以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
図1は、本発明の一実施の形態の水剤供給装置1の構成を示す斜視図である。図2は、図1に示す水剤供給装置1の正面図である。図3は、図2に示すIII−III線に沿う水剤供給装置1の断面図である。図4は、図2に示すIV−IV線に沿う水剤供給装置1の断面図である。図5は、図2に示すV−V線に沿う水剤供給装置1の断面図である。本実施の形態の水剤供給装置1は、患者に対する処方箋に従って、液状の薬剤である水剤5を、水剤5を収容した水剤ボトル23から投薬ボトル2に供給し、調剤するために用いられる。
水剤供給装置1は、水剤ボトル23から水剤5を投薬ボトル2に供給する水剤供給部3と、投薬ボトル2に収容される水剤5の重量を検出する重量検出部4とを備える。重量検出部4により検出される水剤5の重量、および、水剤5の比重から、投薬ボトル2に供給された水剤5の体積が算出される。水剤供給部3は、処方箋に従った所定の体積の水剤5が投薬ボトル2に供給されるように制御される。水剤供給部3と重量検出部4とは、筐体6に設けられる。筐体6は、直方体形状に形成され、起立した状態で水平な設置面に設置される。
筐体6の内部には、支持フレーム8が設けられる。支持フレーム8は、筐体6の底板9と筐体6の天板10との間に配置され、詳しくは筐体6の天板10寄りに配置される。筐体6の内部空間は、支持フレーム8によって、支持フレーム8よりも上方の上部空間11と支持フレーム8よりも下方の下部空間12とに仕切られる。筐体6の前面部13には、タッチパネル14と、プリンタ17a,17bとが配置される。また前面部13には、下部空間12と筐体6の外部とを連通する下部開口15が形成される。
下部開口15は、筐体6の前面部13における左右両側部16a,16bの間に形成される。左右両側部16a,16bの間の、下部開口15の上側には、下部空間12と筐体6の外部とを仕切る、湾曲した板状の前方カバー部18が配置されている。前方カバー部18は、下部空間12を筐体6の前方側の外部から視認可能なように、透明な材料により形成される。前方カバー部18は、左右両側部16a,16bの一方にヒンジを介して取り付けられ、当該ヒンジの軸周りに回動可能に設けられており、これにより、前方カバー部18は開閉可能とされている。
水剤供給部3は、下部空間12に配置され、支持フレーム8に対して垂直な軸線(以下、「ドラム軸線」という)まわりに回転自在に設けられる回転体である回転ドラム21と、支持フレーム8の上面に載置され、支持フレーム8に対してドラム軸線回りに回転ドラム21を回転させるドラム回転用モータ22と、を有する。水剤供給部3はまた、回転ドラム21に設けられ、水剤5が収納された複数の水剤ボトル23から投薬ボトル2に水剤を移送する移送部としての複数のポンプ24と、各ポンプ24を駆動するポンプ駆動ユニット25と、を有する。各ポンプ24は、チューブポンプであってもよい。
回転ドラム21は、各ポンプ24を保持するポンプ保持体31と、各水剤ボトル23を開口部が上方向に開口するように起立した状態に保持する水剤ボトル保持体32と、を有する。水剤ボトル保持体32は、ポンプ保持体31の下方に設けられており、平面視環状の平板形状に形成されている。ポンプ保持体31には、各ポンプ24が、ドラム軸線を中心とする仮想円の周方向(以下、「ドラム周方向」という)に間隔をあけて配置される。水剤ボトル保持体32には、各水剤ボトル23が、ドラム周方向に間隔をあけて配置される。
本実施の形態で回転ドラム21に搭載される水剤ボトル23およびポンプ24の個数は、目的に応じて任意に変更できる。複数の水剤ボトル23の各々に複数の異なる種類の水剤5が収容されてもよい。複数の水剤ボトル23に処方頻度の高い同種の水剤5が収容されてもよい。または、一つまたは複数の水剤ボトル23に常水や単シロップなどの賦形剤が収容されてもよい。
ポンプ駆動ユニット25は、各ポンプ24の各々を選択的に駆動して、複数の水剤ボトル23から選択的に水剤5を投薬ボトル2に供給する。ポンプ駆動ユニット25によって回転駆動される駆動軸41の先端には、連結部材42が固定される。各ポンプ24のロータの回転軸43には、連結部材42と連結される被連結部材44が固定される。連結部材42と被連結部材44とが連結されることで、回転力がポンプ24に伝達される。ポンプ24は、回転ドラム21の回転に連動して、各々のポンプ24毎に駆動されるよう構成されている。
ポンプ駆動ユニット25は、ポンプ24を駆動させるポンプ駆動用モータ40と、ポンプ駆動用モータ40を移動させる移動用モータ39と、を有する。移動用モータ39を駆動することによって、ポンプ駆動用モータ40は前後方向(図5中に示す両矢印A方向)に移動する。このポンプ駆動用モータ40の移動により、ポンプ駆動用モータ40の連結部材42をポンプ24の被連結部材44に連結させる連結状態と、連結部材42が被連結部材44に連結していない連結解除状態と、を切り替えることができるようになっている。回転ドラム21は、連結解除状態において、支持フレーム8に対して回転することができる。
連結解除状態で回転ドラム21を回転することによって、水剤供給装置1に入力された処方箋情報に基づいて選択された特定のポンプ24の被連結部材44が連結部材42に対面する位置まで、回転ドラム21を移動させる。回転ドラム21の回転後に、連結部材42を被連結部材44に連結される連結状態に切り替える。これにより、選択された特定のポンプ24を駆動して、所望の水剤ボトル23から供給される水剤5を投薬ボトル2に分注することができる。なお、連結部材42と被連結部材44とは、共にギヤで構成されているが、動力を伝達可能なものであれば、どのような構成であってもよい。
回転ドラム21の水剤ボトル保持体32には、複数の水剤ボトル23が搭載されている。水剤ボトル保持体32の上側に、水剤ボトル23を保持するための複数のカップ58が取り付けられる。カップ58は、有底の中空円筒形状に形成される。カップ58は、水剤ボトル23を保持するホルダとして機能する。水剤ボトル23はカップ58の内部に収容され、水剤ボトル23の底部がカップ58により保持される。
水剤ボトル保持体32の下側には、回転力を発生させる回転駆動部51が配置される。回転駆動部51は、水剤ボトル23を水剤ボトル23の中心線に沿って回転させる。この水剤ボトル23の回転に伴って、水剤ボトル23内に収容された水剤5は、水剤ボトル23の回転方向に沿って、水剤ボトル23の内部を、水剤ボトル23の円筒状の側部の周方向に流れる。水剤ボトル23内に収容された水剤5の流れを発生されることにより、水剤ボトル23の内部で水剤5が撹拌される。
回転ドラム21のポンプ保持体31には、複数の水剤ボトル23毎に対応するポンプ24が設けられている。ポンプ保持体31の下端には、環状の平板であるノズル取付板53が設けられている。ノズル取付板53は、水剤ボトル保持体32の上方に配置されている。ノズル取付板53と水剤ボトル保持体32とは互いに平行であり、回転ドラム21と共に水平面上でドラム軸線回りに回動可能に構成されている。回転ドラム21の回転によって、複数の水剤ボトル23、ポンプ24および供給ノズル36もまた、水平方向に一体に回動する。回転ドラム21は、供給ノズル36を含む後述する供給管60を移動させる、供給管移動部としての機能を有する。
供給ノズル36は、ノズル取付板53の外周部同一円周上に取り付けられている。各供給ノズル36は、ノズル取付板53上に、ドラム軸線を中心とする仮想円上でドラム周方向に等間隔をあけて配置される。投薬ボトル2には上部開口2Aが形成されており、複数の供給ノズル36は、投薬ボトル2の上部開口2Aに対して供給口36Aが相対的に移動可能に構成される。供給ノズル36の供給口36Aが投薬ボトル2の上部開口2Aに対して相対移動することにより、複数の供給口36Aのうちの一つが順に上部開口2Aに対向配置される。
供給ノズル36は、ドラム軸線に対して所定の角度で傾斜して配置されている。供給ノズル36の供給口36Aから流出する水剤5は、投薬ボトル2の上部開口2Aを経由して投薬ボトル2内へ供給される。供給ノズル36がドラム軸線に対して傾斜配置されるので、投薬ボトル2内へ注入される水剤5は投薬ボトル2の内周側壁に沿うように流れる。これにより、投薬ボトル2の内部での水剤5の泡立ちを防止できる。ノズル取付板53の上側には、取付部55が固定されている。供給ノズル36は、取付部55に対して任意に着脱可能に設けられ、取付部55を介在させてノズル取付板53に取り付けられている。
重量検出部4は、下部開口15に配置される。重量検出部4は、電子天秤45と、電子天秤45を収容するケーシング46と、電子天秤45に載置されて固定され、投薬ボトル2を上部開口2Aが上方向に開口するように起立した状態に保持する投薬ボトル保持体47とを有する。電子天秤45は、投薬ボトル2に供給された水剤5の重量を検出する。水剤5の重量が所定値に到達することにより、水剤供給部3はポンプ24の駆動を停止し、投薬ボトル2への水剤5の供給を停止する。電子天秤45は、音叉式、ロードセル式または電磁式などの任意の形式であってもよい。ケーシング46は、筐体6の前面部13における左右両側部16a,16b間の下部に設けられる。投薬ボトル保持体47は、投薬ボトル2が載置される載置台48と、載置台48の上側に設けられ投薬ボトル2を保持する保持具49と、を有する。
重量検出部4は、図5に示す駆動部としての昇降装置50により昇降されるようになっている。昇降装置50は、着脱位置と調剤位置との2位置に位置することができるように、重量検出部4を上下方向に移動させ、これに伴い、重量検出部4の載置台48上に載置された投薬ボトル2を移動させる。着脱位置は、投薬ボトル2を水剤供給装置1の載置台48上に取り付ける、または投薬ボトル2を載置台48から取り外すための位置である。調剤位置は、上記着脱位置よりも投薬ボトル2と供給ノズル36とが接近して、投薬ボトル2に水剤5を供給して調剤するための位置である。昇降装置50によって、投薬ボトル2は、着脱位置と調剤位置とを往復するように、水剤供給装置1の筐体6の外部と内部とを往復移動する。
図6は、供給管60の全体構成を示す概略図である。供給管60は、水剤ボトル23から投薬ボトル2へ向かう水剤5が流れる経路を形成する。水剤供給装置1は、複数の水剤ボトル23の各々から投薬ボトル2へ異なる水剤5を供給できるように、複数の供給管60を備える。
供給管60は、上述した供給ノズル36と、チューブ34とを含む。チューブ34は、一方の端部である吸込端34aと、他方の端部である吐出端34bと、を有する。チューブ34の開口した吸込端34aは、水剤ボトル23の内部に配置され、水剤ボトル23内の水剤5に浸漬している。吸込端34aは、水剤ボトル23から水剤5を投薬ボトル2に供給するとき、水剤5がチューブ34内に吸い込まれる側の端部である。吐出端34bは、水剤ボトル23から水剤5を投薬ボトル2に供給するとき、水剤5をチューブ34から吐出する側の端部である。チューブ34の吐出端34bは、供給ノズル36に取り付けられている。
供給ノズル36の端部が開口した供給口36Aは、投薬ボトル2側の供給管60の一端を形成する。供給管60の一端は、投薬ボトル2の上部開口2Aに対向して配置されている。水剤ボトル23内の水剤5が投薬ボトル2へ供給されるとき、供給ノズル36の供給口36Aは、投薬ボトル2の上部開口2Aに対向して配置されている。水剤5は、供給管60の一端を経由して、投薬ボトル2へ向けて供給管60から流出する。チューブ34の吸込端34aは、水剤ボトル23側の供給管60の他端を形成する。供給管60の他端は、水剤ボトル23内に挿通され、水剤ボトル23に収容された水剤5中に沈潜している。
ポンプ24は、水剤ボトル23内の水剤5を供給ノズル36に向けて吸引する動力源として用いられる。ポンプ24がチューブポンプである場合、吸込端34aと吐出端34bとの間のチューブ34の途中部分は、ポンプ24に挿通され、ポンプ24に着脱自在に把持される。
ポンプ24の駆動により、水剤ボトル23内の水剤5は、吸込端34aから供給管60へ吸い込まれ、供給管60の内部を通過して流れ、供給ノズル36の供給口36Aを経由して供給管60から流出する。供給管60から流出した水剤5は、投薬ボトル2の上部開口2Aを経由して、投薬ボトル2内に流入する。このようにして、供給管60を経由して、複数の水剤ボトル23の各々から投薬ボトル2に水剤5が移送され、投薬ボトル2へ水剤5が供給される。水剤ボトル23と供給管60との組み合わせを選択することにより、異なる種類の水剤5または賦形剤が、選択的に投薬ボトル2に供給される。
なお、水剤ボトル23から供給管60を経由して投薬ボトル2に水剤5を移送する移送部としては、上述したチューブポンプの他、シリンジポンプなどの任意のポンプ24を使用してもよい。また移送部は、ポンプ24に限られるものではなく、たとえば、供給口36Aを水剤ボトル23内の水剤5の液面より下方に設置して、重力を利用して水剤ボトル23から投薬ボトル2に水剤5を移送する構成であってもよい。
また、水剤供給装置1は、水剤ボトル23から管状部材を介して水剤5を投薬ボトル2に供給する装置であって、水剤ボトル23から投薬ボトル5へ向かう水剤5が流れる流路を形成する供給管60は、この「管状部材」の一例として例示されていると理解されるべきである。他の例の管状部材としては、たとえば、水剤ボトル23内と投薬ボトル2の上方との間を移動し、水剤ボトル23内の水剤5を吸引して投薬ボトル2の上方にて吸引した水剤を吐出する、ピペットチップを想定することができる。
図7は、水剤供給装置1の構成を示すブロック図である。図7に示すように、水剤供給装置1は、水剤供給装置1全体の動作を制御する制御部90を備える。タッチパネル14は、処方箋データなどの水剤供給装置1の動作に係る種々のパラメータ、ならびに、患者名および薬剤師名などの各種情報を入力するための、入力部として機能する。タッチパネル14はまた、水剤供給装置1の運転状態を表示する表示部として機能する。水剤供給装置1は、表示部として、タッチパネル14の他に、たとえば水剤供給装置1の動作不良の発生時に点灯するランプを備えてもよい。
電子天秤45は、投薬ボトル2に供給された水剤5の重量を検出し、検出された重量の値を制御部90に入力する。制御部90は、電子天秤45から投薬ボトル2内の水剤5の重量データを受け取りながら、所定量の水剤5を投薬ボトル2に供給する。
水剤供給装置1は、筐体6の内部の下部空間12における各々の水剤ボトル23の位置を検出する、ボトル位置検出手段91を備える。ボトル位置検出手段91は、たとえば各種のセンサであってもよく、当該センサは水剤ボトル保持体32のドラム軸線まわりの回転角を検出してもよい。回転ドラム21の回転に伴って水剤ボトル23はドラム軸線まわりに回転移動するので、水剤ボトル23の現在位置は頻繁に変化する。ボトル位置検出手段91を用いて水剤ボトル23の現在位置が正確に検出され、検出された水剤ボトル23の現在位置に係るデータは制御部90に入力される。
水剤供給装置1はまた、外部機器との通信を行ないデータを外部機器から受信するための通信部92を備える。水剤供給装置1の動作に係る種々のパラメータは、上述したタッチパネル14の操作によって制御部90に入力されてもよく、または代替的には、通信部92を介して外部のコンピュータから制御部90に入力されてもよい。
水剤供給装置1はまた、制御部90が演算を行なうためのメモリ93を備える。メモリ93は、処方箋に従って投薬ボトル2へ供給されるべき水剤5の供給必要量を示すデータ、現時点で投薬ボトル2へ供給済の水剤5の現在までの供給量を示すデータ、および、ポンプ24の駆動によって水剤ボトル23から水剤5を払い出せなくなったときに水剤ボトル23内に残存する水剤5の残量を示すデータを格納する。メモリ93には、水剤供給装置1に搭載されている水剤ボトル23に収容された水剤5のデータ、および、水剤ボトル23の現在位置に係るデータが格納されてもよい。メモリ93は、水剤供給装置1の動作に係る種々のデータを記憶する、記憶部としての機能を有する。
水剤供給装置1はまた、取り外し可能な記録媒体を装着するための記録媒体アクセス部94を備える。上述した水剤5のデータは、記録媒体アクセス部94に装着された各種記録媒体に格納され、制御部90により記録媒体から適宜読み込まれてもよい。
制御部90は、以上説明した各種の機器から入力された情報に基づき、水剤供給装置1を制御する。具体的には、制御部90から、ドラム回転用モータ22、移動用モータ39、ポンプ駆動用モータ40、水剤5の撹拌用のモータ62、および昇降装置50に制御信号が送信され、各モータが適宜運転および停止することにより、水剤ボトル23から投薬ボトル2への水剤5の供給が行なわれる。水剤5の供給終了後、出力部17を構成するプリンタ17a,17bから、注出結果の印字された紙片、ならびに、患者名、薬局名、服薬時刻および服薬量などを印字した投薬ボトル2貼付用のラベルが出力される。
図8は、投薬ボトル2への水剤5の供給量の設定を示すテーブルの一例である。図8に示す供給必要量とは、処方箋データに基づいて本来投薬ボトル2へ供給されるべき水剤5の量を示す。投薬ボトル2への水剤5の供給を行なう途中のある時点において投薬ボトル2へ既に供給された水剤5の量が、図8に示す現在までの供給量であり、その時点で投薬ボトル2へ未だ供給されていない水剤5の量が、図8に示す未供給量である。供給必要量Q0と、現在までの供給量Q1と、未供給量Q2との間には、Q0−Q1=Q2の関係が成立する。
現在までの供給量Q1は、重量検出部4で検出される投薬ボトル2内の水剤5の重量データに基づいて、水剤5の重量および密度から算出される。投薬ボトル2に水剤5が供給されるにつれて、投薬ボトル2内の水剤5の重量は増加する。制御部90は、電子天秤45から水剤5の重量のデータを逐次受け取る度に、当該重量データに基づいて、現在までの供給量Q1と未供給量Q2とを更新し、メモリ93に格納する。
図8に示す残量とは、水剤供給装置1を用いて水剤ボトル23から投薬ボトル2への水剤5の供給を行なう途中、すなわち投薬ボトル2への水剤5の供給完了前において、ポンプ24は運転中であるが投薬ボトル2に水剤5を供給できなくなったときに水剤ボトル23内に残存する水剤5の量を示す。
残量Rの値は、予め設定されてもよい。たとえば、水剤ボトル23内に残留し得る水剤5の最大量を予め実験的に求め、求めた値を水剤供給装置1に入力して、残量Rを設定してもよい。この場合、残量Rは例示的には、5ml程度に設定されても構わない。水剤ボトル23毎に異なる値の残量Rが設定されてもよい。または、全ての水剤ボトル23に共通の残量Rを設定してもよい。共通の残量Rを定める場合、各水剤ボトル23毎に異なる水剤の残量のうち最大の値を残量Rとして設定してもよく、当該最大値に余裕値を加えた値を残量Rとして設定してもよい。
他の例では、残量Rは、水剤ボトル23の外径に応じて設定されてもよい。水剤5または賦形剤の種類に従って、水剤ボトル23の形状はそれぞれ異なる。水剤ボトル23の断面積は水剤ボトル23の外径の二乗に比例し、水剤ボトル23の外径が増加するほど残量Rも増大すると考えられる。そのため、残量Rと水剤ボトル23の外径とに関し、たとえば残量Rが水剤ボトル23の外径の二乗に比例するとして関係式を設定し、水剤ボトル23の外径をタッチパネル14を介して入力するまたは予めメモリ93に記憶させるなどして、その外径および関係式に基づいて制御部90において残量Rを算出してもよい。
他の例では、残量Rは、水剤ボトル23の重量を検出した検出値に従って設定されてもよい。この場合、たとえば水剤ボトル23を保持する水剤ボトル保持体32に、各々の水剤ボトル23の現時点での重量を逐次検出する重量検出部として機能するセンサを取り付け、当該センサによる重量の検出値から水剤ボトル23自身の重量を減算することにより、水剤ボトル23内の水剤5の重量を算出してもよい。または、残量Rが必要になるのは水剤ボトル23の交換時であるので、電子天秤45を水剤ボトル23の重量を検出する重量検出部として使用し、電子天秤45を使用して残量Rを検出してもよい。たとえば、水剤供給装置1から交換のために取り外した後の水剤ボトル23を、電子天秤45上に載置して重量を検出し、水剤ボトル23自身の重量を減算することにより、残量Rを算出してもよい。
さらに他の例では、実際に水剤ボトル23に残った水剤5の量を手作業で計測することにより、残量Rの値が設定されてもよい。たとえば、水剤ボトル23の交換のために水剤供給装置1から取り外した水剤ボトル23から、残存した水剤5を計量用の容器に注出して、容器内の水剤5の量を計測することにより、残量Rを設定してもよい。この場合、水剤5を注出した後の容器を重量検出部4で計測し、水剤5の重量のデータを得ることにより、容器内の水剤5の量を算出してもよい。
以上説明した水剤供給装置1を使用して、水剤5の薬品名とその水剤5の供給必要量Q0とを含む処方箋データに基づいて、水剤ボトル23から投薬ボトル2へ水剤5を供給して調剤を行なう場合の制御について説明する。図9は、投薬ボトル2への水剤供給処理を示すフローチャートである。
まず、タッチパネル14を操作して投薬ボトル2への水剤5の供給を開始する指令を出すと、薬品名および供給必要量Q0を含む処方箋データが呼び出される。投薬ボトル2を載置台48上に設置するための初期位置にある載置台48に投薬ボトル2をセットした後、ステップ(S11)に示すように、昇降装置50に制御信号が送信される。昇降装置50が重量検出部4を上方へ移動させることにより、投薬ボトル2は上昇する。重量検出部4は、投薬ボトル2への水剤5の供給を行なう供給位置に到達するまで、上方へ移動する。
次にステップ(S12)において、ドラム回転用モータ22が制御され、回転ドラム21が回転する。水剤供給装置1により調剤を行なう前の初期状態では、供給ノズル36の下端に形成された供給口36Aが投薬ボトル2の上端に形成された上部開口2Aに臨む位置に位置せず、円周方向で隣り合う供給ノズル36,36間に投薬ボトル2が位置する。ドラム回転用モータ22が駆動されることにより、供給ノズル36の供給口36Aが投薬ボトル2の上部開口2Aに臨む位置に供給ノズル36が水平方向に移動するように、回転ドラム21が回転する。
このとき、回転ドラム21に取り付けられた水剤ボトル保持体32上に載置された水剤ボトル23も、水平方向に移動する。そして、処方箋データに含まれる水剤5を収容し収容された水剤5が払出の対象となる水剤ボトル23が、水剤供給装置1の最前面側に配置される。このように水剤ボトル23が移動することで、調剤される水剤5の種類を、水剤供給装置1の前方から視覚的に確認することができる。
回転ドラム21の回転が完了すると、次にステップ(S13)において、ポンプ駆動用モータ40を前方に移動し、ポンプ駆動用モータ40の連結部材42をポンプ24の被連結部材44に連結する。これにより、ポンプ駆動用モータ40の回転がポンプ24に伝達可能な状態、すなわち、ポンプ24が駆動可能な状態にする。続いてポンプ駆動用モータ40の駆動を開始し、ポンプ24を起動する。ポンプ24を起動することにより、水剤ボトル23内の水剤5を供給管60を介して吸引し、水剤ボトル23内の水剤5の投薬ボトル2への供給を開始する。
次にステップ(S14)において、重量検出部4で検出される投薬ボトル2の重量値に変化があるかどうかを判断する。投薬ボトル2の重量は、重量検出部4により逐次検出されている。投薬ボトル2への水剤5の吐出が続けられ、投薬ボトル2内の水剤5の量が増加するにつれて、投薬ボトル2の重量は増加する。投薬ボトル2の重量値に変化があるということは、投薬ボトル2への水剤5の供給が続行されており投薬ボトル2内の水剤5の量が増加していることを示す。投薬ボトル2の重量値が逐次増加していれば、正常に水剤5の供給が行なわれていることがわかる。一方、投薬ボトル2の重量値に変化がないということは、投薬ボトル2内の水剤5の量が変化しておらず、投薬ボトル2に水剤5が供給されていないことを示す。
ポンプ駆動用モータ40が回転しておりポンプ24が運転を継続中であって、ポンプ24が投薬ボトル2への水剤5の移送を試みているにも拘らず、投薬ボトル2の重量値に変化がなければ、ポンプ24が空回りして投薬ボトル2に水剤5が供給されない状態と判断できる。この場合、水剤ボトル23がほぼ空になっており、水剤ボトル23内の水剤5の残量がなくなり、水剤ボトル23内の水剤5の量が不十分なため、水剤ボトル23から水剤5を吸引できなくなった状態であると判断できる。
本明細書では、水剤ボトル23内の水剤5の量が減少した結果、水剤ボトル23内の水剤5の量が水剤ボトル23から水剤5を吸引するには不足している状態を、水剤不足状態と称する。ステップ(S14)で投薬ボトル2の重量値を監視し、それまで増加していた重量値が変化しなくなることを検出することで、水剤不足状態になったことを判断できる。重量検出部4は、水剤不足状態を検知する検知部として機能する。
水剤不足状態となったときに水剤ボトル23内に残存する水剤5を、本明細書中では残薬と称する。水剤ボトル23内の水剤5は、チューブ34により上方に向かって吸い上げられて、水剤ボトル23から流出する。そのため、水剤ボトル23内のチューブ34の吸込端34aの配置によっては、水剤ボトル23の最底部に残った水剤5を吸い切ることができず、その結果残薬が発生する。水剤ボトル23内に残存する残薬の量が、図8に示す残量Rである。なお、水剤ボトル23に挿通されるチューブ34を、各水剤ボトル23に対して適切に位置決めすることにより、各水剤ボトル23毎の残量Rの値の均一性を向上することが可能である。
ステップ(S14)で投薬ボトル2の重量値に変化が見られなくなり、水剤不足状態になったと判断されれば、次にステップ(S21)に進み、水剤5の供給を停止する。ステップ(S21)では、ポンプ駆動用モータ40の回転が停止されてポンプ24が停止され、これにより水剤5の投薬ボトル2への供給が停止される。このとき、表示部を構成するタッチパネル14の表示画面に、「薬品切れエラー」とポップアップで表示するなどの、任意の方法によって、水剤ボトル23内の水剤5がほぼなくなり水剤ボトル23の交換が必要であることを作業者に報知する。
次にステップ(S22)において、水剤不足状態すなわち薬品切れの水剤ボトル23の交換作業を行なうか否か、作業者が判断する。交換作業を行なうと判断されると、ステップ(S23)へ進み、水剤供給装置1の最前方側に位置する薬品切れの水剤ボトル23を水剤供給装置1から取り外すために、投薬ボトル2を供給位置から初期位置へ下降する。これにより、下部開口15を介して作業者が水剤供給装置1の下部空間12にアクセスできるようになり、水剤ボトル23の交換が可能な状態になる。このとき必要に応じて、前方カバー部18が開けられる。
次にステップ(S24)において、水剤ボトル23の交換が行なわれたかどうかを判断する。水剤ボトル23の交換は、装置最前面側に位置する薬品切れの水剤ボトル23を装置から取り外し、新たな水剤ボトル23を装置に設置することで行なわれる。水剤ボトル23の交換が完了するまで、ステップ(S24)の判断が繰り返される。
交換作業が完了すると、ステップ(S31)に進み、水剤供給装置1から取り外した薬品切れの水剤ボトル23に僅かに残る水剤5(すなわち残薬)を、投薬ボトル2への水剤5の供給に使用するかどうか判断する。上述した通り、水剤供給装置1は残薬を自動で投薬ボトル2へ供給できないので、残薬を使用する場合、作業者が手作業で残薬を投薬ボトル2へ注入する作業が必要になる。つまりステップ(S31)では、作業者が手作業で残薬を水剤ボトル23から投薬ボトル2内に注入するか否かの判断が行なわれる。
ステップ(S31)で残薬を投薬ボトル2に注入すると判断されると、ステップ(S32)へ進み、注入する残薬を収容する水剤ボトル23、すなわち水剤供給装置1から取り外した薬品切れの水剤ボトル23に取り付けられたバーコードを読み取り、水剤5の薬品名を取得する。続いてステップ(S33)において、取得した薬品名と、薬品切れとなった水剤5の薬品名との整合を取ることにより、今処方している水剤5と手作業で投薬ボトル2に注入されようとする残薬とが同じ薬品であるかどうかを確認する。薬品名が一致しないと判断されると、ステップ(S38)に進み、タッチパネル14の表示画面に警告が表示され、その後ステップ(S31)の判断に戻る。
ステップ(S33)において薬品名が一致したと判断されると、ステップ(S34)に進み、水剤ボトル23内に残存する水剤5の残量Rと、投薬ボトル2に未だ供給されていない未供給量Q2と、の比較が行なわれる。判断部としての制御部90は、メモリ93に格納された図8に示すテーブルを参照して、未供給量Q2のデータと残量Rのデータとを読み取り、残量Rの値が未供給量Q2の値以下であるかどうかを判断する。この判断は、水剤ボトル23に残存する水剤5の全部を投薬ボトル2に供給した場合に、投薬ボトル2に供給された水剤5の量が供給必要量Q0を超えないように、水剤ボトル23内の残薬を投薬ボトル2内に注入する必要があるため、行なわれる。
判断の結果、残量Rが未供給量Q2以下であれば、制御部90は残薬の投薬ボトル2への注入が可能であると判断し、ステップ(S35)へ進み、残薬の投入がOKである旨をタッチパネル14の表示画面に表示する。タッチパネル14は、制御部90による残薬の投入が可能であるかどうかの判断の結果を表示する。この表示を受けて、作業者は、残薬注入が可能であると判断されたことを把握し、投薬ボトル2を投薬ボトル保持体47から取り外して、残薬を全て投薬ボトル2に注入する。続いてステップ(S37)において、残薬の投薬ボトル2への注入が行なわれたかどうかを判断する。残薬の注入が完了するまで、ステップ(S37)の判断が繰り返される。
このように、残薬を投薬ボトル2に注入することにより、水剤ボトル23を完全に空にできるので、残薬の発生による無駄を防止することができる。残薬の残量Rが未供給量Q2以下であるため、全ての残薬を投薬ボトル2内に注入しても、注入後の投薬ボトル2内の水剤5の量が供給必要量Q0を上回ることはない。そのため、残薬の量を正確に計測する必要なく全ての残薬を投薬ボトル2に注入することができるので、手作業で残薬の量を計測する手間を削減できる。
その後水剤供給装置1を使用した自動での投薬ボトル2への水剤5の供給を再開すれば、供給必要量Q0の水剤5を正確に投薬ボトル2に供給することができる。自動での供給再開のために投薬ボトル2を投薬ボトル保持体47に再度保持させると、投薬ボトル2の重量が重量検出部4で計測される。手作業での注入前後の投薬ボトル2の重量を比較することにより、手作業により実際に投薬ボトル2に注入された残薬の量を把握することができる。注入後の投薬ボトル2の重量のデータに従って、図8に示す現在までの供給量Q1が更新され、未供給量Q2もまた更新される。つまり、手作業による残薬の注入前の未供給量Q2から、手作業で投薬ボトル2に注入された残薬の量を減算した量が、新たな未供給量Q2とされ、水剤供給装置1による供給再開後に投薬ボトル2に供給されるべき水剤5の量の設定値として定められる。
一方、ステップ(S34)での判断の結果、残量Rが未供給量Q2を超えていれば、制御部90は残薬の投薬ボトル2への注入が不可であると判断し、ステップ(S36)へ進み、残薬の投入がNGである旨をタッチパネル14の表示画面に表示する。タッチパネル14は、制御部90による残薬の投入が可能であるかどうかの判断の結果を表示する。
残薬注入がNGとなった場合、作業者は、薬品切れの水剤ボトル23から未供給量Q2の水剤5を手作業にて計測した上で、手作業で未供給量Q2の水剤5を投薬ボトル2に注入してもよい。
残薬注入がNGとなった場合、制御部90は、残薬の薬品名と、水剤ボトル23内にある残薬の量と、水剤供給装置1から薬品切れの水剤ボトル23を取り外した日時とをメモリ93に記憶することができる。図8に示す残量Rを残薬の量として記憶してもよく、または、水剤ボトル23の重量を計測し、より正確な量を検出した上で、残薬の量を記憶してもよい。このとき、プリンタ17a,17bから、水剤5が残薬として残っていることを示すとともに、残薬として残った水剤5の薬品名と、水剤ボトル23内にある残薬の量と、水剤供給装置1から薬品切れの水剤ボトル23を取り外した日時とを表示するラベルを印字し、そのラベルを水剤ボトル23に貼り付けて、残薬を収容する水剤ボトル23を管理してもよい。また、水剤ボトル23に収容される残薬を他の容器に移し替えて、残薬を収容する他の容器に印字されたラベルを貼り付けるようにしてもよい。
また、水剤ボトル23を水剤供給装置1に搭載する際、搭載した日時(換言すれば、当該水剤ボトル23を開封した日時)をメモリ93に記憶させ、この水剤ボトル23について残薬注入がNGとなった場合、印字されるラベルには、搭載した日時を表示させるようにしてもよい。これにより、薬品切れの水剤ボトル23を水剤供給装置1から取り外したとしても、水剤ボトル23を開封してからの経過時間を把握することができるため、使用期限を超えた薬品の使用を防止することができる。水剤ボトル23を水剤供給装置1に搭載した日時と、水剤供給装置1から取り外した日時とを印字されるラベルに表示することで、水剤ボトル23の開封から薬品切れとなるまでの期間や水剤供給装置1の入出庫日時を把握することが可能となり、これを薬品管理に利用することができる。
後の処方において同一の薬品が含まれている場合、この残薬を投薬ボトル2に注入することができる。水剤供給装置1を使用した投薬ボトル2への水剤5の注入開始前に残薬を投薬ボトル2に注入してもよく、または、当該後の処方において薬品切れが発生したときに、ステップ(S34)と同様に、残薬を投薬ボトル2に注入可能であるかを判断してもよい。
ステップ(S37)で残薬の注入が完了したと判断された後、またはステップ(S36)で残薬投入不可であることを表示画面に表示した後、ステップ(S25)に進み、投薬ボトル2が初期位置から供給位置へ再度上昇する。なお、ステップ(S31)において残薬を投薬ボトル2に注入しないと判断した場合には、直ちにステップ(S25)に進み、投薬ボトル2の上昇が行なわれる。その後ステップ(S26)において、新たな水剤ボトル23内の水剤5を用いて、投薬ボトル2への水剤5の供給処理を再開する。再開後に投薬ボトル2へ自動で注入される水剤5の量は、図8に示す未供給量Q2である。
供給再開後、ステップ(S15)に進み、投薬ボトル2への水剤5の供給量が供給必要量Q0に到達したか否かを判断する。つまり、現在までの供給量Q1が供給必要量Q0と等しいかどうかを判断する。なお、ステップ(S14)で投薬ボトル2の重量値が変化を続けており、投薬ボトル2への水剤5の供給が進行していると判断された場合にも、そのままステップ(S15)に進み、現在までの供給量Q1と供給必要量Q0とを比較する判断が行なわれる。
現在までの供給量Q1が供給必要量Q0未満であると判断されれば、ステップ(S14)の判断に戻る。処方で指定される供給必要量Q0の水剤5が投薬ボトル2に供給されるまでの間、ポンプ駆動用モータ40が回転し、水剤5の供給が続けられる。投薬ボトル2への水剤5の供給量が供給必要量Q0に到達したと判断されれば、ステップ(S16)に進み、ポンプ24が停止され、投薬ボトル2への水剤5の供給が停止される。
次にステップ(S17)において、処方箋に含まれる全ての水剤5(および、必要な場合には賦形剤)の投薬ボトル2への供給が全て完了し、調剤が完了したか否かが判断される。水剤5の供給が完了していない場合、ステップ(S12)に戻り、次に供給される水剤5が収容された水剤ボトル23が装置最前側に配置されるように、回転ドラム21が回転される。
水剤5の供給が完了した場合、ステップ(S18)に進み、昇降装置50が載置台48を下方へ移動させることにより、投薬ボトル2は下降する。載置台48は、供給位置から初期位置に戻るまで、下方へ移動する。なおステップ(S22)の判断において薬品切れの水剤ボトル23の交換作業を行なわないと判断した場合、投薬ボトル2への水剤5の供給が中止され、直ちにステップ(S18)に進み、投薬ボトル2を下降する。このようにして、本実施の形態の水剤供給装置1を使用した調剤が完了する。
なお、これまでの説明においては、投薬ボトル2の重量の変化がなくなったことを検出することにより水剤不足状態になったと判断したが、この構成に限られるものではない。水剤ボトル23内の水剤5が不足する水剤不足状態を検知できるのであれば、任意の構成の検知部を用いてもよい。
たとえば、供給ノズル36の供給口36Aを監視するセンサを設け、ポンプ24が運転中であっても供給口36Aから水剤5が吐出されないことを当該センサが検出することで、水剤不足状態になったと判断することができる。このセンサは、信号を発信する発信部と信号を受信する受信部とを有する非接触式のセンサであってもよい。
またたとえば、上述した各々の水剤ボトル23の重量を検出するセンサにより、水剤ボトル23の重量を逐次検出して、水剤ボトル23内の水剤5の量を検知してもよい。または、各水剤ボトル23について、過去の処方で使用した水剤5の量の累積値をメモリ93に記憶し、水剤ボトル23の収容量から累積使用量を減算することにより、水剤ボトル23内の水剤5の量を検知してもよい。または、水剤ボトル23毎に、水剤ボトル23内の水剤5の液面レベルを検出するセンサを設け、当該センサで液面レベルを逐次検出することで、水剤ボトル23内の水剤5の量を検知してもよい。これらのいずれかの手法により検知された水剤ボトル23内の水剤5の残量と、予め設定されまたは水剤ボトル23の外径に応じて設定された閾値である残量Rとの比較により、水剤不足状態になったことを判断してもよい。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。