JP5676993B2 - 記録媒体 - Google Patents
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Description
前記インク受容層のうちの前記支持体から最も遠い層である上層が、アルミナ水和物およびアルミナのうちから選ばれる少なくとも1種と、下記一般式[I]で表されるカルボン酸と、親水性バインダーとを含有し、かつ、下記一般式[II]で表されるスルホン酸を含有せず、
前記インク受容層のうちの前記上層の直下の層である下層が、アルミナ水和物およびアルミナのうちから選ばれる少なくとも1種と、下記一般式[II]で表されるスルホン酸と、親水性バインダーとを含有し、かつ、下記一般式[I]で表されるカルボン酸を含有しないことを特徴とする記録媒体である。
〔一般式[I]において、R1は水素原子を表すか、炭素数1以上3以下の分岐もしくは非分岐のアルキル基またはアルケニル基を表す。ただしR1がアルキル基またはアルケニル基の場合には、ヒドロキシル基、オキソ基、アミノ基(-NHR、-NRR’)、アルコキシ基(-OR)、アシル基(R-CO-)、アルカノイルアミノ基(-NHCOR)およびカルバモイル基のうちの少なくとも一つを置換基として有しても良く、RおよびR’はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1以上2以下のアルキル基を表す。ただし、置換基がアルコキシ基およびアルカノイルアミノ基の場合は、Rは水素原子ではない。〕
一般式[II] R2−SO3H、
〔一般式[II]において、R2は炭素数1以上3以下の分岐もしくは非分岐のアルキル基またはアルケニル基を表す。ただしR2は、オキソ基、ハロゲン原子、アルコキシ基(-OR)およびアシル基(R-CO-)のうちの少なくとも一つを置換基として有しても良く、Rは水素原子または炭素数1以上2以下のアルキル基を表す。ただし、置換基がアルコキシ基の場合は、Rは水素原子ではない。〕
本発明の記録媒体は、支持体と、支持体上に少なくとも2層のインク受容層とを有する。前記インク受容層は、例えば塗工液を、支持体上に塗工、乾燥して形成する。また、本発明の記録媒体は、インク受容層を支持体上に2層以上有する、多層構成である。そのインク受容層のうちの前記支持体から最も遠い層である上層、および前記上層の直下の層である下層は、アルミナ水和物およびアルミナのうちから選ばれる少なくとも1種と、酸と、親水性バインダーとを含む。前記上層が含有する酸は上記一般式[I]で表されるカルボン酸であり、前記下層が含有する酸は上記一般式[II]で表されるスルホン酸である。
本発明で使用される支持体の具体例としては、普通紙、コート紙等の吸水性支持体、合成紙、プラスチックフィルム、樹脂被覆紙等の耐水性支持体が挙げられる。特に樹脂被覆紙が好ましく用いられる。
本発明に用いるインク受容層は、2層以上の多層インク受容層であり、そのうちの上層および下層は、アルミナ水和物およびアルミナのうちから選ばれる少なくとも1種と、酸と、親水性バインダーとを含有する。また、インク受容層は、例えば塗工液を支持体上に塗工、乾燥して作製する。上述した通り、インク受容層のうちの上層および下層以外の層には、公知の組成のインク受容層を用いることができるため、本明細書では、インク受容層のうちの上層および下層について詳細に説明する。
上層用および下層用塗工液は、後述する解膠酸によりアルミナ水和物およびアルミナのうちの少なくとも1種を解膠して調製したアルミナ水和物およびアルミナのうちの少なくとも1種を含む分散液と、親水性バインダーとを含むことができる。また、上記上層用および下層用塗工液は、後述する架橋剤および添加剤等を含むことができる。
本発明に用いる上層および下層のインク受容層に好ましく使用されるインク受容材はアルミナ水和物およびアルミナのうちから選ばれる少なくとも1種である。特に、発色性、インク吸収性の観点から、アルミナ水和物が好ましく用いられる。
本発明で好ましく用いられるアルミナ水和物は下記式(1)により表わされる。
Al2O3-n(OH)2n・mH2O 式(1)
上式中、nは0、1、2または3のうちのいずれかを表わし、mは0以上10以下、好ましくは0以上5以下の数を表わす。mH2Oは、多くの場合結晶格子の形成に関与しない脱離可能な水相を表わすものであるため、mは整数でない値をとることができる。また、アルミナ水和物をか焼すると、mは0の値をとりうる。ただし、nとmは同時に0にはならない。
アルミナとしては、γ−アルミナ、α−アルミナ、δ−アルミナ、θ−アルミナ、χ−アルミナ等を挙げることができる。これらの中でも発色性、インク吸収性の観点から、γ−アルミナが好ましい。γ−アルミナは、公知の方法で製造されたアルミナ水和物を400℃以上900℃以下の温度で加熱、焼成することによって得られる。
本発明に用いるアルミナ水和物もしくはアルミナは、解膠剤で解膠された水性分散液の状態で上層用および下層用インク受容層塗工液に含むことができる。アルミナ水和物およびアルミナをそれぞれ単独に用いた場合、前記解膠剤で解膠された水性分散液の状態を、それぞれアルミナ水和物分散液およびアルミナ分散液と呼ぶこととする。なお、本発明に用いるアルミナ水和物およびアルミナのうちの少なくとも1種を含む分散液は、アルミナ水和物およびアルミナのうちの少なくとも1種と、酸とを含むことができる。
一般式[I] R1−COOH
〔一般式[I]において、R1は水素原子を表すか、炭素数1以上3以下(後述する置換基の炭素数は含まない)の分岐もしくは非分岐のアルキル基またはアルケニル基を表す。ただしR1がアルキル基またはアルケニル基の場合には、ヒドロキシル基、オキソ基、アミノ基(-NHR、-NRR’)、アルコキシ基(-OR)、アシル基(R-CO-)、アルカノイルアミノ基(-NHCOR)およびカルバモイル基のうちの少なくとも一つを置換基として有しても良く、RおよびR’はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1以上2以下のアルキル基を表す。ただし、置換基がアルコキシ基およびアルカノイルアミノ基の場合は、Rは水素原子ではない。〕。
一般式[II] R2−SO3H、
〔一般式[II]において、R2は炭素数1以上3以下(後述する置換基の炭素数は含まない)の分岐もしくは非分岐のアルキル基またはアルケニル基を表す。ただしR2は、オキソ基、ハロゲン原子、アルコキシ基(-OR)およびアシル基(R-CO-)のうちの少なくとも一つを置換基として有しても良く、Rは水素原子または炭素数1以上2以下のアルキル基を表す。ただし、置換基がアルコキシ基の場合は、Rは水素原子ではない。〕。
上層用および下層用塗工液中のアルミナ水和物およびアルミナのうちの少なくとも1種を含む分散液固形分濃度は、それぞれ10質量%以上40質量%以下にすることが好ましい。上記分散液固形分濃度が10質量%以上の場合は、塗工時にクラックが発生することを優れて防ぐことができる。上記分散液固形分濃度が40質量%以下の場合は、分散液が不安定となり容易にゲル化することを優れて防ぎ、塗工性が低下することを優れて防ぐことができる。また、分散液の粘度安定性の観点から、特に好ましい分散液固形分濃度は、20質量%以上35質量%以下である。なお、アルミナ水和物およびアルミナのうちの少なくとも1種を含む分散液固形分濃度とは、上層および下層の各塗工液のアルミナ水和物およびアルミナのうちの少なくとも1種を含む分散液中に、各塗工液中の前記分散液の全固形分の質量が占める割合を百分率で表したものである。
本発明に用いるアルミナ水和物およびアルミナを解膠するための酸の使用量は、酸の種類、アルミナ水和物およびアルミナの粒径および比表面積等によって異なることができる。
上層用および下層用インク受容層塗工液は、前記アルミナ水和物およびアルミナのうちの少なくとも1種を含む分散液に対して親水性バインダー及び架橋剤を添加することにより、調製することができる。また、この塗工液を支持体に塗工・乾燥することで上層および下層インク受容層を形成することができる。
上層用および下層用インク受容層塗工液には、それぞれ、インク受容材としてアルミナ水和物及びアルミナのうちから選ばれる少なくとも1種と、その他に皮膜としての特性を維持するために親水性バインダーとを含有することができる。
親水性バインダー量は、乾燥時の塗工面割れを優れて防止し、かつ優れたインク吸収性を得る観点から、固形分で、アルミナ水和物およびアルミナの合計量に対して7質量%以上15質量%以下が好ましい。なお、この質量%は、計算式{(親水性バインダーの固形分質量)×100/(アルミナ水和物およびアルミナの合計固形分質量)}により算出することができる。
また、本発明に用いられる上層用および下層用インク受容層、ならびにそのインク受容層塗工液には、親水性バインダーと共に架橋剤を含有するのが好ましい。なお、両者の添加順序については、どちらが先でも良い。架橋剤の具体的な例としては、アルデヒド系化合物、メラミン系化合物、イソシアネート系化合物、ジルコニウム系化合物、アミド系化合物、アルミニウム系化合物、ホウ酸、およびホウ酸塩が挙げられる。また、架橋剤はこれらの少なくとも1種類であることが好ましい。これらの中でも、架橋剤は架橋速度及び塗工面のひび割れ防止の観点から、特にホウ酸あるいはホウ酸塩が好ましい。架橋剤として使用できるホウ酸としては、オルトホウ酸(H3BO3)だけでなく、メタホウ酸や次ホウ酸等も挙げられる。
上層用および下層用インク受容層、ならびにそのインク受容層塗工液には、それぞれ必要に応じて各種の添加剤を含有してもよい。例えば、各種カチオン性樹脂等の定着剤、多価金属塩等の凝集剤、界面活性剤、蛍光増白剤、増粘剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、浸透剤、滑剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、レベリング剤、防腐剤、pH調節剤、その他本発明の技術分野で公知の各種助剤等である。これらの添加量は、適宜調整することができる。
・塗工液の固形分塗工量
本発明は、インク受容層を少なくとも2層有するが、上層の固形分塗工量としては7g/m2以上20g/m2以下が好ましい。上層の固形分塗工量が7g/m2以上であれば、下層に含有されるスルホン酸の作用が上層にも及ぶことを優れて防止し、耐ブロンジングが低下することを優れて防ぐことができる。一方上記固形分塗工量が20g/m2以下であれば、下層に含有されるスルホン酸の作用が弱まることを優れて防ぎ、高湿環境下での耐画像にじみが低下することを優れて防ぐことができる。
本発明に用いるインク受容層の形成方法には、公知の塗工方式を用いることができる。例えば、スロットダイ方式、スライドビード方式、カーテン方式、エクストルージョン方式、エアナイフ方式、ロールコーティング方式、ロッドバーコーティング方式等がある。本発明に用いる2層以上のインク受容層は、逐次塗工で塗工、乾燥する他、同時多層塗工によってもよい。特にスライドビードによる同時多層塗工は生産性が高く、好ましい方法である。
濾水度450mlCSF(Canadian Standarad Freeness)の広葉樹晒しクラフトパルプ(LBKP)80部と、濾水度480mlCSFの針葉樹晒しクラフトパルプ(NBKP)20部とからなるパルプに、カチオン化澱粉0.60部、重質炭酸カルシウム10部、軽質炭酸カルシウム15部、アルキルケテンダイマ−0.10部、カチオン性ポリアクリルアミド0.03部を外添し、固形分濃度が3質量%となるように水で調整して紙料を得た。得られた紙料を長網抄紙機で抄造し、3段のウエットプレスを行って、多筒式ドライヤーで乾燥した。続いて、サイズプレス装置で、塗工量が1.0g/m2となるように酸化澱粉水溶液を含浸し、乾燥後、マシンカレンダ−仕上げをし、坪量155g/m2の基紙を得た。
(上層インク受容層用アルミナ水和物分散液の調製)
イオン交換水333.00部に対して、上記一般式〔I〕で表されるカルボン酸として、酢酸2.00部を添加し、酢酸水溶液とした。この酢酸水溶液をホモミキサー(特殊機化工業株式会社製、商品名:T.K.ホモミクサーMARKII2.5型)で3000rpmの回転条件で攪拌しながら、アルミナ水和物(商品名:DISPERAL HP14、サソール社製)100.00部を少量ずつ添加した。添加終了後もそのまま30分間攪拌し、酢酸により解膠されたアルミナ水和物分散液を得た。このときこのアルミナ水和物分散液中のアルミナ水和物に対する酢酸の含有量はアルミナ水和物1kgに対して333mmolであり、その固形分濃度は23質量%であった。
イオン交換水333.00部に対して、上記一般式〔II〕で表されるスルホン酸として、メタンスルホン酸1.50部を添加し、メタンスルホン酸水溶液とした。このメタンスルホン酸水溶液をホモミキサー(商品名:T.K.ホモミクサーMARKII2.5型、特殊機化工業株式会社製)で3000rpmの回転条件で攪拌しながらアルミナ水和物(商品名:DISPERAL HP14、サソール社製)100.00部を少量ずつ添加した。添加終了後もそのまま30分間攪拌し、メタンスルホン酸により解膠されたアルミナ水和物分散液を得た。このときこのアルミナ水和物分散液中のアルミナ水和物に対するメタンスルホン酸の含有量はアルミナ水和物1kgに対して156mmolであり、その固形分濃度は23質量%であった。
上記で調製した上層インク受容層用アルミナ水和物分散液および下層インク受容層用アルミナ水和物分散液それぞれに対して、3.0質量%オルトホウ酸水溶液を混合した。この際、各分散液中のアルミナ水和物の乾燥固形分100部に対して、各分散液に添加した前記オルトホウ酸水溶液の乾燥固形分換算が1.5部になるようにした。次に、各々の混合液に、親水性バインダーとして、ポリビニルアルコ−ル(商品名:PVA235、株式会社クラレ製、重量平均重合度3500、ケン化度88モル%)の乾燥固形分8.0質量%水溶液を混合した。この際、各混合液中のアルミナ水和物乾燥固形分100部に対して、各混合液に添加した前記ポリビニルアルコール水溶液の乾燥固形分換算が10部となるようにした。なお、PVA水溶液添加後の各混合液中の上記ポリビニルアルコール水溶液の乾燥固形分質量を100部とした場合、上記オルトホウ酸の乾燥固形分添加量は、それぞれ15部であった。このPVA水溶液添加後の下層インク受容層用混合液を、下層インク受容層用塗工液とした。また、PVA水溶液添加後の上層インク受容層用混合液にはさらに界面活性剤(商品名:サーフィノール465、日信化学工業株式会社製)を混合し、上層インク受容層用塗工液とした。その際、前記界面活性剤は、前記上層インク受容層用塗工液全量に対して0.1質量%となるように加えた。
上述の2種のインク受容層塗工液を、上記支持体の表面側に、上層1層、下層1層の合計2層を多層スライドホッパー型塗工装置にて塗工した。なお、下層インク受容層の固形分塗工量は30g/m2、上層インク受容層の固形分塗工量は10g/m2とした。続いてその支持体を、60℃で乾燥させて記録媒体1を得た。
前記記録媒体1の下層インク受容層用アルミナ水和物分散液の調製に用いたメタンスルホン酸を同一質量部数のエタンスルホン酸に変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体2を得た。
前記記録媒体1の下層インク受容層用アルミナ水和物分散液の調製に用いたメタンスルホン酸を同一質量部数のプロパンスルホン酸に変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体3を得た。
前記記録媒体1の下層インク受容層用アルミナ水和物分散液の調製に用いたメタンスルホン酸を同一質量部数のトリフルオロメタンスルホン酸に変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体4を得た。
前記記録媒体1の上層インク受容層用アルミナ水和物分散液の調製に用いた酢酸を同一質量部数の蟻酸に変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体5を得た。
前記記録媒体1の上層インク受容層用アルミナ水和物分散液の調製に用いた酢酸を同一質量部数のプロピオン酸に変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体6を得た。
前記記録媒体1の上層インク受容層用アルミナ水和物分散液の調製に用いた酢酸を同一質量部数の酪酸に変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体7を得た。
前記記録媒体1の上層インク受容層用アルミナ水和物分散液の調製に用いた酢酸を同一質量部数の乳酸に変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体8を得た。
前記記録媒体1の上層インク受容層用アルミナ水和物分散液の調製に用いた酢酸を同一質量部数のピルビン酸に変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体9を得た。
前記記録媒体1の上層インク受容層用アルミナ水和物分散液の調製に用いた酢酸を同一質量部数のビニル酢酸に変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体10を得た。
前記記録媒体1の上層インク受容層用塗工液の調製に用いたポリビニルアルコールの乾燥固形分8質量%水溶液を、同一質量部数のポリビルピロリドン(親水性バインダー、商品名:K−85、日本触媒株式会社製)の乾燥固形分8質量%水溶液に変更した。これ以外は記録媒体1と同様にして、記録媒体11を得た。
前記記録媒体1の上層インク受容層用アルミナ水和物分散液の調製に用いた酢酸の添加量を2.00部から1.10部に変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体12を得た。このとき、上層用塗工液のアルミナ水和物分散液中のアルミナ水和物に対する酢酸の含有量はアルミナ水和物1kgに対して183mmolであった。
前記記録媒体1の上層インク受容層用アルミナ水和物分散液の調製に用いた酢酸の添加量を2.00部から1.20部に変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体13を得た。このとき、上層用塗工液のアルミナ水和物分散液中のアルミナ水和物に対する酢酸の含有量はアルミナ水和物1kgに対して200mmolであった。
前記記録媒体1の上層インク受容層用アルミナ水和物分散液の調製に用いた酢酸の添加量を2.00部から3.00部に変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体14を得た。このとき、上層用塗工液のアルミナ水和物分散液中のアルミナ水和物に対する酢酸の含有量はアルミナ水和物1kgに対して500mmolであった。
前記記録媒体1の上層インク受容層用アルミナ水和物分散液の調製に用いた酢酸の添加量を2.00部から3.30部に変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体15を得た。このとき、上層用塗工液のアルミナ水和物分散液中のアルミナ水和物に対する酢酸の含有量はアルミナ水和物1kgに対して550mmolであった。
前記記録媒体1の下層インク受容層用アルミナ水和物分散液の調製に用いたメタンスルホン酸の添加量を1.50部から0.90部に変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体16を得た。このとき、下層用塗工液のアルミナ水和物分散液中のアルミナ水和物に対するメタンスルホン酸の含有量はアルミナ水和物1kgに対して94mmolであった。
前記記録媒体1の下層インク受容層用アルミナ水和物分散液の調製に用いたメタンスルホン酸の添加量を1.50部から0.96部に変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体17を得た。このとき、下層用塗工液のアルミナ水和物分散液中のアルミナ水和物に対するメタンスルホン酸の含有量はアルミナ水和物1kgに対して100mmolであった。
前記記録媒体1の下層インク受容層用アルミナ水和物分散液の調製に用いたメタンスルホン酸の添加量を1.50部から2.88部に変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体18を得た。このとき、下層用塗工液のアルミナ水和物分散液中のアルミナ水和物に対するメタンスルホン酸の含有量はアルミナ水和物1kgに対して300mmolであった。
前記記録媒体1の下層インク受容層用アルミナ水和物分散液の調製に用いたメタンスルホン酸の添加量を1.50部から3.00部に変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体19を得た。このとき、下層用塗工液のアルミナ水和物分散液中のアルミナ水和物に対するメタンスルホン酸の含有量はアルミナ水和物1kgに対して312mmolであった。
前記記録媒体1のインク受容層を作製する際の、上層の固形分塗工量を5g/m2に変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体20を得た。
前記記録媒体1のインク受容層を作製する際の、上層の固形分塗工量を7g/m2に変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体21を得た。
前記記録媒体1のインク受容層を作製する際の、下層の固形分塗工量を40g/m2に変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体22を得た。
前記記録媒体1のインク受容層を作製する際の、下層の固形分塗工量を43g/m2に変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体23を得た。このとき、塗工面には若干の乾燥割れが発生していたが、実用上は問題なかった。
前記記録媒体1のインク受容層を作製する際の、上層の固形分塗工量を25g/m2、下層の固形分塗工量を15g/m2に変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体24を得た。
前記記録媒体1のインク受容層を作製する際の、上層の固形分塗工量を30g/m2、下層の固形分塗工量を10g/m2に変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体25を得た。
前記記録媒体1のインク受容層を作製する際の、上層の固形分塗工量を33g/m2、下層の固形分塗工量を7g/m2に変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体26を得た。
前記記録媒体1の上層インク受容層用及び下層インク受容層用アルミナ水和物分散液の調製に用いた、アルミナ水和物を同一質量部数のγ−アルミナ(住友化学工業株式会社製、商品名:AKP−G015)に変更した。これ以外は記録媒体1と同様にして、記録媒体27を得た。
前記記録媒体1の下層と支持体の間に記録媒体1の上層と同一組成で固形分塗工量が10g/m2となるインク受容層を有する合計3層のインク受容層を多層スライドホッパー型塗工装置にて塗工した。これ以外は記録媒体1と同様にして、記録媒体28を得た。
前記記録媒体1の下層インク受容層用アルミナ水和物分散液を記録媒体1の上層インク受容層用アルミナ水和物分散液に変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体29を得た。
前記記録媒体1の下層インク受容層用アルミナ水和物分散液を記録媒体9の上層インク受容層用アルミナ水和物分散液に変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体30を得た。
前記記録媒体1の下層インク受容層用アルミナ水和物分散液の調製に用いたメタンスルホン酸をアミド硫酸とし、添加量を1.50部から1.51部に変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体31を得た。このとき、下層用塗工液のアルミナ水和物分散液中のアルミナ水和物に対するアミド硫酸の含有量はアルミナ水和物1kgに対して156mmolであった。
前記記録媒体1の下層インク受容層用アルミナ水和物分散液の調製に用いたメタンスルホン酸を塩酸とし、添加量を1.50部から0.57部に変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体32を得た。このとき、下層用塗工液のアルミナ水和物分散液中のアルミナ水和物に対する塩酸の含有量はアルミナ水和物1kgに対して156mmolであった。
前記記録媒体1の下層インク受容層用アルミナ水和物分散液の調製に用いたメタンスルホン酸1.50部を、メタンスルホン酸1.00部および酢酸0.60部の混合酸に変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体33を得た。このとき、下層用塗工液のアルミナ水和物分散液中のアルミナ水和物に対するメタンスルホン酸および酢酸の含有量合計はアルミナ水和物1kgに対して204mmolであった。
前記記録媒体1の下層インク受容層用アルミナ水和物分散液の調製に用いたメタンスルホン酸1.50部を2.47部のベンゼンスルホン酸に変更した。これ以外は記録媒体1と同様にして、記録媒体34を製造しようとしたが、下層インク受容層用塗工液がゲル化したため、製造不能であった。このとき、下層用塗工液のアルミナ水和物分散液中のアルミナ水和物に対するベンゼンスルホン酸の含有量合計はアルミナ水和物1kgに対して156mmolであった。
前記記録媒体1の上層インク受容層用アルミナ水和物分散液の調製に用いた酢酸2.00部を、3.40部のピバル酸に変更した。これ以外は記録媒体1と同様にして、記録媒体35を製造しようとしたが、上層インク受容層用塗工液がゲル化したため、製造不能であった。このとき、上用塗工液のアルミナ水和物分散液中のアルミナ水和物に対するピバル酸の含有量はアルミナ水和物1kgに対して333mmolであった。
前記記録媒体1の上層インク受容層用アルミナ水和物分散液を、前記記録媒体1の下層インク受容層用アルミナ水和物分散液へと変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体36を得た。
前記記録媒体1の上層インク受容層用アルミナ水和物分散液を、記録媒体16の下層インク受容層用アルミナ水和物分散液へと変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体37を得た。
前記記録媒体1の上層インク受容層用アルミナ水和物分散液を、記録媒体33の下層インク受容層用アルミナ水和物分散液へと変更したこと以外は、記録媒体1と同様にして、記録媒体38を得た。
前記記録媒体1の、上層インク受容層用アルミナ水和物分散液および下層インク受容層用アルミナ水和物分散液を両者とも、記録媒体33の下層インク受容層用アルミナ水和物分散液へと変更した。これ以外は記録媒体1と同様にして、記録媒体39を得た。
<耐ブロンジング>
上述の各記録媒体を温度30℃、相対湿度80%の高湿環境下に6時間保存したのち、同環境下で市販のインクジェットプリンタ(キヤノン株式会社製、商品名:MP980)にてシアンのベタ部を印字した。そして、ブロンジング発生の有無を、それぞれ以下の評価基準に基づき目視評価した。評価結果を表1に示す。
◎:ブロンジングの発生は認められなかった。
○:僅かに反射光に赤みが認められた。
△:反射光に赤みが認められた。
×:金属光沢調のブロンジングが発生した。
上述の各記録媒体に市販のインクジェットプリンタ(キヤノン株式会社製、商品名:MP980)を用いてブルー、グリーン、レッドのベタ印字(インク打込み量200%)を行い印字サンプルを作製した。その後、温度30℃、相対湿度90%の高湿環境下にそれぞれ印字サンプルを1週間保管した後、各色の前記高湿下での画像にじみを目視にて観察し、下記の基準で判定した。評価結果を表1に示す。
◎:各色とも滲みが起きていない。
○:いずれかの色で僅かに滲んでいる。
△:いずれかの色でやや滲んでいる。
×:いずれかの色で著しく滲んでいる。
Claims (8)
- 支持体上にインク受容層を2層以上有する記録媒体であって、
前記インク受容層のうちの前記支持体から最も遠い層である上層が、アルミナ水和物およびアルミナのうちから選ばれる少なくとも1種と、下記一般式[I]で表されるカルボン酸と、親水性バインダーとを含有し、かつ、下記一般式[II]で表されるスルホン酸を含有せず、
前記インク受容層のうちの前記上層の直下の層である下層が、アルミナ水和物およびアルミナのうちから選ばれる少なくとも1種と、下記一般式[II]で表されるスルホン酸と、親水性バインダーとを含有し、かつ、下記一般式[I]で表されるカルボン酸を含有しないことを特徴とする記録媒体。
一般式[I] R1−COOH
〔一般式[I]において、R1は水素原子を表すか、炭素数1以上3以下の分岐もしくは非分岐のアルキル基またはアルケニル基を表す。ただしR1がアルキル基またはアルケニル基の場合には、ヒドロキシル基、オキソ基、アミノ基(-NHR、-NRR')、アルコキシ基(-OR)、アシル基(R-CO-)、アルカノイルアミノ基(-NHCOR)およびカルバモイル基のうちの少なくとも一つを置換基として有しても良く、R及びR'はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1以上2以下のアルキル基を表す。ただし、置換基がアルコキシ基およびアルカノイルアミノ基の場合は、Rは水素原子ではない。〕、
一般式[II] R2−SO3H
〔一般式[II]において、R2は炭素数1以上3以下の分岐もしくは非分岐のアルキル基またはアルケニル基を表す。ただしR2は、オキソ基、ハロゲン原子、アルコキシ基(-OR)およびアシル基(R-CO-)のうちの少なくとも一つを置換基として有しても良く、Rは水素原子または炭素数1以上2以下のアルキル基を表す。ただし、置換基がアルコキシ基の場合は、Rは水素原子ではない。〕。 - 前記上層の固形分塗工量が7g/m2以上20g/m2以下であり、前記下層の固形分塗工量が10g/m2以上である請求項1に記載の記録媒体。
- 前記上層における、前記一般式[I]で表されるカルボン酸の含有量が、アルミナ水和物およびアルミナの合計の含有量1kgに対して、200mmol以上500mmol以下である請求項1または2に記載の記録媒体。
- 前記下層における、前記一般式[II]で表されるスルホン酸の含有量が、アルミナ水和物およびアルミナの合計の含有量1kgに対して、100mmol以上300mmol以下である請求項1乃至3の何れか1項に記載の記録媒体。
- 前記一般式[I]で表されるカルボン酸が、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、アクリル酸、酪酸、イソ酪酸、クロトン酸、ビニル酢酸、メタクリル酸、メトキシ酢酸、エトキシ酢酸、3−ヒドロキシプロピオン酸、グリコール酸、乳酸、ピルビン酸、グリオキシル酸、グリセリン酸及び2−ヒドロキシイソ酪酸から選択される少なくとも1種である請求項1乃至4の何れか1項に記載の記録媒体。
- 前記一般式[I]で表されるカルボン酸が、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、ビニル酢酸、乳酸及びピルビン酸から選択される少なくとも1種である請求項5に記載の記録媒体。
- 前記一般式[II]で表されるスルホン酸が、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、1−プロパンスルホン酸、2−プロパンスルホン酸、クロロメタンスルホン酸、ジクロロメタンスルホン酸、トリクロロメタンスルホン酸及びトリフルオロメタンスルホン酸から選択される少なくとも1種である請求項1乃至5の何れか1項に記載の記録媒体。
- 前記一般式[II]で表されるスルホン酸が、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、1−プロパンスルホン酸、2−プロパンスルホン酸及びトリフルオロメタンスルホン酸から選択される少なくとも1種である請求項7に記載の記録媒体。
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