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JP6275161B2 - γセクレターゼ調節剤としての新規な三環式3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン誘導体 - Google Patents

γセクレターゼ調節剤としての新規な三環式3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン誘導体 Download PDF

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JP6275161B2 JP2015548580A JP2015548580A JP6275161B2 JP 6275161 B2 JP6275161 B2 JP 6275161B2 JP 2015548580 A JP2015548580 A JP 2015548580A JP 2015548580 A JP2015548580 A JP 2015548580A JP 6275161 B2 JP6275161 B2 JP 6275161B2
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Description

本発明は、γセクレターゼ調節剤として有用な新規な三環式3,4−ジヒドロ−2H−ピリド−[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン誘導体に関する。本発明は、そのような新規化合物を調製する方法、前記化合物を有効成分として含む医薬組成物、ならびに医薬品としての前記化合物の使用にさらに関する。
アルツハイマー病(AD)は、記憶、認知および行動安定性の喪失を特徴とする進行性の神経変性障害である。65歳を超える人口の6〜10%がADに罹患し、85歳を超えると最大50%がADに罹患する。それは認知症の主因となっており、心血管疾患およびがんに続く3番目の死因となっている。現在、ADの有効な処置法はない。米国におけるAD関連の総純費用は年間1000億ドルを超える。
ADには単純な原因があるわけではないが、(1)年齢、(2)家族歴および(3)頭部外傷を含む一定の危険因子と関連付けられており、他の因子としては環境毒素および教育水準の低さが挙げられる。具体的な辺縁皮質および大脳皮質の神経病理学的病変としては、過剰リン酸化タウタンパク質からなる細胞内神経原線維変化、およびアミロイドベータペプチドの線維状凝集体の細胞外沈着(アミロイド斑)が挙げられる。アミロイド斑の主成分は、様々な長さのアミロイドベータ(A−ベータ、AベータまたはAβ)ペプチドである。その変種の1つであるAβ1−42ペプチド(Aベータ−42)は、アミロイド形成の主要な原因物質であると考えられている。別の変種には、Aβ1−40−ペプチド(Aベータ−40)がある。Aβは、前駆体タンパク質であるベータアミロイド前駆体タンパク質(ベータ−APPまたはAPP)のタンパク質分解産物である。
家族性早発性常染色体優性型のADは、βアミロイド前駆体タンパク質(β−APPまたはAPP)ならびにプレセニリンタンパク質1および2のミスセンス変異に関連付けられてきた。一部の患者で、遅発型のADは、アポリポタンパク質E(ApoE)遺伝子の特定の対立遺伝子、より最近ではα2−マクログロブリンの突然変異の所見との相関が示されており、それはAD患者集団の少なくとも30%に関連付けられる可能性がある。このような異質性にも関わらず、全ての形態のADは同様の病理学的所見を示す。遺伝子解析により、ADの論理的治療方法に関する最良の手掛かりが得られた。これまでに発見された突然変異は全て、Aベータペプチド(Aβ)として知られるアミロイド形成性ペプチド、特にAβ42の量的または質的産生に影響を及ぼし、ADの「アミロイドカスケード仮説」を強く裏付けてきた(Tanzi and Bertram,2005,Cell 120,545)。Aβペプチド生成とAD病理との間に関連がある可能性が高く、これはAβ産生機序をより十分に理解する必要があることを強調し、Aβ濃度の調節による治療方法の強い根拠となる。
Aβペプチドの放出は、それぞれβ−およびγ−セクレターゼによるAβペプチドのN末端(Met−Asp結合)およびC末端(37〜42番目の残基)の切断と称される少なくとも2種のタンパク質分解活性により調節される。分泌経路には、最初にβ−セクレターゼにより切断が行われることを示す証拠があり、それによりs−APPβ(sβ)が分泌され、11kDaの膜結合カルボキシ末端断片(CTF)が保持される。CTFは、γ−セクレターゼによる切断の後、Aβペプチドを生成するものと考えられる。特定のタンパク質(プレセニリン)の特定の遺伝子コード領域に、ある一定の突然変異を有する患者では、比較的長いアイソフォームであるAβ42の量が選択的に増加し、これらの突然変異は家族性早発性ADとの相関が示されてきた。したがって、多くの研究者はAβ42がADの主な病因であると考えている。
γ−セクレターゼ活性は単一のタンパク質に帰することができず、実際には様々なタンパク質の集合体に関連していることが現在明らかになっている。
ガンマ(γ)−セクレターゼ活性は、プレセニリン(PS)へテロ二量体、ニカストリン、aph−1およびpen−2の少なくとも4つの成分を含有する多タンパク質複合体にある。PSへテロ二量体は、前駆体タンパク質の細胞内タンパク質分解によって生じるアミノ末端PS断片およびカルボキシ末端PS断片からなる。触媒部位の2つのアスパラギン酸は、このヘテロ二量体の境界面にある。最近、ニカストリンがγ−セクレターゼ基質の受容体の役割を果たすことが示唆された。γ−セクレターゼの他のメンバーの機能は未知であるが、それらは全て活性に必要とされる(Steiner,2004.Curr.Alzheimer Research 1(3):175−181)。
したがって、第2の切断段階の分子機序は現在まで不明のままであるが、γ−セクレターゼ複合体はADを処置する化合物の探求における主要なターゲットの1つとなっている。
ADにおいてγ−セクレターゼを標的とする様々な戦略が提案されており、触媒部位を直接標的とすることから、γ−セクレターゼ活性の基質特異的阻害剤および調節剤を開発することに及んでいる(Marjaux et al.,2004.Drug Discovery Today:Therapeutic Strategies,Volume 1,1−6)。したがって、セクレターゼを標的とする様々な化合物が記載された(Larner,2004.Secretases as therapeutics targets in AD:patents 2000−2004.Expert Opin.Ther.Patents 14,1403−1420)。
事実、この発見は、γ−セクレターゼに対する一定の非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)の効果を示した生化学研究によって裏付けられた(米国特許出願公開第2002/0128319号明細書;Eriksen(2003)J.Clin.Invest.112,440)。ADを予防または処置するためのNSAIDの使用に関する欠点として、NSAIDはシクロオキシゲナーゼ(COX)酵素阻害活性を有し、望ましくない副作用を引き起こし得ること、およびCNS浸透性が低いことが考えられる(Peretto et al,2005,J.Med.Chem.48,5705−5720)。より最近では、Cox阻害活性や関連する胃毒性のない鏡像異性体である、NSAID R−フルルビプロフェンは、プラセボ群の患者と比較して、患者の思考能力または日常活動を行う能力を有意に改善しなかったため、大規模第III相試験に失敗した。
国際公開第2010/100606号パンフレットは、γ−セクレターゼ調節剤として使用するためのフェニルイミダゾールおよびフェニルトリアゾールを開示している。
米国特許出願公開第20090062529号明細書は、Aβによって引き起こされる疾患のための治療薬または予防薬として有効な多環式化合物に関する。
国際公開第2010/070008号パンフレットは、γ−セクレターゼ調節剤として有用な新規な置換二環式イミダゾール誘導体に関する。
国際公開第2010/089292号パンフレットは、γ−セクレターゼ調節剤として有用な新規な置換二環式複素環化合物に関する。
国際公開第2011/006903号パンフレットは、γ−セクレターゼ調節剤として有用な、新規な置換トリアゾールおよびイミダゾール誘導体に関する。
国際公開第2012/131539号パンフレットは、脳浸透性γ−セクレターゼ調節剤として有用な新規な二環式ピリジノンに関する。
γ−セクレターゼ活性を調節し、それによりADの処置に新たな道を開く新規化合物が強く必要とされている。本発明の目的は、従来技術の欠点の少なくとも1つを克服もしくは改善すること、または有用な代替を提供することである。本発明の化合物または本発明の化合物の一部は、従来技術で開示された化合物と比較して、代謝安定特性が改善され、中枢脳利用能が改善され、溶解性が改善され、またはCYP阻害が低減されているものであり得る。したがって、本発明の目的は、このような新規な化合物を提供することである。
本発明の化合物は、γセクレターゼ調節剤として有用であることが判明した。本発明による化合物およびその薬学的に許容される組成物は、ADの処置または予防に有用となり得る。
本発明は、式(I)

の新規な化合物、その互変異性体および立体異性体の形態、[式中、
は、フェニル、ナフチル、インドリル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリルまたはベンゾフラニルであり、
ハロと、1つ、2つまたは3つのハロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルとからなる群からそれぞれ独立に選択される1つ、2つまたは3つの置換基で、それぞれ任意選択的に置換されており、
Lはaまたはbの位置で結合しており、
Lは、共有結合、−C1〜6アルカンジイル−および−O−C1〜6アルカンジイル−からなる群から選択され、
Yは、−Q−(CH−、−CH−Q−CH−、−(CH−、
1つの−CH−がヒドロキシルおよびC1〜4アルキルで置換されている−(CH−、または
1つの−CH−が1つのヒドロキシルで置換されている−(CH−であり、
nは1、2または3を表し、
mは1または2を表し、
QはOまたはNRであり、
は水素またはC1〜4アルキルであり、
Zはメチレンまたは1,2−エタンジイルであり、メチレンまたは1,2−エタンジイルが、1つまたは2つのC1〜4アルキル置換基で任意選択的に置換されており、
は水素、ハロまたはC1〜4アルキルであり、
は水素またはC1〜4アルキルであり、
は水素、ハロまたはC1〜4アルキルであり、
XはCRまたはNであり、
は水素またはC1〜4アルキルである]
ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物に関する。
本発明は、本発明の化合物の調製方法およびこれを含む医薬組成物にも関する。
本発明の化合物は、in vitroおよびin vivoでγ−セクレターゼ活性を調節することが判明し、したがって、AD、外傷性脳損傷(TBI)、ボクサー認知症、軽度認知障害(MCI)、老衰、認知症、レビー小体型認知症、脳アミロイド血管症、多発梗塞性認知症、ダウン症候群、パーキンソン病に関連する認知症およびβアミロイドに関連する認知症、好ましくはADおよびβアミロイドの病状を有する他の障害(例えば緑内障)の処置または予防に有用となり得る。
上記の、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物の薬理作用に鑑みて、これらは医薬品として使用するのに好適であり得るということになる。
より具体的には、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物は、AD、脳アミロイド血管症、多発梗塞性認知症、ボクサー認知症およびダウン症候群の処置または予防に好適であり得る。
本発明は、γ−セクレターゼ活性を調節する医薬品を製造するための、一般式(I)による化合物、ならびに薬学的に許容されるその酸付加塩または塩基付加塩および溶媒和物の使用にも関する。
本発明をここでさらに説明することにする。以下の節において、本発明の様々な態様がより詳細に定義される。そのように定義される各態様は、明白に否定されない限り、他の任意の1つまたは複数の態様と組み合わせることができる。特に、好ましいまたは有利であると示されている任意の特徴を、好ましいまたは有利であると示されている他の任意の1つまたは複数の特徴と組み合わせることができる。
本発明の化合物を記載する場合、使用される用語は、文脈上他の意味が示されていない限り、以下の定義に従って解釈されるべきである。
本発明において「置換された」という用語を使用するときは常に、特記しない限りまたは文脈から明らかでない限り、「置換された」を使用する表現で示される原子または基の1個以上の水素、特に1〜3個の水素、好ましくは1〜2個の水素、より好ましくは1個の水素が、示されている群から選択されるもので置き換えられていることを示すものであるが、但し、通常の原子価を超えず、置換により化学的に安定な化合物、すなわち反応混合物から有用な程度の純度での単離および治療薬への製剤化に耐える十分に堅牢な化合物が得られるものとする。
基または基の一部としての「ハロ」という用語は、特記しない限りまたは文脈から明らかでない限り、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨードを総称するものとする。
基または基の一部としての「C1〜4アルキル」という用語は、式C2n+1のヒドロカルビル基を指し、nは1〜4の範囲の数である。C1〜4アルキル基は、1〜4個の炭素原子、好ましくは1〜3個の炭素原子、より好ましくは1〜2個の炭素原子を含む。C1〜4アルキル基は直鎖状でも分枝鎖状でもよく、本明細書中に示されるように置換されていてもよい。本明細書において下付き文字が炭素原子の後で使用される場合、下付き文字は、指定される基が含有し得る炭素原子の数を指す。C1〜4アルキルは、1〜4個の炭素原子を伴う全ての直鎖状または分枝鎖状アルキル基を含み、したがって、例えばメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、2−メチル−エチル、ブチルおよびその異性体(例えば、n−ブチル、イソブチルおよびtert−ブチル)などを含む。
基または基の一部としての「C1〜6アルカンジイル」という用語は、例えば、メチレンまたはメタンジイル、エタン−1,2−ジイル、エタン−1,1−ジイルまたはエチリデン、プロパン−1,3−ジイル、プロパン−1,2−ジイル、ブタン−1,4−ジイル、ペンタン−1,5−ジイル、ペンタン−1,1−ジイル、ヘキサン−1,6−ジイル、2−メチルブタン−1,4−ジイル、3−メチルペンタン−1,5−ジイルなどの、1〜6個の炭素原子を有する二価の直鎖状または分枝鎖状の飽和炭化水素の基を示す。
変数「L」が−O−C1〜6アルカンジイル−を表すときは常に、酸素が「R」に結合しており、C1〜6アルカンジイルは分子の残部にaまたはbの位置で結合しているものとする。これは式(I’)で示される。
変数「Y」が−Q−(CH−を表すときは常に、Qは炭素原子にbの位置で結合しており、(CHは縮環炭素原子に結合しているものとする。これは式(I’’)で示される。
本発明の化合物の化学名は、Chemical Abstracts Serviceにより合意された命名規則に従い、Advanced Chemical Development,Inc.,命名ソフトウェア(ACD/Labs Release 12.00 Product version 12.01;Build 33104、27 May 2009)を使用して生成された。互変異性形態の場合、示された互変異性形態の名前が生成された。示されていない他の互変異性形態も本発明の範囲内に含まれることは明らかなはずである。
Lが−(CH−を表し、nが1を表し、Zがメチレンである場合、三環系内の原子には、次式(XX−a)に示すように、Chemical Abstracts Serviceにより合意されたとおりに番号をつけている。
Lが−(CH−を表し、nが2を表し、Zがメチレンである場合、三環系内の原子には、次式(XX−b)に示すように、Chemical Abstracts Serviceにより合意されたとおりに番号をつけている。
本明細書において使用される「本発明の化合物」という用語は、式(I)の化合物、ならびにその塩および溶媒和物を含むことが意図される。
本明細書で使用する場合、実線のくさび形結合または破線のくさび形結合としてではなく実線としてのみ示される結合を有する任意の化学式、あるいは1個以上の原子の周りに特定の配置(例えばR、S)を有するものとして示される任意の化学式は、それぞれにあり得る立体異性体、または2つ以上の立体異性体の混合物を想定している。
上記および下記で、「式(I)の化合物」という用語は、その立体異性体およびその互変異性形態を含むことが意図される。
上記および下記の「立体異性体」、「立体異性体の形態」または「立体化学的な異性体の形態」という用語は、互換的に使用される。
本発明は、純粋な立体異性体として、または2つ以上の立体異性体の混合物として、本発明の化合物の全ての立体異性体を含む。
鏡像異性体は、重ね合わせることができない互いの鏡像となっている立体異性体である。1対の鏡像異性体の1:1混合物は、ラセミ体またはラセミ混合物である。
ジアステレオマー(またはジアステレオ異性体)は、鏡像異性体ではない立体異性体であり、すなわち、鏡像の関係にない。化合物が二重結合を含有する場合、置換基は、E配置またはZ配置となり得る。二価の環状(部分的)飽和基上の置換基は、シス配置またはトランス配置を有し得る。例えば、化合物が二置換のシクロアルキル基を含有する場合、置換基はシス配置またはトランス配置であり得る。したがって、本発明は、化学的に可能な場合は常に、鏡像異性体、ジアステレオマー、ラセミ体、E異性体、Z異性体、シス異性体、トランス異性体、およびこれらの混合物を含む。
その全ての用語、すなわち、鏡像異性体、ジアステレオマー、ラセミ体、E異性体、Z異性体、シス異性体、トランス異性体およびこれらの混合物の意味は、当業者に公知である。
絶対配置は、カーン・インゴルド・プレローグ表示法に従って明記される。不斉原子における配置は、RまたはSによって特定される。絶対配置が不明の分割立体異性体は、これが平面偏光を回転させる方向に応じて(+)または(−)によって示すことができる。例えば、絶対配置が不明の分割鏡像異性体は、これが平面偏光を回転させる方向に応じて(+)または(−)によって示すことができる。
特定の立体異性体が同定される場合、これは、前記立体異性体が他の立体異性体を実質的に含まない、すなわち他の立体異性体を、50%未満、好ましくは20%未満、より好ましくは10%未満、さらにより好ましくは5%未満、特に2%未満、最も好ましくは1%未満しか伴わないことを意味する。したがって、式(I)の化合物が、例えば(R)と明記されるとき、これは、化合物が(S)異性体を実質的に含まないことを意味し、式(I)の化合物が、例えばEと明記されるとき、これは、化合物がZ異性体を実質的に含まないことを意味し、式(I)の化合物が、例えばシスと明記されるとき、これは、化合物がトランス異性体を実質的に含まないことを意味する。
式(I)による化合物の一部は、その互変異性形態で存在する場合もある。このような形態が存在し得る限り、それは、上記の式(I)に明確に示されてはいなくても、本発明の範囲内に含まれるものとする。
したがって、1つの化合物が、立体異性体および互変異性体の両方の形態で存在し得ることになる。
治療用途には、式(I)の化合物の塩およびその溶媒和物は、対イオンが薬学的に許容されるものとする。しかし、薬学的に許容されない酸塩および塩基塩も、例えば、薬学的に許容される化合物の調製または精製に用途がある場合がある。薬学的に許容されるか否かにかかわらず、全ての塩は、本発明の範囲内に含まれる。
上記および下記の薬学的に許容される酸付加塩および塩基付加塩は、式(I)の化合物およびその溶媒和物が形成できる、治療活性を有する非毒性の酸付加塩および塩基付加塩の形態を含むものとする。薬学的に許容される酸付加塩は、塩基形態を以下の適切な酸で処理することにより簡便に得ることができる。適切な酸には、例えば、無機酸、例えば、塩酸または臭化水素酸などのハロゲン化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの酸;または有機酸、例えば、酢酸、プロパン酸、ヒドロキシ酢酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸(すなわちエタン二酸)、マロン酸、コハク酸(すなわちブタン二酸)、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸、パモン酸などの酸が含まれる。逆に、前記塩形態は、適切な塩基で処理することにより遊離塩基形態に変換することができる。
酸性プロトンを含有する式(I)の化合物およびその溶媒和物は、適切な有機塩基および無機塩基で処理することによりそれらの非毒性の金属付加塩またはアミン付加塩の形態に変換することもできる。適切な塩基塩形態には、例えば、アンモニウム塩、アルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩、例えばリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩など、有機塩基との塩、例えば、第一級、第二級および第三級の、脂肪族および芳香族アミン、例えばメチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、4つのブチルアミン異性体、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジエタノールアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、キヌクリジン、ピリジン、キノリンおよびイソキノリン;ベンザチン塩、N−メチル−D−グルカミン塩、ヒドラバミン塩、ならびにアミノ酸との塩、例えばアルギニン、リシンなどが含まれる。逆に、塩形態は、酸で処理することにより遊離酸形態に変換することができる。
溶媒和物という用語は、式(I)の化合物が形成できる水和物および溶媒付加形態、ならびに薬学的に許容されるその塩を含む。そのような形態の例は、例えば、水和物、アルコラートなどである。
下記の方法で調製される本発明の化合物は、鏡像異性体の混合物、特に当技術分野で公知の分割法に従って互いから分離できる鏡像異性体のラセミ混合物の形態で合成され得る。式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物の鏡像異性体の形態を分割する方法は、キラル固定相を使用する液体クロマトグラフィーのことである。前記純粋な立体化学的異性体形態は、反応が立体特異的に起こることを条件として、適切な出発物質の対応する純粋な立体化学的異性体形態からも誘導することができる。好ましくは、特定の立体異性体が所望される場合、前記化合物は、立体特異的な調製方法により合成することになろう。これらの方法は、鏡像異性的に純粋な出発物質を使用するのが有利であろう。
本出願の枠組みにおいて、元素は、特に式(I)による化合物に関連して記載される場合、天然存在度または同位体が濃縮された形態のいずれかで、天然のまたは合成的に生成された、この元素の全ての同位体および同位体混合物を含む。放射標識した式(I)の化合物は、H、11C、18F、122I、123I、125I、131I、75Br、76Br、77Brおよび82Brの群から選択される放射性同位体を含み得る。好ましくは、放射性同位体は、H、11Cおよび18Fの群から選択される。
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用する場合、単数形である「1つの(a)」、「1つの(an)」および「その(the)」は、文脈上、明らかに他の意味が示されていない限り、複数の指示対象も含むものとする。例えば、「1種の化合物(a compound)」は、1種の化合物または2種以上の化合物を意味する。
一実施形態において、本発明は、式(I):

の新規な化合物、その互変異性体および立体異性体の形態、[式中、
は、フェニル、ナフチル、インドリル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリルまたはベンゾフラニルであり、
ハロと、1つ、2つまたは3つのハロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルとからなる群からそれぞれ独立に選択される1つ、2つまたは3つの置換基で、それぞれ任意選択的に置換されており、
Lはaまたはbの位置で結合しており、
Lは、共有結合、−C1〜6アルカンジイル−および−O−C1〜6アルカンジイル−からなる群から選択され、
Yは、1つの−CH−がヒドロキシルおよびC1〜4アルキル、
−Q−(CH−または−CH−Q−CH−で置換されていてもよい−(CH−であり、
nは1、2または3を表し、
mは1または2を表し、
QはOまたはNRであり、
は水素またはC1〜4アルキルであり、
Zはメチレンまたは1,2−エタンジイルであり、メチレンまたは1,2−エタンジイルが、1つまたは2つのC1〜4アルキル置換基で任意選択的に置換されており、
は水素、ハロまたはC1〜4アルキルであり、
は水素またはC1〜4アルキルであり、
は水素、ハロまたはC1〜4アルキルであり、
XはCRまたはNであり、
は水素またはC1〜4アルキルである]
ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物に関する。
一実施形態において、本発明は、式(I)の新規な化合物、その互変異性体および立体異性体の形態、[式中、
は、フェニル、ナプチル(napthyl)またはインドリルであり、
ハロと、1つ、2つまたは3つのハロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルとからなる群からそれぞれ独立に選択される1つ、2つまたは3つの置換基で、それぞれ任意選択的に置換されており、
Lはaの位置で結合しており、
Lは、共有結合、−C1〜6アルカンジイル−および−O−C1〜6アルカンジイル−からなる群から選択され、
Yは、−Q−(CH−、−CH−Q−CH−、−(CH−、
1つの−CH−がヒドロキシルおよびC1〜4アルキルで置換されている−(CH−、または
1つの−CH−が1つのヒドロキシルで置換されている−(CH−であり、
nは1、2または3を表し、
mは1または2を表し、
QはOまたはNRであり、
は水素またはC1〜4アルキルであり、
Zはメチレンであり、
は水素であり、
は水素またはC1〜4アルキルであり、
は水素、ハロまたはC1〜4アルキルであり、
XはCHである]
ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物に関する。
一実施形態において、本発明は、式(I)の新規な化合物、その互変異性体および立体異性体の形態、[式中、
は、フェニル、ナプチル(napthyl)、インドリル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリルまたはベンゾフラニルであり、
ハロと、1つ、2つまたは3つのハロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルとからなる群からそれぞれ独立に選択される1つ、2つまたは3つの置換基で、それぞれ置換されており、
Lはaまたはbの位置で結合しており、
Lは、共有結合、−C1〜6アルカンジイル−および−O−C1〜6アルカンジイル−からなる群から選択され、
Yは、−Q−(CH−、−CH−Q−CH−、−(CH−、
1つの−CH−がヒドロキシルおよびC1〜4アルキルで置換されている−(CH−、または
1つの−CH−が1つのヒドロキシルで置換されている−(CH−であり、
nは1、2または3を表し、
mは1または2を表し、
QはOまたはNRであり、
は水素またはC1〜4アルキルであり、
Zはメチレンまたは1,2−エタンジイルであり、メチレンまたは1,2−エタンジイルが、1つまたは2つのC1〜4アルキル置換基で任意選択的に置換されており、
は水素、ハロまたはC1〜4アルキルであり、
は水素またはC1〜4アルキルであり、
は水素、ハロまたはC1〜4アルキルであり、
XはCRまたはNであり、
は水素またはC1〜4アルキルである]
ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物に関する。
一実施形態において、本発明は、式(I)の新規な化合物、その互変異性体および立体異性体の形態、[式中、
は、ハロと、1つ、2つまたは3つのハロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルとからなる群からそれぞれ独立に選択される1つ、2つまたは3つの置換基で、任意選択的に置換されているフェニルであり、
Lはaの位置で結合しており、Lは共有結合またはC1〜6アルカンジイルであり、
Yは−(CH−であり、
nは1、2または3を表し、
Zはメチレンまたは1,2−エタンジイルであり、メチレンまたは1,2−エタンジイルが、1つまたは2つのC1〜4アルキル置換基で任意選択的に置換されており、
は水素、ハロまたはC1〜4アルキルであり、
は水素またはC1〜4アルキルであり、
は水素、ハロまたはC1〜4アルキルであり、
XはCRまたはNであり、
は水素またはC1〜4アルキルである]
ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物に関する。
一実施形態において、本発明は、式(I)の新規な化合物、その互変異性体および立体異性体の形態、[式中、
は、ハロと、1つ、2つまたは3つのハロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルとからなる群からそれぞれ独立に選択される1つ、2つまたは3つの置換基で、任意選択的に置換されているフェニルであり、
Lはaまたはbの位置で結合しており、
Lは、共有結合、−C1〜6アルカンジイル−および−O−C1〜6アルカンジイル−からなる群から選択され、
Yは、−Q−(CH−、−CH−Q−CH−、−(CH−、
1つの−CH−がヒドロキシルおよびC1〜4アルキルで置換されている−(CH−、または
1つの−CH−が1つのヒドロキシルで置換されている−(CH−であり、
nは1、2または3を表し、
mは1または2を表し、
QはOまたはNRであり、
は水素またはC1〜4アルキルであり、
Zはメチレンまたは1,2−エタンジイルであり、メチレンまたは1,2−エタンジイルが、1つまたは2つのC1〜4アルキル置換基で任意選択的に置換されており、
は水素、ハロまたはC1〜4アルキルであり、
は水素またはC1〜4アルキルであり、
は水素、ハロまたはC1〜4アルキルであり、
XはCRまたはNであり、
は水素またはC1〜4アルキルである]
ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物に関する。
一実施形態において、本発明は、式(I)の新規な化合物、その互変異性体および立体異性体の形態、[式中、
は、ハロと、3つのハロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルとからなる群からそれぞれ独立に選択される2つの置換基で置換されているフェニルであり、
Lはaの位置で結合しており、
Lは、共有結合および−C1〜6アルカンジイル−からなる群から選択され、
Yは−(CH−であり、
nは1または2を表し、
Zはメチレンであり、
は水素であり、
は水素であり、
はC1〜4アルキルであり、
XはCRであり、
は水素である]
ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物に関する。
一実施形態において、本発明は、式(I)の新規な化合物、その互変異性体および立体異性体の形態、[式中、
は、2つのCF置換基または2つのCl置換基で置換されているフェニルであり、
Lはaの位置で結合しており、
Lは、共有結合およびメチレンからなる群から選択され、
Yは−(CH−であり、
nは1または2を表し、
Zはメチレンであり、
は水素であり、
は水素であり、
はメチルであり、
XはCRであり、
は水素である]
ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物に関する。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、Rは、ハロと、1つ、2つまたは3つのハロ置換基で置換されたC1〜4アルキルとからなる群からそれぞれ独立に選択される1つ、2つまたは3つの置換基で置換されているフェニルであり、
特に、Rは、ハロと、3つのハロ置換基で置換されたC1〜4アルキルとからなる群からそれぞれ独立に選択される2つの置換基で置換されているフェニルであり、
より特定すると、Rは、3,5−ビス(トリフルオロメチル)−フェニルまたは3,4−ジクロロフェニルである。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、nは1または2である。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、Lは共有結合またはメチレンである。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、Lは共有結合または−C1〜6アルカンジイル−である。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、Rは、フェニル、ナフチルまたはインドリルであり、ハロと、1つ、2つまたは3つのハロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルとからなる群からそれぞれ独立に選択される1つ、2つまたは3つの置換基でそれぞれ置換されている。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、Zはメチレンである。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、Rは水素である。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、RはHである。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、RはHである。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、RはC1〜4アルキルまたはハロであり、特にC1〜4アルキルであり、より特定するとメチルである。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、Lはaの位置で結合している。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、XはCRである。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、RはHである。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、XはCHである。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、Lはaまたはbの位置で結合しており、Lは、共有結合、−CH−または−O−CH−からなる群から選択される。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、Lはaの位置で結合しており、Lは、共有結合、−CH−または−O−CH−からなる群から選択される。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、Rはフェニル、インドリルまたはナフチルであり、特に、Rはフェニルまたはインドリルであり、より特定すると、Rはインドリルであり、
それにより、フェニル、インドリルまたはナフチルは、他の実施形態のうちいずれかに従って(任意選択的に)置換されている。
一実施形態において、式(I)の化合物は、下記からなる群から選択される:
3−(3,4−ジクロロフェニル)−2,3,11,11a−テトラヒドロ−8−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピリド[1,2−a]ピロロ[1,2−d]ピラジン−5,9−ジオン、
(3R,11aR)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−2,3,11,11a−テトラヒドロ−8−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピリド[1,2−a]ピロロ[1,2−d]ピラジン−5,9−ジオン、
(3S,11aR)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−2,3,11,11a−テトラヒドロ−8−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピリド[1,2−a]ピロロ[1,2−d]ピラジン−5,9−ジオン、
10−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−6,6a,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−ジピリド[1,2−a:1’,2’−d]ピラジン−4,12−ジオン、
10−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−6,6a,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−ジピリド[1,2−a:1’,2’−d]ピラジン−4,12−ジオン((6aR,10S)または(6aS,10R))、
10−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−6,6a,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−ジピリド[1,2−a:1’,2’−d]ピラジン−4,12−ジオン((6aS,10R)または(6aR,10S)、
3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−2,3,11,11a−テトラヒドロ−8−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピリド[1,2−a]ピロロ[1,2−d]ピラジン−5,9−ジオン、
(3R,11aR)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−2,3,11,11a−テトラヒドロ−8−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピリド[1,2−a]ピロロ[1,2−d]ピラジン−5,9−ジオン、
(3S,11aR)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−2,3,11,11a−テトラヒドロ−8−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピリド[1,2−a]ピロロ[1,2−d]ピラジン−5,9−ジオン、
3−[[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−2,3,11,11a−テトラヒドロ−8−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピリド[1,2−a]ピロロ[1,2−d]ピラジン−5,9−ジオン、
3−[[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−2,3,11,11a−テトラヒドロ−8−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピリド[1,2−a]ピロロ[1,2−d]ピラジン−5,9−ジオン((3R,11aR)または(3S,11aS))、
3−[[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−2,3,11,11a−テトラヒドロ−8−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピリド[1,2−a]ピロロ[1,2−d]ピラジン−5,9−ジオン((3S,11aR)または(3R,11aS))、
3−[[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−2,3,11,11a−テトラヒドロ−8−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピリド[1,2−a]ピロロ[1,2−d]ピラジン−5,9−ジオン((3S,11aS)または(3R,11aR))、
3−[[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−2,3,11,11a−テトラヒドロ−8−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピリド[1,2−a]ピロロ[1,2−d]ピラジン−5,9−ジオン((3R,11aS)または(3S,11aR))、
(3R,11aS)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−2,3,11,11a−テトラヒドロ−8−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピリド[1,2−a]ピロロ[1,2−d]ピラジン−5,9−ジオン、
(3S,11aS)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−2,3,11,11a−テトラヒドロ−8−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピリド[1,2−a]ピロロ[1,2−d]ピラジン−5,9−ジオン、
10−[[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−6,6a,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−ジピリド[1,2−a:1’,2’−d]ピラジン−4,12−ジオン、
10−[[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−6,6a,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−ジピリド[1,2−a:1’,2’−d]ピラジン−4,12−ジオン((6aR,10R)または(6aS,10S))、
10−[[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−6,6a,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−ジピリド[1,2−a:1’,2’−d]ピラジン−4,12−ジオン((6aS,10R)または(6aR,10S))、
10−[[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−6,6a,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−ジピリド[1,2−a:1’,2’−d]ピラジン−4,12−ジオン((6aR,10S)または(6aS,10R))、
10−[[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−6,6a,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−ジピリド[1,2−a:1’,2’−d]ピラジン−4,12−ジオン((6aS,10S)または(6aR,10R))、
これらの互変異性体および立体異性体の形態、
ならびに薬学的に許容されるこれらの付加塩および溶媒和物。
一実施形態において、式(I)の化合物は、3−[[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−2,3,11,11a−テトラヒドロ−8−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピリド[1,2−a]ピロロ[1,2−d]ピラジン−5,9−ジオン、その互変異性体および立体異性体の形態、
ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物である。
上記に示した興味深い実施形態の可能な組み合わせは全て、本発明の範囲内に包含されるものとみなされる。
化合物の調製
本発明は、式(I)の化合物、その中間体および部分群の調製方法も包含する。記載する反応において、反応性官能基、例えば、ヒドロキシ基、アミノ基またはカルボキシ基が最終生成物中に所望される場合、これらが反応に不必要に関与するのを回避するために、反応性官能基を保護することが必要な場合がある。通常の保護基を標準的技法に従って使用することができる。例えば、T.W.Greene and P.G.M.Wutz著、“Protective Groups in Organic Chemistry”,John Wiley and Sons,1999を参照されたい。
式(I)の化合物およびその部分群は、下記の、具体例に記載されるとおりの一連の工程により調製することができる。それらは、一般に、市販されているまたは当業者に自明の標準的手段により調製される出発物質から調製される。本発明の化合物は、有機化学の当業者に広く使用されている標準的合成方法を使用して調製することもできる。
当業者は、いくつかの反応において、全反応時間を短縮するために、従来の加熱ではなくマイクロ波加熱が使用されてもよいことを理解されるであろう。
いくつかの典型的な例の概略的な調製を以下に示す。
実験手順−スキーム1

実験手順1
式(I)の化合物は、全ての変数が本発明の範囲内で記載されるとおりに定義され、例えば銅触媒C−Nカップリングによって得ることができる。標準的な条件は、DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)などの好適な溶媒中、CuI(ヨウ化銅)などの銅触媒、CsCO(炭酸セシウム)などの塩基、例えば4−メチルイミダゾールなどのカップリングパートナー、およびN,N’−ジメチル−1,2−シクロヘキサンジアミンなどのリガンドの存在下で中間体(II)を撹拌するというものである。Nまたはアルゴンなどの不活性ガスで反応混合物を脱気し、還流温度などの高温に反応混合物を加熱すると、反応の結果を強化することができる。
あるいは、式(I)の化合物は、Rが水素に限定される場合、パラジウム触媒C−Nカップリングによって得ることができる。通常は、式(II)の中間体を、溶媒、またはトルエン/ジオキサンなどの溶媒の混合物の存在下、KPO(リン酸カリウム)などの塩基、Pd(dba)(トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0))などのパラジウム源、2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−3,4,5,6−テトラメチル−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニルおよび所望のイミダゾールなどのリガンドの存在下で、撹拌し、加熱する。触媒およびリガンドを予め混合し、次いで、加熱してから残留試薬を添加し、溶液を脱気し、加熱すると、反応の結果を強化することができる。
あるいは、式(I)の化合物は、XがCRに限定され、他の全ての変数が本発明の範囲内で記載されるとおりに定義され、5工程の合成によって得ることができる。
最初の工程において、中間体(II)は中間体(III)に変換することができ、この場合、PGは一価または二価の窒素保護基である。例えば、PG=アセチルの場合、反応は、既知のアミドカップリング法を使用して実施することができる。例えば、アセトアミドは、無水THF(テトラヒドロフラン)などの好適な溶媒中、KPOなどの塩基、Pd(dba)などのパラジウム源、(9,9−ジメチル−9H−キサンテン−4,5−ジイル)ビス[ジフェニルホスフィン](キサントホス)などのリガンドの存在下で、中間体(II)と反応させることができる。反応混合物を、セットアップ中にNまたはアルゴンなどの不活性ガスで脱気し、無水条件にし、還流温度などの高温を使用すると、反応の結果を強化することができる。2番目の工程において、中間体(III)は、分子中に存在する他の官能基による耐性がある任意の脱保護法を使用することによって遊離アミン中間体(IV)に変換することができる。例えば、中間体(III)中でPG=アセチルの場合、MeOH(メタノール)などの好適な溶媒中、例えばHCl(塩酸)を用いて酸性加水分解を使用することができる。3番目の工程において、中間体(IV)中のアミノ基をアシル化して、中間体(V)を得ることができる。例えば、化合物(V)中のRが水素を表す場合、中間体(IV)のホルミル化は、THFなどの好適な不活性溶媒に溶解した中間体(IV)に、無水酢酸とギ酸との混合物などのホルミル化剤を添加することによって得ることができる。加熱しながら反応物を撹拌すると、反応の結果を強化することができる。4番目の工程において、中間体(V)は、当業者に公知の方法で、所望の官能基XおよびRに依存して、環化前駆体(VI)に変換することができる。例えば、化合物(VII)においてX=CHおよびR=アルキルの場合、反応は、DMFなどの好適な溶媒中、例えば1−ブロモ−2−ブタノンなどの所望のα−ハロケトンを、中間体(V)とKCO(炭酸カリウム)などの塩基との混合物に添加することによって実施することができる。α−ハロケトンのハロゲンがヨウ素とは異なる場合、反応は、KIなどのヨウ素塩を反応混合物に添加することによって実施されるin−situフィルケンシュタイン(Filkenstein)反応によって改善することができる。最後に、中間体(VII)は、標準的なイミダゾール合成によって化合物(I)に変換することができる。ジケト前駆体(VII)は、酢酸アンモニウムなどの窒素源およびAcOHなどの酸の存在下で所望の化合物(I)に環化することができる。反応物を還流温度に加熱すると、反応の結果を強化することができる。
実験手順−スキーム2

実験手順2
式(II)の中間体は、全ての変数が本発明の範囲内で記載されるとおりに定義され、式(VII)の中間体から出発し、直接臭素化することによって得ることができる。様々な臭素化剤を使用することができる。例えば、反応は、DCM(ジクロロメタン)/AcOH(酢酸)などの溶媒混合物に中間体(VII)を溶解し、混合物に臭素を添加することによって、または中間体(VII)のアセトニトリルなどの適切な溶媒中溶液に、NBS(N−ブロモスクシンイミド)を添加することによって実施することができる。反応混合物は、加熱しながら不活性雰囲気下で撹拌してもよい。
あるいは、中間体(II)は、RがC1〜4アルキルである式(VIII)の中間体と、式(X)の中間体との間の分子間環化によって得ることができる。標準的な条件は、式(X)の所望のアミノアルコールの存在下で、高温にて、このエステルを撹拌するというものである。
あるいは、中間体(VIII)から同様に出発して、中間体(II)は2工程の方法を使用することによって得ることができる。最初に、エステル(VIII)を鹸化して、Mが金属である中間体(IX)を得ることができる。反応は、例えば、LiOH(水酸化リチウム)などの水酸化物を、好適な極性溶媒中、またはTHFおよび水など、一方が極性の高い混和性溶媒の混合物中エステル(VIII)の溶液に添加することによって実施することができる。反応混合物を加熱すると、反応の結果を強化することができる。2番目の工程において、中間体(IX)を式(X)のアミノアルコールと反応させて、中間体(II)を得ることができる。通常は、HBTU(1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−ベンゾトリアゾール−1−イウム3−オキシドヘキサフルオロホスファート)などのペプチドカップリング剤の存在下で、DMFなどの好適な溶媒に溶解した出発物質を撹拌するなどの、ペプチドカップリング条件を適用することができる。当業者には、DIPEA(N,N−ジイソプロピルエチルアミン)などの塩基が混合物中に存在する場合、反応により環化中間体(II)を直接得られることが理解されるであろう。反応混合物を加熱すると、反応の結果を強化することができる。
実験手順−スキーム2a

実験手順3
式(II)の中間体は、Lが−O−C1〜6アルカンジイル−であり、
全ての変数が本発明の範囲内で記載されるとおりに定義され、これにより(II−a)と称し、式(II−b)の中間体を式ROHのアルコール[式中、Rは本発明の範囲内で記載されるとおりに定義される]で求核置換することによって得ることができる。反応混合物は、DMFなどの溶媒中、KCOなどの好適な塩基の存在下で、加熱しながら不活性雰囲気下で撹拌してもよい。
実験手順4
式(II−b)の中間体は、
がCl、Br、I、OH、OMs(メシラート)、OTs(トシラート)であり、
他の全ての変数が本発明の範囲内で記載されるとおりに定義され、RがC1〜4アルキルである式(VIII)の中間体と、XがCl、Br、I、OH、OMs、OTsである式(X−a)の中間体との間の分子間環化によって得ることができる。標準的な条件は、式(X−a)の所望のアミノアルコールの存在下で、高温にて、このエステルを撹拌するというものである。
あるいは、中間体(VIII)から同様に出発して、中間体(II−b)は2工程の方法を使用することによって得ることができる。最初に、エステル(VIII)を鹸化して、Mが金属である中間体(IX)を得ることができる。反応は、例えば、LiOH(水酸化リチウム)などの水酸化物を、好適な極性溶媒中、またはTHFおよび水など、一方が極性の高い混和性溶媒の混合物中エステル(VIII)の溶液に添加することによって実施することができる。反応混合物を加熱すると、反応の結果を強化することができる。2番目の工程において、中間体(IX)を式(X−a)のアミノアルコールと反応させて、中間体(II−b)を得ることができる。通常は、HBTU(1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−ベンゾトリアゾール−1−イウム3−オキシドヘキサフルオロホスファート)などのペプチドカップリング剤の存在下で、DMFなどの好適な溶媒に溶解した出発物質を撹拌するなどの、ペプチドカップリング条件を適用することができる。当業者には、DIPEA(N,N−ジイソプロピルエチルアミン)などの塩基が混合物中に存在する場合、反応により環化中間体(II−b)を直接得られることが理解されるであろう。反応混合物を加熱すると、反応の結果を強化することができる。
式(X−a)の中間体は、
がCl、Br、I、OH、OMs、OTsであり、
がCl、Br、I、OH、OMs、OTsであり、
他の全ての変数が本発明の範囲内で記載されるとおりに定義され、市販で入手することができ、または市販の化合物から出発し、当業者に公知の方法で調製することができる。
実験手順−スキーム3

実験手順5
式(VIII)の中間体は、
がC1〜4アルキルであり、
他の全ての変数が本発明の範囲内で記載されるとおりに定義され、市販されており、または中間体(XIII)の酸性加水分解によって得ることができる。反応は、例えば、DMFなどの好適な溶媒中、トリフルオロ酢酸無水物などの酸の存在下で出発物質を撹拌することによって実施することができる。反応混合物は、加熱しながら不活性雰囲気下で撹拌してもよい。
実験手順6
式(XIII)の中間体は、
がC1〜4アルキルであり、
他の全ての変数が本発明の範囲内で記載されるとおりに定義され、当業者に公知の方法で、中間体(XII)のN−酸化によって得ることができる。反応は、例えば、MeCN(アセトニトリル)などの好適な溶媒中、尿素・過酸化水素などの過酸化物およびトリフルオロ酢酸無水物などの活性化剤の存在下で実施することができる。
実験手順7
式(XII)の中間体は、
がC1〜4アルキルであり、
他の全ての変数が本発明の範囲内で記載されるとおりに定義され、当業者に公知の方法で、市販の中間体(XI)のエステル化によって得ることができる。反応は、例えば、MeOHなどの好適な溶媒中、塩化チオニルなどの塩素化剤およびMeOHなどのアルコールの存在下で実施することができる。塩素化剤を添加する前に溶液を予冷すると、反応の結果を強化することができる。
実験手順−スキーム4

実験手順8
式(X−b−PG)の中間体は、LがLに限定され、
はaの位置で結合しており、
は共有結合または−C1〜6アルカンジイル−であり、
PGは当業者に公知の保護基であり、
他の全ての変数が本発明の範囲内で記載されるとおりに定義され、中間体(X−b)のアルコール官能基の保護によって得ることができる。保護は、例えばシリル化とすることができ、これは、DCMなどの好適な溶媒、イミダゾールなどの添加剤、およびTBSCl(tert−ブチルジメチルシリルクロリド)またはTMSCl(トリメチルシリルクロリド)などのシリル化剤の存在下で、当業者に公知の標準的な条件に従って実施することができる。
実験手順9
式(X−b)の中間体は、全ての変数が本発明の範囲内で記載されるとおりに定義され、例えば、MeOHまたはEtO(ジエチルエーテル)などの好適な溶媒の存在下で、NaBH(水素化ホウ素ナトリウム)またはLiAlH(水素化アルミニウムリチウム)を使用することにより、中間体(XXI−b)のエステル官能基を還元することで得ることができる。還元剤を添加する前に反応混合物を予冷すると、反応の結果を強化することができる。
実験手順10
式(XXI−b)の中間体は、
がC1〜4アルキルであり、
全ての変数が本発明の範囲内で記載されるとおりに定義され、例えば、2−プロパノールなどの好適な溶媒の存在下で、NaBHCN(シアノ水素化ホウ素ナトリウム)を使用することにより、中間体(XX−b)のイミノ官能基を還元することで得ることができる。還元剤を添加する前に反応混合物を予冷すると、反応の結果を強化することができる。
実験手順11
式(XX−b)の中間体は、
がC1〜4アルキルであり、
他の全ての変数が本発明の範囲内で記載されるとおりに定義され、当業者に公知の脱保護法と、その後のin−situ環化によって得ることができる。例えば、PG=Boc(tert−ブトキシカルボニル)の場合、脱保護は、DCMなどの好適な溶媒に溶解した中間体(XIX−b)を、TFA(トリフルオロ酢酸)などの強酸で処理することによって実現することができる。
実験手順12
式(XVIII)の中間体は、
が塩素または臭素であり、
他の全ての変数が本発明の範囲内で記載されるとおりに定義され、市販で、または当業者に公知の方法に従って、式(XVII)の中間体でグリニャール試薬を調製することによって得ることができる。標準的な条件は、例えば、EtOなどの好適な不活性溶媒中で、中間体(XVII)をマグネシウムで処理することになろう。反応混合物は、加熱しながら不活性雰囲気下で撹拌してもよい。
実験手順13
式(XIX−b)の中間体は、
がC1〜4アルキルであり、PGが当業者に公知の保護基であり、
他の全ての変数が本発明の範囲内で記載されるとおりに定義され、式(XVI−b)の中間体と、式(XVIII)の中間体との反応によって得ることができる。グリニャール試薬を添加する前に溶液を予冷すると、反応の結果を強化することができる。
実験手順14
式(XVI−b)の中間体は、
がC1〜4アルキルであり、PGが当業者に公知の保護基であり、
他の全ての変数が本発明の範囲内で記載されるとおりに定義され、中間体(XV−b)のアミド官能基の保護によって得ることができる。保護は、例えば、当業者に公知の標準的な条件に従って、MeCNなどの好適な溶媒、DMAP(ジメチルアミノピリジン)などの添加剤、および(Boc)O(ジ−tert−ブチルジカルボナート)などの保護剤の存在下で実施できるBoc保護とすることができる。
実験手順15
式(XV−b)の中間体は、
がC1〜4アルキルであり、
他の全ての変数が本発明の範囲内で記載されるとおりに定義され、当業者に公知の方法で、市販の中間体(XIV−b)のエステル化によって得ることができる。反応は、例えば、EtOHなどの好適な溶媒中、塩化チオニルなどの塩素化剤、およびEtOHなどのアルコールの存在下で実施することができる。塩素化剤を添加する前に溶液を予冷すると、反応の結果を強化することができる。
実験手順−スキーム4a

あるいは、式(X)の中間体は、
Lがaまたはbの位置で結合しており、共有結合に限定され、
Yが−(CH−であり、n=2であり、
PGが保護基であり、これにより中間体(X−c−PG)と称し、中間体(X−c)から出発し、中間体(X−c)のアルコール官能基の保護によって得ることができる。例えば、保護は、当業者に公知の標準的な条件に従って、DCMなどの好適な溶媒、イミダゾールなどの添加剤、およびTBSClまたはTMSClなどのシリル化剤の存在下で実施できるシリル化とすることができる。
式(X−c)の中間体は、全ての変数が本発明の範囲内で記載されるとおりに定義され、例えば、MeOHなどの好適な溶媒の存在下でNaBHを使用して、中間体(XXI−c)のエステル官能基を還元することによって得ることができる。還元剤を添加する前に反応混合物を予冷すると、反応の結果を強化することができる。
式(XXI−c)の中間体は、
がC1〜4アルキルであり、
他の全ての変数が本発明の範囲内で記載されるとおりに定義され、例えば、AcOH(酢酸)などの好適な溶媒中、PtO(酸化白金(IV))などの水素化触媒の存在下で、水素雰囲気下にて、中間体(XXIII−c)の溶液を撹拌することにより、中間体(XXIII−c)を水素化することによって得ることができる。
式(XXIII−c)の中間体は、
がC1〜4アルキルであり、
他の全ての変数が本発明の範囲内で記載されるとおりに定義され、例えばパラジウム触媒C−Cカップリングによって得ることができる。標準的な条件は、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)などのパラジウム触媒、KCOなどの好適な塩基、および例えば3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸などのカップリングパートナーなどの存在下で、DMFなどの好適な溶媒中で、市販の中間体(XXII−c)(XはBr、ClまたはIである)を撹拌するというものである。Nまたはアルゴンなどの不活性ガスで反応混合物を脱気し、還流温度などの高温に反応混合物を加熱すると、反応の結果を強化することができる。
任意選択的に、式(XXII−c)の中間体は、γまたはδの位置で、ヒドロキシルで置換されていてもよい。前記ヒドロキシル基が式(XXI−c)の中間体中で酸化されて、対応するケトンを得ることができ、次いでこれが、グリニャール反応によって、γまたはδの位置で1つのCH上にヒドロキシルおよびC1〜4アルキル部分を含有する、対応する中間体に変換され得る。
実験手順−スキーム5

実験手順14
式(VII)の中間体は、全ての変数が本発明の範囲内で記載されるとおりに定義され、例えば、中間体(XXVIII)に光延条件を適用することによる分子内環化によって得ることができる。反応は、中間体(XXVIII)の、THFなどの好適な不活性無水溶媒中溶液を、不活性雰囲気下、トリフェニルホスフィンなどのホスフィンの存在下にて、DIAD(ジイソプロピルアゾジカルボキシラート)などのアザジカルボキシラート種で処理することによって実施することができる。溶液の予冷を利用してもよい。
実験手順15
式(XXVIII)の中間体は、保護基の存在に適合する標準方法を使用して、式(XXVII)の化合物を脱ベンジル化することによって得ることができる。中間体(XXVII)の場合、例えば、脱ベンジル化は、中間体(XXVII)の、MeOHなどの好適な溶媒中溶液を、Pd/C(パラジウム担持炭素)などの水素化触媒の存在下で、水素雰囲気下にて撹拌することによる水素化によって実現することができる。
実験手順16
式(XXVII)の中間体は、当業者に公知の方法で、中間体(XXVI)を脱保護することによって得ることができる。シリル保護基の場合、例えば、一標準方法は、THFなどの好適な溶媒に溶解した中間体(XXVI)を、TBAF(テトラブチルアンモニウムフルオリド)などのフッ化物源で処理することであろう。
実験手順17
式(XXVI)の中間体は、中間体(X−PG)および酸(XXV)から出発し、例えば標準的なペプチドカップリング条件を使用して得ることができる。通常は、DMFなどの好適な溶媒に溶解した出発物質を、HBTUなどのペプチドカップリング剤の存在下で、およびDIPEAなどの塩基の存在下で撹拌するなどの、ペプチドカップリング条件を適用することができる。反応混合物を冷却すると、反応の結果を強化することができる。
実験手順18
式(X−PG)の中間体は、中間体(X)のアルコール官能基の保護によって得ることができる。保護は、例えばシリル化とすることができ、これは、当業者に公知の標準的な条件に従って、DCMなどの好適な溶媒、イミダゾールなどの添加剤、およびTBSClまたはTMSClなどのシリル化剤の存在下で実施することができる。
実験手順19
式(XXV)の中間体は、後工程において保護基が存在するのに適合した、中間体(XXIV)(XがCl、BrおよびIである)の保護によって得ることができる。保護は、例えばベンジル化とすることができ、これは、当業者に公知の標準的な条件に従って、THFなどの好適な溶媒、NaH(水素化ナトリウム)などの好適な塩基、およびベンジルアルコールの存在下で実施することができる。
実験手順−スキーム6

実験手順20
あるいは、中間体(X)および中間体(XXV)から出発して、4工程の方法を使用することができる。最初に、通常、DMFなどの好適な溶媒に溶解した出発物質を、HBTUなどのペプチドカップリング剤の存在下で、およびDIPEAなどの塩基の存在下で撹拌するなど、ペプチドカップリング条件を適用することができる。反応混合物を冷却すると、反応の結果を強化することができる。次に、中間体(XXIX)の遊離ヒドロキシル官能基を、好適な脱離基に変換することができる。例えば、中間体(XXX)は、LG=塩素であり、Bn=ベンジルであり、DCMなどの好適な溶媒に中間体(XXIX)を溶解し、塩化チオニルなどの塩素化剤でこれを処理することによって、緩やかな条件で得ることができる。塩素化剤を添加する前に溶液を予冷すると、反応の結果を強化することができる。次に、中間体(XXX)を、脱離基の存在に適合した標準方法を使用して脱ベンジル化して、中間体(XXXI)を得ることができる。例えば、脱ベンジル化は、DCMなどの好適な不活性溶媒に溶解した中間体を、BBr(三臭化ホウ素)などのルイス酸で処理することによって実現することができる。ルイス酸を添加する前に反応混合物を予冷すると、反応の結果を強化することができる。最後に、中間体(XXXI)は標準的な置換条件を使用することによって中間体(VII)に処理することができる。例えば、LG=塩素である中間体(XXXI)から出発して、閉環は、DMFなどの好適な溶媒に溶解した基質をNaHなどの塩基で処理することによって実現することができる。反応物を予冷し、分子間反応を回避するのに十分高い希釈レベルにすると、反応の結果を強化することができる。
出発物質は、市販で入手することができ、または当業者が調製することができる。
必要な場合または所望する場合、次のさらなる工程のいずれか1つ以上を任意の順番で実施してもよい:
式(I)の化合物およびその任意の部分群は、当技術分野において公知の手順を使用して、式(I)のさらなる化合物およびその任意の部分群に変換されてもよい。
上記の方法で、中間化合物の官能基は保護基により遮断されることを必要とする場合があることが当業者には分かるであろう。中間化合物の官能基を保護基で遮断した場合、それらを反応工程後に脱保護することができる。
これらの調製の全てにおいて、反応生成物は反応媒体から単離することができ、必要であれば、例えば、抽出、結晶化、研和およびクロマトグラフィーなどの当分野に一般に知られている方法によってさらに精製することができる。特に、立体異性体は、例えば、どちらも日本国のダイセル化学工業株式会社から購入したChiralpak(登録商標)AD(アミロース3,5ジメチル−フェニルカルバマート)またはChiralpak(登録商標)ASなどのキラル固定相を使用してクロマトグラフィーによって、または超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)によって単離することができる。
キラル的に純粋な形態の式(I)の化合物は、化合物の好ましい群を形成する。したがって、キラル的に純粋な形態の中間体およびその塩形態は、キラル的に純粋な式(I)の化合物の調製に特に有用である。中間体の鏡像異性体混合物も、対応する配置を伴う式(I)の化合物の調製に有用である。
薬理
本発明の化合物は、γ−セクレターゼ活性を調節することが判明した。したがって、本発明による化合物および薬学的に許容されるその組成物は、AD、TBI、ボクサー認知症、MCI、老衰、認知症、レビー小体型認知症、脳アミロイド血管症、多発梗塞性認知症、ダウン症候群、パーキンソン病に関連する認知症およびβアミロイドに関連する認知症、好ましくはADの処置または予防に有用となり得る。
本発明による化合物および薬学的に許容されるその組成物は、AD、TBI、ボクサー認知症、MCI、老衰、認知症、レビー小体型認知症、脳アミロイド血管症、多発梗塞性認知症、ダウン症候群、パーキンソン病に関連する認知症およびβアミロイドに関連する認知症からなる群から選択される疾患または病態の処置または予防に有用となり得る。
当業者は、本明細書に記載する疾患または病態の、別の命名法、疾病分類および分類システムに精通しているであろう。例えば、American Psychiatric AssociationのDiagnostic & Statistical Manual of Mental Disorders(DSM−5(商標))第5版は、神経認知障害群(neurocognitive disorder)(NCD)(主要および軽度の両方)、特に、アルツハイマー病による神経認知障害、外傷性脳損傷(TBI)による神経認知障害、レビー小体病による神経認知障害、パーキンソン病による神経認知障害または血管性NCD(多発性梗塞を伴って存在する血管性NCDなど)などの用語を使用している。このような用語は、本明細書に記載する疾患または病態の一部の別の名称として当業者が使用する場合がある。
本明細書で使用する場合、「γ−セクレターゼ活性の調節」という用語は、γ−セクレターゼ複合体によるAPPのプロセシングに対する作用を指す。好ましくは、その用語は、APPの全体的プロセシング速度は前記化合物を適用しない場合と本質的に同じままでも、処理産物の相対量を変化させる、より好ましくは産生されるAβ42−ペプチドの量が減少するように処理産物の相対量を変化させる作用を指す。例えば、様々なAベータ種を産生することができる(例えば、Aベータ−42の代わりに、これよりアミノ酸配列が短いAベータ−38または他のAベータペプチド種)、または産物の相対量を変える(例えば、Aベータ−40対Aベータ−42の比が変化する、好ましくは増加する)。
γ−セクレターゼ複合体はノッチタンパク質のプロセシングにも関与することが以前に示された。ノッチは発生過程できわめて重要な役割を果たすシグナル伝達タンパク質である(例えば、Schweisguth F(2004)Curr.Biol.14,R129に概説されている)。γ−セクレターゼ調節剤を治療に使用することに関しては、想定される不所望な副作用を回避するため、γ−セクレターゼ活性のノッチプロセシング活性を妨げないことが特に有利であると思われる。γ−セクレターゼ阻害剤が、ノッチプロセシングの同時阻害を原因とする副作用を示す一方で、γ−セクレターゼ調節剤は、小さめで凝集性の低い形態のAβ、すなわちAβ38の産生を減少させず、かつノッチプロセシングの同時阻害をせずに、凝集性および神経毒性が高い形態のAβ、すなわちAβ42の産生を選択的に減少させるという利点を有し得る。したがって、γ−セクレターゼ複合体のノッチプロセシング活性に対する作用を示さない化合物が好ましい。
本明細書で使用する場合、「処置」という用語は、疾患の進行を遅延、中断、阻止または停止し得る全てのプロセス、または症状の軽減を指すものとするが、必ずしも全症状の完全な排除を示すものではない。
本明細書で使用する「対象(subject)」という用語は、処置、観察または実験の目的物(object)となる、または目的物となった動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくはヒトを指す。
本発明は、医薬品として使用するための、一般式(I)による化合物、ならびに薬学的に許容されるその酸付加塩または塩基付加塩および溶媒和物に関する。
本発明は、γ−セクレターゼ活性の調節に使用するための、一般式(I)による化合物、ならびに薬学的に許容されるその酸付加塩または塩基付加塩および溶媒和物にも関する。
本発明は、AD、TBI、ボクサー認知症、MCI、老衰、認知症、レビー小体型認知症、脳アミロイド血管症、多発梗塞性認知症、ダウン症候群、パーキンソン病に関連する認知症およびβアミロイドに関連する認知症からなる群から選択される疾患または病態の処置または予防に使用するための、一般式(I)による化合物、ならびに薬学的に許容されるその酸付加塩または塩基付加塩および溶媒和物にも関する。
本発明は、アルツハイマー病による神経認知障害、外傷性脳損傷による神経認知障害、レビー小体病による神経認知障害、パーキンソン病による神経認知障害または血管性神経認知障害から選択される疾患または病態の処置または予防に使用するための、一般式(I)による化合物、ならびに薬学的に許容されるその酸付加塩または塩基付加塩および溶媒和物にも関する。
一実施形態において、前記疾患または病態はADであるのが好ましい。
本発明は、前記疾患の処置に使用するための、一般式(I)による化合物、ならびに薬学的に許容されるその酸付加塩または塩基付加塩および溶媒和物にも関する。
本発明は、前記疾患の処置または予防のための、一般式(I)による化合物、ならびに薬学的に許容されるその酸付加塩または塩基付加塩および溶媒和物にも関する。
本発明は、γ−セクレターゼが仲介する疾患または病態の処置または予防、特に処置のための、一般式(I)による化合物、ならびに薬学的に許容されるその酸付加塩または塩基付加塩および溶媒和物にも関する。
本発明は、医薬品の製造のための、一般式(I)による化合物、ならびに薬学的に許容されるその酸付加塩または塩基付加塩および溶媒和物の使用にも関する。
本発明は、γ−セクレターゼ活性を調節する医薬品の製造のための、一般式(I)による化合物、ならびに薬学的に許容されるその酸付加塩または塩基付加塩および溶媒和物の使用にも関する。
本発明は、上記の疾患病態のいずれか1つを処置または予防する医薬品を製造するための、一般式(I)による化合物、ならびに薬学的に許容されるその酸付加塩または塩基付加塩および溶媒和物の使用にも関する。
本発明は、上記の疾患病態のうちいずれか1つを処置する医薬品を製造するための、一般式(I)による化合物、ならびに薬学的に許容されるその酸付加塩または塩基付加塩および溶媒和物の使用にも関する。
本発明では、下記の実施例で使用するアッセイなどの好適なアッセイで測定する場合の、Aβ42−ペプチド産生の阻害についてのIC50値が、1000nM未満、好ましくは100nM未満、より好ましくは50nM未満、さらにより好ましくは20nM未満である式(I)の化合物、ならびに薬学的に許容されるその酸付加塩または塩基付加塩および溶媒和物、またはその任意の部分群が特に好ましい。
式(I)の化合物、ならびに薬学的に許容されるその酸付加塩または塩基付加塩および溶媒和物は、上記の疾患のうちいずれか1つを処置または予防するために、哺乳動物、好ましくはヒトに投与することができる。
式(I)の化合物、ならびに薬学的に許容されるその酸付加塩または塩基付加塩および溶媒和物の有用性に鑑みて、上記の疾患のうちいずれか1つに罹患している対象、特にヒトを含む温血動物を処置する方法、または上記の疾患のうちいずれか1つに罹患している対象、特にヒトを含む温血動物を予防する方法を提供する。
前記方法は、治療有効量の式(I)の化合物、ならびに薬学的に許容されるその酸付加塩または塩基付加塩および溶媒和物の、対象への、特にヒトを含む温血動物への投与、すなわち全身的または局所的投与、好ましくは経口投与を含む。
したがって、本発明は、アルツハイマー病、外傷性脳損傷、軽度認知障害、老衰、認知症、レビー小体型認知症、脳アミロイド血管症、多発梗塞性認知症、ボクサー認知症、ダウン症候群、パーキンソン病に関連する認知症およびβアミロイドに関連する認知症から選択される疾患または病態を処置または予防する方法にも関し、当該方法は、これを必要とする対象に、治療有効量の、本発明による化合物または医薬組成物を投与するステップを含む。
本発明は、アルツハイマー病による神経認知障害、外傷性脳損傷による神経認知障害、レビー小体病による神経認知障害、パーキンソン病による神経認知障害または血管性神経認知障害から選択される疾患または病態を処置または予防する方法にも関し、当該方法は、これを必要とする対象に、治療有効量の、本発明による化合物または医薬組成物を投与するステップを含む。
本発明は、産生されるAβ42−ペプチドの相対量を減少させる、γ−セクレターゼ活性の調節のための、式(I)の化合物、ならびに薬学的に許容されるその酸付加塩または塩基付加塩および溶媒和物の使用にも関する。
本発明の化合物または化合物の一部の利点は、CNS浸透性が高められていることであり得る。
そのような疾病の処置における当業者ならば、以下に示す試験結果から有効な治療1日量を決定できるであろう。有効な治療1日量は、約0.005mg/kg〜50mg/kg、特に0.01mg/kg〜50mg/kg体重、より特定すると0.01mg/kg〜25mg/kg体重、好ましくは約0.01mg/kg〜約15mg/kg、より好ましくは約0.01mg/kg〜約10mg/kg、さらにより好ましくは約0.01mg/kg〜約1mg/kg、最も好ましくは約0.05mg/kg〜約1mg/kg体重となるであろう。治療効果を達成するのに必要な、ここで有効成分とも称される本発明による化合物の量は、当然ながら個別に、例えば、特定の化合物、投与経路、レシピエントの年齢および病態、ならびに処置される特定の障害または疾患に応じて変化するであろう。
処置方法には、1日当たり1〜4回摂取する処方計画で有効成分を投与するステップを含めることもできる。これらの処置方法において、本発明による化合物は、好ましくは投与前に製剤化される。本明細書で下記に記載するように、好適な医薬製剤は、周知の容易に入手可能な成分を使用して、既知の手順で調製される。
アルツハイマー病またはその症状を処置または予防するのに好適となり得る本発明の化合物は、単独で投与されても、1種または複数種の追加の治療薬と併用投与されてもよい。併用治療には、式(I)の化合物、薬学的に許容されるその酸付加塩もしくは塩基付加塩または溶媒和物、および1種または複数種の追加の治療薬を含有する単一医薬投与製剤の投与、ならびに式(I)の化合物、薬学的に許容されるその酸付加塩もしくは塩基付加塩または溶媒和物、および各追加の治療薬(それ自身の別個の医薬投与製剤中)の投与が含まれる。例えば、式(I)の化合物、薬学的に許容されるその酸付加塩もしくは塩基付加塩または溶媒和物、および治療薬は、患者に、錠剤またはカプセル剤などの単一経口投与組成物で一緒に投与されてもよいし、各薬剤が別個の経口投与製剤で投与されてもよい。
有効成分を単独で投与することは可能であるが、それを医薬組成物として提供するのが好ましい。
したがって、本発明は、薬学的に許容される担体、および有効成分として、治療有効量の、式(I)による化合物、薬学的に許容されるその酸付加塩もしくは塩基付加塩または溶媒和物を含む医薬組成物をさらに提供する。
担体または希釈剤は、組成物の他の成分と適合性があり、そのレシピエントに有害でないという意味で「許容される」ものでなければならない。
投与を容易にするために、対象化合物を投与のための様々な医薬形態に製剤化することができる。本発明による化合物、特に、式(I)による化合物、ならびに薬学的に許容されるその酸付加塩または塩基付加塩および溶媒和物、またはその任意の部分群もしくは組合せは、投与のための様々な医薬形態に製剤化することができる。適切な組成物として、薬物の全身投与のために通常使用される全ての組成物を挙げることができる。
本発明の医薬組成物を調製するために、有効量の、有効成分としての特定の化合物を、薬学的に許容できる担体と組み合わせて緊密な混合物とするが、この担体は、投与に所望される製剤の形態に応じて、多種多様な形態をとり得る。これらの医薬組成物は、特に、経口投与、経腸投与、経皮投与、非経腸注射による投与または吸入による投与に好適な単位剤形であることが望ましい。例えば、経口剤形の組成物を調製する際に、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤、乳剤および溶液剤などの経口液体製剤の場合には、例えば、水、グリコール、油、アルコールなどの通常の医薬媒体のいずれかを使用することができ、または散剤、丸剤、カプセル剤および錠剤の場合には、デンプン、糖、カオリン、希釈剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤などの固体担体を使用することができる。投与が容易であるため、錠剤およびカプセル剤は最も有利な経口単位剤形となり、その場合、固体医薬担体が当然使用される。非経腸組成物の場合、担体は、通常、少なくとも大部分が滅菌水を含むであろうが、例えば溶解性を補助するために他の成分を含む場合がある。例えば、担体が生理食塩水溶液、ブドウ糖溶液、または生理食塩水とブドウ糖溶液との混合物を含む注射液が調製され得る。例えば、担体が生理食塩水溶液、ブドウ糖溶液、または生理食塩水とブドウ糖溶液との混合物を含む注射液が調製され得る。式(I)の化合物、薬学的に許容されるその酸付加塩もしくは塩基付加塩または溶媒和物を含有する注射液を、持続性作用のために油中で製剤してもよい。この目的に適切な油としては、例えば、ラッカセイ油、ゴマ油、綿実油、トウモロコシ油、ダイズ油、長鎖脂肪酸の合成グリセロールエステル、およびこれらの混合物ならびに他の油がある。注射縣濁液を調製することもでき、その場合、適切な液体担体、懸濁化剤などを使用してもよい。使用直前に液体形態製剤に変換することが意図される固体形態製剤も含まれる。経皮投与に好適な組成物においては、担体は、浸透促進剤および/または好適な湿潤剤を、任意選択的に、少ない割合の任意の性質の好適な添加剤と任意選択的に組み合わせて含み、これらの添加剤は、有意な有害作用を皮膚に及ぼすものではない。前記添加剤は、皮膚への投与を容易にすることができ、かつ/または所望の組成物の調製に有用となり得る。これらの組成物は、様々な方法で、例えば、経皮貼付剤として、スポットオン剤(spot−on)として、軟膏剤として投与され得る。式(I)の化合物の酸付加塩または塩基付加塩は、対応する塩基または酸の形態と比較して水に対する溶解性が高いため、より水性組成物の調製に好適である。
前述した医薬組成物を、投与を容易にし、投与量を均一にするために、単位剤形に製剤化することが特に有利である。本明細書で使用する単位剤形とは、単位投与量として好適な物理的に個別の単位を指し、各単位は、必要な医薬担体と共同して所望の治療効果を生じるよう計算された所定量の有効成分を含有する。そのような単位剤形の例としては、錠剤(分割錠剤またはコーティング錠剤を含む)、カプセル剤、丸剤、粉末パケット、オブラート、坐剤、注射液、または懸濁剤など、およびそれらを複数に分割したものがある。
本発明による化合物は強力な経口投与用化合物であるため、経口投与用の前記化合物を含む医薬組成物は特に有利である。
医薬組成物中の、式(I)の化合物、薬学的に許容されるその酸付加塩または塩基付加塩ならびに溶媒和物の溶解性および/または安定性を高めるために、α−、β−もしくはγ−シクロデキストリンまたはこれらの誘導体、特に、ヒドロキシアルキル置換シクロデキストリン、例えば2−ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンまたはスルホブチル−β−シクロデキストリンを使用するのが有利であり得る。アルコールなどの補助溶媒も、医薬組成物中の本発明による化合物の溶解性および/または安定性を改善する場合がある。
投与方法に応じて、医薬組成物は、式(I)の化合物、薬学的に許容されるその酸付加塩もしくは塩基付加塩または溶媒和物を、好ましくは0.05〜99重量%、より好ましくは0.1〜70重量%、さらにより好ましくは0.1〜50重量%、および薬学的に許容される担体を1〜99.95重量%、より好ましくは30〜99.9重量%、さらにより好ましくは50〜99.9重量%含むことになり、パーセンテージは全て組成物の総重量に基づいている。
以下の実施例は、本発明を例示するものである。化合物の立体中心に対して具体的な立体化学構造が示されていない場合、これは、化合物が、R鏡像異性体およびS鏡像異性体の混合物として得られたことを意味する。
以下で、「AcOH」という用語は酢酸を意味し、「aq.」は水溶性を意味し、「Bn」はベンジルを意味し、「DCM」はジクロロメタンを意味し、「DIPE」はジイソプロピルエーテルを意味し、「DIPEA」はN,N−ジイソプロピルエチルアミンを意味し、「DMAP」は4−(ジメチルアミノ)ピリジンを意味し、「DMF」はN,N−ジメチルホルムアミドを意味し、「DMSO」はジメチルスルホキシドを意味し、「EtN」はトリエチルアミンを意味し、「EtOH」はエタノールを意味し、EtOはジエチルエーテルを意味し、「EtOAc」は酢酸エチルを意味し、「h」は時間を意味し、「HBTU」は1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−ベンゾトリアゾール−1−イウム3−オキシドヘキサフルオロホスファートを意味し、「HPLC」は高速液体クロマトグラフィーを意味し、「LCMS」は液体クロマトグラフィー/質量分析を意味し、「MeCN」はアセトニトリルを意味し、「MeOH」はメタノールを意味し、「min」は分を意味し、「m.p.」は融点を意味し、「Pd(PPh」はテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムを意味し、「Pd(dba)」はトリス[μ−[(1,2−η:4,5−η)−(1E,4E)−1,5−ジフェニル−1,4−ペンタジエン−3−オン]]ジパラジウムを意味し、「Pd(OAc)」は二酢酸パラジウム(2+)を意味し、「r.m.」は反応混合物を意味し、「RP」は逆相を意味し、「r.t.」は室温を意味し、「sat.」は飽和を意味し、「sol.」は溶液を意味し、「TBDMS」はtertブチルジメチルシリルを意味し、「TFA」はトリフルオロ酢酸を意味し、「THF」はテトラヒドロフランを意味する。
A.中間体の調製
実施例A1
a)中間体1の調製

DL−ピログルタミン酸(90g、697mmol)と4−メチルベンゼンスルホン酸水和物(13.26g、69.7mmol)とのEtOH(110ml)中sol.を65℃で72h撹拌した。r.m.をr.t.に冷却し、真空蒸発させた。EtO(1l)を添加し、混合物をsat.aq.NaHCO sol.(300ml)で洗浄した。分離した有機相を脱水し(MgSO)、濾過した。水相をDCMで抽出した(3回)。分離した有機相を脱水し(MgSO)、濾過し、有機層をまとめ、真空蒸発させた。収率:80gの中間体1(73%)。
b)中間体2の調製

塩化チオニル(5.45ml、74.76mmol)を、D−グルタミン酸(5g、34mmol)のEtOH(25ml)溶液に、5℃で1hにわたって滴加した。添加終了後に、r.m.をr.t.で1h撹拌し、次いで、80℃で1h加熱した。r.m.を真空蒸発させた。残渣をEtOHに入れ、KOH 1%のEtOH中sol.でpH7に中和した。固体を濾過し、濾液を濃縮して乾燥した。残渣を高真空(1mmbar)下にて90℃で1h、150℃で1h加熱した。残渣をヘプタンで洗浄し、真空乾燥した。粗製物質をそのまま次の反応工程に使用した。収率:3.92gの中間体2(73%)。
実施例A2
a)中間体3の調製

中間体1(4.3g、27.36mmol)、二炭酸ジ−tert−ブチル(7.17g、32.83mmol)、DMAP(0.17g、1.37mmol)の、MeCN(43.6ml)中混合物を、窒素下にて、r.t.で2h撹拌した。溶媒を真空蒸発させ、残渣をEtO(200ml)に溶解した。有機相を0℃に冷却し、HCl 1N sol.(15ml)で、次いで塩水(20ml)で洗浄した。分離した有機相を脱水し(MgSO)、濾過し、有機層をまとめ、真空蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/DCM 5/95〜10/90)で精製した。生成物画分を回収し、溶媒を真空蒸発させた。収率:6.6gの中間体3(94%)。
b)中間体4の調製

6−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸メチルエステルから出発し、実施例A2.a)に記載のものと類似の反応プロトコルを使用して、中間体4を調製した。
c)中間体5の調製

中間体2から出発し、実施例A2.a)に記載のものと類似の反応プロトコルを使用して、中間体5を調製した。
実施例A3
中間体6の調製

マグネシウム(396mg、16.28mmol)をEtO(5ml)に入れて撹拌した。次いで、3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルブロミドを数滴添加した。r.m.を加温し、反応を開始させた。次いで、追加のEtO(15ml)を添加し、3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルブロミド(5g、16.28mmol)のEtO(20ml)溶液を自然発生還流下で滴加した。r.m.を3h環流させ、r.t.に冷却した。さらなる精製をせず、粗生成物を中間体6として次の工程に使用した。
実施例A4
a)中間体7の調製

中間体3(28g、108.8mmol)をEtO(704ml)に入れ、窒素下にて−50℃で撹拌した。次いで、中間体6(41.47g、125.1mmol)を、−40℃と−50℃の間の温度に維持しながら滴加した。r.m.を−40℃で1h撹拌し、10℃に加温し、0〜10℃で1h撹拌した。次いで、r.m.を−10℃に冷却した。sat.aq.NHCl sol.(60ml)を滴加し、次いで水を添加して全ての塩を溶解した。水相をEtO(2×100ml)で洗浄した。分離した有機相を脱水し(MgSO)、濾過し、有機層をまとめ、真空蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/DCM 0/100〜2/98)で精製した。生成物画分を回収し、溶媒を真空蒸発させた。収率:31gの中間体7(57%)。
b)中間体8の調製

中間体4および中間体6から出発し、実施例A4.a)に記載のものと類似の反応プロトコルを使用して、中間体8を調製した。
b)中間体9の調製

中間体5および中間体6から出発し、実施例A4.a)に記載のものと類似の反応プロトコルを使用して、中間体9を調製した。
c)中間体10の調製

中間体5および3,4−ジクロロフェニルマグネシウムブロミドから出発し、実施例A4.a)に記載のものと類似の反応プロトコルを使用して、中間体10を調製した。
実施例A5
a)中間体11の調製

中間体7(28g、57.68mmol)をDCM(850ml)に入れて5℃で撹拌した。TFA(64ml、836mmol)を5℃で添加した。次いで、r.m.をr.t.で2h撹拌した。次いで、r.m.を冷却し、TFA(24ml、313mmol)を添加した。次いで、r.m.をr.t.で2h撹拌した。次いで、r.m.を冷却し、TFA(24ml、313mmol)を添加した。r.m.を5℃に冷却し、EtN(240ml、1.7mol)を添加した。r.m.をr.t.で10min撹拌し、水を添加した。水相をDCMで洗浄した(2回)。分離した有機相を脱水し(MgSO)、濾過し、有機層をまとめ、真空蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/DCM 5/95)で精製した。生成物画分を回収し、溶媒を真空蒸発させた。収率:20gの中間体11(71%)。
b)中間体12の調製

中間体8から出発し、実施例A5.a)に記載のものと類似の反応プロトコルを使用して、中間体12を調製した。
c)中間体13の調製

中間体9から出発し、実施例A5.a)に記載のものと類似の反応プロトコルを使用して、中間体13を調製した。
c)中間体14の調製

中間体10から出発し、実施例A5.a)に記載のものと類似の反応プロトコルを使用して、中間体14を調製した。
実施例A6
a)中間体15の調製

HCl(37%水溶液)(40.93ml、490.1mmol)を、中間体11(15g、40.8mmol)の2−プロパノール(470ml)溶液に5℃で添加した。次いで、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(12.83g、204.2mmol)を5℃で少しずつ添加した。r.m.をr.t.で2h撹拌した。r.m.をt<10℃で冷却しながらsat.aq.NaHCO sol.(700ml)に少しずつ注入した。水相をEtOAcで洗浄した(2回)。分離した有機相を脱水し(MgSO)、濾過し、有機層をまとめ、真空蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/DCM 10/90)で精製した。生成物画分を回収し、溶媒を真空蒸発させた。収率:8gの中間体15(53%)。
b)中間体16の調製

中間体12から出発し、実施例A6.a)に記載のものと類似の反応プロトコルを使用して、中間体16を調製した。
c)中間体17の調製

中間体13から出発し、実施例A6.a)に記載のものと類似の反応プロトコルを使用して、中間体17を調製した。
d)中間体18の調製

中間体14から出発し、実施例A6.a)に記載のものと類似の反応プロトコルを使用して、中間体18を調製した。
実施例A7
a)中間体19の調製

水素化ホウ素ナトリウム(1.84g、3.25mmol)を、窒素下で、氷/EtOH浴で冷却した中間体15(1.2g、3.25mmol)のMeOH(23ml)撹拌溶液に、少量ずつ添加した。r.m.をr.t.で1h撹拌した。r.m.を、DCM(50ml)およびsat.aq.NHCl sol.(20mL)で希釈し、30min撹拌した。水層をDCM(3×50ml)で抽出した。分離した有機相を脱水し(MgSO)、濾過し、有機層をまとめ、真空蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH(NH)/DCM 2.5/97.5〜5/95)で精製した。生成物画分を回収し、溶媒を真空蒸発させた。収率:770mgの中間体19(72%)。
b)中間体20の調製

中間体16から出発し、実施例A7.a)に記載のものと類似の反応プロトコルを使用して、中間体20を調製した。
実施例A8
a)中間体21の調製

水素化アルミニウムリチウム(0.55g、14.44mmol)を、冷却した中間体17(5.13g、14.44mmol)のEtO(140ml)溶液に、窒素下で少しずつ添加した。r.m.を0℃で2h撹拌した。r.m.を水で反応停止し、EtOで抽出した。分離した有機相を脱水し(MgSO)、濾過し、有機層をまとめ、真空蒸発させた。収率:4.5gの中間体21(99%)。
b)中間体22の調製

中間体18から出発し、実施例A8.a)に記載のものと類似の反応プロトコルを使用して、中間体22を調製した。
実施例A9
中間体23の調製

中間体21(4.5g、14.37mmol)、イミダゾール(2.93g、43.1mmol)のDCM(40ml)中懸濁液に、tert−ブチル−クロロ−ジメチルシラン(3.25g、21.55mmol)を添加した。r.m.をr.t.で終夜撹拌した。DCMを添加し、有機層をsat.aq.NaHCO sol.で洗浄した。分離した有機相を脱水し(MgSO)、濾過し、有機層をまとめ、真空蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/ヘプタン 0/100〜20/80)で精製した。生成物画分を回収し、溶媒を真空蒸発させた。収率:3.01gの中間体23(49%)。
実施例A10
中間体24の調製

水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液)(2.92g、72.98mmol)を、6−クロロピリジン−2−カルボン酸(5g、31.73mmol)、ベンジルアルコール(4.27ml、41.25mmol)の無水THF(250ml)中混合物に添加した。r.m.を還流で48h撹拌した。r.m.を水に注入し、EtOAc(2×75ml)で抽出した。水層をaq.HCl 37% sol.でpH=2に酸性化し、DCM(2×100ml)で抽出した。分離した有機相を脱水し(MgSO)、濾過し、有機層をまとめ、真空蒸発させて、固体を得、これをヘプタンで研和した。収率:6gの白色固体としての中間体24(82%)。
実施例A11
a)中間体25の調製

塩化チオニル(223ml、3.07mol)を、氷冷した5−ブロモ−2−ピリジンカルボン酸(207g、1.02mol)のMeOH(1.5l)溶液に滴加した。添加終了後に、r.m.を還流で3h撹拌した。r.m.をr.t.に冷却し、真空蒸発させた。残渣をMeCN/DIPEで研和した。収率:180.3gの白色固体としての中間体25(81%)。
b)中間体26の調製

トリフルオロ酢酸無水物(150ml、1.08mol)を、氷冷した中間体25(114g、0.53mol)、尿素・過酸化水素(105g、1.12mol)のMeCN(0.7l)中混合物に、内部Tを10℃未満に維持しながら滴加した。r.m.をr.t.に到達させ、撹拌を2日間継続した。r.m.を0.5M HCl sol.(1l)に注入し、DCM(2×0.3l)で抽出した。分離した有機相を脱水し(MgSO)、濾過し、有機層をまとめ、真空蒸発させた。収率:120gの黄色がかった油としての中間体26(98%)。
c)中間体27の調製

トリフルオロ酢酸無水物(295ml、2.12mol)を、氷冷した中間体26(120g、0.52mol)のDMF(1l)中混合物に、内部Tを10℃未満に維持しながら滴加した。r.m.をr.t.に到達させ、撹拌を16h継続した。r.m.を真空蒸発させた。残渣を水(0.5l)およびDCM(1l)で処理した。分離した有機相を塩水(0.5l)で洗浄した。分離した有機相を脱水し(MgSO)、濾過し、有機層をまとめ、真空蒸発させて、スラリー油を得、これを水(0.2l)で処理した。オフホワイト固体を濾過によって回収し、乾燥させた。収率:62.5gのオフホワイト固体としての中間体27(52%)。
d)中間体28の調製

水酸化リチウム(1.48g、0.062mol)の水(30ml)溶液を、中間体27(13g、0.056mol)のTHF(100ml)溶液に一度に添加した。r.m.を60℃で3日間撹拌した。r.m.を真空蒸発させ、MeCN(3×50ml)で共蒸発させた。収率:12.5gのオフホワイト固体としての中間体28(99%)。
実施例A11
a)中間体29の調製

塩化チオニル(23ml、0.32mol)を、氷冷した6−ブロモ−2−ピリジンカルボン酸(12.23g、0.061mol)のMeOH(100ml)溶液に滴加した。添加終了後に、r.m.を還流で16h撹拌した。r.m.をr.t.に冷却し、真空蒸発させた。残渣をDCMおよびsat.aq.NaHCO sol.で処理した。分離した有機相を脱水し(MgSO)、濾過し、有機層をまとめ、真空蒸発させた。収率:10gの白色固体としての中間体29(94%)。
b)中間体30の調製

中間体29(3g、0.017mol)、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(5g、0.019mol)、炭酸カリウム(5g、0.036mol)のDMF(50ml)溶液をチューブに入れ、窒素を流した。次いで、Pd(PPh(1g、0.87mmol)を添加した。r.m.を160℃で1h撹拌した。r.m.を冷却し、氷水(0.1l)に注ぎ、DIPE(3×0.1l)で抽出した。まとめた有機層を塩水(0.1l)で処理し、脱水し(MgSO)、濾過し、真空蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/ヘプタン 30/70〜50/50)で精製した。生成物画分を回収し、溶媒を真空蒸発させた。収率:4gの白色固体としての中間体30(65%)。
c)中間体31の調製

水素化フラスコに酸化白金(IV)(200mg、0.88mmol)を窒素下で入れた。中間体30(2.8g、0.008mol)のAcOH(20ml)溶液を添加し、フラスコに水素を流した。このプロセスを3回反復し、次いで撹拌を開始し、水素の取り込みを終わらせた。r.m.をダイカライト(dicalite)の小栓で濾過した。濾液を真空蒸発させた。残渣をDCM(0.1l)で希釈し、aq.1M NaOH sol.で処理してpH=7にした。水層をDCM(2×50ml)で抽出した。まとめた有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/ヘプタン 30/70〜100/0)で精製した。生成物画分を回収し、溶媒を真空蒸発させた。収率:2gの、静置すると凝固して白色固体になる油としての中間体31(70%)。
d)中間体32の調製

中間体31から出発し、中間体31について記載のものと類似の反応プロトコルを使用して、中間体32を調製した。
実施例A12
a)中間体33の調製

HBTU(1.27g、3.36mmol)を、窒素下にて、氷/EtOH浴で冷却した中間体28(752mg、3.36mmol)、DIPEA(1.58ml、9.17mmol)のDMF(60ml)撹拌溶液に、少しずつ添加した。混合物をr.t.で1h撹拌した。氷/EtOH浴で冷却した中間体19(1g、3.06mmol)のDMF(60ml)溶液をその前の溶液に滴加した。r.m.をr.t.で24h撹拌した。次いで、HBTU(900mg、2.37mmol)を添加し、r.m.をr.t.で24h撹拌した。溶媒を真空蒸発させた。残渣をsat.aq.NaHCO sol.(150ml)で希釈し、EtOAc(250ml)で抽出した。まとめた有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/DCM 2/98〜5/95)で精製した。生成物画分を回収し、溶媒を真空蒸発させた。収率:900mgの中間体33(58%)。
b)中間体34a/34bの調製

中間体24および中間体23から出発し、実施例A12.a)に記載のものと類似の反応プロトコルを使用して、中間体34aおよび中間体34bを調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/ヘプタン 0/100〜20/80)で精製した。生成物画分を回収し、溶媒を真空蒸発させた。収率:1.19gの中間体34a(26%)および1.47gの中間体34b(33%)。
c)中間体35a/35bの調製

中間体24および中間体22から出発し、実施例A12.a)に記載のものと類似の反応プロトコルを使用して、中間体35aおよび中間体35bを調製した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/ヘプタン 0/100〜40/60)で精製した。生成物画分を回収し、溶媒を真空蒸発させた。収率:1gの中間体35a(38%)および0.52gの中間体35b(20%)。
実施例A13
a)中間体39の調製

中間体20(450mg、1.32mmol)および中間体27(275mg、1.19mmol)を、窒素下にて、170〜180℃で3h撹拌した。r.m.を冷却し、DCMに溶解した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/DCM 2/98〜5/95)で精製した。生成物画分を回収し、溶媒を真空蒸発させた。収率:300mgの中間体39(43%)。
b)中間体40の調製

中間体32および中間体27から出発し、実施例A13.a)に記載のものと類似の反応プロトコルを使用して、中間体40(6aR,10Sと6aS,10Rとの混合物)を調製した。
実施例A14
a)中間体41aの調製

フッ化テトラ−ブチルアモニウム(butylamonium)三水和物(0.88g、2.79mmol)を、中間体34a(1.19g、1.86mmol)のTHF(6ml)溶液に添加した。r.m.をr.t.で2h撹拌した。水を添加し、水相をEtOAcで抽出した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM 0/100〜5/95)で精製した。生成物画分を回収し、溶媒を真空蒸発させた。収率:739mgの黄色固体としての中間体41a(76%)。
b)中間体41bの調製

中間体34bから出発し、実施例A14.a)に記載のものと類似の反応プロトコルを使用して、中間体41bを調製した。
実施例A15
a)中間体42aの調製

パラジウム(10%wt)を担持した活性炭湿潤Degussaタイプ(74mg)を、中間体41a(739mg、1.41mmol)のMeOH(6ml)中懸濁液に0℃で添加した。r.m.を1atmにてr.t.で2h水素化した。r.m.をセライトパッドで濾過し、EtOHで洗浄した。濾液を真空蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/DCM 0/100〜30/70)で精製した。生成物画分を回収し、溶媒を真空蒸発させた。収率:612mgの黄色固体としての中間体42a(99%)。
b)中間体42bの調製

中間体41bから出発し、実施例A15.a)に記載のものと類似の反応プロトコルを使用して、中間体42bを調製した。
実施例A16
a)中間体43aの調製

トリフェニルホスフィン(554mg、2.11mmol)およびアゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.42ml、2.11mmol)を、中間体42a(612mg、1.41mmol)のTHF(5ml)溶液に0℃で添加した。r.m.をr.t.で撹拌した。溶媒を真空蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAc/ヘプタン 0/100〜80/20)で精製した。生成物画分を回収し、溶媒を真空蒸発させた。収率:468mgの白色固体としての中間体43a(80%)。
b)中間体43bの調製

中間体42bから出発し、実施例A16.a)に記載のものと類似の反応プロトコルを使用して、中間体43bを調製した。
実施例A17
a)中間体44aの調製

臭素(69ul、1.35mmol)を、中間体43aのDCM(4ml)およびAcOH(1ml)中撹拌溶液に窒素下で滴加した。r.m.をr.t.で終夜撹拌した。r.m.をsat.aq.NaHCO sol.で希釈し、DCMで抽出した。まとめた有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、真空蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;EtOAc/ヘキサン 0/100〜50/50)で精製した。生成物画分を回収し、溶媒を真空蒸発させた。収率:300mgの黄淡色固体としての中間体44a(54%)。
b)中間体44bの調製

中間体43bから出発し、実施例A17.a)に記載のものと類似の反応プロトコルを使用して、中間体44bを調製した。
実施例A18
a)中間体45aの調製

塩化チオニル(0.14ml、1.92mmol)を、中間体35a(0.8g、1.74mmol)のDCM(20ml)中撹拌溶液に、窒素下にて5℃で添加した。r.m.をr.t.で2h撹拌した。混合物をsat.aq.NaHCO sol.で希釈し、DCMで抽出した。分離した有機相を脱水し(MgSO)、濾過し、溶媒を真空蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc/DCM 0/100〜50/50)で精製した。生成物画分を回収し、溶媒を真空蒸発させた。収率:0.43gの無色油としての中間体45a(51%)および0.25gの中間体47a(40%)。
b)中間体46aの調製

三臭化ホウ素(0.26ml、2.71mmol)を、中間体45a(0.43g、0.9mmol)のDCM(10ml)溶液に添加した。r.m.をr.t.で4h撹拌した。sat.aq.NaHCO sol.およびMeOHを添加した。r.m.をEtOAcおよびDCMで抽出した。分離した有機相を脱水し(MgSO)、濾過し、溶媒を真空蒸発させた。収率:0.32gの中間体46a(92%)。
c)中間体47aの調製

水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液)(0.049g、1.24mmol)を、中間体46a(0.32g、0.83mmol)のDMF(20ml)中撹拌溶液に、窒素下にて0℃で添加した。混合物をr.t.で45min撹拌した。r.m.を水で希釈し、EtOAcで抽出した。分離した有機相を脱水し(MgSO)、濾過し、溶媒を真空蒸発させた。収率:0.29gの無色油としての中間体47a(100%)。
d)中間体48aの調製

中間体47aから出発し、中間体47aについて記載のものと類似の反応プロトコルを使用して、中間体48aを調製した。
B.化合物の調製
実施例B1
a)化合物1の調製

磁気撹拌子およびねじ口セプタムを備えた第1のバイアル中で、Pd(dba)(38mg、0.042mmol)と2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−3,4,5,6−テトラメチル−2’,4’,6’−トリイソプロピルl−1,1’−ビフェニル(40mg、0.083mmol)との1,4−ジオキサン(1.6ml)およびトルエン(7.8ml)中溶液に窒素を流し、120℃で3min撹拌した。磁気撹拌子およびねじ口セプタムを備えた第2のバイアルに、4−メチルイミダゾール(188mg、2.29mmol)およびリン酸カリウム(884mg、4.16mmol)を、次いで中間体33(1.060g、2.08mmol)を投入し、同様に窒素を流した。予め混合した触媒溶液をシリンジで第2のバイアル中に添加した。r.m.を120℃で5h加熱した。r.m.をr.t.に冷却し、EtOAc(50ml)で希釈した。有機相を塩水(30ml)で洗浄した。分離した有機相を脱水し(MgSO)、濾過し、溶媒を真空蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM 1/99〜3/97)で精製した。生成物画分を回収し、溶媒を真空蒸発させた。収率:400mgの化合物1(37%)。
b)化合物2、化合物3、化合物4および化合物5の調製

化合物1(930mg)を、(Chiralpak(登録商標)Daicel OD20×250mm)での分取SFCによって、その4つの立体異性体に分離した。148mgの化合物2(3R,11aR)または(3S,11aS)、115mgの化合物3(3S,11aR)または(3R,11aS)、138mgの化合物4(3S,11aS)または(3R,11aR)および127mgの化合物5(3R,11aS)または(3S,11aR)を得るための移動相(CO、0.2%iPrNHを伴うMeOH)。
実施例B2
a)化合物6の調製

中間体39から出発し、化合物1について記載した手順に従って、化合物6を調製した。
b)化合物7、化合物8、化合物9および化合物10の調製

化合物6(1.44g)を、(Chiralpak(登録商標)Daicel OD20×250mm)での分取SFCによって、その4つの立体異性体に分離した。221mgの化合物7(6aR,10R)または(6aS,10S)、217mgの化合物8(6aS,10R)または(6aR,10S)、242mgの化合物9(6aR,10S)または(6aS,10R)および190mgの化合物10(6aS,10S)または(6aR,10R)を得るための移動相(CO、0.2%iPrNHを伴うMeOH)。
実施例B3
a)化合物11の調製

中間体40から出発し、化合物1について記載した手順に従って、化合物11((6aR,10S)と(6aS,10R)との混合物)を調製した。
b)化合物12および化合物13の調製

化合物11(400mg、40%純度)を、(Chiralpak(登録商標)Daicel OD20×250mm)での分取SFCによって、対応する鏡像異性体に分離した。21mgの化合物12(6aR,10S)または(6aS,10R)および19mgの化合物13(6aS,10R)または(6aR,10S)を得るための移動相(CO、0.2%iPrNHを伴うMeOH)。
実施例B4
a)化合物14の調製

中間体44aから出発し、化合物1について記載した手順に従って、化合物14((3R,11aR)と(3S,11aS)との混合物)を調製した。
b)化合物15および化合物16の調製

化合物14(140mg)を、(Chiralpak(登録商標)Daicel OD20×250mm)での分取SFCによって、その対応する鏡像異性体に分離した。120mgの化合物15(3R,11aR)および5mgの化合物16(3S,11aS)を得るための移動相(CO、0.2%iPrNHを伴うMeOH)。
実施例B5
a)化合物17の調製

中間体44bから出発し、化合物1について記載した手順に従って、化合物17((3R,11aS)と(3S,11aR)との混合物)を調製した。
b)化合物18および化合物19の調製

化合物17(225mg)を、(Chiralpak(登録商標)Daicel OD20×250mm)での分取SFCによって、その対応する鏡像異性体に分離した。5mgの化合物18(3R,11aS)および160mgの化合物19(3S,11aR)を得るための移動相(CO、0.2%iPrNHを伴うMeOH)。
実施例B6
化合物20および化合物21の調製

4−メチルイミダゾール(0.069g、0.84mmol)、炭酸セシウム(0.27g、0.84mmol)およびヨウ化銅(0.016g、0.084mmol)を、中間体48a(0.18g、0.42mmol)のDMF(5ml)(予め脱酸素化)溶液に添加した。窒素を起泡してr.m.に5min通してから、それを密封チューブ内で窒素下にて120℃で12h加熱した。水およびEtOAcを添加した。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。有機相を塩水で洗浄した。分離した有機相を脱水し(MgSO)、濾過し、溶媒を真空蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM 0/100〜3/97)で精製した。生成物画分を回収し、溶媒を真空蒸発させた。残渣をMeOH/DIPEで研和し、(LUNA 5U C18(2)100A)での分取HPLCによって精製した。移動相(5mM NHOAc/MeCN 90/10)。残渣をDCMで溶解し、水で洗浄した。分離した有機相を脱水し(MgSO)、濾過し、溶媒を真空蒸発させて、8mgの化合物20(3R,11aR)および5mgの化合物21(3S,11aR)を得た。
表1に列挙した化合物を調製した。「Co.No.」は化合物番号を意味する。化合物15〜16、18〜19および20〜21の絶対立体化学帰属は、NMRにより実施した。
分析の部
LCMS(液体クロマトグラフィー/質量分析)
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)測定を、各方法において規定したLCポンプ、ダイオードアレイ(DAD)またはUV検出器およびカラムを使用して実施した。必要に応じ、追加的な検出器を含めた(下の方法の表を参照)。
カラムからのフローを、大気圧イオン源で構成された質量分析計(MS)に送った。化合物の公称モノアイソトピック分子量(MW)の同定を可能にするイオンを得るために、調整パラメーター(例えば、走査範囲、データ収集時間(dwell time)など)を設定することは、当業者の知識の範囲内である。適切なソフトウェアによって、データ取得を実施した。
化合物は、その実験の保持時間(R)およびイオンによって記述される。データの表に異なる指定がなければ、報告された分子イオンは、[M+H](プロトン化分子)および/または[M−H](脱プロトン化分子)に相当する。同位体パターンが複数ある分子(例えばBrまたはCl)については、報告された値は最低同位体質量について得られたものである。全ての結果は、使用した方法に通常付随する実験上の不確実性を伴って得られた。
以下では、「SQD」はシングル四重極検出器を意味し、「BEH」は架橋エチルシロキサン/シリカハイブリッドを意味し、「DAD」はダイオードアレイ検出器を意味し、「HSS」は高強度シリカを意味し、「ELSD」は蒸発光走査検出器(Evaporative Light Scanning Detector)を意味する。
融点
融点(m.p.)はDSC823eまたはDSC1(Mettler−Toledo)で決定し、10℃/minの温度勾配で測定した。
分析用測定の結果を表2aに示す。
NMR
いくつかの化合物について、H NMRスペクトルを、300MHz Ultrashieldマグネットを有するBruker Avance III、400MHzで運転するBruker DPX−400分光器、360MHzで運転するBruker DPX−360、または600MHzで運転するBruker Avance 600分光器にて、クロロホルム−d(重水素化クロロホルム、CDCl)またはDMSO−d(重水素化DMSO、ジメチル−d6スルホキシド)を溶媒として使用して記録した。化学シフト(δ)を、内部標準として使用したテトラメチルシラン(TMS)に対して百万分率(ppm)で報告する。
SFC−MS
SFC−MSでは、COおよびモディファイヤーの輸送のためのデュアルポンプ制御モジュール(FCM−1200)、1〜150℃の範囲の温度制御をするカラム加熱のための熱制御モジュール(TCM2100)、および6種の異なるカラム用のカラム選択バルブ(Valco,VICI,Houston,TX,USA)を備えたBerger Instruments(Newark,DE,USA)の分析SFCシステムを使用した。フォトダイオードアレイ検出器(Agilent 1100,Waldbronn,Germany)は、高圧フローセル(最大400bar)を備えており、CTC LC Mini PALオートサンプラー(Leap Technologies,Carrboro,NC,USA)とともに構成されている。直交型Z−エレクトロスプレーインターフェースを有するZQ質量分析計(Waters,Milford,MA,USA)をSFCシステムと連結する。装置制御、データ収集および処理は、SFC ProNToソフトウェアおよびMasslynxソフトウェアからなる一体型プラットフォームで実施した。
Co.No.2〜5:SFC−MSを、OD−Hカラム(250×4.6mm)(ダイセル化学工業株式会社)で、流速3ml/minで行った。2つの移動相(移動相A:CO、移動相B:0.2%iPrNHを含有するiPrOH)を使用した。50%Bを25min保持した。カラム温度を30℃に設定した。これらの条件下で、Co.No.2がカラムから最初に溶離し、Co.No.3がカラムから2番目に溶離し、Co.No.5がカラムから3番目に溶離し、Co.No.4はカラム上の保持時間(R)が最長であった。測定値を4化合物の混合物と比較した。
Co.No.7〜10:SFC−MSを、OD−Hカラム(250×4.6mm)(ダイセル化学工業株式会社)で、流速3ml/minで行った。2つの移動相(移動相A:CO、移動相B:0.2%iPrNHを含有するMeOH)を使用した。25%Bを15min保持した。カラム温度を30℃に設定した。これらの条件下で、Co.No.7がカラムから最初に溶離し、Co.No.9がカラムから2番目に溶離し、Co.No.10がカラムから3番目に溶離し、Co.No.8はカラム上の保持時間(R)が最長であった。測定値を4化合物の混合物と比較した。
Co.No.12〜13:SFC−MSを、OD−Hカラム(250×4.6mm)(ダイセル化学工業株式会社)で、流速3ml/minで行った。2つの移動相(移動相A:CO、移動相B:0.2%iPrNHを含有するMeOH)を使用した。最初に20%Bを18.5min保持した。次に、3minで20%Bから50%Bへの勾配を適用し、50%Bを3.1min保持した。カラム温度を30℃に設定した。これらの条件下で、Co.No.12は、カラム上の保持時間(R)がCo.No.13より短かった。
Co.No.15〜16:SFC−MSを、AD−Hカラム(250×4.6mm)(ダイセル化学工業株式会社)で、流速3ml/minで行った。2つの移動相(移動相A:CO、移動相B:0.2%iPrNHを含有するEtOH)を使用した。最初に18.75minで10%Bから40%Bへの勾配を適用した。次に、2minで40%Bから50%Bへの勾配を適用し、50%Bを3.6min保持した。カラム温度を30℃に設定した。これらの条件下で、Co.No.15は、カラム上の保持時間(R)がCo.No.16より短かった。
Co.No.18〜19:SFC−MSを、AD−Hカラム(250×4.6mm)(ダイセル化学工業株式会社)で、流速3ml/minで行った。2つの移動相(移動相A:CO、移動相B:0.2%iPrNHを含有するEtOH)を使用した。最初に18.75minで10%Bから40%Bへの勾配を適用した。次に、2minで40%Bから50%Bへの勾配を適用し、50%Bを3.6min保持した。カラム温度を30℃に設定した。これらの条件下で、Co.No.18は、カラム上の保持時間(R)がCo.No.19より短かった。
薬理
A)γ−セクレターゼ調節活性に関する本発明の化合物のスクリーニング
スクリーニングは、1%非必須アミノ酸、l−グルタミン2mM、Hepes 15mM、ペニシリン50U/ml(単位/ml)およびストレプトマイシン50μg/mlを補った5%血清/Feを含有する、Invitrogenにより提供されるダルベッコ改変イーグル培地/栄養混合物F−12(DMEM/NUT−mix F−12)(HAM)(カタログ番号10371−029)中で増殖させた、hAPP695−野生型を有するSKNBE2ヒト神経芽細胞腫細胞を使用して行った。細胞をほぼコンフルエント状態まで増殖させた。
スクリーニングは、Citron et al(1997)Nature Medicine 3:67に記載のアッセイの変法を使用して実施した。簡潔に言えば、細胞を、様々な試験濃度の試験化合物の存在下にて、1%グルタミン(Invitrogen、25030−024)、1%非必須アミノ酸(NEAA)、ペニシリン50U/ml en ストレプトマイシン50μg/mlを補ったUltraculture(Lonza、BE12−725F)中、10細胞/ウェルで384ウェルプレートにプレーティングした。細胞/化合物混合物を37℃、5%COで終夜インキュベートした。翌日、Aβ42および全Aβについて2種のサンドイッチイムノアッセイで培地をアッセイした。
Aphalisa法(Perkin Elmer)を使用して、細胞上清中の全Aβ濃度およびAβ42濃度を定量した。Alphalisaは、ストレプトアビジン被覆ドナービーズに結合したビオチン化抗体およびアクセプタービーズにコンジュゲートした抗体を使用するサンドイッチアッセイである。抗原の存在下で、ビーズは近接する。ドナービーズの励起により一重項酸素分子の放出が起こり、それによりアクセプタービーズで一連のエネルギー移動が起こり、その結果、発光が生じる。細胞上清中のAβ42の量を定量するために、Aβ42のC末端に特異的なモノクローナル抗体(JRF/cAβ42/26)をレセプタービーズに結合させ、AβのN末端に特異的なビオチン化抗体(JRF/AβN/25)を使用してドナービーズと反応させた。細胞上清中の全Aβの量を定量するために、AβのN末端に特異的なモノクローナル抗体(JRF/AβN/25)をレセプタービーズに結合させ、Aβの中央領域に特異的なビオチン化抗体(ビオチン化4G8)を使用してドナービーズと反応させた。
表3に報告する値を得るために、データを、試験化合物の非存在下で測定したアミロイドベータ42の最大量のパーセンテージとして計算する。化合物の対数濃度に対してプロットした対照のパーセンテージを用いる非線形回帰分析を使用して、S字状用量反応曲線を解析した。4パラメーター式を使用してIC50を求めた。
B)in vivo有効性の実証
B−1)Aβ42
本発明のAβ42低下剤は、ヒトなどの哺乳動物のADを処置するために使用することができ、あるいは、以下に限定はしないが、マウス、ラットまたはモルモットなどの動物モデルで有効性を示す。哺乳動物はADと診断されていなくてもよく、ADに関する遺伝的素因を有していなくてもよいが、ADに罹患しているヒトに見られるものと同様にAβを過剰産生し、やがてはそれを沈着するようなトランスジェニックとすることができる。
Aβ42低下剤は、任意の標準方法を使用して任意の標準形態で投与することができる。例えば、限定はしないが、Aβ42低下剤は、経口または注射により摂取される、液剤、錠剤またはカプセル剤の形態とすることができる。Aβ42低下剤は、血液、血漿、血清、脳脊髄液(CSF)中または脳内のAβ42の濃度を有意に低減するのに十分な任意の用量で投与することができる。
Aβ42低下剤の急性投与によりin vivoでAβ42濃度が低下するかどうかを確認するため、非トランスジェニックげっ歯類、例えばマウスまたはラットを使用した。Aβ42低下剤で処置した動物を検査し、非処置のものまたはビヒクルで処置したものと比較し、可溶性Aβ42、Aβ40、Aβ38およびAβ37の脳内濃度をMeso Scale Discovery(MSD)の電気化学発光検出技術により定量した。処置期間は数時間(h)から数日までの範囲とし、効果発現の時間経過を確認できた後、Aβ42低下の結果に基づいて調節した。
in vivoでのAβ42低下を測定する典型的プロトコルを示すが、それは検出可能なAβの濃度を最適化するのに使用し得る多くの変法の1つに過ぎない。例えば、Aβ42を低下する化合物を、Captisol(登録商標)(β−シクロデキストリンのスルホブチルエーテル)の20%水溶液または20%ヒドロキシプロピルβシクロデキストリン中に製剤化した。Aβ42低下剤を、一晩絶食した動物に、単一経口用量としてまたは任意の許容される投与経路で投与した。4h後、動物を犠牲にし、Aβ42濃度を分析した。
断頭し、EDTA処理採血管に全血を採取することにより採血した。血液を1900gで10分(min)間、4℃で遠心分離し、血漿を回収し、後で分析するために急速凍結した。脳を頭蓋および後脳から除去した。小脳を除去し、左半球と右半球を分離した。左半球は、試験化合物濃度を定量分析するために−18℃で保存した。右半球は、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)緩衝液で洗浄し、直ちにドライアイスで凍結し、生化学的アッセイのためホモジナイズするまで−80℃で保存した。
非トランスジェニック動物のマウス脳を、組織1グラム当たり、プロテアーゼ阻害剤(Roche−11873580001または04693159001)を含有する0.4%DEA(ジエチルアミン)/50mM NaClの8容量に再懸濁させたが、例えば、脳0.158gに対して、0.4%DEAを1.264ml添加する。溶解マトリックスD(MPBio #6913−100)を使用し、FastPrep−24システム(MP Biomedicals)内で全試料を6m/sで20秒間、ホモジナイズした。ホモジネートを20800×gで5min遠心分離し、上清を回収した。上清を221.300×gで50min遠心分離した。次いで、得られた高速上清を未使用のエッペンドルフチューブに移した。上清9部を0.5Mトリス−HCl、pH6.8、1部で中和し、Aβの定量に使用した。
脳ホモジネートの可溶性画分中のAβ42、Aβ40、Aβ38およびAβ37の量を定量するために、MSDの電気化学発光多重検出技術を使用して、Aβ42、Aβ40、Aβ38およびAβ37の同時特異的検出を実施した。このアッセイでは、Aベータ37(JRD/Aβ37/3)、Aベータ38(J&JPRD/Aβ38/5)、Aベータ40(JRF/cAβ40/28)およびAベータ42(JRF/cAβ42/26)に特異的な精製モノクローナル抗体をMSD 4−plexプレートに被覆した。簡潔に言えば、標準物質(合成Aβ42、Aβ40、Aβ38およびAβ37の希釈物)を1.5mlエッペンドルフチューブ内にてUltraculture中で最終濃度が10000〜0.3pg/mの範囲となるように調製した。試料および標準物質を、検出抗体としてAβのN末端に対するSulfo−tag標識JRF/rAβ/2抗体と一緒に共インキュベートした。次いで、50μlのコンジュゲート/試料またはコンジュゲート/標準物質混合物を、抗体被覆プレートに添加した。抗体−アミロイド複合体を形成させるため、このプレートを4℃で終夜インキュベートした。このインキュベーションおよびその後の洗浄工程の後、製造業者の使用説明書(Meso Scale Discovery,Gaitherburg,MD)に従い、読み取り緩衝液を添加してアッセイを終了した。
SULFO−TAGは、電極で開始した電気化学的刺激を受けると発光する。MSD Sector装置SI6000をシグナル読み取りに使用した。
このモデルにおいて、非処置動物と比較した際のAβ42低下が、特に、Aβ42が少なくとも10%低下、より特定すると、Aβ42が少なくとも20%低下すると有利であろう。
B−2)Aβ38
本発明のAβ38増加剤は、ヒトなどの哺乳動物のADを処置するために使用することができ、あるいは、以下に限定はしないが、マウス、ラットまたはモルモットなどの動物モデルで有効性を示す。哺乳動物はADと診断されていなくてもよく、ADに関する遺伝的素因を有していなくてもよいが、ADに罹患しているヒトに見られるものと同様にAβを過剰産生し、やがてはそれを沈着するようなトランスジェニックとすることができる。
Aβ38増加剤は、任意の標準方法を使用して任意の標準形態で投与することができる。例えば、限定はしないが、Aβ38増加剤は、経口または注射により摂取される、液剤、錠剤またはカプセル剤の形態とすることができる。Aβ38増加剤は、血液、血漿、血清、脳脊髄液(CSF)中または脳内のAβ38の濃度を有意に増加させるのに十分な任意の用量で投与することができる。
Aβ38増加剤の急性投与によりin vivoでAβ38濃度が増加するかどうかを確認するため、非トランスジェニックげっ歯類、例えばマウスまたはラットを使用した。Aβ38増加剤で処置した動物を検査し、非処置のものまたはビヒクルで処置したものと比較し、可溶性Aβ42、Aβ40、Aβ38およびAβ37の脳内濃度をMSDの電気化学発光検出技術により定量した。処置期間は数時間(h)から数日までの範囲とし、効果発現の時間経過を確認できた後、Aβ38増加の結果に基づいて調節した。
in vivoでのAβ38増加を測定する典型的プロトコルを示すが、それは検出可能なAβの濃度を最適化するのに使用し得る多くの変法の1つに過ぎない。例えば、Aβ38増加剤を、Captisol(登録商標)(β−シクロデキストリンのスルホブチルエーテル)の20%水溶液または20%ヒドロキシプロピルβシクロデキストリン中に製剤化した。Aβ38増加剤を、一晩絶食した動物に、単一経口用量としてまたは任意の許容される投与経路で投与した。4h後、動物を犠牲にし、Aβ38濃度を分析した。
断頭し、EDTA処理採血管に全血を採取することにより採血した。血液を1900gで10分(min)間、4℃で遠心分離し、血漿を回収し、後で分析するために急速凍結した。脳を頭蓋および後脳から除去した。小脳を除去し、左半球と右半球を分離した。左半球は、試験化合物濃度を定量分析するために−18℃で保存した。右半球は、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)緩衝液で洗浄し、直ちにドライアイスで凍結し、生化学的アッセイのためホモジナイズするまで−80℃で保存した。
非トランスジェニック動物のマウス脳を、組織1グラム当たり、プロテアーゼ阻害剤(Roche−11873580001または04693159001)を含有する0.4%DEA(ジエチルアミン)/50mM NaClの8容量に再懸濁させたが、例えば、脳0.158gに対して、0.4%DEAを1.264ml添加する。溶解マトリックスD(MPBio #6913−100)を使用し、FastPrep−24システム(MP Biomedicals)内で全試料を6m/sで20秒間、ホモジナイズした。ホモジネートを20800×gで5min遠心分離し、上清を回収した。上清を221.300×gで50min遠心分離した。次いで、得られた高速上清を未使用のエッペンドルフチューブに移した。上清9部を0.5Mトリス−HCl、pH6.8、1部で中和し、Aβの定量に使用した。
脳ホモジネートの可溶性画分中のAβ42、Aβ40、Aβ38およびAβ37の量を定量するために、MSDの電気化学発光多重検出技術を使用して、Aβ42、Aβ40、Aβ38およびAβ37の同時特異的検出を実施した。このアッセイでは、Aベータ37(JRD/Aβ37/3)、Aベータ38(J&JPRD/Aβ38/5)、Aベータ40(JRF/cAβ40/28)およびAベータ42(JRF/cAβ42/26)に特異的な精製モノクローナル抗体をMSD 4−plexプレートに被覆した。簡潔に言えば、標準物質(合成Aβ42、Aβ40、Aβ38およびAβ37の希釈物)を1.5mlエッペンドルフチューブ内にてUltraculture中で最終濃度が10000〜0.3pg/mの範囲となるように調製した。試料および標準物質を、検出抗体としてAβのN末端に対するSulfo−tag標識JRF/rAβ/2抗体と一緒に共インキュベートした。次いで、50μlのコンジュゲート/試料またはコンジュゲート/標準物質混合物を、抗体被覆プレートに添加した。抗体−アミロイド複合体を形成させるため、このプレートを4℃で終夜インキュベートした。このインキュベーションおよびその後の洗浄工程の後、製造業者の使用説明書(MesoScale Discovery,Gaitherburg,MD)に従い、読み取り緩衝液を添加してアッセイを終了した。
SULFO−TAGは、電極で開始した電気化学的刺激を受けると発光する。MSD Sector装置SI6000をシグナル読み取りに使用した。
このモデルにおいて、非処置動物と比較した際のAβ38増加が、特に、Aβ38が少なくとも10%増加、より特定すると、Aβ38が少なくとも20%増加すると有利であろう。
B−3)結果
結果を表4に示す(用量30mg/kg経口投与)(対照(Ctrl)としての非処置動物の値を100に設定した)。
予測的な組成物の例
これらの例全体を通して使用される「有効成分」(a.i.)は、任意の互変異性体もしくは立体異性体の形態を含む式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその付加塩もしくは溶媒和物に関し、特に例示された化合物のいずれか1つに関する。
本発明の製剤の処方の典型例は以下のとおりである。
1.錠剤
有効成分 5〜50mg
ジ−リン酸カルシウム 20mg
乳糖 30mg
タルク 10mg
ステアリン酸マグネシウム 5mg
バレイショデンプン 200mgまで
2.懸濁剤
水性懸濁液を、経口投与用に、1ミリリットル当たり1〜5mgの有効成分、50mgのカルボキシメチルセルロースナトリウム、
1mgの安息香酸ナトリウム、500mgのソルビトールおよび水1mlまでを含有するように調製する。
3.注射剤
非経腸組成物を、NaClの0.9%水溶液またはプロピレングリコールの10体積%水溶液中、1.5%(重量/体積)の有効成分を撹拌して調製する。
4.軟膏剤
有効成分 5〜1000mg
ステアリルアルコール 3g
ラノリン 5g
白色鉱油(petroleum) 15g
水 100gまで
この例において、有効成分は、同量の本発明による化合物のいずれか、特に同量の例示した化合物のいずれかに置き換えることができる。

本発明は以下の態様を包含し得る。
[1] 式(I)
の化合物、その互変異性体または立体異性体の形態、[式中、
は、フェニル、ナプチル(napthyl)、インドリル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリルまたはベンゾフラニルであり、
ハロと、1つ、2つまたは3つのハロ置換基で任意選択的に置換されたC 1〜4 アルキルとからなる群からそれぞれ独立に選択される1つ、2つまたは3つの置換基で、それぞれ任意選択的に置換されており、
Lはaまたはbの位置で結合しており、
Lは、共有結合、−C 1〜6 アルカンジイル−および−O−C 1〜6 アルカンジイル−からなる群から選択され、
Yは、−Q−(CH −、−CH −Q−CH −、−(CH −、
1つの−CH −がヒドロキシルおよびC 1〜4 アルキルで置換されている−(CH −、または
1つの−CH −が1つのヒドロキシルで置換されている−(CH −であり、
nは1、2または3を表し、
mは1または2を表し、
QはOまたはNR であり、
は水素またはC 1〜4 アルキルであり、
Zはメチレンまたは1,2−エタンジイルであり、メチレンまたは1,2−エタンジイルが、1つまたは2つのC 1〜4 アルキル置換基で任意選択的に置換されており、
は水素、ハロまたはC 1〜4 アルキルであり、
は水素またはC 1〜4 アルキルであり、
は水素、ハロまたはC 1〜4 アルキルであり、
XはCR またはNであり、
は水素またはC 1〜4 アルキルである]
または薬学的に許容されるその付加塩もしくは溶媒和物。
[2] 上記[1]に記載の化合物であって、式中、
は、フェニル、ナプチル(napthyl)またはインドリルであり、
ハロと、1つ、2つまたは3つのハロ置換基で任意選択的に置換されたC 1〜4 アルキルとからなる群からそれぞれ独立に選択される1つ、2つまたは3つの置換基で、それぞれ任意選択的に置換されており、Lはaの位置で結合しており、
Lは、共有結合、−C 1〜6 アルカンジイル−および−O−C 1〜6 アルカンジイル−からなる群から選択され、
Yは、−Q−(CH −、−CH −Q−CH −、−(CH −、
1つの−CH −がヒドロキシルおよびC 1〜4 アルキルで置換されている−(CH −、または
1つの−CH −が1つのヒドロキシルで置換されている−(CH −であり、
nは1、2または3を表し、
mは1または2を表し、
QはOまたはNR であり、
は水素またはC 1〜4 アルキルであり、
Zはメチレンであり、
は水素であり、
は水素またはC 1〜4 アルキルであり、
は水素、ハロまたはC 1〜4 アルキルであり、
XはCHである化合物。
[3] 請求項1に記載の化合物であって、式中、
は、ハロと、3つのハロ置換基で任意選択的に置換されたC 1〜4 アルキルとからなる群からそれぞれ独立に選択される2つの置換基で置換されているフェニルであり、
Lはaの位置で結合しており、
Lは、共有結合および−C 1〜6 アルカンジイル−からなる群から選択され、
Yは−(CH −であり、
nは1または2を表し、
Zはメチレンであり、
は水素であり、
は水素であり、
はC 1〜4 アルキルであり、
XはCR であり、
は水素である化合物。
[4] 上記[1]に記載の化合物であって、式中、
Lが共有結合または−C 1〜6 アルカンジイル−である化合物。
[5] 上記[1]に記載の化合物であって、式中、
が、ハロと、1つ、2つまたは3つのハロ置換基で置換されたC 1〜4 アルキルとからなる群からそれぞれ独立に選択される1つ、2つまたは3つの置換基で置換されているフェニルである化合物。
[6] 上記[1]に記載の化合物であって、式中、
Zがメチレンである化合物。
[7] 上記[1]に記載の化合物であって、
3−[[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−2,3,11,11a−テトラヒドロ−8−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピリド[1,2−a]ピロロ[1,2−d]ピラジン−5,9−ジオンである化合物、その互変異性体もしくは立体異性体の形態、または薬学的に許容されるその付加塩もしくは溶媒和物。
[8] 薬学的に許容される担体、および有効成分として、治療有効量の上記[1]〜[7]のいずれか一項に記載の化合物を含む医薬組成物。
[9] 医薬品として使用するための、上記[1]〜[7]のいずれか一項に記載の化合物。
[10] アルツハイマー病、外傷性脳損傷、軽度認知障害、老衰、認知症、レビー小体型認知症、脳アミロイド血管症、多発梗塞性認知症、ボクサー認知症、ダウン症候群、パーキンソン病に関連する認知症およびβアミロイドに関連する認知症から選択される疾患または病態の処置または予防に使用するための、上記[1]〜[7]のいずれか一項に記載の化合物。
[11] 前記疾患がアルツハイマー病である、上記[10]に記載の化合物。
[12] アルツハイマー病、外傷性脳損傷、軽度認知障害、老衰、認知症、レビー小体型認知症、脳アミロイド血管症、多発梗塞性認知症、ボクサー認知症、ダウン症候群、パーキンソン病に関連する認知症およびβアミロイドに関連する認知症から選択される疾患または病態を処置または予防する方法であって、これを必要とする対象に、治療有効量の上記[1]〜[7]のいずれか一項に記載の化合物または治療有効量の上記[8]に記載の医薬組成物を投与するステップを含む方法。
[13] 前記疾患がアルツハイマー病である、上記[12]に記載の方法。
[14] アルツハイマー病による神経認知障害、外傷性脳損傷による神経認知障害、レビー小体病による神経認知障害、パーキンソン病による神経認知障害または血管性神経認知障害から選択される疾患または病態を処置または予防する方法であって、これを必要とする対象に、治療有効量の上記[1]〜[7]のいずれか一項に記載の化合物または治療有効量の上記[8]に記載の医薬組成物を投与するステップを含む方法。
[15] アルツハイマー病による神経認知障害、外傷性脳損傷による神経認知障害、レビー小体病による神経認知障害、パーキンソン病による神経認知障害または血管性神経認知障害から選択される疾患または病態の処置または予防に使用するための、上記[1]〜[7]のいずれか一項に記載の化合物。

Claims (15)

  1. 式(I)
    の化合物、その互変異性体または立体異性体の形態、[式中、
    は、フェニル、ナフチル、インドリル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリルまたはベンゾフラニルであり、
    ハロと、1つ、2つまたは3つのハロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルとからなる群からそれぞれ独立に選択される1つ、2つまたは3つの置換基で、それぞれ任意選択的に置換されており、
    Lはaまたはbの位置で結合しており、
    Lは、共有結合、−C1〜6アルカンジイル−および−O−C1〜6アルカンジイル−からなる群から選択され、
    Yは、−Q−(CH−、−CH−Q−CH−、−(CH−、
    1つの−CH−がヒドロキシルおよびC1〜4アルキルで置換されている−(CH−、または
    1つの−CH−が1つのヒドロキシルで置換されている−(CH−であり、
    nは1、2または3を表し、
    mは1または2を表し、
    QはOまたはNRであり、
    は水素またはC1〜4アルキルであり、
    Zはメチレンまたは1,2−エタンジイルであり、メチレンまたは1,2−エタンジイルが、1つまたは2つのC1〜4アルキル置換基で任意選択的に置換されており、
    は水素、ハロまたはC1〜4アルキルであり、
    は水素またはC1〜4アルキルであり、
    は水素、ハロまたはC1〜4アルキルであり、
    XはCRまたはNであり、
    は水素またはC1〜4アルキルである]
    または薬学的に許容されるその付加塩もしくは溶媒和物。
  2. 請求項1に記載の化合物、その互変異性体または立体異性体の形態、または薬学的に許容されるその付加塩もしくは溶媒和物であって、式中、
    は、フェニル、ナフチルまたはインドリルであり、
    ハロと、1つ、2つまたは3つのハロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルとからなる群からそれぞれ独立に選択される1つ、2つまたは3つの置換基で、それぞれ任意選択的に置換されており、
    Lはaの位置で結合しており、
    Lは、共有結合、−C1〜6アルカンジイル−および−O−C1〜6アルカンジイル−からなる群から選択され、
    Yは、−Q−(CH−、−CH−Q−CH−、−(CH−、
    1つの−CH−がヒドロキシルおよびC1〜4アルキルで置換されている−(CH−、または
    1つの−CH−が1つのヒドロキシルで置換されている−(CH−であり、
    nは1、2または3を表し、
    mは1または2を表し、
    QはOまたはNRであり、
    は水素またはC1〜4アルキルであり、
    Zはメチレンであり、
    は水素であり、
    は水素またはC1〜4アルキルであり、
    は水素、ハロまたはC1〜4アルキルであり、
    XはCHである化合物、その互変異性体または立体異性体の形態、または薬学的に許容されるその付加塩もしくは溶媒和物
  3. 請求項1に記載の化合物、その互変異性体または立体異性体の形態、または薬学的に許容されるその付加塩もしくは溶媒和物であって、式中、
    は、ハロと、3つのハロ置換基で任意選択的に置換されたC1〜4アルキルとからなる群からそれぞれ独立に選択される2つの置換基で置換されているフェニルであり、
    Lはaの位置で結合しており、
    Lは、共有結合および−C1〜6アルカンジイル−からなる群から選択され、
    Yは−(CH−であり、
    nは1または2を表し、
    Zはメチレンであり、
    は水素であり、
    は水素であり、
    はC1〜4アルキルであり、
    XはCRであり、
    は水素である化合物、その互変異性体または立体異性体の形態、または薬学的に許容されるその付加塩もしくは溶媒和物
  4. 請求項1に記載の化合物、その互変異性体または立体異性体の形態、または薬学的に許容されるその付加塩もしくは溶媒和物であって、式中、
    Lが共有結合または−C1〜6アルカンジイル−である化合物、その互変異性体または立体異性体の形態、または薬学的に許容されるその付加塩もしくは溶媒和物
  5. 請求項1に記載の化合物、その互変異性体または立体異性体の形態、または薬学的に許容されるその付加塩もしくは溶媒和物であって、式中、
    が、ハロと、1つ、2つまたは3つのハロ置換基で置換されたC1〜4アルキルとからなる群からそれぞれ独立に選択される1つ、2つまたは3つの置換基で置換されているフェニルである化合物、その互変異性体または立体異性体の形態、または薬学的に許容されるその付加塩もしくは溶媒和物
  6. 請求項1に記載の化合物、その互変異性体または立体異性体の形態、または薬学的に許容されるその付加塩もしくは溶媒和物であって、式中、
    Zがメチレンである化合物、その互変異性体または立体異性体の形態、または薬学的に許容されるその付加塩もしくは溶媒和物
  7. 請求項1に記載の化合物、その互変異性体または立体異性体の形態、または薬学的に許容されるその付加塩もしくは溶媒和物であって、
    3−[[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−2,3,11,11a−テトラヒドロ−8−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ピリド[1,2−a]ピロロ[1,2−d]ピラジン−5,9−ジオンである化合物、その互変異性体もしくは立体異性体の形態、または薬学的に許容されるその付加塩もしくは溶媒和物。
  8. 薬学的に許容される担体、および有効成分として、治療有効量の請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物、その互変異性体または立体異性体の形態、または薬学的に許容されるその付加塩もしくは溶媒和物を含む医薬組成物。
  9. 求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物、その互変異性体または立体異性体の形態、または薬学的に許容されるその付加塩もしくは溶媒和物を含む医薬組成物
  10. アルツハイマー病、外傷性脳損傷、軽度認知障害、老衰、認知症、レビー小体型認知症、脳アミロイド血管症、多発梗塞性認知症、ボクサー認知症、ダウン症候群、パーキンソン病に関連する認知症およびβアミロイドに関連する認知症から選択される疾患または病態の処置または予防に使用するための、請求項9に記載の医薬組成物
  11. 前記疾患がアルツハイマー病である、請求項10に記載の医薬組成物
  12. アルツハイマー病、外傷性脳損傷、軽度認知障害、老衰、認知症、レビー小体型認知症、脳アミロイド血管症、多発梗塞性認知症、ボクサー認知症、ダウン症候群、パーキンソン病に関連する認知症およびβアミロイドに関連する認知症から選択される疾患または病態を処置または予防するのに用いるための、請求項8に記載の医薬組成物
  13. 前記疾患がアルツハイマー病である、請求項12に記載の医薬組成物
  14. アルツハイマー病による神経認知障害、外傷性脳損傷による神経認知障害、レビー小体病による神経認知障害、パーキンソン病による神経認知障害または血管性神経認知障害から選択される疾患または病態を処置または予防するのに用いるための、請求項8に記載の医薬組成物
  15. アルツハイマー病による神経認知障害、外傷性脳損傷による神経認知障害、レビー小体病による神経認知障害、パーキンソン病による神経認知障害または血管性神経認知障害から選択される疾患または病態の処置または予防に使用するための、請求項9に記載の医薬組成物
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