作の例を説明する。なお、自動取引装置1によるカード挿入時動作は、図2および図3のフローチャートによって示される動作に限定されない。また、以下の説明において、カードCA以外の物体を異物と呼ぶことがある。
まず、利用者によってカードCAが挿入される前に、自動取引装置1における初期化処理が終了すると(ステップS11)、制御部18は、磁界発生器13に妨害磁界を発生させる(ステップS12)。このとき、まだカードCAは挿入されていないため、手前側センサ21はOFFである。続いて、制御部18は、利用者によってカードCA(または異物)がカード挿入口31に近づけられることによって、制御部18は、手前側センサ21がOFFからONに状態遷移したか否かを判定する(ステップS13)。
制御部18は、手前側センサ21がOFFのままであると判定した場合には(ステップS13において「No」)、ステップS13に動作を移行させる。一方、制御部18は、手前側センサ21がOFFからONに状態遷移したと判定した場合には(ステップS13において「Yes」)、磁界発生器13に妨害磁界を停止させる(ステップS14)。
かかる動作によれば、手前側センサ21がOFFからONに状態遷移してから、磁気センサ22がOFFからONに状態遷移するまでは妨害磁界が停止されるため、磁気センサによるカードCAの挿入の検出精度が低下することを抑制することが可能となる。また、手前側センサ21がOFFからONに状態遷移するまでは妨害磁界が発生されるため、磁気データの不正な読み取りを妨害することが可能である。したがって、これらの動作により、カードCAに記録された磁気データの不正な読み取りをより効果的に妨害することが可能である。
続いて、制御部18は、手前側センサ21が所定時間を超えてONであるか否かを判定する(ステップS15)。制御部18は、手前側センサ21が所定時間を超えてONであると判定した場合には(ステップS15において「Yes」)、手前側センサ21によって異物が検出されたと判定して、所定のエラー処理を実行する。エラー処理はどのような処理であってもよいが、自動取引装置1を停止させる動作であってもよいし、上位装置等に警報信号を送信する動作であってもよい。また、シャッタ12を閉じてカード挿入が出来ないようにしてもよい。例えば、検出された異物として磁気データ読取装置が取り付けられていた場合、自動取引装置1を停止させてもカード挿入が出来る状態であるとカードが挿入されてしまえば、カードの磁気データが読み取られる可能性があるからである。
自動取引装置1が停止されれば、磁気センサ22がONになってもシャッタ12が閉じられたままとなり、カードCAに記録された磁気データの不正な読み取りを妨害することが可能となる。また、上位装置等に警報信号が送信されれば、上位装置によって受信された警報信号を知覚した監視者が、自動取引装置1の点検を行うことが可能となるため、カードCAに記録された磁気データの不正な読み取りを妨害することが可能となる。
一方、制御部18は、手前側センサ21がONである時間が所定時間を超えていないと判定した場合には(ステップS15において「No」)、利用者によってさらにカードCAが奥に挿入されて、磁気センサ22がONとなったか否かを判定する(ステップS17)。制御部18は、磁気センサ22がOFFのままであると判定した場合(ステップS17において「No」)、ステップS15に動作を移行させる。
一方、制御部18は、磁気センサ22がONになったと判定した場合(ステップS17において「Yes」)、磁界発生器13に妨害磁界を発生させ(ステップS18)、シャッタ12を開き(ステップS21)、挿入方向に対応する回転方向への、取り込みローラ対14、搬送ローラ対16および搬送ローラ対17の回転を開始させる(ステップS22)。カードCAが取り込みローラ対14の隙間に入り込むと、取り込みローラ対14がカードCAを把持しながら挿入方向に対応する回転方向に回転することによって、カードCAを挿入方向に送り出す。
続いて、制御部18は、手前側センサ21によってカードCAの挿入方向の後端が検出されたか否かを判定する(ステップS23)。なお、制御部18は、手前側センサ21によってカードCAの挿入方向の後端が検出されたか否かを判定する代わりに、所定の第1のタイミングが到来するか否かを判定してもよい。制御部18は、手前側センサ21によってカードCAの挿入方向の後端が検出されていないと判定した場合には(ステップS23において「No」)、ステップS23に動作を移行させる。
一方、制御部18は、手前側センサ21によってカードCAの挿入方向の後端が検出されたと判定した場合には(ステップS23において「Yes」)、磁気ヘッド15に対するデータ読み取りまたはデータ書き込みへの準備のため、磁界発生器13に妨害磁界を停止させる(ステップS24)。
かかる動作によれば、手前側センサ21によってカードCAの挿入方向の後端が検出された場合に妨害磁界が停止されるため、カードCAの搬送に遅れが発生した場合等であっても、カード挿入口31の外部には残っていない状態になってから妨害磁界が停止される。そのため、カードCAに記録された磁気データの不正な読み取りをさらに効果的に妨害することが可能となる。
続いて、制御部18は、磁気ヘッド15によってカードCAが検出されたか否かを判定する(ステップ25)。制御部18は、磁気ヘッド15によってカードCAが検出されていないと判定した場合(ステップS25において「No」)、ステップS25に動作を移行させる。
一方、制御部18は、磁気ヘッド15によってカードCAが検出されたと判定した場合(ステップS25において「Yes」)、カードCAに対するデータ読み取りまたはデータ書き込みを磁気ヘッド15に実行させる(S26)。その後、制御部18は、取り込みローラ対14、搬送ローラ対16および搬送ローラ対17の回転を停止させる(ステップS27)。以上、自動取引装置1によるカード挿入時動作の例を説明した。
図4および図5は、自動取引装置1によるカード排出時動作の例を示すフローチャートである。図4および図5を参照しながら(適宜に図1も参照しながら)、自動取引装置1によるカード排出時動作の例を説明する。なお、自動取引装置1によるカード排出時動作は、図4および図5のフローチャートによって示される動作に限定されない。
制御部18は、カードCAに対するデータ読み取りまたはデータ書き込みが完了すると、排出方向に対応する回転方向への、取り込みローラ対14、搬送ローラ対16および搬送ローラ対17の回転を開始させる(ステップS31)。そして、制御部18は、奥側センサ23によってカードCAの排出方向の後端が検出されたか否かを判定する(ステップS32)。なお、制御部18は、奥側センサ23によってカードCAの排出方向の後端が検出されたか否かを判定する代わりに、所定の第2のタイミングが到来するか否かを判定してもよい。
制御部18は、奥側センサ23によってカードCAの排出方向の後端が検出されなかったと判定した場合には(ステップS32において「No」)、ステップS32に動作を移行させる。一方、制御部18は、奥側センサ23によってカードCAの排出方向の後端が検出されたと判定した場合には(ステップS32において「Yes」)、磁界発生器13に妨害磁界を発生させる(ステップS33)。かかる動作により、カード挿入口31の外部への突出部分から磁気データが不正に読み取られることを妨害することが可能となる。
続いて、制御部18は、カードCAがカード挿入口31から所定量排出されたか否かを判定する(ステップS34)。制御部18は、カードCAがカード挿入口31から所定量排出されていないと判定した場合には(ステップS34において「No」)、ステップS34に動作を移行させる。
一方、制御部18は、カードCAがカード挿入口31から所定量排出されたと判定した場合には(ステップS34において「Yes」)、排出方向に対応する回転方向への、取り込みローラ対14、搬送ローラ対16および搬送ローラ対17の回転を停止させる(ステップS35)。かかる動作により、制御部18は、利用者によってカードCAがカード挿入口31から取り出されるのを待機することが可能となる。
続いて、制御部18は、手前側センサ21によってカード挿入口31からのカードCAの取り出しが検出されたか否かを判定する(ステップS41)。制御部18は、手前側センサ21がカードCAの取り出しを検出しなかった場合(ステップS41において「No」)、ステップS41に動作を移行させる。
一方、制御部18は、手前側センサ21によってカードCAの取り出しが検出された場合には(ステップS41において「Yes」)、磁界発生器13に妨害磁界を停止させ(ステップS42)、シャッタ12を閉じる(ステップS43)。以上、自動取引装置1によるカード排出時動作の例を説明した。
以上に説明したように、本発明の実施形態によれば、手前側センサ21がOFFからONに状態遷移してから、磁気センサ22がOFFからONに状態遷移するまでは妨害磁界が停止されるため、磁気センサによるカードCAの挿入の検出精度が低下することを抑制することが可能となる。また、手前側センサ21がOFFからONに状態遷移するまでは妨害磁界が発生されるため、磁気データの不正な読み取りを妨害することが可能である。したがって、これらの動作により、カードCAに記録された磁気データの不正な読み取りをより効果的に妨害することが可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
また、自動取引装置1の動作全体を制御するための制御部18は、専用のハードウェアによって構成されてもよいし、自動取引装置1に内蔵されたCPU(Central Processing Unit)がROM(Read Only Memory)に記憶されたプログラムをRAM(Random Access Memory)に展開して実行することにより実現されてもよい。かかるプログラムが提供され得る他、かかるプログラムを記憶させた記憶媒体も提供され得る。
1 自動取引装置
10 磁気カードリーダ
12 シャッタ
13 磁界発生器
14 取り込みローラ対
15 磁気ヘッド
16 搬送ローラ対
17 搬送ローラ対
18 制御部
21 手前側センサ(第1のセンサ)
22 磁気センサ
23 奥側センサ(第2のセンサ)
30 フロントパネル
31 カード挿入口
CA カード

Claims (10)

  1. 媒体挿入口と磁気ヘッドとの間に設けられた磁気センサと、
    前記磁気センサよりも前記媒体挿入口に近い位置に設けられた第1のセンサと、
    空間に磁界を発生する磁界発生器と、
    前記媒体挿入口から媒体が挿入される場合に、前記第1のセンサが検出状態に遷移してから前記磁気センサが検出状態に遷移するまで磁界を停止するように前記磁界発生器を制御する制御部と、
    を備える、自動取引装置。
  2. 前記制御部は、前記磁気センサが検出状態に遷移してから所定の第1のタイミングが到来するまで磁界を発生するように前記磁界発生器を制御し、前記第1のタイミングが到来してから磁界を停止するように前記磁界発生器を制御する、
    請求項1に記載の自動取引装置。
  3. 前記第1のタイミングは、前記第1のセンサによって前記媒体の挿入方向の後端が検出されるタイミングである、
    請求項2に記載の自動取引装置。
  4. 前記制御部は、前記第1のタイミングが到来した後に、前記媒体からデータを読み取る動作または前記媒体にデータを書き込む動作を前記磁気ヘッドに実行させる、
    請求項2に記載の自動取引装置。
  5. 前記制御部は、前記媒体挿入口から前記媒体が挿入される場合に、前記第1のセンサが所定時間を超えて検出状態を維持している場合には、所定のエラー処理を実行する、
    請求項1に記載の自動取引装置。
  6. 前記所定のエラー処理は、前記自動取引装置を停止させる動作、上位装置に警報信号を送信する動作およびシャッタを閉じる動作の少なくともいずれか一つを含む、
    請求項5に記載の自動取引装置。
  7. 前記制御部は、前記媒体挿入口から前記媒体が排出される場合に、所定の第2のタイミングが到来するまで磁界を停止するように前記磁界発生器を制御し、前記第2のタイミングが到来してから磁界を発生するように前記磁界発生器を制御する、
    請求項1に記載の自動取引装置。
  8. 前記自動取引装置は、前記磁気センサと前記磁気ヘッドとの間に第2のセンサを備え、
    前記第2のタイミングは、前記第2のセンサによって前記媒体の排出方向の後端が検出されるタイミングである、
    請求項7に記載の自動取引装置。
  9. 前記制御部は、前記媒体が前記媒体挿入口から取り出されたことが検出された場合には、磁界を停止するように前記磁界発生器を制御する、
    請求項7に記載の自動取引装置。
  10. 前記磁界発生器は、前記磁気センサによる検出可能範囲の一部または全部を含んだ空間に磁界を発生する、
    請求項1に記載の自動取引装置。
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