JP6178174B2 - デシカント空調装置、及びデシカント空調方法 - Google Patents
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転すると、デシカントロータの各領域の性能が回転方向に合わせて落ち着くまでには2回転程度を要する(デシカントロータの回転は通常1時間に10回転程度)。そして、実際に湿度制御ができるまでには、回転方向を切り替えてから数十分程度かかってしまう。つまり、特許文献2に記載の技術は、除湿と加湿を高効率で連続運転によって実現することはできない。また、デシカントロータ廻りのダクトルートが複雑になり、設備費や維持管理費が増大してしまう。
期における加湿にも好適に用いることができる。また、除湿運転と加湿運転の切り替えに際し、給気や排気の系統の変更や、調湿ロータの回転方向の変更を行う必要がないことから、回転方向の変更に伴うエネルギーロスがない。また、ことさらに系統の変更をする必要もない。そのため、除湿と加湿とを、従来に比べて高効率で連続して行うことができる。
術を提供することができる。
実施形態に係るデシカント空調装置1は、給気路8、排気路9、調湿ロータ2(デシカントロータ)、顕熱交換器11、再生ヒータ12、再熱ヒータ14、排気ファン13、給気ファン15、露点温度センサ16(または湿度センサ(不図示))、制御装置18を備える。
区域2b、再生区域2cとして機能する。各区域の比率は限定されないが、実施の形態では各区域の比率をそれぞれ3分の1ずつとしている。除湿区域2aは、除湿運転の際、通過する外気OAを除湿する。加湿区域2bは、除湿運転の際、通過する外気OAを加湿冷却する。再生区域2cは、除湿運転の際、通過する昇温した還気RAによって再生される。また、加湿運転の際、調湿ロータ2は、調湿ロータ2の回転方向において、予加湿区域2a−1、加湿区域2b−1、脱着区域2c−1として機能する。予加湿区域2a−1は、加湿運転の際、通過する外気OAを予備的に加湿する。加湿区域2b−1は、加湿運転の際、通過する外気を加湿する。脱着区域2c−1は、加湿運転の際、通過する還気RAを除湿する。
次に、実施形態に係るデシカント空調装置1の動作例について、図1に加えて、図3、図4に示す空気線図を参照しながら説明する。縦軸は絶対湿度、横軸は乾球温度であり、以下単に「湿度」、「温度」という場合はそれぞれ「絶対湿度」「乾球温度」のことをいう。
図3は、実施形態に係るデシカント空調装置の除湿運転時の空気線図の一例を示す。この運転は夏期などの外気が高温多湿環境にあるときに行われ、この図は、外気OAの温度が32℃、絶対湿度が20g/kg’のときの場合を示す。なお、図3中のa〜iは、それぞれ図1に示すa〜iの位置における空気状態を示している。導入直後の外気OA(図3(a))は、調湿ロータ2の除湿区域2aで除湿されて湿度が低下し、温度が上昇する(図3(b))。次に、外気OAは、顕熱交換器11で還気RAと熱交換して、温度が低下する(図3(c))。温度が低下した外気OAは、(再熱ヒータ14が停止しているのでここでは昇温することなく)加湿区域2bで加湿冷却される(図3(e))。加湿冷却された外気OAは、給気SAとして空調室Rに供給される。
図4は、実施形態に係るデシカント空調装置の加湿運転時の空気線図の一例を示す。この運転は冬期などの外気が低温低湿環境にあるときに行われ、この図は、外気OAの温度が2℃、絶対湿度が2g/kg’、空調室Rの温度が22℃、相対湿度が50%、のときの場合を示す。なお、図4中のa〜iは、それぞれ図1に示すa〜iの位置における空気状態を示している。導入直後の外気OA(図4(a))は、調湿ロータ2の予加湿区域2a−1で予備的に加湿されて湿度が上昇し、温度が低下する(図4(b))。すなわち、回転方向前段の脱着区域2c−1が得た水分が外気OAに付与され、その蒸発潜熱により降温する。次に、外気OAは、顕熱交換器11で還気RAと熱交換して温度が上昇する(図4(c))。温度が上昇した外気OAは、再熱ヒータ14で加温され、更に温度が上昇する(図4(d))。更に温度が上昇した外気OAは、加湿区域2b−1で更に加湿され、すなわち前段の予加湿区域に残っていた水分が再熱ヒータの温熱で放出され、一方、予加湿区域の保有していた室温との顕熱交換後の温度の影響を受けたロータとの熱交換により降温する。湿度が上昇し、温度が低下した外気OAは、給気SAとして空調室Rに供給される。再熱ヒータ14は、外気OAが加湿区域2bを通過後に設定露点温度となるように出力が調整され、図4においては30℃程度まで加温される。湿度が上昇し、温度が低下する(図4(e))。
図5は、実施形態に係るデシカント空調装置で実行される2つのヒータ(再生ヒータ12、再熱ヒータ14)の制御フローの一例を示す。以下に説明する制御フローが実行される場合、前提として、露点温度又は湿度が予め設定されている必要がある。制御装置18のCPUは、制御フロー開始の指令を受け、メモリに記憶された制御部プログラムを読み込むことで制御フローを実行する。以下、露点温度センサ16が給気の露点温度を検知した場合を例に説明するが、露点温度センサ16が空調室または還気RAの露点温度を検知するか、或いは湿度センサが空調室または還気RAの湿度を検知し、制御装置18は、空調室Rの湿度に基づいて制御フローを実行してもよい。
1へ戻り、制御装置18は、制御フローの終了の指令を受けるまで制御フローを実行する。
以上説明した実施形態に係るデシカント空調装置1によれば、除湿運転の際、調湿ロータ2を回転方向において除湿区域2a、加湿区域2b、再生区域2cとして機能させ、加湿運転の際、調湿ロータを回転方向において予加湿区域2a−1、加湿区域2b−1、除湿区域2c−1として機能させることで、気化式の加湿器を用いることなく、除湿と加湿を行うことができる。その結果、例えば、夏期における除湿だけでなく、冬期における加湿にも好適に用いることができる。除湿運転(例えば、冷房時)には、通常の冷房では冷水コイルあるいは冷媒を直接用いた直膨の冷却コイルが用いられ、除湿は冷却除湿で行われる。コイル表面で水分が結露することを利用して除湿している。つまり、除湿時に必ずドレン水が発生する。これに対して実施形態に係るデシカント空調装置1では、水が一切発生しない。例えば、実施形態に係るデシカント空調装置1を外気処理に用い、内部での熱負荷の処理を通常の冷水コイルを用いたシステムを採用した場合、外気が十分に除湿されているため内部負荷の処理はドライコイルで十分となる。また、加湿運転(例えば、暖房時)には、通常の暖房では、加熱コイルあるいは冷媒を直接用いたヒートポンプの加熱コイルが用いられるが、そこでは加湿は行われない。加湿は、別途、外気処理用の空調機などに配置された気化式加湿器あるいは電熱式蒸気発生器などで行われる。これらの加湿器には、加湿に必要な水を給水として供給する必要がある。これに対して実施形態に係るデシカント空調装置1は、冷房時同様に水を一切必要としない。このように、実施形態に係るデシカント空調装置1では、気化式の加湿器を用いる必要がないことから、水の管理をする必要もない。
露点温度センサ16や湿度センサに代えて、乾球温度センサと湿球温度センサを配置してもよい。そして、乾球温度センサで検知された乾球温度と湿球温度センサで検知された
湿球温度から露点温度又は相対湿度を求めるようにしてもよい。
2 ・・・調湿装置
3 ・・・調湿ロータ
2a・・・除湿区域(予加湿区域)
2b ・・・加湿区域
2c ・・・再生区域(脱着区域)
8・・・給気路
9・・・排気路
11・・・ 顕熱交換器
12 ・・・再生ヒータ
13 ・・・排気ファン
14・・・再熱ヒータ
R・・・空調室
OA・・・ 外気
SA・・・ 給気
RA・・・ 還気
EA・・・ 排気
Claims (6)
- 少なくとも除湿運転と加湿運転の2つの運転モードを有したデシカント空調装置であって、
空調室に空気を導く給気路と、
前記空調室からの還気を当該空調室外へ導く排気路と、
前記給気路と排気路に跨って配置され、少なくとも3つの区域に仕切られ、前記空気又は還気を調湿する調湿ロータであって、除湿運転の際、前記区域を当該調湿ロータの回転方向において順に除湿区域、加湿区域、再生区域として機能させ、加湿運転の際、前記区域を当該調湿ロータの前記除湿運転の際における除湿区域を予加湿区域として、同加湿区域を加湿区域として、同再生区域を脱着区域として機能させ、前記除湿運転の際の前記除湿区域、前記加湿区域、前記再生区域と、前記加湿運転の際の前記予加湿区域、加湿区域、脱着区域とがそれぞれ対応する調湿ロータと、
前記調湿ロータよりも下流側の前記給気路と前記調湿ロータよりも上流側の前記排気路に跨って配置され、当該給気路を流れる空気と当該排気路を流れる還気とを顕熱交換する顕熱交換器と、
前記顕熱交換器よりも下流側かつ前記調湿ロータよりも上流側の前記排気路に配置され、前記除湿運転の際、前記顕熱交換器によって昇温した還気を加温する再生ヒータと、
前記顕熱交換器よりも下流側の前記給気路に配置され、前記加湿運転の際、前記顕熱交換器によって昇温した空気を加温する再熱ヒータと、を備え、
前記除湿運転の際、前記空気は、前記除湿運転の際に機能する除湿区域で除湿され、前記顕熱交換器で前記還気と顕熱交換して降温され、降温した前記空気が前記加湿区域で加湿冷却されて前記空調室に供給され、前記顕熱交換器で昇温した還気が再生ヒータで加温され、前記再生区域が再生され、
前記加湿運転の際、前記空気は、前記予加湿区域で加湿され、前記顕熱交換器で前記還気と顕熱交換して加温され、加温した空気が前記再熱ヒータで更に加温され、前記加湿区域で加湿されて前記空調室に供給され、前記顕熱交換器で降温した還気に含まれる水分が前記加湿運転の際に機能する脱着区域で放湿される
デシカント空調装置。 - 前記空調室に導かれる空気、または前記空調室からの還気、または前記空調室内の露点温度を検知する露点温度センサと、
前記露点温度センサで検知された前記露点温度に基づいて、前記再生ヒータと前記再熱ヒータとのうち少なくとも何れか一方を制御し、前記空調室の露点温度を調整する制御部と、を更に備える、請求項1に記載のデシカント空調装置。 - 前記空調室からの還気、または前記空調室内の湿度を検知する湿度センサと、
前記湿度センサで検知された前記湿度に基づいて、前記再生ヒータと前記再熱ヒータとのうち少なくとも何れか一方を制御し、前記空調室の湿度を調整する制御部と、を更に備える、請求項1又は2に記載のデシカント空調装置。 - 前記制御部は、前記露点温度センサで検知された露点温度が、設定された露点温度よりも高い場合、又は、前記湿度センサで検知された湿度が、設定された湿度よりも高い場合、前記再生ヒータの出力を上げ、または、前記再熱ヒータの出力を下げる、請求項2又は3に記載のデシカント空調装置。
- 前記制御部は、前記露点温度センサで検知された露点温度が、設定された露点温度よりも低い場合、又は、前記湿度センサで検知された湿度が、設定された湿度よりも低い場合、前記再生ヒータの出力を下げ、または、前記再熱ヒータの出力を上げる、請求項2又は3に記載のデシカント空調装置。
- 除湿運転と加湿運転が可能なデシカント空調方法であって、
除湿運転の際、調湿ロータを少なくとも3つの区域に分割し、前記区域を回転方向において順に除湿区域、加湿区域、再生区域として機能させ、空気を前記除湿区域で除湿し、空調室からの還気と顕熱交換して降温し、降温した前記空気を加湿区域で加湿冷却して前記空調室に供給し、顕熱交換で昇温した還気を加温して、再生区域を再生し、
加湿運転の際、前記調湿ロータを前記除湿運転の際における除湿区域を予加湿区域として、同加湿区域を加湿区域として、同再生区域を脱着区域として機能させ、前記空気を予加湿区域で加湿し、前記空調室からの還気と顕熱交換して加温し、加温した空気を当該空気より高温に加熱する加熱手段により更に加温し、前記加湿区域で更に加湿して前記空調室に供給し、一方、顕熱交換で降温した還気に含まれる水分を前記脱着区域に放湿する、デシカント空調方法。
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| JP2013178569A JP6178174B2 (ja) | 2013-08-29 | 2013-08-29 | デシカント空調装置、及びデシカント空調方法 |
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