JP5895683B2 - 冷凍装置 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の一実施形態に係る空気調和装置の構成の概略を示す冷凍回路図である。空気調和装置10は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行うことによって、冷却運転としての冷房運転及び加熱運転としての暖房運転を行うことが可能な冷凍装置である。空気調和装置10は、例えば室外に設置される熱源側ユニット20と、例えば室内に設置される利用側ユニット30とを備える。熱源側ユニット20と利用側ユニット40とが液側冷媒連絡配管12及びガス側冷媒連絡配管13により接続されることによって、冷媒の循環する冷凍回路11が構成されている。そして、空気調和装置10内には冷媒が封入されており、後述のように、冷媒が圧縮され、冷却され、減圧され、加熱・蒸発された後に、再び圧縮されるという冷凍サイクル運転が行われるようになっている。冷媒には、例えばR32などが用いられる。また、空気調和装置10を構成する各種の機器は、制御装置15によって制御される。制御装置15は、熱源側ユニット20に配置されている熱源側制御部16と利用側ユニット40に配置されている利用側制御部17とを含んでおり、これら熱源側制御部16と利用側制御部17とが通信線14によって互いに接続されている。
利用側ユニット40は、冷凍回路11の一部を構成する利用側冷媒回路40aを有し、利用側熱交換器42は利用側冷媒回路40aに含まれる。利用側ユニット40は、さらに、利用側ファン44を有している。利用側ファン44は、利用側熱交換器42に供給する空気の風量を可変することが可能なファンであり、DCファンモータ等からなる利用側ファンモータ44aによって回転駆動される。利用側ファン44により利用側ユニット40内に空気が取り込まれて利用側熱交換器42に送風され、利用側熱交換器42における冷媒と利用側ユニット40内に取り込まれた空気との熱交換が促進される。利用側ファン44では、利用側熱交換器42に送風するために利用側ファンモータ44aにより例えば遠心ファンや多翼ファン等が駆動される。
利用側熱交換器42は、クロスフィン型の熱交換器であり、図2に示されている伝熱フィン421を通過する空気と伝熱管423の内部を流れる冷媒との間で熱交換を行わせる。この機能により、利用側熱交換器42は、冷房運転時には、冷媒の蒸発器として機能して利用側ユニット40内に取り込まれた空気を冷却し、暖房運転時には、冷媒の凝縮器として機能して利用側ユニット40内に取り込まれた空気を加熱する。図2において、伝熱フィン421は、薄いアルミニウム製の平板であり、一枚の伝熱フィン421には複数の貫通孔が形成されている。伝熱管423は、伝熱フィン421の貫通孔に挿入される直管423aと、隣り合う直管423aの端部同士を連結する第1U字管423b及び第2U字管423cとから成る。
熱源側ユニット20は、冷凍回路11の一部を構成する熱源側冷媒回路20aを有している。この熱源側冷媒回路20aには、圧縮機21と四路切換弁22と熱源側熱交換器23と膨張機構24と冷媒貯留タンク50と液側閉鎖弁26とガス側閉鎖弁27と気液分離器28とこれらの機器を接続する熱源側ユニット冷媒配管31とが含まれる。熱源側ユニット20は、熱源側熱交換器23に対面するように配置され、空気と冷媒との熱交換を促進するため熱源側ファン35を有している。熱源側ファン35は、ユニット内に空気を吸入して熱源側熱交換器23において冷媒と熱交換させ、熱交換後の空気をユニット外に排出する。この熱源側ファン35は、熱源側熱交換器23に供給する空気の風量を可変することが可能な送風ファンであり、例えば、DCファンモータ等からなる熱源側ファンモータ35aによって駆動されるプロペラファン等である。
圧縮機21は、気液分離器28を介してガス冷媒を吸入し、吸入したガス冷媒を、冷凍サイクルにおける高圧まで圧縮して吐出側から吐出する。気液分離器28は、圧縮機21にガス冷媒を供給するために液冷媒を貯留する機能を有する容器である。換言すれば、この気液分離器28は、圧縮機21に付属するアキュームレータである。圧縮機21は、圧縮機ケーシング21a内に、圧縮機用モータ21bと、駆動軸21cと、圧縮要素21dとが収容された密閉式構造を有している。圧縮機用モータ21bは、駆動軸21cを介して圧縮要素21dを駆動する。例えばインバータにより圧縮機用モータ21bの回転数が制御され、圧縮機21は、運転容量を可変することができるよう構成されている。圧縮機21の圧縮機ケーシング21a内の下方部分には、圧縮要素21d等の潤滑性を良好に保つための冷凍機油が貯留されている。
四路切換弁22は、冷凍回路11内における冷媒の流れ方向を切り換えるための機構である。四路切換弁22は、冷房運転時に、圧縮機21の吐出側と熱源側熱交換器23のガス側とを接続すると共に圧縮機21の吸入側とガス側閉鎖弁27とを気液分離器28及び冷媒貯留タンク50を介して接続する。つまり、冷房運転時には、四路切換弁22は、熱源側制御部16により制御されて図1の実線状態になる。また、四路切換弁22は、暖房運転時に、圧縮機21の吐出側とガス側閉鎖弁27とを接続すると共に圧縮機21の吸入側と熱源側熱交換器23のガス側とを接続する。つまり、暖房運転時には、四路切換弁22は、熱源側制御部16により制御されて図1の点線状態になる。
熱源側熱交換器23は、熱源側ユニット20の外部から取り込んだ空気と内部を流れる冷媒との間で熱交換を行わせる。ここでは熱源側熱交換器23として、いわゆる積層型の熱交換器が用いられている。熱源側熱交換器23の容量が利用側熱交換器42の容量よりも小さくなるので、冷凍回路11内の冷媒量が低減される。なお、冷房運転時に余剰冷媒が発生するが、その余剰冷媒は冷媒貯留タンク50に収容されるので、冷媒制御に支障をきたすことは防止される。
膨張機構24は、冷媒圧力や冷媒流量の調節を行うために、熱源側熱交換器23と液側閉鎖弁26との間の熱源側ユニット冷媒配管31に配置される。膨張機構24は、制御装置15の指令に応じて開度が調整される電動弁である。
液側閉鎖弁26及びガス側閉鎖弁27は、手動で開け閉めする手動弁であり、それぞれ、液側冷媒連絡配管12及びガス側冷媒連絡配管13に接続されている。液側冷媒連絡配管12は、利用側ユニット40の利用側熱交換器42の液側と熱源側ユニット20の液側閉鎖弁26との間を接続している。ガス側冷媒連絡配管13は、利用側ユニット40の利用側熱交換器42のガス側と熱源側ユニット20のガス側閉鎖弁27との間を接続している。
図4は、冷媒貯留タンクの概略構成を示す概念図である。冷媒貯留タンク50は、図1に示されているように、圧縮機21の冷媒流れ上流側に配置され、特に圧縮機21に付属する気液分離器28の上流側に配置され、圧縮機21に吸入される冷媒の気液分離や一時的な貯留を行うことが可能な容器である。冷媒貯留タンク50には、図2に示すように、入口配管51と、出口配管52とが差し込まれている。
空気調和装置10における空気調和の動作を正しく効率よく行わせるために、熱源側ユニット20及び利用側ユニット40は、それぞれの機器の中に組み込まれた熱源側制御部16及び利用側制御部17によって制御される。図7に示されているように、制御装置15を構成する熱源側制御部16と利用側制御部17とは、通信線14を介して互いに接続されて相互にデータの送受信を行っている。熱源側制御部16及び利用側制御部17は、CPU(中央演算処理装置)やメモリや周辺回路などを含んで構成されている。
次に、本実施形態に係る空気調和装置1の基本的な動作について説明する。なお、以下に説明する各種運転における制御は制御装置15によって行われる。
冷房運転時は、四路切換弁22が図1の実線で示される状態、すなわち、利用側ユニット40においては、圧縮機21の吐出側が熱源側熱交換器23のガス側に接続され、かつ、圧縮機21の吸入側がガス側閉鎖弁27及びガス側冷媒連絡配管13を介して利用側熱交換器42のガス側に接続された状態となっている。冷房運転時、液側閉鎖弁26及びガス側閉鎖弁27は開状態にされ、利用側ユニット40の膨張機構24は、利用側熱交換器42の出口(すなわち、利用側熱交換器42のガス側)における冷媒の過熱度が所定の過熱度目標値になるように開度調節される。例えば、利用側ユニット40の利用側熱交換器42の出口における冷媒の過熱度は、利用側ガス管温度センサ46により検出される冷媒温度値から利用側液管温度センサ45により検出される冷媒温度値(蒸発温度に対応)を差し引くことによって検出される。この空気調和装置10の状態で、圧縮機21、熱源側ファン35及び利用側ファン44が駆動されており、低圧のガス冷媒は、圧縮機21に吸入されて圧縮されて高圧のガス冷媒となる。その後、高圧のガス冷媒は、四路切換弁22を経由して熱源側熱交換器23に送られて、熱源側ファン35によって供給される空気と熱交換され、凝縮されて高圧の液冷媒となる。高圧の液冷媒は、膨張機構24によって圧縮機21の吸入圧力近くまで減圧されて低圧の気液二相状態の冷媒となる。
暖房運転時は、四路切換弁22が図1の破線で示される状態、すなわち、圧縮機21の吐出側がガス側閉鎖弁27及びガス側冷媒連絡配管13を介して利用側熱交換器42のガス側に接続され、かつ、圧縮機21の吸入側が熱源側熱交換器23のガス側に接続された状態となっている。そのため、液側閉鎖弁26及びガス側閉鎖弁27は、開状態にされている。膨張機構24は、利用側熱交換器42の出口における冷媒の過冷却度が所定の過冷却度目標値になるように開度調節されるようになっている。利用側熱交換器42の出口における冷媒の過冷却度は、吐出圧力センサ36により検出される圧縮機21の吐出圧力が凝縮温度に対応する飽和温度値に換算され、この冷媒の飽和温度値から利用側液管温度センサ45により検出される冷媒温度値が差し引かれることによって検出される。
制御装置15は、定期的に油戻し運転を行わせるために、例えば熱源側制御部16のタイマー16a(図7参照)に基づいて油戻し運転を行うタイミングを決定する。熱源側制御部16は、運転開始からの時間を計測し、予め設定されている所定時間が経過すると、制御装置15は、油戻し運転を行うための制御に切り換える。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で例えば以下のように変更可能である。
上記実施形態では、暖房時の油戻し運転について説明したが、冷房時においても暖房時の油戻し運転と同様に、制御装置15によって運転条件を変更し、冷媒貯留タンク50の液冷媒の液面レベルを上昇させるようにすることもできる。
上記変形例Aでは、暖房時に暖房運転の開始後、熱源側制御部16のタイマー16aが所定時間の経過を計測する毎に制御装置15が油戻し運転を行わせる場合について説明したが、制御装置15に油戻し運転を行わせる条件はこのような場合に限られるものではない。例えば、圧縮機21を備える熱源側ユニット20の環境温度つまり冷媒貯留タンク50Aの周囲の温度が所定温度以下になることを条件に加えることができる。
上記実施形態では、冷媒貯留タンク50の後段に気液分離器28を設けているが、この気液分離器28を取り除くことも可能である。
上記実施形態で説明した空気調和装置10は、暖房運転において、圧縮機21と圧縮機21の前段に設けられている熱源側熱交換器23(蒸発器)とを備え、圧縮機21で用いられる冷凍機油と圧縮機21及び熱源側熱交換器23を含む冷凍回路11を循環する冷媒とが混在したときに下方の冷媒リッチ層と上方の油リッチ層とに二層分離し得る環境で運転される冷凍装置である。空気調和装置10は、冷媒貯留タンク50(冷媒容器)と出口配管52と制御装置15とを備えている。冷媒貯留タンク50は、熱源側熱交換器23と圧縮機21の吸入口との間に配置され、冷媒を内部空間Sに貯留する。出口配管52は、圧縮機21の吸入口に冷媒を導くため冷媒貯留タンク50の内部空間Sに差し込まれ、内部空間Sのガス冷媒を吸い込む吸込口52aと空気調和装置10(冷凍装置)の定常運転時における冷媒貯留タンク50の液面レベルLLsよりも上でかつ吸込口52aよりも下の位置に形成されている油戻し穴52bとを有する。
50 冷媒貯留タンク
51 入口配管
52 出口配管
52a 吸込口
52b 油戻し穴
S 内部空間
Claims (4)
- 圧縮機(21)と前記圧縮機の前段に設けられている蒸発器(23)とを備え、前記圧縮機で用いられる冷凍機油と前記圧縮機及び前記蒸発器を含む冷凍回路(11)を循環する冷媒とが混在したときに下方の冷媒リッチ層と上方の油リッチ層とに二層分離し得る環境で運転される冷凍装置であって、
前記蒸発器と前記圧縮機の吸入口との間に配置され、前記冷媒を内部空間に貯留する冷媒容器(50)と、
前記圧縮機の前記吸入口に前記冷媒を導くため前記冷媒容器の内部空間に差し込まれ、前記内部空間のガス状の前記冷媒を吸い込む吸込口(52a)と前記冷凍装置の定常運転時における前記冷媒容器の液面レベルよりも上でかつ前記吸込口よりも下の位置に形成されている油戻し穴(52b)とを有する配管(52)と、
所定の条件が満たされたときに、前記油戻し穴の位置よりも上でかつ前記吸込口の位置よりも下に前記冷媒容器の液面レベルを強制的に上げて液面レベル近傍の前記冷凍機油を前記配管の前記油戻し穴を介して前記圧縮機の前記吸入口に移動させる油戻し運転を自動で行う制御装置(15)と、
前記冷凍回路において前記蒸発器の前段に設けられている膨張機構と前記膨張機構の前段かつ前記圧縮機の後段に設けられている凝縮器(42)と
をさらに備え、
前記制御装置は、前記油戻し運転において前記冷媒容器の液面レベルを強制的に上げるために、前記凝縮器の前段側の過冷却度が前記冷凍装置の定常運転時の過冷却度の目標値よりも低い値になるように制御する、冷凍装置。 - 前記制御装置は、前記冷凍装置の運転開始から所定時間が経過することを前記所定の条件とする、
請求項1に記載の冷凍装置。 - 前記配管は、前記冷凍装置の定常運転時における前記冷媒容器の液面レベルよりも下の所定の位置に形成され、前記油戻し穴よりも開口面積の小さい他の油戻し穴(52c)をさらに有する、
請求項1又は請求項2に記載の冷凍装置。 - 前記制御装置は、前記冷凍装置の運転開始から所定時間が経過すること及び前記冷媒容器の周囲の温度が所定温度以下になることを前記所定の条件とする、
請求項3に記載の冷凍装置。
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