JP6145091B2 - イオン伝導性物質の製造方法、イオン伝導性物質、結晶化イオン伝導性物質及び電池 - Google Patents
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Description
従来、室温で高いリチウムイオン伝導性を示す電解質は、ほとんど有機系電解質に限られていた。しかし、従来の有機系電解質は、有機溶媒を含むため可燃性である。従って、有機溶媒を含むイオン伝導性材料を電池の電解質として用いる際には、液漏れの心配や発火の危険性がある。
しかし、特許文献1に記載の硫化物系固体電解質はボールミルで製造するため、製造の際にボールとミル容器内の電解質とが付着するため、作業効率が低下するとともに歩留まりが低いという欠点があった。
1.硫化りん、硫化ゲルマニウム、硫化ケイ素及び硫化ほう素から選択される1種類以上の化合物と、周期表の第I族又は第II族に属する金属元素の硫化物と、下記式(1)で表されるハロゲン化合物と、を原料とし、溶媒中で接触させる工程を含む、イオン伝導性物質の製造方法。
MwXx ・・・(1)
(式(1)中、Mは、Li、B、Na、K、Rb、Cs、Ca、Mg、Sr、Ba、Al、Si、P、S、Ge、As、Se、Sn、Sb、Te、Pb又はBiであり、wは、1又は2であり、Xは、F、Cl、Br又はIであり、xは、1〜10から選択される任意の整数である。)
2.硫化りん、硫化ゲルマニウム、硫化ケイ素及び硫化ほう素から選択される1種類以上の化合物と、周期表の第I族又は第II族に属する金属元素の硫化物と、下記式(1)で表されるハロゲン化合物と、を原料とし、溶媒中でメカニカルミリング処理する工程を含む、イオン伝導性物質の製造方法。
MwXx ・・・(1)
(式(1)中、Mは、Li、B、Na、K、Rb、Cs、Ca、Mg、Sr、Ba、Al、Si、P、S、Ge、As、Se、Sn、Sb、Te、Pb又はBiであり、wは、1又は2であり、Xは、F、Cl、Br又はIであり、xは、1〜10から選択される任意の整数である。)
3.原料に、溶媒中で力学的なエネルギーを与える力学的エネルギー供与手段と、
前記原料を前記溶媒中で接触させる接触手段と、
前記力学的エネルギー供与手段と前記接触手段を連結する連結手段と、
前記連結手段を通して、前記原料及び/又は前記原料の反応物を前記力学的エネルギー供与手段と前記接触手段との間で循環させる循環手段とを備える製造装置を用いて、
イオン伝導性物質を製造する方法であり、前記原料が、硫化りん、硫化ゲルマニウム、硫化ケイ素及び硫化ほう素から選択される1種類以上の化合物と、周期表の第I族又は第II族に属する金属元素の硫化物と、下記式(1)で表されるハロゲン化合物と、を含有する、イオン伝導性物質の製造方法。
MwXx ・・・(1)
(式(1)中、Mは、Li、B、Na、K、Rb、Cs、Ca、Mg、Sr、Ba、Al、Si、P、S、Ge、As、Se、Sn、Sb、Te、Pb又はBiであり、wは、1又は2であり、Xは、F、Cl、Br又はIであり、xは、1〜10から選択される任意の整数である。)
4.硫化りん、硫化ゲルマニウム、硫化ケイ素及び硫化ほう素から選択される1種類以上の化合物と、周期表の第I族又は第II族に属する金属元素の硫化物と、下記式(1)で表されるハロゲン化合物と、を溶媒中でメカニカルミリング処理するメカニカルミリング処理工程と、
前記硫化りん、硫化ゲルマニウム、硫化ケイ素及び硫化ほう素から選択される1種類以上の化合物と、前記周期表の第I族又は第II族に属する金属元素の硫化物と、前記式(1)で表されるハロゲン化合物と、を前記溶媒中で接触させる接触工程とを含み、
前記メカニカルミリング処理工程と前記接触工程を繰り返し行うイオン伝導性物質の製造方法。
MwXx ・・・(1)
(式(1)中、Mは、Li、B、Na、K、Rb、Cs、Ca、Mg、Sr、Ba、Al、Si、P、S、Ge、As、Se、Sn、Sb、Te、Pb又はBiであり、wは、1又は2であり、Xは、F、Cl、Br又はIであり、xは、1〜10から選択される任意の整数である。)
5.1〜4のいずれかに記載の製造方法により製造されるイオン伝導性物質。
6.硫黄(S)と、周期表の第I族又は第II族に属する金属元素と、りん(P)、ゲルマニウム(Ge)、ケイ素(Si)及びほう素(B)から選択される1種類以上の元素と、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)及びヨウ素(I)から選択されるハロゲン元素とを含むイオン伝導性のガラスを80℃以上400℃以下の温度で加熱する、結晶化イオン伝導性物質の製造方法。
7.6に記載の製造方法により製造される結晶化イオン伝導性物質。
8.硫黄(S)と、周期表の第I族又は第II族に属する金属元素と、りん(P)、ゲルマニウム(Ge)、ケイ素(Si)及びほう素(B)から選択される1種類以上の元素と、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)及びヨウ素(I)から選択されるハロゲン元素とを含むイオン伝導性物質であって、イオン伝導度が1×10−4S/cm以上であるイオン伝導性物質。
9.7に記載の結晶化イオン伝導性物質、5に記載のイオン伝導性物質及び8に記載のイオン伝導性物質のうち少なくとも1つを含む電池。
10.7に記載の結晶化イオン伝導性物質、5に記載のイオン伝導性物質及び8に記載のイオン伝導性物質のうち少なくとも1つを用いて製造される電池。
11.前記周期表の第I族又は第II族に属する金属元素の硫化物の粒径が、1μm〜20μmである、3記載の製造方法。
本発明の製造方法の第一の態様(第一の製造方法)は、硫化りん、硫化ゲルマニウム、硫化ケイ素及び硫化ほう素から選択される1種類以上の化合物(以下、「第一の硫化物」という。)と、周期表の第I族又は第II族に属する金属元素の硫化物(以下、「第二の硫化物」という。)と、下記式(1)で表されるハロゲン化合物とを、原料とし、溶媒中で接触させる工程を含む。
MwXx ・・・(1)
(式(1)中、Mは、Li、B、Na、K、Rb、Cs、Ca、Mg、Sr、Ba、Al、Si、P、S、Ge、As、Se、Sn、Sb、Te、Pb又はBiであり、wは、1又は2であり、Xは、F、Cl、Br又はIであり、xは、1〜10から選択される任意の整数である。)
第一の硫化物は、硫化りん、硫化ゲルマニウム、硫化ケイ素及び硫化ほう素から選択される1種類以上の化合物である。好ましくは、硫化りんであり、より好ましくは、五硫化二りんである。
第一の硫化物は、特に制限はないが、高純度であることが好ましい。
第二の硫化物は、周期表の第I族又は第II族に属する金属元素の硫化物である。周期表の第I族に属する金属元素は、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)、セシウム(Cs)、フランシウム(Fr)であり、周期表の第II族に属する金属元素は、ベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)、ラジウム(Ra)である。
第二の硫化物は、具体的には、硫化リチウム、硫化ナトリウム、硫化カリウム、硫化ルビジウム、硫化セシウム、硫化ベリリウム、硫化マグネシウム、硫化カルシウム、硫化ストロンチウム、硫化バリウム等が挙げられる。好ましくは、硫化リチウム、硫化ナトリウムであり、特に好ましくは硫化リチウムである。
純度は90%以上が好ましい。さらに好ましくは95%以上が好ましい。また、粒子径は0.01μm〜100μmの範囲が好ましい。例えば、0.1μm〜30μm、1μm〜20μmが挙げられる。なお、ここでいう粒子径とは、レーザー回折・散乱式粒度分布測定器で測定される平均粒径である。
ハロゲン化合物は、上記式(1)で表され、具体的には、例えばLiF、LiCl、LiBr、LiI、BCl3、BBr3、BI3、AlF3、AlBr3、AlI3、AlCl3、SiF4、SiCl4、SiCl3、Si2Cl6、SiBr4、SiBrCl3、SiBr2Cl2、SiI4、PF3、PF5、PCl3、PCl5、POCl3、PBr3、POBr3、PI3、P2Cl4、P2I4、SF2、SF4、SF6、S2F10、SCl2、S2Cl2、S2Br2、GeF4、GeCl4、GeBr4、GeI4、GeF2、GeCl2、GeBr2、GeI2、AsF3、AsCl3、AsBr3、AsI3、AsF5、SeF4、SeF6、SeCl2、SeCl4、Se2Br2、SeBr4、SnF4、SnCl4、SnBr4、SnI4、SnF2、SnCl2、SnBr2、SnI2、SbF3、SbCl3、SbBr3、SbI3、SbF5、SbCl5、PbF4、PbCl4、PbF2、PbCl2、PbBr2、PbI2、BiF3、BiCl3、BiBr3、BiI3、TeF4、Te2F10、TeF6、TeCl2、TeCl4、TeBr2、TeBr4、TeI4、NaI、NaF、NaCl、NaBr、KI、KF、KCl、KBr、RbI、RbF、RbCl、RbBr、CsI、CsF、CsCl、CsBr、CaF2、CaCl2、CaBr2、CaI2、MgF2、MgCl2、MgBr2、MgI2、SrF2、SrCl2、SrBr2、SrI2、BaF2、BaCl2、BaBr2、BaI2等が挙げられ、好ましくは、LiCl、LiBr、LiI、PCl5、PCl3、PBr5、PBr3等であり、より好ましくは、LiCl、LiBr、LiI、PBr3等である。
溶媒は有機溶媒が好ましい。
溶媒としては特に制限はないが、非プロトン性有機溶媒がより好ましい。
非プロトン性有機溶媒としては、炭化水素系有機溶媒、非プロトン性の極性有機化合物(例えば、アミド化合物、ラクタム化合物、尿素化合物、有機イオウ化合物、環式有機リン化合物等)を、単独溶媒として、又は、混合溶媒として、好適に使用することができる。
なかでも、極性を有する炭化水素系有機溶媒が好ましい。
炭化水素系有機溶媒は、単独溶媒として、又は、混合溶媒として、好適に使用することができる。
飽和炭化水素は、単独溶媒として、又は、混合溶媒として、好適に使用することができる。
不飽和炭化水素としては、ヘキセン、ヘプテン、シクロヘキセン等が挙げられる。
不飽和炭化水素は、単独溶媒として、又は、混合溶媒として、好適に使用することができる。
ハロゲン化炭化水素は、単独溶媒として、又は、混合溶媒として、好適に使用することができる。
芳香族系炭化水素としては、特にトルエン、キシレンが好ましい。
芳香族炭化水素は、単独溶媒として、又は、混合溶媒として、好適に使用することができる。
尚、使用する溶媒には必要に応じて他の溶媒を添加してもよい。具体的には、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、テトラヒドロフラン等のエーテル類、エタノール、ブタノール等のアルコール類、酢酸エチル等のエステル類、ジクロロメタン、クロロベンゼン、フッ化ヘプタン、フッ化ベンゼン、2,3−ジハイドロパーフルオロペンタン、1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタン等のフッ素系化合物等のハロゲン化炭化水素等が挙げられる。
第二の硫化物の仕込み量は、第二の硫化物と第一の硫化物の合計に対し30モル%以上95モル%以下とすることが好ましく、さらに、40モル%以上90モル%以下とすることが好ましく、特に50モル%以上85モル%以下とすることが好ましい。
また、第一、第二の硫化物の合計のモル量に対するハロゲン化合物の混合割合(モル比)は、特に制限はないが、好ましくは50:50〜99:1、より好ましくは55:45〜98:2、特に好ましくは60:40〜97:3である。
溶媒の量は、原料である第一の硫化物と第二の硫化物が、溶媒の添加により溶液又はスラリー状になる程度であることが好ましい。通常、溶媒1リットルに対する原料(合計量)の添加量は0.001kg以上1kg以下程度となる。好ましくは0.005kg以上0.5kg以下、特に好ましくは0.01kg以上0.3kg以下である。
原料を溶媒中で接触させる方法は、特に限定されない。例えば、撹拌装置を有する容器内で、原料と炭化水素系溶媒の混合物を撹拌させる方法が挙げられる。本発明では、接触時に撹拌することが好ましい。
接触(反応)工程時の温度は、通常、25℃以上300℃以下であり、好ましくは40℃以上250℃以下であり、より好ましくは60℃以上200℃以下である。
尚、温度や時間は、いくつかの条件をステップにして組み合わせてもよい。例えば、接触開始から1時間の間は100℃で接触させ、1時間後から10時間の間は150℃で加熱する等である。
接触処理後、生成した固体部分と溶媒を分離してイオン伝導性物質を回収する。分離は、デカンテーション、ろ過、乾燥等、又はこれら組み合わせ等、公知の方法で実施することができる。
また、メカニカルミリング装置を使用しないため、ボールとミル容器内にガラスが付着するような欠点がない。
本発明の製造方法の第二の態様(第二の製造方法)は、硫化りん、硫化ゲルマニウム、硫化ケイ素及び硫化ほう素から選択される1種類以上の化合物と、周期表の第I族又は第II族に属する金属元素の硫化物と、第一の態様に記載の式(1)で表されるハロゲン化合物と、を原料とし、溶媒中でメカニカルミリング処理する工程を含む。
本態様で使用する原料(第一の硫化物、第二の硫化物、ハロゲン化合物)や溶媒については、上述した第一の製造方法と同様である。
メカニカルミリング処理時の第二の硫化物の仕込み量は、第二の硫化物と第一の硫化物の合計に対し30モル%以上95モル%以下とすることが好ましく、さらに、40モル%以上85モル%以下とすることが好ましく、特に50モル%以上75モル%以下とすることが好ましい。
また、第一、第二の硫化物の合計のモル量に対するハロゲン化合物の混合割合(モル比)は、特に制限はないが、好ましくは50:50〜99:1、より好ましくは55:45〜98:2、特に好ましくは60:40〜97:3である。
メカニカルミリング処理には、種々の形式の粉砕法を用いることができる。特に、遊星型ボールミルを使用するのが好ましい。遊星型ボールミルは、ポットが自転回転しながら、台盤が公転回転し、非常に高い衝撃エネルギーを効率良く発生させることができる。また、ビーズミルも好ましい。
メカニカルミリング処理の回転速度及び回転時間は特に限定されないが、回転速度が速いほど、ガラス状電解質の生成速度は速くなり、回転時間が長いほどガラス状電解質ヘの原料の転化率は高くなる。
例えば、遊星型ボールミル機を使用した場合、回転速度を250回転/分以上300回転/分以下とし、5分以上50時間以下処理すればよい。より好ましくは10分以上40時間以下である。
メカニカルミリング処理後の結果物を乾燥し、溶媒を除去することにより、イオン伝導性物質が得られる。
本発明の製造方法の第三の態様(第三の製造方法)は、原料に、溶媒中で力学的なエネルギーを与える力学的エネルギー供与手段と、前記原料を前記溶媒中で接触させる接触手段と、前記力学的エネルギー供与手段と前記接触手段を連結する連結手段と、前記連結手段を通して、前記原料及び/又は前記原料の反応物を前記力学的エネルギー供与手段と前記接触手段との間を循環させる循環手段とを備える製造装置を用いて、イオン伝導性物質を製造する方法である。
本態様で使用する原料(第一の硫化物、第二の硫化物、ハロゲン化合物)や溶媒については、上述した第一の製造方法と同様である。
第三の製造方法に用いる製造装置の例について、以下、図を用いて説明する。
図1は、本態様で使用する製造装置の一実施形態を示す図である。
尚、本発明が下記実施形態に限定されないことはいうまでもない。
製造装置1は、溶媒中で原料を粉砕しつつ反応させてイオン伝導性物質を合成する粉砕機(力学的エネルギー供与手段)10と、原料を溶媒中で接触させて原料の温度を一定に保持する温度保持槽(接触手段)20とを備える。本実施形態では温度保持槽20は容器22と撹拌翼24からなる。撹拌翼24はモータ(M)により駆動される。
また、粉砕機10から温度保持槽20へのボールの混合を防ぐため、必要に応じて粉砕機10又は第1の連結管50にボールと原料及び溶媒を分離するフィルタを設けてもよい。
容器22内の反応温度は25℃以上300℃以下である。好ましくは40℃以上250℃以下であり、さらに好ましくは60℃以上300℃以下である。60℃未満ではガラス化反応に時間がかかり生産効率が十分ではない。300℃を超えると、好ましくない結晶が析出する場合がある。
製造装置2は、第2の連結管52に熱交換器60(熱交換手段)を設けた他は、上述した製造装置1と同じである。製造装置1と同じ部材には同じ符号を付して説明は省略する。
熱交換器60は、温度保持槽20から送り出される高温の原料と溶媒を冷却して、粉砕機10に送り込む。例えば、温度保持槽20において、80℃を超える温度で反応を行った場合、原料等の温度を80℃以下に冷却して、粉砕機10に送り込む。
第三の製造方法において、反応時の第二の硫化物の仕込み量は、第二の硫化物と第一の硫化物の合計に対し30モル%以上95モル%以下とすることが好ましく、さらに、40モル%以上85モル%以下とすることが好ましく、特に50モル%以上80モル%以下とすることが好ましい。より特に50モル%以上75モル%以下とすることが好ましい。
また、第一、第二の硫化物の合計のモル量に対するハロゲン化合物の混合割合(モル比)は、特に制限はないが、好ましくは50:50〜99:1、より好ましくは55:45〜98:2、特に好ましくは60:40〜97:3である。
また、第三の製造方法であれば、周期表の第I族又は第II族に属する金属元素の硫化物として、粒子径が1μm以上のもの(例えば粒子径が1μm〜20μmのもの)を用いた場合であっても、容易に反応させることができる。なお、ここでいう粒子径とは、レーザー回折・散乱式粒度分布測定器で測定される平均粒径である。
本発明の製造方法の第四の態様(第四の製造方法)は、硫化りん、硫化ゲルマニウム、硫化ケイ素及び硫化ほう素から選択される1種類以上の化合物と、周期表の第I族又は第II族に属する金属元素の硫化物と、第一の態様に記載の式(1)で表されるハロゲン化合物と、を溶媒中でメカニカルミリング処理するメカニカルミリング処理工程と、前記硫化りん、硫化ゲルマニウム、硫化ケイ素及び硫化ほう素から選択される1種類以上の化合物と、前記周期表の第I族又は第II族に属する金属元素の硫化物前記アルカリ金属硫化物及び前記アルカリ土類金属硫化物と、前記式(1)で表されるハロゲン化合物と、を前記溶媒中で接触させる接触工程とを含む。そして、メカニカルミリング処理工程と接触工程を繰り返し行う。
メカニカルミリング処理工程については、上述した第二の製造方法で例示した種々の形式の粉砕法を用いることができる。
メカニカルミリング処理工程の温度は、上述した第三の製造方法の力学的エネルギー供与手段(粉砕機10)の温度と同様である。
メカニカルミリング処理の回転速度及び回転時間は特に限定されないが、回転速度が速いほど、ガラス状電解質の生成速度は速くなり、回転時間が長いほどガラス状電解質ヘの原料の転化率は高くなる。
ここで、上記処理時間は、遊星型ボールミル機に原料及びガラス状電解質が留まっている時間を示す。言い換えると本発明は、原料及びガラス状電解質が遊星型ボールミル機と温度保持槽を循環するが、反応開始から終了までに原料及びガラス状電解質が遊星型ボールミル機に留まっている時間の合計になる。
ここで、上記時間が短いと未反応の原料が残るおそれがあると共に上記時間が長いと粉砕機の容量を大きくし、一度に収納できる原料及びガラス状電解質の量を多くするか、下記する反応終了までの時間が長くなるという問題が発生するおそれがある。
接触工程については、上述した第三の製造方法で例示した接触手段を用いることができる。
接触工程の温度は、上述した第三の製造方法の接触手段(容器22)における反応温度と同じである。
接触工程の時間は、5分以上200時間以下が好ましい。
ここで、上記接触工程の時間は、温度保持槽に原料及びガラス状電解質が留まっている時間を示す。言い換えると本発明では、原料及びガラス状電解質が遊星型ボールミル機と温度保持槽を循環するが、反応開始から終了までに原料及びガラス状電解質が温度保持槽に留まっている時間の合計になる。
本発明のイオン伝導性物質は、上述した第一〜第四の製造方法のいずれかの方法で得ることができる。尚、イオン伝導性物質とは、周期表の第I族又は第II族に属する金属元素のイオンを伝導する物質を意味する。
イオン伝導度は、1×10−5S/cm以上であることが好ましく、より好ましくは1×10−4S/cm以上であり、さらに好ましくは2×10−4S/cm以上であり、最も好ましくは3×10−4S/cm以上である。上限は特に限定されないが、通常1×10−2S/cm以下又は5×10−3S/cm以下である。
尚、本願においてイオン伝導度は交流インピーダンス測定により測定した値である。詳細は実施例にて説明する。
本発明の結晶化イオン伝導性物質の製造方法は、硫黄(S)と、周期表の第I族又は第II族に属する金属元素と、りん(P)、ゲルマニウム(Ge)、ケイ素(Si)、ほう素(B)、アルミニウム(Al)、ヒ素(As)、セレン(Se)、スズ(Sn)、アンチモン(Sb)、テルル(Te)、鉛(Pb)及びビスマス(Bi)からなる群から選択される1種類以上の元素と、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)及びヨウ素(I)から選択されるハロゲン元素とを含むイオン伝導性のガラスを80℃以上400℃以下の温度で加熱する工程を有する。
尚、示差走査熱量(DSC)測定等を行った際に結晶化ピークが二つある場合は、より低温である第一ピークの温度以上で、より高温である第二ピークの温度以下の温度範囲で熱処理することが好ましい。
加熱時の圧力は、常圧であってもよく、減圧下であってもよい。
雰囲気は、空気であってもよく、不活性ガス雰囲気下であってもよい。
加熱時間は0.1時間以上24時間以下が好ましく、より好ましくは0.5時間以上12時間以下である。
尚、結晶化イオン伝導性物質は、そのすべてが結晶化していてもよく、また、一部が結晶化しそれ以外の部分が非晶質であってもよい。上記結晶化方法で結晶化された結晶体であれば、非晶体よりイオン伝導度が高いと考えられる。
結晶化イオン伝導性物質の結晶化度は、50%以上が好ましく、より好ましくは70%以上である。50%以上結晶化していれば、結晶化によるイオン伝導度の向上効果がより大きくなる。
本発明のイオン伝導性物質及び結晶化イオン伝導性物質は、電池の材料として使用できる。
本発明の電池の第一の態様は、本発明の結晶化イオン伝導性物質及びイオン伝導性物質のうち少なくとも1つを含む。結晶化イオン伝導性物質及びイオン伝導性物質は、電池の電解質層に含まれていてもよいし、電極層に含まれていてもよく、電解質層と電極層の両方に含まれていてもよい。
電池の製造方法も公知の製造方法が適用でき、また、今後発明される製造方法であってもよい。
[硫化リチウム(Li2S)の製造]
窒素気流下で非極性溶媒としてトルエン270gを600mlセパラブルフラスコに加え、水酸化リチウム(本荘ケミカル社)30gを投入し、フルゾーン撹拌翼300rpmで撹拌しながら、95℃に保持した。スラリー中に硫化水素を300ml/分の供給速度で吹き込みながら104℃まで昇温した。セパラブルフラスコからは、水とトルエンの共沸ガスが連続的に排出された。この共沸ガスを、系外のコンデンサで凝縮させることにより脱水した。この間、留出するトルエンと同量のトルエンを連続的に供給し、反応液レベルを一定に保持した。
得られた粉末を塩酸滴定及び硝酸銀滴定で分析したところ、硫化リチウムの純度は99.0%であった。また、X線回折測定したところ、硫化リチウムの結晶パターン以外のピークが検出されないことを確認した。平均粒径は450μm(スラリー溶液)であった。
[微粒化処理]
製造例1で得られた硫化リチウム26gをグローブボックス内でシュレンクビンに秤量した。これに窒素雰囲気下、脱水トルエン(和光純薬工業株式会社)500ml、脱水エタノール(和光純薬工業株式会社)250mlをこの順に加え、室温で24時間、スターラーで撹拌した。改質処理後、バス温を120℃まで昇温して、硫化水素ガスを200ml/分で90分流通させて、処理を行った。硫化水素ガス処理後、室温窒素気流下で溶媒を留去し、さらに真空下、室温で2時間乾燥させて微粒化した硫化リチウムを回収した。
尚、分析値合計が100%とならないのは、炭酸リチウムその他のイオン塩や残存溶媒を含んでいるためである。
製造例1で製造した硫化リチウム(LiS2)をジェットミル(株式会社アイシンナノテクノロジーズ)により粉砕し、平均粒径を0.3μmとした。その硫化リチウム1.0g(64モル%)、五硫化二りん(P2S5)(アルドリッチ社)1.61g(21モル%)及び臭化リチウム(LiBr)(アルドリッチ社)0.42g(15モル%)を、窒素で置換した撹拌機付きのフラスコ内に入れ、水分含有量を10ppmとした50mlのキシレン(和光純薬工業株式会社)を加え、140℃で24時間接触させた。
この固体電解質のイオン伝導度は4.6×10−4S/cmであった。
また、イオン伝導度は下記方法で測定した。
固体電解質を錠剤成形機に充填し、4〜6MPaの圧力を加え成形体を得た。さらに、電極としてカーボンと固体電解質を重量比1:1で混合した合材を成形体の両面に乗せ、再度錠剤成形機にて圧力を加えることで、伝導度測定用の成形体(直径約10mm、厚み約1mm)を作製した。この成形体について交流インピーダンス測定によりイオン伝導度を測定した。伝導度の値は25℃における数値を採用した。
製造例1のLi2SとP2S5(アルドリッチ社)及びLiBr(アルドリッチ社)を出発原料に用いた。Li2S0.337g(64モル%)、P2S50.532g(21モル%)及びLiBr0.141g(15モル%)を10mmφアルミナボールが10個入った45mlアルミナ製容器に入れ、さらに脱水トルエン(和光純薬工業株式会社)3mlを加えて密閉した。
尚、上記計量、添加、密閉作業は全てグローブボックス内、窒素雰囲気下で実施し、使用する器具類は全て乾燥機で事前に水分除去したものを用いた。また、脱水トルエン中の水分量はカールフィッシャー法による水分測定で8.4ppmであった。
得られたスラリーをろ過・風乾後、160℃で2時間チューブヒーターにより乾燥しイオン伝導性物質(固体電解質)を粉体として得た。このときの回収率は95%であり、容器内に付着物はみられなかった。
得られた固体電解質粉体をグローブボックス内、Ar雰囲気下でSUS製チューブに入れて密閉し、230℃で2時間の加熱処理を行ない、結晶化イオン伝導性物質(固体電解質ガラスセラミック)を得た。
この電解質ガラスセラミックのイオン伝導度は、1.2×10−3S/cmであった。
図1に示す装置を用いた。撹拌機として、アシザワ・ファインテック社製スターミルミニツェア(0.15L)(ビーズミル)を用い、0.5mmφジルコニアボール444gを仕込んだ。温度保持槽として、撹拌機付の1.5Lガラス製反応器を使用した。
尚、上記計量、添加、密閉作業は全てグローブボックス内、窒素雰囲気下で実施し、使用する器具類は全て乾燥機で事前に水分除去したものを用いた。また、脱水トルエン中の水分量はカールフィッシャー法による水分測定で8.4ppmであった。
ミル本体は、液温が70℃に保持できるよう外部循環により温水を通水し、周速12m/sの条件で運転した。2時間ごとにスラリーを採取し、150℃にて乾燥し白黄色の粉体スラリー(クリーム状)を得た。
得られたスラリーをろ過・風乾後、160℃で2時間チューブヒーターにより乾燥し、固体電解質を粉体として得た。このときの回収率は95%であり、反応器内に付着物はみられなかった。
上記固体電解質粉体をグローブボックス内、Ar雰囲気下でSUS製チューブに入れて密閉し、230℃で2時間の加熱処理を行ない、固体電解質ガラスセラミックを得た。
この電解質ガラスセラミックのイオン伝導度は、1.8×10−3S/cmであった。
原料として、製造例1の硫化リチウムを30.9g(64モル%)、P2S5(アルドリッチ社)を49.4g(21モル%)、ヨウ化リチウム(LiI)(和光純薬工業株式会社)を20.0g(15モル%)使用した以外は実施例3と同様にイオン伝導性物質を製造した。
このときの回収率は95%であり、反応器内に付着物はみられなかった。得られたガラスのイオン伝導度は5.4×10−4S/cmであった。
このガラスをAr雰囲気下でSUS製チューブに入れて密閉し、210℃で2時間の加熱処理を行ない、固体電解質ガラスセラミックを得た。電解質ガラスセラミックのイオン伝導度は、2.1×10−3S/cmであった。
原料として、製造例1の硫化リチウムを39.7g(76モル%)、P2S5(アルドリッチ社)を46.7g(19モル%)、三臭化りん(PBr3)(東京化成工業)を14.8g(5モル%)使用した以外は実施例3と同様にイオン伝導性物質を製造した。
このときの回収率は95%であり、反応器内に付着物はみられなかった。得られたガラスのイオン伝導度は2.0×10−4S/cmであった。
このガラスのAr雰囲気下でSUS製チューブに入れて密閉し、240℃で2時間の加熱処理を行ない、固体電解質ガラスセラミックを得た。電解質ガラスセラミックのイオン伝導度は、7.0×10−4S/cmであった。
溶媒を使用しない以外は、実施例2と同様な方法で合成した。
具体的には、製造例1のLi2SとP2S5(アルドリッチ社)及びLiBr(アルドリッチ社)を出発原料に用いた。Li2S0.337g(64モル%)、P2S50.532g(21モル%)及びLiBr0.141g(14モル%)を10mmφアルミナボールが10個入った45mlアルミナ製容器に入れた。
尚、上記計量、添加、密閉作業は全てグローブボックス内で実施し、使用する器具類は全て乾燥機で事前に水分除去したものを用いた。
また、アルゴン雰囲気下で230℃、2時間の加熱処理を行った後の結晶化固体電解質のイオン伝導度は1.7×10−3S/cmであった。
原料として、製造例1の硫化リチウム0.309g(64モル%)、P2S5(アルドリッチ社)を0.494g(21モル%)、ヨウ化リチウム(和光純薬工業株式会社)を0.20g(15モル%)使用した以外は比較例1と同様にイオン伝導性物質を製造した。
比較例1と同様にアルミナ容器の器壁、蓋部、ボールに付着物がみられ、回収率は62%であった。得られたガラス固体電解質のイオン伝導度は5.3×10−4S/cmであった。
また、アルゴン雰囲気下で210℃、2時間の加熱処理を行った後の結晶化固体電解質のイオン伝導度は1.7×10−3S/cmであった。
攪拌翼付0.5Lオートクレーブを窒素で置換し、製造例1で調製した硫化リチウムを10.0g(64モル%)、P2S5(アルドリッチ社)15.8g(21モル%)、LiBr(アルドリッチ社)4.18g(15モル%)、及び水分含有量8.4ppmのトルエン(和光純薬工業株式会社)300mlを仕込み、150℃で72時間接触反応させた。
このスラリー溶液を真空乾燥させて固体電解質ガラスを得たが、実施例1と比べてX線回折パターンには原料由来のピークが比較的強く観測された。このときの回収率は95%であり、オートクレーブに顕著な付着は見られなかった。
得られた固体電解質ガラスは粉末状であり、イオン伝導度は、3.2×10−4S/cmであった。この固体電解質ガラスをAr雰囲気グローブボックス内でSUS製チューブに入れて密閉し、210℃で2時間加熱処理を実施し固体電解質ガラスセラミックを得た。得られた固体電解質ガラスセラミックのイオン伝導度は4.5×10−4S/cmであった。
攪拌翼付0.5Lオートクレーブを窒素で置換し、製造例2で調製した微粒化硫化リチウムを10.0g(64モル%)、P2S5(アルドリッチ社)15.8g(21モル%)、LiBr(アルドリッチ社)4.18g(15モル%)、及び水分含有量8.4ppmのトルエン(和光純薬工業株式会社)300mlを仕込み、150℃で72時間接触反応させた。
このスラリー溶液を真空乾燥させて固体電解質ガラスを得たが、実施例1と比べるとX線回折パターンには原料由来のピークが比較的強く観測されたが、実施例6よりは弱くなった。このときの回収率は95%であり、オートクレーブに顕著な付着は見られなかった。
得られた固体電解質ガラスは粉末状であり、イオン伝導度は、3.7×10−4S/cmであった。この固体電解質ガラスをAr雰囲気グローブボックス内でSUS製チューブに入れて密閉し、210℃で2時間加熱処理を実施し固体電解質ガラスセラミックを得た。得られた固体電解質ガラスセラミックのイオン伝導度は6.3×10−4S/cmであった。
攪拌翼付0.5Lオートクレーブを窒素で置換し、製造例2で調製した微粒化硫化リチウムを10.0g(64モル%)、P2S5(アルドリッチ社)15.8g(21モル%)、LiBr(アルドリッチ社)4.18g(15モル%)、及び水分含有量8.4ppmのトルエン(和光純薬工業株式会社)300mlを仕込み、150℃で72時間接触反応させた。この反応を繰り返し3回実施し、計900mlのスラリー溶液を得た。
次いで、このスラリー溶液にさらに脱水トルエンを300ml加えた上で図1に示した装置により、追加反応を8時間実施した。温度保持槽内温度70〜80℃、周速12m/s、ビーズミル回転数3880rpmとして、追加反応後、得られた固体電解質ガラススラリーを抜き取り、真空乾燥させて固体電解質ガラスを得た。このときの回収率は92%であり、オートクレーブ、温度保持槽、ミルに顕著な付着は見られなかった。
得られた固体電解質ガラスは粉末状であり、イオン伝導度は、4.2×10−4S/cmであった。この固体電解質ガラスをAr雰囲気グローブボックス内でSUS製チューブに入れて密閉し、210℃で2時間加熱処理を実施し電解質ガラスセラミックを得た。得られた固体電解質ガラスセラミックのイオン伝導度は1.5×10−3S/cmであった。
攪拌翼付0.5Lオートクレーブを窒素で置換し、製造例2で調製した微粒化硫化リチウムを11.7g、P2S5(アルドリッチ社)18.3g及び水分含有量8.4ppmのトルエン(和光純薬工業株式会社)300mlを仕込み、150℃で72時間接触反応させた。この反応を繰り返し3回実施し、計900mlのスラリー溶液を得た。
次いで、このスラリー溶液にLi2S/P2S5/LiBrのモル比が64/21/15となるように、LiBr(アルドリッチ社)14.6gと脱水トルエンを300ml加えた上で図1に示した装置により、追加反応を15時間実施した。温度保持内温度70〜80℃、周速12m/s、ビーズミル回転数3880rpmとして、追加反応後、得られた固体電解質ガラススラリーを抜き取り、真空乾燥させて固体電解質ガラスを得た。このときの回収率は93%であり、オートクレーブ、温度保持槽及びミルに顕著な付着は見られなかった。
得られた固体電解質ガラスは粉末状であり、イオン伝導度は、5.3×10−4S/cmであった。この固体電解質ガラスをAr雰囲気グローブボックス内でSUS製チューブに入れて密閉し、210℃で2時間加熱処理を実施し電解質ガラスセラミックを得た。得られた固体電解質ガラスセラミックのイオン伝導度は2.1×10−3S/cmであった。
また、本発明のイオン伝導性物質及び結晶性イオン伝導性物質は、ナトリウム二次電池等の原料として使用できる。
本願のパリ優先の基礎となる日本出願明細書の内容を全てここに援用する。
Claims (8)
- 原料に、溶媒中で力学的なエネルギーを与える力学的エネルギー供与手段と、
前記原料を前記溶媒中で接触させる接触手段と、
前記力学的エネルギー供与手段と前記接触手段を連結する連結手段と、
前記連結手段を通して、前記原料及び/又は前記原料の反応物を前記力学的エネルギー供与手段と前記接触手段との間で循環させる循環手段とを備える製造装置を用いて、
イオン伝導性物質を製造する方法であり、前記原料が、硫化りん、硫化ゲルマニウム、硫化ケイ素及び硫化ほう素から選択される1種類以上の化合物と、周期表の第I族又は第II族に属する金属元素の硫化物と、下記式(1)で表されるハロゲン化合物と、を含有する、イオン伝導性物質の製造方法。
MwXx ・・・(1)
(式(1)中、Mは、Li、B、Na、K、Rb、Cs、Ca、Mg、Sr、Ba、Al、Si、P、S、Ge、As、Se、Sn、Sb、Te、Pb又はBiであり、wは、1又は2であり、Xは、F、Cl、Br又はIであり、xは、1〜10から選択される任意の整数である。) - 前記力学的エネルギー供与手段がビーズミルである請求項1に記載のイオン伝導性物質の製造方法。
- 硫化りん、硫化ゲルマニウム、硫化ケイ素及び硫化ほう素から選択される1種類以上の化合物と、周期表の第I族又は第II族に属する金属元素の硫化物と、下記式(1)で表されるハロゲン化合物と、を溶媒中でメカニカルミリング処理するメカニカルミリング処理工程と、
前記硫化りん、硫化ゲルマニウム、硫化ケイ素及び硫化ほう素から選択される1種類以上の化合物と、前記周期表の第I族又は第II族に属する金属元素の硫化物と、前記式(1)で表されるハロゲン化合物と、を前記溶媒中で接触させる接触工程とを含み、
前記メカニカルミリング処理工程と前記接触工程を繰り返し行うイオン伝導性物質の製造方法。
MwXx ・・・(1)
(式(1)中、Mは、Li、B、Na、K、Rb、Cs、Ca、Mg、Sr、Ba、Al、Si、P、S、Ge、As、Se、Sn、Sb、Te、Pb又はBiであり、wは、1又は2であり、Xは、F、Cl、Br又はIであり、xは、1〜10から選択される任意の整数である。) - 前記メカニカルミリング処理にビーズミルを使用する請求項3に記載のイオン伝導性物質の製造方法。
- 前記式(1)のMがLi又はPである請求項1〜4のいずれかに記載のイオン伝導性物質の製造方法。
- 前記式(1)のXがBrである請求項1〜5のいずれかに記載のイオン伝導性物質の製造方法。
- 前記式(1)で表されるハロゲン化合物がLiBrである請求項1〜6のいずれかに記載のイオン伝導性物質の製造方法。
- 前記式(1)で表されるハロゲン化合物がPBr 3 である請求項1〜6のいずれかに記載のイオン伝導性物質の製造方法。
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