JP5690671B2 - 新規な重合性組成物及びそれに用いる重合性化合物、並びに新規な重合性組成物を用いた画像形成材料及び平版印刷版原版 - Google Patents
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Description
この平版印刷版を作製するため、従来、親水性の支持体上に親油性の感光性樹脂層(画像記録層)を設けてなる平版印刷版原版(PS版)が広く用いられていた。通常、平版印刷版原版を、リスフィルム等の原画を通した露光を行った後、画像部となる画像記録層を残存させ、非画像部に対応する不要な画像記録層を溶解除去するアルカリ性現像液などによる現像処理を行って、平版印刷版を得ていた。
また、平版印刷版原版に関わるもう一つの開発課題としては、近年、地球環境への配慮から当該産業界の大きな関心事となっている、現像処理などの湿式処理に伴う廃液に関する環境課題がある。
また、簡易現像の方法として、画像記録層の不要部分の除去を、従来の高アルカリ性現像液の代わりに、現像後の処理に用いられていたpHが中性に近いフィニッシャー又はガム液によって行う「ガム現像」と呼ばれる方法も行われている。
(一般式(1)中、R 1 、R 2 は各々独立に置換基を有してもよい炭素原子数1〜6のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基又はアリール基を表す。R 3 は水素原子又はメチル基を表す。Z 1 は2価の連結基を表し、Y 1 は置換基を有してもよい炭素原子数1〜6のアルキレン基を表す。xは1〜5の整数、yは2〜5の整数を表し、W 1 は3〜10価の非金属原子から構成される有機基を表す。また、任意のR 1 、R 2 、W 1 のうち2以上が互いに結合して複素環を形成してもよい。)
<2> 前記重合性ベタイン化合物が、下記の一般式(2)又は(3)で表される構造を有することを特徴とする<1>に記載の重合性組成物。
(一般式(2)中、R 4 〜R 7 は各々独立に置換基を有してもよい炭素原子数1〜6のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基又はアリール基を表す。あるいはR 4 、R 5 、R 6 、R 7 の任意の2つが互いに結合して複素環を形成してもよい。R 8 は水素原子又はメチル基を表し、Z 2 は−CO−、−O−、−CH 2 O−又は置換基を有してもよいフェニレン基を表す。W 2 は炭素原子数10以下の3価の連結基を表し、Y 2 、Y 3 は独立に置換基を有してもよい炭素原子数1〜6のアルキレン基を表す。
一般式(3)中、R 9 〜R 11 は各々独立に置換基を有してもよい炭素原子数1〜6のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基又はアリール基を表す。あるいはR 9 、R 10 、R 11 の任意の2つが互いに結合して複素環を形成してもよい。R 12 は水素原子又はメチル基を表し、Z 3 は−CO−、−O−、−CH 2 O−又は置換基を有してもよいフェニレン基を表す。X 1 、X 2 は独立に炭素原子数10以下の2価の連結基を表し、Y 4 、Y 5 は独立に置換基を有してもよい炭素原子数1〜6のアルキレン基を表す。)
<3> 前記重合性ベタイン化合物が、前記一般式(2)又は(3)において、R 4 〜R 7 、R 9 〜R 11 は各々独立にメチル基、エチル基、又は(R 4 、R 5 、R 6 、R 7 )若しくは(R 9 、R 10 、R 11 )の群の任意の2つが互いに結合した5員若しくは6員の複素環を含有する基を表し、Z 2 、Z 3 は−CO−又は置換基を有してもよいフェニレン基を表し、W 2 は炭素原子数10以下の3価の連結基を表し、X 1 、X 2 は炭素原子数10以下の2価の連結基を表し、Y 2 〜Y 5 は独立に炭素原子数2〜5のアルキレン基を表すことを特徴とする<2>に記載の重合性組成物。
<4> 前記重合性ベタイン化合物が、下記の一般式(4)で表される構造を有することを特徴とする<1>〜<3>のいずれか1項に記載の重合性組成物。
(式中、R 13 〜R 16 は各々独立にメチル基又はエチル基を表し、R 17 は水素原子又はメチル基を表し、L 1 、L 2 は各々独立に炭素原子数5以下の2価の連結基を表す。Y 6 、Y 7 は各々独立に炭素原子数2〜5のアルキレン基を表す。)
<5> <1>〜<4>のいずれか1項に記載の重合性組成物を含有することを特徴とする画像形成材料。
<6> 支持体上に、<1>〜<4>のいずれか1項に記載の重合性組成物を含有する画像記録層を有することを特徴とする平版印刷版原版。
<7> 前記平版印刷版原版の画像記録層が、更に(c)増感色素、(d)重合性化合物及び(e)バインダーポリマーを含有することを特徴とする<6>に記載の平版印刷版原版。
<8> 前記平版印刷版原版の画像記録層が、印刷インキ及び湿し水の少なくともいずれかにより除去可能であることを特徴とする<6>又は<7>に記載の平版印刷版原版。
<9> 前記平版印刷版原版の画像記録層が、pH2〜14の水溶液により除去可能であることを特徴とする請求項<6>又は<7>に記載の平版印刷版原版。
<10> 下記の一般式(5)で表される構造を有することを特徴とする重合性ベタイン化合物。
(式中、R 13 〜R 16 は各々独立にメチル基又はエチル基を表し、R 17 は水素原子又はメチル基を表し、L 1 、L 2 は各々独立に炭素原子数5以下の2価の連結基を表す。Y 6 、Y 7 は各々独立に炭素原子数2〜5のアルキレン基を表す。)
本発明は、上記<1>〜<10>に記載の重合性組成物、画像形成材料、平版印刷版原版及び重合性ベタイン化合物に関するものであるが、その他の事項についても参考のために記載する。
1.(a)1分子中に、スルホベタイン構造を少なくとも2つ有し、かつエチレン性不飽
和結合を少なくとも1つ有する重合性ベタイン化合物、及び(b)重合開始剤を含有する
重合性組成物。
2.前記重合性ベタイン化合物が、下記一般式(1)で表される構造を有することを特徴
とする前記1記載の重合性組成物。
一般式(3)中、R9〜R11は各々独立に置換基を有してもよい炭素原子数1〜6のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基又はアリール基を表す。あるいはR9、R10、R11の任意の2つが互いに結合して複素環を形成してもよい。R12は水素原子又はメチル基を表し、Z3は−CO−、−O−、−CH2O−又は置換基を有してもよいフェニレン基を表す。X1、X2は独立に炭素原子数10以下の2価の連結基を表し、Y4、Y5は独立に置換基を有してもよい炭素原子数1〜6のアルキレン基を表す。
5.前記重合性ベタイン化合物が、下記の一般式(4)で表される構造を有することを特徴とする前記1〜4のいずれか1項に記載の重合性組成物。
7.支持体上に、前記1〜5のいずれか1項に記載の重合性組成物を含有する画像記録層を有する平版印刷版原版。
8.前記平版印刷版原版の画像記録層が、更に(c)増感色素、(d)重合性化合物及び(e)バインダーポリマーを含有することを特徴とする前記7記載の平版印刷版原版。
9.前記平版印刷版原版の画像記録層が、印刷インキ及び湿し水の少なくともいずれかにより除去可能であることを特徴とする前記7又は8記載の平版印刷版原版。
10.前記平版印刷版原版の画像記録層が、pH2〜14の水溶液により除去可能であることを特徴とする前記7又は8記載の平版印刷版原版。
11.下記の一般式(5)で表される構造を有する重合性ベタイン化合物。
本発明の作用機構は明確ではないが、以下のことが推測される。未露光部においては、高親水性のスルホベタイン構造を複数有する本発明の化合物によって湿し水の浸透性が向上し、良好な機上現像性を示すものと推定している。また、スルホベタイン構造を2つ有するモノマー構造とすることで耐刷性が予想外に向上したが、これは露光部においては、スルホベタイン構造を有するモノマー単位が熱分解して疎水化することにより湿し水の浸透性を低下させ、更に熱分解物がラジカル性化学種を含むことでラジカル重合を促進し、画像の硬化性がより増大するためではないかと推定している。
本発明の重合性ベタイン化合物は、1分子中に、スルホベタイン構造を少なくとも2つ有し、かつエチレン性不飽和結合を少なくとも1つ有することを特徴とする化合物である。
該重合性ベタイン化合物の構造は、例えば以下の一般式(1)で示される。
また、任意のR1、R2、W1のうち2以上が互いに結合して複素環を形成してもよい。
式(3)中、R9〜R11は各々独立に置換基を有してもよい炭素原子数1〜6のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基又はアリール基を表す。あるいはR9、R10、R11の任意の2つが互いに結合して複素環を形成してもよい。R12は水素原子又はメチル基を表し、Z3は−CO−、−O−、−CH2O−又は置換基を有してもよいフェニレン基を表す。X1、X2は独立に炭素原子数10以下の2価の連結基を表し、Y4、Y5は独立に置換基を有してもよい炭素原子数1〜6のアルキレン基を表す。
上記置換基としては、アルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルケニル基、アルキニル基、アラルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリーロキシ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルジチオ基、アミノ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、スルホキシ基、ウレイド基、オキシカルボニルアミノ基、ホルミル基、アシル基、カルボニル基、オキシカルボニル基、カルバモイル基、スルフィニル基、スルホニル基、スルホ基(-SO3H)及びその共役塩基基(以下、スルホナト基と称す)、スルフィナモイル基、ホスフォノ基(-PO3H2)及びその共役塩基基(以下、ホスフォナト基と称す)、ホスフォノオキシ基(-OPO3H2)及びその共役塩基基(以後、ホスフォナトオキシ基と称す)、シアノ基、ニトロ基、等が挙げられる。
R4、R5、R6、R7、R9、R10、R11は各々独立にメチル基又はエチル基であるか、(R4〜R7)、(R9〜R11)の各群中の任意の2つが互いに結合した5員若しくは6員の複素環を含有する基であることが好ましく、メチル基又はエチル基であることがより好ましく、メチル基であることが最も好ましい。
Z2、Z3は−CO−又は置換基を有してもよいフェニレン基であることが好ましく、−CO−であることがより好ましい。
W2は炭素原子数8以下の3価の連結基であることが好ましく、炭素原子数6以下の連結基であることがより好ましい。また、Z2が−CO−の場合、W2はZ2とアミド結合を形成することが可能な連結基であることが特に好ましい。
W2の具体例としては、例えば以下の構造が挙げられる。
Y2〜Y5は、独立に炭素原子数2〜5のアルキレン基であることが好ましく、炭素原子数3〜5のアルキレン基であることがより好ましく、炭素原子数3又は4のアルキレン基であることが最も好ましい。
なお、本発明はこれらの化合物に限定されるものではない。
また、これらの化合物は単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
本発明に用いられる重合開始剤としては、ラジカル重合開始剤が好ましく用いられる。
ラジカル重合開始剤としては、当業者間で公知のものを制限なく使用でき、具体的には、例えば、トリハロメチル化合物、カルボニル化合物、有機過酸化物、アゾ化合物、アジド化合物、メタロセン化合物、ヘキサアリールビイミダゾール化合物、有機ホウ素化合物、ジスルホン化合物、オキシムエステル化合物、オニウム塩、鉄アレーン錯体が挙げられる。なかでも、ヘキサアリールビイミダゾール化合物、オニウム塩、トリハロメチル化合物及びメタロセン化合物からなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましく、特にヘキサアリールビイミダゾール化合物、オニウム塩が好ましい。重合開始剤は、2種以上を適宜併用することもできる。
オニウム塩は、750〜1400nmの波長域に極大吸収を有する赤外線吸収剤と併用して用いられることが特に好ましい。
次に、本発明の重合性組成物を平版印刷版原版に用いる場合、該平版印刷版の画像記録層を構成する上記以外の成分について詳細に説明する。
本発明に用いられる画像記録層には、(c)増感色素、(d)重合性化合物、(e)バインダーポリマー、及び(f)疎水化前駆体などを含有することができる。以下に、画像記録層に含有できる各成分について、順次説明する。
画像記録層に用いる増感色素は、画像露光時の光を吸収して励起状態となり、前記重合開始剤に電子移動、エネルギー移動又は発熱などでエネルギーを供与し、重合開始機能を向上させるものであれば特に限定せず用いることができる。特に、300〜450nm又は750〜1400nmの波長域に極大吸収を有する増感色素が好ましく用いられる。
式(III)中、R15〜R32は各々独立に、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、シアノ基又はハロゲン原子を表す。但し、R15〜R24の少なくとも一つは炭素数2以上のアルコキシ基を表す。
これらの染料のうち特に好ましいものとしては、シアニン色素、スクアリリウム色素、ピリリウム塩、ニッケルチオレート錯体、インドレニンシアニン色素が挙げられる。更に、シアニン色素やインドレニンシアニン色素が好ましく、特に好ましい例として下記一般式(a)で示されるシアニン色素が挙げられる。
本発明の画像記録層には、(a)に挙げた重合性ベタイン化合物の他に、少なくとも一個のエチレン性不飽和二重結合を有する付加重合性化合物、特に末端エチレン性不飽和結合を少なくとも1個、好ましくは2個以上有する重合性化合物を含むことが好ましい。これらは、例えばモノマー、プレポリマー、すなわち2量体、3量体及びオリゴマー、又はそれらの混合物などの化学的形態をもつ。モノマーの例としては、不飽和カルボン酸(例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、マレイン酸など)や、そのエステル類、アミド類が挙げられ、好ましくは、不飽和カルボン酸と多価アルコール化合物とのエステル類、不飽和カルボン酸と多価アミン化合物とのアミド類が用いられる。また、ヒドロキシ基、アミノ基、メルカプト基等の求核性置換基を有する不飽和カルボン酸エステル類あるいはアミド類と単官能若しくは多官能イソシアネート類あるいはエポキシ類との付加反応物、及び単官能若しくは多官能のカルボン酸との脱水縮合反応物等も好適に使用される。また、イソシアネート基、エポキシ基等の親電子性置換基を有する不飽和カルボン酸エステル類あるいはアミド類と単官能若しくは多官能のアルコール類、アミン類、チオール類との付加反応物、更にハロゲン基、トシルオキシ基等の脱離性置換基を有する不飽和カルボン酸エステル類あるいはアミド類と単官能若しくは多官能のアルコール類、アミン類、チオール類との置換反応物も好適である。また、上記の不飽和カルボン酸を、不飽和ホスホン酸、スチレン、ビニルエーテル等に置き換えた化合物群を使用することも可能である。これらは、特表2006−508380号公報、特開2002−287344号公報、特開2008−256850号公報、特開2001−342222号公報、特開平9−179296号公報、特開平9−179297号公報、特開平9−179298号公報、特開2004−294935号公報、特開2006−243493号公報、特開2002−275129号公報、特開2003−64130号公報、特開2003−280187号公報、特開平10−333321号公報等に記載されている。
(ただし、R4及びR5は、H又はCH3を示す。)
本発明の感光層はバインダーポリマーを有する。以下、現像液により除去可能なバインダー、及び印刷機上で印刷インキ及び湿し水の少なくともいずれかにより除去可能なバインダーについて順に説明する。
現像液により除去可能なバインダーポリマーとしては、感光層成分を支持体上に担持可能であり、現像液により除去可能であるものが用いられる。バインダーポリマーとしては、(メタ)アクリル系重合体、ポリウレタン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂 などが用いられる。特に、(メタ)アクリル系重合体、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、及び、ポリビニルホルマール樹脂などのビニル共重合体、ポリウレタン樹脂が好ましく用いられる。
「ポリビニルブチラール樹脂」は、ポリ酢酸ビニルを一部又は全てを鹸化して得られるポリビニルアルコールとブチルアルデヒドを酸性条件下で反応(アセタール化反応)させて合成されるポリマーのことを言い、更に、残存したヒドロキシ基と酸基等有する化合物を反応させる方法等により、酸基等を導入したポリマーも含まれる。
本発明におけるバインダーポリマーの好適な一例としては、酸基を含有する繰り返し単位を有する共重合体が挙げられる。酸基としては、カルボン酸基、スルホン酸基、ホスホン酸基、リン酸基、スルホンアミド基等が挙げられるが、特にカルボン酸基が好ましく、(メタ)アクリル酸由来の繰り返し単位や下記一般式(c)で表されるものが好ましく用いられる。
置換基としては、水素原子を除く1価の非金属原子団を挙げることができ、ハロゲン原子(−F、−Br、−Cl、−I)、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アリーロキシ基、メルカプト基、アシル基、カルボキシル基及びその共役塩基基、アルコキシカルボニル基、アリーロキシカルボニル基、カルバモイル基、アリール基、アルケニル基、アルキニル基等が挙げられる。
バインダーポリマーは単独で用いても2種以上を混合して用いてもよい。バインダーポリマーの含有量は、良好な画像部の強度と画像形成性の観点から、感光層の全固形分に対して、5〜75質量%が好ましく、10〜70質量%がより好ましく、10〜60質量%であるのが更に好ましい。
また、重合性化合物及びバインダーポリマーの合計含有量は、感光層の全固形分に対して、80質量%以下であることが好ましい。80質量%を超えると、感度の低下、現像性の低下を引き起こす場合がある。より好ましくは35〜75質量%である。
本発明の印刷インキ及び湿し水の少なくともいずれかにより除去可能な画像記録層には、画像記録層の膜強度を向上させるため、バインダーポリマーを用いることができる。本発明に用いることができるバインダーポリマーは、従来公知のものを制限なく使用でき、皮膜性を有するポリマーが好ましい。なかでも、アクリル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリウレタン樹脂が好ましい。
本発明の平版印刷版原版、特に機上現像を適用する平版印刷版原版では、機上現像性を向上させるため、疎水化前駆体を用いることができる。本発明における疎水化前駆体とは、熱が加えられたときに画像記録層を疎水性に変換できる微粒子を意味する。微粒子としては、疎水性熱可塑性ポリマー微粒子、熱反応性ポリマー微粒子、重合性基を有するポリマー微粒子、疎水性化合物を内包しているマイクロカプセル、及びミクロゲル(架橋ポリマー微粒子)から選ばれる少なくともひとつであることが好ましい。なかでも、重合性基を有するポリマー微粒子及びミクロゲルが好ましい。
このようなポリマー微粒子を構成するポリマーの具体例としては、エチレン、スチレン、塩化ビニル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、ビニルカルバゾール、ポリアルキレン構造を有するアクリレート又はメタクリレートなどのモノマーのホモポリマー若しくはコポリマー又はそれらの混合物を挙げることができる。その中で、より好適なものとして、ポリスチレン、スチレン及びアクリロニトリルを含む共重合体、ポリメタクリル酸メチルを挙げることができる。
本発明における画像記録層には、必要に応じて、更に他の成分を含有することができる。
本発明における画像記録層は、耐刷性を低下させることなく機上現像性を向上させるために、低分子親水性化合物を含有してもよい。
低分子親水性化合物としては、例えば、水溶性有機化合物としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール等のグリコール類及びそのエーテル又はエステル誘導体類、グリセリン、ペンタエリスリトール、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート等のポリオール類、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン等の有機アミン類及びその塩、アルキルスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸等の有機スルホン酸類及びその塩、アルキルスルファミン酸等の有機スルファミン酸類及びその塩、アルキル硫酸、アルキルエーテル硫酸等の有機硫酸類及びその塩、フェニルホスホン酸等の有機ホスホン酸類及びその塩、酒石酸、シュウ酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、グルコン酸、アミノ酸類等の有機カルボン酸類及びその塩、等が挙げられる。
これらの化合物は単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
本発明の画像記録層には、着肉性を向上させるために、画像記録層にホスホニウム化合物、含窒素低分子化合物、アンモニウム基含有ポリマーなどの感脂化剤を用いることができる。特に、保護層に無機質の層状化合物を含有させる場合、これらの化合物は、無機質の層状化合物の表面被覆剤として機能し、無機質の層状化合物による印刷途中の着肉性低下を防止する。
ポリマー固形分1gを、20mlのメスフラスコに秤量し、N−メチルピロリドンでメスアップした。
この溶液を30℃の恒温槽で30分間静置し、ウベローデ還元比粘度管(粘度計定数=0.010cSt/s)に入れて30℃にて流れ落ちる時間を測定する。なお測定は同一サンプルで2回測定し、その平均値を算出する。同様にブランク(N−メチルピロリドンのみ)の場合も測定し、下記式から還元比粘度(ml/g)を算出した。
(1)2−(トリメチルアンモニオ)エチルメタクリレート=p−トルエンスルホナート/3,6−ジオキサヘプチルメタクリレート共重合体(モル比10/90 質量平均モル質量(Mw)4.5万)
(2)2−(トリメチルアンモニオ)エチルメタクリレート=ヘキサフルオロホスファート/3,6−ジオキサヘプチルメタクリレート共重合体(モル比20/80 Mw:6.0万)
(3)2−(エチルジメチルアンモニオ)エチルメタクリレート=p−トルエンスルホナート/ヘキシルメタクリレート共重合体(モル比30/70 Mw:4.5万)
(4)2−(トリメチルアンモニオ)エチルメタクリレート=ヘキサフルオロホスファート/2−エチルヘキシルメタクリレート共重合体(モル比20/80 Mw:6.0万)
(5)2−(トリメチルアンモニオ)エチルメタクリレート=メチルスルファート/ヘキシルメタクリレート共重合体(モル比40/60 Mw:7.0万)
(6)2−(ブチルジメチルアンモニオ)エチルメタクリレート=ヘキサフルオロホスファート/3,6−ジオキサヘプチルメタクリレート共重合体(モル比 25/75 Mw:6.5万)
(7)2−(ブチルジメチルアンモニオ)エチルアクリレート=ヘキサフルオロホスファート/3,6−ジオキサヘプチルメタクリレート共重合体(モル比20/80 Mw:6.5万)
(8)2−(ブチルジメチルアンモニオ)エチルメタクリレート=13−エチル−5,8,11−トリオキサ−1−ヘプタデカンスルホナート/3,6−ジオキサヘプチルメタクリレート共重合体(モル比20/80 Mw:7.5万)
(9)2−(ブチルジメチルアンモニオ)エチルメタクリレート=ヘキサフルオロホスファート/3,6−ジオキサヘプチルメタクリレート/2−ヒドロキシ−3−メタクロイルオキシプロピルメタクリレート共重合体(モル比15/80/5 Mw:6.5万)
更にその他の成分として、界面活性剤、着色剤、焼き出し剤、重合禁止剤、高級脂肪酸誘導体、可塑剤、無機微粒子、無機質層状化合物、及び共増感剤若しくは連鎖移動剤などを添加することができる。具体的には、特開2008−284817号公報の段落番号[0114]〜[0159]、特開2006−091479号公報の段落番号[0023]〜[0027]、米国特許公開2008/0311520号明細書[0060]に記載の化合物及び添加量が好ましい。
本発明における画像記録層は、例えば、特開2008−195018号公報の段落番号[0142]〜[0143]に記載のように、必要な上記各成分を公知の溶剤に分散又は溶解して塗布液を調製し、これを支持体上にバーコーター塗布など公知の方法で塗布し、乾燥することで形成される。塗布、乾燥後に得られる支持体上の画像記録層塗布量(固形分)は、用途によって異なるが、一般的に0.3〜3.0g/m2が好ましい。この範囲で、良好な感度と画像記録層の良好な皮膜特性が得られる。
本発明の平版印刷版原版は、画像記録層と支持体との間に下塗り層(中間層と呼ばれることもある)を設けることが好ましい。下塗り層は、露光部においては支持体と画像記録層との密着を強化し、未露光部においては画像記録層の支持体からのはく離を生じやすくさせるため、耐刷性を損なわず現像性を向上させるのに寄与する。また、赤外線レーザー露光の場合は、下塗り層が断熱層として機能することにより、露光により発生した熱が支持体に拡散して感度が低下するのを防ぐ。
高分子ポリマーである場合は、吸着性基を有するモノマー、親水性基を有するモノマー、及び架橋性基を有するモノマーの共重合体が好ましい。支持体表面に吸着可能な吸着性基としては、フェノール性ヒドロキシ基、カルボキシ基、−PO3H2、−OPO3H2、−CONHSO2−、−SO2NHSO2−、−COCH2COCH3が好ましい。親水基としては、スルホ基が好ましい。架橋性基としてはメタクリル基、アリル基などが好ましい。
この高分子ポリマーは、高分子ポリマーの極性置換基と、対荷電を有する置換基及びエチレン性不飽和結合を有する化合物との塩形成で導入された架橋性基を有してもよいし、上記以外のモノマー、好ましくは親水性モノマーが更に共重合されていてもよい。
具体的には、特開平10−282679号公報に記載されている付加重合可能なエチレン性二重結合反応基を有しているシランカップリング剤、特開平2−304441号公報記載のエチレン性二重結合反応基を有しているリン化合物が好適に挙げられる。特開2005-238816、特開2005−125749、特開2006−239867、特開2006−215263公報記載の架橋性基(好ましくは、エチレン性不飽和結合基)、支持体表面に相互作用する官能基、及び親水性基を有する低分子又は高分子化合物を含有するものも好ましく用いられる。より好ましいものとして、特開2005−125749号及び特開2006−188038号公報に記載の支持体表面に吸着可能な吸着性基、親水性基、及び架橋性基を有する高分子ポリマーが挙げられる。
下塗り層用の高分子ポリマーは、質量平均モル質量が5000以上であるのが好ましく、1万〜30万であるのがより好ましい。
本発明の平版印刷版原版に用いられる支持体としては、公知の支持体が用いられる。なかでも、公知の方法で粗面化処理され、陽極酸化処理されたアルミニウム板が好ましい。
また、上記アルミニウム板は必要に応じて、特開2001−253181号公報や特開2001−322365号公報に記載されている陽極酸化皮膜のマイクロポアの拡大処理や封孔処理、及び米国特許第2,714,066号、同第3,181,461号、同第3,280,734号及び同第3,902,734号の各明細書に記載されているようなアルカリ金属シリケートあるいは米国特許第3,276,868号、同第4,153,461号及び同第4,689,272号の各明細書に記載されているようなポリビニルホスホン酸などによる表面親水化処理を適宜選択して行うことができる。
支持体は、中心線平均粗さが0.10〜1.2μmであるのが好ましい。
本発明の平版印刷版原版は、画像記録層の上に保護層(オーバーコート層)を設けることが好ましい。保護層は酸素遮断によって画像形成阻害反応を抑制する機能の他、画像記録層における傷の発生防止、及び高照度レーザー露光時のアブレーション防止の機能を有する。
変性ポリビニルアルコールとしては、カルボキシ基又はスルホ基を有する酸変性ポリビニルアルコールが好ましく用いられる。具体的には、特開2005−250216、特開2006−259137記載の変性ポリビニルアルコールが好適に挙げられる。
また、保護層には、可撓性付与のための可塑剤、塗布性を向上させための界面活性剤、表面の滑り性を制御する無機微粒子など公知の添加物を含むことができる。また、画像記録層の説明に記載した感脂化剤を保護層に含有させることもできる。
本発明における平版印刷版原版を画像露光して現像処理を行うことで平版印刷版を作製することができる。
平版印刷版原版は、線画像、網点画像等を有する透明原画を通してレーザー露光するかデジタルデータによるレーザー光走査等で画像様に露光される。
光源の波長は300〜450nm又は750〜1400nmが好ましく用いられる。300〜450nmの光源の場合は、この波長領域に吸収極大を有する増感色素を画像記録層に有する平版印刷版原版が好ましく用いられ、750〜1400nmの光源の場合は、この波長領域に吸収を有する増感色素である赤外線吸収剤を画像記録層に含有する平版印刷版原版が好ましく用いられる。300〜450nmの光源としては、半導体レーザーが好適である。750〜1400nmの光源としては、赤外線を放射する固体レーザー及び半導体レーザーが好適である。赤外線レーザーに関しては、出力は100mW以上であることが好ましく、1画素当たりの露光時間は20マイクロ秒以内であるのが好ましく、また照射エネルギー量は10〜300mJ/cm2であるのが好ましい。また、露光時間を短縮するためマルチビームレーザーデバイスを用いることが好ましい。露光機構は、内面ドラム方式、外面ドラム方式、フラットベッド方式等の何れでもよい。
画像露光は、プレートセッターなどを用いて常法により行うことができる。機上現像の場合には、平版印刷版原版を印刷機に装着した後、印刷機上で画像露光を行ってもよい。
現像処理は、(1)pHが2〜14の現像液にて現像する方法(現像液処理方式)、又は、(2)印刷機上で、湿し水及び/又はインキを加えながら現像する方法(機上現像方式)で行うことができる。
現像液処理方式においては、画像露光された平版印刷版原版は、pHが2〜14の現像液により処理され、非露光部の画像記録層が除去されて平版印刷版が作製される。
高アルカリ性現像液(pH12以上)を用いる現像処理においては、通常、前水洗工程により保護層を除去し、次いでアルカリ現像を行い、後水洗工程でアルカリを水洗除去し、ガム液処理を行い、乾燥工程で乾燥して平版印刷版が作製される。
本発明の好ましい態様によれば、pHが2〜14の現像液が使用される。この態様においては、現像液中に界面活性剤又は水溶性高分子化合物を含有させることが好ましく、これにより現像とガム液処理を同時に行うことが可能となる。よって後水洗工程は特に必要とせず、1液で現像−ガム液処理を行うことができる。更に、前水洗工程も特に必要とせず、保護層の除去も現像−ガム液処理と同時に行うことができる。現像−ガム処理の後に、例えば、スクイズローラーを用いて余剰の現像液を除去した後、乾燥を行うことが好ましい。
機上現像方式においては、画像露光された平版印刷版原版は、印刷機上で油性インキと水性成分とを供給し、未露光部の画像記録層が除去されて平版印刷版が作製される。
すなわち、平版印刷版原版を画像露光後、なんらの現像処理を施すことなくそのまま印刷機に装着するか、あるいは、平版印刷版原版を印刷機に装着した後、印刷機上で画像露光し、ついで、油性インキと水性成分とを供給して印刷すると、印刷途上の初期の段階で、未露光部においては、供給された油性インキ及び/又は水性成分によって、未硬化の画像記録層が溶解又は分散して除去され、その部分に親水性の表面が露出する。一方、露光部においては、露光により硬化した画像記録層が、親油性表面を有する油性インキ受容部を形成する。最初に版面に供給されるのは、油性インキでもよく、水性成分でもよいが、水性成分が除去された画像記録層成分によって汚染されることを防止する点で、最初に油性インキを供給することが好ましい。このようにして、平版印刷版原版は印刷機上で機上現像され、そのまま多数枚の印刷に用いられる。油性インキ及び水性成分としては、通常の平版印刷用の印刷インキと湿し水が好適に用いられる。
Step1
攪拌機、温度計を備えた300ml三口フラスコに3,3’−イミノビス(N,N−ジメチルイソプロピルアミン)25.10g、炭酸カリウム31.02g、酢酸エチル100g及び水50gを秤取し、氷浴中でアクリル酸クロリド11.76gを30分かけて滴下した。0℃で更に30分攪拌し、生成する白色沈殿をろ別した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた黄色の粗生成物をアルミナカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール展開)で精製して、N,N−ビス(3−(ジメチルアミノ)プロピル)アクリルアミド7.73gを得た。
攪拌機、温度計及び還流管を備えた200ml三口フラスコに、Step1で得られたN,N−ビス(3−(ジメチルアミノ)プロピル)アクリルアミド7.73g、p-メトキシフェノール3.0mg、アセトニトリル40gを秤取した。室温で1,4−ブタンスルトン8.77gを滴下し、80℃に昇温して4時間反応させた。放冷後、デカンテーションにより上澄みを除去し、精製した白色沈殿をメタノール20ml/酢酸エチル800mlでリスラリーした後、沈殿物を窒素雰囲気下での吸引ろ過により回収した。40℃の減圧オーブンにて乾燥し、白色固体の化合物(E−7)15.30gを得た。
上記白色固体の化合物のNMR測定結果を下に示す。
下記の、アルミニウム支持体(1〜3)、下塗り層、画像記録層(1〜5)、保護層(1〜2)を表2−1及び表2−2に示すように組み合わせて平版印刷版原版A−1〜A−56及びB−1〜B−17を作製した。
厚み0.3mmのアルミニウム板(材質:JIS A1050)の表面の圧延油を除去するため、10質量%アルミン酸ソーダ水溶液を用いて50℃で30秒間脱脂処理を施した後、毛径0.3mmの束植ナイロンブラシ3本とメジアン径25μmのパミス−水懸濁液(比重1.1g/cm3)を用いアルミニウム表面を砂目立てして、水でよく洗浄した。この板を45℃の25質量%水酸化ナトリウム水溶液に9秒間浸漬してエッチングを行い、水洗後、更に60℃で20質量%硝酸水溶液に20秒間浸漬し、水洗した。この時の砂目立て表面のエッチング量は約3g/m2であった。
このようにして得られた支持体の中心線平均粗さ(JIS B0601によるRa表示)を直径2μmの針を用いて測定したところ、0.51μmであった。
アルミニウム支持体1を、珪酸ナトリウム1質量%水溶液にて20℃で10秒処理し、アルミニウム支持体2を作製した。その中心線表面粗さ(Ra)を測定したところ、0.54μmであった。
厚さ0.24mmのアルミニウム板(材質1050、調質H16)を65℃に保たれた5質量%水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、1分間の脱脂処理を行った後、水洗した。このアルミニウム板を、25℃に保たれた10質量%塩酸水溶液中に1分間浸漬して中和した後、水洗した。次いで、このアルミニウム板を、0.3質量%の塩酸水溶液中で、25℃、電流密度100A/dm2の条件下に交流電流により60秒間電解粗面化を行った後、60℃に保たれた5質量%水酸化ナトリウム水溶液中で10秒間デスマット処理を行った。このアルミニウム板を、15質量%硫酸水溶液溶液中で、25℃、電流密度10A/dm2、電圧15Vの条件下に1分間陽極酸化処理を行い、アルミニウム支持体3を作製した。その中心線表面粗さ(Ra)を測定したところ、0.44μmであった。
以下の組成を有する下塗り層塗布液をバーコーターで塗布し、100℃にて1分間乾燥して下塗り層を形成した。下塗り層の乾燥塗布量は20mg/m2であった。
・下記構造の下塗り層用化合物(1) 0.18g
・ヒドロキシエチルイミノ二酢酸 0.10g
・メタノール 55.24g
・水 6.15g
下記組成の画像記録層塗布液1をバー塗布した後、90℃で60秒間オーブン乾燥し、乾燥塗布量1.3g/m2の画像記録層1を形成した。
・下記バインダーポリマー(1)(Mw:80、000) 0.34g
・下記重合性化合物(1) 0.58g
(PLEX6661−O、デグサジャパン製)
・重合性ベタイン化合物又は比較用化合物 (表2記載) 0.10g
・下記増感色素(1) 0.06g
・下記重合開始剤(1) 0.18g
・下記連鎖移動剤(1) 0.02g
・ε―フタロシアニン顔料の分散物 0.40g
(顔料:15質量部、分散剤(アリルメタクリレート/メタクリル酸
共重合体(Mw:6万、共重合モル比:83/17)):
10質量部、シクロヘキサノン:15質量部)
・熱重合禁止剤
N−ニトロソフェニルヒドロキシルアミンアルミニウム塩 0.01g
・下記フッ素系界面活性剤(1) (Mw:10、000)0.001g
・ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン縮合物 0.02g
((株)ADEKA製、プルロニックL44)
・黄色顔料の分散物 0.04g
(黄色顔料Novoperm Yellow H2G(クラリアント製):15質量部、分散剤(アリルメタクリレート/メタクリル酸共重合体 (Mw:6万、共重合モル比83/17)):10質量部、シクロヘキサノン:15質量部)
・1−メトキシ−2−プロパノール 3.5g
・2−ブタノン 8.0g
下記組成の画像記録層塗布液2をバー塗布した後、90℃で60秒間オーブン乾燥し、乾燥塗布量1.3g/m2の画像記録層を形成した。
・上記バインダーポリマー(1)(Mw:5万) 0.04g
・下記バインダーポリマー(2)(Mw:8万) 0.30g
・上記重合性化合物(1) 0.17g
(PLEX6661−O、デグサジャパン製)
・下記重合性化合物(2) 0.41g
・重合性ベタイン化合物又は比較用化合物 (表2記載) 0.10g
・下記増感色素(2) 0.03g
・下記増感色素(3) 0.015g
・下記増感色素(4) 0.015g
・上記重合開始剤(1) 0.13g
・連鎖移動剤:メルカプトベンゾチアゾール 0.01g
・ε―フタロシアニン顔料の分散物 0.40g
〔顔料:15質量部、分散剤(アリルメタクリレート/メタクリル酸共重合体
(Mw:6万、共重合モル比:83/17)):10質量部、
シクロヘキサノン:15質量部〕
・熱重合禁止剤 0.01g
N−ニトロソフェニルヒドロキシルアミンアルミニウム塩
・上記フッ素系界面活性剤(1)(Mw:1万) 0.001g
・1−メトキシ−2−プロパノール 3.5g
・2−ブタノン 8.0g
下記組成の画像記録層塗布液3をバー塗布した後、100℃で60秒間オーブン乾燥し、乾燥塗布量1.0g/m2の画像記録層3を形成した。画像記録層塗布液3は下記感光液(1)及び疎水化前駆体液(1)を塗布直前に混合し攪拌することにより調製した。
・下記バインダーポリマー(3) 0.162g
・下記赤外線吸収染料(1) 0.030g
・下記重合開始剤(3) 0.162g
・重合性化合物(アロニックスM215、東亞合成(株)製) 0.285g
・パイオニンA−20(竹本油脂(株)製) 0.055g
・重合性ベタイン化合物又は比較用化合物 (表2記載) 0.10g
・下記感脂化剤(1) 0.044g
・上記フッ素系界面活性剤(1) 0.008g
・2−ブタノン 1.091g
・1−メトキシ−2−プロパノール 8.609g
・下記疎水化前駆体水分散液(1) 2.640g
・蒸留水 2.425g
1000mlの4つ口フラスコに撹拌機、温度計、滴下ロート、窒素導入管、還流冷却器を施し、窒素ガスを導入して脱酸素を行いつつ蒸留水350mLを加えて内温が80℃となるまで加熱した。分散剤としてドデシル硫酸ナトリウムを1.5g添加し、更に開始剤として過硫化アンモニウム0.45gを添加し、次いでグリシジルメタクリレート45.0gとスチレン45.0gとの混合物を滴下ロートから約1時間かけて滴下した。滴下終了後5時間そのまま反応を続けた後、水蒸気蒸留で未反応単量体を除去した。その後冷却しアンモニア水でpH6に調整し、最後に不揮発分が15質量%となるように純水を添加してポリマー微粒子からなる疎水化前駆体水分散液(1)を得た。このポリマー微粒子の粒径分布は、粒子径60nmに極大値を有していた。
下記組成の画像記録層塗布液4をバー塗布した後、70℃、60秒でオーブン乾燥し、乾燥塗布量0.6g/m2の画像記録層4を作製した。
・ポリマー微粒子水分散液(1) 20.0g
・赤外線吸収染料(2)[下記構造] 0.2g
・重合開始剤 Irgacure250(チバスペシャリティケミカルズ製) 0.5g
・重合性ベタイン化合物又は比較用化合物 (表2記載) 0.50g
・重合性化合物 SR-399(サートマー社製) 1.50g
・メルカプト−3−トリアゾール 0.2g
・Byk336(Byk Chimie社製) 0.4g
・KlucelM(Hercules社製) 4.8g
・ELVACITE4026(Ineos Acrylica社製) 2.5g
・n−プロパノール 55.0g
・2−ブタノン 17.0g
・Irgacure250:(4−メトキシフェニル)[4−(2−メチルプロピル)フェニル]ヨードニウム=ヘキサフルオロホスファート(75質量%プロピレンカーボナート溶液)
・SR-399:ジペンタエリスリトールペンタアクリレート
・Byk336:変性ジメチルポリシロキサン共重合体(25質量%キシレン/メトキシプロピルアセテート溶液)
・KlucelM:ヒドロキシプロピルセルロース(2質量%水溶液)
・ELVACITE 4026:高分岐ポリメチルメタクリレート(10質量%2−ブタノン溶液)
1000mlの4つ口フラスコに撹拌機、温度計、滴下ロート、窒素導入管、還流冷却器を施し、窒素ガスを導入して脱酸素を行いつつ、ポリエチレングリコールメチルエーテルメタクリレート(PEGMA エチレングリコールの平均の繰返し単位は50)10g、蒸留水200g及びn−プロパノール200gを加えて内温が70℃となるまで加熱した。次に予め混合されたスチレン(St)10g、アクリロニトリル(AN)80g及び2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.8gの混合物を1時間かけて滴下した。滴下終了後5時間そのまま反応を続けた後、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.4gを添加し、内温を80℃まで上昇させた。続いて、0.5gの2,2’−アゾビスイソブチロニトリルを6時間かけて添加した。合計で20時間反応させた段階でポリマー化は98%以上進行しており、質量比でPEGMA/St/AN=10/10/80のポリマー微粒子水分散液(1)が得られた。このポリマー微粒子の粒径分布は、粒子径150nmに極大値を有していた。
下記組成の画像記録層塗布液5をバー塗布した後、70℃、60秒でオーブン乾燥し、乾燥塗布量0.6g/m2の画像記録層5を作製した。
・ポリマー微粒子水分散液(2) 33.0g
・赤外線吸収染料(3)〔下記構造〕 1.0g
・重合性ベタイン化合物又は比較用化合物 (表2記載) 0.50g
・ポリアクリル酸(質量平均モル質量20000) 0.4g
・1,5−ナフタレンジスルホン酸ジナトリウム 0.1g
・メタノール 16.0g
1000mlの4つ口フラスコに撹拌機、温度計、滴下ロート、窒素導入管、還流冷却器を施し、窒素ガスを導入して脱酸素を行いつつ蒸留水350mLを加えて内温が80℃となるまで加熱した。分散剤としてドデシル硫酸ナトリウム1.5gを添加し、更に開始剤として過硫化アンモニウム0.45gを添加し、次いでスチレン45.0gを滴下ロートから約1時間かけて滴下した。滴下終了後5時間そのまま反応を続けた後、水蒸気蒸留で未反応単量体を除去した。その後冷却しアンモニア水でpH6に調整し、最後に不揮発分が15質量%となるように純水を添加してポリマー微粒子水分散液(2)を得た。ポリマー微粒子水分散液(1)の場合と同様に測定したこのポリマー微粒子の粒径分布は、粒子径60nmに極大値を有していた。
以下の組成を有する保護層塗布液1を乾燥塗布量が0.75g/m2となるようにバーを用いて塗布した後、125℃で70秒間乾燥して保護層を形成した。
・ポリビニルアルコールPVA105
((株)クラレ製、けん化度98.5モル%、重合度500) 40g
・ポリビニルピロリドンK30(Mw:5万)
(東京化成工業(株)製、Mw=4万) 5g
・ポリ〔ビニルピロリドン/酢酸ビニル〕LUVITEC VA64W
(ISP社製、共重合比=6/4) 0.5g
・界面活性剤(エマレックス710、日本エマルジョン(株)製) 0.5g
・水 950g
以下の組成を有する保護層塗布液2を乾燥塗布量が0.75g/m2となるようにバーを用いて塗布した後、125℃で70秒間乾燥して保護層を形成した。
・下記の無機質層状化合物分散液(1) 1.5g
・スルホン酸変性ポリビニルアルコールの6質量%水溶液 0.55g
(日本合成化学工業(株)製CKS50、けん化度99モル%以上、重合度300)
・ポリビニルアルコール6質量%水溶液 0.03g
((株)クラレ製PVA−405、ケン化度81.5モル%、重合度500)
・界面活性剤の1質量%水溶液
(日本エマルジョン(株)製エマレックス710) 8.60g
・イオン交換水 6.0g
イオン交換水193.6gに合成雲母ソマシフME−100(コープケミカル(株)製)6.4gを添加し、混合物をホモジナイザーを用いて平均粒径(レーザー散乱法)が3μmになるまで分散し、無機質層状化合物分散液(1)を調製した。得られた分散粒子のアスペクト比は100以上であった。
平版印刷版原版(A−1)〜(A−12)及び(B−1)〜(B−6)を、FUJIFILM Electronic Imaging Ltd.(FFEI社)製Violet半導体レーザープレートセッターVx9600(InGaN系半導体レーザー(発光波長405nm±10nm/出力30mW)を搭載)により画像露光した。画像露光は、解像度2、438dpiで、富士フイルム(株)製FMスクリーン(TAFFETA 20)を用い、網点面積率が50%となるように、版面露光量0.05mJ/cm2で行った。
次いで、100℃、30秒間のプレヒートを行った後、下記の各現像液を用い、図1に示すような構造の自動現像処理機にて現像処理を実施した。自動現像処理機は、ポリブチレンテレフタレート製の繊維(毛の直径200μm、毛の長さ17mm)を植え込んだ外径50mmのブラシロールを1本有し、搬送方向と同一方向に毎分200回転(ブラシの先端の周速0.52m/sec)させた。現像液の温度は30℃であった。平版印刷版原版の搬送は、搬送速度100cm/minで行った。現像処理後、乾燥部にて乾燥を行った。乾燥温度は80℃であった。但し、現像液2を用いた際は、現像後乾燥工程を行う前に、水洗を行った。
・ 炭酸ナトリウム 13.0g
・ 炭酸水素ナトリウム 7.0g
・ ニューコールB13(日本乳化剤(株)製) 50.0g
・ リン酸第一アンモニウム 2.0g
・ 2−ブロモ−2−ニトロプロパンー1、3−ジオール 0.01g
・ 2−メチル−4−イソチアゾリンー3−オン 0.01g
・ クエン酸三ナトリウム 15.0g
・ 蒸留水 913.98g
・ 水酸化カリウム 0.15g
・ ニューコールB13(日本乳化剤(株)製) 5.0g
・ キレスト400(キレート剤) 0.1g
・ 蒸留水 94.75g
・ アラビアガム 25.0g
・ 酵素変性馬鈴薯澱粉 70.0g
・ ジオクチルスルホコハク酸エステルのナトリウム塩 5.0g
・ 第一リン酸アンモニウム 1.0g
・ クエン酸 1.0g
・ 2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール 0.01g
・ 2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.01g
・ 下記界面活性剤(W−1) 2.5g
・ 下記界面活性剤(AN−1) 2.5g
・ 蒸留水 824.98g
(リン酸及び水酸化ナトリウムを添加し、pHを4.5に調整)
・ 水 88.6g
・ 下記ノニオン系界面活性剤(W−2) 2.4g
・ 下記ノニオン系界面活性剤(W−3) 2.4g
・ ノニオン系界面活性剤 1.0g
(エマレックス710、日本エマルジョン(株)製)
・ フェノキシプロパノール 1.0g
・ オクタノール 0.6g
・ N−(2−ヒドロキシエチル)モルホリン 1.0g
・ トリエタノールアミン 0.5g
・ グルコン酸ナトリウム 1.0g
・ クエン酸3ナトリウム 0.5g
・ エチレンジアミンテトラアセテート4ナトリウム 0.05g
・ ポリスチレンスルホン酸 1.0g
(Versa TL77(30%溶液)、Alco Chemical社製)
(リン酸を添加し、pHを7.0に調整)
各平版印刷版原版について、耐刷性、耐汚れ性、現像性を下記のように評価した。結果を表3に示す。
印刷枚数の増加にともない、徐々に画像記録層が磨耗しインキ受容性が低下するため、印刷用紙におけるインキ濃度が低下した。同一露光量で露光した印刷版において、インキ濃度(反射濃度)が印刷開始時よりも0.1低下したときの印刷枚数により、耐刷性を評価した。
印刷開始後20枚目の印刷物を抜き取り、非画像部に付着しているインキ濃度により耐汚れ性を評価した。目視評価で、10点満点で点数をつけた。点数の高い程、耐汚れ性が良好であることを表す。
種々の搬送速度にて現像処理を行い、得られた平版印刷版の非画像部のシアン濃度をマクベス濃度計により測定した。非画像部のシアン濃度がアルミニウム支持体のシアン濃度と同等になった搬送速度を求め、現像性とした。現像性評価は、表3においては各々比較例2を基準(1.0)として、以下のように定義した相対現像性で表した。相対現像性の数値が大きい程、高現像性であり、性能が良好であることを表す。
相対現像性=(対象平版印刷版原版の搬送速度)/(基準平版印刷版原版の搬送速度)
平版印刷版原版(A−13)〜(A−56)及び(B−7)〜(B−17)を、赤外線半導体レーザー搭載の富士フイルム(株)製Luxel PLATESETTER T−6000IIIにて、外面ドラム回転数1000rpm、レーザー出力70%、解像度2400dpiの条件で露光した。露光画像にはベタ画像及び20μmドットFMスクリーンの50%網点チャートを含むようにした。
得られた露光済み原版を現像処理することなく、(株)小森コーポレーション製印刷機LITHRONE26の版胴に取り付けた。Ecolity−2(富士フイルム(株)製)/水道水=2/98(容量比)の湿し水とValues−G(N)墨インキ(大日本インキ化学工業(株)製)とを用い、LITHRONE26の標準自動印刷スタート方法で湿し水とインキとを供給して機上現像した後、毎時10000枚の印刷速度で、特菱アート(76.5kg)紙を用いて印刷を行った。
各平版印刷版原版について、機上現像性、耐汚れ性、耐刷性を下記のように評価した。結果を表4に示す。
上記のように印刷を開始し、画像記録層の未露光部の印刷機上での機上現像が完了し、非画像部にインキが転写しない状態になるまでに要した印刷用紙の枚数を機上現像性として計測した。
上述した機上現像性の評価を行った後、更に印刷を続けた。印刷枚数を増やしていくと徐々に画像記録層が磨耗するため印刷物上のインキ濃度が低下した。印刷物におけるFMスクリーン50%網点の網点面積率をグレタグ濃度計で計測した値が印刷100枚目の計測値よりも5%低下したときの印刷部数を刷了枚数として耐刷性を評価した。
機上現像完了後20枚目の印刷物を抜き取り、非画像部に付着しているインキ濃度により耐汚れ性を評価した。目視評価で、10点満点で点数をつけた。点数の高い程、耐汚れ性が良好であることを表す。
本発明の重合性組成物は、平版印刷版原版に限らず他の画像形成材料としても好適に用いることができる。以下にその例を示す。
1分子内に平均して3個アクリロイル基を有するウレタンアクリレートオリゴマー(大日本インキ化学工業(株)製の「ユニディックV−4263」)20質量部(以下、部数は全て質量部で示す。)、ジシクロペンタニルジアクリレート(日本化薬工業(株)製の「カヤラッドR−684」)30部、架橋性基を含有する高分子バインダーとしてバインダーポリマー(1)、及び1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバガイギー社製の光重合開始剤「イルガキュアー184」5.0部を均一に混合して光重合性組成物(X−1)を得た。
実施例63の光重合性組成物(Y−1)中の重合性ベタイン化合物(E−7)の代わりに、重合性ベタイン化合物(E−8)を用いた以外は実施例63と同様の操作を行った。また、パターン形成性を調べたところ、5μm線幅のレリーフ画像が問題なく形成され、膜減りや欠陥等は見られなかった。
実施例63の光重合性組成物(Y−1)から重合性ベタイン化合物(E−7)を除いた以外は、実施例63と同様の操作を行った。パターン形成性については、未露光部の残膜が見られ、5μm線幅のレリーフ画像は形成されなかった。
実施例63の光重合性組成物(Y−1)中の重合性ベタイン化合物(E−7)の代わりに、比較化合物(Z−4)を用いた以外は実施例63と同様の操作を行った。パターン形成性については、未露光部の残膜が見られ、5μm線幅のレリーフ画像は形成されなかった。
実施例63の光重合性組成物(Y−1)中の重合性ベタイン化合物(E−7)の代わりに、比較化合物(Z−5)を用いた以外は実施例63と同様の操作を行った。パターン形成性を調べたところ、5μm線幅のレリーフ画像は形成されたが、膜減りが観察された。
6 現像部
10 乾燥部
16 搬入ローラ
20 現像槽
22 搬送ローラ
24 ブラシローラ
26 スクイズローラ(搬出ローラ)
28 バックアップローラ
36 ガイドローラ
38 串ローラ
Claims (10)
- 前記重合性ベタイン化合物が、下記の一般式(2)又は(3)で表される構造を有することを特徴とする請求項1に記載の重合性組成物。
(一般式(2)中、R4〜R7は各々独立に置換基を有してもよい炭素原子数1〜6のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基又はアリール基を表す。あるいはR4、R5、R6、R7の任意の2つが互いに結合して複素環を形成してもよい。R8は水素原子又はメチル基を表し、Z2は−CO−、−O−、−CH2O−又は置換基を有してもよいフェニレン基を表す。W2は炭素原子数10以下の3価の連結基を表し、Y2、Y3は独立に置換基を有してもよい炭素原子数1〜6のアルキレン基を表す。
一般式(3)中、R9〜R11は各々独立に置換基を有してもよい炭素原子数1〜6のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基又はアリール基を表す。あるいはR9、R10、R11の任意の2つが互いに結合して複素環を形成してもよい。R12は水素原子又はメチル基を表し、Z3は−CO−、−O−、−CH2O−又は置換基を有してもよいフェニレン基を表す。X1、X2は独立に炭素原子数10以下の2価の連結基を表し、Y4、Y5は独立に置換基を有してもよい炭素原子数1〜6のアルキレン基を表す。) - 前記重合性ベタイン化合物が、前記一般式(2)又は(3)において、R4〜R7、R9〜R11は各々独立にメチル基、エチル基、又は(R4、R5、R6、R7)若しくは(R9、R10、R11)の群の任意の2つが互いに結合した5員若しくは6員の複素環を含有する基を表し、Z2、Z3は−CO−又は置換基を有してもよいフェニレン基を表し、W2は炭素原子数10以下の3価の連結基を表し、X1、X2は炭素原子数10以下の2価の連結基を表し、Y2〜Y5は独立に炭素原子数2〜5のアルキレン基を表すことを特徴とする請求項2に記載の重合性組成物。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の重合性組成物を含有することを特徴とする画像形成材料。
- 支持体上に、請求項1〜4のいずれか1項に記載の重合性組成物を含有する画像記録層を有することを特徴とする平版印刷版原版。
- 前記平版印刷版原版の画像記録層が、更に(c)増感色素、(d)重合性化合物及び(e)バインダーポリマーを含有することを特徴とする請求項6に記載の平版印刷版原版。
- 前記平版印刷版原版の画像記録層が、印刷インキ及び湿し水の少なくともいずれかにより除去可能であることを特徴とする請求項6又は7に記載の平版印刷版原版。
- 前記平版印刷版原版の画像記録層が、pH2〜14の水溶液により除去可能であることを特徴とする請求項6又は7に記載の平版印刷版原版。
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