JP5786755B2 - 鉄系焼結材料の製造方法 - Google Patents
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Description
混合工程は、以下に示す原料粉末を混合して混合粉末とする工程であり、この工程で、本実施形態にかかる鉄系焼結材料用の混合粉末が製造される。本実施形態では、以下に示す鉄粉末と、純銅粉末と、マンガン粉末とを準備し、これらの粉末を均一に混合し、混合粉末を製造する。この混合工程により各種の原料粉末は均一に混合され、均質な焼結体(鉄系焼結材料)を安定して得ることができる。
(1)で得られた混合粉末から、成形用の金型を用いて成形体を成形する。これらの混合粉末を金型に充填する前に、金型の内面に高級脂肪酸系潤滑剤を塗布してもよい。ここで使用する高級脂肪酸系潤滑剤は、高級脂肪酸自体の他、高級脂肪酸の金属塩であってもよい。塗布するにあたって、加熱された金型内に水、水溶液またはアルコール溶液等に分散させた高級脂肪酸系潤滑剤を噴霧して行う。
(2)で得られた成形体を加熱して、たとえば不活性ガス雰囲気下で焼結する。具体的には、成形体を加熱することにより、純銅粉末の銅とマンガン粉末のマンガンとを合金化すると共に、合金化した銅−マンガン合金を液相状態にして、銅−マンガン合金の各元素を前形体の内部の鉄に拡散させながら、成形体を焼結する。
〔実施例1〕
以下に示す方法で、実施例1の鉄系焼結材料を製造した。得られる成分が、銅:4.0質量%、マンガン:1.25質量%、炭素:0.8質量%、残部鉄および不可避不純物となるように、炭素を含有した粒径80μmの鉄粉末と、銅からなる粒径28μmの純銅粉末と、マンガンからなる粒径30μmの純マンガン粉末と準備し、これらをV型混粉機で回転混合して種々の混合粉末(原料粉末)を調製した。なお本明細書でいう粒径は、篩い分けにより特定されるものである。
以下に示す方法で、比較例1の鉄系焼結材料を製造した。得られる成分が、銅:4.0質量%、マンガン:1.25質量%、炭素:0.8質量%、残部鉄および不可避不純物となる、鉄系合金粉末(Fe−1.25Mn)と、銅からなる純銅粉末とを準備した。実施例1と同様に、混合粉末から成形型を用いて成形体を成形し、同様の条件で成形体を焼結し、鉄系焼結材料(Fe−4Cu−1.25Mn−0.8C)を作製した。
以下に示す方法で、比較例2の鉄系焼結材料を製造した。得られる成分が、銅:4.0質量%、モリブデン:1.25質量%、炭素:0.8質量%、残部鉄および不可避不純物となるように、炭素を含有した鉄粉末と、銅からなる純銅粉末と、モリブデンからなる純モリブデン粉末と準備し、これらをV型混粉機で回転混合して種々の混合粉末(原料粉末)を調製した。実施例1と同様に、混合粉末から成形型を用いて成形体を成形し、同様の条件で成形体を焼結し、鉄系焼結材料(Fe−4Cu−1.25Mo−0.8C)を作製した。
実施例1および比較例1の試験片(鉄系焼結材料)の密度の測定を行なった。図1は、実施例1および比較例の鉄系焼結材料の密度を測定した結果を示した図である。
実施例1および比較例1の試験片(鉄系焼結材料)を加工して、中心部分での円筒の直径3.75mm、長さ9.65mmの試験片を作製し、これらの試験片の引張強度を測定した。図2は、実施例1および比較例1の鉄系焼結材料の引張強度の結果を示した図である。
実施例1の試験片(鉄系焼結材料)を顕微鏡で組織観察した。図3(a)は、実施例1の鉄系焼結材料の組織写真図であり、(b)は、(a)の拡大写真図である。図3(a)、(b)に示すように、実施例1の鉄系焼結材料には、純マンガン粉末由来のマンガンが溶け残っていなかった。このことから、実施例1の場合には、純マンガン粉末由来のマンガンは、すべて、鉄基地内に拡散したものと考えられる。
実施例1および比較例2の試験片(鉄系焼結材料)のSEM観察と、Mn(実施例1),Mo(比較例2)元素をEDAXによりマッピング分析した。図4(a)は、実施例1の鉄系焼結材料のSEM像を示した図であり、(b)は、実施例1の鉄系焼結材料のMnのマッピングを示した図であり、(c)は、比較例2の鉄系焼結材料のSEM像を示した図であり、(d)は、比較例2の鉄系焼結材料のMoのマッピングを示した図である。
実施例1の試験片(鉄系焼結材料)をEPMA分析した。図5(a)は、鉄実施例1の試験片(鉄系焼結材料)の各成分の濃度を示した図であり、(a)は、鉄(Fe)の濃度を示した図であり、(b)は、炭素(C)の濃度を示した図であり、(c)は、銅(Cu)の濃度を示した図であり、(d)は、マンガン(Mn)の濃度を示した図である。
以下に示す方法で、実施例2の鉄系焼結材料を製造した。得られる成分が、銅:4.0質量%、炭素:0.8質量%、マンガンを0質量%,0.5質量%,0.75質量%,1.00質量%,1.25質量%,または1.5質量%とし、残部鉄および不可避不純物となるように、炭素を含有した鉄粉末と、銅からなる純銅粉末と、マンガンからなる純マンガン粉末と準備し、これらをV型混粉機で回転混合して種々の混合粉末(原料粉末)を調製した。実施例1と同様に、混合粉末から成形型を用いて成形体を成形し、同様の条件で成形体を焼結し、鉄系焼結材料(Fe−4Cu−0,0.5,0.75,1.00,1.25,1.5Mn−0.8C)を作製した。
以下に示す方法で、実施例3の鉄系焼結材料を製造した。得られる成分が、銅:3.0質量%、炭素:0.8質量%、マンガンを0質量%,0.5質量%,0.75質量%,1.00質量%,または1.25質量%とし、残部鉄および不可避不純物となるように、炭素を含有した鉄粉末と、銅からなる純銅粉末と、マンガンからなる純マンガン粉末と準備し、これらをV型混粉機で回転混合して種々の混合粉末(原料粉末)を調製した。実施例1と同様に、混合粉末から成形型を用いて成形体を成形し、同様の条件で成形体を焼結し、鉄系焼結材料(Fe−3Cu−0,0.5,0.75,1.00,1.25Mn−0.8C)を作製した。
以下に示す方法で、比較例3の鉄系焼結材料を製造した。得られる成分が、銅:2.0質量%、炭素:0.8質量%、マンガンを0質量%,0.5質量%,0.75質量%,または1.00質量%とし、残部鉄および不可避不純物となるように、炭素を含有した鉄粉末と、銅からなる純銅粉末と、マンガンからなる純マンガン粉末と準備し、これらをV型混粉機で回転混合して種々の混合粉末(原料粉末)を調製した。実施例1と同様に、混合粉末から成形型を用いて成形体を成形し、同様の条件で成形体を焼結し、鉄系焼結材料(Fe−2Cu−0,0.5,0.75,1.00Mn−0.8C)を作製した。
実施例1と同じようにして、鉄系焼結材料を製造した。実施例1と相違する点は、図7および8に示すように、純マンガン粉末を添加せずに、銅の添加量を、0質量%、2質量%、3質量%、4質量%とした点である。
以下に示す方法で、実施例5の成形体を製造した。得られる成分が、銅:3.0質量%、炭素:0.8質量%、マンガン:1.25質量%とし、残部鉄および不可避不純物となるように、炭素を含有した鉄粉末と、銅からなる純銅粉末と、マンガンからなる純マンガン粉末と準備し、これらをV型混粉機で回転混合して種々の混合粉末(原料粉末)を調製した。実施例1と同様に、成形型を用いて、この混合粉末から、成形圧4〜7tonにおける成形体を製作し、この成形体の密度を測定した。
実施例5と同じようにして、成形体を製造した。実施例5と相違する点は、純マンガン粉末の代わりに、78質量%のマンガン、残り鉄及び不可避不純物からなる粉末(Fe―78Mn)を用いた点であり、この成形体の密度を測定した。
実施例5と同じようにして、焼結前の成形体を製造した。実施例5と相違する点は、比較例1に示した合金粉末を用いて成形体を作製した点であり、この成形体の密度を測定した。
実施例1と同じようにして、鉄系焼結材料を製造した。実施例1と相違する点は、図10に示すように、純マンガン粉末の粒径を45μm,75μm,106μmに変更した点である。そして、実施例1と同様に、引張強さを測定した。図10は、実施例7の鉄系焼結材料のマンガン粉末の粒径と、引張強さとの関係を示した図である。図10に示すように、マンガン粉末の粒径は、75μm以下であれば、鉄系焼結材料の引張強度は高い状態にあるといえる。
Claims (2)
- 炭素を含有した鉄粉末と、銅からなる純銅粉末と、マンガンを主成分としたマンガン粉末とを混合した混合粉末であって、前記純銅粉末は、混合粉末に対して、3〜5質量%含有されており、前記混合粉末に含まれるマンガン/銅の質量比は、0.25〜0.5の範囲にある混合粉末を、成形体に成形する成形工程と、
該成形体を加熱することにより、前記銅と前記マンガンとを合金化すると共に、合金化した銅−マンガン合金を液相状態にして、銅−マンガン合金の各元素を前記成形体の内部の鉄に拡散させながら、前記成形体を焼結する焼結工程と、を少なくとも含むことを特徴とする鉄系焼結材料の製造方法。 - 前記マンガン粉末の粒径は、75μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の鉄系焼結材料の製造方法。
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