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JP5810571B2 - インクジェット記録方法 - Google Patents

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JP5810571B2 JP2011062555A JP2011062555A JP5810571B2 JP 5810571 B2 JP5810571 B2 JP 5810571B2 JP 2011062555 A JP2011062555 A JP 2011062555A JP 2011062555 A JP2011062555 A JP 2011062555A JP 5810571 B2 JP5810571 B2 JP 5810571B2
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Description

本発明は、インクジェット記録方法、記録物に関する。
近年、記録面に光輝性を有する画像が形成された記録物の需要が高まっている。光輝性を有する画像を形成する方法としては、従来は、例えば、平坦性の高い記録面を有する記録媒体を準備して、これに金属箔を押しつけて記録する箔押し記録法、記録面が平滑なプラスチックフィルムに対して金属等を真空蒸着する方法、および、記録媒体に光輝性顔料インキを塗布し、さらにプレス加工を行う方法等が知られている。また、インクジェット法によって光輝性顔料を有するインク(以下、光輝性顔料インクという)を吐出して記録する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−174712号公報
しかしながら、金属およびガラス等の非吸収性材料または吸収性が著しく低い材料においては、インク受容層を設けなければ、インクが乾燥をする前に溶剤等が対流して光輝性顔料の表面の平滑性が失われることから、光沢劣化の問題等が発生していた。また、非吸収性材料または吸収性が著しく低い記録媒体においては、光輝性顔料の記録媒体への密着性が十分ではなく、良好な耐擦性(摩擦に対する耐久性)が得られない、という課題があった。また、表面が粗い記録媒体に記録したい場合にも、光輝性顔料が平滑に配列せず、良好な光沢度(光輝性)が得られないという問題点があった。さらに、記録媒体に対して白色インクを用いて白色色材を記録する際には、白色色材は平均粒子径が通常の顔料に比べて大きく、白色色材領域の表面は非常に粗い領域となってしまい、その領域上に光輝性顔料が良好に配列しないという問題点があった。
本発明者らは、検討した結果、樹脂が含有する樹脂インクを事前に塗布し、その樹脂インクが乾燥した後に、樹脂インクを塗布した領域に光輝性顔料を吐出する事で、良好な光沢を発揮する画像が得られることを見いだした。しかし、樹脂インクを乾燥させる際に、ヒーターなどの加熱工程を用いたとしても乾燥に多大な時間を要してしまい、従来の一方向のみに走査して記録するシリアル方式では、乾燥が良好に進むまで光輝性インクを吐出する事が出来ず、記録作業が停滞してしまうという問題点があった。また、乾燥が良好に進むまでの時間の節約のため、記録媒体を一度排出し、再度当該記録媒体を給紙して光輝性インク以外のカラーインクを用いて他の画像を形成した場合には、記録媒体の搬送制御の困難性から、樹脂インクによって形成した領域外に光輝性インクが着弾してしまうという問題点が合った。また、複数回の搬送の際にローラーの傷が記録媒体に多く残ってしまい、画像の品質の劣化原因となっていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかるインクジェット記録方法は、インクジェット法により、光輝性顔料が分散された光輝性顔料インクを記録媒体に記録するインクジェット記録方法であって、前記記録媒体を所定の位置に保持した状態において、前記記録媒体に対して樹脂成分を含む樹脂インクを付与し、下地層を形成する下地層形成工程と、前記記録媒体を所定の位置に保持した状態において、第1方向および該第1方向と交差する第2方向に移動するキャリッジに備えられ前記光輝性顔料インクを吐出する記録ヘッドを用いて前記下地層に対して前記光輝性顔料インクを付与し、光輝性層を形成する光輝性層形成工程と、を含むことを特徴とする。
この構成によれば、記録媒体上に形成された下地層上に光輝性顔料インクが付与されると、光輝性顔料インク中に含まれる溶媒等が下地層に浸透し、光輝性層では、光輝性顔料が平坦に配向される。これにより、光輝性層は平滑化され、優れた光沢(光輝性)を発揮させることができる。また、記録媒体上に下地層を形成することにより、記録媒体と下地層との密着性が確保され、記録物の耐擦性(摩擦による耐久性)を向上させることができる。さらに、記録媒体の保持位置を一定に保った状態において、下地層と光輝性層が形成される。すなわち、下地層形成工程と光輝性層形成工程において記録媒体が移動しないので、下地層形成工程から光輝性層形成工程に移行するにあたって、記録媒体を通紙することがないので、記録媒体の搬送誤差等に伴う画像表面の傷等の発生を防止するとともに、インクの着弾位置ずれが抑制され、下地層に対して光輝性層を確実に形成することができる。これにより、高品質の光輝性画像を形成することができる。
[適用例2]上記適用例にかかるインクジェット記録方法では、前記記録媒体が、インク非吸収性又は低吸収性の記録媒体であることを特徴とする。
この構成によれば、インク非吸収性又は低吸収性の記録媒体であっても、下地層がインク受容層としての機能を有するため、光輝性の優れた画像を形成することができる。
[適用例3]上記適用例にかかるインクジェット記録方法では、前記記録媒体が、算術平均粗さ20μm以上の表面粗さを有する記録媒体、布帛、普通紙からなる群から選択される一種であることを特徴とする。
この構成によれば、算術平均粗さ20μm以上の表面粗さを有する記録媒体等であっても、下地層の形成によって表面が平坦化され、光輝性の優れた画像を形成することができる。
[適用例4]上記適用例にかかるインクジェット記録方法の前記下地層形成工程では、付与された前記樹脂インクを加熱して乾燥させる乾燥工程を含むことを特徴とする。
この構成によれば、効率よく下地層を形成することができる。
[適用例5]上記適用例にかかるインクジェット記録方法の前記下地層形成工程では、前記下地層を複数積層することを特徴とする。
この構成によれば、記録媒体の表面形状(例えば、凹凸形状)を下地層の形成によって緩和し、下地層と光輝性層との界面を平坦化させることができる。これにより、光輝性を高めることができる。
[適用例6]上記適用例にかかるインクジェット記録方法では、前記記録媒体が長尺であることを特徴とする。
この構成によれば、記録媒体が長尺であっても、着弾位置ずれのない高品質な画像を形成することができる。
[適用例7]上記適用例にかかるインクジェット記録方法では、前記光輝性層形成工程における前記記録媒体の前記保持位置を維持した状態において、前記光輝性層に対して有彩色インクを付与し、有彩色層を形成する有彩色層形成工程と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、良好な着色光輝性画像を有する高品質な画像を形成することができる。
[適用例8]本適用例にかかる記録物は、上記のインクジェット記録方法によって記録されたことを特徴とする。
この構成によれば、高品質な画像が記録された記録物を提供することができる。
[適用例9]本適用例にかかるインクジェット記録方法は、インクジェット法により、光輝性顔料が分散された光輝性顔料インクを記録媒体に記録するインクジェット記録方法であって、前記記録媒体を所定の位置に保持した状態において、前記記録媒体上に形成された白色色材領域に対して樹脂成分を含む樹脂インクを付与し、下地層を形成する下地層形成工程と、前記記録媒体を所定の位置に保持した状態において、第1方向および該第1方向と交差する第2方向に移動するキャリッジに備えられ前記光輝性顔料インクを吐出する記録ヘッドを用いて前記下地層に対して前記光輝性顔料インクを付与し、光輝性層を形成する光輝性層形成工程と、を含むことを特徴とする。
この構成によれば、記録媒体上に白色色材が形成され、当該白色色材上に下地層が形成される。そして、下地層上に光輝性顔料インクが付与されると、光輝性顔料インク中に含まれる溶媒等が下地層に浸透し、光輝性層において、光輝性顔料が平坦に配向される。これにより、白色色材上であっても、光輝性層は平滑化され、優れた光沢(光輝性)を発揮させることができる。また、記録媒体上に下地層を形成することにより、記録媒体と下地層との密着性が確保され、記録物の耐擦性(摩擦による耐久性)を向上させることができる。さらに、記録媒体の保持位置を一定に保った状態において、下地層と光輝性層が形成される。すなわち、下地層形成工程と光輝性層形成工程において記録媒体が移動しないので、下地層形成工程から光輝性層形成工程に移行するにあたって、記録媒体を通紙することがないので、記録媒体の搬送誤差等に伴う画像表面の傷等の発生を防止するとともに、インクの着弾位置ずれが抑制され、下地層に対して光輝性層を確実に形成することができる。これにより、高品質の光輝性画像を形成することができる。
記録物の構成を示す断面図。 インクジェット記録装置の構成を示す概略図。 インクジェット記録方法を示す工程図。 変形例にかかる記録物の構成を示す断面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各層や各部材を認識可能な程度の大きさにするため、各層や各部材の尺度を実際とは異ならせしめている。
[記録物の構成]
まず、記録物の構成について説明する。図1は、記録物の構成を示す断面図である。図1に示すように、記録物1は、記録媒体2と、記録媒体上に形成された下地層3と、下地層3上に形成された光輝性層4とを備えている。
記録媒体2は、特に限定されないが、例えば、インク受容層を有さない記録媒体である。或いは、インクの受容層が乏しい記録媒体である。すなわち、インク非吸収性または低吸収性の記録媒体である。より定量的には、インク非吸収性および低吸収性の記録媒体とは、記録面が、ブリストー(Bristow)法において接触開始から30msec1/2までの水吸収量が10mL/m2以下である記録媒体を示す。このブリストー法は、短時間での液体吸収量の測定方法として最も普及している方法であり、日本紙パルプ技術協会(JAPAN TAPPI)でも採用されている。試験方法の詳細は「JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法2000年版」の規格No.51「紙及び板紙−液体吸収性試験方法−ブリストー法」に述べられている。
インク非吸収性記録媒体としては、例えば、インクジェット記録用に表面処理をしていない(すなわち、インク受容層を有していない)プラスチックフィルム、紙等の基材上にプラスチックがコーティングされているものやプラスチックフィルムが接着されているもの等が挙げられる。ここでいうプラスチックとしては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。その他、布または普通紙であってもよい。
インク低吸収性記録媒体としては塗工紙が挙げられ、微塗工紙、アート紙、コート紙、マット紙、キャスト紙等の記録本紙(印刷本紙)等が挙げられる。塗工紙は、表面に塗料を塗布し、美感や平滑さを高めた紙。塗料は、タルク、パイロフィライト、クレー(カオリン)、酸化チタン、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウムなどの顔料と、デンプンなどの接着剤を混合して作る。塗料は、紙の製造工程の中でコーターという機械を使って塗布する。コーターには、抄紙機と直結することで抄紙・塗工を1工程とするオンマシン式と、抄紙とは別工程とするオフマシン式がある。主に記録に用いられ、経済産業省の「生産動態統計分類」では印刷用塗工紙に分類される。
微塗工紙とは、塗料の塗工量が12g/m2以下の記録用紙のことをいう。アート紙とは、上級記録用紙(上質紙、化学パルプ使用率100%の紙)に塗工量が40g/m2前後の塗料を塗工した記録用紙のことをいう。コート紙とは、塗工量が20g/m2以上40g/m2以下程度の塗料を塗工した記録用紙のことをいう。キャスト紙とは、アート紙やコート紙を、キャストドラムという機械で表面に圧力をかけることで、光沢や記録効果がより高くなるように仕上げた記録用紙のことをいう。なお、本明細書において塗工量とは、記録用紙の両面の塗工値の合計値である。
また、本実形態における記録媒体2は、算術平均粗さ(Ra)20μm以上の表面粗さを有する記録媒体であってもよい。なお、算術平均粗さ(Ra)は、例えば、表面粗さ計や光干渉型顕微鏡を用いて測定することが可能であり、具体的な表面粗さの測定装置としては、段差・表面粗さ・微細形状測定装置P−15(KLA−Tencor社製)等がある。上記粗面を有する記録媒体2としては、例えば、上質紙「55PW8R」、XeroxP(富士ゼロックス社製;算術平均粗さRa=29.2μm)、プレイン・デザインペーパー ブラックペーパー(トチマン(株)社製;算術平均粗さRa=30.2μm)、およびスーパーファイン紙(セイコーエプソン社製;Ra=36.6μm)、Bフルート段ボールシート(レンゴー社製;算術平均粗さRa=39.9μm)等が挙げられる。また、布帛、普通紙なども表面が粗い被転写媒体として挙げられる。普通紙とは、セルロース繊維等によって主に構成され、インクジェットプリンター、レーザープリンター、コピー機等の記録に広く用いられる用紙であり、例えば商品名として「普通紙」として表示されている用紙や、「普通紙」という呼称にて認識されている用紙などが挙げられ、ウレタン樹脂等の樹脂による「膨潤層」やシリカ、アルミナ等の無機粒子等による「空隙層」が実質的に設けられていない用紙である。普通紙の代表例としては、両面上質普通紙<再生紙>(セイコーエプソン株式会社製)、XeroxP(富士ゼロックス社製)、キヤノン普通紙・ホワイト(キヤノン株式会社製)、画彩普通紙仕上げ(富士フイルム株式会社製)、BROTHER専用A4上質普通紙(ブラザー株式会社製)、KOKUYO KB用紙(共用紙)(コクヨ株式会社製)等が挙げられる。
下地層3は、記録媒体2に対して樹脂インクを付与することにより形成される。下地層3の平均膜厚は、0.1μm以上30μm以下であるのが好ましく、1μm以上15μm以下であるのがより好ましい。これにより、より優れた光輝性を有する画像を形成することができる。本実施形態にかかる樹脂インクは、水溶性樹脂溶剤(分散媒)と、樹脂成分としての、前記水溶性樹脂溶剤に相溶する樹脂とを含んでいるのが好ましいが、顔料の分散剤として用いられた樹脂であっても良い。相溶とは、前記水溶性樹脂溶剤中に樹脂を混ぜると溶解あるいは粒子が膨潤する組み合わせを指す。なお、本発明において樹脂インクは、水系のインク(水分含有量が50%以上)、非水系(水分含有量が50%未満)のインクのいずれであってもよい。以下、水系のインクの場合を具体例にして各成分を説明する。なお、樹脂インクは色材を実質的に含有しない事が好ましい。「実質的に含有しない」とは、例えば、色材が0.1質量%未満であること、より好ましくは0.01質量%未満、一層好ましくは0.001質量%未満、であることをいう。
(1)水
水は、水系インクの主な媒体であり、好ましい水は、イオン性の不純物を極力低減することを目的として、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水、または超純水を用いることができる。また、紫外線照射、または過酸化水素添加等により滅菌した水を用いると、顔料分散液及びこれを用いた水系インクを長期保存する場合にカビやバクテリアの発生を防止することができるので好適である。
(2)水溶性樹脂溶剤
本発明は好ましくは、水溶性樹脂溶剤を含有し、樹脂インクに同時に添加している樹脂と相溶する水溶性溶剤から選ばれる。用いる樹脂によって最適な組み合わせはあるが、例えば、水溶性の複素環式化合物、水溶性のアルキレングリコールアルキルエーテル等が好ましく、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリドン、および2−ピロリドン等のピロリドン類、γ−ブチロラクトン等のラクトン類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、ε−カプロラクタム等のラクタム類、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸イソプロピル、および乳酸ブチル等のエステル類、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールイソプロピルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、およびジプロピレングリコールモノプロピルエーテル等のオキシアルキレングリコールエーテル類、1,4−ジオキサン等の環式エーテル類が好ましい。特に、樹脂インクの保存安定性、十分な乾燥速度、と下地層3の皮膜化促進の点で、ピロリドン類、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル等のアルキレングリコールモノアルキルエーテル類が特に好ましい。
水溶性樹脂溶剤添加量は、樹脂インクの全量に対して、1.0質量%以上20.0質量%以下であるのが好ましく、2.0質量%以上15.0質量%以下であるのがより好ましい。水溶性樹脂溶剤添加量が、前記下限値未満であると、樹脂成分の種類によっては、樹脂インク中の樹脂および下地形成ワックスの皮膜形成に支障が生じ、結果的に樹脂インクの固化・定着が不充分となる場合がある。一方、水溶性樹脂溶剤添加量が前記上限値を超えると、樹脂インクの保存安定性が低下する場合がある。
(3)樹脂(樹脂成分)
樹脂は、水溶性樹脂溶剤と相溶することで、樹脂インクの乾燥後に強固な樹脂膜(下地層)を形成するものが好ましい。インクジェット装置に用いる場合には、水に分散可能な樹脂を用いることで、樹脂インク中に十分な量の樹脂成分を添加しつつ、各インクの粘度を低く抑えることができ、高速記録において吐出安定性を確保することができるため好ましい。また、樹脂成分としては顔料を分散させる分散樹脂として用いても良い。
このような水に分散可能な樹脂の具体例としては、ポリアクリル酸、ポリメタアクリル酸、ポリメタアクリル酸エステル、ポリエチルアクリル酸、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリブタジエン、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、クロロプレン共重合体、フッ素樹脂、フッ化ビニリデン、ポリオレフィン樹脂、セルロース、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、ポリスチレン、スチレン−アクリルアミド共重合体、ポリイソブチルアクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアセタール、ポリアミド、ロジン系樹脂、ポリエチレン、ポリカーボネート、塩化ビニリデン樹脂、セルロースアセテートブチレートなどのセルロース系樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−アクリル共重合体、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン、ロジンエステル等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
上述した中でも、樹脂成分として、特に、スチレン−アクリル樹脂、および、ポリウレタンからなる群から選択される少なくとも1種を用いるのが好ましい。これら成分は成膜性に優れるため、より平滑な下地層3を形成することができ、その結果、形成される画像の光輝性をより優れたものとすることができる。また、画像の記録媒体2に対する密着性をより高いものとすることができ、耐擦性をより優れたものとすることができる。
樹脂は、分散媒中に溶解していても、微粒子として分散していてもよいが、樹脂エマルジョンの形態でインク中に含まれることが好ましい。その理由は、樹脂粒子としてインク中に添加しても該樹脂粒子の分散が不十分となる場合があるため、分散性の観点からはエマルジョンの形態が好ましいからである。また、エマルジョンとしては、樹脂インクの保存安定性の観点から、アクリルエマルジョンが好ましく、スチレン−アクリル酸共重合体エマルジョンがさらに好ましい。
本願明細書において、「樹脂粒子」とは、水溶性又はエマルジョン形態で顔料を分散させているもの、水に不溶性の樹脂が主として水からなる分散媒中に粒子状に分散しているもの、あるいは水に不溶性の樹脂を主として水からなる分散媒中に粒子状に分散させたもの、更にはその乾燥物をも包含したものを意味する。また、「エマルジョン」というときは、ディスパージョン、ラテックス、サスペンジョンと呼ばれる固/液の分散体をも包含したものを意味するものとする。
樹脂をエマルジョンの状態で得る場合には、樹脂粒子を場合により界面活性剤と共に水に混合することによって調製することができる。例えば、アクリル系樹脂またはスチレン−アクリル酸共重合体系樹脂のエマルジョンは、(メタ)アクリル酸エステルの樹脂またはスチレン−(メタ)アクリル酸エステルの樹脂と、場合により(メタ)アクリル酸樹脂と、界面活性剤とを水に混合することによって得ることができる。樹脂成分と界面活性剤との混合の割合は、通常50:1〜5:1程度とするのが好ましい。界面活性剤の使用量が前記範囲に満たない場合には、エマルジョンが形成されにくく、また前記範囲を越える場合には、インクの耐水性が低下したり、密着性が悪化する場合があるので好ましくない。
樹脂エマルジョンとして、市販の樹脂エマルジョンを利用することも可能であり、例えばマイクロジェルE−1002、E−5002(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン;日本ペイント株式会社製)、ボンコート4001(アクリル系樹脂エマルジョン;大日本インキ化学工業株式会社製)、ボンコート5454(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン;大日本インキ化学工業株式会社製)、SAE1014(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン;日本ゼオン株式会社製)、レザミンD−1060(ウレタン系樹脂エマルジョン;大日精化工業株式会社製)、またはサイビノールSK−200(アクリル系樹脂エマルジョン;サイデン化学株式会社製)などを挙げることができる。
樹脂成分は、樹脂インク中に、固形分換算で1質量%以上50質量%以下の範囲で含まれることが好ましく、3質量%以上25質量%以下の範囲で含まれることがより好ましく、5質量%20質量%以下であるのが一層好ましい。これら樹脂の含有量の好適範囲は、樹脂インクのインクジェット適正物性値、信頼性(目詰まりや吐出安定性等)の観点から上限値を規定し、本発明の効果(耐擦性等)をより有効に得る観点から下限値を規定したものである。
(4)ワックス
樹脂インクは、さらにワックスを添加してもよい。これにより、乾燥後のインク膜表面の摩擦抵抗を低減する特性を有する。このようなワックスを構成する成分としては、例えばカルナバワックス、キャンデリワックス、みつろう、ライスワックス、ラノリン等の植物・動物系ワックス;パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、酸化ポリエチレンワックス、ペトロラタム等の石油系ワックス;モンタンワックス、オゾケライト等の鉱物系ワックス;カーボンワックス、ヘキストワックス、ポリオレフィンワックス、ステアリン酸アミド等の合成ワックス類、α−オレフィン・無水マレイン酸共重合体等の天然・合成ワックスエマルジョンや配合ワックス等を単独あるいは複数種を混合して用いることができる。この中で好ましいワックスの種類としては、ポリオレフィンワックス、特にポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスであり、さらには、インク非吸収性または低吸収性の記録媒体2に対する耐擦性の観点から、ポリエチレンワックスがより好ましい。ワックスとしては市販品をそのまま利用することもでき、例えばノプコートPEM17(商品名、サンノプコ株式会社製)、ケミパールW4005(商品名、三井化学株式会社製)、AQUACER515(以上商品名、ビックケミー・ジャパン株式会社製)等が挙げられる。
樹脂インクのワックス含有量は、樹脂インク中において、固形分換算で好ましくは0.5質量%〜6質量%であり、より好ましくは1質量%〜3質量%である。これらワックスの含有量の好適範囲は、樹脂インクのインクジェット適正物性値、信頼性(目詰まりや吐出安定性等)の観点から上限値を規定し、本発明の効果(耐擦性等)をより有効に得る観点から下限値を規定したものである。
上述した樹脂インクで層を形成しその上から光輝性顔料の層を記録した記録物1は光輝性顔料が表層で平滑に配列させることが可能となり、光沢が上昇する。また、これによって従来光輝性を発揮できなかった記録媒体2にも光輝性を発揮させることが可能となる。さらに記録物1としての耐擦性が良好となり、強固な下地層3の形成が可能となる。耐擦性が良好となる理由はいまだ明らかではないが、下記のように推察される。なお、本発明は下記の機能に特に限定されるわけではない。樹脂は、記録媒体上に定着するとともに、乾燥後の被膜を堅固にする特性を有する。一方、ワックスは、前記皮膜表面の摩擦抵抗を低減する特性を有する。これにより、外部から擦れによって削れにくく、かつ記録媒体2から剥がれにくい樹脂被膜を形成することができるため、記録物1の耐擦性が向上するものと推察される。また、樹脂インクで層を形成していると、その樹脂インクがインク需要層としての機能をも発揮し、光輝性顔料の記録媒体上でのブリードを抑える効果があり良好な記録を行うことが可能となる。また、光輝性顔料インク自体の定着性と乾燥性を仮に飛躍的に向上させることが可能となったに場合でも、光沢性確保の為に顔料粒子の平均粒径を大きめにする必要がある為、ヘッドから記録を行う際に記録信頼性が低下し、目詰まりや記録不良を一層起こす可能性もあるので、そういった課題を抱えにくい点から考慮しても樹脂インクの層を形成することは有利である。
(5)その他の成分
その他の成分として、樹脂インクは、必要に応じて、水溶性溶剤や、界面活性剤を含む。これらの添加量は、記録媒体2やインクの種類に応じて適宜調整できる。さらに必要に応じて添加するものとして、保湿剤、防腐剤・防かび剤、pH調整剤、溶解助剤、酸化防止剤・紫外線吸収剤、金属トラップ剤などがあげられる。
(5−1)水溶性溶剤
水溶性溶剤は、後述する界面活性剤と相乗して、記録媒体2に対する樹脂インクの濡れ性を高めて均一に濡らす作用を有する。そのため、樹脂インクに水溶性溶剤を含有させることは、均一に下地層3を形成できるという観点から好ましい。このような水溶性溶剤としては、1価アルコール、または多価アルコールおよびその誘導体が挙げられる。1価アルコールとしては、特に炭素数1〜4の1価アルコール、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、またはn−ブタノールなどを用いることができる。
多価アルコールおよびその誘導体としては、炭素数2〜6の2価〜5価アルコール、およびそれらと炭素数1〜4の低級アルコールとの完全または部分エーテルを用いることができる。ここで多価アルコール誘導体とは、少なくとも1個のヒドロキシル基がエーテル化されたアルコール誘導体であり、エーテル化されたヒドロキシル基を含まない多価アルコールそれ自体を意味するものではない。
これらの多価アルコールおよびそれらの低級アルキルエーテルの具体例としては、1,2−ヘキサンジオール、1,3−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール、1,3−ヘプタンジオール、1,2−オクタンジオール、1,3−オクタンジオール、1,2−ペンタンジオール等のジオール類、モノ、ジ若しくはトリエチレングリコール−モノ若しくはジ−アルキルエーテル、モノ、ジ若しくはトリプロピレングリコール−モノ若しくはジ−アルキルエーテルが挙げられ、好ましくは1,2−ヘキサンジオール、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノペンチルエーテル、またはプロピレングリコールモノブチルエーテルなどを挙げることができる。水溶性溶剤の含有量は、例えば、各色のインク全量に対して0.5質量%以上15.0質量%以下、好ましくは、1.0質量%以上8.0質量%以下である。
(5−2)界面活性剤
界面活性剤は、上述した水溶性溶剤と相乗して、記録媒体2に対する色インクの濡れ性を高めて均一に濡らす作用を有する。界面活性剤としては、シリコン系界面活性剤、アセチレングリコール系界面活性剤が好ましい。シリコン系界面活性剤は、記録媒体上でインクの記録ムラや滲みを生じないように均一に広げる作用を有する。
シリコン系界面活性剤としては、ポリシロキサン系化合物等が好ましく用いられ、例えば、ポリエーテル変性オルガノシロキサン等が挙げられる。例えば、BYK−306、BYK−307、BYK−333、BYK−341、BYK−345、BYK−346、BYK−347、BYK−348(以上商品名、ビックケミー・ジャパン株式会社製)、KF−351A、KF−352A、KF−353、KF−354L、KF−355A、KF−615A、KF−945、KF−640、KF−642、KF−643、KF−6020、X−22−4515、KF−6011、KF−6012、KF−6015、KF−6017(以上商品名、信越化学株式会社製)等が挙げられ、BYK−348が好ましい。
シリコン系界面活性剤の含有量は、各色のインク全量に対して、好ましくは0.1質量%以上1.5質量%以下である。シリコン系界面活性剤の含有量が0.1質量%未満であると、記録媒体上でインクが均一に濡れ広がりにくいため、インクの記録ムラや滲みが発生しやすい。一方、シリコン系界面活性剤の含有量が1.5質量%を超えた場合、水性インクの保存安定性・吐出安定性が確保できない場合がある。
アセチレングリコール系界面活性剤は、他の界面活性剤と比較して、表面張力および界面張力を適正に保つ能力に優れており、かつ起泡性がほとんどないという特性を有する。これにより、アセチレングリコール系界面活性剤を含有する色インクは、表面張力およびヘッドノズル面等のインクと接触するプリンター部材との界面張力を適正に保つことができるため、これをインクジェット記録方式に適用した場合、吐出安定性を高めることができる。また、アセチレングリコール系界面活性剤を含有する色インクは、記録媒体2に対して良好な濡れ性・浸透性を示すため、インクの記録ムラや滲みの少ない高精細な画像を得ることができる。
アセチレングリコール系界面活性剤としては、例えば、サーフィノール104、104E、104H、104A、104BC、104DPM、104PA、104PG−50、104S、420、440、465、485、SE、SE−F、504、61、82、DF37、DF110D、CT111、CT121、CT131、CT136、TG、GA(以上全て商品名、Air Products and Chemicals.Inc.社製)、オルフィンB、Y、P、A、STG、SPC、E1004、E1010、PD−001、PD−002W、PD−003、PD−004、EXP.4001、EXP.4036、EXP.4051、AF−103、AF−104、AK−02、SK−14、AE−3(以上全て商品名、日信化学工業株式会社製)、アセチレノールE00、E00P、E40、E100(以上全て商品名、川研ファインケミカル株式会社製)等が挙げられ、サーフィノール104PG−50、DF110Dが好ましい。
アセチレングリコール系界面活性剤の含有量は、各色のインク全量に対して、好ましくは0.05質量%〜1.0質量%である。アセチレングリコール系界面活性剤の含有量が0.05質量%未満であると、記録媒体上でインクが均一に濡れ広がりにくいため、インクの記録ムラや滲みが発生しやすい。一方、アセチレングリコール系界面活性剤の含有量が1.0質量%を超えた場合、色インクの保存安定性・吐出安定性が確保できない場合がある。
特に好ましくは、シリコン系界面活性剤とHLB値が6以下のアセチレングリコール系界面活性剤とを同時に含む組み合わせである。上述の水溶性溶剤と界面活性剤を組み合わせて、水性インクの表面張力を23.0mN/m〜40.0mN/mの範囲で用いることが好ましく、より好ましくは25.0mN/m〜35.0mN/mの範囲である。
(5−3)保湿剤
保湿剤としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ヘキシレングリコール、2,3−ブタンジオール等の多価アルコール、または糖類および糖アルコール等が挙げられる。
(5−4)防腐剤・防かび剤
防腐剤・防かび剤の例としては、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、1,2−ジベンジソチアゾリン−3−オン(ICI社のプロキセルCRL、プロキセルBDN、プロキセルGXL、プロキセルXL−2、プロキセルTN)などが挙げられる。
(5−5)pH調整剤
pH調整剤としては、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、プロパノールアミン、モルホリン等のアミン類及びそれらの変成物、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウムなどの無機塩類、水酸化アンモニウム、四級アンモニウム水酸化物(テトラメチルアンモニウムなど)、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム等の炭酸塩類その他燐酸塩等があげられる。
(5−6)溶解助剤
溶解助剤としては、尿素、チオ尿素、ジメチル尿素、テトラエチル尿素などがあげられる。
(5−7)酸化防止剤・紫外線吸収剤
酸化防止剤・紫外線吸収剤としては、アロハネート、メチルアロハネート、などのアロハネート類、ビウレット、ジメチルビウレット、テトラメチルビウレットなどのビウレット類など、L−アスコルビン酸およびその塩等、チバガイギー社製のTinuvin328、900、1130、384、292、123、144、622、770、292、Irgacor252、153、Irganox1010、1076、1035、MD1024など、あるいはランタニドの酸化物等があげられる。
(5−8)金属トラップ剤
金属トラップ剤としては、エチレンジアミン4酢酸2ナトリウム等のキレート剤などがあげられる。
(5−9)重合性化合物
樹脂インクは重合性化合物を含有していてもよい。このような化合物を含有している事によって、紫外線等に代表される活性化エネルギー線によって硬化するインクとなる。用いられる重合性化物は、後述する重合開始剤の作用により紫外線などの光の照射時に重合し、固化する化合物であれば、特に制限はないが、単官能基、2官能基、及び3官能基以上の多官能基を有する種々のモノマー及びオリゴマーが使用可能である。
前記モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸及びマレイン酸等の不飽和カルボン酸やそれらの塩又はエステル、ウレタン、アミド及びその無水物、アクリロニトリル、スチレン、種々の不飽和ポリエステル、不飽和ポリエーテル、不飽和ポリアミド、並びに不飽和ウレタンが挙げられる。また、前記オリゴマーとしては、例えば、直鎖アクリルオリゴマー等の上記のモノマーから形成されるオリゴマー、エポキシ(メタ)アクリレート、脂肪族ウレタン(メタ)アクリレート、芳香族ウレタン(メタ)アクリレート、及びポリエステル(メタ)アクリレートが挙げられる。また、他の単官能モノマーや多官能モノマーとして、N−ビニル化合物を含んでいてもよい。N−ビニル化合物としては、N−ビニルフォルムアミド、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、アクリロイルモルホリン、およびそれらの誘導体等が挙げられる。
光輝性層4は、下地層3に対して光輝性顔料インクを付与することにより形成される。画像の膜厚は、好ましくは0.02〜10μmであり、より好ましくは0.05〜5μmである。光輝性層4の膜厚が0.02μm未満であると、記録面に光輝性が得られなくなる場合がある。本実施形態にかかる光輝性顔料インクは、光輝性顔料を含有する。光輝性顔料インクに含有される光輝性顔料としては、インクジェット記録方法によって当該インクの液滴を吐出できる範囲内で、任意のものを用いることができる。光輝性顔料は、光輝性顔料インクが樹脂インクの層の上に付着したときに、光輝性を付与する機能を有し、また、付着物に光輝性を付与することもできる。このような光輝性顔料としては、パール顔料や金属粒子があげられる。パール顔料の代表例としては、二酸化チタン被覆雲母、魚鱗箔、酸塩化ビスマス等の真珠光沢や干渉光沢を有する顔料が挙げられる。一方、金属粒子としてはアルミニウム、銀、金、白金、ニッケル、クロム、錫、亜鉛、インジウム、チタン、銅等の粒子を挙げることができ、これらの単体またはこれらの合金およびこれらの混合物から選ばれる少なくとも1種を用いることができる。本実施形態で使用される光輝性顔料は、光沢度(光輝性)の高さの観点から、銀粒子を用いることが好ましい。以下、光輝性顔料インクの具体例として銀インクを用いて説明する。
(1)銀粒子
上述したように、本実施形態に係る銀インクは、銀粒子を含むものである。このように、銀インクが、銀粒子を含むものであることにより(特に、所定の条件を満足するワックスとともに含むことにより)、優れた金属光沢を有する画像を形成することができる。また、銀は、各種金属の中でも、白色度の高い金属であるため、他色のインクと重ね合わせることにより、金色、銅色等の様々な金属色を表現することができる。
銀粒子の平均粒子径は、5nm以上100nm以下であるのが好ましく、20nm以上65nm以下であるのがより好ましい。これにより、銀インクを用いて形成される画像の光沢感(光輝性)および耐擦性を特に優れたものとすることができる。また、インクジェット方式によるインクの吐出安定性(着弾位置精度、吐出量の安定性等)を特に優れたものとすることができ、長期間にわたって所望の画質の画像をより確実に形成することができる。なお、本明細書では、「平均粒子径」とは、特に断りのない限り、体積基準の平均粒子径のことを指すものとする。平均粒子径は、レーザー回折散乱法を測定原理とする粒度分布測定装置により測定することができる。レーザー回折式粒度分布測定装置として、例えば、動的光散乱法を測定原理とする粒度分布計(例えば、「マイクロトラックUPA」日機装株式会社製)を用いることができる。
銀インク中における銀粒子の含有率は、0.5質量%以上30質量%以下であるのが好ましく、5.0質量%以上15質量%以下であるのがより好ましい。これにより、インクのインクジェット方式による吐出安定性、インクの保存安定性を特に優れたものとすることができる。また、記録物1とされたときの記録媒体上での銀粒子の密度(単位面積当たりの含有量)が低い場合から高い場合まで、広い密度の範囲で、良好な画質、耐擦性を実現することができる。銀粒子は、いかなる方法で調製されたものであってもよく、例えば、銀イオンを含む溶液を用意し、この銀イオンを還元することにより、好適に形成することができる。
(2)樹脂
本発明に係る銀インクは、樹脂を含有していても良く、これを含有することで定着性や耐擦性が向上する。樹脂としては、ポリアクリル酸、ポリメタアクリル酸、ポリメタアクリル酸エステル、ポリエチルアクリル酸、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリブタジエン、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、クロロプレン共重合体、フッ素樹脂、フッ化ビニリデン、ポリオレフィン樹脂、セルロース、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、ポリスチレン、スチレン−アクリルアミド共重合体、ポリイソブチルアクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアセタール、ポリアミド、ロジン系樹脂、ポリエチレン、ポリカーボネート、塩化ビニリデン樹脂、セルロースアセテートブチレートなどのセルロース系樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−アクリル共重合体、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン、ロジンエステル等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
(3)水
本発明にかかるインクは、水を含むものであると好ましい。インク中において、水は、主に銀粒子およびワックス粒子を分散させる分散媒として機能する。インクが水を含むことにより、銀粒子等の分散安定性等を優れたものとすることができ、また、後述するような液滴吐出装置のノズル付近でのインクの不本意な乾燥(分散媒の蒸発)を防止しつつ、インクが付与される記録媒体上での乾燥を速やかに行うことができるため、所望の画像の高速記録を、長期間にわたって好適に行うことができる。インク中における水の含有率は、特に限定されないが、20質量%以上80質量%以下であるのが好ましく、25質量%以上70質量%以下であるのがより好ましい。
(4)多価アルコール
本発明に係るインクは、多価アルコールを含有することが好ましい。多価アルコールは、本実施形態に係るインクをインクジェット式記録装置に適用した場合に、インクの乾燥を抑制し、インクジェット式記録ヘッド部分におけるインクによる目詰まりを防止することができる。
多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオグリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール、1,2−オクタンジオールなどが挙げられる。中でも、炭素数が4〜8アルカンジオールが好ましく、炭素数が6〜8のアルカンジオールがより好ましい。これにより、記録媒体2への浸透性を特に高いものとすることができる。インク中における多価アルコールの含有率は、特に限定されないが、0.1質量%以上20質量%以下であるのが好ましく、0.5質量%以上10質量%以下であるのがより好ましい。上記の多価アルコールの中でも、インクは、1,2−ヘキサンジオール、トリメチロールプロパンを含むものであるのが好ましい。これにより、インク中における銀粒子の分散安定性を特に優れたものとすることができ、インクの保存安定性を特に優れたものとすることができるとともに、インクの吐出安定性を特に優れたものとすることができる。
(5)グリコールエーテル
本発明に係るインクは、グリコールエーテルを含有することが好ましい。グリコールエーテルを含有することにより、記録媒体2などの被記録面への濡れ性を高めてインクの浸透性を高めることができる。グリコールエーテルとしては、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテルなどの多価アルコールの低級アルキルエーテルを挙げることができる。この中でも、トリエチレングリコールモノブチルエーテルを用いると良好な記録品質を得ることができる。インク中におけるグリコールエーテルの含有率は、特に限定されないが、0.2質量%以上20質量%以下であるのが好ましく、0.3質量%以上10質量%以下であるのがより好ましい。
(6)界面活性剤
本発明に係るインクは、アセチレングリコール系界面活性剤またはポリシロキサン系界面活性剤を含有することが好ましい。アセチレングリコール系界面活性剤またはポリシロキサン系界面活性剤は、記録媒体2などの被記録面への濡れ性を高めてインクの浸透性を高めることができる。
アセチレングリコール系界面活性剤としては、例えば、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3オール、2,4−ジメチル−5−ヘキシン−3−オールなどが挙げられる。また、アセチレングリコール系界面活性剤は、市販品を利用することもでき、例えば、オルフィンE1010、STG、Y(以上、日信化学社製)、サーフィノール104、82、465、485、TG(以上、Air Products and Chemicals Inc.製)が挙げられる。
ポリシロキサン系界面活性剤としては、市販品を利用することができ、例えば、BYK−347、BYK−348(ビックケミー・ジャパン社製)などが挙げられる。さらに、本発明に係るインクは、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤などのその他の界面活性剤を含有することもできる。インク中における上記界面活性剤の含有率は、特に限定されないが、0.01質量%以上5.0質量%以下であるのが好ましく、0.1質量%以上0.5質量%以下であるのがより好ましい。
(7)その他の成分
本発明に係るインクは、上記以外の成分(その他の成分)を含むものであってもよい。このような成分としては、例えば、pH調整剤、浸透剤、有機バインダー、尿素系化合物、アルカノールアミン(トリエタノールアミン等)等の乾燥抑制剤、チオ尿素等が挙げられる。
(1)白色色材
白色インクは、白色の色材として平均粒子径d50が280nm以上700nm以下の白色色材を含有することができる。白色色材としては、例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、アルミナ、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム等の金属酸化物粒子や中空構造を有する粒子が挙げられる。これらの中でも、白色度に優れているという観点から、二酸化チタンを粉末状にした二酸化チタン粒子を用いることが好ましい。
また、金属酸化物粒子を用いる場合には、その平均粒子径d50(体積基準)は、280nm以上440nm以下である。これによってインクジェット記録装置によってヘッド9から良好な吐出が可能になり、良好な白色度を持った白色インクの層を記録することが可能となる。一方、粒径が大きくなった場合でも、樹脂インクを中間に挟むことで高い光輝性(光沢度)を有する層を記録することが可能となる。
二酸化チタン粒子としては、市販されているものを用いることができ、例えば、超微粒子酸化チタンTTOシリーズ(株式会社石原産業製)や、微粒子酸化チタン(テイカ株式会社製)、NanoTek(R)Slurry(シーアイ化成株式会社製)等が挙げられる。
平均粒子径d50は、例えば、粒径加積曲線を用いて測定される。粒径加積曲線とは、インク等の液体中に分散された粒子について、粒子の直径および当該粒子の存在数を求めることができる測定を行った結果を統計的に処理して得られる曲線の一種である。粒径加積曲線は、粒子の直径を横軸に取り、粒子の質量(粒子を球と見なしたときの体積、粒子の密度、および粒子数の積)について、直径の小さい粒子から大きい粒子に向かって積算した値(積分値)を縦軸に取ったものである。そして、粒径d50とは、粒径加積曲線において、縦軸を規格化(測定された粒子の総質量を1と)したときに、縦軸の値が50%(0.50)となるときの横軸の値、すなわち粒子の直径のことをいう。金属酸化物粒子の平均粒子径は、レーザー回折散乱法を測定原理とする粒度分布測定装置により測定することができる。粒度分布測定装置としては、例えば、動的光散乱法を測定原理とする粒度分布計(例えば、「マイクロトラックUPA−EX150」日機装株式会社製)を用いることができる。
白色インクは、白色の色材として中空構造を有する粒子を含有することができる。中空構造を有する粒子としては、特に限定されるものではなく、公知のものを用いることができる。例えば、米国特許第4,880,465号などの明細書に記載されている粒子を好ましく用いることができる。また、中空構造を有し有機化合物からなる粒子は、市販のものを用いることもできる。市販品としてはsx866シリーズ(JSR株式会社製)等がある。
中空構造を有する粒子はコア・シェル構造になっており外径と内径を有している。平均粒子径(外径)(d50)は、280nm以上700nm以下である。中空構造を有する粒子の外径が上記範囲内にあれば、白色インク中の分散を良好に保つことができ、また、記録媒体に付着された際に、白色度が良好な画像を得ることができる。一方、外径が600nmを超えると、粒子が沈降するなどして分散安定性を損なうことがあり、インクジェット記録装置に適用した場合にヘッドの目詰まりなどが発生する場合がある。中空構造を有する粒子の平均粒子径d50は、金属酸化物粒子の平均粒子径d50と同様の方法で測定することができる。
(2)その他
白色インクに用いられる溶剤は特に限定されないが、例えば上述の銀粒子の説明の際に述べた(2)から(7)の溶剤を用いる事が出来る。
[インクジェット記録方法]
次に、インクジェット記録方法について説明する。ここで、インクジェット記録方法の説明に先立ち、インクジェット記録方法に適用されるインクジェット記録装置(液滴吐出装置)について説明する。
図2は、インクジェット記録装置の構成を示し、同図(a)は概略側面図であり、同図(b)は平面図である。
図2(a)に示すように、インクジェット記録装置20は、記録媒体2を搬送する搬送部30と、搬送された記録媒体2を所定の位置に保持するプラテン40と、所定の位置に保持された記録媒体2に対して機能液を塗布する記録ヘッド50と、これらの部材を制御する制御部(図示せず)等を備えている。なお、本実施形態の記録媒体2は、長尺であり、図2に示すように、長尺状の連続した記録媒体である。長尺の記録媒体の場合は、単票紙とは異なり、排紙をした後に、再度給紙作業を行って記録するのは困難であるので、本発明は一層良好に効果を発揮する。
搬送部30は、記録媒体2をプラテン40側に供給する供給ローラー31と、画像が形成された記録媒体2を巻き取って除材する除材ローラー32と、記録媒体2の搬送を補助する補助ローラー33等を有している。
プラテン40は、搬送された記録媒体2を負圧によって吸着する吸着装置が備えられており、記録媒体2を吸着させ、所定の位置で保持することができる。さらに、プラテン40は、加熱装置を備え、記録媒体2に塗布された機能液を乾燥させることができる。
記録ヘッド50は、記録媒体2に対して機能液を液滴として吐出して記録を実行するものである。例えば、記録ヘッド50は、インクジェットヘッドを適用することができる。記録ヘッド50は、キャリッジ51に搭載されている。キャリッジ51は、X軸方向に往復移動させる駆動機構(図示せず)およびY軸方向に往復移動させる駆動機構(図示せず)に接続されている。そして、上記の駆動機構を駆動させることにより、キャリッジ51をX軸方向およびY軸方向に沿って移動させることができる。記録ヘッド50は、キャリッジ51の移動に伴って移動し、記録媒体2の所定の位置に対して機能液を液滴として吐出し、記録媒体2上に機能液を塗布させることができる。
次に、インクジェット記録装置20の制御方法について説明する。ここでは、所定の画像領域60に対する画像形成にかかる制御方法について説明する。まず、プラテン40の吸着装置を駆動させ、記録媒体2を所定の位置(所定の保持位置70)で保持する。そして、図2(b)に示すように、記録ヘッド50を所定の位置P1から画像の形成を開始させる場合、キャリッジ51をX軸のX1方向に移動(走査)させるとともに、記録ヘッド50から液滴を吐出させる。これにより、記録媒体2上に第1走査分の画像が形成される。
次いで、キャリッジ51をY軸のY2方向に移動させる。その後、キャリッジ51をX軸のX2方向に移動(走査)させるとともに、記録ヘッド50から液滴を吐出させる。これにより、記録媒体2上に第2走査分の画像が形成される。
次いで、キャリッジ51をY軸のY2方向に移動させる。以降、記録ヘッド50が所定の位置P2に至るまで上記の動作を繰り返し行う。このようにして、所定の画像領域60に画像が形成される。
画像の形成が終了すると、画像が形成された所定の画像領域60分がX軸のX1方向(除材ローラー32側)に搬送される。供給ローラー31側から新たに搬送された記録媒体2は、プラテン40上の所定の保持位置70で保持される。そして、記録媒体2を所定の保持位置70で保持した状態で、上記したように所定の画像領域60に画像を形成する。このように、画像領域60単位の画像形成と記録媒体2の搬送とを交互に行う(ラテラル方式)。これにより、長尺の記録媒体2上に対して連続的に画像を形成することができる。
次いで、インクジェット記録方法について説明する。図3は、インクジェット記録方法を示す工程図である。本実施形態にかかるインクジェット記録方法は、インクジェット法により、光輝性顔料が分散された光輝性顔料インクを記録媒体又は白色色材領域に記録するインクジェット記録方法であって、記録媒体を所定の位置に保持した状態において、記録媒体に対して樹脂成分を含有した樹脂インクを付与し、下地層を形成する下地層形成工程と、記録媒体を所定の位置に保持した状態において、第1方向および該第1方向と交差する第2方向に移動するキャリッジに備えられ光輝性顔料インクを吐出するヘッドを用いて下地層に対して前記光輝性顔料インクを付与し、光輝性層を形成する光輝性層形成工程と、を含むものである。さらに、本実施形態にかかるインクジェット記録方法の下地層形成工程では、好ましくは付与された樹脂インクを加熱して乾燥させる乾燥工程を含むものである。なお、「白色色材領域」とは、記録媒体上に白色インクの付与によって形成された領域である。また、下地層形成工程と、光輝性層形成工程とにおける「所定の位置」は、完全に同一である必要は無い。さらに、白色色材領域が形成された記録媒体は必ずしも、インク非吸収性又は低吸収性の記録媒体、算術平均粗さ20μm以上の表面粗さを有する記録媒体、布帛、普通紙等である必要は無い。以下、詳細に説明する。
下地層形成工程では、まず、図3(a)に示すように、記録媒体2上に、樹脂インク3aを塗布する。具体的には、インクジェット記録装置20(図2参照)において、記録媒体2を所定の位置(所定の保持位置70)で保持する。そして、この保持した状態で、記録媒体2又は白色色材領域の所定の画像領域60に対して樹脂インク3aを液滴として吐出し、記録媒体2上に樹脂インク3aを付与する。
次いで、乾燥工程では、付与された樹脂インク3aを乾燥する。乾燥工程では、記録媒体2上に塗布された樹脂インク3aを加熱手段によって加熱し、乾燥させる。これにより、図3(b)に示すように、下地層3が形成される。下地層3は、インク受容層としての機能をより優れたものとすることができ、形成される画像の記録媒体2に対する密着性をより向上させることができる。その結果、より優れた耐擦性を有する記録物1を形成することができる。また、下地層3のインク受容層としての機能が向上することにより、光輝性顔料をより平滑に配列させることができ、より高い光沢(光輝性)を発揮させることができる。なお、下地層形成工程における乾燥工程とは、下地層3の形成中に合わせて乾燥工程を行っている場合(光輝性層形成工程中も乾燥工程を行っている場合も含む)、又は、下地層3の形成を終えた後に乾燥工程を行わせる場合をいう。つまりこの場合は、乾燥工程を入れた一体的な工程が下地層形成工程となる。
乾燥方法としては、インクジェット記録装置20のプラテン40に装備された加熱装置を用いて樹脂インク3aを乾燥させることができる。乾燥温度(加熱温度)は、記録媒体2の耐熱性等に応じて適宜決定することができるが、30℃以上120℃以下であるのが好ましく、40℃以上80℃以下であるのがより好ましい。これにより、樹脂インク3aの乾燥速度を高めることができる。その結果、優れた耐擦性を有する記録物1を効率よく形成することができる。また、記録媒体の熱による変形を抑制することができる。なお、乾燥方法としては、他に、温風を送る手段によって乾燥させてもよい。また、他の公知の乾燥手段や加熱手段を用いてもよい。
本実施形態では、樹脂インク3aの付与は、上述したようなインクジェット記録装置20を用いて行う。これにより、任意の箇所に下地層3を形成することができる。また、光輝性層4が形成される部位に選択的に下地層3を形成することができ、樹脂インク3aの使用量を少なくすることができ、経済的にも優れる。
なお、本実施形態では、樹脂インク3aの付与手段として、インクジェット記録装置20を用いたものについて説明したが、これに限定されず、公知の技術を選択することができる。例えば、バーコーター、ブレードコーター、ロールコーター、スプレーコーター、スリットコーター等の従来から利用されているアナログコーターによって付与してもよい。アナログコーターの場合は、樹脂インク3aの粘度の制限範囲が広く、高速で塗布できる点で優れている。アナログコーターの市販品としては、たとえばKハンドコーター(松尾産業株式会社製)、バーコーター(第一理化株式会社製)、Capilary_Coater小型基板&小容量タイプ(株式会社ヒラノテクシード製)、No579バーコーター(株式会社安田精機製作所製)等がある。
次に、光輝性層形成工程について説明する。光輝性層形成工程では、インクジェット記録装置20を用いて、下地層3上に、光輝性顔料インク4aの液滴を吐出して、下地層3上に光輝性顔料インク4aを塗布する。このとき、下地層形成工程における記録媒体2の保持位置70を維持した状態において、下地層3上に光輝性顔料インク4aを塗布する。すなわち、下地層形成工程および光輝性層形成工程では、記録媒体2の所定の保持位置70が同一の状態である。
本工程は、例えば、室温で行うことができ、さらに高い温度で行ってもよい。高い温度で行った場合、光輝性顔料インク4aに溶媒が含有されるときの乾燥速度を高めることができる。高い温度で行う場合の温度は、30℃以上120℃以下であるのが好ましく、40℃以上80℃以下であるのがより好ましい。なお温度は、記録媒体の樹脂インクと接触する表面領域の温度である。なお、高い光沢を持った領域と、少し光沢を抑えた領域を持った記録物1がほしい場合には、部分的に加熱させる乾燥工程(たとえば、部分的に温風を当てる、プラテン40を部分的に加熱させるなど)を設けることにより、目的の光沢を持った記録物1を得ることが可能となる。また、少し抑えた光沢が欲しい領域に対して光輝性顔料インク4aで記録を行い、その後に乾燥工程を入れて、再度光輝性顔料インクで高い光沢が欲しい領域に記録することで、目的の光沢を持った記録物1を得ることが出来る。このようにして、光輝性顔料インク4aが乾燥され、図3(d)に示すように、光輝性層4が形成される。
以上の工程を実施することにより、記録物1(図3(d))が形成される。
以上述べたように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
記録媒体2上に形成された下地層3上に光輝性顔料インク4aが付与されると、光輝性顔料インク4a中に含まれる溶媒等が下地層3に浸透し、光輝性層4では、光輝性顔料が平坦に配向される。これにより、光輝性層4は平滑化され、優れた光沢(光輝性)を発揮させることができる。また、記録媒体2上に下地層3を形成することにより、記録媒体2と下地層3との密着性が確保され、記録物1の耐擦性(摩擦による耐久性)を向上させることができる。さらに、記録媒体2の保持位置を一定に保った状態において、下地層3と光輝性層4が形成される。すなわち、下地層形成工程と光輝性層形成工程において記録媒体2が移動しないので、下地層形成工程から光輝性層形成工程に移行するにあたって、記録媒体2を通紙(搬送)することがないので、記録媒体2の搬送誤差等に伴う画像表面の傷等の発生を防止するとともに、インクの着弾位置ずれが抑制され、下地層3に対して光輝性層4を確実に形成することができる。これにより、高品質の光輝性画像を形成することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)上記実施形態では、長尺の記録媒体2を用いたインクジェット記録方法について説明したが、これに限定されない。例えば、記録媒体2は、シート状(平判)等の枚葉形態であってもよい。このような記録媒体2の形態であっても、下地層形成工程と光輝性層形成工程において記録媒体2を同一の位置に保持することにより、上記同様の効果を得ることができる。
(変形例2)上記実施形態のインクジェット記録方法における下地層形成工程では、1層の下地層3を形成したが、この構成に限定されない。例えば、下地層形成工程において、複数層からなる下地層3を形成してもよい。すなわち、下地層3を複数積層してもよい。このようにすれば、記録媒体2の表面形状(例えば、凹凸形状)を下地層3の形成によって緩和し、下地層3と光輝性層4との界面を平坦化させることができる。これにより、光輝性を一層高めることができ、本実施形態では光輝性インクの着弾ズレ、ローラーの搬送による画像の品質劣化を良好に抑える事が出来る。
(変形例3)上記実施形態における記録物1に有彩色層を設けてもよい。図4は、変形例にかかる記録物の構成を示す断面図である。図4に示すように、記録物10は、記録媒体2上に形成された下地層3と、下地層3上に形成された光輝性層4と、光輝性層4上に形成された有彩色層5を備えている。この場合、インクジェット記録方法において、光輝性層形成工程における記録媒体2の保持位置70を維持した状態において、光輝性層4に対して有彩色インクを付与し、有彩色層5を形成する有彩色層形成工程と、を有する。有彩色インクとしては、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタ、ダークイエロー、レッド、グリーン、ブルー、オレンジ、バイオレット等のカラーインク、等が挙げられる。カラーインクに用いられる顔料は公知の顔料を用いる事が出来る。このようにすれば、着色光輝性画像を有する高品質な画像を形成することができる。また、本変形例の場合は、下地層、光輝性層、有彩色層と3層の構造となってしまうが、本発明によれば、任意の順番でインクを吐出し、任意の箇所に画像を自由に形成可能であり、一層高い効果を発揮する。
[実施例]
次に、本発明の具体的な実施例について説明する。
[1]樹脂インクの調製
樹脂インクの調整は、スチレン−アクリル酸共重合体(熱可塑性樹脂粒子、平均粒子径50nm、分子量55000、ガラス転移温度80℃、酸価130)を20質量%、1,2−ヘキサンジオール2を5質量%、2−ピロリドンを4質量%、シリコン系界面活性剤(ビックケミー・ジャパン株式会社製、商品名「BYK−348」、ポリエーテル変性シロキサン)を0.5質量%、アセチレングリコール系界面活性剤(日信化学工業株式会社製、商品名「サーフィノール104PG−50」)を0.2質量%、プロピレングリコールを6質量%、残分としてイオン交換水としてそれぞれ添加した。そして、その後常温で1時間混合攪拌した。
[2]光輝性顔料インクの調製
ポリビニルピロリドン(PVP、重合平均分子量10000)を70℃の条件下で15時間加熱して、その後室温で冷却をした。そのPVP1000gを、エチレングリコール溶液500mlに添加してPVP溶液を調整した。別の容器にエチレングリコールを500ml入れ、硝酸銀128gを加えて電磁攪拌器で十分に攪拌をして硝酸銀溶液を調整した。PVP溶液を120℃の条件下でオーバーヘッドミキサーを用いて攪拌しつつ、硝酸銀溶液を添加して約80分間加熱して反応を進行させた。そして、その後室温で冷却をさせた。得られた溶液を遠心分離機で2200rpmの条件下で10分間遠心分離を行った。その後、分離が出来た銀粒子を取り出して、余分なPVPを除去するためエタノール溶液500mlに添加した。そして、さらに遠心分離を行い、銀粒子を取り出した。さらに、取り出した銀粒子を真空乾燥機で35℃、1.3Paの条件下で乾燥させた。
[3]白色インクの調整
白色インクは、二酸化チタン(NanoTek(R)_Slurry:シーアイ化成株式会社製)を10質量%、スチレン−アクリル酸共重合体を2質量%、1,2−ヘキサンジオールを5質量%、グリセリンを10質量%、トリエタノールアミンを0.9質量%、BYK−348(ビックケミー・ジャパン株式会社)を0.5質量%、イオン交換水を残分として調整した。
[4]記録物の形成
(実施例1〜10)
まず、インクジェットプリンターとしてPX−G930(セイコーエプソン社製)を用いて、表1に示す記録媒体に、100%のdutyの所定パターンで、上述の白色インク(体積平均径330nm)を記録した。そして、その白色インクの層に、100%dutyで樹脂インクの層を記録した。
上記によって製造された銀粒子10質量%に、プロピレングリコールを10質量%、1,2−ヘキサンジオールを5質量%、2−ピロリドンを5質量%、シリコン系界面活性剤(BYK−348)を1質量%、さらに残分としてイオン交換水を添加することにより、光輝性顔料インクとした。
[4]記録媒体
(1)55PW8R(リンテック(株)製上質紙ラベル)
(2)Yupo80((株)ユポ・コーポレーション製フィルム合成紙ラベル)
[5]記録物の形成
(実施例1)
ラテラル方式のインクジェット記録方法により記録物を形成した。具体的には、インクジェット記録装置を用いて、まず、プラテン上に記録媒体を搬送させ(通紙回数1回)、所定の位置で記録媒体を保持した。そして、上記記録媒体の所定の画像形成領域に対して、樹脂インクを100%dutyで1回描画した。このとき、単位面積当りの樹脂インク量は、1.25mg/inch2であった。そして、付与した樹脂インクを乾燥させ、記録媒体上に下地層を形成した。乾燥は、プラテンの温度を45℃に設定し、記録媒体の温度を合わせて45℃にして乾燥した。次いで、下地層上に光輝性顔料インクを80%duty付与した。このとき、単位面積当りの光輝性顔料インク量は、7mg/inch2であった。付与した光輝性顔料インクを乾燥させ、光輝性層を形成することにより、記録物を形成した。
ここで、「duty」とは、下式で算出される値である。
duty(%)=実記録ドット数/(縦解像度×横解像度)×100(式中、「実記録ドット数」は単位面積当たりの実記録ドット数であり、「縦解像度」および「横解像度」
はそれぞれ単位面積当たりの解像度である。)
また、インクジェット記録方法における「ラテラル方式」とは、図2(b)に示したように、所定の画像形成領域単位の画像形成と記録媒体の搬送とを交互に行う記録方式である。すなわち、所定の画像形成領域単位の画像が形成されるまで、記録媒体は搬送されない方式である。従って、本実施例では、図3に示したように、記録媒体が所定の保持位置に保持された状態で下地層を形成するとともに、下地層上に光輝性層を形成する。
(実施例2)
ラテラル方式のインクジェット記録方法により記録物を形成した。具体的には、インクジェット記録装置を用いて、まず、プラテン上に記録媒体を搬送させ(通紙回数1回)、所定の位置で記録媒体を保持した。そして、上記記録媒体の所定の画像形成領域に対して、樹脂インクを100%dutyで4回繰り返し描画した。このとき、単位面積当りの樹脂インク量は、5.00mg/inch2であった。そして、付与した樹脂インクを乾燥させ、記録媒体上に下地層を形成した。乾燥は、プラテンの温度を45℃に設定し、記録媒体の温度を合わせて45℃にして乾燥した。次いで、下地層上に光輝性顔料インクを80%duty付与した。このとき、単位面積当りの光輝性顔料インク量は、7mg/inch2であった。付与した光輝性顔料インクを乾燥させ、光輝性層を形成することにより、記録物を形成した。
(実施例3)
ラテラル方式のインクジェット記録方法により記録物を形成した。具体的には、インクジェット記録装置を用いて、まず、プラテン上に記録媒体を搬送させ(通紙回数1回)、所定の位置で記録媒体を保持した。そして、上記記録媒体の所定の画像形成領域に対して、100%のdutyの所定パターンで上述の白色インク(体積平均径d50が330nm)を用いて白色色材領域を記録した。その白色色材領域に樹脂インクを100%dutyで1回描画した。このとき、単位面積当りの樹脂インク量は、1.25mg/inch2であった。そして、付与した樹脂インクを乾燥させ、記録媒体上に下地層を形成した。乾燥は、プラテンの温度を45℃に設定し、記録媒体の温度を合わせて45℃にして乾燥した。次いで、下地層上に光輝性顔料インクを80%duty付与した。このとき、単位面積当りの光輝性顔料インク量は、7mg/inch2であった。付与した光輝性顔料インクを乾燥させ、光輝性層を形成することにより、記録物を形成した。
(比較例1)
シリアル方式のインクジェット記録方法により記録物を形成した。具体的には、インクジェット記録装置を用いて、まず、プラテン上に記録媒体を搬送させ(通紙回数1回)、記録媒体に対して光輝性顔料インクを80%duty付与した。このとき、単位面積当りの光輝性顔料インク量は、7mg/inch2であった。付与した光輝性顔料インクを乾燥させ、光輝性層を形成することにより、記録物を形成した。
ここで、インクジェット記録方法における「シリアル方式」とは、行単位で記録ヘッドと記録媒体とを相対的に移動させながら描画する方式である。従って、本実施例のシリアル方式では、記録媒体が都度搬送されながら描画される。
(比較例2)
シリアル方式のインクジェット記録方法により記録物を形成した。具体的には、インクジェット記録装置を用いて、まず、プラテン上に記録媒体を搬送させ(通紙回数1回目)、所定の位置で記録媒体を保持した。そして、上記記録媒体に対して、樹脂インクを100%dutyで1回描画した。このとき、単位面積当りの樹脂インク量は、1.25mg/inch2であった。そして、付与した樹脂インクを乾燥させ、記録媒体上に下地層を形成した。乾燥は、プラテンの温度を45℃に設定し、記録媒体の温度を合わせて45℃にして乾燥した。次いで、下地層が形成された記録媒体を再びプラテン上に搬送させ(通紙回数2回目)、下地層に対して光輝性顔料インクを80%duty付与した。このとき、単位面積当りの光輝性顔料インク量は、7mg/inch2であった。付与した光輝性顔料インクを乾燥させ、光輝性層を形成することにより、記録物を形成した。
(比較例3)
シリアル方式のインクジェット記録方法により記録物を形成した。具体的には、インクジェット記録装置を用いて、まず、プラテン上に記録媒体を搬送させ(通紙回数1回目)、所定の位置で記録媒体を保持した。そして、上記記録媒体に対して、樹脂インクを100%dutyで1回描画した。そして、付与した樹脂インクを乾燥させ、記録媒体上に第1下地層を形成した。乾燥は、プラテンの温度を45℃に設定し、記録媒体の温度を合わせて45℃にして乾燥した。次いで、第1下地層が形成された記録媒体を再びプラテン上に搬送させ(通紙回数2回目)、第1下地層に対して、樹脂インクを100%dutyで1回描画した。そして、付与した樹脂インクを乾燥させ、第1下地層上に第2下地層を形成した。乾燥は、プラテンの温度を45℃に設定し、記録媒体の温度を合わせて45℃にして乾燥した。次いで、第2下地層が形成された記録媒体を再びプラテン上に搬送させ(通紙回数3回目)、第2下地層に対して、樹脂インクを100%dutyで1回描画した。そして、付与した樹脂インクを乾燥させ、第2下地層上に第3下地層を形成した。乾燥は、プラテンの温度を45℃に設定し、記録媒体の温度を合わせて45℃にして乾燥した。次いで、第3下地層が形成された記録媒体を再びプラテン上に搬送させ(通紙回数4回目)、第3下地層に対して、樹脂インクを100%dutyで1回描画した。そして、付与した樹脂インクを乾燥させ、第3下地層上に第4下地層を形成した。乾燥は、プラテンの温度を45℃に設定し、記録媒体の温度を合わせて45℃にして乾燥した。こうして、記録媒体上に4層(第1〜第4下地層)からなる下地層を形成した。次いで、次いで、下地層が形成された記録媒体を再びプラテン上に搬送させ(通紙回数5回目)、下地層に対して光輝性顔料インクを80%duty付与した。このとき、単位面積当りの光輝性顔料インク量は、7mg/inch2であった。付与した光輝性顔料インクを乾燥させ、光輝性層を形成することにより、記録物を形成した。
(比較例4)
上述の樹脂インクを描画しなかった以外は(実施例3)と同様に記録物を作成した。
上記の実施例および比較例において、光沢度、記録物表面の傷の程度、画像位置ずれ(着弾位置精度)を評価した。評価結果は、表1及び表2の通りである。
Figure 0005810571
Figure 0005810571
[5]評価内容
(5.1)光沢度
各実施例および各比較例の記録物の記録面について、光沢度計(MINOLTA MULTI GLOSS 268)を用い、煽り角度60°での光沢度を測定し、以下の基準に従い評価した。
A :光沢度が330以上。
B :光沢度が230以上330未満。
C :光沢度が130以上230未満。
D :光沢度が130未満。
(5.2)記録物表面の傷の程度
各実施例および各比較例の記録物の記録面を目視にて観察し、以下の基準に従い評価した。
○ :搬送ローラー等による傷はほとんどみられない。
× :搬送ローラー等による傷が多数見られる。
(5.3)画像位置ずれ(着弾精度)
各実施例および各比較例の記録物において記録されたドットを顕微鏡観察し、以下の基準に従い評価した。
A :隣接するドット同士が重なり、概ね円状の1ドットを形成している。
B :形状が円状ではないが、隣接するドット同士が重なり、一つながりのドットを形成している。
C :隣接するドット間に隙間が形成されている。
表1及び表2に示すように、本発明にかかるインクジェット記録方法によれば、光沢度、記録物表面の傷の程度、画像位置ずれの全ての評価内容に対して優れていた。一方、比較例では、満足のいく結果が得られなかった。
1,10…記録物、2…記録媒体、3…下地層、3a…樹脂インク、4…光輝性層、4a…光輝性顔料インク、5…有彩色層、20…インクジェット記録装置、30…搬送部、31…供給ローラー、32…除材ローラー、33…補助ローラー、40…プラテン、50…記録ヘッド、51…キャリッジ、60…所定の画像領域、70…所定の保持位置。

Claims (6)

  1. 記録媒体に対して樹脂成分を含む樹脂インクを付与して下地層を形成し、キャリッジに搭載された記録ヘッドを用いて光輝性顔料が分散された光輝性顔料インクをインクジェット法により前記下地層の上に付与して前記記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法であって、
    前記記録媒体は、ブリストー法において接触開始から30msec 1/2 までの水吸収量が10mL/m 2 以下であり、前記記録媒体は第1方向に搬送可能で、前記キャリッジは前記第1方向および前記第1方向と交差する第2方向に移動可能であり、
    前記記録媒体を所定の位置に保持した状態で、前記記録媒体上に前記樹脂インクを付与して前記下地層を形成するとともに前記下地層の前記樹脂インクを加熱して乾燥させる下地層形成工程と、
    前記所定の位置と同じ位置に前記記録媒体保持した状態で、前記キャリッジを前記第1方向および前記第2方向に移動させ、当該移動領域で前記記録ヘッドから前記光輝性顔料インクを前記下地層上に付与し、光輝性層を形成する光輝性層形成工程と、
    前記記録媒体を前記第1方向に搬送する記録媒体搬送工程と、
    を有し、
    前記記録媒体を前記所定の位置に保持した状態で行う前記下地形成工程および前記光輝性層形成工程と、前記記録媒体を前記第1方向に搬送する記録媒体搬送工程と、を交互に行うことにより前記記録媒体上に画像を形成することを特徴とするインクジェット記録方法。
  2. 請求項に記載のインクジェット記録方法において、
    前記記録媒体が、算術平均粗さ20μm以上の表面粗さを有することを特徴とするインクジェット記録方法。
  3. 請求項に記載のインクジェット記録方法において、
    前記下地層形成工程前記下地層を複数積層形成する工程であることを特徴とするインクジェット記録方法。
  4. 請求項に記載のインクジェット記録方法において、
    前記記録媒体として長尺状の連続した記録媒体を用いることを特徴とするインクジェット記録方法。
  5. 請求項に記載のインクジェット記録方法において、
    前記光輝性層形成工程が、前記所定の位置と同じ位置に前記記録媒体を保持した状態で前記光輝性層を形成するとともに、前記光輝性層に対して有彩色インクを付与有彩色層を形成するものであることを特徴とするインクジェット記録方法。
  6. 記録媒体に対して樹脂成分を含む樹脂インクを付与して下地層を形成し、キャリッジに搭載された記録ヘッドを用いて光輝性顔料が分散された光輝性顔料インクをインクジェット法により前記下地層の上に付与して前記記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法であって、
    前記記録媒体は、ブリストー法において接触開始から30msec 1/2 までの水吸収量が10mL/m 2 以下であり、前記記録媒体は第1方向に搬送可能で、前記キャリッジは前記第1方向および前記第1方向と交差する第2方向に移動可能であり、
    前記記録媒体を所定の位置に保持した状態で、前記記録媒体上に白色色材を含有する白色インクを付与して白色色材領域を形成し、その上に前記樹脂インクを付与して前記下地層を形成するとともに、前記下地層の前記樹脂インクを加熱して乾燥させる下地層形成工程と、
    前記所定の位置と同じ位置に前記記録媒体保持した状態で、前記キャリッジを前記第1方向および前記第2方向に移動させ、当該移動領域で前記記録ヘッドから前記光輝性顔料インクを前記下地層上に付与し、光輝性層を形成する光輝性層形成工程と、
    前記記録媒体を前記第1方向に搬送する記録媒体搬送工程と、
    を有し、
    前記記録媒体を前記所定の位置に保持した状態で行う前記下地形成工程および前記光輝性層形成工程と、前記記録媒体を前記第1方向に搬送する記録媒体搬送工程と、を交互に行うことにより前記記録媒体上に画像を形成することを特徴とするインクジェット記録方法。
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