JP6468030B2 - 複合フィルムの製造方法および複合材料 - Google Patents
複合フィルムの製造方法および複合材料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6468030B2 JP6468030B2 JP2015071094A JP2015071094A JP6468030B2 JP 6468030 B2 JP6468030 B2 JP 6468030B2 JP 2015071094 A JP2015071094 A JP 2015071094A JP 2015071094 A JP2015071094 A JP 2015071094A JP 6468030 B2 JP6468030 B2 JP 6468030B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- thermoplastic resin
- polyamide
- composite film
- continuous reinforcing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
具体的には、特許文献1には、メタキシリレンジアミンを30モル%以上含むジアミン成分とジカルボン酸成分から得られるポリアミド樹脂(A)をポリオレフィン樹脂(B)と積層して、ポリアミド樹脂(A)/ポリオレフィン樹脂(B)積層フィルムを製造する工程、上記積層フィルムからポリオレフィン樹脂(B)層を剥離し、ポリアミド樹脂(A)フィルムを製造する工程、得られたポリアミド樹脂(A)フィルムを繊維材料(C)と積層した積層物を加熱加圧する工程、を含むことを特徴とする複合材の製造方法が開示されている。特許文献1に記載の方法は、有益な方法であるが、ポリアミド樹脂フィルムを製造する工程と、連続強化繊維にポリアミド樹脂フィルムを重ねて加熱して含浸させる工程の2工程が必要である。このような2工程を要しない方法として、溶融ラミネート法が挙げられる。
溶融ラミネート法は、溶融したものをそのまま、連続強化繊維に含浸させる方法である。溶融ラミネート法については、特許文献2に記載がある。すなわち、特許文献2には、シート状の強化繊維基材と、熱可塑性樹脂とを、一対のロール間に導入し、該一対のロールを回転させながら前記強化繊維基材に溶融した前記熱可塑性樹脂が含浸されることにより、繊維強化樹脂シートを製造する方法であって、前記一対のロールとして、金属製の主ロールと金属製の押さえロールとを用い、前記主ロールに対して前記押さえロールを押圧することにより、前記押さえロールの周面が前記主ロールの周面形状に倣うように前記押さえロールの周面を変形させながら、前記熱可塑性樹脂を前記強化繊維基材に含浸させることを特徴とする繊維強化樹脂シートの製造方法が開示されている。
本発明はかかる課題を解決することを目的としたものであって、融点が高い熱可塑性樹脂を用いても、簡易な方法で熱可塑性樹脂を連続強化繊維に含浸させることができる、複合フィルムの製造方法、および、複合材料を提供することを目的とする。
<1>連続強化繊維シート(C)の表面に、融点が190℃以上の熱可塑性樹脂(A)とポリオレフィン樹脂(B)とを、前記熱可塑性樹脂(A)側が前記連続強化繊維シート(C)に接するように層状に共押出しした後、前記連続強化繊維シート(C)側にロールを配し、前記熱可塑性樹脂(A)を前記連続強化繊維シート(C)に含浸させることを含む、複合フィルムの製造方法。
<2>前記ロールの表面の温度が、熱可塑性樹脂(A)の融点+10℃以上である、<1>に記載の複合フィルムの製造方法。
<3>さらに、前記層状に共押出しした後、前記ポリオレフィン樹脂(B)側にも、第2のロールを配する、<1>または<2>に記載の複合フィルムの製造方法。
<4>前記第2のロールの表面温度が、ポリオレフィン樹脂(B)の融点未満である、<3>に記載の複合フィルムの製造方法。
<5>前記熱可塑性樹脂(A)が、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、芳香族ポリエーテルケトン樹脂およびポリイミド樹脂から選択される少なくとも1種である、<1>〜<4>のいずれかに記載の複合フィルムの製造方法。
<6>前記熱可塑性樹脂(A)が、ポリアミド46、ポリアミド6、ポリアミド610、ポリアミド66、ポリアミド6T/66、ポリアミド6T、ポリアミド6T/6I、ポリアミド9T、ポリアミド10T、下記式(1)で表される構成単位および下記式(2)で表される構成単位から選択される構成単位を主成分とするポリアミド樹脂、ならびに、ジアミン由来の構成単位とジカルボン酸由来の構成単位を含み、ジアミン由来の構成単位の50モル%以上がキシリレンジアミンに由来するポリアミド樹脂から選択される少なくとも1種である、<1>〜<4>のいずれかに記載の複合フィルムの製造方法;
式(1)
<7>前記熱可塑性樹脂(A)が、ジアミン由来の構成単位とジカルボン酸由来の構成単位を含み、ジアミン由来の構成単位の50モル%以上がキシリレンジアミンに由来するポリアミド樹脂から選択される少なくとも1種である、<1>〜<4>のいずれかに記載の複合フィルムの製造方法。
<8>前記ジカルボン酸が、アジピン酸およびセバシン酸の少なくとも1種である、<7>に記載の複合フィルムの製造方法。
<9>前記連続強化繊維シート(C)が、連続強化繊維の織物または編み物である、<1>〜<8>のいずれかに記載の複合フィルムの製造方法。
<10>前記ポリオレフィン樹脂(B)が、ポリエチレン樹脂およびポリプロピレン樹脂から選択される少なくとも1種を含む、<1>〜<9>のいずれかに記載の複合フィルムの製造方法。
<11>前記共押出し後の、層状の熱可塑性樹脂(A)と、層状のポリオレフィン樹脂(B)の厚さの比率が10:1〜10:500である、<1>〜<10>のいずれかに記載の複合フィルムの製造方法。
<12>前記複合フィルムの厚さが、20〜300μmである、<1>〜<11>のいずれかに記載の複合フィルムの製造方法。
<13>さらに、前記熱可塑性樹脂(A)が含浸した連続強化繊維シート(C)と、層状のポリオレフィン樹脂(B)を分離することを含む、<1>〜<12>のいずれかに記載の複合フィルムの製造方法。
<14>熱可塑性樹脂(A)が含浸した連続強化繊維シート(C)の表面にポリオレフィン樹脂(B)層を有する複合材料。
図1は、本発明における複合フィルムの製造工程の模式図であって、1は、第1のロールを、2は連続強化繊維シート(C)を、3は、熱可塑性樹脂(A)を、4は、ポリオレフィン樹脂(B)を、5は、第2のロールを、6は、積層体それぞれ示している。
本発明では、連続強化繊維シート(C)2の表面に、熱可塑性樹脂(A)3と、ポリオレフィン樹脂(B)4とが、それぞれ、溶融した状態で、フィードブロックを介してTダイから層状に共押出される。共押出によって、図1に示すように、連続強化繊維シート(C)2、層状の熱可塑性樹脂(A)3、層状のポリオレフィン樹脂(B)(ポリオレフィン樹脂(B)層)4の積層体6となる。この状態では、熱可塑性樹脂(A)は溶融した状態にあり、熱可塑性樹脂(A)よりも融点の低いポリオレフィン樹脂(B)は溶融していてもよいし、硬化が始まっていてもよい。なお、多層フィルム製造装置についてはこれらに限定されるものではなく、公知の方法を適用することができる。
ここで、押出し時の熱可塑性樹脂(A)の温度は、熱可塑性樹脂(A)の融点+5℃〜融点+100℃が好ましく、融点+10℃〜融点+80℃がより好ましい。一方、押出し時のポリオレフィン樹脂(B)の温度は、ポリオレフィン樹脂(B)の融点+5℃〜融点+40℃が好ましい。
さらに、共押出し時の、層状の熱可塑性樹脂(A)の厚さは、複合フィルムの厚さや複合フィルムにおける熱可塑性樹脂(A)の含有率に応じて適宜定めることができ、好ましくは10〜200μmであり、より好ましくは20〜150μmである。複合フィルムにおける熱可塑性樹脂(A)の含有率を低くしたい場合、すなわち、連続強化繊維シートの含有率を多くしたい場合、層状の熱可塑性樹脂(A)の厚さは薄くなる。
一方、共押出し時の、層状のポリオレフィン樹脂(B)の厚さは、特に定めるものでは無いが、例えば、70〜600μmとすることができる。
また、共押出し時の、層状の熱可塑性樹脂(A)と、層状のポリオレフィン樹脂(B)の押出し幅は特に定めるものでは無いが、例えば、350〜550mmとすることができる。
また、上述のとおり、溶融ラミネート法において、連続強化繊維の割合が多い複合フィルムを得るには、ダイより熱可塑性樹脂を薄く押出しすることが考えられる。しかしながら、従来の溶融ラミネート法では、溶融押出しする樹脂の幅方向の厚み精度を上げることが難しく、得られる複合フィルムの幅方向のバラツキを抑えることが困難な場合があった。これに対し、本発明では、熱可塑性樹脂(A)3と、ポリオレフィン樹脂(B)4とを共押出しすることにより、これらを解決している。
本発明では、第2のロールの表面温度は、ポリオレフィン樹脂(B)の融点未満であることが好ましく、(ポリオレフィン樹脂(B)の融点−10℃)〜10℃であることがより好ましく、50℃〜10℃がさらに好ましい。ポリオレフィン樹脂(B)の融点未満とすることにより、ポリオレフィン樹脂(B)の冷却がより効果的に進行し、好ましい。
従来の方法では、融点が高い熱可塑性樹脂を溶融ラミネート法で連続強化繊維に含浸させる際に、ゴム製のロールを用いると、ロールに熱可塑性樹脂が付着してしまっていた。しかし、本発明では、第2のロールにゴム製のロールを用いても、熱可塑性樹脂(A)が第2のロールに付着しないため、ゴムロールを使用できる。また、第1のロールも、熱制御しないものを用いることができるため、ゴムロールを用いることができる。もちろん、第1および第2のロールが金属製ロールであってもよいことはいうまでもない。特に、熱可塑性樹脂(A)として、例えば、キシリレンジアミン系ポリアミド樹脂(以下、「XD系ポリアミド樹脂」ということがある)を用いる場合、XD系ポリアミド樹脂は、金属に付着しやすいため、従来の方法では、金属製ロールが用いにくかったが、本発明では、ポリオレフィン樹脂(B)を用いることにより、第2のロールに金属製ロールを用いることができる。
尚、本発明におけるロールとは、ロールと同じ役割を果たす他の形態のものを含む趣旨である。
本発明の複合フィルムの製造方法においては、上述の他に、搬送ロール等を有していてもよい。
また、ポリオレフィン樹脂(B)層4を有する複合材料8の状態で、ロール等に巻き取って保存してもよい。熱可塑性樹脂(A)が吸湿性の高い樹脂の場合には、ポリオレフィン樹脂(B)層4が吸湿防止フィルムとしての役割を果たす。複合材料8の状態で、ロール等に巻き取った場合、複合フィルム10の使用時に、ポリオレフィン樹脂(B)層4を剥離することが好ましい。
また、本発明における複合フィルム10は、その後所望の長さにカットして用いることができる。
本発明では、複合フィルムのポリオレフィン(B)層と接していた側の表面粗さ(Ry)を小さくでき、例えば、50μm未満とすることもできる。表面粗さ(Ry)の測定方法は、後述する実施例に記載の方法で測定した値とする。
本発明におけるボイド率とは、後述する実施例で定める方法で特定された値をいう。実施例で記載する測定機器等が、廃版等により入手困難な場合は、他の同等の性能を有する測定機器で測定することができる。以下に述べる他の測定方法についても同様である。
複合フィルムにおける連続強化繊維の割合は、10V/V%以上であることが好ましく、20V/V%以上がより好ましく、30V/V%以上であることがさらに好ましく、さらには、40V/V%以上とすることもでき、特には、45V/V%以上とすることもできる。また、80V/V%以下であることが好ましく、70V/V%以下がより好ましく、さらには、60V/V%以下とすることもでき、特には、55V/V%以下とすることもできる。複合フィルムにおける連続強化繊維の割合は、上述のとおり、熱可塑性樹脂(A)の押出し厚さによって調整することができる。
ここで、V/V%とは、複合フィルムの全体積に対する、連続強化繊維の体積の割合をいう。本発明における連続強化繊維の割合は、後述する実施例で述べる方法で測定した値をいう。
なお、本発明における融点とは、DSC(示差走査熱量測定)法により観測される昇温時の吸熱ピークのピークトップの温度であり、具体的には、以下の方法で測定された値を言う。
<測定方法>
島津製作所(SHIMADZU CORPORATION)製、DSC−60を用い、試料量は約1mgとし、雰囲気ガスとしては窒素を30ml/分で流し、昇温速度は10℃/分の条件で室温(25℃)から予想される融点以上の温度まで加熱し溶融させ次いで、溶融した熱可塑性樹脂を、ドライアイスで急冷し、10℃/分の速度で融点以上の温度まで再度昇温した際に観測される吸熱ピークのピークトップの温度を融点とする。
熱可塑性樹脂が融点を2点以上有する場合は、低い方の融点をもって、本発明における熱可塑性樹脂(A)の融点とする。また、後述するとおり、本発明における熱可塑性樹脂(A)は2種類以上であってもよいが、この場合は、最も融点の低い熱可塑性樹脂の融点をもって、本発明における熱可塑性樹脂(A)の融点とする。
本発明で用いる熱可塑性樹脂(A)は、融点が190℃以上の、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、芳香族ポリエーテルケトン樹脂およびポリイミド樹脂から選択されることが好ましく、融点が190℃以上のポリアミド樹脂であることが好ましい。熱可塑性樹脂(A)は1種類のみであってもよいし、2種類以上のブレンド物であってもよい。
式(1)
また、「下記式(1)で表される構成単位および下記式(2)で表される構成単位から選択される構成単位を主成分とする」とは、式(1)で表される構成単位と式(2)で表される構成単位の合計量が、全構成単位の50モル%以上であることをいい、より好ましくは70モル%であり、さらに好ましくは90モル%以上である。Xは、2−メチルペンタメチレン基または2−メチルオクタメチレン基であることが好ましい。
一方、本発明における、XD系ポリアミド樹脂とは、ジアミン由来の構成単位とジカルボン酸由来の構成単位を含み、ジアミン由来の構成単位の50モル%以上がキシリレンジアミンに由来するポリアミド樹脂をいう。
キシリレンジアミンは、パラキシリレンジアミンであっても、メタキシリレンジアミンであっても、両者の混合物であってもよい。
ジアミン成分として、キシリレンジアミン以外のジアミンを用いる場合は、ジアミン由来の構成単位の50モル%未満であり、30モル%以下であることが好ましく、より好ましくは1〜25モル%、特に好ましくは5〜20モル%の割合で用いる。
本発明におけるジカルボン酸成分の実施形態の一例として、ジカルボン酸由来の構成単位の70モル%以上、好ましくは90モル%以上がアジピン酸である態様が挙げられる。また、本発明におけるジカルボン酸成分の実施形態の他の一例として、ジカルボン酸由来の構成単位の70モル%以上、好ましくは90モル%以上がセバシン酸である態様が挙げられる。
数平均分子量(Mn)=2,000,000/([COOH]+[NH2])
XD系ポリアミド樹脂の分子量分布は、例えば、重合時に使用する開始剤や触媒の種類、量及び反応温度、圧力、時間等の重合反応条件などを適宜選択することにより調整できる。また、異なる重合条件によって得られた平均分子量の異なる複数種のXD系ポリアミド樹脂を混合したり、重合後のXD系ポリアミド樹脂を分別沈殿させることにより調整することもできる。
XD系ポリアミド樹脂の製造方法は、特開2014−173196号公報公報の段落0052〜0053の記載を参酌でき、これらの内容は本願明細書に組み込まれる。
ポリエチレン樹脂の具体例としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高圧法低密度ポリエチレン(HPLDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、低結晶性エチレン−1−ブテンランダム共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体等が挙げられる。
ポリオレフィン樹脂(B)は、1種を単独で使用しても2種以上を併用しても良い。
ポリオレフィン樹脂(B)の融点は、200℃未満であることが好ましく、80〜180℃がより好ましい。また、熱可塑性樹脂(A)の融点と、ポリオレフィン樹脂(B)の融点の差は、20℃以上であることが好ましく、30℃以上であることがより好ましい。融点の差の上限値は特に定めるものでは無いが、例えば、100℃以下とすることができる。
連続強化繊維シート(C)の厚さは、複合フィルムの厚さによるが、例えば、15〜500μmとすることが好ましい。
連続強化繊維としては、植物繊維、炭素繊維、ガラス繊維、アルミナ繊維、ボロン繊維、セラミック繊維、アラミド繊維等が例示され、炭素繊維およびガラス繊維の少なくとも1種であることが好ましく、炭素繊維であることがより好ましい。炭素繊維はポリアクリロニトリル系炭素繊維、ピッチ系炭素繊維を好ましく用いることができる。また、リグニンやセルロースなど、植物由来原料の炭素繊維も用いることができる。また、本発明で用いる連続強化繊維は、表面処理剤または集束剤で処理されていてもよい。
熱可塑性樹脂(A1):MXナイロン S6001、三菱ガス化学製、融点:237℃(メタキシリレンジアミンとアジピン酸の重縮合物)
ポリオレフィン樹脂(B):ノバテックPP FY6、日本ポリプロ製、融点:168℃
連続強化繊維シート(C):炭素繊維サカイオーベックス製、織物、品番BHH−100G16WH、目付:100g/m2、厚さ:100μm
撹拌機、分縮器、冷却器、温度計、滴下装置及び窒素導入管、ストランドダイを備えた内容積50リットルの反応容器に、精秤したアジピン酸 6450g(44.14mol)、次亜リン酸ナトリウム・一水和物カルシウム12.98g(0.122mol)、酢酸ナトリウム6.73g(0.082mol)を秤量して仕込んだ。反応容器内を十分に窒素置換した後、窒素で0.4MPaに加圧し、撹拌しながら20℃から190℃に昇温して55分間でアジピン酸を均一に溶融した。次いでメタキシリレンジアミン4172g(30.63mol)とパラキシリレンジアミン1788g(13.13mol)の混合ジアミンを撹拌下で滴下した。この間、反応容器内温は293℃まで連続的に上昇させた。滴下工程では圧力を0.42MPaに制御し、生成水は分縮器及び冷却器を通して系外に除いた。分縮器の温度は145〜147℃の範囲に制御した。混合ジアミン滴下終了後、反応容器内圧力0.42MPaにて20分間重縮合反応を継続した。この間、反応容器内温は296℃まで上昇させた。その後、30分間で反応容器内圧力を0.42MPaから0.12MPaまで減圧した。この間に内温は298℃まで昇温した。その後0.002MPa/分の速度で減圧し、20分間で0.08MPaまで減圧し、分子量1,000以下の成分量を調整した。減圧完了時の反応容器内の温度は301℃であった。その後、系内を窒素で加圧し、反応容器内温度301℃、樹脂温度301℃で、ストランドダイからポリマーをストランド状に取出して20℃の冷却水にて冷却し、これをペレット化し、約10kgのポリアミド樹脂を得た。融点は255℃であった。
撹拌機、分縮器、冷却器、温度計、滴下装置及び窒素導入管、ストランドダイを備えた内容積50リットルの反応容器に、精秤したセバシン酸8950g(44.25mol)、次亜リン酸カルシウム12.54g(0.074mol)、酢酸ナトリウム6.45g(0.079mol)を秤量して仕込んだ。反応容器内を十分に窒素置換した後、窒素で0.4MPaに加圧し、撹拌しながら20℃から190℃に昇温して55分間でセバシン酸を均一に溶融した。次いでメタキシリレンジアミン4172g(30.63mol)とパラキシリレンジアミン1788g(13.13mol)の混合ジアミンを撹拌下で滴下した。この間、反応容器内温は293℃まで連続的に上昇させた。滴下工程では圧力を0.42MPaに制御し、生成水は分縮器及び冷却器を通して系外に除いた。分縮器の温度は145〜147℃の範囲に制御した。混合ジアミン滴下終了後、反応容器内圧力0.42MPaにて20分間重縮合反応を継続した。この間、反応容器内温は296℃まで上昇させた。その後、30分間で反応容器内圧力を0.42MPaから0.12MPaまで減圧した。この間に内温は298℃まで昇温した。その後0.002MPa/分の速度で減圧し、20分間で0.08MPaまで減圧し、分子量1,000以下の成分量を調整した。減圧完了時の反応容器内の温度は301℃であった。その後、系内を窒素で加圧し、反応容器内温度301℃、樹脂温度301℃で、ストランドダイからポリマーをストランド状に取出して20℃の冷却水にて冷却し、これをペレット化し、約13kgのポリアミド樹脂を得た。融点は213℃であった。
2台の単軸押出機とフィードブロック、Tダイを有する2種2層多層押出機(プラスチック工学研究所製)を用い、上記した連続強化繊維シート(C)の表面に、熱可塑性樹脂(A1)を、30mmφのスクリューを有する単軸押出機にて溶融押出しし、また、ポリオレフィン樹脂(B)を、30mmφのスクリューを有する単軸押出機にて溶融押出しし、これらを、500mm幅のダイを介して共押出した。押出し時の熱可塑性樹脂(A1)の温度は、熱可塑性樹脂(A1)の融点+30℃とし、ポリオレフィン樹脂(B)の温度は、ポリオレフィン樹脂(B)の融点+30℃とした。また、このとき、熱可塑性樹脂(A1)が連続強化繊維シート(C)側になるように共押出した。押出し幅は450mmとし、ポリオレフィン樹脂(B)の押出し厚さは200μm、熱可塑性樹脂(A1)の押出し厚さは66μmとした。
連続強化繊維シート(C)と層状の熱可塑性樹脂(A1)と層状のポリオレフィン樹脂(B)の積層体を一対のロール間を通過させた。一対のロールの下側ロールは、熱可塑性樹脂(A1)の融点+20℃に設定した加熱ロール(金属製、ハイデック製、高周波加熱ヒートロール)とし、上側ロールは表面が常温のゴムロールとした。
熱可塑性樹脂(A1)が連続強化繊維シート(C)に含浸し、硬化した後、層状のポリオレフィン樹脂(B)を剥離し、熱可塑性樹脂(A1)が連続強化繊維シート(C)に含浸した複合フィルムを得た。得られた複合フィルムの厚さは、110μmであった。
得られた複合フィルムについて、以下の評価を行った。
複合フィルムのボイド率を以下の方法に従って測定した。
複合フィルムを厚み方向に切断し、その断面およびその周辺をエポキシ樹脂で包埋した後、厚み方向断面が露出するように研磨し、断面を超深度カラー3D形状測定顕微鏡VK−9500(コントローラー部)/VK−9510(測定部)(キーエンス製)を使用して撮影した。得られた断面写真に対し、ボイド領域を、画像解析ソフトImageJを用いて選択し、その面積を測定した。測定値に基づいて、(複合フィルムの断面のボイド領域/画像断面積)×100を算出した。1枚の複合フィルムについて、上記測定を複合フィルムの第1のロールに近い側、第2のロールに近い側、複合フィルムの中心付近の3か所で行い、その平均値を小数点第一位で四捨五入して、ボイド率(単位:%)とした。ボイド率が低いほど、含浸が良好であると言える。
複合フィルムにおける連続強化繊維の割合は、JIS 7075 燃焼法に従って測定した。連続強化繊維の割合の単位は、V/V%で示した。
JIS B 0601−1994に従い、ポリオレフィン(B)層と接していた側の表面粗さ(Ry)を測定した。具体的には、試験片を切り取り、キーエンス製形状測定マイクロスコープ VHX−1000を用い、複合フィルムのポリオレフィン(B)層と接していた側の、膜面に垂直な断面における、任意の7mmを粗さ曲線とした。この粗さ曲線の山頂線と谷底線との間隔を測定し、この値(Ry)をμmで表した。Ryに対して以下のように評価した。
A:Ryが50μm未満
B:Ryが50μm以上
実施例1において、熱可塑性樹脂(A1)を熱可塑性樹脂(A2)に変更し、他は同様に行った。各種温度についても、実施例1における、熱可塑性樹脂(A1)の融点を、熱可塑性樹脂(A2)の融点に置き換えて行った。
実施例1において、熱可塑性樹脂(A1)を熱可塑性樹脂(A3)に変更し、他は同様に行った。各種温度についても、実施例1における、熱可塑性樹脂(A1)の融点を、熱可塑性樹脂(A3)の融点に置き換えて行った。
実施例1において、ポリオレフィン樹脂(B)を用いず、熱可塑性樹脂(A1)のみを単層溶融押出しし、他は同様に行った。
実施例2において、ポリオレフィン樹脂(B)を用いず、熱可塑性樹脂(A2)のみを単層溶融押出しし、他は同様に行った。
2 連続強化繊維シート(C)
3 熱可塑性樹脂(A)
4 ポリオレフィン樹脂(B)、ポリオレフィン樹脂(B)層
5 第2のロール
6 積層体
7 熱可塑性樹脂が含浸した連続強化繊維シート
8 複合材料
9 未含浸の熱可塑性樹脂
10 複合フィルム
Claims (12)
- 融点が190℃以上の熱可塑性樹脂(A)が連続強化繊維シート(C)に含浸している複合フィルムの製造方法であって、
前記連続強化繊維シート(C)の表面に、前記熱可塑性樹脂(A)とポリオレフィン樹脂(B)とを、前記熱可塑性樹脂(A)側が前記連続強化繊維シート(C)に接するように層状に共押出しした後、前記連続強化繊維シート(C)側にロールを配し、前記熱可塑性樹脂(A)を前記連続強化繊維シート(C)に含浸させることを含む、複合フィルムの製造方法。 - 前記ロールの表面の温度が、熱可塑性樹脂(A)の融点+10℃以上である、請求項1に記載の複合フィルムの製造方法。
- さらに、前記層状に共押出しした後、前記ポリオレフィン樹脂(B)側にも、第2のロールを配する、請求項1または2に記載の複合フィルムの製造方法。
- 前記第2のロールの表面温度が、ポリオレフィン樹脂(B)の融点未満である、請求項3に記載の複合フィルムの製造方法。
- 前記熱可塑性樹脂(A)が、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、芳香族ポリエーテルケトン樹脂およびポリイミド樹脂から選択される少なくとも1種である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の複合フィルムの製造方法。
- 前記熱可塑性樹脂(A)が、ポリアミド46、ポリアミド6、ポリアミド610、ポリアミド66、ポリアミド6T/66、ポリアミド6T、ポリアミド6T/6I、ポリアミド9T、ポリアミド10T、下記式(1)で表される構成単位および下記式(2)で表される構成単位から選択される構成単位を主成分とするポリアミド樹脂、ならびに、ジアミン由来の構成単位とジカルボン酸由来の構成単位を含み、ジアミン由来の構成単位の50モル%以上がキシリレンジアミンに由来するポリアミド樹脂から選択される少なくとも1種である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の複合フィルムの製造方法;
式(1)
式(2)
式(2)中、Xは、メチルペンタメチレン基またはメチルオクタメチレン基である。 - 前記熱可塑性樹脂(A)が、ジアミン由来の構成単位とジカルボン酸由来の構成単位を含み、ジアミン由来の構成単位の50モル%以上がキシリレンジアミンに由来するポリアミド樹脂から選択される少なくとも1種である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の複合フィルムの製造方法。
- 前記ジカルボン酸が、アジピン酸およびセバシン酸の少なくとも1種である、請求項7に記載の複合フィルムの製造方法。
- 前記連続強化繊維シート(C)が、連続強化繊維の織物または編み物である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の複合フィルムの製造方法。
- 前記ポリオレフィン樹脂(B)が、ポリエチレン樹脂およびポリプロピレン樹脂から選択される少なくとも1種を含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の複合フィルムの製造方法。
- 前記共押出し後の、層状の熱可塑性樹脂(A)と、層状のポリオレフィン樹脂(B)の厚さの比率が10:1〜10:500である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の複合フィルムの製造方法。
- さらに、前記熱可塑性樹脂(A)が含浸した連続強化繊維シート(C)と、層状のポリオレフィン樹脂(B)を分離することを含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の複合フィルムの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2015071094A JP6468030B2 (ja) | 2015-03-31 | 2015-03-31 | 複合フィルムの製造方法および複合材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2015071094A JP6468030B2 (ja) | 2015-03-31 | 2015-03-31 | 複合フィルムの製造方法および複合材料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2016190375A JP2016190375A (ja) | 2016-11-10 |
| JP6468030B2 true JP6468030B2 (ja) | 2019-02-13 |
Family
ID=57246056
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2015071094A Active JP6468030B2 (ja) | 2015-03-31 | 2015-03-31 | 複合フィルムの製造方法および複合材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP6468030B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6597131B2 (ja) * | 2015-09-30 | 2019-10-30 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 長繊維強化複合材料の製造方法および長繊維強化複合材料 |
| JP2018193457A (ja) * | 2017-05-16 | 2018-12-06 | 小松精練株式会社 | 炭素繊維複合材および炭素繊維複合材を用いた部材 |
| CN109822922A (zh) * | 2018-12-29 | 2019-05-31 | 浙江华江科技股份有限公司 | 一种用于制备轻质玻纤增强热塑性复合材料的胶膜复合方法 |
| JP7755920B2 (ja) * | 2019-03-27 | 2025-10-17 | 三菱ケミカル株式会社 | 中間材、中間材の製造方法、及び成型体の製造方法 |
| FR3128398B1 (fr) * | 2021-10-21 | 2024-01-26 | Hexcel Reinforcements | Matériau de renfort comprenant une couche poreuse en un polymère thermoplastique réactif et procédés associés |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AU2009206346B2 (en) * | 2008-01-24 | 2015-02-26 | Clopay Plastic Products Company, Inc. | Elastomeric materials |
| JP5652025B2 (ja) * | 2010-07-13 | 2015-01-14 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 複合材の製造方法および成形品 |
| JP2012110935A (ja) * | 2010-11-25 | 2012-06-14 | Toyota Motor Corp | 繊維強化樹脂シートの製造装置及びその製造方法 |
| JP5970908B2 (ja) * | 2012-03-28 | 2016-08-17 | 大日本印刷株式会社 | 炭素繊維強化プラスチック用加飾シート及び加飾複合材料 |
-
2015
- 2015-03-31 JP JP2015071094A patent/JP6468030B2/ja active Active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2016190375A (ja) | 2016-11-10 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| TWI771449B (zh) | 成形品之製造方法及製造裝置 | |
| KR101315921B1 (ko) | 폴리아미드 수지계 복합재 및 그 제조 방법 | |
| CA2969826C (en) | Polyamide composition for manufacturing stretched films | |
| JP6468030B2 (ja) | 複合フィルムの製造方法および複合材料 | |
| TW201628860A (zh) | 壓力容器、襯墊及壓力容器之製造方法 | |
| JP6390384B2 (ja) | 圧力容器および圧力容器の製造方法 | |
| JP5842824B2 (ja) | ポリアミド樹脂フィルム及びその製造方法 | |
| CN113454164B (zh) | 纤维增强树脂材料、卷取体、成型品和纤维增强树脂材料的制造方法 | |
| JP6443218B2 (ja) | 複合シートの製造方法 | |
| JP2012041526A (ja) | ポリアミド樹脂組成物 | |
| JP2015030119A (ja) | 巻き取り品 | |
| JP2020200405A (ja) | 延伸フィルムおよび多層体 | |
| JP6981405B2 (ja) | 材料および成形品 | |
| JP6565179B2 (ja) | ライナーおよび圧力容器 | |
| JP6597131B2 (ja) | 長繊維強化複合材料の製造方法および長繊維強化複合材料 | |
| JP6786282B2 (ja) | 一対のロール成形型、成形装置および成形品の製造方法 | |
| WO2015156086A1 (ja) | 成形体及びその製造方法 | |
| HK1187065B (en) | Polyamide resin film and method for manufacturing same |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171204 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181004 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181016 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181206 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181218 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181231 |
|
| R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6468030 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |