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JP5711781B2 - 透水性舗装及びその施工方法 - Google Patents

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JP5711781B2 JP2013110387A JP2013110387A JP5711781B2 JP 5711781 B2 JP5711781 B2 JP 5711781B2 JP 2013110387 A JP2013110387 A JP 2013110387A JP 2013110387 A JP2013110387 A JP 2013110387A JP 5711781 B2 JP5711781 B2 JP 5711781B2
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Description

本発明は、庭や公園、遊歩道等における透水性舗装及びその施工方法に関する。
雑草の繁殖を防止するために、車道や歩道はコンクリートやアスファルトで舗装されている。しかしながら、自宅の庭や公園、遊歩道等にコンクリートやアスファルトを用いた場合、自然景観が損なわれるとともに、強度が高いため、転倒等した際の危険性も高い。そのため、コンクリートやアスファルトを用いず、真砂土等の自然土や砂、砂利等を用いることで、雑草の発生を防止し、自然土壌の景観を損なわず、歩行等に適した土系舗装が従来から用いられている。
この土系舗装として、(特許文献1)には「真砂土53.4〜75.8質量%と、陶器を破砕した陶器殻からなるリサイクル骨材13.9〜37.0質量%と、固化材9.6〜10.3質量%とからなる土系舗装材」及び「該土系舗装材を作製する舗装材作製工程と、地面に前記土系舗装材を敷ならす敷設工程と、該敷ならされた土系舗装材に散水する散水工程と、該散水後、前記土系舗装材を養生して固化させる養生固化工程とを備えた土系舗装材の施工方法」が開示されている。また、(特許文献2)には「真砂土と、砂と、粉体固化材とが混合されていることを特徴とする自然舗装道用舗装材」及び「該自然舗装道用舗装材を敷き均す工程と、前記敷き均した舗装材を転圧する第一転圧工程と、前記転圧した舗装面上に散水する工程と、前記散水した舗装面上をさらに転圧する第二転圧工程とを有することを特徴とする自然舗装道用舗装方法」が開示されている。また、(特許文献3)には、「粉砕分球化した粒径0〜10mmの廃瓦と、単粒化した粒径の0.3〜1.2mm珪砂とから成る混合体を骨材とし、この骨材に対してセメント系固化材を質量%で6〜20の割合で混合して成ることを特徴とする土系舗装材」が開示されている。
特開2008−267013号公報 特開2005−256387号公報 特開2010−133090号公報
しかしながら上記従来の技術においては、以下のような課題を有していた。
(1)(特許文献1)に開示の土系舗装材は、リサイクル骨材として陶器殻を使用しているので、通常の土系舗装と比べて構造強度を高めることができるが、舗装面に陶器殻の色が反映されるので、真砂土による自然の風合いを損なう可能性があるとともに、真砂土を使用することで土系舗装が保水性を持つので、カビの発生によって景観を損なう可能性があり、また、舗装面に陶器殻の尖った部分が露出することで、躓いたり、転倒した際に怪我をする危険性があるという課題があった。
(2)(特許文献1)に開示の土系舗装材の施工方法は、土系舗装材を舗装した後に散水するので、表面側の固化材が底面側に流され易く、土系舗装の表面側の構造強度が低下するという課題があった。
(3)(特許文献2)に開示の自然舗装道用舗装材は、真砂土を用いることで自然舗装道が保水性を持つので、舗装面にカビが生え、景観を損なう可能性が高いという課題があった。
(4)(特許文献2)に開示の自然舗装道用舗装方法は、自然舗装道用舗装材を敷き均し、転圧した後に散水を行うので、表面側の固化材が底面側に流され易く、自然舗装道表面の構造強度が低下するとともに、転圧を2度行うことで該舗装材が押し固められるので、構造強度は高まるものの、空隙率が低く、透水性に欠け、その結果、カビが発生し易いという課題があった。
(5)(特許文献3)に開示の土系舗装材は、廃瓦を使用するので、特許文献1と同様に、舗装面に廃瓦の色が反映されるので、珪砂による自然の風合いを損なう可能性があり、また、廃瓦の尖った部分が舗装面に露出することで、転倒した際に怪我をする可能性があるという課題があった。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、高い透水性を備えるとともに、構造強度も十分に有し、また、保水性(吸水性)が低いので、カビ等の発生が無く、長期間自然土壌の風合いを保つことができ、景観を損なわない透水性舗装を提供することを目的とする。
また、高い透水性を備え、表面から底部にかけて構造強度に斑のない透水性舗装を得ることができる施工方法を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の透水性舗装及びその施工方法は、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載の透水性舗装は、骨材1Lに対し、160〜240gのセメント系固化材と、80〜140gの水と、0.3〜0.5gのセメント硬化促進剤と、を含む割合で含有し、前記骨材が、砂であり、粒径1.2mm以上の粒子が52〜95質量%、且つ、1.2mm未満の粒子が5〜48質量%である構成を有している。
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1)粒径1.2mm以上の砂が、粒径1.2mm未満の砂を解して接着するので、比較的粒径の大きい1.2mm以上の砂のみの場合よりも透水性舗装の構造強度が高められ、その分透水性舗装の空隙率を高くすることができるので、透水性舗装の透水性を高めることができる。
(2)粒径1.2mm以上の砂の間に粒径1.2mm未満の砂があることで、空隙率が高くとも透水性舗装の遮光性が得られるので、透水性舗装を施工した土壌等から雑草が生え難く、透水性舗装の寿命を長くすることができる。
(3)骨材として砂を使用するので、透水性舗装に自然の景観を損なわない自然土壌の風合いを与えることができる。
(4)セメント硬化促進剤を混合することで、セメント系固化材の混合量を少なくしても構造強度が得られるとともに、骨材に対するセメント系固化材や水の混合量が少なくて良いので、空隙率を高くすることができ、透水性に優れる舗装を得ることができる。
ここで、骨材としては粒径1.2mm以上の粒子が骨材の52〜95質量%好ましくは70〜95質量%、1.2mm未満の粒子が骨材の5〜48質量%好ましくは5〜30質量%のものが好適に用いられる。
骨材において、粒径1.2〜12mmの粒子が骨材の70質量%より少なくなるにつれ、粒径が12mm以上の粒子が増えた場合は、透水性舗装の強度や表面の平滑度が低下し、粒径が1.2mm未満の粒子が増えた場合は、透水性舗装の透水性が低下する傾向にあり粒径1.2〜12mmの粒子が52質量%より少なくなるにつれその傾向が著しくなり、95質量%より多くなるにつれ1.2〜12mmの粒子が増え、1.2〜12mmの粒子の接着性を高めるための細かい粒子が少なくなるので、透水性舗装に必要な構造強度が得られなくなる傾向にあり好ましくない。
また、骨材において、1.2mm未満の粒子が骨材の5質量%より少なくなるにつれ、1.2〜12mmの粒子の間を埋める細かい粒子が少なくなるので、透水性舗装に必要な構造強度が得られなくなる傾向にあり、20質量%より多くなるにつれ、透水性舗装隙間を細かい粒子が埋め、空隙率が低下することで、透水性が低下する傾向にあり48質量%より多くなるにつれ、その傾向が著しくなり好ましくない。尚、骨材の質量分率(粒度分布)はJIS A 1102骨材のふるい分け試験方法に基づいて測定される。
また、骨材としては、山砂、川砂、海砂、火山砂、砕砂等の砂を用いることが好ましい。これらの砂は、自然土壌の風合いを元々から有しており、吸水性が低く、透水性舗装の保水性を低くすることができるので、透水性舗装が乾燥し易く、カビ等の発生を抑えることができ、自然土壌の風合いを長期間維持することができる。また、これらの砂は透水性舗装を施工する各地域で得ることができるので、特定の土地から輸送する必要が無い。
また、骨材は、粒径1.2mm以上の粒子が骨材の52〜95質量%好ましくは70〜95質量%、1.2mm未満の粒子が骨材の5〜48質量%好ましくは5〜30質量%のものが用いられる。更に好ましくは粒径5mm以上の粒子が1質量%以下、且つ、0.075mm未満の粒子が1.5質量%以下である構成を備えることもできる。これにより、5mm以上の粒子が1質量%以下であるため、粒径の大きい粒子によって透水性舗装の構造強度や表面の平滑度が低下し難く、透水性舗装の品質の安定性により優れる。また、0.075mm未満の粒子が1.5質量%以下である構成を備える場合、透水性舗装にシルトや粘土が含まれ難く、吸水性が殆ど無くなるので、透水性舗装にカビ等が発生し難く、透水性舗装の品質の安定性により優れる。
セメント系固化剤としては、ポルトランドセメントや高炉セメント等のセメントが用いられる。
また、セメント系固化材の配合量は、混合骨材1Lに対し、160〜240gとすることが好ましい。配合量が160gより少なくなるにつれ、透水性舗装の構造強度が得られず、透水性舗装が劣化し易くなる傾向にあり、240gより多くなるにつれ、骨材間の隙間をセメント系固化材が埋めるので、空隙率が小さくなり、透水性が悪くなるとともに、透水性舗装のコストが上昇する傾向にあり好ましくない。
透水性舗装に配合される水としては、特に限定されないが、浮遊物等が殆ど無く、水道水やそれに近い水を使用することができる。
また、水の配合量は、骨材1Lに対し、80〜140gとすることが好ましい。配合量が80gより少なくなるにつれ、骨材同士の接着性が得られず、透水性舗装がボロボロに崩れ易くなる傾向にあり、140gより多くなるにつれ、骨材同士の隙間をセメント系固化材が埋め、透水性が悪くなる傾向にあり好ましくない。
透水性舗装に配合されるセメント硬化促進剤としては、セメント系固化材をより強固にでき、透水性舗装中のセメント系固化材の配合量が比較的少量であっても、構造強度が得られるものであれば特に限定されない。例えば、川村化学工業所のRC硬化剤は、二亜硫酸二カリウム(K225)、リン酸ナトリウム(Na6413)、硝酸ナトリウム(NaHCO3)、酸化鉄(Fe23)等を含有する系の物が好適に用いられる。塩素系の化合物を使用せず、強化な固化体を作りその内部に不溶性化した有害物や有機物を酸化させないように安定固定することができるためである。
セメント硬化促進剤の配合量は、骨材1Lに対し、0.3〜2.0gの割合とすることが好ましい。配合量が0.3gより少なくなるにつれ、セメント硬化促進剤の効果がセメント系固化材に十分に作用せず、透水性舗装の構造強度が十分に得られなくなる傾向にあり、2.0gより多くなるにつれ、セメント硬化促進剤によって得られる硬化促進や強度の増強などの作用に変化が殆ど無く、セメント硬化促進剤の使用コストが上がる傾向にあり好ましくない。
本発明において、透水性舗装には顔料、凍結防止剤、ひび割れ防止材等を混合しても良い。特に、より自然土壌の風合いを出すために顔料を混合する場合、骨材1Lに対し、3〜7g程度の顔料を加えれば良く、凍結防止剤は骨材1Lに対し、0.5〜3g程度を加えれば良い。
また、ひび割れ防止材の場合、素材によって混合量が異なり、ナイロン等の合成樹脂製の場合は骨材1Lに対し、0.5〜100g程度、鋼繊維等の金属製の場合は、骨材1Lに対し、5〜100g程度を混合することが好ましい。ひび割れ防止材としては、幅は素材により異なるが径が約0.01〜1mm、長さが約10〜40mmの繊維状のものが好ましく、これらを混合することで、吹き付け舗装においても十分な強度を得ることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の透水性舗装であって、前記骨材の吸水率が3%以下である構成を有している。
この構成により、請求項1の作用に加え以下のような作用が得られる。
(1)骨材の吸水率が3%以下であるので、透水性舗装が保水性を有さず、雨等で透水性舗装が濡れた場合でも乾燥し易く、カビ等が発生しないため、自然土壌の風合いを長期間維持することができる。
骨材の吸水率は3%以下であることが好ましい。吸水率が3%より高くなるにつれ、透水性舗装が保水性を持ち、乾燥し難くなることで、カビ等が発生しやすくなるので好ましくない。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の透水性舗装であって、透水係数が1.0×10-2cm/sec以上、一軸圧縮強度が3N/mm2以上である構成を有している。
この構成により、請求項1又は2の作用に加え以下の作用を有している。
(1)透水係数が1.0×10-2cm/sec以上あるので、透水性舗装が吸水し難く、保水性を持たないため、カビ等が発生せず、自然土壌の風合いを長期間維持することができる。
(2)一時圧縮強度が3N/mm2以上であるため、透水性舗装を車路としても用いることができ、汎用性に優れる。
透水性舗装の物性としては、透水係数が1.0×10-2cm/sec以上であることが好ましい。透水係数が1.0×10-2cm/secより小さくなるにつれ、透水性舗装が保水性を持つようになるので、透水性舗装が乾燥し難く、カビ等の発生に繋がり、自然土壌の風合いを損なう傾向にあり好ましくない。
また、透水性舗装の一軸圧縮強度は、3N/mm2以上であることが好ましい。一軸圧縮強度が3N/mm2より小さくなるにつれ、耐荷重性が低下し管理用車両4t未満の通行する道路として使用できず、透水性舗装の利用できる場所が限られる傾向にあり好ましくない。
尚、歩道の土系舗装には設定強度の基準が無いので、これらにのみ使用する場合はこの限りではない。
請求項4に記載の透水性舗装の施工方法は、請求項1乃至3の内いずれか1に記載の透水性舗装の施工方法であって、
(a)施工する地面の雑草等を除去し整地する整地工程と、(b)前記地面の吸水量が飽和するまで散水する散水工程と、(c)前記骨材1Lに対し、160〜240gの前記セメント系固化材と、80〜140gの前記水と、0.3〜0.5gの前記セメント硬化促進剤と、を含む割合で加え混練機内で撹拌混練し透水性舗装材とする混練工程と、(d)前記透水性舗装材を前記地面上に敷きならす敷均工程と、(e)敷きならした前記透水性舗装を養生固化する養生工程と、を備える構成を有している。
この構成により、以下の作用を有している。
(1)地面を整地するので、施工後に雑草の成長による膨圧で透水性舗装に亀裂が入るのを防止することができる。
(2)施工前に地面に十分な水を散水するので、透水性舗装の水分が地面に吸収・浸透し難く、施工する地面の性状の違いに関わらず、舗装の物性等が安定した透水性舗装が得られる。
(3)水を混練工程で舗装材を混ぜており、敷均工程で散水をしないので、透水性舗装の表面側と底面側で物性が変わらず、表面側の構造強度が低下を防止することができる。
(4)透水性舗装材が、粒径の細かい骨材を一部含んでおり、セメント硬化促進剤によりセメント系固化材がより強固に固まるので、混練されるセメント系固化材の配合量が少なくても構造強度が得られ、空隙率を高くしても透水性に優れるとともに透水性舗装が得られる。
透水性舗装の施工方法において、舗装される地面としては特に限定はされず、車道,歩道,サイクリングコース,遊歩道,自然道等の道路や駐車場,運動場,公園等の広場、植栽帯、法面等が挙げられる。
整地工程では施工する地面の雑草等を除去し整地することが好ましい。整地工程において、除草剤の散布や雑草を根から取り除く除草工程を設けることで、舗装後の地面から雑草が生え難く、雑草の成長による膨圧により透水性舗装が破れ難くなるので好ましい。
舗装する地面が砂利等の粒子が粗い地面である場合、施工前に地面の表面を転圧し、できる限り砂利を敷き詰める方が良い。
散水工程において、整地後の地面の吸水量が飽和になる程度(水溜りができない程度)の水が散水される。散水量が少ない場合、透水性舗装の水分が地面に吸収され、透水性舗装が崩れやすくなり、散水量が多い場合、透水性舗装の水分が多くなり、骨材間の隙間が埋まり易く、透水性が落ちるので好ましくない。
散水方法としては、広域に散水できるものでどのようなものでも良く、ジョウロや散水車、高圧洗浄機等を用いることができる。
混練工程において、使用される骨材、セメント系固化材、セメント硬化促進剤、水については、請求項1のものと同様であるため、説明を省略する。
骨材及びセメント系固化材、セメント硬化促進剤が均一に混ざり合った後に水が混合される。これらは混練機によって混合されるが、これに限らず、混練機と同様に混合・撹拌することができるものであればどのようなものでも良い。
敷均工程において、透水性舗装材の敷均は左官コテやレーキ、フロート等を用いることができる。これらを用いる場合、表面の凹凸を確認しながら敷均することができるとともに、余分な圧力をかけることが無くなるので、透水性舗装が押し固められることで透水性が低下する可能性が低いので好ましい。
透水性舗装の施工厚としては、3〜10cmであることが好ましい。施工厚が3cmより薄くなるにつれ、外的刺激に弱く、亀裂等が発生し易くなる傾向にあり、10cmより厚くなるにつれ、遮光性がより高くなるので雑草の発生は防ぎ易くなるが、材料のコスト増加する傾向にあるので好ましくない。
養生工程において、養生方法としては、保湿養生としてシート等で透水性舗装を被覆,保護する方法等を採用することができる。保湿養生の場合、乾燥を防ぐため、1日1回以上水を供給することが好ましい。
また、養生期間は、気温や湿度等によっても変わるが、5〜9日間行うことが好ましい。養生期間が5日より短くなるにつれ、セメントの水和反応が十分に行われず、透水性舗装の舗装面の破損や剥離の発生が易くなる傾向にあり好ましくない。養生期間は長くても良いが、9日より長くなるにつれ、舗装される場所を使用できない期間が長くなるので好ましくない。
以上のように、本発明の透水性舗装によれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、
(1)透水性に優れ、雑草の発生を防止し、舗装としての寿命の長い透水性舗装を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、
(1)保水性が低く、カビが発生せず、自然土壌の風合いを長期間維持することができる透水性舗装を提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加え、
(1)透水性が高く、カビが発生せず、自然土壌の風合いを長期間維持することができる透水性舗装を提供することができる。
請求項4に記載の発明によれば、
(1)透水性舗装の表面側と底面側で構造強度が変わらず、透水性に優れる透水性舗装の施工方法を提供することができる。
現場透水量試験器の模式断面図 骨材中の粒径1.2mm未満の粒子の割合(質量%)と保水高さ(cm)の関係を示すグラフ
以下、本発明を実験例により具体的に説明する。尚、本発明はこれらの実験例に限定されるものではない。
<骨材の物性試験>
(実施例1)
細骨材として、株式会社幸信製の1号砂を準備し、粗骨材として、有限会社カケウマ産業製の2号砂を各々準備し、粗骨材:細骨材=9:1の質量比となるように混合し、JIS A 1102骨材のふるい分け試験方法に基づいて粒度分布の測定を、JIS A 1109細骨材の密度及び吸水率試験方法に基づいて吸水率の測定を行った。粒度分布の結果を(表1)に示す。尚、吸水率は細骨材と粗骨材の各々について測定した。
Figure 0005711781
(表1)は、実施例1の骨材の粒度分布を示した表である。
(表1)より、実施例1の骨材の粒度分布は、粒径1.2〜5mmの粒子は17.8+74.2=92質量%であり、粒径1.2mm未満の粒子は7.1質量%、粒径0.075未満の粒子は0.3質量%であった。
これにより、実施例1の骨材の粒度分布が粒径5mm以上の粒子が1質量%以下、粒径1.2mm以上の粒子が70〜96質量%、1.2mm未満の粒子が5〜20質量%、且つ、0.075mm未満の粒子が1.5質量%以下であることが分かった。
また、吸水率については粗骨材が0.51%であり、細骨材が2.15%であった。よって、これらを混合した実施例1の骨材の吸水率は3%以下になることが分かった。
<透水性舗装の物性試験>
(実施例2)
実施例1の骨材と同様の砂を準備し、粗骨材:細骨材=9:1の質量比となるように混合し、骨材とした。
モルタルミキサーに、該骨材60Lと、セメント系固化材としてポルトランドセメント10.8kgと、セメント硬化促進剤としてRC硬化剤(川村化学工業所製)18gと、ライトブラウンの顔料(有限会社森下工業社製)0.3kgと、を投入し、撹拌して均一に混合した後、6kgの水を加えて混ぜ斑が出ないように十分に撹拌し、混合物を得た。尚、骨材1Lに対する量で換算すると、セメント系固化材は180g,セメント硬化促進剤は0.3g,水は100g,顔料は5gである。
得られた混合物を直径5cm高さ10cmの型枠で常法に従って締め固め、室温(20℃±2℃)で7日間室内養生を行った後、型枠から外し、実施例2の試験体を得た。
得られた試験体について、JIS A 1216土の一軸圧縮試験方法に基づいて一軸圧縮強さを測定した。また、JIS A 1218土の透水試験方法に基づいて透水係数を測定した。試験体は3検体用意し、これらの平均を物性値とした。結果を(表2)及び(表5)に示す。
(比較例1,2)
従来の土系舗装として、特許文献1の試験例6を比較例1、特許文献3の段落〔0027〕欄の施工例を比較例2とし、これらの物性データを引用する。
Figure 0005711781
次に、一軸圧縮強さ及び透水係数を求めた。その結果を(表2)に示す。(表2)より、一軸圧縮強さにおいて、実施例2は4.6N/mm2、比較例1は6.7N/mm2、比較例2は3.8N/mm2であった。また、透水係数において、実施例2が1.4×10-2cm/sec、比較例1は2.0×10-4cm/sec、比較例2は3.4×10-2cm/secであった。
このことから、実施例2の一軸圧縮強さは4t未満の管理用車両が通行できる、3N/mm2を超えており、透水係数も従来の土系舗装である比較例1や比較例2と比べても優れていることが分かった。
実施例2に比べ比較例1の一軸圧縮強さが高い理由は、比較例1の湿潤密度が高く、実施例1と比べて比較例1の透水係数が2桁低いことから、骨材が密になっていることが原因であると考えられる。
比較例2は、透水性に関しては実施例2と近い値を示しているが、一軸圧縮強度が実施例2に比べ低く、実施例2と同様に一軸圧縮強度を実施例2に近づけた場合、透水係数は低くなると思料される。
<透水性舗装の暴露試験>
(実施例3)
実施例2と同様にして透水性舗装組成物を得た。得られた透水性舗装組成物を1×1mの範囲に厚さ3cmで敷きならし、7日間養生することで、実施例3の試験体を得た。得られた試験体を屋外に2ヶ月間放置し、試験体の変化を見た。
(実施例4)
敷きならした厚さを4cmとした以外は実施例3と同様にした。
(比較例3)
実施例1で使用した株式会社幸信製の1号砂60Lと、ポルトランドセメント10.8kg、顔料0.3kg、をモルタルミキサーで混合して得た舗装組成物を空練りし、1×1m範囲に厚さ3cmで充填し、表面に6kgの水を散水して舗装した以外は実施例3と同様にした。
(比較例4)
比較例3と同様の砂60Lと、ポルトランドセメント10.8kg、顔料0.3kg、水6kg、をモルタルミキサーで混合して得た舗装組成物を使用した以外は実施例3と同様にした。
(比較例5)
粒径0.1〜5mmの真砂土(有限会社大和商事社製)60Lと、ポルトランドセメント10.8kg、顔料0.3kg、水13.8kg、をモルタルミキサーで混合して得た舗装組成物を使用した以外は実施例3と同様にした。尚、実施例3に比べ水の混合量が多いのは、実施例3と同量にすると、真砂土の吸水率が高く、舗装組成物が固まらなかったからである。
(比較例6)
粒径3〜12mmの砂利(有限会社カケウマ産業製)60Lと、ポルトランドセメント10.8kg、顔料0.3kg、水6kg、をモルタルミキサーで混合して得た舗装組成物を使用した以外は実施例3と同様にした。
(比較例7)
粒径2.5〜5mmのチップ(砕石)(小西砕石株式会社製)60Lと、ポルトランドセメント10.8kg、顔料0.3kg、水6kg、をモルタルミキサーで混合して得た舗装組成物を使用した以外は実施例3と同様にした。
(比較例8)
実施例3の骨材と比較例7のチップを1:1の質量比で混合したチップ混合骨材60Lと、ポルトランドセメント10.8kg、顔料0.3kg、水6kg、をモルタルミキサーで混合して得た舗装組成物を使用した以外は実施例3と同様にした。
実施例3及び4,比較例3乃至8の試験体を、12月から2ヶ月間、屋外で暴露試験を行った。その結果、粒径の小さい山砂を空練りして敷きならした比較例3は、表面の構造強度が弱く、一部表面が欠けた部分が見られた。また、比較例3には粒径の小さい粒子が多いので、透水性が悪く、全体的にカビの発生が見られた。
粒径の小さい山砂を水練りして敷きならした比較例4では、表面が欠けた部分は無く、構造強度が舗装全体で略均一であり、比較例3よりも構造強度は高いものと考えられる。しかし、比較例4も比較例3と同様に粒径の小さい粒子が多く、透水性が悪いので、表面にカビの発生が見られた。これは、真砂土を水練りした比較例5も同様であった。
粒径が比較的大きい3号砂利を水練りして敷きならした比較例6では、粒径が大きい分、透水性があり、カビの発生は見られなかったが、砂利同士の接着性が悪く、舗装面から崩れた砂利が複数見られた。
チップを水練りして敷きならした比較例7では、比較例6同様に、透水性があり、カビの発生は見られなかったが、チップは形状が細長く、粒径も比較的粒径が大きいため、粒子同士の接着性は比較例6よりも高いとは考えられるが、比較例6と同様に表面が一部崩れていた。また、表面が粗いことから、転倒時の怪我の危険性が高いものと推測される。
チップと実施例3の骨材を混合して水練りした比較例8は、比較例7程表面の粗さは無く、表面の崩れは見られなかった。また、透水性も良く、カビの発生も見られなかった。しかし、比較例7及び8で用いたチップ(砕石)は表面が平坦(滑らか)であり、実施例2乃至4のように砂を骨材に用いたもの(表面が粗く顔料の密着性が良いもの)と異なり、舗装後、劣化するに従って舗装表面の顔料が剥がれて行くので、チップの色が見えるようになり、舗装に自然土壌の色合いが無くなるものと考えられる。
これらに対し、実施例3及び4は、表面の粗さは殆ど無く、表面は比較的滑らかであったが、実施例3よりも厚みのある実施例4の方が滑らかであった。また、透水性に優れるため、カビの発生も見られなかった。
ここで、実施例3よりも舗装の厚みが薄すぎると空隙率が高い分、遮光性が得られなくなり、雑草が発生する可能性があるとともに、クラックが発生する可能性が高くなるものと考えられる。
<透水性舗装の乾燥性試験>
(実施例5)
細骨材として、株式会社環境施設の再生砂を準備し、粗骨材として、有限会社カケウマ産業製の山砂2号砂を各々準備し、粗骨材:細骨材=9:1の質量比となるよう混合し、骨材とした。この骨材中粒径1.2mm以上の粒子は94質量%であり、粒径1.2未満の粒子は6質量%であった。
モルタルミキサーに、該骨材60Lと、セメント系固化材としてポルトランドセメント10.8kgと、セメント硬化促進剤としてRC硬化剤(川村化学工業所製)18gと、ライトブラウンの顔料(有限会社森下工業社製)0.3kgと、を投入し、撹拌して均一に混合した後、6kgの水を加えて混ぜ斑が出ないように十分に撹拌し、透水性舗装の混合物を得た。尚、骨材1Lに対する量で換算すると、セメント系固化材は180g,セメント硬化促進剤は0.3g,水は100g,顔料は5gである。
(実施例6)
実施例5の混合物を幅40cm奥行き30cm高さ5cmの型枠で常法に従って締め固め、室温(20℃±2℃)で7日間室内養生を行った後、型枠から外し、水中養生を21日間した後、実施例6の試験体を得た。
得られた実施例6の試験体について、図1に示す現場透水量試験器を用いて透水量を測定した。図1は現場透水量試験器の模式断面図である。図1中、1は試験体の透水量を測定する現場透水量試験器、2は各々の実施例及び比較例で作製した試験体に取り外し自在に配置される現場透水量試験器の底板である。底板2の中の流路は上面から下面に向けて直径8mmの孔を備え下面から15mmの位置を直径8mmの切頭円錐の頂部として下向きに広がる切頭円錐の様な形状の穴を有している。下面における開口の直径は150mmである。このような形状を備えることで水の流れが阻害されることなく正確な透水量を測定することができる。3は透水面積を確保しつつ底板2と透水性舗装組成物の隙間からの水漏れを防止するために底板2の外周に付着された水漏れ防止材、4は底板2と透水性舗装組成物をドーナツ状の重りで外周を質量によって固定するための現場透水量試験器固定具、5は現場透水量試験器1から試験体の透水性を確認するための水の流路の開閉を行うバルブ、6は後述する筒部7を底板2に固定する固定部、7は固定部6によって支持され底部にバルブ5を備えた筒部、8は筒部7に供給された水、X1は筒部7の底板2の下面から600mmの位置にマーキングされた測定開始位置、X2は測定開始位置X1から筒部7の内容積400mL分下の位置にマーキングされた測定終了位置である。測定は、現場透水量試験器1の底板2の下面に実施例5の試験体を配置しバルブ5を閉じた後、水を筒部7の上端付近まで注入し、バルブ5を一気に全開にし、筒部5内の水位がX1からX2まで低下する経過時間(秒)をストップウォッチで0.1秒単位まで測定した。測定は4回繰り返し行って透水量を測定した。透水量の測定には現場透水試験器(フリージアマクロス株式会社製:TR−328)を用いて測定した。結果を(表3)に示す。
(実施例7)
実施例5の混合物を平均直径5cm、高さ10cmの柱状の型枠で常法に従って締め固め、室温(20℃±2℃)で7日間室温養生した後、型枠から外し、水中養生を21日間した後、実施例7の試験体を得た。
得られた実施例7の試験体の吸水性を確認するために、この試験体を水深さ1cmの水の中に30分間浸漬させ、水を吸収した高さ(水を含み試験体の湿っている高さ)を測定した。結果を(表4)に示す。
得られた実施例7の試験体の乾燥性を確認するために、この試験体を水深さ15cmの水の中に3時間水没させ、取出したのち24時間放置した時の保水高さ(水を含み試験体の湿っている高さ)を測定した。結果を図2及び(表4)及に示す。
(実施例8)
細骨材として、株式会社環境施設の再生砂を準備し、粗骨材として、有限会社カケウマ産業製の山砂2号砂を各々準備し、粗骨材:細骨材=8:2の質量比となるよう混合し、骨材とした。この骨材中粒径1.2mm以上の粒子は88質量%であり、粒径1.2未満の粒子は12質量%であった。この骨材を用いた以外は実施例5と同様の方法で実施例8の混合物を得た。
(実施例9)
実施例8の混合物を用いた以外実施例6と同様の方法で実施例9の試験体を作製し、透水量を測定した。結果を(表3)に示す。
(実施例10)
実施例8の混合物を用いた以外実施例7と同様の方法で実施例10の試験体を作製し、吸水高さ(cm)と保水高さ(cm)を測定した。結果を(表4)に示す。
(実施例11)
細骨材として、株式会社環境施設の再生砂を準備し、粗骨材として、有限会社カケウマ産業製の山砂2号砂を各々準備し、粗骨材:細骨材=65:35の質量比となるよう混合し、骨材とした。この骨材中粒径1.2mm以上の粒子は79質量%であり、粒径1.2未満の粒子は21質量%であった。この骨材を用いた以外は実施例5と同様の方法で実施例11の混合物を得た。
(実施例12)
実施例11の混合物を用いた以外実施例6と同様の方法で実施例12の試験体を作製し、透水量を測定した。結果を(表3)に示す。
(実施例13)
実施例11の混合物を用いた以外実施例7と同様の方法で実施例13の試験体を作製し、吸水高さ(cm)と保水高さ(cm)を測定した。結果を(表4)に示す。
(実施例14)
細骨材として、株式会社環境施設の再生砂を準備し、粗骨材として、有限会社カケウマ産業製の山砂2号砂を各々準備し、粗骨材:細骨材=1:1の質量比となるよう混合し、骨材とした。この骨材中粒径1.2mm以上の粒子は70質量%であり、粒径1.2未満の粒子は30質量%であった。この骨材を用いた以外は実施例5と同様の方法で実施例14の混合物を得た。
(実施例15)
実施例14の混合物を用いた以外実施例6と同様の方法で実施例14の試験体を作製し、透水量を測定した。結果を(表3)に示す。
(実施例16)
実施例14の混合物を用いた以外実施例7と同様の方法で実施例16の試験体を作製し、吸水高さ(cm)と保水高さ(cm)を測定した。結果を(表4)に示す。
(実施例17)
実施例14の混合物を平均5cm、高さ10cmの柱状の型枠で常法に従って締め固め、室温(20℃±2℃)で7日間室温養生した後、実施例17の試験体を得た。
実施例17の試験体を用いてJIS A 1216土の一軸圧縮試験方法に基づいて一軸圧縮強さを測定した。結果を(表5)に示す。
(実施例18)
細骨材として、株式会社環境施設の再生砂を準備し、粗骨材として、有限会社カケウマ産業製の山砂2号砂を各々準備し、粗骨材:細骨材=4:6の質量比となるよう混合し、骨材とした。この骨材中粒径1.2mm以上の粒子は64質量%であり、粒径1.2未満の粒子は36質量%であった。この骨材を用いた以外は実施例5と同様の方法で実施例18の混合物を得た。
(実施例19)
実施例18の混合物を用いた以外実施例6と同様の方法で実施例19の試験体を作製し、透水量を測定した。結果を(表3)に示す。
(実施例20)
実施例18の混合物を用いた以外実施例7と同様の方法で実施例20の試験体を作製し、吸水高さ(cm)と保水高さ(cm)を測定した。結果を(表4)に示す。
(実施例21)
細骨材として、株式会社環境施設の再生砂を準備し、粗骨材として、有限会社カケウマ産業製の山砂2号砂を各々準備し、粗骨材:細骨材=3:7の質量比となるよう混合し、骨材とした。この骨材中粒径1.2mm以上の粒子は58質量%であり、粒径1.2未満の粒子は42質量%であった。この骨材を用いた以外は実施例5と同様の方法で実施例21の混合物を得た。
(実施例22)
実施例21の混合物を用いた以外実施例7と同様の方法で実施例22の試験体を作製し、吸水高さ(cm)と保水高さ(cm)を測定した。結果を(表4)に示す。
(実施例23)
細骨材として、株式会社環境施設の再生砂を準備し、粗骨材として、有限会社カケウマ産業製の山砂2号砂を各々準備し、粗骨材:細骨材=2:8の質量比となるよう混合し、骨材とした。この骨材中粒径1.2mm以上の粒子は52質量%であり、粒径1.2未満の粒子は48質量%であった。この骨材を用いた以外は実施例5と同様の方法で実施例23の混合物を得た。
(実施例24)
実施例23の混合物を用いた以外実施例7と同様の方法で実施例24の試験体を作製し、吸水高さ(cm)と保水高さ(cm)を測定した。結果を(表4)に示す。
(比較例9)
細骨材として、株式会社環境施設の再生砂を準備し、粗骨材として、有限会社カケウマ産業製の山砂2号砂を各々準備し、粗骨材:細骨材=1:9の質量比となるよう混合し、骨材とした。この骨材中粒径1.2mm以上の粒子は46質量%であり、粒径1.2未満の粒子は54質量%であった。この骨材を用いた以外は実施例5と同様の方法で比較例9の混合物を得た。
(比較例10)
比較例9の混合物を用いた以外実施例7と同様の方法で比較例10の試験体を作製し、吸水高さ(cm)と保水高さ(cm)を測定した。結果を(表4)に示す。
(比較例11)
細骨材として、株式会社環境施設の再生砂を用いた。この骨材中粒径1.2mm以上の粒子は40質量%であり、粒径1.2未満の粒子は60質量%であった。この骨材を用いた以外は実施例5と同様の方法で比較例11の混合物を得た。
(比較例12)
比較例11の混合物を用いた以外は実施例17と同様の方法で比較例12の試験体を作製し、JIS A 1216土の一軸圧縮試験方法に基づいて一軸圧縮強さを測定した。結果を(表5)に示す。
(比較例13)
比較例11の混合物を用いた以外は実施例7と同様の方法で比較例13の試験体を作製し、吸水高さ(cm)と保水高さ(cm)を測定した。結果を(表4)に示す。
(実施例25)
細骨材として、株式会社環境施設の再生砂を準備し、粗骨材として、有限会社カケウマ産業製の山砂2号砂を各々準備し、粗骨材:細骨材=25:75の質量比となるよう混合し、骨材とした。この骨材中粒径1.2mm以上の粒子は46質量%であり、粒径1.2未満の粒子は54質量%であった。この骨材を用いて実施例5と同様の方法で実施例25の混合物を得た。
(実施例26)
実施例25の混合物を用いた以外は実施例17と同様の方法で実施例26の試験体を作製し、JIS A 1216土の一軸圧縮試験方法に基づいて一軸圧縮強さを測定した。結果を(表5)に示す。
Figure 0005711781
Figure 0005711781
Figure 0005711781
(表3)より、実施例6、実施例9、実施例12、実施例15、実施例19のいずれの範囲においても優れた透水量を示すことが分かる。また、1.2mm未満の粒子の割合が増えるにつれ、透水性舗装の隙間を細かい粒子が埋め、空隙率が低下することで透水性が低下する傾向にあることがわかる。従来の透水性舗装としては、ポーラスアスファルト混合物を用いた舗装が一般的であり、ストレートアスファルトを用いた混合物を想定した場合、期待できる接着力とその持続性から、透水量が300〜400ml/15秒程度となる。このため、「舗装設計施工指針(平成18年版)」(公益社団法人日本道路協会編)では、歩道の浸透水量の目安を300ml/15秒)としており、実施例6、実施例9、実施例12、実施例15、実施例19の試験体はいずれも3倍以上の優れた透水性を示すことがわかった。特に実施例6においては、目標値の4.65倍もの優れた透水量を備えることがわかった。
図2は実施例7、実施例10、実施例13、実施例16、実施例20、実施例22、実施例24及び、比較例10、及び比較例13の骨材中の粒径1.2mm未満の粒子の割合(質量%)と保水高さ(cm)の関係を示すグラフである。
図2及び(表4)より、骨材中の1.2mm未満の粒径の粒子が増え、骨材中の1.2mm以上の粒径の粒子が減少するに従って吸水性が高くなる傾向があることが分かる。また、乾燥性の試験の保水高さ(cm)の結果から、実施例7、実施例10、実施例13、実施例16、実施例20、実施例22、実施例24及び、比較例10、及び比較例13から見てとれるように、骨材中の1.2mm未満の粒径の粒子が増え、骨材中の1.2mm以上の粒径の粒子が減少するに従って保水性が高くなる傾向があることが分かる。実施例24の骨材中の1.2mm未満の粒径の粒子が48質量%、骨材中の1.2mm以上の粒径の粒子の割合が52質量%の場合を基準に、骨材中の1.2mm未満の粒径の粒子の割合が少なく、骨材中の1.2mm以上の粒径の粒子の割合多い場合、24時間後には既に表面が乾いていることが確認できる。このことから、骨材中の1.2mm未満の粒径の粒子が48質量%以下、骨材中の1.2mm以上の粒径の粒子の割合が52質量%以上の時に、乾燥性に優れ、カビの発生が防げることがわかる。また、実施例22の骨材中の1.2mm未満の粒径の粒子の割合が42質量%以下、骨材中の1.2mm以上の粒径の粒子の割合が58%以上の時に乾燥性に更に優れ、実施例13の骨材中の1.2mm未満の粒径の粒子の割合が30質量%未満で、骨材中の1.2mm以上の粒径の粒子の割合が70質量%より多い時、特に優れた乾燥性を備えることが分かった。
(表5)より、一軸圧縮強さは、実施例2は4.6N/mm2、実施例17は9.6N/mm2、実施例26は6.5N/mm2、比較例12は7.4N/mm2であった。一軸圧縮強さは骨材中の粒径1.2mm未満の割合が30質量%の実施例17の時が最も一軸圧縮強いことがわかる。これは、粒径が1.2mm以上の粒子の間に粒径が1.2mm未満の粒子が適度に入ることによって強度が増すことが分かる。細かい粒子の割合が多すぎると粒子径が1.2mm以上の粒子の間に入りきらず粒子径が1.2mm以上の粒子同士の間隔を広げることで1.2以上の粒子同士の接着を局所的に妨げてしまい一軸圧縮強さを弱くしているものと考えられる。また、比較例12は一軸圧縮強さが強くなっているが、粒径が1.2mm未満のものが60質量%以上と多くなることで、粒径が1.2mm以上のものが補強の役割を果たし強度が増加しているものと考えられる。このことから実施例2、実施例17、実施例26の範囲でいずれも4t未満の管理用車両が通行できる3N/mm2を超えており、優れていることが分かった。
図2及び(表3)及び(表4)より、骨材中の1.2mm未満の粒径の粒子が48質量%、骨材中の1.2mm以上の粒径の粒子の割合が52質量%の場合を基準に、骨材中の1.2mm未満の粒径の粒子の割合が少なく、骨材中の1.2mm以上の粒径の粒子の割合多い場合に乾燥性に優れ、骨材中の1.2mm以上の粒径の粒子の割合が70質量%以上で、骨材中の1.2mm未満の粒径の粒子の割合が30質量%以下にすることで、より優れた乾燥性を備えることが分かる。また(表5)より、1.2mm未満の粒径の粒子の割合が30質量%までは一軸圧縮強さが増加しそれを超えると一軸圧縮強さは減少していく傾向にあるが、1.2mm未満の粒径の粒子の割合が48質量%を超えても一軸圧縮強さは3N/mm2を以上あり優れた強度を備えていることが分かる。以上のように、それら各請求項に記載した作用・効果の記載からも分かるように、従来の透水性舗装よりも、高い透水性を備えるとともに、構造強度も充分に有しているので、カビ等の発生がなく、強度が強く舗装表面の顔料の剥がれ等が無く自然土壌の色合いを長期にわたって保つことができる透水性舗装を提供することができることがあきらかになった。
本発明は、自然土壌の風合いを有し、高い透水性を備えるとともに、構造強度も十分に有し、また、撥水性に優れるので、カビ等の発生が無く、景観を損なわない透水性舗装を提供することができる。
また、高い透水性を備え、表面から底部にかけて構造強度に斑のない透水性舗装を得ることができる施工方法を提供することができる。
1 現場透水量試験器
2 底板
3 水漏れ防止材
4 現場透水量試験器固定具
5 バルブ
6 固定部
7 筒部
8 水
1 測定開始位置
2 測定終了位置

Claims (4)

  1. 骨材1Lに対し、160〜240gのセメント系固化材と、80〜140gの水と、0.3〜0.5gのセメント硬化促進剤と、を含む割合で含有し、前記骨材が、砂であり、粒径1.2mm以上の粒子が52〜95質量%、且つ、1.2mm未満の粒子が5〜48質量%であることを特徴とする透水性舗装。
  2. 前記骨材の吸水率が3%以下であることを特徴とする請求項1に記載の透水性舗装。
  3. 透水率が1.0×10-2cm/sec以上、一軸圧縮強度が3N/mm2以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の透水性舗装。
  4. 請求項1乃至3の内いずれか1に記載の透水性舗装の施工方法であって、
    (a)施工する地面の雑草等を除去し整地する整地工程と、(b)前記地面の吸水量が飽和するまで散水する散水工程と、(c)前記骨材1Lに対し、160〜240gの前記セメント系固化材と、80〜140gの前記水と、0.3〜0.5gの前記セメント硬化促進剤と、を含む割合で加え混練機内で撹拌混練し透水性舗装材とする混練工程と、(d)前記透水性舗装材を前記地面上に敷きならす敷均工程と、(e)敷きならした前記透水性舗装を養生固化する養生工程と、を備えることを特徴とする施工方法。
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