[go: up one dir, main page]

JP5323321B2 - 水性分散体およびその製造方法 - Google Patents

水性分散体およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5323321B2
JP5323321B2 JP2007032619A JP2007032619A JP5323321B2 JP 5323321 B2 JP5323321 B2 JP 5323321B2 JP 2007032619 A JP2007032619 A JP 2007032619A JP 2007032619 A JP2007032619 A JP 2007032619A JP 5323321 B2 JP5323321 B2 JP 5323321B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyolefin
acid
aqueous dispersion
parts
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007032619A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008195832A (ja
Inventor
正和 藤井
信隆 長谷
利樹 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Techno UMG Co Ltd
Original Assignee
UMG ABS Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UMG ABS Ltd filed Critical UMG ABS Ltd
Priority to JP2007032619A priority Critical patent/JP5323321B2/ja
Publication of JP2008195832A publication Critical patent/JP2008195832A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5323321B2 publication Critical patent/JP5323321B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Description

本発明は、結晶化度が低いポリプロピレンを主成分とする水性分散体およびその製造方法に関する。
ポリオレフィン樹脂の成形体に対して塗装や接着を行う場合には、従来は、溶剤中に塩素化ポリオレフィンを含有するものが多く用いられてきた。しかしながら、近年の環境問題への配慮から、溶剤も塩素も含有しない塗料や接着剤、あるいは、プライマーの成分として使用できる水性の分散体が求められている。
そこで、特許文献1では、酸変性ポリオレフィンと変性澱粉と乳化剤とを含み、pHが6以上の水性分散体が提案されている。
特開2004−285227号公報
しかしながら、特許文献1に記載の水性分散体は、溶剤型の塗料や接着剤程の付着性を発揮しなかった。特に、基材がポリプロピレン成形体である場合には、付着性が低かった。また、特許文献1に記載の水性分散体は、得られる被膜の耐水性も不充分であった。
本発明は、前記事情を鑑みてなされたものであり、有機溶剤および塩素原子含有ポリマーを含まないにもかかわらず、充分な付着性、とりわけポリプロピレン成形体に対する付着性が高く、得られる被膜の耐水性に優れる水性分散体およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下の態様を包含する。
[1] ポリオレフィン(A)と、ポリオレフィン(A)100質量部に対して5〜20質量部の酸変性ポリオレフィン(B)と、ポリオレフィン(A)100質量部に対して1〜10質量部のアニオン型界面活性剤(C)と、0.5〜20質量部の水(D)とを含有する水性分散体であって、
ポリオレフィン(A)は、プロピレン単位80〜99質量%とプロピレン単位以外のα−オレフィン単位1〜20質量%とからなり、α−オレフィン単位が1−ブテン単位を含有し、かつ、結晶化度が0.1〜16%であり、
酸変性ポリオレフィン(B)の重量平均分子量が1,800〜35,000、酸価が3〜80mg/gであることを特徴とする水性分散体。
[2] 酸変性ポリオレフィン(B)が、酸変性プロピレンであることを特徴とする[1]に記載の水性分散体。
[3] アニオン型界面活性剤(C)が、炭素数10〜20の高級脂肪酸のアルカリ金属塩であることを特徴とする[1]または[2]に記載の水性分散体。
[4] ポリオレフィン(A)と、ポリオレフィン(A)100質量部に対して5〜20質量部の酸変性ポリオレフィン(B)と、ポリオレフィン(A)100質量部に対して1〜10質量部のアニオン型界面活性剤(C)とを溶融混練して混練物を得る工程と、
該混練物に、水(D)を、ポリオレフィン(A)100質量部に対して0.5〜20質量部添加した後、さらに溶融混練する工程とを有する水性分散体の製造方法であって、
ポリオレフィン(A)として、プロピレン単位80〜99質量%とプロピレン単位以外のα−オレフィン単位1〜20質量%とからなり、α−オレフィン単位が1−ブテン単位を含有し、かつ、結晶化度が0.1〜16%のものを用い、
酸変性ポリオレフィン(B)として、重量平均分子量1,800〜35,000、酸価が3〜80mg/gのものを用いることを特徴とする水性分散体の製造方法。
本発明の水性分散体は、有機溶剤および塩素原子含有ポリマーを含まないにもかかわらず、充分な付着性、とりわけポリプロピレン成形体に対する付着性が高く、得られる被膜の耐水性に優れる。
本発明の水性分散体の製造方法によれば、有機溶剤および塩素原子含有ポリマーを含まないにもかかわらず、充分な付着性、とりわけポリプロピレン成形体に対する付着性が高く、得られる被膜の耐水性に優れる水性分散体を製造できる。
「水性分散体」
本発明の水性分散体は、ポリオレフィン(A)と酸変性ポリオレフィン(B)とアニオン型界面活性剤(C)と水(D)とを含有するものである。
(ポリオレフィン(A))
ポリオレフィン(A)は、プロピレン単位を80〜99質量%、好ましくは87〜99質量%含有するものである。ポリオレフィン(A)におけるプロピレン単位含有量が80質量%未満であると、得られた水性分散体を、ポリプロピレンの成形体に塗布した場合の付着性が低くなり、また、得られる被膜の耐水性が低下する。プロピレン単位含有量が99質量%を超える場合も、付着性、特にポリプロピレンの成形体に対する付着性が低くなり、また、得られる被膜の耐水性が低下する。
ポリオレフィン(A)の結晶化度は0.1〜16%であり、好ましくは0.1〜8.0%である。ポリオレフィン(A)の結晶化度が16%を超えると、得られる水性分散体の付着性および耐水性が低くなり、0.1%未満であっても、得られる水性分散体の付着性および耐水性が低くなる。
結晶化度を制御したポリオレフィン(A)を製造する方法としては、メタロセン系触媒を用いることが好ましい。メタロセン系触媒としては、シクロペンタジエニル骨格を少なくとも1個有する周期表第4族〜第6族の遷移金属錯体を挙げることができる。例えば特開平9−151205号公報に記載されたメタロセン触媒を用いることができる。
ポリオレフィン(A)の組成は、ポリオレフィン(A)重合時のプロピレンと他のα―オレフィンとの供給組成を適宜変更することにより、調節できる。
ポリオレフィン(A)の重量平均分子量は、重合時に水素ガスを供給し、その供給量を適宜変更することにより、調節できる。
(酸変性ポリオレフィン(B))
酸変性ポリオレフィン(B)としては、α−オレフィンの単独重合体または共重合体にカルボン酸またはカルボン酸無水物を結合させた変性物が挙げられる。カルボン酸としては、例えば、(メタ)アクリル酸等が挙げられ、カルボン酸無水物としては、例えば、無水マレイン酸等が挙げられる。
酸変性ポリオレフィン(B)としては、例えば、酸価が3〜80mg/gの酸変性ポリエチレン、酸変性エチレン−プロピレン共重合体、酸変性ポリプロピレン、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体などが挙げられる。これらの中でも、ポリプロピレン成形体に対する付着性がより高くなることから、酸変性ポリプロピレンが好ましい。
酸変性ポリオレフィン(B)は1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
酸変性ポリオレフィン(B)の重量平均分子量は1,800〜35,000であり、好ましくは1,800〜20,000である。酸変性ポリオレフィン(B)の重量平均分子量が1,800未満であると、ポリオレフィン(A)を分散させることができないため、水性分散体が得られず、35,000を超えると、付着性および耐水性が低下する。
酸変性ポリオレフィン(B)の酸価は3〜80mg/gであり、好ましくは10〜70mg/gである。ここでいう酸価は、変性ポリオレフィン1gを中和するのに必要な水酸化カリウムのmg数である。酸変性ポリオレフィン(B)の酸価が3mg/g未満であると、ポリオレフィン(A)を分散させることができないため、水性分散体が得られず、80mg/gを超えると、付着性および耐水性が低くなる。
酸変性ポリオレフィン(B)の量は、ポリオレフィン(A)100質量部に対して5〜20質量部であり、好ましくは5〜10質量部である。酸変性ポリオレフィン(B)の量が5質量部未満であると、ポリオレフィン(A)を分散させることができないため、水性分散体が得られず、20質量部を超えると、得られる水性分散体は粒子径の大きなものとなり、付着性および耐水性が低下する。
(アニオン型界面活性剤(C))
アニオン型界面活性剤(C)としては、例えば、第1級高級脂肪酸塩、第2級高級脂肪酸塩、第1級高級アルコール硫酸エステル塩、第2級高級アルコール硫酸エステル塩、第1級高級アルキルスルホン酸塩、第2級高級アルキルスルホン酸塩、高級アルキルジスルホン酸塩、スルホン化高級脂肪酸塩、高級脂肪酸硫酸エステル塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、高級アルコールエーテルの硫酸エステル塩、高級アルコールエーテルのスルホン酸塩、高級脂肪酸アミドのアルキロール化硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルフェノールスルホン酸塩、アルキルナフタリンスルホン酸塩、アルキルベンゾイルイミダゾールスルホン酸塩などが挙げられる。
上記のアニオン型界面活性剤を構成する高級脂肪酸としては、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、マーガリン酸、ステアリン酸、アラキン酸等の飽和脂肪酸、リンデル酸、ツズ酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸等の不飽和脂肪酸と、これらの混合物が挙げられる。
高級脂肪酸と塩を形成するための元素としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属が挙げられる。
アニオン型界面活性剤は1種を単独で使用してもよいし、2種以上を組合せて使用してもよい。これらのアニオン型界面活性剤の中でも牛脂脂肪酸カリウムや、オレイン酸カリウムが、耐水性の面からより好ましい。
アニオン型界面活性剤(C)の量は、ポリオレフィン(A)100質量部に対して1〜10質量部であり、好ましくは2〜5質量部である。アニオン型界面活性剤(C)の量が1質量部未満であると、水性分散体の分散安定性が低くなり、10質量部を超えると、付着性および耐水性が低くなる。
(水(D))
水性分散体中の水(D)は転相時に必要な水であり、ポリオレフィン(A)100質量部に対して、0.5〜20質量部である。
なお、水(D)の量が前記範囲である水性分散体の固形分濃度は84質量%以上であり、実質的に固体である。そのため、この水性分散体を既存の塗工方法を適用するため、あるいは、他の薬剤を混合しやすくするためには、粘度を適切な範囲にする目的で、水性分散体に50質量部以上の希釈水を添加し、希釈して、固形分濃度が10〜60質量%の水性分散液とすることが好ましい。
(副資材)
水性分散体には、必要に応じて、各種副資材が含まれてもよい。副資材としては、例えば、カチオン型界面活性剤、ノニオン型界面活性剤等の分散剤、乳化剤、安定化剤、湿潤剤、増粘剤、起泡剤、消泡剤、ゲル化剤、老化防止剤、軟化剤、可塑剤、充填剤、着色剤、付香剤、粘着防止剤、離型剤、造膜助剤、レベリング剤等が挙げられる。
以上説明した水性分散体では、酸変性ポリオレフィン(B)を含有しており、これが転相前の段階で界面活性剤を均一分散させる効果があるものと推定される。界面活性剤が均一分散した結果、アニオン型界面活性剤(C)の含有量が1〜10質量部と比較的に少ない量でも、1μ未満の平均粒子径で、ポリオレフィン(A)を水に分散させることができる。その結果、基材に対する水性分散体の付着性を向上させることができ、また、得られる被膜の耐水性を向上させることができる。
また、水性分散体は、分散媒として水を使用しているので、環境上の問題が少なく、取り扱い性に優れる。
(使用方法)
水性分散体は各種基材に塗布されて使用される。基材としては、例えば、紙、繊維織物、プラスチック成形品、木材、金属などが挙げられる。これらの中でも、プラスチック成形品、とりわけポリプロピレン成形品に対しては、水性分散体の高い付着性が顕著に発揮される。該ポリプロピレン成形品に、他のポリオレフィン(例えば、エチレン・プロピレン共重合体ゴム等)、無機フィラー(例えば、タルク、ガラス繊維、炭酸カルシウム等)、安定剤、着色剤などの各種添加剤が含まれている場合も、発揮される効果は同等である。
水性分散体の塗布方法としては、例えば、各種塗工機を用いる方法、スプレーを用いる方法、刷毛塗りなどを採ることができる。
「水性分散体の製造方法」
本発明の水性分散体の製造方法は、ポリオレフィン(A)と酸変性ポリオレフィン(B)とアニオン型界面活性剤(C)とを含む混合物を溶融混練して混練物を得る工程(以下、第1の工程という。)と、該混練物に水(D)を添加した後、さらに溶融混練する工程(以下、第2の工程という。)とを有する。
(第1の工程)
第1の工程における酸変性ポリオレフィン(B)の配合量は、水性分散体における酸変性ポリオレフィン(B)の含有量と同様に、ポリオレフィン(A)100質量部に対して5〜20質量部であり、好ましくは5〜10質量部である。
アニオン型界面活性剤(C)の配合量は、水性分散体におけるアニオン型界面活性剤(C)の含有量と同様に、ポリオレフィン(A)100質量部に対して1〜10質量部であり、好ましくは2〜5質量部である。
ポリオレフィン(A)と酸変性ポリオレフィン(B)とアニオン型界面活性剤(C)とを溶融混練する際には、例えば、ニーダー、バンバリーミキサー、多軸スクリュー押出機を適用することができる。
溶融混練条件は、ポリオレフィン(A)の物性により適宜選択されるが、溶融混練温度は160℃〜250℃とすることが好ましい。溶融混練温度が160℃以上であれば、溶融粘度が充分に低くなるため容易に混練でき、250℃以下であれば、必要以上に加熱しないから、ポリオレフィンの劣化や熱分解を抑制し、且つ、エネルギー使用量を削減できる。
(第2の工程)
第1の工程に引き続く第2の工程では、第1の工程で得た混練物に、水(D)を注入して、ポリオレフィン(A)および酸変性ポリオレフィン(B)を含む樹脂固形分に水を含有させる。その水(D)の添加では、水のみを添加してもよいし、他の添加成分を溶解した水溶液の形態で添加してもよい。他の添加成分としては、酸変性ポリオレフィン(B)由来の酸を中和して、水性分散体をより容易に製造できることから、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムや有機アミン等のアルカリ成分が好ましい。
水(D)の添加量は、ポリオレフィン(A)100質量部に対して0.5〜20質量部であることが好ましく、2〜10質量部であることがより好ましい。水(D)の添加量が0.5質量部未満であると、水性分散体は得られず、20質量部を超えると、水性分散体の樹脂固形分の平均粒子径が大きくなって、付着性および耐水性が低くなる。
第2の工程における溶融混練では、樹脂固形分に水が含まれる状態から、水に樹脂固形分が分散する状態に転相させる。
第2の工程における溶融混練においても、第1の工程と同様に、ニーダー、バンバリーミキサー、多軸スクリュー押出機を適用することができる。
第2の工程における溶融混練温度は、第1の工程と同様に160〜250℃とすることが好ましい。溶融混練温度が160℃以上であれば、容易に転相させることができ、250℃以下であれば、必要以上に加熱しないから、樹脂の劣化や熱分解を抑制し、且つ、エネルギー使用量を削減できる。
第2の工程終了後、得られた水性分散体に、さらに水を添加し、希釈した水性分散液とすることが好ましい。水を追加すれば、水性分散体の粘度が下がり、流動性が高くなる。さらに添加する水の量は水性分散体の使用目的および使用方法により適宜選択されるが、水性分散体の固形分濃度が10〜60質量%の範囲になる量が好ましい。
本発明以外の他の製造方法では、界面活性剤量を1〜10質量部という少ない量とすると、0.1〜1μm程度の小さな平均粒子径の水性分散体を得ることは困難である。しかし、上記水性分散体の製造方法によれば、1〜10質量部という少ない界面活性剤量であっても0.1〜1μm程度の小さな平均粒子径の水性分散体を得ることができる。これは、本製造方法で使用する酸変性ポリオレフィン(B)が、転相前のポリオレフィン(A)が連続相である段階で、界面活性剤をミクロ分散させる効果を発揮するためであると推定される。したがって、酸変性ポリオレフィン(B)は本製造方法における必須の成分である。これに対し、他の分散方法では僅かな粘度の低減効果しか見られず、必須ではない。
また、上記製造方法により得られた水性分散体から形成される塗膜は、付着性、耐水性が優れたものとなる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、以下の例において「%」は「質量%」、「部」は「質量部」のことを意味する。
また、以下の例におけるポリオレフィンおよび酸変性ポリオレフィンの特性は、下記のようにして測定した。
・ポリオレフィン単位の定量:日本電子(株)製、高分解能フーリエ変換核磁気共鳴装置JNM−AL400型によりモル比を測定して求めた。
・ポリオレフィンおよび酸変性ポリオレフィンの重量平均分子量:ウォーターズ社製、アライアンスGPC V2000型により測定した。
・ポリオレフィンの結晶化度:理学電機(株)製、広角X線回折装置RAD−RX型により求めた。
・平均粒子径:マウンテック(Mountech)社製のマイクロトラックUPAにて測定した。
以下の実施例、比較例において、(A)成分として、下記の(A−1)〜(A−9)を用いた。
ポリオレフィン(A−1):
攪拌機を備えた100Lのステンレス製重合槽を減圧乾燥し、分子量調節用として水素を供給し、以下の方法で連続的に重合させてポリオレフィン(A−1)を得た。
重合槽の下部から、重合溶媒としてのヘキサンを100L/時間の供給速度で、プロピレンを20.7kg/時間の供給速度で, 1−ブテンを4.2kg/時間の供給速度で、水素ガスを120g/時間の供給速度で、それぞれ連続的に供給した。
また、重合槽の下部から、重合用触媒の成分とし、ジメチルシリル(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライドを0.005g/時間の供給速度で、トリフェニルメチルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートを0.30g/時間の供給速度で、トリイソブチルアルミニウムを2.32g/時間の供給速度で、それぞれ連続的に供給した。
それと同時に、重合槽の上部から、重合槽中の反応混合物の容積が100Lを保持するように反応混合物を連続的に抜き出した。
重合反応は、重合槽の外部に有するジャケットに冷却水を循環させることによって、45℃で行った。
重合槽の上部から連続的に抜き出された反応混合物に少量のエタノールを添加して重合反応を停止させるとともに、残留の水素とモノマーを脱揮し、さらに、水洗浄した。次いで、大量の水中でスチームによって溶媒を除去し、80℃で1昼夜減圧乾燥することによって、プロピレン−1−ブテン共重合体(ポリオレフィン(A−1))を得た。プロピレン−1−ブテン共重合体の生成速度は7.0kg/時間であった。
ポリオレフィン(A−1)であるプロピレン−1−ブテン共重合体中のプロピレン単位の含有量は88%、1−ブテン単位の含有量は12%、結晶化度は6%、重量平均分子量は110,000であった。
ポリオレフィン(A−2):ペレット表層部(15%)のみに結晶成分を含み、プロピレン単位を99%含有し、結晶化度が7%、重量平均分子量が200,000である住友化学製の「タフセレン T3712」を使用した。
ポリオレフィン(A−3):重合用触媒成分の一つに、ジメチルシリル(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライドを使用し、プロピレンを24.0kg/時間の供給速度で, 1−ブテンを1.0kg/時間の供給速度で、水素ガスを100g/時間の供給速度で、それぞれ連続的に供給した以外は、ポリオレフィン(A−1)の製造方法と同様にして、プロピレン単位の含有量が98%、1−ブテン単位の含有量が2%、結晶化度が0.2%、重量平均分子量が102,000であるポリオレフィン(A−3)を得た。
ポリオレフィン(A−4):プロピレン単位を85%含有する非晶性αオレフィン共重合体であって、重量平均分子量が56,000、結晶化度が7%のハンツマンポリマーズ(Huntsman Polymers)社製の「REXTAC RT2535」を使用した。
ポリオレフィン(A−5):プロピレン単位を96%含有し、結晶化度が15%、重量平均分子量が69,000であるハンツマンポリマーズ社製の「REXTAC RT2280」を使用した。
ポリオレフィン(A−6):重合用触媒成分の一つに、ジメチルシリル(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライドを使用し、プロピレンを26.0kg/時間の供給速度で、水素ガスを80g/時間の供給速度で、それぞれ連続的に供給し、1−ブテンを供給しなかった以外はポリオレフィン(A−1)と同様にして、ホモポリプロピレンであるポリオレフィン(A−6)を得た。得られたポリオレフィン(A−6)の結晶化度は7%、重量平均分子量は94,000であった。
ポリオレフィン(A−7):重合用触媒成分の一つに、ジメチルシリル(n−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタニウムジクロライドを、プロピレンを20.0kg/時間の供給速度で、1−ブテンを5.0kg/時間の供給速度で、水素ガスを150g/時間の供給速度で、それぞれ連続的に供給した以外はポリオレフィン(A−1)の製造方法と同様にして、プロピレン−1−ブテン共重合体であるポリオレフィン(A−7)を得た。
ポリオレフィン(A−7)のプロピレン−1−ブテン共重合体中のプロピレン単位の含有量は85%、1−ブテン単位の含有量は15%、結晶化度は0%、重量平均分子量は96,000であった。
ポリオレフィン(A−8):プロピレン単位を98%含有し、結晶化度が19%、重量平均分子量が71,000であるハンツマンポリマーズ社製の「REXTAC RT2180」を使用した。
ポリオレフィン(A−9):プロピレン単位を62%含有し、結晶化度が7.5%で、重量平均分子量が68,000であるハンツマンポリマーズ社製の「REXTAC RT2780」を使用した。
(B)成分としては、下記(B−1)〜(B−8)を用いた。
酸変性ポリオレフィン(B−1):酸価40mg/g、重量平均分子量3,000の酸変性ポリプロピレンワックスであるクラリアント社製の「TP Licocene PPMA 6252」。
酸変性ポリオレフィン(B−2):酸価3.5mg/g、重量平均分子量10,000の酸変性ポリプロピレンである三洋化成工業製「ユーメックス100TS」。
酸変性ポリオレフィン(B−3):酸価30mg/g、重量平均分子量2,000の酸変性ポリエチレンワックスである三井化学製「ハイワックス 2203A」。
酸変性ポリオレフィン(B−4):酸価52mg/g、重量平均分子量30,000の酸変性ポリプロピレンである三洋化成工業製「ユーメックス1010」。
酸変性ポリオレフィン(B−5):酸価26mg/g、重量平均分子量40,000の酸変性ポリプロピレンである三洋化成工業製「ユーメックス1001」。
酸変性ポリオレフィン(B−6):酸価60mg/g、重量平均分子量1,100の酸変性ポリエチレンである三井化学製「ハイワックス1105A」。
ポリプロピレンワックス(B−7):酸変性されておらず、重量平均分子量7,000のポリプロピレンワックスである三井化学製「ハイワックスNP055」。
酸変性ポリオレフィン(B−8):酸価110mg/g、重量平均分子量10,000のα−オレフィン/無水マレイン酸共重合物である三菱化学製「ダイヤカルナ30」。
(実施例1)
ポリオレフィン(A−1)と、ポリオレフィン100部に対して、10部の酸変性ポリオレフィン(B−1)と、ポリオレフィン100部に対して3部のオレイン酸カリウムを、二軸押出機(スクリュー径;30mm、L/D;40、バレル温度;200℃)にその投入口から供給して溶融混練した。
また、該二軸押出機のベント部に設けた供給口より14%の水酸化カリウム水溶液を、ポリオレフィン100部に対する水の量が4部になるように、1.8MPaで圧入した。
そして、二軸押出機先端より押し出された固形状の水性分散体を、165質量部の温水中で分散させて、固形分濃度が40%で、平均粒子径0.21μmの水性分散液を得た。
得られた水性分散体の付着性および水性分散体より得た被膜の耐水性を、以下のように評価した。その結果を表1に示す。なお、他の実施例、比較例についてもこの評価方法を適用した。
[試験片の作製]
ホモPPであるプライムポリマー社製の「J106G」と、ブロックPPの「J715M」について、それぞれ、100×100mm、厚さ2mmの平板を射出成形により得た。
この平板の表面を脱脂処理した後、No.13のコーティングバーを使用して、厚さ10μmになるように水性分散液を塗布した。そして、70℃で20分間乾燥し、室温で24時間静置して被膜を形成し、被膜を形成した平板を試験片として用いた。
[付着性試験]
カッターにより被膜にPP製平板に達する切れ目を、1mm間隔で100個のマス目が形成されるように形成した。それらのマス目にセロハンテープ(登録商標、ニチバン社製)を密着させた後、引き剥がし、残存したマス目の数を記録した。残存したマス目の数が多い程、付着性に優れる。
[耐水性試験]
金属製のカゴの中に入れた試験片を、40℃の温水中に完全に浸漬させ、10日間放置した。その後、温水中から取出し、外観に異常が認められなければ、引き続き、上記付着性試験と同様の試験を行った。残存したマス目の数が多い程、耐水性に優れる。
Figure 0005323321
(実施例2)
酸変性ポリプロピレンワックス(B−1)を、ポリオレフィン100部に対して6部添加した以外は実施例1と同様にして、平均粒子径0.26μmの水性分散体を得た。そして、実施例1と同様にして付着性および耐水性を評価した。その結果を表1に示す。
(実施例3)
ポリオレフィン(A−1)の代わりにポリオレフィン(A−2)を使用した以外は実施例2と同様にして、平均粒子径0.30μmの水性分散体を得た。その結果を表1に示す。
(実施例4)
ポリオレフィン(A−1)の代わりにポリオレフィン(A−3)を使用した以外は実施例2と同様にして、平均粒子径0.28μmの水性分散体を得た。その結果を表1に示す。
参考例5)
ポリオレフィン(A−1)の代わりにポリオレフィン(A−4)を使用した以外は実施例2と同様にして、平均粒子径0.32μmの水性分散体を得た。その結果を表1に示す。
参考例6)
ポリオレフィン(A−1)の代わりにポリオレフィン(A−5)を使用した以外は実施例2と同様にして、平均粒子径0.40μmの水性分散体を得た。その結果を表1に示す。
(実施例7)
酸変性ポリオレフィン(B−1)の代わりに酸変性ポリオレフィン(B−2)を使用し、オレイン酸カリウムの量を8部とした以外は実施例1と同様にして、平均粒子径0.45μmの水性分散体を得た。その結果を表1に示す。
(実施例8)
酸変性ポリオレフィン(B−2)の代わりに酸変性ポリオレフィン(B−3)を使用した以外は実施例7と同様にして、平均粒子径0.48μmの水性分散体を得た。その結果を表1に示す。
(実施例9)
酸変性ポリオレフィン(B−2)の代わりに酸変性ポリオレフィン(B−4)を使用した以外は実施例7と同様にして、平均粒子径0.47μmの水性分散体を得た。その結果を表1に示す。
(実施例10)
酸変性ポリオレフィン(B−1)の量を16部とし、アニオン型界面活性剤としてオレイン酸カリウムの代わりにドデシルベンゼンスルフォン酸(表中では、DBSと表記する。)を使用した以外は実施例1と同様にして、平均粒子径0.38μmの水性分散体を得た。その結果を表1に示す。
(実施例11)
酸変性ポリオレフィン(B−1)の量を16部とし、水酸化カリウム水溶液を、ポリオレフィン100部に対する水の量が0.9部になるように添加した以外は実施例1と同様にして、平均粒子径0.60μmの水性分散体を得た。その結果を表1に示す。
(実施例12)
水酸化カリウム水溶液を、ポリオレフィン100部に対する水の量が15部になるように添加した以外は実施例11と同様にして、平均粒子径0.90μmの水性分散体を得た。その結果を表1に示す。
(比較例1)
攪拌機を備えた内容積2リットルのオートクレーブ内に、ポリオレフィン(A−1)100部に対して、トルエン500部を仕込み、125℃で1時間攪拌して溶解した後、90℃に冷却した。
また、これとは別に、攪拌機を備えた内容積2リットルのオートクレーブ内で、オレイン酸カリウム3部と水600部を含む水溶液を90℃に加熱し、その中に、前記ポリオレフィンのトルエン溶液を攪拌継続下で添加した。2時間攪拌して分散した後、エスエムテー社製(HG−92型)高速ホモジナイザーで、10,000rpmで10分間、分散した。
次いで、攪拌翼による攪拌を継続したまま、凝縮水を還流させながら、2時間水蒸気蒸留してトルエンを留去したが、トルエンを留去するにつれて凝集物が発生し、トルエンの全量を留去する前に凝集物が99部に達し、水性分散体を得ることができなかった。
Figure 0005323321
(比較例2)
オレイン酸カリウムの量を10部に変更した以外は比較例1と同様にして水性分散体を得ようとしたが、90部の凝集物が生成し、水性分散体を得ることができなかった。
(比較例3)
オレイン酸カリウムの量を20部に変更した以外は比較例1と同様にしたところ、12部の凝集物を副生したが、固形分濃度14%で平均粒子径8.3μmの水性分散体を得た。そして、実施例1と同様にして付着性および耐水性を評価した。その結果を表2に示す。
(比較例4)
比較例3の水性分散体の調製方法において、ポリオレフィン(A−1)に加えて、酸変性ポリオレフィン(B−1)10部を併せてトルエンに溶解し、オレイン酸カリウム水溶液に0.5部の水酸化カリウムを添加した以外は比較例3と同様にしたところ、2部の凝集物を副生したが、固形分濃度17%で平均粒子径8.5μmの水性分散体を得た。その結果を表2に示す。
(比較例5)
ポリオレフィン(A−1)の全量に替えて、酸変性ポリオレフィン(B−1)100部をトルエンに溶解し、オレイン酸カリウム10部と5部の水酸化カリウムを600部の水に溶解した以外は比較例3と同様にしたところ、2部の凝集物を副生したが、濃度16%で平均粒子径0.4μmの水性分散体を得た。その結果を表2に示す。
(比較例6)
ポリオレフィン(A−1)の代わりにポリオレフィン(A−6)を使用した以外は実施例1と同様にして、平均粒子径0.27μmの水性分散体を得た。その結果を表2に示す。
(比較例7)
ポリオレフィン(A−1)の代わりにポリオレフィン(A−7)を使用した以外は実施例1と同様にして、平均粒子径0.29μmの水性分散体を得た。その結果を表2に示す。
(比較例8)
ポリオレフィン(A−1)の代わりにポリオレフィン(A−8)を使用した以外は実施例1と同様にして、平均粒子径0.24μmの水性分散体を得た。その結果を表2に示す。
(比較例9)
ポリオレフィン(A−1)の代わりにポリオレフィン(A−9)を使用した以外は実施例1と同様にして、平均粒子径0.30μmの水性分散体を得た。その結果を表2に示す。
(比較例10)
酸変性ポリオレフィン(B−1)の量を4部に変更した以外は実施例1と同様にして水性分散体を得ようとしたが、温水に希釈されず、凝集物ばかり生成して、水性分散体は得られなかった。
(比較例11)
酸変性ポリオレフィン(B−1)の量を25部に変更した以外は実施例1と同様にして、平均粒子径2.3μmの水性分散体を得た。そして、実施例1と同様にして付着性および耐水性を評価した。その結果を表3に示す。
Figure 0005323321
(比較例12)
酸変性ポリオレフィン(B−1)の代わりに酸変性ポリオレフィン(B−5)を使用した以外は実施例1と同様にして、平均粒子径0.50μmの水性分散体を得た。その結果を表3に示す。
(比較例13)
酸変性ポリオレフィン(B−1)の代わりに酸変性ポリオレフィン(B−6)を使用した以外は実施例1と同様にして水性分散体を得ようとしたが、温水に希釈されず、凝集物ばかり生成して、水性分散体は得られなかった。
(比較例14)
酸変性ポリオレフィン(B−1)の代わりに酸変性ポリオレフィン(B−7)を使用した以外は実施例1と同様にして水性分散体を得ようとしたが、温水に希釈されず、凝集物ばかり生成して、水性分散体は得られなかった。
(比較例15)
酸変性ポリオレフィン(B−1)の代わりに酸変性ポリオレフィン(B−8)を使用した以外は実施例1と同様にして、平均粒子径0.61μmの水性分散体を得た。その結果を表3に示す。
(比較例16)
オレイン酸カリウムの量を0.5部に変更した以外は実施例1と同様にして水性分散体を得ようとしたが、温水に希釈されず、凝集物ばかり生成して、水性分散体は得られなかった。
(比較例17)
オレイン酸カリウムの量を12部に変更した以外は実施例1と同様にして、平均粒子径0.42μmの水性分散体を得た。その結果を表3に示す。
(比較例18)
水酸化カリウム水溶液を、ポリオレフィン100部に対する水の量が0.4部になるように添加した以外は実施例1と同様にして水性分散体を得ようとしたが、温水に希釈されず、凝集物ばかり生成して、水性分散体は得られなかった。
(比較例19)
水酸化カリウム水溶液を、ポリオレフィン100部に対する水の量が25部になるように添加した以外は実施例1と同様にして、平均粒子径2.1μmの水性分散体を得た。その結果を表3に示す。
特定のポリオレフィン(A)と酸変性ポリオレフィン(B)とアニオン型界面活性剤(C)とを溶融混練して混練物を得る工程と、該混練物に水(D)を注入した後、さらに溶融混練する工程とを有する実施例1〜4,7〜12および参考例5,6の製造方法では、ポリプロピレンに対する付着性、水性分散体より得られる被膜の耐水性に優れていた。
これに対し、溶剤の存在下、オレイン酸カリウム量が10質量部以下の条件で高速攪拌によりポリオレフィン(A)を分散させた比較例1,2の製造方法では、水性分散体が得られなかった。
オレイン酸カリウム量を20質量部まで増加させた比較例3では、水性分散体が得られた。ただし、平均粒子径は大きく、歩留まりが低く、付着性、耐水性も低かった。
また、比較例3の製造方法に酸変性ポリオレフィン(B)を加えた比較例4でも、付着性、耐水性は低かった。
酸変性ポリオレフィン(B)を含むが、ポリオレフィン(A)を含まない比較例5の製造方法では、0.4μmの平均粒子径のものが得られたが、付着性、耐水性は発現しなかった。
ポリオレフィン(A)をホモポリプロピレンとした比較例6の製造方法では、付着性および耐水性が低かった。
結晶化度が0.1%未満のポリオレフィン(A)を用いた比較例7の製造方法では、付着性および耐水性が低かった。
結晶化度が16%を超えるポリオレフィン(A)を用いた比較例8の製造方法では、付着性および耐水性が低かった。
プロピレン単位が80%未満のポリオレフィン(A)を用いた比較例9の製造方法では、付着性および耐水性が低かった。
酸変性ポリオレフィン(B)の添加量を5部未満とした比較例10の製造方法では、水性分散体が得られなかった。
酸変性ポリオレフィン(B)の添加量を20部より多くした比較例11の製造方法では、付着性および耐水性が低かった。
重量平均分子量が35,000を超える酸変性ポリオレフィン(B)を用いた比較例12の製造方法では、付着性および耐水性が低かった。
重量平均分子量が1,800未満の酸変性ポリオレフィン(B)を用いた比較例13の製造方法では、水性分散体が得られなかった。
酸価が3mg/g未満の酸変性ポリオレフィン(B)を用いた比較例14の製造方法では、水性分散体が得られなかった。
酸価が80mg/gを超える酸変性ポリオレフィン(B)を用いた比較例15の製造方法では、付着性および耐水性が低かった。
オレイン酸カリウムの添加量が1部未満であった比較例16の製造方法では、水性分散体が得られなかった。
オレイン酸カリウムの添加量が10部を超えていた比較例17の製造方法では、水性分散体が得られなかった。
水の添加量が0.5部未満であった比較例18の製造方法では、水性分散体が得られなかった。
水の添加量が20部を超えていた比較例19の製造方法では、水性分散体が得られなかった。

Claims (4)

  1. ポリオレフィン(A)と、ポリオレフィン(A)100質量部に対して5〜20質量部の酸変性ポリオレフィン(B)と、ポリオレフィン(A)100質量部に対して1〜10質量部のアニオン型界面活性剤(C)と、0.5〜20質量部の水(D)とを含有する水性分散体であって、ポリオレフィン(A)は、プロピレン単位80〜99質量%とプロピレン単位以外のα−オレフィン単位1〜20質量%とからなり、α−オレフィン単位が1−ブテン単位を含有し、かつ、結晶化度が0.1〜16%であり、
    酸変性ポリオレフィン(B)の重量平均分子量が1,800〜35,000、酸価が3〜80mg/gであることを特徴とする水性分散体。
  2. 酸変性ポリオレフィン(B)が、酸変性プロピレンであることを特徴とする請求項1に記載の水性分散体。
  3. アニオン型界面活性剤(C)が、炭素数10〜20の高級脂肪酸のアルカリ金属塩であることを特徴とする請求項1または2に記載の水性分散体。
  4. ポリオレフィン(A)と、ポリオレフィン(A)100質量部に対して5〜20質量部の酸変性ポリオレフィン(B)と、ポリオレフィン(A)100質量部に対して1〜10質量部のアニオン型界面活性剤(C)とを溶融混練して混練物を得る工程と、
    該混練物に、水(D)を、ポリオレフィン(A)100質量部に対して0.5〜20質量部添加した後、さらに溶融混練する工程とを有する水性分散体の製造方法であって、
    ポリオレフィン(A)として、プロピレン単位80〜99質量%とプロピレン単位以外のα−オレフィン単位1〜20質量%とからなり、α−オレフィン単位が1−ブテン単位を含有し、かつ、結晶化度が0.1〜16%のものを用い、
    酸変性ポリオレフィン(B)として、重量平均分子量1,800〜35,000、酸価が3〜80mg/gのものを用いることを特徴とする水性分散体の製造方法。
JP2007032619A 2007-02-13 2007-02-13 水性分散体およびその製造方法 Expired - Fee Related JP5323321B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007032619A JP5323321B2 (ja) 2007-02-13 2007-02-13 水性分散体およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007032619A JP5323321B2 (ja) 2007-02-13 2007-02-13 水性分散体およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008195832A JP2008195832A (ja) 2008-08-28
JP5323321B2 true JP5323321B2 (ja) 2013-10-23

Family

ID=39755078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007032619A Expired - Fee Related JP5323321B2 (ja) 2007-02-13 2007-02-13 水性分散体およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5323321B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4892410B2 (ja) * 2007-06-07 2012-03-07 ユーエムジー・エービーエス株式会社 水性分散体およびその製造方法
JP5049944B2 (ja) * 2008-10-31 2012-10-17 ユーエムジー・エービーエス株式会社 水性分散体、塗料組成物および塗装体
WO2011118721A1 (ja) * 2010-03-26 2011-09-29 ユーエムジー・エービーエス株式会社 酸変性プロピレン系水性分散体及び、それを用いた水性塗料組成物、その製造方法
CA2798358C (en) 2010-05-10 2019-01-08 Dow Global Technologies Inc. Adhesion promoter system, and method of producing the same
JP5683332B2 (ja) * 2011-03-09 2015-03-11 ユーエムジー・エービーエス株式会社 プロピレン系グラフト重合体、成形体、塗料および接着剤
JP5586509B2 (ja) * 2011-03-18 2014-09-10 ユーエムジー・エービーエス株式会社 酸変性オレフィン系水性分散体の製造方法
JP2014112480A (ja) * 2012-12-05 2014-06-19 Dic Corp 非水電解液電池用セパレータ
JP6621694B2 (ja) * 2016-03-25 2019-12-18 株式会社神戸製鋼所 ポリオレフィン系樹脂接着用表面処理鋼板及びそれを用いた複合部材
WO2018063856A1 (en) * 2016-09-27 2018-04-05 Dow Global Technologies Llc Composite polymer granule and method of making granule

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08176356A (ja) * 1994-12-27 1996-07-09 Ube Ind Ltd 非晶質ポリオレフィン乳化物とその製造方法
JP5063953B2 (ja) * 2006-08-08 2012-10-31 ユーエムジー・エービーエス株式会社 水性分散液およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008195832A (ja) 2008-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5323321B2 (ja) 水性分散体およびその製造方法
KR100756744B1 (ko) 수성 분산액
JP5114116B2 (ja) 水性分散体およびその製造方法、水性分散体混合物
CN1860159A (zh) 含水聚合物分散体和从那些分散体得到的产物
JP4892410B2 (ja) 水性分散体およびその製造方法
JP5200475B2 (ja) 水性樹脂分散組成物の製造方法
JP2009091426A (ja) 水性分散体、その製造法および積層体
TWI639620B (zh) Modified polyolefin resin
JPH08176356A (ja) 非晶質ポリオレフィン乳化物とその製造方法
KR20170137764A (ko) 회전 성형 공정을 위한 분무 건조된 폴리올레핀 엘라스토머 분말
JP5085151B2 (ja) 水性分散体およびその製造方法
JPWO2013145884A1 (ja) 変性ポリオレフィン水性分散組成物の製造方法
JP5049944B2 (ja) 水性分散体、塗料組成物および塗装体
CN107075213A (zh) 含有改性聚丙烯树脂的自乳化型乳液
WO2019225731A1 (ja) 樹脂材料、水溶液及び接着剤
JPH11193340A (ja) 水性分散体及びその製造方法
JP2009173756A (ja) 水性分散体およびその製造方法、塗料組成物ならびに塗装体
JP5037012B2 (ja) ポリオレフィン樹脂水性分散体の製造方法
JP2012082312A (ja) 熱可塑性樹脂水性分散液及びこれを用いた耐水性皮膜
JP3470331B2 (ja) 水性分散液
JP5063953B2 (ja) 水性分散液およびその製造方法
JP5586509B2 (ja) 酸変性オレフィン系水性分散体の製造方法
JP2019123791A (ja) 水性分散体及びその製造方法、塗布物
JP2008056746A (ja) ポリオレフィン系樹脂の水系乳化分散液及びその製造方法
JP2013127069A (ja) 水性樹脂分散組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111125

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120828

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20121121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130717

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5323321

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees