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JP5543019B2 - 採便容器 - Google Patents

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Description

本発明は、糞便を採取して検査に供するために用いられる採便容器に関するものである。
糞便は、尿と同様、無侵襲的に得られる為、いくつかの臨床検査項目の試料として広く用いられている。中でも糞便中の潜血の検出は、胃や大腸等の消化器系の潰瘍や癌等の疾患の診断上有用なものであるとされている。特に、大腸ポリープや大腸癌のスクリーニング検査として重要なものとなっている。スクリーニング検査では、検査を受ける人自身が、家庭で試料を採取することが多い。従って、採取した糞便を液体に懸濁させ、持ち運べるようにすることができる採便容器が必要とされる。
採便容器の具体例として、特許文献1に記載されたものがある。特許文献1に記載された採便容器は、糞便を懸濁するための液体を収容する容器本体と、この容器本体に設けられた開口部を密封するためのキャップとを備えている。このキャップは、糞便を採取するための採便棒と、糞便が懸濁した前記液体中の固形成分をろ過するためのフィルタと、前記フィルタによりろ過された液体を滴下するための滴下部とを備えている。前記採便棒は、その先端付近に、糞便を付着させるための切欠き部等を備えている。前記採便棒が、前記開口部から前記容器本体内に差し込まれると、前記切欠き部等に付着した糞便は、前記液体中に懸濁される。これにより、糞便を衛生的に持ち運ぶことが可能となる。糞便が懸濁した前記液体は、前記容器本体の胴部を押圧することにより、前記フィルタを通過して前記滴下部から滴下され、分析処理に供される。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように改善すべき点がある。
すなわち、特許文献1に記載の採便容器では、前記切欠き部が前記採便棒の先端部に周状に形成されている。従って、このような採便棒は糞便を突き刺すことにより試料を採取するのに適しており、糞便の塊の奥にある試料が採取され易い。ところが、特に大腸のような下部消化管からの出血による潜血は、糞便の表面付近に多く分布していることが多い。従って、この採便容器を用いた採取に適した糞便中の領域と分析対象物の分布領域が異なっている。その為、特に一般人が採便を行う場合には、糞便の状態、採取箇所、採取方法により、分析結果にバラツキが生じ易い。
大量に分析処理が行われるスクリーニング検査では、自動分析装置が有する吸引ノズルにより、採便容器から直接前記液体を採取できることが望ましい。しかし、特許文献1に記載の採便容器は、試料を分析処理に供するに際し、手作業により前記液体の滴下を行うものとなっており、前記液体を自動分析装置の吸引ノズルにより直接採取可能なものではない。また、自動分析装置および手作業による分析の両方に対応できるものではない。
実公平5−17653号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであって、誰でも簡単に、糞便の表面付近から再現性良く検査試料を採取可能な採便容器を提供することを目的としている。また、自動分析装置が有する吸引ノズルにより糞便懸濁液を直接採取できる採便容器を提供することを目的としている。また、手作業による糞便懸濁液の滴下にも、簡易に対応できる採便容器を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供される採便容器は、糞便を懸濁するための液体を内部に収容する容器本体と、糞便を採取するための採便部および前記採便部を支持するための支持棒を有し、前記容器本体内に収納可能な採便スティックと、を備えている、採便容器であって、前記採便部は、前記支持棒に回転可能に支持されていることを特徴としている。
このような構成によれば、前記採便部が糞便の表面上を転がることにより、前記採便部上に万遍なく前記糞便の一部が付着する。これにより、誰でも簡単に糞便の表面付近から再現性良く検査試料を採取可能とすることができる。その結果、安定した分析結果を得ることができる。
好ましくは、前記採便部は、前記支持棒を回転軸として支持されている。
このような構成によれば、前記採便部に回転軸の機能を持たせることにより、簡易な構成で前記採便部を回転可能とすることができるので、コスト的に有利となる。また、このような構成によれば、採便作業者は、前記採便スティックをつまんで横方向に動かせば、前記採便部を糞便の表面上で回転することができる。これにより、誰でも、糞便の表面付近から簡便な操作で再現性良く検査試料を採取可能である。
好ましくは、本発明に係る採便容器は、前記支持棒と結合し、前記容器本体に接合された時に前記採便スティックを前記容器本体内に支持する、蓋体を備えており、前記支持棒は、前記液体を採取するための採取ノズルを挿入できるように、管状に形成されており、 前記蓋体は、前記採取ノズルを前記支持棒に挿入するためのノズル挿入口を備えている。
このような構成によれば、本発明に係る採便容器は、前記液体を滴下するための滴下部等を設ける必要がないので、構造を簡素化することができる。また、蓋体に前記採取ノズルを挿入するためのノズル挿入口を設けることにより、自動分析装置による自動的な試料採取および手作業による試料採取のどちらにも適用することができる。
好ましくは、前記支持棒は、前記容器本体の内部と外部とを隔てるための隔膜を備えており、前記隔膜は、前記採取ノズルが前記支持棒に挿入される際に破断されるように構成されている。
このような構成によれば、前記支持棒が管状構造を有していても、前記容器本体に収容された液体を前記ノズル挿入口から漏れないように密封することができる。よって、本発明に係る採便容器は、試料を衛生的に運搬することができる。また、前記隔膜は、前記採取ノズルが前記支持棒に挿入される際に破断されるので、前記隔膜を破断するための特別な手順を必要としない。これにより、本発明に係る採便容器は、前記液体の採取手順を簡易化することができる。
好ましくは、前記採取ノズルは、糞便中の分析対象物を分析するための自動分析装置が有している吸引ノズルである。
このような構成によれば、自動分析装置に本発明に係る採便容器をセットすると、前記自動分析装置の吸引ノズルは、前記隔膜の破断、分析試料の採取を連続して自動的に行う。よって、本発明に係る採便容器は、前記分析試料を他の容器に移し替える必要がないので、分析作業者の労力の軽減を図ることができる。また、本発明に係る採便容器は、前記隔膜を破断する必要がないので、この点においても、分析作業者の労力の軽減を図ることができる。また、自動分析装置は、隔膜を破断するための特別な機構を備える必要がないので、自動分析装置側のコストを低減することができる。
好ましくは、本発明に係る採便容器は、前記採取ノズルを構成要素として備えているアタッチメントを装着可能とされており、前記アタッチメントは、前記液体を滴下するための滴下ノズルを更に備えている。
このような構成によれば、本発明に係る採便容器は、前記支持棒にアタッチメントを挿入するだけで、分析試料を滴下可能な状態となる。このように、本発明に係る採便容器は、前記隔膜を破断するための別の作業を省略できるので、分析作業者の労力の軽減を図ることができる。また、本発明に係る採便容器は、このようなアタッチメントを準備するだけで、手作業による試料採取にも適用できるので、開発コストおよび製造コストの低減を図ることができる。
好ましくは、前記支持棒は、先端部近傍に、糞便が懸濁した前記液体をろ過するためのフィルタを備えている。
このような構成によれば、糞便懸濁液中の固形成分を確実に除去できるので、安定した分析結果を得ることができる。
好ましくは、前記採便部は、表面に糞便が付着可能な多孔質体により形成されている。
このような構成によれば、多孔質体上の孔に糞便が捕捉されることにより、糞便の表面から万遍なく検査試料を採取できる。
好ましくは、前記採便部は、糞便が懸濁した前記液体をろ過する機能を有しており、前記採便部を通過した前記液体は前記支持棒の内部に流入する。
このような構成によれば、糞便懸濁液中の固形成分をろ過するためのフィルタを他に設ける必要がないので、前記採便スティックの構造を簡易なものとすることができる。また、糞便懸濁液中の固形成分をろ過するためのフィルタを併設する場合には、より確実に糞便懸濁液から固形成分を除去することができる。
好ましくは、前記容器本体は、その内部に、前記採便スティックを前記容器本体から抜き取る際に、前記採便部に吸収された前記液体を絞り出すための絞り部材を備えている。
前記多孔質体は、通常は糞便を懸濁するための液体中に浸漬されており、前記液体を吸収した状態となっている。この状態では、前記採便部を糞便の表面上で転がす際に、前記液体が前記多孔質体から浸み出すため、正常に試料の採取を行うことができない。このような構成によれば、前記多孔質体は前記液体が絞り出された状態となるため、確実な試料採取を行うことができる。
好ましくは、前記絞り部材は、前記容器本体の内部において上下動可能とされており、前記採便スティックが上方向に持ち上げられるに際し、前記採便部が前記絞り部材に当接することにより、上方向に移動するように構成されている。
このような構成によれば、絞り部材が、前記採便部に吸収された液体を絞り出す際には、前記絞り部材は、移動域の最も上の位置にある。この位置では、前記絞り部材の周囲に液体が存在しない状態とすることができる。従って、前記絞り部材は、前記採便部中の液体を確実に絞り出すことが可能である。その一方、前記採便スティックが前記容器本体から抜き取られた後には、前記絞り部材は再度液体に浸された状態となる。従って、採便完了後、前記採便スティックが前記容器本体内に戻される際、前記採便部に付着した糞便は前記絞り部材に付着することなく懸濁される。よって、この採便容器を用いれば、採取した糞便を確実に懸濁し、安定的な試料採取を行うことができる。
好ましくは、前記採便部は、前記絞り部材との当接面に、前記液体を流下させるための溝部を備えている。
このような構成によれば、前記多孔質体の上面に溜まる前記液体を少なくできるので、前記多孔質体のからの前記液体の絞り出しを確実に行うことができる。
好ましくは、前記採便スティックは、先端部に、前記採便部とは別の採便部を更に備えており、前記別の採便部は、糞便を付着させるための凹凸部を有している。
このような構成によれば、糞便の塊の深部にある試料と糞便の表面付近に存在する試料の両方を採便作業者によらず再現良く採取することができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明の第1の実施の形態に係る採便容器を示す全体斜視図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 図3Aおよび図3Bは、図1に示す採便容器を用いた採便作業を説明するための斜視図である。 図4Aないし図4Cは、図1に示す採便容器から分析装置のノズルを用いて分析試料を採取する工程を説明するための断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る採便容器を示す断面図である。 図6Aおよび図6Bは、図5に示す採便容器から自動分析装置のノズルを用いて分析試料を採取する工程を説明するための要部断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る採便容器を示す断面図である。 図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。 図9Aないし図9Cは、図7に示す採便容器から採便スティックを抜き取る工程を説明するための要部断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る採便容器を示す断面図である。 図10のXI−XI線に沿う断面図である。 図10に示す採便容器から採便スティックを抜き取る工程を説明するための要部断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る採便容器を示す断面図である。 図14Aは、本発明の第6の実施の形態に係るアタッチメントを示す全体斜視図である。図14Bは、図14AのXIVB−XIVB線に沿う断面図である。 図15Aないし図15Cは、図14Aに示すアタッチメントを用いて採便容器から分析試料を採取する工程を説明するための断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
[第1の実施の形態]
図1ないし図4は、本発明の第1の実施の形態の採便容器を示している。採便容器S1は、大腸癌等の検査を受ける者が、自分自身で採便するのに使用するためのものである。図1および図2に示すように、採便容器S1は、容器本体1A、採便スティック2A、および蓋体20を具備している。なお、以降の説明において、上下方向等の方向は、図面の記載にしたがったものとする。
容器本体1Aは、内部に液体3を収容するためのものである。容器本体1Aの材質は、合成樹脂である。合成樹脂の具体例としては、ポリエチレンやポリプロピレン等が挙げられる。容器本体1Aの形状は、例えば、円柱状である。但し、容器本体1Aの形状は、必ずしも円柱状に限られず、内部に液体を収容できるものであればどのようなものでもよい。容器本体1Aの形状は、例えば、半円柱状、楕円柱状、半楕円柱状、あるいは任意多角形の断面を有する角柱状であってもよい。容器本体1Aに収容されている液体3は、糞便を懸濁するためのものである。液体3の具体例としては、例えば、滅菌蒸留水あるいは生理食塩水等が挙げられる。容器本体1Aには、上部に開口部10が形成されている。開口部10を介して、採便スティック2Aが、容器本体1A中に挿入される。
蓋体20は、容器本体1Aの開口部10を閉塞するためのものである。また、採便作業者が、採便時に把持するためのものである。蓋体20は、螺合により容器本体1Aに接合される。蓋体20は、後述する採便スティック2Aと結合している。これにより、蓋体20は、容器本体1Aに接合された時に、採便スティック2Aを容器本体1Aの内部に支持する。蓋体20は、合成樹脂製である。合成樹脂の具体例としては、ポリエチレンやポリプロピレン等が挙げられる。蓋体20の形状は、円柱状である。但し、蓋体20の形状は、必ずしも円柱状に限られず、作業者が開封し易く、持ち易いものであればどのようなものでもよい。蓋体20の形状は、例えば、半円柱状、楕円柱状、半楕円柱状、あるいは任意多角形の断面を有する角柱状であってもよい。蓋体20の側壁部20aの外周面には、採便作業者が持ちやすいように、または転がり防止のために、ローレットが形成されている。また、蓋体20の上壁部20bには、ノズル挿入口21aが形成されている。ノズル挿入口21aは、液体3を採取するための採取ノズルを外部から挿入するためのものである。ノズル挿入口21aは、後述する支持棒21の内部21eに繋がっている。前記採取ノズルは、例えば、自動分析装置(図示略)の吸引ノズル4である。
採便スティック2Aは、採便作業者が糞便を採取する際に使用するためのものである。採便スティック2Aは、支持棒21、および採便部22Aを具備している。
支持棒21は、後述する採便部22Aを支持するためのものである。支持棒21の基端部は、蓋体20の上壁部20bの裏面に結合している。支持棒21は、内部21eが中空の管状に形成されている。支持棒21は、ノズル挿入口21aで外部に開放している。支持棒21は、蓋体20と一体的に成形される。もちろん、支持棒21を蓋体20と別体の部品として形成し、後で蓋体20と接合させてもよい。
支持棒21の内部21eには、隔膜21bが形成されている。隔膜21bは、容器本体1Aの外部と内部とを隔てるためのものである。隔膜21bは、採便容器S1を運搬する際、液体3がノズル挿入孔21aから漏れるのを防止する。隔膜21bは、支持棒21製造時に一体的に形成され、自動分析装置の吸引ノズル4の先端によって、破断可能な強度とされている。但し、隔膜21bは、支持棒21と一体的に形成されるものに限らない。具体例としては、例えば、吸引ノズル4によって破断可能なシールド材をノズル挿入口21aまたは後述する液体流入口21cに貼り付けることにより形成したものが挙げられる。前記シールド材は、例えば、アルミラミネートシールである。
支持棒21の先端部近傍には、液体流入口21cが形成されている。隔膜21bが、吸引ノズル4によって破断されると、糞便が懸濁した液体3が、液体流入口21cから支持棒21の内部21eに流入する。流入した液体3は、吸引ノズル4により、吸引される。
採便スティック2Aは、先端部に採便部22Aを具備している。採便スティック2Aが容器本体1A中に収納された場合、採便部22Aは、液体3中に浸された状態となっている。採便部22Aは、採便作業者が糞便を採取する際に、糞便を付着させるための部分である。採便部22Aは、支持棒21によって支持されている。採便部22Aの形状は、円柱状である。採便部22Aには、挿入穴22Acが設けられている。採便スティック2Aは、挿入穴22Acに支持棒21を挿入することにより、組み立てられる。これにより、採便スティック2Aは、採便部22Aが支持棒21を中心軸として回転する。採便部22Aは、糞便上を転がることにより、側壁部にその糞便の一部を試料として付着する。もちろん、採便部22Aは、支持棒21自体を回転軸とするものに限らない。支持棒21の先端部付近に別途回転軸を形成して、取り付けるようにしても良い。
液体流入口21cの周囲には、フランジ形状の抜け止め部21dが設けられている。抜け止め部21dは、支持棒21から採便部22Aが抜けるのを防止するためのものである。採便部22Aは、多孔質体を材料として形成されている。そのため、採便部22Aは、糞便を付着するほか、糞便中の固形成分を濾過するためのフィルタの機能を有している。多孔質体は、水不溶性で十分な強度のあるものであればどのようなものでも良い。多孔質体の具体例としては、濾紙、スポンジ、脱脂綿、織布、不織布、プラスチックフィルタ、ガラス繊維、海綿、焼結成形体、あるいは細かい目の金網が挙げられる。焼結成形体の具体例としては、焼結プラスチック、焼結セラミックが挙げられる。多孔質体の平均孔径は、特に限定されないが、例えば1〜1000μmである。
次に、採便容器S1の作用について説明する。
先ず、採便容器S1を用いた糞便Fの採取作業を図3Aおよび図3Bを参照して説明する。採便作業者は、蓋体20を把持して採便スティック2Aを容器本体1Aから抜き出し、図3Aに示すように、糞便Fの表面に採便部22Aを密着させて矢印N1で示すように横方向に動かす。そうすると、採便部22Aは、矢印で示すように糞便F上で回転し、側壁部の表面上に糞便Fが付着する。次に、図3Bに示すように、採便スティック2Aを開口部10から容器本体1A内に差し込む。そうすると、採便部22Aの表面上に付着した糞便Fは液体3中に拡散し、液体3は懸濁液となる。糞便F中に分析対象物のヘモグロビンが含まれている場合、このヘモグロビンは、液体3中に溶解する。採便スティック2Aを矢印で示すように上下動させたり、開口部10を蓋体20により閉塞してから容器本体1Aを振とうさせることにより、糞便Fの拡散を促進することができる。
次いで、自動分析装置により便潜血検査を行う場合に、前記自動分析装置が採便容器S1から液体3を採取する工程を図4Aないし図4Cを参照して説明する。図4Aに示すように、採便容器S1が前記自動分析装置(図示略)の所定の位置にセットされると、昇降自在な吸引ノズル4が矢印N2で示すように下降し、ノズル挿入口21aから支持棒21の内部21eに入る。次に、図4Bに示すように、吸引ノズル4は、その先端部40により、支持棒21中に形成された隔膜21bを破断する。そうすると、矢印で示すように、糞便Fが懸濁した液体3が、採便部22Aによりろ過され、液体流入口21cから支持棒21の内部21eに流れ込む。液体3が採便部22Aを通過することにより、液体3から糞便Fの固形成分が除去される。次に、図4Cに示すように、吸引ノズル4は更に下降し、支持棒21中に流れ込んだ液体3を吸引する。吸引された液体3は、前記自動分析装置中の分析部(図示略)に供給される。
本実施形態においては、採便部22Aが、糞便Fの表面上を転がることにより、採便部22A上に万遍なく糞便Fが付着する。これにより、採便容器S1を用いれば、誰でも簡単に糞便Fの表面付近の広い範囲からヘモグロビン等の分析対象物を含んだ検査試料を確実に採取可能である。その結果、安定した分析結果を得ることができる。
また、本実施形態においては、採便部22Aが、支持棒21を中心軸として回転するように構成されているので、採便スティック2Aを、単純な構造にすることができる。これにより、採便容器S1の小型化ならびに製造コストの削減を図ることができる。また、採便作業者は、蓋体20をつまんで横方向に動かせば、採便部22Aを糞便Fの表面上で回転させることができる。従って、採便容器S1を用いれば、誰でも糞便Fの表面付近から簡便に再現性良く検査試料を採取可能である。
採便スティック2Aは、蓋体20の上壁部20bに吸引ノズル4を挿入するためのノズル挿入口21aを備えており、ノズル挿入口21aから吸引ノズル4を挿入することにより、分析対象物であるヘモグロビンが溶解した液体3を採取できるように構成されている。よって、採便容器S1は、自動分析装置による試料採取に適している。また、採便容器S1は、液体3を滴下するための滴下部等を有していないので、構造を単純化することができる。従って、採便容器S1は、小型化することができるとともに、製造コストの削減を図ることができる。また、自動分析装置による自動的な試料採取および手作業による試料採取のどちらにも適用可能である。
採便スティック2Aの支持棒21の内部21eには、隔膜21bが形成されている。これにより、運搬中の採便容器S1からの液体3の漏れを効果的に回避可能である。従って、採便容器S1は、糞便試料を衛生的に運搬することができる。また、この隔膜21bは、吸引ノズル4が支持棒21中に入る際に、自動的に破断されるので、そのための特別な工程を必要としない。これにより、採便容器S1は、液体3の採取工程を簡易化することができる。
自動分析装置の所定の位置に採便容器S1をセットすると、前記自動分析装置の吸引ノズル4は、隔膜21bの破断、液体3の採取を連続して自動的に行う。このことにより、採便容器S1中の液体3を前記自動分析装置にセットするに際し、分析作業者は、液体3を他の容器に移し替える必要がない。また、分析作業者は、隔膜21bを手作業で破断する必要がない。従って、採便容器S1は、分析作業者の労力の軽減を図ることができる。また、前記自動分析装置は、吸引ノズル4の外に、隔膜21bを破断するための特別な機構を備える必要がない。従って、採便容器S1は、自動分析装置の小型化ならびに製造コストの削減に寄与することができる。
採便部22Aは、糞便Fが付着可能な多孔質体により形成されている。これによれば、多孔質体上の孔に糞便Fが捕捉されることにより、糞便F表面の広い範囲から万遍なく検査試料を採取できる。
採便部22Aを形成する多孔質体は、糞便Fが懸濁した液体3をろ過する機能を併せ持っている。これにより、糞便Fが懸濁した液体3中に含まれる固形成分をろ過するためのフィルタを他に設ける必要がないので、採便スティック2Aの構造を単純なものとすることができる。従って、採便容器S1は、小型化ならびに製造コストの削減を図ることができる。
[第2の実施の形態]
図5および図6は、本発明の第2の実施の形態の採便容器を示している。これらの図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付している。先に述べた実施形態と重複する事項についての説明は省略する。この点については、図7ないし図15についても同様である。
図5に示す採便容器S2において、採便スティック2Bの先端近傍にフィルタ5が配置されている。フィルタ5は、糞便が懸濁された液体3をろ過して、固形成分を除去するためのものである。フィルタ5の形状は、円柱状であり、支持棒21の先端部の液体流入口21cに埋め込まれている。フィルタ5は、多孔質体を材料として形成されている。多孔質体の具体例としては、濾紙、スポンジ、脱脂綿、織布、不織布、プラスチックフィルタ、ガラス繊維、海綿、焼結成形体、あるいは細かい目の金網が挙げられる。焼結成形体の具体例としては、焼結プラスチック、焼結セラミックが挙げられる。多孔質体は、水不溶性で十分な強度のあるものであればどのようなものでも良い。多孔質体の平均孔径は、特に限定されないが、例えば1〜1000μmである。
採便スティック2Bは、先端部に採便部22Bを具備している。採便部22Bの形状は、円柱状である。採便部22Bは、支持棒21によって支持されている。採便部22Bには、貫通穴22Bcが形成されている。採便スティック2Bは、この貫通穴22Bcに支持棒21を通すことにより、組み立てられる。支持棒21は、回転軸としての機能を有しており、採便部22Bは、支持棒21を回転軸として回転する。もちろん、採便部22Bは、支持棒21自体を回転軸とするものに限らない。支持棒21の先端部付近に別途回転軸を形成して、取り付けるようにしても良い。この場合、採便部22Bは、円盤状とすることが好ましい。この円盤状の採便部22Bは、中央部に貫通穴を具備するように形成され、前記回転軸に取り付けられる。採便部22Bは、多孔質体を材料として形成されている。多孔質体は、水不溶性で十分な強度のあるものであればどのようなものでも良い。採便部22Bは、その表面上に多数の孔を有しているので、糞便はこれらの孔に捕捉され、表面上に付着する。もちろん、採便部22Bは、合成樹脂やゴム製の成形品であっても良い。合成樹脂の具体例としては、ポリエチレンやポリプロピレン等が挙げられる。ゴムの具体例としては、例えば、天然ゴム(NR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)等が挙げられる。また、天然ゴムとエチレンプロピレンジエンゴムを混合したもの、天然ゴムにスチレンブタジエンゴムを混合したものでもよい。また、熱可塑性エラストマー等の樹脂組成物が挙げられる。この場合には、採便部22Bの表面上に種々の形状を有する多数の凹凸を形成することにより、糞便を付着しやすくすることが可能である。
支持棒21の先端部には、フィルタ5および採便部22Bが抜け落ちるのを防止するための、抜け止め部23が設けられている。抜け止め部23には、糞便が懸濁した液体3が流入するための貫通口23aが形成されている。採便スティック2Bは、支持棒21上にもう一つの抜け止め部24を備えている。抜け止め部24は、採便部22Bが支持棒21の基端部側に移動するのを防止するためのものである。
次に、自動分析装置により便潜血検査を行う場合に、前記自動分析装置が採便容器S2から試料を採取する工程を図6Aおよび図6Bを参照して説明する。先ず、図6Aに示すように、採便容器S2が自動分析装置(図示略)の所定の位置にセットされると、昇降自在な吸引ノズル4が、矢印N3で示すように、支持棒21の内部21eに入る。吸引ノズル4は、その先端40により、支持棒21中に形成された隔膜21bを破断する。そうすると、矢印で示すように、糞便が懸濁した液体3が、貫通口23aを介してフィルタ5を通過し、ろ過された液体3が、支持棒21中に流れ込む。次いで、図6Bに示すように、吸引ノズル4は更に下降し、支持棒21の内部に流れ込んだ液体3を吸引する。吸引された液体3は、前記自動分析装置中の分析部(図示略)に供給される。
本実施形態においては、採便容器S2は、支持棒21の先端部の液体流入口21cに、糞便が懸濁した液体3をろ過するためのフィルタ5を備えているので、糞便が懸濁した液体3中の固形成分を確実に除去できる。その結果、安定した分析結果を得ることができる。
[第3の実施の形態]
図7ないし図9は、本発明の第3の実施の形態の採便容器を示している。図7および図8に示す採便容器S3において、容器本体1Bは、絞り部材6を具備している。図7および図8に示すように、絞り部材6は、上面および下面が中央部に向けて湾曲状に窪んだドーナツ形状に形成されている。絞り部材6の内周面60は、中央部に向けて膨らんだ湾曲状に形成されている。絞り部材6は、中央部に穴61を有している。穴61は、その直径が後述する円柱状の採便部22Cの外径よりも小さくなるように形成されている。絞り部材6の材質は、合成樹脂やゴムである。合成樹脂の具体例としては、ポリエチレンやポリプロピレン等が挙げられる。ゴムの具体例としては、例えば、天然ゴム(NR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)等が挙げられる。また、天然ゴムとエチレンプロピレンジエンゴムを混合したもの、天然ゴムにスチレンブタジエンゴムを混合したものでもよい。また、熱可塑性エラストマー等の樹脂組成物が挙げられる。容器本体1Bの内周面には、凹部11が形成されている。この凹部11に、絞り部材6が、嵌め込まれている。絞り部材6は、凹部11が形成された範囲を移動域として上下方向に移動可能に構成されている。なお、絞り部材6は、通常、移動域の最も下の位置にある。この位置にあるとき、絞り部材6は、全体が液体3中に浸された状態となっている。
採便スティック2Cは、採便部22Cを具備している。採便部22Cの形状は、円柱状である。採便部22Cは、支持棒21によって支持されており、支持棒21を回転軸として回転するように構成されている。採便部22Cは、多孔質体を材料として形成されている。本実施形態において、前記多孔質体は、吸収している液体3を絞り出すことができ、かつ元の形状に戻るように弾力性を有している。多孔質体の具体例としては、濾紙、スポンジ、脱脂綿、織布、不織布、ガラス繊維、海綿、あるいは多孔質樹脂等が挙げられる。多孔質樹脂の具体例としては、たとえば、ウレタンフォームが挙げられる。多孔質体の平均孔径は、特に限定されないが、例えば1〜1000μmである。なお、採便スティック2Cが、容器本体1B中に収納された状態では、採便部22Cは、液体3中に沈んでおり、液体3を吸収している。
次に、採便容器S3を使用して採便を行う場合に、容器本体1Bから採便スティック2Cを抜き取る際の手順を図9Aないし図9Cを参照して説明する。図9Aに示すように、採便スティック2Cが、矢印で示すように上方に持ち上げられると、採便部22Cの上面22Caが、絞り部材6の下面の内周縁62に当接する。図9Bによく表れているように、採便スティック2Cが、矢印で示すように更に上方に持ち上げられると、絞り部材6は移動域の最も上の位置まで移動する。この位置では、絞り部材6は、液体3の液面よりも上にある。次に、図9Cに示すように、採便スティック2Cが、更に上方に持ち上げられると、採便部22Cは穴61を通過する。その際、採便部22Cは、絞り部材6により絞られる。これにより、液体3が採便部22Cから絞り出される。その後、採便スティック2Cは、容器本体1Bから抜き取られる。この時、採便部22Cは、その弾力性により元の形状に戻る。
前記したように、採便部22Cは、多孔質体により形成されており、通常は、液体3中に浸されているので、液体3を吸収した状態となっている。このような状態の採便部22Cを糞便の表面上で転がすと、液体3が浸み出すため、糞便が付着しにくい。本実施形態の採便容器S3によれば、採便作業者は、採便部22Cから液体3が絞り出された良好な状態の採便スティック2Cを用いて、確実な採便を行うことができる。
また、本実施形態においては、絞り部材6が、採便部22Cに吸収された液体3を絞り出す時には、絞り部材6は、移動域の最も上の位置にある。この位置では、絞り部材6の周囲に液体3が存在しない状態とすることができるので、採便部22C中の液体3を確実に絞り出すことが可能である。その一方、採便スティック2Cが容器本体1Bから抜き取られた後には、絞り部材6は再度液体3に浸された状態となる。従って、採便が終わった後、採便スティック2Cを容器本体1B内に戻す際、採便部22Cに付着した糞便を、絞り部材6に付着させることなく、懸濁することができる。よって、採便容器S3を用いれば、採取した糞便を確実に懸濁し、安定的な試料採取を行うことができる。
[第4の実施の形態]
図10ないし図12は、本発明の第4の実施の形態の採便容器を示している。図10および図11に示す採便容器S4において、採便スティック2Dの採便部22Dは、円柱状をしており、その上面22Daに溝部22Dbを備えている。また、第3の実施の形態において説明した採便部22Cと同様、採便部22Dは、多孔質体を材料として形成されている。この多孔質体は、水分を含んでいる場合に絞ることができるように弾力性を有している。
容器本体1Bから採便スティック2Dを抜き取る際、図12に示すように、採便スティック2Dが上方に持ち上げられると、採便部22Dの上面22Daは、絞り部材6の下面の内周縁62に当接する。その結果、絞り部材6は、矢印N4で示すように凹部11により形成された移動域の最も上の位置まで移動する。この時、絞り部材6および採便部22Dの上面22Daは、液体3の液面よりも上方の位置にまで来ており、上面22Daに溜まった液体3が、矢印で示すように溝部22Dbを伝わって流れ落ちる。なお、上面22Daは、本発明でいう当接面の一例に相当するものである。
本実施形態においては、採便部22Dの上面22Daに残る液体3を少なくできるので、採便部22Dから液体3を確実に絞り出すことが可能である。採便容器S4を用いれば、採便作業者は、液体3が絞り出された、状態の良い採便部22Dを用いて採便操作を行うので、安定的な試料採取を行うことが可能である。
[第5の実施の形態]
図13は、本発明の第5の実施の形態の採便容器を示している。図13に示すように、採便容器S5において、採便スティック2Eは、先端部近傍に採便部22Eの他に採便部22Fを更に備えている。採便部22Fは、凹凸部を有しているので、糞便の塊の深部の試料を採取するのに適している。採便部22Fの材質は、合成樹脂である。合成樹脂の具体例としては、ポリエチレンやポリプロピレン等が挙げられる。採便部22Fは、支持棒21の抜け止め部21dに接着剤や超音波溶着により接合される。
採便部22Eは、支持棒21を回転軸として回転するように構成されている。従って、採便部22Eは、糞便の表面付近にある試料を採取するのに適している。また、採便部22Eは、多孔質体を材料として形成されている。多孔質体は、水不溶性で十分な強度のあるものであればどのようなものでも良い。これにより、採便部22Eは、糞便を付着させる機能と糞便が懸濁した液体3をろ過する機能とを併有している。
採便スティック2Eは、支持棒21の先端部近傍の側壁部に液体流入口21fを有している。液体流入口21fには、糞便が懸濁した液体3をろ過するためのフィルタ5が配置されている。液体流入口21fは、採便部22Eによって覆われる位置に形成されている。従って、糞便が懸濁した液体3は、採便部22Eによるろ過の後、更にフィルタ5によってろ過される。
採便スティック2Eは、抜け止め部24Aを備えている。抜け止め部24Aは、採便部22Eを所定の位置に保持するためのものである。抜け止め部24Aには、テーパ部24Aaが設けられている。テーパ部24Aaは、採便スティック2Eが後述する分離壁12の穴12bを通過しやすくするために設けられている。
容器本体1Cは、開口部10に分離壁12を備えている。分離壁12は、採便スティック2Eにより採取した糞便の余剰分を除去するためのものである。分離壁12は、くびれ部12aを備えている。くびれ部12aは、採便部22Fの凹凸部に付着した糞便の余剰分を掻き取るためのものである。くびれ部12aによる掻き取りにより、凹凸部に付着した糞便は、凹部にのみ残る。採便スティック2Eが、容器本体1Cに挿入されると、支持棒21が後述する穴12bを閉塞しストッカー部12dを形成する。掻き取られた糞便は、ストッカー部12d中に溜め置かれる。
分離壁12は、穴12bを備えている。前記したように穴12bは、採便スティック2Eを容器本体1Cに対して抜き差しする際に、採便部22E,22Fを通過させるためのものである。穴12bの上下の壁部は、テーパ状に形成されている。また、穴12bの直径は、採便部22Eの直径よりも小径に形成されている。
本実施形態においては、採便容器S5は、糞便の表面付近の試料採取に適した採便部22Eと糞便の塊の奥に存在する試料を採取するのに適している採便部22Fとを備えている。これにより、採便容器S5を用いれば、採便実施者は、糞便の塊の深部にある試料と糞便の表面付近に存在する試料の両方を万遍なく採取することができる。
糞便が懸濁した液体3は、採便部22Eによるろ過の後、更にフィルタ5によってろ過される。これにより、採便容器S5は、糞便が懸濁した液体3からより確実に固形成分を除去することができる。
本実施形態においては、分離壁12のくびれ部12aが、採便部22Fの凹凸部に付着した糞便の内、余剰分を掻き取る。これにより、採便容器S5を用いれば、糞便試料を定量的に採取することができる。穴12bの上下の壁部は、テーパ状に形成されているので、採便スティック2Eを容易に抜き取ることができる。また、穴12bの直径は、採便部22Eの直径よりも小径に形成されているので、採便スティック2Eを容器本体1Cから抜き取る際に、採便部22Eから余分の液体3を絞り出すことができる。
[第6の実施の形態]
図14および図15は、本発明の第6の実施の形態のアタッチメントを示している。アタッチメント7は、採便容器に装着し、潜血分析用試験片等の分析用具にヘモグロビン等の分析対象物が溶解した液体試料を手作業で滴下するためのものである。以下では、アタッチメント7を第1の実施の形態に係る採便容器S1に装着する場合を説明するが、このアタッチメント7は、前記の他の実施の形態に係る採便容器に対しても適用可能である。
図14Aに示すように、アタッチメント7は、採取ノズル70および滴下ノズル71を備えている。また、アタッチメント7の内部には、流路72が設けられている。アタッチメント7の材質は、合成樹脂である。合成樹脂の具体例としては、ポリエチレンやポリプロピレン等が挙げられる。
採取ノズル70は、採便容器S1に挿入して採便容器S1中に収容された液体3を採取するためのものである。図14Bに示すように、採取ノズル70の先端部70bは、採便容器S1中に形成されている隔膜21bを破断しやすいように、斜めにカットされている。この先端部70bには、液体3を流入させるための液体流入口70aが設けられている。滴下ノズル71は、液体試料を滴下するためのものである。滴下ノズル71の先端部には、滴下口71aが設けられている。流路72は、液体流入口70aから滴下口71aまで、液体試料を流すための通路である。
次に、アタッチメント7の作用について説明する。
アタッチメント7を用いて、採便容器S1から液体試料を採取する工程を図15Aないし図15Cを参照して説明する。図15Aに示すように、分析作業者は、採取ノズル70を、矢印N5で示す方向に、ノズル挿入口21aを介して、支持棒21の内部21eに挿入する。
次に、図15Bに示すように、採取ノズル70の先端部70bが、隔膜21bを破断する。そうすると、矢印で示すように、糞便が懸濁した液体3が、採便部22Aによりろ過され、液体流入口21cから支持棒21の内部21eに流入し始める。その後、採取ノズル70は、滴下ノズル71の下端71bが蓋体20の上壁部20bに突き当たるまで押し込まれる。
次に、図15Cに示すように、分析作業者は、採便容器S1を逆さにし、容器本体1Aの胴部を矢印で示すように押圧する。そうすると、液体3は、流路72を流れて、滴下口71aから、潜血測定用試験片(図示略)等に液滴となって落下する。
上記のように、アタッチメント7は、採便容器S1を手作業による試料採取にも適用可能とすることができる。アタッチメント7を用いることにより、手作業専用の採便容器を開発、製造する必要がない。これにより、開発コストおよび製造コストの低減を図ることが可能である。
採便容器S1は、アタッチメント7を支持棒21に挿入するだけで、液体3を滴下可能な状態となる。このように、アタッチメント7を用いれば、隔膜21bを破断するための特別な作業を省略できるので、分析作業者の労力の軽減を図ることができる。
本発明は、上述した実施の形態の内容に限定されない。本発明に係る採便容器およびアタッチメントの具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
F 糞便
S1,S2,S3,S4,S5 採便容器
1A,1B,1C 容器本体
2A,2B,2C,2D,2E 採便スティック
20 蓋体
21 支持棒
21a ノズル挿入口
21b 隔膜
21e 内部(支持棒の)
22A,22B,22C,22D,22E,22F 採便部
22Da 上面(当接面)
22Db 溝部
22Fa 凹凸部
3 液体
4 吸引ノズル(自動分析装置の)
5 フィルタ
6 絞り部材
7 アタッチメント
70 採取ノズル(アタッチメントの)
71 滴下ノズル

Claims (13)

  1. 糞便を懸濁するための液体を内部に収容する容器本体と、
    糞便を採取するための採便部および前記採便部を支持するための支持棒を有し、前記容器本体内に収納可能な採便スティックと、
    を備えている、採便容器であって、
    前記採便部は、前記支持棒に回転可能に支持されており、
    前記支持棒は、前記液体を採取するための採取ノズルを挿入できるように、管状に形成されている、採便容器。
  2. 請求項1に記載の採便容器であって、
    前記採便部は、前記支持棒を回転軸として支持されている、採便容器。
  3. 請求項1または2に記載の採便容器であって、
    前記支持棒と結合し、前記容器本体に接合された時に前記採便スティックを前記容器本体内に支持する、蓋体を備えており、
    前記蓋体は、前記採取ノズルを前記支持棒に挿入するためのノズル挿入口を備えている、採便容器。
  4. 請求項3に記載の採便容器であって、
    前記支持棒は、前記容器本体の内部と外部とを隔てるための隔膜を備えており、
    前記隔膜は、前記採取ノズルが前記支持棒に挿入される際に破断される、採便容器。
  5. 請求項3または4に記載の採便容器であって、
    前記採取ノズルは、糞便中の分析対象物を分析するための自動分析装置が有している吸引ノズルである、採便容器。
  6. 請求項3または4に記載の採便容器であって、
    前記採取ノズルを構成要素として備えているアタッチメントを装着可能とされており、前記アタッチメントは、前記液体を滴下するための滴下ノズルを更に備えている、採便容器。
  7. 請求項3〜6のいずれかに記載の採便容器であって、
    前記支持棒は、先端部近傍に、糞便が懸濁した前記液体をろ過するためのフィルタを備えている、採便容器。
  8. 請求項3〜7のいずれかに記載の採便容器であって、
    前記採便部は、表面に糞便が付着可能な多孔質体により形成されている、採便容器。
  9. 請求項8に記載の採便容器であって、
    前記採便部は、糞便が懸濁した前記液体をろ過する機能を有しており、前記採便部を通過した前記液体は前記支持棒の内部に流入する、採便容器。
  10. 請求項8または9に記載の採便容器であって、
    前記容器本体は、その内部に、前記採便スティックを前記容器本体から抜き取る際に、前記採便部に吸収された前記液体を絞り出すための絞り部材を備えている、採便容器。
  11. 請求項10に記載の採便用具であって、
    前記絞り部材は、前記容器本体の内部において上下動可能とされており、前記採便スティックが上方向に持ち上げられるに際し、前記採便部が前記絞り部材に当接することにより、上方向に移動するように構成されている、採便容器。
  12. 請求項10または11に記載の採便容器であって、
    前記採便部は、前記絞り部材との当接面に、前記液体を流下させるための溝部を備えている、採便容器。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の採便容器であって、
    前記採便スティックは、先端部に、前記採便部とは別の採便部を更に備えており、
    前記別の採便部は、糞便を付着させるための凹凸部を有している、採便容器。
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