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JP6279941B2 - 無灰炭の製造方法 - Google Patents

無灰炭の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、石炭から灰分を除去した無灰炭を得るための無灰炭の製造方法に関する。
特許文献1には、無灰炭の製造方法が開示されている。この製造方法では、一般炭に粘結炭を混合した石炭原料と溶剤とを混合してスラリーを調製し、得られたスラリーを加熱して溶剤に可溶な石炭成分を抽出し、石炭成分を抽出したスラリーから、重力沈降法により、溶剤に可溶な石炭成分を含む溶液と、溶剤に不溶な石炭成分を含む固形分濃縮液とを分離し、分離された溶液から溶剤を分離して無灰炭を得ている。
特開2009−227718号公報
ところで、製鉄所内では、製鉄プロセスにおいて、高炉ガス、コークス炉ガス、転炉ガスと呼ばれる副生ガスが発生する。これらの副生ガスは、天然ガスやプロパンガスに比べて発熱量が小さい。
また、無灰炭の製造プロセスでは、スラリーを加熱する手段が必要となる。一般的な流体の加熱手段としては、電気ヒータ、熱媒ヒータ、誘導伝熱式加熱炉、ガス焚き加熱炉、オイル焚き加熱炉などが知られている。
しかしながら、電気ヒータや熱媒ヒータは、無灰炭の製造プロセスにおける大容量加熱に適していない。また、誘導伝熱式加熱炉は、設備コストが高く、大容量加熱に適用し難い。その点、ガス焚き加熱炉やオイル焚き加熱炉は、無灰炭の製造プロセスにおける大容量加熱に適しており、排ガス処理設備や燃焼後に残渣を処理する設備(例えば、灰処理設備)を必要としない。しかし、これらの燃料である天然ガスやプロパンガス、重油などは高価であり、燃料コストが高くなるという問題がある。
本発明の目的は、無灰炭の製造に要するランニングコストを抑え、且つ、設備コストを抑えることが可能な無灰炭の製造方法を提供することである。
本発明は、石炭と溶剤とを混合してスラリーを得るスラリー調製工程と、前記スラリーを加熱して前記溶剤に可溶な石炭成分を抽出する抽出工程と、前記抽出工程で得られたスラリーを、前記溶剤に可溶な石炭成分が溶解した溶液と、前記溶剤に不溶な石炭成分が濃縮した固形分濃縮液とに分離する分離工程と、前記分離工程で分離された前記溶液から前記溶剤を蒸発分離して無灰炭を得る無灰炭取得工程と、前記分離工程で分離された前記固形分濃縮液から前記溶剤を蒸発分離して副生炭を得る副生炭取得工程と、を備え、前記スラリー調製工程で得られた前記スラリーの加熱用の燃料として、製鉄所における製鉄過程で発生する副生ガスを用い、前記抽出工程において前記溶剤に可溶な石炭成分を抽出する際に発生するガス、および、含水率が0.1〜15重量%程度となるように加湿した副生炭を、前記副生ガスとともに前記燃料として用いることを特徴とする。
本発明によると、スラリー調製工程で得られたスラリーの加熱用の燃料として、製鉄所における製鉄過程で発生する副生ガスを用いる。副生ガスは、製鉄所における製鉄過程で副次的に発生するものである。そして、副生ガスは、天然ガスやプロパンガスに比べて発熱量が小さいために、燃料としての市場価値は低く、多くは製鉄所内で自家消費されている。そこで、製鉄所における製鉄過程で副次的に発生する副生ガスを、スラリーの加熱用の燃料として用いることで、燃料コストを抑えることができる。これにより、無灰炭の製造に要するランニングコストを抑えることができる。また、スラリーを加熱する方法として、副生ガスを焚くことで、排ガス処理設備や燃焼後に残渣を処理する設備(例えば、灰処理設備)が不要となる。よって、設備コストを抑えることができる。
無灰炭製造設備の模式図である。 予熱器の付帯設備の模式図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(無灰炭の製造方法)
本実施形態による無灰炭の製造方法に用いられる無灰炭製造設備100は、模式図である図1に示すように、無灰炭(HPC)製造工程の上流側から順に、石炭ホッパ1・溶剤タンク2、スラリー調製槽3、移送ポンプ4、予熱器5、抽出槽6、重力沈降槽7、溶剤分離器8・9、および、熱交換器10を備えている。
無灰炭の製造方法は、スラリー調製工程、抽出工程、分離工程、および、無灰炭取得工程を有する。以下、各工程について説明する。なお、本製造方法において原料とする石炭に、特に制限はなく、抽出率の高い瀝青炭を用いてもよいし、より安価な劣質炭(亜瀝青炭、褐炭)を用いてもよい。また、無灰炭とは、灰分が5重量%以下、好ましくは3重量%以下のもののことをいう。
(スラリー調製工程)
スラリー調製工程は、石炭と溶剤とを混合してスラリーを調製する工程である。このスラリー調製工程は、図1中、スラリー調製槽3で実施される。原料である石炭が石炭ホッパ1からスラリー調製槽3に投入されるとともに、溶剤タンク2からスラリー調製槽3に溶剤が投入される。スラリー調製槽3に投入された石炭および溶剤は、攪拌機3aで混合されて石炭と溶剤とからなるスラリーとなる。
溶剤に対する石炭の混合比率は、例えば、乾燥炭基準で0.5〜4.0であり、より好ましくは、0.75〜2.0である。
(抽出工程)
抽出工程は、スラリー調製工程で得られたスラリーを加熱して溶剤に可溶な石炭成分を抽出する(溶剤に溶解させる)工程である。この抽出工程は、図1中、予熱器5および抽出槽6で実施される。この抽出工程は、予熱器5によりスラリーを加熱する予熱段階を含む。
スラリー調製槽3にて調製されたスラリーは、移送ポンプ4によって、予熱器5に供給されて所定温度まで加熱された後、抽出槽6に供給され、攪拌機6aで攪拌されながら所定温度で保持されて抽出が行われる。溶剤に可溶な石炭成分を抽出するための溶剤として、芳香族溶剤(水素供与性あるいは非水素供与性の溶剤)を好適に使用することができる。
ここで、抽出槽6においては、溶剤に可溶な石炭成分を抽出する際にオフガス(Off Gas)が発生する。このオフガスは、CH4、C24、C26、C38、C410、H2、CO等からなり、8000kcal/kg程度と高カロリーである。そこで、このオフガスは、後述する高炉ガス(BFG)とともに、予熱器5の燃料に使用される。なお、オフガスとは、製造プラントなどで発生し、未利用で放出されるガスを指す。
抽出工程でのスラリーの加熱温度は、溶剤可溶成分が溶解され得る限り特に制限されず、溶剤可溶成分の十分な溶解と抽出率の向上の観点から、例えば、300〜420℃であり、より好ましくは、360〜400℃である。
また、加熱時間(抽出時間)もまた特に制限されるものではないが、十分な溶解と抽出率の向上の観点から、例えば、10〜60分間である。加熱時間は、図1中、予熱器5および抽出槽6での加熱時間を合計したものである。
(分離工程)
分離工程は、抽出工程で得られたスラリーを、例えば重力沈降法により、溶剤に可溶な石炭成分が溶解した溶液と、溶剤に不溶な石炭成分(溶剤不溶成分、例えば灰分)が濃縮した固形分濃縮液(溶剤不溶成分濃縮液)とに分離する工程である。この分離工程は、図1中、重力沈降槽7で実施される。
抽出工程で得られたスラリーは、重力沈降槽7内で、重力にて、溶液としての上澄み液と、固形分濃縮液とに分離される。重力沈降槽7の上部の上澄み液は、溶剤分離器8へ送られるとともに、重力沈降槽7の下部に沈降した固形分濃縮液は溶剤分離器9へ送られる。
(無灰炭取得工程)
無灰炭取得工程は、分離工程で分離された溶液(上澄み液)から溶剤を蒸発分離して無灰炭(HPC)を得る工程である。この無灰炭取得工程は、図1中、溶剤分離器8で実施される。重力沈降槽7で分離された溶液は、溶剤分離器8に供給され、溶剤分離器8内で上澄み液から溶剤が蒸発分離される。
溶液(上澄み液)から溶剤を分離する方法は、一般的な蒸留法、蒸発法などを用いることができる。溶剤分離器8にて分離された溶剤は、熱交換器10で冷却された後に、溶剤タンク2に戻されて、循環して繰り返し使用される。なお、溶剤を循環使用することは好ましいが必須ではない(後述する溶剤分離器9においても同様)。上澄み液から溶剤を分離することで、実質的に灰分を含まない無灰炭(HPC)を得ることができる。
無灰炭は、灰分をほとんど含まず、水分は皆無であり、原料石炭よりも高い発熱量を示す。さらに、製鉄用コークスの原料として特に重要な品質である軟化溶融性(流動性)が大幅に改善され、原料石炭が軟化溶融性を有しなくとも、得られた無灰炭(HPC)は良好な軟化溶融性を有する。したがって、無灰炭は、製鉄所におけるコークス炉でコークスを製造する際に、コークス原料の配合炭として好適に使用される。
なお、溶剤分離器9において、重力沈降槽7で分離された固形分濃縮液から溶剤を分離することで、灰分などを含む溶剤不溶成分が濃縮された副生炭(RC、残渣炭ともいう)を得ることができる。副生炭は、無灰炭には劣るものの、6000kcal/kg以上と高カロリーである。
(副生ガス)
ところで、製鉄所においては、製鉄過程において、高炉ガス(BFG)、コークス炉ガス(COG)、転炉ガス(LDG)といった副生ガスが発生する。
高炉ガス(Blast Furnace Gas)は、高炉で鉄鉱石を還元して銑鉄を製造する際に連続的に発生する副生ガスである。高炉ガス(BFG)は、COを23〜30%、N2を約60%、CO2を10〜18%の割合でそれぞれ含む。高炉ガス(BFG)の発熱量は、800kcal/Nm3である。
コークス炉ガス(Coke Oven Gas)は、石炭をコークス炉で乾留したときに連続的に発生する副生ガスである。コークス炉ガス(COG)は、H2を50〜54%、CH4を30〜33%、COを6〜8%、C24などの炭化水素を2〜4%の割合でそれぞれ含む。コークス炉ガス(COG)の発熱量は、4800kcal/Nm3である。
転炉ガス(Linz-Donawitz converter Gas)は、転炉において間欠的に行われる鉄の精錬工程で、間欠的に発生する副生ガスである。転炉ガス(LDG)は、COを約75%、CO2を約13%の割合でそれぞれ含み、O2、N2、H2をそれぞれ微量に含む。転炉ガス(LDG)の発熱量は、2000kcal/Nm3である。
ここで、天然ガス(LNG)の発熱量は11000kcal/Nm3程度であり、プロパンガスの発熱量は21000〜24000kcal/Nm3である。よって、高炉ガス(BFG)、コークス炉ガス(COG)、転炉ガス(LDG)といった副生ガスの発熱量は、天然ガスやプロパンガスに比べて小さい。
副生ガスは、製鉄所における製鉄過程で副次的に発生するものである。そして、副生ガスは、天然ガスやプロパンガスに比べて発熱量が小さいために、燃料としての市場価値は低く、多くは製鉄所内で熱風炉や焼結炉などの燃料として自家消費されている。
そこで、図1に示すように、本実施形態の無灰炭の製造方法においては、スラリー調製工程で得られたスラリーの加熱用の燃料として、製鉄所における製鉄過程で発生する副生ガスの1つである高炉ガス(BFG)を用いている。本実施形態においては、製鉄所で発生した高炉ガス(BFG)と天然ガス(LNG)とを混合した混合ガスを予熱器5に供給して、スラリーを加熱する燃料に使用している。
なお、混合ガスの発熱量としては、1200kcal/Nm3程度であれば十分である。上述したように、高炉ガス(BFG)は、発熱量が800kcal/Nm3であり、単体ではスラリーを加熱する燃料として不十分である。そこで、高炉ガス(BFG)と天然ガス(LNG)とを混合して、1200kcal/Nm3程度となるようにカロリー調整している。
また、上述したように、抽出工程において抽出槽6で発生するオフガス(Off Gas)を、混合ガスとともに予熱器5の燃料として用いている。このオフガスは、単体ではスラリーを加熱する燃料として不十分ではあるが、8000kcal/kg程度と高カロリーである。そこで、このオフガスを連続的あるいは間欠的に予熱器5に供給することで、混合ガスの補助燃料として好適に使用することができる。
予熱器5の付帯設備の模式図である図2に示すように、高炉ガス(BFG)、天然ガス(LNG)、および、抽出槽6で発生したオフガス(Off Gas)が、別々の経路を通って、無灰炭製造設備100の設置エリア内に設けられたタンク21内にそれぞれ供給される。3種類のガスは、タンク21内で混合されて混合ガスとなる。なお、高炉ガス(BFG)は、製鉄所内に設置されたガスタンク22から供給される。このガスタンク22には、高炉ガス(BFG)が、圧力が8kPaGで、温度が35℃の状態で貯留されている。
タンク21内で混合された、例えば流量が39000Nm3/hで、温度が36.2℃の混合ガスは、ブロワ23で30kPaGに昇圧されて、例えば流量が30000Nm3/h、温度が57.6℃となり、図示しない予熱器5に供給される。また、混合ガスの一部は、予熱器5に供給されることなく熱交換器24で冷却されて、流量が9000Nm3/h、温度が40℃となり、タンク21内に戻される。これにより、3種類のガスの混合が促進される。
図1に示すように、製鉄所における製鉄過程で副次的に発生する副生ガスの1つである高炉ガス(BFG)を、予熱器5において、スラリーの加熱用の燃料として用いることで、燃料コストを抑えることができる。これにより、無灰炭の製造に要するランニングコストを抑えることができる。また、スラリーを加熱する方法として、予熱器5で高炉ガス(BFG)を焚くことで、排ガス処理設備や、灰処理設備などの燃焼後に残渣を処理する設備が不要となる。よって、設備コストを抑えることができる。
また、抽出槽6で発生するオフガス(Off Gas)を、混合ガスの補助燃料として使用することで、燃料コストをさらに抑えることができる。
また、高炉ガス(BFG)や転炉ガス(LDG)は、発熱量が小さく、単体ではスラリーを加熱する燃料として不十分である。しかし、発熱量が大きい天然ガス(LNG)と高炉ガス(BFG)とを混合して、1200kcal/Nm3程度となるようにカロリー調整し、この混合ガスを燃料として用いることで、スラリーを好適に加熱することができる。また、天然ガス(LNG)は高価であり、単体で使用すると燃料コストが高くなるが、高炉ガス(BFG)と混合した混合ガスとして用いることで、燃料コストを抑えることができる。
(変形例)
なお、本実施形態においては、副生ガスとして高炉ガス(BFG)を用いているが、代わりにコークス炉ガス(COG)や転炉ガス(LDG)を用いてもよい。コークス炉ガス(COG)は、高炉ガスよりも発熱量が大きいために、高炉ガスよりも広く利用されており、製鉄所内でコークス炉などの燃料として自家消費されている。コークス炉ガス(COG)は、発熱量が4800kcal/Nm3であるため、単体でスラリーを好適に加熱することができる。また、転炉ガス(LDG)は、高炉ガスよりも発熱量が大きいが、間欠的に運転される転炉から間欠的に発生するため、単体では使いにくい。よって、転炉ガス(LDG)は、単独または高炉ガス(BFG)やコークス炉ガス(COG)と混合されて、製鉄所内で熱風炉や焼結炉などの燃料として自家消費されている。
また、本実施形態においては、高炉ガス(BFG)と天然ガス(LNG)とを混合した混合ガス、および、抽出槽6で発生するオフガス(Off Gas)を、スラリーの加熱用の燃料として用いているが、その他にも、以下の組み合わせが考えられる。
(1)高炉ガス(BFG)と天然ガス(LNG)との混合ガス。
(2)コークス炉ガス(COG)単独。ただし、コークス炉ガス(COG)は広く利用されているため、余剰分があることが条件となる。
(3)コークス炉ガス(COG)と天然ガス(LNG)との混合ガス。この混合ガスは、カロリーが高いので、予熱器5全体のサイズを相対的に小さくすることができる。
(4)高炉ガス(BFG)と転炉ガス(LDG)との混合ガスに、天然ガス(LNG)を混合した混合ガス。
(5)高炉ガス(BFG)と転炉ガス(LDG)との混合ガスに、天然ガス(LNG)を混合した混合ガスと、抽出槽6で発生するオフガス(Off Gas)。
また、抽出槽6において、スラリーから溶剤に可溶な石炭成分を抽出する際に要するエネルギーよりも、予熱器5において、スラリーを予熱するのに要するエネルギーの方が大きい。そこで、本実施形態においては、スラリーの加熱用の燃料を予熱器5に供給して、スラリーを予熱する燃料に使用している。しかし、スラリーの加熱用の燃料を抽出槽6に供給して、スラリーを所定温度に保持する燃料に使用してもよい。もちろん、予熱器5および抽出槽6にそれぞれ供給して、それぞれ燃料として使用してもよい。
また、無灰炭を製造した際の副生物である副生炭を、副生ガスなどと一緒に予熱器5に供給して、スラリーを加熱する燃料に使用してもよい。副生炭は、無灰炭や原料炭に比べて灰分濃度が高く、燃料としての市場価値が無灰炭よりも劣っている。そこで、無灰炭よりも安価な副生炭を、スラリーを加熱する燃料に使用することで、燃料コストを抑えることができる。なお、通常、無灰炭の製造プロセスで得られる副生炭は粉状で乾燥しており、風で飛散するなど、ハンドリング性が悪い。そこで、副生炭を加湿するなどして、含水率が0.1〜15重量%程度となるように副生炭の水分を調整することで、副生炭を飛散し難くする。これにより、副生炭を燃料として使用する際のハンドリング性を向上させることができる。
(実施例)
次に、予熱器5でスラリーを加熱した際の燃料コストについて検討した。無灰炭の原料として、水分を10重量%含有する500kg/hの石炭と、1800kg/hの溶剤とを、スラリー調製槽3で混合した後に、予熱器5でスラリーを加熱した。このとき、スラリーの加熱に必要なエネルギーは約0.037×106kcal/hであった。
まず、エネルギー源として、高炉ガス(BFG)と天然ガス(LNG)とを混合した、発熱量が1200kcal/Nm3の混合ガスを使用した。この場合、混合ガスは約30.8Nm3/h必要であった。このとき、混合ガス中に含まれる天然ガスの割合は5.38vol%であった。天然ガス(LNG)とともに高炉ガス(BFG)を使用することで、天然ガスのみを燃料として使用した場合に比べて、1時間あたりの燃料費を62%削減することができた。
次に、エネルギー源として、高炉ガス(BFG)と天然ガス(LNG)とオフガス(Off Gas)とを混合した、発熱量が1200kcal/Nm3の混合ガスを使用した。この場合、混合ガス中に含まれる天然ガスの割合は4.37vol%であった。天然ガス(LNG)とともに高炉ガス(BFG)とオフガス(Off Gas)とを使用することで、天然ガスのみを燃料として使用した場合に比べて、1時間あたりの燃料費を69%削減することができた。
(効果)
以上に述べたように、本実施形態に係る無灰炭の製造方法によると、スラリー調製工程で得られたスラリーの加熱用の燃料として、製鉄所における製鉄過程で発生する副生ガスを用いる。副生ガスは、製鉄所における製鉄過程で副次的に発生するものである。そして、副生ガスは、天然ガス(LNG)やプロパンガスに比べて発熱量が小さいために、燃料としての市場価値は低く、多くは製鉄所内で自家消費されている。そこで、製鉄所における製鉄過程で副次的に発生する副生ガスを、スラリーの加熱用の燃料として用いることで、燃料コストを抑えることができる。これにより、無灰炭の製造に要するランニングコストを抑えることができる。また、スラリーを加熱する方法として、副生ガスを焚くことで、排ガス処理設備や燃焼後に残渣を処理する設備(例えば、灰処理設備)が不要となる。よって、設備コストを抑えることができる。
また、抽出工程において溶剤に可溶な石炭成分を抽出する際に発生するオフガス(Off Gas)を、副生ガスとともに燃料として用いる。このオフガスは、単体ではスラリーを加熱する燃料として不十分ではあるが、高カロリーである。よって、副生ガスの補助燃料として好適に使用することができる。
また、副生ガスと天然ガス(LNG)とを混合した混合ガスを、スラリーの加熱用の燃料として用いる。副生ガスのうち、高炉ガス(BFG)や転炉ガス(LDG)は、発熱量が小さく、単体ではスラリーを加熱する燃料として不十分である。しかし、発熱量が大きい天然ガスと副生ガスとを混合してカロリー調整し、この混合ガスを燃料として用いることで、スラリーを好適に加熱することができる。また、天然ガス(LNG)は高価であり、単体で使用すると燃料コストが高くなるが、副生ガスと混合した混合ガスとして用いることで、燃料コストを抑えることができる。
(本実施形態の変形例)
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 石炭ホッパ
2 溶剤タンク
3 スラリー調製槽
3a 攪拌機
4 移送ポンプ
5 予熱器
6 抽出槽
6a 攪拌機
7 重力沈降槽
8,9 溶剤分離器
10 熱交換器
21 タンク
22 ガスタンク
23 ブロワ
24 熱交換器
100 無灰炭製造設備

Claims (2)

  1. 石炭と溶剤とを混合してスラリーを得るスラリー調製工程と、
    前記スラリーを加熱して前記溶剤に可溶な石炭成分を抽出する抽出工程と、
    前記抽出工程で得られたスラリーを、前記溶剤に可溶な石炭成分が溶解した溶液と、前記溶剤に不溶な石炭成分が濃縮した固形分濃縮液とに分離する分離工程と、
    前記分離工程で分離された前記溶液から前記溶剤を蒸発分離して無灰炭を得る無灰炭取得工程と、
    前記分離工程で分離された前記固形分濃縮液から前記溶剤を蒸発分離して副生炭を得る副生炭取得工程と、
    を備え、
    前記スラリー調製工程で得られた前記スラリーの加熱用の燃料として、製鉄所における製鉄過程で発生する副生ガスを用い、
    前記抽出工程において前記溶剤に可溶な石炭成分を抽出する際に発生するガス、および、含水率が0.1〜15重量%程度となるように加湿した副生炭を、前記副生ガスとともに前記燃料として用いることを特徴とする無灰炭の製造方法。
  2. 前記副生ガスと天然ガスとを混合した混合ガスを、前記燃料として用いることを特徴とする請求項1に記載の無灰炭の製造方法。
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