JP6052033B2 - 負の誘電率異方性を示す液晶性化合物、液晶組成物および液晶表示素子 - Google Patents
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Description
(2)高い透明点(液晶相−等方相の相転移温度)。
(3)ネマチック相、スメクチック相などの液晶相の低い下限温度、
特にネマチック相の低い下限温度。
(4)適切な光学異方性。
(5)大きな誘電率異方性。
(6)適切な弾性定数。
(7)他の液晶性化合物との優れた相溶性。
式(1)中、Z0およびZ1〜Z3は単結合であることが好ましい。
式(1)中、mは0であることが好ましい。
本発明の化合物は、式(1−1−1)または式(1−2−1)で表されることが好ましい。
本発明の液晶組成物は、後述する式(2)〜(4)で表される化合物の群から選択される少なくとも1種の化合物をさらに含有することが好ましい。本発明の液晶組成物は、後述する式(5)で表される化合物をさらに含有することも好ましい。本発明の液晶組成物は、後述する式(6)〜(11)で表される化合物の群から選択される少なくとも1種の化合物をさらに含有することも好ましい。本発明の液晶組成物は、後述する式(12)〜(14)で表される化合物の群から選択される少なくとも1種の化合物をさらに含有することも好ましい。
本発明の液晶組成物は、光学活性化合物および重合可能な化合物の群から選択される少なくとも1種をさらに含有することも好ましく、酸化防止剤および紫外線吸収剤の群から選択される少なくとも1種をさらに含有することも好ましい。
「液晶性化合物」は、ネマチック相またはスメクチック相等の液晶相を有する化合物、および液晶相を有しないが液晶組成物の成分として有用な化合物の総称である。
「液晶表示素子」は、液晶表示パネルおよび液晶表示モジュールの総称である。
「液晶表示素子」を、「表示素子」または「素子」と略すことがある。
1−1.本発明の液晶性化合物の構造
本発明の液晶性化合物は、式(1)で表される。
Y1およびY2の一方はフッ素であり、他の一方はCF2HまたはCF3である。すなわち、Y1がフッ素であり、Y2がCF2HまたはCF3であるか、あるいは、Y1がCF2HまたはCF3であり、Y2がフッ素である。
Gは、式(pr−1)または式(pr−2)で表される環である。
A1〜A3は、独立して1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレンである。
環Aの少なくとも2つが1,4−シクロヘキシレンであるときは、化合物(1)は、上限温度が高く、光学異方性が小さく、そして粘度が小さい。環Aの少なくとも1つが1,4−フェニレンであるときは、化合物(1)は、光学異方性が比較的大きく、そして配向秩序パラメーター(orientational order parameter)が大きい。環Aの少なくとも2つが1,4−フェニレンであるときは、化合物(1)は、光学異方性が大きく、液晶相の温度範囲が広く、そして上限温度が高い。
RaおよびRbは、独立して水素または炭素数1〜20のアルキルであり、前記アルキルにおいて、少なくとも1つの−CH2−は−O−、−S−または−CO−で置き換えられてもよく、少なくとも1つの−(CH2)2−は−CH=CH−で置き換えられてもよい。以下、前記アルキルにおいてこれらの置き換えがなされた基を「置換アルキル」ともいう。
Z0〜Z3は、独立して単結合、−(CH2)2−、−CH=CH−、−CF2O−、−OCF2−、−CH2O−、−OCH2−、−COO−または−OCO−であり;独立して単結合、−(CH2)2−、−CH=CH−、−CF2O−、−OCF2−、−CH2O−または−OCH2−であることが好ましく;単結合、−CH=CH−、−CF2O−または−OCF2−であることがより好ましく;単結合であることが特に好ましい。なお、−CH=CH−等の二重結合に関する立体配置は、シスよりもトランスが好ましい。
jは0〜2の整数であり、mは0〜2の整数であり、nは0〜2の整数である。j、mおよびnの合計は0、1または2である。すなわち、本発明の化合物(1)は、2〜4の環を有する化合物であるため、合成が容易であり、液晶組成物への溶解性が高い。j、mおよびnの合計は、好ましくは1または2である。mは好ましくは0である。
mが2のとき、複数ある−A2−Z2−は相互に同一でも異なってもよい。
nが2のとき、複数ある−Z3−A3−は相互に同一でも異なってもよい。
本発明の化合物(1)を具体的に示すと、式(1−1)〜(1−4)のとおりである。式(1−1)および(1−3)は、式(1)においてGが式(pr−1)で表される環である場合であり、式(1−2)および(1−4)は、式(1)においてGが式(pr−2)で表される環である場合である。
本発明の化合物(1)は、テトラヒドロピラン環、および側方位にフッ素とジフルオロメチルまたはトリフルオロメチルとを有するベンゼン環を併せ持つことで、大きな負の誘電率異方性を示す。大きな負の誘電率異方性を示す液晶性化合物は、IPSモードまたはVAモード用途の液晶組成物のしきい値電圧を下げるために有用な成分である。
本発明の化合物(1)は、有機合成化学における手法を適切に組み合わせることにより、合成することができる。出発物質に目的の末端基、環および結合基を導入するには、公知の一般的な有機合成法を採用することができる。代表的な合成方法は、『新実験化学講座 14 有機化合物の合成と反応(1978年)丸善』または『第四版 実験化学講座 19〜26 有機合成I〜VIII(1991)丸善』に記載の方法が挙げられる。
式(1)における結合基Z0、Z1、Z2およびZ3を形成する方法の例を、スキームを用いて以下に示す。このスキームにおいて、MSG1またはMSG2は、1価の有機基である。複数のMSG1またはMSG2は、同一であってもよいし、異なってもよい。化合物(1A)〜(1F)は、本発明の化合物(1)に相当する。
アリールホウ酸(21)と公知の方法で合成される化合物(22)とを、炭酸塩水溶液およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム等の触媒の存在下で反応させて、化合物(1A)を合成する。
化合物(23)にn−ブチルリチウムを、次いで二酸化炭素を反応させて、カルボン酸(24)を合成する。カルボン酸(24)と公知の方法で合成されるフェノール化合物(25)とを、DCC(1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド)およびDMAP(4−ジメチルアミノピリジン)の存在下で脱水させて、−COO−を有する化合物(1B)を合成する。この方法によって、−OCO−を有する化合物も合成することもできる。
化合物(1B)をローソン試薬等の硫黄化剤で処理して、化合物(26)を合成する。化合物(26)をフッ化水素ピリジン錯体およびNBS(N−ブロモスクシンイミド)でフッ素化し、−CF2O−を有する化合物(1C)を合成する。M. Kuroboshi et al., Chem. Lett., 1992,827.を参照。化合物(1C)は、化合物(26)をジエチルアミノサルファートリフルオリド(DAST)でフッ素化しても合成することができる。W. H. Bunnelle et al., J. Org. Chem. 1990, 55, 768.を参照。この方法によって、−OCF2−を有する化合物も合成することもできる。Peer. Kirsch et al., Angew. Chem. Int. Ed. 2001, 40, 1480.に記載の方法によって、これらの結合基を生成させることも可能である。
化合物(22)をn−ブチルリチウムで処理した後、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)等のホルムアミドと反応させて、アルデヒド(27)を合成する。公知の方法で合成されるホスホニウム塩(28)をカリウムtert−ブトキシド等の塩基で処理して発生させたリンイリドを、アルデヒド(27)に反応させて、化合物(1D)を合成する。反応条件によってはシス体が生成するので、必要に応じて公知の方法によりシス体をトランス体に異性化する。
化合物(1D)をパラジウム/炭素等の触媒の存在下で水素化することにより、化合物(1E)を合成する。
化合物(27)を水素化ホウ素ナトリウム等の還元剤で還元して、化合物(29)を合成する。化合物(29)を臭化水素酸等でハロゲン化して、化合物(30)を合成する。炭酸カリウム等の存在下で、化合物(30)を化合物(25)と反応させて、化合物(1F)を合成する。
式(pr−1)または式(pr−2)で表される環を有する化合物(テトラヒドロピラン化合物)は、例えば、以下の〈1〉および〈2〉の方法によって、合成することができる。
〈1〉(1−1)−COClを有する化合物(31)を反応原料として、オキセタン化合物(34)を合成し、(1−2)このオキセタン化合物(34)と−CH2−COOHを有する化合物(35)または−CH2−COOtBuを有する化合物(37)とを反応原料として、ラクトン化合物(36)を合成し、(1−3)このラクトン化合物(36)を反応原料として、テトラヒドロピラン化合物(41)を得る方法。
〈2〉(2−1)−CH2−CHOを有する化合物(42)を反応原料として、ラクトン化合物(45)を合成し、(2−2)このラクトン化合物(45)を反応原料として、テトラヒドロピラン化合物(41)を得る方法。
以下のスキームにおいて、MSG3またはMSG4は1価の有機基である。
(1−1)オキセタン化合物の合成法
合成中間体となるオキセタン化合物(34)の合成法の一例を、以下に示す。
合成中間体となるラクトン化合物(36)の合成法の一例を、以下に示す。
テトラヒドロピラン化合物(41)の合成法の一例を、以下に示す。
(2−1)ラクトン化合物の合成法
合成中間体となるラクトン化合物(45)の合成法の一例を、以下に示す。
テトラヒドロピラン化合物(41)の合成法の一例を、以下に示す。
化合物(41)は、化合物(47)をジクロロメタン溶媒中、トリエチルシランおよび三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体の共存下、−50℃以下の温度で反応させることによって合成する。
1−4−3−1.置換基Y 1 およびY 2 がフッ素およびCF 2 Hの組の場合
式(1)において、置換基Y1およびY2がフッ素およびCF2Hである組の場合の化合物(1)を合成する方法の例を、下記のスキームに示す。以下のスキームにおいて、MSG5またはMSG6は1価の有機基である。
式(1)において、置換基Y1およびY2がフッ素およびCF3である組の場合の化合物(1)を合成する方法の例を、下記のスキームに示す。
本発明の液晶組成物は、本発明の化合物(1)を成分Aとして含有する。本発明の液晶組成物は、化合物(1)を1種のみ含有してもよく、化合物(1)を2種以上含有してもよい。
本発明の液晶組成物は、式(2)〜(4)で表される化合物の群から選択される少なくとも1種の化合物(成分B)を含有してもよい。成分Bは、誘電率異方性の値が正であり、熱安定性および化学的安定性が非常に優れているので、TFTにて駆動するTNモード用途またはIPSモード用途の液晶組成物を調製する場合に好適に用いられる。
R1は、炭素数1〜10のアルキルまたは炭素数2〜10のアルケニルであり、前記アルキルおよびアルケニルにおいて、少なくとも1つの水素はフッ素で置き換えられてもよく、少なくとも1つの−CH2−は−O−で置き換えられてもよい。
L1およびL2は、独立して水素またはフッ素である。
本発明の液晶組成物は、式(5)で表される化合物(成分C)を含有してもよい。成分Cは、誘電率異方性の値が正で非常に大きいので、TNモード、STNモードまたはIPSモード用途の液晶組成物を調製する場合に好適に用いられる。成分Cを含有させることにより、液晶組成物のしきい値電圧を小さくすること、粘度の調整および光学異方性の値の調整をすること、ならびに液晶相の温度範囲を広げることができる。さらに、急峻性の改良にも利用できる。
R2は、炭素数1〜10のアルキルまたは炭素数2〜10のアルケニルであり、前記アルキルおよびアルケニルにおいて、少なくとも1つの水素はフッ素で置き換えられてもよく、少なくとも1つの−CH2−は−O−で置き換えられてもよい。
環C1、環C2および環C3は、独立して1,4−シクロヘキシレン、1,4−フェニレン、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル、テトラヒドロピラン−2,5−ジイル、テトラヒドロピラン−3,6−ジイル、またはピリミジン−2,5−ジイルであり、前記1,4−フェニレンにおいて、少なくとも1つの水素はフッ素で置き換えられてもよい。
L3およびL4は、独立して水素またはフッ素である。
本発明の液晶組成物は、式(6)〜(11)で表される化合物の群から選択される少なくとも1種の化合物(成分D)を含有してもよい。成分Dは、VAモードおよびPSAモード用途等の、誘電率異方性の値が負の液晶組成物を調製する場合に好適に用いられる。また、成分Dを混合することにより、弾性定数をコントロ−ルし、液晶組成物の電圧透過率曲線を制御することが可能となる。
R3およびR4は、独立して炭素数1〜10のアルキルまたは炭素数2〜10のアルケニルであり、前記アルキルおよびアルケニルにおいて、少なくとも1つの水素はフッ素で置き換えられてもよく、少なくとも1つの−CH2−は−O−で置き換えられてもよい。
L5およびL6は、独立してフッ素または塩素である。
r、s、tおよびuの和は、1または2である。
本発明の液晶組成物は、式(12)〜(14)で表される化合物の群から選択される少なくとも1種の化合物(成分E)を含有してもよい。成分Eは、誘電率異方性の絶対値が小さく、中性に近い化合物である。成分Eを用いることにより、しきい値電圧、液晶相の温度範囲、誘電率異方性の値、光学異方性の値、および粘度等を調整することができる。
R5およびR6は、独立して炭素数1〜10のアルキルまたは炭素数2〜10のアルケニルであり、前記アルキルおよびアルケニルにおいて、少なくとも1つの水素はフッ素で置き換えられてもよく、少なくとも1つの−CH2−は−O−で置き換えられてもよい。。
成分Bのうち、式(2)で表される化合物の好適例として式(2−1)〜(2−16)で表される化合物が挙げられ、式(3)で表される化合物の好適例として式(3−1)〜(3−112)で表される化合物が挙げられ、式(4)で表される化合物の好適例として式(4−1)〜(4−54)で表される化合物が挙げられる。
本発明の液晶組成物は、光学活性化合物を1種または2種以上含有してもよい。光学活性化合物として、公知のキラルド−プ剤が挙げられる。このキラルド−プ剤は、液晶のらせん構造を誘起して必要なねじれ角を調整し、逆ねじれを防ぐ等の効果を有する。キラルド−プ剤としては、例えば、式(Op−1)〜(Op−13)で表される光学活性化合物が挙げられる。
本発明の液晶組成物は、重合可能な化合物(ただし、上述した成分A〜成分Eに該当する化合物を除く。)を1種または2種以上添加して、PSAモード用途の液晶組成物として使用することもできる。また、重合可能な化合物を添加する場合、重合開始剤を用いることが好ましい。これらの場合、重合可能な化合物の含有量は、液晶組成物の全質量に対して、0.1〜2質量%であることが好ましい。
本発明の液晶組成物は、酸化防止剤および紫外線吸収剤の群から選択される少なくとも1種をさらに含有してもよい。酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤が挙げられる。紫外線吸収剤としては、例えば、ヒンダートアミン系光安定化剤が挙げられる。
本発明の液晶組成物は、メロシアニン系、スチリル系、アゾ系、アゾメチン系、アゾキシ系、キノフタロン系、アントラキノン系、テトラジン系等の二色性色素などの染料を添加して、ゲスト・ホスト(GH)モード用途の液晶組成物として使用することもできる。
本発明の液晶組成物を調製する場合、例えば、成分Aの誘電率異方性の値を考慮して各種成分を選択することができる。本発明の液晶組成物は、大きな誘電率異方性の値を有し、しきい値電圧が低い。前記組成物は、適切な光学異方性の値を有し、適切な弾性定数K33を有する。ここで「適切な」とは、本発明の液晶組成物を含む液晶表示素子の動作モードに応じて、例えば、光学異方性および弾性定数の好適範囲が適宜決定されることを意味する。前記組成物は、粘度が低い。前記組成物は、ネマチック相の温度範囲が広く、すなわち、ネマチック相の上限温度が高く、ネマチック相の下限温度が低い。
本発明の液晶表示素子は、上述した液晶組成物を含む。本発明の液晶表示素子は、応答時間が短く、消費電力および駆動電圧が小さく、コントラスト比が大きく、高い電圧保持率を有し、広い温度範囲で使用可能であり、よって液晶プロジェクター、液晶テレビ等に用いることができる。
実施例等で得られた化合物は、1H−NMR分析で得られる核磁気共鳴スペクトル、およびガスクロマトグラフィー(GC)分析で得られるガスクロマトグラム等により同定した。まず、分析方法について説明をする。
測定装置として、DRX−500(ブルカーバイオスピン(株)製)を用いた。測定は、実施例等で製造したサンプルを、CDCl3等のサンプルが可溶な重水素化溶媒に溶解させ、室温で、500MHz、積算回数24回の条件で行った。なお、化学シフトδ値のゼロ点の基準物質としては、テトラメチルシラン(TMS)を用いた。また、核磁気共鳴スペクトルの説明において、sはシングレット、dはダブレット、tはトリプレット、qはカルテット、quinはクインテット、sexはセクステット、mはマルチプレット、dqはカルテットのダブレット、brはブロードであることを意味する。
測定装置として、GC−14B型ガスクロマトグラフ((株)島津製作所製)を用いた。カラムは、キャピラリーカラムCBP1−M25−025((株)島津製作所製;長さ25m、内径0.22mm、膜厚0.25μm;固定液相はジメチルポリシロキサン;無極性)を用いた。キャリアーガスとしてはヘリウムを用い、流量は1ml/分に調整した。試料気化室の温度を280℃、検出器(FID)部分の温度を280℃に設定した。試料はトルエンに溶解して、1%の溶液となるように調製し、得られた溶液1μlを試料気化室に注入した。
実施例等で得られた液晶性化合物の物性値を測定する試料としては、液晶性化合物そのものを試料とする場合、液晶性化合物を母液晶と混合して試料とする場合、の2つの方法を用いた。
実施例等で得られた液晶性化合物および液晶組成物の物性値の測定は、後述する方法で行った。これら測定方法の多くは、日本電子機械工業会規格(Standard of Electric Industries Association of Japan)EIAJ・ED−2521Aに記載された方法、またはこれを修飾した方法である。また、測定に用いたTN素子またはVA素子には、TFTを取り付けなかった。
相構造および転移温度は、下記(1)および(2)の方法で測定した。
(1)偏光顕微鏡を備えた融点測定装置のホットプレート(メトラー社FP−52型ホットステージ)に試料(液晶性化合物)を置き、3℃/分の速度で加熱しながら相状態およびその変化を偏光顕微鏡で観察し、相の種類を特定した。
(2)パーキンエルマー社製走査熱量計DSC−7システムまたはDiamond DSCシステムを用いて、3℃/分速度で昇降温し、試料(液晶性化合物)の相変化に伴う、吸熱ピークまたは発熱ピークの開始点を外挿法により求め(on set)、転移温度を決定した。
偏光顕微鏡を備えた融点測定装置のホットプレート(メトラー社FP−52型ホットステージ)に試料(液晶組成物、または液晶性化合物と母液晶との混合物)を置き、1℃/分の速度で加熱しながら偏光顕微鏡で観察した。試料の一部がネマチック相から等方性液体に変化したときの温度を、ネマチック相の上限温度とした。上述したように、ネマチック相の上限温度を、単に「上限温度」と略すことがある。
誘電率異方性の値(Δε)は、以下の方法によって測定した。
よく洗浄したガラス基板にオクタデシルトリエトキシシラン(0.16mL)のエタノール(20mL)溶液を塗布した。ガラス基板をスピンナーで回転させた後、150℃で1時間加熱した。2枚のガラス基板から、間隔(セルギャップ)が20μmであるVA素子を組み立てた。
光学異方性の値(Δn)の測定は、25℃の温度下で、波長589nmの光を用い、接眼鏡に偏光板を取り付けたアッベ屈折計により行った。主プリズムの表面を一方向にラビングした後、試料(液晶組成物、または液晶性化合物と母液晶との混合物)を主プリズムに滴下した。屈折率(n‖)は、偏光の方向がラビングの方向と平行であるときに測定した。屈折率(n⊥)は、偏光の方向がラビングの方向と垂直であるときに測定した。光学異方性の値(Δn)は、Δn=n‖−n⊥の式から計算した。
[実施例1]5−(4−エトキシ−2−フルオロ−3−ジフルオロメチルフェニル)−2−(4−プロピルシクロヘキシル)テトラヒドロピラン(1−5−11)の合成
窒素雰囲気下の反応器中、1−エトキシ−3−フルオロベンゼン(No.1)14.5g(103mmol)をTHF150mlに溶解した。−70℃以下の温度で、この溶液にs−ブチルリチウム(1.02M シクロヘキサン溶液)100ml(102mmol)を滴下し、1時間攪拌した後、トリメチルシリルクロリド14.0ml(110mmol)のTHF50ml溶液を滴下した。1時間攪拌した後、反応液を氷冷した塩化アンモニウム水溶液300mlへ注ぎ分液した。水層をヘキサン100mlで2回抽出し、有機層を合わせて水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:400g、溶離液:ヘプタン)にて処理した後、減圧蒸留(136℃、50mmHg)することにより、1−エトキシ−3−フルオロ−2−トリメチルシリルベンゼン(No.2)14.1g(66.2mmol,収率64モル%)を得た。
窒素雰囲気下の反応器中、第1工程にて得られた1−エトキシ−3−フルオロ−2−トリメチルシリルベンゼン(No.2)6.0g(28.2mmol)をTHF60mlに溶解し、−70℃以下に冷却した。この溶液にs−ブチルリチウム(1.08M シクロヘキサン溶液)28.7ml(31.0mmol)を滴下し、−70℃以下にて1時間攪拌した後、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)2.6ml(33.4mmol)のTHF10ml溶液を滴下した。−70℃以下にて1時間攪拌した後、反応液を氷冷した塩化アンモニウム水溶液50mlへ注ぎ分液した。水層を酢酸エチル50mlで2回抽出し、有機層を合わせて水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。この結果、4−エトキシ−2−フルオロ−3−トリメチルシリルベンズアルデヒド(No.3)6.7g(27.9mmol,収率99モル%)を得た。
窒素雰囲気下の反応器中、メトキシメチルトリフェニルホスフィンクロライド14.4g(42.0mmol)のTHF35ml懸濁液に、カリウム−t−ブトキシド4.7g(42.0mmol)を−40℃以下で少しずつ加えた。−40℃以下で1時間攪拌した後、第2工程にて得られた4−エトキシ−2−フルオロ−3−トリメチルシリルベンズアルデヒド(No.3)6.2g(25.8mmol)のTHF100ml溶液を滴下した。室温まで昇温し、5時間攪拌した後、反応液を水200mlへ注ぎ、酢酸エチル50mlを加え分液した。水層を酢酸エチル50mlで2回抽出し、有機層を合わせて水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100g、溶離液:ヘプタン/酢酸エチル=95/5(体積比))にて精製後、減圧下にて溶媒を留去し中間体を得た。この中間体をトルエン30mlに溶解し、蟻酸9mlを加えて1時間加熱還流した。室温まで放冷した反応液を飽和重曹水100mlへ注ぎ分液し、水層をトルエン50mlで2回抽出した。有機層を合わせて水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、2−(4−エトキシ−2−フルオロ−3−トリメチルシリルフェニル)アセトアルデヒド(No.4)3.6g(14.1mmol,収率55モル%)を得た。
窒素雰囲気下の反応器中、第3工程で得られた2−(4−エトキシ−2−フルオロ−3−トリメチルシリルフェニル)アセトアルデヒド(No.4)3.6g(14.1mmol)をDMF50mlに溶解した。氷冷下にて反応液にOxone10.4g(16.9mmol)を添加した後、室温にて3時間攪拌した。次いで反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液100mlへ注ぎ、酢酸エチル50mlを加えて分液した。水層を酢酸エチル50mlで2回抽出し、有機層を合わせて水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100g、溶離液:ヘプタン/酢酸エチル=50/50(体積比))、再結晶(ヘプタン/トルエン=75/25(体積比))により精製し、2−(4−エトキシ−2−フルオロ−3−トリメチルシリルフェニル)酢酸(No.5)1.7g(6.3mmol,収率45モル%)を得た。
窒素雰囲気下の反応器中、第4工程で得られた2−(4−エトキシ−2−フルオロ−3−トリメチルシリルフェニル)酢酸(No.5)1.7g(6.3mmol)をTHF20mlに溶解した。この溶液を0℃に冷やし、n−ブチルリチウム(1.67M n−ヘキサン溶液)7.7ml(12.8mmol)を滴下し、次いで反応液を室温まで昇温し30分攪拌した。次いで反応液を−70℃に冷却し、特開2000−8040号公報に記載の方法によって得た2−(トランス−4−プロピル−シクロヘキシル)−オキセタン(No.6)1.15g(6.3mmol)のTHF3ml溶液、続いて三フッ素化ホウ素ジエチルエーテル錯体0.94ml(7.5mmol)のTHF3ml溶液を滴下した。反応液を室温まで昇温した後、10%蟻酸水溶液100mlへ注いだ後に分液し、水層を酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を合わせて水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100g、溶離液:ヘプタン/酢酸エチル=90/10(体積比))にて精製し、2−(4−エトキシ−2−フルオロ−3−(トリメチルシリル)フェニル)−5−ヒドロキシ−5−(4−プロピルシクロヘキシル)−ペンタン酸(No.7)2.46g(5.7mmol,収率91モル%)を得た。
第5工程にて得られた2−(4−エトキシ−2−フルオロ−3−(トリメチルシリル)フェニル)−5−ヒドロキシ−5−(4−プロピルシクロヘキシル)−ペンタン酸(No.7)2.46g(5.7mmol)をトルエン25mlに溶解し、p−トルエンスルホン酸一水和物1.08g(5.7mmol)を添加し、1時間加熱還流した。室温まで放冷した反応液を飽和重曹水へ注いだ後に分液し、水層をトルエン20mlで2回抽出した。有機層を合わせて水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:50g、溶離液:ヘプタン/酢酸エチル=90/10(体積比))にて精製し、3−(4−エトキシ−2−フルオロフェニル)−6−(4−プロピルシクロヘキシル)テトラヒドロピラン−2−オン(No.8)1.7g(4.7mmol,収率82モル%)を得た。
第6工程で得られた3−(4−エトキシ−2−フルオロフェニル)−6−(4−プロピルシクロヘキシル)テトラヒドロピラン−2−オン(No.8)1.7g(4.7mmol)をTHF40mlに溶解し、−70℃以下に冷却した。水素化ジイソブチルアルミニウム(1.01M トルエン溶液)10.2ml(10.3mmol)を加え、−70℃にて2時間撹拌した。反応液を氷冷した10%蟻酸水溶液80mlへ注ぎ、分液した。水層をトルエン50mlで2回抽出し、有機層を合わせて水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、3−(4−エトキシ−2−フルオロフェニル)−6−(4−プロピルシクロヘキシル)テトラヒドロピラン−2−オール(No.9)1.7g(4.7mmol,収率99モル%)を得た。
第7工程で得られた3−(4−エトキシ−2−フルオロフェニル)−6−(4−プロピルシクロヘキシル)テトラヒドロピラン−2−オール(No.9)1.74g(4.7mmol)をジクロロメタン30mlに溶解した。−70℃でトリエチルシラン2.4ml(15.1mmol)のジクロロメタン5ml溶液、続いて三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体1.9ml(15.1mmol)のジクロロメタン5ml溶液を滴下した。室温まで昇温した後に2時間攪拌し、反応液を氷水50mlへ注いだ後に分液し、水層をジクロロメタン10mlで2回抽出した。有機層を合わせて水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:50g、溶離液:ヘプタン/酢酸エチル=95/5(体積比))、再結晶(ヘプタン/エタノール=50/50(体積比))により精製し、5−(4−エトキシ−2−フルオロフェニル)−2−(4−プロピルシクロヘキシル)テトラヒドロピラン(No.10)1.15g(3.3mmol,収率73モル%)を得た。
第8工程で得られた5−(4−エトキシ−2−フルオロフェニル)−2−(4−プロピルシクロヘキシル)テトラヒドロピラン(No.10)1.05g(3.0mmol)をTHF30mlに溶解し、−70℃に冷却した。s−ブチルリチウム(1.08M シクロヘキサン溶液)3.8ml(4.1mmol)を滴下し、−70℃にて1時間攪拌した。次いでN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)0.32ml(4.0mmol)のTHF3ml溶液を滴下し、−70℃にて2時間攪拌した。反応液を氷水100mlに注いだ後に分液し、水層を酢酸エチル50mlで2回抽出した。有機層を合わせて水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:30g、溶離液:ヘプタン/酢酸エチル=90/10(体積比))にて精製し、5−(4−エトキシ−2−フルオロ−3−ホルミルフェニル)−2−(4−プロピルシクロヘキシル)テトラヒドロピラン(No.11)0.96g(2.5mmol,収率85モル%)を得た。
第9工程で得られた5−(4−エトキシ−2−フルオロ−3−ホルミルフェニル)−2−(4−プロピルシクロヘキシル)テトラヒドロピラン(No.11)0.96g(2.5mmol)をジクロロメタン10mlに溶解し氷冷した。ジエチルアミノサルファートリフルオリド(DAST)0.73ml(5.5mmol)を添加した後、室温にて4時間攪拌した。反応液を飽和重曹水50mlに注いだ後に分液し、水層をジクロロメタン20mlで2回抽出した。有機層を合わせて水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:30g、溶離液:ヘプタン/酢酸エチル=95/5(体積比))、再結晶(エタノール)にて精製し、5−(4−エトキシ−2−フルオロ−3−ジフルオロメチルフェニル)−2−(4−プロピルシクロヘキシル)テトラヒドロピラン(1−5−11)0.5g(1.25mmol,収率62モル%)を得た。
得られた化合物(1−5−11)の相転移温度は以下のとおりであった。
相転移温度:SB 62.6 N 66.2 Iso.
実施例1の第1工程と同様にして、1−エトキシ−3−フルオロ−2−トリメチルシリルベンゼン(No.22)14.1g(66.2mmol,収率64モル%)を得た。
窒素雰囲気下の反応器中、第1工程にて得られた1−エトキシ−3−フルオロ−2−トリメチルシリルベンゼン(No.22)4.0g(18.8mmol)をTHF30mlに溶解し、−70℃以下に冷却した。この溶液にs−ブチルリチウム(1.08M シクロヘキサン溶液)19.0ml(20.5mmol)を滴下し、−70℃以下にて1時間攪拌した後、5−(4−プロピルシクロヘキシル)テトラヒドロピラン−2−オン3.84gのTHF10mlを滴下した。−70℃以下にて1時間攪拌した後、反応液を氷冷した塩化アンモニウム水溶液50mlへ注いだ後に分液し、水層をトルエン50mlで3回抽出した。有機層を合わせて水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去し、2−(4−エトキシ−2−フルオロ−3−トリメチルシリルフェニル)−5−(4−プロピルシクロヘキシル)テトラヒドロピラン−2−オール(No.23)4.5g(10.3mmol,収率60モル%)を得た。
第2工程で得られた2−(4−エトキシ−2−フルオロ−3−トリメチルシリルフェニル)−5−(4−プロピルシクロヘキシル)テトラヒドロピラン−2−オール(No.23)4.0g(9.2mmol)をジクロロメタン80mlに溶解した。−60℃でトリエチルシラン3.0ml(18.4mmol)のジクロロメタン5ml溶液、続いて三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体2.3ml(18.4mmol)のジクロロメタン5ml溶液を滴下した。室温まで昇温した後に2時間攪拌し、反応液を氷水150mlへ注いだ後に分液し、水層をジクロロメタン20mlで3回抽出した。有機層を合わせて水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。残留物をTHF10mlに溶解し、0℃でフッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム9.2ml(9.2mmol)を滴下した。10分間撹拌した後、ゆっくりと室温まで昇温した。反応液を氷水150mlへ注いだ後に分液し、水層をトルエン50mlで3回抽出した。有機層を合わせて水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:80g、溶離液:ヘプタン)により精製し、2−(4−エトキシ−2−フルオロフェニル)−5−(4−プロピルシクロヘキシル)テトラヒドロピラン(No.24)1.9g(5.5mmol,収率60モル%)を得た。
第3工程で得られた2−(4−エトキシ−2−フルオロフェニル)−5−(4−プロピルシクロヘキシル)テトラヒドロピラン(No.24)1.4g(3.2mmol)をTHF70mlに溶解し、−70℃に冷却した。s−ブチルリチウム(1.08M シクロヘキサン溶液)3.6ml(3.8mmol)を滴下し、−70℃にて1時間攪拌した。次いでN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)0.36ml(3.8mmol)のTHF1.0ml溶液を滴下し、−70℃にて2時間攪拌した。反応液を氷冷した塩化アンモニウム水溶液100mlへ注いだ後に分液し、水層をトルエン50mlで3回抽出した。有機層を合わせて水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:20g、溶離液:ヘプタン/酢酸エチル=9/1(体積比))にて精製し、2−(4−エトキシ−2−フルオロ−3−ホルミルフェニル)−5−(4−プロピルシクロヘキシル)テトラヒドロピラン(No.25)0.57g(1.5mmol,収率48モル%)を得た。
第4工程で得られた2−(4−エトキシ−2−フルオロ−3−ホルミルフェニル)−5−(4−プロピルシクロヘキシル)テトラヒドロピラン(No.25)0.57g(1.5mmol)をジクロロメタン10mlに溶解し氷冷した。ジエチルアミノサルファートリフルオリド(DAST)0.4ml(3.0mmol)のジクロロメタン1.4ml溶液を添加した後、室温にて4時間攪拌した。反応液を氷冷した飽和重曹水50mlに注いだ後に分液し、水層をジクロロメタン20mlで3回抽出した。有機層を合わせて水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:15g、溶離液:ヘプタン/酢酸エチル=20/1(体積比))、再結晶(ヘプタン/ソルミックス(登録商標)A−11)にて精製し、2−(4−エトキシ−2−フルオロ−3−ジフルオロメチルフェニル)−5−(4−プロピルシクロヘキシル)テトラヒドロピラン(1−4−11)0.29g(0.72mmol,収率48モル%)を得た。
得られた化合物(1−4−11)の相転移温度は以下のとおりであった。
相転移温度:SB 92.3 N 96.1 Iso.
窒素雰囲気下の反応器中、実施例1の第4工程で得られた2−(4−エトキシ−2−フルオロ−3−トリメチルシリルフェニル)酢酸(No.5)1.94g(7.2mmol)をTHF25mlに溶解した。溶液を0℃に冷やし、n−ブチルリチウム(1.67M n−ヘキサン溶液)8.6ml(14.4mmol)を滴下し、次いで反応液を室温まで昇温し30分攪拌した。次いで反応液を−70℃に冷却し、特開2000−8040号公報に記載の方法によって得た2−(トランス−4−プロピル−シクロヘキシル)シクロヘキシル−オキセタン(No.26)1.9g(7.2mmol)のTHF15ml溶液、続いて三フッ素化ホウ素ジエチルエーテル錯体1.08ml(8.6mmol)のTHF3ml溶液を滴下した。反応液を室温まで昇温した後、10%蟻酸水溶液100mlへ注いだ後に分液し、水層を酢酸エチル150mlで2回抽出した。有機層を合わせて水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100g、溶離液:ヘプタン/酢酸エチル=90/10(体積比))にて精製し、2−(4−エトキシ−2−フルオロ−3−(トリメチルシリル)フェニル)−5−ヒドロキシ−5−(4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル−ペンタン酸(No.27)2.89g(5.4mmol,収率75モル%)を得た。
第1工程にて得られた2−(4−エトキシ−2−フルオロ−3−(トリメチルシリル)フェニル)−5−ヒドロキシ−5−(4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル−ペンタン酸(No.27)2.89g(5.4mmol)をトルエン50mlに溶解し、p−トルエンスルホン酸一水和物1.03g(5.4mmol)を添加し、1時間加熱還流した。室温まで放冷した反応液を飽和重曹水へ注いだ後に分液し、水層をトルエン50mlにて2回抽出した。有機層を合わせて水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:50g、溶離液:ヘプタン/酢酸エチル=90/10(体積比))にて精製し、3−(4−エトキシ−2−フルオロフェニル)−6−(4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル−テトラヒドロピラン−2−オン(No.28)1.9g(4.3mmol,収率79モル%)を得た。
第2工程で得られた3−(4−エトキシ−2−フルオロフェニル)−6−(4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル−テトラヒドロピラン−2−オン(No.28)1.9g(4.3mmol)をTHF150mlに溶解し、−70℃以下に冷却した。水素化ジイソブチルアルミニウム(1.01M トルエン溶液)9.4ml(9.5mmol)を加え、−70℃にて2時間撹拌した。反応液を氷冷した10%蟻酸水溶液100mlへ注ぎ、分液した。水層を酢酸エチル100mlで2回抽出し、有機層を合わせて水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、3−(4−エトキシ−2−フルオロフェニル)−6−(4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル−テトラヒドロピラン−2−オール(No.29)1.86g(4.2mmol,収率98モル%)を得た。
第3工程で得られた3−(4−エトキシ−2−フルオロフェニル)−6−(4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル−テトラヒドロピラン−2−オール(No.29)1.86g(4.2mmol)をジクロロメタン50mlに溶解した。−70℃でトリエチルシラン1.34ml(8.4mmol)のジクロロメタン5ml溶液、続いて三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体1.06ml(8.4mmol)のジクロロメタン5ml溶液を滴下した。室温まで昇温した後に2時間攪拌し、反応液を氷水50mlへ注いだ後に分液し、水層をジクロロメタン20mlで2回抽出した。有機層を合わせて水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:50g、溶離液:ヘプタン/酢酸エチル=95/5(体積比))、再結晶(ヘプタン/エタノール=50/50(体積比))により精製し、5−(4−エトキシ−2−フルオロフェニル)−2−(4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル−テトラヒドロピラン(No.30)1.3g(3.0mmol,収率71モル%)を得た。
第4工程で得られた5−(4−エトキシ−2−フルオロフェニル)−2−(4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル−テトラヒドロピラン(No.30)1.3g(3.0mmol)をTHF130mlに溶解し、−70℃に冷却した。s−ブチルリチウム(1.06M シクロヘキサン溶液)3.4ml(3.6mmol)を滴下し、−70℃にて1時間攪拌した。次いでN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)0.28ml(3.6mmol)のTHF2ml溶液を滴下し、−70℃にて2時間攪拌した。反応液を氷水80mlに注いだ後に分液し、水層を酢酸エチル50mlで2回抽出した。有機層を合わせて水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:50g、溶離液:ヘプタン/酢酸エチル=90/10(体積比))にて精製し、5−(4−エトキシ−2−フルオロ−3−ホルミルフェニル)−2−(4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル−テトラヒドロピラン(No.31)1.1g(2.4mmol,収率73モル%)を得た。
第5工程で得られた5−(4−エトキシ−2−フルオロ−3−ホルミルフェニル)−2−(4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル−テトラヒドロピラン(No.31)1.1g(2.4mmol)をジクロロメタン10mlに溶解し氷冷した。ジエチルアミノサルファートリフルオリド(DAST)0.63ml(4.8mmol)を添加した後、室温にて終夜攪拌した。反応液を飽和重曹水50mlに注いだ後に分液し、水層をジクロロメタン20mlで2回抽出した。有機層を合わせて水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:50g、溶離液:ヘプタン/酢酸エチル=95/5(体積比))、再結晶(ヘプタン)にて精製し、5−(4−エトキシ−2−フルオロ−3−ジフルオロメチルフェニル)−2−(4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル−テトラヒドロピラン(1−15−15)0.6g(1.25mmol,収率52モル%)を得た。
得られた化合物(1−15−15)の相転移温度は、以下のとおりであった。
相転移温度:C 72.5 SB 241.5 N 248.2 Iso.
窒素雰囲気下の反応器中、4−エトキシ−3−フルオロブロモベンゼン(No.32)2.77g(12.6mmol)をTHF40mlに溶解し、−70℃以下に冷却した。この溶液にn−ブチルリチウム(1.65M n−ヘキサン溶液)7.6ml(12.6mmol)を滴下し、−70℃以下にて1時間攪拌した後、5−(4−プロピルシクロヘキシル)テトラヒドロピラン−2−オン2.36g(10.5mmol)のTHF溶液10mlを滴下した。−70℃以下にて1時間攪拌した後、反応液を氷冷した塩化アンモニウム水溶液50mlへ注いだ後に分液し、水層を酢酸エチル50mlで2回抽出した。有機層を合わせて水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100g、溶離液:ヘプタン/酢酸エチル=75/25(体積比))にて精製し、2−(4−エトキシ−3−フルオロフェニル)−5−(4−プロピルシクロヘキシル)テトラヒドロピラン−2−オール(No.33)3.0g(8.2mmol,収率78モル%)を得た。
第1工程で得られた2−(4−エトキシ−3−フルオロフェニル)−5−(4−プロピルシクロヘキシル)テトラヒドロピラン−2−オール(No.33)3.0g(8.2mmol)をジクロロメタン30mlに溶解した。−70℃でトリエチルシラン2.6ml(16.5mmol)のジクロロメタン5ml溶液、続いて三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体2.1ml(16.5mmol)のジクロロメタン5ml溶液を滴下した。室温まで昇温した後に3時間攪拌し、反応液を氷水50mlへ注いだ後に分液し、水層をジクロロメタン20mlで3回抽出した。有機層を合わせて水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100g、溶離液:ヘプタン)、再結晶(ヘプタン/エタノール=50/50(体積比)により精製し、2−(4−エトキシ−3−フルオロフェニル)−5−(4−プロピルシクロヘキシル)テトラヒドロピラン(No.34)1.3g(3.7mmol,収率45モル%)を得た。
第2工程で得られた2−(4−エトキシ−3−フルオロフェニル)−5−(4−プロピルシクロヘキシル)テトラヒドロピラン(No.34)1.3g(3.7mmol)をTHF25mlに溶解し、−70℃に冷却した。s−ブチルリチウム(1.08M シクロヘキサン溶液)3.8ml(4.1mmol)を滴下し、−70℃にて1時間攪拌した。次いでN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)0.34ml(4.4mmol)のTHF1ml溶液を滴下し、−70℃にて3時間攪拌した。反応液を氷冷した塩化アンモニウム水溶液50mlへ注いだ後に分液し、水層を酢酸エチル30mlで3回抽出した。有機層を合わせて水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:20g、溶離液:ヘプタン/酢酸エチル=9/1(体積比))にて精製し、2−(4−エトキシ−3−フルオロ−2−ホルミルフェニル)−5−(4−プロピルシクロヘキシル)テトラヒドロピラン(No.35)0.7g(1.7mmol,収率46モル%)を得た。
第3工程で得られた2−(4−エトキシ−3−フルオロ−2−ホルミルフェニル)−5−(4−プロピルシクロヘキシル)テトラヒドロピラン(No.35)0.7g(1.7mmol)をジクロロメタン10mlに溶解し氷冷した。ジエチルアミノサルファートリフルオリド(DAST)0.45ml(3.4mmol)のジクロロメタン2ml溶液を添加した後、室温にて終夜攪拌した。反応液を飽和重曹水30mlに注いだ後に分液し、水層をジクロロメタン10mlで3回抽出した。有機層を合わせて水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。残留物をTHF3ml/メタノール3ml混合溶媒に溶解し、氷冷した。水素化ホウ素ナトリウム64mg(1.7mmol)を添加した後、室温にて1時間攪拌した。反応液を水10mlへ注いだ後に分液し、水層を酢酸エチル10mlで2回抽出した。有機層を合わせて水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:15g、溶離液:ヘプタン/酢酸エチル=90/10(体積比))、再結晶(ヘプタン/エタノール=50/50(体積比))にて精製し、2−(4−エトキシ−3−フルオロ−2−ジフルオロメチルフェニル)−5−(4−プロピルシクロヘキシル)テトラヒドロピラン(No.36)0.35g(0.88mmol,収率52モル%)を得た。
得られた化合物(No.36)の相転移温度は以下のとおりであり、ネマチック相は観測されなかった。
相転移温度:C 100.6 Iso.
(1)85%の母液晶Aと、15%の液晶性化合物(1−5−11)とからなる試料(液晶組成物)を調製した。この試料の物性は、以下のとおりであった。上限温度(TNI)=73.5℃;誘電率異方性の値(Δε)=−2.53;光学異方性の値(Δn)=0.0858。母液晶Aおよび上記試料の物性値と液晶性化合物の混合比とから、外挿法により算出した液晶性化合物(1−5−11)の物性値は、以下のとおりであった。上限温度(TNI)=67.3℃;誘電率異方性の値(Δε)=−9.16;光学異方性の値(Δn)=0.079。
物性の評価結果を表1に示す。
前記の合成法、実施例1〜3を応用することによって、下記の化合物(1−1−1〜1−20−12)を合成することができる。実施例1〜3による化合物(1−4−11、1−5−11および1−15−15)も列挙した。
実施例により本発明の液晶組成物を詳細に説明する。本発明は下記の実施例によって限定されない。実施例における化合物は、下記の表2の定義に基づいて記号により表した。表2において、1,4−シクロヘキシレンに関する立体配置はトランスである。液晶性化合物の割合(百分率)は、液晶組成物の全質量に基づいた質量百分率(質量%)である。最後に、組成物の物性値をまとめた。物性は、先に記載した方法にしたがって測定し、測定値を外挿することなくそのまま記載した。
実施例4の液晶組成物の組成は、以下のとおりであった。
3−HDhB(2F,3CF2H)−O2 (1−5−11) 4%
3−HHDhB(2F,3CF2H)−O2 (1−15−15) 4%
3−HH−O1 (12−1) 8%
5−HH−O1 (12−1) 4%
3−HH−4 (12−1) 5%
3−HB(2F,3F)−O2 (6−1) 16%
5−HB(2F,3F)−O2 (6−1) 21%
3−HHB(2F,3F)−1 (7−1) 7%
3−HHB(2F,3F)−O2 (7−1) 14%
5−HHB(2F,3F)−O2 (7−1) 17%
液晶組成物の物性値は、以下のとおりであった。
NI=76.4℃;Δn=0.083;Δε=−4.4;η=35.4mPa・s.
実施例5の液晶組成物の組成は、以下のとおりであった。
3−HDhB(2F,3CF2H)−O2 (1−5−11) 3%
3−HdhB(2F,3CF2H)−O2 (1−4−11) 3%
3−HB−O1 (12−5) 15%
3−HH−4 (12−1) 5%
3−HB(2F,3F)−O2 (6−1) 12%
5−HB(2F,3F)−O2 (6−1) 12%
2−HHB(2F,3F)−1 (7−1) 12%
3−HHB(2F,3F)−1 (7−1) 12%
3−HHB(2F,3F)−O2 (7−1) 7%
5−HHB(2F,3F)−O2 (7−1) 13%
3−HHB−1 (13−1) 6%
液晶組成物の物性値は、以下のとおりであった。
NI=79.3℃;Δn=0.088;Δε=−3.1;η=28.9mPa・s.
実施例6の液晶組成物の組成は、以下のとおりであった。
3−HdhB(2F,3CF2H)−O2 (1−4−11) 4%
3−HHDhB(2F,3CF2H)−O2 (1−15−15) 4%
3−HH−4 (12−1) 6%
3−H2B(2F,3F)−O2 (6−4) 22%
5−H2B(2F,3F)−O2 (6−4) 22%
2−HHB(2F,3CL)−O2 (7−12) 2%
3−HHB(2F,3CL)−O2 (7−12) 3%
4−HHB(2F,3CL)−O2 (7−12) 2%
5−HHB(2F,3CL)−O2 (7−12) 2%
2−HBB(2F,3F)−O2 (7−7) 9%
3−HBB(2F,3F)−O2 (7−7) 9%
V−HHB−1 (13−1) 6%
3−HHB−3 (13−1) 6%
3−HHEBH−5 (14−6) 3%
液晶組成物の物性値は、以下のとおりであった。
NI=83.6℃;Δn=0.099;Δε=−3.9;η=34.4mPa・s.
また、上記組成物100質量部に光学活性化合物(Op−5)(本化合物は、発明を実施するための形態に例示したものである。)を0.25質量部添加したときのピッチは、60.5μmであった。
実施例7の液晶組成物の組成は、以下のとおりであった。
3−HDhB(2F,3CF2H)−O2 (1−5−11) 4%
3−HdhB(2F,3CF2H)−O2 (1−4−11) 3%
2−BEB(F)−C (5−14) 5%
3−BEB(F)−C (5−14) 4%
4−BEB(F)−C (5−14) 12%
1V2−BEB(F,F)−C (5−15) 16%
3−HB−O2 (12−5) 10%
3−HH−4 (12−1) 3%
3−HHB−F (3−1) 3%
3−HHB−1 (13−1) 8%
3−HHB−O1 (13−1) 4%
3−HBEB−F (3−37) 4%
3−HHEB−F (3−10) 3%
5−HHEB−F (3−10) 4%
3−H2BTB−2 (13−17) 4%
3−H2BTB−3 (13−17) 4%
3−H2BTB−4 (13−17) 4%
3−HB(F)TB−2 (13−18) 5%
液晶組成物の物性値は、以下のとおりであった。
NI=80.6℃;Δn=0.138;Δε=23.0;η=37.3mPa・s.
実施例8の液晶組成物の組成は、以下のとおりであった。
3−HDhB(2F,3CF2H)−O2 (1−5−11) 3%
3−HHDhB(2F,3CF2H)−O2 (1−15−15) 3%
1V2−BEB(F,F)−C (5−15) 6%
3−HB−C (5−1) 18%
2−BTB−1 (12−10) 10%
5−HH−VFF (12−1) 30%
3−HHB−1 (13−1) 4%
VFF−HHB−1 (13−1) 8%
VFF2−HHB−1 (13−1) 11%
3−H2BTB−2 (13−17) 3%
3−H2BTB−4 (13−17) 4%
液晶組成物の物性値は、以下のとおりであった。
NI=76.2℃;Δn=0.119;Δε=8.9;η=10.6mPa・s.
実施例9の液晶組成物の組成は、以下のとおりであった。
3−HDhB(2F,3CF2H)−O2 (1−5−11) 2%
3−HdhB(2F,3CF2H)−O2 (1−4−11) 2%
3−HHDhB(2F,3CF2H)−O2 (1−15−15) 2%
5−HB−CL (2−2) 3%
7−HB(F)−F (2−3) 7%
3−HH−4 (12−1) 9%
3−HH−EMe (12−2) 23%
3−HHEB−F (3−10) 8%
5−HHEB−F (3−10) 8%
3−HHEB(F,F)−F (3−12) 10%
4−HHEB(F,F)−F (3−12) 5%
4−HGB(F,F)−F (3−103) 3%
5−HGB(F,F)−F (3−103) 6%
2−H2GB(F,F)−F (3−106) 4%
3−H2GB(F,F)−F (3−106) 5%
5−GHB(F,F)−F (3−109) 3%
液晶組成物の物性値は、以下のとおりであった。
NI=73.1℃;Δn=0.067;Δε=9.1;η=25.7mPa・s.
液晶組成物の組成として、以下の使用例を挙げることができる。
[使用例1]
3−HdhB(2F,3CF2H)−O2 (1−4−11) 4%
3−HdhB(2F,3CF3)−O2 (1−4−18) 3%
3−HB−O1 (12−5) 15%
3−HH−4 (12−1) 4%
3−HB(2F,3F)−O2 (6−1) 12%
5−HB(2F,3F)−O2 (6−1) 12%
2−HHB(2F,3F)−1 (7−1) 12%
3−HHB(2F,3F)−1 (7−1) 12%
3−HHB(2F,3F)−O2 (7−1) 10%
5−HHB(2F,3F)−O2 (7−1) 10%
6−HEB(2F,3F)−O2 (6−6) 6%
3−HDhB(2F,3CF2H)−O2 (1−5−11) 4%
5−BDhB(2F,3CF2H)−O2 (1−5−17) 3%
2−HH−5 (12−1) 3%
3−HH−4 (12−1) 15%
3−HH−5 (12−1) 4%
3−HB−O2 (12−5) 12%
3−H2B(2F,3F)−O2 (6−4) 15%
5−H2B(2F,3F)−O2 (6−4) 15%
3−HHB(2F,3CL)−O2 (7−12) 5%
2−HBB(2F,3F)−O2 (7−7) 3%
3−HBB(2F,3F)−O2 (7−7) 9%
5−HBB(2F,3F)−O2 (7−7) 5%
3−HHB−1 (13−1) 4%
3−HHB−O1 (13−1) 3%
3−HdhB(2F,3CF2H)−O2 (1−4−11) 4%
5−H2dhB(2F,3CF2H)−O2 (1−8−31) 3%
3−HB−O1 (12−5) 12%
3−HH−4 (12−1) 5%
3−HB(2F,3F)−O2 (6−1) 12%
5−HB(2F,3F)−O2 (6−1) 12%
2−HHB(2F,3F)−1 (7−1) 12%
3−HHB(2F,3F)−1 (7−1) 12%
3−HHB(2F,3F)−O2 (7−1) 9%
5−HHB(2F,3F)−O2 (7−1) 13%
3−HHB−1 (13−1) 6%
3−HdhB(2F,3CF3)−O2 (1−4−18) 4%
5−H2dhB(2F,3CF2H)−O2 (1−8−31) 3%
2−HB−C (5−1) 5%
3−HB−C (5−1) 12%
3−HB−O2 (12−5) 12%
2−BTB−1 (12−10) 3%
3−HHB−F (3−1) 4%
3−HHB−1 (13−1) 8%
3−HHB−O1 (13−1) 5%
3−HHB−3 (13−1) 12%
3−HHEB−F (3−10) 2%
5−HHEB−F (3−10) 4%
2−HHB(F)−F (3−2) 7%
3−HHB(F)−F (3−2) 7%
5−HHB(F)−F (3−2) 7%
3−HHB(F,F)−F (3−3) 5%
3−HHDhB(2F,3CF2H)−O2 (1−15−15) 3%
5−BDhB(2F,3CF2H)−O2 (1−5−17) 2%
5−HB−CL (2−2) 16%
3−HH−4 (12−1) 12%
3−HH−5 (12−1) 4%
3−HHB−F (3−1) 4%
3−HHB−CL (3−1) 3%
4−HHB−CL (3−1) 4%
3−HHB(F)−F (3−2) 10%
4−HHB(F)−F (3−2) 9%
5−HHB(F)−F (3−2) 9%
7−HHB(F)−F (3−2) 8%
5−HBB(F)−F (3−23) 4%
1O1−HBBH−5 (14−1) 3%
5−HHBB(F,F)−F (4−6) 3%
3−HH2BB(F,F)−F (4−15) 3%
4−HH2BB(F,F)−F (4−15) 3%
Claims (12)
- 式(1)で表される化合物。
[式(1)において、
Y1およびY2の一方はフッ素であり、他の一方はCF2HまたはCF3であり;
Gは、式(pr−1)または式(pr−2)で表される環であり;
A1〜A3は、独立して1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレンであり;
RaおよびRbは、独立して水素または炭素数1〜20のアルキルであり、前記アルキルにおいて、少なくとも1つの−CH2−は−O−、−S−または−CO−で置き換えられてもよく、少なくとも1つの−(CH2)2−は−CH=CH−で置き換えられてもよく;
Z0およびZ1〜Z3は、独立して単結合、−(CH2)2−、−CH=CH−、−CF2O−、−OCF2−、−CH2O−、−OCH2−、−COO−または−OCO−であり;
j、mおよびnは0〜2の整数であり、j、mおよびnの合計は0、1または2であり、jが2のとき、複数ある−A1−Z1−は相互に同一でも異なってもよく、mが2のとき、複数ある−A2−Z2−は相互に同一でも異なってもよく、nが2のとき、複数ある−Z3−A3−は相互に同一でも異なってもよく、
ただし、mが0であり、Y1がCF2HまたはCF3であり、Y2がフッ素であり、かつZ0が単結合であるとき、Gは式(pr−1)で表される環である。] - 式(1)中、Z0およびZ1〜Z3が単結合である、請求項1に記載の化合物。
- 式(1)中、mが0である、請求項1または2に記載の化合物。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物を含有する液晶組成物。
- 式(2)〜(4)で表される化合物の群から選択される少なくとも1種の化合物をさらに含有する請求項5に記載の液晶組成物。
[式(2)〜(4)において、
R1は、炭素数1〜10のアルキルまたは炭素数2〜10のアルケニルであり、前記アルキルおよびアルケニルにおいて、少なくとも1つの水素はフッ素で置き換えられてもよく、少なくとも1つの−CH2−は−O−で置き換えられてもよく;
X1は、フッ素、塩素、−OCF3、−OCF2H、−CF3、−CF2H、−CFH2、−OCF2CF2H、または−OCF2CFHCF3であり;
環B1、環B2および環B3は、独立して1,4−シクロヘキシレン、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイル、テトラヒドロピラン−2,5−ジイル、テトラヒドロピラン−3,6−ジイル、または少なくとも1つの水素がフッ素で置き換えられてもよい1,4−フェニレンであり;
Z11およびZ12は、独立して−(CH2)2−、−(CH2)4−、−COO−、−CF2O−、−OCF2−、−CH=CH−、−C≡C−、−CH2O−または単結合であり;
L1およびL2は、独立して水素またはフッ素である。] - 式(5)で表される化合物をさらに含有する請求項5または6に記載の液晶組成物。
[式(5)において、
R2は、炭素数1〜10のアルキルまたは炭素数2〜10のアルケニルであり、前記アルキルおよびアルケニルにおいて、少なくとも1つの水素はフッ素で置き換えられてもよく、少なくとも1つの−CH2−は−O−で置き換えられてもよく;
X2は、−C≡Nまたは−C≡C−C≡Nであり;
環C1、環C2および環C3は、独立して1,4−シクロヘキシレン、1,4−フェニレン、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル、テトラヒドロピラン−2,5−ジイル、テトラヒドロピラン−3,6−ジイル、またはピリミジン−2,5−ジイルであり、前記1,4−フェニレンにおいて、少なくとも1つの水素がフッ素で置き換えられてもよく;
Z13は、−(CH2)2−、−COO−、−CF2O−、−OCF2−、−C≡C−、−CH2O−または単結合であり;
L3およびL4は、独立して水素またはフッ素であり;
oは、0、1または2であり、pは、0または1であり、oが2のとき、2つの環C2は、同一であっても、異なっていてもよく、oおよびpの和は、0、1または2である。] - 式(6)〜(11)で表される化合物の群から選択される少なくとも1種の化合物をさらに含有する請求項5に記載の液晶組成物。
[式(6)〜(11)において、
R3およびR4は、独立して炭素数1〜10のアルキルまたは炭素数2〜10のアルケニルであり、前記アルキルおよびアルケニルにおいて、少なくとも1つの水素はフッ素で置き換えられてもよく、少なくとも1つの−CH2−は−O−で置き換えられてもよく;
環D1、環D2、環D3および環D4は、独立して1,4−シクロヘキシレン、1,4−シクロヘキセニレン、1,4−フェニレン、テトラヒドロピラン−2,5−ジイル、テトラヒドロピラン−3,6−ジイル、またはデカヒドロ−2,6−ナフタレンであり、前記1,4−フェニレンにおいて、少なくとも1つの水素はフッ素で置き換えられてもよく;
Z14、Z15、Z16およびZ17は、独立して−(CH2)2−、−COO−、−CH2O−、−OCF2−、−OCF2(CH2)2−または単結合であり;
L5およびL6は、独立してフッ素または塩素であり;
q、r、s、t、uおよびvは、独立して0または1であり、
r、s、tおよびuの和は、1または2である。] - 式(12)〜(14)で表される化合物の群から選択される少なくとも1種の化合物をさらに含有する請求項5〜8のいずれか1項に記載の液晶組成物。
[式(12)〜(14)において、
R5およびR6は、独立して炭素数1〜10のアルキルまたは炭素数2〜10のアルケニルであり、前記アルキルおよびアルケニルにおいて、少なくとも1つの水素はフッ素で置き換えられてもよく、少なくとも1つの−CH2−は−O−で置き換えられてもよく;
環E1、環E2および環E3は、独立して1,4−シクロヘキシレン、ピリミジン−2,5−ジイル、1,4−フェニレン、2−フルオロ−1,4−フェニレン、3−フルオロ−1,4−フェニレン、または2,5−ジフルオロ−1,4−フェニレンであり;
Z18およびZ19は、独立して−C≡C−、−COO−、−(CH2)2−、−CH=CH−または単結合である。] - 光学活性化合物および重合可能な化合物の群から選択される少なくとも1種をさらに含有する請求項5〜9のいずれか1項に記載の液晶組成物。
- 酸化防止剤および紫外線吸収剤の群から選択される少なくとも1種をさらに含有する請求項5〜10のいずれか1項に記載の液晶組成物。
- 請求項5〜11のいずれか1項に記載の液晶組成物を含む液晶表示素子。
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