JP5374761B1 - 活性エネルギー線硬化性組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 活性エネルギー線硬化性成分(B)100質量部に対し、数平均分子量が320以上1000以下であり、25℃にて液体である特定分子量のパラフィンもしくはポリオレフィン(A)を0.01質量部以上、3質量部以下の範囲で含有する活性エネルギー線硬化性組成物。
【選択図】 なし
Description
例えば、融点が125℃以上で粒径が0.1μm以下のワックス成分を含有させることによって、耐スクラッチ性や耐傷付き性に優れると共に滑りにくい塗膜を形成しようとする技術が開示されている(特許文献1)。
しかし、従来の活性エネルギー線硬化型塗料は高度な耐擦傷性や硬度を有する反面、硬化物の表面は摩擦係数が高く指を滑らせたときに引っかかるという問題があった。
滑り性付与剤が25℃で固体であると、硬化塗膜の指滑り性が低下する傾向にある。
滑り性付与剤の数平均分子量が小さいと、後述する活性エネルギー線硬化性化合物(B)との相溶性が良すぎて、硬化塗膜の表面に浮上せず、指滑り性が低下する傾向にある。一方、滑り性付与剤の数平均分子量が上記範囲よりも大きいと、後述する活性エネルギー線硬化性化合物(B)との相溶性が低下し、分離し均一な塗液を得ることができなかったり、硬化塗膜表面に滑り性付与剤が「液滴」状に浮いてしまったりする。
このようなパラフィンとしては、モレスコホワイトP−80(MORESCO社製:数平均分子量400)、モレスコホワイトP−120(MORESCO社製:数平均分子量470)、モレスコホワイトP−260(MORESCO社製:数平均分子量550)などが挙げられる。さらに、パームリーム6(日油株式会社製:数平均分子量350)、などの水添イソブテンも使用することができる。
ポリオレフィンとしてはポリエチレンであるバーサフローLV(シャムロック社製:数平均分子量890)などが挙げられる。
滑り性付与剤(A)としては、特にポリエチレン化合物が好ましい。
硬化性化合物(B)としては、耐傷付き性、耐溶剤性に優れ、かつ強靭な硬化塗膜を形成し得るように、硬化に寄与するエチレン性不飽和二重結合を2個以上有する、いわゆる多官能の化合物を主として用いることが好ましく、特にエチレン性不飽和二重結合を3個以上であることが好ましくあり、補助的に単官能のものも用いることができる。エチレン性不飽和二重結合としては、アクリロイル基、メタクリロイル基が好ましく、アクリロイル基が特に好ましい。硬化性化合物(B)は、以下に例示するような化合物の複数種を組み合わせて使用してもよい。以下、活性エネルギー線硬化性化合物(B)について説明する。
ポリウレタンポリ(メタ)アクリレート、ポリエステルポリ(メタ)アクリレート、ポリエーテルポリ(メタ)アクリレート、ポリアクリルポリ(メタ)アクリレート、ポリアルキッドポリ(メタ)アクリレート、ポリエポキシポリ(メタ)アクリレート、ポリスピロアセタールポリ(メタ)アクリレート、ポリブタジエンポリ(メタ)アクリレート、ポリチオールポリエンポリ(メタ)アクリレート、ポリシリコンポリ(メタ)アクリレート等の多官能のポリ(メタ)アクリレート化合物;
多価アルコールと多塩基酸および(メタ)アクリル酸とから合成されるエステル化合物、たとえばトリメチロールエタン/コハク酸/アクリル酸=2/1/4(モル比)から合成されるエステル化合物等が挙げられる。
、水素添加ジフェニルメタン−4,4'−ジイソシアネート、ノルボルナンージイソシア
ネートメチル、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げられる。また前記ジイソシアネート化合物のトリメチロールプロパンアダクト体、水と反応したビュウレット体、イソシアヌレート環を有する3量体等も用いることができる。
用いられる光重合開始剤としては、たとえば、アセトフェノン類、ベンゾイン類、ベンゾフェノン類、ホスフィンオキシド類、ケタール類、アントラキノン類、チオキサントン類等が挙げられる。具体的には、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインブチルエーテル、ジエトキシアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾインジフェニルホスフィンオキシド、ミヒラーズケトン、N,N−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、2−クロロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン等が挙げられ、これらの光重合開始剤は、単独で用いても2種類以上を併用してもよい。
溶剤の具体的としては、以下が例示できる。これらは単独で、または複数種を組み合わせて使用することができる。
芳香族系溶剤としては、ベンゼン、トルエン、キシレン等が挙げられる。
グリコール系溶剤としては、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールブチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、エチルカルビトール、ブチルカルビトール等が挙げられる。
硬化塗膜の厚みは、鉛筆硬度および耐摩耗性を確保し、また、部材との密着性の低下または硬化塗膜中のクラック発生を回避する観点から、3〜20μmであることが好ましく、4〜15μmであることがより好ましく、4〜10μmであることが更に好ましい。
プラスチック製のフィルムとしては、透明であるものが好ましい。
ポリエステル系ポリマーとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート等が挙げられる。セルロース系ポリマーとしては、ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロース(TAC)等が挙げられる。アクリル系ポリマーとしては、ポリメチルメタクリレート等が挙げられる。
スチレン系ポリマーとしては、ポリスチレン、アクリロニトリル・スチレン共重合体等が挙げられる。オレフィン系ポリマーとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ないしノルボルネン構造を有するポリオレフィン、エチレン・プロピレン共重合体等が挙げられる。アミド系ポリマーとしては、ナイロンや芳香族ポリアミド等が挙げられる。
化合物(B)としてのペンタエリスリトールトリアクリレート(商品名:「アロニックスM305」東亜合成社製)100部に対し、パラフィンとして数平均分子量350の水添イソブテン(商品名「パールリーム6」:日油社製)を0.5部、光重合開始剤としてイルガキュア184(チバスペシャリティーケミカルズ製)5部、酢酸エチル101.5部を混合し不揮発分50%の硬化性組成物(コーティング用組成物または塗液ともいう。)を得た。
この組成物を、厚さ約100μmの表面易接着処理ポリエチレンテレフタレートフィルム(商品名:「コスモシャインA4100」東洋紡社製)の易接着処理面にバーコーターを用いて塗布し、熱風オーブンで溶剤を除去した後、出力80w/cmの高圧水銀ランプで紫外線を照射し、塗膜を重合硬化させ、乾燥膜厚約6μmのコート層を有する硬化塗膜付き基材を得た。
実施例1において0.5部用いた数平均分子量350の水添イソブテン(商品名「パールリーム6」:日油社製)を1.5部(実施例2)、3部(実施例3)用いた以外は、実施例1と同様にして硬化性組成物を得、同様にして硬化膜付き部材を得た。
数平均分子量350の水添イソブテン(商品名「パールリーム6」:日油社製)の代わりに、ポリオレフィンである数平均分子量890のポリエチレン(商品名:「バーサフローLV」、シャムロック社製)を0.02部(実施例4)、0.1部(実施例5)、0.2部(実施例6)用いた以外は、実施例1と同様にして硬化膜付き基材を得た。
数平均分子量350の水添イソブテン(商品名「パールリーム6」:日油社製)の代わりに、数平均分子量400のパラフィン((商品名:「モレスコホワイトP−80」、MORESCO社製)を0.02部(実施例7)、0.3部(実施例8)用いた以外は、実施例1と同様にして硬化性組成物を得、同様にして硬化膜付き部材を得た。
数平均分子量350の水添イソブテン(商品名「パールリーム6」:日油社製)の代わりに、数平均分子量550のパラフィン((商品名:「モレスコホワイトP−260」、MORESCO社製)を0.02部(実施例9)、0.3部(実施例10)を用いた以外は、実施例1と同様にして硬化性組成物を得、同様にして硬化膜付き部材を得た。
実施例1で用いたパラフィンを用いなかったこと以外は、実施例1と同様にして硬化塗膜付き部材を得た。
数平均分子量350の水添イソブテン(商品名「パールリーム6」:日油社製)を数平均分子量280の水添イソブテン(商品名「パールリーム4」:日油社製)に変更した以外は、実施例2と同様にして硬化膜付き基材を得た。
数平均分子量350の水添イソブテン(商品名「パールリーム6」:日油社製)を数平均分子量1200の水添イソブテン(商品名「パールリーム18」:日油社製)に変更した以外は、実施例2と同様にして硬化膜付き基材を得た。
実施例5において用いた数平均分子量890のポリエチレン(商品名:「バーサフローLV」、シャムロック社製)の代わりに、数平均分子量2150のポリエチレン(商品名:「バーサフローEV」、シャムロック社製)0.1部を用いた以外は、実施例5と同様にして硬化性組成物を得、同様にして硬化膜付き部材を得た。
実施例5において用いた数平均分子量890のポリエチレン(商品名:「バーサフローLV」、シャムロック社製)の代わりに、数平均分子量3200のポリエチレン(商品名:「バーサフローHV」、シャムロック社製)0.1部を用いた以外は、実施例3と同様にして硬化性組成物を得、同様にして硬化膜付き部材を得た。
実施例5において用いた数平均分子量890のポリエチレン(商品名:「バーサフローLV」、シャムロック社製)の代わりに、数平均分子量2500のポリエチレン(商品名:「バーサフローBASE」、シャムロック社製)0.1部を用いてコーティング剤を得ようとしたが、均一な溶液にはならず、硬化膜付き部材を得られなかった。
実施例5において用いた数平均分子量890のポリエチレン(商品名:「バーサフローLV」、シャムロック社製)の代わりに、数平均分子量900、融点118℃の固体ポリエチレン化合物(商品名:「ハイワックス 100P HP10A」、三井化学社製)0.1部を用いた以外は、実施例5と同様にして硬化性組成物を得、同様にして硬化膜付き部材を得た。
実施例1において用いた数平均分子量350の水添イソブテン(商品名「パールリーム6」:日油社製)5部を用いた以外は、実施例1と同様にして硬化性組成物を得、同様にして硬化膜付き部材を得た。
実施例2において用いた数平均分子量890のポリエチレン(商品名:「バーサフローLV」、シャムロック社製)5部を用いた以外は、実施例2と同様にして硬化性組成物を得、同様にして硬化膜付き部材を得た。
硬化塗膜付き部材の硬化塗膜面に対して、クレメンス型引掻き硬度試験機(型式:HA−301テスター産業社製)を用いてJISK5400に準拠し、荷重750gにて測定した。
#0000のスチールウールを装着した1平方センチメートルの角形パッドを硬化塗膜付き部材の硬化塗膜面上に置き、荷重500gで10回往復させた後、外観を目視で評価し、傷の本数を測定した。
Haze Meter(型式:NDH2000、日本電色社製)を用いて硬化塗膜付き部材のヘイズ値(Hz)および全光線透過率(T.t.)を測定した。
硬化塗膜付き部材の硬化塗膜面に対して、荷重:200g、引っ張り速度:500mm/min、測定時間:60秒、測定温度:25度、測定回数:5回の条件下で平面圧子と硬化塗膜面の動摩擦係数測定値5回の単純平均値を示した。
硬化塗膜付き部材の硬化塗膜面に対して、人差し指を軽く乗せ10往復擦ることで、滑り性を評価した。
○:指への抵抗が少なく、容易に滑らせることができる。
×:指への抵抗があり、滑らせにくい
数平均分子量280の水添ポリイソブテンを含有する比較例2では、硬化塗膜の耐擦傷性・鉛筆硬度といったハードコート性は良好であるが、摩擦係数は高く、指の滑り性が不足していた。
数平均分子量2100、2500のポリエチレンをそれぞれ含有する比較例4、5も比較例3と同様で、硬化塗膜付き部材の表面に液滴が確認され、評価ができなかった。
数平均分子量3200のポリエチレンを含有する比較例6の場合、硬化性組成物が分離しており、硬化塗膜付き部材が作成できなかった。
Claims (2)
- 活性エネルギー線硬化性化合物(B)100質量部に対して、数平均分子量が320以上1000以下であり、25℃にて液体である、パラフィンもしくはポリオレフィン(A)を0.01質量部以上、3質量部以下の範囲で含有する活性エネルギー線硬化性組成物。
- ガラス、プラスチック、金属、木質部材および紙の中から選ばれる少なくとも1つの部材の少なくとも一部に、請求項1記載の活性エネルギー線硬化性組成物から形成される硬化塗膜が設けられてなる、硬化塗膜付き部材。
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