JP6044990B2 - カテーテル用バルーンおよびバルーンカテーテル - Google Patents
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Description
PTCAでは、バルーンカテーテルを血管内に挿入し、収縮されて折り畳まれた状態でカテーテルシャフトの先端部に装着されているバルーンを狭窄部位まで案内し、その位置で、バルーンの内部に圧力流体を導入して当該バルーンを拡張し、狭窄部位を拡げる。
この傾向はいわゆる高耐圧のバルーンカテーテルにおいて顕著であり、拡張時におけるバルーンのスリップを防止する技術が望まれていた。
しかしながら、ストッパーとして機能する凹凸部が円筒状中央部に配設された成形品であるバルーンを、成形型から取り出すことはきわめて困難である。
しかしながら、特許文献1に記載されたバルーンの使用圧力は0.8〜1.6MPa(7.9〜15.8atm)と低いものである。また、この使用圧力を超えた圧力で当該バルーンを拡張させると、円筒状中央部に配設されている凹凸部がなくなって平坦になり、スリップの防止効果を発現することはできなくなる。
本発明の第1の目的は、狭窄部位で拡張する際に、血管内壁に対してスリップして位置ずれを起こすことがなく、しかも、これを備えたバルーンカテーテルを挿入する際の挿入性にも優れたバルーンを提供することにある。
本発明の第2の目的は、更に、成形型から容易に取り出すことができるバルーンを提供することにある。
本発明の第3の目的は、更に、高い耐圧性を有するバルーンカテーテルを提供することにある。
本発明の第4の目的は、このような優れた性能を有するバルーンを備えたバルーンカテーテルを提供することにある。
円筒状中央部と、
前記円筒状中央部の基端側に連結されて基端方向に縮径する中空の円錐状基端部と、
前記円筒状中央部の先端側に連結されて拡径する(径方向外側に張り出している)張出部と、
前記張出部の先端側に連結されて先端方向に縮径する中空の円錐状先端部と
が一体的に成形されてなり、
前記円筒状中央部の外径を(d)、前記円錐状先端部の最大外径を(D)とするとき、(D−d)が0.25mm以上であり、
前記張出部の長さ(前記バルーンの軸方向の長さ)が0〜0.5mmであることを特徴とする。
また、本発明のバルーンを成形する際に、成形型から容易に取り出すことができる。
更に、本発明のバルーンは、円筒状中央部と円錐状先端部との間に張出部が連結されていない従来のバルーンと比較して高い耐圧性を有する。
このバルーン20は、円筒状中央部25と、円筒状中央部25の基端側に連結されて基端方向に縮径する中空の円錐状基端部27と、円筒状中央部25の先端側に連結されて拡径する(径方向外側に張り出している)張出部24と、張出部24の先端側に連結されて先端方向に縮径する中空の円錐状先端部23とが一体的に成形されてなり、円筒状中央部25の外径(d)が1.0〜5.0mmであり、円錐状先端部23の最大外径(D)が、(d)+0.25mm〜(d)+1.0mmである。
拡張時(推奨拡張圧(NP)での拡張時)における円筒状中央部25の外径(d)としては1.0〜5.0mmであることが好ましい。
円筒状中央部25の長さ(L25)としては5〜40mmであることが好ましい。
この張出部24により、円筒状中央部25の先端部と、円錐状先端部23の基端部との間に段差が形成される。
また、張出部24によって形成される、円筒状中央部25の先端部と、円錐状先端部23の基端部との間の段差としては0.125〜0.50mmであることが好ましく、更に好ましくは0.20〜0.30mmである。
他方、この段差が過大である場合には、治療後において、バルーンカテーテルを血管の内部から引き出す操作が困難となる。
また、円筒状中央部25の外径(d)に対する円錐状先端部23の最大外径(D)の比(D/d)としては、1.05〜1.70であることが好ましい。
アウターシャフト10の外径としては0.7〜1.0mmであることが好ましい。
アウターシャフト10の長さは150〜450mmであることが好ましい。
インナーシャフト30の先端部は、バルーン20の先端部に固定されており、インナーシャフト30の先端には、ガイドワイヤポート35Aとなる開口が形成されている。
一方、インナーシャフト30の基端には、ガイドワイヤポート35Bとなる開口が、アウターシャフト10の側面に形成されている。
また、インナーシャフト30の内径は、通常0.35〜0.45mmとされる。
インナーシャフト30の構成材料としては、アウターシャフト10の構成材料と同一の熱可塑性樹脂を挙げることができ、それらのうちPEBAXが好ましい。
また、インナーシャフト30を構成する内層として、潤滑性の良好な樹脂層が形成されていてもよい。そのような樹脂としては、ポリエチレンなどのポリオレフィン、PFA、PTFEなどのフッ素系樹脂を挙げることができる。
ハイポチューブ50は、ステンレス、Ni−Ti、Cu−Mn−Al系合金などから構成され、その先端部分に螺旋状のスリットが形成されていてもよい。
ハイポチューブ50の長さは、通常900〜1500mmとされる。
このハブ60にはインディフレータが装着され、このインディフレータによってバルーンを拡張させるための圧力が調整される。
具体的には、バルーンカテーテル100(バルーン20が装着されたシャフト部分)を血管内に挿入し、収縮されて折り畳まれた状態でアウターシャフト10の先端部に装着されているバルーン20を狭窄部位まで案内し、狭窄部位に到達したバルーン20の内部に、アウターシャフト10の拡張ルーメンから圧力流体を導入することによりバルーン20を拡張させて狭窄部位を拡げる。
ここに、バルーン20の最大拡張圧(RBP)としては18atm(1.82MPa)以上とされ、最大拡張圧(RBP)を22atm以上とすることも可能である。
また、バルーン20の円筒状中央部25の大部分における応力は、図4(2)に示したような比較用のバルーンの円筒状中央部における応力と比較して低くなっている。
このように、円筒状中央部25と円錐状先端部23との間に張出部24を連結することにより、円筒状中央部25に生じる応力を低下させることができる。
本実施形態のバルーン20は、円筒状中央部25と円錐状先端部23との間に張出部24が連結されていることにより、円筒状中央部25における応力が抑制されているので、そのような張出部が連結されていないものと比較して高い耐圧性を有するものとなる。
なお、バルーン20における応力分布では、張出部24に比較的大きな応力が生じているものの、張出部24の長さ(バルーンの軸方向の長さL24)はきわめて短く、しかも、バルーン20の拡張に伴う張出部24の膜厚変化も小さいために、張出部24の亀裂が起点となってバルーン20が破裂するようなことはない。
これにより、本実施形態のバルーン20は高い耐圧性〔18atm以上の最大拡張圧(RBP)〕を有するものとなる。
なお、張出部24によって形成される円筒状中央部25の先端部と、円錐状先端部23の基端部との間の段差〔(D−d)/2〕は、少なくとも最大拡張圧(RBP)において維持することができる。
また、本実施形態のバルーン20は、円筒状中央部と円錐状先端部との間に張出部が連結されていない従来のバルーンと比較して高い耐圧性を有する。
10 アウターシャフト
20 バルーン
23 円錐状先端部
24 張出部
25 円筒状中央部
27 円錐状基端部
30 インナーシャフト
35A ガイドワイヤポート
35B ガイドワイヤポート
50 ハイポチューブ
60 ハブ
70 ストレインリリーフ
Claims (4)
- カテーテルシャフトの先端部に装着されて、バルーンカテーテルを構成するバルーンであって、
円筒状中央部と、
前記円筒状中央部の基端側に連結されて基端方向に縮径する中空の円錐状基端部と、
前記円筒状中央部の先端側に連結されて拡径する張出部と、
前記張出部の先端側に連結されて先端方向に縮径する中空の円錐状先端部と
が一体的に成形されてなり、
前記円筒状中央部の外径を(d)、前記円錐状先端部の最大外径を(D)とするとき、(D−d)が0.25mm以上であり、
前記張出部の長さが0〜0.5mmであることを特徴とするカテーテル用バルーン。 - 前記円筒状中央部の外径(d)が1.0〜5.0mmであり、
前記(D−d)が0.25〜1.0mmであることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル用バルーン。 - 最大拡張圧(RBP)が18atm(1.82MPa)以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカテーテル用バルーン。
- 請求項1乃至請求項3の何れかに記載のバルーンがカテーテルシャフトの先端部に装着されてなることを特徴とするバルーンカテーテル。
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| JP2013071507A JP6044990B2 (ja) | 2013-03-29 | 2013-03-29 | カテーテル用バルーンおよびバルーンカテーテル |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2013071507A JP6044990B2 (ja) | 2013-03-29 | 2013-03-29 | カテーテル用バルーンおよびバルーンカテーテル |
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