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JP5629677B2 - 携帯型浄水器 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯型浄水器に関するものである。
浄水器としては、例えば、水道水の蛇口に直結して使用する蛇口直結型のもの、蛇口の内部に一体的に設置する蛇口一体型のもの、蛇口または蛇口に設けた分岐水栓からホースまたは配管などで接続して、蛇口近傍に設置する据え置き型のもの、シンクの内部に設置して使用するアンダーシンク型のもの、家庭や飲食店などの屋内、あるいは、屋外に持運んで使用できる携帯型のもの(例えば、ピッチャー型浄水器、ポット型浄水器)などが知られている。例えば、特許文献1,2は、携帯型浄水器を開示する。
特許文献1には、上方に開口が設けられた有底の容器と、前記容器開口を塞ぐ蓋体と、前記容器内に収容されて原水を浄化する浄水カートリッジとを備え、前記蓋体は、前記容器開口を塞ぐ板状体からなる閉蓋を有し、該閉蓋は、その表裏面を貫通して前記容器内へ連通する2個の第1、第2の連通孔が穿設されて、前記第1の連通孔を含めた箇所に前記閉蓋と一体形成のポンプ装着部が設けられ、前記ポンプ装着部に加圧ポンプ装置が装着され、前記第2の連通孔を含めた箇所の前記閉蓋の表面側に前記閉蓋と一体形成のノズル装着部に漏水防止手段を有する注水ノズル手段及び前記閉蓋の裏面側に前記閉蓋と一体形成のカートリッジ装着部に前記浄水カートリッジが装着されて、該蓋体と前記容器開口とが密封手段を介して開閉自在に結合されていることを特徴とするピッチャー型浄水器が開示されいている。
特許文献2には、中空のケース体である定位台、固定蓋、ピストン棒、ピストン、バルブ片、シリンダ体を備える加圧装置、及び収容設置ケース体と該収容設置ケース体内部に各種の濾過材、鉱物質添加材からなる数個のろ過層を収容したろ過器、及び上方が開放状態を呈する容器であるポット本体からなり、該定位台上方には、該ポット本体上方に対応して嵌設可能な嵌合部と該嵌合部より上方へと拡大延伸した嵌合部とが形成された加圧式ろ過ポットが開示されている。特許文献2の加圧式ろ過ポットは、ポット本体内に水を注水し、ピストンを操作して空気を圧送することにより、ろ過器内に水を送り込んで、ろ過層に速やかに透過することにより効果的にろ過し、有用な鉱物成分を添加することができる。
特開2010−247129号公報 登録実用新案第3150947号公報
浄水器は、水道水に含まれる異物、細菌、微生物、塩素などを除去して浄水を作る。水道水には、殺菌能力の高い塩素が含まれているが、塩素臭がして飲みにくいと感じる場合がある。浄水器で塩素を除去することにより、飲みやすい浄水が得られるが、浄水の殺菌能力が低下する。特に、浄水を貯蔵するタイプの浄水器では、浄水に細菌や微生物などが繁殖して、水質を低下させるという問題がある。特許文献1の浄水器は、このような問題を解決するものであり、浄水を貯蔵する貯蔵部を有さず、注水毎に原水を浄化して供給することを目的としている。しかしながら、注水する度に原水を浄化する必要があり、ろ過に時間を要するため、使い勝手が悪いという問題がある。特許文献2のろ過ポットは、原水を貯蔵するタンクが、浄水を貯蔵するタンクの上部に位置するため、原水が自重でろ過されて浄水貯蔵タンクに流入するおそれがある。原水の自重によって浄化された浄水が浄水貯蔵タンク内で数日間貯蔵されると、細菌、微生物などが繁殖するおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、衛生的に貯蔵した浄水を直ぐに供給でき、さらに、原水を短時間で浄水にすることができる携帯型浄水器を提供することを課題とする。
本発明の携帯型浄水器は、開口を有する原水貯蔵容器と、前記原水貯蔵容器の開口を閉塞する少なくとも一層の蓋体と、前記原水貯蔵容器の開口を蓋体で閉塞することによって形成される原水貯蔵部と、前記原水貯蔵部を加圧する加圧手段と、前記原水貯蔵部に接続し、原水を浄化する浄化手段と、前記浄化手段が浄化した浄水を貯蔵する浄水貯蔵部と、前記浄水貯蔵部から浄水を吐水する吐水手段とを有することを特徴とする。
前記浄水貯蔵部の底部が、原水貯蔵部の底部よりも上方に位置するとともに、浄化手段が原水貯蔵部に接続する原水接続口が、浄化手段が浄水貯蔵部に接続する浄水接続口よりも下方に位置していることが好ましい。また、前記浄化手段と原水貯蔵部の流路に止水手段が設けられていることが好ましい。斯かる構成を採用することにより、原水が自重によって浄化された浄水が、浄水貯蔵部に流入するのを抑制することができる。
本発明によれば、浄水を衛生的に貯蔵できる。そのため、浄水が必要な時に待つことなく、すぐに供給することができる。本発明によれば、予め浄化しておいた浄水が不足した場合にも、短時間で原水を浄水にすることができる。本発明の浄水器は、小型化が可能である。
本発明の好ましい実施形態の要部を示す縦断面図である。 本発明の好ましい実施形態(第1実施形態)の縦断面図である。 第1実施形態における蓋体と原水貯蔵容器との係合状態を示す縦断面図である。 第1実施形態における加圧手段を示す縦断面図である。 第1実施形態における浄化手段を示す縦断面図である。 第1実施形態で使用する逆止弁の縦断面図である。 (a)第1実施形態の浄水貯蔵部を示す縦断面図である。(b)(a)のA−A断面図である。 第1実施形態で使用する減圧手段を示す縦断面図である。 第2実施形態で使用する加圧・減圧手段を示す縦断面図である。 第3実施形態で使用する浄化手段を模式的に示す縦断面図である。
本発明の携帯型浄水器は、開口を有する原水貯蔵容器と、前記原水貯蔵容器の開口を閉塞する少なくとも一層の蓋体と、前記原水貯蔵容器を蓋体で閉塞することによって形成される原水貯蔵部と、前記原水貯蔵部を加圧する加圧手段と、前記原水貯蔵部に接続し、原水を浄化する浄化手段と、前記浄化手段が浄化した浄水を貯蔵する浄水貯蔵部と、前記浄水貯蔵部から浄水を吐水する吐水手段とを有することを特徴とする。以下、図面を参照しながら本発明について説明するが、本発明の携帯型浄水器は、図面に示された態様に限定されるものではない。
図1は、本発明の携帯型浄水器の要部を示す縦断面図である。携帯型浄水器10Aは、開口103を有する原水貯蔵容器1と、前記原水貯蔵容器1の開口103を閉塞する第1の蓋体2と、前記第1の蓋体2の上方を覆う第2の蓋体3と、前記原水貯蔵容器1の開口103を第1の蓋体2で閉塞することによって形成された原水貯蔵部4と、前記原水貯蔵部4を加圧する加圧手段5と、前記原水貯蔵部4に接続し原水を浄化する浄化手段6と、前記浄化手段6が浄化した浄水を貯蔵する浄水貯蔵部7と、前記浄水貯蔵部7から浄水を吐水する吐水手段8とを有することを特徴とする。
(1)原水貯蔵容器
原水貯蔵容器1は、原水が貯蔵される容器である。原水貯蔵容器1は、底部101と底部101の周囲から上方へ所定高さ立設された側壁102を有し、上方に開口103が形成された容器である。原水貯蔵容器1の開口103の内径は、底部101の内径よりも少し大きく形成されることが好ましい。底部101の平面形状は、特に限定されず、例えば、円形状、矩形状などが挙げられる。原水貯蔵容器1の形状としては、例えば、円柱状、多角柱状、円錐状の有底中空形状が挙げられる。原水貯蔵容器1の材質としては、樹脂製とするのがよく、ソフトセグメントとハードセグメントとからなる樹脂でもよい。また熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂のいずれも使用できるが、成形加工性を良くする為に熱可塑性樹脂を用いるのが好ましい。また樹脂種としては、ポリスチレン(PS)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリプロピレン(PP)等を用いるのがよく、原水貯蔵容器として必要とされる強度や耐衝撃性を高め、優れた透明度を確保し、また材料コストを抑える為に、ポリスチレンを用いることが好ましい。
(2)蓋体
本発明の携帯型浄水器は、前記原水貯蔵容器1の開口103を閉塞する少なくとも一層の蓋体を有する。蓋体は、一層で形成されてもよく、あるいは、二層以上で形成されてもよい。図1に示した態様では、第1の蓋体2が、原水貯蔵容器1の開口103を塞ぐ内蓋として設けられ、第2の蓋体3が、第1の蓋体2の上方を覆うカバーとして設けられている。第1の蓋体2が原水貯蔵容器1の開口103を塞ぐことによって、原水貯蔵部4が形成される。第1の蓋体2の平面形状は、原水貯蔵容器1の開口103に係合する形状であれば特に限定されない。図1に示した態様では、第1の蓋体2と第2の蓋体3とが別体として示されているが、これらは一体的に成形されてもよい。第1および第2の蓋体の材質としては、樹脂製とするのがよく、ソフトセグメントとハードセグメントとからなる樹脂でもよい。また熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂のいずれも使用できるが、成形加工性を良くする為に熱可塑性樹脂を用いるのが好ましい。また樹脂種としては、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリプロピレン(PP)、ポリアセタール(POM)等を用いるのがよく、耐屈曲性を高め、外観性を良くし、また材量コストを抑える為に、ポリプロピレンを用いることが好ましい。
(3)原水貯蔵部
本発明の携帯型浄水器は、前記原水貯蔵容器1の開口103を蓋体で閉塞することによって形成される原水貯蔵部4を有する。原水貯蔵部4には、水道水、井戸水などの原水が貯蔵される。原水貯蔵部4の容量(S1)は、0.5L以上が好ましく、1L以上がより好ましく、1.5L以上がさらに好ましい。原水貯蔵部4の容量(S1)が、0.5L以上であれば、外出時に原水が早期になくなることがなく、原水の補給頻度が少なくなる。また、大型化せずに、携帯性を高める観点から、原水貯蔵部4の容量(S1)は、4L以下が好ましく、3L以下がより好ましく、2.5L以下がさらに好ましい。
(4)加圧手段
本発明の携帯型浄水器は、前記原水貯蔵部4を加圧する加圧手段5を有する。加圧手段5で原水を加圧することにより、原水を短時間で浄化手段6を通過させることができる。前記加圧の方法としては、例えば、空気圧または水圧による加圧が挙げられ、空気圧による加圧が好ましい。前記加圧手段5としては、ポンプを使用するのがよい。ポンプとしては駆動力を手動とした手動型ポンプや、駆動力として電力を用いた電力型ポンプを使用できるが、携帯型浄水器の小型化、軽量化、低コスト化や電池切れの問題を無くす為に、手動型ポンプを用いるのが良い。また、一定の容積を持つ空間の容積空間部を変化させて流体を送り出す容積型ポンプや、羽根車をケース内で回転させて流体を送り出すターボ型ポンプ等を使用できるが、手動型ポンプとしても十分な流体の送り出しを可能とする為には容積型ポンプ、つまり手動型且つ容積型のポンプとするのが良い。容積型ポンプとしては、蛇腹状の容積空間部を変化させて流体を送り出す蛇腹型ポンプ、シリンダー内に配置したピストンを往復させて流体を送り出すピストン型ポンプ、プランジャーを往復させて流体を送り出すプランジャー型ポンプ、ダイヤフラムを運動させて流体を送り出すダイヤフラム型ポンプ等を用いることができるが、携帯型浄水器の小型化、軽量化、低コスト化、手動操作を容易化する為には蛇腹型ポンプを用いるのがよく、よって、手動型且つ蛇腹型のポンプを用いるのがよい。前記加圧手段5は、原水貯蔵部4を加圧するように設置されれば、携帯型浄水器10Aのいずれの箇所に設置してもよく、例えば、蓋体2、原水貯蔵容器1の側壁102、あるいは、原水貯蔵容器1の内部に設置してもよい。なお、ポンプを使用する代わりに、外部から加圧された流体を導入する構成にしても良い。加圧された流体としては空気や水を使用できるが、多くの場所で使用可能となるので、流体として水道水を使用するのがよい。水道水を使用する場合は、原水貯蔵部を密閉状態にした状態で水道水を原水貯蔵部に供給することにより、原水貯蔵部への原水の供給と加圧を同時に行うことができる。なお、外部から加圧された流体を導入する構成とした場合には、携帯型浄水器を屋外等に持ち出した時などに加圧できないので、ポンプを用いる方が好ましい。
(5)浄化手段
本発明の携帯型浄水器は、前記原水貯蔵部4に接続し、原水を浄化する浄化手段6を備える。前記浄化手段6としては、例えば、吸着剤、中空糸膜、殺菌セラミックなどを備えるものが好ましい。吸着剤、中空糸膜、殺菌セラミックなどを備えることにより、原水に含まれる塩素、重金属、トリハロメタンなどの有機物、細菌、微生物、その他の異物などを除去することができる。
前記吸着剤としては、粉末状吸着剤、この粉末状吸着剤を造粒した粒状吸着剤、繊維状吸着剤などが挙げられる。このような吸着剤としては、例えば天然物系吸着剤(天然ゼオライト、銀ゼオライト、酸性白土等)、合成物系吸着剤(合成ゼオライト、細菌吸着ポリマー、リン鉱石、モレキュラーシーブ、シリカゲル、シリカアルミナゲル系吸着剤、多孔質ガラス等)などの無機質吸着剤、粉末状活性炭、粒状活性炭、繊維状活性炭、ブロック状活性炭、押出成形活性炭、成形活性炭、分子吸着樹脂、合成物系粒状活性炭、合成物系繊維状活性炭、イオン交換樹脂、イオン交換繊維、キレート樹脂、キレート繊維、高吸収性樹脂、高吸水性樹脂、吸油性樹脂、吸油剤などの有機系吸着剤等、公知のものが挙げられる。なかでも、原水中の残留塩素やカビ臭、トリハロメタンなどの有機化合物の吸着力に優れた活性炭が好適に用いられる。
繊維状活性炭は、嵩体積が大きく、通水抵抗が小さいとともに、嵩体積が大きいことで、体積当たりの表面積が大きくなるので、初期の浄化性能に優れるが、使用時間の経過による浄化性能の低下が大きい。繊維状活性炭の長さは、0.1mm以上が好ましく、0.2mm以上がより好ましく、0.3mm以上がさらに好ましく、1mm以下が好ましく、0.8mm以下がより好ましく、0.6mm以下がさらに好ましい。0.1mm未満では小さすぎ、使用時に黒粉が発生する原因となり易い。また1mmより大きくなると、混合物において過度な隙間を生じやすくなり、混合物全体の密度が小さくなり充填量が不足しやすい。
粒状活性炭は、嵩体積が小さいとともに通水抵抗が大きいため、初期の浄化性能は繊維状活性炭に劣るが、使用時間の経過による浄化性能の低下が小さい。粒状活性炭の粒径は、40メッシュパスから200メッシュパスの間が好ましい。40メッシュをパスしない場合、粒状活性炭が大きくなり、体積に対する表面積の割合が小さくなり、水との接触効率が低下するため浄化性能が不足する。さらに50メッシュパス以上が好ましく、特に60メッシュパス以上が好ましい。また、200メッシュより大きいメッシュ(例えば、250メッシュ)をパスすると、粒状活性炭が小さすぎ、使用時に黒粉が発生する原因となり易い。よって、さらに140メッシュパス以下が好ましく、特に120メッシュパス以下が好ましい。
時間当たりの浄化性能を高める観点では、繊維状活性炭を使用するのが好ましい。また使用時間の経過による浄化性能の低下を抑える観点では、粒状活性炭を使用するのが好ましい。繊維状活性炭によって初期の浄化能力を高めるとともに、粒状活性炭によって長期にわたって浄化性能を維持するため、繊維状活性炭と粒状活性炭とを併用することが望ましい。併用する場合の混合比率は、繊維状活性炭と粒状活性炭の質量比(繊維状活性炭/粒状活性炭)が、0.3〜50の範囲が好ましい。上記混合比率が0.3未満では初期の浄化性能が不足しやすく、50より大きくなると長期使用による浄化性能低下が起こりやすい。上記混合比率は、1以上がより好ましく、5以上がさらに好ましく、10以上が特に好ましい。また、30以下がより好ましく、20以下がさらに好ましい。
前記浄化手段6は、前記吸着剤に加え、殺菌効果を備える殺菌材、例えば殺菌セラミックを備えることが好ましい。衛生面をさらに高めることができる。殺菌セラミックは、例えば、リン酸カルシウムを母体として酸化亜鉛、モンモリロナイト等を混合して粒状あるいはペレット状に焼結したものに銀あるいは銅等を吸着したもので、その表面に水中の有害な細菌類を吸着して殺菌するとともに金属イオンを放出して水中の有害な細菌類を殺菌または滅菌し、水質を無害化する。
前記浄化手段6は、中空糸膜を備えてもよい。中空糸膜により、微生物及び細菌を含む0.1μm以上の粒状体が濾過、除去される。中空糸膜には種々の多孔質且つ管状の中空糸膜が使用でき、例えば、セルロース系、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン)系、ポリビニルアルコール系、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリエーテル系、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)系、ポリスルフォン系、ポリアクリロニトリル系、ポリ四弗化エチレン(テフロン(登録商標))系、ポリカーボネート系、ポリエステル系、ポリアミド系、芳香族ポリアミド系などの各種材料からなるものが使用できる。なかでも、中空糸膜の取扱い性や加工特性等、更には廃棄時に焼却可能であることなどを考慮すると、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系の中空糸膜が好ましい。
前記浄化手段6は、例えば、活性炭などの吸着剤を所定の形状に成形したカートリッジとすることが好ましい。浄化手段6をカートリッジとすることにより、浄化性能が低下したときに交換が容易になる。成形時には、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂などのバインダーが用いられてもよい。浄化手段6の形状としては、特に限定されず、中空円筒状、円板状、若しくは、円柱状などが挙げられ、中空円筒状が好ましい。浄化手段6を中空円筒状のカートリッジとすれば、カートリッジを原水が透過するときに、吸着剤の一部のみに水が集中して浄水能力が早期に低下する、いわゆる水道(みずみち)現象の発生を抑制することができる。中空円筒状に成形したカートリッジからなる浄化手段は、円筒の内側を原水流路とし、円筒の外側を浄水流路としてもよいし、円筒の外側を原水流路とし、円筒の内側を浄水流路としてもよい。浄化手段6として、中空糸膜を用いる場合は、中空糸膜をケーシング内部に充填したカートリッジを用いることが好ましい。
(6)浄水貯蔵手段
本発明の携帯型浄水器は、前記浄化手段6が浄化した浄水を貯蔵する浄水貯蔵部7を備える。前記浄水貯蔵部の容量(S2)は、100mL以上が好ましく、150mL以上がより好ましく、200mL以上がさらに好ましく、300mL以下が好ましく、250mL以下がより好ましく、200mL以下がさらに好ましい。前記浄水貯蔵部の容量が小さいと、1回の吐水量が少なくなる。また浄水貯蔵部の容量が大きいと、吐水残し(飲み残し)が起こりやすくなる。その結果、浄水の貯蔵期間が長くなる場合がある。
前記浄水貯蔵部の材質は、樹脂製とするのがよく、ソフトセグメントとハードセグメントとからなる樹脂でもよい。また熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂のいずれも使用できるが、成形加工性を良くする為に熱可塑性樹脂を用いるのが好ましい。また樹脂種としては、ポリスチレン(PS)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリプロピレン(PP)等を用いるのがよく、浄水貯蔵部として必要とされる強度や、優れた透明度を確保し、また材料コストを抑える為に、ポリスチレンを用いることが好ましい。
前記浄水貯蔵部の容量(S2)と原水貯蔵部の容量(S1)の比(S2/S1)は、0.03以上が好ましく、0.05以上がより好ましく、0.08以上がさらに好ましく、0.5以下が好ましく、0.3以下がより好ましく、0.2以下がさらに好ましい。浄水貯蔵部の容量(S2)と原水貯蔵部の容量(S1)の比が、上記範囲内にあれば、原水の補給頻度を少なくすることができ、また、吐水残しなどが起こりにくくなる。
(7)吐水手段
本発明の携帯型浄水器は、前記浄水貯蔵部7から浄水を吐水する吐水手段8を有する。吐水手段としては、浄水貯蔵部7に連通する吐水管、浄水貯蔵部7に一体的に形成された吐水口などを挙げることができる。吐水管は、例えば、浄水器あるいは浄水貯蔵部7に着脱自在に結合されてもよい。なお、吐水手段に加えて、吐水手段と一体に、吐水手段と浄水貯蔵部との間に、または吐水手段の下流側(吐水開口側)に、開閉手段を設けることもできる。開閉手段としては、開閉弁や、吐水開口に脱着可能に配置する閉止部材とする事ができ、閉止部材としては、例えば、吐水開口部に螺子機能により脱着可能に配置されるキャップ部材とすることができる。開閉手段を設けることにより、本発明の携帯型浄水器を持ち運んだり、倒したりしたときに、使用者の意図なく浄水が吐水するのを防止できる。
本発明の携帯型浄水器は、さらに原水貯蔵部4の圧力を低下させる減圧手段を備えていることが好ましい。減圧手段を備えることによって、原水貯蔵部4を加圧し過ぎた場合に、原水貯蔵部4の圧力を低下させることができる。減圧手段としては、加圧下の原水貯蔵部4を大気圧に戻すことができるものであれば、特に限定されるものではなく、例えば、エア抜き弁、エア抜き装置が挙げられる。
本発明の携帯型浄水器は、加圧手段5により原水貯蔵部4を加圧しない場合でも、原水が、自重により浄化されて、得られた浄水が、浄化手段6を収納する収納部、および、浄水貯蔵部7に流入する場合がある。浄化手段収納部および浄水貯蔵部7に浄水が貯留した状態で、数日間放置すると、細菌や微生物が繁殖する場合があり、衛生的に好ましくない。従って、本発明では、原水の自重により浄化された浄水が、浄化手段収納部および浄水貯蔵部7に流入するのを防止することが好ましい。このような観点から、浄化手段6が原水貯蔵部4に接続する原水接続口210が、浄化手段6が浄水貯蔵部7に接続する浄水接続口703よりも下方に位置していることが好ましい。すなわち、浄化手段6において、原水処理の流れを下方から上方へとすることが好ましい。浄化手段6の原水処理流れを上方から下方へとすると、原水が自重により浄化されやすくなり、浄水貯蔵部7に流入しやすくなるからである。
また、本発明の携帯型浄水器は、前記浄水貯蔵部7の底部707が、原水貯蔵部4の底部101よりも上方に位置することが好ましい。原水貯蔵部4に貯蔵されている原水の水面が、浄水貯蔵部7の底部707よりも下方に位置している限り、原水が自重により浄化されたとしても、浄水が浄水貯蔵部7に流入することが抑制される。また、浄水貯蔵部7の底部707を、原水貯蔵部4の上部(例えば、第1の蓋体2)よりも上方に位置させることがさらに好ましい。このように構成することにより、原水貯蔵部4に貯蔵されている原水の水面が、浄水貯蔵部7の底部707より上方に位置することがなく、原水が自重により浄化されても、浄水が、浄水貯蔵部7に流入することが抑制される。
また、本発明の携帯型浄水器は、前記浄化手段6と原水貯蔵部4の流路に止水手段を設けることも好ましい。前記止水手段としては、例えば、逆止弁が好ましい。この逆止弁としては、原水の自重による圧力が付加されても開かないものが好ましい。
次に、本発明の携帯型浄水器の作用について説明する。原水は、原水貯蔵容器1の開口103から注水する。注水後、第1の蓋体2で、原水貯蔵容器1の開口103を閉塞して、原水貯蔵部4を密閉し、第2の蓋体3を装着する。加圧手段5により原水貯蔵部4を加圧することにより、加圧された原水が、浄化手段6に流入する。浄化手段6により、塩素、重金属、トリハロメタンなどの有機物、細菌、微生物、その他の異物などが除去される。浄化された浄水は、浄水貯蔵部7に流入し、貯蔵される。
以下、本発明の携帯型浄水器の好ましい実施形態を、さらに具体的に説明する。図2には、本発明の好ましい実施形態である携帯型浄水器10B(第1実施形態)を示した。
図2に示すように、原水貯蔵容器1は、底部101と、底部101の周囲から上方へ所定高さ立設された側壁102とを有し、上方に開口103が形成された容器である。底部101の形状は、円形状である。原水貯蔵容器1の開口103の内径は、底部101の内径よりも少し大きく、側壁102には、開口103に向かって口径が広がるようにテーパーが付けられている。図3(a)、(b)に示すように、側壁102の上端部104の外周面には、Oリングなどのシール部材105を嵌着させるための溝106が周設されている。前記溝106の下方には、第2の蓋体3と原水貯蔵容器1とを係止するための突起部107が形成されている。前記突起部107は、側壁102の外周面から外方へ所定高さ突出している。なお、当実施形態では、底部101の形状および側壁102を水平面でカットした断面形状を共に円形状としたが、この両形状は、略円形状、略楕円状、略長円状、略多角形形状等の様々な形状とすることができる。多角形形状としては、正方形若しくは長方形等の四角形、五角形、六角形等を採用しうる。なお、原水貯蔵部を清掃しやすくする観点では、円形状、楕円形状または長円形状とするのがよい。
図2に示すように、原水貯蔵容器1の開口103を塞ぐ第1の蓋体2には、加圧手段装着部201、減圧手段装着部202が設けられている。加圧手段装着部201には、原水貯蔵部4を加圧する加圧手段5が設置され、減圧手段装着部202には、原水貯蔵部4を減圧する減圧手段9が設置されている。加圧手段装着部201は、第1の蓋体2の上面2aから所定高さ突出し、両端に開口を有する筒状部204に形成されている。減圧手段装着部202は、第1の蓋体2の上面2aから所定高さ突出し、両端に開口を有する筒状部205に形成されている。筒状部204,205は、それぞれ、原水貯蔵部4に連通している。
図2に示すように、第1の蓋体2には、浄化手段6を収納する浄化手段収納部206が形成され、第2の蓋体3と一体的に成形された浄水貯蔵部7の下部に設けられている。浄化手段収納部206は、第1の蓋体2の下面2bから所定長さ突出した側壁207を有する有底筒状に形成されている。底部208には、底部208から下方に向かって凸状に形成された接続部209が形成され、接続部209には原水貯蔵部4に連通する原水接続口210が設けられている。原水接続口210には、原水貯蔵容器1の底部101まで伸びる給水チューブ211が設けられている。
第1実施形態では、浄化手段収納部206と浄水貯蔵部7とが、第1の蓋体2の上方に設けられているので、第1の蓋体2と第2の蓋体3とを取り外すことにより、原水貯蔵部4を容易に洗浄することができる。
図2、および、図3(a)、(b)に示すように、前記第1の蓋体2の外周には、蓋体2の下方へ突出する係合部212が形成されている。係合部212の内周面には、Oリングなどのシール部材105を嵌着させるための溝213が形成されている。係合部212の内径と原水貯蔵容器1の上端部104の外径は、ほぼ等しい。係合部212の内周面が原水貯蔵容器1の上端部104の外周面に当接し、シール部材105が第1の蓋体2と原水貯蔵容器1との間を密封するようになっている。係合部212の下端部からは、外方に所定長さ突出する突部214が形成されている。突部214は、第2の蓋体3の第2側壁303の内周面に当接するように設けられている。
図2に示すように、第2の蓋体3には、加圧手段5と減圧手段9とを設置するための開口がそれぞれ設けられている。また、図3(a)、(b)に示すように、第2の蓋体3は、板状体301と板状体301の周囲から下方へ延設した第1側壁302と、第1側壁の外周面に沿って下方へ突出する第2側壁303とを有する。第2側壁303の厚みを、第1側壁302の厚みよりも薄くすることにより、第1側壁の内周面側には、下端部304が形成されている。
図3(a)、(b)に示すように、第2側壁303の外周面には、原水貯蔵容器1の突起部107に係止する係止爪305が設けられている。係止爪305は、下端に、内側に向かって突出する突出部306を有する。第2の側壁303と係止爪305は、一体に成形しても、別体に成形して接着剤やその他固定手段で固定状態で結合したり、別体に成形して、ヒンジ等で繋いで可動状態で結合してもよい。なお、原水貯蔵容器1と第2の蓋体3の脱着の繰り返しに対する耐久性を高めるために一体的に成形するのがよい。なお、係止爪305の耐屈曲性を高めるために、係止爪305をポリプロピレン製とするのがよく、より好ましくは、第2の側壁303と係止爪305を一体に成形して、第2の蓋体3をポリプロピレン製とするのがよい。
第2の蓋体3の係止爪305が原水貯蔵容器1の突起部107に係止することにより、第1の蓋体2と、第2の蓋体3と、原水貯蔵容器1とが固定される。すなわち、第2の蓋体3の第1側壁302の下端部304が、第1の蓋体2の係合部212の上面を押圧し、係止爪305の突出部306の上面が、原水貯蔵容器1の突起部107の下面を押圧して、第1の蓋体2の係合部212と、原水貯蔵容器1の突起部107が、第2の蓋体3に固定される。また、第2の蓋体3の第2側壁303の内周面が、第1の蓋体2の係合部212の下端に設けられた突部214を押圧する。この押圧により、第2の蓋体3の係合部212の内周面と、原水貯蔵容器1の側壁102の上端104の外周面とが当接して、シーリング部材105により密封される。
本発明の携帯型浄水器10Bは、原水貯蔵部4を加圧する加圧手段5として、ポンプ501を備える。図4に示すように、前記ポンプ501は、蛇腹状のポンプ本体502と、ポンプ本体502を収納するケーシング503と、ポンプ本体502を押圧するキャップ504とを有する。ポンプ本体502の下方には、第1の蓋体2と接続するための円筒状の接続部505が設けられており、接続部505の外周面には、外ネジヤマ506が設けられている。ポンプ501は、第1の蓋体2の装着部204に差し込まれた接続部材222に取り付ける。接続部材222は、ポンプ501に接続するための筒状のポンプ側接続端222aと、装着部204の内周面に差し込むための筒状の装着部側接続端222bとを有する。装着部側接続端222bを装着部204に差し込み、接続部材222を第1の蓋体2に固定する。装着部側接続端222bの外周面と装着部204の内周面とは、Oリングなどのシーリング部材224で密封される。ポンプ側接続端222aの内周面には、ポンプ501の接続部505の外ネジヤマ506に螺合する内ネジヤマが形成されており、これらを螺合することによって、ポンプ501を接続部材222に取り付ける。ポンプ501の接続部505の外周面とポンプ側接続端222aの内周面とは、Oリングなどのシーリング材226で密封される。ポンプ501と装着部204と接続部材222は、袋ナット220を締め付けることで固定される。ポンプ本体502の下方に設けられた接続部505には、逆止弁507が配置されている。逆止弁507は、「ポンプ501で加圧する状態ではポンプ501から原水貯蔵部4に通じる空気流路を形成して空気を送り込み可能とし、」、且つ、「ポンプ501で加圧していない状態では空気流路を閉じて、つまり、原水貯蔵部4とポンプ501の間をシールする」ものである。なお、ポンプ本体502の圧力と原水貯蔵部4の圧力が同じ状態、例えば、ポンプ本体502の圧力と原水貯蔵部4の圧力が共に大気圧の状態では、「空気流路を形成した状態」としても、「空気流路を閉じて、つまり、原水貯蔵部4とポンプの間をシールした状態」としても、いずれも採用可能である。但し、携帯型浄水器を倒したときなどにおいて、原水貯蔵部4内の原水がポンプ501内に侵入するのを防止する為に、「空気流路を閉じて、つまり、原水貯蔵部4とポンプの間をシールした状態」とするのがよい。
本発明の携帯型浄水器10Bは、原水を浄化する浄化手段6として、水質浄化カートリッジ601を使用している。図5は、浄化手段収納部206に収納された浄化手段6の拡大断面図である。水質浄化用カートリッジ601は、軸方向に長い貫通孔(中央空間部624)を有する円筒状に形成した活性炭等の吸着剤からなるカートリッジ本体620と、カートリッジ本体620の下流端に取り付けられる合成樹脂製の下流端閉鎖部材621と、カートリッジ本体620の上流端に取り付けられる合成樹脂製の上流端接続部材622と、格子状隔壁626とを有する。カートリッジ本体620は、活性炭を主成分とし、円筒状に固めたもので、外周と内周との間を原水が透過するときに、水中に溶解した化学成分や浮遊している微細な固形物質が吸着または濾過される。円筒状のカートリッジ本体620を採用することにより、原水がカートリッジを透過するときに活性炭の一部のみに水が集中して浄水能力が早期に低下する、いわゆる水道(みずみち)現象の発生を抑制することができる。
カートリッジ本体620の内側の原水流路には、格子状の隔壁626が設けられている。格子状隔壁626を設けることにより、原水をカートリッジ本体620の全体に拡散できる。
下流端閉鎖部材621は、カートリッジ本体620の下流側の端面および外周面を覆う有底短円筒状に形成されてカートリッジ本体620の下流側の端面を閉鎖するとともに、底部からは中央空間部624に嵌入する柱部621aが突設され、カートリッジ本体620に強固に取り付けられる。
上流端接続部材622は、カートリッジ本体620の上流側の端面を被覆する大径短円筒状の被覆端622aと、接続部209に差し込み固定される小径円筒状の接続端622bとを両端に形成し、軸方向の中央部には、不織布623と粒状あるいはペレット状の殺菌セラミック625を収容している。上流端接続部材622の被覆端622aは、その内周面でカートリッジ本体620の外周面に当接してカートリッジ本体620の上流側を被覆する。前記被覆端622aの内側には、カートリッジ本体620に内嵌する内筒部622cが設けられている。
上流端接続部材622の接続端622bは、小径の円筒状に形成されて上流側に突出し、その外周には水の漏れ止め用のOリング640が嵌め込まれている。接続端622bの内周面には内部通路を横断して形成される一文字状の補強リブ622dが張り渡されている。
殺菌セラミック625は、リン酸カルシウムを母体として酸化亜鉛、モンモリロナイト等を混合して粒状あるいはペレット状に焼結したものに銀あるいは銅等を吸着したもので、その表面に水中の有害な細菌類を吸着して殺菌するとともに金属イオンを放出して水中の有害な細菌類を殺菌または滅菌し、水質を無害化する。殺菌セラミック625から放出された金属イオンは、不織布623を通じて、内筒部622cの内側の原水流路へと流入して、殺菌効果を発揮する。例えば、内筒部622cの下方部に孔など設けてもよい。金属イオンが内筒部622c内側の原水流路に流入しやすくなり、殺菌効果を一層高めることができる。また、当実施形態では、殺菌セラミックをカートリッジ本体620と不織布623の間、つまりカートリッジ本体の上流側に配したが、その他箇所、例えば、カートリッジ本体の内部や、カートリッジ本体の浄水接続口703側つまり下流側に配することもでき、さらに、浄水貯蔵部7や原水貯蔵部4等に配することも可能である。
浄化手段6の下方の接続部209には、逆止弁627が配置されている。前記逆止弁627は、前記浄化手段6と原水貯蔵部4の流路に配置されている。図6は、逆止弁627を拡大した縦断面図である。逆止弁627は、弁座628と、弁体629と、弁ハウジング630a、630bと、コイルスプリング631と、Oリング632とで構成されている。弁体629は、コイルスプリング631の付勢力により、弁座628に押圧され、弁座628と弁体629とは、Oリング632で密封される。加圧手段5により、原水貯蔵部4に貯蔵された原水が加圧されると、水圧によって、弁体629が、コイルスプリング631の付勢力に逆らって押し戻され、原水の流路が形成される。逆止弁627は、浄化手段収納部206の接続部209に押し込むことで取り付けることができ、接続部209の内周面と弁ハウジング630bの外周面とは、Oリング633によって密封される。
図2に示したように、浄化手段収納部206の接続部209の原水接続口210には、原水貯蔵容器1の底部101まで伸びる給水チューブ211が設けられている。給水チューブ211の原水流入口213は、原水貯蔵容器1の底部101の近辺に位置させることが好ましい。原水流入口213が、原水貯蔵容器1の底部101の近辺に位置することにより、原水の量がわずかであっても、原水を浄化手段6に給水することができる。給水チューブ211の原水流入口213と原水貯蔵容器1の底部101との距離L1は、0.1cm以上が好ましく、0.3cm以上がより好ましく、0.5cm以上が特に好ましく、また2cm以下が好ましく、1.5cm以下がより好ましく、1cm以下が特に好ましい。また、給水チューブ211を用いない場合には、浄化手段収納部206の原水接続口210を原水貯蔵容器1の底部101近辺に位置させることが好ましい。給水チューブ211を使用しない場合における原水接続口210と原水貯蔵容器1の底部101との距離L2は、0.1cm以上が好ましく、0.2cm以上がより好ましく、特に0.3cm以上が好ましく、また2cm以下が好ましく、1cm以下がさらに好ましく、0.7cm以下が特に好ましい。
本発明の携帯型浄水器10Bは、前記浄化手段6が浄化した浄水を貯蔵する浄水貯蔵部7を備える。図7(a)は、浄水貯蔵部7の部分を示した拡大縦断面図である。第1実施形態では、浄水貯蔵部7が、第2の蓋体3と一体的に成形され、第1の蓋体2の上部に配置されている。浄水貯蔵部7は、第2の蓋体3の下方に所定長さ突出した筒状の側壁701を有している。側壁701の下端には、水質浄化カートリッジ601からの浄水を受け入れるための浄水接続口703が設けられている。浄水貯蔵部7は、浄水接続口703を介して、浄化手段収納部206と連通している。
図7(b)は、図7(a)のA−A断面図である。浄水接続口703には、側壁701の下端において、内周面から突出する格子704が設けられている。格子704は、浄化手段6の下流端接続部621の上面に当接して、浄化手段6を固定する。浄水接続口703の中央部は、下流端接続部621によって塞がれて、その周囲に浄水が流通するための流通孔705が形成されている。浄水貯蔵部7の側壁701の下方の外周面と、浄化手段収納部206の側壁207の上端部の内周面とは、樹脂シールおよびパッキンで密封されている(図示せず)。
本発明の携帯型浄水器10Bは、前記浄水貯蔵部7から浄水を吐水するための吐水手段8を備える。図7(a)に示すように、前記吐水手段8は、浄水貯蔵部の側壁701の一部が上方に向けて傾斜させた傾斜壁706により、吐水口801として形成されている。また、吐水口801を閉塞するための蓋片が設けられていてもよい。
第1実施形態の携帯型浄水器10Bは、原水貯蔵部を減圧する減圧手段9として、ボタン型エア抜き装置901を備えている。図8は、ボタン型エア抜き装置901の部分を示す拡大断面図である。ボタン型エア抜き装置901は、第1の蓋体2の減圧手段装着部202に装着され、必要に応じて原水貯蔵部4の圧力を低下させる。ボタン型エア抜き装置901は、両端が開口し内部が中空円筒状の弁ハウジング902と、弁ハウジング902内に収容される円柱状の弁本体903、コイルスプリング904と、ボタン905とで構成されている。弁ハウジング902の内周面には、所定の高さを有する弁座906が周設され、その中央部には、弁本体903が摺動する開口が形成されている。弁ハウジング902の下方端には、第1の蓋体2の下面2bに係止するための係止爪907が設けられている。弁ハウジング902の上方端の外周面には、減圧手段装着部205に係止する突起部908が周設されている。
弁本体903の上部からは、ボタン905に係止するための係止爪909が立設している。係止爪909は、ボタン905の脚部913に設けられた溝914に係止して、ボタン905と弁本体903とを固定する。弁本体903の原水貯蔵部側には弁体910が設けられ、弁体910と弁本体903との間には、Oリング911を嵌着するための溝912が周設されている。弁体910を弁座906に押し付けるための付勢手段として、コイルスプリング904が、弁本体903と弁ハウジング902の間に収容されている。コイルスプリング904は、弁体910と、ボタン905とを離間させ、弁体910を弁座906に押し付けるように付勢している。ボタン905と弁本体903とは、コイルスプリング904の付勢力によって上昇し、Oリング911が弁体910によって押圧されて、弁ハウジング902の下方に設けられた開口を密閉する。ボタン905を押し込むことにより、弁本体903が下方に押し込まれて、Oリング911の密閉が解除されて、弁本体903と弁座906の隙間から、原水貯蔵部4のエアーを抜くことができる。
次に、図2を参照しながら、第1実施形態の携帯型浄水器10Bの作用について説明する。原水は、原水貯蔵容器1の開口103から注水する。注水後、第1の蓋体2で原水貯蔵容器1の開口103を閉塞して、原水貯蔵部4を密閉し、第2の蓋体3を装着する。加圧手段5により原水貯蔵部4を加圧することにより、加圧された原水が、給水チューブ211の原水流入口213に流入する。加圧された原水の水圧によって、逆止弁627の弁が開き、原水の流路が形成される。逆止弁627を通過した原水は、中空円筒状に成形された水質浄化用カートリッジ601の内側に流入し、水質浄化カートリッジの内側に設けられた格子状隔壁626によってカートリッジ本体620の全体に拡散され、吸着剤からなるカートリッジ本体620を通過する(図5)。カートリッジ本体620を通過する際に、原水に含まれる塩素、重金属、トリハロメタンなどの有機物、細菌、微生物、その他の異物などが除去され、原水が浄化される。浄化された浄水は、円筒状に成形された水質浄化カートリッジ601の外側を流路として、浄水貯蔵部7に流入して貯蔵される。浄水貯蔵部7に貯蔵された浄水は、吐水手段8である吐水口801から吐水することができる。
図9を参照して、本発明の第2実施形態に係る携帯型浄水器を説明する。第2実施形態の携帯型浄水器は、加圧手段5と減圧手段6とが一体的に形成されている点が異なるのみで、他の構成は、第1実施形態の携帯型浄水器と共通する。共通する構成の説明は省略し、異なる構成について説明する。図9(a)は、加圧手段5と減圧手段9とが一体的に形成された加圧・減圧手段の拡大縦断面図である。図9(b)は、図9(a)の分解図である。
ポンプ501は、ポンプ台座508に取り付けられている。ポンプ台座508は、底部から上部に向かって拡径する逆円錐台形状に形成され、中央部に上下方向に連通する貫通孔509を有している。貫通孔509の上部には、ポンプ本体503の接続部505の外ネジヤマ506に螺合する内ネジヤマ510が形成されている。ポンプ本体503の接続部505の外ネジヤマ506とポンプ台座508の内ネジヤマ510とを螺合することにより、ポンプ501をポンプ台座508に取り付けることができる。ポンプ台座508の上下方向の略中央部には、減圧手段装着部511が設けられている。減圧手段装着部511は、両端が開口した横向きの筒状に形成され、一方の開口がポンプ台座508の貫通孔509に連通している。減圧手段9として、ボタン型エア抜き装置901が装着されている。
ポンプ台座508の下方には、ポンプ台座508を第1の蓋体2に接続するための接続部512が設けられている。接続部512の中央には、ポンプ台座508本体の貫通孔509に連通する貫通孔513が設けられている。接続部512の下面からは、中空の円筒部が延設され、円筒部の周囲には、第1の蓋体2の加圧手段装着部201に螺合するための外ネジヤマ514が設けられている。
図10を参照して、本発明の第3実施形態に係る携帯型浄水器を説明する。第3実施形態の携帯型浄水器は、活性炭などの吸着剤を円柱状若しくは円板状に成形したカートリッジ本体610を備える浄化手段を用いる点のみが異なり、他の構成は、第1実施形態の携帯型浄水器と共通する。共通する構成の説明は省略し、異なる構成について説明する。図10は、活性炭などの円柱状もしくは円板状に成形されたカートリッジ本体610を備える浄化手段6を模式的に説明する拡大縦断面図である。浄化手段は、上流側から順に、不織布623と、殺菌セラミック625と、活性炭などの吸着剤を円柱状に成形したカートリッジ本体610とを有する。第3実施形態では、浄化手段収納部206に浄水の流路がなく、浄化手段の上面から流出された浄水が、浄水貯蔵部7に直接流入する。すなわち、第3実施形態では、浄化手段収納部206に浄水用の流路を形成する必要がないので、浄水器を小型化することができる。また、浄化手段収納部206に浄水流路がなく、洗浄などの手間もなくなる。当実施形態は、浄化手段収納部206に活性炭などの吸着剤を配した本発明の携帯型浄水器の一例であり、具体的には、浄化手段収納部206に活性炭などの吸着剤を配したカートリッジを配置した本発明の携帯型浄水器の一例である。よって、当実施形態において、不織布623及び/または殺菌セラミック625を省略することも可能であり、また、その他部材を追加して配置したり、浄化や殺菌等に効果を有する材質を追加で配することも可能である。
以上、本発明を好ましい実施形態に基づいて説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各実施形態の形状、構成、配置、材料などを適宜変更することができる。また、各実施形態にて示した構成、配置、材料、形状、数値範囲などの規定は、各々独立に、或いは、何れか2以上の規定を組み合わせて適用することができる。
本発明によれば、浄水を衛生的に貯蔵できる。そのため、浄水が必要な時に待つことなく、すぐに供給することができる。本発明によれば、予め浄化しておいた浄水が不足した場合にも、短時間で原水を浄水にすることができる。本発明の浄水器は、小型化が可能である。
1:原水貯蔵容器、2:第1の蓋体、3:第2の蓋体、4:原水貯蔵部、5:加圧手段、6:浄化手段、7:浄水貯蔵部、8:吐水手段、9:減圧手段、10A:携帯型浄水器、101:原水貯蔵容器の底部、102:原水貯蔵容器の側壁、103:原水貯蔵容器の開口、210:原水接続口、703:浄水接続口、707:浄水貯蔵部の底部

Claims (9)

  1. 開口を有する原水貯蔵容器と、
    前記原水貯蔵容器の開口を閉塞する少なくとも一層の蓋体と、
    前記原水貯蔵容器の開口を蓋体で閉塞することによって形成される原水貯蔵部と、
    前記原水貯蔵部を加圧する加圧手段と、
    前記原水貯蔵部に接続し、原水を浄化する浄化手段と、
    前記浄化手段が浄化した浄水を貯蔵する浄水貯蔵部と、
    前記浄水貯蔵部から浄水を吐水する吐水手段とを有し、前記原水貯蔵部の容量(S1)は、0.5L以上、4L以下であり、前記浄水貯蔵部の容量(S2)は、100mL以上、300mL以下であることを特徴とする携帯型浄水器。
  2. 前記浄水貯蔵部の底部が、原水貯蔵部の底部よりも上方に位置するとともに、浄化手段が原水貯蔵部に接続する原水接続口が、浄化手段が浄水貯蔵部に接続する浄水接続口よりも下方に位置している請求項1に記載の携帯型浄水器。
  3. 前記浄化手段と原水貯蔵部との流路に止水手段が設けられている請求項1または2に記載の携帯型浄水器。
  4. 原水貯蔵部を減圧する減圧手段を有する請求項1〜3のいずれか一項に記載の携帯型浄水器。
  5. 原水貯蔵部の開口を閉塞する第1の蓋体と、第1の蓋体の上方を覆う第2の蓋体とを有する請求項1〜4のいずれか一項に記載の携帯型浄水器。
  6. 前記浄化手段を収納する浄化手段収納部が第1の蓋体と一体的に成形され、前記浄水貯蔵部が第2の蓋体と一体的に成形されている請求項5に記載の携帯型浄水器。
  7. 前記浄水貯蔵部の容量(S2)と原水貯蔵部の容量(S1)の比(S2/S1)は、0.03以上、0.5以下である請求項1〜6のいずれか一項に記載の携帯型浄水器。
  8. 前記吐水手段は、浄水貯蔵部の側壁の一部を上方に向けて傾斜させた傾斜壁により吐水口として形成されている請求項1〜7のいずれか一項に記載の携帯型浄水器。
  9. 前記浄化手段として、吸着剤と殺菌セラミックを備えるものを使用する請求項1〜8のいずれか一項に記載の携帯型浄水器。
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