JP6160839B2 - 焼結機の保温炉への酸素富化方法とその保温炉 - Google Patents
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Description
図2は、点火炉で点火された装入層表層の炭材が、ウインドボックスによって吸引され、装入層内に導入される空気によって燃焼を続けて燃焼帯を形成し、これが装入層の上層から下層に順次移動し、焼結ケーキが形成されていく過程を模式的に示した図である。
図3は、装入層の厚さ方向中間部に燃焼帯が存在するときの装入層内の温度分布を、焼結機のパレットの移動速度が速い場合(生産性が高いときに相当)と遅い場合(生産性が低いときに相当)とを比較して示したものである。図中、1200℃以上の温度に保持される時間(高温域保持時間)を、パレットの移動速度が速い場合はT1、パレットの移動速度が遅い場合はT2で示しているが、T1はT2と比べて短くなる。高温域保持時間が短くなると、焼結不足となり、焼結鉱の冷間強度が低下し、歩留りが低下してしまう。したがって、高強度の焼結鉱を、短時間でかつ高歩留りで、生産性よく製造するためには、何らかの手段を講じて、高温域保持時間を延長し、焼結鉱の冷間強度を高めてやる必要がある。
これらの技術を適用した場合には、図6に示したように、供給した気体燃料が、装入層内の炭材が燃焼する位置から離れた位置、即ち、炭材の燃焼が完了し、冷却しつつある位置で燃焼するので、燃焼帯の最高到達温度を1400℃超えとすることなく、燃焼帯の幅を装入層の厚さ方向に拡大させることができるので、効果的に高温域保持時間を延長することができる。
表1に示したように、焼結試験鍋に供給する空気中に、気体燃料として都市ガスを0.25vol%(一定)の濃度になるよう添加し、点火から320sec間(全焼結時間の約1/3の時間に相当)供給するとともに、酸素を24vol%に富化し、富化する時間を点火から80sec間、160sec間および320sec間の3水準に変化させた焼結実験を行い、焼結時間、焼結鉱の歩留りを測定し、それらの結果から生産率(単位時間、単位炉床面積当たりの焼結鉱の生産量(t/h・m2))を求めた。
ここで、上記酸素を富化する時間80secは、上述した焼結機の保温炉のみで酸素富化する条件、供給時間160secは、保温炉と#1気体燃料供給装置のフードで酸素富化する条件、供給時間320secは、保温炉〜#3気体燃料供給装置のすべてのフードに酸素富化する条件に相当する。
次いで、上記<実験1>の結果に基き、酸素を富化する時間を保温炉のみに限定した条件で、富化する酸素濃度の好適範囲を調査する焼結実験を行った。
上記実験は、表2に示したように、焼結試験鍋に供給する空気中に、都市ガスを0.25vol%に希釈して添加し、点火から320秒間供給するとともに、空気中の酸素濃度を21vol%(酸素富化なし)、24vol%、27vol%、30vol%および33vol%の5水準に変化させて、点火から80秒間供給し、その後は、通常の空気に切り替えて焼結を行い、<実験1>と同様、焼結時間、焼結鉱の歩留りを測定するとともに、それらの結果から生産率(単位時間、単位炉床面積当たりの焼結鉱の生産量(t/h・m2))を求めた。
前述したように、適度の濃度への酸素富化は、高温域保持時間を延長するのに有効である。これは、図4からわかるように、焼結に必要な高温域保持時間が不足している装入層の厚さ方向位置は、装入層の上層部であるからである。したがって、上記部分で焼結反応が進行している領域において酸素を富化する、すなわち、点火炉の直下流で酸素を富化することが、装入層上層部の高温域保持時間の延長に対して有効であると考えられる。
この結果から、保温炉のみで酸素を富化した条件(水準1)と比較し、その下流の気体燃料供給装置でも酸素を富化した条件(水準2,3)では、1200℃以上に保持される時間(高温域保持時間)が低下するとともに、焼結時の最高到達温度も低下している。
図11に示したように、保温炉でのみ酸素を富化した条件(水準1)では、都市ガスのみを供給する場合(図11(a))に対して、図11(b)のように、気体燃料の燃焼位置が装入層の上層側に移行するため、最高到達温度は若干低下するものの、燃焼帯の装入層厚さ方向の幅は拡大され、高温域保持時間が延長される。しかし、保温炉に加えて、気体燃料供給装置でも酸素を富化する条件(水準2,3)では、図11(c)のように、上記気体燃料の燃焼位置がさらに装入層の上方に移動する。その結果、上記コークスと気体燃料の燃焼位置の乖離幅が大きくなり過ぎ、高温域保持時間の延長効果得られなくなるだけでなく、最高到達温度も低下してしまう。
コークスCの燃焼反応は、下記式;
C+O2→CO2
で表され、その反応速度式は、下記式;
rC=A×αexp(−Ea/RT)×[O2]
で表されるのに対して、都市ガスの主成分であるメタンCH4の燃焼反応は、下記式;
CH4+2O2→CO2+2H2O
で表され、その反応速度式は、下記式;
rCH4=A×αexp(−Ea/RT)×[O2]2
で表される。
また、酸素富化は、コークスや気体燃料の燃焼速度を高め、燃焼時間を短縮するため、高温域保持時間はより短縮し、焼結鉱の歩留りが低下する。
さらに、気体燃料を供給する場合には、最高到達温度の上昇を抑制するため、焼結原料中に添加する炭材量を削減しているため、上記負の効果はより大きくなる。
図12は、前述した特許文献4に記載された保温炉を有する焼結機の上流部分を模式的に示したものである。給鉱部の下流には点火炉が設置され、該点火炉の下流には、上流から下流に向かって、1つの保温炉と3つの気体燃料供給装置が配設されている。
ここで、上記気体燃料供給装置においては、気体燃料が、フードの高さ方向下部に、パレット幅方向に配設された複数列の気体燃料供給配管からフード内の空気中に供給され、瞬時に燃焼下限濃度以下の濃度に希釈される。また、上記気体燃料供給配管の上方(フードの高さ方向中段)には、段面がへの字状の邪魔板がパレット幅方向に複数列かつフード高さ方向に複数段千鳥状に配設されており、パレット下方に配設された図示のないウインドボックスによって装入層内に吸引・導入される空気の流れを制御するとともに、上記気体燃料供給配管から供給される気体燃料の装置外への漏洩を防止している。
本発明において保温炉に供給する高温ガスとしては特に制限はないが、焼結機から発生する高温排ガス、例えば、パレット下方に配設したウインドボックスによって吸引・排出された燃焼排ガスや、焼結機の排鉱部から排出された焼結鉱の冷却に使用されたクーラー排ガスであれば好適に用いることができる。また、燃焼排ガスとクーラー排ガスの両方を用いてもよく、その場合には、燃焼排ガスとクーラー排ガスとを別々に供給してもよいし、予め混合してから供給してもよい。また、燃焼排ガスとクーラー排ガスの供給位置を違えてもよい。なお、燃焼排ガスを用いる場合には、酸素消費量が少なく酸素濃度が高いガスを用いるのが好ましい。
本発明で用いる気体燃料としては、都市ガスやLNG、メタンガス、エタンガス、プロパンガス、ブタンガスあるいはこれらの混合ガスの他に、製鉄所で発生する高炉ガス(Bガス)や(コークス炉ガス)Cガス、COガスあるいはこれらの混合ガス等を用いることができる。ただし、BガスやCガス、COガスを使用する場合には、COガスの漏洩対策を別途講ずることが必要となる。さらに、本発明では、上記気体燃料以外に、アルコール類、エーテル類、石油類、その他の炭化水素系の液体燃料を気化させたものを用いることもできる。ただし、この場合には、気化した燃料が再液化しないよう、気体供給配管を液体燃料の沸点以上着火温度未満の温度に保持することが好ましい。
この図から、酸素を富化することにより、焼結鉱の平均回転強度TIは69.5%から71.5%へと約2%向上し、生産率も1.37t/h・m2から1.43t/h・m2へと約0.06t/h・m2(約4%)向上していることがわかる。
2:ドラムミキサー
3:ロータリーキルン
4、5:サージホッパー
6:ドラムフィーダー
7:切り出しシュート
8:パレット
9:原料装入層
10:点火炉
11:ウインドボックス
12:カットオフプレート
Claims (4)
- 点火炉下流に設置され、燃焼下限濃度以下に希釈した気体燃料を含有する高温ガスを焼結原料装入層内に供給する焼結機の保温炉への酸素富化方法であって、
高温ガスを保温炉に供給する高温ガス供給配管に、酸素供給配管を接続して酸素を供給し、予め酸素濃度を27〜30vol%に高めた高温ガスを保温炉内に供給するとともに、
上記高温ガス供給配管の保温炉との接続位置と酸素供給配管との接続位置との間に設置された酸素濃度計の酸素濃度測定値に基いて高温ガスへの酸素供給量を制御することを特徴とする焼結機の保温炉への酸素富化方法。 - 上記高温ガスは、焼結機から発生した燃焼排ガスおよび/または焼結鉱の冷却に使用したクーラー排ガスであることを特徴とする請求項1に記載の焼結機の保温炉への酸素富化方法。
- 点火炉下流に設置され、燃焼下限濃度以下に希釈した気体燃料を含有する高温ガスを焼結原料装入層内に供給する焼結機の保温炉であって、
上記保温炉の上面に、高温ガスを供給する高温ガス供給配管が接続され、
上記高温ガス供給配管の接続位置の保温炉内部側に、上記高温ガス供給配管から供給される高温ガス流に対して気体燃料を噴出する気体燃料供給ノズルが配設されてなるとともに、
上記高温ガス供給配管の保温炉との接続位置より上流側に、高温ガスに酸素を供給して酸素濃度を27〜30vol%に富化する酸素供給配管が接続され、
上記高温ガス供給配管の保温炉との接続位置と酸素供給配管との接続位置との間に、高温ガスへの酸素供給量を制御するのに用いる酸素濃度を測定する酸素濃度計が設置されてなることを特徴とする焼結機の保温炉。 - 下流側に、燃焼下限濃度以下に希釈した気体燃料を含有する空気を焼結原料装入層内に供給する気体燃料供給装置、あるいは、燃焼下限濃度以下に希釈した気体燃料を含有しかつ酸素を富化した空気を焼結原料装入層内に供給する気体燃料供給装置を有することを特徴とする請求項3に記載の焼結機の保温炉。
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