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JP6337682B2 - 磁化解析装置、磁化解析方法および磁化解析プログラム - Google Patents

磁化解析装置、磁化解析方法および磁化解析プログラム Download PDF

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JP6337682B2 JP2014165285A JP2014165285A JP6337682B2 JP 6337682 B2 JP6337682 B2 JP 6337682B2 JP 2014165285 A JP2014165285 A JP 2014165285A JP 2014165285 A JP2014165285 A JP 2014165285A JP 6337682 B2 JP6337682 B2 JP 6337682B2
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Description

本発明は、磁化解析装置、磁化解析方法および磁化解析プログラムに関する。
コンピュータを用いた数値シミュレーションでは、有限の数の物理量で場を表現するために離散化と呼ばれる技術が用いられる。この離散化手法には、例えば、有限差分法、有限要素法、有限体積法が挙げられる。いずれの離散化手法も空間に有限の数の物理量を配置し、物理現象を支配する方程式を離散化して連立方程式を作成する。そして、コンピュータで連立方程式を解くことで物理量が決定される。
連立方程式を行列とベクトルで表現するとき、この行列は係数行列と呼ばれる。数値シミュレーションで扱う連立方程式は様々であり、係数行列の対角成分に零が存在することがある。また、解が不能であったり、不定であったりすることがある。
辺要素を用いる磁場解析の過程で生成される連立方程式は不定である。辺要素は、例えば、有限要素法で用いられる要素のことである。不定の連立方程式を直接解法の線形ソルバーを適用して解を求めることは困難である。しかし、CG(conjugate gradient)法またはBiCG(Bi-Conjugate Gradient)法のようなクロリフ部分空間を用いる反復法ソルバーであれば、不定の連立方程式の解を求めることが可能である。
CG法やBiCG法に前処理を施す手法は、それぞれICCG法、ILU BiCG法と呼ばれる。ICCG(Incomplete Cholesky conjugate gradient)法、ILU BiCG(Incomplete LU factorization)法は、前処理を施すことで、収束までに要する反復回数を減らすことが可能となる。
CG法の処理は、対称行列を反復計算で解を求める。図11は、CG法の処理の一例を示す図である。図11に示すように、CG法の処理は、前処理をしないで、対称行列を反復計算で解を求めている。図11では、Aが対称行列であり、A以外はベクトルである。そして、xが解である。
ICCG法の処理は、前処理を施した後に、対称行列を反復計算で解を求める。図12は、前処理付きのCG(ICCG)法の処理の一例を示す図である。図12に示すように、ICCG法の処理は、前処理として前処理行列を計算した後に、対称行列を反復計算で解を求めている。図12では、Cが前処理行列であり、Aが対称行列であり、A以外はベクトルである。そして、xが解である。
Aが対称行列である場合の前処理行列Cの計算は、以下の式(1)で表わされる。対称行列Aを不完全コレスキー分解した行列Cは、対称行列Aの近似である。
Figure 0006337682
式(1)によると、前処理行列Cは、非対角成分の行列Lと対角成分の行列Dと非対角成分の行列Lの転置行列Lにより表わされる。
行列Dの対角成分は、以下の式(2)で表わされる。
Figure 0006337682
行列Lの非対角成分は、以下の式(3)で表わされる。
Figure 0006337682
また、非対称行列を反復計算で解を求める手法には、BiCG法、BiCG Stab法、CGS法やCR法等が挙げられる。
CR法の処理は、非対称行列を反復処理で解を求める。図13は、CR法の処理の一例を示す図である。図13に示すように、CR法の処理は、前処理をしないで、非対称行列を反復計算で解を求めている。図13では、Aが非対称行列であり、A以外はベクトルである。そして、xが解である。
ILU CR法の処理は、前処理を施した後に、非対称行列を反復計算で解を求める。図14は、前処理付きのCR(ILU CR)法の処理の一例を示す図である。図14に示すように、ILU CR法の処理は、前処理として前処理行列を計算した後に、非対称行列を反復計算で解を求めている。図14では、Cが前処理行列であり、Aが非対称行列であり、A以外はベクトルである。そして、xが解である。
Aが非対称行列である場合の前処理行列Cの計算は、以下の式(4)で表わされる。非対称行列Aを不完全LU分解した行列Cは、非対称行列Aの近似である。
Figure 0006337682
式(4)によると、前処理行列Cは、非対角成分の行列Lと対角成分の行列Dと非対角成分の行列Uにより表わされる。
行列Dの対角成分は、以下の式(5)で表わされる。
Figure 0006337682
行列Lの非対角成分は、以下の式(6)で表わされる。
Figure 0006337682
行列Uの非対角成分は、以下の式(7)で表わされる。
Figure 0006337682
ところで、辺要素を用いる磁場解析の過程で生成される連立方程式の係数行列Aを用いて前処理行列Cの対角成分Diiを計算すると、零または負になる成分が発生する。零または負になる成分が発生すると、前処理が破綻するため、その後の反復計算が発散してしまう。前処理行列Cは、係数行列Aの近似であるため、何らかのパラメータによって調整することが可能である。
従来では、以下の式(8)や式(9)のように1より大きな係数γによって、全てのiに関して対角成分Diiが零以下にならないように調整する方法が知られている。式(8)は、CG法の場合の調整する方法である。式(9)は、CR法の場合の調整する方法である。なお、係数γは、シフトパラメータと呼ばれる。
Figure 0006337682
Figure 0006337682
シフトパラメータγの値は、連立方程式を解くための反復計算の反復回数に影響を与えるため、適切に調整することで計算時間を大幅に削減することができる。シフトパラメータγの値には、適当に大きな値(1.02〜1.2)が経験的に用いられている。
特開2012−247973号公報 国際公開第2008/026261号 特開2012−73681号公報
磁場解析の連立方程式に対する前処理を安定させるために用いられるシフトパラメータに関し、適切な値を高速に算出することができないという問題がある。対角成分Diiは全てのiに関して正である必要があるが、対角成分Diiが大きすぎるとその後の反復計算の収束の反復回数が増大してしまう。このため、対角成分Diiが零よりやや大きな値となるシフトパラメータを高速に決めることが重要となる。
本発明は、1つの側面では、磁場解析の連立方程式に対する前処理で用いられるシフトパラメータに関し、適切な値を高速に算出することを目的とする。
第1の案では、磁化解析装置は、磁場の連立方程式の解を反復計算で計算する磁化解析装置において、前記連立方程式を構成する係数行列を分解して前処理行列を取得する取得部と、取得された前記前処理行列の対角成分の値を調整するパラメータを用いて、前記前処理行列の対角成分の値が正になるように、前記パラメータの値を2分探索に基づいて算出する算出部と、を有する。
1実施態様によれば、磁場解析の連立方程式に対する前処理で用いられるシフトパラメータに関し、適切な値を高速に算出することができる。
図1は、実施例1に係る磁化解析装置の構成を示す機能ブロック図である。 図2は、磁場の連立方程式を説明する図である。 図3は、前処理行列の対角成分Diiとシフトパラメータγとの関係を示す図である。 図4は、回路無しの場合にシフトパラメータを計算する際の2分探索のアルゴリズムを示す図である。 図5は、回路有りの場合にシフトパラメータを計算する際の2分探索のアルゴリズムを示す図である。 図6は、実施例1に係るシフトパラメータ計算処理を示すフローチャートである。 図7Aは、調整パラメータηと閾値εを独立した場合の反復回数の一例を示す図である。 図7Bは、調整パラメータηと閾値εを連動させた場合の反復回数の一例を示す図である。 図8は、実施例2に係る磁化解析装置の構成を示す機能ブロック図である。 図9は、並列計算する場合のCPUの分担の一例を示す図である。 図10は、磁化解析プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。 図11は、CG法の処理の一例を示す図である。 図12は、前処理付きのCG(ICCG)法の処理の一例を示す図である。 図13は、CR法の処理の一例を示す図である。 図14は、前処理付きのCR(ILU CR)法の処理の一例を示す図である。
以下に、本願の開示する磁化解析装置、磁化解析方法および磁化解析プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、磁化解析装置は、磁場解析の過程で生成される連立方程式の解を反復計算で計算する装置であり、前処理付きのCG法(ICCG法)や前処理付きのCR法(ILU CR法)に適用した場合を示す。また、本発明は、実施例により限定されるものではなく、磁化解析に広く適用可能である。
図1は、実施例1に係る磁化解析装置の構成を示す機能ブロック図である。図1に示すように、磁化解析装置1は、入力部2と、出力部3と、記憶部4と、制御部5とを有する。
入力部2は、解析を行うユーザが各種の情報や指示を磁化解析装置1に入力するための入力装置である。例えば、入力部2は、キーボード、マウス、タッチパネルに対応する。出力部3は、各種の情報を表示する出力装置である。例えば、出力部3は、ディスプレイ、タッチパネルに対応する。
記憶部4は、例えば、RAM、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置である。記憶部4は、計算条件データ41と、シフトパラメータデータ42と、結果データ43とを記憶する。
計算条件データ41は、磁化解析の計算条件に関するデータである。計算条件データ41には、例えば、前処理行列を生成するために用いられる係数行列、シフトパラメータを計算するために用いられる各種の定数が含まれる。
ここで、係数行列とは、有限要素法による磁場解析の過程で生成される連立方程式に含まれる疎行列のことをいう。前処理行列は、係数行列の近似である。係数行列は、対称行列や非対称行列を含む。シフトパラメータとは、前処理行列の対角成分の値を調整するパラメータのことをいう。すなわち、ICCG法では、シフトパラメータは、式(2)の前処理行列の対角成分Diiが零よりやや大きな値となるように調整するパラメータのことをいう。ILU CR法では、シフトパラメータは、式(5)の前処理行列の対角成分Diiが零よりやや大きな値となるように調整するパラメータのことをいう。なお、係数行列は、適宜、「A」の符号で表わす。前処理行列は、適宜、「C」の符号で表わす。シフトパラメータは、適宜、「γ」の符号で表わす。
シフトパラメータデータ42は、シフトパラメータに関するデータである。
結果データ43は、磁場解析の過程で生成される連立方程式の解を反復計算で計算した結果を示すデータである。結果データ43には、磁場の連立方程式の解が含まれる。
ここで、磁場の連立方程式について、図2を参照して説明する。図2は、磁場の連立方程式を説明する図である。図2に示すように、連立方程式r0は、有限要素法による磁場解析の過程で生成される磁場の連立方程式r1と、回路の連立方程式r2とから構成される。係数行列Aの四角の黒塗りの領域は、値が零でないことを示す。係数行列Aの四角の白塗りの領域および何もない領域は、値が零であることを示す。連立方程式r0の係数行列Aの上部分は、磁場の連立方程式r1の未知数であるベクトルポテンシャルやスカラーポテンシャルの領域(i∈X)となるように並べ替えた状態である。連立方程式r0の係数行列Aの下部分は、回路の連立方程式r2の未知数である電流の領域(i∈Y)となるように並べ替えた状態である。未知数が連立方程式の解となる。ここでいうiは、全自由度の中の特定の行番号である。ここでいうXは、ベクトルポテンシャルやスカラーポテンシャルを未知数とする行番号の集合である。ここでいうYは、電流を未知数とする行番号の集合である。
シフトパラメータγは、係数行列Aの対角成分Aiiを調整する(式(8)、式(9)参照)。連立方程式r0に回路の連立方程式r2を含む場合には、連立方程式r0に含まれる係数行列Aの電流を未知数とする行の対角成分Aii(b0)は零である。このような場合には、どんなに大きなシフトパラメータγを係数行列Aの対角成分に乗じても前処理行列Cの対角成分Diiは正にならない。これは、ICCG法の場合は式(8)、ILU CR法の場合は式(9)によると、前処理行列Cの対角成分Diiは、負または零になってしまうからである。そこで、連立方程式r0に回路の連立方程式r2を含む場合には、電流を未知数とする行を除外して、残りのDiiが正となるようにシフトパラメータγを計算する。
図1に戻って、制御部5は、CPU(Central Processing Unit)などの電子回路に対応する。そして、制御部5は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。例えば、制御部5は、磁化解析処理を実行する。磁化解析処理は、記憶部4から計算条件データ41を読み込んで計算を開始する。そして、磁化解析処理は、計算の過程で、計算条件データ41の係数行列を用いて、シフトパラメータを計算し、計算したシフトパラメータを、前処理行列を調整するデータ(シフトパラメータデータ42)として記憶部4に保存する。そして、磁化解析処理は、シフトパラメータを用いて、磁場の連立方程式の解を反復計算で求める。
制御部5は、シフトパラメータ計算部6と、前処理用行列計算部7と、反復解法計算部8とを有する。シフトパラメータ計算部6は、計算条件データ4の係数行列に近似する前処理行列の対角成分が零よりやや大きい正の値となるように調整すべく、シフトパラメータを計算する。シフトパラメータ計算部6は、計算されたシフトパラメータをシフトパラメータデータ42として記憶部4に格納する。
シフトパラメータ計算部6は、回路無し計算部61および回路有り計算部62を有する。
回路無し計算部61は、連立方程式r0に回路の連立方程式r2を含まない場合のシフトパラメータを計算する。例えば、回路無し計算部61は、磁場の連立方程式を構成する係数行列を分解して前処理行列を取得する。この前処理行列を取得する形態には、磁場の連立方程式を構成する係数行列を計算することにより取得することも含まれる。係数行列の分解は、一例として、ICCG法の場合には、不完全コレスキー分解を指し、ILU CR法の場合には、不完全LU分解を指す。回路無し計算部61は、前処理行列の対角成分が全て正になるように、シフトパラメータを2分探索法に基づいて算出する。
ここで、前処理行列の対角成分とシフトパラメータとの関係を、図3を参照して説明する。前処理行列の対角成分Diiは、例えば、式(8)または式(9)で表わされ、シフトパラメータγに対して単調増加の関数で求められる。この関数をシフトパラメータγの関数としてDii(γ)と表記するものとする。
図3は、前処理行列の対角成分Diiとシフトパラメータγとの関係を示す図である。なお、X軸は、シフトパラメータγの値を示し、Y軸は、対角成分Diiの値を示す。図3に示すように、シフトパラメータγが増加するにつれて、対角成分Diiは単調に増加する。
図1に戻って、一例として、回路無し計算部61は、対角成分Diiが負となる可能性のあるシフトパラメータγの値を最小値γminとして設定する。例えば、図3が示す関数の場合であれば、シフトパラメータγが1のとき、Diiが負になるので、最小値γminを1.0としても良い。回路無し計算部61は、対角成分Diiが必ず正となるシフトパラメータγの値を最大値γmaxとして設定する。すなわち、Dii(γmin)が負であって且つDii(γmax)が正であれば、γminとγmaxの間にDiiが0となるシフトパラメータγが存在する。そこで、回路無し計算部61は、Diiが0に近似するシフトパラメータγを2分探索に基づいて算出する。回路無し計算部61は、2分探索を、γminおよびγmaxの差分が閾値εより小さくなったときに終了する。
ここで、閾値εは、シフトパラメータを調整するパラメータである調整パラメータηに対する線形の式ε=kη(0<k<1)に基づいて定められる。すなわち、kは、ε<ηとなるように定められる。一例として、η、εの標準値は、それぞれ0.02、1.0×10−3と定めることができる。回路無し計算部61は、それぞれの標準値を調整することで、さらに、計算を高速化することができる。
回路無し計算部61は、2分探索が終了すると、調整パラメータη、γminおよびγmaxを用いて、式(10)に基づいて、シフトパラメータγを算出する。すなわち、回路無し計算部61は、γminとγmaxとの間のシフトパラメータに対して、1.0に調整パラメータηを加算して得られた値(1.0+η)を乗じて得た値をシフトパラメータγの値として算出する。なお、tは、0から1.0までの間の数値であり、例えば0.5であるが、これに限定しない。
Figure 0006337682
ここで、シフトパラメータγの算出式を式(10)としたのは、以下のとおりである。閾値の線形の式ε=kηのkは、0<k<1内のいずれかの値であるとする。調整パラメータηが規定値より大きい場合、閾値の線形の式ε=kηにより閾値εはより大きい値となる。閾値εがより大きい値であれば、2分探索の回数が少なくなるので、式(10)の右辺の第2式(tγmin+(1.0−t)γmax)の値が目的とする値より小さくなる。そして、右辺の第1式(1.0+η)の値が調整パラメータηによってより大きい値となるので、第2式の値が目的とする値より小さくなっても最終的にはシフトパラメータγの値は、小さい値とならず、零よりやや大きい正の値になり得る。一方、調整パラメータηが規定値より小さい場合、閾値の線形の式ε=kηにより閾値εはより小さい値となる。閾値εがより小さい値であれば、第2式の値が目的とする値に近づく値となるので、第1式の値がより小さい値となっても、最終的にはシフトパラメータγの値は、小さい値とならず、零よりやや大きい正の値になり得る。したがって、シフトパラメータγの算出式を式(10)とすることで、適切なシフトパラメータを算出することができ、その後の磁場の連立方程式の反復計算の収束性を保つことができる。
ここで、連立方程式r0に回路の連立方程式r2を含まない場合に、シフトパラメータγを計算する際の2分探索のアルゴリズムについて説明する。図4は、回路無しの場合にシフトパラメータを計算する際の2分探索のアルゴリズムを示す図である。なお、回路無し計算部61は、最初に、Diiが負となる可能性のあるシフトパラメータγの値を最小値γminとして決定し、Diiが必ず正となるシフトパラメータγの値を最大値γmaxとして決定したものとする。
図4に示すように、ステップ1(初期化処理)として、回路無し計算部61は、調整パラメータηに初期値ηを設定し、閾値εに初期値εを設定する(S100)。
ステップ2として、回路無し計算部61は、現に設定された最小値γminおよび現に設定された最大値γmaxの中間値(γmin+γmax)/2に対応するDiiの最小値を算出する。回路無し計算部61は、算出した最小値Diiが零より大きければ(S101)、以下の処理を行う。すなわち、回路無し計算部61は、現に設定された最小値γminと現に設定された最大値γmaxとの差分dγを算出する。回路無し計算部61は、現に設定された最小値γminおよび現に設定された最大値γmaxの中間値(γmin+γmax)/2を新たな最大値γmaxに設定する(S102)。すなわち、回路無し計算部61は、シフトパラメータγの探索範囲を半分に狭めるべく、最大値γmaxをDiiの値が小さくなる方向に設定する。つまり、Diiの値が正であって零に近い方向に設定する。
一方、回路無し計算部61は、算出した最小値Diiが零以下であれば(S103)、以下の処理を行う。すなわち、回路無し計算部61は、現に設定された最小値γminと現に設定された最大値γmaxとの差分dγを算出する。回路無し計算部61は、現に設定された最小値γminおよび現に設定された最大値γmaxの中間値(γmin+γmax)/2を新たな最小値γminに設定する(S104)。すなわち、回路無し計算部61は、シフトパラメータγの探索範囲を半分に狭めるべく、最小値γminをDiiの値が大きくなる方向に設定する。
そして、回路無し計算部61は、差分dγが閾値εより小さければ(S105)、式(10)に基づいて、シフトパラメータγを算出する。ここでは、式(10)のtを0.5としている。すなわち、回路無し計算部61は、現に設定された最小値γminと現に設定された最大値γmaxとの中間値に、1より大きな値(1.0+η)を乗じて得た値をシフトパラメータγの値として算出する(S106)。
一方、回路無し計算部61は、差分dγが閾値ε以上であれば(S107)、現に設定された最大値γmaxおよび最小値γminを用いて2分探索を繰り返すべく、S101に遷移する。
図1に戻って、回路有り計算部62は、連立方程式r0に回路の連立方程式r2を含む場合のシフトパラメータを計算する。例えば、回路有り計算部62は、磁場の連立方程式を構成する係数行列を分解して前処理行列を取得する。この前処理行列を取得する形態には、磁場の連立方程式を構成する係数行列を計算することにより取得することも含まれる。係数行列の分解は、回路無し計算部61におけるものと同じであるので、その説明を省略する。回路有り計算部62は、前処理行列の対角成分のうち回路の行の対角成分を除外し、残った対角成分が全て正になるように、シフトパラメータを2分探索法に基づいて算出する。これは、回路の行の対角成分は零であるので(図2のb0参照)、ICCG法の場合は式(8)、ILU CR法の場合は式(9)によると、前処理行列Cの対角成分Diiは、負または零になってしまうからである。
ここで、連立方程式r0に回路の連立方程式r2を含む場合に、シフトパラメータγを計算する際の2分探索のアルゴリズムについて説明する。図5は、回路有りの場合にシフトパラメータを計算する際の2分探索のアルゴリズムを示す図である。なお、連立方程式r0に回路の連立方程式r2を含まない場合の2分探索のアルゴリズムと同じ処理は、同じ符号で表わすものとする。また、回路有り計算部62は、最初に、Diiが負となる可能性のあるシフトパラメータγの値を最小値γminとして決定し、Diiが必ず正となるシフトパラメータγの値を最大値γmaxとして決定したものとする。
図5に示すように、ステップ1(初期化処理)として、回路有り計算部62は、調整パラメータとしてのηに初期値ηを設定し、調整パラメータとしての閾値εに初期値εを設定する(S100)。
ステップ2として、回路有り計算部62は、現に設定された最小値γminおよび現に設定された最大値γmaxの中間値(γmin+γmax)/2に対応するDiiの最小値(Min)を算出する。ここで、「i∈X」は、行番号iはベクトルポテンシャルやスカラーポテンシャルを未知数とする行番号の集合に属するという意味である。したがって、ベクトルポテンシャルやスカラーポテンシャルを未知数とする行番号iのみが用いられ、回路の行、すなわち電流を未知数とする行番号iは除外される。回路有り計算部62は、算出した最小値Diiが零より大きければ(S200)、以下の処理を行う。
すなわち、回路有り計算部62は、現に設定された最小値γminと現に設定された最大値γmaxとの差分dγを算出する。回路有り計算部62は、現に設定された最小値γminおよび現に設定された最大値γmaxの中間値(γmin+γmax)/2を新たな最大値γmaxに設定する(S102)。すなわち、回路有り計算部62は、シフトパラメータγの探索範囲を半分に狭めるべく、最大値γmaxをDiiの値が小さくなる方向に設定する。つまり、Diiの値が正であって零に近い方向に設定する。
一方、回路有り計算部62は、算出した最小値Diiが零以下であれば(S201)、以下の処理を行う。すなわち、回路有り計算部62は、現に設定された最小値γminと現に設定された最大値γmaxとの差分dγを算出する。回路有り計算部62は、現に設定された最小値γminおよび現に設定された最大値γmaxの中間値(γmin+γmax)/2を新たな最小値γminに設定する(S104)。すなわち、回路有り計算部62は、シフトパラメータγの探索範囲を半分に狭めるべく、最大値γminをDiiの値が大きくなる方向に設定する。
そして、回路有り計算部62は、差分dγが閾値εより小さければ(S105)、式(10)に基づいて、シフトパラメータγを算出する。ここでは、式(10)のtを0.5としている。すなわち、回路有り計算部62は、現に設定された最小値γminと現に設定された最大値γmaxとの中間値に、1より大きな値(1.0+η)を乗じて得た値をシフトパラメータγの値として算出する(S106)。
一方、回路有り計算部62は、差分dγが閾値ε以上であれば(S107)、現に設定された最大値γmaxおよび最小値γminを用いて2分探索を繰り返すべく、S200に遷移する。
図1に戻って、前処理用行列計算部7は、シフトパラメータ計算部6によって計算されたシフトパラメータを基に、前処理用行列を計算する。例えば、前処理用行列計算部7は、記憶部4からシフトパラメータデータ42を読み込む。
一例として、ICCG法の場合には、前処理用行列計算部7は、行列Dの対角成分Diiを、式(8)を用いて計算する。前処理用行列計算部7は、計算された行列Dの対角成分Diiを式(3)に代入して、行列Lの非対角成分Lijを計算する。前処理用行列計算部7は、計算された行列Dの対角成分Diiおよび行列Lの非対角成分Lijを式(1)に代入して、前処理行列Cを計算する。
一例として、ILU CR法の場合には、前処理用行列計算部7は、行列Dの対角成分Diiを、式(9)を用いて計算する。前処理用行列計算部7は、計算された行列Dの対角成分Diiを式(6)に代入して、非対角成分Lijを計算する。前処理用行列計算部7は、計算された行列Dの対角成分Diiを式(7)に代入して、非対角成分Uijを計算する。前処理用行列計算部7は、計算された行列Dの対角成分Dii、非対角成分Lijおよび非対角成分Uijを式(4)に代入して、前処理行列Cを計算する。
反復解法計算部8は、ICCG法またはILU CR法を用いた反復計算で磁場の連立方程式の解を計算する。
[シフトパラメータ計算処理の手順]
図6は、実施例1に係るシフトパラメータ計算処理を示すフローチャートである。なお、図6では、磁場の連立方程式の解を反復計算で計算する回路有りの場合のシフトパラメータ計算処理について説明する。係数行列Aを含む磁場の連立方程式の解を求める方法は、ICCG法であり、シフトパラメータγの関数Dii(γ)は、式(8)で表わされる。また、図6では、係数行列Aの全行数はNであるとする。
図6に示すように、回路有り計算部62は、シフトパラメータ計算処理で用いられる変数を初期化する(ステップS11)。例えば、回路有り計算部62は、計算条件データ41に基づいて、変数kに初期値としてkを設定し、調整パラメータηに初期値としてηを設定し、調整パラメータとしての閾値εに変数kと調整パラメータηとを乗じた値を設定する。回路有り計算部62は、シフトパラメータγminに初期値として1.0を設定する。シフトパラメータγminには、対角成分Diiが負となる可能性のあるシフトパラメータγの値が設定される。回路有り計算部62は、シフトパラメータγの初期値としてγminの値を設定する。回路有り計算部62は、シフトパラメータγmaxに初期値として2.0を設定する。シフトパラメータγmaxには、対角成分Diiが必ず正となるシフトパラメータγの値が設定される。回路有り計算部62は、変数tに初期値として0.5を設定する。なお、変数tは、0から1.0までの間の数値である。
回路有り計算部62は、行番号iに初期値として1を設定し、対角成分Diiの最小値Dminに初期値として十分に大きな値である1.0E20を設定する(ステップS12)。回路有り計算部62は、行番号iがベクトルポテンシャルやスカラーポテンシャルを未知数とする行番号の集合Xに属するか否かを判定する(ステップS13)。
回路有り計算部62は、行番号iが行番号の集合Xに属しないと判定した場合には(ステップS13;No)、次の行番号iに進むべく、ステップS17に移行する。一方、回路有り計算部62は、行番号iが行番号の集合Xに属すると判定した場合には(ステップS13;Yes)、式(8)の関数Dii(γ)に基づいて対角成分Diiの計算を行う(ステップS14)。
回路有り計算部62は、計算結果である対角成分DiiがDmin以下であるか否かを判定する(ステップS15)。回路有り計算部62は、計算結果である対角成分DiiがDmin以下であると判定した場合には(ステップS15;Yes)、Dminの値を計算結果である対角成分Diiの値に置き換える(ステップS16)。そして、回路有り計算部62は、次の行番号iに進むべく、ステップS17に移行する。
一方、回路有り計算部62は、計算結果である対角成分DiiがDminより大きいと判定した場合には(ステップS15;No)、次の行番号iに進むべく、ステップS17に移行する。
ステップS17において、回路有り計算部62は、行番号iを1加算する(ステップS17)。そして、回路有り計算部62は、行番号iが全行数Nより大きいか否かを判定する(ステップS18)。回路有り計算部62は、行番号iが全行数Nより大きくないと判定した場合には(ステップS18;No)、行番号iの対角成分Diiにおける処理を行うべく、ステップS13に遷移する。
一方、回路有り計算部62は、行番号iが全行数Nより大きいと判定した場合には(ステップS18;Yes)、現在のシフトパラメータγに対応するDmin、すなわちDiiの最小値であるDminが0.0より大きいか否かを判定する(ステップS19)。
回路有り計算部62は、Dminが0.0より大きくないと判定した場合には(ステップS19;No)、以下の処理を行う。すなわち、回路有り計算部62は、現に設定されたγmaxからγminを減算し、差分dγを算出する。回路有り計算部62は、現に設定されたγmaxおよびγminの中間値(γmin+γmax)/2を算出し、新たなγminに設定する。回路有り計算部62は、シフトパラメータγにγminの値を設定する(ステップS21)。すなわち、回路有り計算部62は、シフトパラメータγの値の探索範囲を半分に狭めるべく、γminをDiiの値が大きくなる方向に設定する。そして、回路有り計算部62は、ステップS22に移行する。
一方、回路有り計算部62は、Dminが0.0より大きいと判定した場合には(ステップS19;Yes)、以下の処理を行う。すなわち、回路有り計算部62は、現に設定されたγmaxからγminを減算し、差分dγを算出する。回路有り計算部62は、現に設定されたγmaxおよびγminの中間値(γmin+γmax)/2を算出し、新たなγmaxに設定する。回路有り計算部62は、シフトパラメータγにγmaxの値を設定する(ステップS20)。すなわち、回路有り計算部62は、シフトパラメータγの値の探索範囲を半分に狭めるべく、γmaxをDiiの値が小さくなる方向に設定する。つまり、Diiの値が正であって零に近い方向に設定する。そして、回路有り計算部62は、ステップS22に移行する。
ステップS22において、回路有り計算部62は、γmaxおよびγminの差分dγが閾値εより小さいか否かを判定する(ステップS22)。回路有り計算部62は、差分dγが閾値εより小さくないと判定した場合には(ステップS22;No)、新たに設定されたシフトパラメータγに対する対角成分Diiにおける処理を行うべく、ステップS12に遷移する。
一方、回路有り計算部62は、差分dγが閾値εより小さいと判定した場合には(ステップS22;Yes)、式(10)に基づいて、シフトパラメータγを算出する(ステップS23)。すなわち、回路有り計算部62は、現に設定された最小値γminと現に設定された最大値γmaxとの間のいずれかの値に、1より大きな値(1.0+η)を乗じて得た値をシフトパラメータγの値として算出する。そして、回路有り計算部62は、シフトパラメータ計算処理を終了する。
[実施例1の効果]
上記実施例1によれば、磁化解析装置1は、磁場解析の過程で生成される連立方程式を構成する係数行列を分解して前処理行列を取得する。この前処理行列を取得する形態には、磁場の連立方程式を構成する係数行列を計算することにより取得することも含まれる。磁化解析装置1は、取得された前処理行列の対角成分の値を調整するシフトパラメータを用いて前処理行列の対角成分の値が正になるように、シフトパラメータの値を2分探索に基づいて算出する。かかる構成によれば、磁化解析装置1は、前処理行列の対角成分の値が正になるように、2分探索に基づいてシフトパラメータの値を算出するので、シフトパラメータの適切な値を高速に計算できる。この結果、磁化解析装置1は、磁場解析の過程で生成される連立方程式を安定且つ高速に計算できる。
また、上記実施例1によれば、磁化解析装置1は、連立方程式が回路に係る連立方程式を含む場合、回路に係る連立方程式に関係する、係数行列の行の対角成分を除外してシフトパラメータの値を算出する。かかる構成によれば、磁化解析装置1は、回路に関係する行の対角成分は零であるので、零であるとわかっている行の対角成分を予め除外してパラメータの値を算出するので、適切な値を算出できる。
また、上記実施例1によれば、磁化解析装置1は、シフトパラメータの値の最小値および最大値を予め設定する。磁化解析装置1は、現に設定されたシフトパラメータの最小値および現に設定されたシフトパラメータの最大値の中間値に対応する、前処理行列の対角成分の最小値を算出する。磁化解析装置1は、現に設定されたシフトパラメータの最小値と現に設定されたシフトパラメータの最大値との差分を算出する。磁化解析装置1は、前処理行列の対角成分の最小値が零より大きい場合に、現に設定されたシフトパラメータの最小値および現に設定されたシフトパラメータの最大値の中間値を新たなシフトパラメータの最大値に設定し、零以下である場合に、現に設定されたシフトパラメータの最小値および現に設定されたシフトパラメータの最大値との中間値を新たなシフトパラメータの最小値に設定する。磁化解析装置1は、算出された差分が閾値より小さくなるまで、シフトパラメータの算出処理を繰り返す。かかる構成によれば、磁化解析装置1は、シフトパラメータの探索範囲を半分に狭めながら、前処理行列の対角成分の値が正になるようにシフトパラメータの値を算出するので、シフトパラメータの適切な値を高速に計算できる。
また、上記実施例1によれば、磁化解析装置1は、算出された差分が閾値より小さい場合に、現に設定されたシフトパラメータの最小値と最大値との間の値に、1に調整パラメータηの値を加算して得られた値を乗じて得た値をシフトパラメータの値として算出する。かかる構成によれば、磁化解析装置1は、調整パラメータηに基づいて、シフトパラメータの値を微調整することができる。
また、上記実施例1によれば、磁化解析装置1は、閾値εを、調整パラメータとして予め定められた一変数ηの線形式ε=kη(0<k<1)を用いて算出する。かかる構成によれば、磁化解析装置1は、シフトパラメータの値を微調整する調整パラメータηを用いて閾値εを算出するので、より適切な値のシフトパラメータを算出できる。この結果、磁化解析装置1は、少ない反復回数で安定して磁場の連立方程式の解を求めることができる。
ここで、磁化解析装置1が、少ない反復回数で安定して磁場の連立方程式の解を求めることができるという効果について、図7Aおよび図7Bを参照して説明する。図7Aは、調整パラメータηと閾値εを独立に設定した場合の反復回数を示す図である。図7Bは、調整パラメータηと閾値εを連動させて設定した場合の反復回数を示す図である。なお、図7Aおよび図7Bにおいて、「収束せず」とは、該当するシフトパラメータでは、磁場の連立方程式の反復計算が収束しないということを意味する。
調整パラメータηと閾値εを独立に設定した場合の反復回数は、以下のようになる。図7Aに示すように、閾値εの設定によっては、収束しない場合が多くなる。ここでは、閾値εが0.1である場合には、調整パラメータηが0.01、0.02、0.05、0.1である場合に収束しない。また、閾値εが0.001の場合には、収束するが、調整パラメータηの値を増やすと、反復回数の増加が大きくなってしまう。
これに対して、調整パラメータηと閾値εを連動させて設定した場合の反復回数は、以下のようになる。図7Bに示すように、閾値εを調整パラメータηとkの線形式から定めると、kが1.0である場合を除き、必ず収束している。少ない反復回数を10未満とすると、kが0.5〜0.8とすることで、少ない反復回数で安定に磁場の連立方程式の解を求めることができる。
ところで、実施例1に係る磁化解析装置1は、並列計算を用いないで、係数行列からシフトパラメータを算出する場合を説明した。しかしながら、磁化解析装置1は、並列計算を用いて、係数行列からシフトパラメータを算出しても良い。
そこで、実施例2では、磁化解析装置1は、並列計算を用いて、係数行列からシフトパラメータを算出する場合について説明する。
図8は、実施例2に係る磁化解析装置の構成を示す機能ブロック図である。なお、図1に示す磁化解析装置1と同一の構成については同一符号を示すことで、その重複する構成および動作の説明については省略する。実施例1と実施例2とが異なるところは、制御部5のシフトパラメータ計算部6Aを変更した点にある。実施例1と実施例2とが異なるところは、制御部5にシフトパラメータ共有部9を追加した点にある。
シフトパラメータ計算部6Aは、計算条件データ41の係数行列Aの中の、並列計算するCPU(Central Processing Unit)に対応させて分担する分担領域について、対角成分が零よりやや大きい正の値となるように調整すべく、シフトパラメータを計算する。シフトパラメータは、並列計算する各CPUによって、各担当領域について算出される。
ここで、係数行列Aの中のCPUの分担の一例を、図9を参照して説明する。図9は、並列計算する場合のCPUの分担の一例を示す図である。図9では、2つのCPUが2並列で並列計算する場合を示す。図9に示すように、係数行列Aの四角の黒塗りの領域は、値が零でないことを示す。係数行列Aの四角の白塗りの領域および何もない領域は、値が零であることを示す。2つのCPUが2並列で並列計算する場合には、一般に、係数行列Aは、零でない値の数がほぼ等しくなるように分割される。CPU1およびCPU2は、それぞれ四角の黒塗りのある行を処理する。ここでは、CPU1は、領域a1、領域a3を分担する。CPU2は、領域a2、領域a4を担当する。
CPU1およびCPU2は、それぞれ担当する領域について、それぞれシフトパラメータγを計算する。シフトパラメータの計算方法は、実施例1と同様に、電流を未知数とする行を除外して、残りのDiiが正となるようにシフトパラメータγを計算する。
シフトパラメータ共有部9は、シフトパラメータ計算部6AによってCPU毎に計算されたシフトパラメータを取得し、取得したシフトパラメータのうち最大のシフトパラメータを共有する。すなわち、それぞれのCPUで計算されるシフトパラメータは、同値とは限らない。そこで、シフトパラメータ共有部9は、各CPUで計算されたシフトパラメータのうち最大のシフトパラメータを共有し、共有するシフトパラメータをシフトパラメータデータ42として記憶部4に格納する。最大のシフトパラメータの値を共有することで、前処理用行列計算部7および反復解法計算部8は、安定的に磁場の連立方程式の解を求めることができる。
なお、実施例2では、シフトパラメータ計算部6Aは、2つのCPUが並列計算する場合を説明した。すなわち、シフトパラメータ計算部6Aは、係数行列Aの中の2つのCPUがそれぞれ分担する分担領域について、対角成分が零よりやや大きい正の値となるように調整すべく、シフトパラメータを計算する。しかしながら、シフトパラメータ計算部6Aは、これに限定されず、3つ以上のCPUが並列計算する場合であっても良い。また、シフトパラメータ計算部6Aは、1つのCPUであっても、1つのプロセスで複数のスレッドが並列計算する場合であっても良い。
[実施例2の効果]
上記実施例2によれば、磁化解析装置1は、前処理行列Cの第1の対角成分の値が正になるように、シフトパラメータの値を2分探索に基づいて算出する。磁化解析装置1は、前処理行列Cの第2の対角成分の値が正になるように、シフトパラメータの値を2分探索に基づいて算出する。磁化解析装置1は、算出された2つのパラメータの値の最大値を共有する。かかる構成によれば、磁化解析装置1は、前処理行列Cの第1の対角成分と第2の対角成分に担当を分けて、それぞれシフトパラメータを算出するので、高速にシフトパラメータを計算できる。また、磁化解析装置1は、算出された2つのパラメータの値の最大値を共有することで、磁場の連立方程式を安定且つ高速に計算できる。
[その他]
なお、図示した磁化解析装置1の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、磁化解析装置1の分散・統合の具体的態様は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、回路無し計算部61と回路有り計算部62とを1つの部として統合しても良い。また、記憶部4を磁化解析装置1の外部装置としてネットワーク経由で接続するようにしても良い。
また、上記実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図1に示した磁化解析装置1と同様の機能を実現する磁化解析プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図10は、磁化解析プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
図10に示すように、コンピュータ200は、各種演算処理を実行するCPU203と、ユーザからのデータの入力を受け付ける入力装置215と、表示装置209を制御する表示制御部207とを有する。また、コンピュータ200は、記憶媒体からプログラムなどを読取るドライブ装置213と、ネットワークを介して他のコンピュータとの間でデータの授受を行う通信制御部217とを有する。また、コンピュータ200は、各種情報を一時記憶するメモリ201と、HDD205を有する。そして、メモリ201、CPU203、HDD205、表示制御部207、ドライブ装置213、入力装置215、通信制御部217は、バス219で接続されている。
ドライブ装置213は、例えばリムーバブルディスク211用の装置である。HDD205は、磁化解析プログラム205aおよび磁化解析関連情報205bを記憶する。
CPU203は、磁化解析プログラム205aを読み出して、メモリ201に展開し、プロセスとして実行する。かかるプロセスは、磁化解析装置1の各機能部に対応する。磁化解析関連情報205bは、計算条件データ41、シフトパラメータデータ42および結果データ43に対応する。そして、例えばリムーバブルディスク211が、磁化解析プログラム205aなどの各情報を記憶する。
なお、磁化解析プログラム205aについては、必ずしも最初からHDD205に記憶させておかなくても良い。例えば、コンピュータ200に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に当該プログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ200がこれらから磁化解析プログラム205aを読み出して実行するようにしても良い。
1 磁化解析装置
2 入力部
3 出力部
4 記憶部
41 計算条件データ
42 シフトパラメータデータ
43 結果データ
5 制御部
6 シフトパラメータ計算部
61 回路無し計算部
62 回路有り計算部
7 前処理用行列計算部
8 反復解法計算部

Claims (7)

  1. 磁場の連立方程式の解を反復計算で計算する磁化解析装置において、
    前記連立方程式を構成する係数行列を分解して前処理行列を取得する取得部と、
    取得された前記前処理行列の対角成分の値を調整するパラメータを示すシフトパラメータの値を2分探索に基づいて算出する算出部と、を有し、
    前記算出部は、
    前記シフトパラメータの値の第1の値および第2の値を予め設定する第1の設定部と、
    設定された前記第1の値および設定された前記第2の値の中間値に対応する、前記前処理行列の対角成分の最小値を算出する第1の算出部と、
    設定された前記第1の値と設定された前記第2の値との差分を算出する第2の算出部と、
    算出された前記前処理行列の対角成分の最小値が零より大きい場合、設定された前記第1の値および設定された前記第2の値の中間値を新たな第2の値に設定し、前記最小値が零以下である場合、設定された前記第1の値および前記設定された第2の値との中間値を新たな第1の値に設定する第2の設定部と、を含み、
    算出された前記差分が所定の閾値より小さくなるまで、前記第1の算出部による処理、前記第2の算出部による処理および前記第2の設定部による処理を繰り返す
    とを特徴とする磁化解析装置。
  2. 前記第1の算出部は、前記連立方程式が回路に係る連立方程式を含む場合、前記前処理行列の対角成分のうち前記回路に係る対角成分を除外した、前記前処理行列の対角成分の最小値を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁化解析装置。
  3. 前記算出部は、
    算出された前記差分が前記所定の閾値より小さい場合、設定された前記第1の値と設定された前記第2の値との間の値に、1に前記シフトパラメータを調整するパラメータを示す調整パラメータの値を加算して得られた加算値を乗じて得た乗算値を前記シフトパラメータの値として算出する第3の算出部をさらに含む
    ことを特徴とする請求項に記載の磁化解析装置。
  4. 前記第3の算出部は、
    前記所定の閾値を、前記調整パラメータとして予め定められた一変数の線形式を用いて算出する
    ことを特徴とする請求項に記載の磁化解析装置。
  5. 前記算出部は、
    取得された前記前処理行列の第1の対角成分の値が正になるように、前記シフトパラメータの値を2分探索に基づいて算出する第1の算出制御部と、
    取得された前記前処理行列の第2の対角成分の値が正になるように、前記シフトパラメータの値を2分探索に基づいて算出する第2の算出制御部と、
    前記第1の算出制御部が算出したシフトパラメータの値と、前記第2の算出制御部が算出したシフトパラメータの値の最大値を共有する
    ことを特徴とする請求項3または請求項に記載の磁化解析装置。
  6. コンピュータが、
    磁場の連立方程式を構成する係数行列を分解して前処理行列を取得し、
    取得された前記前処理行列の対角成分の値を調整するパラメータを示すシフトパラメータの値の第1の値および第2の値を予め設定し、
    設定された前記第1の値および設定された前記第2の値の中間値に対応する、前記前処理行列の対角成分の最小値を算出するとともに、設定された前記第1の値と設定された前記第2の値との差分を算出し、
    算出された前記前処理行列の対角成分の最小値が零より大きい場合、設定された前記第1の値および設定された前記第2の値の中間値を新たな第2の値に設定し、前記最小値が零以下である場合、設定された前記第1の値および前記設定された第2の値との中間値を新たな第1の値に設定し、
    算出された前記差分が所定の閾値より小さくなるまで、前記算出する処理、前記中間値を新たに設定する処理を繰り返す
    処理を実行することを特徴とする磁化解析方法。
  7. コンピュータに、
    磁場の連立方程式を構成する係数行列を分解して前処理行列を取得し、
    取得された前記前処理行列の対角成分の値を調整するパラメータを示すシフトパラメータの値の第1の値および第2の値を予め設定し、
    設定された前記第1の値および設定された前記第2の値の中間値に対応する、前記前処理行列の対角成分の最小値を算出するとともに、設定された前記第1の値と設定された前記第2の値との差分を算出し、
    算出された前記前処理行列の対角成分の最小値が零より大きい場合、設定された前記第1の値および設定された前記第2の値の中間値を新たな第2の値に設定し、前記最小値が零以下である場合、設定された前記第1の値および前記設定された第2の値との中間値を新たな第1の値に設定し、
    算出された前記差分が所定の閾値より小さくなるまで、前記算出する処理、前記中間値を新たに設定する処理を繰り返す
    処理を実行させることを特徴とする磁化解析プログラム。
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