[go: up one dir, main page]

JP5999475B2 - 光学素子、照明装置、投射装置および投射型映像表示装置 - Google Patents

光学素子、照明装置、投射装置および投射型映像表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5999475B2
JP5999475B2 JP2012099060A JP2012099060A JP5999475B2 JP 5999475 B2 JP5999475 B2 JP 5999475B2 JP 2012099060 A JP2012099060 A JP 2012099060A JP 2012099060 A JP2012099060 A JP 2012099060A JP 5999475 B2 JP5999475 B2 JP 5999475B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
hologram recording
coherent light
optical element
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012099060A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013228481A (ja
Inventor
内 直 也 竹
内 直 也 竹
重 牧 夫 倉
重 牧 夫 倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2012099060A priority Critical patent/JP5999475B2/ja
Publication of JP2013228481A publication Critical patent/JP2013228481A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5999475B2 publication Critical patent/JP5999475B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Projection Apparatus (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Holo Graphy (AREA)
  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)

Description

本発明は、光を回折する光学素子に係り、とりわけ、入射した光に起因する光学素子の温度上昇を抑制することができる光学素子に関する。また本発明は、光学素子と、光学素子に光を照射する照射装置とを備えた照明装置、投射装置および投射型映像表示装置に関する。
スクリーン上に光を投射して映像表示を行う投射型映像表示装置は、いわゆる「光学式プロジェクタ」と呼ばれている市販品を含めて、様々な方式のものが提案されている。このような投射型映像表示装置の基本原理は、液晶マイクロディスプレイやDMD(デジタルマイクロミラーデバイス:Digital Micromirror Device)などの空間光変調器を利用して、元になる二次元画像を生成し、この二次元画像を投射光学系を利用してスクリーン上に拡大投影するというものである。例えば、高圧水銀ランプなどの白色光源を用いて液晶ディスプレイ等の空間光変調器を照明し、得られた変調画像をレンズでスクリーン上に拡大投影する光学式プロジェクタが知られている。
ところでDMDなどの空間光変調器においては、全ての光が利用されるわけではなく、一部の光は空間光変調器や光学素子によって熱として吸収される。このような発熱は、高い光束密度を有する光が用いられる場合により顕著になる。
光の吸収に起因する発熱が生じる場合であっても、空間光変調器の特性や信頼性が劣化することを防ぐため、様々な方法が提案されている。例えば特許文献1において、DMDなどの空間光変調器のうち光が入射する面とは反対側の面に設けられ、空間光変調器における発熱を吸熱する受熱部と、受熱部を冷却する冷却手段と、空間光変調器を保持する保持金具と、空間光変調器および保持金具に貼り付けられる熱伝導シートと、熱伝導シートの熱を放出するための熱拡散板および冷却部と、を備えた冷却装置が提案されている。
ところで、高圧水銀ランプなどの高輝度放電ランプは、寿命が比較的短く、光学式プロジェクタなどに利用した場合、頻繁にランプ交換を行う必要がある。また、各原色成分の光を取り出すために、ダイクロイックミラーなどの比較的大型な光学系を利用する必要があるため、装置全体が大型化するという難点がある。このような問題に対処するため、レーザ光源などのコヒーレント光源を用いる方式も提案されている。たとえば、産業上で広く利用されている半導体レーザは、高圧水銀ランプなどの高輝度放電ランプに比べて極めて長寿命である。また、単一波長の光を生成可能な光源であるため、ダイクロイックミラーなどの分光装置が不要になり、装置全体を小型化できるという利点も有する。
その一方で、レーザ光などのコヒーレント光源を用いる方式には、スペックルの発生といった新たな問題が生じている。スペックル(speckle)は、レーザ光などのコヒーレント光を散乱面に照射したときに現れる斑点状の模様であり、スクリーン上に発生すると斑点状の輝度ムラである明るさのムラとして観察され、観察者に対して生理的な悪影響を及ぼす要因になる。コヒーレント光を用いた場合にスペックルが発生する理由は、スクリーンなどの散乱反射面の各部で反射したコヒーレント光が、その極めて高い可干渉性ゆえに、互いに干渉し合うことによって生じるものとされている。たとえば、文献「Speckle Phenomena in Optics, Joseph W. Goodman, Roberts & Co., 2006」には、スペックルの発生についての詳細な理論的考察がなされている。
このように、コヒーレント光源を用いる方式では、スペックルの発生という固有の問題が生じるため、スペックルの発生を抑制するための技術が提案されている。例えば特許文献2には、空間光変調器を照明する照明装置として、ホログラム記録媒体と、ホログラム記録媒体上を走査するように、ホログラム記録媒体にコヒーレント光を照射する照射装置と、を備えた照明装置が提案されている。特許文献2においては、このような照明装置を用いて空間光変調器を照明することにより、ホログラム記録媒体から空間光変調器上の個々の点に到達する回折光の入射角度を時間とともに変化させることができる。これによって、スペックルを低減することが可能となる。
ホログラム記録媒体の干渉縞が記録される記録層は、一般に、ガラスなどの支持体上に感光性組成物を塗布することにより形成される。また記録層の上には、特許文献3に記載されているように、ガラスやフィルムなどが保護部材として設けられる。
特開2011−170013号公報 特許第4816819号公報 特開平6−301322号公報
Speckle Phenomena in Optics, Joseph W. Goodman, Roberts & Co., 2006
ホログラム記録媒体を支持するガラスや、ホログラム記録媒体を保護するガラスやフィルムなどの部材は通常、高い放熱特性を有する部材ではない。従って、ホログラム記録媒体に対して高い光束密度を有する光が照射されると、光が照射された領域の温度が高くなり、この結果、ホログラム記録媒体における光の回折特性が影響を受けてしまうことが考えられる。
本発明は、このような課題を効果的に解決し得る光学素子、照明装置、投射装置および投射型映像表示装置を提供することを目的とする。
本発明による、コヒーレント光を回折する光学素子は、
コヒーレント光が入射する側から順に積層された透明基板、ホログラム記録媒体および熱伝導性部材を備え、
前記ホログラム記録媒体は、前記透明基板を透過して前記ホログラム記録媒体に入射するコヒーレント光を回折するよう構成されており、
前記熱伝導性部材の熱伝導率は、前記透明基板の熱伝導率よりも大きくなっており、
前記熱伝導性部材は、前記ホログラム記録媒体側から順に反射抑制部分および熱伝導性部分を有し、
前記反射抑制部分は、前記熱伝導性部材の最も前記ホログラム記録媒体側の面を構成し、かつ、前記ホログラム記録媒体側から入射するコヒーレント光が反射されることを抑制する。
本発明による光学素子において、前記反射抑制部分は、前記ホログラム記録媒体側に向かうにつれて断面積が小さくなる形状を有する複数の突起部を含んでいてもよい。
本発明による光学素子において、前記反射抑制部分は、互いに異なる屈折率を有する複数の層を含む誘電体多層膜を備えていてもよい。
本発明による光学素子において、前記熱伝導性部分は、金属またはカーボンを含む熱伝導性層を有していてもよい。
本発明による光学素子において、前記熱伝導性部分は、前記反射抑制部分側から順に配置された第1熱伝導性層および第2熱伝導性層を有していてもよい。この場合、前記第2熱伝導性層の熱伝導率は、前記第1熱伝導性層の熱伝導率よりも大きくなっていてもよい。また、前記第1熱伝導性層または前記第2熱伝導性層の少なくともいずれか一方は、金属またはカーボンを含んでいてもよい。
本発明による照明装置は、
上述した本発明による光学素子と、
コヒーレント光が前記光学素子の前記ホログラム記録媒体上を走査するように、前記光学素子にコヒーレント光を照射する照射装置と、を備え、
任意の瞬間に前記照射装置によってコヒーレント光を照射されている前記光学素子の前記ホログラム記録媒体上の領域は、前記ホログラム記録媒体の一部分である。
本発明による照明装置において、前記照射装置から前記光学素子の前記ホログラム記録媒体の各位置に入射した前記コヒーレント光が、それぞれ、前記ホログラム記録媒体で回折されて少なくとも一部分において互いに重なり合う領域を照明するように、前記照射装置および前記光学素子が配置されていてもよい。
本発明による投射装置は、
上述した本発明による照明装置と、
前記照明装置からのコヒーレント光によって照明される位置に配置された空間光変調器と、を備える。
本発明による第1の投射型映像表示装置は、
上述した本発明による投射装置と、
前記空間光変調器上に得られる変調画像を投影されるスクリーンと、を備える。
本発明による第2の投射型映像表示装置は、
上述した本発明による照明装置と、
前記照明装置からのコヒーレント光によって照明される位置に配置されたスクリーンと、を備える。
本発明によれば、ホログラム記録媒体における発熱を適切に放出することができる。
図1は、本発明による一実施の形態を説明するための図であって、一実施の形態としての光学素子、照明装置、投射装置および投射型映像表示装置の概略構成を示す図である。 図2は、図1に示された照明装置を示す図である。 図3は、図2の照明装置の光学素子をなすホログラム記録媒体を作製するための露光方法を説明するための図である。 図4は、図3の露光方法を経て作製されたホログラム記録媒体の作用を説明するための図である。 図5は、図1に示された照明装置の作用を説明するための斜視図である。 図6は、図1に示された光学素子を示す断面図である。 図7は、図6に示された光学素子の反射抑制部分を詳細に示す断面図である。 図8は、光学素子の熱伝導性部分の一変形例を説明するための断面図である。 図9(a)(b)はそれぞれ、光学素子の反射抑制部分の一変形例を説明するための断面図である。 図10は、光学素子の反射抑制部分の一変形例を説明するための断面図である。 図11は、光学素子の一変形例を説明するための図であって、光学素子を対応する被照明領域とともに示す平面図である。 図12は、本発明による一実施の形態のうちの基本形態を応用した応用形態を説明するための図であって、応用形態の一具体例としての照明装置、投射装置および投射型映像表示装置の概略構成を示す図である。 図13は、実施例1による光学素子のサーモグラフィー観察結果を示す図である。 図14は、比較例1による光学素子のサーモグラフィー観察結果を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
図1〜図12は、本発明の一実施の形態に係る光学素子、照明装置、投射装置および投射型映像表示装置、並びに、その変形例を説明するための図である。このうち、図1〜図7を参照して、一実施の形態に係る光学素子、照明装置、投射装置および投射型映像表示装置について説明する。その後、図8〜図12を適宜参照しながら、一実施の形態に係る光学素子、照明装置、投射装置および投射型映像表示装置に対する変形の一例について説明する。
〔構成〕
まず、コヒーレント光を投射する照明装置および投射装置を含み且つスペックルを目立たなくさせることができる投射型映像表示装置の構成を、主として図1〜図7を参照して説明する。
図1に示す投射型映像表示装置10は、スクリーン15と、コヒーレント光からなる映像光を投射する投射装置20と、を有している。投射装置20は、仮想面上に位置する被照明領域LZをコヒーレント光で照明する照明装置40と、被照明領域LZと重なる位置に配置され照明装置40によってコヒーレント光で照明される空間光変調器30と、空間光変調器30からのコヒーレント光をスクリーン15に投射する投射光学系25と、を有している。
空間光変調器30としては、例えば、透過型の液晶マイクロディスプレイを用いることができる。この場合、照明装置40によって面状に照明される空間光変調器30が、画素毎にコヒーレント光を選択して透過させることにより、空間光変調器30をなすディスプレイの画面上に変調画像が形成されるようになる。こうして得られた変調画像(映像光)は、投射光学系25によって、等倍で或いは変倍されてスクリーン15へ投射される。これにより、変調画像がスクリーン15上に等倍で或いは変倍(通常、拡大)されて表示され、観察者は当該画像を観察することができる。
なお、空間光変調器30としては、反射型のマイクロディスプレイを用いることも可能である。この場合、空間光変調器30での反射光によって変調画像が形成され、空間光変調器30へ照明装置40からコヒーレント光が照射される面と、空間光変調器30から変調画像をなす映像光が進みでる面が同一の面となる。このような反射光を利用する場合、空間光変調器30としてDMD(Digital Micromirror Device)などのMEMS素子を用いることも可能である。
また、空間光変調器30の入射面は、照明装置40によってコヒーレント光を照射される被照明領域LZと同一の形状および大きさであることが好ましい。この場合、照明装置40からのコヒーレント光を、スクリーン15への映像の表示に高い利用効率で利用することができるからである。
スクリーン15は、透過型スクリーンとして構成されていてもよいし、反射型スクリーンとして構成されていてもよい。スクリーン15が反射型スクリーンとして構成されている場合には、観察者は、スクリーン15で反射されるコヒーレント光によって表示される映像を、スクリーン15に関して投射装置20と同じ側から観察することになる。一方、スクリーン15が透過型スクリーンとして構成されている場合、観察者は、スクリーン15を透過したコヒーレント光によって表示される映像を、スクリーン15に関して投射装置20とは反対の側から観察することになる。
ところで、スクリーン15に投射されたコヒーレント光は、拡散され、観察者に映像として認識されるようになる。この際、スクリーン上に投射されたコヒーレント光は拡散によって干渉し、スペックルを生じさせることになる。ただし、ここで説明する投射型映像表示装置10では、以下に説明する照明装置40が、時間的に角度変化するコヒーレント光で、空間光変調器30が重ねられている被照明領域LZを照明するようになっている。より具体的には、以下に説明する照明装置40は、コヒーレント光からなる拡散光で被照明領域LZを照明するが、この拡散光の入射角度が経時的に変化していく。この結果、スクリーン15上でのコヒーレント光の拡散パターンも時間的に変化するようになり、コヒーレント光の拡散で生じるスペックルが時間的に重畳されて目立たなくなる。以下、このような照明装置40について、さらに詳細に説明する。
図1および図2に示された照明装置40は、入射したコヒーレント光を回折してコヒーレント光の進行方向を被照明領域LZへ向ける光学素子50と、光学素子50へコヒーレント光を照射する照射装置60と、を有している。なお光学素子50および光学素子50の各構成要素に関する以下の説明において、「一側」は、照射装置60からのコヒーレント光が入射する側を意味しており、「他側」は、一側の反対側を意味している。図1において、光学素子50の一側の面が符号50aで示されており、また光学素子50の他側の面が符号50bで示されている。
光学素子50は、光拡散素子乃至光拡散要素として機能するホログラム記録媒体55、とりわけ、散乱板6の像5を再生し得るホログラム記録媒体55を含んでいる。図示する例では、光学素子50は、コヒーレント光が入射する側、すなわち一側から順に積層された透明基板51、ホログラム記録媒体55および熱伝導性部材52を備えている。透明基板51は、十分な透光性を有する材料から構成されている。このため、一側から光学素子50に入射する光の大半は、透明基板51を透過してホログラム記録媒体55に到達する。なお図1に示すように、ホログラム記録媒体55と熱伝導性部材52との間に接着層56が設けられていてもよい。なお「ホログラム記録媒体」とは、ホログラムが記録されている媒体のことである。
光学素子50のホログラム記録媒体55は、照射装置60から照射され、透明基板51を透過してホログラム記録媒体55に入射するコヒーレント光を再生照明光Laとして受けて、当該コヒーレント光を高効率で回折することができる。とりわけ、ホログラム記録媒体55は、その各位置、言い換えると、その各点とも呼ばれるべき各微小領域に入射するコヒーレント光を回折することによって、散乱板6の像5を再生することができるようになっている。
一方、照射装置60は、ホログラム記録媒体55のコヒーレント光が、光学素子50のホログラム記録媒体55上を走査するようにして、光学素子50へコヒーレント光を照射する。したがって、任意の瞬間に、照射装置60によってコヒーレント光を照射されているホログラム記録媒体55上の領域は、ホログラム記録媒体55の表面全域の一部分となっており、とりわけ図示する例では、点と呼ばれるべき微小領域となっている。
そして、照射装置60から照射されてホログラム記録媒体55上を走査するコヒーレント光は、ホログラム記録媒体55上の各位置(各点または各領域(以下、同じ))に、当該ホログラム記録媒体55の回折条件を満たすような入射角度で、入射するようになっている。照射装置60からホログラム記録媒体55の各位置に入射したコヒーレント光は、それぞれ、ホログラム記録媒体55で回折されて少なくとも一部分において互いに重なり合う領域を照明する。とりわけここで説明する形態では、照射装置60からホログラム記録媒体55の各位置に入射したコヒーレント光は、それぞれ、ホログラム記録媒体55で回折されて同一の被照明領域LZを照明するようになっている。より詳細には、図2に示すように、照射装置60からホログラム記録媒体55の各位置に入射したコヒーレント光が、それぞれ、被照明領域LZに重ねて散乱板6の像5を再生するようになっている。すなわち、照射装置60からホログラム記録媒体55の各位置に入射したコヒーレント光は、それぞれ、光学素子50で拡散されて(拡げられて)、同一の被照明領域LZに入射するようになる。なお、図2および以降で説明する図4,5では、ホログラム記録媒体55の機能の説明を明確化するために、光学素子50の各構成要素のうちホログラム記録媒体55以外の構成要素は記載を省略している。
このようなコヒーレント光の回折作用を可能にするホログラム記録媒体55として、図示する例では、フォトポリマーを用いた反射型の体積型ホログラムが用いられている。このホログラム記録媒体55は、図3に示すように、実物の散乱板6からの散乱光を物体光Loとして用いて作製されている。図3には、ホログラム記録媒体55をなすようになる感光性を有したホログラム感光材料58に、互いに干渉性を有したコヒーレント光からなる参照光Lrと物体光Loとが露光されている状態が、示されている。
参照光Lrは、例えば、特定波長域のレーザ光を発振するレーザ光源からのレーザ光が用いられており、レンズからなる集光素子7を透過してホログラム感光材料58に入射する。図3に示す例では、参照光Lrをなすようになるレーザ光が、集光素子7の光軸と平行な平行光束として、集光素子7へ入射する。参照光Lrは、集光素子7を透過することによって、それまでの平行光束から収束光束に整形(変換)され、ホログラム感光材料58へ入射する。この際、収束光束Lrの焦点位置FPは、ホログラム感光材料58を越えた位置にある。すなわち、ホログラム感光材料58は、集光素子7と、集光素子7によって集光された収束光束Lrの焦点位置FPと、の間に配置されている。
次に、物体光Loは、たとえばオパールガラスからなる散乱板6からの散乱光として、ホログラム感光材料58に入射する。ここでは作製されるべきホログラム記録媒体55が反射型なので、物体光Loは、参照光Lrとは反対側の面からホログラム感光材料58へ入射する。物体光Loは、参照光Lrと干渉性を有している必要がある。したがって、例えば、同一のレーザ光源から発振されたレーザ光を分割して、分割された一方を上述の参照光Lrとして利用し、他方を物体光Loとして使用することができる。
図3に示す例では、散乱板6の板面への法線方向と平行な平行光束が、散乱板6へ入射して散乱され、そして、散乱板6を透過した散乱光が物体光Loとしてホログラム感光材料58へ入射している。この方法によれば、通常安価に入手可能な等方散乱板を散乱板6として用いた場合に、散乱板6からの物体光Loが、ホログラム感光材料58に概ね均一な光量分布で入射することが可能となる。またこの方法によれば、散乱板6による散乱の度合いにも依存するが、ホログラム感光材料58の各位置に、散乱板6の出射面6aの全域から概ね均一な光量で参照光Lrが入射しやすくなる。このような場合には、得られたホログラム記録媒体55の各位置に入射した光が、それぞれ、散乱板6の像5を同様の明るさで再生すること、および、再生された散乱板6の像5が概ね均一な明るさで観察されることが実現され得る。
以上のようにして、参照光Lrおよび物体光Loがホログラム記録材料58に露光されると、参照光Lrおよび物体光Loが干渉してなる干渉縞が生成され、この光の干渉縞が、何らかのパターン、体積型ホログラムでは、一例として、屈折率変調パターンとして、ホログラム記録材料58に記録される。その後、ホログラム感光材料58の種類に対応した適切な後処理が施され、ホログラム記録媒体55が得られる。
図4には、図3の露光工程を経て得られたホログラム記録媒体55の回折作用(再生作用)が示されている。図4に示すように、図3のホログラム感光材料58から形成されたホログラム記録媒体55は、露光工程で用いられたレーザ光と同一波長の光であって、露光工程における参照光Lrの光路を逆向きに進む光によって、そのブラッグ条件が満たされるようになる。すなわち、図4に示すように、露光工程時におけるホログラム感光材料58に対する焦点FPの相対位置(図3参照)と同一の位置関係をなすようにしてホログラム記録媒体55に対して位置する基準点SPから発散し、露光工程時における参照光Lrと同一の波長を有する発散光束は、再生照明光Laとして、ホログラム記録媒体55に回折され、露光工程時におけるホログラム感光材料58に対する散乱板6の相対位置(図3参照)と同一の位置関係をなすようになるホログラム記録媒体55に対する特定の位置に、散乱板6の再生像5を生成する。
この際、散乱板6の再生像5を生成する再生光(再生照明光Laをホログラム記録媒体55で回折してなる光)Lbは、露光工程時に散乱板6からホログラム感光材料58へ向かって進んでいた物体光Loの光路を逆向きに進む光として散乱板6の像5の各点を再生する。そして、上述したように、また図3に示すように、露光工程時に散乱板6の出射面6aの各位置から出射する散乱光Loが、それぞれ、ホログラム感光材料58の概ね全領域に入射するように拡散している(拡がっている)。すなわち、ホログラム感光材料58上の各位置には、散乱板6の出射面6aの全領域からの物体光Loが入射し、結果として、出射面6a全体の情報がホログラム記録媒体55の各位置にそれぞれ記録されている。このため、図4に示された、再生照明光Laとして機能する基準点SPからの発散光束をなす各光は、それぞれ単独で、ホログラム記録媒体55の各位置に入射して互いに同一の輪郭を有した散乱板6の像5を、互いに同一の位置(被照明領域LZ)に再生することができる。
一方、このようなホログラム記録媒体55からなる光学素子50にコヒーレント光を照射する照射装置60は、次のように構成され得る。図1および図2に示された例において、照射装置60は、特定波長域のコヒーレント光を生成するレーザ光源61aと、レーザ光源61aからのコヒーレント光の光路を変化させる走査デバイス65と、を有している。走査デバイス65は、コヒーレント光の光路を経時的に変化させ、コヒーレント光の光学素子50への入射位置を変化させる。この結果、走査デバイス65で進行方向を変化させられるコヒーレント光が、光学素子50のホログラム記録媒体55の入射面上を走査するようになる。
図2に示された例では、走査デバイス65は、一つの軸線RA1を中心として回動可能な反射面66aを有した反射デバイス66を含んでいる。より具体的に説明すると、反射デバイス66は、一つの軸線RA1を中心として回動可能な反射面66aとしてのミラーを有したミラーデバイスとして、構成されている。そして、図2および図5に示すように、このミラーデバイス66は、ミラー66aの配向を変化させることによって、レーザ光源61aからのコヒーレント光の光路を変化させるようになっている。この際、図2に示すように、ミラーデバイス66は、概ね、基準点SPにおいてレーザ光源61aからコヒーレント光を受けるようになっている。このため、ミラーデバイス66で進行方向を最終調整されたコヒーレント光は、基準点SPからの発散光束の一光線をなし得る再生照明光La(図4参照)として、光学素子50のホログラム記録媒体55へ入射し得る。結果として、照射装置60からのコヒーレント光がホログラム記録媒体55上を走査するようになり、且つ、ホログラム記録媒体55上の各位置に入射したコヒーレント光が同一の輪郭を有した散乱板6の像5を同一の位置(被照明領域LZ)に再生するようになる。
なお、図2に示されたミラーデバイス66は、一つの軸線RA1に沿ってミラー66aを回動させるように、構成されている。図5は、図2に示された照明装置40の構成を斜視図として示している。図5に示された例では、ミラー66aの回動軸線RA1は、ホログラム記録媒体55の板面上に定義されたXY座標系(つまり、XY平面がホログラム記録媒体55の板面と平行となるXY座標系)のY軸と、平行に延びている。そして、ミラー66aが、ホログラム記録媒体55の板面上に定義されたXY座標系のY軸と平行な軸線RA1を中心として回動するため、照射装置60からのコヒーレント光の光学素子50への入射点IPは、ホログラム記録媒体55の板面上に定義されたXY座標系のX軸と平行な方向に往復動するようになる。すなわち、図5に示された例では、照射装置60は、コヒーレント光がホログラム記録媒体55上を直線経路に沿って走査するように、光学素子50にコヒーレント光を照射する。
このような照射装置60からホログラム記録媒体55の各位置に入射したコヒーレント光は、それぞれ、同一の被照明領域LZの全域をコヒーレント光で照明するが、当該被照明領域LZを照明するコヒーレント光の照明方向は互いに異なる。そして、コヒーレント光が入射するホログラム記録媒体55上の位置が経時的に変化するため、図1に矢印A1で示すように、被照明領域LZへのコヒーレント光の入射方向も経時的に変化する。結果として、空間光変調器30の透過光によって形成された映像の各画素をなす光が、図1に矢印A2で示すように経時的に光路を変化させながら、スクリーン15の特定の位置に投射されるようになる。このため、人間の目には、相関の無いコヒーレント光の散乱パターンが多重化されて観察されることになる。したがって、各散乱パターンに対応して生成されたスペックルが重ねられ平均化されて、観察者に観察されることになる。これにより、スクリーン15に表示されている映像を観察する観察者に対して、スペックルを極めて効果的に目立たなくさせることができる。
ところで、光学素子50のホログラム記録媒体55へ入射するコヒーレント光の波長は、図3の露光工程(記録工程)で用いた光の波長と厳密に一致させる必要はなく、露光工程で用いた光の波長から多少ずれていても被照明領域LZに像5を実質的に再生することができる。そもそも、実際上の問題として、ホログラム記録媒体55を作成する際、ホログラム感光材料58が収縮する場合があり、このような場合には、むしろ、ホログラム感光材料58の収縮を考慮して、ホログラム記録媒体55を作製する際、コヒーレント光の入射角度が調整されていた方が良い。このような点から、コヒーレント光源61aで生成するコヒーレント光の波長は、図3の露光工程(記録工程)で用いた光の波長と厳密に一致させる必要はなく、ほぼ同一となっていればよい。
同様に、光学素子50のホログラム記録媒体55へ入射するコヒーレント光の進行方向も、基準点SPからの発散光束に含まれる一光線と厳密に同一の経路を取っていなくとも、被照明領域LZに像5を実質的に再生することができる。実際に、図2および図5に示す例では、走査デバイス65をなすミラーデバイス66のミラー(反射面)66aは、必然的に、その回動軸線RA1からずれる。したがって、基準点SPを通過しない回動軸線RA1を中心としてミラー66aを回動させた場合、ホログラム記録媒体55へ入射する光は、基準点SPからの発散光束をなす一光線とはならないことがある。しかしながら、実際には、図示された構成の照射装置60からのコヒーレント光によって、被照明領域LZに重ねて像5を実質的に再生することができる。
ところで上述のように、本実施の形態において、任意の瞬間に、照射装置60によってコヒーレント光を照射されているホログラム記録媒体55上の領域(位置)は、ホログラム記録媒体55の一部分となっている。また上述のように、各瞬間にホログラム記録媒体55上の各位置に入射したコヒーレント光によって、同一の輪郭を有した散乱板6の像5が同一の位置(被照明領域LZ)に再生される。従って本実施の形態においては、平均的には、各瞬間に散乱板6の像5全域を再生するために必要とされる光のエネルギーが、各瞬間にホログラム記録媒体55上の各位置に入射したコヒーレント光のエネルギーによって得られることになる。
ホログラム記録媒体55に入射したコヒーレント光は、大部分は回折され、その他の部分はホログラム記録媒体55を透過したりホログラム記録媒体55によって熱として吸収されたりする。ここで、ホログラム記録媒体55に照射されるコヒーレント光の光束密度が高い場合、ホログラム記録媒体55の各領域において熱として吸収されるコヒーレント光のエネルギーも大きくなる。ここで本実施の形態においては、ホログラム記録媒体55の他側に熱伝導性部材52を配置することにより、ホログラム記録媒体55の温度上昇を抑制することができる。以下、熱伝導性部材52を備えた光学素子50の構造について、図6および図7を参照して詳細に説明する。
図6は、熱伝導性部材52を備えた光学素子50を示す断面図である。上述の特許文献3に記載されているように、ホログラム記録媒体を有する一般的な光学素子において、ホログラム記録媒体の両側には、ガラスなどの支持体や、ガラスやフィルムなどからなる保護部材が配置されている。一方、本実施の形態においては、図6に示すように、ホログラム記録媒体55の他側、すなわちホログラム記録媒体55のうち透明基板51に向かい合う側とは反対の側には、接着層56を介して熱伝導性部材52が配置されている。この熱伝導性部材52は、その熱伝導率が透明基板51の熱伝導率よりも大きくなるよう構成されている。このような熱伝導性部材52を設けることにより、ホログラム記録媒体55において発生する熱を適切に外部に放出することができ、これによって、入射光に起因する発熱によってホログラム記録媒体55の温度が上昇することを抑制することができる。なお「熱伝導性部材52の熱伝導率が透明基板51の熱伝導率よりも大きい」とは、例えば、本実施の形態のようにホログラム記録媒体55の他側に熱伝導性部材52を配置した場合のホログラム記録媒体55の温度が、比較のために熱伝導性部材52の代わりにホログラム記録媒体55の他側に透明基板51と同一の部材を配置したと仮定した場合のホログラム記録媒体55の温度よりも低くなっている、ということを意味している。また、熱伝導性部材52を構成する各構成要素の熱伝導率に基づいて熱伝導性部材52全体としての熱伝導率を算出することが可能な場合、算出された熱伝導率と、透明基板51の熱伝導率とを比較してもよい。
図6に示すように、熱伝導性部材52は、ホログラム記録媒体55側から順に積層された反射抑制部分53および熱伝導性部分54を有している。このうち反射抑制部分53は、熱伝導性部材52の最も一側、すなわちホログラム記録媒体55側の面を構成し、ホログラム記録媒体55側から入射するコヒーレント光が反射されることを抑制するものである。このため熱伝導性部材52は、ホログラム記録媒体55を透過して熱伝導性部材52に到達するコヒーレント光が熱伝導性部材52によって反射されることを抑制する機能、および、ホログラム記録媒体55の熱を放出する機能の両方を有している。これによって、熱伝導性部材52を設けることによって不要な反射が増加してしまうことを抑制しながら、ホログラム記録媒体55の温度上昇を抑制することができる。
次に熱伝導性部材52の反射抑制部分53について説明する。図6に示すように、反射抑制部分53は、一側、すなわちホログラム記録媒体55側に向かうにつれて断面積が小さくなる形状を有する複数の微小な突起部53aを含んでいる。このため熱伝導性部材52の一側の面には、複数の微小な凹凸構造が形成されている。
図7は、複数の突起部53aを含む反射抑制部分53を拡大して示す断面図である。図7において、各突起部53a間のピッチが符号pで示され、各突起部53aの一側の先端部の幅が符号wで示され、各突起部53aの高さが符号dで示されている。なお図6および図7に示す例において、突起部53aの高さは、熱伝導性部材52の一側の面に形成される凹凸構造の凹部の深さと同義である。ピッチpは、用いられるコヒーレント光の波長よりも小さくなっており、好ましくは、用いられるコヒーレント光の波長の半分以下となっている。この場合、複数の突起部53aによって構成された凹凸構造は、接着層56と熱伝導性部材52との界面において、各突起部53aの突出方向に沿って連続的な屈折率の変化をもたらす。すなわち、熱伝導性部材52に入射するコヒーレント光にとって、接着層56と熱伝導性部材52との界面における屈折率の変化は緩やかなものとなっている。
一般に、物質界面における光の反射は、物質界面での不連続で急激な屈折率変化に起因して生じる。ここで本実施の形態によれば、複数の突起部53aを設けることにより、界面における屈折率の変化を緩やかにすることができ、これによって、界面において光が反射することを抑制することができる。このことにより、ホログラム記録媒体55を透過した光が熱伝導性部材52によって反射されて光学素子50の一側から出射してしまうことを防ぐことができる。このような反射抑制構造は、モスアイ型の反射抑制構造として既知であり、ここではこれ以上の説明を省略する。モスアイ型の反射抑制構造のさらなる詳細については、例えば特開昭50−70040号公報、特許第4197100号公報などの文献を参照されたい。
好ましくは、各突起部53aのピッチpは200nm以下となっている。これによって、反射抑制部分53における光の反射率の波長依存性を少なくすることができる。各突起部53aの高さd、すなわち凹凸構造の凹部の深さは、求められる反射率に応じて適宜設定されるが、例えば150nm〜450nmの範囲内となっている。一般には、凹部の深さが大きいほど熱伝導性部材52における反射率を小さくすることができる。また各突起部53aの先端部の幅wも、求められる反射率に応じて適宜設定されるが、例えば0nm〜30nmの範囲内となっている。一般には、幅wが小さいほど、可視光の全波長域で反射率を小さくすることができる。なお幅wが0nmという形態は、各突起部53aが円錐台や多角錐台の形状を有するという図7に示すような形態ではなく、各突起部53aが円錐や多角錐の形状を有するという形態が採用されることを意味している。
次に熱伝導性部分54について説明する。図6に示すように、熱伝導性部分54は、反射抑制部分53側から順に配置された第1熱伝導性層54aおよび第2熱伝導性層54bを有している。各熱伝導性層54a,54bは、透明基板51を構成するガラスなどよりも高い熱伝導率を有する材料から構成されている。例えば、第1熱伝導性層54aまたは第2熱伝導性層54bの少なくともいずれか一方は、シリコン、鉄や銅などの金属、またはカーボンのいずれか1つを含んでいる。
各熱伝導性層54a,54bの厚みや熱伝導率は、ホログラム記録媒体55において想定される発熱や、ホログラム記録媒体55の耐熱特性などに応じて適宜設定される。例えば後述する実施例において支持されるように、第2熱伝導性層54bの熱伝導率は、第1熱伝導性層54aの熱伝導率よりも大きくなっていてもよい。
好ましくは、熱伝導性部分54の最も一側の面を構成する第1熱伝導性層54aは、反射抑制部分53の各突起部53aと一体的に形成されている。これによって、第1熱伝導性層54aと反射抑制部分53とが別個に形成される場合に比べて、熱伝導性部材52に存在する物質界面を少なくすることができる。このことにより、熱伝導性部材52における光の反射をより抑制することができる。
上述の熱伝導性部材52を作製する方法、例えば反射抑制部分53の各突起部53aを作製する方法が特に限られることはなく、エッチングによって材料表面に微細構造を形成する方法や、硬化性樹脂によって材料表面に微細構造層を形成する方法など、公知の方法が適宜用いられ得る。例えば、はじめに、反射抑制部分53の各突起部53aと相補的な形状を有する凹凸構造が形成された金属基体を準備する。金属基体は、例えば、アルミニウムなどの金属をエッチングすることにより得られる。次に、金属基体の凹凸構造に熱硬化性樹脂を充填し、その後、充填されている熱硬化性樹脂上に、熱伝導性部分54を構成する熱伝導性材料を設ける。次に、充填されている熱硬化性樹脂の硬化温度以上まで温度を上昇させ、その後、金属基体を離型させる。これによって、熱伝導性部分54と、熱伝導性部分54上に設けられた複数の突起部53aを含む反射抑制部分53と、を有する熱伝導性部材52を得ることができる。
上述してきた本実施の形態によれば、次の利点を享受することができる。
上述のように、コヒーレント光は、ホログラム記録媒体55上を走査するようにして、光学素子50に照射される。従って、ホログラム記録媒体55はコヒーレント光のエネルギーによって発熱するようになる。特に、投射型映像表示装置10におけるスクリーン15、つまり、照明装置40における被照明領域LZは十分に明るいことが好ましいので、高い光束密度を有するコヒーレント光が用いられる。これにより、ホログラム記録媒体55の発熱量が増加する。ここで、本実施の形態によれば、ホログラム記録媒体55の他側の面、すなわち入射面の裏面側に熱伝導性部材52が設けられている。このため、ホログラム記録媒体55において発生した熱を適切に外部に放出することができる。また熱伝導性部材52の最も一側の面、すなわちホログラム記録媒体55側の面は、反射抑制部分53によって構成されている。このため、ホログラム記録媒体55を透過したコヒーレント光が反射されることを抑制することができる。従って、反射特性の劣化をほとんど生じさせることなく、ホログラム記録媒体55の温度上昇を抑制することができる。
これに対して、上記熱伝導性部材52が設けられていない場合、以下のような問題が発生し得る。即ち、継続的な発熱によってホログラム記録媒体55が徐々に劣化していき、やがて損傷する可能性がある。また、継続的な発熱によってホログラム記録媒体55が徐々に膨張あるいは収縮して干渉縞が変化したり、分子の拡散移動が起こり干渉縞のコントラストが低下する可能性もあり、これによりホログラム記録媒体55で回折された光が被照明領域LZ以外に拡散することで、輝度や精度が低下していく可能性がある。このように、熱によってホログラム記録媒体55の耐久性が低下する可能性がある。本実施の形態によれば、これらの不具合を効果的に防止することができ、ホログラム記録媒体55の耐久性を向上させることができる。
従って、照明装置40、投射装置20及び投射型映像表示装置10においても、このような熱伝導性部材52を有する光学素子50を備えていることにより、各装置における輝度や精度の劣化を防止すると共に各装置の耐久性を向上させることができる。
また本実施の形態によれば、上述のように、熱伝導性部分54の反射抑制部分53は、一側、すなわちホログラム記録媒体55側に向かうにつれて断面積が小さくなる形状を有する複数の微小な突起部53aを含んでいる。これら複数の突起部53aは、接着層56と熱伝導性部材52との間の界面における反射を抑制するという効果だけでなく、ホログラム記録媒体55の放熱に関しても好ましい効果を発揮することが期待される。なぜなら、このような突起部53aを複数設けることにより、突起部53aが設けられていない場合に比べて、接着層56と熱伝導性部材52との間の接触面積を大きくすることができるからである。これによって、ホログラム記録媒体55から接着層56を介して熱伝導性部材52へより効率的に熱を伝導させることができ、このことにより、ホログラム記録媒体55の温度上昇をさらに抑制することができる。
なお、熱伝導性部材52の熱伝導性部分54における具体的な熱伝導の態様が特に限られることはない。例えば、熱伝導性部分54は、熱伝導性部分54の法線方向において高い熱伝導性を有するよう構成されていてもよい。この場合、ホログラム記録媒体55において発生した熱を効率的に外部に放出することができ、これによって、ホログラム記録媒体55の温度上昇を抑制することができる。なお熱伝導性部分54の他側の面には、外部への放熱を促進するための部材、例えばヒートシンクなどが設けられていてもよい。また熱伝導性部分54は、熱伝導性部分54の法線方向と直交する方向、すなわち熱伝導性部分54の面方向において高い熱伝導性を有するよう構成されていてもよい。この場合、ホログラム記録媒体55上の一領域において発生した熱を効率的に面方向に拡散させることができる。このため、ホログラム記録媒体55上の任意の領域の温度のみがその他の領域の温度に比べて局所的に高くなることを防ぐことができ、これによって、いわゆるヒートスポットがホログラム記録媒体55上に生成されることを防ぐことができる。このことにより、ホログラム記録媒体55が局所的に膨張したり、干渉縞が変化したりすることを防ぐことができる。
〔変形例〕
図1〜7に例示された一具体例に基づいて説明してきた本実施の形態に対して、種々の変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明で用いる図面では、上述した本実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いており、重複する説明を省略する。
(光学素子の熱伝導性部分)
上述してきた本実施の形態において、熱伝導性部分54が第1熱伝導性層54aと第2熱伝導性層54bとを含む例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図示はしないが、熱伝導性部分54がさらに多くの熱伝導性層を含んでいてもよい。また図8に示すように、熱伝導性部分54が、第1熱伝導性層54aのみから構成されていてもよい。この場合、第1熱伝導性層54aは、シリコン、鉄や銅などの金属、またはカーボンのいずれか1つを含んでいてもよい。
(光学素子の反射抑制部分)
また上述してきた本実施の形態において、反射抑制部分53の各突起部53aが、円錐台、多角錐台、円錐や多角錐の形状を有する例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、様々な形状の突起部53aが採用され得る。例えば図9(a)に示すように、各突起部53aは、半球状の形状を有していてもよい。また図9(b)に示すように、一側に向かうにつれて突起部53aの断面の輪郭に変曲点が現れるような形状が採用されてもよい。いずれの例においても、各突起部53aは、一側に向かうにつれて断面積が小さくなるよう構成されており、これによって、界面における光の反射を抑制することができる。特に図9(b)に示す形態によれば、各突起部53aの断面積の変化を、突起部53aの突出方向における位置にほぼ比例させることができる。これによって、界面における光の反射をさらに抑制することができ、理想的には反射をゼロにすることができる。
また上述してきた本実施の形態および図9(a)(b)に示す変形例において、反射抑制部分53が、一側に向かうにつれて断面積が小さくなる形状を有する複数の微小な突起部53aを含む例を示した。しかしながら、反射を抑制するために反射抑制部分53において採用される構造がこれに限られることはない。例えば図10に示すように、反射抑制部分53は、互いに異なる屈折率を有する複数の層を含む誘電体多層膜53bを備えていてもよい。この場合、誘電体多層膜53bを構成する各層の厚みや屈折率を適切に設定することにより、各層からの反射光を互いに打ち消し合わせることができ、これによって、熱伝導性部材52における光の反射を抑制することができる。なお、反射抑制部分53が誘電体多層膜53bによって構成される場合、接着層56が設けられていなくても、エアギャップを生じさせることなく反射抑制部分53をホログラム記録媒体55の他側に配置させることが容易になる。
(光学素子のホログラム記録媒体)
またさらに、図11に示すように、光学素子50が、重ならないようにして並べて配置された複数のホログラム記録媒体55−1,55−2,・・・を含んでいても良い。図11に示された各ホログラム記録媒体55−1,55−2,・・・は、それぞれ短冊状に形成され、その長手方向と直交する方向に、隙間無く並べて配列されている。また、各ホログラム記録媒体55−1,55−2,・・・は、互いに同一の仮想面上に位置している。各ホログラム記録媒体55−1,55−2,・・・は、それぞれ、重ならないようにして並べて配置された被照明領域LZ−1,LZ−2,・・・に散乱板6の像5を生成する、言い換えると、被照明領域LZ−1,LZ−2,・・・にコヒーレント光を照明するようになっている。各被照明領域LZ−1,LZ−2,・・・は、一方向に延びる細長い領域(線状とも呼ばれるような領域)として形成され、その長手方向と直交する方向に、隙間無く並べて配列されている。また、各被照明領域LZ−1,LZ−2,・・・は、互いに同一の仮想面上に位置している。
図11に示された例では、次のようにして、被照明領域LZ−1,LZ−2,・・・を照明するようにしてもよい。まず、照射装置60は、コヒーレント光が第1のホログラム記録媒体55−1の長手方向(前記一方向)に沿った経路を繰り返し走査するように、光学素子50の第1のホログラム記録媒体55−1へ当該コヒーレント光を照射する。第1のホログラム記録媒体55−1の各位置に入射したコヒーレント光は、それぞれ、第1の照明領域LZ−1に重ねて線状あるいは細長状の散乱板6の像5を再生し、当該第1の照明領域LZ−1をコヒーレント光で照明するようになる。所定の時間が経過すると、照射装置60は、第1のホログラム記録媒体55−1に隣接する第2のホログラム記録媒体55−2上にコヒーレント光を照射し、第1の被照明領域LZ−1に代えて、第1の被照明領域LZ−1に隣接する第2の被照明領域LZ−2をコヒーレント光で照明する。以下、順に各ホログラム記録媒体にコヒーレント光を照射して、当該ホログラム記録媒体に対応する被照明領域をコヒーレント光で照明していく。このような方法によれば、照明装置を移動させることなく、二次元的な像情報を読み取ることが可能となる。 また本変形例においても、各ホログラム記録媒体55−1,55−2,・・・の他側に熱伝導性部材52を設けることにより、各ホログラム記録媒体55−1,55−2,・・・において発生した熱を適切に外部に放出することができる。
(投射型映像表示装置)
また、ホログラム記録媒体55が、空間光変調器30の入射面に対応した形状を有した平面状の散乱板6を用いて、干渉露光法により作製される例を示したが、これに限られず、ホログラム記録媒体55が、何らかのパターンを有した散乱板を用いて、干渉露光法により作製されてもよい。この場合、ホログラム記録媒体55によって、何らかのパターンを持った散乱板の像が再生されるようになる。言い換えると、ホログラム記録媒体55を有する光学素子50は、何らかのパターンを持った被照明領域LZを照明するようになる。この光学素子50を用いる場合、空間光変調器30を、さらには投射光学系25をも上述の本実施の形態における投射型映像表示装置10から省き、スクリーン15を被照明領域LZと重なる位置に配置することによって、スクリーン15上にホログラム記録媒体55に記録された何らかのパターンを表示することが可能となる。この表示装置においても、コヒーレント光がホログラム記録媒体55上を走査するように、照射装置60が光学素子50にコヒーレント光を照射することによって、スクリーン15上でのスペックルを目立たなくさせることができる。
(光学素子のホログラム記録媒体)
上述した形態において、光学素子50の反射型のホログラム記録媒体55が、フォトポリマーを用いた体積型ホログラム55からなる例を示したが、これに限られない。既に説明したように、光学素子50は複数のホログラム記録媒体55を含んでいてもよい。また、光学素子50は、銀塩材料を含む感光媒体を利用して記録するタイプの体積型ホログラムを含んでもよい。さらに、光学素子50は、レリーフ型(エンボス型)のホログラム記録媒体を含んでいてもよい。
ただし、レリーフ(エンボス)型ホログラムは、表面の凹凸構造によってホログラム干渉縞の記録が行われる。しかしながら、このレリーフ型ホログラムの場合、表面の凹凸構造による散乱が、新たなスペックル生成要因となる可能性があり、この点において体積型ホログラムの方が好ましい。体積型ホログラムでは、媒体内部の屈折率変調パターン(屈折率分布)としてホログラム干渉縞の記録が行われるため、表面の凹凸構造による散乱による影響を受けることはない。
もっとも、体積型ホログラムでも、銀塩材料を含む感光媒体を利用して記録するタイプのものは、銀塩粒子による散乱が新たなスペックル生成要因となる可能性がある。この点において、ホログラム記録媒体55としては、フォトポリマーを用いた体積型ホログラムの方が好ましい。
また、図3に示す露光工程では、いわゆるフレネルタイプのホログラム記録媒体が作成されることになるが、レンズを用いた記録を行うことにより得られるフーリエ変換タイプのホログラム記録媒体を作成してもかまわない。ただ、フーリエ変換タイプのホログラム記録媒体を用いる場合には、像再生時にもレンズを使用してもよい。
また、ホログラム記録媒体55に形成されるべき縞状パターン(屈折率変調パターンや凹凸パターン)は、現実の物体光Loおよび参照光Lrを用いることなく、予定した再生照明光Laの波長や入射方向、並びに、再生されるべき像の形状や位置等に基づき計算機を用いて設計されてもよい。このようにして得られたホログラム記録媒体55は、計算機合成ホログラムとも呼ばれる。また上述した変形例のように波長域の互いに異なる複数のコヒーレント光が照射装置60から照射される場合には、計算機合成ホログラムとしてのホログラム記録媒体55は、各波長域のコヒーレント光にそれぞれ対応して設けられた複数の領域に平面的に区分けされ、各波長域のコヒーレント光は対応する領域で回折されて像を再生するようにしてもよい。
(変形例の組み合わせ)
なお、以上において上述した基本形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
<応用形態>
〔応用形態の構成および応用形態の作用〕
次に、上述してきた基本形態を応用してなる応用形態について、図12に例示された照明装置40、投射装置20および投射型映像表示装置10を参照しながら、説明する。以下の説明では、上述の基本形態に追加される点についてのみ説明し、上述の基本形態と同様に構成され得るその他の部分については、図12において上述の基本形態と同様の符号を付して、重複説明を省略する。
上述した基本形態において、照射装置60は、コヒーレント光を生成する単一の光源61aのみを有する例を示した。単一の光源61aから生成されるコヒーレント光は、レーザ光に代表されるように、典型的には、狭波長帯域の光であって単色光となる。また、実質的に使用可能な光源、すなわち、安価に入手することができ且つ十分な出力を有した光源から発生されるコヒーレント光は、特定の波長(域)の光に限定される。すなわち、種々の色の光を、単一の光源からの光で表示することはできない。その一方で、今日における多くの場合、単一の光源では表示することのできない所望の色や、複数の色、典型的にはフルカラーで、被照明領域を照明する或いは映像を表示することが望まれている。図12に示された形態は、このような点を考慮して、上述の基本形態を応用したものである。
応用形態では、照射装置60が、互いに異なる波長域の複数のコヒーレント光を合成してなる合成光SLを光学素子50に照射するようになっている。図12に示された例では、照射装置60は、第1波長域の第1コヒーレント光Laと、第1波長域とは異なる第2波長域の第2コヒーレント光Lbと、第1波長域および第2波長域の両方と異なる第3波長域の第3コヒーレント光Lcと、を合成してなる合成光SLを照射する。とりわけ以下においては、第1波長域が第1の原色成分(例えば、赤色成分)に対応し、第2波長域が第2の原色成分(例えば、緑色成分)に対応し、且つ、第3波長域が第3の原色成分(例えば、青色成分)に対応して、照射装置60が、第1〜第3の原色成分の加法混色によって、白色光を照射する例について、説明する。
図12に示す例において、照射装置60は、上述した走査デバイス65と、合成光SLを生成する光源機構61と、を有している。光源機構61は、各コヒーレント光の波長域に対応した波長域のコヒーレント光をそれぞれ発振する複数の光源61a,61b,61cと、複数の光源61a,61b,61cからのコヒーレント光を合成する合成デバイス62と、を有している。光源機構61には、複数の光源として、第1波長域の第1コヒーレント光Laを発振する第1光源61aと、第2波長域の第2コヒーレント光Lbを発振する第2光源61bと、第3波長域の第3コヒーレント光Lcを発振する第3光源61cと、が設けられている。一方、合成デバイス62として、二つの光を合成する種々の部材、部品、装置等を用いることができる。図示する例においては、クロスダイクロックプリズム等と比較して安価で小型であるといった利点を有するハーフミラーが、合成デバイス62として用いられている。
図12に示す例において、光学素子50は、合成光を回折して被照明領域LZを照明する反射型の体積型ホログラムからなるホログラム記録媒体55を含んでいる。ただし、反射型の体積型ホログラムは、強い波長選択性を有している。このため、図示された光学素子50のホログラム記録媒体55は、各波長域のコヒーレント光にそれぞれ対応して設けられた第1〜第3ホログラム要素55a,55b,55cを含んでいる。第1ホログラム要素55aは、第1波長域の第1コヒーレント光Laに対応して設けられ、第2ホログラム要素55bは、第2波長域の第2コヒーレント光Lbに対応して設けられ、第3ホログラム要素55cは、第3波長域の第3コヒーレント光Lcに対応して設けられている。
第1〜第3ホログラム要素55a,55b,55cの各々は、散乱板6の像5を再生することができる。とりわけ、第1ホログラム要素55aが第1波長域の第1コヒーレント光Laを再生照明光として回折することによって、第2ホログラム要素55bが第2波長域の第2コヒーレント光Lbを再生照明光として回折することによって、さらに、第3ホログラム要素55cが第3波長域の第3コヒーレント光Lcを再生照明光として回折することによって、互いに同一の散乱板6の像5が再生され得るようになっている。
なお、各波長域のコヒーレント光用のホログラム要素55a,55b,55cは、例えば、図3および図4を参照しながら既に説明した方法において、露光用の光(参照光Lrおよび物体光Lo)として、対応する波長域のコヒーレント光を用いることにより、作製され得る。
図12に示すように、ホログラム記録媒体55の第1〜第3ホログラム要素55a,55b,55cは互いに積層されている。そして、上述した基本形態と同様に、照射装置60が合成光SLを光学素子50に照射した場合には、合成光SLがホログラム記録媒体55上を走査する。この結果、合成光SLのうちの少なくとも第1コヒーレント光Laが第1ホログラム要素55a上を走査し、合成光SLのうちの少なくとも第2コヒーレント光Lbが第2ホログラム要素55b上を走査し、合成光SLのうちの少なくとも第3コヒーレント光Lcが第3ホログラム要素55c上を走査するようになる。そして、照射装置60からホログラム記録媒体55の各位置に入射した合成光SLの第1コヒーレント光Laが、それぞれ、被照明領域LZに重ねて像5を再生し、照射装置60からホログラム記録媒体55の各位置に入射した合成光SLの第2コヒーレント光Lbが、それぞれ、前記被照明領域LZに重ねて像5を再生し、且つ、照射装置60からホログラム記録媒体55の各位置に入射した合成光SLの第3コヒーレント光Lcが、それぞれ、前記被照明領域LZに重ねて像5を再生するように、光学素子50および照射装置60が位置決めされている。
図12に示された応用形態では、照射装置60からの合成光SLが光学素子50に入射すると、合成光をなす各波長域のコヒーレント光(第1〜第3コヒーレント光)La,Lb,Lcによって、それぞれ、被照明領域LZに重ねて散乱板6の像5が再生されるようになる。結果として、被照明領域LZは、第1〜第3コヒーレント光La,Lb,Lcの加法混色によって得られる色に照明されることになる。すなわち、本例では、照明装置60は、白色光で被照明領域LZを照明することになる。
そして、投射装置20または透過型映像表示装置10において、空間光変調器30が、例えばカラーフィルタを含んでおり、各波長域のコヒーレント光La,Lb,Lc毎に変調画像の形成が可能である場合には、複数色で映像を表示すること、更にはフルカラーで映像を表示することが可能となる。また、空間光変調域がカラーフィルタを含んでいなくとも、照射装置60が各波長域のコヒーレント光La,Lb,Lcを時分割で、すなわち、コヒーレント光La,Lb,Lcを細かい時間単位で順繰りに照射し、且つ、空間光変調器30が、照射されている波長域のコヒーレント光に対応した変調画像を形成するように時分割で作動するようにしてもよい。このような例においても、時分割動作が人間の目で検出不可能な程度に高速であれば、人間に目で観察した場合に、複数色で映像が表示されること、更にはフルカラーで映像が表示されることを可能にすることができる。
また、図12に示された応用形態によれば、上述した基本形態と同様に、光学素子50のホログラム要素55a,55b,55cで回折された各コヒーレント光La,Lb,Lcの被照明領域LZの各位置への入射方向は、連続的に変化する。これにともなって、投射装置20から投射される第1〜第3コヒーレント光La,Lb,Lcからなる映像光のスクリーン15上の各位置への入射方向も、連続的に変化する。このため、基本形態で既に説明したように、無相関なスペックルパターンが重畳されて平均化され、結果として、観察者の目によって観察されるスペックルを目立たなくさせることができる。
加えて、図12に示された形態では、第1〜第3コヒーレント光La,Lb,Lcが、同時に被照明領域LZを照明し、また、同時にスクリーン15に投射されるようになる。この第1〜第3コヒーレント光La,Lb,Lcは、互いに異なる光源61a,61b,61cで生成され、このため、互いに干渉性を有していない。すなわち、各コヒーレント光La,Lb,Lcに起因するスペックルパターンは無相関であり、この無相関なスペックルパターンがスクリーン15で重畳されて平均化される。このため、図12に示された応用形態では、スペックルパターンを更に目立たなくさせることができる。
また図12に示された応用形態においても、第1〜第3ホログラム要素55a,55b,55cを含むホログラム記録媒体55の他側には熱伝導性部材52が設けられている。このため、ホログラム記録媒体55の第1〜第3ホログラム要素55a,55b,55cにおいて発生した熱を適切に外部に放出することができる。
以下、実施例を用いて本発明をより詳細に説明する。なお、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
〔反射特性に関する実施例および比較例〕
(実施例A)
透明基板51として、厚み方向および面方向における熱伝導率1W/m・Kを有する、厚さ1mmの青板ガラスを準備した。次に、透明基板51の他側の面上にホログラム感光材料58を設けた。ホログラム感光材料58としては、上述の特許文献3に記載されている、体積ホログラム記録用感光性組成物を用いた。次に、ホログラム感光材料58に向けて物体光および参照光を照射し、これによって、透明基板51の他側にホログラム記録媒体55を形成した。
また、厚み方向および面方向における熱伝導率168W/m・Kを有するシリコンウエハを準備し、次に、シリコンウエハの表面に、上述の複数の突起部53aによって構成される凹凸構造を形成した。このようにして、シリコンからなる第1熱伝導性層54aを含む熱伝導性部分54と、第1熱伝導性層54aと一体的に形成され、シリコンからなる複数の突起部53aを含む反射抑制部分53と、を有する熱伝導性部材52を作製した。なお、第1熱伝導性層54aを構成するシリコンの厚みは1mmであった。
次に、透明基板51上に形成されたホログラム記録媒体55と、熱伝導性部材52とを、LCR0239Fから構成された接着層56を用いて接着した。このようにして、透明基板51、ホログラム記録媒体55および熱伝導性部材52を備えた光学素子50を作製した。なおLCR0239Fは、エポキシ系UV硬化性樹脂を含む接着剤であり、1.51の屈折率と、116℃のガラス転移点とを有している。接着層56の厚みは約50μmとなっていた。
上述のようにして作製された光学素子50に対して、C光源を入射角0°で照射した。この際の光学素子50の反射率を測定した結果、0.8%であった。なお得られた反射率の値は、光学素子50の透明基板51の一側の面50a、すなわち光学素子50の入射面における反射率を無視した値である。具体的には、上記の反射率の値において、透明基板51の屈折率から想定される、透明基板51に起因する反射率の値は除かれている。反射率の測定器としては、島津製作所製のUV2450を用いた。
(比較例A)
熱伝導性部材52を構成するシリコンウエハの表面に、反射防止用の上述の凹凸構造を形成しなかったこと以外は、実施例Aの場合と同様にして、ホログラム記録媒体55を含む光学素子を作製した。また、実施例Aの場合と同様にして、作製された光学素子の反射率を測定した。結果、反射率は21%であった。
(実施例B)
厚み方向および面方向における熱伝導率398W/m・Kを有する銅板を準備し、次に、銅板の表面に、上述の複数の突起部53aによって構成される凹凸構造を形成した。このようにして、銅からなる第1熱伝導性層54aを含む熱伝導性部分54と、第1熱伝導性層54aと一体的に形成され、銅からなる複数の突起部53aを含む反射抑制部分53と、を有する熱伝導性部材52を作製した。なお、第1熱伝導性層54aを構成する銅の厚みは1mmであった。
次に、実施例Aの場合と同様にして、透明基板51と、ホログラム記録媒体55と、銅を含む熱伝導性部材52とを備えた光学素子50を作製した。その後、実施例Aの場合と同様にして、作製された光学素子50の反射率を測定した。結果、反射率は0.8%であった。
(比較例B)
熱伝導性部材52を構成する銅板の表面に、反射防止用の上述の凹凸構造を形成しなかったこと以外は、実施例Bの場合と同様にして、ホログラム記録媒体55を含む光学素子を作製した。また、実施例Bの場合と同様にして、作製された光学素子の反射率を測定した。結果、反射率は68%であった。
(実施例C)
面方向における熱伝導率700W/m・K〜1600W/m・Kを有するグラファイトシート(PGS)を準備し、次に、グラファイトシートの表面に、上述の複数の突起部53aによって構成される凹凸構造を形成した。このようにして、グラファイトシートからなる第1熱伝導性層54aを含む熱伝導性部分54と、第1熱伝導性層54aと一体的に形成され、グラファイトシートからなる複数の突起部53aを含む反射抑制部分53と、を有する熱伝導性部材52を作製した。なお、第1熱伝導性層54aを構成するグラファイトの厚みは0.1mmであった。
次に、実施例Aの場合と同様にして、透明基板51と、ホログラム記録媒体55と、グラファイトを含む熱伝導性部材52と、を備えた光学素子50を作製した。その後、実施例Aの場合と同様にして、作製された光学素子50の反射率を測定した。結果、反射率は0.1%であった。
(比較例C)
熱伝導性部材52を構成するグラファイトシートの表面に、反射防止用の上述の凹凸構造を形成しなかったこと以外は、実施例Cの場合と同様にして、ホログラム記録媒体55を含む光学素子を作製した。また、実施例Cの場合と同様にして、作製された光学素子の反射率を測定した。結果、反射率は24%であった。
実施例A〜Cと比較例A〜Cとの比較から明らかなように、熱伝導性部分54を構成する材料の表面に反射防止用の凹凸構造を形成することにより、熱伝導性部材52による光の反射を抑制することができた。
〔放熱特性に関する実施例および比較例〕
(実施例1)
はじめに、上述の実施例Aに記載の光学素子50を準備した。次に、常温下において、光学素子50のホログラム記録媒体55上の一領域に、1.6W/mmの光束密度を有するレーザ光を1時間にわたって照射した。この際、レーザ光のビーム径は約1mmであった。
レーザ光を1時間にわたって照射した後の光学素子50を、サーモグラフィーを用いて観察した。図13に、サーモグラフィーによる観察結果を示す。図13に示すように、光学素子50上の各領域の最大温度は35.5℃となっていた。また光学素子50に、他の領域に比べて顕著に温度が高くなっている領域、いわゆるヒートスポットは観察されなかった。なおサーモグラフィー観察のための装置としては、NEC AVIO社製のサーモギアG100を用いた。
(実施例2)
上述の実施例Bに記載の光学素子50を用いたこと以外は、実施例1の場合と同様にして、光学素子50のホログラム記録媒体55上の一領域にレーザ光を照射した。その後、サーモグラフィーを用いて光学素子50を観察した。結果、光学素子50上の各領域の最大温度は約35℃となっていた。また、ヒートスポットは観察されなかった。
(実施例3)
上述の実施例Cに記載の光学素子50を用いたこと以外は、実施例1の場合と同様にして、光学素子50のホログラム記録媒体55上の一領域にレーザ光を照射した。その後、サーモグラフィーを用いて光学素子50を観察した。結果、光学素子50上の各領域の最大温度は約35℃となっていた。また、ヒートスポットは観察されなかった。
(実施例4)
上述の実施例Aに記載の光学素子50にグラファイトシートからなる第2熱伝導性層54bを追加することにより得られる光学素子50を準備した。具体的には、本実施例においては、シリコンからなる第1熱伝導性層54aの一側に、第1熱伝導性層54aと一体的に形成され、シリコンからなる複数の突起部53aを含む反射抑制部分53が設けられている。また第1熱伝導性層54aの他側に、グラファイトシートからなる第2熱伝導性層54bが設けられている。
次に、実施例1の場合と同様にして、光学素子50のホログラム記録媒体55上の一領域にレーザ光を照射した。その後、サーモグラフィーを用いて光学素子50を観察した。結果、光学素子50上の各領域の最大温度は約30℃となっていた。また、ヒートスポットは観察されなかった。
(実施例5)
上述の実施例Bに記載の光学素子50にグラファイトシートからなる第2熱伝導性層54bを追加することにより得られる光学素子50を準備した。具体的には、本実施例においては、銅からなる第1熱伝導性層54aの一側に、第1熱伝導性層54aと一体的に形成され、銅からなる複数の突起部53aを含む反射抑制部分53が設けられている。また第1熱伝導性層54aの他側に、グラファイトシートからなる第2熱伝導性層54bが設けられている。
次に、実施例1の場合と同様にして、光学素子50のホログラム記録媒体55上の一領域にレーザ光を照射した。その後、サーモグラフィーを用いて光学素子50を観察した。結果、光学素子50上の各領域の最大温度は約30℃となっていた。また、ヒートスポットは観察されなかった。
(比較例1)
熱伝導性部材52の代わりに透明基板51と同一の部材を、接着層56を介してホログラム記録媒体55の他側に配置したこと以外は、実施例1の場合と同様にして、ホログラム記録媒体55を含む光学素子を作製した。また、実施例1の場合と同様にして、作製された光学素子のホログラム記録媒体55上の一領域にレーザ光を照射した。その後、サーモグラフィーを用いて光学素子を観察した。図14に、サーモグラフィーによる観察結果を示す。図14に示すように、光学素子上の各領域の最大温度は47.2℃となっていた。また図14に示すように、光学素子に、他の領域に比べて顕著に温度が高くなっている領域、いわゆるヒートスポットが観察された。
実施例1〜5と比較例1との比較から明らかなように、ホログラム記録媒体55の他側に熱伝導性部材52を配置することにより、ホログラム記録媒体55の温度上昇を抑制することができた。また、ホログラム記録媒体55上にヒートスポットが生成されることを防ぐことができた。
5 像
6 散乱板
10 投射型映像表示装置
15 スクリーン
20 投射装置
25 投射光学系
30 空間光変調器
40 照明装置
50 光学素子
50a 一側の面
50b 他側の面
51 透明基板
52 熱伝導性部材
53 反射抑制部分
53a 突起部
53b 誘電体多層膜
54 熱伝導性部分
54a 第1熱伝導性層
54b 第2熱伝導性層
55 ホログラム記録媒体
56 接着層
58 ホログラム感光材料
60 照射装置
61a 光源
65 走査デバイス
66 ミラーデバイス(反射デバイス)
66a ミラー(反射面)
67 集光レンズ
LZ 被照明領域

Claims (11)

  1. コヒーレント光を回折する光学素子において、
    コヒーレント光が入射する側から順に積層された透明基板、ホログラム記録媒体および熱伝導性部材を備え、
    前記ホログラム記録媒体は、前記透明基板を透過して前記ホログラム記録媒体に入射するコヒーレント光を回折するよう構成されており、
    前記熱伝導性部材の熱伝導率は、前記透明基板の熱伝導率よりも大きくなっており、
    前記熱伝導性部材は、前記ホログラム記録媒体側から順に反射抑制部分および熱伝導性部分を有し、
    前記反射抑制部分は、前記熱伝導性部材の最も前記ホログラム記録媒体側の面を構成し、かつ、前記ホログラム記録媒体側から入射するコヒーレント光が反射されることを抑制する、光学素子。
  2. 前記反射抑制部分は、前記ホログラム記録媒体側に向かうにつれて断面積が小さくなる形状を有する複数の突起部を含む、請求項1に記載の光学素子。
  3. 前記反射抑制部分は、互いに異なる屈折率を有する複数の層を含む誘電体多層膜を備えている、請求項1に記載の光学素子。
  4. 前記熱伝導性部分は、金属またはカーボンを含む熱伝導性層を有している、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光学素子。
  5. 前記熱伝導性部分は、前記反射抑制部分側から順に配置された第1熱伝導性層および第2熱伝導性層を有し、
    前記第2熱伝導性層の熱伝導率は、前記第1熱伝導性層の熱伝導率よりも大きくなっている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光学素子。
  6. 前記第1熱伝導性層または前記第2熱伝導性層の少なくともいずれか一方は、金属またはカーボンを含んでいる、請求項5に記載の光学素子。
  7. コヒーレント光を回折する光学素子と、
    前記光学素子にコヒーレント光を照射する照射装置と、を備え、
    前記光学素子は、コヒーレント光が入射する側から順に積層された透明基板、ホログラム記録媒体および熱伝導性部材を備え、
    前記ホログラム記録媒体は、前記透明基板を透過して前記ホログラム記録媒体に入射するコヒーレント光を回折するよう構成されており、
    前記熱伝導性部材の熱伝導率は、前記透明基板の熱伝導率よりも大きくなっており、
    前記熱伝導性部材は、前記ホログラム記録媒体側から順に反射抑制部分および熱伝導性部分を有し、
    前記反射抑制部分は、前記熱伝導性部材の最も前記ホログラム記録媒体側の面を構成し、かつ、前記ホログラム記録媒体側から入射するコヒーレント光が反射されることを抑制し、
    前記照射装置は、コヒーレント光が前記光学素子の前記ホログラム記録媒体上を走査するように、前記光学素子にコヒーレント光を照射し、
    任意の瞬間に前記照射装置によってコヒーレント光を照射されている前記光学素子の前記ホログラム記録媒体上の領域は、前記ホログラム記録媒体の一部分である、照明装置。
  8. 前記照射装置から前記光学素子の前記ホログラム記録媒体の各位置に入射した前記コヒーレント光が、それぞれ、前記ホログラム記録媒体で回折されて少なくとも一部分において互いに重なり合う領域を照明するように、前記照射装置および前記光学素子が配置されている、請求項7に記載の照明装置。
  9. 照明装置と、
    前記照明装置からのコヒーレント光によって照明される位置に配置された空間光変調器と、を備え、
    前記照明装置は、コヒーレント光を回折する光学素子と、前記光学素子にコヒーレント光を照射する照射装置と、を備え、
    前記光学素子は、コヒーレント光が入射する側から順に積層された透明基板、ホログラム記録媒体および熱伝導性部材を備え、
    前記ホログラム記録媒体は、前記透明基板を透過して前記ホログラム記録媒体に入射するコヒーレント光を回折するよう構成されており、
    前記熱伝導性部材の熱伝導率は、前記透明基板の熱伝導率よりも大きくなっており、
    前記熱伝導性部材は、前記ホログラム記録媒体側から順に反射抑制部分および熱伝導性部分を有し、
    前記反射抑制部分は、前記熱伝導性部材の最も前記ホログラム記録媒体側の面を構成し、かつ、前記ホログラム記録媒体側から入射するコヒーレント光が反射されることを抑制し、
    前記照射装置は、コヒーレント光が前記光学素子の前記ホログラム記録媒体上を走査するように、前記光学素子にコヒーレント光を照射し、
    任意の瞬間に前記照射装置によってコヒーレント光を照射されている前記光学素子の前記ホログラム記録媒体上の領域は、前記ホログラム記録媒体の一部分である、投射装置。
  10. 照明装置と、前記照明装置からのコヒーレント光によって照明される位置に配置された空間光変調器と、を有する投射装置と、
    前記空間光変調器上に得られる変調画像を投影されるスクリーンと、を備え、
    前記照明装置は、コヒーレント光を回折する光学素子と、前記光学素子にコヒーレント光を照射する照射装置と、を備え、
    前記光学素子は、コヒーレント光が入射する側から順に積層された透明基板、ホログラム記録媒体および熱伝導性部材を備え、
    前記ホログラム記録媒体は、前記透明基板を透過して前記ホログラム記録媒体に入射するコヒーレント光を回折するよう構成されており、
    前記熱伝導性部材の熱伝導率は、前記透明基板の熱伝導率よりも大きくなっており、
    前記熱伝導性部材は、前記ホログラム記録媒体側から順に反射抑制部分および熱伝導性部分を有し、
    前記反射抑制部分は、前記熱伝導性部材の最も前記ホログラム記録媒体側の面を構成し、かつ、前記ホログラム記録媒体側から入射するコヒーレント光が反射されることを抑制し、
    前記照射装置は、コヒーレント光が前記光学素子の前記ホログラム記録媒体上を走査するように、前記光学素子にコヒーレント光を照射し、
    任意の瞬間に前記照射装置によってコヒーレント光を照射されている前記光学素子の前記ホログラム記録媒体上の領域は、前記ホログラム記録媒体の一部分である、投射型映像表示装置。
  11. 照明装置と、
    前記照明装置からのコヒーレント光によって照明される位置に配置されたスクリーンと、を備え、
    前記照明装置は、コヒーレント光を回折する光学素子と、前記光学素子にコヒーレント光を照射する照射装置と、を備え、
    前記光学素子は、コヒーレント光が入射する側から順に積層された透明基板、ホログラム記録媒体および熱伝導性部材を備え、
    前記ホログラム記録媒体は、前記透明基板を透過して前記ホログラム記録媒体に入射するコヒーレント光を回折するよう構成されており、
    前記熱伝導性部材の熱伝導率は、前記透明基板の熱伝導率よりも大きくなっており、
    前記熱伝導性部材は、前記ホログラム記録媒体側から順に反射抑制部分および熱伝導性部分を有し、
    前記反射抑制部分は、前記熱伝導性部材の最も前記ホログラム記録媒体側の面を構成し、かつ、前記ホログラム記録媒体側から入射するコヒーレント光が反射されることを抑制し、
    前記照射装置は、コヒーレント光が前記光学素子の前記ホログラム記録媒体上を走査するように、前記光学素子にコヒーレント光を照射し、
    任意の瞬間に前記照射装置によってコヒーレント光を照射されている前記光学素子の前記ホログラム記録媒体上の領域は、前記ホログラム記録媒体の一部分である、投射型映像表示装置。
JP2012099060A 2012-04-24 2012-04-24 光学素子、照明装置、投射装置および投射型映像表示装置 Active JP5999475B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012099060A JP5999475B2 (ja) 2012-04-24 2012-04-24 光学素子、照明装置、投射装置および投射型映像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012099060A JP5999475B2 (ja) 2012-04-24 2012-04-24 光学素子、照明装置、投射装置および投射型映像表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013228481A JP2013228481A (ja) 2013-11-07
JP5999475B2 true JP5999475B2 (ja) 2016-09-28

Family

ID=49676192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012099060A Active JP5999475B2 (ja) 2012-04-24 2012-04-24 光学素子、照明装置、投射装置および投射型映像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5999475B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20170102540A1 (en) * 2015-10-12 2017-04-13 Patrick Gerard McGlew Variable reflectivity image combiner for wearable displays

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07104649A (ja) * 1993-09-30 1995-04-21 Nippondenso Co Ltd ホログラム
JP2004126039A (ja) * 2002-09-30 2004-04-22 Memory Tec Kk 光情報記録媒体
KR100893251B1 (ko) * 2004-12-03 2009-04-17 샤프 가부시키가이샤 반사 방지재, 광학 소자, 및 표시 장치 및 스탬퍼의 제조방법 및 스탬퍼를 이용한 반사 방지재의 제조 방법
JP2010073606A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Panasonic Corp 携帯電子機器
JP4894966B1 (ja) * 2011-04-18 2012-03-14 大日本印刷株式会社 投射型映像表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013228481A (ja) 2013-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6917014B2 (ja) 照明装置、投射装置および投写型映像表示装置
JP6304337B2 (ja) 照明装置、投射装置および投写型映像表示装置
JP5403044B2 (ja) 投射装置および投射制御装置
JP5386821B2 (ja) 光源装置及びプロジェクタ
JP6032580B2 (ja) 照明装置、投射装置および投射型映像表示装置
JP5737633B2 (ja) 照明装置、投射装置および投射型映像表示装置
JP5954641B2 (ja) 照明装置、光学モジュール、投射装置および投射型映像表示装置
JP5741341B2 (ja) 投射装置およびホログラム記録媒体
JP5556517B2 (ja) 照明装置、投射装置および投射型映像表示装置
JP5736746B2 (ja) 露光装置
JP2012230360A (ja) 照明装置、投射装置および投射型映像表示装置
JP6146626B2 (ja) 光学素子、照明装置、投射装置および投射型映像表示装置
JP5787210B2 (ja) 投射装置
JP5720203B2 (ja) 照明装置、投射装置および投射型映像表示装置
JP5999475B2 (ja) 光学素子、照明装置、投射装置および投射型映像表示装置
JP5765032B2 (ja) 照明装置、投射装置および投射型映像表示装置
JP5945932B2 (ja) 光学モジュール、照明装置、投射装置および投射型映像表示装置
JP6598100B2 (ja) 照明装置、投射装置および投射型映像表示装置
JP5510826B2 (ja) 照明装置、投射装置および投射型映像表示装置
JP5867265B2 (ja) 光学素子、光学モジュール、照明装置、投射装置および投射型映像表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160805

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160818

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5999475

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02