JP6315691B2 - 電界紡糸装置の評価方法 - Google Patents
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例えば、特許文献1においては、直径の小さい金属球と、金属球とノズル開口との距離を小さくして配置した金属製の紡出ノズルと、金属球と紡出ノズル開口との経路に直交するように高速気流を噴射させる高速気流噴射ノズルとからなるユニットを複数並列に並べ、金属球と紡出ノズルとの間に高電圧を印加してナノファイバを生成し、複数のユニットから飛散するナノファイバをナノファイバ捕集部で集約して捕集するナノファイバ製造方法が開示されている。
しかし、このような従来の効果検証方法は、多くの時間や手間を要するものであった。例えば、電子顕微鏡で観察する場合、高倍率での観察になることから、視野が狭まり、同時に観察又は評価できる範囲が限定的になるため、ナノファイバで形成された不織布の全体の状態を観察又は評価するには、広く且つ多くの箇所を観察する必要があり、膨大な時間を要することとなる。
図1には、本発明の電界紡糸装置の評価方法の一実施態様で性能を評価する電界紡糸装置の一例及び本発明の一実施態様で用いる評価装置の一例が示されている。
本発明の一実施態様は、図1に示すように、ノズル13と電極14とを備えた電界紡糸装置10の評価方法であり、図1に示すように、直流電圧を印加し、電極14とノズル13との間に電界Eを形成した状態下に、定量ポンプ等の定量送液装置2により、ノズル13に水を供給して該ノズルの先端から該水4を滴下させるとともに、滴下させた水4を金属容器5に捕集する。そして、捕集した水(帯電した水)の電荷量を電荷量測定器6で計測する。そして、その電荷量の計測値及び滴下又は捕集した水の質量から、水の単位質量当りの電荷量を算出する。そして、得られた水の単位質量当りの電荷量を指標として電界紡糸装置10の性能を評価する。
また、金属容器5内の水の電荷量の計測は、図1に示すように、金属容器5を、導電性材料から構成されたファラデーケージ61内に配置して行うことが、外部からの電場を遮り、電荷量を高精度に計測する観点から好ましい。なお、図1中、符号51は、帯電した水であり、符号62、63及び64は、測定プローブ先端、測定プローブ、及びアースにつながる金属導線である。
前述したように、捕集した水の電荷量の計測は、ノズルから所定時間水を滴下させた後に、溜まった水の電荷量の計測を一度のみ行っても良いが、捕集した水の電荷量の計測を、金属容器内の水量が増加する過程の複数の時点で行い、複数の時点での計測値を用いて、水の単位質量当りの電荷量を算出することが好ましい。複数の計測値は、例えば、図7に示すように、金属容器に溜まった水の量(又はそれに比例する滴下開始からの経過時間等)を横軸、電荷量を縦軸として、1分毎の電荷量(積算値)をプロットし、得られたグラフに、切片0を通る最小二乗法による近似直線を引いて求めた傾きを単位質量当りの電荷量とする。
更に水を用いることは、水が容易に入手可能であること、安価であること、調合が不要であること、準備や後片づけが容易であること、身体にふれても無害なこと、装置間の比較がしやすいこと等の利点がある。
(ハ)の場合は、例えば半径が種々異なり、かつ高さが0.001〜5mmである扁平な複数種類の円筒からなる環状セグメントを繋ぎ合わせて凹曲面Rを形成することが好ましい。この環状セグメントにおいては、互いに直交する三軸、すなわちX軸、Y軸及びZ軸のうち、円筒の横断面を含むX軸及びY軸が曲率を有し、かつ円筒の高さ方向であるZ軸が曲率を有していない。
ノズル20の先端20aと凹曲面Rとの間の距離(最短距離)は、製造装置10におけるノズル13の先端と電極14との間の距離(最短距離)と同様にすることができる。
なお、上述した製造装置10,18によって製造されるナノファイバは、その太さを円相当直径で表した場合、一般に10nm以上3000nm以下、特に10nm以上1000nm以下のものである。ナノファイバの太さは、例えば走査型電子顕微鏡(SEM)観察によって測定することができる。
また、本発明で評価する対象の電界紡糸装置は、ノズルと電極とを備えた電界紡糸装置である限り特に制限されず、特許文献1や特許文献2に記載のものであっても良い。特許文献2の装置においては、導電性円筒の側面に多数の流出孔を設けた流出体が、ノズルに該当する。
図2に示す製造装置10において、原料噴射手段11の構成として、表1に示すノズル長さ、ノズル内径、及び送液部材質を採用したものを装置A〜Hとし、そのそれぞれの装置A〜Hについて、水をモデル原料液として用いた評価試験を行い、水の単位質量当りの電荷量(以下、単に「帯電量」ともいう)を測定した。ノズル長さは、図2中に符号Lで示す長さである。
製造装置10に対しては、図1に示すように、ノズル13の延びる方向が略水平になるように、装置全体を90度回転して配置した。そしてノズルと電極との間に−5kVの直流電圧を高電圧発生装置(松定プレシジョン製 HAR−60R1−LF)で印加し、シリンダポンプを用いて、ノズル13に1.0g/minの速度で水を供給し、同じ速度で、ノズル13から水を滴下させた。重力によって略鉛直下方に滴下した水滴を、ファラデーケージ61(春日電機製 NQ−1400)内に配置した金属容器5に受けた。ノズル13から6分間、水を滴下させ、金属容器5内に溜まった水の電荷量を、クーロンメータ(春日電機製 NK−1001、1002)により1分毎に計測してその計測値を記録した。金属容器5は、ステンレス製のものを用いた。空気流噴射手段15及び第2空気流噴射手段16からの空気流の噴射は行わなかった。
図7に、電荷量を求めた際に描いたグラフの1例を示す。測定したノズル13の長さLは、形状1が15mm、形状2が50mmである。ノズル13の呼び径は16Gで共通とした。経過時間を横軸、電荷量を縦軸として、1分毎の電荷量(積算値)をプロットし、そこで得られたグラフに、切片0を通る最小二乗法による近似直線を引き、その傾きを求めた。6分後の電荷量の計測後に、金属容器5を取り出し、内部に溜まった水の質量を化学天秤で測定したところ、金属容器5内に溜まった水の質量P(g)と、ノズル13への水の供給速度(ノズル13の先端からの水の適下速度)からの推定質量6.0gとの間にずれが生じたため、前述した傾きに、それらの比(P/6)の逆数(6/P)を掛けて補正し、補正後の値を帯電量(水の単位質量当りの電荷量)とした。補正後の値を表1に示した。
表1で示した帯電量の結果において、最大の値が得られている装置Dと材質が同じ条件で最少の値が得られている装置Aを用いてナノファイバの製造を行った。原料液としてプルラン15%水溶液を用いた。ノズル13から原料液を噴射する速度は1.0g/minとした。電極14の平面部(ノズル13と対向する面)の面積を81cm2(縦9cm×横9cm)とし、該面の全面をベークライトからなる被覆体17で被覆した。ベークライトの厚みは10mmとした。空気流噴射手段15から流量200L/minの空気流を噴射し、第2空気流噴射手段16からは空気流を噴射しなかった。ノズル13の先端と電極14との距離(最短距離)は40mmとし、ノズル13と電極14の間に−30kVの電圧を印加した。得られたナノファイバを走査型電子顕微鏡(SEM)で撮影し、装置Aで得られたナノファイバの写真を図8(a)、装置Dで得られたナノファイバの写真を図8(b)に示した。また、平均繊維径は図8(a)が約500nm、図8(b)が約200nmであった。
また、本発明の電界紡糸装置の評価方法においては、ノズルに代えて、電界紡糸装置の電極を交換し、異なる電極を備えた複数の装置のそれぞれについて、実施例1のような評価試験を行うこともできる。その場合も、複数の装置のそれぞれについて、水の単位質量当りの電荷量を算出することにより、その帯電量を用いて、電界紡糸装置のノズルの性能を評価することができる。ここでいう、異なる電極には、電極の形状や材質、厚み等の他、電極を被覆する誘電体の形状や材質、厚み等を異ならせたものも含まれる。
5 金属容器
6 電荷量測定器
10,18 ナノファイバ製造装置(電界紡糸装置)
11 原料噴射手段
12 送液部
13,20 ノズル
14,19 電極
15,23 空気流噴射手段
16 第2空気流噴射手段
Claims (6)
- ノズルと電極とを備えた電界紡糸装置の評価方法であって、
直流電圧を印加し、前記電極と前記ノズルとの間に電界を形成した状態下に、前記ノズルに水を供給して該ノズルの先端から滴下させるとともに、滴下させた水を金属容器に捕集し、
捕集した水の電荷量を電荷量測定器で計測し、その計測値及び滴下又は捕集した水の質量から、水の単位質量当りの電荷量を算出し、
得られた水の単位質量当りの電荷量を指標として電界紡糸装置を評価する、電界紡糸装置の評価方法。 - 前記電極と前記ノズルとの間に印加する直流電圧を絶対値で10kV以下とする、請求項1に記載の電界紡糸装置の評価方法。
- 前記ノズルに対する水の供給速度を5.0g/min以下とする、請求項1又は2に記載の電界紡糸装置の評価方法。
- 捕集した水の電荷量の計測を、前記金属容器内の水量が増加する過程の複数の時点で行い、複数の時点での計測値を用いて、水の単位質量当りの電荷量を算出する、請求項1〜3の何れか1項に記載の電界紡糸装置の評価方法。
- 電界紡糸装置のノズルを交換し、異なるノズルを備えた複数の装置のそれぞれについて、前記の水の単位質量当りの電荷量を算出することにより、電界紡糸装置のノズルの性能を評価する、請求項1〜4の何れか1項に記載の電界紡糸装置の評価方法。
- 電極を交換した複数の電界紡糸装置のそれぞれについて、前記の水の単位質量当りの電荷量を算出し、それらの結果から電界紡糸装置の電極の性能を評価する、請求項1〜4の何れか1項に記載の電界紡糸装置の評価方法。
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