図1は、キャリアアグリゲーション(CA)の説明図である。図1に示すように、LTE Rel.12までのCAでは、LTE Rel.8のシステム帯域を一単位とするコンポーネントキャリア(CC)が最大5個(CC#1〜CC#5)束ねられる。すなわち、LTE Rel.12までのキャリアアグリゲーションでは、ユーザ端末(UE:User Equipment)あたりに設定可能なCC数は、最大5個に制限される。
一方、LTE Rel.13のキャリアアグリゲーションでは、6個以上のCCを束ねて、更なる帯域拡張を図ることが検討されている。すなわち、LTE Rel.13のCAでは、ユーザ端末あたりに設定可能なCC(セル)数を6個以上に拡張すること(CA enhancement)が検討されている。例えば、図1に示すように、32個のCC(CC#1〜CC#32)を束ねる場合、最大640MHzの帯域を確保可能となる。
このように、ユーザ端末あたりに設定可能なCC数を拡張することにより、より柔軟且つ高速な無線通信を実現することが期待されている。また、このようなCC数の拡張は、ライセンスバンドとアンライセンスバンドとの間のCA(LAA:License-Assisted Access)による広帯域化に効果的である。例えば、ライセンスバンドの5個のCC(=100MHz)とアンライセンスバンドの15個のCC(=300MHz)とを束ねる場合、400MHzの帯域を確保可能となる。
一方で、ユーザ端末に設定可能なCC数が6個以上(例えば、32個)に拡張される場合、既存システム(LTE Rel.10−12)の送信方法(例えば、フォーマットや送信電力など)をそのまま適用することが困難となる。
例えば、既存システム(LTE Rel.10−12)では、ユーザ端末は、上り制御情報(UCI)を上り制御チャネル(PUCCH)を用いて送信する。ここで、UCIは、各CCの下り共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)に対する送達確認情報(HARQ−ACK)と、チャネル状態を示すチャネル状態情報(CSI:Channel State Information)と、上り共有チャネル(PUSCH)のスケジューリング要求(SR:Scheduling Request)と、の少なくとも一つを含む。
既存システムでは、PUCCHのフォーマット(以下、PUCCHフォーマットという)として、PUCCHフォーマット1/1a/1b、2/2a/2b及び3(総称して既存PUCCHフォーマットという)がサポートされている。PUCCHフォーマット1は、SRの送信に用いられる。PUCCHフォーマット1a/1b/チャネルセレクションに基づく1b/3は、5CC以下のHARQ−ACKの送信に用いられる。PUCCHフォーマット2/2a/2bは、特定のCCのCSIの送信に用いられる。PUCCHフォーマット2a/2bは、特定のCCのCSIに加えて、HARQ−ACKの送信に用いられてもよい。PUCCHフォーマット3は、HARQ−ACKに加えて、SR及び/又はCSIの送信に用いられてもよい。
図2は、既存PUCCHフォーマットのうちで最大ペイロードのPUCCHフォーマット3の構成例を示す図である。PUCCHフォーマット3では、FDDにおいて10ビット、TDDにおいて22ビットまでのUCI(例えば、最大5CCのHARQ−ACK)を送信可能である。図2に示すように、PUCCHフォーマット3は、スロットあたり2つの復調用参照信号(DMRS:DeModulation Reference Signal)と、5つのSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)シンボルで構成される。各スロットの各シンボル(例えば、SC−FDMAシンボル)には同一ビット列がマッピングされ、複数のユーザ端末を多重するために拡散符号(直交符号、OCC:Orthogonal Cover Codeとも呼ぶ)が乗算されている。
また、各スロットの各DMRSにはユーザ端末間で異なる巡回シフト(サイクリックシフト、CSとも呼ぶ)が適用されている。直交符号とサイクリックシフトを適用することにより、最大で5つのPUCCHフォーマット3を同一のリソース(PRB)に符号分割多重(CDM:Code Division Multiplexing)することが可能となる。例えば、ユーザ端末毎に異なる拡散符号(OCC)を用いてHARQビット列を直交多重し、ユーザ端末毎に異なるCS系列を用いてDMRSを直交多重することができる。
しかしながら、ユーザ端末あたりに設定可能なCC数が6以上(例えば、32個)に拡張される場合、上記PUCCHフォーマット3では、ペイロードの不足により、スケジューリングされる全CCについてのUCIを送信できなくなることが想定される。
例えば、FDDにおいて、32CCについて2コードワード(トランスポートブロック)のHARQ−ACKを送信する場合、64ビットを送信可能なPUCCHフォーマットが必要となる。また、TDDにおいて、32CCについて2コードワードのHARQ−ACKを送信する場合で1上りサブフレームに4下りサブフレームが対応する場合、128ビット(空間バンドリング適用時)又は256ビットを送信可能なPUCCHフォーマットが必要となる。
そこで、6CC以上のUCI(例えば、HARQ−ACK)を送信できるように、既存PUCCHフォーマットよりも送信可能なビット数(ペイロード、容量)が大きいPUCCHフォーマット(以下、新PUCCHフォーマットという)が検討されている。なお、新PUCCHフォーマットは、PUCCHフォーマット4、大容量PUCCHフォーマット、拡張PUCCHフォーマット、新フォーマット等と呼ばれてもよい。
図3−5を参照し、新PUCCHフォーマットの構成例について説明する。なお、図3−5は、例示にすぎず、DMRSの位置及び数、PRB数、複数のユーザ端末の多重方法は、図3−5に示すものに限られない。また、不図示の参照信号(例えば、サウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal))が配置されてもよい。また、図3−5で説明する構成例の少なくとも2つは、組み合わせて用いられてもよい。
図3は、新PUCCHフォーマットの第1の構成例を示す図である。図3に示すように、新PUCCHフォーマットで配置されるDMRSの位置及び数は、PUCCHフォーマット3と同一であってもよいし、PUCCHフォーマット3と異なっていてもよい。新PUCCHフォーマットで配置されるDMRSの数を増やすと、低SINR(Signal−to−Interference plus Noise power Ratio)環境や高速移動環境においても高い精度でチャネル推定を行うことができる。一方、DMRSの数を減らすと、ペイロード(伝送可能なビット数)を増やすことができるため、より高い符号化利得を得易くなる。
例えば、図3Aに示すように、新PUCCHフォーマットでは、PUCCHフォーマット3(図2参照)と同様に、各スロットの2番目及び6番目のシンボルにDMRSが配置されてもよい。各スロットのDMRSシンボル数を増やすことでチャネル推定精度を高めることができ、高速移動環境や周波数オフセットの影響を低減することができる。或いは、図3Bに示すように、新PUCCHフォーマットでは、各スロットの4番目のシンボルにDMRSが配置されてもよい。各スロットのDMRSでないシンボル数を増やすことで符号化率を下げることができ、信号対干渉雑音電力比(SINR)の低い環境でも受信品質を高めることができる。
図4は、新PUCCHフォーマットの第2の構成例(PRB数)を示す図である。図4に示すように、新PUCCHフォーマットに用いられる周波数リソース(物理リソースブロック(PRB)、リソースブロック等ともいう。以下、PRBという)の数は、PUCCHフォーマット3と同一であってもよいし、PUCCHフォーマット3より大きくてもよい。新PUCCHフォーマットに用いられるPRB数を増やすと、PRBあたりのペイロードが減少するので、符号化利得を高めることができる一方で、オーバーヘッドが増加する。
例えば、図4Aに示すように、新PUCCHフォーマットでは、PUCCHフォーマット3(図2参照)と同様に、スロットあたり1PRBが用いられ、スロット間で周波数ホッピングが適用されてもよい。或いは、図4Bに示すように、新PUCCHフォーマットでは、スロットあたり複数のPRB(図4では、3PRB)が用いられ、スロット間で周波数ホッピングが適用されてもよい。PRB数が少ない場合、上りリンクシステム帯域におけるPUCCHのオーバーヘッドを低減することができ、なおかつ送信電力を小さな帯域に集中できることから、より大きなカバレッジを実現することができる。PRB数が多い場合、送信情報量に対する無線リソースの量が大きくなることから、符号化率を低減することができ、SINRの低い環境でも受信品質を高めることができる。
図5は、新PUCCHフォーマットの第3の構成例を示す図である。図5に示すように、新PUCCHフォーマットでは、複数のユーザ端末は、符号分割多重(CDM)されてもよいし、周波数分割多重(FDM:Frequency Division Multiplexing)又は/及び時分割多重(TDM:Time Division Multiplexing)されてもよい。符号分割多重の場合、同一のPRBに複数のユーザ端末を収容できる一方で、ユーザ端末あたりのペイロードが小さくなり、符号化利得が得難くなる。
例えば、図5Aに示すように、新PUCCHフォーマットでは、複数のユーザ端末が符号分割多重されてもよい。具体的には、PUCCHフォーマット3(図2参照)と同様に、ユーザ端末毎に異なる拡散符号(OCC:Orthogonal Cover Code)を用いて複数のユーザ端末のUCIを直交多重し、ユーザ端末毎に異なる巡回シフト(CS:Cyclic Shift)を適用して複数のユーザ端末のDMRSを直交多重してもよい。CDMすることを前提に新PUCCHフォーマットを設計する場合、CDMの多重容量に応じてユーザ端末あたりのPUCCHペイロードが制約されることになるが、その分多数のユーザ端末が同時に新PUCCHフォーマットを送信する場合のオーバーヘッドを抑えることができる。
或いは、図5Bに示すように、新PUCCHフォーマットでは、複数のユーザ端末が周波数分割多重されてもよい。具体的には、複数のユーザ端末のUCI及びDMRSがそれぞれ異なるPRBにマッピングされてもよい。FDMすることを前提に新PUCCHフォーマットを設計する場合(CDMすることを前提としない場合)、ユーザあたりのPUCCHペイロードを大きくとることができるため、ユーザ端末あたりの符号化率を下げ、SINRの低い環境でも受信品質を高めることができる。
以上のような新PUCCHフォーマットは、無線通信システムの状態(例えば、無線基地局に収容されるユーザ端末数、カバレッジ、移動特性、シナリオ、運用形態など)によって最適な構成が異なることが想定される。例えば、無線基地局に多数のユーザ端末を収容しようとする場合、複数のユーザ端末を符号分割多重してオーバーヘッドを小さくすること(図5A参照)が望ましい。一方、カバレッジを広くしようとする場合、複数のPRBを用いて複数のユーザ端末を周波数分割多重すること(図5B参照)が望ましい。また、移動特性を向上させようとする場合、多数のDMRSを配置すること(図3A参照)が望ましい。また、ペイロードを増加させようとする場合、拡散率を低くしたり、PRB数を増加させること(図4B)が望ましい。
このように、新PUCCHフォーマットの最適な構成は、無線通信システムの状態によって異なることが想定される。そこで、本発明者らは、新PUCCHフォーマットとして、例えば、拡散率(SF:Spreading Factor)やPRB数などの構成をパラメータとして設定可能なフォーマット(統合(Unified)フォーマット)を用いること着想し、本発明に至った。統合フォーマットを用いることにより、無線通信システムの状態に応じて新PUCCHフォーマットを最適な構成に設定できる。
以下、本発明の一実施の形態について詳細に説明する。本実施の形態において、ユーザ端末は、新PUCCHフォーマットの構成を制御可能(設定可能:Configurable)である。なお、以下では、ユーザ端末が、新PUCCHフォーマットで用いられる拡散率(第1の態様)及び新PUCCHフォーマットを構成するPRB数(リソースブロック数)(第2の態様)の少なくとも一つを設定する場合について説明する。しかしながら、パラメータとして設定される新PUCCHフォーマットの構成は、拡散率及びPRB数に限られず、他の構成(例えば、DM−RSの数など)がパラメータとして設定されてもよい。
(第1の態様)
第1の態様では、拡散率(SF)を設定可能な新PUCCHフォーマットを用いた無線通信方法について説明する。なお、拡散率は、直交符号長などと呼ばれてもよい。
図6は、拡散率を設定可能な新PUCCHフォーマットの一例の説明図である。なお、図6では、スロットあたりのDMRSが1シンボルである例を説明するが、DMRSの数及び位置は図6に示すものに限られない。また、図6において、新PUCCHフォーマットの最終シンボルには、SRSが配置されてもよい。また、図6では、PRB数が1である例を説明するが、PRB数は2以上であってもよい。
図6Aに示すように、拡散率が1である場合、新PUCCHフォーマット内に12種類の符号化ビット系列(スロットあたり6種類の符号化ビット系列)がマッピングされる。また、図6Bに示すように、拡散率が2である場合、6種類の符号化ビット系列(スロットあたり3種類の符号化ビット系列)がマッピングされる。また、図6Cに示すように、拡散率が3である場合、4種類の符号化ビット系列(スロットあたり2種類の符号化ビット系列)がマッピングされる。
なお、図6A−6Cにおいて、前半スロット及び後半スロットにおける同一のハッチングのUCIは、同一のUCIでなくともよい。すなわち、前半スロット及び後半スロットで送信されるUCIは、同一のビット系列であってもよいし、異なるビット系列であってもよい。以下では、前半スロット及び後半スロットには異なるビット系列が収容される場合を例にとって説明する。
図7は、新PUCCHフォーマットで用いられる拡散率と、新PUCCHフォーマットのペイロード(収容可能な符号化ビット系列のビット数)と、新PUCCHフォーマットに収容可能なUCIビットの最大数(以下、最大UCIビット数という)との関係を示す図である。なお、図7では、スロットあたり1DMRSが配置される場合(すなわち、スロットあたり6シンボルに符号化ビット系列を配置できる場合)を想定するが、これに限られない。また、図7では、符号化率が12/48であり、8ビットのCRCが付加される場合を想定するが、これに限られない。
上述のように、拡散率が1である場合、新PUCCHフォーマット内に12種類の符号化ビット(encoded bit)系列がマッピングされる。この場合、新PUCCHフォーマットには、12シンボル×12種類(スロットあたり6種類)×2(QPSK)=288ビットの符号化ビット系列を収容可能である。また、符号分割多重(CDM)可能なユーザ端末数は1である。また、符号化率が12/48で8ビットのCRCが付加される場合、最大UCIビット数は、64ビットである。
また、拡散率が2である場合、図6Bに示すように、新PUCCHフォーマット内に6種類の符号化ビット系列がマッピングされる。この場合、新PUCCHフォーマットには、12シンボル×6種類(スロットあたり3種類)×2(QPSK)=144ビットの符号ビット列を収容可能である。また、CDM可能なユーザ端末数は2である。また、符号化率が12/48で8ビットのCRCが付加される場合、最大UCIビット数は、28ビットである。
また、拡散率が3である場合、図6Cに示すように、新PUCCHフォーマット内に4種類の符号化ビット系列がマッピングされる。この場合、新PUCCHフォーマットには、12シンボル×4種類(スロットあたり2種類)×2(QPSK)=96ビットの符号ビット列を収容可能である。また、CDM可能なユーザ端末数は3である。また、符号化率が12/48で8ビットのCRCが付加される場合、最大UCIビット数は、16ビットである。
このように、新PUCCHフォーマットの拡散率を小さくすると、ペイロードが増加する一方で、CDM可能なユーザ端末数が少なくなる。そこで、無線基地局は、状態(例えば、収容ユーザ端末数、UCIのビット数など)に応じた拡散率を指定し、当該拡散率を示す情報をユーザ端末に送信する。ユーザ端末は、新PUCCHフォーマットを用いるCA(すなわち、6CC以上を設定可能なCA)が設定された場合に、上位レイヤシグナリング、又は、物理レイヤシグナリングにより無線基地局から指定された拡散率を、新PUCCHフォーマットの拡散率として設定する。
なお、上位レイヤシグナリングとは、例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリングである。また、物理レイヤシグナリングとは、例えば、下り制御チャネル(PDCCH(Physical Downlink Control Channel)又はEPDCCH(Enhanced Physical Downlink Control Channel))により伝送される下り制御情報(DCI:Downlink Control Information)に含まれる情報である。
或いは、ユーザ端末は、新PUCCHフォーマットを用いるCA(すなわち、6CC以上を設定可能なCA)が設定された場合に、UCIのビット数に基づいて、新PUCCHフォーマットで用いられる拡散率を決定(選択)して、当該拡散率を設定してもよい。例えば、ユーザ端末は、PUCCHで送信されるUCIのビット数と、拡散率に応じた最大UCIビット数(図7参照)とに基づいて、新PUCCHフォーマットの拡散率を決定してもよい。
<信号生成処理>
以上のように拡散率が設定される新PUCCHフォーマットにおける信号生成処理について説明する。図8は、新PUCCHフォーマットにおける信号生成処理の一例を示す図である。なお、図8は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)を用いてデータシンボル変調を行うものとするが、変調方式はQPSKに限られない。また、図8は、新PUCCHフォーマットが1PRB(12サブキャリア)で構成される場合を想定するが、新PUCCHフォーマットは、2以上のPRBで構成されてもよい。
図8に示すように、ユーザ端末は、UCIに対して必要に応じてCRCを付加して、xビットのUCIをチャネル符号器(Channel encoder)に入力する。上述の通り、UCIは、送達確認情報(HARQ−ACK)、スケジューリング要求(SR)、チャネル状態情報(CSI)の少なくとも一つを含む。また、UCIのビット系列は、HARQ−ACK、SR、CSIの優先順序で構成される。例えば、ユーザ端末は、HARQ−ACKが所定のビット数以上である場合、当該HARQ−ACKを含むUCIにCRCを付加してもよい。
ユーザ端末は、チャネル符号器において、xビットのUCIの符号化及びレートマッチングを行う。具体的には、ユーザ端末は、所定の符号化率(例えば、12/48)で、xビットのUCIを符号化する。また、ユーザ端末は、符号化されたビット数(以下、符号化ビット数という)が、新PUCCHフォーマットに設定された拡散率のペイロードを超える場合、符号化ビット系列の少なくとも一部をパンクチャする。一方、ユーザ端末は、符号化ビット数が上記ペイロードに満たない場合、ペイロードに一致するまで少なくとも一部の符号化ビット系列の繰り返し(repetition)を行う。なお、上記符号化手順は、UCIの種別(HARQ−ACK、SR、CQI)毎に別々に行ってもよいし、全てのUCIビット列を1つのビット系列とみなし、一度に行ってもよい。
例えば、新PUCCHフォーマットの拡散率が3に設定される場合、ユーザ端末は、符号化ビット数が96ビット(図7参照)を超えると、符号化ビット系列の一部(例えば、超過ビット)をパンクチャする。一方、符号化ビット数が96ビットに満たなければ、96ビットに一致するまで符号化ビット系列の繰り返しを行う。
ユーザ端末は、チャネル符号器から得られたyビットの符号化ビット系列を、変調シンボル(SC−FDMAシンボル)にマッピング(データシンボル変調)する。例えば、QPSKの場合、ユーザ端末は、y/2個の変調シンボルについて、離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)を行う。ユーザ端末は、DFTにより、時間領域の変調シンボルを周波数領域の信号に変換する。
ユーザ端末は、周波数領域の各信号を、所定の周波数帯域幅(例えば、1CC)を有する高速逆フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)の所定のサブキャリア位置に入力して、時間領域のシンボルに変換する。なお、図6に示すように、スロット間での周波数ホッピングが行われる場合、当該所定のサブキャリア位置は、図8に示すように、スロット間で切り替えられる(switching)。
ユーザ端末は、時間領域のシンボルに対して12シンボル(QPSKの場合、24ビット)毎にブロック拡散を行う。具体的には、ユーザ端末は、設定された拡散率(n)の拡散符号(OCC:Orthogonal Cover Code)をIFFTされたシンボル系列に乗算する。これにより、n個のSC−FDMAシンボルに同一のシンボル系列がマッピングされ、異なるOCCにより複数のユーザ端末が多重される。ユーザ端末は、ブロック拡散された各シンボルと参照信号(例えば、DMRS)とを多重して送信する。
例えば、新PUCCHフォーマットの拡散率が3(n=3)に設定される場合、図9に示すように、同一の12シンボル系列(24ビット)が3シンボルにブロック拡散され、新PUCCHフォーマット全体で、4種類の12シンボル系列(24ビット)がマッピングされることになる。また、ユーザ端末毎に異なるOCCを乗算することにより、図9では、3ユーザ端末が符号分割多重される。
以上のように、第1の態様では、拡散率を設定可能な新PUCCHフォーマットが用いられるので、状態(例えば、収容ユーザ端末数、UCIのペイロードサイズなど)に応じた最適な拡散率でPUCCHを送信できる。
(第2の態様)
第2の態様では、PRB数を設定可能な新PUCCHフォーマットを用いた無線通信方法について説明する。なお、第2の態様は、単独で用いられてもよいし、第1の態様と組み合わせて用いられてもよい。
ユーザ端末あたりに設定可能なCC数が6以上(例えば、32個)に拡張される場合、少なくとも128ビットのHARQ−ACKを新PUCCHフォーマットで送信することが望まれる。上述の通り、拡散率を小さくすれば収容可能なビット数は増加する。しかしながら、少なくとも128ビットを1PRBで収容しようとすると、拡散率を1にしたとしても、符号化率を上げざるを得ないことが想定される。
例えば、符号化率が12/48である場合、拡散率が1であっても最大UCIビット数は64であり(図7参照)、少なくとも128ビットのHARQ−ACKを収容することができない。このため、符号化率を上げて少なくとも128ビットを収容することも考えられるが、符号化率を上げると、所要SINR(Signal−to−Interference plus Noise power Ratio)が高くなるため、カバレッジが小さくなってしまう。
そこで、PRB数を設定可能な新PUCCHフォーマットを用いることで、新PUCCHフォーマットに収容可能な最大UCIビット数を拡大させることが望まれる。図10は、PRB数を設定可能な新PUCCHフォーマットの一例の説明図である。なお、図10では、スロットあたりのDMRSが1シンボルである例を説明するが、DMRSの数及び位置は図10に示すものに限られない。また、図10では、最終シンボルにSRSが配置されてもよい。また、図10では、拡散率が1である例を説明するが、拡散率はこれに限られない。また、図10では、UCIに単一のハッチングが用いられるが、当該ハッチングは、単一の種類のUCIであることを示すものではない。
図10Aに示すように、拡散率が1でPRB数が1である場合、新PUCCHフォーマット内に12種類の符号化ビット系列(スロットあたり6種類の符号化ビット系列)がマッピングされる。また、図10Bに示すように、拡散率が1でPRB数が2である場合、24種類の符号化ビット系列(スロットあたり12種類の符号化ビット系列)がマッピングされる。また、図10Cに示すように、拡散率が1でPRB数が3である場合、36種類の符号化ビット系列(スロットあたり18種類の符号化ビット系列)がマッピングされる。
図11は、新PUCCHフォーマットで用いられるPRB数及び拡散率と、新PUCCHフォーマットのペイロードと、新PUCCHフォーマットに収容可能な最大UCIビット数との関係を示す図である。なお、図11では、スロットあたり1DMRSが配置される場合(すなわち、スロットあたり6シンボルに符号化ビット系列を配置できる場合)を想定するが、これに限られない。また、図11では、符号化率が12/48であり、8ビットのCRCが付加される場合を想定するが、これに限られない。
上述のように、拡散率が1でPRB数が1である場合、288ビットの符号化ビット系列を収容可能である。一方、拡散率が1でPRB数が2である場合、新PUCCHフォーマットには、12シンボル×12種類(スロットあたり6種類)×2(PRB)×2(QPSK)=576ビットの符号化ビット系列を収容可能である。この場合、符号化率が12/48で8ビットのCRCが付加されるとすると、最大UCIビット数は、112ビットである。
また、拡散率が1でPRB数が3である場合、新PUCCHフォーマットには、12シンボル×12種類(スロットあたり6種類)×3(PRB)×2(QPSK)=864ビットの符号化ビット系列を収容可能である。この場合、符号化率が12/48で8ビットのCRCが付加されるとすると、最大UCIビット数は、172ビットである。
このように、新PUCCHフォーマットのPRB数を増加させると、ペイロードが増加する一方で、オーバーヘッドが大きくなる。そこで、無線基地局は、状態(例えば、収容ユーザ端末数、UCIのビット数など)に応じたPRB数を指定し、当該PRB数を示す情報をユーザ端末に送信する。ユーザ端末は、新PUCCHフォーマットを用いるCA(すなわち、6CC以上を設定可能なCA)が設定された場合に、上位レイヤシグナリング、又は、物理レイヤシグナリングにより無線基地局から指定されたPRB数を、新PUCCHフォーマットのPRB数として設定する。
なお、上位レイヤシグナリングとは、例えば、RRCシグナリングである。また、物理レイヤシグナリングとは、例えば、下り制御チャネル(PDCCH又はEPDCCH)により伝送されるDCIに含まれる情報である。
或いは、ユーザ端末は、新PUCCHフォーマットを用いるCA(すなわち、6CC以上を設定可能なCA)が設定された場合に、UCIのビット数に基づいて、新PUCCHフォーマットで用いられるPRB数を決定(選択)し、当該PRB数を設定してもよい。例えば、ユーザ端末は、PUCCHで送信されるUCIのビット数と、PRB数に応じた最大UCIビット数(図11参照)とに基づいて、新PUCCHフォーマットのPRB数を決定してもよい。
<信号生成処理>
以上のようにPRB数が設定される新PUCCHフォーマットにおける信号生成処理について第1の態様との相違点を中心に説明する。以下では、QPSKを用いてデータシンボル変調を行うものとするが、変調方式はQPSKに限られない。また、拡散率(SF)が1である場合を想定するが、拡散率は1に限られない。
レートマッチングにおいて、ユーザ端末は、新PUCCHフォーマットに設定されたPRB数のペイロードを超える場合、符号化ビット系列の少なくとも一部をパンクチャする。一方、ユーザ端末は、符号化ビット数が上記ペイロードに満たない場合、ペイロードに一致するまで少なくとも一部の符号化ビット系列の繰り返し(repetition)を行う。
例えば、新PUCCHフォーマットのPRB数が2に設定される場合、ユーザ端末は、符号化ビット数が576ビット(図11参照)を超えると、符号化ビット系列の一部(例えば、超過ビット)をパンクチャする。一方、符号化ビット数が576ビットに満たなければ、576ビットに一致するまで符号化ビット系列の繰り返しを行う。
ユーザ端末は、符号化ビット系列を変調シンボル(SC−FDMAシンボル)にマッピングし、変調シンボルについてDFTを行う。ユーザ端末は、DFT後の周波数領域の信号に対してIFFTを行い、時間領域のシンボルに変換する。
新PUCCHフォーマットを構成するPRB数をmとすると、ユーザ端末は、IFFT後のシンボルに対して12×mシンボル(QPSKの場合、12×m×2ビット)毎のブロック拡散を行う。具体的には、ユーザ端末は、設定された拡散率(n)の拡散符号(OCC)をIFFTされたシンボル系列に乗算する。これにより、n個のSC−FDMAシンボルに同一のシンボル系列がマッピングされ、異なるOCCにより複数のユーザ端末が多重される。ユーザ端末は、ブロック拡散された各シンボルと参照信号(例えば、DMRS)とを多重して送信する。
<マッピング処理>
次に、以上のように生成されるシンボル系列の各PRBのSC−FDMAシンボルに対するマッピング処理について詳細に説明する。図12は、シンボル系列のマッピングの一例を示す図である。
図12Aに示すように、ユーザ端末は、設定されたPRB数のPRBのうちで、時間(SC−FDMAシンボル)方向から順番に、シンボル系列をマッピング(インタリーブ)してもよい。すなわち、ユーザ端末は、同じリソースブロックの時間方向に先のSC−FDMAシンボルから順番に、シンボル系列をマッピング(インタリーブ)してもよい。この場合、シンボル系列(ビット列)に対する周波数ホッピングを、より多く(図12Aの例では、系列全体に対して2回)適用できるため、周波数ダイバーシチ効果を高く得られるので、性能改善効果を期待できる。
或いは、図12Bに示すように、ユーザ端末は、サブフレームの先頭のSC−FDMAシンボルから順番に、設定されたPRB数のPRBのSC−FDMAシンボルに(すなわち周波数(PRB)方向から順番に)、シンボル系列をマッピング(インタリーブ)してもよい。すなわち、ユーザ端末は、サブフレームの先頭のSC−FDMAシンボルの周波数方向(PRB方向)から順番に、シンボル系列をマッピング(インタリーブ)してもよい。この場合、SC−FDMAシンボル単位でマッピングが完了するため、マッピング(インタリーブ)後に必要となる処理(例えば、DFTプリコーディング)とマッピング(インタリーブ)とを同時並列で行うことができ、送信局(ユーザ端末)の処理遅延を改善できる。
以上のように、第2の態様では、PRB数を設定可能な新PUCCHフォーマットが用いられるので、状態(例えば、収容ユーザ端末数、UCIのペイロードサイズなど)に応じた最適なPRB数でPUCCHを送信できる。
(無線通信システム)
以下、本発明の一実施形態に係る無線通信システムの構成について説明する。この無線通信システムでは、本発明の上記各態様に係る無線通信方法が適用される。なお、上記各態様に係る無線通信方法は、それぞれ単独で適用されてもよいし、組み合わせて適用されてもよい。
図13は、本発明の一実施形態に係る無線通信システムの概略構成の一例を示す図である。無線通信システム1では、LTEシステムのシステム帯域幅(例えば、20MHz)を1単位とする複数の基本周波数ブロック(コンポーネントキャリア)を一体としたキャリアアグリゲーション(CA)及び/又はデュアルコネクティビティ(DC)を適用することができる。なお、無線通信システム1は、SUPER 3G、LTE−A(LTE−Advanced)、IMT−Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)などと呼ばれても良い。
図13に示す無線通信システム1は、マクロセルC1を形成する無線基地局11と、マクロセルC1内に配置され、マクロセルC1よりも狭いスモールセルC2を形成する無線基地局12a〜12cとを備えている。また、マクロセルC1及び各スモールセルC2には、ユーザ端末20が配置されている。
ユーザ端末20は、無線基地局11及び無線基地局12の双方に接続することができる。ユーザ端末20は、異なる周波数を用いるマクロセルC1とスモールセルC2を、CA又はDCにより同時に使用することが想定される。また、ユーザ端末20は、複数のセル(CC)(例えば、6個以上のCC)を用いてCA又はDCを適用することができる。
ユーザ端末20と無線基地局11との間は、相対的に低い周波数帯域(例えば、2GHz)で帯域幅が狭いキャリア(既存キャリア、Legacy carrierなどと呼ばれる)を用いて通信を行うことができる。一方、ユーザ端末20と無線基地局12との間は、相対的に高い周波数帯域(例えば、3.5GHz、5GHzなど)で帯域幅が広いキャリアが用いられてもよいし、無線基地局11との間と同じキャリアが用いられてもよい。なお、各無線基地局が利用する周波数帯域の構成はこれに限られない。
無線基地局11と無線基地局12との間(又は、2つの無線基地局12間)は、有線接続(例えば、CPRI(Common Public Radio Interface)に準拠した光ファイバ、X2インターフェースなど)又は無線接続する構成とすることができる。
無線基地局11及び各無線基地局12は、それぞれ上位局装置30に接続され、上位局装置30を介してコアネットワーク40に接続される。なお、上位局装置30には、例えば、アクセスゲートウェイ装置、無線ネットワークコントローラ(RNC)、モビリティマネジメントエンティティ(MME)などが含まれるが、これに限定されるものではない。また、各無線基地局12は、無線基地局11を介して上位局装置30に接続されてもよい。
なお、無線基地局11は、相対的に広いカバレッジを有する無線基地局であり、マクロ基地局、集約ノード、eNB(eNodeB)、送受信ポイント、などと呼ばれてもよい。また、無線基地局12は、局所的なカバレッジを有する無線基地局であり、スモール基地局、マイクロ基地局、ピコ基地局、フェムト基地局、HeNB(Home eNodeB)、RRH(Remote Radio Head)、送受信ポイントなどと呼ばれてもよい。以下、無線基地局11及び12を区別しない場合は、無線基地局10と総称する。
各ユーザ端末20は、LTE、LTE−Aなどの各種通信方式に対応した端末であり、移動通信端末だけでなく固定通信端末を含んでもよい。
無線通信システム1においては、無線アクセス方式として、下りリンクにOFDMA(直交周波数分割多元接続)が適用され、上りリンクにSC−FDMA(シングルキャリア−周波数分割多元接続)が適用される。OFDMAは、周波数帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア)に分割し、各サブキャリアにデータをマッピングして通信を行うマルチキャリア伝送方式である。SC−FDMAは、システム帯域幅(CC)を端末毎に1つ又は連続したリソースブロックからなる帯域に分割し、複数の端末が互いに異なる帯域を用いることで、端末間の干渉を低減するシングルキャリア伝送方式である。なお、上り及び下りの無線アクセス方式は、これらの組み合わせに限られず、上りリンクでOFDMAが適用されてもよい。
無線通信システム1では、下りリンクのチャネルとして、各ユーザ端末20で共有される下り共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)、報知チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)、下りL1/L2制御チャネルなどが用いられる。PDSCHにより、ユーザデータや上位レイヤ制御情報、SIB(System Information Block)などが伝送される。また、PBCHにより、MIB(Master Information Block)が伝送される。
下りL1/L2制御チャネルは、下り制御チャネル(PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、EPDCCH(Enhanced Physical Downlink Control Channel))、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PHICH(Physical Hybrid-ARQ Indicator Channel)などを含む。PDCCHにより、PDSCH及びPUSCHのスケジューリング情報を含む下り制御情報(DCI:Downlink Control Information)などが伝送される。PCFICHにより、PDCCHに用いるOFDMシンボル数が伝送される。PHICHにより、PUSCHに対するHARQの送達確認情報(ACK/NACK)が伝送される。EPDCCHは、PDSCH(下り共有データチャネル)と周波数分割多重され、PDCCHと同様にDCIなどの伝送に用いられる。
無線通信システム1では、上りリンクのチャネルとして、各ユーザ端末20で共有される上り共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)、上り制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)、ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)などが用いられる。PUSCHにより、ユーザデータ、上位レイヤ制御情報が伝送される。送達確認情報(ACK/NACK)や無線品質情報(CQI)などの少なくも一つを含む上り制御情報(UCI:Uplink Control Information)は、PUSCH又はPUCCHにより、伝送される。PRACHにより、セルとの接続確立のためのランダムアクセスプリアンブルが伝送される。
<無線基地局>
図14は、本発明の一実施形態に係る無線基地局の全体構成の一例を示す図である。無線基地局10は、複数の送受信アンテナ101と、アンプ部102と、送受信部103と、ベースバンド信号処理部104と、呼処理部105と、伝送路インターフェース106とを備えている。なお、送受信アンテナ101、アンプ部102、送受信部103は、それぞれ1つ以上を含むように構成されてもよい。
下りリンクにより無線基地局10からユーザ端末20に送信されるユーザデータは、上位局装置30から伝送路インターフェース106を介してベースバンド信号処理部104に入力される。
ベースバンド信号処理部104では、ユーザデータに関して、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤの処理、ユーザデータの分割・結合、RLC(Radio Link Control)再送制御などのRLCレイヤの送信処理、MAC(Medium Access Control)再送制御(例えば、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)の送信処理)、スケジューリング、伝送フォーマット選択、チャネル符号化、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)処理、プリコーディング処理などの送信処理が行われて送受信部103に転送される。また、下り制御信号に関しても、チャネル符号化や逆高速フーリエ変換などの送信処理が行われて、送受信部103に転送される。
送受信部103は、ベースバンド信号処理部104からアンテナ毎にプリコーディングして出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換して送信する。送受信部103で周波数変換された無線周波数信号は、アンプ部102により増幅され、送受信アンテナ101から送信される。
本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、送受信回路又は送受信装置から構成することができる。なお、送受信部103は、一体の送受信部として構成されてもよいし、送信部及び受信部から構成されてもよい。
一方、上り信号については、送受信アンテナ101で受信された無線周波数信号がアンプ部102で増幅される。送受信部103はアンプ部102で増幅された上り信号を受信する。送受信部103は、受信信号をベースバンド信号に周波数変換して、ベースバンド信号処理部104に出力する。
ベースバンド信号処理部104では、入力された上り信号に含まれるユーザデータに対して、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)処理、逆離散フーリエ変換(IDFT:Inverse Discrete Fourier Transform)処理、誤り訂正復号、MAC再送制御の受信処理、RLCレイヤ及びPDCPレイヤの受信処理がなされ、伝送路インターフェース106を介して上位局装置30に転送される。呼処理部105は、通信チャネルの設定や解放などの呼処理や、無線基地局10の状態管理や、無線リソースの管理を行う。
伝送路インターフェース106は、所定のインターフェースを介して、上位局装置30と信号を送受信する。また、伝送路インターフェース106は、基地局間インターフェース(例えば、CPRI(Common Public Radio Interface)に準拠した光ファイバ、X2インターフェース)を介して隣接無線基地局10と信号を送受信(バックホールシグナリング)してもよい。
図15は、本実施形態に係る無線基地局の機能構成の一例を示す図である。なお、図15は、本実施形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、無線基地局10は、無線通信に必要な他の機能ブロックも有しているものとする。図15に示すように、ベースバンド信号処理部104は、制御部301と、送信信号生成部302と、受信信号処理部303と、を備えている。
制御部301は、無線基地局10全体の制御を実施する。制御部301は、例えば、送信信号生成部302による下り信号の生成や、受信信号処理部303による信号の受信処理を制御する。
具体的には、制御部301は、ユーザ端末20から報告されるチャネル状態情報(CSI)に基づいて、下りユーザデータの送信制御(例えば、変調方式、符号化率、リソース割り当て(スケジューリング)などの制御)を行う。
また、制御部301は、下り/上りユーザデータに対するリソース割り当て情報(DL/ULグラント)などを含む下り制御情報(DCI)の下り制御チャネル(PDCCH及び/又はEPDCCH)に対するマッピングを制御する。また、制御部301は、CRS(Cell-specific Reference Signal)、CSI−RS(Channel State Information Reference Signal)などの下り参照信号のマッピングを制御する。
また、制御部301は、ユーザ端末20のキャリアアグリゲーション(CA)の制御を行う。具体的には、制御部301は、ユーザ端末20から報告されるCSIなどに基づいてCAの適用/CC数の変更などを決定し、当該適用/変更を示す情報を生成するように送信信号生成部302を制御してもよい。なお、当該適用/変更を示す情報は、上位レイヤシグナリングされる制御情報に含まれてもよい。
また、制御部301は、新PUCCHフォーマットで用いられる拡散率及び/又はPRB数を制御する。具体的には、制御部301は、状態(例えば、収容ユーザ端末数、UCIのペイロードサイズなど)に応じた拡散率及び/又はPRB数を決定し、当該拡散率及び/又はPRB数を示す情報を生成するように送信信号生成部302を制御してもよい。
なお、当該拡散率及び/又はPRB数を示す情報は、新PUCCHフォーマットを用いるCA(すなわち、6CC以上を設定可能なCA)が設定された場合に、上位レイヤシグナリングによりユーザ端末20に送信されてもよいし、又は、下り制御チャネル(PDCCH又はEPDCCH)により伝送されるDCIに含まれてもよい。
制御部301は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路又は制御装置から構成することができる。
送信信号生成部302は、制御部301からの指示に基づいて、下り信号(下りデータ信号、下り制御信号を含む)の生成処理(例えば、CRCビットの付加、符号化、変調、マッピング、IFFT、拡散符号の乗算など)を行う。
具体的には、送信信号生成部302は、上述の上位レイヤシグナリングによる通知情報(制御情報)やユーザデータを含む下りデータ信号(PDSCH)を生成して、送受信部103に出力する。また、送信信号生成部302は、上述のDCIを含む下り制御信号(PDCCH)を生成して、送受信部103に出力する。また、送信信号生成部302は、CRS、CSI−RSなどの下り参照信号を生成して、送受信部103に出力する。
送信信号生成部302は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号生成器、信号生成回路又は信号生成装置とすることができる。
受信信号処理部303は、ユーザ端末20から送信される上り信号に対して、受信処理(例えば、デマッピング、復調、復号、FFT、IDFTなど)を行う。処理結果は、制御部301に出力される。
具体的には、受信信号処理部303は、PUCCHフォーマットを検出し、UCI(HARQ−ACK、CQI、SRの少なくとも一つ)の受信処理を行う。また、受信信号処理部303は、新PUCCHフォーマットに設定された拡散率及び/又はPRB数を検出し、UCIの受信処理を行う。なお、当該拡散率及び/又はPRB数は、制御部301より指示されてもよいし、ユーザ端末20から通知されてもよい。
受信信号処理部303は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号処理器、信号処理回路又は信号処理装置、並びに、測定器、測定回路又は測定装置から構成することができる。
<ユーザ端末>
図16は、本発明の一実施形態に係るに係るユーザ端末の全体構成の一例を示す図である。ユーザ端末20は、MIMO伝送のための複数の送受信アンテナ201と、アンプ部202と、送受信部203と、ベースバンド信号処理部204と、アプリケーション部205と、を備えている。
複数の送受信アンテナ201で受信された無線周波数信号は、それぞれアンプ部202で増幅される。各送受信部203はアンプ部202で増幅された下り信号を受信する。送受信部203は、受信信号をベースバンド信号に周波数変換して、ベースバンド信号処理部204に出力する。
ベースバンド信号処理部204は、入力されたベースバンド信号に対して、FFT処理や、誤り訂正復号、再送制御の受信処理などを行う。下りリンクのユーザデータは、アプリケーション部205に転送される。アプリケーション部205は、物理レイヤやMACレイヤより上位のレイヤに関する処理などを行う。また、下りリンクのデータのうち、報知情報もアプリケーション部205に転送される。
一方、上りリンクのユーザデータについては、アプリケーション部205からベースバンド信号処理部204に入力される。ベースバンド信号処理部204では、再送制御の送信処理(例えば、HARQの送信処理)や、チャネル符号化、プリコーディング、離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)処理、IFFT処理などが行われて各送受信部203に転送される。送受信部203は、ベースバンド信号処理部204から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換して送信する。送受信部203で周波数変換された無線周波数信号は、アンプ部202により増幅され、送受信アンテナ201から送信される。
送受信部203は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、送受信回路又は送受信装置とすることができる。また、送受信部203は、一体の送受信部として構成されてもよいし、送信部及び受信部から構成されてもよい。
図17は、本実施形態に係るユーザ端末の機能構成の一例を示す図である。なお、図17においては、本実施形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、ユーザ端末20は、無線通信に必要な他の機能ブロックも有しているものとする。図17に示すように、ユーザ端末20が有するベースバンド信号処理部204は、制御部401と、送信信号生成部402と、受信信号処理部403と、測定部404と、を備えている。
制御部401は、ユーザ端末20全体の制御を実施する。制御部401は、例えば、送信信号生成部402による信号の生成や、受信信号処理部403による信号の受信処理を制御する。
具体的には、制御部401は、UCI(HARQ−ACK、CQI、SRの少なくとも一つ)の送信に適用するPUCCHフォーマットを制御する。具体的には、制御部401は、ユーザ端末20に設定されるCC数、或いは、ユーザ端末20にスケジュールされるCC数に応じて、新PUCCHフォーマット、既存PUCCHフォーマットを適用するかを決定してもよい。また、複数の新PUCCHフォーマットが設けられる場合、制御部401は、UCIのペイロードに応じて、適用する新PUCCHフォーマットを決定してもよい。
また、制御部401は、新PUCCHフォーマットで用いられる拡散率及び/又はPRB数を設定する。例えば、制御部401は、6個以上のCCを統合するCAが設定された場合に、上位レイヤシグナリング又は物理レイヤシグナリングにより無線基地局10から指定される拡散率及び/又はリソースブロック数を、新PUCCHフォーマットに設定してもよい。或いは、制御部401は、6個以上のCCを統合するCAが設定された場合に、UCIのビット数に基づいて、新PUCCHフォーマットで用いられる拡散率及び/又はリソースブロック数を設定してもよい。
また、制御部401は、キャリアアグリゲーション(CA)の制御を行う。具体的には、制御部401は、無線基地局10からのCAの適用/変更を示す情報に基づいて、CAを行う。
制御部401は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路又は制御装置から構成することができる。
送信信号生成部402は、制御部401からの指示に基づいて、上り信号(上りデータ信号、上り制御信号を含む)を生成して、送受信部203に出力する。例えば、送信信号生成部402は、UCI(HARQ−ACK、CQI、SRの少なくとも一つ)を含む上り制御信号(PUCCH)を生成する。
送信信号生成部402は、UCIの符号化ビット列のビット数が制御部401で設定された拡散率及び/又はPRB数に基づいて計算されるペイロード(図7、11)を超える場合、当該符号化ビット列の少なくとも一部をパンクチャし、該ペイロードに満たない場合、前記符号化ビット列の少なくとも一部を繰り返してもよい(図8)。
また、送信信号生成部402は、UCIの符号化ビット列がマッピングされたSC−FDMAシンボル(変調シンボル)にDFT及びIFFTを施して得られるシンボル系列に対して、制御部401で設定された拡散率の拡散符号を乗算する(図8)。
また、送信信号生成部402は、UCIの符号化ビット列を、制御部401で設定されたPRB数のPRBのSC−FDMAシンボルにマッピングする。具体的には、送信信号生成部402は、設定されたPRB数のPRBのうちで、同じリソースブロックの時間方向に先のSC−FDMAシンボルから順番に、符号化ビット系列をマッピング(インタリーブ)してもよい(図12A)。或いは、送信信号生成部402は、サブフレームの先頭のSC−FDMAシンボルの設定されたPRB数のPRB方向(周波数方向)から順番に、符号化ビット系列をマッピング(インタリーブ)してもよい(図12B)。
送信信号生成部402は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号生成器、信号生成回路又は信号生成装置とすることができる。
受信信号処理部403は、下り信号(下り制御信号、下りデータ信号を含む)に対して、受信処理(例えば、デマッピング、復調、復号など)を行う。受信信号処理部403は、無線基地局10から受信した情報を、制御部401に出力する。受信信号処理部403は、例えば、報知情報、システム情報、RRCシグナリングなどの上位レイヤシグナリングによる制御情報、DCIなどを、制御部401に出力する。
受信信号処理部403は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号処理器、信号処理回路又は信号処理装置から構成することができる。また、受信信号処理部403は、本発明に係る受信部を構成することができる。
測定部404は、無線基地局10からの参照信号(例えば、CSI−RS)に基づいて、チャネル状態を測定し、測定結果を制御部401に出力する。なお、チャネル状態の測定は、CC毎に行われてもよい。
測定部404は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号処理器、信号処理回路又は信号処理装置、並びに、測定器、測定回路又は測定装置から構成することができる。
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的に分離した2つ以上の装置を有線又は無線で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
例えば、無線基地局10やユーザ端末20の各機能の一部又は全ては、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを用いて実現されても良い。また、無線基地局10やユーザ端末20は、プロセッサ(CPU:Central Processing Unit)と、ネットワーク接続用の通信インターフェースと、メモリと、プログラムを保持したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体と、を含むコンピュータ装置によって実現されてもよい。つまり、本発明の一実施形態に係る無線基地局、ユーザ端末などは、本発明に係る無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。
ここで、プロセッサやメモリなどは情報を通信するためのバスで接続される。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、例えば、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、CD−ROM(Compact Disc−ROM)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクなどの記憶媒体である。また、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。また、無線基地局10やユーザ端末20は、入力キーなどの入力装置や、ディスプレイなどの出力装置を含んでいてもよい。
無線基地局10及びユーザ端末20の機能構成は、上述のハードウェアによって実現されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実現されてもよいし、両者の組み合わせによって実現されてもよい。プロセッサは、オペレーティングシステムを動作させてユーザ端末20の全体を制御する。また、プロセッサは、記憶媒体からプログラム、ソフトウェアモジュールやデータをメモリに読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。
ここで、当該プログラムは、上記の各実施形態で説明した各動作を、コンピュータに実行させるプログラムであれば良い。例えば、ユーザ端末20の制御部401は、メモリに格納され、プロセッサで動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。
また、ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及び/又はシンボルは信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC)は、キャリア周波数、セルなどと呼ばれてもよい。
また、本明細書で説明した情報、パラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスで指示されるものであってもよい。
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的に(例えば、当該所定の情報の通知を行わないことによって)行われてもよい。
情報の通知は、本明細書で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRCConnectionSetup)メッセージ、RRC接続再構成(RRCConnectionReconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。