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JP6043685B2 - 導電性複合繊維を含むカテーテル - Google Patents

導電性複合繊維を含むカテーテル Download PDF

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Description

本発明は導電性複合繊維を含むカテーテルに関する。より詳しくは、導電性高分子を含有する導電性複合繊維を含む導電体と、前記導電性複合繊維を被覆するフッ素含有ポリイミドを含む絶縁体を含むリード線、並びに、前記導電体を含む電極を備えたことを特徴とする導電性複合繊維カテーテルに関する。
近年の著しい医療技術の進歩により、病気の治療方法は、従来の切開手術から患者の体内に直接カテーテル等の医療器具を挿入して治療を行うカテーテル治療法方法に置き換わって来ている。また、心臓内やその付近に埋め込まれた、電極を有する医療用リードは、不整脈の改善、或いは心臓の収縮を刺激するために用いられている。更に、体内埋め込み型電極は心臓ペースメーカー、人工内耳等にも使用されている。
例えば、上記の医療器具の一つである心臓疾患用のカテーテルには電極カテーテルがある。図7に示されるように、この電極カテーテル70は、基本的な構造として、先端部の電極部72、カテーテル本体74、延長ケーブルとカテーテルを繋ぐプラグ74等を少なくとも含み、前記電極部72は金属電極73を含む。
このような、金属電極を用いた従来の電気刺激用カテーテルや医療用リードは堅い素材であるため、柔軟な生体組織との接点において機械的ストレスが大きい。このようなストレスは、生体組織の破壊や瘢痕化を招くことがある。
更に、上記のカテーテルの各種構成要素及び医療用リードなどの、体内へ挿入する形式の医療器具に使用される各種構成要素は、長期間の体内への設置による体組織へのダメージ、各種構成要素へ施したコーティングの寿命などにより、特に心臓ペースメーカー等に使用する場合は、当該各種構成要素又は医療器具自体の入れ替えが必要になることがある。
上記のような医療器具に使用される電極の材料に着目すると、金属単体の材料よりも柔軟な導電性材料として、導電性繊維が知られている。この導電性繊維には、銅などの金属を繊維の表面にコーティングしたもの、カーボンや金属細線を繊維に織り込んだものなどが知られている。これらの導電性繊維は、生体電極、バイオインターフェース、静電気防止衣料などに幅広く利用されている。しかし、従来の金属やカーボンなどの導電性材料は疎水性であり、且つ硬いため、水分が豊富で柔軟である生体の体表面若しくは体内組織と接触する用途には適合性が低いことがある。
近年では、生体への適合性がよい材料として、導電性及び親水性に特に優れた導電性高分子が注目されている。例えば、PEDOT−PSS[ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリ(スチレンスルホン酸)]を用いた導電性繊維の開発が進められており、その実用化が検討されている(非特許文献1)。この様な材料を用いた導電性繊維は、例えば、PEDOT−PDSSの水溶液を、アセトンの凝固浴槽へノズルから押し出すことによって糸状に成形することで得ることができる。
また、医療分野において使用される材料としてポリイミドがある。このポリイミドは、優れた耐熱性、並びに、機械的強度、化学的安定性等を有し、更に、ポリイミド前駆体溶液から各種製品及び部品を製造することができるため、優れた成型加工性を有している。このようなことから、医療分野において、カテーテル、内視鏡、薬液搬送用のチューブなどの材料として用いられている。
Spinning and Characterization of Conducting Microfibers"Macromol. Rapid Commun. (2003) 24, pp261-264
従来のカテーテルや医療用チューブは、生体組織への適合性を高めるために、例えば血液凝固の防止のために、ヘパリンコートを用いている。しかし、このヘパリンコートは蛋白コーティングであるため、安定性、耐久性、長期保存性等の点で問題があった。また、上述した従来のカテーテル、医療チューブなどの医療器具では、電極に使用した金属、導電性材料などが生体適合性の観点から適切でないものが多かった。例えば、従来の金属電極を用いた電気刺激用カテーテル及び医療用リード線は堅い素材であるため、生体との適合性に乏しいという問題、或いは、血液凝固が起こり易いという問題があった。
また、上記の導電性繊維については、PEDOT−PSSからなる導電性繊維を高湿度の環境で使用すると、PEDOT−PSSが水分を吸収して、強度(特に引張強度)が低下する問題があった。加えて、PEDOT−PSSからなる導電性繊維は、水分を吸収すると膨張し、逆に、乾燥すると収縮するため、当該繊維の内部に亀裂が発生したり、当該繊維が破断したりするという問題があった。そして、このような繊維の亀裂及び破断の結果として、当該繊維の導電性が低下又は喪失し易いという問題があった。
更に、生体電極及びバイオインターフェースの用途では、これらの部品をもった対象(患者)の衣料品が使用時に雨や汗により水濡れする可能性があるので、その使用環境が本来的に高湿度である。
従って、医療機器で想定される幅広い用途に導電性及び親水性に優れたPEDOT−PSSを活用するためには、高湿度条件下での使用における上記問題の解決が求められていた。また、PEDOT−PSSからなる導電性繊維は、水分を含んでいる時の強度が著しく低下するという上記問題に加えて、当該繊維が非特許文献1に記載のwet−spinning法で製造される場合、当該繊維の直径が10ミクロン前後という細いものとなるため、繊維自体が扱いづらく、乾燥時においても強度が不充分であるという問題があった。
上記事情に鑑み、本発明は耐久性に優れ、柔軟で生体組織のダメージが少なく、更に血液凝固が起こりにくいというような、生体適合性に優れた導電性複合繊維を含むカテーテルを提供することを目的とする。
本発明は、導電性複合繊維を含むカテーテル(本明細書では、導電性複合繊維カテーテルとも称する。)に関する。このカテーテルの第一は、リード線及び前記リード線の端部に配置された電極部を備え、
前記リード線は、
(i)導電性高分子を含有する導電性複合繊維を含む導電体、及び
(ii)前記導電体を被覆する、フッ素含有ポリイミドを含む絶縁体
を含み、
前記電極部は、前記導電性高分子を含有する導電性複合繊維を含む上記(i)の導電体を含み、
前記導電性複合繊維は、繊維に導電性高分子を含むものであり、前記導電性高分子は、繊維基材に含浸及基材及び/又は付着されたものであり、前記導電性高分子はポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリ(スチレンスルホン酸)(PEDOT−PSS)であり、
前記絶縁材のフッ素含有ポリイミドは、下記構造式(1)表される繰り返し単位を有するものであることを特徴とする。
Figure 0006043685
本発明のカテーテルの第二は、リード線及び前記リード線の端部に配置された電極部を備え、
前記リード線は、
(i)導電性高分子を含有する導電性複合繊維を含む導電体、及び
(ii)前記導電体を被覆する、フッ素含有ポリイミドを含む絶縁体
を含み、
前記電極部は、前記導電性高分子を含有する導電性複合繊維を含む上記(i)の導電体を含み、
前記導電性複合繊維は、繊維基材に導電性高分子を含むものであり、前記導電性高分子は、繊維基材に含浸及び/又は付着されたものであり、前記導電性高分子はポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリ(スチレンスルホン酸)(PEDOT−PSS)であり、
前記絶縁材のフッ素含有ポリイミドは、下記構造式(2)表される繰り返し単位を有するものであることを特徴とする。
Figure 0006043685
本発明のカテーテルの第三は、リード線及び前記リード線の端部に配置された電極部を備え、
前記リード線は、
(i)導電性高分子を含有する導電性複合繊維を含む導電体、及び
(ii)前記導電体を被覆する、フッ素含有ポリイミドを含む絶縁体
を含み、
前記電極部は、前記導電性高分子を含有する導電性複合繊維を含む上記(i)の導電体を含み、
前記導電性複合繊維は、繊維基材に導電性高分子を含むものであり、前記導電性高分子は、繊維基材に含浸及び/又は付着されたものであり、前記導電性高分子はポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリ(スチレンスルホン酸)(PEDOT−PSS)であり、
前記絶縁材のフッ素含有ポリイミドは、下記構造式(3)表される繰り返し単位を有するものであることを特徴とする。
Figure 0006043685
本発明のカテーテルの第四は、リード線及び前記リード線の端部に配置された電極部を備え、
前記リード線は、
(i)導電性高分子を含有する導電性複合繊維を含む導電体、及び
(ii)前記導電体を被覆する、フッ素含有ポリイミドを含む絶縁体
を含み、
前記電極部は、前記導電性高分子を含有する導電性複合繊維を含む上記(i)の導電体を含み、
前記導電性複合繊維は、繊維基材に導電性高分子を含むものであり、前記導電性高分子は、繊維基材に含浸及び/又は付着されたものであり、前記導電性高分子はポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリ(スチレンスルホン酸)(PEDOT−PSS)であり、
前記絶縁材のフッ素含有ポリイミドは、下記構造式(4)表される繰り返し単位を有するものであることを特徴とする。
Figure 0006043685
本発明のカテーテルの第五は、リード線及び前記リード線の端部に配置された電極部を備え、
前記リード線は、
(i)導電性高分子を含有する導電性複合繊維を含む導電体、及び
(ii)前記導電体を被覆する、フッ素含有ポリイミドを含む絶縁体
を含み、
前記電極部は、前記導電性高分子を含有する導電性複合繊維を含む上記(i)の導電体を含み、
前記導電性複合繊維は、繊維基材に導電性高分子を含むものであり、前記導電性高分子は、繊維基材に含浸及び/又は付着されたものであり、前記導電性高分子はポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリ(スチレンスルホン酸)(PEDOT−PSS)であり、
前記絶縁材のフッ素含有ポリイミドは、下記構造式(5)表される繰り返し単位を有するものであることを特徴とする。
Figure 0006043685
本発明の導電性複合繊維カテーテルは、導電体に導電性高分子を含有する導電性複合繊維を用いているために、柔軟で電気化学容量が大きい。また、絶縁体にフッ素化ポリイミドを用いているために、柔軟で(柔軟性の調整も可能である。)、耐熱性、安定性、耐久性、長期保存性に優れる。このため、電気刺激用カテーテルとして極めて有用である。
(a)は、本発明のカテーテルの一例を示す模式図であり、(b)は(a)のカテーテルのb−b断面図であり、(c)は(a)のカテーテルの導電体部分を示す模式図であり、(d)は導電性複合繊維の具体的構成の一例を示す模式図である。 (a)は、本発明のカテーテルの他の一例を示す模式図であり、(b)は(a)のカテーテルのb−b断面図である。 (a)は、本発明のカテーテルの他の一例を示す模式図であり、(b)は(a)のカテーテルのb−b断面図であり、(c)は(a)のカテーテルのc−c断面図である。 (a)は、本発明のカテーテルの他の一例を示す模式図であり、(b)は(a)のカテーテルのb−b断面図である。 本発明の導電性複合繊維カテーテルの他の一例を示す模式図である。 本発明の導電性複合繊維カテーテルの他の一例を示す模式図である。 従来の電極カテーテルの一般的な構成を示す概略図である。
本発明の導電性複合繊維カテーテルは、リード線及び前記リード線の一方の端部に配置された電極部を少なくとも備える。その他の構成要素は、例えば電極カテーテルであれば、プラグ、カテーテルの先端部分を稼働させるためのアクチュエータ等を含むことができる。
以下に本発明を、図面を参照しながら詳細に説明するが、本発明は図面に例示される具体的な実施形態に限定されず、具体的な実施形態の原理及び範囲内において、適宜変更又は修正を施した発明も本発明の範囲内に含まれることは当業者に理解されよう。
一実施形態として、図1に示される導電性複合繊維カテーテル100を例示することができる。なお、図1(a)は、導電性複合繊維カテーテルの電極の設置されている側の端部を示す模式図であり、図1(b)は、図1(a)のb−b断面図である。
このカテーテルは、図1(a)に示されるように、リード線(カテーテル本体部分)102と電極部104を含み、リード線102は、(i)導電性高分子を含有する導電性複合繊維を含む導電体106、及び、(ii)(i)の導電体を被覆する、フッ素含有ポリイミド(本明細書ではフッ素化ポリイミドとも称する)を含む絶縁体110を含む。図1(b)に示されるように、リード線102の導電体106は、絶縁体110によって周囲が被覆されることが好ましい。なお、本発明では、導電体が絶縁体により被覆されていればよく、導電体及び絶縁体の形状は図1(b)に示されるような円筒形の芯−鞘構造に限られない。例えば、導電体はその断面が楕円形、矩形等の円形以外のものであってよく、絶縁体も同様に断面が楕円形、矩形等の形状とすることができる。
電極部104は、前記(a)の導電体と同様の導電性複合繊維を含むものであることが好ましい。電極部104は、リード線102の導電体106の先端部に別途接続して、導電体106と同じ材料又は異なる材料で設けられてもよく、前記導電体106がリード線102の先端部から延長することにより露出したもの(例えば、図1(c))であってもよい。本発明では、後者のように、導電体106がリード線102の先端部から延長して露出したものであることが製造上の簡易さから好ましい。
図1(a)に示される電極部104は、全て露出した形態であるが、本発明はこれに限定されない。例えば、電極部104は、その一部が絶縁材で覆われた形状、複数部位で電極部の導電性複合繊維が露出した形状などであってもよい。
導電体106及び電極部104は、導電性複合繊維を含む。例えば、導電性複合繊維は、図1(d)の参照番号112で示されるように、繊維基材114及び導電性高分子116を含む。図1(d)に示される形態では、一実施形態として、繊維基材114の周囲を導電性高分子116で被覆した構造を示した。しかし、本発明はこれに限定されず、繊維基材114に導電性高分子116が含浸されたものであってもよい。
図1(d)に示されるように、繊維基材114を芯として、その周囲に導電性高分子116が被覆される場合、導電性複合繊維112は、両者の境界部での密着面積が大きくなり、互いに充分に接着した導電性複合繊維とすることができる。このような構造では、導電性高分子単体で形成された導電体106よりも、繊維基材114により導電体が補強されることになる。従って、導電性高分子だけから構成された繊維を用いた導電体と比べて、この実施形態の導電体106は、強度を高めることができる。また、芯として使用した繊維基材114の柔軟性が導電性複合繊維112に付与される。また、繊維基材114に導電性高分子116を含浸した導電性複合繊維112を用いた導電体についても、上記と同様のことが当てはまる。
導電性複合繊維は、上述した通り、繊維基材の周囲に導電性高分子を被覆した構造とすることができる。この場合、繊維基材の周囲に被覆された導電性高分子の厚さh(図1(d)参照)は特に制限されない。例えば、繊維基材の直径Lの0.001〜2倍の厚さとすることができる。より具体的には、繊維基材が、例えば2〜3デニール(D)の蚕の絹(シルク)繊維、すなわち繊維基材の直径が約10〜15ミクロンのシルク繊維の場合、hは、0.01ミクロン〜10ミクロンとすればよい。
導電性高分子が繊維基材の周囲を被覆することにより、導電性複合繊維の導電性がより高まるとともに、複数の導電性複合繊維を接触させて導通させることがより容易となる。また、上記厚さの範囲であると、導電性複合繊維は、その柔軟性を損なわずに、より優れた導電性を有するものとなる。上記範囲において、導電性高分子の厚さhが厚いほど、より高い導電率を有する繊維となる。従って、導電性高分子の厚さhを調整することにより、導電性複合繊維の導電率又は電気抵抗を調整することができる。
繊維基材に導電性高分子を含浸させる場合にも、上記被覆の場合と同様の作用効果を得ることができる。また、含浸の場合、繊維基材の表面から内部に向けて導電性高分子が侵入するため、繊維基材内部で導電性高分子の濃度勾配が生じる。従って、このような含浸によっても、含浸の時間を調節することで、導電性複合繊維の導電率又は電気抵抗を調整することができる。
なお、上述した導電性複合繊維は、本発明の導電性複合繊維カテーテルに好適に用いることができるが、この用途以外にも、衣料品、カテーテル以外の医療器具、生体電極、バイオインターフェース等にも用いることができる。
次に、導電性複合繊維を形成する方法を説明する。導電性複合繊維を形成する方法として、例えば以下の方法を例示することができる。導電性高分子及び希釈溶媒を含む塗布液を繊維基材上に塗布[例えば浸漬(ディップコーティング)、吹き付け(スプレーコーティング)等]し、溶媒を乾燥させることにより、繊維基材と導電性高分子を含む導電性複合繊維を形成すればよい。なお、後述するように、前記塗布液には、導電性高分子に加えて、添加剤等を含んでいてもよい。繊維基材は、単繊維であっても、或いは、複数の繊維を束としたものであってもよい。
繊維束として導電性複合繊維を製造するための別の方法として、上記のように単繊維として導電性複合繊維を形成し、これを複数より合わせるなどの方法を例示することができる。
上記の塗布又は含浸する方法としては、例えば、導電性高分子及び必要に応じた添加剤を含む溶液を用意し、これに繊維基材を浸漬(ディップコーティング)する方法などを挙げることができる。
リード線の導電体106及び電極部の導電体108は、上記の導電性複合繊維を用いて、例えば以下のようにして形成することができる。電極部の導電体108が、リード線102の先端部から導電体106が延長して露出したものである場合、導電体106及び電極部104の導電体108は、上記導電性複合繊維で一体に形成すればよい。また、電極部104の導電体108をリード線102の導電体106の先端部に別途接続する場合は、電極部及びリード線の導電体をそれぞれ導電性複合繊維から形成し、接続部分の繊維を撚り合わせることにより、或いは接続部分を螺合、嵌合等の適切な手段により電気的に導通するように接合することにより、リード線の導電体106の先端部に電極部の導電体108を形成することができる。
リード線の導電体106及び電極部の導電体108は、導電性複合繊維に加えて任意の材料を含めて構成してもよい。例えば、導電性複合繊維以外の補強用の繊維を織り込むようにしてもよい。本発明では、上記の導電性複合繊維単独で形成されることが好ましい。
本発明の導電性複合繊維カテーテルの製造方法は、上記の導電性複合繊維の周囲を絶縁体、好ましくはフッ素化ポリイミドで被覆することを含む。具体的な被覆の方法の一実施形態としては、フッ素化ポリイミドの前駆体溶液[例えば、ポリアミド酸溶液又はポリイミドコーティング剤]、又は、フッ素化ポリイミド溶液[例えば、化学的イミド化(例えば、脱水縮合剤とイミド化触媒を用いて化学反応によりイミド化反応をさせるもの)により作製したポリイミドの溶液]を用い、リード線の芯線となる導電性複合繊維をフッ素化ポリイミドの前駆体溶液に浸漬(ディップコーティング)する方法がある。或いは、芯線にフッ素化ポリイミドの前駆体溶液を吹き付ける(スプレーコーティング)方法も適用できる。
電極部の導電体をリード線の導電体と一体化して形成するような上述の一実施形態では、導電性複合繊維の先端部を露出した構造とすればよいので、浸漬法を用いる場合、先端部以外の導電性複合繊維の部位を、絶縁体材料の前駆体溶液又は絶縁体材料の溶液に浸漬すればよい。また、吹き付け方法の場合は、予め、導電性複合繊維の露出させる先端部(電極部に相当する部分)を保護キャップ、テープ等で保護し、導電性複合繊維全体に絶縁体材料の前駆体溶液又は絶縁体材料の溶液を吹きつけ、吹き付け後、保護キャップ、テープ等を外せばよい。コーティングの後、フッ素化ポリイミド前駆体溶液を用いた場合には、コーティングされた導電性複合繊維をオーブン中で300〜400℃の温度で加熱することによりイミド化を行えばよい。また、フッ素化ポリイミド溶液を用いる場合には、コーティングの後、コーティングされた導電性複合繊維を溶媒が除去できる温度(例えば、55〜170℃)で加熱乾燥すればよい。なお、電極部の導電性複合繊維が複数部位で露出した形状を有する電極部の場合も、上記と同様の方法で得ることができる。即ち、電極部の露出したい部分のみを保護キャップ、テープで保護すればよい。このような手段で、リード線の導電性複合繊維をフッ素化ポリイミドの絶縁材料で被覆され、カテーテルの先端部の電極部の導電性複合繊維が露出した導電性複合繊維カテーテルが得られる。
本発明の導電性複合繊維カテーテルの柔軟性は使用する繊維基材の種類、太さ、フッ素化ポリイミドのフィルム、成形品又は積層体の種類、厚さ、成型温度により調整可能である。更に、カテーテルの電極部は導電性複合繊維を含む導電体が露出しており、この露出部分が生体内電極となりうる。
次に、本発明の導電性複合繊維カテーテルの第二の実施形態について説明する。この実施形態のカテーテルは、例えば図2に示される構造を有する。ここで、図2(a)は、第二の実施形態のカテーテル20のリード線の電極部側の先端部分と、電極部を示す模式図である。図2(b)は、図2(a)のb−b断面図である。
本実施形態では、図2(a)及び(b)に示されるように、図1を参照して説明したリード線は、第一の基部21と該第一の基部の上に設けられた第二の基部23からなる絶縁体を有し、第一の基部21と第二の基部23の間に導電性複合繊維22が埋設された構造を有する。本実施形態では、絶縁体の第一の基部21及び第二の基部22は、カテーテルの先端部分に向けて細くなるような構造(例えば針状)を有する。本実施形態では、第一の基部及び第二の基部は、フッ素化ポリイミドのフィルム(例えば膜厚20〜200μm)とすることができる。このようにすることで、カテーテルの人体等への挿入において、組織の損傷を最小限に抑えることができる。なお、本発明では、第一の基部21及び第二の基部はフィルム以外の形状であってもよい。また、第一の基部及び第二の基部の先端形状は、図1(a)に示した形状に限定されることはなく、組織の損傷を最小限に抑えることができる形状であればどのような形状であってもよい。
本実施形態では、第二の基部23が、第一の基部21よりも短い構造を有しており、これによりカテーテルの電極部104の位置で導電性複合繊維24が露出するようになっている。従って、本実施形態では、第一の基部21は、電極部104の導電性複合繊維を一方から支持するようになっている。このため、電極部の導電性複合繊維は、第一の基部を支持体として更に強度を増すことができる。なお、本実施形態では、図2(b)に示されるように、絶縁体の断面は矩形形状を有するが、本発明はこれに限らないことは、図1を参照して説明した第一の実施形態と同様である。
本実施形態の導電性複合繊維カテーテルの製造方法を以下に説明する。まず、第一の基部21及び第二の基部22に相当する部分をフッ素化ポリイミドのフィルム、成型品又は積層体として製造する。次いで、得られた第一の基部21上に導電性複合繊維を配置する。更に、第二の基部22を、導電性複合繊維の電極部の部分を露出させ、その他の部分を覆うように設置し、第一及び第二の基部、及び導電性複合繊維を圧着、加熱圧着、接着などの手段で接合すればよい。より具体的には、まず、先端部分を細く加工した細い短冊状のフッ素化ポリイミドのフィルム21(第一の基部)の上に、導電性複合繊維23を配設する。さらに、先端を細く加工した短冊状のフッ素化ポリイミドのフィルム22(第二の基部)を、第一の基部21の導電性複合繊維が配設された側に、電極部の導電体24が露出するように配設し、全体を圧着等により接合すればよい。これにより、カテーテルの先端部において導電性複合繊維が露出した、導電性複合繊維カテーテルを得ることができる。
本発明の導電性複合繊維カテーテルの柔軟性は使用する繊維基材の種類、太さ、フッ素化ポリイミドのフィルム、成形品又は積層体の種類、厚さ、成型温度により調整可能である。更に、電極部では一部に導電性複合繊維を含む導電体が露出しており、この露出部分が生体内電極となりうる。
次に、本発明の導電性複合繊維カテーテルの第三の実施形態を、図3を参照して説明する。図3(a)は、第三の実施形態のカテーテル30のリード線の電極部側の先端部分と、電極部を示す模式図である。図3(b)は、図3(a)電極部のb−b断面図である。図3(a)リード線のc−c断面図である。
本実施形態では、図3(a)〜(c)に示されるように、図1を参照して説明したリード線は、第一の基部21と該第一の基部の上に設けられた第二の基部33からなる絶縁体を有し、第一の基部21と第二の基部33の間に導電性複合繊維22が埋設された構造を有する。第一の基部21及び第二の基部33で構成される絶縁体は、カテーテルの先端部分に向けて細くなるような構造(例えば針状)を有する。従って、本実施形態では、電極部104がリード線から延びた絶縁体で覆われ、この絶縁体が、図3(a)に示されるように、カテーテルの電極部のある側の先端に向けて細くなるような構造を有する。このようにすることで、カテーテルの人体等への挿入において、組織の損傷を最小限に抑えることができる。なお、本発明では、図3(a)に示したような第一の基部21及び第二の基部33の先端形状に限定されることはなく、組織の損傷を最小限に抑えることができる形状であればどのような形状であってもよい。
本実施形態では、電極部104が第一の基部21及び第二の基部33で覆われるため、図3(b)に示されるように、電極部104は、導電性複合繊維22が少なくとも第二の基部33に外界と連通する開口部34を有する。これによりカテーテルの電極部の一部で導電性複合繊維24が露出するようになる。なお、図3(a)及び(b)では、開口部34は、電極部の第二の基部33に形成したが、本発明はこれに限定されず、電極部104の第一の基部21に形成することができ、或いは第一の基部及び第二の基部33の両方に形成することができる。また、本実施形態では、図3(b)に示されるように、絶縁体の断面は矩形形状を有するが、本発明はこれに限らないことは図1を参照して説明した第一の実施形態と同様である。
本実施形態の導電性複合繊維カテーテルの製造方法を以下に説明する。まず、第一の基部21及び第二の基部33に相当する部分をフッ素化ポリイミドのフィルム、成型品又は積層体として製造する。次いで、得られた第一の基部21上に導電性複合繊維を配置する。更に、開口部34を有する第二の基部33に相当するフッ素化ポリイミドのフィルム、成形品又は積層体を、導電性複合繊維を覆うように設置し、第一及び第二の基部、及び導電性複合繊維を圧着、加熱圧着、接着などの手段で接合すればよい。より具体的には、まず、先端に向けて細く加工された細い短冊状のフッ素化ポリイミドのフィルム21(第一の基部)の上に、導電性複合繊維を配設する。次に、開口部34を設けた細い短冊状のフッ素化ポリイミドのフィルム33(第二の基部)を、第一の基部21の導電性複合繊維が配設された側に配設し、全体を圧着等により接合すればよい。これにより、本実施形態の導電性複合繊維カテーテルは、カテーテルの先端部において導電性複合繊維が開口部で露出した構造となる。なお、上記の第二の基部の開口部は、第二の基部がフィルムの場合には、パンチング等の穿孔手段で、成型品では適切なモールドを用いて、また積層体では、パンチング、エッチング等の適切な手段により設けることができる。
本発明の導電性複合繊維カテーテルの柔軟性は使用する繊維基材の種類、太さ、フッ素化ポリイミドのフィルム又は成形品又は積層体の種類、厚さ、成型温度により調整可能である。更に、電極部では一部に導電性複合繊維を含む導電体が露出しており、この露出部分が生体内電極となりうる。
次に、本発明の第四の実施形態として、図4に示す導電性複合繊維カテーテル(導電性複合繊維が矩形状)を例示することができる。図4(a)は、第四の実施形態のカテーテル40のリード線の電極部側の先端部分と、電極部を示す模式図である。図4(b)は、図4(a)電極部のb−b断面図である。
本実施形態は、上記第二の実施形態において、導電性複合繊維を矩形状とした以外、第二の実施形態と同じである。なお、導電性複合繊維を矩形状とする方法は、例えば導電性複合繊維が単繊維である場合には、導電性高分子を含む導電性複合繊維を矩形状に形成すればよい。或いは、導電性複合繊維が繊維束である場合には、導電性高分子を含む導電性複合繊維の単繊維を複数束ねて矩形状に圧縮成形する等の方法を挙げることができる。
本実施形態では、第二の実施形態と同様に、第一の基部21が導電体を支持する構造となることから、導電体を、繊維基材を用いない導電性高分子のみからなるものとすることもできる。このような導電体を含むカテーテルは、例えば、フッ素化ポリイミドのフィルム、成形品又は積層体から第一の基部21及び第二の基部42を作成し、次に、第一の基部21上に導電性高分子を含む塗布液を塗布し、加熱乾燥して、リード線部分の導電体42及び電極部104の導電体44を形成することで得られる。塗布方法としては、PEDOT−PSSのエマルジョン溶液のような塗布液を用いて一般的なスクリーン印刷、パターンプリント、スプレーコート法等を用いることができる。別の塗布方法としては、PEDOT−PSSを含む溶液をノズルなどから放出(吐出)して、パターン状に導電体を形成する方法等を挙げることができる。次に、第二の基部42を第一の基部21の導電体を敷設した側に配設し、上記第二の実施形態と同様に加工して、カテーテルを形成する。
本発明の導電性複合繊維カテーテルの柔軟性は使用する繊維基材の種類、太さ、フッ素化ポリイミドのフィルム、成形品又は積層体の種類、厚さ、成型温度により調整可能である。更に、電極部では一部に導電性複合繊維を含む導電体が露出しており、この露出部分が生体内電極となりうる。
次に、本発明の第五の実施形態は、導電性複合繊維カテーテルの電極部の導電体の構造を、ループ状、スネア状、棍棒状等としたものである。本実施形態は、先に説明した第一の実施形態の導電性複合繊維カテーテル100の電極部104の導電体の構造を変形した変更例である。
図5は、本実施形態のうち、電極部104の導電体52の構造をループ状(ループ状電極)としたものである。具体的には、本実施形態の導電性複合繊維カテーテルは、リード線(カテーテル本体部分)102と電極部104を含む。これらのうち、リード線102の構成は、先に第一の実施形態で説明したとおりである。電極部104は、リード線102の端部から露出した導電性複合繊維(導電体)の先端部分52がリングの形状を有する。
本実施例の別の変形として、図6は、電極部104の導電体62の構造を棍棒状(棍棒状電極)としたものである。具体的には、本実施形態の導電性複合繊維カテーテルは、リード線(カテーテル本体部分)102と電極部104を含み、これらのうち、リード線102の構成は、先に第一の実施形態で説明したとおりである。また、電極部104は、リード線102の端部から露出した導電性複合繊維(導電体)の先端部分62が棍棒様の形状を有する。また、別の変形として、図示していないが、電極部104の導電体62の構造をスネア状(スネア状電極)とすることもできる。
これらの導電性複合繊維カテーテルは、例えば以下のような方法で製造することができる。例えば、図5に示したループ状の電極の場合、リード線102の端部から露出した導電性複合繊維(導電体)の先端部分52を折り返して、リード線102の端部近傍で前記繊維を撚り合わせる、あるいはリード線102の端部近傍で露出した導電性複合繊維の根元と先端を接触させた後に前記接触部の周辺を別途用意した例えばフッ素化ポリイミドのフィルム小片などで保護してプレス機で圧着するなどして貼り合わせることにより、ループ状にすることが可能である。あるいは、予め先端をループ状やスネア状、棍棒状に加工した電性複合繊維(導電体)を、前記ループ部を残して例えばフッ素化ポリイミドのフィルムで挟んでプレス機で圧着するなどして貼り合わせることにより、図5あるいは6に図示したような電極形状を得ることもできる。なお、これらの電極先端52の形状は、図5あるいは図6に図示した形状に限定されるものではなく、製造方法についても前記の手法に限定されるものではないことは言うまでもない。
本発明の導電性複合繊維カテーテルの柔軟性は使用する繊維基材の種類、太さ、フッ素化ポリイミドのフィルム、成形品又は積層体の種類、厚さ、成型温度により調整可能である。更に、電極部では一部に導電性複合繊維を含む導電体が露出しており、この露出部分が生体内電極となりうる。
以下に、本発明の導電性複合繊維カテーテルの上記構成要素に使用できる各種材料について説明する。
(I)導電性複合繊維
導電性複合繊維は、先に説明したように、繊維基材及び導電性高分子を含む。
(I−1)繊維基材
本発明で用いることができる繊維基材は、高分子(ポリマー)からなるものであれば特に制限されない。例えば、合成繊維、植物性の繊維、動物性の繊維などを用いることができる。
合成繊維としては、例えば、ナイロン、ポリエステル、アクリル、アラミド、ポリウレタン、炭素繊維などを挙げることができる。植物性の繊維としては、例えば、綿、麻、ジュートなどを挙げることができる。動物性の繊維としては、例えば、絹、羊毛、コラーゲン、動物組織を構成する弾性繊維などを挙げることができる。
これらの例示した繊維基材の中でも、導電性高分子との密着性に優れ、乾燥状態及び湿潤状態において強度が高く、且つ衣料品等の用途に適した柔軟性を有する動物性の繊維(蛋白質含有繊維)が好ましい。特に、後述する導電性高分子、PEDOT−PSSに対する接着性及び親水性に優れた絹(シルク)繊維がより好ましい。
繊維基材として使用しうるシルク繊維としては、例えば、蚕蛾、クモ、蜂の天然シルク繊維及び遺伝子組み換え技術を用いた人工のシルク繊維を挙げルことができる。シルクはフィブロインと呼ばれる蛋白質を含有し、衣料品や手術用の糸に利用されることからも解るとおり、親水性、生体適合性、染色性に優れた繊維であり、最も古くから人類に利用されてきた繊維の一つである。従って、本発明の繊維基材として好適に用いることができる。
本発明で好ましく用いることができるシルク繊維は、膠質成分であるセリシンを除去していない無加工の生糸、セリシンの一部又は全部を除去した練糸のいずれであってもよい。導電性高分子との密着性及び導電性複合繊維の強度を高める観点からは、練糸がより好ましい。
繊維基材は、中空繊維でも中実繊維でもよい。中空繊維は、後述するようなカテーテル内で薬液を輸送する場合に好適である。特に、繊維基材が1本の繊維のみである場合に有効である。また、中実繊維であっても繊維束とすることで、同様に薬液を輸送することができる。
繊維基材の直径(太さ)は特に制限されず、用途に応じて適宜選択すればよい。衣料品、生体電極、バイオインターフェースに用いる場合は、例えば、1μm〜100μmの直径が好ましい。
繊維基材の長さは特に制限されず、用途に応じて適宜選択すればよい。例えば、本発明のカテーテル又は生体組織への埋め込み用の電極としては10μm〜10cm、体表のバイオインターフェースに用いる場合は1mm〜50cm、衣料品への織り込み又は編み込みには繊維材料として1cm〜100mであればよい。
繊維基材は、上記材料単体の材料の他、複数の繊維基材を撚り合わせて、所望の太さの撚り糸にしたもの、種類の異なる繊維基材を混紡した混紡糸であってもよい。また、繊維基材の親水性を向上させる目的で、繊維基材に対してプラズマ処理、細孔処置、化学的コーティングなどの各種処理を行ってもよい。
(I−2)導電性高分子
導電性複合繊維は、導電性高分子(導電性ポリマー)を含む。導電性複合繊維は、上記の繊維基材と導電性高分子だけで構成することができる。或いは、導電性複合繊維は、上記の繊維基材と導電性高分子に加えて他の添加剤を含めてもよい。
導電性複合繊維で使用する導電性高分子は、導電性及び親水性に優れるPEDOT−PSSが好適である。PEDOT−PSSは、モノマーである3,4−エチレンジオキシチオフェンが、ポリ(4−スチレンスルホン酸)の存在下で重合することにより得られる導電性ポリマーである。PSSはPEDOTに負電荷を付与するドーパントとして機能する。本発明で使用できる導電性複合繊維の導電性を高める観点から、導電性高分子にはドーパントが含有されることが好ましい。
本発明者らは、PEDOT−PSSとシルク等の蛋白質を含む繊維との接着性が特に優れ、両者の接着面が容易には剥離しないことを見出した。この知見に基づき、本発明においては、繊維基材としてシルク繊維を使用し、且つ、導電性複合繊維に含まれる導電性高分子としてPEDOT−PSSを使用することが好ましい。
また、PEDOT−PSS以外の、本発明で使用しうる導電性高分子として、ポリアニリンスルフォン酸やポリピロールなどを挙げることができる。導電性複合繊維に含まれる導電性高分子は1種類であってもよく、或いは2種類以上を組み合わせてもよい。
本発明で用いる導電性高分子の分子量は特に制限されず、例えば数千〜数十万の範囲のものが使用できる。
(I−3)添加剤
導電性複合繊維は、導電性高分子以外の添加剤を含有していてもよい。このような添加剤としては、例えばグリセロール、ソルビトール、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコールコポリマー、エチレングリコール、スフィンゴシン、ホスファチジルコリン等が挙げられる。導電体に含まれる添加剤は1種類であってもよいし、2種類以上を組み合わせることもできる。
上述の添加剤は、PEDOT−PSS等の導電性高分子を含む導電性複合繊維の濡れ特性を調整する目的で、或いは、導電性複合繊維に柔軟性を付与することにより、生体電極として使用する際に生体組織(皮膚や組織)との親和性を向上させる目的で使用することができる。
なお、前記濡れ特性の調整の具体例としては、例えば導電性複合繊維の吸水性の調整、導電性複合繊維の湿潤若しくは乾燥の調整(これにより過剰な膨張若しくは収縮の防止が可能である)などを挙げることができる。
本発明では、PEDOT−PSSと前記添加剤とを組み合わせて用いると、導電性複合繊維の濡れ特性の調整による、特に過剰な膨張及び収縮の防止が可能となるので好ましい。この理由として、高い吸水性を有するPEDOT−PSSが予め添加剤を含有することによって、水分が後から浸入してくる余地が少なくなることが一因だと考えられる。PEDOT−PSSの濡れ特性を調整し、更に柔軟性を付与する目的で用いる添加剤としては、上述の添加剤のうち、特にグリセロール、ソルビトール及びポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコールコポリマーが好ましい。
前記添加剤及びPEDOT−PSSを含む導電性複合繊維は、高湿度環境で使用した場合にも、過剰な吸水が起こらず、高い繊維強度を有し、導電性に優れたものとなるので好ましい。また、このような導電性複合繊維は、優れた柔軟性も併せ持つので、PEDOT−PSSのごわごわした感触(剛直性)が緩和され、優れた生体組織との接触性及び親和性を有する。従って、添加剤及びPEDOT−PSSを含む導電体を有する導電性複合繊維は、ノイズの少ない生体信号の測定が可能な生体電極となりうる。
導電性複合繊維に含まれる添加剤としては、上記例に限定されず、例えば界面活性剤、アルコール、天然多糖類、糖アルコール、ジメチルスルホキシドなどの公知の有機溶媒等を用いることもできる。
界面活性剤の例には、公知の、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤などが挙げられる。これらの界面活性剤は単独であっても、2種類以上を組み合わせてもよい。
カチオン性界面活性剤としては、例えば第4級アルキルアンモニウム塩、ハロゲン化アルキルピリジニウムなどが挙げられる。アニオン性界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、脂肪酸塩などが挙げられる。非イオン性界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレン、ポリオキシエチレンアルキルエーテルなどが挙げられる。
アルコールとしては、公知の1価アルコール及び多価アルコールを例として挙げることができる。これらのアルコールは単独でも、2種類以上を組み合わせてもよい。
1価アルコールとしては、例えばメタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブタノールなどが挙げられる。これらのアルコールを構成する炭素骨格は、直鎖状、分岐状又は環状のいずれであってもよい。
多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコールなどのグリコール類、グリセリンなどの鎖状多価アルコール、グルコース、スクロースなどの環状多価アルコール、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコールコポリマーなどのポリマー状多価アルコールなどが挙げられる。
天然多糖類としては、例えばキトサン、キチン、グルコース、アミノグリカンなどが挙げられる。
糖アルコールとしては、例えばソルビトール、キシリトール、エリトリトールなどが挙げられる。
(I−4)絶縁体
本発明のカテーテルのリード線は絶縁体を含む。この絶縁体の材料は、フッ素化ポリイミドであることが好ましい。ポリイミドは、分子内にイミド環を有するために耐熱性が高く、且つイミド環を構成するカルボニル基(C=0)の極性が高いため、親水性が高いという特徴を有する。このポリイミドの炭素原子の少なくとも一部にフッ素を導入したフッ素化ポリイミドは、血液凝固を起こしにくく、生体適合性に優れる。本発明では、リード線の絶縁材料として、フッ素化ポリイミドを使用することが可能であるが、ポリイミドを構成する繰り返し単位中のフッ素含量が少ないと生態適合性の効果が小さくなる傾向を有する。また、逆に、ポリイミドを構成する繰り返し単位中のフッ素含有量が多くなると耐熱性、成型加工性が低くなる傾向を有する。このため、本発明で利用可能なフッ素化ポリイミドは、下記構造式(1)〜(5)の何れかで表される繰り返し単位を有するフッ素化ポリイミドであることが好ましい。
Figure 0006043685
Figure 0006043685
Figure 0006043685
Figure 0006043685
Figure 0006043685
本発明では、上記のような導電性複合繊維を、導電性高分子を含む中空状単繊維又は導電性高分子を含む繊維の繊維束とすることで、この導電性複合繊維を通して薬剤を輸送することが可能である。具体的には、導電性高分子を含む中空状単繊維又は導電性高分子を含む繊維の繊維束に薬剤を含浸させ、単繊維又は繊維束のこれを生体内に挿入して、例えば電流を印可することにより薬剤を所望の部位に投与(送達)することができる。或いは、導電性高分子を含む中空状単繊維又は導電性高分子を含む繊維の繊維束の毛管現象を利用して、薬剤を所望の部位に送達することが可能である。また、本発明のカテーテルは、電流を印加することにより電気的刺激を与えることができ、或いは生体信号を検出して生理検査用電極カテーテルとして用いたりすることもできる。
このような薬剤の輸送に本発明の導電性複合繊維カテーテルを使用する場合にも、導電性高分子はPEDOT−PSSであり、絶縁体はフッ素化ポリイミドであることが好ましい。また、導電性複合繊維は、適宜上記のような添加剤を含ませることができる。
導電性複合繊維で輸送可能な薬剤としては、抗生物質及び抗ウイルス剤のような抗感染薬;フェンタニール、スフェンタニル、ブプレノルフィン又はこれらの組み合わせを含む鎮痛薬又は麻酔薬;拒食症薬(anorexics);抗関節炎薬;テルブタリンのような抗喘息剤;抗けいれん剤;抗うつ剤;抗糖尿病薬;止痢薬;抗ヒスタミン薬;抗炎症薬;片頭痛製剤;抗乗り物酔い薬;スコポラミン又はオンダンセトロンのような製剤;制嘔吐剤;抗腫瘍薬;抗パーキンソン病薬;ドブタミンのような心刺激薬(cardiostimulants);かゆみ止め;抗精神病薬;解熱剤;胃腸、膀胱などの鎮痙薬;抗コリン作用薬;交感神経様作用薬;キサンチン誘導体;ニフェジピンのようなカルシウムチャンネル遮断薬を含む心血管薬;β遮断薬、サルブタモール又はリトドリンのようなβ−アゴニスト;抗不整脈薬;アテノロールのような降圧剤;ACE阻害薬;利尿薬;全体的な、冠動脈、末梢、又は脳を含む血管拡張薬;中枢刺激剤;感冒薬;充血緩和剤;診断薬;副甲状腺ホルモン;成長ホルモン又はインシュリンのようなホルモン;催眠薬、免疫抑制剤;筋弛緩薬;副交感神経遮断薬;副交感神経用作用薬;酸化防止剤;ニコチン;プロスタグランジン;精神刺激薬;鎮静剤;トランキライザを含む全ての主要な治療領域の治療剤;カロテノイド;アスコルビン酸(ビタミンC)、ビタミンEなどの皮膚で働く酸化防止剤、およびこれらのように皮膚に作用するビタミン製剤および酸化防止剤;レチノール(ビタミンAアルコール)を含むレチノイドのような小じわ防止剤;α−ヒドロキシ酸;サリチル酸などのβ−ヒドロキシ酸;ヒドロキシ酸とポリヒドロキシ酸の組み合わせ;加水分解及び可溶性コラーゲン、ヒアルロン酸又はこれらのような保湿剤;レチノイン酸、ヒドロキノン又は過酸化物、およびこれらのような皮膚漂白剤;アロエ−ベラ、野生のヤムイモ、マンサク、ヤクヨウニンジン、緑茶、及び薬効を有する植物の抽出物のような植物製剤が含まれる。
以下、具体的な実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はかかる実施例に限定されない。
(導電性複合繊維カテーテルの作製)
(実施例1)
複合繊維化する前のシルク繊維束(株式会社フジックス製、タイヤ 9号、繊維直径約280μm)を、PEDOT−PSS(Clevios P、ドイツ国ヘレウス社製)にEDOT(ドイツ国ヘレウス社製)を0.1%添加した溶液に浸漬した。続いて櫛形電極を用いて前記シルク繊維束に通電し、シルク繊維束の表面及び内部に、電気化学的にPEDOT−PSSを固定することにより、シルク繊維束とPEDOT−PSSとの繊維束を得た。次に、得られた繊維束にグリセロールを含浸させた。更に、もう一度、PEDOT−PSS(Clevios P、ドイツ国ヘレウス社製)にEDOT(ドイツ国ヘレウス社製)を0.1%添加した溶液への浸漬、通電、グリセロールの含浸を行い、電気化学的にPEDOT−PSSを固定することにより、シルク繊維束、PEDOT−PSS及びグリセロールを含む導電性複合繊維束を得た。
次に、下記構造式(1):
Figure 0006043685
で表されるフッ素化ポリイミドの前駆体溶液(ポリアミド酸のN,N−ジメチルアセトアミド溶液)をスピンコート法により最終フィルム膜厚が50μmになるようにシリコン基板に上に回転塗布し、これを窒素ガス雰囲気下のオーブン中において350℃で1時間加熱した。その後放冷し、温度が室温付近まで下がった後、シリコン基板を取り出し、フッ素化ポリイミドフィルムをシリコン基板から剥離した。得られたフッ素化ポリイミドフィルムを、長さ50mm、幅3mm、厚さ50μmの、図2(a)の第一の基部に示すような短冊状で、その片方の先端部が先端部分に向けて細くなる針状になるように切り出し、第一の基部を得た。このフッ素化ポリイミドフィルムの幅方向の中央部に前記シルク繊維束、PEDOT−PSS及びグリセロールを含む導電性複合繊維束を設置した。次に、加熱温度を250℃で1時間に変更した以外、上述のフッ素化ポリイミドフィルムの第一の基部と同様の方法で作製したフッ素化ポリイミドフィルムの第二の基部を作製した。得られたフィルムを、図2(a)の第二の基部に示すように、長さ40mm、幅3mm、厚さ50μmの短冊状で、且つ、第二の基部の両先端部に向けて先端が針状になるように切り出した。これをフッ素化ポリイミド上に設置した第一の基部の導電性複合繊維束の上に、繊維束の両先端部がそれぞれ5mmずつ露出するように設置した。これをプレス機で圧着して導電性複合繊維カテーテルを作製した。このカテーテルの抵抗値を直流安定化電源(PAB18−5.5;菊水電子工業社製)及びデジタルマルチメーター(VOAC7511;岩崎通信機社製)を用いてDC5V負荷時の電流量から計算した結果、抵抗値は0.02MΩ/cm、導電率は0.1S/cmであった。
(実施例2)
実施例1と同様の操作により、シルク繊維束、PEDOT−PSS及びグリセロールを含む導電性複合繊維束を得た。この繊維束の両端の5mmずつをポリイミドテープで保護した。
次に、化学的イミド化により作製した下記構造式(2)
Figure 0006043685
で表される繰り返し単位を有するフッ素化ポリイミドのアセトン溶液に、先に得られた導電性複合繊維束を浸漬し、その後80℃のオーブンで乾燥した。この浸漬及び乾燥の操作を3回繰り返し、最後に、導電性複合繊維束の先端部を保護したポリイミドテープを除去して、導電性複合繊維カテーテルを作製した。
これを実施例1と同様にして、抵抗値及び導電率を測定した結果、それぞれ0.02MΩ/cm、0.1S/cmであった。
(実施例3)
実施例2と同様の操作により、導電性複合繊維カテーテル(長さ20mm、導電性複合繊維束の線径280ミクロン)を作製した。このカテーテルの導電性複合繊維束部における薬物輸送速度を測定する目的で、この実施例の試験用の導電性複合繊維束を準備して、薬物輸送試験を行った。本実施例のカテーテルの導電性複合繊維束の一方の端を、蛍光物質であるルシファーイエロー100μMを含む生理的食塩水1mLを入れたチャンバーに浸し、他方の端を、蛍光物質を含まない生理的食塩水0.5mLを入れたディッシュに投入した。ルシファーイエローを入れたチャンバーの液の水位が、蛍光物質を含まない生理的食塩水を入れたディッシュの水位よりも5mm高くなるように設定した。これらを37℃の恒温室中に静置し、前記ディッシュ中の生理的食塩水に含まれるルシファーイエローの濃度を、設置後0、1、2、3、4及び7日目に測定した。
前記チャンバーから前記導電性複合繊維束を介してディッシュまでルシファーイエローが輸送されたことにより、前記ディッシュ中のルシファーイエローの濃度は0.2μM/dayの速度で上昇した。この結果より、ルシファーイエローが導電性複合繊維を一定速度で透過(浸透移動)していることがわかった。
20、20、40、50、60、100 導電性複合繊維カテーテル
21 第一の基部
23、33 第二の基部
52 リング状電極
62 棍棒状電極
102 リード線
104 電極部
22、24、42、44、106、108 導電体
110 絶縁体
112 導電性複合繊維
114 繊維基材
116 導電性高分子
9 導電体の先端露出部
10 ループ形状の導電体の先端露出部
11 棍棒形状の導電体の先端露出部

Claims (5)

  1. 導電性複合繊維を含むカテーテルであって、リード線及び前記リード線の端部に配置された電極部を備え、
    前記リード線は、
    (i)導電性高分子を含有する導電性複合繊維を含む導電体、及び
    (ii)前記導電体を被覆する、フッ素含有ポリイミドを含む絶縁体
    を含み、
    前記電極部は、
    前記導電性高分子を含有する導電性複合繊維を含む上記(i)の導電体を含み、
    前記導電性複合繊維は、繊維基材に導電性高分子を含むものであり、前記導電性高分子は、繊維基材に含浸及び/又は付着されたものであり、前記導電性高分子はポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリ(スチレンスルホン酸)(PEDOT−PSS)であり、
    前記絶縁体のフッ素含有ポリイミドが下記構造式(1)で表される繰り返し単位を有するものである
    Figure 0006043685
    ことを特徴とするカテーテル。
  2. 導電性複合繊維を含むカテーテルであって、リード線及び前記リード線の端部に配置された電極部を備え、
    前記リード線は、
    (i)導電性高分子を含有する導電性複合繊維を含む導電体、及び
    (ii)前記導電体を被覆する、フッ素含有ポリイミドを含む絶縁体
    を含み、
    前記電極部は、前記導電性高分子を含有する導電性複合繊維を含む上記(i)の導電体を含み、
    前記導電性複合繊維は、繊維基材に導電性高分子を含むものであり、前記導電性高分子は、繊維基材に含浸及び/又は付着されたものであり、前記導電性高分子はポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリ(スチレンスルホン酸)(PEDOT−PSS)であり、
    前記絶縁体のフッ素含有ポリイミドが下記構造式(2)で表される繰り返し単位を有するものである
    Figure 0006043685
    ことを特徴とするカテーテル。
  3. 導電性複合繊維を含むカテーテルであって、リード線及び前記リード線の端部に配置された電極部を備え、
    前記リード線は、
    (i)導電性高分子を含有する導電性複合繊維を含む導電体、及び
    (ii)前記導電体を被覆する、フッ素含有ポリイミドを含む絶縁体
    を含み、
    前記電極部は、前記導電性高分子を含有する導電性複合繊維を含む上記(i)の導電体を含み、
    前記導電性複合繊維は、繊維基材に導電性高分子を含むものであり、前記導電性高分子は、繊維基材に含浸及び/又は付着されたものであり、前記導電性高分子はポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリ(スチレンスルホン酸)(PEDOT−PSS)であり、
    前記絶縁体のフッ素含有ポリイミドが下記構造式(3)で表される繰り返し単位を有するものである
    Figure 0006043685
    ことを特徴とするカテーテル。
  4. 導電性複合繊維を含むカテーテルであって、リード線及び前記リード線の端部に配置された電極部を備え、
    前記リード線は、
    (i)導電性高分子を含有する導電性複合繊維を含む導電体、及び
    (ii)前記導電体を被覆する、フッ素含有ポリイミドを含む絶縁体
    を含み、
    前記電極部は、前記導電性高分子を含有する導電性複合繊維を含む上記(i)の導電体を含み、
    前記導電性複合繊維は、繊維基材に導電性高分子を含むものであり、前記導電性高分子は、繊維基材に含浸及び/又は付着されたものであり、前記導電性高分子はポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリ(スチレンスルホン酸)(PEDOT−PSS)であり、
    前記絶縁体のフッ素含有ポリイミドが下記構造式(4)で表される繰り返し単位を有するものである
    Figure 0006043685
    ことを特徴とするカテーテル。
  5. 導電性複合繊維を含むカテーテルであって、リード線及び前記リード線の端部に配置された電極部を備え、
    前記リード線は、
    (i)導電性高分子を含有する導電性複合繊維を含む導電体、及び
    (ii)前記導電体を被覆する、フッ素含有ポリイミドを含む絶縁体
    を含み、
    前記電極部は、前記導電性高分子を含有する導電性複合繊維を含む上記(i)の導電体を含み、
    前記導電性複合繊維は、繊維基材に導電性高分子を含むものであり、前記導電性高分子は、繊維基材に含浸及び/又は付着されたものであり、前記導電性高分子はポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリ(スチレンスルホン酸)(PEDOT−PSS)であり、
    前記絶縁体のフッ素含有ポリイミドが下記構造式(5)で表される繰り返し単位を有するものである
    Figure 0006043685
    ことを特徴とするカテーテル。
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