JP6352411B2 - Dpp−iv阻害剤を含有する腎疾患予防または治療用組成物 - Google Patents
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Description
このような腎臓が、排泄、調節、代謝及び内分泌的機能を正常に実行できず、全体的に機能が低下したり異常が生じた状態を腎疾患という。腎臓の損傷に起因する機能低下は、腎臓及び関連構造の増大、腎臓の萎縮、体液量の変化、電解質の不均衡、代謝性アシドーシス、ガス交換障害、抗感染機能の損傷、尿毒性毒素の蓄積などをもたらす。
原因となる腎臓病の種類を問わず、慢性的に腎機能障害が進行して糸球体濾過量が50%以下に減少すると、ほとんどの場合、糸球体濾過量がますます減少し、最終的には末期腎不全に至り、血液学的異常、神経系の合併症、胃腸管系の合併症、免疫学的合併症、感染または骨形成異常症などの合併症が起こり、ひどい場合は死に至ることもある。
本発明の組成物は、実際の臨床投与の際に経口及び非経口の様々な剤形で投与できる。製剤化する場合には、通常使用する充填剤、増量剤、結合剤、湿潤剤、崩壊剤及び界面活性剤などの希釈剤または賦形剤を用いて調製できる。
また、以下に記載された試薬及び溶媒は、特別な記載がない限り、Sigma−Aldrich Koreaから購入したものである。
(1)非糖尿病対照群、糖尿病群及びDA1229投与群の準備
生後6週齢のマウスを使用した。db/mマウスを非糖尿病対照群(各時期別に7匹、n=28)とし、db/dbマウスを糖尿病群(各時期別に7匹、n=28)とDA1229投与群(n=8)に分けた。DA1229投与群にはDPP−IV阻害剤であるDA1229を0.3%(W/W、300mg/kg/day)用量で飼料に混ぜて供給し、糖尿病群には試料のみを供給した。
非糖尿病対照群(db/m対照群)及び糖尿病群(db/db)でそれぞれ投与0、4、8、12週目に体重、飲食摂取量、水分摂取量、空腹時血糖、尿量、ヘモグロビンA1c値(HbAlc)及び血圧(systolic blood pressure、SBP)を測定し、DA1229投与群では投与12週目に測定した。ヘモグロビンA1c値はDCA2000+(Bayer Healthcare、Wuppertal、Germany)血糖測定器で測定した。
結果は下記表1に示す。
非糖尿病対照群と比較して、糖尿病群では体重が増加し、飲食摂取量、水分摂取量、空腹時血糖、尿量が大幅に増加した。
上述した結果から、DA1229が血糖量を下げ且つ糖の排泄を減少させる機能を行うことが分かる。
DPP−IV(Dipeptidyl peptidase IV)はインクレチンを分解する酵素である。インクレチンは、小腸から分泌されてインスリンの分泌を促進するホルモンであって、DPP−IVの活性が抑制されると、インクレチンの活性が維持されてインスリンの分泌が促進される。
糖尿病にかかると、脂質が正常に代謝されないため、血中脂質が増加し、肝に脂質が沈着する傾向(肝臓脂肪症)がある。DA1229によって脂質代謝改善効果が示されるかどうかを確認するために、次の実験を行った。前記実施例1の(1)に記載されたのと同様に、非糖尿病対照群、糖尿病群及びDA1229投与群を準備して実験に使用した。
総コレステロールは、エステル型コレステロールと非エステル型(遊離)コレステロールを含み、中でも、LDL−コレステロールの濃度が増加すると、動脈硬化などの問題が発生する。
投与12週目に非糖尿病対照群、糖尿病群及びDA1229投与群で血漿から脂質である総コレステロール、トリグリセリド、HDL−コレステロール及びLDL−コレステロールの濃度を測定した。総コレステロールとトリグリセリドの濃度は、GPO−Trinderキット(Sigma、St.Louis、MO、USA)を使用した後、ELISAリーダー(Micro−Quant、Bio−Tek Instruments、Colmar、France)で測定し、HDL−コレステロール及びLDL−コレステロールはTBA−200FR NEO(東芝、日本)で測定した。
非糖尿病対照群と比較して、糖尿病群では総コレステロール、トリグリセリド及びLDL−コレステロールの濃度が約2倍以上増加するが、DA1229の投与によって、このような増加が非糖尿病対照群のレベルに回復することが観察された(図4)。
投与12週目に非糖尿病対照群、糖尿病群及びDA1229投与群から採取した肝組織をミクロトームで断片化した後、アルコール脱水過程を経て、パラフィン包埋した。この断片をヘマトキシリン−エオシン(Hematoxylin−eosin)で染色した後、顕微鏡(STM6−LM Olympus NDT Inc、USA)で脂質沈着有無を観察した(図5)。非糖尿病対照群と比較して、糖尿病群では肝組織の脂質沈着が増加したが、DA1229投与群ではこのような増加が非糖尿病対照群のレベルに回復することが観察された。
上記の結果から、DA1229は糖尿病によって減少した脂質代謝を増加させる効果があることが分かる。
DA1229投与で、腎疾患により低下した腎機能が改善されるかどうかを確認するために、次の実験を行った。前記実施例1の(1)に記載されたのと同様に、非糖尿病対照群、糖尿病群及びDA1229投与群を準備した。
クレアチンは、腎臓によって排泄される物質であって、腎臓クリアランスの問題が発生すると、血漿中のクレアチニンの濃度が高くなる。
TBA−200FR NEO(東芝、日本)を用いて、変形ヤッフェ法(modified Jaffe method)(Kang YS et al., CCR2 antagonism improves insulin resistance, lipid metabolism, and diabetic nephropathy in type 2 diabetic mice. Kidney Int. 2010 Nov;78(9):883-894, Kang YS et al., Visfatin is upregulated in type-2 diabetic rats and targets renal cells. Kidney Int. 2010 Jul;78(2):170-181)により血漿中のクレアチニン濃度を測定した。
前記表2から、非糖尿病対照群と比較して、糖尿病群では血漿クレアチニン濃度が増加し、DA1229投与群では血漿クレアチニン濃度が大幅に減少したことを確認することができる。
糖尿病が進行すると、腎糸球体が破壊されてタンパク質(アルブミン)が排泄される現象が現れ、少量が排泄された場合を微量アルブミン尿という。微量アルブミン尿は腎疾患の最初の指標の一つであり、糖尿病が進行すればするほど、腎糸球体がひどく破壊されてタンパク質の排泄量が増加する。前記実施例1の(1)に記載されたのと同様に、非糖尿病対照群、糖尿病群及びDA1229投与群を準備し、実験に使用した。
非糖尿病対照群と比較して、糖尿病群では排泄されるアルブミンの量が増加し、このような増加は糖尿病が進行すればするほど顕著になった。ところが、DA1229投与群では、4週目まで微量アルブミン尿が現れておらず、その後も糖尿病群よりも一層少ない量のアルブミンが尿中へ排泄された(図6)。
上記の結果から、DA1229投与によって腎臓の排泄機能が改善されてタンパク質排泄が減少することが分かる。
腎疾患で腎臓破壊が進行すると、腎臓でメサンギウム拡大(mesangial expansion)が起こる。したがって、非糖尿病対照群、糖尿病群及びDA1229投与群で糸球体のメサンギウムの拡大を確認した。前記実施例1の(1)に記載されたのと同様に、非糖尿病対照群、糖尿病群及びDA1229投与群を準備して実験を進行し、投与12週目に確認した。
腎糸球体組織を採取してミクロトームで断片化した後、アルコール脱水過程を経て、パラフィン包埋した。この断片をPAS(periodic acid−Schiff)で染色し、顕微鏡(STM6−LM Olympus NDT Inc、USA)で観察し(図7B)、病理学者がこれをスコアリングした(図7A)。
非糖尿病対照群と比較して、糖尿病群ではメサンギウム拡大が観察されるが、DA1229投与群ではこのような効果が非糖尿病対照群に近いレベルに改善された。
上記の結果から、DA1229が腎糸球体破壊効果を改善することが分かる。
腎疾患で腎臓に線維性タンパク質が沈着して、病気が進行するにつれて腎臓が破壊される症状が現れる。
TGFβ1(Transforming Growth Factor β1)は、腎臓の線維化を誘発するサイトカインであり、タイプIVコラーゲンは線維組織を形成する基質である。PAI−1(Plasminogen Activator Inhibitor−1)は血栓の生成を誘発する。この3種のタンパク質はいずれも腎線維化の指標である。
DA1229が腎線維化を抑制する効果を示すか否かを確認するために、次の実験を行った。前記実施例1の(1)に記載されたのと同様に、非糖尿病対照群、糖尿病群及びDA1229投与群を準備して実験を行い、投与12週目に確認した。
腎糸球体組織を採取してミクロトームで断片化した後、アルコール脱水過程を経て、パラフィン包埋した。この断片を免疫組織化学方法で染色し、顕微鏡(STM6−LM Olympus NDT Inc、USA)で、腎臓に沈着したTGFβ1、タイプIVコラーゲン及びPAI−1をそれぞれ確認し(図8)、染色された程度及び範囲を基準として病理学者がこれをスコアリングした(図9)。
非糖尿病対照群と比較して、糖尿病群ではTGFβ1が増加したが、DA1229投与群ではこのような効果が大幅に減少した(図8のA、図9)。
非糖尿病対照群と比較して、糖尿病群ではタイプIVコラーゲンが増加したが、DA1229投与群では非糖尿病対照群のレベルに減少した(図8のB、図9)。
非糖尿病対照群と比較して、糖尿病群ではPAI−1が増加したが、DA1229投与群では非糖尿病対照群のレベルに減少した(図8のC、図9)。
前記(1)で確認した線維性タンパク質の減少が遺伝子発現レベルで起こるかどうかを確認するために、TGFβ1、タイプIVコラーゲン及びPAI−1のmRNA発現を確認した。腎臓組織試料からmRNAを抽出し、sybergreen試薬が含有されたPCR容器内でLight Cycler 1.5システム(Roche Diagnostics Corporation、Indianapolis、IN、USA)リアルタイムPCR機械を用いてmRNAを増幅させた。糖尿病群と非糖尿病対照群におけるそれぞれの標的遺伝子の発現程度をβ−アクチンの発現程度で割った値を図10に示した。
非糖尿病対照群と比較して、糖尿病群ではTGFβ1のmRNA発現が増加したが、DA1229投与群では大幅に減少した。
非糖尿病対照群と比較して、糖尿病群ではタイプIVコラーゲンのmRNA発現が2倍以上増加したが、DA1229投与群では減少した。
非糖尿病対照群と比較して、糖尿病群ではPAI−1のmRNA発現が約2倍増加したが、DA1229投与群では大幅に減少した。
上記の結果から、DA1229が腎線維化の抑制に優れた効果を発揮することが分かる。
ABCA1は組織からの脂質流出に関与するタンパク質であり、HMG−CoAリダクターゼ(reductase)は脂質合成に関与するタンパク質である。ABCA1遺伝子及びHMG−CoAリダクターゼ遺伝子の発現を確認して、腎臓で脂質代謝が減少するかどうか、及びDA1229投与によってこのような現象が改善されるかどうかを確認するために、前記遺伝子のmRNA発現を確認した。前記実施例1の(1)に記載されたのと同様に、非糖尿病対照群、糖尿病群及びDA1229投与群を準備して実験を行い、投与12週目に確認した。
腎臓組織試料からmRNAを抽出し、SYBRグリーン(sybergreen)試薬が含有されたPCR容器内でLight Cycler 1.5システム(Roche Diagnostics Corporation、Indianapolis、IN、USA)リアルタイムPCR機械を用いてmRNAを増幅させた。結果は図11及び図12に示した。
非糖尿病対照群と比較して、糖尿病群ではABCA1のmRNA発現が減少したが、DA1229群では大幅に増加した。
非糖尿病対照群と比較して、糖尿病群ではHMG−CoAリダクターゼのmRNA発現が増加したが、DA1229投与群では非糖尿病対照群のレベルに減少した。
上記の結果から、DA1229は腎臓組織への脂質沈着を防ぎ且つ脂質合成を減少させることが分かる。
ネフリン(nephrin)は、糸球体の濾過膜を形成する有足細胞(podocyte)の細胞膜に発現するタンパク質であって、隣接した有足細胞との結合で濾過障壁(filtration barrier)を形成する。糸球体の損傷によりアルブミン尿が現れる場合、有足細胞のネフリン発現が減少してネフリン障壁が損傷し、尿中へのネフリン分泌が増加する。したがって、投与12週目に非糖尿病対照群、糖尿病群及びDA1229投与群で尿中へのネフリン排泄及び腎臓でのネフリン発現を観察した。前記実施例1の(1)に記載されたのと同様に、非糖尿病対照群、糖尿病群及びDA1229投与群を準備し、実験に使用した。
非糖尿病対照群、糖尿病群及びDA1229投与群それぞれの尿を採取し、Exocell社(Philadelphia、PA、USA)EIAキットを用いて尿中のネフリン含有量を定量した。これを尿量に比例するクレアチニン(creatinin)排泄量に補正(modified Jaffe法で測定)して図13の左のグラフで示した。グラフで示されるように、糖尿病群では非糖尿病対照群よりも尿中のネフリン含有量が増加したが、DA1229投与群では尿中のネフリン含有量が大幅に減少したことを確認することができた。
また、各群の腎臓を摘出し、腎臓組織を分離し、ネフリンに対して特異的な抗体で免疫染色して顕微鏡で観察し、図13の右の図に示した。図13の右の図から、糖尿病群では非糖尿病対照群と比較して観察された腎糸球体からのネフリンは少なかったが、DA1229投与群ではネフリンは多く観察されることが分かる。
上記の結果から、DA1229投与によって糸球体のネフリン障壁が保存されて腎糸球体の構造が維持され、尿中へのネフリン排泄が減少することが分かる。
血糖値や糖尿病とは関係なく、DA1229が腎臓に及ぼす影響を調べるために、非糖尿病性腎障害マウスモデルを準備して次の実験を行った。
抗癌剤アドリアマイシン(adriamycin、以下「ADX」という)を注射すると、糸球体有足細胞の損傷を誘発して非糖尿病性腎障害を起こす。
生後6週齢のマウス30匹にADX13mg/kgを単回静脈注射した後、3つの群に分け(n=10/群)、第1群には直ちにDA1229投与を開始して3週間投与することにより、腎障害が発生して進行すると同時にDA1229投与が行われるようにし、第2群には3週間待って腎障害が発生することを確認した後、2週間DA1229を投与して腎障害がある程度進行した後、DA1229投与が行われるようにした。第3群は何らの付加的な措置を取らずに対照群とした。第1群及び第2群では、DA1229は0.3%(W/W、300mg/kg/day)の用量で飼料に混ぜて投与した。対照群には飼料のみを供給した。投与5週目に、第1群〜第3群で微量アルブミン尿及びネフリン排泄を測定した。
投与3週目に、第1群〜第3群で前記実施例4の(2)に記載されたのと同様の方法で微量アルブミン尿(尿中のアルブミン)を観察し、前記実施例8に記載されたのと同様の方法で尿中ネフリン排泄量に及ぼす影響を評価した。
腎障害を誘導したと同時にDA1229を投与した第1群に対する結果は図14に示した(黒い棒は対照群たる第3群、白い棒は第1群に該当)。図14から、DA1229投与によって尿中アルブミン排泄量(A)と尿中ネフリン排泄量(B)が全て有意に減少することを確認することができた。
腎障害誘導の後にDA1229を投与した第2群に対する結果は図15に示した(黒い棒は対照群たる第3群、白い棒は第1群に該当)。図15から、DA1229投与によって尿中アルブミン排泄量(A)及び尿中ネフリン排泄量(B)が全て有意に減少することを確認することができた。左の図から、DA1229によるアルブミン排泄減少効果が、時間が経つほど著しく現れることを確認することができる。
上記の結果から、DA1229は糖尿病性腎症だけでなく、非糖尿病性で糸球体が損傷して現れる腎疾患においても糸球体を保護する効果を示すことが分かる。
糖尿病で発生する刺激によって、腎臓を構成する各細胞においてDPP−IV遺伝子発現が増加するかどうかを確認するために、次の実験を行った。
腎臓組織を構成する細胞である有足細胞(podocyte)、近位尿細管細胞(proximal tubule cell)及びメサンギウム細胞(mesangial cell)に、それぞれ糖尿病で発生する刺激と同様にグルコース30mM、アンジオテンシンII100nM、遊離脂肪酸(palmitic acid)100uMを48時間加えた。その後、DPP−IV遺伝子発現を確認した。各細胞で得られた試料からmRNAを抽出し、sybergreen試薬が含有されたPCR容器内でLight Cycler 1.5システム(Roche Diagnostics Corporation、Indianapolis、IN、USA)リアルタイムPCR機械を用いてmRNAを増幅させた。
メサンギウム細胞ではDPP−IV遺伝子発現の増加が観察されなかったが、有足細胞及び近位尿細管細胞ではDPP−IV遺伝子発現の増加が観察された(図16)。
上記の結果から、糖尿病性腎症において有足細胞を含む腎臓細胞のDPP−IV発現が増加することが分かる。
DPP−IV抑制機序に作用する薬物であるリナグリプチン(linagliptin)、サクサグリプチン(saxagliptin)及びシタグリプチン(sitagliptin)とDA1229の効果を次のとおり比較した。
DA1229、リナグリプチン、サクサグリプチン及びシタグリプチンをそれぞれ0nM、1nM、10nM、100nMの濃度で含む培地で有足細胞を72時間培養した。その後、培地を除去し、有足細胞をリン酸緩衝液で洗浄した後、前記実施例2と同様に、以前に報告された方法(J. Med. Chem. 2005, 48, 141-151)のとおり蛍光光度検定方法を用いてDPP−IVの活性を測定した。
結果は図17に示した。図17から、DA1229が濃度依存的に有足細胞でDPP−IVの活性を抑制し、その効果はリナグリプチン及びシタグリプチンより優れるうえ、サクサグリプチンとは類似することが分かる。
DA1229、リナグリプチン、サクサグリプチン及びシタグリプチンが、糖尿病で発生する刺激と同様にグルコース及びアンジオテンシンIIの刺激下においてネフリンの発現量に及ぼす効果を次のとおり確認した。
グルコース30mM、アンジオテンシンII100nM、及びそれぞれDA1229 10nM、リナグリプチン10nM、サクサグリプチン1nM、シタグリプチン10nMを含む培地で有足細胞を72時間培養した。その後、培地を除去し、細胞を溶解(lysis)させた後、細胞内に発現したネフリンの変化を、ポリクローナル抗体(SantaCruz、SC−19000)を用いてウェスタンブロットで測定した。
上記の結果から、DA1229が、市販の既存のDPP4阻害剤であるリナグリプチン、サクサグリプチン及びシタグリプチンよりもDPP−IV活性抑制効果に優れるうえ、糖尿病で発生するのと同様の刺激を加えた場合でも腎糸球体でネフリン発現を維持する効果に優れることが分かる。
Claims (9)
- 下記化学式1で表示される化合物、その光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、またはそれらの水和物もしくは溶媒和物を有効成分として含む、腎疾患の治療用薬学的組成物。
(式中、XはOR1を示し、R1はそれぞれC1〜C5の低級アルキルを示す。) - 前記R1が三級ブチル(tert−butyl)である、請求項1に記載の薬学的組成物。
- 前記薬学的に許容される塩が、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸及びアジピン酸よりなる群から選ばれる、請求項1に記載の薬学的組成物。
- 前記化学式1で表示される化合物、その光学異性体、それらの薬学的に許容される塩、またはそれらの水和物もしくは溶媒和物が、DPP−IV(Dipeptidyl Peptidase−IV)阻害剤である、請求項1に記載の薬学的組成物。
- 前記薬学的組成物が他の抗糖尿病薬をさらに含む、請求項1に記載の薬学的組成物。
- 前記抗糖尿病薬が、ビグアニド薬(Biguanide)、インスリン抵抗性改善薬(insulin sensitizer)、インスリン分泌促進剤(insulin secretagogue)、α−グルコシダーゼ阻害剤(α−glucosidase inhibitor)及びカンナビノイド受容体−1拮抗薬(cannabinoid receptor 1 antagonist)よりなる群から選ばれる、請求項1に記載の薬学的組成物。
- 前記薬学的組成物がアンジオテンシン変換酵素阻害薬またはアンジオテンシンII受容体遮断薬をさらに含む、請求項1に記載の薬学的組成物。
- 前記腎疾患が糸球体腎疾患である、請求項1に記載の薬学的組成物。
- 前記腎疾患が糖尿病性腎症である、請求項1に記載の薬学的組成物。
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