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JP5659361B1 - ニューラルネットワーク回路、およびその学習方法 - Google Patents

ニューラルネットワーク回路、およびその学習方法 Download PDF

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Abstract

ニューロン数が多くてもパルスタイミングによる学習動作を適切に行うことができるニューラルネットワーク回路およびその学習方法を提供する。ニューロン回路(30)は、アナログパルス電圧(VPOST1)と、他のニューラルネットワーク回路素子(40)に第1入力信号(VPRE)として入力するためのスイッチングパルス電圧(VPOST2)とを生成する波形発生回路(33)を備え、シナプス回路(20)は、他のニューラルネットワーク回路素子(40)からの第1入力信号(VPRE)における入力許容期間、当該シナプス回路(20)と同じニューロン回路(30)で生成されたアナログパルス電圧(VPOST1)を当該シナプス回路(20)における抵抗変化素子(10)の第3端子(15)に入力するように構成され、入力許容期間におけるアナログパルス電圧(VPOST1)の大きさに依存して生じる第1端子(13)と第3端子(15)との間の電位差によって、抵抗変化素子(10)の抵抗値を変化させる。

Description

本開示は、ニューラルネットワーク回路、およびその学習方法に関する。
現在、生体の脳の情報処理方式を模倣したコンピュータの研究が行われている。この処理モデルの最も基本となるものがニューラルネットワーク(neural network)である。特許文献1には、パルス密度を用いて情報を表現するモデル(パルス密度モデル)が開示されている。特許文献1によれば、パルスを用いるモデルは、パルスを用いない従来のモデルよりも高い演算性能を有することが開示されている。また、特許文献2にはパルスタイミングを用いて情報を表現するモデル(パルスタイミングモデル)が開示されている。
さらに、パルスタイミングによる学習動作をより少ない数の素子の構成で実現することができるニューラルネットワーク回路として、非特許文献1のような構成が提案されている。
特開平7−114524号公報 特開2010−146514号公報
Y.Nishitani et al.、"Ferroelectric synapse device with brain−like learning function:Analog conductance control in a ferroelectric−gate field−effect transistor based on the timing difference between two pulses、"Extended Abstracts of the 2012 International Conference on Solid State Devices and Materials、 J−4−3、 pp.1140−1141、 2012.
しかしながら、特許文献2のようなパルスタイミングモデルを実現するニューラルネットワーク回路では、複数のニューラルネットワーク素子同士を相互接続した際に、両ニューラルネットワーク素子間においてアナログ信号(電圧パルス信号VPRE1)を伝送する必要がある。
ニューラルネットワークでは、一般にニューロンの数が多いほど演算能力が向上するため、ハードウェアにおいても多くのニューロンを実装することで高い演算能力が得られる。一方で、プロセス上の制限により、ひとつの半導体チップに実装できるニューロンの数には上限がある。そのため、その上限以上の数のニューロンを含むニューラルネットワークを構築する場合、複数の半導体チップを接続する必要が生じる。したがって、非特許文献1に記載されたようなニューラルネットワーク回路を用いた場合には、複数の半導体チップ間でアナログ信号を伝送する必要が生じる。
そのため、非特許文献1のようなニューラルネットワーク回路では、ひとつの半導体チップに実装できるニューロンの数よりも多い数のニューロンを含むニューラルネットワークを構築する場合、複数の半導体チップ間において伝送されるアナログ電圧がノイズによって変化するおそれがあり、学習を適切に行うことができない場合があるという課題を有する。
限定されない、例示的な一の実施形態は、ニューロンの数が多くてもパルスタイミングによる学習動作を適切に行うことができるニューラルネットワーク回路およびその学習方法を提供することである。
一の典型的な態様において、ここで開示する技術は、ニューラルネットワーク回路であって、複数のニューラルネットワーク回路素子が接続されて構成されるニューラルネットワーク回路であって、前記複数のニューラルネットワーク回路素子のそれぞれは、他のニューラルネットワーク回路素子の出力信号(以下、第1入力信号)が入力される少なくとも1つのシナプス回路と、前記少なくとも1つのシナプス回路の出力信号が入力される1つのニューロン回路と、を具備し、前記シナプス回路は、抵抗変化素子を具備し、前記抵抗変化素子は、第1端子、第2端子、および第3端子を具備し、前記第1端子と前記第3端子との間の電位差に応じて前記第1端子と前記第2端子との間の抵抗値が変化するように構成され、前記ニューロン回路は、同じニューラルネットワーク回路素子に含まれる前記シナプス回路に出力するための所定の波形を有するアナログパルス電圧と、所定の時間幅を定める波形を有し、他のニューラルネットワーク回路素子のシナプス回路に前記第1入力信号として入力するためのスイッチングパルス電圧とを生成する波形発生回路を備え、前記シナプス回路は、他のニューラルネットワーク回路素子からの前記第1入力信号における前記所定の時間幅を有する期間(入力許容期間)、当該シナプス回路と同じニューロン回路で生成された前記アナログパルス電圧を当該シナプス回路における前記抵抗変化素子の前記第3端子に入力するように構成され、前記入力許容期間における前記アナログパルス電圧の大きさに依存して生じる前記第1端子と前記第3端子との間の電位差によって、前記抵抗変化素子の抵抗値を変化させるものである。
開示される実施形態のさらなる利益および利点は、明細書および図面から明らかにされる。利益および/または利点は、明細書および図面が開示する様々な実施形態および特徴によって個別に提供されてもよく、一または複数の利益および/または利点を得るためにすべてを備える必要はない。
本開示によれば、ニューロン数が多くてもパルスタイミングによる学習動作を適切に行うことができる。
図1は本開示の第1の実施の形態におけるニューラルネットワーク回路を構成するニューラルネットワーク回路素子の概略構成を示すブロック図である。 図2は図1に示すニューラルネットワーク回路素子を用いて構成されるニューラルネットワーク回路の構成例を示すブロック図である。 図3は図1に示すアナログ積分回路の具体例を示す回路図である。 図4Aは図1に示すニューラルネットワーク回路素子において用いられる非対称形のアナログパルス電圧の波形例を示す図である。 図4Bは図1に示すニューラルネットワーク回路素子において用いられる対称形のアナログパルス電圧の波形例を示す図である。 図4Cは図1に示すニューラルネットワーク回路素子において用いられるスイッチングパルス電圧の波形例を示す図である。 図5は図1に示すニューラルネットワーク回路素子のニューロン回路における波形発生回路の例を示すブロック図である。 図6は図1に示す第1スイッチの具体例を示す回路図である。 図7は図4Aに示す双極性ノコギリ形パルス電圧をアナログパルス電圧とし、図4Cに示す方形波パルス電圧をスイッチングパルス電圧として用いた場合の、各パルス電圧のタイミングチャートである。 図8は図4Bに示すメキシカンハット形パルス電圧をアナログパルス電圧とし、図4Cに示す方形波パルス電圧をスイッチングパルス電圧として用いた場合の、各パルス電圧のタイミングチャートである。 図9Aは図1に示すニューラルネットワーク回路素子の抵抗変化素子の具体例を示す断面模式図である。 図9Bは図9Aに示す抵抗変化素子の回路記号を示す図である。 図10は強誘電体メモリスタを用いた検証用シナプス回路の構成例を示すブロック図である。 図11は非対称形STDPにおけるシナプス回路の検証結果を示すグラフである。 図12は強誘電体メモリスタを用いたニューラルネットワーク回路素子の一部を示すブロック図である。 図13は非対称形STDPにおける積分動作の検証結果を示すグラフである。 図14は対称形STDPにおけるシナプス回路および積分動作の検証結果を示すグラフである。 図15Aは本開示の第2の実施の形態におけるシナプス回路の抵抗変化素子として用いられる浮遊ゲートトランジスタを示す断面模式図である。 図15Bは図15Aに示す浮遊ゲートトランジスタの回路記号を示す図である。 図16は浮遊ゲートトランジスタを用いた検証用シナプス回路の構成例を示すブロック図である。 図17Aは図16に示す検証用シナプス回路に入力されるアナログパルス電圧の波形を示すグラフである。 図17Bは図16に示す検証用シナプス回路に入力されるスイッチングパルス電圧の波形を示すグラフである。 図18は図17Aに示すアナログパルス電圧をアナログパルス電圧とし、図17Bに示す方形波パルス電圧をスイッチングパルス電圧として用いた場合の、各パルス電圧のタイミングチャートである。 図19は図16に示す検証用シナプス回路を用いたシナプス回路の検証結果を示すグラフである。 図20Aは、階層型ニューラルネットワークを示す概略図である。 図20Bは、相互結合型ニューラルネットワークを示す概略図である。 図21は、一般的なニューロンを示す模式図である。 図22は、2つの入力端子を有するニューロン部における各値の時間的変化を示すグラフである。 図23Aは、STDPを説明するための模式図である。 図23Bは、非対称型STDPの特性を示す波形図である。 図23Cは、対称型STDPの特性を示す波形図である。 図24は、非特許文献1に開示された従来のニューラルネットワーク回路素子を示す回路図である。
[ニューラルネットワークの説明]
まず、本開示の実施の形態の前提となるニューラルネットワークおよびこれを実現するための従来におけるニューラルネットワーク回路の課題について詳しく説明する。上述したように、ニューラルネットワークは生体の神経回路網を模したものである。ニューラルネットワークは、神経回路網における機能単位である神経細胞を模したニューロンを機能単位とし、複数のニューロンをネットワーク状に配置して情報処理を行う。例えば、図20Aに示すようにニューロン100を階層状に接続した階層型ニューラルネットワークや、図20Bに示すようにニューロン100同士を相互に接続した相互結合型ニューラルネットワーク(ホップフィールドネットワーク)がある。
ニューラルネットワークは、大きく2つの機能を有する。1つ目は、入力から出力を得る「処理」機能であり、2つ目は、ニューラルネットワーク全体の入出力の関係を所望のものに設定する「学習」機能である。
[処理機能]
ここでは階層型ニューラルネットワークを例に、情報処理の動作について説明する。図20Aに示した階層型ニューラルネットワークは、入力層400、中間層500、および出力層600の3つの層を備えている。各層には少なくとも1つのニューロン100が含まれる。入力層400の各ニューロン100は中間層500の各ニューロン100と接続され、同様に、中間層500の各ニューロン100は出力層の各ニューロン100と接続されている。入力信号200は入力層400へ入力され、中間層500、出力層600と順に伝播し、出力層600から出力される。ニューロン100では、入力値に対して後述する所定の演算が行われ、その出力値を次の層のニューロンへ伝播する。従って、出力層600からの出力値が、ニューラルネットワークの最終出力300となる。この一連の動作がニューラルネットワークの情報処理であり、中間層500に含まれるニューロンを十分多くすると、任意の入出力が実現される。図20Aに示した階層型ニューラルネットワークは3つの層を備えているが、中間層500を複数備えることもできる。
続いて、ニューラルネットワークの構成単位であるニューロンについて説明する。図21は、一般的なニューロンを示す模式図である。ニューロン100は、シナプス(synapse)部121,122とニューロン部130を備えている。なお、シナプス部の数は前段
に接続されたニューロンの数、つまり入力信号の数に等しい。シナプス部121,122は外部からの複数の入力信号111,112のそれぞれに対して重み付けを行う。重み付けの値(w,w)を結合荷重と呼ぶ。ニューロン部130は、シナプス部によって重み付けされた入力信号の和を計算し、和の値を非線形演算した値を出力する。ここで、外部からの入力信号をそれぞれx(1,2,・・・,n)と表すとする。nは入力信号の数に等しい。下記式(1)に示すように、シナプス部121,122は各入力信号に対して、対応する結合荷重の値w(1,2,・・・,n)を乗算し、ニューロン部130はそれらの和Vを計算する。
=Σw (1)
ここで、Σはiについての和記号である。
さらにニューロン部は、求めた和Vに対して非線形関数fを用いた非線形演算を行った結果を出力yとする。したがって、ニューロンの出力yは下記式(2)のように表される。
y=f(V) (2)
非線形関数fには、飽和特性を持つ単調増加関数が用いられる。例えば、ステップ関数(階段関数)やシグモイド関数が用いられる。
ニューラルネットワーク回路は、複数のニューロン回路が同時に演算を行うことができるため、並列処理性を持つ。つまり、従来型コンピュータの逐次情報処理とは異なり、並列情報処理が可能であることが特長である。
[学習機能]
ニューラルネットワークの重要な特徴は、上述したように入力から出力を得る「処理」機能だけでなく、「学習」機能を備えている点である。ここで述べる学習とは、上述したシナプス部の結合荷重を更新することで、ニューラルネットワーク回路全体の入出力の関係を所望のものに設定することである。
[パルスニューロンモデル]
ここまでニューラルネットワークの処理機能と学習機能について詳述してきた。これまでの説明に用いたモデルにおいては、ニューロン間で伝播する信号は、電流や電位の値をアナログ値で表現したものであった。これに対して、生体の神経細胞では、ほぼ一定形状のパルス(スパイクパルス)をやり取りしていることがわかっている。そこで、生体の神経回路をより忠実に真似て、パルスを直接扱うモデル(スパイキングニューロンモデル)が、知られている。スパイキングニューロンモデルには、例えばある一定時間に伝播されるパルスの数を用いてアナログ情報を表現するモデル(パルス密度モデル)や、例えばパルスとパルスの時間的間隔を用いてアナログ情報を表現するモデル(パルスタイミングモデル)が含まれる。これらのスパイキングニューロンモデルは、シグモイド関数を用いた従来のニューラルネットワークよりも高い演算性能を得ることができる。また、スパイキングニューロンモデルではニューロン間でやり取りする信号が一定波形の信号であるため、後述するハードウェア化が容易であるという利点がある。
上述のような、パルスを用いた情報表現に適用できるニューロン部の動作モデルとして、積分発火モデルが提案されている。図22は、2つの入力端子を有するニューロン部における各値の時間的変化を示すグラフである。
図22に示すように、外部もしくは他のニューロン部から、シナプス部121に入力パルスxが入力され、シナプス部122に入力パルスxが入力されると、パルスが入力されたタイミングで、それぞれのシナプス部において単峰性の電圧変化が現れる。このようなシナプス部の電位をシナプス後電位(Post-synaptic potential、以下、「PSP」と略記する)と呼ぶ。図22には、シナプス部121およびシナプス部122におけるPSPの時間変化P(t)およびP(t)が示されている。PSPの高さはシナプス結合荷重に比例する。ここでtは時間を表す。
ニューロン部は、当該ニューロン部に接続されているすべてのシナプス部からのPSPの総和を演算する。この総和は、ニューロン部の内部電位V(t)と呼ばれる。ニューロン部への入力端子が2つの場合、図22に示すように、内部電位V(t)はP(t)およびP(t)の和となる。一般的に表すと、内部電位V(t)は下記式(3)のように表される。
(t)=ΣP(t) (3)
ここで、Pはシナプス部iでのPSPであり、Σはiについての和記号である。
図22に示すように、内部電位V(t)があらかじめ定められた閾値Vthを超えると、そのニューロン部はパルス信号の出力yを出力する。これをニューロン部の「発火」と呼ぶ。パルス信号の出力yはニューロン部から出力され、他のニューロン部に入力される。
パルスタイミングによる情報表現を用いる場合、学習動作におけるシナプス結合荷重の更新においてもパルスタイミングを利用することができる。特に、スパイクタイミングシナプス可塑性(Spike−timing dependent synaptic plasticity、以下では「STDP」と略記する)と呼ばれる性質を用いた学習動作が注目を浴びている。STDPとは、あるシナプス部121に着目したとき、シナプス部121に信号を送るニューロン(前ニューロン)が発火するタイミングと、シナプス部121に重み付けされた信号を受け取るニューロン(後ニューロン)が発火するタイミングに依存して、シナプス部121のシナプス結合荷重が変化する特徴である。実際の生物の神経細胞においても、いくつかの種類のSTDPが観測されている。
ここで図23Aを用いて、STDPについて説明する。図23Aに示すように、シナプス部120に接続された前ニューロンが発火するタイミングをtPREとし、後ニューロン発火するタイミングをtPOSTとする。STDPとは、このときのtPREとtPOSTとの時間差tPOST−tPREを関数として、シナプスの結合荷重wが変化する特性のことである。STDPには大きく分けて、2種類のものが知られている。図23Bに示した特性が非対称形STDPであり、シナプス結合荷重の変化量Δwが2つのパルスの時間差tPOST−tPREに加えて、両パルスの時間順序にも依存する。図23Cに示した特性が対称形STDPであり、シナプス結合強度の変化量Δwが2つのパルスの時間差tPOST−tPREだけの関数で決まり、パルスの順番に依存しない。
[集積回路化]
ここまででニューラルネットワークの概要について詳述したが、ニューラルネットワークを構成するにあたっては、上述したニューロンをどのようにして実現するかが問題となる。これまで、従来型コンピュータを用い、ソフトウェア処理にてニューロンの機能を実現する手法を用いることが多かった。しかし、この場合、複数のニューロンにおける処理をCPUが時分割で実行することになるため、本来の並列情報処理がなされない。そのため、ハードウェアを用いてニューロンを構成し集積回路化することが必須である。
上述のように、パルスタイミングによる情報表現に基づくニューラルネットワークは高い性能を実現できることが示唆されている。また、ニューロン間でやり取りする信号が一定波形の信号であるため、ハードウェア化が容易である。そのため、近年ではSTDPを用いた学習機能を実装したニューラルネットワークのハードウェア化、すなわちニューラルネットワーク回路の実現に関する研究が盛んに行われている。
非特許文献1には、スパイキングニューロンモデルに基づいて動作するニューロンをハードウェアで実現する具体例(ニューラルネットワーク回路素子)が開示されている。図24は、非特許文献1の図3(a)に開示された従来のニューラルネットワーク回路素子700を示す。ニューラルネットワーク回路素子700は、上述のニューロン100に相当する。
図24に示されるように、ニューラルネットワーク回路素子700は、シナプス回路720と、ニューロン回路730と、を具備する。シナプス回路720は上述のシナプス部120に相当し、ニューロン回路730は上述のニューロン部130に相当する。シナプス回路720は、強誘電体メモリスタ710と、セレクタ回路711と、スイッチングトランジスタ712と、を具備する。強誘電体メモリスタ710は、その抵抗値をシナプス結合荷重として記憶する機能を持つ。
ニューロン回路730は、アナログ積分回路731と、比較回路732と、波形発生回路733と、を具備する。波形発生回路733はパルス電圧VPOSTを、同じニューラルネットワーク回路素子700内のセレクタ回路711にフィードバック入力する。
このように、非特許文献1によれば、セレクタ回路711にフィードバック入力されるパルス電圧VPOSTを用いてセレクタ回路711を制御し、強誘電体メモリスタ710のゲート電極742に電圧パルス信号VPRE1を入力可能とするか否かを切り替えることで、STDPによる学習機能を実現する。
以上のように、非特許文献1に開示された従来のニューラルネットワーク回路では、図24に示されるように、ニューラルネットワーク回路素子700には2つの入力信号と2つの出力信号とがあり、ニューラルネットワーク回路素子700同士を相互接続する場合、互いに2つのパルス信号を伝送する必要がある。2つのパルス信号のうちの一方はデジタル信号であり、他方はアナログ信号である。
ここで、ニューラルネットワーク回路素子700に入力されるアナログ信号はアナログ波形を形成する電圧の大きさ(何ボルトであるか)が意味を持つ信号であり、デジタル信号は電圧の大小(HI状態とLO状態のどちらであるか)が意味を持つ信号である。
このように、非特許文献1の構成においては、複数のニューラルネットワーク回路素子700間の信号伝送において、アナログ信号を伝送する必要がある。したがって、非特許文献1に記載の従来のニューラルネットワーク回路を用いて、複数の半導体チップ上にニューラルネットワーク回路を構成した場合には、上述のように半導体チップ間でアナログ信号を伝送する必要がある。
しかしながら、半導体チップ間での電圧信号の伝送では、当該半導体チップ間の配線の抵抗成分または容量成分により、信号の減衰やひずみの影響が、チップ内での信号伝送に比べ顕著になるという問題がある。上述のように、ニューラルネットワーク回路素子で用いられるアナログ信号は、電圧の大きさに意味を持つため、減衰やひずみのようなノイズに弱い。
そのため、非特許文献1のようなニューラルネットワーク回路では、ひとつの半導体チップに実装できるニューロンの数よりも多い数のニューロンを含むニューラルネットワークを構築する場合、アナログ電圧がノイズによって変化するおそれがあり、学習を適切に行うことができない場合があるという課題を有する。
上記従来の課題に対して、本開示の発明者らは、鋭意研究の末、ニューロン数が多くてもパルスタイミングによる学習動作を適切に行うことができる、ニューラルネットワーク回路およびその学習方法として、以下のような態様を想到するに至った。
本開示の発明者らは、従来のニューラルネットワーク回路素子700において、2つのパルスのタイミング差に応じてシナプス結合荷重を変更するための電圧信号を生成するために、他のニューラルネットワーク回路素子で生成される電圧パルス信号VPRE1をゲート電極に入力可能とするか否かを、当該電圧パルス信号VPRE1が入力されたニューラルネットワーク回路素子700内で生成されるフィードバックパルス電圧VPOSTを用いて切り替えていることに着目した。そして、本開示の発明者らは、STDP学習を実現するためには、互いに異なる2つのニューラルネットワーク回路素子で生成された2つのパルス信号が必要とされるが、当該2つのパルス信号のうちの一方はスイッチングを行い得る信号波形であればよく、スイッチングを行い得るような信号波形を有するパルス信号は、半導体チップ間を伝送してもノイズに影響が小さいという知見を得た。
その結果、本開示の発明者らは、ニューラルネットワーク回路素子内でアナログパルス信号をフィードバックさせるとともに、他のニューラルネットワーク回路素子から伝送させるパルス信号を、アナログパルス信号を抵抗変化素子に入力可能とするか否かを切り替える信号として用いることにより、ノイズによって影響を受けるアナログパルス信号を半導体チップ間で伝送させる必要をなくすことができる本開示を想到するに至った。
具体的には、本開示の一態様に係るニューラルネットワーク回路は、複数のニューラルネットワーク回路素子(40)が接続されて構成されるニューラルネットワーク回路であって、前記複数のニューラルネットワーク回路素子のそれぞれは、他のニューラルネットワーク回路素子の出力信号(以下、第1入力信号)が入力される少なくとも1つのシナプス回路(20)と、前記少なくとも1つのシナプス回路の出力信号が入力される1つのニューロン回路(30)と、を具備し、前記シナプス回路は、抵抗変化素子(10)を具備し、前記抵抗変化素子は、第1端子(13)、第2端子(14)、および第3端子(15)を具備し、前記第1端子と前記第3端子との間の電位差に応じて前記第1端子と前記第2端子との間の抵抗値が変化するように構成され、前記ニューロン回路は、同じニューラルネットワーク回路素子に含まれる前記シナプス回路に出力するための所定の波形を有するアナログパルス電圧と、所定の時間幅を定める波形を有し、他のニューラルネットワーク回路素子のシナプス回路に前記第1入力信号として入力するためのスイッチングパルス電圧とを生成する波形発生回路(33)を備え、前記シナプス回路は、他のニューラルネットワーク回路素子からの前記第1入力信号における前記所定の時間幅を有する期間(入力許容期間)、当該シナプス回路と同じニューロン回路で生成された前記アナログパルス電圧を当該シナプス回路における前記抵抗変化素子の前記第3端子に入力するように構成され、前記入力許容期間における前記アナログパルス電圧の大きさに依存して生じる前記第1端子と前記第3端子との間の電位差によって、前記抵抗変化素子の抵抗値を変化させるものである。
上記構成によれば、あるニューラルネットワーク回路素子で生成されたアナログパルス電圧および所定の時間幅を定めるスイッチングのためのパルス電圧のうち、スイッチングのためのパルス電圧を他のニューラルネットワーク回路素子に伝送する一方で、アナログパルス電圧は、当該アナログパルス電圧を生成したのと同じニューラルネットワーク回路素子で用いられる。したがって、複数のニューラルネットワーク回路素子間において、ノイズの影響を受け難いスイッチングのためのパルス電圧のみが伝送されるため、ニューロン数が多くてもパルスタイミングによる学習動作を適切に行うことができる。
前記複数のニューラルネットワーク回路素子は、複数のチップ(2)上に実装され、前記複数のチップは、一のチップに実装された少なくとも1つの前記ニューラルネットワーク回路素子の出力端子(52)と、その他のチップに実装された少なくとも1つの前記ニューラルネットワーク回路素子の入力端子(51)との間を接続するように構成されてもよい。これにより、複数のチップ間において、ノイズの影響を受け難いスイッチングのためのパルス電圧のみが伝送されるため、ニューラルネットワーク回路を構成する多数のニューラルネットワーク回路素子を、複数のチップにわたって実装する場合であっても、チップ間の信号伝送におけるノイズの影響を受け難くすることができる。したがって、1つのチップに実装可能なニューラルネットワーク回路素子の数が制限される場合においても、その数に制限されることなく、より多い数のニューラルネットワーク回路素子を有し、適切な学習動作を行うことができるニューラルネットワーク回路を実現することができる。
前記シナプス回路は、前記抵抗変化素子の前記第3端子と、前記ニューロン回路の前記アナログパルス電圧を出力する端子(46)との間の接続または遮断を切り替える第1スイッチ(21)を備え、前記第1スイッチは、前記他のニューラルネットワーク回路素子からの前記第1入力信号に基づいて前記接続または遮断を切り替えてもよい。これによれば、他のニューラルネットワーク回路素子からの第1入力信号は、第1スイッチの接続状態の切り替えのみに用いられる。したがって、第1入力信号は2値が区別できる程度の精度があればよいため、複数のニューラルネットワーク回路素子間の伝送において、第1入力信号のノイズによる影響を小さくすることができる。
前記抵抗変化素子は、強誘電体ゲートトランジスタ(70)であってもよい。さらに、前記強誘電体ゲートトランジスタは、基板(72)上に形成された制御電極(73)と、前記制御電極が当接するように設けられる強誘電体層(71)と、強誘電体層上に形成された半導体層(74)と、半導体層上に設けられた第1電極(75)および第2電極(76)とを備え、前記第1電極と前記制御電極との間の電位差に応じて前記第1電極と前記第2電極との間の抵抗値が変化するよう構成されてもよい。これによれば、第3端子である制御電極と、第1端子である第1電極との間に電圧が印加されると、強誘電体層の分極方向に依存して、第1電極と第2端子である第2電極との間の抵抗値が不揮発かつ多階調に変化する。したがって、このような強誘電体ゲートトランジスタを抵抗変化素子として用いることにより、シナプス結合荷重の変化を多階調に記憶させることができる。
前記ニューロン回路(30)は、前記シナプス回路(20)の前記抵抗変化素子(10)を流れる電流値を積分する積分回路(31)と、前記積分回路(31)で積分された電流値に応じた所定のパルス電圧を発生させる波形発生回路(33)と、を具備してもよい。
前記シナプス回路(20)は、一端が第1基準電圧源(23)に接続され、他端が前記抵抗変化素子(10)の前記第1端子(13)に接続される第2スイッチ(22)を備え、前記第2スイッチ(22)は、他のニューラルネットワーク回路素子から入力されるパルス電圧が入力されている間、前記第1基準電圧源(23)と前記第1端子(13)とを接続するように構成されてもよい。
また、本開示の他の態様に係るニューラルネットワーク回路の学習方法は、複数のニューラルネットワーク回路素子(40)が接続されて構成されるニューラルネットワーク回路の学習方法であって、前記複数のニューラルネットワーク回路素子(40)のそれぞれは、他のニューラルネットワーク回路素子の出力信号(以下、第1入力信号)が入力される少なくとも1つのシナプス回路(20)と、前記少なくとも1つのシナプス回路の出力信号が入力される1つのニューロン回路(30)と、を具備し、前記シナプス回路(20)は、抵抗変化素子(10)を具備し、前記抵抗変化素子(10)は、第1端子(11)、第2端子(12)、および第3端子(13)を具備し、前記第1端子と前記第3端子との間の電位差に応じて前記第1端子と前記第2端子との間の抵抗値が変化するように構成され、前記ニューロン回路(30)は、同じニューラルネットワーク回路素子(40)に含まれる前記シナプス回路(20)に出力するための所定の波形を有するアナログパルス電圧と、所定の時間幅を定める波形を有し、他のニューラルネットワーク回路素子のシナプス回路に前記第1入力信号として入力するためのスイッチングパルス電圧とを生成する波形発生回路を備え、前記シナプス回路は、他のニューラルネットワーク回路素子からの前記第1入力信号における前記所定の時間幅を有する期間(入力許容期間)、当該シナプス回路と同じニューロン回路で生成された前記アナログパルス電圧を当該シナプス回路における前記抵抗変化素子の前記第3端子に入力するように構成され、前記入力許容期間における前記アナログパルス電圧の大きさに依存して生じる前記第1端子と前記第3端子との間の電位差によって、前記抵抗変化素子の抵抗値を変化させるものである。
以下、本開示の実施の形態によるニューラルネットワーク回路の学習方法を、図面を参照しながら説明する。
[第1の実施の形態]
まず、本開示の第1の実施の形態について説明する。図1は本開示の第1の実施の形態におけるニューラルネットワーク回路を構成するニューラルネットワーク回路素子40の概略構成を示すブロック図であり、図2は図1に示すニューラルネットワーク回路素子40を用いて構成されるニューラルネットワーク回路1の構成例を示すブロック図である。図1に示す本実施形態におけるニューラルネットワーク回路素子40は、少なくとも1つの入力端子51と、入力端子51の数と同数のシナプス回路20と、1つのニューロン回路30と、1つの出力端子52と、を備えている。また、図2に示すように、ニューラルネットワーク回路1は、複数のニューラルネットワーク回路素子40が接続されることにより構成される。具体的には、ニューラルネットワーク回路素子40の出力端子52は、他のニューラルネットワーク回路素子40の入力端子51に接続される。
ニューラルネットワーク回路素子40の入力端子51は、シナプス回路20の入力端子41に接続されている。シナプス回路20の出力端子43は、ニューロン回路30の入力端子44に接続されている。ニューロン回路30の第1出力端子45は、ニューラルネットワーク回路素子40の出力端子52に接続されている。なお、図1には、図面の見易さのため、1つのニューロン回路30および1つのシナプス回路20のみが示されているが、実際には、図2に示すように、1つのニューロン回路30に対して複数のシナプス回路20が接続され得る。
ニューロン回路30は、アナログ積分回路31と、比較回路32と、波形発生回路33と、を備える。
ニューロン回路30の入力端子44は、アナログ積分回路31に接続されている。アナログ積分回路31は、ニューロン回路30に接続されている複数のシナプス回路20から流れ込む電流の和を演算する。図3は図1に示すアナログ積分回路31の具体例を示す回路図である。図3に示す具体例において、アナログ積分回路31は、オペアンプ35、キャパシタ36および抵抗素子37を備えている。キャパシタ36の容量値は例えば1pFであり、抵抗素子37の抵抗値は例えば1MΩである。オペアンプ35の正極性入力端子(+)はグランド電圧と等電位となるように構成され、オペアンプ35の負極性入力端子(−)はニューロン回路30の入力端子44に接続される。オペアンプ35の負極性入力端子(−)と出力端子との間には、キャパシタ36および抵抗素子37が並列に接続されている。
アナログ積分回路31は、シナプス回路20からニューロン回路30に入力される電流を用いてキャパシタ36を充電する。この動作によって、電流の時間積分の演算結果が積分電圧Vとして出力される。また、オペアンプ35は、出力信号が抵抗素子37を介してオペアンプ35の負極性入力端子(−)に戻るフィードバック機能を有している。これにより、オペアンプ35の負極性入力端子(−)は仮想接地の状態となる。
オペアンプ35の負極性入力端子(−)が仮想接地の状態となるため、シナプス回路20の数やキャパシタ36の積分電圧Vに関わらず、直流電圧源23の第1基準電圧VDDと抵抗変化素子10の抵抗値によって決まる一定電流が、ニューロン回路30へ入力され、蓄積される。
アナログ積分回路31の演算値は、比較回路32に伝えられる。比較回路32は、演算値が所定の値を超えたときに、波形発生回路33へ信号(トリガ信号)を出力する。
波形発生回路33は、比較回路32からの信号をトリガとして、所定の波形を有するアナログパルス電圧VPOST1および所定の時間幅を定める波形を有するスイッチングパルス電圧VPOST2を生成する。図4Aおよび図4Bは図1に示すニューラルネットワーク回路素子40において用いられるアナログパルス電圧VPOST1の波形例を示す図であり、図4Cは図1に示すニューラルネットワーク回路素子40において用いられるスイッチングパルス電圧VPOST2の波形例を示す図である。
ここで、図4Aに示したアナログパルス電圧を「双極性ノコギリ形パルス電圧」と呼ぶこととする。双極性ノコギリ形パルス電圧の特徴は、初めは0ボルトである電位が、時間経過と共に所定の正の電位まで上昇し、その後、所定の負の電位まで低下した後に、再び0ボルトに戻ることである。一方、図4Bに示したアナログパルス電圧を「メキシカンハット形パルス電圧」と呼ぶこととする。メキシカンハット形パルス電圧の場合は、初めは0ボルトである電位が、時間経過と共に所定の負の電位まで低下した後、所定の正の電位まで上昇する。その後、電位は、所定の負の値まで低下した後、再び0ボルトに戻る。アナログパルス電圧VPOST1は、図4Aまたは図4Bに示した形状の他、例えば図4Aまたは図4Bの波形の符号を反転させた波形が用いられ得る。スイッチングパルス電圧VPOST2には、HI状態およびLO状態のいずれかを示し得る波形が用いられる。スイッチングパルス電圧VPOST2は、HI状態またはLO状態の時間幅を定める波形であれば、デジタル波形であってもアナログ波形であってもよい。図4Cには、スイッチングパルス電圧VPOST2の例として、方形波パルス電圧が示されている。
波形発生回路33は、アナログパルス電圧VPOST1およびスイッチングパルス電圧VPOST2を同じタイミングで生成する。具体的には、アナログパルス電圧VPOST1およびスイッチングパルス電圧VPOST2の時間的な中心点(図4A,4B,4Cにおいてそれぞれtで示す)が一致するように出力する。
図5は図1に示すニューラルネットワーク回路素子40のニューロン回路30における波形発生回路33の例を示すブロック図である。図5に示すように、波形発生回路33は、比較回路32からの出力信号Vをトリガとして駆動するデジタル/アナログコンバータ331と、アナログパルス電圧を生成するためのデジタル波形データが記憶されたデジタルメモリ332とを備えている。デジタル/アナログコンバータ331は、比較回路32からの出力信号Vが入力されると、デジタルメモリ332からデジタル波形データを読み出し、これをアナログ波形に変換して第2出力端子46に出力する。図1に示すように、第2出力端子46から出力されたアナログパルス電圧VPOST1は、これを出力したニューロン回路30と同じニューラルネットワーク回路素子40内のすべてのシナプス回路20にフィードバック入力される。なお、図2においては、ニューロン回路30からシナプス回路20にフィードバック入力するための配線は図示を省略している。
スイッチングパルス電圧VPOST2も波形発生回路33で同様に生成され、第1出力端子45から出力される。ニューロン回路30の第1出力端子45は、ニューラルネットワーク回路素子40の出力端子52に接続されている。したがって、スイッチングパルス電圧VPOST2はニューラルネットワーク回路素子40の出力信号となる。そして、この出力信号が他のニューラルネットワーク回路素子40におけるシナプス回路20の入力端子51に第1入力信号(すなわち、スイッチングパルス電圧VPRE)として入力される。
次に、本実施形態におけるシナプス回路20について説明する。図1に示すように、シナプス回路20は、第1スイッチ21と、第2スイッチ22と、抵抗変化素子10と、所定の第1基準電圧(例えば電源電圧)VDDを出力する直流電圧源23と、を備えている。図2に示すように、あるニューラルネットワーク回路素子40におけるシナプス回路20の第1入力端子41は、所定の他のニューラルネットワーク回路素子40の出力端子52に接続されている。また、シナプス回路20の第2入力端子42は、同じニューラルネットワーク回路素子40内にあるニューロン回路30の第2出力端子46に接続されている。
抵抗変化素子10は、後述するように、第1端子13、第2端子14、および第3端子15を具備し、第1端子13と第3端子15との間の電位差に応じて第1端子13と第2端子14との間の抵抗値が変化するように構成される。抵抗変化素子10の第1端子13は、第2スイッチ22を介して直流電圧源23に接続されている。抵抗変化素子10の第2端子14は、シナプス回路20の出力端子43に接続されている。シナプス回路20の出力端子43は、同じニューラルネットワーク回路素子40のニューロン回路30の入力端子44に接続されている。
なお、抵抗変化素子10としては、抵抗値がパルス電圧の印加を止めた後も変化しない、すなわち、不揮発特性を有する、抵抗変化素子を用いることとしてもよい。これにより抵抗変化素子10への電圧供給遮断後も抵抗値を保持することができる。
第1スイッチ21は、シナプス回路20の第2入力端子42に接続される第1端子27と、抵抗変化素子10の第3端子15に接続される第2端子28と、シナプス回路20の第1入力端子41に接続され、第1端子27と第2端子28との接続または遮断を切り替える制御端子26とを備えている。
図6は図1に示す第1スイッチ21の具体例を示す回路図である。図6に示す具体例において、第1スイッチ21は、相補的動作をする少なくとも2つのトランジスタを用いて構成される。図6の例において、第1スイッチ21は、2つのn型のMOSFET211,212と、1つのインバータ213とを備えている。一方のn型MOSFET211のソース端子にはグランド電圧が与えられ、ドレイン端子は他方のn型MOSFET212のソース端子に接続され、ゲート端子はインバータ213の出力端子に接続されている。他方のn型MOSFET212のドレイン端子は、第1端子27に接続され、ニューロン回路30の第2出力端子46から出力されたアナログパルス電圧VPOST1が入力される。n型MOSFET212のゲート端子およびインバータ213の入力端子は、制御端子26に接続され、スイッチングパルス電圧VPREが入力される。2つのn型MOSFET211,212間の共通端子は、第2端子28に接続されている。なお、インバータ213を用いる代わりに2つのn型MOSFET211,212のうちの一方(211)をp型のMOSFETとすることとしてもよい。
このような構成において、制御端子26に印加されるスイッチングパルス電圧VPREがHI状態の期間には、n型MOSFET211、212がそれぞれ開状態(遮断状態)および閉状態(接続状態)となるので、アナログパルス電圧VPOST1の電圧値に応じた電圧値が第2端子28における出力電圧となる。スイッチングパルス電圧VPREがLO状態の期間には、n型MOSFET211,212がそれぞれ閉状態(接続状態)および開状態(遮断状態)となるので、第2端子28における出力電圧は0(n型MOSFET211のソース端子に印加されるグランド電位と略同電位)のままとなる。
第2スイッチ22は、直流電圧源23と接続される第1端子16と、抵抗変化素子10の第1端子13に接続される第2端子17と、シナプス回路20の入力端子41に接続され、第1端子16と第2端子17との接続または遮断を切り替える制御端子18とを備えている。第2スイッチ22は、例えば電界効果トランジスタ(FET)等により実現できる。この場合、FETのゲート端子が制御端子18として機能する。
このようなシナプス回路20において、第1入力端子41には、他のニューラルネットワーク回路素子40が出力するスイッチングパルス電圧VPOST2が、第1入力信号、すなわち、スイッチングパルス電圧VPREとして印加される。また、シナプス回路20の第2入力端子42には、同じニューラルネットワーク回路素子40内のニューロン回路30から出力されたアナログパルス電圧VPOST1が印加される。
ここで、本実施の形態のニューラルネットワーク回路素子40の構成において重要な点は、アナログパルス電圧はすべて同じニューラルネットワーク回路素子40の内部だけで伝送されることである。これによってニューロン回路30の数が多くてもパルスタイミングによる学習動作を適切に行うことができる。
以下、ニューラルネットワーク回路素子40の動作についてより詳細に説明する。
まず、処理動作について説明する。「処理」動作の間は、図示しないが、シナプス回路20の第2入力端子42に印加される電圧がグラウンド電圧と等電位となるようにニューラルネットワーク回路素子40における接続が切り換えられる。また、第1スイッチ21が開状態のときは、抵抗変化素子10の第3端子15が、図示しないグラウンド電圧と等電位の端子に接続される。そのため、第1スイッチ21の状態に関わらず、抵抗変化素子10の第3端子15には所定の電圧が入力されない(HI状態にならない)ので、抵抗変化素子10の抵抗値は変化しない。つまり学習動作は起こらない。
また、処理動作の間、第2スイッチ22は、第1入力信号であるスイッチングパルス電圧VPREがシナプス回路20に入力されている間、直流電圧源23と抵抗変化素子10の第1端子13とを接続する。すなわち、他のニューラルネットワーク回路素子から、スイッチングパルス電圧VPREがシナプス回路20へ入力されると、そのスイッチングパルス電圧VPREの値に応じて第2スイッチ22が開閉される。例えば第2スイッチ22は、スイッチングパルス電圧VPREが所定の電圧以上となるHI状態の期間に閉状態(接続状態)となり、それ以外の期間に開状態(遮断状態)となる。また、シナプス回路20の第2端子14は、直流電圧源23による第1基準電圧VDDと異なる所定の第2基準電圧(例えば、グランド電圧)と等電位となる。
第2スイッチ22が閉状態になると、直流電圧源23と抵抗変化素子10の第1端子13とが接続される。抵抗変化素子10は、前述したように第1端子13と第2端子14との間の抵抗値が可変する特性を有している。第2スイッチ22が閉状態になることにより、抵抗変化素子10の第1端子13と第2端子14との間に第1基準電圧VDDが印加される。これにより、直流電圧源23から抵抗変化素子10に、当該抵抗変化素子10の現時点における導電率(抵抗値の逆数)に比例した電流が流れる。この電流は、ニューロン回路30に入力される。ニューロン回路30に入力される電流の大きさは、シナプス結合荷重wに比例しており、図22に示すようなPSP(P(t),P(t))に相当するものとなる。このように、本実施形態では、抵抗変化素子10の導電率(抵抗値の逆数)がシナプス結合荷重wに相当することとなる。
複数のシナプス回路20からニューロン回路30に入力される電流は、複数の他のニューラルネットワーク回路素子から対応するシナプス回路20を通じて非同期的に与えられる。アナログ積分回路31は、複数のシナプス回路20からの入力電流を時空間加算する。時空間加算によって生じる積分電圧は、前述したニューロンの内部電位Vとみなせる。内部電位Vが所定の閾値電圧VTHを超えると、波形発生回路33がパルス電圧(VPOST1,VPOST2)を生成する。このうち、波形発生回路33で生成されたスイッチングパルス電圧VPOST2は、他のニューラルネットワーク回路素子のシナプス回路の第1入力端子に第1入力信号電圧VPREとして印加される。
次に、学習動作、特にSTDPを利用した学習動作について説明する。「学習」動作時には、前述したように、ニューロン回路30の波形発生回路33は、スイッチングパルス電圧VPOST2と同じタイミングでアナログパルス電圧VPOST1を生成する。アナログパルス電圧VPOST1は、シナプス回路20の第1スイッチ21の第1端子27に印加される。また他のニューラルネットワーク回路素子のスイッチングパルス電圧VPREが、第1入力信号としてシナプス回路20の第1スイッチ21の制御端子26に印加される。シナプス回路20は、スイッチングパルス電圧VPREの値に応じて、第1スイッチ21を切り替える。第1スイッチ21は、制御端子26に所定の電圧以上の電圧が印加された場合に、第1端子27および第2端子28間を接続するように構成されている。スイッチングパルス電圧VPREは、所定の時間幅を有する期間(入力許容期間)、所定の電圧レベル以上(HI状態)となる波形を有している。したがって、スイッチングパルス電圧VPREに基づいて定めれる入力許容期間において、抵抗変化素子10の第3端子15と、ニューロン回路30のアナログパルス電圧VPOST1を出力する第2出力端子46との間が接続され、それ以外の期間は当該接続が遮断される。
次に、抵抗変化素子10を具備するシナプス回路20において、STDPを実現する方法について、図1を用いて説明する。例えば、スイッチングパルス電圧VPREがHI状態の期間は、第1スイッチ21によって、抵抗変化素子10の第3端子15と、シナプス回路20の第2入力端子42とが接続される場合を考える。すなわち、スイッチングパルス電圧VPREがHI状態の期間、第1スイッチ21が閉状態となることにより、シナプス回路20の第2入力端子42と抵抗変化素子10の第3端子15との間が導通可能となる。これによって、抵抗変化素子10の第3端子15にアナログパルス電圧VPOST1が第2入力信号電圧として入力可能な入力許容期間となる。この入力許容期間において第2入力端子42に入力されたアナログパルス電圧VPOST1の一部が抵抗変化素子10の第3端子15に印加される。このように、アナログパルス電圧VPOST1のうちスイッチングパルス電圧VPREと時間的に重なる波形を有する(すなわち、所定の時間幅を有する)パルス電圧が、抵抗変化素子10の第3端子15に印加される。この所定の時間幅を有するパルス電圧によって抵抗変化素子10の抵抗値が変更される。上述のとおり、本実施形態においては、抵抗変化素子10の抵抗値の逆数(導電率)がシナプス結合荷重を表わしているので、その抵抗値の変化によりシナプス回路20のシナプス結合強度を更新する「学習」動作が可能となる。
また、アナログパルス電圧VPOST1とスイッチングパルス電圧VPREとが印加されるタイミングによって、抵抗変化素子10の第3端子15に印加されるパルス電圧の波形は変化する。上述のように、抵抗変化素子10の抵抗値変化の程度は、印加される電圧の大きさ、つまり電圧波形に依存することを特徴とする。2つのパルス電圧が印加されるタイミングに応じて抵抗変化素子10の第3端子15に印加されるパルス電圧の波形は、変化する。したがって、2つのパルス電圧が印加されるタイミングに応じて抵抗変化素子10の抵抗値変化の程度も変化する。図4Aに示す双極性ノコギリ形パルス電圧をアナログパルス電圧VPOST1として用いることで、図23Bに示した非対称形のSTDPを実現することができ、図4Bに示すメキシカンハット形パルス電圧をアナログパルス電圧VPOST1として用いることで、図23Cに示した対称形のSTDPを実現することができる。
図7は図4Aに示す双極性ノコギリ形パルス電圧をアナログパルス電圧VPOST1とし、図4Cに示す方形波パルス電圧をスイッチングパルス電圧VPREとして用いた場合の、各パルス電圧のタイミングチャートである。図7においても、上述したようにスイッチングパルス電圧VPREがHI状態の期間だけ、アナログパルス電圧VPOST1が抵抗変化素子10の第3端子15に印加される場合を考える。図7において、第1スイッチ21の動作によって入力許容期間に第3端子15に印加される電圧(以下、ゲート入力電圧)をVsampleとする。また、アナログパルス電圧VPOST1とスイッチングパルス電圧VPREとの入力タイミング差tPOST1−tPREは、2つのパルス電圧の時間的な中間点(図4Aおよび図4Cにおける時刻t)を基準として、その基準点の時間差とする。図7には、2つのパルス電圧入力タイミング差の大きさを矢印で示している。
図7に示されるように、アナログパルス電圧VPOST1とスイッチングパルス電圧VPREとの入力タイミング差tPOST1−tPREが変化することにより、ゲート入力電圧Vsampleの波形が変化する。例えばtPOST1−tPRE<0のとき(アナログパルス電圧VPOST1がスイッチングパルス電圧VPREより早く入力されるとき)、アナログパルス電圧VPOST1とスイッチングパルス電圧VPREとが時間的に重なると、ゲート入力電圧Vsampleは負方向の電圧となり、入力タイミング差がある程度小さくなるまでは、入力タイミング差が小さいほどゲート入力電圧Vsampleの大きさが大きくなる。ゲート入力電圧Vsampleの大きさが負方向に大きくなるほど、抵抗変化素子10の導電率(抵抗値の逆数)が大きく減少する。一方、tPOST1−tPRE>0のとき(アナログパルス電圧VPOST1がスイッチングパルス電圧VPREより遅く入力されるとき)は、アナログパルス電圧VPOST1とスイッチングパルス電圧VPREとが時間的に重なると、ゲート入力電圧Vsampleは、正方向の電圧となり、入力タイミング差がある程度小さくなるまでは、入力タイミング差が小さいほどゲート入力電圧Vsampleの大きさが大きくなる。ゲート入力電圧Vsampleの大きさが正方向に大きくなるほど、抵抗変化素子10の導電率(抵抗値の逆数)が大きく増加する。入力タイミング差tPOST1−tPREが0に近い所定の領域においては、ゲート入力電圧Vsampleは、平均値が略0に近づく。
上述したように、双極性ノコギリ形パルス電圧の代わりにメキシカンハット形パルス電圧をアナログパルス電圧VPOST1として用いることもできる。図8は図4Bに示すメキシカンハット形パルス電圧をアナログパルス電圧VPOST1とし、図4Cに示す方形波パルス電圧をスイッチングパルス電圧VPREとして用いた場合の、各パルス電圧のタイミングチャートである。ここでも、スイッチングパルス電圧VPREがHIの期間だけ、アナログパルス電圧VPOST1が抵抗変化素子10の第3端子15に印加される場合を考える。
図8に示されるように、メキシカンハット形パルス電圧をアナログパルス電圧VPOST1として用いた場合においても、アナログパルス電圧VPOST1とスイッチングパルス電圧VPREとの入力タイミング差tPOST1−tPREが変化することにより、ゲート入力電圧Vsampleの波形が変化する。例えば、スイッチングパルス電圧VPREが印加されるタイミングにおいてアナログパルス電圧VPOST1が正の値をとると、ゲート入力電圧Vsampleは、正方向の電圧となり、入力タイミング差が小さいほどゲート入力電圧Vsampleの大きさが大きくなる。ゲート入力電圧Vsampleの大きさが正方向に大きくなるほど、抵抗変化素子10の導電率(抵抗値の逆数)が大きく増加する。一方、スイッチングパルス電圧VPREが印加されるタイミングにおいてアナログパルス電圧VPOST1が負の値をとると、ゲート入力電圧Vsampleは、負方向の電圧となる。ゲート入力電圧Vsampleの大きさが負方向に大きくなるほど、導電率(抵抗値の逆数)が大きく減少する。
このように、図7および図8の何れの例においても、スイッチングパルス電圧VPREを用いて第1スイッチ21を切り替えることで、同じニューラルネットワーク回路素子40内で生成されたアナログパルス電圧(第2入力信号電圧)VPOST1と他のニューラルネットワーク回路素子から入力されたスイッチングパルス電圧(第1入力信号電圧)VPREの入力タイミング差に基づいて、抵抗変化素子10の第3端子15に、当該入力タイミング差に依存したゲート入力電圧Vsampleが印加される。このようにして印加されたゲート入力電圧Vsampleによって、抵抗変化素子10において入力タイミング差に依存した抵抗値の変調、つまりSTDPに基づく学習が実現される。
このように、上記構成によれば、あるニューラルネットワーク回路素子40で生成された双極性ノコギリ形パルス電圧またはメキシカンハット形パルス電圧のようなアナログパルス電圧VPOST1および所定の時間幅を定めるスイッチングのためのパルス電圧VPOST2のうち、スイッチングのためのパルス電圧VPOST2を他のニューラルネットワーク回路素子40に第1入力信号電圧VPREとして伝送する一方で、アナログパルス電圧VPOST1は、当該アナログパルス電圧VPOST1を生成したのと同じニューラルネットワーク回路素子40で用いられる。複数のニューラルネットワーク回路素子40間において伝送されるスイッチングパルス電圧VPOST2(VPRE)は、第1スイッチ21の接続状態の切り替えのみに用いられる。このため、スイッチングパルス電圧VPREには2値が区別できる程度の精度があればよくノイズの影響を受け難い。
したがって、複数のニューラルネットワーク回路素子40間において、ノイズの影響を受け難いスイッチングのためのパルス電圧のみが伝送される。この結果、複数のニューラルネットワーク回路素子40間でアナログパルス電圧VPOST1を伝送する必要がなくなる。したがって、ニューロン数が多くてもパルスタイミングによる学習動作を適切に行うことができる。また、アナログ信号を伝送する際にノイズの影響を受け難くするための種々の対策が不要となるため、ニューラルネットワーク回路の回路面積を大きくすることなくより多い数のニューラルネットワーク回路素子40を実装することができる。
また、他のニューラルネットワーク回路素子40から伝送される信号の入力タイミングを明確にするために、ニューラルネットワーク回路素子40の出力端子52には図示しない遅延回路が接続され得る。非特許文献1の構成においては、一のニューラルネットワーク回路素子から出力される信号が2種類存在するため、遅延回路も2つ必要となる。これに対し、本実施形態のニューラルネットワーク回路1においては、一のニューラルネットワーク回路素子40から出力される信号はスイッチングパルス電圧VPOST2(VPRE)のみであるため、遅延回路も1つで済む。この結果、遅延回路を含むニューラルネットワーク回路素子当たりのチップの占有面積を小さくすることができる。
また、図2に示すように、複数のニューラルネットワーク回路素子40は、複数のチップ(半導体チップ)2上に実装され得る。この場合、複数の半導体チップ2は、一の半導体チップ2に実装された少なくとも1つのニューラルネットワーク回路素子40の出力端子52(すなわち、ニューロン回路30の第1出力端子45)と、その他の半導体チップ2に実装された少なくとも1つのニューラルネットワーク回路素子40の入力端子51(すなわち、シナプス回路20の入力端子41)との間を接続するように構成される。一の半導体チップ2に実装された、あるニューラルネットワーク回路素子40の出力端子52と、他の半導体チップ2に実装された、その他のニューラルネットワーク回路素子40の入力端子51との間が接続される場合、その間は、例えば基板配線等の配線部3により接続される。
配線部3は、半導体チップ2内の微細配線に比べて、抵抗成分または容量成分が大きくなる。このため、信号の減衰やひずみの影響が、半導体チップ2内での信号伝達に比べて大きくなる。しかしながら、本実施形態におけるニューラルネットワーク回路1において、複数の半導体チップ2間において配線部3を介して伝送される信号は、前述したようにノイズの影響を受け難いスイッチングのためのパルス電圧VPREのみである。このため、ニューラルネットワーク回路1を構成する多数のニューラルネットワーク回路素子40を、複数の半導体チップ2にわたって実装する場合であっても、半導体チップ2間の信号伝送におけるノイズの影響を受け難くすることができる。したがって、1つの半導体チップ2に実装可能なニューラルネットワーク回路素子40の数が制限される場合においても、その数に制限されることなく、より多い数のニューラルネットワーク回路素子40を有し、適切な学習動作を行うことができるニューラルネットワーク回路1を実現することができる。例えば、1cm角の半導体チップ2に対して約1000個のニューラルネットワーク回路素子40が実装可能であるとすると、10個の半導体チップ2を繋げることにより、簡単に10000個のニューラルネットワーク回路素子40を有するニューラルネットワーク回路1を実現することができる。
以下、本実施形態における抵抗変化素子10の具体例について説明する。図9Aは図1に示すニューラルネットワーク回路素子40の抵抗変化素子10の具体例を示す断面模式図であり、図9Bは図9Aに示す抵抗変化素子10の回路記号を示す図である。図9Aに示す抵抗変化素子10は、強誘電体メモリスタである(以下、強誘電体メモリスタには符号70を付す)。
図9Aに示すように、強誘電体メモリスタ70は、強誘電体層71をゲート絶縁層とする電界効果トランジスタ構造を有する。強誘電体メモリスタ70は、基板72上に形成されたゲート電極(制御電極)73と、ゲート電極73が当接するように設けられる強誘電体層71と、強誘電体層71上に形成された半導体層74と、半導体層74上に設けられたソース電極75およびドレイン電極76(第1電極および第2電極)とを備えている。強誘電体メモリスタ70のソース電極75、ドレイン電極76およびゲート電極73はそれぞれ、抵抗変化素子10の第1端子13、第2端子14および第3端子15に対応している。
半導体層74は、例えば、ZnO、GaN、またはInGaZnO等により形成される。強誘電体層71は、例えば、Pb(Zr,Ti)O、Sr(Bi,Ta)O、またはBi12TiO20等により形成される。ソース電極75、ドレイン電極76およびゲート電極73は、例えば、白金層およびチタン層を含む積層体等により構成される。
このような強誘電体メモリスタ70において、ゲート電極73と、ソース電極75および/またはドレイン電極76との間に電圧が印加されると、強誘電体層71の分極方向(図9Aにおいては矢印Qで示されている)に依存して、ソース電極75とドレイン電極76との間の抵抗値が不揮発に変化する。
より具体的に説明する。なお、以下では、ゲート電極73から半導体層74に向かう方向を上方向とし、半導体層74からゲート電極73へ向かう方向を下方向とする。図9Aに示すように、強誘電体層71の一部分が上方向の分極(図9Aの矢印Qで示す方向の分極)を有する場合、当該強誘電体層71の分極が生じた箇所の上方に積層されている半導体層74は低い抵抗値を有する。一方、強誘電体層71の一部分が下方向の分極(図9Aの矢印Qで示す方向とは反対方向の分極)を有する場合、当該強誘電体層71の分極が生じた箇所の上方に積層している半導体層74は高い抵抗値を有する。ソース電極75とドレイン電極76との間の抵抗値は、半導体層74においてソース電極75とドレイン電極75とに挟まれた領域の抵抗値となる。したがって、当該半導体層74の領域の下方に位置する強誘電体層71における分極の割合によって、ソース電極75とドレイン電極76との間の抵抗値が連続的に変化する。
このような強誘電体メモリスタ70において、ソース電極75とドレイン電極76との間の抵抗値を制御するために、ソース電極75および/またはドレイン電極76とゲート電極73との間の電位差を変化させることで、強誘電体層71の分極方向を変化させる。例えば、ソース電極75および/またはドレイン電極76を基準として、ゲート電極73に正の電圧を印加すると、強誘電体層71の分極による電場の向きが上方向(半導体層74側)に向きやすくなる。反対に、ゲート電極73に負の電圧を印加すると、強誘電体層71の分極による電場の向きが下方向(ゲート電極73側)に向きやすくなる。また、印加する電圧の大きさ(絶対値)が大きいほど、強誘電体層71における分極の変化量が大きくなる。したがって、ゲート電極73に正の電圧を印加するとソース電極75とドレイン電極76との間の抵抗値は減少し、ゲート電極73に負の電圧を印加するとソース電極75とドレイン電極76との間の抵抗値は増加する。また、電極75,76間の抵抗値の変化はゲート電極73に印加される電圧の絶対値が大きいほど顕著になる。以上のように、強誘電体メモリスタ70は、上述の抵抗変化素子10と同等の動作を行い得る。
ここで、上述した強誘電体メモリスタ70の製造方法について例示する。まず、例えばチタン酸ストロンチウム(SrTiO)からなる(001)配向の単結晶基板72上に、ルテニウム酸ストロンチウム(SrRuO)からなる酸化物導電体層を、パルスレーザデポジション(以下PLD)法によって堆積する。酸化物導電体層の厚みは例えば30nmである。また、堆積時の基板72の温度は700℃である。酸化物導電体層の堆積後、フォトリソグラフィおよびイオンミリング法によってゲート電極73を形成する。
さらに、基板72の温度が700℃である状態で、PLD法を用いてゲート電極73上にジルコニウム酸チタン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O)からなる強誘電体層702を堆積する。ジルコニウム酸チタン酸鉛の厚みは例えば450nmである。その後、基板72の温度を400℃まで下げ、酸化亜鉛(ZnO)からなる半導体層74を堆積する。半導体層74の厚みは例えば450nmである。
堆積された半導体層74上にパターニングされたレジストを形成する。その後、チタン層および白金層を、室温下で電子ビーム蒸着法によって堆積することにより、チタン層および白金層からなる積層体を形成する。チタン層の厚みは例えば5nmであり、白金層の厚みは例えば30nmである。積層体の形成後、リフトオフ法によってソース電極75およびドレイン電極76を形成する。このようにして、強誘電体メモリスタ70が得られる。
(非対称形STDPにおけるシナプス回路の評価)
ここで、上記のようにして得られた強誘電体メモリスタ70を用いて検証用シナプス回路を構成し、図7に示したスイッチング動作が実際に実現できるかを検証した結果を以下に示す。図10は強誘電体メモリスタ70を用いた検証用シナプス回路20Aの構成例を示すブロック図である。図10に示す検証用シナプス回路20Aは、抵抗変化素子10として図9Aに示す強誘電体メモリスタ70が用いられている(図10においては図9Bの回路記号で示されている)。さらに、検証用シナプス回路20Aは、図1に示すシナプス回路20に対してスイッチング動作を検証する以外の構成が省略されている。具体的には、検証用シナプス回路20Aは、図1に示す第2スイッチ22が省略されている。そのため、直流電圧源23が電流計29を介して強誘電体メモリスタ70の第1端子13に接続されている。また、検証用シナプス回路20Aの出力端子43は接地されている。また、第1スイッチ21としては、図6に示す回路が用いられている。直流電圧源23の第1基準電圧VDDは例えば0.1Vである。
前述したように、第1スイッチ21は、スイッチングパルス電圧VPREがHI状態の期間(入力許容期間)において、アナログパルス電圧VPOST1が強誘電体メモリスタ70のゲート電極73に印加され、それ以外の期間は強誘電体メモリスタ70のゲート電極73は接地されるような動作を行う。
本検証においては、図4Aに示す非対称形の波形を有する双極性ノコギリ形パルス電圧をアナログパルス電圧VPOST1とし、図4Cに示す波形を有する方形波パルス電圧をスイッチングパルス電圧VPREとしている。なお、本検証において用いられるアナログパルス電圧VPOST1の周期は40μs(ある電圧0の時点から次の電圧0の時点までの期間がそれぞれ20μs)であり、正の電圧および負の電圧の最大値はそれぞれ1.5Vである。また、本検証において用いられるスイッチングパルス電圧VPREのパルス幅は5μsであり、正の電圧および負の電圧の最大値はそれぞれ2Vである。このような波形を用いて、印加するアナログパルス電圧VPOST1およびスイッチングパルス電圧VPREのタイミングを変えながら、両パルス電圧を印加する前後の導電率(電流計29で得られる電流値)の測定を行った。
図11は非対称形STDPにおけるシナプス回路の検証結果を示すグラフである。図11は、図10に示す検証用シナプス回路20Aから得られた2つのパルスの時間差に対する強誘電体メモリスタ70の導電率の変化量を示している。図11に示すように、図23Bに示すような非対称形のSTDP特性を有する波形が得られている。したがって、抵抗変化素子10として強誘電体メモリスタ70を用いることにより、両パルスのタイミング差に応じてSTDPに基づく学習動作を適切に実現できることが理解できる。
(非対称形STDPにおける積分動作の評価)
次に、強誘電体メモリスタ70から出力された電流をアナログ積分回路31に入力した場合に、アナログ積分回路31から出力される電圧がニューロンの内部電位Vnとみなせるか否かの評価を行った結果を示す。図12は強誘電体メモリスタ70を用いたニューラルネットワーク回路素子40の一部を示すブロック図である。図12に示す回路においても、抵抗変化素子10として図9Aに示す強誘電体メモリスタ70が用いられ、第1スイッチ21として図6に示す回路が用いられる。また、アナログ積分回路31として図3に示す回路が用いられる。第2スイッチ22としては電界効果トランジスタが用いられる。すなわち、電界効果トランジスタのゲート端子にスイッチングパルス電圧VPREが印加される。また、図12に示す回路における電界効果トランジスは、スイッチングパルス電圧VPREがHI状態のときに直流電圧源23と強誘電体メモリスタ70の第1端子13とを接続(オン)し、それ以外では当該接続を遮断(オフ)する。電界効果トランジスタ24のオン抵抗は強誘電体メモリスタ70の抵抗値の100分の1以下であるため、直流電圧源23とアナログ積分回路31のオペアンプ35の負極性入力端子(−)との間の抵抗値は、強誘電体メモリスタ70の抵抗値にほぼ等しいと言える。したがって、スイッチングパルス電圧VPREがHI状態の期間において、強誘電体メモリスタ70にパルス電流が流れる。パルス電流の大きさはおよそ強誘電体メモリスタ70の抵抗値の逆数(導電
率)に比例する。
アナログ積分回路31に入力されたパルス電流は、当該アナログ積分回路31のキャパシタ36を充電する。このため、時間積分結果が出力Vとして出力される。ここでは、強誘電体メモリスタ70にスッチングパルス電圧VPREが印加されてから20マイクロ秒(μs)後の積分電圧Vについて評価する。
本検証においても、スイッチングパルス電圧VPREおよびアナログパルス電圧VPOST1は検証用シナプス回路20Aを用いた検証と同じ波形が用いられる。このような波形を用いて、印加するアナログパルス電圧VPOST1およびスイッチングパルス電圧VPREのタイミングを変えながら、両パルス電圧を印加する前後の積分電圧Vの測定を行った。
図13は非対称形STDPにおける積分動作の検証結果を示すグラフである。図13は、図12に示すアナログ積分回路31から得られた2つのパルスの時間差に対する積分電圧Vの変化量を示している。図13において積分電圧Vは、白丸の点で示される。積分電圧Vの目盛は左側の軸上に示される。さらに、図13には、参考のため、図11に示す導電率の変化量が、同じグラフ上に実線で示される。導電率の目盛は右側の軸上に示される。図13によれば、積分電圧Vの変化量は、導電率の変化量に対応した特性を示しており、強誘電体メモリスタ70のSTDP特性がアナログ積分回路31の積分動作にも反映されていることが理解できる。したがって、アナログ積分回路31から出力される積分電圧Vは、ニューロンの内部電位とみなせることが理解できる。
(対称形STDPにおけるシナプス回路の評価)
上記検証と同様に、図10の検証用シナプス回路20Aにおいて、アナログパルス電圧VPOST1として図4Bに示す対称形の波形を有するメキシカンハット形パルス電圧を用いた場合の検証の結果を以下に示す。本検証において用いられるアナログパルス電圧VPOST1の周期は30μs(ある電圧0の時点から次の電圧0の時点までの期間がそれぞれ10μs)であり、正の電圧および負の電圧の最大値がそれぞれ1.5Vである。スイッチングパルス電圧VPREについては非対称形の場合と同様である。その他、回路構成等は非対称形の場合と同様としている。そして、印加するアナログパルス電圧VPOST1およびスイッチングパルス電圧VPREのタイミングを変えながら、両パルス電圧を印加する前後の導電率(電流計29で得られる電流値)の測定を行った。
図14は対称形STDPにおけるシナプス回路および積分動作の検証結果を示すグラフである。図14は図10に示す検証用シナプス回路20Aから得られた2つのパルスの時間差に対する強誘電体メモリスタ70の導電率の変化量を黒丸の点で示している。導電率の変化量の目盛は左側の軸上に示される。図14に示すように、図23Cに示すような対称形のSTDP特性を有する波形が得られている。したがって、抵抗変化素子10として強誘電体メモリスタ70を用いることにより、両パルスのタイミング差に応じてSTDPに基づく学習動作を適切に実現できることが理解できる。
(対称形STDPにおける積分動作の評価)
次に、非対称形STDPの場合と同様に、対称形STDPの場合において、強誘電体メモリスタ70から出力された電流をアナログ積分回路31に入力した場合に、アナログ積分回路31から出力される電圧がニューロンの内部電位Vとみなせるか否かの評価を行った結果を示す。本検証においても、アナログパルス電圧VPOST1として図4Bに示す対称形の波形を有するメキシカンハット形パルス電圧を用いることを除いて、非対称形STDPの場合と同様の検証を行った。本検証で用いたアナログパルス電圧VPOST1もシナプス回路の評価の場合と同じものを使用している。
図14は図12に示すアナログ積分回路31から得られた2つのパルスの時間差に対する積分電圧Vの変化量を白四角の点で示している。積分電圧Vの目盛は右側の軸上に示される。図14によれば、非対称形STDPの場合と同様に、積分電圧Vの変化量は、導電率の変化量に対応した特性を示しており、強誘電体メモリスタ70のSTDP特性がアナログ積分回路31の積分動作にも反映されていることが理解できる。したがって、アナログ積分回路31から出力される積分電圧Vは、ニューロンの内部電位とみなせることが理解できる。
[第2の実施の形態]
次に、本開示の第2の実施の形態について説明する。図15Aは本開示の第2の実施の形態におけるシナプス回路の抵抗変化素子10として用いられる浮遊ゲートトランジスタ80を示す断面模式図である。図15Bは図15Aに示す浮遊ゲートトランジスタ80の回路記号を示す図である。本実施形態においても、ニューラルネットワーク回路の全体的な構成は図1および図2と同様である。本実施形態のニューラルネットワーク回路が第1の実施の形態と異なるのは、抵抗変化素子10として浮遊ゲートトランジスタ80が適用されることである。
図15Aに示すように、浮遊ゲートトランジスタ80は、基板81上に形成された半導体層82と、半導体層82上の一部に形成された第1誘電体層83と、第1誘電体層83上に形成された浮遊ゲート電極84、第1誘電体層83および浮遊ゲート電極84上に形成された第2誘電体層85と、半導体層82上に形成されたドレイン電極825およびソース電極826と、第2誘電体層85上に形成され、第2誘電体層85によって浮遊ゲート電極84と絶縁される制御ゲート電極88と、を具備する。浮遊ゲートトランジスタ80のドレイン電極86、ソース電極87および制御ゲート電極88は、それぞれ、抵抗変化素子10の第1端子13、第2端子14および第3端子15に対応している。
浮遊ゲートトランジスタ80は、制御ゲート電極88に電圧パルスを印加することにより、ドレイン電極86とソース電極87との間の抵抗値が変化する。変化の程度は、制御ゲート電極88に印加される電圧パルスの大きさに依存し、上述の抵抗変化素子10として扱うことができる。
(浮遊ゲートトランジスタを用いたシナプス回路の評価)
上述した浮遊ゲートトランジスタ80を用いて検証用シナプス回路を構成し、スイッチング動作が実際にできるかを検証した結果を以下にしめす。図16は浮遊ゲートトランジスタ80を用いた検証用シナプス回路20Bの構成例を示すブロック図である。図16に示す検証用シナプス回路20Bは、図10に示す検証用シナプス回路20Aにおける抵抗変化素子10として用いた強誘電体メモリスタ70の代わりに浮遊ゲートトランジスタ80を用いた回路(図16において、浮遊ゲートトランジスタ80は、図15Bの回路記号で示されている)であり、その他の構成は、同じである。
図17Aは図16に示す検証用シナプス回路20Bに入力されるアナログパルス電圧VPOST1の波形を示すグラフであり、図17Bは図16に示す検証用シナプス回路20Bに入力されるスイッチングパルス電圧VPREの波形を示すグラフである。なお、本検証に用いられるアナログパルス電圧VPOST1は、図3Bに示すメキシカンハット形パルス電圧の極性を反転させた波形を有している。本検証において用いられるアナログパルス電圧VPOST1の周期は300μs(ある電圧0の時点から次の電圧0の時点までの期間がそれぞれ100μs)であり、正の電圧および負の電圧の最大値がそれぞれ19Vである。また、本検証において用いられるスイッチングパルス電圧VPREのパルス幅は5μsであり、正の電圧および負の電圧の最大値はそれぞれ20Vである。そして、印加するアナログパルス電圧VPOST1およびスイッチングパルス電圧VPREのタイミングを変えながら、両パルス電圧を印加する前後の導電率(電流計29で得られる電流値)の測定を行った。
図18は図17Aに示すアナログパルス電圧をアナログパルス電圧VPOST1とし、図17Bに示す方形波パルス電圧をスイッチングパルス電圧VPREとして用いた場合の、各パルス電圧のタイミングチャートである。また、図19は図16に示す検証用シナプス回路20Bを用いたシナプス回路の検証結果を示すグラフである。図19は、図16に示す検証用シナプス回路20Bから得られた2つのパルスの時間差に対する浮遊ゲートトランジスタ80の導電率の変化量を示している。図19に示すように、2つのパルス時間差に依存して導電率が変化する結果が得られている。したがって、抵抗変化素子10として浮遊ゲートトランジスタ80を用いることにより、両パルスのタイミング差に応じてSTDPに基づく学習動作を適切に実現できることが理解できる。
上記説明から、当業者にとっては、本開示の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本開示を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本開示の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本開示は、ニューラルネットワーク回路およびその学習方法において、ニューロンの数が多くてもパルスタイミングによる学習動作を適切に行うために有用である。
1 ニューラルネットワーク回路
2 半導体チップ
3 配線部
10 抵抗変化素子
13 第1端子
14 第2端子
15 第3端子
20 シナプス回路
21 第1スイッチ
22 第2スイッチ
23 直流電圧源(第1基準電圧源)
30 ニューロン回路
31 アナログ積分回路
32 比較回路
33 波形発生回路
40 ニューラルネットワーク回路素子
70 強誘電体メモリスタ
80 浮遊ゲートトランジスタ
331 デジタル/アナログコンバータ
332 デジタルメモリ

Claims (8)

  1. 複数のニューラルネットワーク回路素子が接続されて構成されるニューラルネットワーク回路であって、
    前記複数のニューラルネットワーク回路素子のそれぞれは、他のニューラルネットワーク回路素子の出力信号(以下、第1入力信号)が入力される少なくとも1つのシナプス回路と、前記少なくとも1つのシナプス回路の出力信号が入力される1つのニューロン回路と、を具備し、
    前記シナプス回路は、抵抗変化素子を具備し、
    前記抵抗変化素子は、第1端子、第2端子、および第3端子を具備し、
    前記第1端子と前記第3端子との間の電位差に応じて前記第1端子と前記第2端子との間の抵抗値が変化し、
    前記ニューロン回路は、同じニューラルネットワーク回路素子に含まれる前記シナプス回路に出力するための所定の波形を有するアナログパルス電圧と、所定の時間幅を定める波形を有し、他のニューラルネットワーク回路素子のシナプス回路に前記第1入力信号として入力するためのスイッチングパルス電圧とを生成する波形発生回路を備え、
    前記シナプス回路は、他のニューラルネットワーク回路素子からの前記第1入力信号における前記所定の時間幅を有する期間(入力許容期間)、当該シナプス回路と同じニューロン回路で生成された前記アナログパルス電圧を当該シナプス回路における前記抵抗変化素子の前記第3端子に入力するように構成され、
    前記入力許容期間における前記アナログパルス電圧の大きさに依存して生じる前記第1端子と前記第3端子との間の電位差によって、前記抵抗変化素子の抵抗値を変化させる、ニューラルネットワーク回路。
  2. 前記複数のニューラルネットワーク回路素子は、複数のチップ上に実装され、前記複数のチップは、一のチップに実装された少なくとも1つの前記ニューラルネットワーク回路素子の出力端子と、その他のチップに実装された少なくとも1つの前記ニューラルネットワーク回路素子の入力端子との間を接続するように構成される、請求項1に記載のニューラルネットワーク回路。
  3. 前記シナプス回路は、前記抵抗変化素子の前記第3端子と、前記ニューロン回路の前記アナログパルス電圧を出力する端子との間の接続または遮断を切り替える第1スイッチを備え、
    前記第1スイッチは、前記他のニューラルネットワーク回路素子からの前記第1入力信号に基づいて前記接続または遮断を切り替える、請求項1または2に記載のニューラルネットワーク回路。
  4. 前記抵抗変化素子が強誘電体ゲートトランジスタである、請求項1から3の何れかに記載のニューラルネットワーク回路。
  5. 前記強誘電体ゲートトランジスタは、
    基板上に形成された制御電極と、前記制御電極が当接するように設けられる強誘電体層と、強誘電体層上に形成された半導体層と、半導体層上に設けられた第1電極および第2電極とを備え、
    前記第1電極と前記制御電極との間の電位差に応じて前記第1電極と前記第2電極との間の抵抗値が変化する、請求項4に記載のニューラルネットワーク回路。
  6. 前記ニューロン回路は、
    前記シナプス回路の前記抵抗変化素子を流れる電流値を積分する積分回路と、 前記積分回路で積分された電流値に応じた所定のパルス電圧を発生させる波形発生回路と、を具備する、請求項1から5の何れかに記載のニューラルネットワーク回路。
  7. 前記シナプス回路は、一端が第1基準電圧源に接続され、他端が前記抵抗変化素子の前記第1端子に接続される第2スイッチを備え、
    前記第2スイッチは、他のニューラルネットワーク回路素子から入力されるパルス電圧が入力されている間、前記第1基準電圧源と前記第1端子とを接続するように構成される、請求項1から6の何れかに記載のニューラルネットワーク回路。
  8. 複数のニューラルネットワーク回路素子が接続されて構成されるニューラルネットワーク回路の学習方法であって、
    前記複数のニューラルネットワーク回路素子のそれぞれは、他のニューラルネットワーク回路素子の出力信号(以下、第1入力信号)が入力される少なくとも1つのシナプス回路と、前記少なくとも1つのシナプス回路の出力信号が入力される1つのニューロン回路と、を具備し、
    前記シナプス回路は、抵抗変化素子を具備し、
    前記抵抗変化素子は、第1端子、第2端子、および第3端子を具備し、
    前記第1端子と前記第3端子との間の電位差に応じて前記第1端子と前記第2端子との間の抵抗値が変化し、
    前記ニューロン回路は、同じニューラルネットワーク回路素子に含まれる前記シナプス回路に出力するための所定の波形を有するアナログパルス電圧と、所定の時間幅を定める波形を有し、他のニューラルネットワーク回路素子のシナプス回路に前記第1入力信号として入力するためのスイッチングパルス電圧とを生成する波形発生回路を備え、
    前記シナプス回路は、他のニューラルネットワーク回路素子からの前記第1入力信号における前記所定の時間幅を有する期間(入力許容期間)、当該シナプス回路と同じニューロン回路で生成された前記アナログパルス電圧を当該シナプス回路における前記抵抗変化素子の前記第3端子に入力するように構成され、
    前記入力許容期間における前記アナログパルス電圧の大きさに依存して生じる前記第1端子と前記第3端子との間の電位差によって、前記抵抗変化素子の抵抗値を変化させる、ニューラルネットワーク回路の学習方法。
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