特許文献1の操作スイッチ装置(スイッチ構造)では、支持片の弾性力により操作ボタンを初期状態、または待機状態に保持できるので、操作スイッチ装置の全体構造を簡素化できる。しかし、合成樹脂製の支持片が発揮する弾性力は小さく、操作ボタンを初期位置に保持する保持力が十分でないために、操作ボタンに軽く触れただけで、スイッチが切換え操作されるおそれがある。また、操作ボタンを初期位置に復帰させる復元力が小さいので、初期位置への復帰が確実ではない。支持片が発揮する弾性力は、支持片の肉厚を厚くすることで大きくできるが、この場合には、支持片にクラックが発生しやすくなり、スイッチ構造の耐久性が低下してしまう。
さらに、操作ボタンを発光させることでスイッチの状態を視認できるが、操作ボタンを操作する指で光がさえぎられるので、操作ボタンから指を離すまで光を視認することができない不具合がある。
本発明の目的は、片持ち支持される操作体を備えているスイッチ構造において、操作体によるスイッチ素子の切換え操作を常に的確に行うことができ、長期にわたって高度の信頼性を発揮できるスイッチ構造を提供することにある。
本発明の目的は、長期にわたって高度の信頼性を発揮できるスイッチ構造を備え、また、デザイン性に優れた小型電気機器を提供することにある。
本発明に係るスイッチ構造は、ハウジング14に固定されるスイッチベース30と、ハウジング14の内部に配置されるスイッチ素子32と、スイッチベース30の外面に配置されて、スイッチ素子32を切換え操作する操作体31とを有する。操作体31は、ハウジング14とスイッチベース30のいずれか一方に固定される固定部31aと、スイッチベース30から浮き離れた状態で弾性揺動可能に片持ち支持される変形部31bとを一体に備えている。スイッチベース30には、スイッチ素子32を切換え操作する押圧体36が一体に設けられて、押圧体36の一部として構成する弾性体37でスイッチ素子32から遠ざかる向きに移動付勢されている。そして、操作体31の変形部31bの弾性揺動動作を、押圧体36を介してスイッチ素子32に伝えて、スイッチ素子32をオン・オフ操作する。操作体31の変形部31bの弾性揺動動作後の復帰動作を、変形部31b自身の弾性力と、押圧体36を移動付勢する弾性体37の弾性力とで行うことを特徴とする。
操作体31の固定部31aをスイッチベース30に固定する。
操作体31とスイッチベース30のそれぞれをリング状に形成する。操作体31の周囲の一端半部の固定部31aをスイッチベース30に固定する。
押圧体36と対向する変形部31bに操作面47を形成する。操作面47を含む変形部31bが揺動する状態において、操作面47を揺動案内するガイド体40を、スイッチベース30の押圧体36の近傍に設ける。
変形部31bとスイッチベース30の先端部の間に、変形部31bが待機状態から作動状態へ揺動するのは許すが、変形部31bが作動状態から待機状態を越えて揺動するのを規制する規制手段55を設ける。
操作体31に、少なくとも規制手段55の周囲を覆い隠す隠蔽体51を形成する。
操作面47と押圧体36の対向面に、互いに係合して操作体31と押圧体36を同行移動可能に連結する突起50と凹部39aを形成する。
押圧体36に対向する操作面47の外面に、突起または凹みで形成された押圧部49を形成する。
透光性を有する素材で形成した操作体31の前部に、操作面47に連続して下り傾斜する傾斜面48を形成する。傾斜面48に臨むハウジング14の内部に、傾斜面48に表示光を照射する光源61を配置する。スイッチ素子32が操作体31でオン操作された状態において、傾斜面48から表示光を射出する。
操作体31の外面の全体に遮光層56を形成する。少なくとも傾斜面48には、遮光層56を除去して操作体31を露出させた表示部57を形成する。押圧体36の傾斜面48との対向面に、光源61から照射された表示光を傾斜面48へ向かって反射する反射部62を設ける。
操作体31の変形部31bの厚み寸法tを、基端側から先端側に行くに従って薄くなるように形成する。
水密状に形成したハウジング14に連通穴90が開口されて、ハウジング14の内部に配置したスイッチ素子32と、ハウジング14の外部に配置した押圧体36とを、連通穴90を介して内外に隣接配置する。押圧体36の弾性腕37を周回状に形成して、押圧体36を連通穴90を封止する封止体91を兼ねるようにする。
また、本発明に係る小型電気機器においては、上記のスイッチ構造を備えたことを特徴とする。
本発明においては、操作体31を固定部31aと変形部31bで構成し、固定部31aをハウジング14とスイッチベース30のいずれか一方に固定して、変形部31bをスイッチベース30から浮き離れた状態で弾性揺動可能に片持ち支持するようにした。また、スイッチベース30に、弾性体37でスイッチ素子32から遠ざかる向きに移動付勢される押圧体36を一体に設け、操作体31の変形部31bの弾性揺動動作を、押圧体36を介してスイッチ素子32に伝えて、スイッチ素子32をオン・オフ操作するようにした。つまり、操作体31の変形部31bを弾性変形させることで、スイッチ素子32をオン・オフ操作できるようにした。
このような構成によれば、変形部31b自体の弾性力と、押圧体36を移動付勢する弾性体37の弾性力とで操作体31を待機状態に復帰させるので、操作体31を常に確実に待機状態に復帰させることができる。また、変形部31b自体の弾性力と弾性腕37の弾性力を越える操作力が加わらない限りは、スイッチ素子32の状態を維持できるので、たとえば、ユーザーが操作体31に誤って触れた場合などに、スイッチ素子32がオン・オフ操作されるのを確実に防止できる。従って、操作体31によるスイッチ素子32のオン・オフ操作を常に的確に行うことができ、長期にわたって高度の信頼性を発揮できるスイッチ構造が得られる。
操作体31の固定部31aをスイッチベース30に固定すると、ハウジング14などに別途固定構造を設ける場合に比べて、構造を簡素化することができるので、スイッチ構造の製造コストを削減でき、また、スイッチ構造の組立ての手間を軽減できる。
操作体31とスイッチベース30のそれぞれをリング状に形成し、操作体31の周囲の一端半部の固定部31aをスイッチベース30に固定すると、操作体31およびスイッチベース30の周辺部の外観上の印象をシャープでありながらシンプルなものにして、デザイン効果を高めることができる。
変形部31bの揺動時に操作面47をガイド体40で揺動案内すると、操作面47が変形部31bの変形応力を受けて歪み変形するのをガイド体40で規制して、操作面47を均等に揺動操作することができる。従って、スイッチ素子32を変形部31bで確実にオン・オフ操作することができる。
変形部31bが待機状態から作動状態へ揺動するのは許すが、変形部31bが作動状態から待機状態を越えて揺動するのを規制する規制手段55を、変形部31bとスイッチベース30の間に設けるようにした。これによれば、変形部31bと弾性腕37の弾性力を規制手段55で受止めて、変形部31bが待機状態を越えて揺動するのを確実に規制できる。従って、片持ち支持されている操作体31の変形部31bを、常に適正な待機状態に位置保持できる。また、いたずらなどによって故意に変形部31bが、作動状態への揺動方向とは逆に待機状態を越えて揺動操作されるのを、規制手段55で確実に防止して、操作体31が変形し、あるいは破損するのを防止できる。
操作体31に設けた隠蔽体51で規制手段55の周囲を覆い隠すと、規制手段55が外面側から視認されるのを隠蔽体51で遮断して、スイッチベース30と操作体31の周辺部の見た目の印象をすっきりさせて、スイッチ構造のデザイン性を向上できる。また、規制手段55の周囲を隠蔽体51で覆い隠すことにより、規制手段55が不正に操作されるのをよく防止できるので、いたずらや悪意に基づいて操作体31が分解されるのを解消できる。
操作面47と押圧体36の対向面に、互いに係合して操作体31と押圧体36を同行移動可能に連結する突起50と凹部39aを形成すると、変形部31bの揺動操作を確実に押圧体36に伝達して、押圧体36を介してスイッチ素子32を的確にオン・オフ操作することができ、信頼性の高いスイッチ構造を得られる。
突起または凹みで形成した押圧部49を、押圧体36に対向する操作面47の外面に形成すると、ユーザーはスイッチ構造の操作部分を視覚と触覚とのいずれででも認識することができるので、変形部31bの揺動操作を確実に行うことができる。
操作面47に隣接して傾斜面48を設け、ハウジング14の内部に設けた光源61から照射される表示光を傾斜面48から射出させると、操作面47の押圧部49を指先で押圧したとしても、傾斜面48から射出した表示光が指先で遮られるのを解消できる。つまり、押圧部49とは別の位置に設けた傾斜面48から表示光を明確に射出するので、傾斜面48が発光している状態であることをユーザーに対して確実に認識させることができ、これによりスイッチ構造の切換え状態を明確化できる。
透光材で形成した操作体31に遮光層56を形成したうえで、傾斜面48の遮光層56を除去して表示部57を形成すると、表示部57の表示形状や表示パターンを自由に設定することができ、例えばメーカー名や機種名などを自由に表現することができる。また、押圧体36に設けた反射部62で光源61から照射される表示光を傾斜面48へ向かって反射させると、光源61から照射された直接光の一部と、反射部62で反射された間接光とを傾斜面48から同時に照射することができる。従って、傾斜面48から照射される表示光の発光強度を大きくしながら、柔らかな間接光をも同時に照射することができ、傾斜面48における表示光の雰囲気を幻想的で興趣に富むものとすることができる。
基端側から先端側に行くに従って、操作体31の変形部31bの厚み寸法tが薄くなるように形成すると、固定部31aとの隣接部分から前端に至る間で弾性力を発揮しながら、荷重が集中する変形部31bの基部の剛性を増強できる。従って、変形部31bの基部の耐久性を向上しながら、操作面47を含む変形部31bおよび押圧部49をしなやかに弾性変形させることができる。
押圧体36の弾性体37を周回状に形成して、水密状に形成したハウジング14に連通穴90を封止する封止体91を兼ねるようにすると、別途連通穴90を封止する部材を別途設ける必要がなく、より簡単な構造でハウジング14を水密状に保持できる。
上記のスイッチ構造を備えた小型電気機器によれば、操作体31を常に確実に待機状態に復帰させることができ、また、ユーザーの明確な意図がない限りは、小型電気機器が起動され、あるいは動作が停止されるのを防止できる小型電気機器を得ることができる。さらに、デザイン性に優れた小型電気機器を得ることができる。
(第1実施形態) 図1から図13に、本発明を除毛器用の除菌乾燥装置に適用した第1実施形態を示す。本実施形態では、除毛器が電気かみそりである場合の除菌乾燥装置を示している。なお、本発明における前後、左右、上下とは、図中に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。
図2において電気かみそりは、グリップを兼ねる本体部1と、本体部1の上部に設けられるかみそりヘッド2とを備えている。かみそりヘッド2には、網刃からなる断面アーチ形の一対の外刃3と、各外刃3の内面に摺接するロータリー式の内刃4・4と、センター刃(図示していない)とが設けられており、本体部1の内部に設けたモーター5の回転動力で、内刃4・4を回転駆動できる。かみそりヘッド2は水洗い洗浄することができ、洗浄時に内刃4・4を駆動することにより、かみそりヘッド2の内部、外刃3および内刃4に付着した毛屑や皮脂などを効果的に洗い流すことができる。
本体部1にはモーター5に電力を供給する2次電池6が収容され、その前面にメインスイッチを切り換えるための押しボタン型のスイッチボタン7と、運転モードを表示するためのLED表示などが設けてある。本体部1の下端には、給電用のプラグ8が設けてあり、このプラグ8を介して充電電流を供給することにより2次電池6を充電することができる。符号9は外刃3を支持する外刃ホルダーであり、その内部の毛屑室に切断された毛屑を溜めることができる。
図2から図4に示すように、本実施形態に係る除菌乾燥装置は、平面視において前後方向に長い楕円状のハウジング14と、ハウジング14の上面に配置されるスイッチ構造とを備えている。ハウジング14は、楕円状のベース体15と、ベース体15の上部に連結されるハウジング本体16とで構成する。ハウジング本体16の中央には、電気かみそりを収容する収容凹部17が上向きに開口する状態で形成してあり、この収容凹部17の内部に第1および第3の載置部18・20が設けてあり、収容凹部17の後側に第2載置部19が設けてある。また、ハウジング本体16とベース体15との間の空間に軸流ファン21と、ヒーターユニット22と、紫外光を照射する殺菌LED23と、排水パン24などが収容してある。除菌乾燥装置は電源コードを介して商用電源に接続される。
3個の載置部18・19・20のうち第1載置部(載置部)18は、収容凹部17の後側に設けてあって、図13(a)に示すように、起立姿勢にした電気かみそりを支持する。また、第2載置部(載置部)19は、第1載置部18より後側の高い位置に設けてあって、図13(b)に示すように、2次電池6を充電する際に電気かみそりを起立姿勢で支持する。第3載置部(載置部)20は、図13(c)に示すように第1載置部18の前側に設けられて、倒立姿勢にした電気かみそりを支持しており、かみそりヘッド2を乾燥し、あるいは殺菌する際に用いる。
図4に示すように、収容凹部17の上周囲壁はハウジング本体16と一体に形成してあり、収容凹部17の下周囲壁および底壁は1個のトレー体26で形成してある。トレー体26は、耐熱性に富み、摩擦力が大きなゴム(弾性体)を素材とする成形品からなり、その第1載置部18側の底壁には排水口27が開口され、第3載置部20側の底壁には透光性を有する窓板28が嵌め込まれている。殺菌LED23は、窓板28に対向するようにハウジング14内に配置してある。第3載置部20側の底壁は、第1載置部18の底壁の排水口27へ向かって下り傾斜させてある。
ヒーターユニット22と殺菌LED23とは、第3載置部20に装填したかみそりヘッド2と対向するように、第3載置部20の底壁に配置してあり、外刃3、内刃4およびその周辺に付着している水滴をヒーターユニット22の熱で乾燥できる。また、殺菌LED23で雑菌を殺菌し、あるいは水滴に含まれている雑菌を殺菌することができる。第1・第3の両載置部18・20の左右両側を覆うことにより、水洗い洗浄したかみそりヘッド2を第3載置部20に装填した状態において、本体部1などから滴る水滴が、周辺に流動し拡散するのを防止できる。また、第3載置部20の底壁で受止めた水滴の全てを排水口27へと流下することができる。排水口27へと流下した水滴は、排水パン24に受止められて貯留され、排水パン24をハウジング14から取外すことで、貯留した水を捨てることができる。
第2載置部19は、第1載置部18の後側に隣接する状態で設けるが、第1載置部18の上開口縁に連続して第1載置部18より高い位置に形成する。第2載置部19は、膨出形成されるコネクター部19aを備えており、その内部に電気かみそりのプラグ8を接続するための一対の端子板19bが設けてある。
図3から図6に示すように、ハウジング14の上面には、第1から第3の載置部18・19・20を囲むようにスイッチ構造が配置してある。スイッチ構造は、ハウジング本体16の上部に固定されるスイッチベース30と、ハウジング本体16の内部に配置されるスイッチ素子32と、スイッチ素子32を押圧体36を介して切換え操作するスイッチリング(操作体)31などで構成する。スイッチベース30とスイッチリング31とは、それぞれ平面視において略同形の楕円リング状に形成してあり、スイッチリング31はスイッチベース30の外面に配置してある。
図6に示すように、スイッチベース30は、楕円リング状のベース枠34と、ベース枠34の前側左右部分を橋絡する断面L字状の橋絡枠35と、橋絡枠35の前側に配置される押圧体36とを一体に備えたプラスチック成形品からなる。図7に示すように、押圧体36は、左右一対の弾性腕(弾性体)37・37と、各弾性腕37を支持する支持腕38・38と、上向きに開口する角箱状の押圧枠39とを一体に備えており、一対の弾性腕37・37が弾性変形することにより、押圧枠39は下方移動できる。橋絡枠35の上面には、後述するスイッチリング31の変形部31bの揺動を案内する左右横長の案内壁(ガイド体)40が突出形成してある(図1参照)。ベース枠34の後半部の上面には、その内周縁に沿って半円状の固定座41が上向きに突出形成してある。また、ベース枠34の上面の前部左右には2個の係合穴42が形成され、固定座41の周囲の左右および後部中央のそれぞれに3個の固定穴43が形成してある。さらに、隣接する固定穴43間に2個ずつ計4個の位置決め穴44がそれぞれ形成してある。
図4に示すように、スイッチベース30は前側がハウジング本体16に固定されて、後半部側が片持ち梁状に支持されている。片持ち梁状に支持されるスイッチベース30を強固に支持するために、ハウジング本体16の前部に支持段部16aが形成され、さらにハウジング本体16の前部の左右に三角形状の受座16bが突設してある。図1において符号34aは溶着ピンであり、このピン34aをハウジング本体16の前壁に係合したのち、先端を溶融変形することにより、スイッチベース30をハウジング本体16に固定できる。
図6に示すように、スイッチリング31は、楕円リング状に形成されるリング枠46と、リング枠46の前側に形成される、平面視においてD字状の操作面47および傾斜面48とで形成してある。操作面47および傾斜面48は、それぞれ前下がり傾斜面で形成されて、横臥く字状に連続している(図1参照)。操作面47の上面(外面)側には、指先をあてがうための押圧部49が凹み形成してある。このように、操作面47に押圧部49を凹み形成すると、ユーザーはスイッチ構造の操作部分を視覚と触覚とのいずれででも認識することができるので、スイッチ操作を確実に行うことができる。操作面47の下面側には、押圧枠39の凹部39aに係合する2個の係合突起50が形成してある。図4、図11および図12に示すように、リング枠46は、断面へ字状に形成してあり、その外周縁から下方に向かって周回状のスカート体(隠蔽体)51が一体に形成してある。
スイッチリング31は、後部の固定部31aと前部の変形部31bとで機能が異なっており、固定部31aはスイッチベース30に連結されて、スイッチリング31の全体を片持ち支持する。また、前部の変形部31bは、スイッチベース30から浮離れた状態で支持されていて上下(内外方向)に弾性変形できる。変形部31bの厚み寸法tは、固定部31aとの隣接部分から前端に近付くに従って、漸次薄くなるように形成してあり、これにより、固定部31aとの隣接部分から前端に至る間で弾性力を発揮しながら、荷重が集中する変形部31bの基部の剛性を増強できる。従って、変形部31bの基部の耐久性を向上しながら、操作面47を含む変形部31bおよび押圧部49をしなやかに弾性変形させることができる。
図5および図6に示すように、変形部31bの下面の左右には、先の係合穴42に対応する2個の係合爪52が形成してあり、固定部31aの左右および後部中央のそれぞれには、先の固定穴43に対応する3個の固定爪53が形成してある。また、隣接する固定爪53の間には、先の位置決め穴44に対応する4個の位置決め突起54が形成してある。互いに係合する係合穴42と係合爪52とで規制手段55を構成して、変形部31bの前部がスイッチベース30から分離するのを規制している。さらに、位置決め穴44と位置決め突起54とで位置決めされた固定部31aを、互いに係合する固定穴43と固定爪53とでスイッチベース30に連結固定して、スイッチリング31をスイッチベース30と一体化している。射出成形品からなるスイッチリング31は、ABS樹脂やポリカーボネートなどの透光性を有するプラスチック材で形成してあり、本実施形態ではABS樹脂を素材にしてスイッチリング31を形成した。
スイッチリング31は、スイッチベース30に上方から嵌め込み装着することにより固定してある。詳しくは、各爪52・53および位置決め突起54を、各穴42・43・44に上方から挿入した状態で、スイッチリング31を下方に押し込むことにより、スイッチリング31をスイッチベース30に連結し固定できる。この状態の係合爪52・53は係合穴42・43と係合して、スイッチリング31を分離不能に保持しており、リング枠46の内面は、半円弧状の固定座41の上面で受止められている(図4参照)。これにより、スイッチリング31は、固定座41で受止められる固定部31aがスイッチベース30に一体に固定され、固定部31aよりも前側部分の変形部31bが片持ち支持される。片持ち支持された変形部31bは、固定座41の前端部41aと接触する位置を支点にして、上方の待機状態と、待機状態から下方揺動した作動状態とに揺動変移できる。
スイッチベース30にスイッチリング31を固定した状態では、操作面47と押圧枠39とが対向しており、押圧枠39の上面四隅に形成した当接突起39b(図8参照)が操作面47の内面に接触している。また、押圧枠39の凹部39aに係合突起50が係合している。これにより、スイッチリング31と押圧枠39とが同行移動可能に連結されるので、変形部31bの揺動操作を確実に押圧体36に伝達して、押圧体36を介してスイッチ素子32をオン・オフ操作することができ、信頼性の高いスイッチ構造を得られる。
上記のように、スイッチリング31の固定部31aをスイッチベース30に固定すると、ハウジング14などに別途固定構造を設ける場合に比べて、スイッチ構造を簡素化することができるので、装置全体の製造コストを削減できる。また、スイッチベース30に固定部31aを係合固定するだけで、スイッチベース30とスイッチリング31とを一体にできるので、スイッチ構造の組立ての手間を軽減できる。さらに、変形部31bが上下揺動するとき、操作面47を案内壁40で上下スライド(内外方向スライド)のみ可能に案内すると、操作面47が変形部31bの変形応力を受けて歪み変形するのを案内壁40で規制して、操作面47を均等に押下げ操作することができる。従って、スイッチ素子32を変形部31bで確実にオン・オフ操作することができる。
待機状態において、係合爪52と係合穴42が係合して、変形部31bと弾性腕37の弾性力を受止めるので、変形部31bが待機状態を越えて上方揺動するのを確実に規制できる。従って、片持ち支持されているスイッチリング31の変形部31bを、常に適正な待機状態に位置保持できる。また、いたずらなどによって、故意に変形部31bが待機状態を越えて上方に揺動操作されることによるスイッチリング31の破損を効果的に防止することができる。
スカート体51は、スイッチベース30の上面よりも下方に被さって、外縁全周を覆っている。これにより、規制手段55が外面側から視認されるのをスカート体51で遮断して、スイッチベース30とスイッチリング31の周辺部の見た目の印象をすっきりさせて、スイッチ構造のデザイン性を向上できる。また、規制手段55の周囲をスカート体51で覆い隠すことにより、規制手段55が不正に操作されるのをよく防止できるので、いたずらや悪意に基づいてスイッチリング31が分解されるのを解消できる。
スイッチ素子32はタクタイルスイッチからなり、ハウジング14の前側に垂直姿勢で配置した基板60の前面に実装してある。変形部31bが待機状態にあるとき、押圧体36の押圧枠39とスイッチ素子32のプランジャー部32aとは、僅かな隙間を介して対向している。この状態から、押圧部49を変形部31bおよび弾性腕37の弾性力に抗して押込んで、変形部31bを下方揺動させると、押圧体36でプランジャー部32aを押込んで、スイッチ素子32をオン状態に切換えることができる。再度、押圧部49を押込み操作すると、スイッチ素子32をオフ状態に切換えることができ、これにより、除菌乾燥装置を停止状態から作動状態へ、あるいは作動状態から停止状態へと操作することができる。
上記のように、スイッチ素子32を切換え操作する際には、スイッチリング31の変形部31b、および押圧枠39を支持する弾性腕37の弾性力に抗する操作力が必要となる。従って、ユーザーが誤って押圧部49や操作面47に軽く触れた程度では、スイッチ素子32が切換え操作されることはなく、ユーザーの明確な意図がない限りは、除菌乾燥装置が起動され、あるいは動作が停止されるのを防止できる。
図9に示すように、スイッチリング31の外表面には光の透過を妨げる遮光層56が形成してある。遮光層56は、スイッチリング31の外表面に塗料を塗布して形成するが、傾斜面48の上部寄りの遮光層56にレーザー光を照射して、照射部分の塗料を除去することにより表示部57を形成している。表示部57は、除菌乾燥装置が作動している状態であることを発光表示するために設けてある。
ハウシング14の内部のスイッチ素子32よりも前方で、かつ、操作面47と傾斜面48との隣接部分の下方に、先の表示部57へ向かって表示光を照射するLED(光源)61が設けてある。LED61は、その接続リードが90度に折り曲げられた状態で、基板60の前面に固定してあり、スイッチ素子32がオン操作された状態において点灯されて、上端の発光面から表示光を照射する。また、押圧枠39の前面には、光源61から照射された表示光を傾斜面48へ向かって反射する反射部62が設けてある。このように、LED61を点灯した状態では、傾斜面48に設けた表示部57が発光するので、操作面47の押圧部49を指先で押圧したとしても、表示部57から射出した表示光が指先で遮られるのを解消できる。つまり、押圧部49とは別の位置に設けた傾斜面48に形成した表示部57から表示光を明確に射出するので、表示部57が発光している状態であることをユーザーに対して確実に認識させることができ、これによりスイッチ構造の切換え状態を明確化できる。表示部57の表示形状や表示パターンは自由に設定することができるので、例えばメーカー名や機種名などを自由に表現することができる。
本実施形態においては、反射部62は、押圧体36(押圧枠39)の前壁に下側が後側に向かって傾斜する面を設け、この傾斜する面に別途に鏡を配設して構成してある。このように、押圧体36に設けた反射部62で光源61から照射される表示光を傾斜面48へ向かって反射させると、光源61から照射された直接光の一部と、反射部62で反射された間接光とを傾斜面48から同時に照射することができる。従って、傾斜面48から照射される表示光の発光強度を大きくしながら、柔らかな間接光をも同時に照射することができ、傾斜面48における表示光の雰囲気を幻想的で興趣に富むものとすることができる。なお、反射部62は鏡を配設する以外に、傾斜する面にメッキ処理を施したり、あるいは銀色の塗装面を形成し鏡面にして反射部62とすることができる。また、押圧体36(押圧枠39)を形成する素材の色を、例えば白色など明るい色の素材で形成することで、傾斜する面を設けるだけで反射部62として構成できるので、別途反射性を向上させる処理を施す必要がないため、コスト低減が可能となる。
以上のように構成した除菌乾燥装置は、電気かみそりを第1載置部18から第3載置部20のいずれかに載置した状態で使用する。不使用状態の電気かみそりを単に収納保管する場合には、図13(a)に示すように、本体部1の下部を第1載置部18に差込み保管する。この状態の電気かみそりは、除菌乾燥装置の最も低い位置で支持されており、しかも、本体部1の下部が排水口27に嵌まり込み、さらにゴム製のトレー体26の底壁で受止められるので、本体部1の下部が滑り動くのを良く防止でき、安定的に支持されている。必要時には、本体部1あるいはかみそりヘッド2を単に掴んで持ち上げるだけで、電気かみそりを除菌乾燥装置から簡便に取り出すことができる。また、収納状態の電気かみそりは、除菌乾燥装置の最も低い位置で収納されるので、全高寸法を小さくでき、その分だけ収納スペースを小さくできる。
2次電池6の充電を行う場合には、図13(b)に示すように、本体部1の下端を第2載置部19のコネクター部19aに差込んでプラグ8を端子板19bに接続し、電気かみそりの全体を起立姿勢にする。この状態では、制御基板に設けた充電回路から出力される充電電流を、プラグ8を介して2次電池6に供給して充電できる。
電気かみそりでひげ切断を行ったのち、水洗い洗浄したかみそりヘッド2を乾燥する場合には、図13(c)に示すように、電気かみそりの全体を倒立姿勢にしたのち、かみそりヘッド2を第3載置部20に装填する。かみそりヘッド2を第3載置部20に装填した時点で、かみそりヘッド2の内部に入り込んでいた洗浄水が、外刃3を介して第3載置部20の底壁側へ流れ出る。しかし、底壁が排水口27へ向かって下り傾斜させてあるため、外刃3から流出した洗浄水は排水口27の側へ流下し、さらに排水口27から排水パン24へと落下する。
上記の状態で押圧部49を押し込み操作してスイッチ素子32をオン操作することにより、軸流ファン21およびヒーターユニット22を起動させ、さらに殺菌LED23を点灯して、乾燥運転を開始することができる。このとき、LED61を点灯させ、あるいは明滅させることにより、除菌乾燥装置が乾燥処理状態に切換わったことを表示することができる。図4示すように、軸流ファン21から送出された乾燥空気(加圧空気)は、前方へ送給され、排水口27から第3載置部20の凹部内へと入込んでかみそりヘッド2の表面に接触し、外刃3や内刃4に付着した水滴を蒸発させる。また、ヒーターユニット22で生成された熱は、第3載置部20の底壁を介して外刃3を含むかみそりヘッド2に伝えられ、外刃3や内刃4に付着した水滴の温度を上げて蒸発を促進する。
ヒーターユニット22による伝熱作用と並行して、殺菌LED23から紫外光を外刃3および内刃4に照射して、外刃3および内刃4に付着している雑菌を殺菌し、あるいは水滴に含まれている雑菌を殺菌することができる。乾燥処理を開始して所定時間が経過すると、LED61を明滅させ、あるいは消灯させることにより、除菌乾燥装置の乾燥処理が終了したことを表示できる。所定時間が経過する前に、再度押圧部49を押し込み操作してスイッチ素子32をオフ操作することにより、乾燥処理を強制的に停止することもできる。
以上のように、本実施形態においては、変形部31b自体の弾性力と、押圧体36を移動付勢する弾性腕37の弾性力とでスイッチリング31を待機状態に復帰させるので、スイッチリング31を常に確実に待機状態に復帰させることができる。また、変形部31b自体の弾性力と弾性腕37の弾性力を越える操作力が加わらない限りは、スイッチ素子32の状態を維持できるので、たとえば、ユーザーがスイッチリング31に誤って触れた場合などに、スイッチ素子32がオン・オフ操作されるのを確実に防止できる。従って、スイッチリング31によるスイッチ素子32のオン・オフ操作を常に的確に行うことができ、長期にわたって高度の信頼性を発揮できるスイッチ構造が得られる。
また、スイッチリング31とスイッチベース30のそれぞれをリング状に形成し、スイッチリング31の周囲の一端半部の固定部31aをスイッチベース30に固定すると、スイッチリング31およびスイッチベース30の周辺部の外観上の印象をシャープでありながらシンプルなものにして、デザイン効果を高めることができる。
(第2実施形態) 図14および図15に、本発明をロータリー式の電気かみそりに適用した第2実施形態を示す。図14において電気かみそりは、有底筒状のハウジング14を備えグリップを兼ねる本体部101と、本体部101の上部に設けられるかみそりヘッド102とを備えている。かみそりヘッド102には、網刃からなる断面アーチ形の一対の外刃103と、各外刃103の内面に摺接するロータリー式の内刃104・104と、センター刃(図示していない)とが設けられており、本体部101の内部に設けたモーター105の回転動力で、内刃104・104を回転駆動できる。かみそりヘッド102は水洗い洗浄することができ、洗浄時に内刃104・104を駆動することにより、かみそりヘッド102の内部や、外刃103および内刃104に付着した毛屑や皮脂などを効果的に洗い流すことができる。かみそりヘッド102の水洗い洗浄時に、本体部101の内部に水滴が侵入しないよう、ハウジング14の上部開口とかみそりヘッド102との間には、図示しない防水構造を設けて、ハウジング14を水密状に形成してある。
本体部101にはモーター105に電力を供給する2次電池106が収容され、その前面に電気かみそりの動作状態を切換えるためのスイッチ構造が設けてある。本体部101の下端には、給電用のプラグ108が設けてあり、このプラグ108を介して充電電流を供給することにより2次電池106を充電することができる。符号109は外刃103を支持する外刃ホルダーであり、その内部の毛屑室に切断された毛屑を溜めることができる。
図15に示すように、ハウジング14の前面には、スイッチ構造が配置してある。スイッチ構造は、ハウジング14に固定されるスイッチベース30と、ハウジング14の内部に配置されるスイッチ素子32と、スイッチ素子32を押圧体36を介して切換え操作するスイッチプレート(操作体)31などで構成する。スイッチベース30とスイッチプレート31とは、それぞれ正面視において略相似状の砲弾型に形成してあり、スイッチプレート31はスイッチベース30の外面に配置してある。
スイッチベース30は、砲弾型のベース本体65と、ベース本体65の左右中央に形成された開口66内に配置される押圧体36とを一体に備えたプラスチック成形品からなる。押圧体36は、上下一対の弾性腕(弾性体)37・37と、前後に延びる段付き軸状の押圧軸67とを一体に備えており、各弾性腕37が開口66の上下縁部に連結してある。押圧軸67は、一対の弾性腕37・37が弾性変形することにより後方移動できる。開口66の上側には、後述するスイッチプレート31の変形部31bの揺動を案内する円形の貫通穴で形成されたガイド穴(ガイド体)40が開設してある。ベース本体65の板面には、下側に1個の係合穴68が形成され、上側に1個の固定穴69と、位置決め穴70とがそれぞれ形成してある。スイッチベース30は、ベース本体65の後面の上下に形成された取付脚71をハウジング14に接着して固定してある。
スイッチプレート31は、スイッチベース30と略相似状の砲弾型のプレート本体74と、プレート本体74の上下中央に形成される操作面47と、操作面47の下端から下方が後側に傾斜する傾斜面48とを一体に備えている。操作面47と傾斜面48とは、内面側に屈曲するく字状に形成してある。操作面47の前面(外面)側には、指先をあてがうための押圧部49が突出形成してある。このように、操作面47に押圧部49を突出形成すると、ユーザーはスイッチ構造の操作部分を視覚と触覚とのいずれででも認識することができるので、スイッチ操作を確実に行うことができる。操作面47の後面側には、押圧軸67の凹部39aに係合する1個の係合突起(突起)50と、ガイド穴40で案内される案内突起78が形成してある。プレート本体74の外周縁から後方に向かって周回状のスカート体(隠蔽体)51が一体に形成してある。
スイッチプレート31は、上部の固定部31aと下部の変形部31bとで機能が異なっており、固定部31aはスイッチベース30に連結されて、スイッチプレート31の全体を片持ち支持する。また、下部の変形部31bは、スイッチベース30から浮離れた状態で支持されていて前後に弾性変形できる。変形部31bの厚み寸法tは、固定部31aとの隣接部分から下端に近付くに従って、漸次薄くなるように形成してあり、これにより、固定部31aとの隣接部分から前端に至る間で弾性力を発揮しながら、荷重が集中する変形部31bの基部の剛性を増強できる。従って、変形部31bの基部の耐久性を向上しながら、操作面47を含む変形部31bおよび押圧部49をしなやかに弾性変形させることができる。
プレート本体74の後面の先の穴68・69・70と対応する位置には、それぞれ係合爪75、固定爪76、および位置決め突起77が形成してある。互いに係合する係合穴68と係合爪75とで規制手段55を構成して、変形部31bの下部がスイッチベース30から分離するのを規制している。さらに、位置決め穴70と位置決め突起77とで位置決めされた固定部31aを、互いに係合する固定穴69と固定爪76とでスイッチベース30に連結固定して、スイッチプレート31をスイッチベース30と一体化している。射出成形品からなるスイッチプレート31は、ABS樹脂やポリカーボネートなどの透光性を有するプラスチック材で形成してあり、本実施形態ではABS樹脂を素材にしてスイッチプレート31を形成した。
スイッチプレート31は、スイッチベース30に前方から嵌め込み装着することにより固定してある。詳しくは、各爪75・76および位置決め突起77を、各穴68・69・70に前方から挿入した状態で、スイッチプレート31を後方に押し込むことにより、スイッチプレート31をスイッチベース30に連結し固定できる。この状態の係合爪75・76は係合穴68・69と係合して、スイッチプレート31を分離不能に保持しており、プレート本体74の上端内面は、ベース本体65の前面で受止められている。これにより、スイッチプレート31は、ベース本体65で受止められる固定部31aがスイッチベース30に一体に固定され、固定部31aよりも下側部分の変形部31bが片持ち支持される。片持ち支持された変形部31bは、位置決め突起77の突出基端を支点にして、前方の待機状態と、待機状態から後方揺動した作動状態とに揺動変移できる。
スイッチベース30にスイッチプレート31を固定した状態では、操作面47と押圧軸67とが対向しており、押圧軸67の凹部39aに係合突起50が係合している。これにより、スイッチプレート31と押圧軸67とが同行移動可能に連結されるので、変形部31bの揺動操作を確実に押圧体36に伝達して、押圧体36を介してスイッチ素子32をオン・オフ操作することができ、信頼性の高いスイッチ構造を得られる。
上記のように、スイッチプレート31の固定部31aをスイッチベース30に固定すると、ハウジング14などに別途固定構造を設ける場合に比べて、スイッチ構造を簡素化することができるので、装置全体の製造コストを削減できる。また、スイッチベース30に固定部31aを係合固定するだけで、スイッチベース30とスイッチプレート31とを一体にできるので、スイッチ構造の組立ての手間を軽減できる。さらに、変形部31bが前後(内外方向)に揺動するとき、操作面47を案内壁40で前後スライド(内外方向スライド)のみ可能に案内すると、操作面47が変形部31bの変形応力を受けて歪み変形するのを案内壁40で規制して、操作面47を均等に押下げ操作することができる。従って、スイッチ素子32を変形部31bで確実にオン・オフ操作することができる。
待機状態において、係合爪75と係合穴68が係合し、変形部31bと弾性腕37の弾性力を受止めるので、変形部31bが待機状態を越えて前方揺動するのを確実に規制できる。従って、片持ち支持されているスイッチプレート31の変形部31bを、常に適正な待機状態に位置保持できる。また、いたずらなどによって、故意に変形部31bが待機状態を越えて前方に揺動操作されることによるスイッチプレート31の破損を効果的に防止することができる。
スカート体51は、スイッチベース30に被さって、外縁全周を覆っている。これにより、規制手段55が外面側から視認されるのをスカート体51で遮断して、スイッチベース30とスイッチプレート31の周辺部の見た目の印象をすっきりさせて、スイッチ構造のデザイン性を向上できる。また、規制手段55の周囲をスカート体51で覆い隠すことにより、規制手段55が不正に操作されるのをよく防止できるので、いたずらや悪意に基づいてスイッチプレート31が分解されるのを解消できる。
スイッチ素子32と対向するハウジング14には、ハウジング14を貫通する連通穴90が形成してある。スイッチ素子32はタクタイルスイッチからなり、ハウジング14の内部に垂直姿勢で配置した基板80の前面に実装してある。連通穴90の前面には、連通穴90を封止するゴム製のパッキン(封止体)91が配置してあり、パッキン91により連通穴90部分が水密状にシールしてある。この状態から、押圧部49を変形部31bおよび弾性腕37の弾性力に抗して押込んで、変形部31bを後方揺動させると、押圧軸67でプランジャー部32aを押込んで、スイッチ素子32をオン状態に切換えることができる。再度、押圧部49を押込み操作すると、スイッチ素子32をオフ状態に切換えることができ、これにより、電気かみそりを停止状態から作動状態へ、あるいは作動状態から停止状態へと操作することができる。
上記のように、スイッチ素子32を切換え操作する際には、スイッチプレート31の変形部31b、および押圧軸67を支持する弾性腕37の弾性力に抗する操作力が必要となる。従って、ユーザーが誤って押圧部49や操作面47に軽く触れた程度では、スイッチ素子32が切換え操作されることはなく、ユーザーの明確な意図がない限りは、電気かみそりが起動され、あるいは動作が停止されるのを防止できる。
スイッチプレート31の外表面には光の透過を妨げる遮光層56が形成してある。遮光層56は、スイッチプレート31の外表面に塗料を塗布して形成するが、傾斜面48の上部寄りの遮光層56にレーザー光を照射して、照射部分の塗料を除去することにより表示部57を形成している。表示部57は、電気かみそりが作動している状態であることを発光表示するために設けてある。
傾斜面48と対向する基板80に、先の表示部57へ向かって表示光を照射するLED(光源)61が設けてある。LED61は、基板80の前面に実装してあり、スイッチ素子32がオン操作された状態において点灯されて、前端の発光面から表示光を照射する。LED61は、LED61の前面にハウジンク14とベース本体65とを貫通するように設けた導光体81を介して、表示部57へ向かって表示光を照射する。このように、LED61を点灯した状態では、傾斜面48に設けた表示部57が発光するので、操作面47の押圧部49を指先で押圧したとしても、表示部57から射出した表示光が指先で遮られるのを解消できる。つまり、押圧部49とは別の位置に設けた傾斜面48に形成した表示部57から表示光を明確に射出するので、表示部57が発光している状態であることをユーザーに対して確実に認識させることができ、これによりスイッチ構造の切換え状態を明確化できる。表示部57の表示形状や表示パターンは自由に設定することができるので、例えばメーカー名や機種名などを自由に表現することができる。
(第3実施形態) 図16に、本発明をロータリー式の電気かみそりに適用した第3実施形態を示す。本実施形態では、スイッチプレート31をハウジング14に固定した点と、押圧軸67を1個の弾性腕37で片持ち支持した点と、ガイド体40をハウジング14に形成した点が第2実施形態と異なっている。他は第2実施形態と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。
スイッチプレート31は、位置決め突起77を廃して2個の固定爪76を形成してあり、この固定爪76が位置決め突起77を兼ねるように構成してある。ハウジング14には、固定爪76が係合する2個の固定穴69が開設してあり、スイッチプレート31は、固定穴69に固定爪76を係合させることにより固定してある。固定穴69は、図示しない防水構造でシールしてある。押圧軸67は、ベース本体65に1個の弾性腕37で片持ち支持してある。案内突起78を案内する筒状のガイド体40がハウジング14に形成してあり、これら両者40・78で変形部31bを揺動案内している。
(第4実施形態) 図17に、本発明をロータリー式の電気かみそりに適用した第4実施形態を示す。本実施形態では、スイッチプレート31をハウジング14に固定した点と、スイッチベース30を押圧体36と固定枠83とで形成した点が第2実施形態と異なっている。他は第2実施形態と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。
スイッチベース30は、ストレート軸状の押圧軸67と周回状の弾性腕(弾性体)37とで構成される押圧体36と、押圧体36をハウジング14に固定する固定枠83とで構成してある。押圧体36は、連通穴90に臨む状態で配置されて、弾性腕37の外周部が固定枠83と連通穴90の周縁部とで挟持された状態で固定してある。これにより、押圧体36は、連通穴90を封止する封止体91を兼ねている。スイッチプレート31は、ハウジング14に形成された突部84に接着固定してある。規制手段55は、スカート体51の下端に形成した爪85と、スイッチベース30の固定枠83の下端に形成した段部86とで構成してある。
上記のように、押圧軸67と周回状の弾性腕37とを備えた押圧体36が、連通穴90を封止する封止体91を兼ねるようにすると、別途連通穴90を封止する部材を別途設ける必要がなく、より簡単な構造でハウジング14を水密状に保持できる。
(第5実施形態) 図18に、スイッチ素子32の別実施形態を示す。本実施形態では、スイッチ素子32をスライド式のスイッチ素子とした点が第1実施形態と異なっている。他は第1実施形態と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。スイッチ素子32は、スライドノブ93と、スライドノブ93の基部、接点、およびスライドノブ93を接点の開位置(左方向)側へ付勢するばね94を収容するスイッチケース95とからなる。押圧部49を押し込み操作して、押圧体36を下方に移動させると、押圧体39の底面に形成したカム面96で、スライドノブ93を接点の閉位置(右方向)へ変位させ、スイッチ素子32をオン・オフ操作できる。押し込み操作した指を離して押圧枠39が待機状態へ復帰すると、ばね94の付勢力によりスライドノブ93は、接点の開位置へと復帰する。
上記の各実施形態では、操作体31は透光性を有する素材で形成したが、その必要はなく、表示部57部分が透光性を有していればよい。この場合には、例えば表示部57部分を透光性素材とし、その他を非透光性素材として2色成形を行なうことで表示部57部分が透光性を有する操作体31を得ることができる。スイッチ素子32は、タクタイルスイッチ以外に、プッシュ式スイッチやモーメンタリ式トグルスイッチなどを利用できる。要は、操作力を解除することにより、初期状態に自己復帰できるスイッチであればよい。変形部31bの厚み寸法tは、階段状にその厚みを薄くすることができる。