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JP6246061B2 - 多層基板の検査方法 - Google Patents

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JP6246061B2
JP6246061B2 JP2014092356A JP2014092356A JP6246061B2 JP 6246061 B2 JP6246061 B2 JP 6246061B2 JP 2014092356 A JP2014092356 A JP 2014092356A JP 2014092356 A JP2014092356 A JP 2014092356A JP 6246061 B2 JP6246061 B2 JP 6246061B2
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Description

本発明は、例えばパワー半導体モジュール等の多層基板において、はんだ接合部に生じたボイドやヒケ等の欠陥を非破壊で検査する検査方法に関するものである。
従来、パワー半導体モジュール等のはんだ接合部の欠陥を検出する検査方法として、被検体であるパワー半導体モジュールに放射線を透過させて、その透過画像からはんだ接合部の欠陥を検出する方法が提案されている。
従来の被検体に放射線を透過させる検査方法では、被検体が多層構造の場合、はんだ接合部の面積等により層毎に判定基準が異なる。また、透過画像から欠陥がどの層にあるかまでは判別できないので、過検出気味に判定せざるを得なかった。
それゆえ、パワー半導体モジュールを手直しする修正工程が増えるとともに、修正によりパワー半導体モジュールが不良となることもあった。
このような問題を解決するものとして、異なる2つの角度から放射線を被検体に照射して得られた2つの透過画像を合成して、検査する層以外から生じるノイズ画像を除去する検査方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−196983号公報(第6−7頁、第1図、第2図)
パワー半導体モジュール等に用いられる多層基板のはんだ接合部のボイドを、各層毎に判別しようとすると、ボイドの重なりを回避する必要がある。
特許文献1に記載の検査方法において、ボイドの重なりを回避するには、放射線の被検体への入射角度の拡大や、被検体の回転が不可欠となり、検査時間が長くなるとともに、検査装置が複雑化して装置コストが増大するとの問題があった。
また、ボイドの大きさは一定でないので、ボイドの重なりを回避できる条件が明確でなく、重なりを回避できない場合があり、ボイドを各層毎に判別できないという問題もあった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、多層基板における異なる層にあるボイドを、ボイド像が重なった場合でも、放射線の被検体への入射角を拡大したり、被検体を回転したりすることなしに、各層毎に確実に判別する検査方法を得ることである。
本発明に係わる多層基板の検査方法は、2方向から放射線を、被検体の一方の面から反対側の他方の面に透過させて得た画像から、はんだ層のボイドを検出する多層基板の検査方法であって、第1の方向の放射線による第1画像と第2の方向の放射線による第2画像とを得るステップと、第1画像と第2画像との各々の基準ハンダ層の領域から、各基準点を求めるステップと、第1画像と第2画像とにおいて、各ボイド像の重心位置を求めた後、第1画像における、基準点からボイド像の重心位置までの距離である重心距離と、第2画像における、基準点からボイド像の重心位置までの距離である重心距離とを比較するステップと、第1画像と第2画像とで、重心距離が一致しなかったボイド像について、基準はんだ層のボイド像の外接矩形と、他のはんだ層のボイド像の外接矩形とが重複しているか否かを判別するステップと、異なるはんだ層にある両ボイド像の外接矩形が重複している場合に、両ボイド像からなる外接矩形の領域の投影波形を求めるステップと、投影波形の輝度差の有無から、各はんだ層のボイド像を抽出するステップと、抽出した各はんだ層のボイド像から、各はんだ層のボイド率を算出するステップと、ボイド率から被検体の良否を判定するステップと、を備えたものである。
本発明に係わる多層基板の検査方法は、上記のように構成されているため、多層基板における異なる層にあるボイドを、ボイド像が重なった場合でも、放射線の被検体への入射角を拡大したり、被検体を回転したりすることなしに、各層毎に確実に判別できる。
実施の形態1の多層基板の検査方法で用いられる被検体の模式図である。 実施の形態1の多層基板の検査方法におけるフローチャートである。 実施の形態1の多層基板の検査方法における、ステップS1からステップS6までの工程での第1画像および第2画像を示す図である。 実施の形態1の多層基板の検査方法のステップS8において、各ボイドに基づく、第1画像のボイド像の重心距離と第2画像のボイド像の重心距離とを比較した場合を示す図である。 実施の形態1の多層基板の検査方法のステップS10における、第1画像のボイド像と第2画像のボイド像とで重心位置が一致しないボイド像について、ボイド像の外接矩形が他層ボイド像の外接矩形と重複しているか否かを示す図である。 第1画像と第2画像とでボイド像が重なる場合の他の例を示す図である。 実施の形態1の多層基板の検査方法のステップS11における、面積が大きいボイド像の外接矩形領域および重なっている可能性があるボイド像の外接矩形領域の、投影波形を説明する図である。 実施の形態1の多層基板の検査方法のステップS12における、基板下ボイド像を抽出する手段を説明する図である。 実施の形態1の多層基板の検査方法のステップS13で抽出した基板下ボイドのボイド像を示す図である。 実施の形態1の多層基板の検査方法のステップS14で抽出した部品下ボイド像を示す図である。 実施の形態1の多層基板の検査方法により、1つの部品下ボイドと2つの基板下ボイドがある基板を有する被検体を検査した場合を示す図である。 実施の形態1の多層基板の検査方法により、基板下ボイドのみがある基板を有する被検体を検査した場合を示す図である。 実施の形態2の多層基板の検査方法により、1つの部品下ボイドと2つの基板下ボイドがある基板を有する被検体を検査した場合を示す図である。 実施の形態2の多層基板の検査方法により、基板下ボイドのみがある基板を有する被検体を検査した場合を示す図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の多層基板の検査方法で用いられる被検体の模式図である。
本実施の形態の被検体100は、例えば、半導体素子や電子部品が実装された電子基板等を備えたパワーモジュールである。
図1に示すように、被検体100は、ベース3と、ベース3にはんだで接合された基板2と、基板2にはんだで接合されている部品1aおよび部品1bとを備えており、基板2の上下に、はんだ層がある。すなわち、部品1aと基板2との間のはんだ層が部品下はんだ41であり、部品1bと基板2との間のはんだ層が部品下はんだ42であり、基板2とベース3との間のはんだ層が基板下はんだ43である。
図2は、実施の形態1の多層基板の検査方法におけるフローチャートである。
本実施の形態の多層基板の検査方法は、被検体に、その一方の面から反対側の他方の面に放射線(X線、ガンマ線等を含む)を透過させて得た放射線透過画像から、各はんだ層のボイドを検出する方法である。
すなわち、図2に示すように、2方向から放射線を被検体100に透過させて、ステップS1からステップS16までの工程を実施して、部品下はんだ41にあるボイド(部品下ボイドと記す)B1,B2,B3と、基板下はんだ43にあるボイド(基板下ボイドと記す)C1,C2とを判別して、被検体100を構成する多層基板の良否を判定するものである。
まず、ステップS1では、被検体100を第1の方向に透過した放射線による第1の放射線透過画像(第1画像と記す)を得るとともに、被検体100を第2の方向に透過した放射線による第2の放射線透過画像(第2画像と記す)を得る。
図3は、実施の形態1の多層基板の検査方法における、ステップS1からステップS6までの工程での第1画像および第2画像を示す図である。
図3には、被検体100も示している。
図3(a)に示すように、ステップS1で得られた第1画像S1_IMG1には、部品下ボイドB1,B2,B3に基づくボイド像(部品下ボイド像と記す)B1v,B2v,B3vと基板下ボイドC1,C2に基づくボイド像(基板下ボイド像と記す)C1v,C2vとが混在している。
また、第2画像S1_IMG2には、部品下ボイド像B1′v,B2′v,B3′vと基板下ボイド像C1′v,C2′vとが混在している。
そして、部品下ボイドB1,B2,B3および基板下ボイドC1,C2のいずれか1つが存在する部分は、放射線の減衰が少なくなるので、各ボイド像は明るく写っている。
本実施の形態では、第1画像と第2画像とにおいて、部品下ボイドボイド像と基板下ボイド像とを区別するため、基板下ボイド像に縦縞を入れている。
ステップS2では、1次微分オペレータ、2次微分オペレータ等のフィルタを用いて、第1画像および第2画像の各々における基準点を求める領域(基準領域と記す)のエッジ検出を行う。
本実施の形態では、基準領域を第1の部品下はんだ41の領域としており、第1画像および第2画像の各々における第1の部品下はんだ41の領域のエッジ検出を行う。このエッジ検出を行う領域を投影するはんだ層が基準はんだ層である。
ステップS3では、ステップS2で求めたエッジから、最小2乗法等で、基準領域である第1の部品下はんだ41の領域の2辺の近似直線を求める。
図3(b)に、ステップS3で得られた、第1画像S3_IMG1における2辺の近似直線D1,D2と、第2画像S3_IMG2における2辺の近似直線D1′,D2′とを示す。
各エッジの近似直線は、y=ax+bで示すことができ、ステップS2にて得られた複数のエッジ点(xi,yi)から、(1)式で求められる。
Figure 0006246061
ステップS4では、ステップS3で求めた各画像の2つのエッジの近似直線の交点から基準点を求める。
図3(c)に、ステップS4での、第1画像S4_IMG1と第2画像S4_IMG2との、各々における基準点E,E′を示す。
ステップS5では、適応2値化等にてボイド像を抽出する。
適応2値化は、周辺輝度の平均値を用いて局所的に異なるしきい値を設けることで、輝度ムラの影響を低減する方法である。
ある画素の輝度をf(x,y)とした場合、局所領域D内(N画素)のしきい値d(x,y)は、(2)式で求められる。
Figure 0006246061
ある画素の輝度f(x,y)が、(2)式で求めたしきい値d(x,y)よりも一定割合以上低ければ黒、高ければ白とする。
図3(d)に、ステップS5で2値化した、第1画像S5_IMG1と第2画像S5_IMG2とを示す。
図3(d)に示すように、第1画像S5_IMG1と第2画像S5_IMG2とには、2値化されて白で表した各ボイド像がある。但し、図3(d)でも、部品下ボイド像と基板下ボイド像とを区別するため、基板下ボイド像には縦縞を施している。
ステップS5での画像の2値化は、適応2値化であるが、単一しきい値の2値化処理であっても良い。
ステップS6では、ステップS5で2値化した、第1画像S5_IMG1と第2画像S5_IMG2の各々にあるボイド像について、特徴量計測を実施する。
特徴量として、一般に知られている、ボイド像の面積、始点座標が(Xs,Ys)であり終点座標が(Xe,Ye)である四角形で囲われるボイド像の外接矩形、ボイド像の重心位置Gの座標(Xg,Yg)を求める。
図3(e)には、ステップS6で求めた、第1画像S6_IMG1におけるボイド像の外接矩形Fと重心位置Gとを示している。また、第2画像S6_IMG2におけるボイド像の外接矩形F′と重心位置G′とを示している。
ステップS7では、第1画像S6_IMG1の各ボイド像について、ステップS4で得た基準点Eの座標(Xd,Yd)から、各ボイド像の重心位置Gの座標(Xg,Yg)までの距離(重心距離と記す)を求める。また、第2画像S6_IMG2の各ボイド像について、ステップS4で得た基準点E′の座標(Xd,Yd)から、各ボイド像の重心位置G′の座標(Xg,Yg)までの距離(重心距離と記す)を求める。
ステップS8では、ステップS7で求めた重心距離を用いて、各ボイド像から部品下ボイド像の候補を抽出する。
抽出手段は、基準はんだ層である部品下はんだにある部品下ボイド像が、第1画像の重心距離と第2画像の重心距離とが等しくなり、部品下はんだと異なる層にあるボイドに基づく基板下ボイド像が、第1画像の重心距離と第2画像の重心距離とが異なることを利用するものである。
図4は、実施の形態1の多層基板の検査方法のステップS8において、各ボイドに基づく、第1画像のボイド像の重心距離と第2画像のボイド像の重心距離とを比較した場合を示す図である。
図4(a)に示すように、ステップS8での、第1画像S8_IMG1の重心位置がG1であるボイド像の重心距離と、第2画像S8_IMG2の重心位置G1´であるボイド像の重心距離とは一致する。
図4(b)に示すように、ステップS8での、第1画像S8_IMG1の重心位置がG2であるボイド像の重心距離と、第2画像S8_IMG2の重心位置G2´であるボイド像の重心距離とは一致しない。
図4(c)に示すように、ステップS8での、第1画像S8_IMG1の重心位置がG3であるボイド像の重心距離と、第2画像S8_IMG2の重心位置G3´であるボイド像の重心距離とは一致しない。
図4(d)に示すように、ステップS8での、第1画像S8_IMG1の重心位置がG4であるボイド像の重心距離と、第2画像S8_IMG2の重心位置G4´であるボイド像の重心距離とは一致する。
第1画像S8_IMG1でのボイド像の重心距離と第2画像S8_IMG2でのボイド像の重心距離とが一致した場合は、部品下ボイド像の可能性が高いのでステップS9へ進む。また、第1画像S8_IMG1でのボイド像の重心距離と第2画像S8_IMG2でのボイド像の重心距離とが一致しない場合は、ステップS10へ進む。
ステップS9では、ステップS8で重心距離が一致した、第1画像S8_IMG1のボイド像の面積と第2画像S8_IMG2のボイド像の面積とを比較する。
両画像でのボイド像の面積が同じなら同一ボイドの像と判定して、ステップS14に進み、部品下ボイド像と識別する。このボイド像の例は、図4(a)に示したボイド像の重心位置が、第1画像S8_IMG1ではG1であり、第2画像S8_IMG2ではG1´のものである。
また、両画像でのボイド像の面積が異なる場合は、部品下ボイド像と基板下ボイド像とが重なっている可能性があるとして、ステップS11に進む。このボイド像の例は、図4(d)に示した、ボイド像の重心位置が、第1画像S8_IMG1ではG4であり、第2画像S8_IMG2ではG4´のものである。
ステップS10では、ステップS8において、第1画像でのボイド像の重心距離と第2画像でのボイド像の重心距離とが一致しないボイド像の外接矩形が、異なる層のボイドのボイド像(他層ボイド像と記す)の外接矩形と重複するか否かを調べる。
図5は、実施の形態1の多層基板の検査方法のステップS10における、第1画像のボイド像と第2画像のボイド像とで重心位置が一致しないボイド像について、ボイド像の外接矩形が他層ボイド像の外接矩形と重複しているか否かを示す図である。
図5に示すように、ステップS10での、第1画像S10_IMG1の重心位置がG2であるボイド像の外接矩形F1と、第2画像S10_IMG2の重心位置がG2´であるボイド像の外接矩形F1´とは同じであり、他層ボイド像と重なっていないと判定する。ボイド像の外接矩形が重なっていないボイド像については、ステップS13で基板下ボイド像と識別される。
また、図5に示すように、第1画像S10_IMG1の重心位置がG3であるボイド像の外接矩形F2と、第2画像S10_IMG2の重心位置がG3´であるボイド像の外接矩形F2´とは異なっており、外接矩形F2´のボイド像が他層ボイド像と重なっている可能性があると判定する。ここで、H1は重複領域を示している。
図6は、第1画像と第2画像とでボイド像が重なる場合の他の例を示す図である。
図6に示すように、第1画像S10_IMG3における重なったボイド像の外接矩形がF3であり、第2画像S10_IMG4における重なったボイド像の外接矩形がF3´とすると、外接矩形がF3と外接矩形がF3´との重複領域H2は、画像S10_IMG5に示すようになる。
第1画像および第2画像の少なくとも一方で、他層ボイド像と重なる可能性が認められたボイド像については、ステップS11に進んで、ボイド像の重複領域から各層のボイド像を分離して抽出する。
ステップS11では、ステップS9で、第1画像のボイド像と第2画像のボイド像とで重心距離は一致するが面積が異なり、他層ボイド像と重なっている(外接矩形が重なっている)可能性があるとしたボイド像について、面積が大きい方のボイド像(重心位置がG4のボイド像)の外接矩形部について、輝度の投影波形(投影波形と記す)を作成する。
また、ステップS10で、第1画像のボイド像と第2画像のボイド像とで重心距離が一致せず、且つボイド像の外接矩形が他層ボイド像の外接矩形と重なっている可能性があるボイド像(重心位置がG3′である像)の外接矩形部について、投影波形を作成する。
図7は、実施の形態1の多層基板の検査方法のステップS11における、面積が大きいボイド像の外接矩形領域および重なっている可能性があるボイド像の外接矩形領域の、投影波形を説明する図である。
投影波形の作成には、2値化画像ではなく原画像が用いられる。
図7には、第1画像S11_IMG1にある、部品下ボイドB3のボイド像B3vを覆っている基板下ボイドC2のボイド像C2vの外接矩形F4の領域の投影波形W1を示している。
また、図7には、第2画像S11_IMG2にある、外接矩形が重なっている部品下ボイドB2のボイド像B2′vと基板下ボイドC2のボイド像C2′vとでなるボイド像の外接矩形F5の領域の投影波形W2を示している。
図7に示すように、外接矩形F4の領域の投影波形W1および外接矩形F5の領域の投影波形W2の両方とも、ボイド像が重なっている部分の輝度が高くなっている。投影波形W1における、重なっている部分の輝度をL2とし、重なっていない部分の輝度をL1とする。また、投影波形W2における、重なっている部分の輝度をL4とし、重なっていない部分の輝度をL3とする。
ステップS12では、重なっている可能性のあるボイド像についてボイド像の輝度差を判別する。
図8は、実施の形態1の多層基板の検査方法のステップS12における、基板下ボイド像を抽出する手段を説明する図である。
図8に示すように、この抽出手段は、まず、第1画像S12_IMG1における、基板下ボイドC2のボイド像C2vの外接矩形F4の領域から、部品下ボイドB3のボイド像B3vの外接矩形の領域(重複領域に相当)H3除いた領域の平均輝度を求め、重複領域H3の全てをこの平均輝度に置き換えた場合の外接矩形F4の領域の投影波形W3を作成する。
そして、この投影波形W3をステップS11で作成した投影波形W1と比較して、一定の輝度差があるか否か判定する。
また、同様に、第2画像S12_IMG2における、外接矩形F5の領域から重複領域H4を除いた領域の平均輝度を求め、重複領域H4の全てをこの平均輝度に置き換えた場合の外接矩形F5の領域の投影波形W4を作成する。
そして、この投影波形W4をステップS11で作成した投影波形W2と比較して、一定の輝度差があるか否かを判定する。
ステップS13では、ステップS10で、ボイド像が他層ボイド像と重なっていないと判定された像を、基板下ボイド像として抽出する。
また、ステップS12で作成した投影波形W3の輝度が、ステップS11で作成した投影波形W1の輝度L1と輝度差がない判定されたボイド像を、基板下ボイド像として抽出する。ステップS12で作成した投影波形W4の輝度が、ステップS11で作成した投影波形W2の輝度L3と輝度差がない判定されたボイド像を、基板下ボイド像として抽出する。
図9は、実施の形態1の多層基板の検査方法のステップS13で抽出した基板下ボイドのボイド像を示す図である。
図9の画像S13_IMG1にあるボイド像C1vとC2vとが、ステップS13で抽出された基板下ボイドC1,C2によるボイド像である。
ステップS14では、ステップS8で、第1画像でのボイド像の重心距離と第2画像でのボイド像の重心距離とが一致しており、且つステップS9で、第1画像と第2画像とで面積が等しいと判定されたボイド像を、ボイドB1に基づく部品下ボイド像として抽出する。
また、ステップS12で求めた投影波形の高い範囲以外の平均輝度(例えば、L1)を基準とした場合の一定の輝度差をしきい値として、外接矩形F4の範囲内において、しきい値より大きい部分を白にし、しきい値以下の部分を黒として2値化することで、重なっている部品下ボイドB3に基づく部品下ボイド像B3vを抽出する。
同様に、外接矩形F5の範囲内においても、投影波形の高い範囲以外の平均輝度(例えば、L3)を基準とした場合の一定の輝度差をしきい値として、しきい値より大きい部分を白にし、しきい値以下の部分を黒にして2値化することで、重なっていた部品下ボイドB2に基づく部品下ボイド像B2′を抽出する。
図10は、実施の形態1の多層基板の検査方法のステップS14で抽出した部品下ボイド像を示す図である。
図10の画像S14_IMG1にあるように、部品下ボイドB3のボイド像であるB3vが抽出される。また、図10の画像S14_IMG2にあるように、部品下ボイドB2のボイド像であるB2′vが抽出される。
本実施の形態では、投影波形の高い範囲以外の平均輝度を基準としてしきい値を求めたが、投影波形の高い範囲の平均輝度を基準としてしきい値を求めてもよい。この場合はしきい値以上を白として、しきい値未満を黒とすることで部品下ボイド像を抽出できる。
ステップS15では、ステップS13で抽出した基板下ボイド像から、基板下ボイドのボイド率Vcを下記の(3)式から求め、ステップS14で抽出した部品下ボイド像のボイド率Vbを下記の(4)式から求める。

Vb(%)=(Bb/Sb)×100・・・(3)
Vc(%)=(Bc/Sc)×100・・・(4)
Bb:部品下ボイド像の総面積
Sb:部品下はんだ領域像全体の面積
Bc:基板下ボイド像の総面積
Sc:基板下はんだ領域像全体の面積
ステップS16では、ステップS15で得られた各はんだ層におけるボイド率と、あらかじめ定められた各はんだ層のボイド率のしきい値とを比較して、多層基板の良否を判定する。
本実施の形態の多層基板の検査方法は、2層のはんだ層において、異なるはんだ層のボイドが重なっても、ボイドをはんだ層毎に判別することができるので、信頼性が優れている。また、放射線の被検体への入射角を拡大したり、被検体を回転したりすることなしに、異なる層にあるボイドを判別できる。
実施の形態2.
実施の形態2の多層基板の検査方法は、第1画像および第2画像の各々における基準領域を、基板下はんだ43の領域として、各層のボイドを検出するものである。
すなわち、第1画像と第2画像とを求め、基板下はんだ43の層を基準はんだ層として、実施の形態1と同様に、ステップS2からステップS14までの工程を実施することにより、基板下ボイドを抽出できる。つまり、ステップS2では、基板下はんだ43の領域のエッジ検出を行い、ステップS4では、基板下はんだの領域のエッジの近似直線(2辺)の交点から、基準点E2,E2′を求める。
2層の基板であれば、部品下はんだ層および基板下はんだ層の各々を基準はんだ層として、各ステップを実施する必要はないが、3層以上の基板の場合、任意のはんだ層を基準はんだ層として、各層にてステップS2からステップS14までの工程を実施することにより、2層だけでなく多層のボイドを層毎に抽出することができる。
この場合、ステップS2では、任意はんだ層の領域のエッジ検出を行い、ステップS4では、任意のはんだ層の領域のエッジの近似直線(2辺)の交点から、基準点を求める。
次に、例えば、多層基板における各層を基準はんだ層として利用する効果について説明する。
図11は、実施の形態1の多層基板の検査方法により、1つの部品下ボイドと2つの基板下ボイドがある基板を有する被検体を検査した場合を示す図である。
図12は、実施の形態1の多層基板の検査方法により、基板下ボイドのみがある基板を有する被検体を検査した場合を示す図である。
図11に示す被検体200では、第1画像S4_IMG1において、部品下ボイドB1に基づくボイド像B1vと基板下ボイドC1に基づくボイド像C1vとが重なり、第2画像S4_IMG2において、部品下ボイドB1に基づくボイド像B1′vと基板下ボイドC2に基づくボイド像C2′vが重なっている。
この場合、2値化した第1画像S8_IMG1における重なったボイド像B1vの重心位置G1の基準点E1からの距離と、2値化した第2画像S8_IMG2における重なったボイド像B1′vの重心位置G2′の基準点E1′からの距離とが一致するとともに、両ボイド像の面積が等しいので、部品下ボイド像として抽出される。
図12に示す基板下ボイドのみの被検体300では、2値化した第1画像S8_IMG1におけるボイド像C1vの重心位置G1の基準点E1からの距離と、2値化した第2画像S8_IMG2におけるボイド像C2′vの重心位置G2′の基準点E1′からの距離とが一致する場合、両ボイド像の面積が等しいので、部品下ボイド像として抽出されるので、誤りとなる。
図13は、実施の形態2の多層基板の検査方法により、1つの部品下ボイドと2つの基板下ボイドがある基板を有する被検体を検査した場合を示す図である。
図14は、実施の形態2の多層基板の検査方法により、基板下ボイドのみがある基板を有する被検体を検査した場合を示す図である。
図13は、被検体200の場合であり、第1画像S4_IMG3を2値化した第1画像S8_IMG3における重なったボイド像C1vの重心位置G1の基準点E2からの距離と、第2画像S4_IMG4を2値化した第2画像S8_IMG4におけるボイド像C1′vの重心位置G1′の基準点E2′からの距離とが一致するとともに、両ボイド像の面積が等しいので、基板下ボイド像として抽出される。
また、2値化した第1画像S8_IMG3におけるボイド像C2vの重心位置G2の基準点E2からの距離と、2値化した第2画像S8_IMG4における重なったボイド像C2′vの重心位置G2′の基準点E2′からの距離とが一致するとともに、両ボイド像の面積が等しいので、基板下ボイド像として抽出される。
次に、重心位置の一致したボイド同士の輝度を比較すると、図13における、第1画像S8_IMG3の重なったボイド像C1vの輝度が、第2画像S8_IMG4のボイド像C1′vの輝度より高くなるので、部品下ボイドが有ると判定できる。
同様に、図13における、第2画像S8_IMG4の重なったボイド像C2′vの輝度が、第1画像S8_IMG3のボイド像C2vの輝度より高くなるので、部品下ボイドが有ると判定できる。
図14は、被検体300の場合であり、第1画像S4_IMG3を2値化した第1画像S8_IMG3におけるボイド像C1vの重心位置G1の基準点E2からの距離と、第2画像S4_IMG4を2値化した第2画像S8_IMG4におけるボイド像C1′vの重心位置G1′の基準点E2′からの距離とが一致するとともに、両ボイド像の面積が等しいので、基板下ボイド像として抽出される。
また、2値化した第1画像S8_IMG3におけるボイド像C2vの重心位置G2の基準点E2からの距離と、2値化した第2画像S8_IMG4におけるボイド像C2′vの重心位置G2′の基準点E2′からの距離とが一致するとともに、両ボイド像の面積が等しいので、基板下ボイド像として抽出される。
しかし、第1画像S8_IMG3のボイド像C1vの輝度と第2画像S8_IMG4のボイド像C1′vの輝度とが同じとなるので、部品下ボイドが無いと判定できる。
また、1の画像S8_IMG3のボイド像C2vの輝度と第2画像S8_IMG4のボイド像C2′vの輝度とが同じとなるので、部品下ボイドが無いと判定できる。
そこで、実施の形態1の検査方法で抽出した、部品下ボイドの結果から重心位置が一致するボイドを除けばよい。
多層基板において、各はんだ層を基準はんだ層とすることにより、多層のはんだ層におけるボイドを各々の層で抽出することができ、ボイドを過検出なく確実に抽出できる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
本発明の多層基板の検査方法は、各層のボイドを分離して検出できるので、多層基板における接合不良部位を発見でき、多層基板が用いられた半導体モジュールの信頼性を向上できる。
1a 部品、1b 部品、2 基板、3 ベース、41 部品下はんだ、
42 部品下はんだ、43 基板下はんだ、
100,200,300 被検体。

Claims (3)

  1. 2方向から放射線を、被検体の一方の面から反対側の他方の面に透過させて得た画像から、はんだ層のボイドを検出する多層基板の検査方法であって、
    第1の方向の上記放射線による第1画像と第2の方向の上記放射線による第2画像とを得るステップと、
    上記第1画像と上記第2画像との各々の基準ハンダ層の領域から、各基準点を求めるステップと、
    上記第1画像と上記第2画像とにおいて、各ボイド像の重心位置を求めた後、上記第1画像における、上記基準点から上記ボイド像の重心位置までの距離である重心距離と、上記第2画像における、上記基準点から上記ボイド像の重心位置までの距離である重心距離とを比較するステップと、
    上記第1画像と上記第2画像とで、上記重心距離が一致しなかったボイド像について、上記基準はんだ層のボイド像の外接矩形と、他の上記はんだ層のボイド像の外接矩形とが重複しているか否かを判別するステップと、
    異なる上記はんだ層にある両ボイド像の外接矩形が重複している場合に、上記両ボイド像からなる外接矩形の領域の投影波形を求めるステップと、
    上記投影波形の輝度差の有無から、上記各はんだ層のボイド像を抽出するステップと、
    上記抽出した各はんだ層のボイド像から、上記各はんだ層のボイド率を算出するステップと、
    上記ボイド率から上記被検体の良否を判定するステップと、を備えた多層基板の検査方法。
  2. 上記多層基板が2層以上のはんだ層を備えており、各はんだ層を上記基準はんだ層として、上記各はんだ層毎のボイド像を抽出することを特徴とする請求項1に記載の多層基板の検査方法。
  3. 上記第1画像と上記第2画像とで、上記重心距離が一致したボイド像について、上記第1画像のボイド像の輝度と、上記第2画像のボイド像の輝度とを比較することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の多層基板の検査方法。
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