JP5363833B2 - インプラントフィクスチャー - Google Patents
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Description
(a)平面から成る
(b)前記本体部の円周方向における曲率が、前記領域以外の部分における前記曲率より小さい曲面から成る
インプラントフィクスチャーは、その形状や、それを埋入する場所の条件によっては、使用時に加わる力(例えば、歯科の分野では咬合圧)に起因して、接する骨に対し、大きな応力を加えてしまう。
インプラントフィクスチャー1の構成を、図1及び図2に基づいて説明する。図1はインプラントフィクスチャー1の正面図であり、図2(a)は、図1のA−A断面における断面図である。
埋設部1aは、基本的には、先端(図1では下方)にゆくほど直径が小さくなる円筒状の形状を有し、その側面のうち、上端付近には、断面6角形のナット部3が形成されている。このナット部3にスパナ等を装着し、埋設部1aを回転させることにより、埋設部1aを生体にねじ込むことができる。
また、埋設部1aの先端19付近には、円筒における一部を斜めに切り欠いたような形状が形成されている。埋設部1aの側面のうち、この切り欠きにおける切断面に相当する部分を領域5とする。図1に示すように、領域5は、埋設部1aの側面のうち、露出部1bが屈折する方向(図1では右側)とは逆方向(図1では左側)に形成されている。領域5は平面であり、その下端は、埋設部1aの先端19と一致する。
埋設部1aの長手方向における長さHに対する、領域5の長手方向における長さhの比率h/Hは、0.1〜0.6である。
埋設部1aのうち、ナット部3及び領域5以外の部分には、埋設部1aを生体にねじこむためのネジ溝7が螺旋状に形成されている。
なお、領域5の形状は、平面ではなく、図2(b)に示すような、曲面であってもよい。この曲面は、外側に向かって膨らんでいる(外側に凸である)が、埋設部1aの円周方向での曲率において、領域5以外の部分より小さい(すなわち、埋設部1aの断面において、領域5の曲率は、他の部分の曲率より小さい)。なお、図2(b)における点線は、図2(a)の場合と同様である。
なお、インプラントフィクスチャー1の表面は、さらに、フッ酸等を用いて、細かい(突起部5や凹部7の大きさに比べて小さい)凹凸をつけることができる。この細かい凹凸としては、5〜25μmの大きさの孔が多数形成されたものが好ましい。
(b)インプラントフィクスチャー1の使用方法
インプラントフィクスチャー1の使用方法を、図3に基づいて説明する。まず、歯の欠損した部位の歯肉9を切開した後、ドリル等を用いて顎骨11(緻密骨11a及び海綿骨11b)に所定の大きさの埋入窩13を形成し、その埋入窩13にインプラントフィクスチャー1のうち、埋設部1aを埋入する。そして、一定の保持期間を設け、インプラントフィクスチャー1の表面と、その表面に接する顎骨11とをミクロレベルで結合させる(骨結合)。次に、所定の保持期間の後、インプラントフィクスチャー1に、直接、又はアバットメント(図示略)を介して、上部構造(クラウン)15を取り付ける。
図3に、噛み合わせによって加わる咬合圧の方向Bと、アバットメントの軸方向Cとを示す。この方向Bと方向Cとの成す角度を傾斜角度αとする。
(c)インプラントフィクスチャー1が奏する効果
前記(b)のようにインプラントフィクスチャー1を使用した場合、露出部1b及び上部構造15が埋設部1a対し傾斜しているため、上部構造15のうち、埋設部1aの中心軸から外れた位置15aに咬合圧が加わる。前記の咬合圧が上部構造15に加わった場合、緻密骨11aは硬く、この部分における埋設部1aは動きにくいため、埋設部1aは、緻密骨11aに接している部分17を支点として、先端部19付近を、図3におけるX方向に回転させようとする。なお、X方向は、インプラントフィクスチャー1をその長手方向(図3における下方向)に押し込む力と、インプラントフィクスチャー1を回転させようとする力との合力の方向となる。
前記の効果は、シミュレーションにより確認することができる。すなわち、上述した形状を有するインプラントフィクスチャー1を、前記(b)のように使用した場合、インプラントフィクスチャー1に接する海綿骨11bにかかる応力(圧縮応力)をシミュレーションにより計算した。図4に、インプラントフィクスチャー1の各部分における圧縮応力の分布を示す。図4における円筒状の部分が埋設部1aを表し、その右下の部分が領域5を表す。また、図5に、領域5に接する海綿骨11bにかかる圧縮応力を示す。なお、このシミュレーションでは、咬合圧を継続的に加えており、図5の横軸は、インプラントフィクスチャー1に咬合圧を加え始めてから経過した時間である。また、図5の縦軸は、圧縮応力を示し、負の値であって、絶対値が大きいほど、圧縮応力が大きいことを表す。
また、以下の比較例についても、同様に、シミュレーションにより圧縮応力を計算した。
(比較例)基本的には本実施例のインプラントフィクスチャー1と同様であるが、埋設部1aに領域5を形成していない(埋設部1aは、切り欠かれた部分がなく、長手方向に直交する断面はどこでも円である)インプラントフィクスチャー
比較例についての圧縮応力の分布を図6に示す。また、図7は、比較例において、インプラントフィクスチャー1の領域5に対応する位置(ただし、比較例では、領域5は形成されておらず、円筒の曲面がそのまま残っている)にかかる応力(圧縮応力)を示す。
図4、図6のように、埋設部1aが顎骨11に対し斜めに埋入され、咬合圧の方向Bに対し埋設部1aの長手方向が傾いている場合でも、咬合圧が加わると、埋設部1aを回転させようとする力が加わる。
図5と図7との対比結果から明らかに、本実施例のインプラントフィクスチャー1により生じる圧縮応力は、比較例のインプラントフィクスチャーにより生じる圧縮応力より遙かに小さい(約1/10である)。
尚、本発明は前記実施の形態になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
例えば、インプラントフィクスチャー1の材質は、他のセラミックスや金属(例えばチタン)であってもよい。
また、露出部1bと埋設部1aとの成す角度は、前記実施例における角度には限定されず、インプラントフィクスチャー1を使用する場所の状況に応じて適宜設定できる。また、露出部1bと埋設部1aとは、一直線をなしてもよい。
また、埋設部1aにおいて領域5を形成する場所は、前記実施例の場所には限定されず、インプラントフィクスチャー1の形状やインプラントフィクスチャー1の使用状況に応じて、顎骨11に強く押しつけられ易い場所に適宜形成することができる。
3・・・ナット部、5・・・領域、7・・・ネジ溝、9・・・歯肉、
11・・・顎骨、11a・・・緻密骨、11b・・・海綿骨、13・・・埋入窩、
15・・・上部構造
Claims (3)
- 略円筒状の本体部を備え、
前記本体部は、その側面の一部を切り欠いた形状を有し、
前記切り欠きにおける切断面に相当する領域が、
下記(a)又は(b)の条件を満たし、
前記領域と、前記本体部の側面における前記領域以外の部分との境界の形状が、面取り形状又はR形状であることを特徴とするインプラントフィクスチャー。
(a)平面から成る
(b)前記本体部の円周方向における曲率が、前記領域以外の部分における前記曲率より小さい曲面から成る - 前記領域は、前記本体部の先端を含むように形成されていることを特徴とする請求項1記載のインプラントフィクスチャー。
- 前記本体部の長手方向における長さHに対する、前記領域の前記長手方向における長さhの比率が、0.1〜0.6の範囲内であることを特徴とする請求項1又は2に記載のインプラントフィクスチャー。
Priority Applications (1)
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| JP2009044260A JP5363833B2 (ja) | 2009-02-26 | 2009-02-26 | インプラントフィクスチャー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2009044260A JP5363833B2 (ja) | 2009-02-26 | 2009-02-26 | インプラントフィクスチャー |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2010194171A JP2010194171A (ja) | 2010-09-09 |
| JP5363833B2 true JP5363833B2 (ja) | 2013-12-11 |
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ID=42819526
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2009044260A Active JP5363833B2 (ja) | 2009-02-26 | 2009-02-26 | インプラントフィクスチャー |
Country Status (1)
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Family Cites Families (4)
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- 2009-02-26 JP JP2009044260A patent/JP5363833B2/ja active Active
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