以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組合せることも可能である。
(第1実施形態)
本発明に係る一形態としての第1実施形態について図1〜図5、図7を参照して説明する。図1に示すように、芳香装置100は、ハウジング1、ポンプ2、制御基板3、容器モジュール4等を備える。
ハウジング1は、ポンプ2、制御基板3、容器モジュール4を内蔵する。ハウジング1は、大きく3個の部品で構成される筒状の筐体である。ハウジング1は、天井部に位置する上側部材11と、筒状の側部の半分及びハウジング1の底部とを形成するベース部材10と、ベース部材10に着脱自在で筒状の側部の半分を形成する側部カバー部材12と、を備えて構成される。例えば、ハウジング1は、円筒状であり、人が片手で握れる程度の外径サイズ、例えばカップホルダーに収容できる程度の外径サイズであることが好ましい。
上側部材11は、ベース部材10に対してねじ111による締結構造によって固定される椀状の部材である。したがって、ベース部材10には、上側部材11が上方から蓋をするように装着される。上側部材11には、上側部材11の天面の中心部から放射状に延びる複数の開口110が形成された保護ガードが設けられている。
上側部材11の裏側であってハウジング1の上部には、制御基板3が設置されている。制御基板3には、ポンプ2の作動を制御する制御装置が搭載され、ユーザーがハウジング1の外から操作可能な電源スイッチ30が搭載されている。制御基板3には、電源ケーブルを介した外部電源または内蔵する蓄電池からの電力が供給される。上側部材11には、上側部材11の天面の中心部に開口部が設けられており、この開口部には電源スイッチ30が外部から操作可能なように露出している。
ベース部材10には、ハウジング1の内部を左右の二つの空間に分けるように設けられる中央壁部材13が固定されている。中央壁部材13のねじ穴132に挿通されたねじ133がベース部材10のボス穴に螺合することにより、中央壁部材13は締結されてベース部材10に固定される。ベース部材10は、ハウジング1内における、左右方向の一方側において容器モジュール4が装着され、反対側の他方側においてポンプ2を下端部から上端部まで覆う。
側部カバー部材12は、半円筒状であり、上側部材11とベース部材10の底部とで上下から挟まれるように支持される。側部カバー部材12は、ベース部材10との嵌め合い構造により装着される関係にある。側部カバー部材12は、半円筒状の上端部、側端部において、ベース部材10に設けられた係合凹部に嵌る突起部を有し、下部には弾性変形容易なU字状のロック端子部120を有する。側部カバー部材12は、各突起部がベース部材10の係合凹部に嵌った状態で、最後に側部カバー部材12の下部を押すことにより、ロック端子部120を弾性変形させながら、ベース部材10の底部から突出する形状の係止片10aに係合させてロックする。この操作によって、側部カバー部材12をベース部材10に結合することができる。
また、ベース部材10と側部カバー部材12との嵌め合い部には、ハウジング1内の気密性を確保するため、パッキン等のシール部材を設けることが好ましい。また、上側部材11とベース部材10や側部カバー部材12との嵌め合い部にも、パッキン等のシール部材を設けることが好ましい。また、これらの両部材の嵌め合いによって、ハウジング1内の必要な気密性が確保できている場合には、シール部材を設けなくてもよい。
上側部材11、ベース部材10、側部カバー部材12及び中央壁部材13は、樹脂材料で形成することができる。例えば、ベース部材10、側部カバー部材12及び中央壁部材13は、ABS樹脂から形成することができる。上側部材11は、発光ダイオード等の光を外部に照らすために、アクリル樹脂を用いて、光透過性の高い透明の部材としたり、または光を散乱させるすりガラス状に表面を形成した部材としたりすることができる。
電源スイッチ30がオン状態に操作されると、芳香装置100の電源が入り、電力がポンプ2にも供給可能になり、ポンプ2を制御可能な状態になる。ポンプ2は、電源スイッチ30がオン状態になるとともに強制的に運転したり、設定されたタイマーに応じて運転したり、自動制御により所定の動作条件が成立した場合に運転したり、するように構成することができる。ポンプ2が運転されると、貯留室45に空気が送り込まれ、貯留室45の圧力が所定の条件を満たすと芳香が上側部材11からハウジング1の外部に放出される。
芳香が放出される場合、制御装置は、発光ダイオード等の点灯部を点灯する。点灯した光は、上側部材11等を照らす。この視覚による演出と放出されるアロマ成分とが相まって、ユーザーをリラックスさせることに寄与する。
次に、図2を参照しながら、容器モジュール4の構造について説明する。容器モジュール4は、ボトルカバー41と、芳香成分を含む液体である芳香液を予め貯えた液容器40とを備える。容器モジュール4は、一つの液容器40に対して一つのボトルカバー41を一体に組み合わせて構成される一つの部品である。すなわち、ユーザーが芳香液を交換したい場合には、交換前の容器モジュール4ごと、新たな芳香液を内蔵する新たな容器モジュール4に交換することになる。したがって、交換前の容器モジュール4から、液容器40だけを取り外して、新たな芳香液を内蔵する液容器40を付け替える交換を予定していない。つまり、交換前のボトルカバー41は、芳香液の交換の際に、新たな容器モジュール4とともに、新たなボトルカバー41に取り替えられる。例えば、ユーザーは、各種の芳香液を購入したい場合には、欲しい芳香液を内蔵した容器モジュール4という一つのユニットごと購入し、所望の芳香液を使用したい場合には、所望の芳香液を内蔵する容器モジュール4ごと付け替えることになる。
ボトルカバー41は、上端及び下端が開口する形状である。ボトルカバー41は、液容器40を着脱可能に構成されている。この着脱構造は、前述したようにユーザーによって着脱することを予定して設けられたものではない。例えば、製造段階において、複数の部品を組み立てるために設けられた着脱構造である。このため、ボトルカバー41は、下端側に液容器40の一端側が装着可能な取付部43を備え、上端側に逆止弁の機能を有する弁装置6を内蔵する。ボトルカバー41は、例えば、ABS樹脂等の樹脂材料から構成されている。また、液容器40とボトルカバー41を一部品として製作してもよい。この場合、液容器40とボトルカバー41は、一体不可分に構成される。
ボトルカバー41には、上部に内蔵する弁装置6と下部の取付部43との間に位置する、中ほどの筒内部に貯留室45が形成されている。貯留室45を形成する壁には、ポンプ2から送られる空気が流れる通路440を内部に有するモジュール側接続部44が設けられている。モジュール側接続部44は、貯留室45に直接通じる通路を有し、ボトルカバー41の中心軸に対して直交するようにボトルカバー41から突出する筒状部である。モジュール側接続部44は、例えば、ボトルカバー41と同様にABS樹脂等の樹脂材料で形成される。
中央壁部材13は、ハウジング1に固定された部材であり、ポンプ2から供給される空気が通る通路が内部に形成されたハウジング内接続部7を備える。ハウジング内接続部7は、ハウジング1の内部に設けられて、モジュール側接続部44と接続される部分である。ハウジング内接続部7は、中央壁部材13に対して直交するように延びる通路を内部に形成する筒状部である。ハウジング内接続部7は、例えば、中央壁部材13と同様にABS樹脂等の樹脂材料で形成される。
この筒状部は、ボトルカバー41側に突出しており、モジュール側接続部44の筒状部の内周面に嵌められることで内接して、ハウジング内接続部7とモジュール側接続部44とが接続されることになる。このようにモジュール側接続部44がハウジング内接続部7に外接するように両者が接続されることにより、モジュール側接続部44とハウジング内接続部7との気密性が確保されることになる。モジュール側接続部44の内径寸法とハウジング内接続部7の外径寸法とは、このような気密性が確保できる寸法関係となるように設定される。したがって、モジュール側接続部44とハウジング内接続部7とを接続するように、容器モジュール4を中央壁部材13に組み合わせることで、芳香装置100における容器モジュール4の取付けを実施することができる。
また、図3に示すように、モジュール側接続部44の外周部にOリング441を設けるようにしてもよい。この構成によれば、モジュール側接続部44がハウジング内接続部7に外接したときに、モジュール側接続部44の内周部とハウジング内接続部7の外周部との気密性を高めることができる。
また、モジュール側接続部44の少なくとも内周部は、ハウジング内接続部7を形成する材料よりも軟性が高い、例えば、天然ゴム、合成ゴム等のエラストマで形成することが好ましい。この場合、モジュール側接続部44の内周部とその他の部分とは、二色成形によって一体に製作することができる。この構成によれば、モジュール側接続部44がハウジング内接続部7に外接したときに、モジュール側接続部44の内周部とハウジング内接続部7の外周部との密着度が向上するので、両者の気密性だけでなく、両者間に働く保持力も高めることができる。
また、ハウジング内接続部7は、ハウジング1の一部に一体に形成するように構成してもよい。例えば、ハウジング内接続部7は、ベース部材10に一体に形成するように構成することができる。
中央壁部材13には、ハウジング内接続部7の反対側に筒状部71が設けられている。筒状部71は、ハウジング内接続部7内の通路に連通し、中央壁部材13に対して直交するように延びる通路を内部に有する。筒状部71の外周面には、ポンプ2とハウジング内接続部7とを連通させるチューブ20が嵌められて接続される。チューブ20は、例えばシリコーンゴムでできており、筒状部71との接続部におけるシール性を向上することができる。
貯留室45の上端開口の周囲に設けられる周縁部65には、弁装置6の弁体60が接触する。周縁部65は、ボトルカバー41の上部の内側に設置される筒状体である。周縁部65の外周には、ボトルカバー41の上部とこの筒状体とをシールするOリング650が設けられている。Oリング650によるシール構造は、貯留室45の空気が外部に漏れることを防止する。周縁部65は、閉弁時に弁体60が接触する弁座を構成する。弁体60は、貯留室45の上端開口よりも大きい外形を有し、上端開口を上方から完全に覆う。
弁体60は、上方に延びるシャフト61と一体であり、その下端部の外周にシール部材62を備えている。シール部材62は、弁体60の下端部の外周面に周設する弾性変形容易な弾性部材であり、例えばOリングを採用することができる。シャフト61の外周には、所定のばね定数を有するコイルスプリング63が設けられている。コイルスプリング63は、シャフト61と同軸に設けられている。コイルスプリング63は、自然長よりも縮んだ状態で、その下端部が弁体60の上面に接触し、その上端部が、ボトルカバー41の上端部の開口部64を形成する枠部に接触するように設けられている。したがって、弁体60が周縁部65に接触した状態では、コイルスプリング63は、下方向に弁体60を押し、上方向に前述の枠部を押す作用をする。
ポンプ2を運転すると、ポンプ2からの空気がチューブ20内に送られ、さらに空気はハウジング内接続部7及びモジュール側接続部44の内部を介して貯留室45に到達する。貯留室45に流入する空気供給量が増加していくと、貯留室45の圧力が高くなる。そして、弁体60を上方へ押す力が、コイルスプリング63によって弁体60を下方に押す力よりも大きくなったときに、コイルスプリング63が軸方向に縮んで弁体60が上方へ変位する。これにより、シール部材62による周縁部65とのシールが解除されて貯留室45の上部が開放される。そして、貯留室45の空気が上方へ移動し、芳香液の揮発気体がこの空気の移動とともに、開口部64を通じてハウジング1の外部に流出する。
このように、ポンプ2は、貯留室45に存在する揮発気体をハウジング1の外部に放出可能な空気供給手段であり、貯留室45の圧力を変化させることができる手段でもある。そして、弁装置6は、貯留室45の圧力が作用して当該圧力に応じて弁体60が変位することによって貯留室45を開放する。弁装置6は、貯留室45とハウジング1の外部とを連通可能に構成する弁手段をなす。
図1及び図4に示すように、容器モジュール4には、ボトルカバー41よりも上部の円筒部分から突出する板状の突出片42が設けられる。中央壁部材13には、モジュール側接続部44とハウジング内接続部7とが接続された状態で、突出片42が収まる溝を有するガイド部130が設けられる。ガイド部130は、中央壁部材13から、ボトルカバー41の両側に向けてそれぞれ突出する一対の柱状部で構成される。上下方向に平行な柱状部の縦断面は、U字状を横に倒したような形状を呈する。一対の柱状部は、互いに溝が向かい合うように設けられる。突出片42における上下方向の厚さ寸法は、ガイド部130に形成された溝に突出片42が挿入可能な寸法に設定される。
ガイド部130に形成される溝や突出片42は、モジュール側接続部44やハウジング内接続部7が延びる方向に沿うように延びている。換言すれば、ガイド部130の溝や突出片42は、モジュール側接続部44とハウジング内接続部7とを接続する際に、容器モジュール4を押し込む方向に延びている。
したがって、モジュール側接続部44とハウジング内接続部7とを接続する際には、突出片42をガイド部130の溝に収めるように位置合わせし、突出片42をガイド部130の溝にスライドさせながら容器モジュール4を押し込む。これにより、突出片42がガイド部130によって上下方向に保持されるため、モジュール側接続部44を少なくとも上下方向に位置決めすることができる。さらに、一対の柱状部は、互いに溝が向かい合い、突出片42の先端面を包むように保持するため、容器モジュール4が軸心に直交する方向に移動することを阻止できる。これにより、突出片42がガイド部130によって水平方向にも保持されるため、モジュール側接続部44を左右方向、水平方向にも位置決めすることができる。以上より、モジュール側接続部44の軸心とハウジング内接続部7の軸心とを一致させることができるため、ユーザーは両者の接続を確実かつ迅速に行うことができる。
また、ガイド部130は、中央壁部材13ではなく、ハウジング1の一部に一体に設けられるようにしてもよい。したがって、ガイド部130は、ハウジング1に固定された部材またはハウジング1の一部に一体に設けられることになる。
また、図4及び図5に図示するように、中央壁部材13には、容器モジュール4の外周部を外側から挟むようにして保持する一対の挟持片部131が設けられる。一対の挟持片部131は、中央壁部材13から、ボトルカバー41の両側に向けてそれぞれ突出する一対の突出片によって構成される。挟持片部131は、その根元部が中央壁部材13に一体であり、先端が自由端である。したがって、挟持片部131は、中央壁部材13に支持される片持ち梁と同様の形態であるため、弾性変形容易で先端に向かうほど左右方向に変位容易である。
一対の挟持片部131は、弾性変形容易な点を活かして、モジュール側接続部44とハウジング内接続部7とが接続された状態で、ボトルカバー41の取付部43よりも上方部分を抱き抱えるように保持する。一対の挟持片部131のそれぞれには、先端側に互いに近づく方向に突出する突起部が設けられている。この向かい合うように突出する突起部と突起部との間隔がボトルカバー41の抱えられる部分の直径寸法よりも小さくなる状態で、一対の挟持片部131はボトルカバー41を抱えるように保持している。したがって、一対の挟持片部131は、モジュール側接続部44がハウジング内接続部7から脱離する方向に容器モジュール4が移動することを阻止するように、容器モジュール4を保持できる。
図4に示すように、芳香装置100は、容器モジュール4が下方に大きく変位することを阻止するために、容器モジュール4の底部を下方から支える支持部材5を備える。支持部材5と位置調整部53は、上下方向の支持位置を調整可能な調整機能を有する可動式の支持手段である。支持部材5は、容器モジュール4の底部が乗る台座部51と、台座部51の両側から上に凸のU字状に延びる細長い脚部50と、を備えて構成される。脚部50には、その先端側に2個の爪部500が設けられている。位置調整部53は、中央壁部材13に設けられ、爪部500に係り合う複数のラチェット溝530を備えている。脚部50は台座部51の両側に2個あるので、中央壁部材13は、それぞれの爪部500に対応する位置に上下に並ぶ複数のラチェット溝530を備える。したがって、中央壁部材13は、支持部材5の両側にそれぞれ位置調整部53を備える。
爪部500は、脚部50の先端側において、外方に先細り状に突出する突起を構成する。この先細り状の突起は、下面が水平方向に延び、上面が先端に向かうほど下方に位置する形状である。例えば、この突起の縦断面は、直角三角形の底角の一つを形成する形状をなす。ラチェット溝530の内面形状も、爪部500の外形形状に沿うように形成されている。したがって、ラチェット溝530、すなわちラチェット用の歯車は、通常の歯車と異なり、歯を傾けて形成されている。この傾きがラチェットに方向性をもたらしている。複数のラチェット溝530は、上下方向に並べて設けられる。この上下方向に並ぶ複数のラチェット溝530のいずれかに、爪部500が嵌めることにより、支持部材5がその位置で保持されるので、容器モジュール4の降下を抑制することができる。
第1実施形態の場合、爪部500は、ラチェット溝530と係り合うことにより、上方に可動するが下方には可動しがたいラチェット機構を発揮する。換言すれば、ラチェット溝530は、爪部500との間でラチェット機構を発揮する。ラチェット溝530で構成される歯車が適する上方向に支持部材5が移動するときは、爪部500及びラチェット溝530が傾斜面同士ですべり合うため、爪部500はラチェット溝530を容易に乗り越えてまたさらに上のラチェット溝530に落ち着く。一方、支持部材5が逆の下方向に移動しようとすると、爪部500及びラチェット溝530が水平面同士で面接触するため、爪部500はラチェット溝530からの大きな反力を受け、下方に移動することができない。
また、各脚部50は、上に凸のU字状に細長く形成された部分であるので、容易に弾性変形しやすい。さらに、各爪部500は、各脚部50が弾性変形した状態でラチェット溝530に係合しているため、各脚部50の先端側は、外方に向けて広がろうとする力をラチェット溝530に与える。したがって、各爪部500とラチェット溝530とは、強固に係り合う関係を維持できるため、支持部材5を位置調整部53に安定した状態で保持することに寄与する。このように、ラチェット溝530と爪部500は、動作方向を一方向に制限するために用いられる。ラチェット溝530と爪部500は、歯車及び歯止めとして機能することにより、支持部材5を上下方向に位置調整可能であるとともに、支持部材5の降下を阻止することができる。
さらに支持部材5は、上下方向に所定の長さを有する板状のスライド部52を備える。さらに中央壁部材13には、スライド部52が嵌って上下方向にスライドするレール部540と、スライド部52がレール部540に嵌った状態でスライド部52がレール部540から脱離しないように保持する案内板部54と、が設けられる。支持部材5の上下方向の位置を変更する際には、支持部材5の変位とともに、スライド部52はレール部540に嵌りながら上下方向にスライドする。案内板部54、レール部540、スライド部52のそれぞれは、ラチェット溝530よりも、液容器40寄りの内方であって、ポンプ2寄りの奥側に位置するように設けられている。
台座部51の上下方向の高さ位置を変更する際には、支持部材5を上方に持ち上げることにより、前述したように各爪部500がより上方のラチェット溝530に移動する。この移動のときに、スライド部52はレール部540を上方にスライドし、案内板部54は、爪部500がラチェット溝530から外れないように、ユーザー側に位置するスライド部52の前面を保持する。これにより、上方に移動しやすく、下方に移動しがたく、中央壁部材13からの脱離を阻止する機能を有して、容器モジュール4の下方への移動を抑制する支持手段を提供できる。
次に、芳香装置100において、容器モジュール4を交換する際の手順について説明する。まず、現在装着されている容器モジュール4を取り外す作業を実施する。側部カバー部材12を片方の手でつかみ、U字状のロック端子部120をもう一方の手の指でつまむようにしてベース部材10の底部の係止片10aとのロック状態を解除し、側部カバー部材12を引き抜いてベース部材10から取り外す。そして、容器モジュール4のボトルカバー41の中ほどあるいは上部を指でつまみ、手前側に引くと、モジュール側接続部44とハウジング内接続部7との接続状態が解除されて容器モジュール4を引き出すことができる。
次に、新たな容器モジュール4を取り付ける作業を説明する。容器モジュールごと交換された新たな容器モジュール4について、ボトルカバー41の中ほどあるいは上部を指でつまみ、突出片42をガイド部130に形成された溝に挿入して奥側(ポンプ2側)に押し入れていく。これにより、モジュール側接続部44をハウジング内接続部7に正確に位置合わせすることができる。さらに容器モジュール4を奥側に押し進め、モジュール側接続部44がハウジング内接続部7に当接した状態から、最後のひと押しをすると、モジュール側接続部44がハウジング内接続部7に外接して接続する際の抵抗感が得られるとともに装着が終了する。このとき、一対の挟持片部131によってボトルカバー41の外周部が外側から挟まれるように保持されるため、容器モジュール4の脱離を阻止する機能を強化することができる。
次に、容器モジュール4の降下を抑制するために、支持部材5及び位置調整部53を含む支持手段によって容器モジュール4を下方から保持する作業を実施する。支持部材5を指でつまみ、中央壁部材13に装着された容器モジュール4に対して液容器40の底部に下から台座部51が当たるまで、支持部材5を押し上げる。この際、爪部500がラチェット溝530に確実に嵌るように、台座部51を水平に保つように押し上げる。以上の作業により、容器モジュール4の降下を抑制する作用を容器モジュール4に与えることができる。最後に、側部カバー部材12をベース部材10に取り付け、芳香装置100を所定の場所に設置することにより、交換作業は完了する。
液容器40には、芳香液を内蔵した市販の汎用ボトルを用いることができる。液容器40に貯えられる芳香液は、アロマオイルであり、例えば、既存の植物性オイルである。このオイルは、例えば、イソプロピルアルコール等のアルコール類に精油(エッセンシャルオイル)を含ませて作成することができる。
液容器40は、一端側(例えば上端側)に、揮発気体が排出する排出部を備えている。排出部は、容器の内部と外部とを連通させる通路を形成する。排出部は、液容器40の開口端である瓶口に設けられた排出キャップ46で構成される。この排出キャップ46は、ドロッパーと呼ばれ、アロマオイル等として市販される汎用ボトルに予め設けられているものを採用することができる。ドロッパーは、汎用ボトルの瓶口を下に向けたときに滴下される一滴量が所定範囲に設定される形状、サイズの排出通路を備えている。この所定範囲の滴下量は、例えば規格にしたがって設定される。
排出キャップ46について図7を参照しながら説明する。排出キャップ46は、内管部460と、内管部460と下端部で一体に連結される外管部461と、内管部460と外管部461との間で下方に延びるノズル部464と、外管部461の一端(上端)に形成されたフランジ部462と、が一体となる部材である。外管部461は、液容器40の上端開口部に内接する。排出キャップ46は、外管部461が液容器40の上端開口部に内接し、かつフランジ部462が液容器40の上端に接触した状態で液容器40に装着されている。
内管部460は、液容器40の中心軸と同軸に設けられ、上端及び下端が開口して、容器の内部と外部とを連通させる連絡通路4600を形成する。この連絡通路4600は、上方に設けられる貯留室45で開口する。連絡通路4600は、下端において断面積が他の部位よりも小さく絞られている。
ノズル部464は、内管部460に沿うように外側に設けられる。ノズル部464は、内管部460と外管部461とを一体に連結する底部463よりもさらに下方に延びるパイプ状部をなす。ノズル部464は、上端及び下端が開口して容器の内部と外部とを連通させる連絡通路4640を形成する。連絡通路4640は、排出キャップ46の上端から下端まで延びる通路である。連絡通路4640は、連絡通路4600と同様に、下端において断面積が他の部位よりも小さく絞られている。ノズル部464の下端は、液容器40に芳香液が貯えられた状態で、その液面よりも上方に位置してもよいし、芳香液に浸る位置にあってもよい。
連絡通路4600と連絡通路4640は、容器の内部と外部とを連通させる通路であり、容器内の揮発気体が流出する排出通路でもある。液容器40内の揮発気体は、連絡通路4600及び連絡通路4640の少なくとも一方から流出しうる。また、ユーザーが液容器40だけを手で持って大きく傾けた場合には、内部の芳香液は、連絡通路4600及び連絡通路4640の一方を通じて容器内の気体が抜けることにより、他方の通路から流出する。このように、液容器40を傾けることで芳香液を滴下させることができる。
液容器40の上端部には、外周に雄ねじ部401が形成されている。雄ねじ部401は、汎用ボトルを取り付けるために、汎用ボトルに予め設けられている、所定の形状、ピッチの雄ねじ部と同様である。取付部43には、内周に、雄ねじ部401と螺合可能な雌ねじ部430が形成されている。したがって、雌ねじ部430は、汎用ボトルに予め設けられている雄ねじ部のサイズに適合するように形成されている。また、液容器40及び排出キャップ46は、例えばABS等の樹脂材料で形成することができるが、適合サイズの雄ねじ部401を形成できるのであれば、液容器40は樹脂製に限られるものではない。
このような構成により、液容器40は、雄ねじ部401と雌ねじ部430の螺合によって、液容器40の上端部が取付部43に装着され、この装着される部分よりも下側の部分がボトルカバー41の取付部43から露出している。そして、液容器40内の芳香液が揮発して発生した気体は、内管部460の排出通路を通って容器外に流出し、貯留室45に流入して貯えられる。
次に、芳香装置100がもたらす作用効果について述べる。芳香装置100は、ハウジング1に固定された部材にまたはハウジング1の一部に、一体に形成され、ポンプ2から供給される空気が通る通路が内部に形成されたハウジング内接続部7と、容器モジュール4に設けられるモジュール側接続部44と、を備える。モジュール側接続部44は、貯留室45に直通する通路440を内部に有するように容器モジュール4に設けられて、ハウジング内接続部7に対して着脱可能に構成される。新たな芳香液に交換する際には、新たな容器モジュール4のモジュール側接続部44がハウジング内接続部7に位置合わせされた状態で、新たな容器モジュール4がハウジング1の内部に進入する。この動作により、モジュール側接続部44とハウジング内接続部7とが接続されて新たな容器モジュール4が装着される。
この構成によれば、ハウジング1に固定された部材またはハウジング1の一部に一体に形成されたハウジング内接続部7にモジュール側接続部44を位置合わせした状態で、容器モジュール4を押し入れることで、ワンタッチの簡便な操作により装着を実施できる。さらに、一方、容器モジュール4の引き抜き動作により、ハウジング内接続部7とモジュール側接続部44との接続状態が解除して容器モジュール4を取り出すことができる。このため、簡便な取り外し作業も実施できる。すなわち、芳香装置100では、前述した従来技術のように、新しく交換した各芳香液容器の蓋部に2本のビニルパイプをつなぎ直すような面倒な作業を不要にする交換作業を実現する。
さらに、芳香装置100によれば、新たな容器モジュールの交換の際には、貯留室45と直接通じる通路を内部に有するモジュール側接続部44をハウジング内接続部7に接続する。このため、モジュール側接続部44は芳香液が付着しない部位であるため、新たな容器モジュール4を何度付け替えても、交換の前後で、交換前の芳香液と交換後の芳香液とが接触して混ざり合うことを防止できる。したがって、交換後の芳香液が醸し出す本来の香りを損なうような事態を回避できる芳香装置100を実現できる。
また、芳香装置100は、容器モジュール4から突出する突出片42と、ハウジング1に固定された部材またはハウジング1の一部に一体に設けられるガイド部130と、を備える。ガイド部130は、突出片42が収まる溝を有して上下方向の移動を抑制するように容器モジュール4を保持可能に構成される。新たな芳香液に交換する際には、新たな容器モジュール4のモジュール側接続部44がハウジング内接続部7に位置合わせされ、さらにガイド部130に突出片42を保持させた状態で、新たな容器モジュール4がハウジング1の内部に進入する。
この構成によれば、突出片42をガイド部130の溝に収めてスライドさせながら、新たな容器モジュール4をハウジング1の内部に進入させることができる。これにより、突出片42の上下方向の移動が抑制された状態で容器モジュール4の進入動作が行われるので、容器モジュール4を上下方向に関して正確な位置で装着することができる。また、この効果により、容器モジュール4が傾かないように交換作業を実施することができる。
また、ガイド部130を構成する一対の柱状部は、互いに溝が向かい合い、突出片42の先端面を包むように保持する。この構成によれば、容器モジュール4が軸心に交差する方向に移動すること、例えば左右方向に大きく移動することを阻止できる。これにより、突出片42がガイド部130によって水平方向に保持されるため、振動により、容器モジュール4に対して回転方向の力が作用したとしても、この動きを防止することが可能である。したがって、モジュール側接続部44とハウジング内接続部7との接続状態が緩んだり、容器モジュール4の脱落や大きな傾きによって、芳香液が外部に漏れるような事態を防止できる。
また、芳香装置100は、ハウジング1に固定された部材またはハウジング1の一部に一体に設けられ、容器モジュール4の外周部を外側から挟むようにして保持する一対の挟持片部131を備える。一対の挟持片部131は、モジュール側接続部44とハウジング内接続部7とが接続された状態で、モジュール側接続部44がハウジング内接続部7から脱離する方向への容器モジュール4の移動を抑制する。
この構成によれば、容器モジュール4が軸心に交差する方向に移動することを阻止できる。これによれば、衝撃、振動等により、モジュール側接続部44とハウジング内接続部7との接続状態が緩んだり、解除されて容器モジュール4が脱落したりするような事態を防止できる。
また、ハウジング1は複数の部材(ベース部材10、上側部材11、側部カバー部材12)が組み立てられることで筒状に形成される。モジュール側接続部44は、複数の部材のうち、筒状の側面に位置し、容器モジュール4を覆う側部カバー部材12を取り外した状態でハウジング内接続部7に接続される。これによれば、新たな芳香液に交換するときには、側部カバー部材12を取り外すと、容器モジュール4を外部に露出させることができる。このため、交換前の容器モジュール4の取り外しと、新たな容器モジュール4の装着とを片手の出し入れによって実施可能であり、簡便な操作性の向上が図れる。
また、芳香装置100は、自動車の車室内に設置され、車室内で用いられることが好ましい。車室内は、建物の室内と比較して狭い空間であり、また、平坦な場所が少なく、平坦な場所の面積も小さい。芳香装置100によれば、ユーザーが狭い車室内で容器モジュール4を取り外し及び装着することにより、交換作業を短時間かつ簡便な作業によって実現できる。このように、容器モジュール4の交換作業を狭い作業空間で、小さい体の動きでもって実施することができる。したがって、芳香装置100は、車室内に設置し、車室内で用いる場合には、非常に有用な装置である。
さらに、芳香装置100は、複数の部材を組み立てられるハウジング1の一部を車室内の内装部品に固定することにより、車室内に設置されることが好ましい。ここでいう内装部品は、例えば、インストルメントパネルの一部、空調装置の吹出しグリル、シート、内装材等の車室内に設けられる各種の部材である。
これによれば、容器モジュール4の交換の際には、ハウジング1の一部をなす一つの部材を取り外した状態で、新たな容器モジュール4を装着し、さらに容器モジュール4を覆うように当該部材を取り付けて元に戻す。このとき、ハウジング1の一部が内装部品に固定されているので、交換作業を行う者は、片手で作業を実施することが可能である。したがって、容器モジュール4の交換作業を狭い作業空間で、さらに小さい体の動きでもって実施することが可能である。
(第2実施形態)
第2実施形態では、モジュール側接続部44とハウジング内接続部7とが接続されたときに、容器モジュール4を支持する支持手段に係る構成について図6を参照して説明する。図6の平面図において、第1実施形態と同様の構成であるものは同一の符号を付し、同様の作用、効果を奏するものである。第2実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、第1実施形態と同様である。以下、第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
図6に示すように、芳香装置100は、側部カバー部材12から突出するように設けられる部分であって、容器モジュール4の外周部に接触または接近して容器モジュール4を支持する支持片121を備える。支持片121は、ボトルカバー41上部の外周部の形状に沿う端部形状を有している。
容器モジュール4を芳香装置100に装着した状態で、側部カバー部材12をベース部材10に装着したときに、支持片121は、ボトルカバー41の上部に接触したり、ボトルカバー41を中央壁部材13側に押し付けたりする突出寸法に設定されている。これにより、芳香装置100が転倒したり、芳香装置100に衝撃が加わったりしても、側部カバー部材12が外れない限り、側部カバー部材12による支持力を容器モジュール4に与え続けることができる。
また、容器モジュール4を芳香装置100に装着した状態で、側部カバー部材12をベース部材10に装着したときに、支持片121は、ボトルカバー41の上部に接触しなくても、ボトルカバー41の脱落を防止可能な突出寸法に設定される。この突出寸法は、ポンプ2からの空気が貯留室45に供給可能な程度にモジュール側接続部44がハウジング内接続部7から脱離しない隙間寸法となるように設定することができる。これにより、例えばモジュール側接続部44がハウジング内接続部7から抜けかかったとしても、支持片121がボトルカバー41の上部に接触して支持するので、側部カバー部材12による支持力を容器モジュール4に与え続けることができる。
このように、支持片121は、モジュール側接続部44とハウジング内接続部7とが接続された状態で、モジュール側接続部44がハウジング内接続部7から脱離する方向に容器モジュール4が移動することを阻止する。したがって、側部カバー部材12が外れない限り、第2実施形態の支持片121によれば、衝撃、振動、転倒等によって、モジュール側接続部44とハウジング内接続部7との接続状態が解除されてしまうことを防止することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、取付部43の外部と貯留室45との間を遮蔽するシール手段に係る構成について図7を参照して説明する。図7において、第1実施形態と同様の構成であるものは同一の符号を付し、同様の作用、効果を奏するものである。第3実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、前述の実施形態と同様である。以下、前述の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
図7に示すように、パッキン部材47は、外力が作用することにより弾性変形容易な弾性部材である。パッキン部材47は、リング状の円盤であり、液容器40の一端面であるフランジ部462と取付部43との間に設けられる。すなわち、パッキン部材47は、貯留室45の下端開口の周囲に形成される周縁部431とフランジ部462とによって挟まれ、軸方向の圧縮力を受ける。内管部460は、パッキン部材47の内周縁の内側を突き抜け、その先端開口部は貯留室45に位置する。
雄ねじ部401と雌ねじ部430とが螺合して、液容器40が取付部43に装着されることにより、パッキン部材47は、取付部43に押しつけられ、液容器40の一端面と周縁部431との間に挟まれて弾性変形する。そして、パッキン部材47は、液容器40と取付部43と両方に密着し、取付部43の外部と貯留室45との間を遮蔽するシール手段を構成する。すなわち、液容器40に汎用ボトルを採用しても、このシール手段によってシール性を確保できるので、貯留室45に流出した揮発気体が取付部43の外に漏れることを抑制できる。
(第4実施形態)
第4実施形態では、取付部43の外部と貯留室45との間を遮蔽するシール手段の他の形態について図8を参照して説明する。図8において、第1実施形態と同様の構成であるものは同一の符号を付し、同様の作用、効果を奏するものである。第4実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、前述の実施形態と同様である。以下に、前述の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
図8に示すように、芳香装置100は、シール手段として、液容器40の一端側を内包する取付部143の内周に設けられ、弾性変形可能なリング状弾性部147,147Aを備える。リング状弾性部147,147Aは、外力が作用することにより弾性変形容易な弾性部材である。リング状弾性部147とリング状弾性部147Aは、上下方向に間隔をあけて並ぶリング状の円盤であり、それぞれ、取付部143の内周面から中心に向けて一周分リブ状に突出するように、予め取付部143に設けられている。リング状弾性部147は、リング状弾性部147Aよりも上方に位置する。
リング状弾性部147,147Aは、取付部143よりも軟質の材料で形成される。リング状弾性部147,147Aは、例えば、硬質の樹脂である取付部143に、エラストマを二色成形することによって形成することができる。リング状弾性部147,147Aは、液容器40の上端部に位置する雄ねじ部401と取付部143の内周面との間で弾性変形して、液容器40の上端部に密着する。このように、リング状弾性部147,147Aは、液容器40が取付部143に装着された状態で弾性変形して液容器40の上端部の外周に密着し、取付部143の外部と貯留室45との間を遮蔽するシール手段である。
芳香装置100は、シール手段が液容器40と取付部143との間に密着するように液容器40を支持する液容器支持手段を備える。この液容器支持手段は、リング状弾性部147,147Aを少なくとも含んで構成される。液容器40が取付部143に装着されることにより、リング状弾性部147,147Aが弾性変形して液容器40の上端部の外周に密着し、液容器40は、シール手段が液容器40と取付部143との間に密着するように支持される。
次に、液容器40を取付部143に装着する手順について説明する。液容器40の上端側を下方から取付部143の内側に差し込み、フランジ部462が周縁部431に接触するまで押し込む。これにより、図8のように弾性変形したリング状弾性部147及びリング状弾性部147Aが液容器40の上端部の外周に密着した状態で液容器40を取付部143に装着することができる。このように、リング状弾性部147,147Aは、液容器40が取付部143に装着された状態で弾性変形して液容器40の上端部の外周に密着し、取付部143の外部と貯留室45との間を遮蔽するシール手段である。
第4実施形態によれば、高い精度のねじ形状を必要とせずとも、シール性を確保できるため、貯留室45に流出した揮発気体が取付部143の外に漏れることを抑制できるとともに、簡単な構成の取付部143を採用することができる。また、液容器40として、上端部の外周に雄ねじ部が形成されていない汎用ボトルを用いたとしても、シール性を確保することができる。
また、液容器40には、少量の芳香液を収納するだけで十分であるため、芳香液を含む液容器40の重量は小さい。したがって、第4実施形態によれば、リング状弾性部147,147Aを液容器40の上端部の外周に密着させる構成であっても、液容器40を取付部143に装着するための保持力を確保することができる。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
前述の実施形態において容器モジュール4に対して着脱可能な構成である液容器40を、容器モジュール4に対して着脱できない一体の一部分として構成してもよい。この場合、例えば液容器を構成する部分は、容器モジュール4においてボトルカバーと一体の樹脂成型品として形成することができる。
前述の実施形態においては、ハウジング内接続部7がモジュール側接続部44の内側に嵌ることで両者が接続されるが、ハウジング内接続部7とモジュール側接続部44との接続に係る構造はこのような形態に限定されない。モジュール側接続部44がハウジング内接続部7の内側に嵌る接続構造でもよい。また、前述の実施形態においては、モジュール側接続部44が容器モジュール4の外周部から突出する形状であるが、モジュール側接続部44が容器モジュール4の外周部よりも凹む位置に設けられる構成でもよい。この場合には、ハウジング内接続部7が中央壁部材13から容器モジュール4側に突出する形状であり、ハウジング内接続部7が容器モジュール4の外周部よりも容器モジュール4の中心軸寄りの位置で、モジュール側接続部44に接続されることになる。
前述の実施形態のポンプ2は、貯留室45に空気を供給して貯留室45の圧力を変化させて、弁装置6による貯留室45の開放を促す装置であるが、本発明の空気供給手段はこれに限定されない。例えば、空気供給手段は、弁装置6を利用することなく、貯留室45に供給した空気の風量によって、貯留室45の揮発気体を直接押し出し、ハウジング1の外部に放出する装置であってもよい。
前述の実施形態の芳香装置100は、他の機器と一体に設けられたり、他の機器に内蔵されたりするものであってもよい。例えば、芳香装置100は、イオン発生装置、照明装置と一体にすることができる。また、芳香装置100における、空気の流れ方向、弁装置6の弁体60の移動方向は、上記実施形態で説明するものに限定されない。
また、前述の実施形態のポンプ2には、空気を供給する装置として、シロッコファン、軸流ファン、ターボファン等を備える送風機を用いることができる。
前述の実施形態の排出キャップ46は、液容器40の上端開口部に装着される部品であるが、この形態に限定されない。例えば、排出キャップ46は、液容器40と一体の部分であって、その上端開口部に一体に形成されて排出通路を構成する部分であってもよい。
前述の実施形態において、支持部材5の脚部50には、その先端側に2個の爪部500が設けられているが、ラチェット溝530に係合する爪部500は1個でもよいし、3個以上でもよい。
前述の実施形態における弁装置6は、ボトルカバー41と別体の部品をボトルカバー41に設置する構成でもよいし、ボトルカバー41と一体の一部品で構成するようにしてもよい。