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JP6354527B2 - 半導体ウェハの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウェハの製造方法に関する。
半導体ウェハは、一般的に、各種の成長方法で成長させた半導体結晶を切断することにより製造されている。半導体結晶を切断する方法としては、種々のワイヤソーを用いた切断方法が提案されている。
たとえば、特許文献1には、ワイヤソーとして直径0.16mmのピアノ線を用いて、GaN(窒化ガリウム)インゴットをc軸に平行な方向に沿ってスライスすることによって、GaNのアズスライスウエハを得る方法が記載されている(特許文献1の段落[0033]および[0034]等参照)。特許文献1に記載されている方法によれば、アズスライスウエハの切断面にソーマークが観察されなかったとされている(特許文献1の段落[0034])。
ワイヤソーを用いた半導体結晶の切断により、1つの半導体結晶から、より多くの枚数の半導体ウェハを得るためには、カーフロス(切り代)を低減することが重要である。
しかしながら、特許文献1に記載の方法においては、直径0.16mmといった線幅の太いワイヤが用いられているため、カーフロスが約0.2mm〜0.3mmとなってしまう。そのため、半導体ウェハを高い歩留まりで製造することができなかった。
特に、GaNおよびSiC(炭化珪素)などの半導体結晶は、一般的に、結晶成長速度が低く、製造プロセスが複雑であるため、極めて高価である。したがって、このような高価な半導体結晶の半導体ウェハの歩留まりを向上させるためには、半導体結晶の切断時のカーフロスを低減することが極めて重要となる。
また、ワイヤソーを用いた切断方法によって半導体結晶を切断して半導体ウェハを製造した場合には、半導体ウェハに反りが生じるという問題もあった。
そこで、たとえば特許文献2には、窒化ガリウム結晶を導電性の接着剤で金属ホルダに固定し、タングステンからなる線径0.1mmのワイヤを用いて、電気抵抗70000Ωに制御した絶縁性の水中に窒化ガリウム結晶を浸漬した状態でワイヤ放電加工により窒化ガリウム結晶の切断を行なう方法が開示されている(特許文献2の段落[0038]等)。ここで、ワイヤの送り速度は12m/sとされ、加工電流の設定値は7とされ、加工電圧は60Vとされている。また、電圧をフィードバックして一定の放電条件で切断することによって5hで切断が行なわれるとされている。
特開2013−126939号公報 特開2007−30155号公報
たとえば特許文献2に記載されているようなワイヤ放電加工に用いられているワイヤとしては、一般的に、たとえば特許文献1に記載されているワイヤソーと比べて、線径の細いワイヤが用いられ、非接触で切断が行なわれる。そのため、ワイヤ放電加工により半導体結晶を切断する場合には、ワイヤソーにより半導体結晶を切断する場合と比べて、半導体結晶の切断時のカーフロスを低減することができる。
また、ワイヤ放電加工により半導体結晶を切断することにより得られた半導体ウェハにおいては、ワイヤソーにより半導体結晶を切断することにより得られた半導体ウェハよりも反りの発生を低減することもできる。
さらに、ワイヤ放電加工により半導体結晶を切断することにより得られた半導体ウェハにおいては、ワイヤソーにより半導体結晶を切断することにより得られた半導体ウェハよりも、半導体ウェハの厚さのばらつきを低減することもできる。
ところで、ワイヤ放電加工により半導体結晶を切断する場合には、たとえば特許文献2に記載されているように、半導体結晶は、金属ホルダに導電性の接着剤により貼り付けられる。そして、半導体結晶の切断後に、金属ホルダを加熱して導電性の接着剤を溶融させ、金属ホルダから半導体ウェハを取り外している。
しかしながら、このとき、半導体ウェハに割れが発生することがあったため、その改善が要望されていた。
また、半導体ウェハの加工ロス(カーフロスおよび研磨ロス等の加工時に発生する、半導体ウェハにはならない半導体結晶の部分)を低減することも要望されていた。
上記の事情に鑑みて、半導体ウェハに割れが発生するのを低減することができる半導体ウェハの製造方法を提供することを目的とする。
また、半導体ウェハの加工ロスを低減することができる半導体ウェハの製造方法を提供することを目的とする。
本願発明の一例である実施形態によれば、支持板上に半導体結晶を貼り付ける工程と、前記半導体結晶を加工する工程と、前記支持板を加熱する工程とを含み、前記支持板と前記半導体結晶との間の熱膨張係数差が40%以下である半導体ウェハの製造方法を提供することができる。
本発明の一態様に係る半導体ウェハの製造方法は、支持板上に半導体結晶を貼り付ける工程と、前記半導体結晶を加工する工程と、を含み、前記半導体結晶を加工する工程は、前記半導体結晶をワイヤを用いて加工する工程であって、前記ワイヤの長手方向における前記支持板の長さが、前記ワイヤの長手方向における前記半導体結晶の長さの102%以上125%以下である。
上記の実施形態によれば、半導体ウェハに割れが発生するのを低減することができる半導体ウェハの製造方法を提供することができる。
また、上記によれば、半導体ウェハの加工ロスを低減することができる半導体ウェハの製造方法を提供することができる。
実施の形態1の半導体ウェハの製造方法のフローチャートである。 実施の形態1の半導体ウェハの製造方法の複合基板の準備工程の一例の一部を図解する模式的な断面図である。 実施の形態1の半導体ウェハの製造方法の複合基板の準備工程の一例の一部を図解する模式的な断面図である。 実施の形態1の半導体ウェハの製造方法の複合基板の準備工程の一例の一部を図解する模式的な断面図である。 実施の形態1の半導体ウェハの製造方法の複合基板の準備工程の一例の一部を図解する模式的な断面図である。 実施の形態1の半導体ウェハの製造方法の複合基板の準備工程の一例の一部を図解する模式的な断面図である。 実施の形態1の半導体ウェハの製造方法の複合基板の準備工程の一例の一部を図解する模式的な断面図である。 実施の形態1の半導体ウェハの製造方法の貼り付け工程の一例を図解する模式的な断面図である。 実施の形態1の半導体ウェハの製造方法の加工工程の一例を図解する模式的な断面図である。 実施の形態1の半導体ウェハの製造方法の加工工程の他の一例を図解する模式的な断面図である。 実験例1において得られたGaN単結晶ウェハの模式的な平面図である。 実験例5において得られたGaN単結晶ウェハの模式的な平面図である。 実施の形態2の半導体ウェハの製造方法のフローチャートである。 実施の形態2の半導体ウェハの製造方法のワイヤ準備工程で用いられるワイヤの一例の模式的な斜視図である。 図14のXV−XVに沿った模式的な断面図である。 (a)は実施の形態2の半導体ウェハの製造方法のワイヤの進行方向におけるワイヤ設置工程の一例を図解する模式的な平面透視図であり、(b)はワイヤの進行方向におけるワイヤの長手方向の鉛直方向に対するズレを図解するための図である。 (a)は実施の形態2の半導体ウェハの製造方法のワイヤの進行方向と直交する方向におけるワイヤ設置工程の一例を図解する模式的な平面透視図であり、(b)はワイヤの進行方向と直交する方向におけるワイヤの長手方向の鉛直方向に対するズレを図解するための図である。 (a)は実施の形態2の半導体ウェハの製造方法の半導体結晶設置工程の一例を図解する模式的な平面透視図であり、(b)は半導体結晶の厚さ方向とワイヤの長手方向とが垂直であることを図解するための図であり、(c)はワイヤの長手方向とワイヤの長手方向における支持板の長さ方向とが平行であることを図解するための図である。 (a)〜(c)は、実施の形態2の半導体ウェハの製造方法のワイヤ位置調整工程の一例を図解する模式的な平面図である。 ワイヤ位置調整工程におけるワイヤ移動量の算出方法の一例を図解するための模式的な平面図である。 実施の形態2の半導体ウェハの製造方法の加工工程の一例を図解する模式的な斜視図である。 図21を矢印51の方向から見たときの模式的な平面図である。 図21を矢印52の方向から見たときの模式的な平面図である。 図21を矢印53の方向から見たときの模式的な平面図である。 図21を矢印54の方向から見たときの模式的な平面図である。 導電性ワイヤが振動して、半導体結晶の加工ロスが増大することを図解する模式的な平面図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。本願発明の実施形態は、以下の(1)〜(7)を含んでいる。
(1)本願発明の実施形態は、支持板上に半導体結晶を貼り付ける工程と、半導体結晶を加工する工程と、支持板を加熱する工程とを含み、支持板と半導体結晶との間の熱膨張係数差が40%以下である半導体ウェハの製造方法である。この場合には、支持板を加熱することによって半導体結晶の加工後の半導体ウェハを取り出す際に、半導体ウェハに割れが発生するのを低減することができる。
(2)本願発明の実施形態において、半導体結晶は、窒化ガリウム(GaN)または炭化珪素(SiC)を含むことが好ましい。GaN結晶およびSiC結晶は非常に高価であるため、半導体ウェハに割れが発生するのを低減できるという実施の形態の半導体ウェハの製造方法の適用が効果的となる。
(3)本願発明の実施形態において、半導体結晶の表面の直径が40mm以上であることが好ましい。この場合には、半導体結晶を加工することにより得られた半導体ウェハの表面が大きくなりすぎて、割れやすくなるため、半導体ウェハに割れが発生するのを低減できるという実施の形態の半導体ウェハの製造方法の適用がより効果的となる。
(4)本願発明の実施形態において、支持板の25℃における体積抵抗率が1×10-2Ω・cm以下であることが好ましい。この場合には、加工工程においてワイヤ放電加工により半導体結晶を切断するときに、半導体結晶の加工が別の箇所で起こるのを有効に抑制することができるため、ワイヤ放電加工による半導体結晶のより正確な切断が可能となる。
(5)本願発明の実施形態において、支持板は、酸化アルミニウムと炭化チタンとの複合体(アルチック)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、およびサーメット(チタンとニオブとを含む炭窒化物)からなる群から選択された少なくとも1つを含むことが好ましい。この場合には、支持板と半導体結晶との間の熱膨張係数差を40%以下にすることができるとともに、支持板に導電性を持たせることができる。
(6)本願発明の実施形態において、半導体結晶の25℃における体積抵抗率が3×10-2Ω・cm以下であることが好ましい。この場合には、加工工程において、ワイヤ放電加工により半導体結晶を切断する際に、半導体結晶の加工が別の箇所で起こるのを有効に抑制することができるため、ワイヤ放電加工による半導体結晶のより正確な切断が可能となる。
(7)本願発明の実施形態において、半導体結晶を加工する工程は、半導体結晶をワイヤ放電加工機で切断する工程、および半導体結晶を研磨する工程の少なくとも一方を含むことが好ましい。ワイヤ放電加工によって半導体結晶を切断した場合には、ワイヤソーにより半導体結晶を切断した場合と比べて、半導体結晶の切断時のカーフロスを低減することができるとともに、半導体結晶の切断により得られた半導体ウェハの反りの発生および厚さのばらつきを低減することができる。また、支持板に貼り付けられた状態で半導体結晶の表面の研磨を行なった場合には、支持板を半導体結晶の表面の研磨時の把持部材として用いることができ、半導体結晶の表面の研磨ごとに支持板から半導体結晶を取り外す必要がなくなるため、半導体結晶の表面の効率的な研磨が可能となる。
(8)本願発明の実施形態において、前記半導体結晶を加工する工程は、前記半導体結晶をワイヤを用いて加工する工程であって、前記ワイヤの長手方向における前記支持板の長さが、前記ワイヤの長手方向における前記半導体結晶の長さの102%以上125%以下であることが好ましい。この場合には、半導体ウェハの加工ロスを低減することができる。
(9)本願発明の実施形態において、前記ワイヤの直径が70μm以上100μm以下であることが好ましい。この場合にも、半導体ウェハの加工ロスを低減することができる。
(10)本願発明の実施形態において、前記ワイヤは、芯材と、前記芯材上のめっき層とを含むことが好ましい。この場合にも、半導体ウェハの加工ロスを低減することができる。
(11)本願発明の実施形態において、前記芯材は、ステンレスを含むことが好ましい。この場合には、ワイヤの強度を高く保持することができる傾向にある。
(12)本願発明の実施形態において、前記めっき層は、亜鉛を含むことが好ましい。この場合には、めっき層の導電率を高くすることができるため、導電性ワイヤに高周波の電流を流して加工を行う場合には、表皮効果を利用して、めっき層に効率良く電流を流すことが可能となる。
(13)本願発明の実施形態において、前記めっき層は、銅を含むことが好ましい。この場合にも、めっき層の導電率を高くすることができるため、導電性ワイヤに高周波の電流を流して加工を行う場合には、表皮効果を利用して、めっき層に効率良く電流を流すことが可能となる。
(14)本願発明の実施形態において、前記ワイヤの破断強度は、1800N/mm2以上であることが好ましい。この場合には、ワイヤの破断による半導体結晶の加工効率の低下を抑制することができる。
(15)本願発明の実施形態は、前記ワイヤの長手方向と前記半導体結晶の厚さ方向とが垂直となるように前記半導体結晶を設置する工程をさらに含むことが好ましい。この場合には、半導体結晶の厚さ方向に対して垂直な方向における半導体結晶の加工をより正確に行うことができる。
(16)本願発明の実施形態は、前記ワイヤの長手方向と前記ワイヤの長手方向における前記支持板の長さ方向とが平行となるように前記半導体結晶を設置する工程をさらに含むことが好ましい。この場合には、半導体結晶の厚さ方向に対して垂直な方向における半導体結晶の加工をより正確に行うことができる。
(17)本願発明の実施形態は、前記半導体結晶を設置する工程の後に前記ワイヤの位置を調整する工程をさらに含むことが好ましい。この場合には、ワイヤによる半導体結晶の加工位置をより正確に決定することができる。
(18)本願発明の実施形態において、前記半導体結晶を加工する工程は、水中で行われることが好ましい。この場合には、半導体ウェハの加工ロスを低減することができる。
(19)本願発明の実施形態において、前記半導体結晶の加工時に前記ワイヤに印加される張力は、5N以上12N以下であることが好ましい。この場合には、半導体ウェハの加工ロスを低く抑えることができるとともに、ワイヤの破断を抑制することができる。
(20)本願発明の実施形態において、前記半導体結晶の加工時に前記ワイヤに印加される電圧は、30V以上80V以下であることが好ましい。この場合には、ワイヤの破断を抑えて半導体結晶を安定して加工することができるとともに半導体結晶のカーフロスを低く抑えることができる。
(21)本願発明の実施形態において、前記半導体結晶の加工時における前記ワイヤの送り速度は、100m/h以上1000m/h以下であることが好ましい。この場合には、ワイヤの破断の頻度を低減することができるとともに、半導体ウェハの製造コストを低く抑えることができる。
(22)本願発明の実施形態において、前記半導体結晶を加工する工程は、前記半導体結晶に水流を噴射する工程を含むことが好ましい。この場合には、半導体結晶の加工屑を除去するとともに、ワイヤを効率良く冷却することができる。
(23)本願発明の実施形態において、前記水流の流量は、1slm以上10slm以下であることが好ましい。この場合には、半導体結晶の効率的な加工が可能になるとともにカーフロスを低く抑えることができ、さらにはワイヤの破断も抑制することができる。
(24)本願発明の実施形態は、支持板上に半導体結晶を貼り付ける工程と、前記半導体結晶を加工する工程と、を含み、前記半導体結晶を加工する工程は、前記半導体結晶をワイヤを用いて加工する工程であって、前記ワイヤの長手方向における前記支持板の長さが、前記ワイヤの長手方向における前記半導体結晶の長さの102%以上125%以下である、半導体ウェハの製造方法である。この場合には、半導体ウェハの加工ロスを低減することができる。
(25)本願発明の実施形態において、前記半導体結晶は、窒化ガリウムまたは炭化珪素を含むことが好ましい。この場合にも、半導体ウェハの加工ロスを低減することができる。GaN結晶およびSiC結晶は非常に高価であるため、半導体ウェハに割れが発生するのを低減できるという実施の形態の半導体ウェハの製造方法の適用が効果的となる。
(26)本願発明の実施形態において、前記半導体結晶を加工する工程は、ワイヤ放電加工であるこの場合にも、半導体ウェハの加工ロスを低減することができる。
(27)本願発明の実施形態において、前記ワイヤの直径が70μm以上100μm以下であることが好ましい。この場合にも、半導体ウェハの加工ロスを低減することができる。
(28)本願発明の実施形態において、前記ワイヤは、芯材と、前記芯材上のめっき層とを含むことが好ましい。この場合にも、半導体ウェハの加工ロスを低減することができる。
(29)本願発明の実施形態において、前記芯材は、ステンレスを含むことが好ましい。この場合にも、半導体ウェハの加工ロスを低減することができる。この場合には、ワイヤの強度を高く保持することができる傾向にある。
(30)本願発明の実施形態において、前記めっき層は、亜鉛を含むことが好ましい。この場合には、めっき層の導電率を高くすることができるため、導電性ワイヤに高周波の電流を流して加工を行う場合には、表皮効果を利用して、めっき層に効率良く電流を流すことが可能となる。
(31)本願発明の実施形態において、前記めっき層は、銅を含むことが好ましい。この場合にも、めっき層の導電率を高くすることができるため、導電性ワイヤに高周波の電流を流して加工を行う場合には、表皮効果を利用して、めっき層に効率良く電流を流すことが可能となる。
(32)本願発明の実施形態において、前記ワイヤの破断強度は、1800N/mm2以上であることが好ましい。この場合には、ワイヤの破断による半導体結晶の加工効率の低下を抑制することができる。
(33)本願発明の実施形態は、前記ワイヤの長手方向と前記半導体結晶の厚さ方向とが垂直となるように前記半導体結晶を設置する工程をさらに含むことが好ましい。この場合には、半導体結晶の厚さ方向に対して垂直な方向における半導体結晶の加工をより正確に行うことができる。
(34)本願発明の実施形態は、前記ワイヤの長手方向と前記ワイヤの長手方向における前記支持板の長さ方向とが平行となるように前記半導体結晶を設置する工程をさらに含むことが好ましい。この場合には、半導体結晶の厚さ方向に対して垂直な方向における半導体結晶の加工をより正確に行うことができる。
(35)本願発明の実施形態は、前記半導体結晶を設置する工程の後に前記ワイヤの位置を調整する工程をさらに含むことが好ましい。この場合には、ワイヤによる半導体結晶の加工位置をより正確に決定することができる。
(36)本願発明の実施形態において、前記半導体結晶を加工する工程は、水中で行われることが好ましい。この場合には、半導体ウェハの加工ロスを低減することができる。
(37)本願発明の実施形態において、前記半導体結晶の加工時に前記ワイヤに印加される張力は、5N以上12N以下であることが好ましい。この場合には、半導体ウェハの加工ロスを低く抑えることができるとともに、ワイヤの破断を抑制することができる。
(38)本願発明の実施形態において、前記半導体結晶の加工時に前記ワイヤに印加される電圧は、30V以上80V以下であることが好ましい。この場合には、ワイヤの破断を抑えて半導体結晶を安定して加工することができるとともに半導体結晶のカーフロスを低く抑えることができる。
(39)本願発明の実施形態において、前記半導体結晶の加工時における前記ワイヤの送り速度は、100m/h以上1000m/h以下であることが好ましい。この場合には、ワイヤの破断の頻度を低減することができるとともに、半導体ウェハの製造コストを低く抑えることができる。
(40)本願発明の実施形態において、前記半導体結晶を加工する工程は、前記半導体結晶に水流を噴射する工程を含むことが好ましい。この場合には、半導体結晶の加工屑を除去するとともに、ワイヤを効率良く冷却することができる。
(41)本願発明の実施形態において、前記水流の流量は、1slm以上10slm以下であることが好ましい。この場合には、半導体結晶の効率的な加工が可能になるとともにカーフロスを低く抑えることができ、さらにはワイヤの破断も抑制することができる。
(42)本願発明の実施形態において、前記支持板上に前記半導体結晶を貼り付ける工程は、前記支持板と前記半導体結晶とをホットメルトワックスにより貼り付ける工程を含むことが好ましい。この場合には、加工後の半導体結晶と支持板との取り外しが容易となる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、本願発明の一例である実施の形態の詳細について説明する。なお、実施の形態の説明に用いられる図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表わすものとする。
<実施の形態1の半導体ウェハの製造方法>
図1に、実施の形態1の半導体ウェハの製造方法のフローチャートを示す。図1に示すように、実施の形態1の半導体ウェハの製造方法は、半導体結晶準備工程(S10)と、貼り付け工程(S20)と、加工工程(S30)と、加熱工程(S40)とを含んでおり、半導体結晶準備工程(S10)の後に貼り付け工程(S20)が行なわれ、貼り付け工程(S20)の後に加工工程(S30)が行なわれ、加工工程(S30)の後に加熱工程(S40)が行なわれる。なお、実施の形態の半導体ウェハの製造方法には、半導体結晶準備工程(S10)、貼り付け工程(S20)、加工工程(S30)および加熱工程(S40)以外の工程が含まれていてもよいことは言うまでもない。たとえば、貼り付け工程(S20)において、加熱などが行なわれてもよい。
<半導体結晶準備工程>
半導体結晶準備工程(S10)は、たとえば以下のようにして行なうことができる。まず、図2の模式的断面図に示すように、第1の下地基板30上に半導体結晶13を成長させる。半導体結晶13の成長方法は、特に限定されないが、たとえば、MOCVD(有機金属化学気相堆積)法、HVPE(ハイドライド気相成長)法、MBE(分子線エピタキシー)法、若しくは昇華法などの気相法、またはフラックス法、若しくは高窒素圧溶液法などの液相法などを用いることができる。
ここで、第1の下地基板30上に成長させる半導体結晶13の直径Dは、40mm以上であることが好ましい。半導体結晶13の直径Dが40mm以上である場合には、半導体結晶13を切断することにより得られた半導体ウェハが割れやすくなるため、半導体ウェハに割れが発生するのを低減できるという効果が発現する実施の形態の半導体ウェハの製造方法の適用がより効果的となる。
第1の下地基板30は、半導体結晶13の形成の下地とすることができるものであれば特に限定なく用いることができるが、たとえばシリコン(Si)基板または砒化ガリウム(GaAs)などの安価かつ後工程で容易に除去できる半導体基板を用いることが好ましい。
第1の下地基板30上に成長させる半導体結晶13も、特に限定されないが、窒化ガリウム(GaN)結晶または炭化珪素(SiC)結晶であることが好ましい。GaN結晶およびSiC結晶は非常に高価であるため、半導体ウェハに割れが発生するのを低減できるという実施の形態の半導体ウェハの製造方法の適用がより効果的となる。
また、半導体結晶13の25℃における体積抵抗率は、3×10-2Ω・cm以下であることが好ましい。この場合には、後述する加工工程(S30)において、ワイヤ放電加工により半導体結晶13を切断するときに、半導体結晶13の加工が別の箇所で起こるのを有効に抑制することができるため、ワイヤ放電加工による半導体結晶13のより正確な切断が可能となる。なお、半導体結晶13の25℃における体積抵抗率は、たとえば、四探針法、渦電流法またはホール効果測定などにより求めることができる。
次に、図3の模式的断面図に示すように、半導体結晶13から第1の下地基板30を除去する。なお、第1の下地基板30の除去方法は、第1の下地基板30を選択的に除去することができる方法であれば特に限定されず、たとえば第1の下地基板30がSi基板である場合には、第1の下地基板30をフッ化水素酸などを含む溶液に溶解させる方法などを用いることができる。また、たとえば第1の下地基板30がGaAs基板である場合には、第1の下地基板30を王水などを含む溶液に溶解させる方法などを用いることができる。
次に、図4の模式的断面図に示すように、半導体結晶13の表面上に第1の接合層12aを形成する。第1の接合層12aとしては、たとえば、酸化珪素(SiO2)および酸化チタン(TiO2)の少なくとも一方を含む単層または複数層などを用いることができる。第1の接合層12aの形成方法も特に限定されないが、たとえばCVD(化学気相堆積)法などを用いることができる。第1の接合層12aの厚さも特に限定されないが、たとえば0.2μm以上2μm以下とすることができる。
また、図5の模式的断面図に示すように、第2の下地基板11上に第2の接合層12bを形成する。第2の接合層12bとしては、たとえば、SiO2およびTiO2の少なくとも一方を含む単層または複数層などを用いることができる。第2の接合層12bの形成方法も特に限定されないが、たとえばCVD法などを用いることができる。第2の接合層12bの厚さも特に限定されないが、たとえば0.2μm以上2μm以下とすることができる。
第2の下地基板11は、第2の接合層12bの形成の下地とすることができるものであれば特に限定なく用いることができ、たとえばムライト(アルミナと酸化珪素との複合酸化物)基板などの絶縁性基板を用いることができる。
次に、図6の模式的断面図に示すように、図4に示す第1の接合層12aと、図5に示す第2の接合層12bとを重ね合わせ、第1の接合層12aと第2の接合層12bとを接合する。これにより、図7の模式的断面図に示すように、第1の接合層12aと第2の接合層12bとが一体化した接合層12が形成され、第2の下地基板11と半導体結晶13とが接合されて、接合層12で第2の下地基板11と接合された半導体結晶13の準備工程が完了する。
第1の接合層12aと第2の接合層12bとの接合方法は、特に限定されないが、たとえば直接接合法または表面活性化法などを用いることができる。直接接合法は、たとえば、第1の接合層12aの接合面と第2の接合層12bの接合面とをそれぞれ洗浄し、これらの接合面を重ね合わせた後に約600℃〜約1200℃程度に加熱して接合することにより行なうことができる。また、表面活性化法は、たとえば、第1の接合層12aの接合面と第2の接合層12bの接合面とをそれぞれ洗浄し、プラズマやイオンなどで活性化させた後に約25℃〜約400℃程度に加熱して接合することにより行なうことができる。
なお、半導体結晶準備工程(S10)は、後述する貼り付け工程(S20)で第1の支持基板に貼り付けることができる半導体結晶13を準備することができれば、上記の工程には特に限定されない。
<貼り付け工程>
貼り付け工程(S20)は、たとえば図8の模式的断面図に示すように、第1の支持板7上に半導体結晶13を貼り付けることによって行なうことができる。ここで、第1の支持板7上への半導体結晶13の貼り付けは、たとえば、第1の支持板7上に導電性接着材6を塗布などによって設置し、その後、導電性接着材6上に半導体結晶13を設置して、第1の支持板7上に半導体結晶13を導電性接着材6で貼り付けることによって行なうことができる。
実施の形態の半導体ウェハの製造方法において、第1の支持板7としては、第1の支持板7と半導体結晶13との間の熱膨張係数差が40%以下となる材質が用いられる。これは、本発明者が鋭意検討した結果、第1の支持板7に半導体結晶13との間の熱膨張係数差が40%以下となる材質を用いた場合には、後述する加熱工程(S40)において、第1の支持板7を加熱することによって導電性接着材6を溶融し、後述する加工工程(S30)により得られた半導体ウェハを取り出すときに、半導体ウェハに割れが発生するのを低減することができることを見い出したことによるものである。なお、本明細書において、支持基板(第1の支持板7)と半導体結晶(半導体結晶13)との間の熱膨張係数差は、以下の式(I)で表わされる。
熱膨張係数差[%]=100×|(支持板の熱膨張係数)−(半導体結晶の熱膨張係数)|/(半導体結晶の熱膨張係数) …(I)
また、本明細書において、支持板(第1の支持板7)の熱膨張係数および半導体結晶(半導体結晶13)の熱膨張係数としては、それぞれ、室温(25℃)から800℃まで昇温したときの平均線熱膨張係数をTMA(熱機械分析)により測定された値が用いられる。
なお、平均線熱膨張係数αは、以下の式(II)で表わされる。
平均線熱膨張係数α[1/℃]=|(800℃における長さ[mm])−(25℃における長さ[mm])|/{(25℃における長さ[mm])×(800−25)} …(II)
また、ワイヤ放電加工により半導体結晶13を切断することによって半導体ウェハを製造する場合には、第1の支持板7としては導電性材料を用いることが好ましい。この場合には、半導体結晶13を切断するワイヤとの間に電圧を印加するための接点を第1の支持板7に設けることができる。
たとえば半導体結晶13としてGaN結晶が用いられる場合の第1の支持板7としては、酸化アルミニウムと炭化チタンとの複合体(アルチック)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、およびサーメット(チタンとニオブとを含む炭窒化物)からなる群から選択された少なくとも1つを含む材料を用いることが好ましい。この場合には、第1の支持板7と半導体結晶13との間の熱膨張係数差を40%以下にすることができるとともに、第1の支持板7に導電性を持たせることができる。
また、たとえば半導体結晶13としてSiC結晶が用いられる場合の第1の支持板7としては、タングステンおよびモリブデンの少なくとも一方を含む材料を用いることが好ましい。この場合にも、第1の支持板7と半導体結晶13との間の熱膨張係数差を40%以下にすることができるとともに、第1の支持板7に導電性を持たせることができる。
第1の支持板7の25℃における体積抵抗率は、1×10-2Ω・cm以下であることが好ましい。この場合には、後述する加工工程(S30)において、ワイヤ放電加工により半導体結晶13を切断するときに、半導体結晶13の切断が別の箇所で起こるのを有効に抑制することができる。そのため、ワイヤ放電加工による半導体結晶13のより正確な切断が可能となる。なお、第1の支持板7の25℃における体積抵抗率は、たとえば、四探針法、渦電流法またはホール効果測定などにより求めることができる。
また、第1の支持板7の厚さは、5mm以上30mm以下であることが好ましい。第1の支持板7の厚さが5mm以上である場合には、第1の支持板7が変形しにくくなり、反りを生じさせることなく半導体結晶13を加工することが可能となるため、半導体ウェハの製造歩留まりを向上させることができる。第1の支持板7の厚さが30mm以下である場合には、第1の支持板7のコストを低減することができるため、半導体ウェハの製造コストを低く抑えることができる。
また、第1の支持板7は、円柱状であることが好ましい。第1の支持板7が円柱状である場合には、第1の支持板7を半導体結晶13の研磨時の把持部材として容易に機能させることができる。
なお、導電性接着材6としては、第1の支持板7上に半導体結晶13を貼り付けることが可能な導電性を有する材料であって、後述する加熱工程(S40)において、第1の支持板7を加熱することによって溶融し、半導体結晶13が加工されてなる半導体ウェハを取り出すことができる材料であれば特に限定されず、たとえば、バインダーと、バインダー中の導電性フィラーとを含む従来から公知の導電性接着材などを用いることができる。バインダーとしては、たとえば熱可塑性樹脂などを用いることができる。導電性フィラーとしては、たとえば、金粉末、銀粉末、銅粉末、ニッケル粉末、アルミニウム粉末、カーボン粉末およびグラファイト粉末からなる群から選択された少なくとも1種などを用いることができる。
また、導電性接着材6の溶融温度も特に限定されないが、50℃以上200℃以下であることが好ましい。導電性接着材6の溶融温度が50℃以上である場合には、導電性接着材6が溶融する温度が高いために、導電性接着材6の溶融後に固化した導電性接着材6による第1の支持板7への半導体結晶13の固定をより確実なものとすることができる。また、導電性接着材6の溶融温度が200℃以下である場合には、後述する加熱工程(S40)において、導電性接着材6が高温に加熱されすぎないために熱による半導体ウェハへのダメージを抑えることができる。
また、第2の下地基板11の導電性接着材6側と反対側の表面は、接着材2によって第2の支持板1と接着することができる。接着材2は、第2の下地基板11と第2の支持板1とを接着することができるものであれば特に限定されず、たとえば従来から公知のホットメルトワックスなどを用いることができる。また、第2の支持板1も接着材2によって第2の下地基板11を接着することができるものであれば特に限定されず、たとえばアルミナ(Al23)などを用いることができる。
なお、貼り付け工程(S20)は、後述する加工工程(S30)で半導体結晶13の加工ができる程度に第1の支持板7上に半導体結晶13を貼り付けることができていれば、上記の工程には限定されない。
<加工工程>
加工工程(S30)の一例は、たとえば図9の模式的断面図に示すように、導電性ワイヤ8を用いたワイヤ放電加工により半導体結晶13を切断することにより行なうことができる。ワイヤ放電加工を用いた半導体結晶13の切断により、半導体結晶13から半導体ウェハを得ることができる。なお、ワイヤ放電加工は、第1の支持板7と導電性ワイヤ8との間に電圧を印加することにより放電を発生させ、当該放電による局所的な熱により半導体結晶13を部分的に加熱して非接触で除去することにより行なうことができる。また、上述したように、ワイヤ放電加工によって半導体結晶13を切断した場合には、ワイヤソーにより半導体結晶13を切断した場合と比べて、半導体結晶13の切断時のカーフロスを低減することができるとともに、半導体結晶13の切断により得られた半導体ウェハの反りの発生および厚さのばらつきを低減することができる。
また、加工工程(S30)の他の一例は、たとえば図10の模式的断面図に示すように、ワイヤ放電加工による切断などにより得られた半導体結晶13の表面13aを研磨することにより行なうことができる。この場合には、導電性接着材6によって貼り付けられた第1の支持板7を半導体結晶13の表面13aの研磨時の把持部材として用いることができ、半導体結晶13の表面13aの研磨ごとに第1の支持板7から半導体結晶13を取り外す必要がなくなるため、半導体結晶13の表面13aの効率的な研磨が可能となる。
なお、図10に例示される半導体結晶13の表面13aの研磨工程は、図9に例示されるワイヤ放電加工による半導体結晶13の切断工程とは関係なく、単独で行なわれてもよい。たとえば、図9に例示されるワイヤ放電加工による切断とは別の方法で得られた半導体結晶13を導電性接着材6で第1の支持板7に貼り付けた後に、半導体結晶13の表面13aを研磨してもよい。なお、半導体結晶13の表面13aの研磨工程を、ワイヤ放電加工による半導体結晶13の切断工程と関係なく行なう場合には、半導体結晶13を第1の支持板7に貼り付ける接着材としては、上記の導電性接着材6以外に、絶縁性接着材も用いることができる。なお、絶縁性接着材としては、導電性接着材6と同様に、たとえば、第1の支持板7の加熱によって溶融するものを用いることができる。
また、図10に例示される半導体結晶13の表面13aの研磨工程は、図9に例示されるワイヤ放電加工による半導体結晶13の切断工程と組み合わされて行なわれてもよい。たとえば、図9に例示されるワイヤ放電加工による切断後の半導体結晶13を第1の支持板7から取り外すことなく、第1の支持板7に貼り付けた状態で、半導体結晶13の表面13aを研磨してもよい。
<加熱工程>
加熱工程(S40)は、たとえば、第1の支持板7を加熱することによって第1の支持板7上の導電性接着材6を導電性接着材6の溶融温度以上の温度に加熱することにより行なうことができる。これにより、導電性接着材6が溶融して液体状態となるため、加工工程(S30)後の半導体ウェハを第1の支持板7から取り外すことができる。実施の形態の半導体ウェハの製造方法においては第1の支持板7と半導体結晶13との間の熱膨張係数差が40%以下とされている。そのため、加熱工程(S40)において、第1の支持板7を加熱することによって導電性接着材6を溶融し、後述する加工工程(S30)により得られた半導体ウェハを取り出すときに、半導体ウェハに割れが発生するのを低減することができる。
<作用効果>
実施の形態1の半導体ウェハの製造方法においては、第1の支持板7と半導体結晶13との間の熱膨張係数差が40%以下とされているため、第1の支持板7を加熱することによって半導体ウェハを取り出すときに、半導体ウェハに割れが発生するのを低減することができる。
<実施の形態2の半導体ウェハの製造方法>
図13に、実施の形態2の半導体ウェハの製造方法のフローチャートを示す。図13に示すように、実施の形態2の半導体ウェハの製造方法は、ワイヤ準備工程(S11)と、ワイヤ設置工程(S21)と、半導体結晶設置工程(S31)と、ワイヤ位置調整工程(S41)と、半導体結晶加工工程(S51)とを含んでおり、ワイヤ準備工程(S11)の後にワイヤ設置工程(S21)が行なわれ、ワイヤ設置工程(S21)の後に半導体結晶設置工程(S31)が行なわれ、半導体結晶設置工程(S31)の後にワイヤ位置調整工程(S41)が行なわれ、ワイヤ位置調整工程(S41)の後に半導体結晶加工工程(S51)が行なわれる。なお、実施の形態2の半導体ウェハの製造方法には、ワイヤ準備工程(S11)、ワイヤ設置工程(S21)、半導体結晶設置工程(S31)、ワイヤ位置調整工程(S41)および半導体結晶加工工程(S51)以外の工程が含まれていてもよいことは言うまでもない。
<ワイヤ準備工程>
ワイヤ準備工程(S11)は、たとえば、半導体結晶13の加工に用いられるワイヤを準備することにより行うことができる。図14に、ワイヤ準備工程(S11)で用いられるワイヤの一例の模式的な斜視図を示し、図15に、図14のXV−XVに沿った模式的な断面図を示す。図14に示すように、導電性ワイヤ8は、直線状に延在している。また、図15に示すように、導電性ワイヤ8は、芯材8aと、芯材8aの外表面を被覆するめっき層8bと、を含んでいる。
導電性ワイヤ8の芯材8aの材料は特に限定されないが、ステンレスを用いることが好ましい。導電性ワイヤ8の芯材8aにステンレスを用いた場合には、導電性ワイヤ8の強度を高く保持することができる傾向にある。
導電性ワイヤ8のめっき層8bの材料は特に限定されないが、亜鉛(Zn)を含む材料を用いることが好ましく、銅(Cu)とZnとの合金、またはZnを用いることが好ましい。導電性ワイヤ8のめっき層8bにZnを含む材料を用いた場合、特にCuとZnとの合金、またはZnを用いた場合には、めっき層8bの導電率を高くすることができるため、ワイヤ放電加工のような導電性ワイヤ8に高周波の電流を流す加工を行う場合には、表皮効果を利用して、めっき層8bに効率良く電流を流すことが可能となる。なお、CuとZnとの合金としては、CuとZnとの質量比がCu:Zn=6:4〜Cu:Zn=7:3の合金を用いることが好ましい。この場合には、表皮効果により、めっき層8bにさらに効率良く電流を流すことが可能となる。
図15に示される導電性ワイヤ8の直径dは特に限定されないが、70μm以上100μm以下であることが好ましい。導電性ワイヤ8の直径dが70μm以上である場合には、たとえば半導体結晶13をワイヤ放電加工により切断して直径4インチの表面の半導体ウェハを製造するときに、導電性ワイヤ8が破断しないように導電性ワイヤ8の張力を下げなくてもよいことから、導電性ワイヤ8の振動による加工ロスを低く抑えることができる。また、導電性ワイヤ8の直径dが100μm以下である場合には、たとえば半導体結晶13をワイヤ放電加工により切断して直径4インチの表面の半導体ウェハを製造するときに、導電性ワイヤ8の直径dが大きすぎることによる加工ロスを低く抑えることができる。
図15に示されるめっき層8bの厚さtも特に限定されないが、5μm以上20μm以下であることが好ましい。めっき層8bの厚さtが5μm以上である場合には、めっき層8bの電気抵抗を低くすることができるため、導電性ワイヤ8全体の電気抵抗を低くすることができる。また、めっき層8bの厚さtが20μm以下である場合には芯材8aを細く形成しなくてもよいため、導電性ワイヤ8の強度の低下をすることができる。
導電性ワイヤ8の破断強度は、1800N/mm2以上であることが好ましい。導電性ワイヤ8の破断強度が1800N/mm2以上である場合には、導電性ワイヤ8の破断による半導体結晶13の加工効率の低下を抑制することができる。なお、導電性ワイヤ8の破断強度は、引張強度試験を行うことにより測定された値である。
<ワイヤ設置工程>
ワイヤ設置工程(S21)は、たとえば、ワイヤ準備工程(S11)で準備した導電性ワイヤ8の両端をそれぞれダイスに把持することにより行うことができる。図16(a)および図17(a)に、ワイヤ設置工程(S21)の一例を図解する模式的な平面透視図を示す。図16(a)は導電性ワイヤ8の走行方向21に沿った平面透視図であり、図17(a)は導電性ワイヤ8の走行方向21と直交する方向22における平面透視図である。
図16(a)および図17(a)に示すように、導電性ワイヤ8は、所定の張力を有するように、上部ノズル41aの内部の上部ダイス41bと、下部ノズル42aの内部の下部ダイス42bとの間に把持される。導電性ワイヤ8の一端が上部ダイス41bに把持され、導電性ワイヤ8の他端が下部ダイス42bに把持される。
導電性ワイヤ8は、たとえば図16(b)に示すように、導電性ワイヤ8の進行方向21において、導電性ワイヤ8の長手方向80が、鉛直方向20に対して2μm以下のズレ(S1)となるように設置されることが好ましい。この場合には、導電性ワイヤ8を用いた半導体結晶13の加工により得られる半導体ウェハの形状に発生するばらつきを抑えることができる。
導電性ワイヤ8は、たとえば図17(b)に示すように、導電性ワイヤ8の進行方向21と直交する方向22において、導電性ワイヤ8の長手方向80が、鉛直方向20に対して2μm以下のズレ(S2)となるように設置されることが好ましい。この場合には、半導体結晶13の厚さ方向に対して垂直な方向における半導体結晶13の加工をより正確に行うことができる。
<半導体結晶設置工程>
半導体結晶設置工程(S31)は、たとえば、ワイヤ設置工程(S21)で設置された導電性ワイヤ8により半導体結晶13を加工することができるように、第1の支持板7と第2の支持板1との間に貼り付けられた半導体結晶13を設置することにより行うことができる。図18(a)に、半導体結晶設置工程(S31)の一例を図解する模式的な平面透視図を示す。なお、図18(a)は導電性ワイヤ8の走行方向21と直交する方向22における平面透視図である。また、図18〜図22および図24〜図26において、第1の支持板7と半導体結晶13との間には導電性接着材6等の他の部材が設置されていてもよく、第2の支持板1と半導体結晶13との間には接着材2、第2の下地基板11および接合層12等の他の部材が設置されていてもよいが、説明の便宜のため、これらの部材についての記載は省略する。
導電性ワイヤ8の長手方向における支持板の長さL1が、導電性ワイヤ8の長手方向における半導体結晶13の長さL2の102%以上125%以下とされる。なお、導電性ワイヤ8の長手方向における第1の支持板7および第2の支持板1の少なくとも一方の長さが、導電性ワイヤ8の長手方向における半導体結晶13の長さL2の102%以上125%以下であればよい。
半導体結晶13は、たとえば図18(b)に示すように、半導体結晶13の厚さ方向23が導電性ワイヤ8の長手方向80と垂直となるように設置されることが好ましい。この場合には、半導体結晶13の厚さ方向に対して垂直な方向における半導体結晶13の加工をより正確に行うことができる。なお、本明細書において、「半導体結晶13の厚さ方向23が導電性ワイヤ8の長手方向80と垂直」とは、半導体結晶13の厚さ方向23と導電性ワイヤ8の長手方向80とが為す角度が90°±0.01°の範囲内の角度となることを意味する。
半導体結晶13は、たとえば図18(c)に示すように、導電性ワイヤ8の長手方向80と導電性ワイヤ8の長手方向80における支持板の長さ方向24とが平行となるように設置されることが好ましい。この場合にも、半導体結晶13の厚さ方向に対して垂直な方向における半導体結晶13の加工をより正確に行うことができる。なお、本明細書において、「導電性ワイヤ8の長手方向80と導電性ワイヤ8の長手方向80における支持板の長さ方向24とが平行」とは、導電性ワイヤ8の長手方向80と導電性ワイヤ8の長手方向80における支持板(第1の支持板7および第2の支持板1)の長さ方向24とが為す角度が0°±0.01°の範囲内の角度となることを意味する。
<ワイヤ位置調整工程>
半導体結晶設置工程(S31)において半導体結晶13を設置した後には、ワイヤ位置調整工程(S41)を行うことが好ましい。ワイヤ位置調整工程(S41)を行うことによって、導電性ワイヤ8による半導体結晶13の加工位置をより正確に決定することができる。
図19(a)〜図19(c)に、ワイヤ位置調整工程の一例を図解する模式的な平面図を示す。本実施の形態において、ワイヤ位置調整工程(S41)は、図19(a)、図19(b)および図19(c)の順に行われる。
まず、図19(a)に示すように、導電性ワイヤ8を矢印31の方向に移動させることによって、図19(b)に示すように、導電性ワイヤ8を第1の支持板7の露出面に接触させる。このとき、導電性ワイヤ8に電圧を印加して導電性ワイヤ8から第1の支持板7に電流を流す。これにより、第1の支持板7の露出面の座標を明確にする。そして、図19(c)に示すように、第1の支持板7の露出面の位置を基準として、導電性ワイヤ8を矢印32の方向(第1の支持板7の露出面に対して垂直な方向であって第1の支持板7の露出面から離れる方向)に所定の移動量33だけ移動させ、導電性ワイヤ8の加工位置を決定する。
ここで、導電性ワイヤ8の移動量33は、たとえば、半導体結晶13を導電性ワイヤ8により切断して厚さTの半導体ウェハを得る場合には、ワイヤの直径をd、カーフロスをTs、研磨ロスをTkとしたときに、(T+Tk+(Ts/2)−(d/2))とすることができる(図20参照)。
<半導体結晶加工工程>
ワイヤ位置調整工程(S41)によって導電性ワイヤ8の位置を調整した後には、半導体結晶加工工程(S51)が行われる。本実施の形態において、半導体結晶加工工程(S51)は、導電性ワイヤ8を用いたワイヤ放電加工によって半導体結晶13を切断することにより行われる。
図21に、半導体結晶13の加工工程(S51)の一例を図解する模式的な斜視図を示す。導電性ワイヤ8の加工位置の決定後に半導体結晶13は水(図示せず)中に配置される。そして、第1の支持板7と導電性ワイヤ8との間に電圧を印加することにより放電を発生させ、当該放電による局所的な熱により半導体結晶13を部分的に加熱して非接触で除去する。そして、半導体結晶13を除去しながら図21に示す進行方向21に沿って導電性ワイヤ8を移動させていくことにより、半導体結晶13を切断する。
半導体結晶13が配置される水の抵抗率は、10MΩcm以上20MΩcm以下であることが好ましい。水の抵抗率が10MΩcm以上である場合には、水の絶縁性が高く、半導体結晶13以外の箇所における放電の発生を抑制することができるため、半導体結晶13の加工をより効率的に行うことができる。また、水の抵抗率が20MΩcm以下である場合には、水からイオン除去等の処理を容易に行うことができることから、半導体ウェハの製造コストを低く抑えることができる。
半導体結晶13の加工時に導電性ワイヤ8に印加される張力は、5N以上12N以下であることが好ましい。半導体結晶13の加工時における導電性ワイヤ8の張力が5N以上である場合には、導電性ワイヤ8の張力が小さいことに起因する導電性ワイヤ8の振動を抑えることができるため、加工ロスを低く抑えることができる。また、半導体結晶13の加工時における導電性ワイヤ8の張力が12N以下である場合には、導電性ワイヤ8に印加された張力による導電性ワイヤ8の破断を抑制することができる。
半導体結晶13の加工時に導電性ワイヤ8に印加される電圧は、30V以上80V以下であることが好ましい。半導体結晶13の加工時に導電性ワイヤ8に印加される電圧が30V以上である場合には、導電性ワイヤ8と半導体結晶13との間の距離をある程度保ちながら半導体結晶13の切断を行うことができるため、導電性ワイヤ8の破断を抑えて半導体結晶13を安定して加工することができる。半導体結晶13の加工時に導電性ワイヤ8に印加される電圧が80V以下である場合には、導電性ワイヤ8と半導体結晶13との間の距離を広げすぎることなく半導体結晶13の切断が可能となるため、半導体結晶13のカーフロスを低く抑えることができる。
半導体結晶13の加工時に導電性ワイヤ8にパルス電圧を印加する場合におけるパルス電圧のパルス幅は、0.1マイクロ秒以上500マイクロ秒以下であることが好ましく、0.2マイクロ秒以上200マイクロ秒以下であることがより好ましい。パルス電圧のパルス幅が0.1マイクロ秒以上500マイクロ秒以下である場合、特に0.2マイクロ秒以上200マイクロ秒以下である場合には、導電性ワイヤ8の発熱を最小限に抑えて導電性ワイヤ8の破断を抑制できるとともに、効率の良い加工を行うことができる。
半導体結晶13の加工時において導電性ワイヤ8は、鉛直方向20の上方から下方に向かって送られて半導体結晶13の加工が行われるが、導電性ワイヤ8の送り速度は、100m/h以上1000m/h以下であることが好ましい。導電性ワイヤ8の送り速度が100m/h以上である場合には、導電性ワイヤ8の消耗を抑えることができるため、導電性ワイヤ8の破断の頻度を低減することができる。また、導電性ワイヤ8の送り速度が100m/h以下である場合には、導電性ワイヤ8の使用量を低く抑えることができるため、半導体ウェハの製造コストを低く抑えることができる。なお、「m/h」は、1時間当たりに送られる導電性ワイヤ8の長さ[m]を意味している。
図22に図21を矢印51の方向から見たときの模式的な平面図を示し、図23に図21を矢印52の方向から見たときの模式的な平面図を示す。図24に図21を矢印53の方向から見たときの模式的な平面図を示し、図25に図21を矢印54の方向から見たときの模式的な平面図を示す。
たとえば図24に示すように、導電性ワイヤ8を用いたワイヤ放電加工による半導体結晶13の切断時においては、導電性ワイヤ8と半導体結晶13との間に半導体結晶13の加工屑13bが生じる。この半導体結晶13の加工屑13bを除去するとともに、導電性ワイヤ8を効率良く冷却するために、たとえば図22、図23および図25に示すように、導電性ワイヤ8による半導体結晶13の加工部分に水流61を噴射することが好ましい。なお、水流61は、上部ノズル41aおよび下部ノズル42aの少なくとも一方から半導体結晶13に対して噴射することができる。
水流61の流量は、1slm以上10slm以下であることが好ましい。水流61の流量が1slm以上である場合には半導体結晶13の加工屑13bを効率良く除去することができるため、半導体結晶13の効率的な加工が可能になるとともにカーフロスを低く抑えることができ、さらには導電性ワイヤ8の破断も抑制することができる。また、水流61の流量が10slm以下である場合には水流61が強すぎることによる導電性ワイヤ8および半導体結晶13のブレを抑えて、半導体結晶13の効率的な加工が可能になるとともにカーフロスを低く抑えることができ、さらには導電性ワイヤ8の破断も抑制することができる。なお、「slm」は、標準状態(圧力:1atm、温度:0℃)における1分間あたりの流量をリットルの単位で表したものである。
水流61の鉛直方向20に直交する方向の断面が円形である場合には、当該水流61の断面の直径は、1mm以上3mm以下であることが好ましい。水流61の断面の直径が1mm以上である場合には、乱流の発生が少ない水流61を発生させることが可能となる。また、水流61の断面の直径が3mm以下である場合には、水流61の流速を速く保つことが可能となり、効率の良い導電性ワイヤ8の冷却が可能となる。
水流61の長さは、100μm以上1000μm以下であることが好ましい。水流61の長さが100μm以上である場合には、第1の支持板7および第2の支持板1に生じるわずかな揺れ、ならびに第1の支持板7および/または第2の支持板1と、上部ノズル41aおよび/または下部ノズル42aとの衝突による機械の破損とを回避することができる傾向が大きくなる。また、水流61の長さが1000μm以下である場合には、効率の良い加工屑13bの排出と導電性ワイヤ8の冷却とが可能となるため、導電性ワイヤ8の破断を抑制することができる。
なお、実施の形態2の半導体結晶加工工程(S51)後には、実施の形態1の加熱工程(S40)を行うこともできる。
<作用効果>
上述のように、実施の形態2の半導体ウェハの製造方法においては、導電性ワイヤ8の長手方向における支持板の長さL1が、導電性ワイヤ8の長手方向における半導体結晶13の長さL2の102%以上125%以下とされる。これは、本発明者が鋭意検討した結果、L1がL2の102%以上125%以下である場合には、半導体ウェハの加工ロスを低減することができることを見出したことによるものである。すなわち、L1がL2の102%未満である場合には、L1に対してL2が大きくなりすぎるため、半導体結晶13の加工時に半導体結晶13の周縁に欠けが生じるケースが頻発する。また、L1がL2の125%を超える場合には、上部ダイス41bと下部ダイス42bとの間の導電性ワイヤ8の長さが導電性ワイヤ8の長手方向における半導体結晶13の長さL2に対して長くなりすぎてしまい、たとえば図26に示すように、導電性ワイヤ8が振動して、半導体結晶13の加工ロスが増大する。半導体ウェハの加工ロスをさらに低減する観点からは、導電性ワイヤ8の長手方向における支持板の長さL1が、導電性ワイヤ8の長手方向における半導体結晶13の長さL2の102%以上110%以下とされることがより好ましく、105%以上110%以下とされることがさらに好ましい。
実施の形態2における上記以外の説明は実施の形態1と同様であるため、その説明については繰り返さない。
[実験例]
以下、実施の形態の半導体ウェハの製造方法の実験例について説明するが、実施の形態の半導体ウェハの製造方法は当該実験例に限定されるものではない。
<実験例1>
まず、直径4インチ(100mm)で、厚さ0.5mmのGaAs基板の鏡面に研磨された(111)面上に、厚さ2mmのGaN単結晶をHVPE法により成長させた。ここで、原料としては、金属GaにHCl(塩化水素)を吹き付けて塩化ガリウム(GaCl)の形で供給し、さらにアンモニア(NH3)ガスを供給し、キャリアガスとしては水素(H2)ガスおよび窒素(N2)ガスを用いた。GaN単結晶の成長時のGaAs基板の温度を1000℃とし、圧力を1気圧(1.01325×105Pa)とした。GaN単結晶の成長後、GaAs基板を王水によって溶解して除去した。
次に、GaN単結晶の表面上に厚さ2μmのSiO2膜をCVD法により形成した。そして、GaN単結晶上のSiO2膜を酸化セリウム(CeO2)スラリーを用いて研磨することにより、厚さ0.2μmのSiO2膜のみを残存させた。
また、ムライト基板の表面上に厚さ2μmのSiO2膜をCVD法により形成した。そして、GaN単結晶上のSiO2膜をCeO2スラリーを用いて研磨することにより、厚さ0.2μmのSiO2膜のみを残存させた。
GaN単結晶上のSiO2膜の表面およびムライト基板上のSiO2膜の表面をアルゴン(Ar)プラズマにより清浄化および活性化させた後、これらのSiO2膜の表面を重ね合わせ、300℃の窒素雰囲気で2時間熱処理することによって、これらのSiO2膜を接合して一体化させた。
これにより、ムライト基板上にSiO2膜およびGaN単結晶がこの順に積層された複合基板が得られた。
次に、上記のようにして得られた複合基板のムライト基板の表面をホットメルトワックスによってアルミナからなる下部プレートに貼り付け、GaN単結晶の表面を導電性接着材によりアルチックからなる上部プレートに貼り付けた。そして、当該上部プレートおよび下部プレートをワイヤ放電加工装置に固定し、ワイヤ放電加工装置のワイヤによってGaN単結晶を切断して、GaN単結晶ウェハを得た。
そして、上記のようにして得られたGaN単結晶ウェハが導電性接着材で貼り付けられている上部プレートをホットプレート上に設置し、ホットプレートによって上部プレートを50℃以上の温度に加熱して、導電性接着材を溶融させて液体状態とし、GaN単結晶ウェハを上部プレートから取り外した。
上部プレートから取り外したGaN単結晶ウェハを目視により確認したところ、GaN単結晶ウェハに割れが全く発生していないことが確認された。その結果を表1の評価の「割れ」の欄に示す。なお、表1の評価の「割れ」の欄において、目視によりGaN単結晶ウェハを確認したときにGaN単結晶ウェハに割れが全く確認されなかった場合の評価を「A」とし、少しでも割れが確認された場合の評価を「B」としている。
また、表1の半導体結晶の「熱膨張係数(1/℃)」の欄の数値は、上記と同一の条件で作製したGaN単結晶について、室温(25℃)から800℃まで昇温したときの平均線熱膨張係数をTMA(熱機械分析)により測定した値である。具体的には、(株)リガク製TMA8310を用いて示差膨張方式により窒素ガス流通雰囲気下でGaN単結晶のa軸方向の平均線熱膨張係数を測定した。
また、表1の半導体結晶の「体積抵抗率(Ω・cm)」の欄の数値は、上記と同一の条件で作製したGaN単結晶について、四探針法により測定した値である。
また、表1の上部プレートの「熱膨張係数(1/℃)」の欄の数値は、室温(25℃)から800℃まで昇温したときの平均線熱膨張係数をTMAにより測定した値である。具体的には、(株)リガク製TMA8310を用いて示差膨張方式により窒素ガス流通雰囲気下で上部プレートの平均線熱膨張係数を測定した。
また、表1の上部プレートの「体積抵抗率(Ω・cm)」の欄の数値は、上部プレートについて、四探針法により測定した値である。なお、表1の上部プレートの「体積抵抗率(Ω・cm)」の欄の「−」の表記は上部プレートの体積抵抗率(Ω・cm)が100(Ω・cm)よりも高いことを意味している。
さらに、表1の評価の「導電性」の欄において、上部プレートの体積抵抗率(Ω・cm)の欄の数値が1×10-2(Ω・cm)以下であった場合の評価を「A」とし、1×10-2(Ω・cm)よりも高かった場合の評価を「B」としている。
表1に示すように、実験例1において、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差は39.3%であって、導電性の評価はAであり、割れの評価はAであった。図11に、実験例1において得られたGaN単結晶ウェハ100の模式的な平面図を示す。
<実験例2>
上部プレートにMoを用いたこと以外は実験例1と同様にして、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差を算出し、導電性および割れの評価を行なった。その結果を表1に示す。
表1に示すように、実験例2において、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差は8.9%であって、導電性の評価はAであり、割れの評価はAであった。
<実験例3>
上部プレートにサーメット(チタンとニオブとを含む炭窒化物)を用いたこと以外は実験例1と同様にして、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差を算出し、導電性および割れの評価を行なった。その結果を表1に示す。
表1に示すように、実験例3において、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差は32.1%であって、導電性の評価はAであり、割れの評価はAであった。
<実験例4>
上部プレートにWを用いたこと以外は実験例1と同様にして、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差を算出し、導電性および割れの評価を行なった。その結果を表1に示す。
表1に示すように、実験例4において、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差は19.6%であって、導電性の評価はAであり、割れの評価はAであった。
<実験例5>
上部プレートに鉄(Fe)を用いたこと以外は実験例1と同様にして、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差を算出し、導電性および割れの評価を行なった。その結果を表1に示す。
表1に示すように、実験例5において、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差は96.4%であって、導電性の評価はAであり、割れの評価はBであった。図12に、実験例5において得られたGaN単結晶ウェハ101の模式的な平面図を示す。
<実験例6>
上部プレートにSiCを用いたこと以外は実験例1と同様にして、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差を算出し、導電性および割れの評価を行なった。その結果を表1に示す。
表1に示すように、実験例6において、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差は12.5%であって、導電性の評価はBであり、割れの評価はAであった。
<実験例7>
上部プレートに銅(Cu)を用いたこと以外は実験例1と同様にして、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差を算出し、導電性および割れの評価を行なった。その結果を表1に示す。
表1に示すように、実験例7において、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差は167.9%であって、導電性の評価はAであり、割れの評価はBであった。
<実験例8>
上部プレートにムライトを用いたこと以外は実験例1と同様にして、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差を算出し、導電性および割れの評価を行なった。その結果を表1に示す。
表1に示すように、実験例8において、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差は16.1%であって、導電性の評価はBであり、割れの評価はAであった。
<実験例9>
上部プレートにAl23を用いたこと以外は実験例1と同様にして、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差を算出し、導電性および割れの評価を行なった。その結果を表1に示す。
表1に示すように、実験例9において、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差は39.3%であって、導電性の評価はBであり、割れの評価はAであった。
<実験例10>
上部プレートにインコネル600(ニッケル(Ni)とクロム(Cr)とFeとを含む合金)を用いたこと以外は実験例1と同様にして、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差を算出し、導電性および割れの評価を行なった。その結果を表1に示す。
表1に示すように、実験例10において、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差は150.0%であって、導電性の評価はAであり、割れの評価はBであった。
<実験例11>
上部プレートにSUS304(ステンレス鋼)を用いたこと以外は実験例1と同様にして、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差を算出し、導電性および割れの評価を行なった。その結果を表1に示す。
表1に示すように、実験例11において、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差は203.6%であって、導電性の評価はAであり、割れの評価はBであった。
<実験例12>
上部プレートに石英を用いたこと以外は実験例1と同様にして、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差を算出し、導電性および割れの評価を行なった。その結果を表1に示す。
表1に示すように、実験例12において、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差は91.1%であって、導電性の評価はBであり、割れの評価はBであった。
<実験例13>
上部プレートに窒化アルミニウム(AlN)を用いたこと以外は実験例1と同様にして、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差を算出し、導電性および割れの評価を行なった。その結果を表1に示す。
表1に示すように、実験例13において、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差は19.6%であって、導電性の評価はBであり、割れの評価はAであった。
<実験例14>
上部プレートに窒化珪素(SiN)を用いたこと以外は実験例1と同様にして、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差を算出し、導電性および割れの評価を行なった。その結果を表1に示す。
表1に示すように、実験例14において、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差は42.9%であって、導電性の評価はBであり、割れの評価はBであった。
<実験例15>
上部プレートに窒化ホウ素と炭化珪素との複合体(BN−SiC)を用いたこと以外は実験例1と同様にして、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差を算出し、導電性および割れの評価を行なった。その結果を表1に示す。
表1に示すように、実験例15において、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差は28.6%であって、導電性の評価はBであり、割れの評価はAであった。
<実験例16>
上部プレートにグラッシーカーボンを用いたこと以外は実験例1と同様にして、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差を算出し、導電性および割れの評価を行なった。その結果を表1に示す。
表1に示すように、実験例16において、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差は41.1%であって、導電性の評価はAであり、割れの評価はBであった。
Figure 0006354527
<評価>
表1に示すように、GaN単結晶と上部プレートとの間の熱膨張係数差が40%以下である実験例1〜4、6、8、9、13および15のGaN単結晶ウェハには割れが生じないことが確認された。
<実験例17>
放電加工にはワイヤ放電加工機を用いた。放電加工に用いる導電性ワイヤとしては、SUSからなる芯材の外表面にめっき層(質量比でCu:Zn=6:4)を5μm以上20μm以下の厚さで被覆した直径100μmのものを準備した。導電性ワイヤの破断強度は、1800N/mm2以上であった。
次に、治具を用いて導電性ワイヤの垂直出しを行った。ここで、導電性ワイヤは、導電性ワイヤの進行方向、および導電性ワイヤの進行方向に直交する方向のいずれの方向においても鉛直方向に対して2μm以下のズレとなるように設置した。
次に、ワークをワイヤ放電加工機に調整治具を介してセットした。ここで、ワークとしては、実験例1と同様にして、GaN単結晶を作製し、ムライト基板上にSiO2膜およびGaN単結晶がこの順に積層された複合基板のムライト基板の表面をホットメルトワックスによってアルミナからなる第2の支持板に貼り付け、GaN単結晶の表面を導電性接着材によりアルチックからなる第1の支持板に貼り付けたものを準備した。
次に、(i)導電性ワイヤの長手方向と、導電性ワイヤの長手方向における第1の支持板および第2の支持板の長さ方向とが平行となるように、かつ、(ii)導電性ワイヤの進行方向と、導電性ワイヤの長手方向と直交する方向における第1の支持板および第2の支持板の長さ方向とが平行となるように、ダイヤルゲージを用いて傾きを測定して、調整治具の調整機構を用いてワークの位置調整を行った。これにより、(i)導電性ワイヤの長手方向と導電性ワイヤの長手方向における第1の支持板および第2の支持板の長さ方向との平行からのズレが5μmとなり、かつ(ii)導電性ワイヤの進行方向と、導電性ワイヤの長手方向と直交する方向における第1の支持板および第2の支持板の長さ方向との平行からのズレが5μmとなった。なお、上記の(i)および(ii)のズレが10μmである場合には、加工ロスを大幅に低減することができる。
上記のようにして、GaN単結晶の厚さ方向を導電性ワイヤの長手方向と垂直とし、かつ導電性ワイヤの長手方向における第1の支持板および第2の支持板の長さ方向を導電性ワイヤの長手方向と平行とした。
さらに、下部ノズルと第1の支持板および第2の支持板の下面との間の隙間が0.2mmとなるように隙間ゲージを用いて調整を行った。また、上部ノズルと第1の支持板および第2の支持板の上面との間の隙間が0.2mmとなるように隙間ゲージを用いて調整を行った。
次に、導電性ワイヤの加工位置を決定するため、第1の支持板のGaN単結晶からの露出面に導電性ワイヤが接触するようにノズルを移動させ、導電性ワイヤに電圧を印加して導電性ワイヤから第1の支持板に電流を流して、第1の支持板の露出面の座標を明確にした。この第1の支持板の露出面の座標を基準にして、ノズルを移動させ、第1の支持板の露出面に対して垂直な方向であって第1の支持板7の露出面から離れる方向に導電性ワイヤを移動させた。
ここで、導電性ワイヤの移動量は、半導体ウェハの厚さをT、ワイヤの直径をd、カーフロスをTs、研磨ロスをTkとしたときに、(T+Tk+(Ts/2)−(d/2))とした。
次に、加工槽に水を張り、ワークを水中に配置した。ワークが配置された水の抵抗率は、10MΩcm以上20MΩcm以下とした。
次に、導電性ワイヤに60Vの電圧を印加して、導電性ワイヤの送りを開始した。導電性ワイヤの送りの方向は、加工で生じた加工屑が重力で落下する方向と導電性ワイヤの送りの方向とを一致させて効率良く加工屑を排出するため、鉛直方向の上方から下方に向かう方向とした。また、導電性ワイヤの送り速度は、10m/h以上1000m/h以下の範囲内の所定の速度とした。また、上部ノズルおよび下部ノズルのそれぞれから、加工屑を押し流し、導電性ワイヤを効率良く冷却する目的で、導電性ワイヤおよび半導体結晶に対して、1slm以上10slm以下の範囲内の所定の流量で水流を噴射した。
その後、ワークに向かってノズルを移動させることにより、導電性ワイヤを進行させて、GaN単結晶の切断を行った。GaN単結晶の切断時の導電性ワイヤの張力は5N以上12N以下の範囲内の所定の張力とした。ここで、GaN単結晶の切断時においては、放電電圧が一定となるように導電性ワイヤの移動速度を調整し、導電性ワイヤとGaN単結晶との間の距離が一定となるように制御されることが好ましい。
GaN単結晶の切断後は、上記のようにして得られたGaN単結晶ウェハが導電性接着材で貼り付けられている第1の支持板をホットプレート上に設置し、ホットプレートによって第1の支持板を50℃以上の温度に加熱して、導電性接着材を溶融させて液体状態とし、GaN単結晶ウェハを第1の支持板から取り外した。
上述のようなGaN単結晶ウェハの製造を、導電性ワイヤの長手方向における支持板の長さL1が、導電性ワイヤの長手方向におけるGaN単結晶の長さL2の100%、102%、110%、125%および130%となるそれぞれの場合における加工ロスを算出すると、L1がL2の102%、110%および125%である場合には、100%および130%の場合と比べて加工ロスを低減することができる。
以上のように本発明の実施の形態および実験例について説明を行なったが、上述の各実施の形態および各実験例の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。
今回開示された実施の形態および実験例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、半導体ウェハの製造方法に利用することができ、特に、GaN結晶またはSiC結晶を含む半導体ウェハを製造することができる。
1 第2の支持板
2 接着材
6 導電性接着材
7 第1の支持板
8 導電性ワイヤ
11 第2の下地基板
12 接合層
12a 第1の接合層
12b 第2の接合層
13 半導体結晶
13a 表面
13b 加工屑
20 鉛直方向
21 ワイヤの進行方向
22 ワイヤの進行方向と直交する方向
23 半導体結晶の厚さ方向
24 支持板の長さ方向
30 第1の下地基板
31,32,51,52,53,54 矢印
33 移動量
41a 上部ノズル
41b 上部ダイス
42a 下部ノズル
42b 下部ダイス
61 水流
80 ワイヤの長手方向
100,101 GaN単結晶ウェハ。

Claims (23)

  1. 支持板上に半導体結晶を貼り付ける工程と、
    前記半導体結晶を加工する工程と、
    前記支持板を加熱する工程と、を含み、
    前記支持板と前記半導体結晶との間の熱膨張係数差が40%以下である、半導体ウェハの製造方法。
  2. 前記半導体結晶は、窒化ガリウムまたは炭化珪素を含む、請求項1に記載の半導体ウェハの製造方法。
  3. 前記半導体結晶の表面の直径が40mm以上である、請求項1または請求項2に記載の半導体ウェハの製造方法。
  4. 前記支持板の25℃における体積抵抗率が1×10-2Ω・cm以下である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の半導体ウェハの製造方法。
  5. 前記支持板は、酸化アルミニウムと炭化チタンとの複合体、タングステン、モリブデン、およびサーメットからなる群から選択された少なくとも1つを含む、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の半導体ウェハの製造方法。
  6. 前記半導体結晶の25℃における体積抵抗率が3×10-2Ω・cm以下である、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の半導体ウェハの製造方法。
  7. 前記半導体結晶を加工する工程は、前記半導体結晶をワイヤ放電加工機で切断する工程、および前記半導体結晶を研磨する工程の少なくとも一方を含む、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の半導体ウェハの製造方法。
  8. 前記半導体結晶を加工する工程は、前記半導体結晶をワイヤを用いて加工する工程であって、
    前記ワイヤの長手方向における前記支持板の長さが、前記ワイヤの長手方向における前記半導体結晶の長さの102%以上125%以下である、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の半導体ウェハの製造方法。
  9. 前記ワイヤの直径が70μm以上100μm以下である、請求項8に記載の半導体ウェハの製造方法。
  10. 前記ワイヤは、芯材と、前記芯材上のめっき層とを含む、請求項8または請求項9に記載の半導体ウェハの製造方法。
  11. 前記芯材は、ステンレスを含む、請求項10に記載の半導体ウェハの製造方法。
  12. 前記めっき層は、亜鉛を含む、請求項10または請求項11に記載の半導体ウェハの製造方法。
  13. 前記めっき層は、銅を含む、請求項12に記載の半導体ウェハの製造方法。
  14. 前記ワイヤの破断強度は、1800N/mm2以上である、請求項8から請求項13のいずれか1項に記載の半導体ウェハの製造方法。
  15. 前記ワイヤの長手方向と前記半導体結晶の厚さ方向とが垂直となるように前記半導体結晶を設置する工程をさらに含む、請求項8から請求項14のいずれか1項に記載の半導体ウェハの製造方法。
  16. 前記ワイヤの長手方向と前記ワイヤの長手方向における前記支持板の長さ方向とが平行となるように前記半導体結晶を設置する工程をさらに含む、請求項8から請求項15のいずれか1項に記載の半導体ウェハの製造方法。
  17. 前記半導体結晶を設置する工程の後に前記ワイヤの位置を調整する工程をさらに含む、請求項15または請求項16に記載の半導体ウェハの製造方法。
  18. 前記半導体結晶を加工する工程は、水中で行われる、請求項8から請求項17のいずれか1項に記載の半導体ウェハの製造方法。
  19. 前記半導体結晶の加工時に前記ワイヤに印加される張力は、5N以上12N以下である、請求項8から請求項18のいずれか1項に記載の半導体ウェハの製造方法。
  20. 前記半導体結晶の加工時に前記ワイヤに印加される電圧は、30V以上80V以下である、請求項8から請求項19のいずれか1項に記載の半導体ウェハの製造方法。
  21. 前記半導体結晶の加工時における前記ワイヤの送り速度は、100m/h以上1000m/h以下である、請求項8から請求項20のいずれか1項に記載の半導体ウェハの製造方法。
  22. 前記半導体結晶を加工する工程は、前記半導体結晶に水流を噴射する工程を含む、請求項8から請求項21のいずれか1項に記載の半導体ウェハの製造方法。
  23. 前記水流の流量は、1slm以上10slm以下である、請求項22に記載の半導体ウェハの製造方法。
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